説明

アラニン2,3アミノムターゼ

アラニン2,3-アミノムターゼ活性を有する細胞およびそのような細胞に向けた選別方法と同様に、アラニン2,3-アミノムターゼ配列が開示される。β-アラニン、パントテナート、3-ヒドロキシプロピオン酸、ならびにその他の有機化合物を産生する方法が開示される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
アラニン2,3-アミノムターゼ活性を含む単離ポリペプチドであって、ポリペプチドが、P/S11T; N19Y; L/K/R/T26I; E/R30K; L/V32A; K36E; S/T/C52R; L/T53P/H; Y63F; E/N/D71G; H/I/S85Q; Q/L/E86R; Q/L95M; K/M/Q125L; M128V; Y132H; Q/S141R; A/D/S/M144G; D179N; K/Q187R; I192V; L228M; D331G/H; M/Q342T; もしくはK/Q/T398E置換、またはそれらの組合せを含む変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列を含み、付番がポルフィロモナス・ジンジバリス(Porphyromonas gingivalis)のリジン2,3アミノムターゼに基づく、単離ポリペプチド。
【請求項2】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、枯草菌(Bacillus subtilis)、クロストリジウム・スティクランジィ(Clostridium sticklandii)、フソバクテリウム・ヌクレアタム(Fusobacterium nucleatum)、またはポルフィロモナス・ジンジバリスの変異リジン2,3-アミノムターゼである、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項3】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、N19Y、L/T53P/H、H/I/S85Q、D331G/H、およびM/Q342T置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項4】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、N19Y、E/R30K、L/T53P/H、H/I/S85Q、I192V、D331G/H、およびM/Q342T置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項5】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、N19Y、L/K/R/T26I、E/R30K、L/T53P/H、H/I/S85Q、I192V、D331G/H、およびM/Q342T置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項6】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、E/R30K、Y63F、Q/L/E86R、Q/L95M、M128V、A/D/S/M144G、L228M、D331G/H、およびK/Q/T398E置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項7】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、E/R30K、C52R、Q/L95M、M128V、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項8】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、E/R30K、K36E、Y63F、Q/L/E86R、Q/L95M、M128V、A/D/S/M144G、D179N、L228M、D331G/H、およびK/Q/T398E置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項9】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、E/R30K、Q/L95M、M128V、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項10】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、P/S11T、E/R30K、Q/L95M、M128V、Q/S141R、K/Q187R、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項11】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、E/R30K、L/V32A、L/T53P/H、E/N/D71G、Q/L95M、K/M/Q125L、M128V、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項12】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、Q/L95M、M128V、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項13】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が、Q/L95M、M128V、Y132H、およびD331G/H置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項14】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が少なくとも3個の置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項15】
変異リジン2,3-アミノムターゼアミノ酸配列が3〜11個の置換を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項16】
SEQ ID NO:19、21、43、45、47、49、または51と少なくとも90%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項17】
SEQ ID NO:19、21、43、45、47、49、または51と少なくとも95%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項18】
SEQ ID NO:19、21、43、45、47、49、または51を含む、請求項1記載の単離ポリペプチド。
【請求項19】
1〜10個の保存的アミノ酸置換を含む、請求項17記載のポリペプチド。
【請求項20】
請求項1記載の単離ポリペプチドをコードする核酸配列を含む単離核酸。
【請求項21】
プロモーター配列に機能的に連結された請求項20記載の単離核酸。
【請求項22】
SEQ ID NO:18、20、42、44、46、48、または50と少なくとも90%の同一性を有する配列を含む、請求項20記載の単離核酸。
【請求項23】
SEQ ID NO:18、20、42、44、46、48、または50と少なくとも95%の同一性を有する配列を含む、請求項20記載の単離核酸。
【請求項24】
核酸配列が1〜10個の保存的アミノ酸置換をもたらす1つまたは複数の置換を含む、請求項22記載の単離核酸。
【請求項25】
SEQ ID NO:18、20、42、44、46、48、または50を含む、請求項20記載の単離核酸。
【請求項26】
請求項20記載の単離核酸を含むベクター。
【請求項27】
請求項20記載の単離核酸を含む組換え核酸。
【請求項28】
請求項27記載の組換え核酸で形質転換された細胞。
【請求項29】
原核細胞である、請求項28記載の細胞。
【請求項30】
原核細胞がラクトバチルス(Lactobacillus)、ラクトコッカス(Lactococcus)、バチルス(Bacillus)、またはエシェリキア(Escherichia)細胞である、請求項29記載の細胞。
【請求項31】
植物細胞、細菌細胞、酵母細胞、または真菌細胞である、請求項28記載の細胞。
【請求項32】
請求項31記載の細胞を含む植物。
【請求項33】
請求項27記載の組換え核酸を含むトランスジェニック植物。
【請求項34】
アラニン2,3-アミノムターゼ活性を含み、α-アラニンからβ-アラニンを産生する、請求項28記載の細胞。
【請求項35】
単離核酸配列がSEQ ID NO:18、20、42、44、46、48、または50と少なくとも90%の同一性を有する配列を含む、請求項28記載の細胞。
【請求項36】
単離核酸配列がSEQ ID NO:18、20、42、44、46、48、または50を含む、請求項28記載の細胞。
【請求項37】
3-ヒドロキシプロピオン酸(3-HP)を産生する、請求項28記載の細胞。
【請求項38】
以下の活性をさらに含む、請求項37記載の細胞:
ピルベート/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性;
β-アラニン/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性; および
3-ヒドロキシプロピオナートデヒドロゲナーゼ活性。
【請求項39】
リパーゼまたはエステラーゼ活性をさらに含む、請求項38記載の細胞。
【請求項40】
3-HPのエステルを産生する、請求項39記載の細胞。
【請求項41】
3-HPのエステルが、メチル3-ヒドロキシプロピオナート、エチル3-ヒドロキシプロピオナート、プロピル3-ヒドロキシプロピオナート、ブチル3-ヒドロキシプロピオナート、または2-エチルヘキシル3-ヒドロキシプロピオナートである、請求項40記載の細胞。
【請求項42】
ポリヒドロキシ酸シンターゼ活性をさらに含む、請求項38記載の細胞。
【請求項43】
3-HP重合体を産生する、請求項42記載の細胞。
【請求項44】
アルコールデヒドロゲナーゼ活性を有するペプチドをコードする核酸分子、アルデヒドデヒドロゲナーゼ活性を有するペプチドをコードする核酸分子、またはその両方をさらに含む、請求項38記載の細胞。
【請求項45】
1,3-プロパンジオールを産生する、請求項44記載の細胞。
【請求項46】
以下の活性をさらに含む、請求項28記載の細胞:
α-ケトパントイン酸ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ活性;
α-ケトパントイン酸レダクターゼ活性; および
パントテナートシンターゼ活性。
【請求項47】
パントテナートを産生する、請求項46記載の細胞。
【請求項48】
以下の活性をさらに含む、請求項46記載の細胞:
パントテナートキナーゼ活性;
4'-ホスホパンテテノイル-1-システインシンテターゼ活性;
4'-ホスホパントテノイルシステインデカルボキシラーゼ活性;
ATP:4'-ホスホパンテテインアデニルトランスフェラーゼ活性; および
デホスホ-CoAキナーゼ活性。
【請求項49】
コエンザイムA (CoA)を産生する、請求項48記載の細胞。
【請求項50】
少なくとも1つの外因性核酸分子を含む形質転換細胞であって、少なくとも1つの外因性核酸分子が請求項1記載のポリペプチドをコードする核酸配列を含む形質転換細胞。
【請求項51】
α-アラニンからβ-アラニンを産生する、請求項50記載の形質転換細胞。
【請求項52】
3-HP、1,3-プロパンジオール、パントテナート、CoA、またはそれらの組合せを産生する、請求項51記載の細胞。
【請求項53】
細胞がアラニン2,3-アミノムターゼ活性を含むポリペプチドを産生することを可能にする条件の下で請求項28記載の細胞を培養する段階を含む、アラニン2,3-アミノムターゼ活性を含むポリペプチドを産生する方法。
【請求項54】
細胞がα-アラニンからβ-アラニンを作製することを可能にする条件の下で請求項28記載の細胞を培養する段階を含む、α-アラニンからβ-アラニンを作製するための方法。
【請求項55】
細胞が、α-アラニンからβ-アラニンを産生することができるアラニン2,3-アミノムターゼをコードする少なくとも1つの外因性核酸分子を含む、請求項54記載の方法。
【請求項56】
細胞が原核細胞である、請求項54記載の方法。
【請求項57】
細胞がpanDの機能的欠失を含む、請求項56記載の方法。
【請求項58】
細胞が3-HPを産生する条件の下で請求項38記載の細胞を培養する段階を含む、3-HPを作製するための方法。
【請求項59】
細胞が、3-HPがβ-アラニンから産生されるようにアラニン2,3-アミノムターゼをコードする少なくとも1つの外因性核酸を含み、アラニン2,3-アミノムターゼがα-アラニンからβ-アラニンを産生する、請求項58記載の方法。
【請求項60】
細胞が3-HPのエステルを産生する条件の下で請求項39記載の細胞を培養する段階を含む、3-HPのエステルを作製するための方法。
【請求項61】
細胞が3-HP重合体を産生する条件の下で請求項42記載の細胞を培養する段階を含む、3-HP重合体を作製するための方法。
【請求項62】
細胞が1,3-プロパンジオールを産生する条件の下で請求項44記載の細胞を培養する段階を含む、1,3-プロパンジオールを作製するための方法。
【請求項63】
細胞がパントテナートを産生する条件の下で請求項46記載の細胞を培養する段階を含む、パントテナートを作製するための方法。
【請求項64】
細胞がCoAを産生する条件の下で請求項48記載の細胞を培養する段階を含む、CoAを作製するための方法。
【請求項65】
以下の段階を含む、3-HPを作製するための方法:
請求項28記載の細胞からβ-アラニンを精製する段階;
β-アラニン/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドとβ-アラニンを接触させて、3-オキソプロピオナートを形成させる段階; および
3-ヒドロキシプロピオナートデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドと3-オキソプロピオナートを接触させて、3-HPを作製する段階。
【請求項66】
以下の段階を含む、3-HPを作製するための方法:
請求項28記載の細胞に、ピルベート/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、β-アラニン/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、および3-ヒドロキシプロピオナートデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子を形質移入する段階; ならびに
形質移入された細胞を培養して、形質移入された細胞が3-HPを作製することを可能にする段階。
【請求項67】
以下の段階を含む、3-HPから1,3-プロパンジオールを作製するための方法:
請求項65記載の方法を用いて3-HPを作製する段階;
アルコールデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドおよびアルデヒドデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドと3-HPを接触させて1,3-プロパンジオールを作製する段階。
【請求項68】
以下の段階を含む、1,3-プロパンジオールを作製するための方法:
請求項28記載の細胞に、ピルベート/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、β-アラニン/2-オキソグルタラートアミノトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、3-ヒドロキシプロピオナートデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、アルデヒドデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸、およびアルコールデヒドロゲナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸を形質移入する段階; ならびに
形質移入された細胞を培養して、形質移入された細胞が1,3-プロパンジオールを作製することを可能にする段階。
【請求項69】
以下の段階を含む、パントテナートを作製するための方法:
請求項28記載の細胞からβ-アラニンを精製する段階; ならびに
α-ケトパントイン酸ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ、α-ケトパントイン酸レダクターゼ、およびパントテナートシンターゼとβ-アラニンを接触させて、パントテナートを作製する段階。
【請求項70】
以下の段階を含む、パントテナートを作製するための方法:
請求項28記載の細胞に、α-ケトパントイン酸ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、α-ケトパントイン酸レダクターゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、およびパントテナートシンターゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子を形質移入する段階; ならびに
形質移入された細胞を培養して、形質移入された細胞がパントテナートを作製することを可能にする段階。
【請求項71】
以下の段階を含む、CoAを作製するための方法:
請求項28記載の細胞からβ-アラニンを精製する段階; ならびに
α-ケトパントイン酸ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ、α-ケトパントイン酸レダクターゼ、およびパントテナートシンターゼとβ-アラニンを接触させて、パントテナートを作製する段階; ならびに
パントテナートキナーゼ、4'-ホスホパンテテノイル-1-システインシンテターゼ、4'-ホスホパントテノイルシステインデカルボキシラーゼ、ATP:4'-ホスホパンテテインアデニルトランスフェラーゼ、およびデホスホ-CoAキナーゼとパントテナートを接触させて、CoAを作製する段階。
【請求項72】
以下の段階を含む、CoAを作製するための方法:
請求項28記載の細胞に、α-ケトパントイン酸ヒドロキシメチルトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、α-ケトパントイン酸レダクターゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、パントテナートシンターゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、パントテナートキナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、4'-ホスホパンテテノイル-1-システインシンテターゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、4'-ホスホパントテノイルシステインデカルボキシラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、ATP:4'-ホスホパンテテインアデニルトランスフェラーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子、およびデホスホ-CoAキナーゼ活性を含むポリペプチドをコードする核酸分子を形質移入する段階; ならびに
形質移入された細胞を培養して、形質移入された細胞がパントテナートを作製することを可能にする段階。
【請求項73】
請求項1記載のポリペプチドに特異的に結合する特異的結合物質。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【公表番号】特表2008−507970(P2008−507970A)
【公表日】平成20年3月21日(2008.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−523520(P2007−523520)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【国際出願番号】PCT/US2004/024686
【国際公開番号】WO2006/022664
【国際公開日】平成18年3月2日(2006.3.2)
【出願人】(504275719)カーギル インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】