説明

イミダゾピリジニルチアゾリルヒストンデアセチラーゼ阻害剤

ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)および/またはCDK阻害活性を有する一般式(I)の化合物、その化合物を含む医薬組成物、およびその化合物を用いる疾患の処置に有用な方法。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
[0001] この出願は、2007年6月26日に出願された米国仮出願シリアル番号60/946,276および2008年5月7日に出願された米国仮出願シリアル番号61/051,190の利益を主張する。これらの出願の開示を本明細書に援用する。
【技術分野】
【0002】
[0002] 本発明は概して酵素阻害活性を有する化合物、その化合物を含む医薬組成物、および疾患の処置に有用な方法に関する。
【背景技術】
【0003】
[0003] ヒストン類は、DNAと共同でクロマチンを構成するタンパク質構成要素である。ヒストン類は例えばヒストンデアセチラーゼ(HDAC)、ヒストンメチルトランスフェラーゼ(HMT)およびヒストンアセチルトランスフェラーゼ(HAT)のような様々な酵素の共有結合修飾を受ける。コアヒストンの共有結合修飾は、タンパク質−タンパク質相互作用およびDNAへのタンパク質のアクセスに影響を与える。
【0004】
[0004] HDAC類は、ヒストン類および他のタンパク質上のリシン残基の脱アセチル化を触媒する。低レベルのヒストンアセチル化は遺伝子発現の抑制と関係することが知られている。従って、異常なHDAC活性は細胞の調節における繊細な均衡を壊し得る。HDAC類は、4個の構造的および機能的に異なる系統発生的クラスに属する:クラスI(HDAC-1、-2、-3、および-8)の化合物は酵母RPD3と密接に関連する;クラスIIa(HDAC-4、-5、-7、および-9)およびクラスIIb(HDAC-6および-10)は、酵母HDAC-1とドメインを共有している;最近記述されたクラスIV(HDAC-11を含む)は、クラスIおよびクラスIIのHDAC類の両方の特性を示す。上記の全てのHDAC類は亜鉛依存プロテアーゼである。クラスIIIのHDAC類は、酵母の転写抑制因子であるSir2との配列類似性に基づいて同定され、それらのデアセチラーゼ機能のために補因子NAD+を必要とする。例えば、2008年2月5日にウェブ上で発表されたMarielle Paris et al., Histone Deacetylase Inhibitors: From Bench to Clinic, JOURNAL OF MEDICINAL CHEMISTRY XXXX, xxx, 000-000を参照。
【0005】
[0005] HDAC活性は様々なヒトの疾患状態において重要な役割を果たしていることが報告されている。従って、HDAC阻害剤は広い範囲の患者に療法上の利益を提供し得る。療法上の重要性により、様々なタイプのHDAC阻害剤が今までに開発されている。例えば、Moradeli et al., Histone Deacetylase Inhibitors: Latest Developments, Trends, and Prospects, CURR. MED. CHEM.: ANTI-CANCER AGENTS 5(5):529-560 (2005)を参照。
【0006】
[0006]サイクリン依存性キナーゼ類(CDK類)は、細胞周期の調節に関する転写およびmRNAのプロセシングを制御しているタンパク質キナーゼ酵素である。CDK類はタンパク質をセリンおよびスレオニンのアミノ酸残基においてリン酸化するセリン/スレオニンキナーゼ類のグループに属する。CDKは、サイクリンと結合してサイクリン依存性キナーゼ複合体を形成することにより活性化される。CDKファミリーには少なくとも9種類のメンバー、すなわち、CDK1、CDK2、CDK3、CDK4、CDK5、CDK6、CDK7、CDK8およびCDK9が含まれることが確認されており、CDK類は細胞周期の様々な期(phase)においてその進行のために特定のサイクリンと対になる。CDK類は、その酵素が細胞周期に関する主要な制御スイッチであるために、抗癌薬の標的であると考えられている。
【0007】
[0007] JP 2003-313126は、イミダゾピリジンに結合したチアゾール環を含み腫瘍の処置に有用であると言われている化合物を開示している。
【0008】
[0008] WO 2005/092899は、HDAC酵素活性を阻害するのに有用な一連の化合物について言及しており、ここでその化合物は、様々な環式基に結合した、アミノまたはヒドロキシル置換されたアニリン誘導体である。
【0009】
[0009] HDACおよびCDKの活性と関係があることが示されている様々な症状に適切な療法を提供するための新規の阻害剤を開発することの継続する需要が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】JP 2003-313126
【特許文献2】WO 2005/092899
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】Marielle Paris et al., Histone Deacetylase Inhibitors: From Bench to Clinic, JOURNAL OF MEDICINAL CHEMISTRY XXXX, xxx, 000-000
【非特許文献2】Moradeli et al., Histone Deacetylase Inhibitors: Latest Developments, Trends, and Prospects, CURR. MED. CHEM.: ANTI-CANCER AGENTS 5(5):529-560 (2005)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
[0010] 様々な態様において、HDAC阻害活性を有する化合物、その化合物を含む組成物、および異常な細胞増殖または分化に起因する疾患を処置するために有用な方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
[0011] 式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩:
【0014】
【化1】

【0015】
ここで、
R1、R2、R3、R4およびR5は次のものからなるグループから独立して選択され:H、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルカノイル、C1-10アルカノイルオキシ、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、C1-6アルコキシカルボニル、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-10アルキル)2スルファモイル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ここでR1、R2、R3、R4およびR5のそれぞれは場合により1個以上のAにより置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能である;
R6はH、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルカノイル、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)スルファモイルまたはN,N-(C1-10アルキル)2スルファモイルであり;ここでR6は場合により1個以上のBにより置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能である;
Xはフェニル、5員ヘテロアリール、または6員ヘテロアリールであり、ここでヘテロアリールはN、SおよびOから選択される1個以上のヘテロ原子を含む;
R7は環X上の1個以上の任意の水素では無い置換基を表す。存在する場合、それぞれのR7はハロおよびメチルから独立して選択される;
nは環X上の水素では無い置換基R7の数であり、0、1、2、3、または4であることができる。nの最大値は環Xの性質に依存する;
R8はヒドロキシ、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、アリールまたはヘテロアリールは場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている;
R9はH、アルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールであり、ここでR9は場合により1個以上のDにより置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能である;
AおよびBは独立して次のものから選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルコキシアルキル、C1-10アルカノイル、C1-10アルカノイルオキシ、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、C1-10アルコキシカルボニル、N-(C1-10アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-10アルキル)2スルファモイル、H2NS(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)NHS(O)2NH-、N,N-(C1-10アルキル)2NS(O)2NH-、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ならびに
Dはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アジド、カルボキシおよびメルカプトから選択される。
【0016】
[0012] AおよびBの限定的でない例には次のものが含まれる:ハロ、アルキル、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、シクロアルキル、トリフルオロメトキシ、トリフルオロメチル、トリフルオロエチル、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、メチル、エチル、メトキシ、エトキシ、アセチル、アセトキシ、メチルアミノ、エチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、N-メチル-N-エチルアミノ、アセチルアミノ、N-メチルカルバモイル、N-エチルカルバモイル、N,N-ジメチルカルバモイル、N,N-ジエチルカルバモイル、N-メチル-N-エチルカルバモイル、メチルチオ、エチルチオ、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、メシル、エチルスルホニル、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、N-メチルスルファモイル、N-エチルスルファモイル、N,N-ジメチルスルファモイル、N,N-ジエチルスルファモイル、N-メチル-N-エチルスルファモイル、アリール、ヘテロシクリルシクロアルキルおよびヘテロアリール。
【0017】
[0013] 本明細書におけるR1、R2、R3、R4、R5、R6、A、およびBの定義において、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルカノイル、アルカノイルオキシ、アルカノイルアミノ、および同様の基に関する炭素の範囲は、列挙された範囲(recited ranges)C1-10およびC2-10に含まれる全ての範囲を含む。例えば、限定的でない方式において、C1-10およびC2-10はC1-6およびC1-3の開示を含む。様々な態様において、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニルその他のような基を含むC1-10炭素鎖は、それぞれのC1-6およびC1-3のより短い炭素鎖、例えばC1-6アルキル、C1-3アルキル、C2-6アルケニル、C2-3アルケニル、C2-6アルキニルおよびC2-3アルキニルを含む。
【0018】
[0014] ある態様において、R2、R3、R4、およびR5の内の少なくとも2個はHである。
【0019】
[0015] ある態様において、R1はメチルでありR6はHである。
【0020】
[0016] ある態様において、R9はHである。
【0021】
[0017] Xがフェニルである態様において、nは0であり;別の態様において、nは1であり;別の態様において、nは2である。
【0022】
[0018] ある態様において、R8はヒドロキシであり、化合物はヒドロキサメート類と特性づけられる。別の態様において、R8は置換されたアリールまたはヘテロアリールであり、化合物はアリールアミド類と特性づけられる。
【0023】
[0019] ある態様において、Xはフェニルである。様々な態様において、N-R9および-C(O)NH-R8基はフェニル上に1,4配置で配置されており、N-R9が1の位置であると考えられる。
【0024】
[0020] ある態様において、Xはチオフェンである。様々な態様において、N-R9および-C(O)NH-R1基はチオフェン上に2,5配置で配置されており、N-R9が2の位置であると考えられる(チオフェン環のS原子を1の位置とする)。
【0025】
[0021] ある態様において、Xはピリジンである。様々な態様において、N-R9および-C(O)NH-R1基はピリジン上に2,5配置で配置されており、N-R9が2の位置であると考えられ、または3,6配置で配置されており、N-R9が3の位置であると考えられる(全ての場合において、ピリジン環のN原子を1の位置とする)。
【0026】
[0022] 下記の表において、n=0またはn=1で例を示す。n=0の場合、R7の縦列における記載をH(水素)と記して全ての置換基が水素であることを示す。n=1の場合、R7の縦列における記載は単一の水素では無い置換基の同定および位置を示す。
【0027】
[0023] 医薬組成物は、HDACおよび/またはCDKの阻害に有効な量の1種類以上の上記の化合物および医薬的に許容できるキャリヤーを含む。
【0028】
[0024] 異常な細胞増殖および分化に起因する疾患を抑制または処置する方法は、対象に療法上有効量の本明細書で記述する1種類以上の化合物を投与することを含む。他の方法は、1種類以上の化合物を他の抗癌剤と一緒に投与することによる共同療法を含む。
【0029】
[0025] 上記の化合物を、下記の詳細な記述でより完全に記述する。
【発明を実施するための形態】
【0030】
[0026] 下記の記述は本質的に単に代表的なものであり、本開示、出願、または用途を限定することを意図するものではない。
【0031】
[0027] "アルケニル"は、少なくとも1部位の不飽和、すなわち炭素−炭素、sp2二重結合を有する直鎖または分岐鎖のヒドロカルビル基を指す。ある態様において、アルケニルは2〜12個の炭素原子を有する。一部の態様において、アルケニルはC2-C10アルケニル基またはC2-C6アルケニル基である。アルケニル基の例には、エチレンまたはビニル(-CH=CH2)、アリル(-CH2CH=CH2)、シクロペンテニル(-C5H7)、および5-ヘキセニル(-CH2CH2CH2CH2CH=CH2)が含まれるがそれらに限定されない。
【0032】
[0028] "アルカノイル"は基RC(O)-であり;"アルカノイルオキシ"はRC(O)O-であり;"アルカノイルアミノ"はRC(O)NR’-であり;ここでRは本明細書で定められるアルキル基であり、R’は水素またはアルキルである。様々な態様において、RはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。
【0033】
[0029] "アルコキシ"はRO-であり、ここでRはアルキルである。アルコキシ基の限定的でない例には、メトキシ、エトキシおよびプロポキシが含まれる。
【0034】
[0030] "アルコキシアルキル"は、アルコキシ基で置換されているアルキル部分を指す。アルコキシアルキル基の例には、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピルおよびエトキシエチルが含まれる。
【0035】
[0031] "アルコキシカルボニル"はROC(O)-であり、ここでRは本明細書で定められるアルキル基である。様々な態様において、RはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。
【0036】
[0032] "アルキル"は直鎖または分岐鎖のヒドロカルビル基を指す。ある態様において、アルキルは1〜12個の炭素原子を有する。一部の態様において、アルキルはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。アルキル基の例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニルおよびデシルが含まれるがそれらに限定されない。
【0037】
[0033] "アルキルアミノ"は、1個以上のアルキル基で置換されているアミノ基を指す。"N-(アルキル)アミノ"はRNH-であり、"N,N-(アルキル)2アミノ"はR2N-であり、ここでR基は本明細書で定められるアルキルであり、同じまたは異なっている。様々な態様において、RはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。アルキルアミノ基の例には、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、およびメチルエチルアミノ(methylethylamno)が含まれる。
【0038】
[0034] "アルキルアミノアルキル"は、アルキルアミノ基で置換されているアルキル部分を指し、ここでアルキルアミノは本明細書で定められるものである。アルキルアミノアルキル(alkylaminoakyl)基の例には、メチルアミノメチルおよびエチルアミノメチルが含まれる。
【0039】
[0035] "アルキニル"は少なくとも1部位の不飽和、すなわち炭素−炭素、sp三重結合を有する直鎖または分岐鎖の炭素鎖基を指す。ある態様において、アルキニルは2〜12個の炭素原子を有する。一部の態様において、アルキニルはC2-C10アルキニル基またはC2-C6アルキニル基である。アルキニル基の例には、アセチレニック(-C≡CH)およびプロパルギル(-CH2C≡CH)が含まれる。
【0040】
[0036] "アリール"は、それぞれの環の原子が7個までのあらゆる単環式または二環式の炭素環を指し、ここで少なくとも1個の環は芳香族、または5もしくは6員のシクロアルキル基と融合した炭素環式芳香族基を含む5〜14個の炭素原子の芳香環系である。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチルおよびインダニルが含まれるがそれらに限定されない。
【0041】
[0037] "アリールオキシ"はRO-であり、ここでRはアリールである。"アリールチオ"はRS-であり、ここでRはアリールである。
【0042】
[0038] "カルバモイル"は基NH2-C(O)-であり;窒素はアルキル基で置換されていることができる。N-(アルキル)カルバモイルはRNH-C(O)-であり、N,N-(アルキル)2カルバモイルはR2N-C(O)-であり、ここでR基は本明細書で定められるアルキルであり、同じまたは異なっている。様々な態様において、RはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。
【0043】
[0039] "シクロアルキル"は少なくとも1個の飽和または部分的に不飽和の環構造を含むヒドロカルビル基であり、環の炭素を介して結合している。様々な態様において、それは飽和、または部分的に不飽和のC3-C12環式部分を指し、その例にはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチルおよびシクロオクチルが含まれる。
【0044】
[0040] "シクロアルキルオキシ"はRO-であり、ここでRはシクロアルキルである。
【0045】
[0041] "シクロアルキルアルキル"はシクロアルキル基で置換されているアルキル部分を指し、ここでシクロアルキルは本明細書で定められるものである。シクロアルキルアルキル基の例には、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルエチルおよびシクロヘキシルメチルが含まれる。
【0046】
[0042] "ジアルキルアミノ"はRR'N-基を指し、ここでRおよびR'は独立して本明細書で定められるアルキルである。ジアルキルアミノ基の例には、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルエチルアミノおよびメチルプロピルアミノが含まれるがそれらに限定されない。様々な態様において、RおよびR'は独立してC1-C10アルキルまたはC1-C6アルキルである。
【0047】
[0043] "ジアルキルアミノアルキル"は、ジアルキルアミノ基で置換されているアルキル部分を指し、ここでジアルキルアミノは本明細書で定められるものである。ジアルキルアミノアルキル基の例にはジメチルアミノメチルおよびジエチルアミノメチルが含まれるがそれらに限定されない。
【0048】
[0044] "ハロ"はクロロ(-Cl)、ブロモ(-Br)、フルオロ(-F)またはヨード(-I)を指す。
【0049】
[0045] "ハロアルコキシ"は1個以上のハロ基で置換されているアルコキシ基を指し、ハロアルコキシ基の例には-OCF3、-OCHF2および-OCH2Fが含まれるがそれらに限定されない。
【0050】
[0046] "ハロアルコキシアルキル"はハロアルコキシ基で置換されているアルキル部分を指し、ここでハロアルコキシは本明細書で定められるものである。ハロアルコキシアルキル基の例には、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチルおよびトリフルオロメトキシエチルが含まれる。
【0051】
[0047] "ハロアルキル"は、1個以上のハロ基で置換されているアルキル部分を指す。ハロアルキル基の例には、-CF3および-CHF2が含まれる。
【0052】
[0048] "ヘテロシクリル"は下記で定められるヘテロアリール類を含み、2〜14個の環炭素原子ならびに環炭素原子に加えてP、N、OおよびSから選択される1〜4個のヘテロ原子の、飽和または部分的に不飽和の単環式、二環式または三環式基を指す。様々な態様において、ヘテロ環式基は炭素を通して、またはヘテロ原子を通して別の部分に結合しており、場合により炭素またはヘテロ原子上で置換されている。ヘテロシクリルの例には次のものが含まれる:アゼチジニル、ベンゾイミダゾリル、ベンゾフラニル、ベンゾフラザニル、ベンゾピラゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンゾチオフェニル、ベンゾオキサゾリル、カルバゾリル、カルボリニル、シンノリニル、フラニル、イミダゾリル、インドリニル、インドリル、インドラジニル、インダゾリル、イソベンゾフラニル、イソインドリル、イソキノリル、イソチアゾリル、イソオキサゾリル、ナフタピリジニル、オキサジアゾリル、オキサゾリル、オキサゾリン、イソオキサゾリン、オキセタニル、ピラニル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリドピリジニル、ピリダジニル、ピリジル、ピリミジル、ピロリル、キナゾリニル、キノリル、キノキサリニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、テトラヒドロイソキノリニル、テトラゾリル、テトラゾロピリジル、チアジアゾリル、チアゾリル、チエニル、トリアゾリル、アゼチジニル、1,4-ジオキサニル、ヘキサヒドロアゼピニル、ピペラジニル、ピペリジニル、ピリジン-2-オニル、ピロリジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ジヒドロベンゾイミダゾリル、ジヒドロベンゾフラニル、ジヒドロベンゾチオフェニル、ジヒドロベンゾオキサゾリル、ジヒドロフラニル、ジヒドロイミダゾリル、ジヒドロインドリル、ジヒドロイソオキサゾリル、ジヒドロイソチアゾリル、ジヒドロオキサジアゾリル、ジヒドロオキサゾリル、ジヒドロピラジニル、ジヒドロピラゾリル、ジヒドロピリジニル、ジヒドロピリミジニル、ジヒドロピロリル、ジヒドロキノリニル、ジヒドロテトラゾリル、ジヒドロチアジアゾリル、ジヒドロチアゾリル、ジヒドロチエニル、ジヒドロトリアゾリル、ジヒドロアゼチジニル、メチレンジオキシベンゾイル、テトラヒドロフラニル、およびテトラヒドロチエニル、ならびにそれらのN-酸化物。
【0053】
[0049] "ヘテロシクリルオキシ"はRO-であり、ここでRはヘテロシクリルである。"ヘテロシクリルチオ"はRS-であり、ここでRはヘテロシクリルである。
【0054】
[0050] ”ヘテロアリール”はそれぞれの環の中に7個までの原子を有する単環式、二環式または三環式基を指し、ここで少なくとも1個の環は芳香族であり、環の中にN、OおよびSからなるグループから選択される1〜4個のヘテロ原子を含む。ヘテロアリールの限定的でない例には次のものが含まれる:ピリジル、チエニル、フラニル、ピリミジル、イミダゾリル、ピラニル、ピラゾリル、チアゾリル、チアジアゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾイル(isoxazoyl)、ピロリル、ピリダジニル、ピラジニル、キノリニル、イソキノリニル、ベンゾフラニル、ジベンゾフラニル、ジベンゾチオフェニル、ベンゾチエニル、インドリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、イソインドリル、ベンゾトリアゾリル、プリニル、チアナフテニルおよびピラジニル。ヘテロアリールの結合は芳香環を介して、または、もしヘテロアリールが二環式もしくは三環式であり、環の1個が芳香族でない、もしくはヘテロ原子を含まない場合、非芳香環もしくはヘテロ原子を含まない環を通して起こることができる。”ヘテロアリール”は、あらゆる窒素を含むヘテロアリールのN酸化物誘導体を含むことも理解されている。
【0055】
[0051] "ヘテロアリールオキシ"はRO-であり、ここでRはヘテロアリールである。
【0056】
[0052] "ヒドロキシアルコキシ"はヒドロキシル基(-OH)で置換されているアルコキシ基を指し、ここでアルコキシは本明細書で定められるものである。ヒドロキシアルコキシの例はヒドロキシエトキシである。
【0057】
[0053] "ヒドロキシアルキル"は少なくとも1個のヒドロキシ基で置換されている線状または分岐鎖の一価C1-C10炭化水素基であり、ヒドロキシアルキル基の例にはヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルおよびヒドロキシブチルが含まれるがそれらに限定されない。
【0058】
[0054] "スルファモイル"はNH2-S(O)2O-であり;"N-(アルキル)スルファモイル"はRNH-S(O)2O-であり;"N,N-(アルキル)2スルファモイル"はR2N-S(O)2O-であり、ここでR基は本明細書で定められるアルキルであり、同じまたは異なっている。様々な態様において、RはC1-C10アルキル基またはC1-C6アルキル基である。
【0059】
[0055] ”医薬的に許容できる”は、医薬品における使用に適切であること、一般にその用途に関して安全であると考えられること、その用途に関して国家の、もしくは州の政府の行政機関により公式に承認されていること、または動物における、より詳細にはヒトにおける使用のために米国薬局方もしくは他の一般に認められている薬局方にリストされていることを意味する。
【0060】
[0056] ”医薬的に許容できるキャリヤー”は、医薬的に許容でき、それと一緒に本発明の化合物が投与される希釈剤、補助剤、賦形剤、またはキャリヤー、または他の成分を指す。
【0061】
[0057] ”医薬的に許容できる塩”は、望ましい薬理活性を増進することができる塩を指す。医薬的に許容できる塩類には、無機または有機酸と共に形成される酸付加塩類、金属塩類およびアミン塩類が含まれる。無機酸と共に形成される酸付加塩の例には、塩酸、臭酸、硫酸、硝酸およびリン酸との塩類が含まれる。有機酸、例えば酢酸、プロピオン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、シクロペンタンプロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、乳酸、マロン酸、コハク酸、リンゴ酸、マレイン酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、o-(4-ヒドロキシ-ベンゾイル)-安息香酸、桂皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、1,2-エタンジスルホン酸、2-ヒドロキシエタン-スルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p-クロロベンゼンスルホン酸、2-ナフタレンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、カンファースルホン酸、4-メチル-ビシクロ[2.2.2]オクタ-2-エン1-カルボン酸、グルコ-ヘプトン酸、4,4’-メチレンビス(3-ヒドロキシ-2-ナフトエ)酸、3-フェニルプロピオン酸、トリメチル酢酸、ターシャリーブチル酢酸、ラウリル硫酸、グルコン酸、グルタミン酸、ヒドロキシ-ナフトエ酸類、サリチル酸、ステアリン酸およびムコン酸と共に形成される酸付加塩の例。金属塩類の例には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、鉄、および銅イオンとの塩類が含まれる。アミン塩類の例には、アンモニアおよびカルボン酸と塩類を形成するのに十分に強い有機窒素塩基との塩類が含まれる。
【0062】
[0058] ”療法上有効量”は、疾患の処置のために対象に投与された場合に疾患の処置を達成するのに十分である化合物の量を指す。”療法上有効量”は、化合物、処置すべき対象の疾患およびその重症度、年齢、体重、等に依存して異なり得る。
【0063】
[0059] 許容できる異性体、例えば互変異性体、ラセミ体、鏡像異性体、ジアステレオマー、アトロプ異性体、二重結合(E-および/またはZ-)、環置換パターンにおけるシスおよびトランス配置の配置異性体(configurational isomer)、ならびに同位体変種(isotopic variants)は、適用可能であれば本明細書に含まれる。
【0064】
[0060] 1態様において、本発明は式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を提供し、ここでR1、R2、R3、R4およびR5は次のものからなるグループから独立して選択され:H、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-6アルキル-S(O)a、C1-6アルコキシカルボニル、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ここでR1、R2、R3、R4およびR5のそれぞれは、場合により1個以上のAで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;R6はH、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1-3アルキル、C2-3アルケニル、C2-3アルキニル、C1-3アルコキシ、C1-3アルカノイル、N-(C1-3アルキル)アミノ、N,N-(C1-2アルキル)2アミノ、C1-3アルカノイルアミノ、N-(C1-3アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-2アルキル)2カルバモイル、aが0、1もしくは2であるC1-3アルキル-S(O)a、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-3アルキル)スルファモイルまたはN,N-(C1-3アルキル)2スルファモイルであり;ここでR6は場合により1個以上のBで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;Xはフェニル、5員ヘテロアリール、または6員ヘテロアリールであり、ここでそのヘテロアリールはN、SおよびOから選択される1個以上のヘテロ原子を含み;R7およびnは上記で定められたものであり;R8はヒドロキシ、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、アリールまたはヘテロアリールは場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されており;R9はH、アルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールであり、ここでR9は場合により1個以上のDで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;AおよびBは独立して次のものから選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニル、C1-6アルコキシ、C1-6アルカノイル、C1-6アルカノイルオキシ、N-(C1-6アルキル)アミノ、N,N-(C1-6アルキル)2アミノ、C1-6アルカノイルアミノ、N-(C1-6アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-6アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-6アルキル-S(O)a、C1-6アルコキシカルボニル、N-(C1-6アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-6アルキル)2スルファモイル、H2NS(O)2NH-、N-(C1-6アルキル)NHS(O)2NH-、N,N-(C1-6アルキル)2NS(O)2NH-、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ならびにDはハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アジド、カルボキシおよびメルカプトから選択される。
【0065】
[0061] 1態様において、本発明は式(I)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を提供し:
【0066】
【化2】

【0067】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびXは上記の様々な態様において定められたものである。特定の態様において、R9はHである。
【0068】
[0062] 式(I)の化合物は、置換または非置換のイミダゾピリジン環をアミノを含む基-NR9-X-CONH-R8につなげる二価チアゾール環を含む。チアゾール環は、R6によっても置換されている。式(I)は、チアゾール環上の置換基の結合が多様であることを示す。例えば、イミダゾピリジン環およびあらゆるR6は式(I)に描かれる炭素原子4-および5-に結合していることができる。R6が水素である場合、イミダゾピリジン環およびアミノを含む基の結合を説明するのにチアゾールを二価であると呼ぶのが慣例である。特定の態様において、化合物は式(I)に定めた置換基を有する式(I-a)、式(I-b)、式(I-c)、式(I-d)および式(I-e)の化合物から選択される。
【0069】
【化3−1】

【0070】
【化3−2】

【0071】

【0072】
[0063] 本明細書で記述される化合物は、HDAC類および/またはCDK類を阻害するのに有用である。従って、1態様において、本発明の化合物は、例えば哺乳類のHDACおよび/またはCDKのようなHDACおよび/またはCDK酵素を阻害するのに用いられる。より詳細には、本発明の化合物は、HDACおよび/またはCDKに仲介される疾患または異常を処置または抑制するために用いることができる。
【0073】
[0064] 化合物のある態様において、置換基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8の1個以上(全てを含む)はさらに次のように限定される:
[0065] R1は次のものからなるグループから選択され:水素、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、モルホリニルメチル、モルホリニルエトキシ、イミダゾリルメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジニルメチルおよびピロリジニルエトキシ;
[0066] R2、R3、R4、およびR5は次のものから独立してから選択され:水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ(3-oxetanoxy)、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;ある態様において、R2、R3、R4、およびR5の少なくとも2個はHであり;
[0067] R6はH、メチル、エチル、ブロモまたはトリフルオロメチルであり;
[0068] Xはフェニルまたは5員ヘテロアリールであり;
[0069] R7は独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0、1または2であり;ならびに
[0070] R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは、-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル(alicyclyl)、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0074】
[0071] 特定の態様において、R8はヒドロキシ、
【0075】
【化4】

【0076】
である。
【0077】
[0072] 様々な態様において、チアゾールおよび-CONHR8部分へのNHリンカーは、式(I-a)または(I-b)のフェニル環の周りに、1,3-(メタ)または1,4-(パラ)配置のどちらかで配置される。R7はフェニル環のNHリンカーおよび-CONHR8部分により占有されていないあらゆる環位置に結合することができ、その結合は1,2-(オルト)、1,3-(メタ)および1,4-(パラ)配置を含み、ここでNHリンカーが1位である。下記の表において、R7のオルト-、メタ-およびパラ-配置は、それぞれ式(I-a)および(I-b)に示されるフェニル環の2、3、および4位への結合を意味する。R7がオルト-置換(すなわち、2位)である場合、メタ-CONHR8部分は5位にあることを意図している。
【0078】
[0073] 1態様において、本発明は式(I-a)の化合物およびその医薬的に許容できる塩を提供し:
【0079】
【化5】

【0080】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、上記で式(I)の様々な観点に関して定められたものである。
【0081】
[0074] 式(I-a)のある態様において、R1、R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7は独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0、1または2であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基で置換されている。
【0082】
[0075] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0083】
【化6】

【0084】
【表1−1】

【0085】
【表1−2】

【0086】

【0087】
[0076] 式(I-a)の別の態様において、R1はメチルであり;R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0088】
[0077] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0089】
【化7】

【0090】
【表2−1】

【0091】
【表2−2】

【0092】
【表2−3】

【0093】

【0094】
[0078] 式(I-a)の別の態様において、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個はHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5は独立して次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0095】
[0079] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0096】
【化8】

【0097】
【表3−1】

【0098】
【表3−2】

【0099】
【表3−3】

【0100】
【表3−4】

【0101】
【表3−5】

【0102】
【表3−6】

【0103】
【表3−7】

【0104】
【表3−8】

【0105】
【表3−9】

【0106】
【表3−10】

【0107】
【表3−11】

【0108】
【表3−12】

【0109】
【表3−13】

【0110】

【0111】
[0080] 1態様において、本発明は式(I-b)の化合物およびその医薬的に許容できる塩を提供し:
【0112】
【化9】

【0113】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上記の式(I)および(I-a)の様々な観点に関して定められたものである。
【0114】
[0081] 式(I-b)のある態様において、R1、R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0、または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0115】
[0082] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0116】
【化10】

【0117】
【表4−1】

【0118】
【表4−2】

【0119】

【0120】
[0083] 式(I-b)の他の態様において、R1はメチルであり;R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0121】
[0084] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0122】
【化11】

【0123】
【表5−1】

【0124】
【表5−2】

【0125】
【表5−3】

【0126】

【0127】
[0085] 式(I-b)の別の態様において、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個はHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5は次のものから独立して選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7は独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0128】
[0086] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0129】
【化12】

【0130】
【表6−1】

【0131】
【表6−2】

【0132】
【表6−3】

【0133】
【表6−4】

【0134】
【表6−5】

【0135】
【表6−6】

【0136】
【表6−7】

【0137】
【表6−8】

【0138】
【表6−9】

【0139】
【表6−10】

【0140】
【表6−11】

【0141】
【表6−12】

【0142】

【0143】
[0087] 1態様において、本発明は式(I-c)の化合物およびその医薬的に許容できる塩を提供する:
【0144】
【化13】

【0145】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上記で式(I)、(I-a)、および(I-b)の様々な観点に関して定められたものである。
【0146】
[0088] 式(I-c)のある態様において、R1、R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0147】
[0089] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0148】
【化14】

【0149】

【0150】
[0090] 様々な態様において、NHリンカーおよびCONHR8基はチオフェン環の周りに2,4-または2,5-配置で配置され、任意のR7基はそれ以外の位置を占める。表は、1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-c1)の化合物を記載する;表の化合物において、n=0であり、R7の縦列の下に”H”を記載することによりこれを示す。
【0151】
【表7】

【0152】
[0091] 式(I-c)の他の態様において、R1はメチルであり;R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基で置換されている。
【0153】
[0092] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0154】
【化15】

【0155】

【0156】
[0093] 次の表は、1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-c2)の化合物を記載する;表の化合物において、n=0であり、R7の縦列の下に”H”を記載することによりこれを示す。
【0157】
【表8】

【0158】
[0094] 式(I-c)の別の態様において、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個はHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5は次のものから独立して選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ(3-oxetanoxy)、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリル、およびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0159】
[0095] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0160】
【化16】

【0161】

【0162】
[0096] 表は1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-c3)の化合物を開示する。例えば、”参照番号c3-01"とラベルした行は、2種類のチオフェンHDAC化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類を開示する。第1の化合物は式(I-c3)の化合物上にc3-01行のR1-R8置換基を含み、ここで-NH-および-C(O)NHR8はチオフェン環の周りに2,5-配置で配置され、S原子を1位とする。参照番号c3-01により包含される第2の化合物(および塩類)は、同じ置換基R1-R8を有するが、-NH-および-C(O)NHR8はチオフェン環の周りに2,4-配置で配置されている。
【0163】
[0097] 表の化合物において、n=0またはn=1である。n=0である場合、慣例として、R7の縦列の下に”H”を記載することによりこれを示す。n=1である場合、R7の縦列に記載された置換基はチオフェン環上の-NH-または-C(O)NHR8基に占有されていない2箇所の”空いた”位置の内の1箇所に結合している。参照番号が2,5-置換されたチオフェンを開示する場合、置換基R7は第1態様において3位、第2態様において4位にある。同様に、参照番号が2,4-置換されたチオフェンを開示する場合、置換基R7は第1態様において3位、第2態様において5位にある。これを表において(参照番号c3-145〜c3-148)参照番号の下の個々のチオフェンの配置の括弧内の記載により示す。従って、例えば、参照番号c3-145(ヒドロキサメート)およびc3-147(アリールアミド)のそれぞれは、それぞれの化合物の3-フルオロ-2,5-チオフェンジイル(3-fluoro-2,5-thiophendiyl)および4-フルオロ-2,5-チオフェンジイル(4-fluoro-2,5-thiophendiyl)種の両方を包含し、一方c3-146およびc3-148のそれぞれは、それぞれのヒドロキサメートおよびアリールアミドの3-フルオロ-2,4-チオフェンジイル(3-fluoro-2,4-thiophendiyl)および5-フルオロ-2,4-チオフェンジイル(5-fluoro-2,4-thiophendiyl)種を包含する。
【0164】
[0098] 式I-c3の化合物の表
【0165】
【表9−1】

【0166】
【表9−2】

【0167】
【表9−3】

【0168】
【表9−4】

【0169】
【表9−5】

【0170】
【表9−6】

【0171】
【表9−7】

【0172】
【表9−8】

【0173】
【表9−9】

【0174】
【表9−10】

【0175】
【表9−11】

【0176】
*参照番号c3-145 (ヒドロキサメート)およびc3-147 (アリールアミド)のそれぞれは、それぞれの化合物の3-フルオロ-2,5-チオフェンジイルおよび4-フルオロ-2,5-チオフェンジイル種の両方を包含し、一方c3-146およびc3-148のそれぞれは、それぞれのヒドロキサメートおよびアリールアミドの3-フルオロ-2,4-チオフェンジイルおよび5-フルオロ-2,4-チオフェンジイル種の両方を包含する。
【0177】
[0099] 1態様において、本発明は式(I-c)の化合物およびその医薬的に許容できる塩を提供する:
【0178】
【化17】

【0179】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上記で式(I)、(I-a)、(I-b)、および(I-c)のいずれかに関して定められたものである。
【0180】
[00100] 式(I-d)のある態様において、R1、R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、それは場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0181】
[00101] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0182】
【化18】

【0183】

【0184】
[00102] 表は1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-d1)の化合物を記載する;表の化合物において、n=0であり、R7の縦列の下に”H”を記載することによりそれを示す。
【0185】
【表10】

【0186】
[00103] 式(I-d)の別の態様において、R1はメチルであり;R2、R3、R4およびR5はHであり;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7はフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基で置換されている。
【0187】
[00104] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0188】
【化19】

【0189】

【0190】
[00105] 表は、1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-d2)の化合物を記載する;表の化合物において、n=0であり、R7の縦列の下に”H”を記載することによりそれを示す。
【0191】
【表11】

【0192】
[00106] 式(I-d)の別の態様において、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個はHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5は次のものから独立して選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7は独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基で置換されている。
【0193】
[00107] その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0194】
【化20】

【0195】

【0196】
[00108] 表は1態様においてチオフェン上で2,5-配置を有し、別の態様においてチオフェン上で2,4-配置を有する式(I-d3)の化合物を開示する。例えば、”参照番号d3-01"とラベルした行は、2種類のチオフェンHDAC化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類を開示する。第1の化合物は式(I-d3)の化合物上にc3-01行のR1-R8置換基を含み、ここで-NH-および-C(O)NHR8はチオフェン環の周りに2,5-配置で配置され、S原子を1位とする。参照番号c3-01により包含される第2の化合物(および塩類)は、同じ置換基R1-R8を有するが、-NH-および-C(O)NHR8はチオフェン環の周りに2,4-配置で配置されている。
【0197】
[00109] 表の化合物において、n=0またはn=1である。n=0である場合、慣例として、R7の縦列の下に”H”を記載することによりこれを示す。n=1である場合、R7の縦列に記載された置換基はチオフェン環上の-NH-または-C(O)NHR8基に占有されていない2箇所の”空いた”位置の内の1箇所に結合している。参照番号が2,5-置換されたチオフェンを開示する場合、置換基R7は第1態様において3位、第2態様において4位にある。同様に、参照番号が2,4-置換されたチオフェンを開示する場合、置換基R7は第1態様において3位、第2態様において5位にある。これを表において(参照番号d3-145〜d3-148)参照番号の下の個々のチオフェンの配置の括弧内の記載により示す。従って、例えば、参照番号d3-145(ヒドロキサメート)およびd3-147(アリールアミド)のそれぞれは、それぞれの化合物の3-フルオロ-2,5-チオフェンジイルおよび4-フルオロ-2,5-チオフェンジイル種の両方を包含し、一方d3-146およびd3-148のそれぞれは、それぞれのヒドロキサメートおよびアリールアミドの3-フルオロ-2,4-チオフェンジイルおよび5-フルオロ-2,4-チオフェンジイル種を包含する。
【0198】
[00110] 式I-d3の化合物:
【0199】
【表12−1】

【0200】
【表12−2】

【0201】
【表12−3】

【0202】
【表12−4】

【0203】
【表12−5】

【0204】
【表12−6】

【0205】
【表12−7】

【0206】
【表12−8】

【0207】
【表12−9】

【0208】
【表12−10】

【0209】
【表12−11】

【0210】
*参照番号d3-145 (ヒドロキサメート)およびd3-147 (アリールアミド)のそれぞれは、それぞれの化合物の3-フルオロ-2,5-チオフェンジイルおよび4-フルオロ-2,5-チオフェンジイル種の両方を包含し、一方d3-146およびd3-148のそれぞれは、それぞれのヒドロキサメートおよびアリールアミドの3-フルオロ-2,4-チオフェンジイルおよび5-フルオロ-2,4-チオフェンジイル種の両方を包含する。
【0211】
[00111] 1態様において、本発明は式(I-e)の化合物およびその医薬的に許容できる塩を提供する:
【0212】
【化21】

【0213】
ここでR1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は上記で式(I)の様々な観点に関して定められたものであり、R9は水素では無い置換基である。
【0214】
[00112] 式(I-e)のある態様において、R1、R2、R3、R4およびR5は次のものからなるグループから独立して選択され:水素、クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6はH、アルキルまたはハロアルキルであり;それぞれのR7は独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり、nは0、1または2であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基で置換されており;R9はアルキル、ハロアルキルおよびアミノアルキルから選択される水素では無い置換基である。
【0215】
[00113] 様々な態様において、基R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7およびR8は、化合物a1-1〜a1-24、a2-1〜a2-24およびa3-1〜a3-168に関して表中に与えた置換基の同じ組み合わせを有するように選択され、R9はメチル、エチル、トリフルオロメチルまたはトリフルオロエチルである。その化合物の限定的でない例には、次の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる:
【0216】
【化22】

【0217】

【0218】
[00114] さらに他の態様において、本発明は式(II)の化合物またはその医薬的に許容できる塩を提供し:
【0219】
【化23】

【0220】
ここでR1はH、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジメチルアミノメチル、モルホリニルメチルおよびピロリジニルメチルからなるグループから選択され;R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個はHであり、それ以外(すなわち、水素ではないあらゆるもの)は次のものからなるグループから独立して選択され:ヒドロキシル、メチル、メトキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノメチル、モルホリニルメチルおよびピロリジニルメチル;R6はHまたはメチルであり;Xはフェニル、5員ヘテロアリール、または6員ヘテロアリールであり、ここでそのヘテロアリールはN、SおよびOから選択される1個以上のヘテロ原子を含み;R7はもし存在するならばハロ(例えば、フルオロ、ブロモ、またはクロロ)であり、nは0または1であり;R8はヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、アリシクリル、ヘテロシクリルおよびアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている。
【0221】
[00115] その化合物の例には次のもの:
【0222】
【化24−1】

【0223】
【化24−2】

【0224】
【化24−3】

【0225】
およびそれらの医薬的に許容できる塩類が含まれる。
【0226】
化合物の製造
[00116] 本発明の化合物、例えば式(I)、(I-a)、(I-b)、(I-c)、および(I-d)の化合物は、下記のスキームに従って製造することができるが、図説される方法の修正または他の方法を用いることもできることは理解されるべきである。スキームA、B、およびCは、ブロモケトン1およびチオウレイド化合物2から式(I)の化合物を製造する方法を図説する。
【0227】
【化25】

【0228】
[00117] ブロモケトン化合物1を溶媒、例えばエタノール中で溶解して溶液を調製する。X芳香族基を含むチオウレイド化合物2(明瞭にするため、合成スキームにおける基Xは化合物中で結合しているR7基無しで示す)を溶液に添加し、混合物を還流する。溶媒を真空下で除去し、残留物をエーテルで希釈し、次いで攪拌する。固体を濾過し、真空下で乾燥させると化合物3が得られ、これは1および2の反応から形成されたチアゾール環を含んでいる。
【0229】
[00118] 様々な態様において、化合物3は式(I)のヒドロキサメート類またはアリールアミド類に変換される。下記のスキームBは、中間体化合物3からのヒドロキサメート類の合成を図説し、スキームCはベンズアミド類の合成を図説する(ここで基R8は置換されたアリール環である)。
【0230】
【化26】

【0231】
[00119] 説明的な合成において、化合物3を溶媒、例えばメタノールおよびジクロロメタンの混合物中で溶解し、混合物を攪拌して溶液を調製する。NH2OHを攪拌溶液にゆっくりと添加する。攪拌の後、NaOHを滴加し、室温に戻して攪拌する。揮発性物質を真空下で蒸発させ、水で希釈し、冷却する。HClを用いて溶液のpHを約7に調整し、攪拌する。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させるとヒドロキサメート基-NH2OHを含む化合物4が得られる。
【0232】
[00120] スキームCにおいて、中間体エステル化合物3は化合物5により図説されるアリールアミド化合物に変換され、ここでTはNH2またはOHを表し、R10はアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される。
【0233】
【化27】

【0234】
[00121] エステル化合物3は遊離のカルボン酸に変換され、次いで置換されたアニリン4と反応して式5のアリールアミドを生じる。例えば、LiOHを溶媒の混合物中で3の攪拌溶液に添加する。揮発性物質を真空下で蒸発させ、残留物を水で希釈し、pH約3まで酸性化させる。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させるとカルボン酸中間体が得られる。中間体を溶媒、例えばジメチルホルムアミド(DMF)に溶解し、混合物を攪拌して溶液を調製する。攪拌溶液に1-エチル-3-(3’-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド 塩酸塩(EDCI)、続いてヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBt)を添加する。攪拌の後、ジイソプロピルエチルアミンを添加し、攪拌する。次いで置換されたアニリン4(置換されたアリールまたはヘテロアリールを代表する)を添加し、反応混合物を攪拌する。溶媒を真空下で除去する。残留物を水で希釈し、攪拌する。得られた固体を濾過し、カラムクロマトグラフィーを通して精製するとベンズアミド5が得られる。
【0235】
[00122] ブロモケトン1は、R1、R2、R3、R4、R5、およびR6の置換パターンならびに出発物質の入手可能性に依存していくつかの経路により合成することができる。
【0236】
[00123] 第1の合成ルートは、アシルイミダゾピリジン3’を作るためのアミノピリジン2’とクロロジケトン1’の反応で開始され、それは臭素化されてブロモケトン1となる。典型的な出発物質および反応条件をスキームDで図説する。
【0237】
【化28】

【0238】
[00124] ブロモケトン1への第2ルートをスキームEで示し、ここでまずイミダゾピリジンが形成され、次いでアシル化および臭素化される。
【0239】
【化29】

【0240】
スキームEにおいて、まずイミダゾ環が作られ、次いでアシル化を受けてケトン側鎖および基R6が付加され、その両方が続く合成工程においてチアゾールの一部となるであろう。ある意味では、これはスキームDよりもR1およびR6の選択により大きな柔軟性を与える。同時に、アミノピリジン2’とクロロケトンまたはクロロアルデヒド4’の反応はスキームDにおけるものと類似の条件の下で起こり、アミノピリジン出発物質2’上の置換基R2、R3、R4、およびR5の同じ広い範囲を許容する。
【0241】
[00125] スキームA、B、C、D、およびEに関する反応および出発物質は、一般的に文献から知られており、または周知の化学変換、例えばフリーデル−クラフツ型アシル化および同様のものを適用したものである。説明的な条件は実施例においても与えられる。
【0242】
[00126] 式(1-b)および(1-d)の化合物は、スキームFに従って製造することができる。チオウレイド化合物2は環の形成を経てチアゾール7となり、続いて臭素化して化合物8となる。臭素化合物8は適切なイミダゾピリジル誘導体9でアルキル化されて中間体10を与え、それはスキームBを経てヒドロキサメート11へと、またはスキームCによりベンズアミド12へと変換される。
【0243】
【化30】

【0244】
[00127] X=チオフェンである化合物は、スキームGに従って作ることができる。
【0245】
【化31】

【0246】
アミノチアゾール13はブロモチオフェン14または18と組み合わせられてチオフェン化合物15または19を生成する。同様に、化合物15および19はブロモチアゾール類16または20とアミノチオフェン類17または21の反応から合成することができる。化合物15および19は今度はスキームBに従ってヒドロキサメート類へと、またはスキームCに従ってアリールアミド類へと変換される。
【0247】
[00128] 本発明の化合物はヒストンデアセチラーゼおよび/またはCDKを阻害し、HDACおよび/またはCDKにより直接的または間接的に仲介される疾患を処置または改善するのに有用である。従って、本発明の別の観点は、有効量の1種類以上の上記の化合物を含む医薬組成物を提供することである。
【0248】
[00129] 本発明の1態様において、医薬組成物は、本明細書で記述される1種類以上の化合物に加え、少なくとも1種類の医薬的に許容できる希釈剤、補助剤、賦形剤、またはキャリヤーを含んで提供される。組成物は望まれる投与経路に適したあらゆる形をとることができる。組成物が経口投与される場合、限定ではないが錠剤、(固体または液体を満たした)カプセル、粉末、顆粒、シロップおよび他の液体、エリキシル、吸入剤、トローチ、ロゼンジ、ならびに溶液を含むあらゆる適切な経口送達可能な剤形を用いることができる。注射可能な組成物または静脈内注入液も、溶液、懸濁液、および乳濁液の形で提供される。
【0249】
[00130] 本発明に従う医薬組成物は、1種類以上の追加の治療薬を、例えば有効性を増大させる、または副作用を減少させるために含んでいてよい。従って、一部の態様において、医薬組成物はさらに、HDACおよび/またはCDKにより直接的または間接的に仲介される疾患を処置または抑制するのに有用な有効成分から選択される1種類以上の追加の治療薬を含む。その有効成分の例は、限定では無いが、癌、ハンチントン病、嚢胞性線維症、肝線維症、腎線維症、肺線維症、皮膚線維症、リウマチ性関節炎、糖尿病、卒中、筋萎縮性側索硬化症、心肥大、うっ血性心不全、またはアルツハイマー病を処置または抑制するための薬剤である。
【0250】
[00131] ある態様において、含まれる追加の治療薬は抗癌剤である。抗癌剤の例には、アルキル化剤、例えばシクロホスファミド、ダカルバジン、およびシスプラチン;代謝拮抗剤、例えばメトトレキセート、メルカプトプリン、チオグアニン、フルオロウラシル、およびシタラビン;植物アルカロイド類、例えばビンブラスチン、およびパクリタキセル(paclitaxel);抗腫瘍抗生物質、例えばドキソルビシン(doxorubicin)、ブレオマイシン、およびマイトマイシン;ホルモン/抗ホルモン、例えばプレドニゾン、タモキシフェン、およびフルタミド;他のタイプの抗癌剤、例えばアスパラギナーゼ、リツキシマブ(rituximab)、トラスツズマブ(trastuzumab)、イマチニブ(imatinib)、レチノイン酸および誘導体、コロニー刺激因子、アミホスチン(amifostine)、カンプトテシン(camptothecin)、トポテカン(topotecan)、サリドマイド類似体、例えばレナリドマイド(lenalidomide)、CDK阻害剤および他のHDAC阻害剤、例えばヒストンデアセチラーゼ1阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ2阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ3阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ4阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ5阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ6阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ7阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ8阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ9阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ10阻害剤、ヒストンデアセチラーゼ11阻害剤が含まれるが、それらに限定されない。
【0251】
[00132] 本発明のさらに別の観点は、動物において異常な細胞増殖および/または分化に起因する疾患を抑制または処置する方法であって、その動物に療法上有効量の1種類以上の本発明に従う化合物を投与することを含む方法を提供することである。1態様において、疾患を抑制または処置する方法は、動物に有効量の1種類以上の本発明の化合物および医薬的に許容できるキャリヤーを含む組成物を投与することを含む。投与される組成物は、さらに治療薬、例えば抗癌剤を含んでいてよい。
【0252】
[00133] 本発明の方法はヒトでの使用に特に適しているが、他の動物、特に例えばヒトではない霊長類、コンパニオンアニマル(companion animals)、飼育動物、実験動物、ならびに野生および動物園の動物のような哺乳類で用いてもよい。
【0253】
[00134] 本発明の方法は、本発明の化合物がそれらの分子に対して阻害活性を有しているため、HDACおよび/またはCDKにより直接的または間接的に仲介される疾患を処置するのに特に有用である。従って、一部の態様において、本発明の方法は、HDACおよび/またはCDKに仲介される疾患の抑制または処置において用いられる。その疾患の例には、細胞増殖性疾患、例えば癌、常染色体優性遺伝疾患、例えばハンチントン病、遺伝が関連する代謝異常、例えば嚢胞性線維症、線維症、例えば肝線維症、腎線維症、肺線維症および皮膚線維症、自己免疫疾患、例えばリウマチ性関節炎、糖尿病、急性および慢性の神経系疾患、例えば卒中、筋萎縮性側索硬化症、肥大、例えば心肥大、心不全(またはうっ血性心不全)、ならびにアルツハイマー病が含まれるが、それらに限定されない。
【0254】
[00135] ある態様において、本発明に従う方法は、癌、嚢胞性線維症、または肺線維症を有する患者に適用される。一部の態様において、本発明に従う化合物を用いる方法は、膀胱癌、乳癌、大腸および直腸癌、子宮内膜癌、腎臓(腎細胞)癌、白血病、肺癌、メラノーマ、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、皮膚癌(非メラノーマ)、ならびに甲状腺癌から選択される癌の処置または抑制に用いられる。
【実施例】
【0255】
[00136] 下記の実施例は単に説明的なものであり、この開示を限定するものでは決して無い。
【0256】
実施例1
[00137] N-ヒドロキシ-3-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0257】
【化32】

【0258】
[00138] 2-アミノピリジン(1.035 g, 11 mmol)の1,2-ジメトキシエタン(5 mL)中における攪拌溶液に、炭酸水素ナトリウム(0.924 g, 11 mmol)および3-クロロ-2,3-ペンタンジオン(2 g, 14.8 mmol)を添加した。不均質な反応混合物を約16時間還流し、室温に冷却した。揮発性物質を真空下で除去した。残留物を水(50 mL)で希釈し、DCM (3 x 50 mL)で抽出した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。粗生成物をカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製した。生成物を酢酸エチル/ヘキサン(6:4)で溶離すると1-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-エタノン(1 g、収率はジケトン-1に基づいて38%、アミノピリジン-2に基づいて54%)が固体として得られた。臭素(0.163 mL, 3.1 mmol)を酢酸中33% HBr(w/v, 5 mL)中の1-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-エタノン(500 mg, 2.8 mmol)に0 ℃において添加し、混合物を室温で約1.5時間撹拌した。反応混合物をジエチルエーテル(50 mL)で希釈し、約30分間攪拌した。得られた固体を濾過し、エーテル(2 x 10 mL)で洗浄すると2-ブロモ-1-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-エタノン(化合物(1)) (581 mg, 80%)が固体として得られた。エタノール(25 mL)中の化合物(1) (2.5 g, 9.88 mmol)に、3-チオウレイド-安息香酸エチルエステル(化合物(2)) (2.213 g; 9.88 mmol)を添加し、混合物を一夜還流した。エタノールを真空下で除去し、次いで残留物をエーテル(75 mL)で希釈し、30分間攪拌した。固体を濾過し、真空下で乾燥させると3-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-安息香酸エチルエステル(化合物(3)) (2.8 g, 75%)が固体として得られた。化合物(3) (300 mg, 0.79 mmol)のメタノール:ジクロロメタン(15 mL:6 mL)中における攪拌溶液に、0 ℃で50%水性NH2OH (6 mL)をゆっくりと添加した。0 ℃で約10分間攪拌した後、NaOH (240 mg、1.5 mLの水中に溶解)を滴加し、約15分後に室温に戻し、約3時間攪拌した。揮発性物質を真空下で、35 ℃未満で蒸発させ、水(6 mL)で希釈し、0 ℃に冷却した。pHを2N HClを用いて約7に調節し、約30分間攪拌した。得られた固体を濾過し、水 (75 mL)で洗浄し、真空下で約5時間乾燥させると表題化合物(150 mg; 51%)が灰白色固体として得られた。
【0259】
[00139] MS m/z 366.0 (M+ +1), MP 170.4°C, 1H NMR (DMSO-D6, 200MHz) δ 2.52(s, 3H), 7.00 (dd, 1H), 7.10 (s, 1H), 7.2-7.4 (m, 3H), 7.53 (d, 1H), 7.67 (d, 1H), 8.20 (s, 1H), 9.03 (s, OH), 9.05 (d, 1H), 10.54 (s, NH)および11.18 (s, NH)。
【0260】
実施例2
[00140] N-(2-アミノ-フェニル)-3-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0261】
【化33】

【0262】
[00141] 実施例1の化合物(3) (1g, 2.64 mmol)の、溶媒メタノール:THF:水(6.5mL:6.5mL:3.5mL)の混合物中における攪拌溶液に、LiOH (一水和物) (332 mg, 7.93 mmol)を添加した。混合物を一夜室温で攪拌した。揮発性物質を真空下で除去し、残留物を水(5 mL)で希釈し、0 ℃で2N HClを用いてpH 約3に酸性化した。得られた固体を濾過し、水(50 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物(4) (600 mg, 65%)が固体として得られた。N-ヒドロキシ-3-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド(化合物(4)) (300 mg, 0.85 mmol)のDMF (5 mL)中における攪拌溶液に、0 ℃において、EDCI-HCl (361 mg, 1.88 mmol)、続いてHOBt (115 mg, 0.85 mmol)を添加した。約10分間攪拌した後、ジイソプロピルエチルアミン(0.4 mL, 2.12 mmol)を添加し、約15分間攪拌した。次いで1,2-フェニルジアミン(92.5 mg, 0.85 mmol)を添加し、反応混合物を一夜室温で撹拌した。溶媒(DMF)を真空下で45 ℃未満で除去した。残留物を水(15 mL)で希釈し、約15分間攪拌した。得られた固体を濾過し、DCM:meOHを溶離剤として用いるカラムクロマトグラフィーを通して精製すると表題化合物が得られた。
【0263】
[00142] MS m/z 440.8 (M++1), MP 194.9-197℃, 1H NMR (DMSO-D6, 200 MHz) δ 2.52 (s, 3H), 4.92 (bs, NHz), 6.60 (s, 1H), 6.79 (d, 1H), 6.83-7.05 (m, 2H), 7.1-7.05 (m, 3H), 7.4-7.6 (m, 3H), 7.73 (d, 1H), 8.33 (s, 1H), 9.02 (d, 1H), 9.62 (s, NH)および10.58 (s, NH)。
【0264】
実施例3
[00143] N-ヒドロキシ-4-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0265】
【化34】

【0266】
[00144] 4-チオウレイド-安息香酸エチルエステルを化合物(2)として用いたこと以外、実施例1の手順と同じ手順を用いた。表題化合物の収率は51%であった。
【0267】
[00145] MS m/z 366.0 (M++1), MP 188.3℃, 1H NMR (DMSO-D6, 200 MHz) δ 2.52 (s, 3H), 6.89 (dd, 1H), 7.18 (s, 1H), 7.29 (dd, 1H), 7.57 (d, 1H), 7.65-7.8 (m, 4H), 8.90 (s, 1H), 8.93 (s, OH), 10.7 (s, NH)および11.08 (bs, NH)。
【0268】
実施例4
[00146] N-(2-アミノ-フェニル)-4-[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0269】
【化35】

【0270】
[00147] 4-チオウレイド-安息香酸エチルエステルを化合物(2)として用いたこと以外、実施例2の手順と同じ手順を用いた。表題化合物の収率は41%であった。
【0271】
[00148] MS m/z 441.0 (M++1), MP 161.1-165.4℃, 1H NMR (DMSO-D6, 200 MHz) δ 2.53 (s, 3H), 4.95 (bs, NH2), 6.59 (dd, 1H), 6.77 (d, 1H), 6.9-7.05 (m, 2H), 7.15 (d, 1H), 7.19 (s, 1H), 7.30 (dd, 1H), 7.55 (d, 1H), 7.73 (d, 2H), 7.98 (d, 2H), 8.93 (d, 1H), 9.52 (s, NH)および10.75 (s, NH)。
【0272】
[00149] 実施例5−21は、実施例1−4において記述した手順に類似した手順を用いて製造した。
【0273】
実施例5
[00150] N-ヒドロキシ-4-[5-メチル-4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0274】
【化36】

【0275】
【化37】

【0276】
[00151] 2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(1)の製造:2-アミノピリジン(20 g, 0.2 mol)のエタノール(100 mL)中における溶液に、クロロアセトン(21.6 g, 0.23 mol)を室温で、不活性雰囲気下で滴加した。反応混合物を還流温度において16時間加熱し、出発物質が終了したら(TLCによる)、エタノールを減圧下で蒸発させ、得られた残留物をDCM (600 mL)中で希釈し、飽和NaHCO3溶液(2 × 100 mL)、水(100 mL)およびブライン(150 mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質を、5% MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製すると、純粋なInt-1 (16 g, 57%)が褐色の液体として得られた。1H NMR (200MHz, CDCl3): δ 8.04 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 9.0 Hz, 1H), 7.33 (s, 1H), 7.15-7.06 (m, 1H), 6.72 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 2.46 (s, 3H). 質量(m/z): 133.1 [M++1]。
【0277】
[00152] 1-(2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン(2)の製造:ポリリン酸(20 mL)中のInt-1 (15 g, 0.11 mole)に、プロピオン酸無水物(30.0 mL, 0.22 mole)をゆっくりと室温で添加した。反応混合物を80 ℃で5時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、氷水(400 mL)に非常にゆっくりと注入した。水層をEtOAc (3 x 300 mL)で抽出し、合わせた有機層を水(200 mL)およびブライン(200 mL)で洗浄した。有機層を無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質を、25% EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、純粋なInt-2 (4.5 g, 21%)が褐色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, CDCl3): δ 9.80 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 7.66 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.49-7.39 (m, 1H), 7.05- (t, J = 6.6 Hz, 1H), 2.96 (q, 2H), 2.81 (s, 3H), 1.28 (t, J = 7.4 Hz, 3H). 質量(m/z): 189.1 [M++1]。
【0278】
[00153] 2-ブロモ-1-(2-メチル-H-イミダゾール[1,2-a]ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン(3)の製造:Int-2 (3.0 g, 1.5 mmol)のAcOH中HBr溶液(33% w/v, 42 mL)中における攪拌懸濁液に、0 ℃で臭素(2.5 g, 1.5 mmol)を10分間滴加した。反応混合物を室温に戻らせ、4時間攪拌した。出発物質が完全に消費されたら(TLCによる)、反応混合物をジエチルエーテル(20 mL)で希釈し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、ジエチルエーテル(2 ×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させるとブロモ-化合物-3(3.3 g, 78%)が固体として得られた。1H NMR (200 MHz, CDCl3): δ 9.89 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.49 (d, J = 6.9 Hz, 1H), 8.02 (t, J = 7.1 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 5.02 (q, 1H), 3.21 (s, 3H), 2.12 (d, J = 7.1 Hz, 3H). 質量(m/z): 267.0 [M++1]。
【0279】
[00154] エチル-4-(5-メチル-4-(2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(4)の製造:ブロモ化合物-3(2.0 g, 7.5 mmol)のエタノール(20 mL)中における溶液に、1-(4-エトキシカルボニルフェニル)-2-チオ尿素(1.6 g, 7.5 mmol)を室温でN2雰囲気下において添加し、混合物を還流温度において16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、冷エタノール(5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると、エステル-4 (2.4 g, 82%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.8 (s, 1H), 8.62 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.80-7.86 (m, 2H), 7.88 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.54-7.48 (m, 1H) 4.25 (q, 2H), 2.47 (s, 3H), 2.30 (s, 3H), 1.27 (t, J = 7.0 Hz, 3H). 質量(m/z): 392.9 [M++1]。
【0280】
[00155] 4-(5-メチル-4-(2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(化合物a2-03)の製造:エステル-4 (0.3 g, 0.76 mmol)のメタノール(15 mL)およびDCM (6 mL)中における攪拌溶液に、ヒドロキシルアミンの水中50重量%溶液(6.0 mL)を0 ℃において添加した。同じ温度で10分間撹拌した後、水(1.5 mL)中のNaOH(0.24 g, 6.1 mmol)水溶液を、反応混合物に0 ℃で添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、16時間攪拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、得られた残留物を2 N HClを用いて0 ℃で中和し(pH約7)、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(2×3 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗製物質を10% MeOH/DCM (10 mL)で洗浄すると純粋な化合物a2-03 (0.2 g, 69%)が灰白色固体として得られた。
[00156] 1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.0 (bs, 1H), 10.4 (s, 1H), 8.86 (bs, 1H), 8.21 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.69-7.51 (m, 5H), 7.26 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 6.89 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 2.31 (s, 3H), 2.22 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 164.0, 160.2, 144.1, 143.4, 141.6, 135.3, 128.0, 125.2, 124.9, 124.5, 121.7, 116.1, 115.9, 115.2, 111.9, 14.3, 11.8. 質量(m/z): 379.9 [M++1]. MP: 200.5 ℃。
【0281】
実施例6
[00157] N-(2-アミノ-フェニル)-4-[5-メチル-4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0282】
【化38】

【0283】
[00158] エチル-4-(5-メチル-4-(2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)安息香酸(5)の製造:実施例5のエステル-4(1.5 g, 3.8 mmol)のメタノール(15 mL)およびTHF (15 mL)中における溶液に、水酸化リチウム(0.48 g, 11.4 mmol)、続いて水(7 mL)を室温で添加した。得られた混合物を室温で24時間攪拌した。出発物質が終了したら(TLCによる)、揮発性物質を真空下で蒸発させ、得られた残留物を水(5 mL)で希釈し、0 ℃において2 N HClを用いてpH約6まで酸性化した。沈殿した固体を濾過し、水(2×4 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると酸-5 (1.0 g, 72%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-D6): δ 12.2 (bs, 1H), 10.7 (s, 1H), 8.43 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.85-7.77 (m, 3H), 7.70-7.63 (m, 3H), 7.22 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 2.40 (s, 3H), 2.26 (s, 3H). 質量(m/z): 364.9 [M++1]. MP: 288.6 ℃。
【0284】
[00159] 4-(5-メチル-4-(2-メチル-H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(化合物a2-07)の製造:酸-5 (0.6 g, 1.6 mmol)のDMF (8 mL)中における攪拌懸濁液に、HOBt (0.22 g, 1.6 mmol)、EDCI (0.69 g, 3.6 mmol)、N-エチルジイソプロピルアミン(0.53 g, 4.1 mmol)、続いてo-フェニレンジアミン(0.17 g, 1.6 mmol)を、0 ℃において不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、攪拌を16時間継続した。反応混合物を氷水(100 mL)に注入し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(2×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗製物質を、5% MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、化合物a2-07 (0.40 g, 54%)が灰白色固体として得られた。
【0285】
[00160] 1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.5 (s, 1H), 9.47 (s, 1H), 8.24 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.56 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.27-7.11 (m, 2H), 6.97-6.90 (m, 2H), 6.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.60-6.55 (m, 1H), 4.83 (bs, 2H), 2.32 (s, 3H), 2.23 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 164.5, 160.1, 144.0, 143.6, 142.9, 141.5, 135.2, 128.9, 126.4, 126.1, 125.1, 124.4, 123.5, 121.6, 116.0, 115.7, 115.1, 111.7, 14.3, 11.7. 質量(m/z): 454.9 [M++1]. MP: 250.1 ℃。
【0286】
実施例7
[00161] 4-[4-(6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-N-ヒドロキシ-ベンズアミド
【0287】
【化39】

【0288】
【化40】

【0289】
[00162] Int-3の製造:SM-1 (5.0 g, 39.0 mmol)およびSM-2 (4.4 mL, 39.0 mmol)のエタノール(30 mL)中における混合物を、還流下で12時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮すると粗製素材(crude mass)が得られ、それをEtOAcおよびヘキサン(40:60)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製するとInt-3 (2.0g, 25%)が黄色固体として得られた。
【0290】
[00163] Int-4の製造:酢酸中HBr(33%, 60 mL)中におけるInt-3 (3.0 g, 14.0 mmol)に、0 ℃においてBr2 (4.61 g, 28.8 mmol)を滴加し、混合物を室温で4時間撹拌した。反応混合物をエーテル(25 mL)で希釈し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、EtOHおよびエーテルの混合物(25 mL, 7:3)で洗浄し、真空下で乾燥させるとブロモ-化合物-4 (3.55 g, 86%)が灰白色固体として得られた。
【0291】
[00164] Int-6の製造:ブロモ-Int-4 (1.5 g, 5.2 mmol)およびチオ尿素-5 (1.17 g, 5.2 mmol)のエタノール(60 mL)中における混合物を、還流下で一夜攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、エタノール(2×20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると純粋なInt-6 (1.85 g, 86%)が白色固体として得られた。
【0292】
[00165] 化合物a3-03の製造:エステル-6 (0.5 g, 1.2 mmol)のメタノール(25 mL)およびDCM (10 mL)中における溶液に、ヒドロキシルアミン(水中50% w/v溶液(15 mL)を添加し、10分間攪拌した。0 ℃に冷却した後、水性NaOH (水2.5 mL中388 mg, 9.7 mmol)を添加し、混合物を室温で一夜撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を0 ℃で2N HClを用いて中和し(pH約7)、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると純粋な化合物a3-03 (0.36 g, 74%)が得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.09 (bs, 1H), 10.75 (bs, 1H), 9.23 (s, 1H), 8.91 (bs, 1H), 7.78-7.58 (m, 4H), 7.35 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.21 (s, 1H)および2.52 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 15.0, 105.9, 116.1, 116.8, 117.0, 119.0, 123.8, 124.9, 125.3, 128.0, 139.5, 141.6, 142.6, 143.2, 162.9, 163.9. 質量(m/z): 399 [M++1];融点: 234 ℃。
【0293】
実施例8
[00166] N-(2-アミノ-フェニル)-4-[4-(6-クロロ-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0294】
【化41】

【0295】
[00167] Int-酸(7)の製造:実施例7のInt-6(0.7 g, 1.6 mmol)の、THF (14 mL)、水(7 mL)、およびメタノール(3 mL)の混合物中における攪拌懸濁液に、LiOH (0.213 g, 5.0 mmol)を添加し、混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(20 mL)で希釈し、2 N HClを用いて酸性化した。沈殿した固体を濾過し、水(2×20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると純粋な酸-7 (0.4 g, 61%)が得られた。
【0296】
[00168] 化合物a3-11の製造:酸-7 (0.5 g, 1.3 mmol)のDMF (10 mL)中における溶液に、0 ℃においてEDCI (0.547 g, 2.8 mmol)、HOBt (0.175 g, 1.3 mmol)、DIPEA (0.419 g, 3.2 mmol) 、続いてo-フェニレンジアミン-8 (0.140 g, 1.3 mmol)を添加し、混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を氷水(20 mL)に注入し、5分間攪拌し、沈殿した固体を濾過し、水(2×20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物a3-11 (0.26 g, 42%)が得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.79 (s, 1H), 9.55 (bs, 1H), 9.22 (s, 1H), 7.99 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.73 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.61 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 7.33 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 7.24 (s, 1H), 7.15 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 6.95 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 7.0, 1H), 6.58 (t, J = 8.0 Hz, 1H), 4.88 (bs, 2H)および2.55 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 15.1, 106.0, 115.9, 116.1, 116.2, 116.9, 117.1, 119.0, 123.6, 123.7, 124.8, 126.2, 126.5, 127.1, 129.0, 139.6, 141.7, 142.8, 142.9, 143.4, 162.9, 164.5. 質量(m/z): 474 (M++1).融点: 194 ℃。
【0297】
実施例9
[00169] N-ヒドロキシ-4-[4-(2-メチル-6-トリフルオロメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0298】
【化42】

【0299】
【化43】

【0300】
[00170] 1-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)エタノン(3)(1-(6-(trifluoromethyl)-2-methylH-imidazo[1,2-a]pyridin-3-yl)ethanone (3))の製造:SM-1 (4.0 g, 24 mmol)のDME (20 ml)中における攪拌溶液に、3-クロロ-2,4-ペンタジオン(2, 3.5 mL, 29 mmol)を、室温において不活性条件下で滴加した。混合物を一夜還流し、室温に冷却し、減圧下で濃縮した。残留物をEtOAcで希釈し、1N HClおよび水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、20% EtOAc:ヘキサンを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製すると、純粋なInt-3 (1.0 g, 16%)が得られた。
【0301】
[00171] 2-ブロモ-1-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)エタノン(4)の製造:Int-3 (1.25 g, 5.1 mmol)のAcOH中HBr(10 mL, 33% w/v)中における攪拌溶液に、Br2 (0.29 mL, 5.6 mmol)を0 ℃で滴加した。混合物を同じ温度でさらに3時間撹拌した。次いでエーテル(80 mL)を反応混合物に添加し、室温で30分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、エーテルで洗浄し、真空下で乾燥させると純粋なInt-4 (1.0 g, 60%)が得られた。
【0302】
[00172] エチル 4-(4-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(6)の製造:ブロモ-化合物-4 (1.0 g, 3.11 mmol)およびチオ尿素-5 (0.697 g, 3.11 mmol)のEtOH (25 mL)中における混合物を一夜還流した。反応混合物を室温に冷却し;得られた固体を濾過し、エーテルで洗浄して真空下で乾燥させると純粋なInt-6 (0.9 g, 65%)が得られた。
【0303】
[00173] 4-(4-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(化合物a3-27)の製造:エステル-6 (0.6 g, 1.3 mmol)のMeOH:DCM (42 mL, 5:2)中における冷却溶液に、水性NH2OH (12 mL、50%溶液)をゆっくりと添加し、混合物を15分間撹拌した。次いで水性NaOH (水3 mL中0.48 g)を添加し、反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を水(30 mL)で希釈し、2N HClを用いてpHを約7.0に調節し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると粗生成物が得られ、それをさらに30% MeOH:DCMで洗浄すると純粋な化合物a3-27 (0.4g, 75%)が得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 2.58 (s, 3H), 7.27 (s, 1H) 7.52 (m, 1H), 7.78-7.70 (m, 5H), 8.91 (bs, 1H) 9.63 (s, 1H), 10.76 (s, 1H)および11.15 (bs, 1H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 15.3, 106.5, 114.4, 114.6, 116.1, 117.3, 117.8, 119.6, 122.9, 125.1, 125.4, 128.0, 139.4, 143.0, 143.1, 143.7, 163.2, および164.0. 質量(m/z): 433 (M++1). MP: 183.2 ℃。
【0304】
実施例10
[00174] N-(2-アミノ-フェニル)-4-[4-(2-メチル-6-トリフルオロメチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0305】
【化44】

【0306】
[00175] 4-(4-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)安息香酸(7)の製造:実施例9のエステル-6(1.8 g, 4.0 mmol)のMeOH:THF:H2Oの混合物(45 mL, 2:2:1)中における攪拌溶液に、LiOH (0.85 g, 20 mmol)を添加し、室温で一夜攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(30 mL)で希釈し、0 ℃で2N HClを用いてpH約5に酸性化した。沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると純粋な酸-7 (1.15 g, 68%)が得られた。
【0307】
[00176] 4-(4-(6-(トリフルオロメチル)-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(化合物a3-31)の製造:酸-7 (0.6 g, 1.4 mmol)のDMF (12 mL)中における攪拌溶液に、0 ℃でHOBt (0.19 g, 1.4 mmol)、EDCI (0.6 g, 3.1 mmol)、DIPEA (0.65 mL, 3.5 mmol)およびo-フェニレンジアミン(0.15 g, 1.4 mmol)を順次添加した。混合物を不活性雰囲気下で室温において一夜攪拌した。水(30 mL)を反応混合物に添加し、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させ、30% MeOH:DCMで洗浄すると純粋な化合物a3-31 (328 mg, 45%)が得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 4.88 (bs, 2H), 6.61 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.93 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 7.17 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.31 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 8.01-7.82 (m, 5H), 8.58 (bs, 1H), 9.51 (s, 1H)および10.66 (s, 1H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 107.5, 115.8, 116.1, 116.2, 120.3, 122.6, 123.6, 126.1, 126.4, 126.8, 129.0, 137.1, 142.8, 143.6, 149.3, 150.3, 151.9, 162.7および164.7. 質量(m/z):387 (M++1). MP: 243.8 ℃。
【0308】
実施例11
[00177] N-(2-アミノ-フェニル)-4-[4-(7-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0309】
【化45】

【0310】
【化46】

【0311】
[00178] 1-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)エタノン(3)の製造:int-1 (3.0 g, 24.19 mmol)のDMF (30 mL)中における溶液に、int-2 (4.5 g, 33.8 mmol)を添加し、還流下で24時間攪拌した。反応混合物を真空下で濃縮すると粗製素材が得られ、それを酢酸エチルで溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると、Int-3 (2.0 g, 41%)が得られた。1H NMR (200MHz, CDCl3): δ 9.55 (d, J=7.6 Hz, 1H), 6.9 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.67 (q, J=3.0 Hz, 1H), 3.89 (s, 3H), 2.74 (s, 3H)および2.58 (s, 3H). 質量(m/z): 205 (M++1)。
【0312】
[00179] 2-ブロモ-1-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)エタノン(4)の製造:int-3 (2.0 g, 9.8 mmol)の酢酸中HBr(60 mL)中における溶液に、臭素(1.56 g, 9.8 mmol)を0 ℃で滴加し、室温で4時間攪拌した。反応混合物をジエチルエーテル(50 mL)で希釈し、30分間撹拌し;沈殿した固体を濾過し、真空下で乾燥させるとInt-4 (2.5 g, 90%)が白色固体として得られた。1H NMR (200MHz, CDCl3): δ 9.63 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.61 (d, J=3.0 Hz, 1H), 7.14 (q, J=2.6 Hz, 1H), 4.40 (s, 2H), 4.08 (s, 3H)および3.07 (s, 3H). 質量(m/z): 282 (M++1)。
【0313】
[00180] エチル 4-(4-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(6)の製造:int-4 (2.5 g, 8.86 mmol)のエタノール(30 mL)中における溶液に、int-5 (2.0 g, 8.92 mmol)を室温で添加し、還流下で16時間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、エーテル(15 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させるとint-6 (3.0 g, 83%)が白色固体として得られた。1H NMR (200MHz, DMSO-d6): δ 10.86 (s, 1H), 8.76 (d, J=7.4 Hz, 1H), 7.92 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.73 (q, J=8.8 Hz, 2H), 7.17 (s, 1H), 6.97 (d, J=2.2 Hz, 1H), 6.80 (q, J=7.0 Hz, 1H), 4.26 (q, J=7.0 Hz, 2H), 3.87 (s, 3H), および1.29 (t, J=7.0 Hz, 3H). 質量(m/z): 408 (M++1)。
【0314】
[00181] 4-(4-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)安息香酸(7)の製造:int-6 (1.7 g, 4.16 mmol)の4N HCl (100 mL)中における懸濁液を、4時間還流した。反応混合物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、水(25 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると酸-7 (1.4 g, 88%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200MHz, DMSO-d6): δ 14.6 (bs, 1H), 11.14 (s, 1H), 8.95 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.89 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.72 (d, J=8.8 Hz, 2H), 7.48 (s, 1H), 7.27-7.25 (m, 2H), 4.01 (s, 3H), および2.59 (s, 3H). 質量(m/z): 480.8 (M++1)。
【0315】
[00182] 4-(4-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(8)の製造:酸-7 (0.7 g, 1.84 mmol)のDMF (8 mL)中における懸濁液に、EDCI.HCl (0.77 g, 4.05 mmol)、HOBt (0.25 g, 1.85 mmol)およびDIPEA (0.6 g, 4.65 mmol)を0 ℃で、続いてo-フェニレンジアミン(0.2 g, 1.85 mmol)を添加し、室温で一夜攪拌した。反応混合物を水(80 mL)で希釈し、30分間撹拌し、沈殿した固体を濾過し、水(25 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると粗化合物が得られ、それをDCMおよびメタノール(97: 3)で溶離するカラムクロマトグラフィーにより精製すると化合物a3-38 (0.45 g, 52%)が桃色固体として得られた。1H NMR (200MHz, DMSO-d6): δ 10.71 (s, 1H), 9.51 (s, 1H), 8.79 (d, J=7.8 Hz, 1H), 7.98 (d, J=8.6 Hz, 2H), 7.73 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.16-7.09 (m, 2H), 7.07-6.94 (m, 2H), 6.78-6.70 (m, 2H), および6.65-6.58 (m, 2H). 13C-NMR (125MHz, DMSO-d6): δ 168.0, 164.68, 162.75, 157.38, 144.89, 143.58, 143.08, 140.82, 140.23, 129.13, 126.94, 126.50, 126.26, 123.61, 116.28, 116.14, 115.91, 115.44, 106.34, 104.91, 94.16, 55.61, 14.80; 質量(m/z): 470.7 (M++1),融点: 159.7 ℃。
【0316】
実施例12
[00183] N-ヒドロキシ-4-[4-(7-メトキシ-2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イルアミノ]-ベンズアミド
【0317】
【化47】

【0318】
[00184] 4-(4-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)ベンズアミド(9)の製造:実施例11の酸-7 (0.450 g, 1.18 mmol)のDMF (8 mL)中における溶液に、EDCI.HCl (0.5 g, 2.6 mmol)、HOBt (0.16 g, 1.18 mmol)およびDIPEA (0.38 g, 2.96 mmol)、続いてH2N-OTHP (0.138 g, 1.18 mmol)を0 ℃で添加し、一夜室温で攪拌した。反応混合物を水(50 mL)で希釈し、30分間撹拌し、沈殿した固体を濾過し、水(25 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると粗化合物が得られ、それをカラムクロマトグラフィーにより、純粋な化合物をDCMおよびメタノール(98:2)で溶離して精製すると、THP保護された最終化合物-9 (0.4 g, 70%)が桃色固体として得られた。1H NMR (200MHz, DMSO-d6): δ 11.46 (s, 1H), 10.71 (s, 1H), 8.78 (d, J =7.8 Hz, 1H), 7.72 (q, J = 9.2 Hz, 4H), 7.14 (s, 1H), 6.97 (s, 1H), 6.82-6.77 (m, 1H), 4.96 (s,1H), 4.10-4.04 (m, 1H), 3.87 (s, 3H), 3.53-3.47 (m, 1H), 2.49 (s, 3H), および1.7-1.53 (m, 6H). 質量(m/z): 479.7 (M++1)。
【0319】
[00185] 4-(4-(7-メトキシ-2-メチルH-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(10)の製造:化合物-9 (0.4 g, 0.83 mmol)のメタノール(12 mL)中における溶液に、2N HCl (2 mL)を0 ℃で添加し、一夜室温で攪拌した。沈殿した固体を濾過し、メタノール(5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物a3-34 (0.27 g, 82%)が白色固体として得られた。1H NMR (200MHz, DMSO-d6): δ 11.05 (s, 1H), 10.09 (s, 1H), 8.97 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.70 (q, J = 7.0 Hz, 4H), 7.45 (s, 1H), 7.25-7.22 (m, 2H), 4.01 (s, 3H)および2.58 (s, 3H). 13C NMR (125MHz, DMSO-d6): δ 163.93, 163.60, 162.65, 143.14, 140.45, 135.96, 130.34, 128.78, 128.07, 125.31, 116.86, 116.19, 110.33, 110.05, 91.04, 56.95, 10.81; 質量(m/z): 495.8 (M++1);融点: 233.4 ℃。
【0320】
実施例13
[00186] N-ヒドロキシ-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0321】
【化48】

【0322】
【化49】

【0323】
[00187] 2-ブロモ-1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)エタノン(2)の製造:化合物-1 (1.0 g, 6.2 mmol)のAcOH中HBr(15 mL, 33% w/v)中における攪拌懸濁液に、臭素(0.32 mL, 6.2 mmol)を0 ℃において不活性雰囲気下で滴加し、攪拌を0 ℃で5時間、室温で2時間継続した。反応混合物をエーテル(25 mL)で希釈し、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、エーテル(3 x 10 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。この固体を水(25 mL)中で溶解し、EtOAc (3 x 50 mL)で抽出した。有機抽出物を水(30 mL)およびブライン(30 mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させるとブロモ-Int-2 (0.7 g, 47%)が褐色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 9.63 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.46 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.61-7.53 (m, 1H), 7.16 (t, J = 6.8 Hz, 1H), 4.38 (s, 3H). 質量(m/z): 240.8 [M++1]。
【0324】
[00188] エチル-4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(4)の製造:ブロモ-Int-2 (1.0 g, 4.1 mmol)のエタノール(10 mL)中における攪拌溶液に、チオ尿素-3 (0.93 g, 4.1 mmol)を室温においてN2雰囲気下で添加し、混合物を還流温度において16時間攪拌した。出発物質が消費された後(TLCによる)、エタノールを減圧下で蒸発させ、残留物をエーテル(10 mL)で洗浄すると純粋なエステル-4(1.3 g, 86%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.01 (s, 1H), 9.39 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.02-7.94 (m, 4H), 7.79-7.61 (m, 4H), 4.32-4.22 (q, 2H), 1.30 (t, J = 7.0 Hz, 3H). 質量(m/z): 364.9 [M++1]。
【0325】
[00189] 4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(化合物a1-01)の製造:エステル-4 (0.6 g, 1.6 mmol)のメタノール(30 mL)およびDCM (12 mL)中における攪拌懸濁液に、ヒドロキシルアミンの水中における50重量%溶液(12 mL)を0 ℃において添加した。10分間同じ温度で撹拌した後、水性NaOH (水3.0 ml中0.48 g, 12.1 mmol)を反応混合物に0 ℃において添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、4時間攪拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、得られた残留物を水(10 mL)で希釈し、0 ℃において2 N HClを用いて中和し(pH約7)、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(2×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物a1-01 (0.3 g, 50%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.05 (bs, 1H), 10.70 (bs, 1H), 9.12 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.93 (bs, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.94-7.64 (m, 5H), 7.36-7.28 (m, 2H), 7.07 (t, 6.6 Hz, 1H). 13NMR (125 MHz, DMSO-d6): 163.9, 163.1, 145.2, 143.2, 140.1, 133.0, 128.0, 126.0, 125.2, 124.4, 120.5, 117.3, 116.2, 112.8, 103.7. 質量(m/z): 351.9 [M++1]. MP: 209.9 ℃。
【0326】
実施例14
[00190] N-ヒドロキシ-3-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0327】
【化50】

【0328】
【化51】

【0329】
[00191] エチル-3-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(3)の製造:ブロモ-化合物-1 (0.4 g, 1.6 mmol)のエタノール(8.0 mL)中における攪拌溶液に、チオ尿素-2 (0.37 g, 1.6 mmol)を室温においてN2雰囲気下で添加し、混合物を還流温度において16時間攪拌した。出発前駆体が完全に消費された後(TLCによる)、エタノールを減圧下で蒸発させ、粗製物質をエーテル(10 mL)で洗浄するとエステル-3 (0.5 g, 83%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.8 (s, 1H), 9.49 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.66 (s, 1H), 8.55 (s, 1H), 7.94-8.05 (m, 2H), 7.81 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 7.67-7.46 (m, 4H), 4.32-4.22 (q, 2H), 1.30 (t, J = 7.0 Hz, 3H). 質量(m/z): 364.9 [M++1]。
【0330】
[00192] 3-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(化合物a1-02)の製造:エステル-3 (0.7 g, 1.9 mmol)のメタノール(35 mL)およびDCM (14 mL)中における攪拌懸濁液に、ヒドロキシルアミンの水中における50重量%溶液(14 mL)を0 ℃において添加した。10分間同じ温度で撹拌した後、水性NaOH (水3.5 mL中0.57 g, 14.4 mmol)を反応混合物に0 ℃において添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、4時間攪拌した。揮発性物質を真空下で蒸発させ、得られた残留物を水(15 mL)で希釈し、0 ℃において2 N HClを用いて中和し(pH約7)、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(2×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物a1-02 (0.37 g, 55%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.5 (bs, 1H), 9.31 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 8.34 (s, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.67-7.59 (m, 2H), 7.43-7.33 (m, 4H), 7.11 (t, J = 6.8 Hz, 1H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): 164.2, 163.5, 145.1, 141.0, 140.2, 133.9, 132.8, 128.9, 126.5, 124.4, 120.5, 119.3, 117.1, 115.7, 113.0, 102.8, 質量(m/z): 351.9 [M++1]. MP: 184.1 ℃。
【0331】
実施例15
[00193] N-(2-アミノ-フェニル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0332】
【化52】

【0333】
[00194] エチル-4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)安息香酸(5)の製造:実施例13のエステル-4(0.4 g, 1.0 mmol)および4N HCl (10 mL)の混合物を、95 ℃において4時間攪拌した。出発物質が完全に消費された後(TLCによる)、反応混合物を室温に冷却し、20分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(5×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると酸-5 (0.26 g, 70%)が白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.0 (s, 1H), 9.29 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.42 (s, 1H), 7.96-7.88 (m, 3H), 7.78-7.69 (m, 3H), 7.57 (s, 1H), 7.43 (t, J = 6.6 Hz, 1H). 質量(m/z): 336.9 [M++1]。
【0334】
[00195] 4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(化合物a1-05)の製造:酸-5 (0.6 g, 1.7 mmol)のDMF (10 mL)中における攪拌懸濁液に、HOBt (0.24 g, 1.7 mmol)、EDCI (0.75 g, 3.9 mmol)、o-フェニレンジアミン(0.19 g, 1.7 mmol)およびN-エチルジイソプロピルアミン(0.57 g, 4.4 mmol)を、0 ℃において不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、攪拌を16時間継続した。反応混合物を水(40 mL)で希釈し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(3×10 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、最後に、4% MeOH/DCMで溶離するカラムクロマトグラフィー(SiO2)により精製すると化合物a1-05 (0.30 g, 40%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.7 (s, 1H), 9.54 (s, 1H), 9.57 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.04 (d, J = 10.6 Hz, 3H), 7.78-7.65 (m, 3H), 7.38-7.28 (m, 2H), 7.17-7.05 (m, 2H), 6.99-6.91 (m, 1H), 6.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.58 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 4.87 (bs, 2H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): 164.6, 163.1, 145.2, 143.5, 142.9, 140.2, 133.0, 129.1, 127.0, 126.4, 126.1, 126.0, 124.4, 123.6, 120.5, 117.3, 116.2, 116.1, 115.9, 112.7, 103.7, 質量(m/z): 427.0 [M++1]. MP: 229.4 ℃。
【0335】
実施例16
[00196] N-(2-アミノ-ピリジン-3-イル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0336】
【化53】

【0337】
[00197] N-(2-アミノ-ピリジン-3-イル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド(化合物a1-09)の製造 - 化合物4は、実施例13の手順に従って製造した。化合物4 (20mg, 0.059mmol)、ピリジン-2,3-ジアミン(9.7mg, 0.088mmol)、EDC (22.81mg, 0.118mmol)、および1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(8.04mg, 0.059mmol)をNMP (3ml)中で溶解し、30分間攪拌した。20μlのDIPEAを添加し、溶液を60℃で4時間攪拌した。水およびNaHCO3の飽和水溶液により、生成物が沈殿した。固体をHPLCにより精製すると化合物5が得られた。MS: m/z 428 (M+ H+)。
【0338】
実施例17
[00198] N-(2-アミノ-フェニル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-5-メチル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0339】
【化54】

【0340】
[00199] 1-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン(1)の製造:イミダゾ[1,2-a]ピリジン(5 g, 0.04 mole)、プロピオン酸無水物(11 g, 0.084 mole)およびAlCl3 (14 g, 0.1 mole)の混合物を、CEM-Discoverマイクロ波中で65 ℃において7分間照射した。反応混合物を室温に冷却し、氷水(100 mL)に注入し、DCM (2×200 mL)で抽出した。有機抽出物を水(100 mL)、ブライン(100 mL)で洗浄し、無水Na2SO4で乾燥させ、真空下で蒸発させた。粗製物質を25% EtOAc/ヘキサンで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、純粋なInt-1 (1.35 g, 20%)が褐色固体として得られた。[水層を(水性NaOHを用いて)塩基性化し、EtOAcで抽出して未反応の出発物質(2.5 g)を回収した]。1H NMR (200 MHz, CDCl3): δ 9.69 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.36 (s, 1H), 7.79 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.49 (t, J = 8.4 Hz, 1H), 7.08 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 3.00 (q, 2H), 1.30 (t, J = 7.4 Hz, 3H). 質量(m/z): 175.2 [M++1]。
【0341】
[00200] 2-ブロモ-1-(H-イミダゾール[1,2-a]ピリジン-3-イル)プロパン-1-オン(2)の製造:Int-1 (1.5 g, 8.6 mmol)のAcOH中33%w/v HBr溶液(21 mL)中における攪拌懸濁液に、臭素(1.37 g, 8.6 mmol)を0 ℃において滴加した。添加の後、反応混合物を室温で4時間攪拌した。出発物質が完全に消費されたら(TLCによる)、反応混合物をジエチルエーテル(60 mL)で希釈し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、ジエチルエーテル(2 ×10 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させるとブロモ-2 (1.7 g, 80%)が固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 9.61 (d, J = 6.8 Hz, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.03-7.86 (m, 2H), 7.57-7.48 (m, 1H), 5.77 (q, 1H), 1.83 (d, J = 6.6 Hz, 3H). 質量(m/z): 254.8 [M++1]。
【0342】
[00201] エチル-4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-5-メチルチアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(3)の製造:ブロモ-2 (2 g, 7.9 mmol)のエタノール(20 mL)中における攪拌懸濁液に、1-(4-エトキシカルボニルフェニル)-2-チオ尿素(1.7 g, 7.9 mmol)を室温においてN2雰囲気下で添加し、混合物を還流温度において16時間加熱した。反応混合物を室温に冷却し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、冷エタノール(5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させるとエステル-3 (2.5 g, 83%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.8 (s, 1H), 9.07 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.02-7.85 (m, 4H), 7.72 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 7.58 (t, J = 5.2 Hz, 1H), 4.27 (q, 2H), 2.47 (s, 3H), 1.28 (t, J = 7.4 Hz, 3H). 質量(m/z): 379.1 [M++1]。
【0343】
[00202] 4-(4-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-5-メチルチアゾール-2-イルアミノ)安息香酸(4)の製造:エステル-3 (0.8 g, 2.1 mmol)および4N HCl (16 mL)の混合物を、95 ℃で4時間加熱した。出発物質が完全に消費された後(TLCによる)、反応混合物を室温に冷却し、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(3×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると酸-4 (0.57 g, 77%)が白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 12.5 (bs, 1H), 10.9 (s, 1H), 9.06 (d, J = 6.6 Hz, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.04-7.85 (m, 4H), 7.71 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.60-7.53 (m, 1H), 2.38 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): 166.9, 160.4, 144.7, 140.0, 132.6, 132.1, 130.7, 128.0, 124.3, 123.1, 122.9, 120.0, 116.8, 116.0, 113.0, 11.4. 質量(m/z): 350.9 [M++1]. MP: 234.1 ℃。
【0344】
[00203] 4-(4-(H-イミダゾール[1,2-a]ピリジン-3-イル)-5-メチルチアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(化合物a1-43)の製造:酸-4 (0.6 g, 1.7 mmol)のDMF (8 mL)中における攪拌懸濁液に、HOBt (0.23 g, 1.7 mmol)、EDCI (0.72 g, 3.7 mmol)、o-フェニレンジアミン(0.18 g, 1.7 mmol)、続いてN-エチルジイソプロピルアミン(0.5 g, 4.2 mmol)を0 ℃において不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、攪拌を16時間継続した。反応混合物を氷水(60 mL)に注入し、15分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(3×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗製物質を、4% MeOH/DCMを用いるシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、化合物a1-43 (0.26 g, 35%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 10.5 (s, 1H), 9.50 (s, 1H), 8.89 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.84 (s, 1H), 7.71-7.65 (m, 3H), 7.36-7.29 (m, 1H), 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.06-6.90 (m, 2H), 6.74 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 6.58 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 4.87 (bs, 2H), 2.37 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 164.7, 159.9, 144.8, 143.7, 143.0, 135.5, 133.4, 129.0, 126.8, 126.5, 126.3, 126.2, 124.7, 123.7, 119.5, 119.0, 117.2, 116.3, 116.2, 115.8, 112.4, 11.5. 質量(m/z): 441.0 [M++1]. MP: 186.5 ℃。
【0345】
実施例18
[00204] N-ヒドロキシ-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-5-メチル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0346】
【化55】

【0347】
[00205] 4-(4-(H-イミダゾール[1,2-a]ピリジン-3-イル)-5-メチルチアゾール-2-イルアミノ)-N-(テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イルオキシ)ベンズアミド(5)の製造:実施例17の酸-4(0.7 g, 2.0 mmol)のDMF (8 mL)中における攪拌懸濁液に、HOBt (0.27 g, 2.0 mmol)、EDCI (0.84 g, 4.4 mmol)、N-エチルジイソプロピルアミン(0.64 g, 5.0 mmol)、続いてNH2OTHP (0.23 g, 2.0 mmol)を、0 ℃において不活性雰囲気下で添加した。反応混合物を室温まで温まらせ、攪拌を16時間継続した。反応混合物を氷水(80 mL)に注入し、10分間攪拌した。沈殿した固体を濾過し、水(2×5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させた。粗製物質を、5% MeOH/DCMで溶離するシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製すると、Int-5 (0.53g, 60%)が淡黄色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.4 (s, 1H), 10.62 (s, 1H), 8.76 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.69-7.57 (m, 5H), 7.35 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 7.01 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 4.90 (s, 1H), 3.95 (bs, 1H), 3.49 (bs, 1H), 2.36 (s, 3H), 1.67 (bs, 2H), 1.48 (bs, 2H), 1.14 (s, 2H).質量(m/z): 449.8 [M++1]。
【0348】
[00206] 4-(4-(H-イミダゾール[1,2-a]ピリジン-3-イル)-5-メチルチアゾール-2-イルアミノ)-N-ヒドロキシベンズアミド(化合物a1-03)の製造:Int-5 (0.4 g, 0.89 mmol)のメタノール(7 mL)中における溶液に、0 ℃において2 N HCl (0.4 mL)を添加し、攪拌を室温で16時間継続した。沈殿した固体を濾過し、ジクロロメタン(5 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると化合物a1-03 (0.26 g, 78%)が灰白色固体として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.0 (bs, 1H), 10.7 (s, 1H), 9.08 (d, J = 7.0 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.05-7.99 (m, 2H), 7.73-7.56 (m, 5H), 2.37 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 163.9, 160.6, 143.2, 139.7, 133.2, 131.8, 128.2, 128.0, 125.1, 124.3, 122.3, 120.1, 117.1, 116.1, 112.8, 11.3. 質量(m/z): 365.8 [M++1]. MP: 262.6 ℃。
【0349】
実施例19
[00207] N-(4-アミノ-1-フェニル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-5-メチル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0350】
【化56】

【0351】
【化57】

【0352】
[00208] [3-[4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-5-メチル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンゾイルアミノ]-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イル]-カルバミン酸 tert-ブチルエステル(化合物2)の製造 - 化合物1 (段落[00202]に示した手順を用いて製造した; 0.05g, 0.14mmol)、tert-ブチル 3-アミノ-1-フェニル-1H-ピラゾール-4-イルカルバメート(それは例えばWO2007/087129において記述されている手順により合成することができる) (58.71mg, 0.21mmol)およびPyBOP (74.28mg, 0.14mmol)のNMP (3ml)中における溶液を30分間撹拌し、次いでEDIPA (49μl)を添加した。混合物を70℃で8時間攪拌した。水およびNaHCO3の飽和水溶液の添加により生成物が沈殿し、これをそれ以上精製せずに次の工程に用いた。
【0353】
[00209] N-(4-アミノ-1-フェニル-1H-ピラゾール-3-イル)-4-(4-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-5-メチル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド(化合物3)の製造 - 化合物2をDCM (2ml)に溶解し、次いで室温でTFA (1ml)を添加した。反応混合物を、反応が終わるまで2時間撹拌した。反応混合物を蒸発させ、HPLCにより精製すると化合物3が得られた。1H-NMR (DMSO) δ: 8.85 (d, J=7.2Hz, 1H), 8.10-7.92 (m, 2H), 7.90-7.75 (m, 2H), 7.70-7.61 (m, 7H), 7.40 (t, J=7.6Hz, 2H), 7.31 (t, J=6.8Hz, 1H), 7.15 (t, J=7.6Hz, 1H), 7.01 (t, J=7.2Hz, 1H), 4.03 (s, 2H), 2.42 (s, 3H). MS: m/z 507 (M+ H+)。
【0354】
実施例20
[00210] N-(2-アミノ-フェニル)-4-(5-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル-チアゾール-2-イルアミノ)-ベンズアミド
【0355】
【化58】

【0356】
[00211] エチル-4-(チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(2)の製造:1-(4-エトキシカルボニルフェニル)-2-チオ尿素(1) (3.7 g, 16.5 mmol)のエタノール(25 mL)中における混合物に、クロロアセトアルデヒド(13.0 mL, 82.5 mmol)の50%水溶液を添加した。次いで反応混合物を還流温度において加熱した。1時間後、反応混合物を室温に冷却し、真空中で濃縮した。油性の残留物に飽和NaHCO3を、CO2の発生が止むまでゆっくりと添加した。得られた固体を濾過し、水で洗浄して乾燥させると表題化合物が得られた。1H NMR (400MHz, dmso-d6): δ 10.61 (s, 1H); 7.89 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.32 (d, J = 4.0 Hz, 1H); 7.01 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.25 (q, 2H); 1.28 (t, J = 7.2 Hz, 1H), C12H12N2O2Sに関して見出されたMS (m/z): 249.1 [M++1]。
【0357】
[00212] エチル-4-(5-ブロモチアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(3)の製造:エチル-4-(チアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(2) (2 g, 8.1 mmol)のDMF (25 mL)中における混合物に、臭素のDMF中における1M溶液(8.1 mL, 8.1 mmol)を添加した。20分後、反応混合物をヘキサン類/DCMの混合物(約4:1, 50 mL)に注入した。得られた固体を濾過し、エーテルで洗浄し、乾燥させると表題化合物が得られた。1H NMR (400MHz, dmso-d6): δ 10.9 (brs, 1H); 7.87 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.74 (d, J = 8.8 Hz, 1H); 7.34 (s, 1H), 4.25 (q, 2H); 1.25 (t, J = 7.2 Hz, 1H), C12H11N2O2SBrに関して見出されたMS (m/z): 329.0 [M++1]。
【0358】
[00213] 4-(5-(H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)チアゾール-2-イルアミノ)-N-(2-アミノフェニル)ベンズアミド(5)の製造:3-(4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン-2-イル)H-イミダゾ[1,2-a]ピリジン(215 mgs, 0.88 mmol)、エチル-4-(5-ブロモチアゾール-2-イルアミノ)ベンゾエート(3) (240 mgs, 0.73 mmol)、2.0M炭酸ナトリウム溶液(0.73 mL, 1.5 mmol)、PdCl2(dppf) (30 mgs, 0.037 mmol)、DME (3 mL)の混合物を、マイクロ波(Emry’s Optimizer)中で120℃において20分間加熱した。次いで反応混合物をDCMに注入し、水(2x)、ブライン(1x)で洗浄し、濃縮した。上記からの粗製のエチルエステルをエタノール(6 mL)、THF (6 mL)、続いて水性水酸化ナトリウム(1.0 M, 7.3 mL, 7.3 mmol)で希釈し、65 ℃に3時間加熱した。次いで反応混合物を室温に冷却し、水で希釈し、エーテル(3X)で洗浄した。次いで水層を酸性化し、濃縮し、次の工程に用いた。DMF (12 mL)中の上記の粗製のカルボン酸に、HATU (361 mgs, 0.95 mmol)、1,2-フェニレンジアミン(95 mgs, 0.876 mmol)およびDIPEA (0.4 mL, 2.2 mmol)を添加し、一夜攪拌した。次いで反応混合物を濃縮し、水およびアセトニトリルで希釈し、分取HPLCにより直接精製し、凍結乾燥の後に表題化合物が黄褐色固体として得られた。MSはC23H18N6OSに関して(M+H)+ 427.2として見出された。1H NMR (400MHz, dmso-d6): δ 10.96 (brs, 1H); 9.56 (s, 1H); 9.01 (d, J = 6.8 Hz, 1H); 8.56 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 8.49 (d, J = 2.4 Hz, 1H); 8.13 (m, 2H), 7.98 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.77 (d, J = 8.8 Hz, 2H); 7.76 (s, 1H); 7.66 (t, J = 6.8 Hz, 1 H); 7.15 (d, J = 7.6 Hz, 1 H); 6.97 (t, J = 8 Hz, 1H); 6.78 (d, J = 8 Hz, 1H); 6.61 (t, J = 8.8 Hz, 1H); 4.86 (brs, 1H)。
【0359】
実施例21
[00214] 実施例21a - N-(2-アミノ-フェニル)-4-[[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イル]-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-アミノ]-ベンズアミド
【0360】
【化59】

【0361】
[00215] 実施例21b - N-ヒドロキシ-4-[[4-(2-メチル-イミダゾ[1,2-a]ピリジン-3-イル)-チアゾール-2-イル]-(2,2,2-トリフルオロ-エチル)-アミノ]-ベンズアミド
【0362】
【化60】

【0363】
[00216] この実施例は、R9が水素以外の場合にどのようにして化合物を製造するかを示す。中間体3を適切なヨード化合物でアルキル化してR9を導入する。
【0364】
【化61】

【0365】
[00217] Int-3の製造:あらかじめ製造したブロモ-Int-1 (2.0 g, 7.9 mmol)およびチオ尿素-2 (1.8 g, 7.9 mmol)の混合物を、エタノール(100 mL)中で一夜還流した。反応混合物を室温に冷却し、沈殿した固体を濾過し、エタノール(2×20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させるとInt-3 (2.3 g, 77%)が得られた。
【0366】
[00218] Int-4の製造:Int-3 (3.0 g, 7.93 mmol)のDMF (10 mL)中における溶液に、Cs2CO3 (6.44 g, 19.84 mmol)を添加し、混合物を20分間撹拌した。次いで2-ヨード-1,1,1-トリフルオロエタン(3.9 mL, 39.68 mmol)を添加し、混合物を80 ℃で10時間攪拌した。反応混合物を氷冷した水(50 mL)に注入し、EtOAc (120 mL)で抽出した。有機層を水(2×60 mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させると粗製の黒ずんだ油が得られ、それをEtOAc:ヘキサン(80:20)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製すると、目的生成物およびN-ビニル型の副生成物の混合物(1.6 g)が得られた[TLC上ではほとんど単一のスポットだが、HPLCおよび1H NMRによれば混合物である]。
【0367】
[00219] N-ビニル型の副生成物を、下記のようにして目的生成物から取り除いた:
[00220] 酢酸(13 mL)中の上記混合物(1.6 g)に、Zn粉末(0.44 g, 6.95 mmol)を室温で添加し、混合物を1時間撹拌した[その間にN-ビニル型の副生成物がInt-3に変換された]。混合物を冷水(30 mL)に注入し、固体のNaHCO3で注意深く塩基性化し、5分間攪拌し、EtOAc (70 mL)で抽出した。有機層を水(50 mL)で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、真空下で蒸発させ、EtOAc:ヘキサン(80:20)を用いるカラムクロマトグラフィーにより精製すると、純粋なN-アルキル化された生成物-4 (0.7 g, 19%)が得られた。
【0368】
[00221] 実施例21−bの製造:エステル-4 (0.50 g, 1.0 mmol)のメタノール(25 mL)およびDCM (10 mL)中における冷却溶液に、水性ヒドロキシルアミン(10 ml, 50% w/v 溶液)を添加し、10分間攪拌した 次いで、水性NaOH (水2.5 mL中0.40 g, 13.8 mmol)を添加し、混合物を室温で3時間攪拌した 反応混合物を減圧下で濃縮し、0 ℃で1 N HClを用いて中和し(pH約7)、沈殿した固体を濾過し、水で洗浄し、真空下で乾燥させると実施例21−bのヒドロキサム酸(0.34 g, 70%)が白色粉末として得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 11.45 (bs, 1H ), 9.30 (bs, 1H), 8.91 (d, J = 7.0 Hz , 1H), 7.89 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.53 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.26 (t, J = 7.0 Hz, 1H), 7.07 (s, 1H), 6.93 (t, J = 6.6 Hz, 1H), 4.95 (q, J = 9.6 Hz, 2H)および2.49 (s, 3H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 14.9, 106.6, 111.9, 116.0, 116.1, 123.6, 124.4, 125.7, 125.9, 126.4, 128.8, 132.2, 140.3, 141.9, 143.5, 145.9, 163.1, 169.0. 質量(m/z): 447 (M++1];融点: 169 ℃。
【0369】
[00222] 酸-5の製造:エステル-4 (0.7 g, 1.52 mmol)の、THF (6.5 mL)、水(3 mL)、メタノール(2 mL)の混合物中における攪拌溶液に、LiOH,H2O(0.19 g, 4.56 mmol)を添加し、混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、2N HClを用いて酸性化した(pH約5)。沈殿した固体を濾過し、水(20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させると酸-5 (0.51 g, 77%)が得られた。
【0370】
[00223] 実施例21−aの製造:酸-5 (0.58 g, 1.34 mmol)のDMF (10 mL)中における攪拌溶液に、0 ℃でEDCI (0.57 g, 2.9 mmol)、HOBt (0.18 g, 1.3 mmol)およびDIPEA (0.58 mL, 3.3 mmol)を添加した。15分間0 ℃で攪拌した後、o-フェニレンジアミン(0.145 g, 1.3 mmol)を添加した。反応混合物を室温で一夜攪拌した。反応混合物を減圧下で濃縮し、水(20 mL)で希釈し、30分間攪拌した。得られた沈殿を濾過し、水(20 mL)で洗浄し、真空下で乾燥させ、最後に、DCM中3% MeOHを用いるカラムクロマトグラフィーにより精製すると、実施例21−a(0.4 g, 57%)が得られた。1H NMR (200 MHz, DMSO-d6): δ 2.49 (s, 3H), 4.97 (m, 2H), 6.59 (t, J = 7.4 Hz, 1H), 6.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.95 (m, 2H), 7.09 (s, 1H), 7.27 (m, 2H), 7.54 (d , J = 9.2 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 6.8 Hz, 2H), 8.13 (d, J = 8.4.0, 2H), 8.93 (d, J = 6.6 Hz, 1H) 9.76 (s, 1H). 13C NMR (125 MHz, DMSO-d6): δ 14.9, 106.7, 112.0, 116.0, 116.1, 116.2, 123.0, 124.5, 125.7, 126.0, 126.2, 126.6, 126.8, 129.9, 133.9, 140.3, 141.9, 143.3, 143.5, 146.2, 164.4、169.0. 質量(m/z): 522 [M++1];融点: 183.1 ℃。
【0371】
実施例22
生物学的アッセイ
[00224] 実施例1の化合物のHDAC阻害活性を、HDAC1および6を標的分子として用いる2つのタイプのアッセイにより測定した。第1のアッセイは、酵素の添加の後予備保温無しで実施した。試験化合物をDMSO中で懸濁し、滴定した。次いでそれを384ウェル試験プレートの中にスポットした。酵素HDAC1または6を、25mM Tris-HCl (pH 8.0)、137mM NaCl、2.7mM KCl、および0.01% Tween-20を含むアッセイ緩衝液中で希釈し、あらかじめスポットした化合物に添加した。蛍光体/消光剤のペアを含むペプチド基質を同じアッセイ緩衝液中で希釈し、化合物/酵素混合物に添加し、反応を開始した。反応物を室温で約45分間保温した。濃縮された現像溶液をアッセイ緩衝液中で希釈し、反応物に添加した。反応物を室温で約15分間保温し、相対的な蛍光を読み取り器械上で読み取った。
【0372】
[00225] 第2のアッセイは、酵素を入れた後に約3時間予備保温を実施すること以外は上記の第1のアッセイに類似している。試験化合物をDMSO中で懸濁し、滴定した。次いでそれを384ウェル試験プレートの中にスポットした。酵素HDAC1または6を、前のアッセイで用いたものと同じアッセイ緩衝液中で希釈し、あらかじめスポットした化合物に添加した。酵素/化合物混合物を室温で約3時間保温した。蛍光体/消光剤のペアを含むペプチド基質をアッセイ緩衝液中で希釈し、化合物/酵素混合物に添加し、反応を開始した。反応物を室温で45分間保温した。濃縮された現像溶液をアッセイ緩衝液中で希釈し、反応物に添加した。反応物を室温で約15分間保温し、相対的な蛍光を読み取り器械上で読み取った。
【0373】
[00226] 下記の表は、上記のプロトコルで試験した化合物に関するIC50のデータを示す。
【0374】
表1.HDAC阻害剤化合物のIC50
【0375】
【表13】

【0376】
[00227] 結果は、化合物がHDACおよび/またはCDKに対して阻害活性を有しており、従ってHDACおよび/またはCDKの異常な活性により引き起こされる疾患を処置または抑制するのに有用であり得ることを示している。
【0377】
[00228] 本明細書に引用される全ての特許および刊行物を、そのままこの出願に援用する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I)の化合物から選択される化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類であって:
【化1】

R1、R2、R3、R4およびR5が次のものからなるグループから独立して選択され:H、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルカノイル、C1-10アルカノイルオキシ、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、C1-10アルコキシカルボニル、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-10アルキル)2スルファモイル、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ここでR1、R2、R3、R4およびR5のそれぞれは場合により1個以上のAで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;
R6がH、ハロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、アミノ、カルボキシ、カルバモイル、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルカノイル、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、NH2-S(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)スルファモイルまたはN,N-(C1-10アルキル)2スルファモイルであり;ここでR6は場合により1個以上のBで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;
Xがフェニル、5員ヘテロアリール、または6員ヘテロアリールであり、ここでそのヘテロアリールはN、SおよびOから選択される1個以上のヘテロ原子を含み;
R7がハロおよびメチルから選択される1個以上の水素ではない置換基を表し;
nが0、1、2、3、または4であり;
R8がヒドロキシ、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、アリールまたはヘテロアリールは場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されており;
R9がH、アルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、ヘテロアリールであり、ここでR9は場合により1個以上のDで置換されており、その任意の置換は化学的に実現可能であり;
AおよびBが次のものから独立してから選択され:ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、ヒドロキシアルキル、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アミノ、アジド、カルボキシ、カルバモイル、メルカプト、スルファモイル、C1-10アルキル、C2-10アルケニル、C2-10アルキニル、C1-10アルコキシ、C1-10アルコキシアルキル、C1-10アルカノイル、C1-10アルカノイルオキシ、N-(C1-10アルキル)アミノ、N,N-(C1-10アルキル)2アミノ、C1-10アルカノイルアミノ、N-(C1-10アルキル)カルバモイル、N,N-(C1-10アルキル)2カルバモイル、aが0、1または2であるC1-10アルキル-S(O)a、C1-10アルコキシカルボニル、N-(C1-10アルキル)スルファモイル、N,N-(C1-10アルキル)2スルファモイル、H2NS(O)2NH-、N-(C1-10アルキル)NHS(O)2NH-、N,N-(C1-10アルキル)2NS(O)2NH-、アリール、アリールオキシ、アリールチオ、ヘテロアリール、ヘテロアリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルキルオキシ、ヘテロシクリル、ヘテロシクリル(C=O)-、ヘテロシクリルオキシおよびヘテロシクリルチオ;ならびに
Dがハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アジド、カルボキシおよびメルカプトから選択される化合物。
【請求項2】
請求項1に記載の化合物であって、
R1が次のものからなるグループから選択され:水素、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、モルホリニルメチル、モルホリニルエトキシ、イミダゾリルメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジニルメチルおよびピロリジニルエトキシ;
R2、R3、R4、およびR5の少なくとも2個が水素であり、それぞれの水素ではないR2、R3、R4、およびR5が次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;
R6がH、メチル、エチル、ブロモまたはトリフルオロメチルであり;ならびに
Xがフェニルまたは5員ヘテロアリールである化合物。
【請求項3】
式(I-a)の化合物から選択される請求項1に記載の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類:
【化2】


【請求項4】
請求項3に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;それぞれのR7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0、1または2であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項5】
次のものからなるグループから選択される請求項4に記載の化合物:
【化3−1】

【化3−2】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項6】
次のものからなるグループから選択される請求項4に記載の化合物:
【化4】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項7】
請求項3に記載の化合物であって、R1がメチルであり;R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;それぞれのR7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0、1または2であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項8】
次のものからなるグループから選択される請求項7に記載の化合物:
【化5−1】

【化5−2】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項9】
次のものからなるグループから選択される請求項7に記載の化合物:
【化6】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項10】
請求項3に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5が次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;
R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;
R7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;
nが0、1、または2であり;ならびに
R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりさらにアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項11】
次のものからなるグループから選択される請求項10に記載の化合物:
【化7−1】

【化7−2】

【化7−3】

【化7−4】

【化7−5】

【化7−6】

【化7−7】

【化7−8】

【化7−9】

【化7−10】

【化7−11】

【化7−12】

【化7−13】

【化7−14】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項12】
次のものからなるグループから選択される請求項10に記載の化合物:
【化8】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項13】
式(I-b)の化合物から選択される請求項1に記載の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類:
【化9】


【請求項14】
請求項13に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;それぞれのR7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0、1または2であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項15】
次のものからなるグループから選択される請求項14に記載の化合物:
【化10−1】

【化10−2】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項16】
次のものからなるグループから選択される請求項14に記載の化合物:
【化11】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項17】
請求項13に記載の化合物であって、R1がメチルであり;R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;それぞれのR7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0、1または2であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項18】
次のものからなるグループから選択される請求項17に記載の化合物:
【化12−1】

【化12−2】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項19】
次のものからなるグループから選択される請求項17に記載の化合物:
【化13】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項20】
請求項13に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5が次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;
R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;
R7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;
nが0、1、または2であり;ならびに
R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項21】
次のものからなるグループから選択される請求項20に記載の化合物:
【化14−1】

【化14−2】

【化14−3】

【化14−4】

【化14−5】

【化14−6】

【化14−7】

【化14−8】

【化14−9】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項22】
次のものからなるグループから選択される請求項20に記載の化合物:
【化15】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項23】
式(I-c)の化合物から選択される請求項1に記載の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類:
【化16】


【請求項24】
請求項23に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7がフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0または1であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項25】
次のものからなるグループから選択される請求項24に記載の化合物:
【化17】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項26】
次のものからなるグループから選択される請求項24に記載の化合物:
【化18】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項27】
請求項23に記載の化合物であって、R1がメチルであり;R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7がフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0または1であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項28】
次のものからなるグループから選択される請求項27に記載の化合物:
【化19】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項29】
次のものからなるグループから選択される請求項27に記載の化合物:
【化20】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項30】
請求項23に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5が次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;
R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;
R7がフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;
nが0または1であり;ならびに
R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上のR10で置換されている化合物。
【請求項31】
次のものからなるグループから選択される請求項30に記載の化合物:
【化21−1】

【化21−2】

【化21−3】

【化21−4】

【化21−5】

【化21−6】

【化21−7】

【化21−8】

【化21−9】

【化21−10】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項32】
次のものからなるグループから選択される請求項31に記載の化合物:
【化22】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項33】
式(I-d)の化合物から選択される請求項1に記載の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類:
【化23】


【請求項34】
請求項33に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7がフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0または1であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項35】
次のものからなるグループから選択される請求項34に記載の化合物:
【化24−1】

【化24−2】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項36】
次のものからなるグループから選択される請求項35に記載の化合物:
【化25】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項37】
請求項33に記載の化合物であって、R1がメチルであり;R2、R3、R4およびR5がHであり;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7がフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0または1であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項38】
次のものからなるグループから選択される請求項37に記載の化合物:
【化26】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項39】
次のものからなるグループから選択される請求項38に記載の化合物:
【化27】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項40】
請求項33に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5が次のものから選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;
R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;ならびに
R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項41】
次のものからなるグループから選択される請求項40に記載の化合物:
【化28−1】

【化28−2】

【化28−3】

【化28−4】

【化28−5】

【化28−6】

【化28−7】

【化28−8】

【化28−9】

【化28−10】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項42】
次のものからなるグループから選択される請求項41に記載の化合物:
【化29】

およびそれらの医薬的に許容できる塩類。
【請求項43】
式(I-e)の化合物から選択される請求項1に記載の化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類であって:
【化30】

R9がアルキル、ハロアルキル、アミノアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択され、ここでR9は場合によりハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、アジド、カルボキシおよびメルカプトから選択される1個以上の基で置換されている化合物。
【請求項44】
請求項43に記載の化合物であって、R1、R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それぞれの水素ではないR1、R2、R3、R4およびR5が次のものから独立して選択され:クロロ、フルオロ、ブロモ、メチル、エチル、プロピル、メトキシ、エトキシ、カルボキシ、シアノ、メトキシメチル、エトキシエチル、プロポキシエチル、メトキシエトキシ、トリフルオロメチル、ヒドロキシエトキシ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、ジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチル、ジメチルアミノエトキシ、トリフルオロメトキシメチル、トリフルオロエトキシメチル、3-オキセタノキシ、トリフルオロエチルアミノメチル、N-メチル-N-メトキシエチル-アミノエチル、シクロプロパニルメチル、シクロブトキシ、1-シクロプロパニルエトキシ、シクロプロパニルメチルアミノメチル、4-メチルピペラジン-1-カルボニル、イソインドリン-2-イル、N-メトキシエチルカルバモイル、N-(モルホリン-4-イル)-エチルカルバモイル、ジメチルアミノエチルアミノ、メチルカルボキシ、N,N-ジメチルアミノエチルカルバモイル、ベンジル、フェニルエチル、トリフルオロメチルフェニルエチル、フェノキシメチル、フルオロフェノキシメチル、フェニルエチルアミノメチル、ベンジルアミノメチル、トリアジニルメチル、ピペリジニルメチル、ピペリジニルオキシ、トリフルオロメチルピペリジニルメチル、ピリジニルオキシメチル、ピリジニルメトキシ、テトラヒドロピラジニルオキシ、メチルピペラジニルメチル、ピロリジン-1-イル、ピロリジン-2-イル、ピロリジン-3-イル、ピロリジン-1-イルメチル、ピロリジン-2-イルメチル、ピロリジン-3-イルメチル、ピロリジン-1-イルエトキシ、ピロリジン-2-イルエトキシ、ピロリジン-3-イルエトキシ、イミダゾール-1-イルメチル、イミダゾール-2-イルメチル、イミダゾール-4-イルメチル、イミダゾリジン-1-イル、イミダゾリジン-2-イル、イミダゾリジン-4-イル、イミダゾリジン-1-イルメチル、イミダゾリジン-2-イルメチル、イミダゾリジン-4-イルメチル、イミダゾリン-1-イル、イミダゾリン-2-イル、イミダゾリン-4-イル、ピラゾリジン-1-イル、ピラゾリジン-3-イル、ピラゾリジン-4-イル、ピラゾリン-1-イル、ピラゾリン-3-イル、ピラゾリン-4-イル、ピペリジン-1-イル、ピペリジン-2-イル、ピペリジン-3-イル、ピペリジン-4-イル、ピペリジン-1-イルメチル、ピペリジン-2-イルメチル、ピペリジン-3-イルメチル、ピペリジン-4-イルメチル、ピペラジン-1-イル、ピペラジン-2-イル、ピペラジン-3-イル、モルホリン-2-イル、モルホリン-3-イル、モルホリン-4-イル、モルホリン-2-イルメチル、モルホリン-3-イルメチル、モルホリン-4-イルメチル、モルホリン-2-イルエトキシ、モルホリン-3-イルエトキシおよびモルホリン-4-イルエトキシ;R6がH、アルキルまたはハロアルキルであり;R7が独立してフルオロ、クロロ、ブロモ、またはメチルであり;nが0、1、または2であり;R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2または-OHで置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されており;ならびにR9がアルキル、ハロアルキルおよびアミノアルキルから選択される化合物。
【請求項45】
次のものからなるグループから選択される請求項43に記載の化合物:
【化31】


【請求項46】
式(II)の化合物から選択される化合物およびそれらの医薬的に許容できる塩類であって:
【化32】

R1がH、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ジメチルアミノメチル、モルホリニルメチルおよびピロリジニルメチルからなるグループから選択され;
R2、R3、R4およびR5の少なくとも2個がHであり、それ以外はH、ヒドロキシル、メチル、メトキシ、クロロ、フルオロ、トリフルオロメチル、ジメチルアミノメチル、モルホリニルメチルおよびピロリジニルメチルからなるグループから独立して選択され;
R6がHまたはメチルであり;
Xがフェニル、5員ヘテロアリール、または6員ヘテロアリールであり、それぞれは場合によりハロで置換されており、ここでヘテロアリールはN、SおよびOから選択される1個以上のヘテロ原子を含み;
R7がハロであり、nが0または1であり;ならびに
R8がヒドロキシル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここでアリールまたはヘテロアリールは-CONH-部分の結合に隣接する環位置において-NH2で置換されており、R8は場合によりアミノ、ハロ、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから選択される1個以上の基R10で置換されている化合物。
【請求項47】
有効量の1種類以上の請求項1に記載の化合物および医薬的に許容できるキャリヤーを含む医薬組成物。
【請求項48】
請求項47に記載の医薬組成物であって、さらに1種類以上の抗癌剤を含む医薬組成物。
【請求項49】
請求項47に記載の医薬組成物であって、1種類以上の抗癌剤が次のものからなるグループから選択される医薬組成物:シクロホスファミド、ダカルバジン、シスプラチン、メトトレキセート、メルカプトプリン、チオグアニン、フルオロウラシル、シタラビン、ビンブラスチン、パクリタキセル、ドキソルビシン、ブレオマイシン、マイトマイシン、プレドニゾン、タモキシフェン、フルタミド、アスパラギナーゼ、リツキシマブ、トラスツズマブ、イマチニブ、レチノイン酸、コロニー刺激因子、アミホスチン、レナリドマイド、HDAC阻害剤、CDK阻害剤、カンプトテシンおよびトポテカン。
【請求項50】
動物において異常な細胞増殖および/または分化に起因する疾患を抑制または処置する方法であって、その動物に療法上有効量の1種類以上の請求項1に記載の化合物を投与することを含む方法。
【請求項51】
請求項50に記載の方法であって、動物が人間である方法。
【請求項52】
請求項50に記載の方法であって、疾患がヒストンデアセチラーゼまたはCDKにより仲介される方法。
【請求項53】
請求項50に記載の方法であって、疾患が細胞増殖性疾患、常染色体優性遺伝疾患、遺伝が関連する代謝異常、線維症、自己免疫疾患、糖尿病、神経系疾患、およびアルツハイマー病からなるグループから選択される方法。
【請求項54】
請求項50に記載の方法であって、疾患が癌または肺線維症である方法。
【請求項55】
請求項50に記載の方法であって、疾患が膀胱癌、乳癌、大腸癌、直腸癌、子宮内膜癌、腎臓癌、白血病、肺癌、メラノーマ、非ホジキンリンパ腫、膵臓癌、前立腺癌、皮膚癌、および甲状腺癌からなるグループから選択される癌である方法。

【公表番号】特表2010−531875(P2010−531875A)
【公表日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−514816(P2010−514816)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【国際出願番号】PCT/US2008/007963
【国際公開番号】WO2009/002534
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(501345390)ギリード・サイエンシズ・インコーポレーテッド (17)
【Fターム(参考)】