説明

イミダゾール誘導体、その製法及び使用

本発明は、式(I)のイミダゾール誘導体、それらを調製するためのプロセス、それらを含有する薬剤組成物及び医薬品としてのその使用に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、イミダゾール誘導体、その製法、それを含有する薬剤組成物及び医薬品としてのその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
欧州特許第0162036B1号明細書は、化合物(S)−α−エチル−2−オキソ−1−ピロリジンアセトアミドを開示しており、これは、レベチラセタムの国際一般名で知られている。
【0003】
左旋性化合物であるレベチラセタムは、中枢神経系の低酸素及び虚血型攻撃を治療及び予防するための保護薬として開示されている。さらにこの化合物は、てんかんを治療する際にも有効であり、この治療適応症については、欧州特許第0165919B1からも知られている、その右旋性鏡像異性体(R)−α−エチル−2−オキソ−1−ピロリジンアセトアミドは、活性を全く欠いていることが証明されている(Gower A.J.ら、Eur.J.Pharmacol.(1992),222,193−203)。
【0004】
Belavin I.Yu.ら(Khimiko−Farmatsevticheskii Zhurnal(1992),26(9−10),74−76)は、1−[1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)エチル]−2−ピロリジノン及びその抗痙攣活性を開示している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
さて意外にも、ある種のイミダゾール誘導体は、著しく改善された治療特性を示すことが判明した。
【課題を解決するための手段】
【0006】
したがって1態様では、本発明は、式Iを有する化合物又はその薬学的に許容できる塩を提供する:
【化1】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、シアノ、カルバメート又はアリールであり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、シアノ、カルバメート又はアリールであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化2】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成してもよく;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化3】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素であり;
或いはR及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
但し、
【化4】


が、式:
【化5】


の基を表す場合、Rは水素ではない]。
【0007】
星印*は、置換基の結合点を示している。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
好ましい実施形態では、本発明は、式Iを有する化合物、その互変異性体、幾何異性体(シス及びトランス、Z及びE異性体を含む)、鏡像異性体、ジアステレオ異性体及びこれらの混合物(立体異性体のあらゆる可能な混合物を含む)又はこれらの薬学的に許容できる塩に関する:
【化6】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アルキルチオ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、シアノ、エステル、カルバメート又はアミドであり;
は、水素、シアノ、C〜C20アルキル、ハロゲン又はエステルであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化7】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル又はアリールであり;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化8】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素であり;
或いはR及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン又はアルコキシであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン又はシアノであり;
11は、水素であり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ハロゲン、複素環又はC〜C20アルキルであり;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
但し、
【化9】


が、式:
【化10】


の基を表す場合、Rは水素ではない]。
【0009】
本明細書で使用する場合、「アルキル」との用語は、直鎖(非分枝鎖)か、分枝鎖か、環式か、これらの組み合わせであり、1〜20個の炭素原子、好ましくは1〜10個の炭素原子、さらに好ましくは1〜4個の炭素原子を含有する飽和一価炭化水素基を意味し;最も好ましいアルキル基は、1〜3個の炭素原子を有する。アルキル部分は、ハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、アジド、アリールオキシ、アルコキシ、アルキルチオ、アルカノイルアミノ、アリールカルボニルアミノ、アミノカルボニル、メチルアミノカルボニル、ジメチルアミノカルボニル又はアリールからなる群から独立に選択される1から5個の置換基により置換されていてもよい。通常、本発明の場合、アルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、1−エチルプロピル、n−ヘプチル、2,4,4−トリメチルペンチル、n−デシル、クロロメチル、トリフルオロメチル、2−ブロモ−2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アジドメチル、(アセチルアミノ)メチル、(プロピオニルアミノ)メチル、(ベンゾイルアミノ)メチル、(4−クロロフェノキシ)メチル、ベンジル、2−フェニルエチル又は2−(メチルチオ)エチルである。好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、1−エチルプロピル、2,4,4−トリメチルペンチル、クロロメチル、トリフルオロメチル、2,2,2−トリフルオロエチル、ヒドロキシメチル、シアノメチル、アジドメチル、(アセチルアミノ)メチル、(プロピロニルアミノ)メチル、(ベンゾイルアミノ)メチル又は2−(メチルチオ)エチルである。さらに好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、アジドメチル又はトリフルオロメチルである。最も好ましいアルキル基は、メチル又はn−プロピルである。
【0010】
本明細書で使用する場合、「シクロアルキル」との用語は、飽和環式炭化水素に由来する、3から8個の炭素原子、通常は3〜6個の炭素原子を含む一価の基を表し、これは、これらに限られないが、アルキル基に関して前記した基から選択される1種又は複数の部分を含む任意の適切な基により置換されていてもよい。好ましいシクロアルキル基は、シクロプロピル及びシクロヘキシルである。
【0011】
本明細書で使用する場合、「アルケニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を有し、2〜12個の炭素原子、好ましくは通常、2〜4個の炭素原子を含有する直鎖、分枝鎖又は環式不飽和炭化水素基又はそれらの組み合わせを意味する。アルケニル基は、これらに限られないが、アルキル基に関して前記した基から選択される1種又は複数の部分を含む任意の適切な基により置換されていてもよい。通常、アルケニル基は、1から3個のハロゲンにより置換されていてもよいエテニル(ビニル)である。好ましいアルケニル基は、本発明の場合、2,2−ジフルオロビニルである。
【0012】
本明細書で使用する場合、「アルキニル」との用語は、少なくとも1個の炭素−炭素三重結合を有し、2〜12個の炭素原子、好ましくは、2〜6個の炭素原子を含有する直鎖、分枝鎖又は環式炭化水素基又はそれらの組み合わせを意味し、これらに限られないが、アルキル基に関して前記した基から選択される1種又は複数の部分を含む任意の適切な基により置換されていてもよい。好ましくは、アルキニル基は、ハロゲノアルキニル基(ハロアルキニル基)である。
【0013】
「s」、「i」、「t」などの接頭辞により限定されている基(例えば、「i−プロピル」、「s−ブチル」)は、分枝鎖誘導体である。
【0014】
本明細書で使用する場合、「アリール」との用語は、ハロゲン、シアノ、アルコキシ、アルキルチオ、C〜Cアルキル又はアジド、好ましくはハロゲン又はアジドから独立に選択される1から4個の置換基で置換されていてもよいフェニルと定義される。通常、アリール基は本発明の場合、フェニル、3−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル、3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル又は3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニルである。好ましくは、アリール基は、フェニル、3−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、3,4−ジフルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルである。さらに好ましいアリール基は、フェニル、3−クロロフェニル、3−フルオロフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、2,3,4−トリフルオロフェニル、2,4,5−トリフルオロフェニル、2,3,5−トリフルオロフェニル、3,4,5−トリフルオロフェニル又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルである。
【0015】
本明細書で使用する場合、「複素環」との用語は、炭素環構造を中断する少なくとも1個のO、S及び/又はN原子を有する、前記で定義された芳香族又は非芳香族シクロアルキル部分を含むと定義される。複素環部分は、アルキル基又はハロゲンにより置換されていてもよく、場合によっては炭素環構造の炭素の1個が、カルボニルに置換されていてもよい。通常、複素環は、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、3−チエニル、2−テトラヒドロフラニル、1H−ピロール−2−イル、1−メチル−1H−ピロール−2−イル、1H−ピラゾール−2−イル、1H−ピラゾール−3−イル、4−クロロ−1−メチル−1H−ピラゾール−3−イル、5−クロロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、3,5−ジメチル−4−イソチアジル、1H−イミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−イミダゾール−2−イル、4−メチル−1H−イミダゾール−5−イル又は2−メチル−1,3−チアゾール−4−イルである。好ましい複素環は、1H−イミダゾール−2−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、1H−ピラゾール−3−イル、2−フリル、3−フリル、2−チエニル、1−メチル−1H−ピロール−2−イル、1H−ピロール−2−イルである。
【0016】
本明細書で使用する場合、「ハロゲン」との用語には、塩素、臭素、フッ素、ヨウ素の原子が含まれる。通常、ハロゲンは、塩素、臭素及びフッ素である。好ましいハロゲンは、フッ素、臭素及び塩素である。
【0017】
本明細書で使用する場合、「ヒドロキシ」との用語は、式−OHの基を表す。
【0018】
本明細書で使用する場合、「アルコキシ」との用語は、式−ORの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル基である。好ましいアルコキシ基は、メトキシである。
【0019】
本明細書で使用する場合、「アリールオキシ」との用語は、式−ORの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアリール基である。好ましいアリールオキシ基は、フェノキシである。
【0020】
本明細書で使用する場合、「エステル」との用語は、式−COORの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル基又はアリール基である。好ましいエステル基は、メトキシカルボニルである。
【0021】
本明細書で使用する場合、「アミド」との用語は、式−CONHの基を表す。
【0022】
本明細書で使用する場合、「アミノ」との用語は、式−NHの基を表す。
【0023】
本明細書で使用する場合、「アミノ誘導体」との用語は、アルキルアミノ又はアリールアミノ基を表し、「アルキル」及び「アリール」との用語は、前記で定義されている。
【0024】
本明細書で使用する場合、「シアノ」との用語は、式−CNの基を表す。
【0025】
本明細書で使用する場合、「ニトロ」との用語は、式−NOの基を表す。
【0026】
本明細書で使用する場合、「アジド」との用語は、式−Nの基を表す。
【0027】
本明細書で使用する場合、「グアニジン」との用語は、式−NHC(=NH)NHの基を表す。
【0028】
本明細書で使用する場合、「アルキルチオ」との用語は、式−SRの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル基である。好ましいアルキルチオ基は、メチルチオである。
【0029】
本明細書で使用する場合、「アルキルスルホニル」との用語は、式−S(=O)の基を表し、Rは、前記で定義されたアルキル基である。好ましいアルキルスルホニル基は、メチルスルホニルである。
【0030】
本明細書で使用する場合、「アルキルスルフィニル」との用語は、式−S(=O)Rの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル基である。好ましいアルキルスルフィニル基は、メチルスルフィニルである。
【0031】
本明細書で使用する場合、「アリールチオ」との用語は、式−SRの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアリール基である。
【0032】
本明細書で使用する場合、「アリールスルホニル」との用語は、式−S(=O)の基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアリール基である。
【0033】
本明細書で使用する場合、「アリールスルフィニル」との用語は、式−S(=O)Rの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアリール基である。
【0034】
本明細書で使用する場合、「カルバメート」との用語は、式−N(H)C(O)ORの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル又はアリールである。通常、カルバメート基は、(プロポキシカルボニル)アミノ又は(ベンジルオキシカルボニル)アミノである。好ましいカルバメート基は、(ベンジルオキシカルボニル)アミノである。
【0035】
本明細書で使用する場合、「アルカノイルアミノ」との用語は、式−NHC(=O)Rの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアルキル基である。
【0036】
本明細書で使用する場合、「(アリールカルボニル)アミノ」との用語は、式−NHC(=O)Rの基を表し、ここで、Rは、前記で定義されたアリール基である。好ましい(アリールカルボニル)アミノは、ベンゾイルアミノである。
【0037】
通常、Rは、水素;非置換若しくはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、メチルチオ、フェニル又は4−クロロフェノキシにより置換されているC〜C10アルキル;ヒドロキシ;C〜Cシクロアルキル;ハロゲン;エステル;アミド;ニトロ;シアノ;アミノ;フェニル;アルキルチオ;アルキルスルホニル;アルキルスルフィニル;非置換か、アルキル基により置換されている複素環;又はグアニジンである。好ましくは、Rは、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;シクロプロピル;n−ブチル;i−ブチル;t−ブチル;1−エチルプロピル;2,4,4−トリメチルペンチル;ヒドロキシメチル;クロロメチル;トリフルオロメチル;2,2,2−トリフルオロエチル;シアノメチル;2−(メチルチオ)エチル;クロロ;ブロモ;ニトロ;シアノ;アミノ;アミノカルボニル;メトキシカルボニル;メチルチオ;メチルスルフィニル;メチルスルホニル;フェニル;2−フリル;3−フリル;1H−ピロール−2−イル;1−メチル−1H−ピロール−2−イル;2−チエニル;1H−ピラゾール−3−イル;1,2,3−チアジアゾール−4−イル又は1H−イミダゾール−2−イルである。さらに好ましくは、Rは、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;n−ブチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ;クロロ又は1H−ピロール−2−イルである。最も好ましくは、Rは、水素;メチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ又はクロロである。
【0038】
通常、Rは、水素;非置換か、ヒドロキシ、アルカノイルアミノ又はベンゾイルアミノにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲン;エステル;シアノ;アルキルカルバメート;[(N−メトキシ−N−メチル)アミノ]カルボニルである。好ましくは、Rは、水素;メチル;ヒドロキシメチル;(アセチルアミノ)メチル;(プロピオニルアミノ)メチル;(ベンゾイルアミノ)メチル;[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ;クロロ又はシアノである。さらに好ましくは、Rは、水素;クロロ又はシアノである。
【0039】
通常、Rは、水素;非置換か、ヒドロキシにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲン;エステル又はシアノである。好ましくは、Rは、水素;ヒドロキシメチル;クロロ;シアノである。さらに好ましくは、Rは、水素又はシアノである。最も好ましくはRは、水素である。
【0040】
通常、Rは、水素;非置換か、ヒドロキシにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲンより置換されているC〜Cアルケニル、又は非置換か、アジド若しくは/及びハロゲンにより置換されているフェニル基である。好ましくは、Rは、水素;n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル又は3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニルである。さらに好ましくは、Rは、水素;n−プロピル;2,2−ジフルオロフェニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フロロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルである。最も好ましくは、Rは、n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルである。
【0041】
通常、R4aは、水素である。
【0042】
通常、Rは、水素である。
【0043】
通常、Rは、水素又は非置換か、ヒドロキシ若しくはアジドにより置換されているC〜C10アルキルである。好ましくはRは、水素又はアジドメチルである。さらに好ましくは、Rは、水素である。
【0044】
通常、Rは、水素である。
【0045】
他の好ましい実施形態では、R及びRは結合して、シクロプロピルを形成する。
【0046】
他の好ましい実施形態では、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成してもよい:
【化11】

【0047】
通常、Rは、水素である。
【0048】
通常、Rは、水素;ハロゲン;C〜Cアルキル又はアルコキシである。好ましくは、Rは、水素;メチル;クロロ又はメトキシである。さらに好ましくは、Rは、水素である。
【0049】
通常、R10は、水素;ハロゲン;シアノ;非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜Cアルキル;又はアルコキシである。好ましくはR10は、メチル;水素;トリフルオロメチル;フルオロ;シアノ又はメトキシである。さらに好ましくはR10は、水素;トリフルオロメチル;フルオロ又はシアノである。
【0050】
通常、R11は、水素である。
【0051】
他の好ましい実施形態では、R、R4a及びRは2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成してもよい:
【化12】

【0052】
通常、R12は、水素又はハロゲンである。好ましくはR12は、水素;クロロ又はフルオロである。さらに好ましくは、R12は、水素である。
【0053】
通常、R13は、水素;C〜Cアルキル;ハロゲン若しくは非置換か、メチルチアゾリルなどの、アルキル基により置換されているチアゾリルである。好ましくは、R13は、水素;クロロ;ブロモ又はメチルである。最も好ましくは、R13は、クロロ;ブロモ又はメチルである。
【0054】
通常、R14は、水素である。
【0055】
通常、R15は、水素である。
【0056】
これらの好ましい化合物基のうちの1個又は複数の組み合わせが、特に好ましい。
【0057】
本発明の一般的な実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩は、式中;
は、水素;非置換若しくはハロゲン、ヒドロキシ、シアノ、メチルチオ、フェニル又は4−クロロフェノキシにより置換されているC〜C10アルキル;C〜Cシクロアルキル;ハロゲン;エステル;アミド;ニトロ;シアノ;アミノ;フェニル;アルキルチオ;アルキルスルホニル;アルキルスルフィニル;非置換か、アルキル基により置換されている複素環;又はグアニジンから選択され;
は、水素;非置換か、ヒドロキシ、アルカノイルアミノ又はベンゾイルアミノにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲン;エステル;シアノ;アルキルカルバメート又は[(N−メトキシ−N−メチル)アミノ]カルボニルから選択され;
は、水素;非置換か、ヒドロキシにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲン;エステル又はシアノから選択され;
は、水素;非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜Cアルキル;ハロゲンにより置換されているC〜Cアルケニル、又は非置換か、又はアジド若しくは/及びハロゲンにより置換されているフェニル基から選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
は、水素若しくは、非置換か、ヒドロキシ又はアジドにより置換されているC〜C10アルキルから選択され;
は、水素であり;
若しくは、R及びRは、結合して、シクロプロピルを形成してもよく;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒に、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化13】


は、水素であり;
は、水素;ハロゲン;C〜Cアルキル;アルコキシから選択され;
10は、水素;ハロゲン;非置換若しくはハロゲンにより置換されているシアノ又はC〜Cアルキル;又はアルコキシから選択され;
11は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化14】


12は、水素又はハロゲンから選択され;
13は、水素;C〜Cアルキル;ハロゲン;非置換か、アルキル基により置換されている、メチルチアゾリルなどのチアゾリルから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
但し、
【化15】


が、式:
【化16】


の基を表す場合、Rは、水素ではないものである。
【0058】
本発明の好ましい実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩は、式中、
は、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;シクロプロピル;n−ブチル;i−ブチル;t−ブチル;1−エチルプロピル;2,4,4−トリメチルペンチル;トリフルオロメチル;2,2,2−トリフルオロエチル;ヒドロキシメチル;クロロメチル;シアノメチル;2−(メチルチオ)エチル;クロロ;ブロモ;ニトロ;シアノ;アミノ;アミノカルボニル;メトキシカルボニル;メチルチオ;メチルスルフィニル;メチルスルホニル;フェニル;2−フリル;3−フリル;1H−ピロール−2−イル;1−メチル−1H−ピロール−2−イル;2−チエニル;1H−ピラゾール−3−イル;1,2,3−チアジアゾール−4−イル又は1H−イミダゾール−2−イルから選択され;
は、水素;メチル;ヒドロキシメチル;(アセチルアミノ)メチル;(プロピオニルアミノ)メチル;(ベンゾイルアミノ)メチル;(ベンジルオキシカルボニル)アミノ;クロロ又はシアノから選択され;
は、水素、ヒドロキシメチル、クロロ、シアノから選択され;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒に、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化17】


は、水素であり;
は、水素;メチル;クロロ;メトキシから選択され;
10は、メチル;水素;トリフルオロメチル;フルオロ;シアノ;又はメトキシから選択され;
11は、水素であり;
は、水素;n−プロピルl;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル又は3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニルから選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化18】


12は、水素;クロロ;フルオロから選択され;
13は、水素;クロロ;ブロモ;メチルから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であって;
は、水素;アジドメチルから選択され;
は、水素であり;
或いは、R及びRは、結合して、シクロプロピルを形成し;
但し、
【化19】


が、式:
【化20】


の基を表す場合、Rは、水素ではないものである。
【0059】
本発明のさらに好ましい実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩は、式中、
は、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;n−ブチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ;クロロ;又は1H−ピロール−2−イルから選択され;
は、水素;クロロ;シアノから選択され;
は、水素;シアノから選択され;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化21】


は、水素であり;
は、水素であり;
10は、水素;トリフルオロメチル;フルオロ;シアノから選択され;
11は、水素であり;
は、水素;n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルから選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
若しくはR、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒に、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ;
【化22】


ここで、
12は、水素であり;
13は、メチル;クロロ;ブロモから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素であり;
但し、
【化23】


が、式:
【化24】


の基を表す場合、Rは水素ではない
ものである。
【0060】
本発明の最も好ましい実施形態では、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩は、式中、
は、水素;メチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ;クロロから選択され;
は、水素;クロロ;シアノから選択され;
は、水素であり;
は、n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルから選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
若しくはR、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒に、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ;
【化25】


12は、水素であり;
13は、クロロ;ブロモ;メチルから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素である
ものである。
【0061】
好ましい化合物は:1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−([2−(メチルスルフィニル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[1−(1H−イミダゾール−1−イル)シクロプロピル]ピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド;4−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−(1−H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[[2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;メチル1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−2−カルボキシレート;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2,4−ジクロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(−)−1−[[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−1−ピロリジニル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(5−メチル−2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2,5−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[2−アジド−1−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ブロモ−4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−[[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル]4−プロピルピロリジン−2−オン;1−([4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;ベンジル1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イルカルバメート;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル}メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アセトアミド;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ベンズアミド;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル}プロパンアミド;1−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;{1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}アセトニトリル;1−[(5−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5,6−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−([2−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[6−メチル−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イ
ル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(6−メトキシ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−ブチル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−(2−(メチルチオ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−イソブチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[5−フルオロ−2−(2,4,4−トリメチルペンチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−シクロプロピル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−シクロプロピル−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(3−フリル)−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−シクロプロピル−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−(1H−イミダゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(1−エチルプロピル)−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[6−メトキシ−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(2−フリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−チエン−2−イル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ピロリジン−2−オン;1−{[2−(3−フリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−5−[トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−フルオロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;及び1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルである。
【0062】
さらに好ましい化合物は:1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン、1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;4−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−([2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−[[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(+);1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[2−アジド−1−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−ブチル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(5−フルオロ−2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルである。
【0063】
最も好ましい化合物は:1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル)−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルである。
【0064】
最良の化合物は:(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オンである。
【0065】
本発明による「薬学的に許容できる塩」には、式Iの化合物が形成しうる治療的に活性で、非毒性か、塩基性の塩が含まれる。
【0066】
遊離塩基を、無機酸、例えば、塩酸又は臭化水素酸などのハロゲン化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸など;又は例えば、酢酸、トリフルオロ酢酸、ヒドロキシ酢酸、プロピオン酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノサリチル酸、パモ酸などの有機酸などの適切な酸で処理することにより、塩基としてその遊離形態で生じる式Iの化合物の酸付加塩形態を得ることができる。
【0067】
適切な有機及び無機塩基で処理することにより、酸性プロトンを含む式Iの化合物を、その治療的に活性な非毒性の塩基付加塩形態、例えば、金属又はアミン塩に変えることができる。適切な塩基塩形態には例えば、アンモニウム塩、アルカリ及び土類アルカリ金属塩、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えば、N−メチル−D−グルカミン、ヒドラバミン塩及びアミノ酸との塩、例えば、アルギニン、リシンなどが含まれる。
【0068】
逆に、適切な塩基又は酸で処理することにより、前記の塩形態を、遊離の形態に変えることもできる。
【0069】
式Iの化合物及びその塩は、溶媒和物の形態であってもよく、これは、本発明の範囲内に含まれる。このような溶媒和物には例えば、水和物、アルコラートなどが含まれる。
【0070】
多くの式Iの化合物及びその中間体のうちの数種は、少なくとも1個の立体中心をその構造中に有する。この立体中心は、R又はS配置で存在しうる。前記のR及びS表記は、Pure Appl.Chem.,45(1976)11−30に記載の規則に従って使用されている。
【0071】
さらに本発明は、式Iの化合物の鏡像異性体及びジアステレオ異性体又はこれらの混合物(立体異性体のあらゆる可能な混合物を含む)などの全ての立体異性形態に関する。
【0072】
さらに式Iの化合物のうちの数種は、互変異性形態で存在しうる。前記の式では明白に示されていないが、このような形態は、本発明の範囲内に含まれることとする。
【0073】
他の好ましい実施形態では、さらに本発明は、式IAの化合物及びその互変異性形態IBに関する:
【化26】

【0074】
本発明では、1種又は複数の化合物に関する記載は、特定の異性体形が特に挙げられているのではない限り、その存在しうる異性体形それぞれとしての化合物及びそれらの混合物を包含することとする。
【0075】
本発明による化合物は、様々な多型形態で存在しうる。前記の式に明白には示されていないが、このような形態は、本発明の範囲内に含まれることとする。
【0076】
さらに本発明はその範囲に、式Iの化合物のプロドラッグ形態並びにその様々なサブスコープ及びサブグループを含む。
【0077】
本発明による式Iの化合物は、合成有機化学の分野の専門家には理解されるであろうが、慣用の方法と同様に調製することができる。
【0078】
A. 1実施形態では、式:
【化27】


に従い、式IIの化合物を塩素化し、式IIIの対応する誘導体と式IVのイミダゾールとを反応させることにより、式中のRがHである一般式Iのいくつかの化合物を調製することができる。
【0079】
20℃から80℃の範囲の温度で、そのままで、又はトルエン中で、塩化チオニル(又は、HCl、POCl、PClなどの任意の他の塩素化剤)を使用して、この反応を実施することができる。
【0080】
式:
【化28】


に従い、式Vの化合物を式RCHOのアルデヒドでヒドロキシアルキル化することにより、式IIの化合物を調製することができる。
【0081】
CFCOH又はNaOHなどの酸又は塩基の存在下に、ピロリドン誘導体をアルデヒド(又はホルムアルデヒドの場合には、パラホルムアルデヒドなどのその合成同等物)と共に加熱することにより、この反応を実施することができる。
【0082】
文献(例えば:Gouliaev A.H.,Monster J.B.,Vedso M.,Senning A.,Org.Prep.Proceed.Int.(1995),27,273−303参照)に記載の慣用の方法又は国際公開第01/62726号パンフレットに記載の方法を使用して、式Vのピロリドンを合成する。
【0083】
B. 他の実施形態では、式:
【化29】


に従い、式IIの化合物を対応する式VIのカルバメートに変え、このカルバメートを式IVの化合物と反応させることにより、式中のRがHである一般式Iを有する数種の化合物を調製することができる[上式中、R16及びR17は独立に、水素;C〜C20アルキル;アリールから選択されるか、一緒に複素環を形成し;R、R4a、R及びRは前記と同様の定義を有する]。
【0084】
カルバメートVIを合成するこの反応は、当業者に知られている任意の慣用の方法又は米国特許第3903110号明細書に記載の方法で実施することができる。
【0085】
カルバメートVIと式IVのイミダゾール誘導体との反応は、3種の異なる方法で実施することができ、
化学量論的変法は、アセトニトリルなどの不活性溶剤中、カルバメートVIと過剰の求核性試薬IV(出発カルバメートVIの完全な消費を保証するために、通常、2.2当量が使用される)とを混合し、慣用の装置中で、又はマイクロ波照射(出発カルバメートVIの完全な消費を保証するために、100W照射で通常は十分である)下に、混合物を環流温度に加熱することからなり、
触媒的変法は、慣用の装置中で(使用溶剤の環流が必要)、又はマイクロ波照射(出発カルバメートVIの完全な消費を保証するために、100W照射で通常は十分である)下に、化合物II及びやや過剰の求核試薬IV(通常、1.2当量が必要)の混合物を触媒量のカルバメートVI(IIとVIのピロリドン部分は、異なってもよいことを特記する)の存在下に、加熱することからなり、
触媒法の一代替法は、式:
【化30】


に従い、ワンステップ反応で、化合物IIをその場で生じさせ、化合物Iを調製することである。
【0086】
この反応は、アセトニトリルなどの不活性溶剤中で、マイクロ波照射(出発ピロリドンVの完全な消費を保証するために、100W照射で通常は十分である)下に、やや過剰の求核試薬IV(通常、1.2当量が必要)、過剰のアルデヒドRCHO(通常4当量が必要)及び触媒としてのカルバメートVI(通常、10モル%が使用されるが、触媒量はもちろん、減らすこともできる)を使用して、実施することもできる。マイクロ波照射に対して、反応混合物の慣用の加熱を使用することもできることに留意されたい。塩化N,N−ジ置換カルバモイルを、カルバメートVIの代わりに触媒として使用することもできる。
【0087】
C. 他の実施形態では、式:
【化31】


に従い、式VIIの化合物を環化することにより、式中のR及びRが一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し、Rが水素である一般式Iを有する数種の化合物を調製することができる。
【0088】
この反応は、不活性溶剤中(DMFなど)、20℃から100℃の温度で、塩基として炭酸カリウムを使用して、実施することができる。
【0089】
式:
【化32】


に従い、式VIIIの化合物を塩素化し、対応する式IXの誘導体と式IVのイミダゾールとを反応させることにより、式VIIの化合物を調製することができる。
【0090】
この反応は、Aに記載されているように実施することができる。
【0091】
当業者に知られている任意の慣用の方法により、式VIIIの化合物を調製することができる。
【0092】
D. 他の実施形態では、式(IX):
【化33】


の化合物を変換することにより、式中のRがアミノ又はCHOHである数種の一般式Iの化合物を調製することができる
[上式中、R18は、C〜Cアルキル、好ましくはメチル又はエチルである]。
【0093】
これらの変換は、当業者に知られている任意の方法に従い行うことができる。
【0094】
E. 他の実施形態では、式中のRがHであり、R、R4a及びRが2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環:
【化34】


を形成する数種の一般式Iの化合物は、式:
【化35】


に従い、式(XI)の化合物と式RCHOのアルデヒドとを反応させることにより調製することができる。
【0095】
この反応は、当業者に知られている任意の方法により行うことができる。
【0096】
式XIの化合物は、式XII:
【化36】


の化合物を還元することにより調製することができる。
【0097】
この反応は、当業者に知られている任意の方法により行うことができる。
【0098】
式XIIの化合物は、式:
【化37】


に従い、式XIIIのアミノ誘導体と式XIVの化合物とを反応させることにより調製することができる。
【0099】
この反応は、当業者に知られている任意の方法により行うことができる。
【0100】
式XIIIの化合物は、当業者に知られている任意の方法により、式IIIの対応する化合物から得ることができる。
【0101】
F. 他の実施形態では、一般式Iを有する数種の化合物を、官能基変換により調製することができる:
(a) 式中のRが−CH=CFである式Iの化合物は、式中のRが−CH−CBrFである式Iの対応する化合物から、塩基での処理により調製することができる。
(b) メチルチオ−イミダゾール誘導体は、式Iの対応するメチルスルフィニル−イミダゾール誘導体を合成するために、MeOH中でNaIOを使用して酸化させすることができる;
(c) 式Iの1H−イミダゾール−2−カルボン酸アルキルエステル誘導体は、対応するアミドに、又は対応するアルコールに変換することができる;
(d) 当業者に知られている任意の方法により、Pd/Cの存在下に、水素により、式Iのニトロ−イミダゾール誘導体を還元して、対応するアミノ−イミダゾール誘導体にすることができる。
(e) 式(XV)のメシレート中間体:
【化38】


を使用して、式中のRが−CHOHである式Iの対応する化合物から、式中のRが−CHである式Iの化合物を調製することができる。
(f) 当業者に知られている任意の条件下に(例えばKim D.,Weinreb S.M.,J.Org.Chem.(1978),43,125に記載されているように、ジフェニルホスホルアジデート及びトリエチルアミンの作用並びにアルコール(R19OH)によるその場でのクエンチにより)式中のR及び/又はRは−NHCOR19であり、ここで、R19はアルキル又はアリール基である式Iの化合物は、式中の置換基R又はRの少なくとも一方が−COOHである対応する酸のクルツィウス転位により調製することができる。
(g) 式中のR及び/又はRが−CHNHCOR20であり、ここでR20はアルキル又はアリール基である式Iの化合物は、式Iの対応するアミド(R及び/又はRは−CONHである)又はニトリル(R及び/又はRは−CNである)を選択的に還元して、式Iのアミノメチル誘導体(R及び/又はRは−CHNHである)にし、当業者に知られている任意の条件下に酸塩化物と反応させることにより調製することができる。
(h) 式中のR及び/又はRがアミドである式Iの化合物は、当業者に知られている任意の条件下に、式中のR及び/又はRが−COOHである対応する酸を活性化させ、1級又は2級アミンと反応させることにより調製することができる。
(i) R及び/又はRが−CHOHである式Iの化合物は、置換基R又はRの少なくとも一方が−CHOSiMetBuである対応する化合物を、当業者に知られている任意の条件に従い、例えば、THF中、室温でn−BuNFと反応させることにより調製することができる。このような変換は、当業者に知られている任意の方法により行うことができる。
【0102】
G. 他の実施形態では、式中のR及びRがイミダゾール環と一緒になって次の1H−ベンズイミダゾール環:
【化39】


を形成している一般式Iの数種の化合物は、式(XI)の化合物とカルボニルジイミダゾールとを反応させることにより調製することができる。この反応は、当業者に知られている任意の方法に従い行うことができる。
【0103】
他の実施形態では、本発明は、次の式IIの合成中間体に関する:4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,4−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;5−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;4−フルオロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;1−ヒドロキシメチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン及び1−ヒドロキシメチル−5−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン。
【0104】
他の実施形態では、本発明はさらに、式VIIの合成中間体に関する:
【化40】


[上式中、
及びRは一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;R、R、R、R及びR4aは、前記と同様の定義を有し;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環:
【化41】


を形成してもよい(ここで、R、R、R10及びR11は、前記と同様の定義を有する)]。
【0105】
他の実施形態では、本発明は、次の式VIIの合成中間体:4−ブロモ−N−(1−イミダゾール−1−イル−シクロプロピル)−ブチルアミドに関する。
【0106】
他の実施形態では、さらに本発明は、式Xの合成中間体に関する:
【化42】


[上式中、
18は、C〜Cアルキルであり;
、R及びRは、前記と同じ定義を有し;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環:
【化43】


を形成してもよく(ここで、R、R、R10及びR11は、前記と同様の定義を有する);
、R4a及びRは、前記と同じ定義を有し;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環:
【化44】


を形成してもよい(ここで、R12、R13、R14及びR15は、前記と同様の定義を有する)]。
【0107】
他の実施形態では、本発明は、次の式Xの合成中間体:イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステルに関する。
【0108】
他の実施形態では、本発明はさらに、式XIの合成中間体に関する:
【化45】


[上式中、R、R4a、R、R、R、R、R10及びR11は、前記と同じ定義を有するか;或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環:
【化46】


を形成してもよく、
【化47】


は、式:
【化48】


の基を表し;
ここで、R12、R13、R14及びR15は、前記と同じ定義を有する]。
【0109】
他の実施形態では、本発明は、次の式XIの合成中間体:(2−アミノフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミンに関する。
【0110】
他の実施形態では、本発明はさらに、式XIIの合成中間体に関する:
【化49】


[上式中、
、R4a、R、R、R、R、R10及びR11は、前記と同じ定義を有するか;或いは、R、R4a及びRは2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環:
【化50】


を形成してもよく、
ここで、R12、R13、R14及びR15は、前記と同じ定義を有する]。
【0111】
他の実施形態では、本発明は、次の式XIIの合成中間体:(2−ニトロフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミンに関する。
【0112】
他の実施形態では、本発明は、次の合成中間体に関する:1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルバルデヒド;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−ピロリジン−2−オン;4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−ピロリジン−2−オン;(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル−ジアゼン;6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−ベンズアルデヒド;3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−アクリル酸エチルエステル;3−(6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−4−ニトロ−酪酸エチルエステル;4−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−ブチルアミド;ヒドロキシ−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル及び1−アミノメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オン。
【0113】
ここで、式Iの化合物及びその薬学的に許容できる塩は、様々な薬学的障害において使用することができることが判明した。
【0114】
例えば、本発明による化合物は、てんかん、てんかん発生(epileptogenesis)、発作障害及び痙攣を治療するために使用することができる。
【0115】
さらにこれらの化合物は、パーキンソン病を治療するために使用することもできる。さらにこれらの化合物は、ドーパミン代替療法により誘発されたジスキネジア、神経安定薬の投与により誘発された遅発性ジスキネジア又はハンチントン舞踏病を治療するために使用することもできる。
【0116】
さらに本発明は、てんかん、てんかん発生、発作障害、痙攣、パーキンソン病、ドーパミン代替療法により誘発される運動障害、神経弛緩薬の投与により誘発される遅発性ジスキネジア、ハンチントン舞踏病並びに双極性障害、躁病、鬱、不安、注意欠陥多動障害(ADHD)、偏頭痛、三叉神経及び他の神経痛を含む他の神経障害、慢性疼痛、神経障害性疼痛、脳虚血、心不整脈、筋緊張、コカイン乱用、脳卒中、ミオクローヌス、振戦、本態性振戦、単純又は複合チック症、トゥーレット症候群、レストレスレッグス症候群及び他の運動障害、新生児脳溢血、筋萎縮性側索硬化症、痙縮及び変性疾患、気管支喘息、喘息体質及びアレルギー性気管支炎、喘息症候群、気管支反応亢進及び気管支痙攣症候群、さらに、アレルギー性及び血管神経性鼻炎及び鼻結膜炎を治療及び予防するための医薬品を製造するために、式Iを有する化合物を使用することに関する。
【0117】
加えて、本発明による化合物は、双極性障害、躁病、鬱、不安、注意欠陥多動障害(ADHD)、偏頭痛、三叉神経及び他の神経痛を含む他の神経障害、慢性疼痛、神経障害性疼痛、脳虚血、心不整脈、筋緊張、コカイン乱用、脳卒中、ミオクローヌス、振戦、本態性振戦、単純又は複合チック症、トゥーレット症候群、レストレスレッグス症候群及び他の運動障害、新生児脳溢血、筋萎縮性側索硬化症、痙縮及び変性疾患、気管支喘息、喘息体質及びアレルギー性気管支炎、喘息症候群、気管支反応亢進及び気管支痙攣症候群、さらに、アレルギー性及び血管神経性鼻炎及び鼻結膜炎を治療するために使用することもできる。
【0118】
したがって、さらに本発明は、医薬品として使用するための、前記で定義された式Iを有する化合物又はその薬学的に許容できる塩に関する。
【0119】
さらなる態様では、本発明はさらに、前記の神経学的障害及び他の障害を治療するための医薬品を製造するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩の使用に関する。
【0120】
特に、本発明は、てんかん、パーキンソン病、ジスキネジア、偏頭痛、振戦、本態性振戦、双極性障害、慢性疼痛、神経障害性疼痛又は気管支喘息若しくはアレルギー性状態を治療するための医薬品を製造するための、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩の使用に関する。
【0121】
本発明の方法は、前記の状態又は障害を患っている哺乳動物(好ましくはヒト)に、本発明による化合物を障害又は状態を緩和又は予防するために十分な量で投与することを含む。
【0122】
化合物を簡便には、これらに限られないが、1単位剤形当たり活性成分3から3000mg、好ましくは25から500mgを含有するものを含む、任意の適切な単位剤形で投与する。
【0123】
本明細書で使用する場合、「治療」との用語には、治癒的治療及び予防的治療が含まれる。
【0124】
「治癒的」とは、障害又は状態の現在の症状エピソードを治療する際の有効性を意味する。
【0125】
「予防的」とは、障害又は状態の発生又は再発の予防を意味する。
【0126】
本明細書で使用する場合、「てんかん」との用語は、誘発なしに再発するてんかん発作を特徴とする慢性神経学的状態に関する。てんかん発作は、一連の脳ニューロンの異常で過剰な同調放電の徴候である。その臨床的発現は、突然で、一過性である。本明細書で使用される場合、「てんかん」との用語はさらに、発作の間欠的な発生を特徴とする脳機能障害にも関しうる。発作は、高熱又は毒素への暴露などの条件により正常な脳で誘発される「非てんかん性」又は、明らかな誘発を伴わずに誘発される「てんかん性」とすることができる。
【0127】
本明細書で使用する場合、「発作」との用語は、脳ニューロン集団の混乱した同調性律動性発射(firing)による行動の一過性変化に関する。
【0128】
「パーキンソン症状」との用語は、運動の遅さ(運動緩慢)、硬直及び/又は振戦を特徴とする症候群に関する。パーキンソン症状は、様々な状態で、最も一般的には真性パーキンソン症候群(即ちパーキンソン病)で見られるが、精神分裂病の治療後、毒素/薬物への暴露、頭部外傷の後にも見られる。パーキンソン病のベースとなっている一次的病理は、黒質から線状体へのドーパミン突出の脳における変性であることは、広く認められている。このことは、パーキンソン病のための対症療法としてのドーパミン代替剤(例えばL−3,4−ジヒドロキシフェニルアラニン(L−DOPA)及びドーパミンアゴニスト)の幅広い使用をもたらし、このような治療は、パーキンソン病を患っている患者の生活の質の向上においては成功している。しかしながら、ドーパミン代替療法は、限界を、特に長期治療の後に有する。問題には、治療の抗パーキンソン有効性の消滅及びジスキネジアなどの異常な不随意運動として発現する一連の副作用の出現が含まれうる。
【0129】
「ジスキネジア」との用語は、異常な不随意運動の対象での発現として定義される。これは、ハンチントン病の患者、長期ドーパミン代替療法を受けたパーキンソン病患者、神経安定薬での長期治療を受けた統合失調症患者で生じる。全体としてはジスキネジアは、異常な不随意運動の対象での発現を特徴とする。ジスキネジアが生じる様式の1つは、パーキンソン症候群又は他の基底核関連運動障害のためのドーパミン代替療法の副作用としてである。
【0130】
本明細書で使用する場合、「偏頭痛」との用語は、強度、頻度及び期間において幅広く変動する頭痛の再発性発作によって特徴づけられる障害を意味する。この発作は共通して、一側性であり、通常、食欲不振、悪心、嘔吐、音声恐怖及び/又は光恐怖を伴う。場合によっては、これらは、神経学的及び気分障害に続くか、それらを伴う。偏頭痛は、4時間から約72時間続きうる。国際頭痛協会(IHS、1988)は、前兆を伴う偏頭痛(典型的偏頭痛)及び前兆を伴わない偏頭痛(普通型偏頭痛)を主なタイプの偏頭痛として分類している。前兆を伴う偏頭痛は、特徴的な視覚的、感覚性、発言又は運動症状に続く頭痛相からなる。このような症状がない場合、その頭痛は、前兆のない偏頭痛と称される。
【0131】
本明細書で使用する場合、「双極性障害」との用語は、「精神障害の診断及び統計マニュアル、第4版」(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders,4th edition)(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders (DSM−IV TM),American Psychiatry Association,Washington,DC.1994)に従い、気分障害として分類されている障害に関する。双極性障害は通常、患者の興奮性亢進、活発性及び気分が、著しく乱れるような自発的に誘発される繰り返しエピソード(即ち、少なくとも2回)により特徴づけられ、この際、この乱れは、ある場合では、気分の亢進並びにエネルギー及び活発性の増大(躁病又は軽躁)、他の場合では、気分の低下並びにエネルギー及び活発性の低下(鬱病)である。双極性障害は、DSM−IVでは主に4種のカテゴリーに分けられる(双極性I障害、双極性II障害、循環気質及び他には分類されない双極性障害)。
【0132】
本明細書で使用する場合、「躁病エピソード」との用語は、異常で持続的に高まる誇大性又は過敏性気分が談話心迫及び精神運動性興奮の徴候を伴って存在する一定の期間に関する。
【0133】
本明細書で使用する場合、「軽躁」との用語は、より低いレベルの深刻さを伴う、比較的低い極度躁病エピソードに関する。
【0134】
本明細書で使用する場合、「主要抑鬱エピソード」との用語は、抑鬱気分又はほぼ全ての活動性での興味又は喜びの喪失が、損なわれた集中力及び精神運動遅滞の徴候を伴って存在する少なくとも2週間の期間に関する。
【0135】
本明細書で使用する場合、「混合型エピソード」との用語は、躁病エピソードと主要抑鬱エピソードとの両方の基準にほぼ1日おきに適合する期間(少なくとも1週間続く)に関する。
【0136】
本明細書で使用する場合、「慢性疼痛」との用語は、急性疼痛とは異なる、疾患プロセスとして徐々に認識される状態に関する。治癒の正常な時間を過ぎても持続する疼痛と慣用的に定義されているが、疼痛は、その疼痛があまり遠くない未来にわたって持続して生活の一部になるであろうと、個人が認めた時点で慢性であるとも考えられる。大部分の慢性疼痛症候群は、急性体性疼痛よりも治療することが通常は困難である神経障害的成分を伴うようである。
【0137】
本明細書で使用する場合、「神経障害性疼痛」との用語は、有害な刺激の存在をシグナリングする神経において、そのような認識可能な刺激が存在しなくても、病理学的変化により開始されて、疼痛の誤った感覚をもたらす疼痛に関する。言い換えると、疼痛系は、誘発されると、自ら止めることはできないと思われる。
【0138】
「チック」との用語は、一般的で頻発する無効性の神経障害に関する。これらはしばしば、強迫障害、注意欠陥多動障害及びインパルス制御を含む行動困難を伴う。チックは、不随意で、突然で、急速で、反復性で、非律動性の常同行動又は発声である。チックは、様々な形態で、様々な期間及び複雑さの程度で発現する。単純運動チックは、往々にして1種の筋肉群のみに関する短時間の迅速な運動である。複雑運動チックは、一群の単純運動又はより協調された順番の運動を伴う突然の運動である。単純発声チックには、うなり声、吠え声、甲高い声及びその停止などの音を含む。複雑発声チックには、音節、語句、他の人の言葉の繰り返し及び自分自身の言葉の繰り返しが含まれる。
【0139】
抗痙攣薬としての式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩の活性は、聴原発作モデルで決定することができる。この試験の目的は、音響感受性マウス、反射発作を伴う遺伝子動物モデルで誘発される聴原発作の手段により、化合物の抗痙攣薬能を評価することである。初期に一般化したてんかんのこのモデルでは、発作は、電気的又は化学的刺激なしに誘発され、発作タイプは、少なくとも一部では、その臨床的現象学において、ヒトで生じる発作と同様である(Loescher W.&Schmidt D.,Epilepsy Res.(1998),2,145−181;Buchhalter J.R.,Epilepsia(1993),34,S31−S41)。式Iの化合物で得られた結果は、強い薬理学的効果を示している。
【0140】
有望な抗痙攣薬活性を示す他のアッセイは、後記のレベチラセタム結合部位(LBS)との結合である。米国特許出願第10/308163号明細書及び同第60/430372号明細書に記載されているように、LBSは、SV2タンパク質のファミリーに属していると同定されている。本明細書で使用する場合、「LBS」は、SV2の列挙に含まれると理解されるべきである。
【0141】
前記の指標での活性はもちろん、当業者に知られている方法で、特定の指標に関して、及び/又は通常の臨床試験設計で、適切な臨床試験を実施することにより決定することもできる。
【0142】
疾患を治療するために、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩を、有効な1日用量で使用し、薬剤組成物の形態で投与することができる。
【0143】
したがって、本発明の他の実施形態は、有効量の式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩を、薬学的に許容できる希釈剤又は担体と共に含有する薬剤組成物に関する。
【0144】
本発明による薬剤組成物を調製するために、1種又は複数の式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩を始めに、熟練した医師に知られている慣用の薬剤配合技術に従い、薬学的希釈剤又は担体と混合する。
【0145】
適切な希釈剤及び担体は、所望の投与経路、例えば、経口、直腸、非経口又は鼻腔内に応じて、幅広い様々な形態をとってよい。
【0146】
本発明による化合物を含有する薬剤組成物は例えば、経口で、非経口で、即ち静脈内で、筋肉内で、皮下で、くも膜下で、吸入により、又は鼻腔内で投与することができる。
【0147】
経口投与に適した薬剤組成物は、固体又は液体であってよく、例えば、錠剤、丸薬、糖衣丸、ゼラチンカプセル、溶液、シロップ、チューイングガムなどの形態であってよい。
【0148】
この目的のために、活性成分を、デンプン又はラクトースなどの不活性希釈剤又は非毒性の薬学的に許容できる担体と混合することができる。場合によっては、これらの薬剤組成物は、微結晶性セルロース、トラガカントガム又はゼラチンなどの結合剤、アルギン酸などの崩壊剤、ステアリン酸マグネシウムなどの滑剤、コロイド状二酸化ケイ素などの流動促進剤、スクロース又はサッカリンなどの甘味剤若しくはペパーミント又はサリチル酸メチルなどの着色剤又は着香剤を含有してもよい。
【0149】
さらに本発明は、活性物質を制御下に放出しうる組成物を考慮している。非経口投与で使用することができる薬剤組成物は、通常はアンプル、使い捨てシリンジ、ガラス製又はプラスチック製バイアル若しくは注入容器に含まれる水性又は油性溶液又は懸濁液などの慣用の形態である。
【0150】
活性成分に加えて、これらの溶液又は懸濁液は場合によってさらに、注射用の水、生理食塩水、オイル、ポリエチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール又は他の合成溶剤などの無菌希釈剤、ベンジルアルコールなどの抗菌剤、アスコルビン酸又は亜硫酸水素ナトリウムなどの抗酸化剤、エチレンジアミンテトラ酢酸などのキレート化剤、酢酸塩、クエン酸塩またリン酸塩などの緩衝剤並びに塩化ナトリウム又はデキストロースなどのオスモル濃度を調節するための薬剤を含有してもよい。
【0151】
これらの薬剤の形態は、薬剤師が日常的に使用する方法を使用して、調製する。
【0152】
薬剤組成物中での活性成分の量は、幅広い濃度内であってよく、患者の性別、年齢、体重及び医学的状態などの様々な因子、さらに投与方法に左右されうる。したがって、経口投与用の組成物中での式Iの化合物の量は、少なくとも0.5重量%であり、組成物の全重量に対して80重量%までであってよい。
【0153】
本発明では、式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩は、単独でも、他の薬学的に活性な成分と組み合わせても投与することができることが判明している。本発明の化合物と組み合わせて使用するために挙げることができるこのような付加的な化合物の非限定的な例には、抗ウイルス薬、鎮痙剤(例えばバクロフェン)、制吐薬、抗躁気分安定剤、鎮痛薬(例えば、アスピリン、イブプロフェン、パラセタモール)、麻薬性鎮痛薬、局所麻酔薬、オピオイド鎮痛薬、リチウム塩、抗鬱剤(例えばミアンセリン、フルオキセチン、トラゾドン)、三環系抗鬱薬(イミプラミン、デシプラミン)、抗痙攣薬(例えばバルプロ酸、カルバマゼピン、フェニトイン)、向精神薬(例えばリスペリドン、ハロペリドール)、神経弛緩薬、ベンゾジアゼピン類(例えばジアゼパム、クロナゼパム)、フェノチアジン(例えばクロルプロマジン)、カルシウムチャネルブロッカー、アンフェタミン、クロニジン、リドカイン、メキシレチン、カプサイシン、カフェイン、クエチアピン、セロトニンアンタゴニスト、β−ブロッカー、抗不整脈薬、トリプタン、麦角誘導体及びアマンタジンである。
【0154】
少なくとも1種の式Iの化合物又はその薬学的に許容できる塩と、GABA受容体により仲介される神経阻害をもたらす少なくとも1種の化合物との組み合わせが、本発明では特に重要である。GABA受容体により仲介される神経阻害をもたらす化合物に、式Iの化合物は増強作用を示し、それにより多くの場合に、状態及び障害の有効な治療が低い副作用リスク下で可能になる。
【0155】
GABA受容体により仲介される神経阻害を誘発する化合物の例には、次のもの:ベンゾジアゼピン、バルビツレート、ステロイド並びにバルプロエート、ビアガバトリン(viagabatrine)、チアガビン又はこれらの薬学的に許容できる塩などの抗痙攣薬が含まれる。
【0156】
ベンゾジアゼピンには、ジアゼパム及びクロナゼパムなどの1,4−ベンゾジアゼピン並びにクロバザムなどの1,5−ベンゾジアゼピンが含まれる。好ましい化合物は、クロナゼパムである。
【0157】
バルビツレートには、フェノバルビタール及びペントバルビタールが含まれる。好ましい化合物は、フェノバルビタールである。
【0158】
ステロイドには、酢酸テトラコサクチドなどの副腎皮質刺激ホルモンが含まれる。
【0159】
抗痙攣薬には、ヒダントイン(フェニトイン、エトトインなど)、オキサゾリジン(トリメタジオンなど)、スクシンイミド(エトスクシミドなど)、フェナセミド(フェナセミド、アセチルフェネツリドなど)、スルホンアミド(スルチアム、アセトアゾラミドなど)、アミノ酪酸(例えば、γ−アミノ−β−ヒドロキシ酪酸など)、バルプロ酸ナトリウム及び誘導体、カルバマゼピンなどが含まれる。
【0160】
好ましい化合物には、バルプロ酸、バルプロミド、バルプロエートピボキシル、バルプロ酸ナトリウム、バルプロ酸半ナトリウム、ジバルプロエックス、クロナゼパム、フェノバルビタール、ビガバトリン、チアガビン、アマンタジンが含まれる。
【0161】
好ましい経口組成物では、1日用量は、式Iの化合物3から3000ミリグラム(mg)である。
【0162】
非経口投与のための組成物では、存在する式Iの化合物の量は、組成物の全重量に対して少なくとも0.5重量%であり、33重量%までであってよい。好ましい非経口組成物では、用量単位は、式Iの化合物3mgから3000mgの範囲である。
【0163】
1日用量は、式Iの化合物の幅広い用量単位に該当し、通常は、3から3000mgの範囲である。しかしながら、個々の必要に応じて、医師の判断によって、特定の用量を特定の症例に合わせることができることは理解されたい。
【0164】
本発明により提供されるLBS結合化合物及びその標識誘導体は、LBS受容体に結合する試験化合物(例えば可能性のある薬剤)の能力を決定する際に標準及び試薬として使用することもできる。
【0165】
本発明により提供されるLBSリガンドの標識誘導体は、陽電子射出断層撮影法(PET)撮像又は単光子放射型コンピューター断層撮影法(SPECT)での放射性トレーサーとして使用することもできる。
【0166】
したがって本発明はさらに、LBS/SV2タンパク質へのより強力な結合を元に、特に前記の状態を治療及び予防するための有望な医薬品を発見するために、化学ライブラリをスクリーニングするためのツールとして、組織中でSV2タンパク質を局在化するために、さらに精製SV2タンパク質を同定するために、標識リガンドを提供する。SV2タンパク質には、SV2A、SV2B及びSV2Cが含まれ、ここで、SV2Aが、抗発作薬レベチラセタム及びその類似体のための結合部位である。SV2アイソフォームSV2A、SV2B又はSV2Cは、ヒト、ラット又はマウスを含む哺乳動物種からの組織、特に、脳に由来してよい。若しくは、アイソフォームは、異種発現され、アッセイで使用するためのヒト、ラット及びマウスを含む哺乳動物種のクローニングされたバージョンであってもよい。スクリーニング方法は、哺乳動物又はヒト脳膜などの脳膜若しくはSV2タンパク質又はその断片、特にSV2B及びSV2Cも含まれるがSV2Aを発現する細胞系を推測される薬剤に暴露し、膜又はタンパク質又は断片及び薬剤を式Iの標識化合物と共にインキュベーションすることを含む。この方法はさらに、式Iの化合物とタンパク質との結合が推測される薬剤により阻害されるかどうかを決定して、それによりタンパク質との結合パートナーを同定することを含む。したがって、スクリーニングアッセイによって、LBS/SV2と相互作用する新規の薬剤又は化合物を同定することができる。さらに本発明は、SV2/LBSの光活性化可能なリガンドを提供する。この方法はさらに、式Iの標識化合物を用いたSV2アイソフォームSV2Cに関する結合アッセイを含む。SV2アイソフォームSV2Aは、LBSに同一の親和性を有する一連のレベチラセタム由来リガンドと結合するが、アイソフォームSV2Cは、これらのリガンドのサブセットに対して選択的な結合を示し、特に、式Iの化合物に高い親和性結合を示す。
【0167】
標識リガンドを、可溶化、精製及びクロマトグラフィー後のSV2タンパク質の配座状態を評価するためのツールとして使用することもできる。標識リガンドは直接又は間接的に標識することができる。適切な標識の例には、Hなどの放射性標識、蛍光標識、酵素、ユーロピウム、ビオチン及びこのタイプのアッセイのための他の慣用の標識が含まれる。本発明のこの態様で使用するために特に好ましい化合物は、[H]−(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン([H]−化合物7)である。
【0168】
図面の記載(全ての図面で、(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オンは、「化合物7」及び「化合物Z」と称されている)は、(2S)−2−[4−(3−アジドフェニル)−2−オキソピロリジン−1−イル]ブタンアミド(PCT国際公開第01/62726号パンフレットの化合物86参照)を表している。L059は、(S)−(−)−α−エチル−2−オキソ−1−ピロリジンアセトアミドに関しており、これは、レベチラセタムの国際一般名で知られている。
【0169】
本発明のスクリーニングアッセイは、LBS(特にSV2A)との結合に競合する薬剤又は化合物を同定する方法を含む。式Iの標識化合物を、本発明の方法では、LBS(特にSV2A)と結合する新規の化合物又は薬剤をスクリーニングするアッセイにおいてプローブとして使用することができる。このようなアッセイ実施形態では、リガンドを修飾することなく使用することもできるし、様々な方法で;例えば検出可能なシグナルを直接又は間接的にもたらす成分を共有又は非共有結合することなどで標識することにより修飾することもできる。これらのアッセイでは、材料を直接又は間接的に標識することができる。直接的な標識の可能性には、これらに限られないが[H]、[14C]、[32P]、[35S]又は[125I]を含む放射標識、ペルオキシダーゼ及びアルカリホスファターゼなどの酵素並びにこれらに限られないがフルオレセイン又はローダミンを含む蛍光強度、波長シフト又は蛍光偏光の変化を監視することができる標識基が含まれる。間接的な標識の可能性には、1種の成分のビオチン化、それに続く前記の標識群の1種と結合しているアビジンとの結合又は抗リガンド抗体の使用が含まれる。化合物は、化合物を固体支持体に結合すべき場合にはスペーサー又はリンカーを含有してもよい。本発明による標識リガンドと競合又は相互作用して、LBS(特にSV2A)と結合する薬剤又は化合物を同定するために、無損傷細胞、SV2Aを含有する細胞又は膜断片若しくは全SV2タンパク質又はSV2タンパク質のLBSを含有する断片を使用することができる。L059若しくはその類似体又は誘導体と共にインキュベーションする前に、それと同時に、又はその後に、薬剤又は化合物を、細胞、膜、SV2タンパク質又は断片と共にインキュベーションすることができる。本発明のアッセイは、利用可能なフォーマットで変更又は調製することができ、これには、SV2との、又はSV2タンパク質のLBSとのL059又はその誘導体又は類似体の結合を監視する高速処理スクリーニング(HTS)アッセイが含まれる。化合物ライブラリを試験する多くの薬物スクリーニングプログラムでは、所定の期間内に調査べる化合物の数を最大化するためには、高速処理アッセイが望ましい。このようなスクリーニングアッセイは、無傷の細胞、SV2を含有する細胞又は膜断片、さらに、精製又は半精製タンパク質に由来してよい細胞不含又は膜不含系を使用することができる。SV2又は精製SV2タンパク質及びペプチドを含有する膜断片を用いるアッセイの利点は、試験化合物の細胞毒性及び/又は生物学的利用率の効果を通常は、無視することができ、その際、代わりに、アッセイの焦点は第一に、例えば、2種の分子の結合を阻害する際に明白でありうる分子ターゲットへの薬物の効果に当てられることである。本発明による標識リガンドとSV2若しくはLBSを含有するSV2又はL059の断片、若しくはその誘導体又は類似体との、又はSV2又はLBSを含有するSV2断片との結合を阻害する試験薬剤又は化合物の能力を検出するために、アッセイを処方することもできる。複合体形成の阻害は、濾過アッセイのFlashplates(Perkin Elmer,シンチレーション近接アッセイ(SPA、Amersham Biosciences)などの様々な技術により検出することができる。高速処理スクリーニング(HTS)では、シンチレーション近接アッセイは、生体膜でコーティングされている微小球を使用し、分離又は洗浄ステップを必要としない強力な方法である。この方法は、低速及び高速処理で、式Iの化合物を、SV2タンパク質アイソフォームSV2Cに対する結合アッセイのためのプローブとして使用する方法を記載している。加えて、SV2Aを上回るSV2Cとのリガンドの特異的結合の証明は、SV2A又はSV2Cを選択的にターゲットすることにより、疾患を治療するために使用することができるアイソフォーム特異的化合物を同定することができることを示している。SV2C研究のためのリガンドは、直接又は間接的に標識することができる。標識は、H、蛍光標識、ビオチン又は酵素などの数種の化学成分のうちのいずれかであってよい。標識リガンドはさらに、可溶化、精製及びクロマトグラフィー後のSV2の構造状態を評価するために使用することもできる。さらに、本発明は、生体試料を標識及び検出するためにリガンドの光活性可能なバージョンを提供する。光活性可能なリガンドを使用して、組織、単離細胞、細胞内フラクション及び膜からSV2を局在化及び精製することもできる。光活性可能なものは、SV2架橋及びLBSリガンドの結合ドメイン同定のために使用することができる。
【0170】
詳述のために、次の実施例を提供する。
【実施例】
【0171】
実施例中で他に記載されていない限り、化合物の同定は、次の方法により行う:
Aspect3000コンピューター及び5mmH/13C二重プローブヘッドを備えたBRUKER AC 250 Fourier Transform NMR Spectrometer又はSG Indigoコンピューター及び5mm逆配置H/13C/15N三重プローブヘッドを備えたBRUKER DRX 400 FT NMRで、NMRスペクトルを記録する。化合物を、DMSO−d(又はCDCl)溶液中、313K又は300Kのプローブ温度及び20mg/mlの濃度で調べる。装置は、DMSO−d(又はCDCl)のジュウテリウムシグナルで閉じられる。ケミカルシフトは、内部標準としてのTMSからのppmダウンフィールドで示される。
【0172】
HPLC分析は、次のシステムのいずれかを使用して行う:
INERTSIL ODS 3 C18、DP5μm、250×4.6mmカラムを備えたAgilent 1100シリーズHPLC系。6分間で、溶剤A100%(アセトニトリル、水、HPO(5/95/0.001、v/v/v)から溶剤B100%(アセトニトリル、水、HPO(95/5/0.001、v/v/v)へと勾配させ、B100%を4分保持する。流速は、2.5ml/分に設定する。クロマトグラフィーは、35℃で実施する。
【0173】
HPLC Waters Symetry C18、250×4.6mmカラムを備えたHP1090シリーズHPLC系。10分間で、溶剤A100%(MeOH、水、HPO(15/85/0.001M、v/v/M)から溶剤B100%(MeOH、水、HPO(85/15/0.001M、v/v/M)へと勾配させ、B100%を10分保持する。流速は、1ml/分に設定する。クロマトグラフィーは、40℃で実施する。
【0174】
LC/MSモードでの質量分析測定を次のように行う:
HPLC条件
INERTSIL ODS3、DP5μm、250×4.6mmカラムを備えたWATERS Alliance HPLC系を使用して、分析を行う。
【0175】
7分間で、溶剤A100%(アセトニトリル、水、TFA(10/90/0.1、v/v/v)から溶剤B100%(アセトニトリル、水、TFA(90/10/0.1、v/v/v)へと勾配させ、B100%を4分保持する。流速は、2.5ml/分に設定し、API源の直前で1/25のスプリットを使用する。
【0176】
MS条件
試料をアセトニトリル/水、70/30、v/vに、約250μgr/mlの濃度で溶かす。FINNIGAN(San Jose,CA,USA)LCQイオントラップ質量分析計を使用して、APIスペクトル(+又は−)を行う。APCI源を450℃で運転し、毛管ヒーターを160℃で運転する。ESI源を3.5kVで運転し、毛管ヒーターを210℃で運転する。
【0177】
DIP/EIモードでの質量分析測定を次のように行う:
試料を50℃から250℃に5分間加熱することにより、試料を気化させる。FINNIGAN(San Jose,CA,USA)TSQ700タンデム4重極質量分析計を使用して、EI(電子衝撃)スペクトルを記録する。源温度は、150℃に設定する。
【0178】
GC/MSモードのTSQ700タンデム4重極質量分析計(Finnigan MAT、San Jose,CA,USA)での質量分析測定を、スプリット/スプリットレスインジェクタ及びJ&W Scientific(Folsom,CA,USA)からのDB−5MS融解シリカカラム(15m×内径0.25mm、1μm)を備えたガスクロマトグラフモデル3400(Varian,Walnut Creek,CA,USA)を用いて行う。ヘリウム(純度99.999%)をキャリアガスとして使用する。インジェクタ(CTC A200Sオートサンプラー)及びトランスファーラインをそれぞれ、290℃及び250℃で運転する。試料(1μl)をスプリットレスモードで注入し、炉温度を次のようにプログラムする:50℃で5分間、280℃まで高め(23℃/分)、10分間保持。TSQ 700分光計を電子衝撃(EI)又は化学イオン化(CI/CH)モード(質量範囲33〜800、走査時間1.00秒)で運転する。源温度は、150℃に設定する。
【0179】
比旋光度は、Perkin−Elmer 341旋光計で記録する。旋光角度は、MeOH中1%の溶液で25℃で記録する。いくつかの分子では、可溶性の問題により、溶剤は、CHCl又はDMSOである。
【0180】
Buechi 535又は545 Tottoliタイプ溶融計(fusionometre)で、融点を決定するが、補正しないか、Perkin Elmer DSC 7での開始温度により補正する。
【0181】
分取クロマトグラフィー分離を、シリカゲル60Merck、粒度15〜40μm、参照1.15111.9025で、Novasep軸圧縮カラム(内径80mm)、流速70から150ml/分で行う。シリカゲルの量及び溶剤混合物は個々の手順に記載されている通り。
【0182】
分取キラルクロマトグラフィー分離は、社内構築装置を使用し、低級アルコールとC5からC8直鎖、分枝鎖又は環式アルカンとの様々な混合物を用いて、±350ml/分で、DAICEL Chiralpak AD 20μm、100×500mmカラムで行う。溶剤混合物は、個々の手順に記載。
【0183】
次の略語を実施例中で使用する:
AcOEt 酢酸エチル、
CHCN アセトニトリル、
DMF N,N−ジメチルホルムアミド、
NBS N−ブロモスクシンイミド
NCS N−クロロスクシンイミド
NIS N−ヨードスクシンイミド
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン。
【0184】
次の実施例では、式(I)にカバーされる化合物をどのように合成することができるかを詳述する
【0185】
(実施例1)
4−置換1−ヒドロキシメチルピロリジン−2−オンの合成
文献(例えば、Gouliaev,A.H.;Monster,J.B.;Vedso,M.;Senning,A.Org.Prep.Proceed.Int.1995,27,273−303)に記載されている慣用の方法か、国際公開第01/62726−A2号明細書に記載されている方法を使用して、出発ピロリドンを合成する。
【0186】
1.1 4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a7
【化51】

【0187】
1.1.1. 1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル a1の合成
磁気攪拌機及び環流凝縮器を備えた250mlの三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、4−メトキシベンジルアミン10g(73mmol、1当量)及びイタコン酸ジメチル12.7g(81mmol、1.1当量)をMeOH100mlに溶かす。混合物を10時間環流させ、4時間掛けて20℃まで徐々に冷却し、乾燥濃縮させる。磁気攪拌機及びRashigカラム及び蒸留アームを備えた250mlの三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、粗製中間体及び2−ヒドロキシピリジン0.69g(7.30mmol、0.1当量)をトルエン200ml中に溶かす。混合物を環流させ、メタノールが回収されなくなるまで、生じたメタノールを8時間留去させる。ポット中の温度は112℃に達した。混合物を冷却させ、乾燥濃縮させると、粗製エステルが得られる。これを、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(AcOEt/n−ヘキサン:1/1(v/v))により精製すると、純粋なエステルa1(16.48g、85.9%)が得られる。
【化52】

【0188】
1.1.2. 4−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン a2の合成
磁気攪拌機及び環流凝縮器を備えた250ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルボン酸メチルエステル a1 8.48g(32mmol、1当量)のEtOH120ml溶液を0℃まで冷却させる。次いで、固体NaBH(3.6g、96モル、3当量)を1.5時間掛けて少量ずつ加え、その間中、温度を2から4℃に維持する。2時間後に、温度を12℃に1時間高め、再び2〜4℃に下げる。NHCl(240ml)の飽和溶液を1時間掛けて滴加し、続いて、アセトン120mlを加え、この混合物を室温で一晩放置する。混合物をCHClで抽出し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、粗製アルコールが得られ、これを、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:95/05(v/v))により精製すると、純粋なアルコールa2(4.3g、57%)が得られる。
【化53】

【0189】
1.1.3. 1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルボアルデヒド a3の合成
三口フラスコ中、アルゴン下に、4−ヒドロキシメチル−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン a2(4.3g、0.018mol)及びEtN(8.9ml)のCHCl(25ml)溶液を−10℃に冷却する。ピリジン−SO(10.1g、0.064mol、3.5当量)を少量ずつ加え、温度を1℃まで上げた。−10℃での3時間の後に、反応を水(100ml)でクエンチし、CHCl(3回)で抽出した。有機相をKHSOの1M溶液、水、ブラインで順次洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空蒸発させると、粗製アルデヒド a3(3.2g、87%)が得られる。これを、トルエンとの共沸蒸留により、複数回乾燥させ、そのまま次のステップで使用する。
【化54】

【0190】
1.1.4. 4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン a4の合成
三口フラスコ中、アルゴン下に、(MeN)P(11.53ml、0.063mol)を、−78℃で、CFBr(6.6g、0.031mol)のTHF(30ml)溶液に加え(白色の沈殿物が出現)、室温まで加温する。1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルボアルデヒド a3(3.7g、0.016mmol)のTHF(30ml)溶液を予め生じさせたホスホニウム塩に滴加する。1時間後に、反応混合物をセライトで濾過し、真空濃縮する。反応混合物をヘキサンで希釈し、ブラインで洗浄し、MgSO上で乾燥させ、真空濃縮すると、粗製オレフィンが得られ、これを、シリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:99/01(v/v))により精製すると、ジフルオロビニル誘導体 a4(58%)が得られる。
【化55】

【0191】
1.1.5. 4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−ピロリジン−2−オン a5の合成
磁気攪拌機を備えた200ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、硝酸アンモニウムセリウム(11.2g、0.02mol、3当量)を、4℃に冷却されている4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン a4の溶液(1.8g、MeCN/HO(それぞれ70ml/110ml)中6.8mmol)に加える。10℃での5時間の後に、反応混合物を水で希釈し、AcOEtで抽出し、MgSO上で乾燥させ、真空濃縮する。残留物をトルエンで希釈し、固体を濾過し、溶剤を蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:99/01(v/v))により精製すると、フラクションA1(予測化合物0.5g)及びフラクションB(合成中間体及び出発材料の混合物0.7g)が得られる。フラクションBを再び、硝酸アンモニウムセリウムと前記のように反応させると(CAN:0.78g、MeCN(30ml)、HO(50ml))、精製の後に、別のフラクションA2(0.3g)が得られる。フラクションA1+A2を一緒にすると、痕跡量の4−メトキシ安息香酸で汚染されている4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−ピロリジン−2−オン a5 0.8g(81%)が得られる。
LC/MS(MH):148。
【0192】
1.1.6. 4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−ピロリジン−2−オン a6の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−ピロリジン−2−オン a5 0.1g(0.6mmol)をHBr(HO中62%w/w、10ml)中で環流で0.75時間加熱する。反応混合物を室温まで冷却し、水で希釈し、CHClで抽出し(3回)、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−ピロリジン−2−オン a6 0.076g(49%)が得られる。
GC/MS(M+●):227/229。
【0193】
1.1.7. 4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a7の合成
次の実施例は、ピロリジン−2−オン誘導体のヒドロキシメチル化を示している。
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−ピロリジン−2−オン a6(0.46g、2mmol)、パラホルムアルデヒド(0.12g)及びTMSCl(10ml)の溶液を60℃で1時間加熱する。反応混合物を蒸発させると、粗製4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a7(0.48g、92%)が得られる。
【化56】

【0194】
同じ方法により、次の化合物を合成することができる:1−(ヒドロキシメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−フェニル−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,4−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン及び4−(3−アジド−2,4,6−トリフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン。
【0195】
1.2.4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a15の合成
【化57】

【0196】
1.2.1. (4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イルジアゼン a8の合成
磁気攪拌機を備えた200ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、HCl(13M、10ml)を−5℃で、4−ブロモ−2,6−ジフルオロアニリン(5.45g、0.026mol)のエーテル溶液に加える。NaNO(3.62g、0.056mmol)水(8ml)溶液を慎重に加えるが、その間、温度を0℃未満に維持する。0℃での0.5時間の後に、反応混合物を迅速に分離し、有機層をピロリジン(8.8ml)及びKOH(2M、66ml)の溶液の上に注ぎ、−15℃に冷却する。温度を最高−10℃に上げた。混合物を放置して0℃に上げ、0.5時間後に、これをエーテルで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮する。粗製トリアゼンをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/ヘキサン:30/70(v/v)により精製すると、(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル−ジアゼン a8 5.46g(73%)が得られる。
GC/MS(M+●):289/291。
【0197】
1.2.2. 6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−ベンズアルデヒド a9の合成
磁気攪拌機を備えた200ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、THF(50ml)中の(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル−ジアゼン a8(6.06g、0.021mol)を−78℃に冷却されているジイソプロピルアミド(THF中2M、12.5ml)に加える。この温度での2時間後に、無水DMF(3.2ml)を、この緑色の溶液に加える。1時間後に、これを、水(200ml)に注ぎ、エーテル(3×200ml)で抽出し、有機相をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、粗製アルデヒド a9(6.62g、99%)が得られる。
GC/MS(M+●):317/319。
【0198】
1.2.3. 3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]アクリル酸エチルエステル a10の合成
磁気攪拌機及び滴下漏斗を備えた0.3l三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−ベンズアルデヒド a9 6.62g(20.8mmol、1当量)をTHF(100ml)に溶かし、0℃に冷却する。次いで、(トリフェニルホスホルアニリデン)酢酸エチル(9.43g、1.3当量)を十分に攪拌しながら加え、温度を10℃まで上げる。この混合物を攪拌下に1時間0℃に、次いで室温で一晩保持する。混合物を乾燥濃縮させ、残留物をジエチルエーテルに懸濁させ、酸化トリフェニルホスフィンを濾別し、濾液を真空濃縮した。残留物をシリカゲルでの分取LCにより精製すると(CHCl/ペンタン:50/50(v/v))、純粋な3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]アクリル酸エチルエステル a10 4.17g(47%)が得られる。
GC/MS(M+●):387/389。
【0199】
1.2.4 3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−4−ニトロ−酪酸エチルエステル a11の合成
環流凝縮器、磁気攪拌機及び滴下漏斗を備えた500ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]アクリル酸エチルエステル a10 10.14g(26mmol、1当量)をニトロメタン25mlに溶かす。次いで、ジアザビシクロウンデセン(4ml、1当量)を十分に攪拌しながら滴加し、25℃未満の温度を維持する(氷/水浴)。深紅色の混合物を室温で一晩攪拌する。この混合物をジエチルエーテルで希釈し、1NのHClで洗浄し、水性相をエチルエーテルで2回再抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、乾燥濃縮すると、粗製のニトロエステル12.6gが得られる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/ペンタン:50/50(v/v))により精製すると、3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−4−ニトロ−酪酸エチルエステル a11 10.6g(91%)が得られる。
LC/MS(MH):449/451。
【0200】
1.2.5 4−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−ピロリジン−2−オン a13の合成
500ml圧力ジャー中、不活性雰囲気下に、3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−4−ニトロ−酪酸エチルエステル a11 6.29g(14mmol)及びEtN(5.9ml)をエタノール120mlに溶かす。予め乾燥(3回、エタノール)させたラネーニッケル6gの懸濁液を加え、混合物をParr水素化機で最大20psiのH圧力で水素化する(激しい発熱反応、氷水冷却が必要)。この混合物を脱ガスし、セライト/ノーライトパッドで濾過し、濾液を真空濃縮すると、粗製物6.2gが得られる。0.75時間、Parr水素化機で、最大40psiのH圧力で、ラネーニッケルの代わりにPd/C0.59gを使用して、これを、前記のように再び水素化して、臭化物を除去する。粗製アミノエステルをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/EtOH/NHOH:94.5/5/0.5(v/v/v))により精製すると、4−アミノ−3−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−酪酸エチルエステル a12 3.6g(収率76%)が得られ、これを、次のステップでそのまま使用する。
LC/MS(MH):341。
【0201】
環流凝縮器及び磁気攪拌機を備えた100mlフラスコ中、アミノエステル a12 1.03g(3mmol)をトルエン10mlに溶かし、混合物を16時間環流する。溶液を乾燥濃縮すると、純粋な4−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−ピロリジン−2−オン a13 0.82g(92%)が得られる。GC/MS(M+●):294。
【0202】
1.2.6. 4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a14の合成
磁気攪拌機を備えた25ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、NaN(0.133g、2mmol)を、4−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−ピロリジン−2−オン a13(0.2g、0.68mmol)及びHCl(1N、10ml)の溶液に室温で加える。1.5時間後に、反応混合物をNaOH(1N、10ml)でクエンチし、CHCl(3回)で抽出し、有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、粗製4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a14が得られ、これをそのまま、次のステップで使用する。
GC/MS(M+●):238。
【0203】
1.2.7. 4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a15の合成
次の実施例は、ピロリジン−2−オン誘導体のヒドロキシメチル化を示している。
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a14(1.84g、7.73mmol)、ホルムアルデヒド(水中35%w/w、2.3g)及びNaOH(0.015g)からなるEtOH(20ml)溶液を60℃で3時間加熱する。反応混合物を蒸発させ、トルエンと共沸蒸留で乾燥させると、粗製アルコールが得られ、これを、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:98/02(v/v))により精製すると、4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a15(1.64g、79%)が得られる。
GC/MS(M+●):268。
【0204】
(実施例2)
1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン類からの1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オン類の合成
2.1. α−クロロエナミンを使用しての4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オンの合成
次の実施例は、1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オン類誘導体の合成を示す。
【化58】


磁気攪拌機を備えた100ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、蒸留されたテトラメチル−クロロ−エナミン(1.1ml、8.5mmol)を4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン a15(1.9g、7.08mmol)のCHCl(45ml)溶液に0℃で加える。3.5時間後に、混合物を、カニューレを介して、イミダゾール(2.4g、35.4mmol)のCHCl(45ml)溶液を含有する磁気攪拌機を備えた第2の三口フラスコに不活性雰囲気下に室温で移す。温度を28℃に上げると、沈殿物が生じる。1時間後に、反応混合物を濾過し、真空蒸発させ、CHClで希釈し、有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/EtOH/NHOH:93.5/06/0.5(v/v))により精製すると、4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オン5(1.66g、75%)が得られる。ラセミ化合物を分取キラルクロマトグラフィー(Chiralpak AD、ベンジン/EtOH)により分離し、鏡像異性体をトルエン及びAcOEt中で順次再結晶化させると、2種の鏡像異性体6(第1溶離)及び7(第2溶離)が白色の固体(0.5g及び0.45g)として得られる。
LC/MS(MH):319。
若しくは異性体混合物が得られる場合には(ラセミ化合物、位置異性体..)、化合物をシリカゲル又はキラル相での分取HPLCにより精製することができる。
【0205】
2.2. 塩化チオニルを使用しての1−[(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−ピロリジン−2−オン72の合成
方法2.1の代わりに、ヒドロキシメチル誘導体と、トルエン中の塩化チオニルと室温で16時間、同様に順次反応させ、続いて、EtNの存在下に室温で、イミダゾールでクロロメチル誘導体をクエンチすることにより、1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オン誘導体を得ることもできる。例えば、1−ヒドロキシメチル−4−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オンを塩化チオニル及び4−クロロイミダゾールと反応させると、1−[(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−ピロリジン−2−オン72が得られる。
LC/MS(MH):330/332。
【0206】
2.3. 官能基転位による4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン18の合成
【化59】


磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、CHCl(0.5ml)中の4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−ピロリジン−2−オン17(0.16g、0.52mmol)及びジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセ−7−エン(0.1ml、0.62mmol)を室温で一晩攪拌する。反応混合物を濾過し、真空蒸発させ、CHClで希釈し、有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/EtOH/NHOH:93.5/06/0.5(v/v/v))により精製すると、4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン18(0.092g、80%)が得られ、これを、THF中のマレイン酸塩として結晶化させる。
LC/MS(MH):228。
【0207】
若しくは、他の官能基転位を使用して、1−イミダゾール−1−イルメチル−ピロリジン−2−オン誘導体を合成することもできる:
(a) MeOH中、NaIOを使用して、メチルチオ−イミダゾール誘導体を酸化することができる(例えば、1−{[2−(メチルスルフィニル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン21を合成するために);
(b) 1H−イミダゾール−2−カルボン酸メチルエステルを対応するアミドに(MeOH中、アミンとの反応により;例えば、1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド26を合成するために)、又は対応するアルコールに(MeOH中、NaBHで還元することにより;例えば、1−{[2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン37を合成するために)変えることができる;
(c)ニトロイミダゾールを、Pd/Cの存在下に水素により還元して、対応するアミノ−イミダゾールにすることができる(例えば、1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン42を合成するために)。
【0208】
このような転位は、有機合成分野における熟練者の能力の範囲内である。
【0209】
(実施例3)
1−[1−(1H−イミダゾール−1−イル)シクロプロピル]ピロリジン−2−オン23の合成
【化60】


3.1. 4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−ブチルアミド a16の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、塩化4−ブロモ−ブチリル(1.69g、9.13mmol)を塩酸1−アミノシクロプロパノール(1.0g、9.13mmol;Matthies,D.;Buechling,U.in Arch.Pharm.(Weinheim Ger.)1983,316,598−608の方法に従い合成)及びEtN(2.21g、0.022mol)の無水THF(20ml、0℃)懸濁液に加える。4時間後に、反応混合物をドライアイス上で一晩放置し、塩化4−ブロモ−ブチリルの他の部(0.34g)及びEtN(0.44g)を加える。室温での2時間の後に、反応混合物を0℃まで冷却し、濾過し、真空濃縮すると、粗製4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−ブチルアミド a16が得られ、これを、さらに精製することなく次のステップで使用する。
【0210】
3.2. 4−ブロモ−N−(1−イミダゾール−1−イル−シクロプロピル)−ブチルアミド a18の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、塩化チオニル(2.72g、0.023mmol)を、CHCl(20ml)中の粗製4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−ブチルアミド a16(2.3g、9.13mmol)に加える。室温での3時間の後に、淡橙色の反応混合物を蒸発させ、THF(5ml)中で希釈し、イミダゾール(0.622g、9.1mmol)及びEtN(2.8g)のTHF(20ml)溶液を含有する磁気攪拌機を備えた別の50ml三口フラスコに不活性雰囲気下に室温で加える。6時間後に、反応混合物を0℃に冷却し、濾過し、真空濃縮すると、粗製4−ブロモ−N−(1−イミダゾール−1−イル−シクロプロピル)−ブチルアミド a18(2.76g)が得られ、これを、さらに精製することなく、次のステップで使用する。
【0211】
3.3. 1−[1−(1H−イミダゾール−1−イル)−シクロプロピル]ピロリジン−2−オン23の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、粗製4−ブロモ−N−(1−イミダゾール−1−イル−シクロプロピル)−ブチルアミド a18(2.76g)、KCO(1.26g、9.1mmol)及びKI(0.0075g)をDMF(25ml)中で、60℃で3時間、80℃で17時間加熱し、室温まで冷却し、真空濃縮する。反応混合物をCHClで希釈し、濾過し、真空濃縮すると、粗製ピロリドン(1.7g)が得られる。残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH:95/4.5/05(v/v/v)により精製すると、エーテル(1当量)中のHClで処理し、MeCN中で再結晶化させた後に、1−[1−(1H−イミダゾール−1−イル)−シクロプロピル]ピロリジン−2−オン23(0.033g、7.5%)が塩酸塩として得られる。
LC/MS(MH):192。
【0212】
(実施例4)
イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)酢酸エチルエステルの合成及び誘導体化
【化61】


4.1. ヒドロキシ−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)酢酸エチルエステル a19の合成
磁気攪拌機を備えた250ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、アセトン中の4−プロピル−ピロリジン−2−オン(0.5g、3.9mmol)及びグリオキシル酸エチル(トルエン中50%、2.4ml、11mmol)の混合物を60℃で6時間加熱し、グリオキシル酸エチルの他の部(0.4ml)を加える。50℃での17時間の後に、反応混合物を真空濃縮すると、粗製ヒドロキシ−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)酢酸エチルエステル a19(2.02g)が得られる。これを、さらに精製することなく、次のステップで使用する。
【化62】

【0213】
4.2. イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル a20の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、MeCN(20ml)中の粗製ヒドロキシ−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)酢酸エチルエステル a19(0.901g、3.9mmol)及びカルボニル−ジイミダゾール(0.95g、5.9mmol)を室温で48時間反応させ、真空濃縮する。反応混合物をHCl(0.1M)で希釈し、CHClで抽出する。水性相を固体NaCOを用いてpH9に塩基性にし、CHClで抽出し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮する。この残留物を、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH:96/3.6/0.04(v/v/v))により精製すると、イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル a20(0.8g、82%)が得られる。
LC/MS(MH):280。
【0214】
4.3. 1−(2−ヒドロキシ−1−イミダゾール−1−イル−エチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン39の合成
磁気攪拌機を備えた500ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、NaBH(1.92g、0.05mol)を少量ずつ、イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル a20の溶液(9.4g、0.034mol、無水EtOH(200ml)中を0℃で加える。2.5時間後に、飽和NHCl溶液を用いて、反応混合物を慎重にクエンチし、温度を10℃まで上げる。溶剤を乾燥するまで蒸発させ、残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH:95/05(v/v))により精製すると、1−(2−ヒドロキシ−1−イミダゾール−1−イル−エチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン39(5.47、68%)が得られる。
LC/MS(MH):238。
【0215】
4.4. 1−(2−アジド−1−イミダゾール−1−イル−エチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン71の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、塩化メシル(0.36g、3.2mmol)を1−(2−ヒドロキシ−1−イミダゾール−1−イル−エチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン39(0.5g、2.1mmol)及びEtN(0.59ml)のCHCl(10ml)溶液に0℃で加える。0℃での1時間の後に、白色の懸濁液を飽和KCOで処理し、CHClで抽出し、有機層をMgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、メシレート a21が得られ、そのまま次のステップで使用する。磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、粗製メシレート a21(0.6g、0.002mol)、NaN(0.178g、0.002mol)及びNaI(0.017g)をMeCN(5ml)中、60℃で1.5時間加熱し、室温で一晩放置し、60℃でさらに4時間加熱し、室温に冷却し、真空濃縮する。反応混合物をCHClで希釈し、濾過し、真空濃縮すると、粗製アジドが得られ、これを、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH:95/4.5/05(v/v/v))により精製すると、1−(2−アジド−1−イミダゾール−1−イル−エチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン71(0.29g、51%)が得られる。
LC/MS(MH):263。
【0216】
(実施例5)
5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン160の合成
【化63】


5.1. 5−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン a22の合成
高圧オートクレーブ中で、5−クロロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン(5g、0.029mol)、パラホルムアルデヒド(1.07g)及びトルエン(60ml)を120℃まで4時間加熱する。混合物を室温まで冷却し、エーテルで希釈し、濾過すると、5−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン a22が白色の結晶(4.03g、70%)として得られる。
H NMR δ(250MHz、CSO):3.61(2H、s);5.04(2H、d);6.26(1H、t);7.08(1H、d);7.29〜7.34(2H、m)。
【0217】
同じ方法に従い、次の化合物を合成することができる:
1−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;4−フルオロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;1−ヒドロキシメチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン及び1−ヒドロキシメチル−5−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン。
【0218】
5.2. 5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン160の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、粗製5−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン a22(4.0g、24mmol)及びカルボニル−ジイミダゾール(4.26g、26.31mmol)をMeCN(20ml)中、室温で1時間反応させ、真空濃縮する。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH:96/3.6/0.4(v/v))により精製すると、5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン160(2.82g、56%)が得られる。
LC/MS(MH):248/250。
【0219】
(実施例6)
4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン40の合成
【化64】


1−(ヒドロキシメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン a23を実施例1の記載と同様に合成する。
LC/MS(MH):246。
磁気攪拌機を備えた100ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、ホスゲン(トルエン中20重量%、0.95当量、2.02mmol、1g)を室温で、2−ニトロイミダゾール(2.5当量、5.1mmol、0.577g)及びトリエチルアミン(3当量、6.1mmol、0.628g、0.85ml)のTHF(30ml)溶液に滴加した。0.5時間後に、THF(5ml)中の1−ヒドロキシメチル−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン a23(1当量、2.1mmol、0.5g)を室温で滴加した。4時間の後に、粗製混合物を氷冷飽和炭酸ナトリウムの混合物に注いだ。抽出(AcOEt)し、積層有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、溶剤を蒸発させた後に、粗製混合物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール:98/2(v/v))により精製すると、AcOEt中での再結晶化の後に、1−(2−ニトロ−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)−ピロリジン−2−オン40(138mg、20.3%)が得られた。
LC/MS(MH):341。
【0220】
(実施例7)
1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン91の合成
【化65】


1−(ヒドロキシメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a24を、実施例1の記載と同様に合成する。
LC/MS(MH):158。
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、1−(ヒドロキシメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a24(2.5mmol)、400mg)及びベンズイミダゾール(1当量、2.5mmol、300mg)の酢酸(20ml)溶液を環流で一晩加熱した。冷却した後に、酢酸を真空除去し、粗製生成物をシリカゲルでの分取クロマトグラフィーにより精製すると、ジイソプロピルエーテル(16%)中での再結晶化の後に、1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン91が得られた。
LC/MS(MH):258。
【0221】
(実施例8)
1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン167の合成
【化66】


1−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン a25を、実施例1の記載と同様に合成する。
H NMR(250MHz、CSO)δppm:3.60(2H、s);5.10(2H、s);6.20(1H、s(ブロード));6.25〜7.40(4H、m)。
1−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン a25(1当量、3.06mmol、500mg)、ベンズイミダゾール(4当量、12.26mmol、1.45g)及びカルボニルジイミダゾール(1当量、3.06mmol、500mg)のアセトニトリル(3ml)溶液にマイクロ波装置(CEM discover)中で10分間(100W)照射した。減圧下にアセトニトリルを蒸発させた後に、粗製生成物を逆相の分取HPLCにより精製すると、ジイソプロピルエーテル中での再結晶化の後に、1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン167(25%)が得られた。
LC/MS(MH):263。
【0222】
(実施例9)
1−{[2−(メチルチオ)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピル−ピロリジン−2−オン90の合成
【化67】


9.1. ジエチルカルバミン酸(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル a26の合成
1−(ヒドロキシメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a24(4g、25.44mmol)及びトリエチルアミン(1.2当量、30.53mmol、3.089g;4.26mmol)のジクロロメタン25ml溶液に、塩化ジエチルカルバミル(1.1当量、27.99mmol、3.795g、3.55ml)のジクロロメタン(5ml)溶液を室温で滴加した。粗製混合物を、攪拌及び不活性雰囲気下に一晩反応させた。加水分解し(水15ml)、抽出し(CHCl)、合わせた有機層を乾燥させ(MgSO)、濾過し、減圧下に溶剤蒸発させると、ジエチルカルバミン酸(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル a26(100%)が得られ、これを、さらに精製することなく使用した。
【化68】

【0223】
9.2. 1−{[2−(メチルチオ)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン90の合成
ジエチルカルバミン酸(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル a26(1当量、3.18mmol、0.5g)及び2−(メチルチオ)−ベンズイミダゾール(1.25当量、3.90mmol、0.64g)のアセトニトリル(4ml)溶液を環流下に42時間加熱した。溶剤を減圧下に蒸発させ、逆相での分取クロマトグラフィーにより精製すると、1−{[2−(メチルチオ)−1H−ベンズイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン90(HPLC純度(U.V.):収率85%:40.3%)390mgが得られた。
LC/MS(MH):262。
【0224】
(実施例10)
1−[(2−プロピル−ベンズイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン94の合成
【化69】


10.1. 1−アミノメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a27の合成
1−クロロメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オン(41.34g、0.235mol)のトルエン(350ml)溶液を−78℃で、液体アンモニア(300ml)に滴加した。添加の終了時に、温度を、徐々に室温まで上げ、粗製混合物のアンモニアを室温で一晩蒸留した。粗製溶液を濾過し、続いて蒸発させた後に、粗製生成物a27 55gが得られ、これを、さらに精製することなく使用した。
LC/MS(MH):157。
【0225】
10.2. (2−ニトロフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a28の合成
ジオキサン(20ml)中の1−アミノメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a27(1当量、17.09mmol、2.67g)、2−フルオロ−ニトロベンゼン(1当量、17.09mmol、2.411g、1.802ml)及びトリエチルアミン(1.1当量、18.8mmol、1.902g、2.62ml)の混合物を48時間環流した。冷却した後に、粗製混合物を濾過し、ジオキサンを真空下に蒸留した。残留物を逆相での分取クロマトグラフィーにより精製すると、(2−ニトロフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a28(2.747g、58%)が得られた。
LC/MS(MH):278。
【0226】
10.3. (2−アミノフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a29の合成
炭素に担持されているパラジウム(10重量%)を、(2−ニトロフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a28(1当量、2.747g、9.905mmol)及びNHCOH(5当量、49.9mmol、3.123g)の水及びメタノール(1/1(v/v)、35ml)溶液に加えた。生じたスラリーを攪拌下に室温に16時間保持し、次いで、セライトで濾過し、粗製混合物を蒸発させると、(2−アミノフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a29(2.232g、91%)が得られた。
【化70】

【0227】
10.4. 1−[(置換−ベンズイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン94の合成
磁気攪拌機を備えた50ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、(2−アミノフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン a29(1当量、0.69mmol、170mg)、プロピオンアルデヒド(1.4当量、0.966mmol、56mg、71μl)、酢酸(0.3ml)及びジオキサン(4ml)の溶液を65℃で40時間加熱した。室温まで冷却した後に、溶剤を真空除去し、粗製生成物を分取薄層クロマトグラフィー(CHCl/MeOH/NHOH:96/3.6/0.4)により精製すると、1−[(2−プロピル−ベンズイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン94(65mg、33%)が得られた。
LC/MS(MH):300。
【0228】
(実施例11)
1−{[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン80及び1−{[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン81の合成
【化71】


11.1. 1−{[5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン a30及び1−{[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン a31の合成
磁気攪拌機を備えた500ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、無水DMF(10ml)中の4−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−イミダゾール(21.9g、0.109mol)を、NaHの無水DMF(280ml)懸濁液に0℃で加える。0.5時間の後に、DMF(10ml)中の4−プロピル−1−クロロメチル−ピロリジン−2−オン(12.08g、0.0687mmol、4−プロピル−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オンから、手順2.1参照)を0℃で滴加し、室温で3.5時間攪拌する。1時間後に、反応混合物を濾過し、真空蒸発させ、CHClで希釈し、有機層を水で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/EtOH/NHOH:93.5/06/0.5(v/v)により精製し、2種の位置異性体をキラル相でのクロマトグラフィーにより分離すると、1−{[5−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン a30(8.9g)及び1−{[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン a31(7.45g)が得られる。
【化72】

【0229】
11.2. 1−{[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン80の合成
磁気攪拌機を備えた250ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、1−[5−(t−ブチル−ジメチル−シラニルオキシメチル)−イミダゾール−1−イルメチル]−4−プロピル−ピロリジン−2−オン a30(0.5g、0.0014mol)をAcOH/THF/HO混合物(9ml/3ml/3ml)中、80℃で9時間加熱し、次いで、室温で一晩攪拌し、真空濃縮する。残留物をトルエンとの共沸蒸留により乾燥させ、シリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl/MeOH)により精製し、固体をAcOEtから再結晶化させると、1−{[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン80(0.114g、35%)が得られる。
LC/MS(MH):238。
若しくは、1−{[4−({[t−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}メチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン a31から、非常によく似た手順を使用して、1−{[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン81を得る。
LC/MS(MH):238。
【0230】
(実施例12)
1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イルカルバミン酸ベンジル83の合成
【化73】


12.1 1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸 a32及び1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸 a33の75/25混合物の合成
磁気攪拌機を備えた250ml三口フラスコ中、不活性雰囲気下に、KHPO/NaHPO緩衝剤(10ml)及びMeCN(10ml)中の1−{[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン80(0.5g、0.0014mol)の混合物を60℃で加熱する。N−酸化テトラメチルピペリジン(0.131g、0.83mmol)を加え、続いて、NaClO(水2mlに溶かした1.17g、0.013mol)及びNaCIO(水1mlに溶かした0.155g、0.0021mol)を同時に加える。60℃での17時間の後に、反応混合物を室温まで冷却し、pH5.5まで酸性化し、真空濃縮する。生じた固体をCHClで抽出し、真空濃縮する。粗製の酸の一部(0.15g)をシリカゲルでのクロマトグラフィー(AcOEt/MeOH)により精製すると、それぞれ1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸a32及び1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−4−カルボン酸a33の75/25混合物0.57gがオイルとして得られる。
LC/MS(MH):252。
【0231】
12.2 1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イルカルバミン酸ベンジル83の合成
三口フラスコ中、アルゴン下に、1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボン酸 a32(0.35g、1.39mmol、トルエンとの共沸蒸留により予備乾燥)、アジ化ジフェニルホスホリル(0.58g、2.1mmol)及びEtN(0.29ml)のトルエン(5ml)溶液を、Nを生成させながら40℃で加熱する。温度を4時間、40℃に維持し、ベンジルアルコール(0.301g、0.21mmol)を加える。溶液を90℃で1時間加熱し、室温まで冷却し、48時間攪拌し、90℃で1時間加熱し、真空濃縮する。粗製カルバミン酸エステルをシリカゲルでのクロマトグラフィー(CHCl)により精製すると、1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イルカルバミン酸ベンジル83(0.011g)がオフホワイト色の固体として得られる。
LC/MS(MH):357。
【0232】
(実施例13)
N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]プロパンアミド86の合成
【化74】


13.1 1−(5−アミノメチル−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a34の合成
250mlparr装置中で、Pd/C(0.1g、10%w/w)を、鏡像異性的に純粋な(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル79(0.2g、0.624mmol)のNH/MeOH(3M、30ml)溶液に加え、懸濁液を水素圧(50psi)下に6時間攪拌する。反応混合物を真空濃縮し、AcOEtに溶かし、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空濃縮すると、粗製1−(5−アミノメチル−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a34 0.14gが得られ、これをそのまま、次のステップで使用する。
LC/MS(MH):325。
【0233】
13.2 N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]プロパンアミド86の合成
三口フラスコ中、アルゴン下に、塩化プロピオニル(0.0134ml)を、1−(5−アミノメチル−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン a34(0.050g、0.15mmol)及びEtN(0.29ml)のCHCl(3ml)溶液に0℃で加える。1時間後に、反応混合物を氷水でクエンチし、CHClで抽出し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、真空蒸発させる。粗製反応混合物を逆相シリカゲルでのクロマトグラフィーにより精製すると、N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]プロパンアミド86(37.2gmg)が得られる。
LC/MS(MH):381。
【0234】
(実施例14)
1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン152の合成
【化75】


ジアニリン a29(0.3g、1.21mmol)のAcOEt(10ml)溶液をカルボニルジイミダゾール(2.43mmol、0.393g)のAcOEt(30ml)溶液に徐々に、攪拌しながら不活性雰囲気下で0℃で加える。この温度での反応の16時間後に、粗製有機層を1NのHClで、次いで飽和NaCl溶液で洗浄し、MgSO上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発させる。残留物をシリカゲルでのクロマトグラフィー(ジクロロメタン/メタノール/10%NHOH:99/0.9/0.1)により精製し、再結晶化(CHCl/ヘキサン)すると、1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1,3−ジヒドロ−2H−ベンズイミダゾール−2−オン152が白色の固体(220mg、67%)として得られる。
LC/MS(MH):274。
【0235】
(実施例15)
1−[1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)ウンデシル]−4−プロピルピロリジン−2−オン149の合成
【化76】


4−プロピル−ピロリドン(2mmol、254mg)、ウンデシルアルデヒド(8mmol、1.651ml)、ベンズイミダゾール(2.2mmol、260mg)及びN,N−ジエチルカルバミン酸誘導体 a26(0.2mmol、51mg)のアセトニトリル2ml中の混合物をマイクロ波装置(CEM Discover、Pmax:150W、Tmax:110℃)中で1時間加熱する。冷却し、減圧下で溶剤を蒸発させた後に、粗製生成物を逆相クロマトグラフィー(アセトニトリル/水)により精製すると、1−[1−(1H−ベンズイミダゾール−1−イル)ウンデシル]−4−プロピルピロリジン−2−オン149(135mg、17%)が得られる。
【0236】
表1は、「立体配置」と題された欄に立体化学的情報を示している;第1の欄は、化合物が立体中心を有さない(アキラル性)か、純粋な鏡像異性体(純粋)又はラセミ化合物であるか、場合によっては不等な割合での2種の立体異性体の混合物であるか(混合物)を示しており;第2の欄は、「IUPAC名称」欄で使用されているIUPACナンバリングに従い、認められた中心に関する立体化学的帰属を含んでいる。番号のみは、その中心で両方の立体配置が存在することを示している。「R」又は「S」が続く番号は、その中心で知られている絶対配置を示している。「§」が続く番号は、その中心で唯一ではあるが未知の絶対配置が存在することを示している。前にある文字(A、B)は、同じ構造の様々な鏡像異性体を区別する方法である。表1は、合成される(遊離塩基ではなくても)塩のタイプ、化合物のIUPAC名称、質量分析で観察されるイオンピーク及びキラル化合物の場合には旋光性も示している。
【0237】
【表1−1】


【表1−2】


【表1−3】


【表1−4】


【表1−5】


【表1−6】


【表1−7】


【表1−8】


【表1−9】


【表1−10】


【表1−11】


【表1−12】

【0238】
(実施例16)
LBS結合アッセイ
[LBSは、レベチラセタム結合部位を表す。M.Noyer et al.,Eur.J.Pharmacol.(1995),286,137−146参照]
化合物の阻害定数(K)を、様々な濃度の非標識試験物質と平衡している単一濃度の放射リガンドの結合を測定することにより、競合結合実験で決定する。放射リガンドの特異的結合を50%阻害する試験物質の濃度を、IC50と称する。平衡解離定数Kは、IC50と比例し、Cheng−Prusoff式を使用して算出する(Cheng Y.et al.,Biochem.Pharmacol.(1972),22,3099−3108)。
【0239】
濃度範囲は通常、様々な段階を伴う6log単位を包含する(0.3から0.5log)。アッセイは、一重又は二重に行い、各K決定を、試験物質の2つの異なる試料で行う。
【0240】
Potter Sホモジナイザー(1000rpmで10ストローク;Braun、ドイツ)を使用して、トリス−HCl20mmol/l(pH7.4)、スクロース250mmol/l(緩衝液A)中で、200〜250gのオスのSprague−Dawleyラットからの大脳皮質を均質化したが;全ての運転を4℃で行う。ホモジネートを30000gで15分間遠心処理する。得られた粗製膜ペレットを、トリス−HCl50mmol/l(pH7.4)(緩衝液)に再懸濁させ、37℃で15分間インキュベーションし、30000gで15分間遠心処理し、同じ緩衝液で2回洗浄する。最終ペレットを、15から25mg/mlの範囲のタンパク質濃度で、緩衝液Aに再懸濁させ、液体窒素中に貯蔵する。
【0241】
MgCl2mmol/l、[H]−2−[4−(3−アジドフェニル)−2−オキソ−1−ピロリジニル]ブタンアミド1から2・10−9mol/l及び上昇していく濃度の試験物質を含有する50mmol/lのトリス−HCl緩衝液(pH7.4)0.5ml中で、膜(タンパク質150〜200μg/アッセイ)を4℃で120分間インキュベーションする。非特異的結合(NSB)を、全ての受容体に実質的に結合する参照物質濃度(例えば10−3mol/lのレベチラセタム)の存在下で観察された残留結合と定義する。非特異的結合を減らすために、0.1%のポリエチレンイミン及び10−3mol/lのレベチラセタム中で予浸したガラス繊維フィルター(Whatman GF/C又はGF/B;VEL,ベルギーと同等品)で迅速に濾過することにより、膜結合放射リガンド及び遊離リガンドを分離する。試料及びフィルターを少なくとも50mmol/lのトリス−HCl(pH7.4)緩衝液6mlですすぐ。全濾過工程は、1試料当たり10秒を超えない。フィルターに捕捉された放射能を、β−カウンター(Tri−Carb 1900又はTopCount 9206,Camberra Packard,Belgium又は他の同等のカウンター)での液体シンチレーションによりカウントする。質量法則に従い、独立非干渉受容体集団を仮定していくつかの結合モデルを記載する一連の式を使用するコンピューター非線形曲線当てはめ法により、データ分析を行う。
【0242】
(実施例17)
音響感受性マウスの動物モデル
この試験の目的は、反射発作を伴う遺伝子動物モデルである音響感受性マウス、化合物の抗痙攣薬能を評価することである。原発全般てんかんのこのモデルでは、発作は、電気的又は化学的刺激なしに誘発され、発作タイプは、少なくとも一部では、その臨床的現象学において、ヒトで生じる発作と同様である(Loescher W.&Schmidt D.,Epilepsy Res.(1998),2,145−181;Buchhalter J.R.,Epilepsia(1993),34,S31−S41)。
【0243】
Laboratory of Acoustic Physiology(パリ)のLehmann博士が初めに選択したDBA系統に由来し、1978年からUCB Pharma Sectorの飼育ユニットで飼育されているオス又はメスの遺伝的音響感受性マウス(14〜28g;N=10)を使用する。実験設計は、いくつかの群を含み、一方の群は、ビヒクル対照を与えられ、他の群は、様々な用量の試験化合物を与えられる。化合物を、聴原発作を誘発する60分前に腹腔内投与する。投与用量の範囲は、対数数列を示し、通常は、1.0×10−5mol/kgから1.0×10−3mol/kgであるが、より高いか、低い用量も必要ならば試験する。
【0244】
試験のために、動物を、音響減衰室内の小さい檻に、1つの檻にマウスを1匹ずつ入れる。30秒のオリエンテーション時間の後に、音響刺激(90dB、10〜20kHz)をそれぞれの檻の上に位置しているスピーカーから30秒間流す。この間、マウスを観察し、発作活性の3相、即ち、激しい走行、間代性及び持続性の痙攣の存在を記録する。激しい走行、間代性及び持続性の痙攣に対して保護されたマウスの割合をそれぞれ算出する。
【0245】
活性化合物では、ED50値、即ち、対照群に対して50%の保護を95%の信頼限界と共にもたらす用量を、発作活性の各3相に関して保護されたマウスの割合をProbit Analysis(SAS/STAT(登録商標)Software,version 6.09,PROBIT procedure)することにより算出した。
【0246】
(実施例18)
結合試験のための[H]−(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン([H]−化合物7)の展開
レベチラセタム又はL059は、脳に優先的に局在化している特異的結合部位(レベチラセタム結合部位又はLBS:Noyer M.et al.,Euro.J.Pharmacol.(1995),286,137−146)に結合することが判明している。しかしながら、[H]−L059は、この部位に唯一のマイクロモル親和性を示し、このことにより、詳細な特性決定には不適当であった。この例は、[H]−化合物7の結合特性を記載する。Noyer M.et al.(Euro.J.Pharmacol.(1995),286,137−146)に記載されているように、結合実験を、粗製ラット脳膜で4℃で行った。平衡の試験のためのインキュベーション時間は、120分であった。[H]−化合物7(25Ci/mmol)を2mMのMg2+を含有するトリス−HCl(pH7.4)0.5ml中0.4nMの濃度で使用した。図1は、[H]−化合物7の飽和結合曲線は、結合部位の均一集団の標識と一致することを示している。K及びBmaxはそれぞれ、13nM及び9pmol/タンパク質mgであった。Bmaxは、同様の膜製剤(5pmol/タンパク質mg)で放射リガンドとして[H]−L059を使用して推定された値と類似していた。競合結合曲線は、化合物7が、L059よりも約30倍高い親和性でLBSに結合することを示していた。化合物7のpKi(7.5)は、飽和結合曲線により決定された[H]−化合物7のKとよく一致する(図2)。
【0247】
(実施例19)
H]−(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン([H]−化合物7)を使用してのラット脳膜での光標識
この実施例は、SV2A/LBSを標識するための光活性可能なリガンド及び生体試料でのその検出を提供する。このリガンドは、LBS/SV2Aと、UV光を照射されるとそのタンパク質と共に共有複合体を形成しうるアジドフェニルモチーフとを架橋するように設計した。図3は、[H]−化合物7を用いる通常の実験を示しており、この際、照射されたラット脳膜は、SDS−PAGEに位置させる。ゲルのスライス及び放射性カウントの後に、放射性標識は、90kDaタンパク質に入ることが判明した。
【0248】
(実施例20)
より強力なLBS/SV2リガンドを発見するためのスクリーニングアッセイ
LBS/SV2タンパク質と相互作用する化合物又は薬剤を同定するために、SV2トランスフェクションされた細胞又は脳膜を、有標化合物ライブラリ及び標識化合物7からの潜在的な結合パートナーに暴露する。細胞又は膜を4℃で2時間インキュベーションし、次いで、迅速に濾過し、シンチレーション液を伴うシンチレーションバイアルに移し、H崩壊放出をカウントする。LBS/SV2への結合に関してプローブと競合することが判明した化合物を、用量応答曲線及びIC50決定を使用するさらなる分析に掛ける。若しくは、標識化合物7を、SV2A/LBS含有膜でコーティングされている微小球を用いるシンチレーション近接アッセイ(SPA、Amersham Biosciences)で使用することもできる。通常のHTSアッセイを、ラット脳膜をコーティングされているビーズを伴う96ウェルプレートで行う。簡略には、[H]−化合物7(9nM)とラット脳膜(100μg)との競合結合を、WGA SPAビーズ及び試験薬物を使用して、200μlの全アッセイ用量で、2mMのMgCl及び1%のDMSOを含有する50mMのトリス−HCl(pH7.4)中、25℃で2時間実施し、続いて、ベータカウントした。非特異的結合を、1mMのL059の存在下で測定した。図4のデータは、96ウェルプレート中、[H]−化合物7及びコーティングビーズを用いて得られた化合物7の効力プロファイルを示しており、これは、1%のDMSO中で濾過結合アッセイを使用する研究と一致する。
【0249】
(実施例21)
SV2Cは、SV2Aよりも[H]−(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン([H]−化合物7)に選択的に結合する。
ヒトSV2Aに対して同様の親和性を有する2種の[H]−L059誘導体の結合を試験すると、SV2Cに対して異なる結合を示す。[H]−化合物Zは、標準条件下にCOS−7細胞で発現されるSV2Cに対して結合を示さない(前記参照)が、これは、SV2Aにはよく結合する。対して、[H]−化合物7は、同じ条件下で発現されたSV2Cにはよく結合する(図5)。標識プローブとして[H]−化合物7を使用してSV2A及びSV2Cに対する未標識リガンドのIC50を測定することにより、SV2Cに対する2種のリガンドの異なる結合を確認する(図6)。判明するように、化合物Z及び化合物7は、SV2Aに対して同様の親和性を示す。加えて、化合物7は、SV2A及びSV2Cに対して同様の親和性を示す。しかしながら、化合物Zは、SV2Aに対して示すよりもかなり低い親和性をSV2Cに対して示す。このことにより、標識化合物Zは、SV2Cに対するプローブとしての使用に関して、低い親和性を有し、標識化合物7は、SV2Cに対するスクリーニングにおいて使用するために好ましいプローブであることが確認される。
【図面の簡単な説明】
【0250】
【図1】[H]−化合物7とラット脳膜との飽和結合曲線を示すグラフである。Y軸は、結合放射リガンドと遊離放射リガンドの比:B/F(fmol/アッセイ/nM)を表し、X軸は、結合放射リガンド:B(fmol/アッセイ)を示す。Bmax=9.2pmol/タンパク質mg及びKd=13nM。
【図2a】化合物7がLBSにレベチラセタムよりも約30倍高い親和性で結合していることを示す競合結合曲線を示すグラフである。Y軸は、結合した[H]化合物7(対照に対する%)を示し、X軸は、Log[薬物](M)を示す。試験薬物は、レベチラセタム(2a)である。
【図2b】化合物7がLBSにレベチラセタムよりも約30倍高い親和性で結合していることを示す競合結合曲線を示すグラフである。Y軸は、結合した[H]化合物7(対照に対する%)を示し、X軸は、Log[薬物](M)を示す。試験薬物は、化合物7(2b)である。
【図3】[H]−化合物7により標識された膜タンパク質のゲル電気泳動を示すグラフである。Y軸は、ゲルスライス中での放射性(DPM)を示し、X軸は、ゲルスライス番号を示す。グラフ中の各番号及び矢印は、位置及び分子量標準のキロダルトンでのサイズを示している。
【図4】ラット脳膜及び化合物7をコーティングされているSPAビーズを使用しての、化合物7のIC50プロットを示すグラフである。Y軸は、結合した[H]−化合物7(DPM/アッセイ)を示し、X軸は、Log[薬物](M)を示す。試験薬物は、化合物7(二重実験)である。
【図5】SV2Cを一時的にトランスフェクションさせたCOS−7細胞との2種の放射リガンド([H]−化合物7及び[H]−化合物Aの結合を示すグラフである。Y軸は、CPM結合を示している。X軸では、第1の棒の対(「1」と表示)は、プローブとして[H]−化合物7を使用して、hSV2Cを発現する細胞への特異的結合を示している(A=[H]のみ、B=[H]化合物7+過剰のレベチラセタム、これは、特異的に結合したプローブに代わる)。第2の棒の対(「2」と表示)は、トランスフェクションされていない細胞での同じ実験であり(A及びBは、前記と同じ意味を有する)、これは、特異的結合を示さない。最後の棒の対(「3」と表示)は、プローブ[H]−化合物Zを使用して、hSV2Cをトランスフェクションされた細胞への特異的結合が存在しないことを示している(C=[H]−化合物Zのみ、D=[H]−化合物Z+過剰のレベチラセタム)。
【図6】放射リガンドとして[H]−化合物7を使用して、2種の異なるリガンドとヒトSV2A及びSV2Cとの結合を比較するIC50プロットのグラフである。Y軸は、結合[H]−化合物7(対照に対する%)を表し、X軸は、Log[薬物](M)を示す。化合物7とhSV2A(x)及びhSV2C(□)との結合並びに化合物ZとhSV2A(■)及びhSV2c(◇)との結合のIC50曲線が示されている。hSV2A及びhSV2Cに対する化合物Zの異なる親和性並びにhSV2A及びhSV2Cに対する化合物7の同等の親和性に注意(●)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iを有する化合物、その互変異性体、幾何異性体(シス及びトランス、Z及びE異性体を含む)、鏡像異性体、ジアステレオ異性体及びこれらの混合物(立体異性体のあらゆる可能な混合物を含む)又はこれらの薬学的に許容できる塩:
【化1】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化2】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジンと一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化3】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素であり;
或いはR及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
但し、
【化4】


が、式:
【化5】


の基を表す場合、Rは水素ではない]。
【請求項2】
式Iを有する化合物、その互変異性体、幾何異性体(シス及びトランス、Z及びE異性体を含む)、鏡像異性体、ジアステレオ異性体及びこれらの混合物(立体異性体のあらゆる可能な混合物を含む)又はこれらの薬学的に許容できる塩:
【化6】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アルキルチオ、アルキルスルホニル、アルキルスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、シアノ、エステル、カルバメート又はアミドであり;
は、水素、シアノ、C〜C20アルキル、ハロゲン又はエステルであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化7】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル又はアリールであり;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化8】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素であり;
或いはR及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン又はアルコキシであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン又はシアノであり;
11は、水素であり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ハロゲン、複素環又はC〜C20アルキルであり;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
但し、
【化9】


が、式:
【化10】


の基を表す場合、Rは水素ではない]。
【請求項3】
は、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;シクロプロピル;n−ブチル;i−ブチル;t−ブチル;1−エチルプロピル;2,4,4−トリメチルペンチル;ヒドロキシメチル;クロロメチル;トリフルオロメチル;2,2,2−トリフルオロエチル;シアノメチル;2−(メチルチオ)エチル;クロロ;ブロモ;ニトロ;シアノ;アミノ;アミノカルボニル;メトキシカルボニル;メチルチオ;メチルスルフィニル;メチルスルホニル;フェニル;2−フリル;3−フリル;1H−ピロール−2−イル;1−メチル−1H−ピロール−2−イル;2−チエニル;1H−ピラゾール−3−イル;1,2,3−チアジアゾール−4−イル又は1H−イミダゾール−2−イルである、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
は、水素;メチル;ヒドロキシメチル;(アセチルアミノ)メチル;(プロピオニルアミノ)メチル;(ベンゾイルアミノ)メチル;[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ;クロロ又はシアノである、請求項2又は3に記載の化合物。
【請求項5】
は、水素、ヒドロキシメチル、クロロ又はシアノである、請求項2、3又は4に記載の化合物。
【請求項6】
は、水素;n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;3−アジド−2,4−ジフルオロフェル又は3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニルである、請求項2、3、4又は5に記載の化合物。さらに好ましくは、
【請求項7】
4a、R及びRは独立に、水素である、請求項2、3、4、5又は6に記載の化合物。
【請求項8】
は、水素又はアジドメチルである、請求項2、3、4、5、6又は7に記載の化合物。
【請求項9】
及びRは結合して、シクロプロピルを形成する、請求項2、3、4、5、7又は8に記載の化合物。
【請求項10】
及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環:
【化11】


を形成することができる、
は、水素であり;
は、水素;メチル;クロロ;メトキシから選択され;
10は、メチル;水素;トリフルオロメチル;フルオロ;シアノ又はメトキシから選択され;
11は、水素である
請求項2、3、4、5、6、7、8又は9に記載の化合物。
【請求項11】
、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環:
【化12】


を形成することができる、
12は、水素;クロロ;フルオロから選択され;
13は、水素;クロロ;ブロモ;メチルから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素である
請求項2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載の化合物。
【請求項12】
は、水素;メチル;エチル;i−プロピル;n−プロピル;n−ブチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ;クロロ;又は1H−ピロール−2−イルから選択され;
は、水素;クロロ;シアノから選択され;
は、水素;シアノから選択され;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化13】


は、水素であり;
は、水素であり;
10は、水素;トリフルオロメチル;フルオロ;シアノから選択され;
11は、水素であり;
は、水素;n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;4−クロロフェニル;4−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;3,4−ジフルオロフェニル;3−クロロ−4−フルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;又は3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルから選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
若しくはR、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒に、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ;
【化14】


ここで、
12は、水素であり;
13は、メチル;クロロ;ブロモから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であって;
は、水素であり;
は、水素であり;
但し、
【化15】


が、式:
【化16】


の基を表す場合、Rは水素ではない、請求項2に記載の化合物。
【請求項13】
は、水素;メチル;メチルチオ;ニトロ;シアノ;アミノ;クロロから選択され;
は、水素;クロロ;シアノから選択され;
は、水素であり;
は、n−プロピル;2,2−ジフルオロビニル;フェニル;3−クロロフェニル;3−フルオロフェニル;3,5−ジフルオロフェニル;2,3,4−トリフルオロフェニル;2,4,5−トリフルオロフェニル;2,3,5−トリフルオロフェニル;3,4,5−トリフルオロフェニル;3−アジド−2,4−ジフルオロフェニルから選択され;
4aは、水素であり;
は、水素であり;
若しくはR、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジン環と一緒に、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ;
【化17】


12は、水素であり;
13は、クロロ、ブロモ又はメチルから選択され;
14は、水素であり;
15は、水素であり;
は、水素であり;
は、水素である、請求項2に記載の化合物。
【請求項14】
1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルスルフィニル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−tert−ブチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[1−(1H−イミダゾール−1−イル)シクロプロピル]ピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルスルホニル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−2−カルボキサミド;4−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−(1−H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;メチル1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−2−カルボキシレート;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2,4−ジクロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)−1−ピロリジニル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(+)−1−{[2−オキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;(−)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(5−メチル−2−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フェニル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−5−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2,5−ジメチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[2−アジド−1−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(4−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ブロモ−4,5−ジクロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[5−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[4−(ヒドロキシメチル)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;ベンジル1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−イルカルバメート;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル}メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]アセトアミド;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル]ベンズアミド;N−[(1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−イル)メチル}プロパンアミド;1−(1H−ベンゾイミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−アミノ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(クロロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;{1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル}−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル}アセトニトリル;1−[(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5,6−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−イソプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル)−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[6−メチル−2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(6−メトキシ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)
メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−ブチル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−(2−(メチルチオ)エチル]−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−イソブチル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[5−フルオロ−2−(2,4,4−トリメチルペンチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−シクロプロピル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−(1H−ピラゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−シクロプロピル−5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(3−フリル)−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−シクロプロピル−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−(1,2,3−チアジアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−(1H−イミダゾール−2−イル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル}メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[5−フルオロ−2−(2,2,2−トリフルオロエチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(1−エチルプロピル)−6−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[6−メトキシ−2−(1−メチル−1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−(2−フリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−チエン−2−イル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]ピロリジン−2−オン;1−{[2−(3−フリル)−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−{[2−シクロプロピル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−5−[トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−フルオロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;及び1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルの群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項15】
1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン、1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−エチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−イソプロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−[(2−プロピル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル}−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;4−(4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル)メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(+);1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル)−1H−イミダゾール−4−カルボニトリル;1−[2−アジド−1−(1H−イミダゾール−1−イル)エチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−{[2−エチル−5−(トリフルオロメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;4−プロピル−1−{[2−(1H−ピロール−2−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル]メチル}ピロリジン−2−オン;1−[(5−フルオロ−2−プロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;2−ブチル−1−[(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチル]−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;1−[(5−フルオロ−2−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−1−イル)メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルの群から選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項16】
1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロビニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−(メチルチオ)−1H−イミダゾール−1−イル]メチル)−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(2−メチル−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,4−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,3,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−(2,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(2−ニトロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル}−1H−イミダゾール−2−カルボニトリル;1−[(2−アミノ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−[(5−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;(+)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;(−)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−4−フェニルピロリジン−2−オン;1−[(2−クロロ−1H−イミダゾール−1−イル)メチル]−4−プロピルピロリジン−2−オン;(+)−1−{[2−オキソ−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−1−イル]メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリル;5−ブロモ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;5−クロロ−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−5−メチル−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;1−[(5−クロロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル)メチル]−1H−イミダゾール−5−カルボニトリルから選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項17】
(−)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;(+)−4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロフェニル)−1−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)ピロリジン−2−オンから選択される、請求項2に記載の化合物。
【請求項18】
医薬品として使用するための、前記請求項のいずれかに記載の化合物。
【請求項19】
有効量の請求項2から17までのいずれかに記載の化合物を薬学的に許容できる希釈剤又は担体と共に含有する、薬剤組成物。
【請求項20】
てんかん、てんかん発生、発作障害、痙攣、パーキンソン病、ドーパミン代替療法により誘発される運動障害、神経弛緩薬の投与により誘発される遅発性ジスキネジア、ハンチントン舞踏病並びに双極性障害、躁病、鬱、不安、注意欠陥多動障害(ADHD)、偏頭痛、三叉神経及び他の神経痛を含む他の神経障害、慢性疼痛、神経障害性疼痛、脳虚血、心不整脈、筋緊張、コカイン乱用、脳卒中、ミオクローヌス、振戦、本態性振戦、単純又は複合チック症、トゥーレット症候群、レストレスレッグス症候群及び他の運動障害、新生児脳溢血、筋萎縮性側索硬化症、痙縮及び変性疾患、気管支喘息、喘息体質及びアレルギー性気管支炎、喘息症候群、気管支反応亢進及び気管支痙攣症候群、さらに、アレルギー性及び血管神経性鼻炎及び鼻結膜炎を治療及び予防するための医薬品を製造するための、請求項2から17までのいずれかに記載の化合物又は請求項19に記載の薬剤組成物の使用。
【請求項21】
式VIIを有する化合物:
【化18】


[上式中、
及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化19】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジンと一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化20】


は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンである]。
【請求項22】
式Xを有する化合物:
【化21】


[上式中、
18は、C〜Cアルキルであり;
は、水素、C〜C20アルキル、C〜Cシクロアルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、グアニジン、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル、アリールスルフィニル、アリール又は複素環であり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
は、水素、C〜C20アルキル、アルコキシ、アミノ、ハロゲン、ヒドロキシ、エステル、アミド、ニトロ、カルバメート、シアノ又はアリールであり;
或いは、R及びRは、イミダゾール環と一緒になって、次の1H−ベンズイミダゾール環を形成することができ:
【化22】


は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジンと一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化23】


は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンである]。
【請求項23】
式XIを有する化合物:
【化24】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジンと一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化25】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素であり;
或いはR及びRは、一緒に結合して、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンである]。
【請求項24】
式XIIを有する化合物:
【化26】


[上式中、
は、水素、C〜C20アルキル、C〜C12アルケニル、C〜C12アルキニル、アリール、アジド、アルコキシカルボニルアミノ、アリールスルホニルオキシ又は複素環であり;
4aは、水素又はC〜C20アルキルであり;
或いは、R及びR4aは一緒になって、C〜Cシクロアルキルを形成し;
は、水素であり;
或いは、R、R4a及びRは、2−オキソ−1−ピロリジンと一緒になって、次の1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン環を形成することができ:
【化27】


は、水素又はC〜C20アルキルであり;
は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
10は、水素、C〜C20アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、アルコキシ、アリールオキシ、エステル、アミド、シアノ、ニトロ、アミノ、アミノ誘導体、アルキルチオ、アリールチオ、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、アルキルスルフィニル又はアリールスルフィニルであり;
11は、水素、ハロゲン、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル又はアルコキシであり;
12は、水素又はハロゲンであり;
13は、水素、ニトロ、ハロゲン、複素環、アミノ、アリール、非置換若しくはハロゲンにより置換されているC〜C20アルキル又は非置換若しくはハロゲンにより置換されているアルコキシであり;
14は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンであり;
15は、水素、C〜C20アルキル又はハロゲンである]。
【請求項25】
4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−4−(3,4,5−トリフルオロフェニル)ピロリジン−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−4−プロピル−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−クロロフェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,3,4−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−(3−クロロ−4−フルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;1−ヒドロキシメチル−4−(2,4,5−トリフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4,6−トリフルオロフェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−1−ヒドロキシメチル−ピロリジン−2−オン;5−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;1−(ヒドロキシメチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン;4−クロロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;4−フルオロ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;5−ブロモ−1−ヒドロキシメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;1−ヒドロキシメチル−5−メチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン及び1−ヒドロキシメチル−5−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;(2−オキソ−4−プロピルピロリジン−1−イル)メチルジエチルカルバメート;4−ブロモ−N−(1−イミダゾール−1−イル−シクロプロピル)−ブチルアミド;イミダゾール−1−イル−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル;(2−アミノフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル)アミン;(2−ニトロフェニル){(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)メチル}アミン;1−(4−メトキシ−ベンジル)−5−オキソ−ピロリジン−3−カルバルデヒド;4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−1−(4−メトキシ−ベンジル)−ピロリジン−2−オン;4−(2,2−ジフルオロ−ビニル)−ピロリジン−2−オン;4−(2−ブロモ−2,2−ジフルオロ−エチル)−ピロリジン−2−オン;(4−ブロモ−2,6−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−1−イル−ジアゼン;6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−ベンズアルデヒド;3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−アクリル酸エチルエステル;3−[6−ブロモ−2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル)−4−ニトロ−酪酸エチルエステル;4−[2,4−ジフルオロ−3−(ピロリジン−1−イルアゾ)−フェニル]−ピロリジン−2−オン;4−(3−アジド−2,4−ジフルオロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン;4−ブロモ−N−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−ブチルアミド;ヒドロキシ−(2−オキソ−4−プロピル−ピロリジン−1−イル)−酢酸エチルエステル及び1−アミノメチル−4−プロピル−ピロリジン−2−オンからなる群から選択される、化合物。


【図1】
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【図2a】
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【図2b】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−513105(P2007−513105A)
【公表日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−541856(P2006−541856)
【出願日】平成16年11月29日(2004.11.29)
【国際出願番号】PCT/EP2004/013516
【国際公開番号】WO2005/054188
【国際公開日】平成17年6月16日(2005.6.16)
【出願人】(502358717)ユ セ ベ ソシエテ アノニム (13)
【Fターム(参考)】