説明

インタリーバメモリ及びデインタリーバメモリのためのアドレス生成装置

インタリーバメモリのアドレス指定を行うためのアドレス値生成方法及び装置である。最上位ビットが追加された、連続するアドレスフラグメントが生成される。最大許容値を超える可能性のある、生成されたアドレスフラグメントの一部のみを最大許容値と比較する。もし、比較されたアドレスフラグメントが最大許容値を超えている場合、そのアドレスフラグメントは破棄される。もし、比較されたアドレスフラグメントが最大許容値を超えていない場合、そのアドレスフラグメントは受け入れられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、メモリのアドレス指定を行うためのアドレス値生成方法に係り、より詳細には、メモリのアドレス指定を行うために必要なアドレス値を生成する方法に関する。また、本発明は、メモリのアドレス指定を行うためにアドレス値を生成するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
インタリービング/デインタリービングは、一見独立して見える誤りを有する通信チャネルに、集中的な通信チャネルを提供するのに用いられる。伝送されるデータをインタリーブすることによって、集中的なチャネルによる誤りバーストは、デインタリーブした後に分割され、従って、受信されたシンボルのより広い範囲にわたって分配される。伝送されたデータが受信され、デインタリーブされるとき、データを回復するために、独立誤りを訂正するのに適したコードを使用することができる。
【0003】
インタリーバ/デインタリーバでは、メモリは、インタリーブされるか、またはデインタリーブされるブロックのデータを格納するのに用いられる。メモリは大きくてもよく、それにより、オンザフライで、即ち、アドレスが必要であるように、メモリのアドレス指定を行うために、アドレスパターンを計算するのに好適である。あるいはまた、テーブルにアドレスを保管するようにしてもよく、その場合、追加記憶容量が必要となる。
【0004】
アドレスパターンは、LFSR(Linear Feedback Shift Register;線形フィードバックシフトレジスタ)技術を用いて計算されてもよい。通常、LFSRは、最大長またはPN(Pseudo Noise;疑似雑音)系列を生成するように構成される。
【0005】
アドレスフラグメントを生成することによって、アドレス値を提供することができ、1または複数の最上位ビット(MSB:Most Significant bits)がアドレスフラグメントに追加される。しかしながら、MSBが追加されるときに、生成されたアドレスが、アドレスの許容範囲外になる可能性があることが、このようなアドレス生成技術に関する問題である。生成されたアドレス値が、範囲外であれば、そのアドレス値は破棄され、代わりに新しいアドレス値を生成しなければならない。生成されたアドレスが全て範囲内にあることを確認するためには、生成された全てのアドレス値を最大許容値と比較しなければならない。したがって、多くの不要な比較が行われ、それによって、不要な時間と処理容量が必要となる。
【0006】
DVB(Digital Video Broadcasting)の標準規格のETSI EN300744、v1.4.1、ETSIでは、2001年1月に、インデックスqからインデックスH(q)へのシンボルインタリービングが定義されている。q及びH(q)の両方がNビットで構成される。H(q)の計算は、N−1ビットのワードRを生成することを含む。Rは、R’(LFSRの状態)の並べ替えバージョンである。
【0007】
i=0、1、…Mmax−1(Mmax−1は、LFSTによる最大長系列出力の長さ)のシンボルインターリービングのアルゴリズムを実行すると、全て有効なH(q)の値が生成される。ここで、q=0、1、…Nmax−1であり、Nmaxは、求めるインターリービング系列のアドレスの数である。Mmax>Nmaxであるから、各生成されたH(q)毎に、H(q)が有効であるか、即ち、H(q)がNmaxより小さいかどうかがチェックされる。
【0008】
H(q)の最上位ビットは、Rに依存しないが、全てのiについて切り換えられる。
最大長系列はLFSR(2Nr−1−1)の状態の奇数を含むため、インタリーバパターンが繰り返される前に、PN系列は2度実行される。
【0009】
DVB規格の上記のバージョンでは、2つの主要なモード、8kモード(N=13)と2kモード(N=11)とが定義される。また、4kモード(Nr=12)も想定されている。異なるモードを以下のようにまとめることができる。
【0010】
【表1】

【0011】
ループの繰り返しのおよそ35%(Mmax−Nmax)/Nmax)では、計算された値が範囲外(H(q)≧Nmax)であるため、H(q)は、再計算されなければならない。これは、実行時間が対応して増加する原因となる。しかしながら、先行技術において発生している全てのループ繰り返しの中でH(q)を比較するとき、非最適な実行時間とエネルギー消費をもたらす多くの不要な比較を行っている。
【0012】
また、同じ問題がデインタリーブする過程でも起こる。ここでは、メモリのマッピングがH(q)の逆関数である。
【0013】
また、DVB規格と関連して上述したことは、1または複数のMSBを生成されたアドレスフラグメントに付加すると範囲内にない可能性のあるアドレス値が生成され、生成されたアドレス値が、最大の許容量を超えないようにチェックされる必要がある、他のインターリービング方法に当てはまる。
【0014】
US−B1−6 314 534は、インタリーバにおけるアドレス生成のための方法と装置を開示する。アドレスは、ランダムなアドレスフラグメントを使用することで生成される、アドレスフラグメントを反転させたビットである。このアドレスジェネレータにかかる問題は、アドレスが範囲内にあることを確認するための比較が、クロック周期毎に行われることである。したがって、範囲内にあるアドレスが比較されるとき、実行時間は不必要に長くなる。
【0015】
US−B1−6 549 998は、各繰り返し毎に、有効なインタリーブされたアドレスを生成するインタリーバを開示する。アドレスジェネレータは、平行なルックアップテーブルをアドレス指定するための2つのカウンタを備える。適切な出力を選択するために振幅比較が行われる。このアドレスジェネレータにかかる問題は、2つのカウンタを備え、それにより複雑になることである。さらに、生成されたアドレスが範囲内にあることを確認するための比較が各クロック周期で行われる。また、アドレスジェネレータが一時的なアドレス値を格納するための2つのレジスタを備えるとき、不必要な量の記憶容量が必要となる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ループの繰り返しのおよそ35%(Mmax−Nmax)/Nmax)では、計算された値が範囲外(H(q)≧Nmax)であるため、H(q)は、再計算されなければならない。これは、実行時間が対応して増加する原因となる。しかしながら、先行技術において発生している全てのループ繰り返しの中でH(q)を比較するとき、非最適な実行時間とエネルギー消費をもたらす多くの不要な比較を行っている。また、同じ問題がデインタリーブする過程でも起こる。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明の目的は、少なくとも1つの最上位ビット(MSB)が追加されるアドレスフラグメントに基づいてアドレス値を生成するのに必要となる処理容量を減少させるための方法及び装置を提供することである。
【0018】
発明の目的は、メモリのアドレス指定を行うためにアドレス値を生成するための方法により達成される。その方法によると、少なくとも1つの最上位ビットが追加される、連続したアドレスフラグメントが生成される。範囲外のアドレス値を発生させる可能性のあるアドレスフラグメントの一部だけが、最大許容値と比較される。比較されたアドレスフラグメントが、最大許容値を超えている場合は、比較されたアドレスフラグメントは、破棄される。しかし、比較されたアドレスフラグメントが、最大許容値を超えていない場合は、比較されたアドレスフラグメントを受け入れる。
【0019】
所定数のインターリービング系列のアドレス値が与えられる、比較されたアドレス値の割合は、MSBの数に依存している。1つのMSBだけが追加される場合、その割合は、例えば、1/2であってもよい。
【0020】
必要であれば、アドレスフラグメントは、比較される前または後に並べ替えられる。
【0021】
比較されたアドレスフラグメントに続くアドレスフラグメントは、比較されたアドレスフラグメントと同じクロック周期で生成されるか、あるいは、比較されたアドレスフラグメントの破棄、または受け入れに応じて生成させるかのいずれかである。
【0022】
比較されたアドレスフラグメントに続く、次のアドレスフラグメントと次の2番目のアドレスフラグメントとは、フィードバック機能によって生成されてもよい。
【0023】
また、発明の目的は、メモリのアドレス指定を行うためのアドレス値を生成する装置によって達成される。その装置は、最大長の疑似雑音(PN)系列、即ち、連続したアドレスフラグメントを生成するための所定数のレジスタを有するシフトレジスタを備える。比較器手段は、生成されるアドレスフラグメントの一部を最大許容値と比較するように構成される。比較されたアドレスフラグメントは、範囲外のアドレス値を発生させる可能性がある。選択手段は、比較されたアドレスフラグメントが最大許容量を超えているなら破棄し、そうでなければ比較されたアドレスフラグメントを受け入れるように構成される。
【0024】
切り替え手段は、最上位ビットである少なくとも1つのビットを、アドレスフラグメントのいずれか、または並べ替えられたアドレスフラグメントに追加してアドレス値を生成するために提供されてもよい。
【0025】
装置は、プロセッサによって実行される読み込み可能なプログラム手段を備えるソフトウェアにより実施されてもよい。あるいはまた、装置は、特定用途向IC(ASIC)またはフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)として実施されてもよい。
【0026】
メモリのアドレス指定を行うために本発明にかかるアドレス値を生成するインタリーバメモリと装置とを備える、1ブロックのデータをインタリーブするためのインタリーバもまた、発明の目的を達成する。
【0027】
メモリのアドレス指定を行うために本発明にかかるアドレス値を生成するデインタリーバメモリと装置とを備える、1ブロックのデータをインタリーブするためのデインタリーバもまた、発明の目的を達成する。
【0028】
メモリのアドレス指定を行うために本発明にかかるアドレス値を生成するためのメモリと装置とを備えるデータ通信のための通信装置もまた、本発明の目的を達成する。
【0029】
また、本発明にかかる方法を実行するための命令を備え、コンピュータが読み込み可能な媒体上で実施されたソフトウェアプログラム製品は、当該製品がプロセッサにより実行されるとき、本発明の目的を達成する。
【0030】
本発明のさらなる実施例は、従属項により定義される。
【0031】
本発明の利点は、当技術分野で知られているアドレス生成方法と比較して、必要とする処理容量が減少するということである。より詳細には、上述のETSI規格で提示されたアドレス値の生成アルゴリズムは、本発明にかかるものより実質的に多くの比較を実行し、非最適な処理時間とエネルギー消費とをもたらす。従って、本発明は、実行時間がより速くなり、また、不必要な操作が取り除かれるため、エネルギー消費を減少させる。
【0032】
本明細書中で、「備える」という用語が用いられるとき、述べられた特徴、整数、ステップまたはコンポーネントが存在することを明確にするために用いられるが、1またはそれ以上の他の特徴、整数、ステップ、コンポーネントまたはグループの存在または追加を排除するものではないことは、当然のことながら強調される。
【発明の効果】
【0033】
本発明の利点は、当技術分野で知られているアドレス生成方法と比較して、必要とする処理容量が減少するということである。より詳細には、上述のETSI規格で提示されたアドレス値の生成アルゴリズムは、本発明にかかるものより実質的に多くの比較を実行し、非最適な処理時間とエネルギー消費とをもたらす。従って、本発明は、実行時間がより速くなり、また、不必要な操作が取り除かれるため、エネルギー消費を減少させる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
図1は、本発明にかかるインタリーバを備える通信装置の1つの実施例として、携帯電話として実施された携帯端末1を示す。本発明は、携帯端末に適用できるだけでなく、インタリーブされたデータを送信及び/または受信する必要のあるいかなる電子通信装置、例えば、携帯通信装置、携帯ラジオ端末、ページャ、発信機、電子手帳、スマートフォン、セットトップボックス、テレビ、または携帯テレビ受像機などにも組み入れることができる。また、本発明は、ケーブルまたはファイバー接続を介して通信する電子装置において実施されてもよい。かかる通信は、無線通信に限られない。
【0035】
携帯端末1は、ユーザ対話のためのユーザーインタフェースを備える。例えば、マイクロホン2、スピーカ3、キーパッド4、およびディスプレイ5等を備えてもよい。また、携帯端末1は、無線通信リンク11を介して移動通信網10または他の電子機器と通信するためのアンテナ6を含む通信インターフェースを備える。また、通信インターフェースは、をデジタルビデオ放送(DVB)のためのネットワークのような、他のネットワークと通信するように構成されてもよく、ここで、携帯端末1は、DVB網と直接通信するように構成される。また、移動通信網またはDVB網と通信するための通信インターフェースは、DVBトランスミッションを受信するだけのために採用されることができる。
即ち、DVBトランスミッションは放送され、したがって、通信は片方向であるため、携帯端末1は、携帯端末の存在を認識するようなネットワークに必ずしも接続されるわけではない。
【0036】
図2は、端末1の通信インターフェースをさらに詳細に示す。通信インターフェースは、例えば、受信/送信(Tx/Rx)ユニット21、変調器/復調器ユニット22、及び携帯端末1の他のユニットに接続されるエンコーダ/デコーダユニット23を含む通信ユニットを備える。エンコーダ/デコーダユニット23は、本発明にかかるインタリーバ/デインタリーバ30を備える。インタリーバ/デインタリーバ30は、あるいは、独立したユニットとして提供されてもよい。さらに、通信インターフェースは、ケーブルまたはファイバー接続を介して通信するように構成されてもよい。
【0037】
図3は、インタリーバ/デインタリーバ30をさらに詳細に示す。インタリーバ/デインタリーバ30は、それぞれ一定数のビットを有する所定数のデータブロックを格納するように構成されたインタリーバ/デインタリーバメモリ31を備える。メモリ31は、所定数の列と行を有する配列を形成する。ブロックのデータは、最初の順にインタリーバ/デインタリーバメモリ31に読み込まれ、最初の順とは異なる2番目の順にメモリから読み出される。アドレス値は、配列のそれぞれのメモリ位置を指定するために生成される。送信されるブロックのデータを形成するために、メモリ位置は、ランダムのような特性を有するように構成されることが多いインタリービングパターンに従って指定される。したがって、形成されたブロックは、外観上独立しているインタリーブされたビットを備える。
送信後、送信されたブロックは、デインタリーブされる、即ち、元のブロックのデータが復元されるデインタリービングメモリに読み込まれる。したがって、送信中の集中的なチャンネルによるビットの誤りは拡大する。誤りは、誤り修正方法を利用することによって、復元されることができる。以下では、私たちは、記述を単純にするために、インタリーバ及びインタリーバメモリまたは単にメモリとその機能性とについて言及する。しかしながら、本発明は、デインタリーバにも等しく当てはまる。
【0038】
インタリーバアドレスジェネレータ40は、メモリ31に接続されて、適切なアドレス値が生成されることを保証する。生成されたアドレス値は、メモリのアドレス指定を行い、中央演算処理装置等のような、コントローラ32に提供されてもよい。ここで、コントローラ32は、端末1の他のユニットによる伝送または使用のために転送されるビットを検索する。あるいはまた、アドレスジェネレータ40の出力は、直接メモリ31に転送される。ここで、メモリ31は、特定のアドレス値に対応するメモリの位置に格納されたデータを出力する。
【0039】
図4は、本発明にかかるアドレス値を生成するための装置の実施例、即ちアドレスジェネレータ100についてさらに詳細に示す。アドレスジェネレータ100は、例えば、特定用途向IC(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ、配線論理回路として、または端末1のプロセッサによって実行されるソフトウェア命令により実施されてもよい。アドレスジェネレータ100は、所定数のビットを備えるアドレスフラグメントを生成するのに必要な所定数(N−1)のレジスタ110a−110dを備える。レジスタ110a−110dの各入力端子は、マルチプレクサ120a−120dの出力端末に接続される。各レジスタ110a−110dの出力端末は、マルチプレクサ120a−120dの最初の入力端子に接続される。また、レジスタ110a−110dの出力端子は、バスを通して、最初の並べ替えユニット130aに動作可能なように接続される。
レジスタ110a−110dの出力は共に、以下のアドレスフラグメントR’を示すベクトルを形成する。最初の並べ替えユニット130aは、以下の並べ替えられたアドレスフラグメントを示す2番目のベクトルRにアドレスフラグメントを並べ替えるように構成される。並べ替えは、異なる方法によって実行されてもよい。DVB規格を満たす、アドレスフラグメントR’を並べ替える方法の1つは、参考文献によってここに同封する、2001年1月のETSI EN300744、v1.4.1、ETSIにおいて開示される。
【0040】
また、レジスタ110a−110dの出力端子は、第1のアドレスフラグメント計算ユニット140aに接続される。ここで、アドレスフラグメント計算ユニット140aは、アドレス計算手段またはフィードバック関数g(x)を用いて、現在のアドレスフラグメントR’に基づいて連続した次のアドレスフラグメントR’i+1を生成するように構成される。g(x)によって次のアドレスフラグメントR’i+1を計算するための方法の1つが、上記のETSI規格で提示される。しかしながら、次のアドレスフラグメントが生成される限り、他の方法もまた可能である第1のアドレスフラグメント計算ユニット140aの出力端子は、バスによって、動作可能なように第2の並べ替えユニット130bに接続される。第2の並べ替えユニット130bは、第1の並べ替えユニット130aと関連して述べたのと同じ原理によって、次のアドレスフラグメントR’i+1を並べ替えて、並べ替えられた次のアドレスフラグメントR’i+1にするように構成される。
【0041】
また、第1のアドレスフラグメント計算ユニットの出力端子は第2のアドレスフラグメント計算ユニット140bに接続される。第2のアドレスフラグメント計算ユニット140bは、アドレス計算関数g(x)を使用し、次のアドレスフラグメントR’i+1に基づいて次の次のアドレスフラグメントR’i+2を計算するように構成される。第2のアドレス計算ユニット140bの出力端子は、各マルチプレクサ120a−120dの第2の入力端子に動作可能なように接続される。ここで、2進語R’i+2の値は、レジスタ110a−110dにフィードバックされるようにしてもよい。
【0042】
現在のアドレスフラグメントR’、次のアドレスフラグメントR’i+1、および次の次のアドレスフラグメントR’i+2は、同じクロック周期の間、利用可能である。したがって、各マルチプレクサ120a−120dの入力端子が各レジスタ110a−110dの現在の値、及び第2のアドレス計算ユニット140bによって決定された次の次の値であるとき、利用可能である。以下で説明するように、現在の値か次の次の値のいずれかが次のクロック周期内でレジスタに入力される。
【0043】
第1及び第2の並べ替えユニット130a、130bの出力端子は、選択ユニット150に接続される。選択ユニット150は、ともに同じクロック周期で利用可能な並べ替えられた現在のアドレスフラグメントRか並べ替えられた次のアドレスフラグメントRi+1のいずれかを、比較器160から受信された制御信号Mに基づいて選択するように構成される。
【0044】
切り替えユニット170は、1または複数のMSB(最上位ビット)を、選択ユニット150から出力に連結するかまたは追加するように構成される。上述した規格によると、現在のアドレスフラグメントRが、選択ユニットからの出力であるならば、1を追加する。次のアドレスフラグメントRi+1が、選択ユニット150からの出力であるならば、0を追加する。このようにして、メモリ31のアドレス指定を行うための完全なアドレス値H(q)が生成される。
【0045】
本発明は、MSBが1ビットであると限定されない。アドレス値を生成するために、1または複数ビットを並べ替えられたアドレスフラグメントに追加するようにしてもよい。その結果、切り替えユニットは、複数の値の間でMSBを切り替えるように構成される。複数の値のうちいくつかは範囲外のアドレス値を生成するものである。以下で説明されるように、追加されたMSBの数によって、生成されたアドレス値の一部だけが比較されなければならない。1つのMSBが追加された場合、アドレス値の2つに1つが、範囲外となる可能性がある。しかしながら、例えば、2つのMSBが追加された場合、Nmaxに従って、その割合は、1/4、1/2、または3/4となる可能性がある。1つ以上のMSBの場合、2つ以上のアドレスフラグメント計算ユニット140a、140bが必要となる可能性がある。より詳細には、最大2(MSBの数)のアドレスフラグメント計算ユニットが必要となる可能性がある。さらに、比較器は1以上のアドレスフラグメント計算ユニットに接続されることができる。より詳細には、アドレスフラグメント計算ユニットの一部に比較器を結合することができる。
【0046】
上述した規格によると、アドレスフラグメントR’は、以下の値をとることができる。
【0047】
【数1】

【0048】
本発明によると、上記の規格に対し、シフトレジスタ値が奇数(つまり、iが奇数)であるとき、即ち、MSBとして1が追加されるときに、アドレス値は範囲外であることに注意されたい。図4の実施形態によると、並べ替えユニット130a及び130bの出力R及びRi+1、即ち、並べ替えられた現在及び次のアドレスフラグメントは、常にNmax以下である。例えば、8kモードにおいて、並べ替えユニット130a及び130bの出力は12ビットからなり、即ち、並べ替えられたアドレスフラグメントの最大許容値は、並べ替えられアドレス値が奇数であるか偶数であるかに関わらず、4095である。MSBとして0が追加されても、並べ替えられたアドレスフラグメントの値が変わらないことがあり、したがって、その結果であるアドレスが範囲外とならないことがある。しかしながら、MSBとして1を追加すると、4096〜8191の間のアドレス値が生成される。このとき、2144のアドレス値(8191−6048+1)は、0〜6047の求める範囲の外である。したがって、MSBとして1が追加された、並べ替えられたアドレスフラグメントのみが、範囲内にあるか否かを決定される必要がある。即ち、MSBとして1ビットだけが追加されたとき、1つおきにアドレスフラグメントが比較される。したがって、比較器160は、並べ替えられた現在のアドレスフラグメントが範囲外であるかどうか、即ち、Rが、MSBに応じて調整されたNmax以下であるか否かを決定するように構成される。DVB規格を満たすためには、比較器160は、使用されるモード(2k、4k、または8kモード)に従って、R<488、976、または1952(6048−4096=1952)であるか否かを決定するように構成される。1952=2×976=2×2×488として、3つのすべてのモードに対し、同じ比較関数が用いられてもよいことに留意されたい。上の実施例では、並べ替えられたアドレスフラグメントの値が、1952未満であるか否かを決定している。即ち、値1951を有する並べ替えられたアドレスフラグメントは、MSBとして1が追加された場合、範囲内のアドレス値を生成する最も大きなアドレスフラグメントである。
【0049】
が範囲内にある場合、比較器160は、比較された並べ替えられたアドレスフラグメントRを出力するために、選択ユニット150に対する情報とともに制御信号Mを出力する。また、比較器160は、RのMSBとして1を追加する切り替えユニット170によって受信された切り替え制御信号を出力する。さらに、比較器160は、シフトレジスタ制御信号Eを出力し、それは、マルチプレクサ120a〜120dの第3の入力において受信される。マルチプレクサ120a〜120dが制御信号Eを受信する場合、レジスタ110a〜110dの現在の値はレジスタで維持される。次のクロック周期の間、比較器160は、いかなる比較も行わずに次のアドレスフラグメントRi+1を出力するように選択ユニット150に命令し、Ri+1のMSBとして0を追加するように切り替えユニットに命令する。
【0050】
次のアドレスフラグメントRi+1の出力に続くクロック周期の間、レジスタ110a〜110dは、次の次のアドレスフラグメントR’i+2で更新され、iは2つ増加される。
【0051】
比較された並べ替えられたアドレスフラグメントが範囲外である場合、比較器160は、並べ替えられた次のアドレスフラグメントRi+1を出力するために、情報とともに制御信号Mをセレクタ150に出力する。また、比較器160は、MSBとして並べ替えられた次のアドレスフラグメントRi+1に0を追加するように切り替えユニット170に命令する。さらに、アドレスフラグメントが範囲外であるときに、レジスタ110a〜110dの値は、次のクロック周期の間、保留されずに更新される。
【0052】
iのすべての値が繰り返されるまで、2つおきにアドレスフラグメントを比較し、比較されたアドレス値を出力するかまたは破棄し、次のアドレス値を出力する手順が繰り返される。
【0053】
したがって、図4の実施形態によると、全てのクロック周期で正しいアドレス値が生成される。さらに、比較は、全てのデータに対してではなく、必要なところでのみ行われる。したがって、有効なアドレス値を生成すための処理時間と処理要件とは低下され、電力を節約することができる。
【0054】
図5は、本発明にかかるアドレス値生成装置200の第2の実施例について示したものである。図4の実施形態の構成要素に対応する構成要素は、同じ参照番号によって示される。図5の実施形態では、現在のアドレスフラグメントR’と次のアドレスフラグメントR’i+1とは、連続したクロック周期の間に生成される。最初のクロック周期の間、現在のアドレスフラグメントは、レジスタ110a〜110dから利用可能であり、単一の並べ替えユニット130aによって並べ替えられる。上述したのと同じ原理により、2つおき、即ち、生成された奇数の並べ替えられたアドレスフラグメントについて、比較器260は、並べ替えられたアドレスフラグメントが範囲内にあるか否かを決定するように構成される。全ての並べ替えられた偶数のアドレスフラグメントについては、比較器260は、いかなる比較も行わずに、並べ替えユニット130aの出力を承認するように構成される。
【0055】
並べ替えられた現在のアドレスフラグメントRが奇数であり、範囲内にあると判断されると、比較器260は、MSBとして1を追加するように切り替えユニット170に命令する。また、アドレスジェネレータの出力においてアドレス値が利用可能であるとき、比較器は、データの利用可能な信号を、例えばコントローラ32に支給するようにしてもよい。その結果、比較器は、第1のアドレスフラグメント計算ユニットの出力でレジスタ110a〜110dを更新するように構成される。したがって、各レジスタ110a〜110dは、次のアドレスフラグメントのための値を備えることがある。次のクロック周期の間、並べ替えられた次の偶数のアドレスフラグメントが生成され、次の偶数のアドレス値(MSBとして0を有する)は、いかなる比較も行われずに生成される。
【0056】
並べ替えられた現在のアドレスフラグメントRが奇数であり、かつ範囲外であると判断された場合、比較器260は、新しいアドレス値が生成されるまで、データの利用可能な信号を支給しない。したがって、現在のクロック周期の間は、アドレス値は全く生成されない。続くクロック周期では、並べ替えられた次の偶数のアドレスフラグメントが生成される。そして、比較器260は、直接いかなる比較も行わず、MSBとして0を追加するよう切り替えユニット170に命令して、データの利用可能な信号を支給する。
【0057】
図6は、本発明にかかるアドレスジェネレータ300の第3の実施形態について示したものである。図4の実施形態の構成要素に対応する構成要素は、同じ参照番号によって示される。図6の実施形態では、図4に関して説明したのと同じ原理によって、現在、次、および次の次のアドレスフラグメントが生成される。図6の実施形態の相違点は、比較器360が、現在の(奇数の)のアドレスフラグメントが並べ替えられたアドレスフラグメントを生成し、その結果範囲外である可能性のあるアドレス値を生成するか否かを決定するように構成されるということである。したがって、比較器360は、範囲外の並べ替えられたアドレスフラグメントを生成する可能性のあるアドレスフラグメントのナレッジを有する。かかるアドレスフラグメントは、比較器360の内部メモリ361またはレジスタに格納されてもよい。生成された現在のアドレスフラグメントは、並べ替えられた現在のアドレスフラグメントが範囲内にあるか否かをチェックするために、メモリ361に格納されたアドレスフラグメントの値と比較される。もし範囲内にあれば、比較器は、並べ替えられた現在のアドレスフラグメントを出力するように選択ユニット150に命令し、MSBとして1を追加するように切り替えユニット170に命令する。しかしながら、比較器360が、現在のアドレスフラグメントが範囲外であると決定した場合、現在のアドレスフラグメントは破棄される。その後、比較器は、いかなる比較も行わずに、並べ替えられた次の(偶数の)アドレスフラグメントを出力するように選択ユニットに命令し、MSBとして0を追加するように切り替えユニットに命令する。
【0058】
上述の実施例において、H(0)=0、H(1)=2Nr−1、およびH(2)≦2Nr−2を生じさせる3つの第1のアドレス値、R’=0、R’=0、R’=1は、結果であるアドレスが範囲内にあることがあらかじめ知られているため、例えばコントローラ32によって、別々に処理される。
【0059】
さらに、上述の実施形態では、生成されたアドレスフラグメントは並べ替えられる。
しかしながら、アドレス値を生成するためにMSBが直接追加されるアドレスフラグメントを生成するようにレジスタが配置される場合、アドレスフラグメントを並べ替えることは必要でないかもしれない。また、レジスタがアドレス値を直接生成するように配置される場合、MSBを追加することも必要でないかもしれない。
【0060】
図7は、メモリ31のアドレス値を指定するためのアドレス値を生成するための発明による方法の一実施形態について示したものである。第1ステップ400では、最初の3つのアドレスフラグメントを処理することによって、手順が初期化される。
【0061】
ステップ401では、現在の(奇数の)アドレスフラグメント(現在の奇数のアドレスフラグメントがR’である場合、最初の周期を除く前の周期からの次の次のアドレスフラグメント)がレジスタにロードされ、ステップ402で、次の(偶数の)及び次の次のドレスフラグメントが生成される。必要であれば、現在及び次のアドレスフラグメントは、ステップ403で並べ替えられる。ステップ404では、並べ替えられた奇数のアドレスフラグメントが範囲内にあるか否かを決定する。ステップ404における答えがイエスであるなら、ステップ405において、ステップ403で並べ替えられたアドレスフラグメントにMSBとして1が追加される。ステップ406では、レジスタの現在の値は保留される。その後、生成された現在の(奇数の)アドレス値は、ステップ407において出力される。
【0062】
ステップ404における答えがノーであるなら、手順はステップ408に進む。ここで、並べ替えられた次の(偶数の)アドレスフラグメントに、MSBとして0が追加される。その後、次のアドレス値が、ステップ409において出力される。
【0063】
ステップ410では、すべての可能なアドレス値が生成されたか否かを決定する。もし生成されていなければ、手順はステップ401に戻る。生成されれいれば、手順は終了する。
【0064】
本発明にかかる方法は、複数のステップに関連付けて説明された。ステップのうちいくつかは、特定の実施形態によって、本発明にかかる方法を実施するのに必要でない。例えば、並べ替えは、本発明のすべての実施形態において実行されるものではない。さらに、ステップのうちいくつかは、異なった順序で実行されてもよい。例えば、次の次のアドレスフラグメントは、必要であれば、ステップ401において生成されてもよい。
【0065】
本発明は、線形順序でメモリに書き込まれたデータが、インタリーブされた順序でメモリから読み出しされるような、インタリーバメモリのアドレス指定を行うためのアドレス値を生成するのに適したものとして、上で説明された。しかしながら、また、本発明は、インタリーブされた順序でメモリに書き込まれたデータが線形順序でメモリから読み出しされるような、デインタリーバメモリのアドレス指定を行うためのアドレス値を生成するのにも適している。このような場合には、アドレス値を発生させるためのマッピング処理は、H(q)の逆関数である。
【0066】
本発明は、特定の実施形態に関して上で説明された。しかしながら、説明された上記以外の実施形態についても、発明の範囲内で同等に可能である。ハードウェアまたはソフトウェアにより方法を実行する、上述したのとは異なる処理方法が、本発明の範囲内で提供されてもよい。説明されたもの以外の組み合わせにより、本発明の異なる特徴及びステップが結合されてもよい。本発明は、特許請求の範囲の記載によってのみ限定される。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】移動通信網に接続される携帯端末の概略図である。
【図2】図1の携帯端末の通信コンポーネントのブロック図である。
【図3】本発明にかかるインタリーバのブロック図である。
【図4】本発明にかかるアドレスジェネレータの第1の実施形態のブロック図である。
【図5】本発明にかかるアドレスジェネレータの第2の実施形態である。
【図6】本発明にかかるアドレスジェネレータの第3の実施形態である。
【図7】本発明にかかるアドレス値の生成方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアドレスフラグメントを生成するステップを備え、メモリ(31)のアドレス指定を行うためのアドレス値生成方法であって、
生成されたアドレスフラグメントの一部だけを最大許容値と比較する比較ステップを備えることを特徴とする、アドレス値生成方法。
【請求項2】
アドレスフラグメントを1つおきに比較することを特徴とする、請求項1に記載のアドレス値生成方法。
【請求項3】
比較された前記アドレスフラグメントが前記最大許容値を超えている場合、前記アドレスフラグメントを破棄するステップと、
前記アドレスフラグメントが前記最大許容値を超えていない場合、前記アドレスフラグメントを受け入れるステップと、
をさらに備えることを特徴とする、請求項1または2のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項4】
生成された前記アドレスフラグメントを並べ替える並べ替えステップをさらに備え、
前記並べ替えステップは、比較される前記アドレスフラグメントを、前記比較ステップの前または後に並べ替えることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項5】
最上位ビットである少なくとも1つのビットを、アドレスフラグメントまたは並べ替えられたアドレスフラグメントの少なくともいずれかに追加するステップをさらに備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項6】
前記比較されたアドレスフラグメントは、最上位ビットとして1が追加される奇数アドレスフラグメントであることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項7】
前記比較されたアドレスフラグメントを破棄するステップ、または受け入れるステップに対応して、偶数アドレスフラグメントが生成されることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項8】
最初のクロック周期の間、比較されるための奇数アドレスフラグメント及び次の偶数アドレスフラグメントを少なくとも発生させるステップと、
前記比較された奇数アドレスフラグメントを破棄する場合、最初のクロック周期の間に偶数アドレスフラグメントを出力するステップと、
前記比較された奇数アドレスフラグメントを受け入れる場合、最初のクロック周期の間に、前記比較された奇数アドレスフラグメントを出力し、シフトレジスタのレジスタ値を保持するステップと、
最初のクロック周期に続く第2のクロック周期の間、偶数アドレスフラグメントを出力するステップと、
を備えることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項9】
次の奇数アドレスフラグメントを発生させるステップと、
シフトレジスタのレジスタ(120a−120d)に、前記次の奇数アドレスフラグメントを入力するステップと、
を備えることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項10】
次の偶数アドレスフラグメント及び次の奇数アドレスフラグメントは、フィードバック関数(g(x))によって生成されることを特徴とする、請求項8または9のいずれかに記載のアドレス値生成方法。
【請求項11】
複数のアドレスフラグメントを生成する手段(110a−110d、140a、140b)を備え、メモリ(31)のアドレス指定を行うためのアドレス値生成装置(100、200、300)であって、
生成されたアドレスフラグメントの一部だけを最大許容値と比較するように構成された比較手段(160、260、360)を備えることを特徴とする、アドレス値生成装置。
【請求項12】
前記比較手段は、1つおきにアドレスフラグメントを比較するように構成されることを特徴とする、請求項11に記載のアドレ値生成装置。
【請求項13】
比較された前記アドレスフラグメントが前記最大許容値を超えている場合、前記アドレスフラグメントを破棄し、そうでなければ前記アドレスフラグメントを受け入れるようにに構成される選択手段(150)をさらに備えることを特徴とする、請求項11または12のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項14】
前記アドレスフラグメントを並べ替えるように構成される並べ替え手段(130a、130b)をさらに備え、
前記並べ替え手段は、比較手段(160、260、360)の前または後に設けられることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項15】
アドレス値を生成するために、最上位ビットである少なくとも1つのビットを、アドレスフラグメントまたは並べ替えられたアドレスフラグメントの少なくともいずれかに追加する切り替え手段(170)をさらに備えることを特徴とする、請求項11〜14のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項16】
前記比較されたアドレスフラグメントは、最上位ビットとして1が追加されるアドレスフラグメントであることを特徴とする、請求項11〜13のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項17】
前記アドレスフラグメントを生成する手段(110a−110d、140a)は、比較されたアドレスフラグメントを破棄するか、または受け入れることに対応して、次の偶数アドレスフラグメントを生成するように構成されることを特徴とする、請求項11〜16のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項18】
前記アドレスフラグメントを生成する手段は、
最初のクロック周期の間、比較されるためのアドレスフラグメントを生成するように構成される、所定個数のレジスタ(110a−110d)を備えるシフトレジスタと、
比較されるためのアドレスフラグメントに基づいて、最初のクロック周期の間に次の偶数アドレスフラグメントを生成するように構成される、アドレスフラグメント計算手段(140)と、
比較されたアドレスフラグメントを破棄する場合、最初のクロック周期の間に、最初の制御信号(M)に対応して偶数アドレスフラグメントを出力し、比較されたアドレスフラグメントを受け入れる場合、最初のクロック周期の間に、比較されたアドレスフラグメントを出力し、最初のクロック周期に続く第2のクロック周期の間、偶数アドレスフラグメントを出力するように構成される、選択手段(150)と、
比較されたアドレスフラグメントを受け入れる場合、第2の制御信号(E)に対応して、最初のクロック周期の間前記レジスタの現在の値を保持するように構成されるシフトレジスタと、
を備えることを特徴とする、請求項11〜16のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項19】
アドレスフラグメント計算ユニット手段(140a、140b)は、偶数アドレスフラグメントに基づいて次の奇数アドレスフラグメントを生成し、前記次の奇数アドレスフラグメントをシフトレジスタにフィードバックするように構成されることを特徴とする、請求項18に記載のアドレス値生成装置。
【請求項20】
アドレスフラグメント計算手段(140a、140b)は、フィードバック機能を用いて、次の偶数及び奇数アドレスフラグメントを生成するように構成されることを特徴とする、請求項18または19のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項21】
プロセッサによって実行される、読み込み可能なプログラム手段を備えるソフトウェアによって実装されることを特徴とする、請求項11〜20のいずれかに記載のアドレス値生成装置(100、200、300)。
【請求項22】
特定用途向ICとして実装されることを特徴とする、請求項11〜20のいずれかに記載のアドレス値生成装置(100、200、300)。
【請求項23】
フィールドプログラマブルゲートアレイとして実装されることを特徴とする、請求項11〜20のいずれかに記載のアドレス値生成装置(100、200、300)。
【請求項24】
最大長の疑似雑音系列を生成するように構成されるシフトレジスタをさらに備えることを特徴とする、請求項11〜23のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項25】
メモリ(31)は、インタリーバメモリであることを特徴とする、請求項11〜25のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項26】
メモリ(31)は、デインタリーバメモリであることを特徴とする、請求項11〜24のいずれかに記載のアドレス値生成装置。
【請求項27】
メモリのアドレス指定を行うために、請求項11〜25のいずれかに記載のメモリ(31)及びアドレス値生成装置(100、200、300)を備え、1ブロックのデータをインタリーブすることを特徴とする、インタリーバ。
【請求項28】
メモリのアドレス指定を行うために、請求項11〜24及び26のいずれかに記載のメモリ(31)及びアドレス値生成装置(100、200、300)を備え、1ブロックのデータをインタリーブすることを特徴とする、デインタリーバ。
【請求項29】
メモリのアドレス指定を行うためのアドレス値を生成するために、請求項11〜26のいずれかに記載のメモリ(31)及び装置を備えることを特徴とする、データ通信のための通信機器。
【請求項30】
携帯ラジオ端末、ページャ、発信機、電子手帳、またはスマートフォンであることを特徴とする、請求項29に記載の通信機器。
【請求項31】
携帯電話(1)であることを特徴とする、請求項29に記載の通信機器。
【請求項32】
請求項28に記載のデインタリーバを備えることを特徴とする、データを受信するための通信機器。
【請求項33】
セット・トップ・ボックス、テレビ受像機、または携帯テレビ受像機であることを特徴とする、請求項32に記載の通信機器。
【請求項34】
請求項1〜10のいずれかに記載の方法を実行するための命令を備えるコンピュータで読み込み可能な媒体の上で実施されたソフトウェアプログラム製品であって、
前記製品は、プロセッサによって実行されることを特徴とする、ソフトウェアプログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2007−528169(P2007−528169A)
【公表日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502238(P2007−502238)
【出願日】平成17年3月3日(2005.3.3)
【国際出願番号】PCT/EP2005/002221
【国際公開番号】WO2005/091509
【国際公開日】平成17年9月29日(2005.9.29)
【出願人】(598036300)テレフオンアクチーボラゲット エル エム エリクソン(パブル) (2,266)
【Fターム(参考)】