説明

インターホンシステム

【課題】 複数の玄関の何れの玄関から外出/帰宅しても、容易に防犯設定/防犯設定解除操作できる。
【解決手段】 玄関扉の開閉を検知する扉センサ3と扉センサによる扉の監視を切り替える防犯切替スイッチ4を玄関毎に設け、居室親機2に玄関子機1と扉センサ3と防犯切替スイッチ4との関連付を記憶する扉センサ場所記憶部と、開閉センサ3の開動作検知を受けて警報発報動作を実施する異常発生モード、警報発報しない防犯待受モード、全ての扉センサ3を監視状態とした警戒モード、監視状態を一定時間解除する一時解除モードの4つの防犯状態の何れかの状態に移行制御する親機制御部29とを設け、親機制御部29は任意の防犯切替スイッチ4が非監視側から監視側に切り替えられたら、全ての扉センサ3を監視状態に移行させて警戒モードとし、切り替え操作された防犯切替スイッチ4に関連付けられている玄関子機1から所定のメッセージを報音させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、玄関扉の開閉を検知するセンサを設けてセキュリティ機能の向上を図ったインターホンシステムに関し、特に玄関を複数備えてた住戸において夫々の扉にセンサを設けたインターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、玄関に居住者を呼び出す玄関子機を設置するのに加えて、玄関扉の開閉を検知する扉センサを設置し、呼び出しに居住者が応答するための居室親機に扉センサの信号を送信してセキュリティ機能の向上を図ったインターホンシステムがある。例えば、特許文献1では居室親機の操作で防犯設定すると扉センサが監視状態となり、玄関扉の開動作を検知したら警報を発したし、居室親機で防犯解除操作することで扉センサを非監視状態にできた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−36490号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1のインターホンシステムでは、居室親機において防犯設定及び防犯解除操作を行うため、玄関を出てから防犯設定のし忘れに気づいたらまた居室まで戻って操作しなければならなかったし、帰宅時は玄関で防犯解除操作できなかったため、玄関を開けたら真っ先に居室親機を操作して防犯解除する必要があった。
また、玄関が複数ある場合、夫々に扉センサを設けることは可能であったが、防犯解除操作は個別にできなかったため、出入りする玄関が特定されていても全ての防犯設定を解除して出入りしなければならなかった。このように、従来のインターホンシステムは操作が面倒であったし、玄関が複数の場合はセキュリティ機能も十分とはいえなかった。
【0005】
そこで、本発明はこのような問題点に鑑み、複数の玄関の何れの玄関から外出/帰宅しても容易に防犯設定/防犯設定解除操作でき、且つセキュリティ機能を落とすことのないインターホンシステムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決する為に、請求項1の発明は、住戸の複数の玄関の夫々に設置されて居住者を呼び出して通話する機能を備えた玄関子機と、住戸内に設置されて玄関子機からの呼び出しに応答する機能を備えた居室親機とを有するインターホンシステムにおいて、複数の玄関に、玄関扉の開閉を検知する扉センサと扉センサの監視状態を切り替える防犯切替スイッチを設け、居室親機は、何れかの扉センサが開動作を検知したら警報発報動作を実施する異常発生モード、全ての扉センサを非監視状態とした防犯待受モード、全ての扉センサを監視状態とした警戒モード、少なくとも1つの扉センサを監視状態から非監視状態に移行して警戒モードを一定時間解除する一時解除モードの4つの防犯状態の何れかの状態に移行制御する防犯状態制御部と、玄関子機と扉センサと防犯切替スイッチとの関連付けを記憶する扉センサ場所記憶部とを有すると共に、居室親機及び玄関子機は、異常発生やメッセージを報音する報音部を夫々有し、防犯状態制御部は、防犯状態が防犯待受モードにある時に任意の防犯切替スイッチが切替操作されたら、全ての扉センサを監視状態に移行させて警戒モードとし、合わせて扉センサ場所記憶部の情報を基に監視側に切り替え操作された防犯切替スイッチに関連付けられている玄関子機の子機報音部から所定のメッセージを報音させることを特徴とする。
この構成によれば、玄関から出る前に警戒モードに設定する必要がないので、設定し忘れて再度居室に戻る必要がなく居住者は落ち着いて出かけることができる。また、どの玄関から外出しても容易に警戒モードに設定できるし、警戒モードに設定操作した防犯切替スイッチの近傍にある玄関子機からメッセージが流れるので、操作者は設定したことを認識できる。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の構成において、防犯状態制御部は、防犯状態が警戒モードにある時に、任意の防犯切替スイッチが切替操作されて当該防犯切替スイッチに関連付けられている玄関扉が開けられたら、警戒モードから一時解除モードに移行制御することを特徴とする。
この構成によれば、帰宅時は玄関扉を開ける前に任意の防犯切替スイッチを操作して監視モードを一時的に解除できるので、警戒モードに設定した玄関に関係なく、どの玄関からでも入ることができる。また、玄関に設置された防犯切替スイッチを操作して警戒モードを解除しても一時的に解除されるだけなので、玄関で解除操作できてもセキュリティが低下することがない。
【0008】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の構成において、居室親機は、全ての扉センサを監視状態にして警戒モードに移行させる防犯設定部、及び監視状態にある扉センサの少なくとも1つを一定時間非監視状態とする一時解除操作部を有し、警戒モード状態で、一時解除操作部の操作によって警戒モードが解除されても、一定時間が経過したら警戒モードに戻ることを特徴とする。
この構成によれば、住戸内で警戒モードに設定できるため、在宅の状態でも警戒モードに設定してセキュリティの向上を図ることができる。また、一定の時間警戒モードを解除できるため、警戒モードを完全に解除することなく扉を開けて出ることができ利便性が良い。
【0009】
請求項4の発明は、請求項3に記載の構成において、一時解除操作部は、所定の選択操作により選択された玄関の扉センサのみ一定時間非監視状態とすることを特徴とする。
この構成によれば、出て行く玄関を選択して警戒モードを一時解除できるので、全ての玄関の警戒モードが一時解除されることはなく、セキュリティ機能を維持できる。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、玄関から出る前に警戒モードに設定する必要がないので、設定し忘れて再度居室に戻る必要がなく居住者は落ち着いて出かけることができる。また、居住者が外出するときにどの玄関から外出しても容易に警戒モードに設定できるし、警戒モードに設定操作した防犯切替スイッチの近傍にある玄関子機からメッセージが流れるので、操作者は設定したことを認識できる。
更に、玄関に設置された防犯切替スイッチを操作しても警戒モードが一時的に解除されるだけなので、玄関で解除操作できてもセキュリティが低下することがない。また、在宅中であっても警戒モードに設定できセキュリティ機能をアップできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明に係るインターホンシステムの一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明を具体化した実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係るインターホンシステムの一例を示すブロック図であり、1,1,・・は住戸に設けられた複数の玄関に設置される玄関子機、2は住戸内に設置される居室親機、3,3,・・は個々の玄関扉の開閉を検知する扉センサとしての開閉センサ、4,4,・・は個々の玄関子機1の付近に設置されて、開閉センサ3の監視状態を切り替える為の防犯切替スイッチである。各玄関子機1,1,・・と居室親機2は伝送線L1,L1,・・により接続されている。
【0013】
玄関子機1は、来訪者が居住者の呼出操作等を行うための子機操作部11、通話時に音声を入力するためのマイク12、通話時や異常発生時などに音声や警報音を出力するためのスピーカ13、居室親機2との通信を行うための子機通信回路14、来訪者を撮像するためのカメラ15、カメラ15が撮像した映像信号を処理する映像処理回路16、居室親機2と音声信号の送受信をするための子機通話回路17、玄関子機1全体の制御を行う子機制御部18等を備えている。
【0014】
居室親機2は、各種設定操作を行うための親機操作部21、カメラ15の撮像映像や操作画面を表示するための表示部22、表示部22に表示する映像や操作画面を制御する映像処理回路23、玄関子機1との音声通話時などに音声を入力および出力するためのマイク24、通話時や異常発生時などに音声や警報音を出力するためのスピーカ25、玄関子機1と通信を行なうための親機通信回路26、玄関子機1との間で音声信号を送受信するための親機通話回路27、居室親機2全体の制御を行う親機制御部29と、一時的に防犯解除する玄関を記憶するための一時解除玄関記憶部30、玄関子機1と開閉センサ3と防犯切替スイッチ4との関連付けを記憶するセンサ場所記憶部31、防犯モード状態を記憶する状態記憶部32、開閉センサ3を接続するセンサIF33、防犯切替スイッチ4を接続するスイッチIF34等を備えている。
【0015】
開閉センサ3は玄関の扉毎に設置され、扉が開いているときは開信号を出力し、閉まっているときは閉信号を出力する。防犯切替スイッチ4は、全ての開閉センサを監視状態にして後述する警戒モードに移行させる監視側と、警戒モードを一時解除する非監視側に切替操作するスイッチであり、この防犯切替スイッチ4は玄関子機1の近傍に設置されている。
【0016】
次に、このように構成されたインターホンシステムの動作を説明する。但し、玄関子機1の呼出操作を受けて居室親機2で応答する動作、呼出操作によりカメラ15が撮像を開始して居室親機2の表示部22に表示される動作等は従来と同様であるため説明を省略し、ここでは開閉センサ3の検知動作を中心とするセキュリティ動作を説明する。
まず、親機制御部29は、何れかの開閉センサ3が扉の開動作を検知したら警報発報動作を実施する異常発生モード、全ての開閉センサ3を非監視状態として何れの開閉センサ3から開信号が送信されても異常発生モードに移行しない防犯待受モード、全ての開閉センサ3を監視状態として何れかの開閉センサ3から開信号が送信されたら異常発生モードに移行させる警戒モード、この警戒モードを一定時間解除する一時解除モードの4つの防犯状態の何れかの状態に移行制御するよう設定され、そのときのモード状態は状態記憶部32に記憶される。
【0017】
居住者が出かける際に玄関において防犯設定する操作を説明する。まず、居室親機2の親機操作部21を操作して開閉センサ3,3,・・の状態を確認する。この操作で、防犯待受モードにある居室親機2の表示部22に各開閉センサ3,3,・・の検知状態が表示され、扉が開/閉何れの状態であるかが表示される。この表示を見て、操作者である居住者は全ての玄関扉が閉まっていることを確認したら任意の玄関から外に出る。
【0018】
玄関から出たら、防犯切替スイッチ4,4,・・のうち出た玄関に設置されている防犯切替スイッチ4を操作して監視側に切り替える。切替操作により防犯設定信号が居室親機2に伝送され、この防犯設定信号を受信した親機制御部29は、全ての開閉センサ3を監視状態とし、警戒モードに移行して状態記憶部32に警戒モード状態であることを記憶させる。
【0019】
引き続き親機制御部29は、警戒モードに移行したことを通知する音声を居室親機2のスピーカ25から報音させるとともに、親機通信回路26、伝送線L1を経由して玄関子機1のスピーカ13からも警戒モードに移行したことを報音させる。このとき、例えば「警戒設定されました」が出力される。この報音されるメッセージは、親機制御部29が予め記憶している。
但し、このときにメッセージが報音される玄関子機1は、センサ場所記憶部31から操作した防犯切替スイッチ4と関連付けられた玄関子機1が読み出され、その玄関子機1のスピーカ13から報音される。
【0020】
この警戒モード状態において何れかの玄関扉が開けられたら、居室親機2及び玄関子機1において警報音が報音される。具体的に、警戒モード状態のとき、玄関のいずれかが開操作されたら、開動作を開閉センサ3が検知して開信号を居室親機2に伝送する。この開信号を受信した居室親機2は、親機制御部29が警戒モードから異常発生モードに移行し、居室親機2のスピーカ25、及び全ての玄関子機1,1,・・のスピーカ13から異常発生を通知する音声或いは警報音が出力される。尚、状態記憶部32には異常発生モードが記憶される。
【0021】
居室親機2が警戒モード状態にあるときに居住者が帰宅した場合は、その解除操作が行われる。具体的に、複数の防犯切替スイッチ4,4,・・のうち、入ろうとしている任意の玄関に設置された防犯切替スイッチ4が操作される。防犯スイッチ4が非監視側になっている場合は、一旦監視側に切り替えてその後非監視側に切り替えて扉を開ける。また帰宅した玄関に設置されている防犯切替スイッチ4が監視側になっている場合は、非監視側に切り替えて玄関の扉を開ける。出かける玄関と異なる玄関から帰宅する場合は、防犯切替スイッチ4は非監視側になっているため、一旦監視側に切り替える操作が必要となる。
【0022】
この操作によって、防犯切替スイッチ4に関連付けられた開閉センサ3が扉の開動作を検知したら、親機制御部29は一時解除モードに移行し、警戒一時解除を通知する音声を居室親機2のスピーカ25から出力する。また、一時解除モードに移行したら図示しないタイマをスタートして所定の時間をカウントする。
尚、このときはまだ他の玄関扉は警戒設定のままであり、開操作されると異常発生モードに移行する。
【0023】
一時解除モードのときに、居室親機2の親機操作部21で防犯解除操作することによって、居室親機2は防犯待受モードに移行し、親機制御部29は状態記憶部32の記憶を防犯待受モードに変更させる。そして、防犯解除を通知する音声を居室親機2のスピーカ25から出力させる。
【0024】
尚、この居室親機2での防犯解除操作が、タイマがカウントする所定時間内に行われなかった場合は、親機制御部29が異常発生モードに移行して警報発報動作を実施することになる。
【0025】
このように、玄関から出る前に警戒モードに設定する必要がないので、設定し忘れて再度居室に戻る必要がなく、居住者は落ち着いて出かけることができるし、居住者が外出するときにどの玄関から外出しても容易に警戒モードに設定できるし、警戒モードに設定操作した防犯切替スイッチ4の近傍にある玄関子機1からメッセージが流れるので、操作者は設定したことを認識できる。
そして、帰宅時は玄関扉を開ける前に任意の玄関から警戒モードを一時的に解除できるので、警戒モードに設定した玄関に関係なく、どの玄関からでも入ることができるし、玄関に設置された防犯切替スイッチ4を操作して警戒モードを解除しても一時的に解除されるだけなので、玄関で解除操作できてもセキュリティが低下することがない。
【0026】
次に、警戒モード設定状態において住戸内にいる人が外出する場合を説明する。警戒モード状態において外出する場合は、次の3通りの操作がある。
第1の操作は、警戒モードを解除して出る。具体的に、居室親機2の親機操作部21にて防犯解除操作して防犯待受モードとする。この操作で親機制御部29により状態記憶部32の記憶が防犯待受モードに変更され、居室親機2のスピーカ25から防犯解除を通知する音声が出力される。こうして住戸内にいる人は任意の玄関から外出することができる。以降の操作及び動作は、上述した防犯切替スイッチ4を監視側に切り替えて警戒モードとする操作となるため説明を省略する。
【0027】
第2の操作は、居室親機2の親機操作部21にて防犯一時解除操作を行う。具体的に、所定の操作により一時解除操作すると、親機制御部29は防犯一時解除モードに移行し、図示しないタイマが所定時間(例えば1分)の計時を開始する。また、居室親機2のスピーカ25から防犯一時解除を通知する音声が出力され、状態記憶部32に防犯一時解除モードが記憶される。
この結果、住戸内にいる人は任意の玄関から外に出て外出することができる。その後、タイマがタイムアップすると、居室親機2は再び警戒モード状態となり、状態記憶部32は警戒モードを記憶する。また、警戒モードに移行したことを通知する音声が居室親機2のスピーカ25から出力される。
【0028】
第3の操作は、居室親機2にて出かける玄関を指定し、その玄関のみ警戒モードを一時解除する。具体的に、親機操作部21を所定の操作により警戒モードの一時解除操作を行うと共に解除する玄関を指定する。この操作により、親機制御部29は防犯一時解除モードに移行し、状態記憶部32に対して防犯一時待受モードを記憶させる。同時に、一時解除玄関記憶部30に選択した玄関を記憶させ、所定時間(例えば1分)の計時を開始して、居室親機2のスピーカ25から一時解除を通知する音声を出力させる。こうして、住戸内にいる人は指定した玄関の扉を開けて外出することができる。
【0029】
尚、第3の操作において、一時解除玄関記憶部30に記憶された玄関以外の玄関が開けられた場合、それを開閉センサ3が検知して親機制御部29は異常発生モードに移行し、居室親機2のスピーカ25および全ての玄関子機のスピーカ13,13,・・から異常発生を通知する音声や警報音が出力される。
また、防犯一時解除モードに移行してスタートしたタイマがタイムアップすると、親機制御部29は再び警戒モードに移行し、警戒モードになったことを通知する音声を居室親機2のスピーカ25から出力させる。また、状態記憶部32には警戒モードが記憶される。
【0030】
このように、住戸内で警戒モードに設定できるため、在宅の状態でも警戒モードに設定してセキュリティの向上を図ることができる。また、居室親機2において一定の時間警戒モードを解除できるため、警戒モードを完全に解除することなく出かけることができ利便性が良い。
また、出て行く玄関を選択して警戒モードを一時解除できるので、全ての玄関の警戒モードが一時的に解除されることはなく、セキュリティ機能を維持できる。
【0031】
尚、上記実施形態では、玄関扉のみ開閉センサ3を設けた構成を示しているが、開閉センサ3は窓や住戸内の扉に設置しても良く、警戒モード状態において玄関の扉が開けられなくても、窓や室内のドアが開けられたら警報を発するためセキュリティ機能の更なる向上に有効である。
【符号の説明】
【0032】
1・・玄関子機、2・・居室親機、3・・開閉センサ(扉センサ)、4・・防犯切替スイッチ、13・・スピーカ(子機報音部)、21・・親機操作部(防犯設定部、一時解除操作部)、25・・スピーカ(親機報音部)、29・・親機制御部(防犯状態制御部)、30・・一時解除玄関記憶部、31・・センサ場所記憶部、32・・状態記憶部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
住戸の複数の玄関の夫々に設置されて居住者を呼び出して通話する機能を備えた玄関子機と、住戸内に設置されて前記玄関子機からの呼び出しに応答する機能を備えた居室親機とを有するインターホンシステムにおいて、
前記複数の玄関に、玄関扉の開閉を検知する扉センサと前記扉センサの監視状態を切り替える防犯切替スイッチを設け、
前記居室親機は、何れかの扉センサが開動作を検知したら警報発報動作を実施する異常発生モード、全ての前記扉センサを非監視状態とした防犯待受モード、全ての前記扉センサを監視状態とした警戒モード、少なくとも1つの前記扉センサを監視状態から非監視状態に移行して前記警戒モードを一定時間解除する一時解除モードの4つの防犯状態の何れかの状態に移行制御する防犯状態制御部と、前記玄関子機と前記扉センサと前記防犯切替スイッチとの関連付けを記憶する扉センサ場所記憶部とを有すると共に、
前記居室親機及び前記玄関子機は、異常発生やメッセージを報音する報音部を夫々有し、
前記防犯状態制御部は、防犯状態が前記防犯待受モードにある時に任意の前記防犯切替スイッチが切替操作されたら、全ての扉センサを監視状態に移行させて前記警戒モードとし、合わせて前記扉センサ場所記憶部の情報を基に監視側に切り替え操作された前記防犯切替スイッチに関連付けられている前記玄関子機の子機報音部から所定のメッセージを報音させることを特徴とするインターホンシステム。
【請求項2】
前記防犯状態制御部は、防犯状態が前記警戒モードにある時に、任意の前記防犯切替スイッチが切替操作されて当該防犯切替スイッチに関連付けられている玄関扉が開けられたら、警戒モードから前記一時解除モードに移行制御することを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
【請求項3】
前記居室親機は、全ての前記扉センサを監視状態にして前記警戒モードに移行させる防犯設定部、及び監視状態にある前記扉センサの少なくとも1つを一定時間非監視状態とする一時解除操作部を有し、
前記警戒モード状態で、前記一時解除操作部の操作によって前記警戒モードが解除されても、一定時間が経過したら警戒モードに戻ることを特徴とする請求項1又は2記載のインターホンシステム。
【請求項4】
前記一時解除操作部は、所定の選択操作により選択された玄関の扉センサのみ一定時間非監視状態とすることを特徴とする請求項3記載のインターホンシステム。

【図1】
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【公開番号】特開2012−175659(P2012−175659A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−38725(P2011−38725)
【出願日】平成23年2月24日(2011.2.24)
【出願人】(000100908)アイホン株式会社 (777)
【Fターム(参考)】