説明

インドリノンベースのプロテインキナーゼ阻害剤のアミノ酸誘導体

ピロリルインドリノンのアミノ酸誘導体およびそれらのアミドまたはエステル誘導体は、プロテインキナーゼの阻害剤として強化された予期せぬ薬剤特性を有し、癌等のプロテインキナーゼ活性異常に関する障害の治療に有用である。本発明の化合物は、VEGFRおよび/またはPDGFRのプロテインキナーゼ活性を制御および/または調節することができる。さらに、本発明は、これらのキナーゼの機能異常に関する障害の治療手段を提供する。このような障害としては、膠芽細胞腫、黒色腫およびカポジ肉腫ならびに卵巣、肺、前立腺、膵臓、結腸および類表癌等の充実性腫瘍が挙げられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(発明の分野)
本発明は、プロテインキナーゼ阻害剤と癌および炎症等のプロテインキナーゼ活性異常に関する障害の治療時の使用に関する。さらに具体的には、本発明は、ピロリルインドリノンのアミノ酸誘導体およびそのアミドまたはエステル誘導体ならびにプロテインキナーゼ阻害剤として使用可能な薬学的に許容される塩に関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
プロテインキナーゼは、タンパク質のチロシン、セリンおよびトレオニン残基のヒドロキシル基のリン酸化を触媒する酵素である。多くの態様の細胞寿命(例えば、細胞成長、分化、増殖、細胞周期および生存率)は、プロテインキナーゼ活性に左右される。さらに、プロテインキナーゼ活性異常は、癌および炎症等の多くの障害に関連している。それゆえ、プロテインキナーゼ活性を調節する方法を同定するためにかなりの努力がなされている。特に、プロテインキナーゼ活性阻害剤として作用する小分子を同定する多くの試みがなされている。
【0003】
いくつかのピロリルインドリノン誘導体は、プロテインキナーゼの阻害剤として優れた活性を示している(非特許文献1;非特許文献2;非特許文献3;非特許文献4)。これらの化合物の臨床使用が期待されているが、相対的に水溶性および/または他の薬物特性が不良であるため、部分的に障害を来たしている。必要とされるのは、阻害活性および強化された薬剤特性の両方を有する1クラスの修飾プロリルインドリノン誘導体である。
【非特許文献1】Laridら、FASEB J.(2002)16,681
【非特許文献2】Smolichら、Blood,(2001)97,1413
【非特許文献3】Mendelら、Clinical Cancer Res.(2003)9,327
【非特許文献4】Sunら、J.Med.Chem.(2003)46,1116
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
要旨
本発明の一態様は、式Iにより表された以下の構造:
【0005】
【化26】

[式Iにおいて、Rは、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、(C1−C6)ハロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、アミド、スルホンアミド、シアノ、置換または非置換(C6−C10)アリールからなる群から選択され;Rは、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、(C1−C6)ハロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C2−C8)アルコキシアルキル、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、(C6−C10)アリールアミノからなる群から選択され;Rは、水素、(C1−C6)アルキル、(C6−C10)アリール、(C5−C10)ヘテロアリールおよびアミドからなる群から選択され;Rは、水素および(C1−C6)アルキルからなる群から選択され;Rは、αまたはβアミノ酸あるいはアミド結合を形成するαまたはβアミノ基を介して(I)のカルボニルに結合するαまたはβアミド基である]を有する化合物もしくは薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグあるいはプロドラッグとして作用することができる物質に関する。
好ましい実施形態において、Rは、以下の構造:
【0006】
【化27】

[上記の構造式において、Rは、天然に存在するかまたは天然に存在しないアミノ酸またはその対応するアミド誘導体の側鎖であり、アミド誘導体は、NR(式中、RおよびRは、独立して水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)ヒドロキシアルキル、(C1−C6)ジヒドロキシアルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルカルボン酸、(C1−C6)アルキルホスホン酸、(C1−C6)アルキルスルホン酸、(C1−C6)ヒドロキシアルキルカルボン酸、(C1−C6)アルキルアミド、(C3−C8)シクロアルキル、(C5−C8)ヘテロシクロアルキル、(C6−C8)アリール、(C5−C8)ヘテロアリール、(C3−C8)シクロアルキルカルボン酸からなる群から選択され、またはRおよびRは、Nと一緒になって、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のヒドロキシル、ケトン、エーテルおよびカルボン酸で置換された(C5−C8)複素環を形成する)により表されるアミド窒素を有し、Rは、ヒドロキシ、(C1−C6)O−アルキル、(C3−C8)O−シクロアルキルからなる群およびNRにより選択され、nは0または1である]により表される。第1亜属において、Rは、αアミノ酸であり、式中、αアミノ基は、式Iのカルボニルに結合し、アミド結合を形成する。第1亜属内の好ましい化学種は、以下の構造により表される:
【0007】
【化28】

第2亜属において、Rは、αアミノアミドであり、式中、αアミノ基は、式Iのカルボニルと結合し、アミド結合を形成する。第2亜属内の好ましい化学種は、以下の構造により表される:
【0008】
【化29】

第3亜属において、Rは、βアミノ酸であり、式中、βアミノ基は、式Iのカルボニルと結合し、アミド結合を形成する。第3亜属内の好ましい化学種は、以下の構造により表される:
【0009】
【化30】

第4亜属において、Rは、βアミノアミドであり、式中、βアミノ基は、式Iのカルボニルと結合し、アミド結合を形成する。第4亜属内の好ましい化学種は、以下の構造により表される:
【0010】
【化31】

本発明の別の態様は、式Iの化合物または塩を用いてプロテインキナーゼの触媒活性を調節する方法に関する。好ましい様式において、プロテインキナーゼは、VEGFおよびPDGFからなる受容体の群から選択される。
【0011】
利用性:
本発明は、制限されないがVEGFRおよび/またはPDGFRのプロテインキナーゼ活性を制御および/または調節することができる化合物を提供する。従って、本発明は、これらのキナーゼの機能異常に関する障害の治療手段を提供する。このような障害には、膠芽細胞腫、黒色腫およびカポジ肉腫ならびに卵巣、肺、前立腺、膵臓、結腸および類表癌等の充実性腫瘍を含むがそれだけに限定されない。さらに、VEGFR/PDGFR阻害剤を再狭窄および糖尿病網膜症の治療に使用することもできる。
【0012】
さらに、本発明は、VEGF受容体および/またはPDGF受容体を含む経路を含めた受容体介在性経路による脈管形成および血管新生の阻害に関する。従って、本発明は、癌および血管の制御不能な形成を含む他の疾患の治療手段を提供する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
合成プロトコール:
出発材料のHATUエステル(1−1)を合成する一般的スキームをスキーム1に示す。
【0014】
【化32】

ステップ1:
5−フルオロ−1、3−ジヒドロインドール−2−オン(1.62g、10.2mmol)、5−ホルミル−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(1.96g、10.7mmol)、ピロリジン(12滴)および無水エタノールの混合物を加熱し、3時間還流した。混合物を25℃に冷却し、固体を濾過により回収した。固体を、エタノール(30mL)を用いて72℃にて30分間撹拌した。混合物を25℃に冷却し、固体を再度、濾過により回収し、エタノール(6mL)で洗浄し、真空下において一晩乾燥し、橙色の固体(Z)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(3.094g、96%)を得た。LC−ESIMS 実測値[M+H]301(計算値C1613FN 300.09)。
【0015】
ステップ2:
(Z)−5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(3.094g、10.3mmol)をDMF(15mL)に懸濁し、5分間撹拌した。次いで、DIEA(2.7mL、15.5mmol)を添加し、混合物を10分間撹拌した。HATU(3.91g、10.28mmol)を添加し、反応混合物を完了まで25℃にて撹拌した。LC/MSにより反応の完了を検出した。DMFのほとんどを除去し、残留物をACNに懸濁し、さらに40分間撹拌した。固体を濾過により回収し、ACNで洗浄し、高真空下において一晩乾燥した。(Z)−3H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル5−((5−フルオロ−2−オキソインドリン−3−イリデン)メチル)−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸塩(3.97g、92%)を得た。LC−ESIMS 実測値[M+H]419(計算値C2115FN 418.12)。
【0016】
実施例1−23:一般スキーム:
【0017】
【化33】

出発材料のHATUエステル(1−1)の合成をスキーム1に示す。遊離カルボン酸1−2を調製するために、スキーム2に示すように、非保護アミノ酸(1.0当量)をDMF中1−1(1.0当量)およびDIEA(1.5当量)溶液に添加した。溶液を25℃にて一晩撹拌後、LC−MSは、1−2の形成が完了したことを示し、出発材料は、残っていなかった。この溶液を直接次のステップに使用し、アミド1−3を調製した。従って、アミン(2当量)、HATU(1.0mmol)およびDIEA(1当量)を溶液に添加した。25℃にて2時間撹拌後、LC−MS分析に基づき、反応を完了した。反応溶液を直接分取HPLCにかけ、純粋アミド生成物1−3を得、続いて、これをLC−MSおよびNMR分光法により特徴付けた。
【実施例】
【0018】
実施例1.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ジメチルカルバモイル−プロピル)−アミドの調製
【0019】
【化34】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル1−1)52mgから表題化合物50mg(96%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 413、観測値:413. H−NMR (DMSO−d,400 MHz)、δ 13.68 (s,1H),10.89 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,9.6 Hz,1H),7.71 (s,1H),7.68 (t,J = 5.6 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.4 Hz,8.4 Hz,1H),3.31 (m,1H),3.16 (m,2H),3.05 (s,3H),2.84 (s,3H),2.41 (s,3H),2.39 (s,3H),1.03 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
【0020】
実施例2.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−メチル−3−(モルホリン−4−イル)−3−オキソ−プロピル)−アミド
【0021】
【化35】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)52mgから表題化合物56mg(98%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2427: 455、観測値:455. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.68 (s,1H),10.89 (s,1H),7.75 (dd,J = 2.4 Hz,9.2 Hz,1H),7.71 (s,1H),7.67 (t,J = 5.6 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),3.55 (m,7H),3.41 (m,1H),3.35 (m,1H),3.22 (m,1H),3.12 (m,1H),2.42 (s,3H),2.40 (s,3H),1.04 (d,J = 7.2 Hz,3H)。
【0022】
実施例3.3−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−酪酸
【0023】
【化36】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)28mgから表題化合物14mg(56%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2020FN: 386、観測値:386. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.66 (s,1H),12.21 (s,1H),10.89 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.71 (s,1H),7.57 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.29 (m,1H),4.05 (m,1H),3.31 (d,J = 9.6 Hz,2H),2.41 (s,3H),2.38 (s,3H),1.17 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
【0024】
実施例4.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(2−ジメチルカルバモイル−1−メチル−エチル)−アミド
【0025】
【化37】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)58mgから表題化合物42mg(78%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 413、観測値:413. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.66 (s,1H),10.87 (s,1H),7.75 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.70 (s,1H),7.55 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.82 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.29 (m,1H),3.01 (s,3H),2.82 (s,3H),2.58 (m,1H),2.42 (m,1H),2.41 (s,3H),2.39 (s,3H),1.18 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
【0026】
実施例5.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸(1−メチル−3−(モルホリン−4−イル)−3−オキソ−プロピル)−アミド
【0027】
【化38】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)48mgから表題化合物43mg(73%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2427FN: 455、観測値:455. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.59 (s,1H),10.79 (s,1H),7.67 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.63 (s,1H),7.47 (d,J = 7.6 Hz,1H),6.85 (m,1H),6.76 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.23 (m,1H),3.60−3.30 (m,10H),2.35 (s,3H),2.32 (s,3H),1.11 (d,J = 6.8 Hz,3H)。
【0028】
実施例6.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((S)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−エチル)−アミド
【0029】
【化39】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)50mgから表題化合物42mg(84%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2123FN: 415、観測値:415. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.71 (s,1H),10.91 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.72 (s,1H),7.56 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.84 (s,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.97 (m,1H),3.67 (m,1H),3.56 (m,1H),3.11 (s,3H),2.87 (s,3H),2.45 (s,3H),2.43 (s,3H)。
【0030】
実施例7.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((S)−1−ヒドロキシメチル−2−(モルホリン−4−イル)−2−オキソ−エチル)−アミド
【0031】
【化40】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)50mgから表題化合物51mg(93%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2325FN: 457、観測値:457. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.71 (s,1H),10.90 (s,1H),7.77 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.73 (s,1H),7.63 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.94 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.97 (m,1H),3.80−3.40 (m,11H),2.45 (s,3H),2.43 (s,3H)。
【0032】
実施例8.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((R)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−エチル−アミド
【0033】
【化41】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)63mgから表題化合物40mg(64%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2123FN: 415、観測値:415. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.71 (s,1H),10.91 (s,1H),7.77 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.72 (s,1H),7.55 (d,J = 7.6 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,J = 8.4 Hz,1H),4.98 (dd,J = 6.0 Hz,J = 14.0 Hz,1H),3.67 (dd,J = 6.4 Hz,J = 14.8 Hz,1H),3.58 (dd,J = 6.4 Hz,J = 14.4 Hz,1H),3.11 (s,3H),2.87 (s,3H),2.46 (s,3H),2.44 (s,3H)。
【0034】
実施例9.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((R)−1−ヒドロキシメチル−2−(モルホリン−4−イル)−2−オキソ−エチル)−アミド
【0035】
【化42】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)63mgから表題化合物32mg(47%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2325FN: 457、観測値:457. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.71 (s,1H),10.90 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,9.6 Hz,1H),7.72 (s,1H),7.63 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.96 (dd,J = 6.4 Hz,J = 14.4 Hz,1H),3.74 (dd,J = 6.4 Hz,J = 14.4 Hz,1H),3.65 - 3.30 (m,9H),2.46 (s,3H),2.43 (s,3H)。
【0036】
実施例10.(S)−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−N*1*、N*1*、N*4*、N*4*−テトラメチル−スクシンアミド
【0037】
【化43】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)42mgから表題化合物30mg(73%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2428FN: 470、観測値:470. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),10.89 (s,1H),7.95 (d,J = 8.8 Hz,1H),7.75 (dd,J = 2.0 Hz,9.2 Hz,1H),7.70 (s,1H),6.93 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),5.26 (m,1H),3.08 (s,3H),2.98 (s,3H),2.84 (s,3H),2.80 (s,3H),2.55 (m,2H),2.40 (s,3H),2.37 (s,3H)。
【0038】
実施例11.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸[(S)−1−(モルホリン−4−カルボニル)−3−(モルホリン−4−イル)−3−オキソ−プロピル]−アミド
【0039】
【化44】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)56mgから表題化合物70mg(97%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2832FN: 554、観測値:554. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.68 (s,1H),10.91 (s,1H),8.08 (d,J = 8.8 Hz,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,9.2 Hz,1H),7.71 (s,1H),6.93 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),5.28 (m,1H),3.75 (m,2H),3.70−2.50 (m,16H),2.41 (s,3H),2.38 (s,3H)。
【0040】
実施例12.(S)−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ペンタン二酸ビス−ジメチルアミド
【0041】
【化45】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)75mgから表題化合物60mg(78%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2530FN: 484、観測値:484. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),10.88 (s,1H),7.75 (dd,J = 2.4 Hz,9.6 Hz,1H),7.71 (s,1H),7.70 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.88 (m,1H),3.13 (s,3H),2.94 (s,3H),2.86 (s,3H),2.82 (s,3H),2.44 (s,3H),2.42 (s,3H),2.34 (m,2H),1.95 (m,1H),1.74 (m,1H)。
【0042】
実施例13.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸[(S)−1−(モルホリン−4−カルボニル)−4−(モルホリン−4−イル)−4−オキソ−ブチル]−アミド
【0043】
【化46】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)75mgから表題化合物82mg(94%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2934FN: 568、観測値:568. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.70 (s,1H),10.91 (s,1H),8.30 (m,1H),7.78 (m,1H),7.72 (s,1H),6.92 (m,1H),6.84 (m,1H),4.90 (m,1H),3.80 - 3.35 (m,9H),3.13 (m,7H),2.45 (s,3H),2.43 (s,3H),2.56 - 2.35 (m,2H),1.97 (m,1H),1.76 (m,1H)。
【0044】
実施例14.(S)−4−ジメチルカルバモイル−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−酪酸
【0045】
【化47】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)50mgから表題化合物44mg(81%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2325FN: 457、観測値:457。
【0046】
実施例15.(S)−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−5−モルホリン−4−イル−5−オキソ−ペンタン酸
【0047】
【化48】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)50mgから表題化合物40mg(67%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2527FN: 499、観測値:499. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),12.55 (s,1H),10.89 (s,1H),7.88 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.75 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.72 (s,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.36 (m,1H),3.53 (m,4H),3.42 (m,4H),3.31 (m,2H),2.44 (s,3H),2.42 (s,3H),2.08 (m,1H),1.93 (m,1H)。
【0048】
実施例16.(R)−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−5−モルホリン−4−イル−5−オキソ−ペンタン酸
【0049】
【化49】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)37mgから表題化合物37mg(84%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2527FN: 499、観測値:499. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),12.57 (s,1H),10.90 (s,1H),7.88 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.76 (dd,J = 2.8 Hz,9.2 Hz,1H),7.72 (s,1H),6.92 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.37 (m,1H),3.53 (m,3H),3.43 (m,4H),3.31 (m,3H),2.45 (s,3H),2.42 (s,3H),2.08 (m,1H),1.93 (m,1H)。
【0050】
実施例17.(R)−2−({5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボニル}−アミノ)−ペンタン二酸ビス−ジメチルアミド
【0051】
【化50】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)60mgから表題化合物28mg(41%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2530FN: 484、観測値:484. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),10.90 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,9.6 Hz,1H),7.73 (d,J = 8.0 Hz,1H),7.72 (s,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.88 (m,1H),3.13 (s,3H),2.93 (s,3H),2.86 (s,3H),2.82 (s,3H),2.44 (s,3H),2.42 (s,3H),2.50 − 2.30 (m,2H),1.95 (m,1H),1.74 (m,1H)。
【0052】
実施例18.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸[(R)−1−(モルホリン−4−カルボニル)−4−(モルホリン−4−イル)−4−オキソ−ブチル]−アミド
【0053】
【化51】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)60mgから表題化合物30mg(38%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2934FN: 568、観測値:568. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.70 (s,1H),10.91 (s,1H),7.77 (m,2H),7.72 (s,1H),6.93 (m,1H),6.83 (m,1H),4.91 (m,1H),3.90 - 3.35 (m,16H),2.45 (s,3H),2.42 (s,3H),2.50 - 2.30 (m,2H),1.98 (m,1H),1.77 (m,1H)。
【0054】
実施例19.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1S,2S)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
【0055】
【化52】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)122mgから表題化合物84mg(67%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 429、観測値:429. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.69 (s,1H),10.89 (s,1H),7.75 (m,1H),7.70 (s,1H),7.61 (d,J = 8.8 Hz,1H),6.92 (m,1H),6.83 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.81 (t,J = 4.4 Hz,1H),3.90 (m,1H),3.12 (s,3H),2.86 (s,3H),2.42 (s,3H),2.39 (s,3H),1.12 (d,J = 4.8 Hz,3H)。
【0056】
実施例20.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2R)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
【0057】
【化53】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)122mgから表題化合物78mg(62%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 429、観測値:429. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.70 (s,1H),10.90 (s,1H),7.77 (m,1H),7.71 (s,1H),7.62 (d,J = 8.4 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.82 (t,J = 8.0 Hz,1H),3.92 (m,1H),3.13 (s,3H),2.87 (s,3H),2.43 (s,3H),2.40 (s,3H),1.15 (d,J = 2.8 Hz,3H)。
【0058】
実施例21.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1R,2S)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
【0059】
【化54】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)122mgから表題化合物90mg(72%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 429、観測値:429. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.73 (s,1H),10.91 (s,1H),7.77 (dd,J = 2.4 Hz,6.4 Hz,1H),7.73 (s,1H),7.29 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.85 (m,1H),3.97 (m,1H),3.12 (s,3H),2.87 (s,3H),2.43 (s,3H),2.41 (s,3H),1.10 (d,J = 5.6 Hz,3H)。
【0060】
実施例22.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸((1S,2R)−1−ジメチルカルバモイル−2−ヒドロキシ−プロピル)−アミド
【0061】
【化55】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)122mgから表題化合物90mg(72%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2225FN: 429、観測値:429. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.73 (s,1H),10.91 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.8 Hz,6.8 Hz,1H),7.73 (s,1H),7.30 (d,J = 8.0 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.8 Hz,8.4 Hz,1H),4.85 (m,1H),3.98 (m,1H),3.12 (s,3H),2.86 (s,3H),2.48 (s,3H),2.45 (s,3H),1.10 (d,J = 6.0 Hz,3H)。
【0062】
実施例23.5−[5−フルオロ−2−オキソ−1,2−ジヒドロ−インドール−(3Z)−イリデンメチル]−2,4−ジメチル−1H−ピロール−3−カルボン酸ジメチルカルバモイルメチル−アミド
【0063】
【化56】

分取HPLCにより出発材料(活性エステル)66mgから表題化合物27mg(46%)を得た。LC−MS:254nmでの単一のピーク、MH 計算値C2021FN: 385、観測値:385. H−NMR (DMSO−d,400 MHz),δ 13.71 (s,1H),10.90 (s,1H),7.76 (dd,J = 2.4 Hz,J = 9.6 Hz,1H),7.73 (s,1H),7.55 (t,J = 5.6 Hz,1H),6.93 (m,1H),6.84 (dd,J = 4.4 Hz,8.4 Hz,1H),4.08 (d,J = 5.6 Hz,2H),3.00 (s,3H),2.87 (s,3H),2.49 (s,3H),2.46 (s,3H)。
【0064】
VEGFR生化学アッセイ
以下の手法に従い、英国ダンディー市にあるUpstate Ltdにより、化合物の生化学活性を分析した。最終反応量25μlにおいて、KDR(h)(5〜10mU)をMOPS8mM pH7.0、EDTA0.2mM、ミエリン塩基性蛋白質0.33mg/ml、酢酸Mg10mMおよび[(−33P−ATP)(特異活性およそ500cpm/pmol、必要な場合は濃縮)でインキュベートした。MgATP混合物の添加により、反応を開始する。室温にて40分間のインキュベーション後、3%リン酸溶液5μlを添加することにより、反応を停止する。次いで、反応液10μlをP30フィルターマットに滴下し、リン酸75mMで5分間に3回およびメタノールで1回洗浄後、乾燥し、シンチレーションでカウントした。
【0065】
細胞アッセイ:HUVEC:VEGF誘導性増殖
HUVEC細胞のVEGF誘導性増殖において、化合物の細胞活性を分析した。HUVEC細胞(Cambrex、CC−2517)を37℃および5%COにてEGM(Cambrex、CC−3124)で維持した。HUVEC細胞を細胞密度5000個/ウェル(96ウェルプレート)にてEGMにプレートした。細胞接着(1時間)後、EGM培地をEBM(Cambrex、CC−3129)+0.1%FBS(ATTC、30−2020)に置き換え、細胞を37℃にて20時間インキュベートした。培地をEBM+1%FBSに置き換え、化合物をDMSOで連続希釈し、細胞を添加し、最終濃度0〜5000nMおよび1%DMSOにした。37℃にて1時間のプレインキュベーション後、細胞をVEGF(Sigma、V7259)10ng/mlで刺激し、37℃にて45時間インキュベートした。4時間のBrdU DNA取り込みにより、細胞増殖を測定し、BrdU標識をELISA(Roche kit、16472229)により定量化し、HSO 1Mを使用して反応を停止した。吸光度を690nmの参照波長を使用し、450nmにて測定した。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の式I:
【化1】

[式中、
は、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、(C1−C6)ハロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、アミド、スルホンアミド、シアノ、置換または非置換(C6−C10)アリールからなる群から選択され、
は、水素、ハロ、(C1−C6)アルキル、(C3−C8)シクロアルキル、(C1−C6)ハロアルキル、ヒドロキシ、(C1−C6)アルコキシ、(C2−C8)アルコキシアルキル、アミノ、(C1−C6)アルキルアミノ、(C6−C10)アリールアミノからなる群から選択され、
は、水素、(C1−C6)アルキル、(C6−C10)アリール、(C5−C10)ヘテロアリールおよびアミドからなる群から選択され、
は、水素および(C1−C6)アルキルからなる群から選択され、
は、αまたはβアミノ酸あるいはアミド結合を形成するαまたはβアミノ基を介して(I)のカルボニルに結合するαまたはβアミノアミド基である]
により表される化合物もしくは薬学的に許容される塩またはそのプロドラッグあるいはプロドラッグとして作用することができる物質。
【請求項2】
式中、Rが以下の構造:
【化2】

[式中、
は、天然に存在するかまたは天然に存在しないアミノ酸またはその対応するアミド誘導体の側鎖であり、該アミド誘導体は、NR(式中、RおよびRは、独立して水素、(C1−C6)アルキル、(C1−C6)ヒドロキシアルキル、(C1−C6)ジヒドロキシアルキル、(C1−C6)アルコキシ、(C1−C6)アルキルカルボン酸、(C1−C6)アルキルホスホン酸、(C1−C6)アルキルスルホン酸、(C1−C6)ヒドロキシアルキルカルボン酸、(C1−C6)アルキルアミド、(C3−C8)シクロアルキル、(C5−C8)ヘテロシクロアルキル、(C6−C8)アリール、(C5−C8)ヘテロアリール、(C3−C8)シクロアルキルカルボン酸からなる群から選択され、あるいはRおよびRは、Nと一緒になって、非置換であるか、あるいは1つまたは複数のヒドロキシル、ケトン、エーテルおよびカルボン酸で置換された(C5−C8)複素環を形成する)により表されるアミド窒素を有し;
は、ヒドロキシ、(C1−C6)O−アルキル、(C3−C8)O−シクロアルキルからなる群およびNRにより選択され;
nは、0または1である]
により表される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
がαアミノ酸であり、該αアミノ基が式Iのカルボニルに結合しアミド結合を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
がαアミノアミドであり、該αアミノ基が式Iのカルボニルに結合しアミド結合を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
がβアミノ酸であり、該βアミノ基が式Iのカルボニルに結合しアミド結合を形成する、請求項2に記載の化合物。
【請求項6】
がβアミノアミドであり、該βアミノ基が式Iのカルボニルに結合しアミド結合を形成する請求項2に記載の化合物。
【請求項7】
以下の構造:
【化3】

を有する請求項3に記載の化合物。
【請求項8】
以下の構造:
【化4】

を有する請求項3に記載の化合物。
【請求項9】
以下の構造:
【化5】

を有する請求項3に記載の化合物。
【請求項10】
以下の構造:
【化6】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項11】
以下の構造:
【化7】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項12】
以下の構造:
【化8】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項13】
以下の構造:
【化9】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項14】
以下の構造:
【化10】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項15】
以下の構造:
【化11】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項16】
以下の構造:
【化12】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項17】
以下の構造:
【化13】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項18】
以下の構造:
【化14】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項19】
以下の構造:
【化15】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項20】
以下の構造:
【化16】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項21】
以下の構造:
【化17】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項22】
以下の構造:
【化18】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項23】
以下の構造:
【化19】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項24】
以下の構造:
【化20】

を有する請求項4に記載の化合物。
【請求項25】
以下の構造:
【化21】

を有する請求項5に記載の化合物。
【請求項26】
以下の構造:
【化22】

を有する請求項6に記載の化合物。
【請求項27】
以下の構造:
【化23】

を有する請求項6に記載の化合物。
【請求項28】
以下の構造:
【化24】

を有する請求項6に記載の化合物。
【請求項29】
以下の構造:
【化25】

を有する請求項6に記載の化合物。
【請求項30】
プロテインキナーゼの触媒活性を請求項1〜29のいずれか1項に記載の化合物または塩を用いて調節する方法。
【請求項31】
前記プロテインキナーゼがVEGFRおよびPDGFRからなる受容体の群から選択される請求項30に記載の方法。

【公表番号】特表2009−522276(P2009−522276A)
【公表日】平成21年6月11日(2009.6.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−548717(P2008−548717)
【出願日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際出願番号】PCT/US2006/049406
【国際公開番号】WO2007/081560
【国際公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【出願人】(593052785)ザ スクリップス リサーチ インスティテュート (91)
【Fターム(参考)】