説明

ウェーハ移載機およびウェーハ移載方法

【課題】ボート上におけるウェーハの多様な配列に対応でき、複数枚のウェーハ保持プレートを用いてウェーハの移載を行うことにより、ウェーハ移載時間が短縮できるウェーハ移載機およびウェーハ移載方法を提供する。
【解決手段】少なくとも第1のスライダ、第2のスライダおよび第3のスライダとを備え、第1のスライダを水平移動させ、第1のスライダに、第2のスライダ、あるいは第2のスライダおよび第3のスライダを一緒に動くように連結し、第2のスライダ、あるいは第2のスライダおよび第3のスライダを連結機構で連結することによって、ウェーハ保持プレート上のウェーハを1枚、2枚あるいは5枚同時にボートに移載する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造装置におけるウェーハ移載機に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体素子の製造装置の1つに、縦型熱処理装置がある。この装置は、ボートに積層した複数枚のシリコンウェーハ等の半導体ウェーハを、縦型熱処理装置の処理炉内で熱処理するものである。ボートの中央部には、複数枚の製品用ウェーハが搭載され、ボートの上下端部には、各複数枚のダミーウェーハが搭載される。ボート上下端部のダミーウェーハは、製品用ウェーハの成膜処理の均質化を図るためのものである。製品用ウェーハの途中には、検査用のモニタウェーハが、1枚または複数枚配列される。
【0003】
ウェーハ移載機は、ウェーハが複数枚収納された基板収容器(FOUP(Front Open Unified Pod))から、ウェーハをボートに移載し、ウェーハが移載されたボートを処理路内の反応室へ挿入して加熱反応させる。ウェーハ移載動作に際して、通常は5枚のウェーハを一括して搬送するが、反応室内に配置するダミーウェーハや処理過程をモニタするためのモニタウェーハは、通常1枚ずつボートに挿入している。
このように、従来のウェーハ移載機においては、5枚のウェーハを一括して搬送する「一括搬送」と、1枚のウェーハのみを搬送する「枚葉搬送」の両方に対応している。一括搬送と枚葉搬送を切り替える機構としては、エアシリンダを用いるため、2ポジション(この場合には、「一括搬送」と「枚葉搬送」の2つの切り替えモード)しか持つことができない。
なお、1台の駆動機構で枚葉搬送と一括搬送の両方を移載可能な技術は、例えば、特許文献1に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−335427号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、従来は、1台のウェーハ移載機で、1枚のウェーハを搬送するか、5枚のウェーハを一括搬送するかどちらかであった。
このため、例えば、従来のウェーハ移送機では、ウェーハを2枚ボートに配置したい場合には、FOUPからボートへの搬送を、枚葉搬送を2回連続して行うことで対応している。しかし、同じ動作を2回繰り返すため、スループットが増え、効率的ではない。
また、ウェーハ移載機を2台とする、等、任意の複数枚のウェーハの移載をするために、従来のウェーハ移載機に搬送枚数を切り替える駆動機構を追加すると、ウェーハ移載機自体が複雑化し、かつ、コストアップに繋がる。
本発明の目的は、上記の問題に鑑み、枚葉搬送と一括搬送に加え、複数枚の搬送を1つの駆動機構で行うことが可能なウェーハ移載機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のウェーハ移載機は、旋回機構および昇降機構により旋回および昇降させられるベースと、該ベースにそれぞれ同方向に水平移動自在に設けられた少なくとも第1のスライダ、第2のスライダおよび第3のスライダと、
前記第1のスライダを水平移動させる駆動機構と、前記第1のスライダに、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを一緒に動くように連結し、かつ連結を解除することのできる連結機構と、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを前記連結機構で連結したとき、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、および前記第3のスライダそれぞれに1つ以上設けられ、かつ上下方向に所定間隔で並ぶウェーハ保持プレートとを備えたものである。
【0007】
また、本発明のウェーハ移載方法は、旋回機構および昇降機構により旋回および昇降させられるベースにそれぞれ同方向に水平移動自在に設けられた、少なくとも第1のスライダ、第2のスライダおよび第3のスライダと、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、および前記第3のスライダそれぞれに1つ以上設けられ、かつ上下方向に所定間隔で並ぶウェーハ保持プレートとを備えてなるウェーハ移載機のウェーハ移載方法であって、前記第1のスライダを水平移動させ、前記第1のスライダに、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを一緒に動くように連結し、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを前記連結機構で連結することによって、前記ウェーハ保持プレート上のウェーハを1枚、2枚あるいは5枚同時にボートに移載するものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ボート上におけるウェーハの多様な配列に対応でき、複数枚のウェーハ保持プレートを用いてウェーハの移載を行うことにより、ウェーハ移載時間が短縮できるウェーハ移載機およびウェーハ移載方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明に適用される処理装置の斜透視図である。
【図2】図1に示す処理装置の側面透視図である。
【図3】ウェーハ移載機の基本動作の概略を説明するための斜視図である。
【図4】本発明のウェーハ移載機における、枚葉搬送のモードの一実施例を説明するための図である。
【図5】本発明のウェーハ移載機における、2枚搬送のモードの一実施例を説明するための図である。
【図6】本発明のウェーハ移載機における、一括搬送のモードの一実施例を説明するための図である。
【図7】本発明のウェーハ移載機の一実施例のベース上部の動作機構部の斜視図である。
【図8】本発明のウェーハ移載機の一実施例のベースから上部の動作機構部を上から見た図である。
【図9】本発明のウェーハ移載機の一実施例のベースから上部の動作機構部を上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に本発明の一実施形態を図面等によって説明する。なお、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。なお、各図の説明において、共通な機能を有する構成要素には同一の参照番号を付し、できるだけ説明の重複を避ける。
【0011】
先ず、本発明のウェーハ移載機の一実施例を使用する縦型熱処理装置を、図1および図2によって説明する。図1および図2の基板処理装置は、半導体装置(IC)の製造方法における1処理工程を実施する半導体製造装置の構成を説明するための図である。なお、以下の説明では、基板処理装置として、基板に酸化、拡散処理、CVD処理などを行なう縦型熱処理装置(以下、単に処理装置という)を適用した場合について述べる。図1は、本発明に適用される処理装置の斜透視図である。また、図2は図1に示す処理装置の側面透視図である。101は本発明の処理装置、103は正面メンテナンス口、104はメンテナンス扉、105はカセット載置棚(FOUP棚)、107は予備カセット棚、110はウェーハキャリアとしてのFOUP(カセット)、111は筺体、111aは筺体111の正面壁、112はカセット搬入搬出口(FOUP搬入搬出口)、113はフロントシャッタ(FOUP OPENER)、114はカセットステージ(FOUP受渡し台:I/Oステージ)、115はボートエレベータ(基板保持具昇降機構)、118はカセット搬送装置(FOUP搬送装置)、118aはカセットエレベータ(FOUP昇降機構)、118bはカセット搬送機構(FOUP搬送機構)、123は移載棚、125はウェーハ移載機(基板移載機構)、125aはウェーハ移載装置(基板移載装置)、125bはウェーハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)、125cはツイーザ(ウェーハ保持プレート)、128はアーム、133はクリーンエア、134aはクリーンユニット、134bはクリーンユニット、147は炉口シャッタ(炉口開閉機構)、200はウェーハ(基板)、202は処理炉、217はボート(基板保持具)、219はシールキャップである。なお、ウェーハ200は、シリコン等からなる。また、ボート217は、例えば、QUARTZ BOATである。
【0012】
図1および図2に示されているように、本発明の処理装置101は、ウェーハ200を収納したFOUP110が使用され、筐体111を備えている。なお、ウェーハ200は、FOUP110に装填され密閉された状態で搬送される。筐体111の正面壁111aの下方には、メンテナンス可能に設けられた開口部として、正面メンテナンス口103が配設されている。そして、この正面メンテナンス口103を開閉するために、正面メンテナンス扉104が設けられている。メンテナンス扉104には、FOUP搬入搬出口112が筐体111内外を連通するように配設されている。FOUP搬入搬出口112は、FOUP OPENER113によって開閉される。
FOUP搬入搬出口112の筐体111内側には、I/Oステージ114が設置されている。カセット110は、I/Oステージ114上に、工程内搬送装置(図示せず)によって搬入され、かつまた、I/Oステージ114上から搬出されるようになっている。
I/Oステージ114は、工程内搬送装置によって、FOUP110内のウェーハ200が垂直姿勢となり、FOUP110のウェーハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。I/Oステージ114は、FOUP110を筐体後方に右回り縦方向90°回転し、FOUP110内のウェーハ200が水平姿勢となり、FOUP110のウェーハ出し入れ口が筐体後方を向くように動作可能となるよう構成されている。
【0013】
筐体111内の前後方向の略中央部には、FOUP棚105が設置されており、FOUP棚105は、複数段複数列にて、複数個のFOUP110を保管するように構成されている。FOUP棚105には、移載棚123が設けられている。かつ、FOUP棚105に設けられた移載棚123には、ウェーハ移載機125の搬送対象となるFOUP110が収納される。
また、縦型熱処理装置においては、I/Oステージ114は、筺体111の前面下部に設けられ、FOUP110を外部と受け渡しする。I/Oステージ114の上方には、予備FOUP棚107が設けられ、予備的にFOUP110を保管するように構成されている。
【0014】
I/Oステージ114とFOUP棚105との間には、FOUP搬送装置118が設置されている。FOUP搬送装置118は、FOUP110を保持したまま上下(CZ軸)方向に昇降可能なFOUPエレベータ118a(以下、CZ軸118aと称する)と搬送機構としてのFOUP搬送機構118bとで構成されている。さらに、CZ軸118aには、ロボットアーム(以下、CX軸と称する)が取り付けられ、CZ軸とCX軸との協動によりFOUP110を上下左右に搬送する。そして、FOUP110の搬送は、CX軸にFOUP110を載置した状態で行い、FOUP搬送装置118は、CZ軸118aおよびCX軸と、FOUP搬送機構118bとの連続動作により、I/Oステージ114、FOUP棚105、予備FOUP棚107との間で、FOUP110を搬送するように構成されている。
即ち、FOUP110は、開口面を後方に向けた状態でI/Oステージ114上に搬送される。CZ軸118aおよびCX軸は、I/Oステージ114で取り込まれたFOUP110を、昇降動、回転動および水平動の共同で、I/Oステージ114からFOUP棚105に搬送し、収容される。
FOUP110の搬送は、FOUP110をCX軸上に搭載した状態で行われる。
以上の動作が繰り返され、所要数のFOUP110がFOUP棚105に搬送される。
【0015】
FOUP棚105の後方には、ウェーハ移載機125が設置されており、ウェーハ移載機125は、ウェーハ200を水平方向に回転ないし直動可能なウェーハ移載装置125aと、ウェーハ移載装置125aを昇降させるためのウェーハ移載装置エレベータ125bとで構成されている。ウェーハ移載装置エレベータ125bは、耐圧筺体である筺体111の右側端部に設置されている。これら、ウェーハ移載装置エレベータ125bおよびウェーハ移載装置125aの連続動作により、ウェーハ移載装置125aのウェーハ保持プレート25cをウェーハ200の載置部として、ボート217に対してウェーハ200を装填(チャージング)および脱装(ディスチャージング)するように構成されている。
即ち、次にボート217にウェーハ200を移載する場合には、移載の対象となっているFOUP110をFOUP棚105のFOUP昇降機構118aにより授受位置に移動させた状態で待機する。FOUP搬送装置118では、CZ118a軸およびCX軸は、再び昇降動、回転動および水平動の協働により、FOUP110をCX軸上に搭載して、FOUP棚105からFOUP OPENER113にFOUP110を搬送する。FOUP110は、開口面を後方に向けた状態でFOUP OPENER113に載置される。その後、FOUP OPENER113により蓋をFOUP110から取り外すものである。
【0016】
また図2に示すように、筐体111の後部上方には、処理炉202が設けられている。処理炉202の下端部は、炉口シャッタ(炉口開閉機構)147により開閉されるように構成されている。
処理炉202の下方には、ボートエレベータ(E軸)115が設けられ、ボート217を処理炉202に昇降させる昇降機構として動作する。アーム128は、ボートエレベータ115の昇降台に連結された連結部として設けられ、アーム128には、蓋体としてのシールキャップ219が水平に据え付けられている。シールキャップ219は、ボート217を垂直に支持し、処理炉202の下端部を閉塞可能なように構成されている。
ボート217は、複数本の保持部材を備えており、複数枚(例えば、50枚〜150枚程度)のウェーハ200を、その中心を揃えて垂直方向に整列させた状態で、それぞれ水平に保持するように構成されている。
【0017】
筺体111内の後方上部には反応炉が設けられ、反応炉には下方からボートエレベータ115(以下、E軸115という。)により、ボート217が挿入/引き出し可能となっている。下降状態のボート217とFOUP OPENER113との間には、本発明のウェーハ移載機が設けられている。
【0018】
さらに、図1に示すように、カセット棚105の上方には、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するために、クリーンユニット134aが設けられており、クリーンエア133を前記筐体111の内部に流通させるように構成されている。このクリーンユニット134aは、清浄化した雰囲気であるクリーンエアを供給するように、供給ファンおよび防塵フィルタで構成されている。
また、図1に模式的に示すように、ウェーハ移載装置エレベータ125bおよびボートエレベータ115側と反対側の筐体111の左側端部には、クリーンエアを供給するために、供給ファンおよび防塵フィルタで構成されたクリーンユニット134bが設置されており、クリーンユニット134bから吹き出されたクリーンエアは、ウェーハ移載装置125a、ボート217を流通した後に、図示しない排気装置に吸い込まれて、筐体111の外部に排気される構成となっている。
【0019】
次に、本発明の処理装置の動作について、図1および図2を用いて説明する。
図1および図2に示すように、FOUP110がI/Oステージ114に供給されるに先立って、FOUP搬入搬出口112がFOUP OPENER113によって開放される。その後、FOUP110はFOUP搬入搬出口112から搬入され、I/Oステージ114の上にウェーハ200が垂直姿勢であって、FOUP110のウェーハ出し入れ口が上方向を向くように載置される。その後、FOUP110は、I/Oステージ114が回転制御することによって、FOUP110内のウェーハ200は水平姿勢となり、FOUP110のウェーハ出し入れ口が筐体後方に向くように、筐体後方に右周り縦方向90°回転する。
【0020】
次に、FOUP110は、FOUP棚105ないし予備FOUP棚107の指定された棚位置へFOUP搬送装置118によって自動的に搬送されて受け渡され、一時的に保管された後、FOUP棚105ないし予備FOUP棚107からFOUP搬送装置118によって移載棚123に移載されるか、もしくは直接移載棚123に搬送される。
即ち、ウェーハ移載機は、昇降動、回転動、水平進退動の協働で、FOUP110内のウェーハ200を下降状態のボート217に移戴する。
ウェーハ200の移載は、予定された枚数となるまで複数のFOUP110に対して実行される。ボート217に所要数のウェーハ200が装填されると、E軸115は、ボート217を上昇させ、反応炉内に挿入する。即ち、予め指定された枚数のウェーハ200がボート217に装填されると、炉口シャッタ147は、閉じていた処理炉202の下端部を開放する(開く)。続いて、ウェーハ200群を保持したボート217は、シールキャップ219がボートエレベータ115によって上昇されることにより、処理炉202内へ搬入(ローディング)されて行く。
【0021】
ローディング後は、処理炉202にてウェーハ200に任意の処理が実施される。
処理後は、上述の逆の手順で、ウェーハ200およびカセット110は、筐体111の外部へ払出される。
反応炉内でウェーハ200に所要の処理が施された後、E軸115は、ボート217を降下させ、反応炉より引き出す。ボート217は、ウェーハ200が所要温度に冷却された後、処理済みのウェーハとして、上記した手順と逆の手順で外部に搬出される。
即ち、FOUP110が移載棚123に移載されると、ウェーハ200は、FOUP110からウェーハ移載機125のウェーハ保持プレート125cによって、ウェーハ出し入れ口を通じてピックアップされ、ボート217に装填(チャージング)される。ウェーハ移載機125は、ボート217にウェーハ200を受け渡した後は、FOUP110に戻り、次のウェーハ200をボート217に装填する。
【0022】
次に、図3によってウェーハ移載機の基本動作の概略を説明する。図3は、処理装置に適用するウェーハ移載機の基本動作の概略を説明するための斜視図である。図3は、特許文献1の図5を再掲した図であり、ウェーハ移載機の要部のみを示す。300は本発明のウェーハ移載機、301はベース、302は旋回機構、303は旋回軸、304はレール、305はスライダ、306はプレート固定部、307はウェーハ保持プレート(ツイーザ)、308は駆動方向、309は搬送枚数切り替え機構である。
【0023】
図3において、ウェーハ移載機300は、所定枚数のウェーハをFOUP110とボート217間で水平姿勢に保持し、移載するものである。ウェーハを所定枚数ずつ移載できるように、作業部分に、上下方向に所定ピッチで並ぶ所定段数(通常5段)のウェーハ保持プレート307を備えている。ウェーハ保持プレート307のピッチは、ボートおよびウェーハカセットのウェーハ保持ピッチと同一である。
また、ウェーハ移載機においては、ウェーハ保持プレート307を作業すべき高さに位置合わせすると共にウェーハ保持プレート307をカセットストッカ(FOUP棚)とボートに交互に振り向ける必要がある。従って、昇降機構(図示しない)と、昇降機構によって昇降させられる旋回機構302とを備えている。
そして、旋回機構302の上にベース301が水平に載置され、ベース301上に、2本のレール304、それぞれのレール304上を同方向に水平移動する2つのスライダ305、および移載するウェーハの枚数を切り替える搬送枚数切り替え機構309が設けられる。2つのスライダ305上には、プレート固定部306が設けられ、プレート固定部306には、所定枚数のウェーハを保持するツイーザ307が設けられている。ウェーハ保持プレート307の向く方向は、旋回機構302によって180°変更できる。レール304とスライダ305によって、プレート固定部306およびウェーハ保持プレート307は、前後方向に水平に、スライド自在である。
【0024】
このウェーハ移載機300により、カセット棚105のFOUP110からウェーハをボートに移載する場合には、まず、昇降機構によりベース302を昇降させ、カセット棚105の中の移載すべきウェーハの位置にプレート固定部306を位置決めする。その状態で、プレート固定部306を前進させ、ウェーハ保持プレート307をFOUP110内に挿入し、プレート固定部306を僅かに上昇させてウェーハを保持する。その後、プレート固定部306を後退させることにより、移載すべきウェーハをFOUP110より取り出す。
【0025】
次いで、ベース301を180度回転させて、プレート固定部306をボートに対峙させる。そして、昇降台を昇降させて、プレート固定部306をウェーハを移載すべき位置に位置決めし、その状態で、プレート固定部306を前進させて、ウェーハをボートに挿入し、プレート固定部306を僅かに下降させて、ウェーハをボートに移載する。その後、プレート固定部306を後退させることで、1回の移載動作が終了する。続いて、次のウェーハの移載を行う場合は、同様の操作を繰り返す。
また、ボートからカセット棚105にウェーハを移載する場合は、上記の動作と逆順の動作で移載する。
【0026】
次に、図1および図2の基板処理装置に適用する、本発明のウェーハ移載機の一実施例の詳細について、図4〜図7によって説明する。
図4〜図7の実施例におけるウェーハ移載機は、従来通りのウェーハ5枚一括搬送のモードとウェーハ枚葉搬送のモードに加え、2枚搬送のモードを追加し、3種類の搬送モードを用いた手段で説明する。
しかし、以下の説明は、本発明の一実施形態を説明するためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素若しくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であり、これらの実施形態も本願発明の範囲に含まれる。
【0027】
図4〜図7の実施例におけるウェーハ移載機は、旋回機構および昇降機構により、旋回および昇降させられるベースと、ベースにそれぞれ同方向に水平移動自在に設けられた少なくとも3つのスライダと、スライダを同方向に水平移動させる駆動機構を設けたものである。
さらに、3つのスライダが1つ、2つ、または3つが同時に動くように、スライダを連結および解除することができる連結機構と、各スライダに1個以上設けられ、かつ各スライダを連結機構で連結したとき、上下方向に所定間隔で並ぶウェーハ保持プレート(ツイーザ)とを備えている。
各スライダの連結は、電動シリンダにより切り替える。電動シリンダは、従来のエアシリンダと異なり、複数の任意のポジションに静止することが可能なシリンダである。
【0028】
以下、枚葉搬送のモードを図4で説明し、2枚搬送のモードを図5で説明し、一括搬送のモードを図6で説明する。
図4は、本発明のウェーハ移載機の一実施例における、枚葉搬送のモードを説明するための図である。また、図5は、本発明のウェーハ移載機の一実施例における、2枚搬送のモードを説明するための図である。さらに、図6は、本発明のウェーハ移載機の一実施例における、一括搬送のモードを説明するための図である。なお、図4〜図6は、本発明のウェーハ移載機の一実施例のベースから上部の動作機構部を上から見た図である。図4〜図6それぞれにおいて、(a)は水平移動前の連結の状態、(b)は水平移動の状態を示す。また、図4〜図6は、ウェーハをボートへ搬送しようとしている図である。401は電動シリンダ、403−1と403−2は枚葉スライダ、403−3は3枚スライダ、404−1と404−2はレール、405はガイド、402はガイド405を前後方向に水平移動させる水平駆動機構、406−11は枚葉スライダ403−1の側孔部、406−21は枚葉スライダ403−2の側孔部、406−12は枚葉スライダ403−2の貫通孔、406−22は3枚スライダ403−3の貫通孔、407−1は連結部、407−2は連結部、411は電動シリンダ401のシリンダ部、412は電動シリンダ401のシリンダ部411に取り付けたシリンダヘッド部である。これらの部品は、図3で説明したベース301上に設けられている。従って、図3と同様に、昇降機構と、昇降機構によって昇降させられる旋回機構とを備えている(図示しない)。
【0029】
なお、枚葉スライダ403−1上には、プレート固定部と1枚のウェーハを保持するためのウェーハ保持プレートが設けられる。また、枚葉スライダ403−2上には、プレート固定部と1枚のウェーハを保持するためのウェーハ保持プレートが設けられる。さらに、3枚スライダ403−3上には、プレート固定部と3枚のウェーハを保持するためのウェーハ保持プレートが設けられる。ウェーハ保持プレートのピッチは、ボートおよびウェーハカセットのウェーハ保持ピッチと同一である。
【0030】
また、図7に、本発明の図4〜図6のウェーハ移載機のベース上部の動作機構部の斜視図を示す。図7は、本発明のウェーハ移載機の一実施例のベース上部の動作機構部の斜視図である。図7では、煩雑となるため、電動シリンダ401、シリンダ部411、シリンダヘッド412、連結部407−1、連結部407−2、側孔部406−11、側孔部406−21、貫通孔406−12、および貫通孔406−22を図示していない。
なお、図7のそれぞれのスライダ上に、プレート固定部とウェーハ保持部とが取り付けられる。
【0031】
図4〜図5において、ベースには、水平駆動機構402、レール404−1、およびレール404−2が、前後方向に水平に延伸している。また、ベースには、電動シリンダ401が固定され、電動シリンダ401のシリンダ部411は、水平駆動機構402、レール404−1、およびレール404−2と直角の方向にストロークを有する。
【0032】
レール404−1上には、枚葉スライダ403−1がスライド可能に設けられる。同様に、レール404−2上には、3枚スライダ403−3がスライド可能に設けられる。さらに、レール404−1およびレール404−2上にまたがって枚葉スライダ403−2がスライド可能に設けられる。
レール404−1には、ガイド405が固定されている。ガイド405は、水平駆動機構402の駆動に連動しているため、取り付け固定された枚葉スライダ403−1と共に、それに取り付けられたプレート固定部およびウェーハ保持プレートも一緒に前後方向に水平移動する(図7参照。)。
【0033】
また、図4(a)、図5(a)、および図6(a)に示すように、この電動シリンダ401は、3つのポジションP1、P2、P3にて静止する。電動シリンダ401のシリンダヘッダ部412は、3つのポジションP1、P2、P3への移動に応じて、水平駆動機構402と直角の方向に移動する。シリンダヘッド部412に連動して、連結部407−1は、枚葉スライダ403−2の貫通孔406−12内や枚葉スライダ403−1の側孔部406−11内を移動する。同様に、シリンダヘッド部412に連動して、連結部407−2は、3枚スライダ403−3の貫通孔406−22内や枚葉スライダ403−2の側孔部406−21内を移動する。
【0034】
今、図4(a)において、電動シリンダ401のシリンダ部411およびシリンダヘッド部412は、所定のポジションP1で静止している。この時、電動シリンダ401に連動して、連結部407−1および連結部407−2の先端部はどちらも側孔部406−11および側孔部406−21に進入しない。
この状態で、水平駆動機構402が移動(例えば、後方向に移動)すると、図4(b)に示すように、水平駆動機構402に固定されたガイド405および枚葉スライダ403−1が連動して水平移動する(矢印410)。しかし、枚葉スライダ403−2および3枚スライダ403−3は、枚葉スライダ403−1と連結していないため水平移動しない。
従って、枚葉スライダ403−1上に取り付けられたプレート固定部306−1だけが移動し、枚葉スライダ403−2に取り付けられたプレート固定部306−2および3枚スライダ403−3に取り付けられたプレート固定部306−3は移動しない。この結果、1つのプレート固定部306−1のみが水平移動し、当該プレート固定部306−1に取り付けられた1つのウェーハ保持プレートのみが移動する。この結果、1枚のウェーハのみをボートに移載(装填)することができる。
また、例えば、水平駆動機構402には、最下段のウェーハ保持プレートが取り付けられたスライダ403−1がガイド405によって接続されている。
【0035】
なお、起動直後等の初期状態では、シリンダ部411およびシリンダヘッド部412が、ポジションP1に位置することを確実にするために、電動シリンダ401を制御して、例えば、一度、ポジションP2またはポジションP3に移動し、その後電動シリンダ401を制御してポジションP1に移動する。また、別の搬送モードから本搬送モードに移行する場合には、ポジションP1に変更するように切り替えるようにしても良い。
【0036】
次に、図5(a)において、枚葉スライダ403−2には、水平移動させる駆動機構が直接取り付けられていない。このため、枚葉スライダ403−1と連結することで水平移動する。
即ち、図5(a)において、電動シリンダ401のシリンダ部411およびシリンダヘッド部412は、所定のポジションP2で静止している。この時、電動シリンダ401に連動して、連結部407−2の先端部は、側孔部406−21に進入していない。しかし、連結部407−1の先端部は、側孔部406−21に進入する。
この状態で、水平駆動機構402が後方向に移動すると、図5(b)に示すように、枚葉スライダ403−1および枚葉スライダ403−2は、水平駆動機構402に固定されたガイド405および枚葉スライダ403−1が連動して水平移動する(矢印410および510)。しかし、3枚スライダ403−3は、枚葉スライダ403−1または枚葉スライダ403−2と連結していないため水平移動しない。
従って、枚葉スライダ403−1上に取り付けられたプレート固定部306−1、および、枚葉スライダ403−2に取り付けられたプレート固定部306−2が移動し、3枚スライダ403−3に取り付けられたプレート固定部306−3は移動しない。この結果、2つのウェーハ保持プレートが水平移動する。この結果、枚葉スライダ403−1および403−2上のプレート固定部306−1および306−2に各々1つずつに備えられたウェーハ保持プレートが水平移動し、ウェーハの2枚搬送が行われる。この結果し、2枚のウェーハのみをボートに移載(装填)することができる。
また、例えば、このような、2枚搬送の搬送モードの場合には、最下段と最下段から2枚目のウェーハを搬送するように、スライダ403−2には、最下段から2番目のウェーハ保持プレートが取り付けられている。
なお、シリンダヘッド部412は、前後方向に切り込み等を設け、連結部407−1の水平移動を妨げないように設けられる。
【0037】
なお、起動直後等の初期状態では、シリンダ部411およびシリンダヘッド部412が、ポジションP2に位置することを確実にするために、電動シリンダ401を制御して、例えば、一端ポジションP1またはポジションP3に移動し、その後電動シリンダ401を制御してポジションP2に移動する。また、別の搬送モードから本モードに移行する場合には、ポジションP2に変更するように切り替えるようにしても良い。
【0038】
次に、図6(a)において、3枚スライダ403−3もまた、枚葉スライダ403−2と同様に、水平移動させる駆動機構が直接取り付けられていない。このため、枚葉スライダ403−1と連結された枚葉スライダ403−2にさらに連結することで水平移動する。
即ち、電動シリンダ401のシリンダ部411およびシリンダヘッド部412は、所定のポジションP3で静止している。この時、電動シリンダ401に連動して、連結部407−1の先端部は、側孔部406−21に進入する。同時に、連結部407−2の先端部は、側孔部406−22に進入する。
この状態で、水平駆動機構402が移動すると、図6(b)に示すように、枚葉スライダ403−1、枚葉スライダ403−2、および3枚スライダ403−3は、水平駆動機構402に固定されたガイド405に連動して、枚葉スライダ403−1が連動して水平移動する(矢印410、510および610)。
従って、枚葉スライダ403−1上に取り付けられたプレート固定部306−1、枚葉スライダ403−2に取り付けられたプレート固定部306−2、および、3枚スライダ403−3に取り付けられたプレート固定部306−3が、すべて移動する。この結果、プレート固定部306−1に取り付けられた1つのウェーハ保持プレート、プレート固定部306−2に取り付けられた1つのウェーハ保持プレート、プレート固定部306−3に取り付けられた3つのウェーハ保持プレートが水平移動し、合計5枚のウェーハをボートに移載(充填)することができる。
なお、シリンダヘッド部412は、前後方向に切り込み等を設け、連結部407−1および連結部407−2の水平移動を妨げないようにしている。
【0039】
なお、初期状態では、シリンダ部411およびシリンダヘッド部412が、ポジションP3に位置することを確実にするために、電動シリンダ401を制御して、例えば、一端ポジションP1またはポジションP2に移動し、その後電動シリンダ401を制御してポジションP3に移動する。また、別の搬送モードから本モードに移行する場合には、ポジションP3に変更するように切り替えることで良い。
【0040】
なお、上記図4〜図7の実施例において、スライダ403−1および403−2に取り付けられたウェーハ保持プレートの数(即ち、移載するウェーハの数)は、それぞれ1で、スライダ403−3に取り付けられたウェーハ保持プレートの数(即ち、移載するウェーハの数)は、3であった。しかし、各スライダに取り付けられたウェーハ保持プレートの数が任意の数で良いことは勿論である。
また、上記図4〜図7の実施例においては、ボートにウェーハを移載(充填)するためのウェーハ移載機の搬送形態についてのみ説明している。しかし、また、カセットからウェーハをウェーハ移載機に移載するための搬送形態についても上記と同様であり、ボートから処理を終えたウェーハを移載する動作が、上記と逆の手順であることは言うまでもない。
【0041】
本発明の移載機の他の実施例を図8および図9に示す。図8、図9は、それぞれ、本発明のウェーハ移載機の一実施例のベースから上部の動作機構部を上から見た図である。805はガイド、803−1〜803−3および903−1〜904−1はスライダである。
図8においては、ガイド805に直接取り付けられるスライダ803−1は、2本のレール404−1および404−2にまたがるように設け、2つのスライダ803−2および803−3が、どちらも個々に、図示しない連結部によってスライダ803−1と連結するように構成される。図8の実施例では、3つのスライダ803−1、803−2、および803−3が、1つ、2つ、または3つ同時に動くように、スライダを連結および解除することができる。
また図9においても、図8と同様であるが、ガイド805に直接取り付けられるスライダ903−1は、1本のレール404−1に設けられ、3つのスライダ903−2、903−3および903−4が、どれも個々に、図示しない連結部によってスライダ903−1と連結するように構成される。図9の実施例では、4つのスライダ903−1〜903−4が、1つ、2つ、3つ、または4つ同時に動くように、スライダを連結および解除することができる。
【0042】
上記、図1〜図9の実施例のウェーハ移載機によれば、従来のウェーハ一括搬送のモードとウェーハ枚葉搬送のモードに加え、2枚〜n枚搬送のモードを追加可能で、複数種類の搬送モードを切り替える手段を構成可能である。
即ち、ボート上におけるウェーハの多様な配列に対応でき、複数枚のウェーハ保持プレートを用いてウェーハの移載を行うことにより、ウェーハ移載時間が短縮できるウェーハ移載機およびウェーハ移載方法を提供することができる。この結果、FOUP〜ボート間におけるウェーハ移載時間を短縮させ、スループットが向上した縦型熱処理装置を提供することができる。
【0043】
なお、上記電動シリンダによる搬送枚数切り替え機構は、本発明の一実施例であり、本発明の移載機において、左右方向にスライダを連結し、前後方向に1〜n台のスライダを移動するように、連結部を移動させる機構であれば良いことは勿論のことである(nは2以上の自然数)。
【符号の説明】
【0044】
101:本発明の処理装置、 103:正面メンテナンス口、 104:メンテナンス扉、 105:カセット載置棚(FOUP棚)、 107:予備カセット棚、 110:FOUP(カセット)、 111:筺体、 111a:筺体111の正面壁、 112:カセット搬入搬出口(FOUP搬入搬出口)、 113:フロントシャッタ(FOUP OPENER)、 114:カセットステージ(FOUP受渡し台:I/Oステージ)、 115:ボートエレベータ(ウェーハ保持プレート昇降機構)、 118:カセット搬送装置(FOUP搬送装置)、 118a:カセットエレベータ(FOUP昇降機構)、 118b:カセット搬送機構(FOUP搬送機構)、 123:移載棚、 125:ウェーハ移載機(基板移載機構)、 125a:ウェーハ移載装置(基板移載装置)、 125b:ウェーハ移載装置エレベータ(基板移載装置昇降機構)、 125c:ツイーザ(ウェーハ保持プレート)、 128:アーム、 133:クリーンエア、 134a:クリーンユニット、 134b:クリーンユニット、 147:炉口シャッタ(炉口開閉機構)、 200:ウェーハ(基板)、 202:処理炉、 217:ボート(基板保持具)、 219:シールキャップ、 300:ウェーハ移載機、 301:ベース、 302:旋回機構、 303:旋回軸、 304:レール、 305:スライダ、 306、306−1〜306−3:プレート固定部、 307:ウェーハ保持プレート(ツイーザ)、 308:駆動方向、 309:搬送枚数切り替え機構、 401:電動シリンダ、 402:水平駆動機構、 403−1:枚葉スライダ、 403−2:枚葉スライダ、 403−3:3枚スライダ、 404−1、404−2:レール、 405:ガイド、 406−1:側孔部、 406−12:貫通孔、 406−21:側孔部、 406−22:貫通孔、 407−1:連結部、 407−2:連結部、 411:シリンダ部、 412:シリンダヘッド部、 805:ガイド、 803−1〜803−3、903−1〜904−1:プレート固定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
旋回機構および昇降機構により旋回および昇降させられるベースと、
該ベースにそれぞれ同方向に水平移動自在に設けられた少なくとも第1のスライダ、第2のスライダおよび第3のスライダと、
前記第1のスライダを水平移動させる駆動機構と、
前記第1のスライダに、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを一緒に動くように連結し、かつ連結を解除することのできる連結機構と、
前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを前記連結機構で連結したとき、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、および前記第3のスライダそれぞれに1つ以上設けられ、かつ上下方向に所定間隔で並ぶウェーハ保持プレートとを備えてなることを特徴とするウェーハ移載機。
【請求項2】
旋回機構および昇降機構により旋回および昇降させられるベースにそれぞれ同方向に水平移動自在に設けられた、少なくとも第1のスライダ、第2のスライダおよび第3のスライダと、前記第1のスライダ、前記第2のスライダ、および前記第3のスライダそれぞれに1つ以上設けられ、かつ上下方向に所定間隔で並ぶウェーハ保持プレートとを備えてなるウェーハ移載機のウェーハ移載方法であって、
前記第1のスライダを水平移動させ、前記第1のスライダに、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを一緒に動くように連結し、前記第2のスライダ、あるいは前記第2のスライダおよび前記第3のスライダを前記連結機構で連結することによって、前記ウェーハ保持プレート上のウェーハを1枚、2枚あるいは5枚同時にボートに移載することを特徴とするウェーハ移載方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−119606(P2012−119606A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−270160(P2010−270160)
【出願日】平成22年12月3日(2010.12.3)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】