説明

オイルパン

【課題】オイルシール圧入部の口開きを抑制することが可能な構造のオイルを提供する。
【解決手段】オイルシール圧入部3が設けられたオイルパン端部1bの近傍に位置するボルト座部10に、オイルシール圧入方向に肉抜きした肉抜き部14を設けている。このような肉抜き部14を設けておくことにより、シリンダ200へのオイルパン1の締結時においてボルトBを締め付ける際に、オイルパン1が、オイルシール圧入部3の口開き方向に力が加わらない側に変形するようになるので、オイルシール圧入部3の口開きを抑制することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両などに搭載されるエンジン(内燃機関)のエンジンオイルを貯留するオイルパンに関する。
【背景技術】
【0002】
車両等に搭載されるエンジンの潤滑・冷却にはエンジンオイルが用いられている。エンジンオイルは、エンジンの下部に設けられたオイルパンに貯留され、オイルポンプによってエンジン各部に循環される。エンジン各部を循環したエンジンオイルは、下方のオイルパン内に落下(滴下)して貯留される。オイルパン内に貯留のオイルは、再度、オイルポンプによってエンジン各部に循環される。
【0003】
このようなオイルパンはシリンダブロック下部にボルトによって締結されている。例えば、オイルパンにシリンダブロックへの連結部(ボルト座部)を設けるとともに、その連結部にボルト挿通穴を設け、オイルパンをシリンダブロックの下部の所定位置に配置した状態で、前記オイルパンの連結部のボルト挿通穴にボルトを下方から挿通し、シリンダブロックの雌ねじ穴にボルトをねじ込むことによって、オイルパンをシリンダブロックに締結している(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、例えば、シリンダブロック及びオイルパンの後端部にミッションケースを連結する構造のものでは、シリンダブロック及びオイルパンの後端部で、クランクシャフトのリアエンドが貫通する部分に、クランクケース内部のエンジンオイルが外部(ミッションケース側)に漏出しないように密閉するためのオイルシールが圧入されている。その構造の一例を図9を参照して説明する。
【0005】
図9に示す例においては、シリンダブロック501及びオイルパン502の後端部の側壁501a,502aにそれぞれ半円形状の切欠き511,521が設けられており、シリンダブロック501にオイルパン502を組み付けた状態で円形の貫通穴503(クランクシャフトのリアエンド貫通用穴)が形成され、その円形の貫通穴503の内周部(オイルシール圧入部510)にリング状のオイルシール504が圧入されている。
【0006】
また、図9に示す構造において、オイルパン502の後端部近傍に、ボルト挿通穴521を有するボルト座部520が配置されており、このボルト座部520のボルト挿通穴521にボルトBを下方から挿通し、シリンダブロック501に壁体に設けた雌ねじ穴512にボルトBをねじ込むことによって、オイルパン502をシリンダブロック501に締結している。なお、図9には、オイルパン502の後端部(ミッションケース側の端部)に位置するボルト座部520のみを示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開昭62−247158号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、最近ではシリンダブロックの軽量化が図られており、シリンダブロックの剛性があまり高くないものがある。こうしたシリンダブロックを対象として、図9に示すような構造を構築した場合、オイルパン502をシリンダブロック501にボルトBによって締結する際に、オイルシール圧入部510の口開きが発生する場合がある。すなわち、オイルパン501のミッションケースとの合わせ部520は剛性が高いため、シリンダブロック501の剛性(オイルパンの締結部分の剛性)が弱い場合、ボルトBによってオイルパン502をシリンダブロック501に締結する際に、ボルトBの軸力によって、シリンダブロック501側が変形してしまい、これによってオイルパン502が図9の太矢印で示す向き(オイルパン502の端部がシリンダブロック501から離れる側)に変形して、オイルシール圧入部510の口開きが生じる場合がある。こうした口開きが生じるとオイルシール性が低下する。
【0009】
本発明はそのような実情を考慮してなされたもので、オイルシール圧入部の口開きを抑制することが可能な構造のオイルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、シリンダブロックにボルトによって締結されるオイルパンであって、当該オイルパンの端部にオイルシール圧入部が設けられているとともに、前記シリンダブロックに締結するためのボルトのボルト座部が設けられてなるオイルパンを前提としており、このようなオイルパンにおいて、前記オイルシール圧入部が設けられた端部の近傍に位置するボルト座部に、オイルシール圧入方向に肉抜きされることによって形成された肉抜き部が設けられていることを技術的特徴としている。
【0011】
このように、オイルシール圧入部側のオイルパン端部の近傍に位置するボルト座部に肉抜き部を設けると、シリンダブロックへのオイルパンの締結時においてボルトを締め付ける際に、ボルトの軸力によって、ボルト座部のボルト座面側の部材(肉抜き部の下方の下側座部)がシリンダブロック側に引き寄せられて、オイルパンがシリンダブロック側に変形する(図7の太矢印で示す向きに変形する)。つまり、シリンダブロック端部にオイルパン端部(オイルシール圧入部側の端部)を押し付けようとする側にオイルパンが変形するので、オイルシール圧入部の口開き方向に力が加わらないようになる。これによってオイルシール圧入部の口開きを抑制することができる。
【0012】
なお、ボルト座部はオイルパンの裏側に配置されており、上記オイルシール圧入部側のオイルパン端部の近傍に位置するボルト座部については、上記した肉抜き部を形成するために、当該ボルト座部のボルト締結方向の長さ寸法(シリンダブロック合わせ面からのボルト座面までの高さ寸法)を大きくしている。
【0013】
本発明において、ボルト座部の側面から、前記オイルシール圧入部が設けられた端部に対して離反する向きに延びる補強リブを設けておいてもよい。このような補強リブを設けておくと、ボルトを締め付ける際に、オイルシール圧入部の口開き方向へのオイルパンの変形を規制することができ、オイルシール圧入部の口開きをより効果的に抑制することができる。
【0014】
ここで、ボルト座部の肉抜き部のボルト締付方向の長さ寸法は大きいほど、上記したオイルパンのシリンダブロック側(シリンダブロックにオイルパン端部を押し付ける側)への変形量を多くすることが可能であるが、その肉抜き部の長さ寸法が大きすぎると、オイルパン自体の剛性が低下し、また、オイルパンの横方向(ボルト締付方向と交差する方向)への変形が生じやすくなる。このような点を考慮し、本発明では、肉抜き部のボルト締付方向の長さ寸法を大きくする場合、ボルト座部の肉抜き部の内部に、補強プレートをボルト締付方向と直交する方向に沿って配置して、オイルパン自体の剛性を確保するとともに、オイルパンの横方向への変形を規制する。
【0015】
本発明において、肉抜き部の形状を、ボルト締付方向の長さに対し、そのボルト締付方向と直交する方向の長さが大きい横長形状としてもよい。このように肉抜き部を横長形状とすると、上記したオイルパンのシリンダブロック側(シリンダブロックにオイルパン端部を押し付ける側)への変形量を多くしながら、オイルパンの横方向への変形を抑制することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、オイルシール圧入部が端部に設けられたオイルパンにおいて、そのオイルシール圧入部が設けられたオイルパン端部の近傍に位置するボルト座部に、オイルシール圧入方向に肉抜きされることによって形成された肉抜き部を設けているので、オイルシール部の口開きを抑制することができ、オイルシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明のオイルパンの一例を示す側面図である。
【図2】図1のV−V矢視図である。
【図3】図1のV−V矢視図であって、シリンダブロックにオイルパンをボルトによって締結した状態を示す図である。
【図4】図1のオイルパンをW方向から見た斜視図である。
【図5】図2のX−X断面図である。
【図6】図5のY−Y断面図である。
【図7】図1〜図6に示すオイルパンの作用説明図である。
【図8】ボルト座部の変形例を示す図である。
【図9】オイルシール圧入部の概略構造を示す図(想像線)とオイルパンのボルト座部の縦断面図とを併記して示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
本発明のオイルパンの一例を図1〜図6を参照して説明する。なお、この例の説明において、前後方向とは、エンジンのクランクシャフト(図示せず)の軸方向であり、後述するミッションケース300側を後側とする。
【0020】
この例のオイルパン1は、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両に搭載されるエンジン用のオイルパン(例えばアルミニウム合金製)であって、シリンダブロック200の下部にボルトB(図3及び図7参照)によって締結される。シリンダブロック200の後端部200a及びオイルパン1の後端部1bには、図示しないトルクコンバータ及びトランスミッション(例えば自動変速機)を収容したミッションケース300がボルトによって連結される。なお、シリンダブロック200は、例えばアルミニウム合金製で軽量化が図られている。
【0021】
オイルパン1には、図2及び図3に示すように、後端部1bの側壁15の上部中央に半円形の切欠き16が設けられている。また、シリンダブロック200の後端部200aの側壁201にも半円形の切欠き202(オイルパン1の切欠き16とは上下が逆向きの切欠き)が設けられており、このシリンダブロック200にオイルパン1を組み付けた状態で、シリンダブロック200の半円形の切欠き202とオイルパン1の半円形の切欠き16とが合わさって、円形の貫通穴2が形成される(図3参照)。この円形の貫通穴2は、クランクシャフトのリアエンド貫通用の穴であって、当該貫通穴2にリング状のオイルシール4が、シリンダブロック200及びオイルパン1の外部側(ミッションケース300側)から圧入される。
【0022】
このようにクランクシャフトのリアエンド貫通用の貫通穴2にオイルシール4を圧入配置することにより、クランクケース内部のエンジンオイルがトランスミッション側に漏出することを防止することができる。なお、以下の説明において、オイルシール4が圧入される部分をオイルシール圧入部3という。
【0023】
一方、オイルパン1の後端部1bの周縁部には、ミッションケース300との連結を行うための連結フランジ17が一体形成されている。連結フランジ17には、ミッションケース300との連結用のボルトを挿通するためのボルト挿通穴17aが設けられている。
【0024】
オイルパン1の裏側で当該オイルパン1の後端部1bの近傍に、シリンダブロック200に取り付けるためのボルト座部10,10が2箇所に設けられている。これらボルト座部10,10は、図2及び図3に示すように、半円形の切欠き16(オイルシール圧入部3)を挟んだ両側に配置されている。各ボルト座部10には、それぞれ、ボルト挿通穴13が上下方向(オイルパン1のシリンダブロック200への締結方向)に沿って形成されている。その各ボルト挿通穴13は、後述するように、上部ボルト挿通穴131と下部ボルト挿通穴132によって構成されている。
【0025】
なお、この例において、2つのボルト座部10,10の形状は多少異なるが、これら2つのボルト座部10,10は基本的に同じ構造であるので、説明を判りやすくするために同じ符号を付している。
【0026】
さらに、オイルパン1には、上端部周縁(後端部1bを除く部分)に取付フランジ18が一体形成されている。取付フランジ18には、シリンダブロック200への締結用のボルトを挿通するためのボルト挿通穴18aを有するボルト座部18b(図4参照)が適宜の箇所に設けられている。
【0027】
そして、このような構造のオイルパン1を、シリンダブロック200の下部の所定位置に配置した状態で、上記したオイルパン1の後端部1b近傍のボルト座部10のボルト挿通穴13、及び、取付フランジ18のボルト挿通穴18aの各ボルト挿通穴にボルトBを下方から挿通し、シリンダブロック200の壁体に設けた雌ねじ穴203(例えば、図3及び図7参照)にねじ込むことによって、オイルパン1の全体をシリンダブロック200に締結することができる。
【0028】
次に、この例のオイルパン1の特徴部分について説明する。
【0029】
この例では、オイルパン1の後端部1bの近傍に位置する各ボルト座部10に、それぞれ、オイルシール圧入方向(クランクシャフトの軸方向)に肉抜き(例えば鋳抜き)されることによって形成された肉抜き部14が設けられていることを技術的特徴としている。
【0030】
ボルト座部10の肉抜き部14は、オイルパン1の外部側からオイルシール圧入方向に沿って、ボルト挿通穴13(131,132)よりもオイルパン1内部側の位置にまで延びている。したがって、ボルト座部10は、肉抜き部14の上方の上側座部11と、肉抜き部14の下方の下側座部12とを有しており、その下側座部12の下面がボルト座面10aとなっている。
【0031】
また、上側座部11には上部ボルト挿通穴131が設けられており、下側座部12には下部ボルト挿通穴132が設けられている。上部ボルト挿通穴131と下部ボルト挿通穴132とは同一の軸(締結方向に沿う軸)上に配置されており、これら上部ボルト挿通穴131と下部ボルト挿通穴132の2つの挿通穴によって、ボルト座部10を貫通するボルト挿通穴13が構成されている。
【0032】
さらに、ボルト座部10には、図4、図5〜図7に示すように、当該ボルト座部10の側面からオイルパン1の後端部1bに対して離反する向きに延びる補強リブ19,19が設けられている。これら補強リブ19,19は、ボルト座部10の形成部分の剛性を高めて、ボルト締め付けの際に、オイルシール圧入部3の口開き方向へのオイルパン1の変形を規制するためのものである。
【0033】
なお、この例において、オイルパン1の後端部1b(オイルシール圧入部3側の端部)の近傍に位置するボルト座部10については、上記した肉抜き部14を形成するために、シリンダブロック200との合わせ面1aからのボルト座面10aまでの高さ寸法(ボルト座部10のボルト締結方向の長さ)を大きくしている。
【0034】
次に、この例の作用効果について述べる。
【0035】
まず、オイルパン1をシリンダブロック200に組み付ける際には、上述したように、オイルパン1を、シリンダブロック200の下部の所定位置に配置した状態で、ボルト座部10のボルト挿通穴13(131,132)、及び、取付フランジ18のボルト挿通穴18aにそれぞれボルトB(例えば図3、図7参照)を下方から挿通し、ボルトBをシリンダブロック200に締め付けることによってオイルパン1をシリンダブロック200に締結する。
【0036】
このようにして、オイルパン1をシリンダブロック200に組み付ける際に、オイルシール圧入部3の側方に位置するボルト座部10のボルト挿通穴13(上部ボルト挿通穴131及び下部ボルト挿通穴132)にボルトBを挿通して締め付けると、図7に示すように、そのボルトBの軸力によって、ボルト座部10の下側座部12(肉抜き部14の下方の部材)がシリンダブロック200側に引き寄せられてオイルパン1がシリンダブロック200側に変形する(図7の太矢印の方向に変形する)。つまり、シリンダブロック200の後端部200aにオイルパン後端部1b(オイルシール圧入部3の配置側の端部)を押し付けようとする側にオイルパン1が変形するので、オイルシール圧入部3の口開き方向に力が加わらないようになる。これによってオイルシール圧入部3の口開きを抑制することができ、オイルシール性を確保することができる。
【0037】
しかも、この例では、図4、図5〜図7に示すように、ボルト座部10に補強リブ19を設けているので、ボルトBを締め付ける際に、オイルシール圧入部3の口開き方向へのオイルパン1の変形を規制することができる。これによってオイルシール圧入部3の口開きをより効果的に抑制することができる。
【0038】
ここで、ボルト座部10の肉抜き部14のボルト締付方向の長さ、つまり、上側座部11の下面と下側座部12の上面との間の距離は大きいほど、上記したオイルパン1のシリンダブロック200側への変形量(図7に示す太矢印の方向への変形量)を多くすることができるが、その肉抜き部14の長さ寸法が大きすぎると、オイルパン1自体の剛性が低下し、また、オイルパン1の横方向(ボルト締付方向と交差する方向)への変形が生じやすくなる。
【0039】
このような点を考慮し、肉抜き部14のボルト締付方向の長さ寸法を大きくする場合、例えば図8(a)に示すように、ボルト座部10の肉抜き部14の内部に、補強プレート110を、ボルト締付方向と直交する方向に沿って配置して、オイルパン1自体の剛性を確保するとともに、オイルパン1の横方向への変形を規制する。
【0040】
このように補強プレート110を設ける場合、図8(a)に示すように、ボルト座部10の上側座部11の上部ボルト挿通穴131及び下側座部12の下部ボルト挿通穴132と同軸の貫通穴(ボルト挿通穴)111を補強プレート110に設けておく。
【0041】
なお、このような補強プレート110は、肉抜き部14のボルト締付方向の長さ寸法を大きくしない場合にも配置しておいてもよい。また、補強プレート110は1枚に限られることなく、肉抜き部14の内部に複数配置しておいてもよい。
【0042】
また、ボルト座部の肉抜き部の変形例として、図8(b)に示す構成を挙げることができる。この図8(b)の例では、肉抜き部14の形状を、ボルト締付方向の長さに対し、そのボルト締付方向と直交する方向の長さが大きい横長形状とした点に特徴がある。このように肉抜き部14を横長形状とすると、上記したオイルパン1のシリンダブロック200側への変形量(図7に示す太矢印の方向への変形量)を多くしながら、オイルパン1の横方向への変形を抑制することができる。
【0043】
−他の実施形態−
以上の例では、FR(フロントエンジン・リアドライブ)型車両に搭載されるエンジンに設けられるオイルパンに本発明を適用した例を示したが、これに限られることなく、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)型車両または4輪駆動車に搭載されるエンジン用のオイルパンにも本発明を適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、車両などに搭載されるエンジン(内燃機関)のエンジンオイルを貯留するオイルパンに利用可能であり、さらに詳しくは、シリンダブロックの下部にボルトによって締結されるオイルパンに有効に利用することができる。
【符号の説明】
【0045】
1 オイルパン
1b 後端部
10 ボルト座部
10a ボルト座面
11 上側座部
12 下側座部
13 ボルト挿通穴
131 上部ボルト挿通穴
132 下部ボルト挿通穴
14 肉抜き部
19 補強リブ
110 補強プレート
2 貫通穴
3 オイルシール圧入部
4 オイルシール
200 シリンダブロック
202 半円形の切欠き
203 雌ねじ穴
300 ミッションケース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シリンダブロックにボルトによって締結されるオイルパンであって、当該オイルパンの端部にオイルシール圧入部が設けられているとともに、前記シリンダブロックに締結するためのボルトのボルト座部が設けられてなるオイルパンにおいて、
前記オイルシール圧入部が設けられた端部の近傍に位置するボルト座部に、オイルシール圧入方向に肉抜きされることによって形成された肉抜き部が設けられていることを特徴とするオイルパン。
【請求項2】
請求項1記載のオイルパンにおいて、
前記ボルト座部には、当該ボルト座部の側面から、前記オイルシール圧入部が設けられた端部に対して離反する向きに延びる補強リブが設けられていることを特徴とするオイルパン。
【請求項3】
請求項1または2記載のオイルパンにおいて、
前記ボルト座部の肉抜き部内に、補強プレートがボルト締付方向と交差する方向に沿って配置されていることを特徴とするオイルパン。
【請求項4】
請求項1または2記載のオイルパンにおいて、
前記ボルト座部の肉抜き部は、ボルト締付方向の長さに対し、そのボルト締付方向と直交する方向の長さが大きいことを特徴とするオイルパン。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−247119(P2011−247119A)
【公開日】平成23年12月8日(2011.12.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−119046(P2010−119046)
【出願日】平成22年5月25日(2010.5.25)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【出願人】(000002967)ダイハツ工業株式会社 (2,560)
【Fターム(参考)】