説明

オフセット作業機

【課題】トラクタに装着されトラクタを旋回後トラクタを停止させたまま作業部を直進させて作業を行う場合に作業者の意図をより正確に実現し、安全に作業を行うことができる機能を有するオフセット作業機を提供することを目的とする。
【解決手段】制御部3による制御は、トラクタ15の旋回中はアクチュエータ7を作業部27が直進するように制御し、その後、トラクタが旋回後の停止位置においては、スイッチ5aが操作されている間だけアクチュエータ7のみの制御により作業部27を直進させ、スイッチ5aが操作されなくなると作業部27は直進を中止することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフセット作業機に関し、特に、トラクタに装着されトラクタを旋回後トラクタを停止させたまま作業部を直進させて作業を行う場合に作業者の意図をより正確に実現し、安全に作業を行うことができる機能を有するオフセット作業機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば、畦塗り機で圃場の隅部まで、バック作業を行わずに成形しようとするのに、圃場の隅部付近からトラクタを旋回させながら畦をほぼ直線的に成形していき、トラクタ停止後にさらに塗り残し部分を自動で仕上げる作業機が知られている。その一例が特許文献1に記載されている。
【特許文献1】特開2007−274953号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述の畦塗り機において、トラクタの旋回中に対応した自動モードと停止後の自動モードが一連の動作となるようにシステムが構築されており、トラクタのPTO軸が回転している間は自動的に畦塗り機の作業および回動が継続し直交する面に障害物(水口、排水口、コンクリート壁、人など)があった場合に、PTOクラッチを切るか、作業機を一時停止させる操作が必要になり空走時間が出来るため、周囲の安全、圃場の保全、機作の損傷の恐れがある。
【0004】
図13は、コンクリート壁がある場合の圃場の一例を示す平面図である。コンクリート壁101が畦を塗る面100と直交している場合、畦塗り機を矢印の方向に進めると、畦塗り機はコンクリート壁101手前で停止しなければ、コンクリート壁101や畦塗り機を破損することになる。これは、コンクリート壁101が畦畔である場合においても同様である。
【0005】
また、図14は、水口(排水口)がある場合の圃場の一例を示す平面図である。水口(排水口)102は圃場の隅部にあることが多く、水口(排水口)102が畦を塗る面100に存在する場合、畦塗り機で矢印の方向に隅まで塗ってしまうと、水口(排水口)102や畦塗り機を破損することになる。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて、トラクタに装着されトラクタを旋回後トラクタを停止させたまま作業部を直進させて作業を行う場合に作業者の意図をより正確に実現し、安全に作業を行うことができる機能を有するオフセット作業機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明のオフセット作業機は、トラクタに装着する装着部と、農作業をする作業部と、前記装着部と前記作業部とを連結する連結機構と、前記連結機構を動かすアクチュエータと、前記連結機構の状態を検知するセンサーと、スイッチと、前記センサー及び前記スイッチからの情報に基づき前記アクチュエータを制御する制御部とを有し、前記制御部による制御は、トラクタの旋回中は前記アクチュエータを前記作業部が直進するように制御し、その後、トラクタが前記旋回後の停止位置においては、前記スイッチが操作されている間だけ前記アクチュエータのみの制御により前記作業部を直進させ、前記スイッチが操作されなくなると前記作業部は直進を中止することを特徴とする。
【0008】
さらに本発明のオフセット作業機は、表示部と、前記作業部に設置されるカメラとを有し、前記カメラにより前記作業部前方の状態を撮影し、当該撮影した映像を前記表示部で表示させることを特徴とする。
さらに本発明のオフセット作業機は、通報手段と、前記作業部に設置される障害物検知センサーとを有し、前記障害物検知センサーにより前記作業部前方の障害物を検知した場合、前記通報手段による通報がなさせることを特徴とする。
さらに本発明のオフセット作業機は、前記連結機構は、前記作業部と水平方向に回動可能な支点によって連結された連結フレームと、前記装着部と前記連結フレームとの間に2つのアームで構成された擬似平行リンクとにより構成され、前記アクチュエータは、前記擬似平行リンクを動かす第1のシリンダーと、前記連結フレームに対する前記作業部を回動させる第2のシリンダーとによって構成されていることを特徴とする。
さらに本発明のオフセット作業機は、前記連結機構は、前記装着部及び前記作業部をそれぞれ水平方向に回動可能な支点によって連結された中間フレームにより構成され、前記アクチュエータは、前記装着部に対して前記中間フレームを回動させる第1シリンダーと、前記中間フレームに対して前記作業部を回動させる第2シリンダーとによって構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、トラクタに装着されるオフセット作業機において、トラクタを旋回後トラクタを停止させたまま作業部を直進させて作業を行う場合に作業者の意図をより正確に実現し、安全に作業を行うことを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【0011】
図1は、本発明のオフセット作業機が有する動作部制御システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【0012】
本発明のオフセット作業機が有する動作部制御システムは、制御部3と、制御部3と接続されるなどして通信可能な、操作部5と、作業機アクチュエータ7と、動作検出部8と、作業機位置方向検出部9を有している。
【0013】
作業機アクチュエータ7は、オフセット作業機の動作部を動かすために備えつけられている。そして、作業機アクチュエータ7が動作することにより、後述するオフセット作業機に必要な動作部を動かす構成となっている。作業機アクチュエータ7の例として、モーター、パワーシリンダー、電動油圧シリンダー、油圧バルブとシリンダーなどがある。
【0014】
動作検出部8は、センサー等で構成されており、作業機アクチュエータ7の直接の稼動状態や、動作部の動作状態を検知することができ、その検知した内容を制御部3に検知信号として出力する。
【0015】
操作部5は、作業者等の操作により制御部3に操作信号を送信するものである。操作部5には、作業スイッチ5aを有し、これにより後述する作業を行うようになっている。このスイッチは、操作している間だけONになるスイッチである。具体的には、スイッチを押している間だけONになる、押しボタン式や、自動復帰スイッチ等があげられる。また、操作部5では、必要に応じて制御部3からの信号により作業者に動作状況を(例えば、LEDや、表示パネル、音などで)知らせることができる。操作部5は、作業性を考えればトラクタの運転席近傍に配置できるようにしておくことが好ましい。
【0016】
作業機位置方向検出部9は、必要に応じて農作業機側に取り付けられ、検知信号を制御部3に送信する。例えば、ジャイロセンサー等があげられ、これにより作業部の直進性を検知することができる。
【0017】
制御部3は、作業機アクチュエータ7を稼動させるために、動作検出部8や作業機位置方向検出部9で検知した情報や操作部5からの情報をもとに必要な命令を出力する。制御部3は、このために必要な電子デバイスで構成され、適した場所に設置される。操作部5と一体であればコンパクトな構成とすることができる。
【0018】
以上の動作部制御システムを有する具体的なオフセット作業機について以下に述べる。
【実施例1】
【0019】
図2は、本発明の実施例1のオフセット作業機を示す平面図である。実施例1のオフセット作業機は畦塗り機であり、装着部20側をトラクタの後部に装着され、トラクタからの(図示しない)動力はジョイント等を介して、作業部27側へ送られる。作業部27では、耕耘部25で旧畦の土をかき上げ、ディスク部26で畦を形成する構成となっている。
【0020】
装着部20と、作業部27の連結について説明する。
【0021】
装着部20と連結フレーム21は、2つの第1アーム16と、第2アーム17を介してリンク機構で連結されている。第1アーム16は、水平方向に回動可能な第1支点31と第2支点32で、第2アーム17は、水平方向に回動可能な第3支点33と第4支点34でそれぞれ装着部20と連結フレーム21に連結されている。第1アーム16の長さは、第2アーム17の長さより短くなっており、そのため、これらにより擬似平行リンクを形成している。そして、装着部20と連結フレーム21は、第1のシリンダー11によりその位置を変えることが可能となっている。
【0022】
この擬似平行リンクは、図2の状態では、連結フレーム21が装着部20に対し横方向にほぼ平行に動き、一方、連結フレーム21を図2の状態から左側に大きく動かすと連結フレーム21が右方向に回転する。このことにより、図3から図5に示されるように作業部27の連結フレーム21に対する回動が(2つのアームが同じ長さの平行リンクより)少なくてすむようになっている。
【0023】
一方、連結フレーム21と作業部27は、水平方向に回動可能な支点である回動支点30で連結されており、作業部27は連結フレーム21に対して回動可能となり、この回動による角度は、第2のシリンダー12の稼動により変えることができる。
【0024】
また、装着部20と連結フレーム21の状態を知るために、第1の回転角度センサー35を例えば、第3支点33に有し、連結フレーム21と作業部27の状態を知るために、第2の回転角度センサー36を回動支点30に有している。そして、作業部27には、作業部27の直進性を検知するジャイロセンサー37が備えつけられている。
【0025】
この実施例1の場合は、具体的には、作業機アクチュエータ7が第1のシリンダー11及び第2のシリンダー12であり、動作検出部8が第1の回転角度センサー35及び第2の回転角度センサー36であり、動作部が作業部27となる。また、作業機位置方向検出部9がジャイロセンサー37となる。
【0026】
図3は、本発明の実施例1の畦塗り機の作業の軌跡を示す図であり、図4は、図3におけるBの状態を示す図である。図5は、図3におけるCの状態を示す図である。
【0027】
トラクタ15が圃場の隅まで来ると、トラクタ15の先端が圃場の際まで来てしまい、トラクタの長さ分だけ畦塗り作業ができない。このため、図3のように、トラクタ15を旋回させて、畦塗り機の作業部27をそのトラクタ15の旋回によっても旧畦にそったまっすぐな畦13を形成するように制御すれば、圃場の角まで畦塗り作業が可能となる。
【0028】
畦塗り機は、トラクタ15が圃場の角近傍に達するAAの位置から、トラクタ15のハンドルを切ってBBの位置へ移動し停止する。この間、第1のシリンダー11と第2のシリンダー12をジャイロセンサー37と第1の回転角度センサー35及び第2の回転角度センサー36からの情報により作業部27が旧畦にそって直進するように制御部3で制御する。そして、第1の回転角度センサー35と第2の回転角度センサー36からの情報により、トラクタを停止するにふさわしい角度となったら、操作部5に備え付けてあるブザー等で作業者に知らせる。すると、作業者は、BBの位置でトラクタを停止させる。ここで制御部3の制御により作業部27は一旦Bの位置で移動が停止する。
【0029】
このあと、作業者は、操作部5の作業スイッチ5aを押す。そして作業スイッチ5aを押し続けているときのみ、トラクタ15がBBの位置で停止したまま第1のシリンダー11と第2のシリンダー12を制御して、作業部27をBの位置からCの位置へ移動していくように制御部3で制御される。そして、作業者が排水溝等の障害物に気づいた場合、作業スイッチ5aを離せばすばやく作業部27はその場で停止する。なお、Bの位置からCの位置への移動は作業部27の移動速度を畦を塗れる範囲内で通常の作業速度より遅く設定しておくことも障害物に作業部27が達するまえに停止させる観点から有効である。
【0030】
また、作業部27の前進方向先端にCCDカメラ等の補助装置をつけて、この補助装置により作業部27前方の状態を撮影し、操作部5の表示部でそれを表示させ、作業者が障害物を確認可能にしておくことや、作業部27の前進方向先端に作業部27前方の障害物を検知するためのセンサーを設置しておき障害物を検知した場合、操作部5のブザーや音声等の通報手段で作業者に警告するような構成も有効である。これらにより、作業者はいち早く障害物を発見でき、作業スイッチ5aを離すタイミングをより早めることができる。
【実施例2】
【0031】
図6は、本発明の実施例2のオフセット作業機を示す平面図である。実施例2のオフセット作業機は畦塗り機であり、トラクタ15の後部に装着フレーム40により装着される。トラクタ15からの動力は、中間フレーム41内を通じ、軸、ギア、チェーン、歯車などにより、耕耘部25とディスク部26の作業部27に伝達される。そして、耕耘部25で旧畦の土をかき上げ、ディスク部26で畦を形成する構成である。
【0032】
装着フレーム40と作業部27の間は、水平方向に回動可能な装着フレーム40側の第1支点42と作業部27側の第2支点43により連結された中間フレーム41で構成さる。第1シリンダー44は、装着フレーム40側の第1の支点45と、中間フレーム41側の第2の支点46に水平回動可能に装着され、第1シリンダー44の稼動により、中間フレーム41を装着フレーム40に対して第1支点42を中心として回動させることができる。また第2シリンダー47は、中間フレーム41側の第3の支点48と、作業部27側の第4の支点49に水平回動可能に装着され、第2シリンダー47の稼動により、作業部27を中間フレーム41に対して第2支点43を中心として回動させることができる。
【0033】
第1支点42には、第1回転角度センサー53を有し、中間フレーム41が、装着フレーム40に対して第1支点42を中心としてどれだけの角度、回転しているかを測定することができる。また、第2支点43には、第2回転角度センサー54を有し、作業部27が、中間フレーム41に対して第2支点43を中心としてどれだけの角度、回転しているかを測定することができる。そして、作業部27には、作業部27の直進性を検知するジャイロセンサー55が備えつけられている。
【0034】
この実施例2の場合は、具体的には、作業機アクチュエータ7が第1シリンダー44及び第2シリンダー47であり、動作検出部8が第1回転角度センサー53及び第2回転角度センサー54であり、動作部が作業部27となる。また、作業機位置方向検出部9がジャイロセンサー55となる。
【0035】
図7と図8は、本発明の実施例2の畦塗り機の作業の軌跡を示す各図である。トラクタ15に装着された畦塗り機が圃場の隅まで来た場合、トラクタ15の先端が圃場の際まで来てしまい、トラクタの長さ分だけ畦塗り作業ができない。このため、図7のように、トラクタ15をR1〜R2へと旋回させて、畦塗り機の作業部27をそのトラクタ15の旋回によっても旧畦にそったまっすぐな畦13を形成するように制御すれば、圃場の角まで畦塗り作業が可能となる。なお、60は、トラクタ旋回時の前輪外端軌跡の円であり、61は、トラクタの走行軌跡(後車軸中心位置)である。
【0036】
図8において、P1〜P12は、トラクタ15の旋回し始めから、圃場の隅までの畦塗り作業が終わるまでの第1支点42の軌跡を示したものである。一方、Q1〜Q12は、同じく第2支点43の軌跡を示したものである。Q1〜Q10までは、トラクタ15を旋回走行しながら、第1シリンダー44と第2シリンダー47を、第1回転角度センサー53、第2回転角度センサー54及びジャイロセンサー55からの情報に基づいて制御部3により制御して、旧畦にそったまっすぐな畦13を形成していく。そして、第1回転角度センサー53と第2回転角度センサー54からの情報により、トラクタを停止するにふさわしい角度となったら、操作部5に備え付けてあるブザー等で作業者に知らせる。すると、作業者は、R2の位置でトラクタを停止させる。ここで制御部3の制御により作業部27は一旦Bの位置で移動が停止する。
【0037】
このあと、作業者は、操作部5の作業スイッチ5aを押す。そして作業スイッチ5aを押し続けているときのみ、トラクタ15がR2の位置で停止したまま第1シリンダー44と第2シリンダー47を制御して、作業部27をBの位置からCの位置へ移動していくように制御部3で制御される。そして、作業者が排水溝等の障害物に気づいた場合、作業スイッチ5aを離せばすばやく作業部27はその場で停止する。なお、Bの位置からCの位置への移動は作業部27の移動速度を畦を塗れる範囲内で通常の作業速度より遅く設定しておくことも障害物に作業部27が達するまえに停止させる観点から有効である。
【0038】
また、作業部27の前進方向先端にCCDカメラ等の補助装置をつけて、この補助装置により作業部27前方の状態を撮影し、操作部5の表示部でそれを表示させ、作業者が障害物を確認可能にしておくことや、作業部27の前進方向先端に作業部27前方の障害物を検知するためのセンサーを設置しておき障害物を検知した場合、操作部5のブザーや音声等の通報手段で作業者に警告するような構成も有効である。これらにより、作業者はいち早く障害物を発見でき、作業スイッチ5aを離すタイミングをより早めることができる。
【実施例3】
【0039】
図9と図10は、本発明の実施例3のオフセット作業機を示す平面図である。実施例3のオフセット作業機は溝掘機である。実施例3では、実施例2における作業部27を溝掘作業を行う溝掘作業部70に置き換えた構成である。これにより、制御部3や、作業スイッチ5aにより、図7、図8で説明した実施例2の畦塗り機と同様の制御が溝掘機においても可能となる。なお、図9は、図8のAの状態に相当し、図10は図8のCの状態に相当している。
【実施例4】
【0040】
図11と図12は、本発明の実施例4のオフセット作業機を示す平面図である。実施例4のオフセット作業機は草刈機(フレールモア)である。実施例4では、実施例2における作業部27を草刈作業を行う草刈作業部80に置き換えた構成である。これにより、制御部3や、作業スイッチ5aにより、図7、図8で説明した実施例2の畦塗り機と同様の制御が草刈機においても可能となる。なお、図11は、図8のAの状態に相当し、図12は図8のCの状態に相当している。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明のオフセット作業機が有する動作部制御システムの一実施形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施例1のオフセット作業機を示す平面図である。
【図3】本発明の実施例1の畦塗り機の作業の軌跡を示す図である。
【図4】図3におけるBの状態を示す図である。
【図5】図3におけるCの状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例2のオフセット作業機を示す平面図である。
【図7】本発明の実施例2の畦塗り機の作業の軌跡を示す第1の図である。
【図8】本発明の実施例2の畦塗り機の作業の軌跡を示す第2の図である。
【図9】本発明の実施例3のオフセット作業機を示す第1の平面図である。
【図10】本発明の実施例3のオフセット作業機を示す第2の平面図である。
【図11】本発明の実施例4のオフセット作業機を示す第1の平面図である。
【図12】本発明の実施例4のオフセット作業機を示す第2の平面図である。
【図13】コンクリート壁がある場合の圃場の一例を示す平面図である。
【図14】水口(排水口)がある場合の圃場の一例を示す平面図である。
【符号の説明】
【0042】
3 制御部
5 操作部
5a 作業スイッチ
7 作業機アクチュエータ
8 動作検出部
9 作業機位置方向検出部
11 第1のシリンダー
12 第2のシリンダー
15 トラクタ
16 第1アーム
17 第2アーム
20 装着部
21 連結フレーム
27 作業部
40 装着フレーム
41 中間フレーム
44 第1シリンダー
47 第2シリンダー
70 溝掘作業部
80 草刈作業部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラクタに装着する装着部と、農作業をする作業部と、前記装着部と前記作業部とを連結する連結機構と、前記連結機構を動かすアクチュエータと、前記連結機構の状態を検知するセンサーと、スイッチと、前記センサー及び前記スイッチからの情報に基づき前記アクチュエータを制御する制御部とを有し、
前記制御部による制御は、トラクタの旋回中は前記アクチュエータを前記作業部が直進するように制御し、その後、トラクタが前記旋回後の停止位置においては、前記スイッチが操作されている間だけ前記アクチュエータのみの制御により前記作業部を直進させ、前記スイッチが操作されなくなると前記作業部は直進を中止することを特徴とするオフセット作業機。
【請求項2】
請求項1記載のオフセット作業機において、
表示部と、前記作業部に設置されるカメラとを有し、前記カメラにより前記作業部前方の状態を撮影し、当該撮影した映像を前記表示部で表示させることを特徴とするオフセット作業機。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のオフセット作業機において、
通報手段と、前記作業部に設置される障害物検知センサーとを有し、前記障害物検知センサーにより前記作業部前方の障害物を検知した場合、前記通報手段による通報がなさせることを特徴とするオフセット作業機。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオフセット作業機において、
前記連結機構は、前記作業部と水平方向に回動可能な支点によって連結された連結フレームと、前記装着部と前記連結フレームとの間に2つのアームで構成された擬似平行リンクとにより構成され、
前記アクチュエータは、前記擬似平行リンクを動かす第1のシリンダーと、前記連結フレームに対する前記作業部を回動させる第2のシリンダーとによって構成されていることを特徴とするオフセット作業機。
【請求項5】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のオフセット作業機において、
前記連結機構は、前記装着部及び前記作業部をそれぞれ水平方向に回動可能な支点によって連結された中間フレームにより構成され、
前記アクチュエータは、前記装着部に対して前記中間フレームを回動させる第1シリンダーと、前記中間フレームに対して前記作業部を回動させる第2シリンダーとによって構成されていることを特徴とするオフセット作業機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−41950(P2010−41950A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−207232(P2008−207232)
【出願日】平成20年8月11日(2008.8.11)
【出願人】(000188009)松山株式会社 (285)
【Fターム(参考)】