説明

オーディオ機器

【課題】入力端子に接続されたソース機器に合わせて入力インピーダンスやゲインを設定可能なオーディオ機器を提供する。
【解決手段】ホット端子およびコールド端子を有しソース機器が接続される入力端子と、インピーダンス素子と、キャパシタと、テスト信号発生部と、リターン信号解析部と、通常動作時にインピーダンス素子を入力端子に並列に接続し、ソース機器のインピーダンス検出時にコールド端子にテスト信号発生部を接続するとともにホット端子にキャパシタおよびリターン信号解説部を接続する切替スイッチとを備え、ソース機器のインピーダンス検出時に、テスト信号発生部はテスト信号を発生し、リターン信号解析部はホット端子に戻ってきたテスト信号であるリターン信号に基づいてソース機器のインピーダンスを検出する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、入力端子に複数種類のソース機器が接続されるオーディオ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ギターアンプにはプロが用いる高性能な機器から初級者が用いる廉価なものまで種々のものがある。そのうち廉価なものは、廉価且つ小型にするために入力端子(ジャック)の数は1または少ない数のみ設けられている(たとえば非特許文献1)。一方、ギターアンプは、単にギターが直接接続されるのみではなく種々の機器が接続される可能性がある。接続される機器としては、たとえばエレキギター、エレキベース、マイク、エフェクタなどである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“ギターアンプGA15”、[online]、ヤマハ株式会社、[平成23年3月21日検索]、インターネット〈http://data.yamaha.jp/sdb/local/products/images/18232/99/18232_99_1.pdf〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
高性能な機器の場合には、それぞれの機器ごとに入力端子を備え、各入力端子は対応する機器に適合した入力インピーダンスに設定されている。しかし、上記のように廉価なアンプには1または少数の入力端子しか設けられていないため、複数種類の機器が同じ入力端子に接続されることになる。しかし、上記複数種類の機器はインピーダンスがそれぞれ異なり、同じ入力端子にそのまま接続したのでは、インピーダンスの不整合により音質が劣化してしまうという問題点がある。また、機器により入力される信号レベルが異なるため、ゲインを調整しないと音量が小さ過ぎたり大き過ぎたりすることがあった。
【0005】
廉価なギターアンプには、入力端子のインピーダンスを切り替えたりゲインを調整するスイッチを備えたものもあるが、廉価なアンプを使用するユーザは初級者が多く、インピーダンスの切り替えやゲインの調整の要領を知らない者も多い。
この発明は、入力端子に接続された機器に合わせて入力インピーダンスやゲインを検出および設定可能なオーディオ機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、ホット端子およびコールド端子を有し、オーディオ信号を出力するソース機器が接続される入力端子と、インピーダンス素子(device)と、キャパシタと、テスト信号発生部と、リターン信号解析部と、通常動作時に、前記インピーダンス素子を前記入力端子に並列に接続し、前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記コールド端子に前記テスト信号発生部を接続するとともに、前記ホット端子に前記キャパシタおよびリターン信号解析部を接続する切替スイッチと、を備え、前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記テスト信号発生部はテスト信号を発生し、前記リターン信号解析部は、前記ホット端子に戻ってきたテスト信号であるリターン信号に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、前記キャパシタは可変素子であり、前記リターン信号解析部は、前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記コールド端子、前記ソース機器、前記ホット端子および前記キャパシタを含む回路のカットオフ周波数が所定周波数になるように前記キャパシタの静電容量を制御したのち、前記リターン信号に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出することを特徴とする。
【0008】
請求項3の発明は、前記インピーダンス素子は可変素子であり、前記リターン信号解析部は、検出した前記ソース機器のインピーダンスに基づいて、前記インピーダンス素子のインピーダンス値を制御することを特徴とする。
【0009】
請求項4の発明は、前記テスト信号発生部は、前記テスト信号としてホワイトノイズを発生し、前記リターン信号解析部は、前記リターン信号の周波数特性に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出することを特徴とする。
【0010】
請求項5の発明は、前記入力端子に接続された可変ゲインアンプをさらに備え、前記リターン信号解析部は、検出された前記ソース機器のインピーダンスに基づいて前記可変ゲインアンプのゲインを制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
この発明によれば、入力端子に接続されたソース機器のインピーダンスを検出し、入力インピーダンスやゲインを設定することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の実施形態であるオーディオアンプの概略構成図
【図2】インピーダンス切替回路の構成図
【図3】ソース機器のインピーダンス検出の手法を説明する図
【図4】インピーダンス設定動作を示すフローチャート
【図5】ゲイン設定動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0013】
図面を参照してこの発明の実施形態であるオーディオアンプについて説明する。このオーディオアンプは、スピーカを内蔵した例えばギターアンプのようなアンプであり、以下のような特徴を有する。コンパクト且つ廉価にするため、入力端子(ジャック)は1つのみ設けられている。この1つの入力端子に複数種類のソース機器が接続される。接続されるソース機器には、例えばエレキギター、エレキベース、ダイナミックマイク、エフェクタなどがある。これらソース機器のインピーダンス、信号レベルは様々異なるため、入力端子の直後でこれを検出し、この検出結果に基づいてオーディオアンプの入力インピーダンス、フロントアンプのゲインを自動調整する。
【0014】
図1はオーディオアンプ1の概略構成図である。オーディオアンプ1は、入力端子11、インピーダンス切替回路12、可変ゲインフロントアンプ13、アンプ本体回路14、スピーカ15、信号発生部16および制御部10を備えている。
【0015】
アンプ本体回路14は、オーディオ信号をイコライズおよび増幅してスピーカ15に出力する回路である。
【0016】
入力端子11は、上述した各種のソース機器2が接続される端子であり、ホット端子11A、コールド端子11Bからなる2極端子である。入力端子11は、たとえばTS型のフォーンジャックを用いればよいが、オーディオ周波数の電気信号の入力ができればよく規格・形状に制約はない。なお、コールド端子11Bは、アース(フレームアース)に直接接続されてはいない。ソース機器2は、ケーブル3を介して入力端子11に接続される。ケーブル3は、いわゆる1芯のシールドケーブルであり、芯線3Aがホット端子11Aに接続され、シールド線(編線)3Bがコールド端子11Bに接続される。なお、本発明に入力端子11は2極に限定されない。
【0017】
インピーダンス切替回路12は、入力端子11のインピーダンス(オーディオアンプ1の入力インピーダンス)を切り替える回路である。図2はインピーダンス切替回路12の構成を示す図である。インピーダンス切替回路12は、切替スイッチ120、可変抵抗器121、可変キャパシタ122を有している。切替スイッチ120は、通常動作時は入力端子11を可変抵抗器121側に接続し、入力インピーダンス検出時は入力端子11を可変キャパシタ122側に接続する。可変抵抗器121はたとえば複数の抵抗器をアナログスイッチによって接続切替することよって複数の抵抗値を得られるようにしたものが用いられる。可変キャパシタ122は複数のバリキャップをアナログスイッチを介して並列に接続し、各バリキャップの容量および接続/切断を切り替えることによって複数の静電容量を得られるようにしたものが用いられる。切替スイッチ120の切り替え、可変抵抗器121の抵抗値、可変キャパシタ122の容量は制御部10によって制御される。
【0018】
図2は、通常動作時のインピーダンス切替回路12の接続形態を示している。オーディオアンプとしての通常動作を行う場合には、切替スイッチ120を可変抵抗器121側に切り替え、入力端子11(ホット端子11A、コールド端子11B)に並列にソース機器2のインピーダンスに対応する抵抗値の抵抗121を接続してインピーダンス整合を行い、入力端子11から入力されたオーディオ信号を後段の可変ゲインフロントアンプ13に入力する。
【0019】
図2において、切替スイッチ120を切り替えると、入力端子11に接続されたソース機器2のインピーダンスを検出する場合のインピーダンス切替回路12の接続形態となる。ソース機器2のインピーダンスを検出する場合には、切替スイッチ12を可変キャパシタ122側に切り替える。入力端子11のホット端子11Aに可変キャパシタ122およびA/Dコンバータ17が接続され、コールド端子11Bに信号発生部16が接続される。信号発生部16は、ソース機器2のインピーダンス検出用のテスト信号としてホワイトノイズを発生する回路である。これにより、信号発生部16が発生したホワイトノイズは、コールド端子11B、シールド線3B、ソース機器2、芯線3A、ホット端子11Aを通って可変キャパシタ122に戻り、この信号がA/Dコンバータ17によってデジタル信号に変換された制御部10入力される。
【0020】
なお、インピーダンス切替回路12において、インピーダンス検出側のホット端子11A、コールド端子11Bの接続は逆であってもよい。すなわち、入力端子11のコールド端子11B側に可変キャパシタ122およびA/Dコンバータ17を接続し、ホット端子11A側に信号発生部16を接続してもよい。
【0021】
制御部10は、マイクロコンピュータで構成され、インピーダンス切替回路12を制御してソース機器2のインピーダンスを検出する。また、検出されたインピーダンスに応じてインピーダンス切替回路12、可変ゲインフロントアンプ13を制御する。
【0022】
図3を参照して、上記オーディオアンプ1におけるソース機器2のインピーダンスの検出方法について説明する。図3(A)はローパスフィルタの基本的な構成図である。信号線路のホット側に直列に抵抗器Rが挿入され、信号線路のホット側とコールド側の間にキャパシタCが並列に接続される。これらのR,Cでフィルタの特性すなわちカットオフ周波数Fcが決定される。図3(B)は同図(A)に示したローパスフィルタの基本的な周波数特性を示す図である。低周波側に利得が平坦な通過帯域があり、この通過帯域から遮断帯域に向けて徐々に利得が低下する過渡領域がある。この過渡領域で通過帯域から利得が−3dBが低下する周波数をカットオフ周波数Fcと呼ぶ。
【0023】
オーディオアンプ1では、図3(C)に示すように、ソース機器2のインピーダンスを上記ローパスフィルタのRに見立て、自装置の可変キャパシタ122を上記ローパスフィルタのCに見立ててカットオフ周波数Fcを測定し、このFcに基づいてソース機器2のインピーダンスZを検出する。
【0024】
すなわち、図3(C)において、入力端子11のコールド端子11Bから信号を入力し、ソース機器2(インピーダンスZout)を通過してホット端子11Aに戻ってきた信号を可変キャパシタ122の後段でデジタル信号に変換して制御部10に取り込み、FFTすることによってCに基づいてソース機器2のインピーダンスZoutを検出する。Zout(すなわちR)は、ローパスフィルタの特性式Fc=1/2πRCに基づき、
Zout=1/(2πC・Fc)
で算出される。
【0025】
ここで、ソース機器2およびケーブル3にはキャパシタンス成分、インダクタンス成分が含まれると推定される。これを無視してソース機器2のインピーダンスをRとして扱うことができるように、可変キャパシタ122の値Cを十分に大きな値にして可変キャパシタ122の静電容量を上記のローパスフィルタの系において支配的にするとともに、カットオフ周波数Fcを低い値にシフトした状態でカットオフ周波数Fcを測定する。
【0026】
図4は、制御部10によるインピーダンス設定処理を示すフローチャートである。まず切替スイッチ120を可変キャパシタ121側に切り替える(S1)。そして可変キャパシタ121の静電容量を最小に設定する(S2)。こののち、コールド端子11Bから信号(ホワイトノイズ)を注入する(S3)。信号注入の結果、ソース機器2から信号のリターンがあったか、すなわち、A/Dコンバータ17から制御部10に信号が入力されたか否かを判断する(S4)。信号が検出されなかった場合には(S4でNO)、プリアンプやエフェクタなどアクティブなドライブ回路を持つ機器が接続されており、そのインピーダンス(出力インピーダンス)は1kΩ以下の低い値であると判定して(S15)、S12に進む。
【0027】
一方、S4で信号が検出された場合には(S4でYES)、特定周波数Fs(たとえば1kHz)における信号レベルを検出する(S5)。そして、この特定周波数Fsにおける信号レベルが−3dB低下するまで可変キャパシタ121の静電容量を増加させる(S6〜S8)。これにより、ソース機器2のインピーダンスZ、可変キャパシタ122で構成されるローパスフィルタのカットオフ周波数Fcが特定周波数Fsとなる。
【0028】
そして、可変キャパシタ122の静電容量Cをさらにn(=10)倍に大きくする(S9)。これにより、ローパスフィルタのカットオフ周波数Fcは約1/nに低下する。ただし、正確には1/nにはならずソース機器2に含まれるキャパシタンス成分、インダクタンス成分の影響が低減される。この状態で入力された信号をFFTしてカットオフ周波数Fcを検出し(S10)、検出したカットオフ周波数に基づいてRすなわちソース機器2のインピーダンスZoutを算出する(S11)。
【0029】
以上の処理ののち、信号の注入を停止し(S12)、算出(判定)されたインピーダンスZに整合するよう可変抵抗器121の抵抗値を制御し(S13)、切替スイッチ120を可変抵抗器121側に切り替えて(S14)動作を終了する。
【0030】
以上のインピーダンス設定処理により、ソース機器2のインピーダンスに合わせてオーディオアンプ1の入力インピーダンスを自動設定することが可能になる。さらに、図5に示すように、信号レベル推定処理を追加で行うことにより、フロントアンプ13のゲインの自動設定も可能になる。
【0031】
なお、S9〜S11のカットオフ周波数Fcの検出処理は、S9で設定する可変キャパシタ122の静電容量値を種々変更しながら複数回行い、それぞれのFcおよびCでRを算出し、その平均値または収束値を求めてソース機器2のインピーダンスZoutとしてもよい。
【0032】
なお、以上の実施形態としてはテスト信号としてホワイトノイズを用いているが、テスト信号はホワイトノイズに限定されない。たとえばテスト信号としてスイープ信号を用い、リターン信号のレベル変化曲線を周波数スペクトルとして用いてもよい。また、複数の周波数の信号を順次または同時に発生させてもよい。
【0033】
図5(A)は、制御部10のゲイン設定処理を示すフローチャートである。図5(B)は制御部10が記憶している設定ゲインテーブルを示す図である。図5(A)において、まず、図4のインピーダンス設定処理を実行する(S21)。そして、この処理でソース機器2から信号のリターンが検出されたかを判定する(S22:図4のS4と同様)。信号のリターンがなかった場合には(S22でNO)、図5(B)に示すテーブルのDに分類されるプリアンプやエフェクタなどの機器が接続されていると判定して(判定D)、フロントアンプ13のゲインを小さく設定する(S31)。信号のリターンがあった場合には(S22でYES)、算出されたインピーダンスZoutが所定値(たとえば1kΩ)より大きいかを判定する(S23)。インピーダンスZoutが所定値以下であれば(S23でNO)、図5(B)に示すテーブルのCに分類されるダイナミックマイクなどの機器が接続されていると判定して(判定C)、フロントアンプ13のゲインを小さく設定する(S32)。
【0034】
算出されたインピーダンスZoutが所定値より大きい場合には(S23でYES)、ソース機器2はエレキギター(のピックアップ)またはエレキベース(のピックアップ)であるとして、切替スイッチ120を通常動作時の状態に切り替えて、ユーザ(演奏者)に対して試し弾きを指示する(S24)。この指示はたとえば、スピーカ15から音声で出力すればよい。ここではA弦(ギターの第5弦またはベースの第3弦)の開放を弾くように指示する。入力された演奏音の周波数を測定し(S25)、A1(=110Hz)であればソース機器2がエレキギターであると判定し(判定A)、A0(=55Hz)であればソース機器2がエレキベースであると判定する(判定B)。判定Aでは、図5(B)に示すテーブルのAに分類されるエレキギターが接続されていると判定して、フロントアンプ13のゲインを中程度に設定する(S34)。また、判定Bでは、図5(B)に示すテーブルのBに分類されるエレキベースが接続されていると判定して、フロントアンプ13のゲインを大きく設定する(S33)。
【0035】
なお、この例では試し弾きする弦をA弦の開放としたが、どの弦であっても構わない。たとえば最低音のE弦の開放であってもよい。また、接続されているソース機器2を入力される楽音の音高でなく音量で判断してもよい。その場合には、演奏者に通常(たとえばmf)の音量で演奏させ、そのときの信号レベルで接続されているソース機器2(たとえばエレキギター,エレキベース等)を判定してもよい。
【0036】
また、図4、図5の処理は、いつ実行されてもよいが、制御部10が入力端子11の状態を監視し、開放状態から導通状態に変化したとき、すなわち何らかのソース機器2が接続されたとき実行するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0037】
1 オーディオアンプ
2 ソース機器
11 入力端子
11A ホット端子
11B コールド端子
120 切替スイッチ
121 可変抵抗器
122 可変キャパシタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホット端子およびコールド端子を有し、オーディオ信号を出力するソース機器が接続される入力端子と、
インピーダンス素子と、
キャパシタと、
テスト信号発生部と、
リターン信号解析部と、
通常動作時に、前記インピーダンス素子を前記入力端子に並列に接続し、前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記コールド端子に前記テスト信号発生部を接続するとともに、前記ホット端子に前記キャパシタおよびリターン信号解析部を接続する切替スイッチと、
を備え、
前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記テスト信号発生部はテスト信号を発生し、前記リターン信号解析部は、前記ホット端子に戻ってきたテスト信号であるリターン信号に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出するオーディオ機器。
【請求項2】
前記キャパシタは可変素子であり、前記リターン信号解析部は、前記ソース機器のインピーダンス検出時に、前記コールド端子、前記ソース機器、前記ホット端子および前記キャパシタを含む回路のカットオフ周波数が所定周波数になるように前記キャパシタの静電容量を制御したのち、前記リターン信号に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出する請求項1に記載のオーディオ機器。
【請求項3】
前記インピーダンス素子は可変素子であり、前記リターン信号解析部は、検出した前記ソース機器のインピーダンスに基づいて、前記インピーダンス素子のインピーダンス値を制御する請求項1または請求項2に記載のオーディオ機器。
【請求項4】
前記テスト信号発生部は、前記テスト信号としてホワイトノイズを発生し、
前記リターン信号解析部は、前記リターン信号の周波数特性に基づいて前記ソース機器のインピーダンスを検出する
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のオーディオ機器。
【請求項5】
前記入力端子に接続された可変ゲインアンプをさらに備え、
前記リターン信号解析部は、検出された前記ソース機器のインピーダンスに基づいて前記可変ゲインアンプのゲインを制御する請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のオーディオ機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−212957(P2012−212957A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−76248(P2011−76248)
【出願日】平成23年3月30日(2011.3.30)
【出願人】(000004075)ヤマハ株式会社 (5,930)
【Fターム(参考)】