説明

オートサンプラ

【課題】 試料の種類等に依らず、ニードルを介して生じるクロスコンタミネーションを低減する。
【解決手段】バイアルから試料液を吸引するとともにインジェクションポートに試料液を流すためのニードル10の先端部の端部の外径を従来の0.65mmよりも小さな0.4mmとし、インジェクションポートのシール部材90の挿入穴90bの内径を0.5mmとする。そして、挿入穴90bにニードル10の先端部を押し入れる際の押圧力を従来の4kgよりも低い2kgとする。それによって、ニードル10の先端部外周面と挿入穴90bの内周面との接触面積が小さくなり、その接触部分に付着する試料の絶対量が減ってクロスコンタミネーションを軽減することができる。また、ニードル10の先端部が細くなって機械的強度は落ちるものの、押圧力を下げているので座屈変形も生じにくい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、液体クロマトグラフなどの液体を分析対象とする分析装置のために自動的に試料液を採取して分析装置に導入するオートサンプラに関する。
【背景技術】
【0002】
液体クロマトグラフでは、多数の試料を自動的に選択してカラムに導入するためにオートサンプラが使用される。図3は、特許文献1などに開示されている従来の液体クロマトグラフにおけるオートサンプラの流路構成の一例を示す概略図である。
【0003】
オートサンプラ3において、インジェクションバルブ(高圧バルブ)4は6つのポート4a〜4fを有する回転式の6ポート2ポジション流路切換バルブであって、切換え操作により、隣接する2つのポートが選択的に接続される。即ち、図3中の実線又は点線の2つの接続の組み合わせが切換え可能とされる。一方、低圧バルブ5は7つのポート5a〜5gを有する回転式の7ポート6ポジションバルブであり、計量ポンプ6が接続された共通ポート5gは他の6つのポート5a〜5fのいずれか1つに連結され、それに連動してポート5a〜5fの中の隣接する所定の2つのポートが連結される。例えば図3中に実線で示すように共通ポート5gとポート5bとが連結されるときにはポート5aと5fとが連結される。
【0004】
インジェクションバルブ4のポート4bにはカラム2へ至るカラム流路が、ポート4cには送液ユニット1により移動相(溶媒)が供給される移動相流路が接続される。また、ポート4dにはサンプルループ7が接続され、さらにニードル10、インジェクションポート9を介してポート4aに接続される。ポート4e及びポート4fは、それぞれ低圧バルブ5のポート5b及びポート5cに接続される。その低圧バルブ5のポート5aには洗浄ポート8が接続され、ポート5eは計量ポンプ6に接続され、さらにポート5dには洗浄液が供給される。試料液が貯留された小型のバイアル11は試料ラック12に収容されている。ニードル10は、移動機構13により水平方向及び垂直方向にそれぞれ移動可能となっており、バイアル11上及び洗浄ポート8上に移動すると共にそれぞれの液中に挿入可能である。
【0005】
上記装置における試料導入時の基本的な動作シーケンスを説明する。試料採取時には、インジェクションバルブ4及び低圧バルブ5は図3中の実線で示す接続状態に切り替えられ、ニードル10はバイアル11上に移動されてその試料液中に挿入される(符号10’の位置)。その状態で、計量ポンプ6のプランジャが引かれると、計量ポンプ6からニードル10に至る流路中に満たされている移動相(又は同じ成分である洗浄液)を介してバイアル11から試料液が吸引され、その試料液はサンプルループ7中に保持される。試料液の採取量は計量ポンプ6の吸引量に等しい。
【0006】
試料採取後、ニードル10はインジェクションポート9上の位置に戻されてインジェクションポート9に接続される。また、インジェクションバルブ4は図3中の点線で示す接続状態に切り換えられる。すると、送液ユニット1から供給された移動相が、サンプルループ7、ニードル10、インジェクションポート9を通ってカラム2へ送られる。この際、移動相と共に、先にサンプルループ7中に保持された試料液がカラム2へと送り込まれ、カラム2を通過する際に成分分離されて図示しない検出器で順次検出されることになる。
【0007】
試料吸引によって試料液が付着したニードル10の洗浄は次のようにして行われる。即ち、インジェクションバルブ4及び低圧バルブ5は図4中の実線で示す接続状態に切り換えられる。そして、計量ポンプ6のプランジャが引かれてシリンジ内に洗浄液が吸引される。その後にインジェクションバルブ4及び低圧バルブ5が共に図3中の点線で示す接続状態に切り換えられ、プランジャが押されて計量ポンプ6から洗浄液が吐出されると、洗浄液は洗浄ポート8に導入されて満たされ、余分の洗浄液は洗浄ポート8の排液口から排出される。次に、ニードル10を図4中に示すように洗浄ポート8上に移動させて洗浄ポート8に貯留された洗浄液中に浸漬させ、一定時間、ニードル10を洗浄した後にインジェクションポート9まで戻す。
【0008】
上述したオートサンプラ3では、或る1つの試料の導入動作と次の試料の導入動作との間に必ず上述したようなニードル10の洗浄動作が行われるため、それによって前回の試料が次の試料に混入するクロスコンタミネーションが軽減される。しかしながら、こうした洗浄によってもクロスコンタミネーションが完全に無くなるわけではない。その理由の1つは次の通りである。
【0009】
図5はニードル10とインジェクションポート9との接続部分を拡大して示した概略縦断面図である。ニードル10は、図5中にAで示す範囲がストレート形状となっており、先端部のBで示す範囲が先端に向かって外径が連続的に縮小するテーパ形状になっている。一方、インジェクションポート9に設けられたシール部材90には上部(符号90a)が漏斗状に開いた挿入穴90bが形成されている。ニードル10をインジェクションポート9に接続する際には、ニードル10を降下させてシール部材90の挿入穴90bにニードル10の先端部を挿入する。
【0010】
ニードル10の先端部の端部の外径よりも挿入穴90bの内径は一回り大きいため、当初、ニードル10の先端部は挿入穴90b内に入ってゆくが、ニードル10の先端部はテーパ状であるため、或る位置までニードル10が降下するとニードル10の外周面が挿入穴90bの内周面に接触する。ニードル10を所定の押圧力で降下させると、その押圧力が上記接触面の摩擦力(シール部材90の反発力を含む)に打ち勝つまではニードル10は押し込まれるが、摩擦力が押圧力を上回るようになるとニードル10の降下は停止する。即ち、このときにはニードル10の外周面と挿入穴90bの内周面とは緊密に接触し、それによって液密性が確保される。
【0011】
バイアル11から試料液を吸引する際に、ニードル10の先端部の外周には試料液の一部が付着する。その後に、上述したようにインジェクションポート9のシール部材90にニードル10を挿入するわけであるから、シール部材90の挿入穴90bの内周にあってニードル10先端部の外周に接する部分には試料液が付着する。ニードル10からインジェクションポート9に移動相が流れる際にも上記接触面に付着した試料液は移動相によって運び去られないから、ニードル10が抜去された後にもその試料液は残留する。そして、次の試料液を導入するためにニードル10が再びシール部材90の挿入穴90bに挿入される際に、挿入穴90bの内周面に付着していた前の試料液がニードル10に押されて流路内に混入してしまう可能性がある。
【0012】
特に金属製のニードル10の表面に吸着され易い性質を有する試料、例えば塩基性化合物や脂溶性物質などを分析する際に、上記のようなクロスコンタミネーションが問題となる場合が多い。
【0013】
従来、例えば特許文献2に記載のオートサンプラでは、ニードルの先端部の外周への試料の化学的吸着を生じにくくするために、ニードルの外周表面に貴金属を蒸着したりコーティングしたりすることが行われている。こうした対策は、塩基性化合物など、主として化学的な吸着現象によりニードル表面に付着する試料に対しては効果があるものの、化学的吸着現象以外の要因で付着するもの、例えば脂溶性物質などに対しては効果が乏しい。
【0014】
【特許文献1】特開2002−277450号公報
【特許文献2】特開2002−228668号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
近年、分析の高感度化、高精度化に伴い、上記のような微量のクロスコンタミネーションも分析結果に大きな影響を及ぼすようになってきている。さらに分析対象の試料もますます多様化しており、試料の種類に依らずにクロスコンタミネーションを低減することが求められている。
【0016】
本発明はこのような課題を解決するために成されたものであり、その目的とするところは、試料の種類に依らずにクロスコンタミネーションを従来よりもさらに一段と減少させることで高感度及び高精度の分析を可能としたオートサンプラを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
上記のような従来の対策はニードルの表面状態に工夫を加えることで試料液がニードル先端部の外周面に付着しにくいようにしたものであるが、本願発明者は、クロスコンタミネーション量が、ニードルの先端部の外周面とインジェクションポートのシール部材の挿入穴内周面との接触面積に大きく依存していることに着目し、その接触面積を小さくすることによりクロスコンタミネーションを低減することに想到した。
【0018】
即ち、上記課題を解決するために成された本発明は、液体を吸引・吐出するために先端部がテーパ状に形成されたニードルと、該ニードルを水平方向及び垂直方向に移動させる移動機構と、前記ニードルの先端部が挿入される挿入穴を有するインジェクションポートとを備え、容器内に貯留された試料液に前記ニードルの先端部を浸漬し、該ニードルを通して保持流路内に試料液を吸引して保持した後に、前記インジェクションポートの挿入穴に前記ニードルの先端部を挿入して先に採取された試料液を吐出することで分析流路に該試料液を導入するオートサンプラにおいて、
前記ニードルの先端部の端部の外径を0.6mm以下0.1mm以上としたことを特徴としている。
【発明の効果】
【0019】
従来、ニードルの先端部の端部の外径は0.65mm以上であったのに対し、本発明に係るオートサンプラでは、ニードルの先端部の外径が0.6mm以下0.1mm以上と従来よりも小さいので、ニードルがインジェクションポートの挿入穴に挿入されたときに、ニードルの先端部の外周面とインジェクションポートの挿入穴の内周面との接触面積が小さくなる。そのため、インジェクションポートを介して試料液を導入する際にニードルの外周面からインジェクションポートの挿入穴の内周面に移動する、つまり付着する試料液の絶対量が減少する。それによって、クロスコンタミネーションを従来よりも軽減することができる。
【0020】
例えば本発明に係るオートサンプラを液体クロマトグラフに適用すれば、或る試料の分析を実行する際に前の試料に含まれる成分に由来するピークがクロマトグラムに出現しなくなるか又は出現したとしてもピーク強度が小さくなる。それによって、本来、分析したい成分のピーク高さや面積の算出精度が向上し、分析精度を改善することができる。また、従来、クロスコンタミネーションの影響で検出することが困難であったような微量な成分も検出できるようになり、分析感度を改善することができる。
【0021】
但し、ニードルの先端部の外径を小さくした場合、機械的強度が落ちるため、ニードル挿入時の座屈等が発生し易くなる。そこで、こうしたことを防止するために、本発明に係るオートサンプラでは、ニードルの先端部をインジェクションポートの挿入穴に挿入する際の押圧を従来の4kgよりも小さな、3kg以下に設定することが好ましい。
【0022】
上述したようにニードル先端部の外周面と挿入穴の内周面との接触面積が小さくなることでニードルを押し込む際の摩擦力も減少するので、上述したように押圧力を下げたとしても液密性が十分に確保できる程度にニードルを押し込むことが可能であり、それによってニードルの座屈変形も防止することができる。
【0023】
なお、従来と比べてニードル先端部の端部の外径を小さくした場合でも、その先端部のテーパの角度自体は従来と同程度にしておくことで、セプタムにニードルを貫通させる際の抵抗力も従来と同等となり、ニードル先端部の外径が小さい分、従来よりも貫通初期の抵抗力を小さく抑えることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明によるオートサンプラの一実施例を図1を参照しつつ説明する。図1はニードル10をインジェクションポート9のシール部材90の挿入穴90bに挿入した状態を示す縦断面図であり、(a)は従来のオートサンプラ、(b)は本実施例のオートサンプラによるものである。図1中では寸法の単位を省略しているが単位は全てmmである。
【0025】
まず、従来使用されていたニードル10及びシール部材90について図1(a)により説明する。ニードル10は、図1中にAで示すストレート部では外径が1.2mmφ、内径が0.4mmφであり、Bで示すテーパ部の先端では外径が0.65mmφ、内径は0.26mmφである。但し、テーパ部では外径は先端に向かって徐々に小さくなっているが、内径はストレートである。一方、シール部材90の挿入穴90bの内径は0.79mmφである。ニードル10をシール部材90の挿入穴90bに挿入する際には、上方から垂直にニードル10を降下させ、約4kgの押圧力を掛ける。そのとき、平均的には、ニードル10先端部の外周面と挿入穴90b内周面との接触部分の深さ(長さ)は、短手側で0.4mm、長手側で0.63mmとなる。
【0026】
なお、ニードル10の材質はステンレス、シール部材90の材質はPEEK(登録商標)を代表とするポリエーテルエーテルケトン樹脂である。この点は以下の本実施例でも同じである。
【0027】
これに対し、本実施例のオートサンプラにおけるニードル10は、図1中にAで示す範囲のストレート部では外径が1.2mmφ、内径が0.4mmφであり、Bで示すテーパ部の先端では外径が0.4mmφ、内径は0.2mmφである。このテーパ部のテーパ角度は従来と同一に設定しているため、図1(a)、(b)を比較すれば明らかなように、テーパ部自体の長さは従来よりも長くなっている。
【0028】
シール部材90の挿入穴90bの内径はニードル10先端の外径を縮小したのに合わせて0.5mmφとしている。このようにニードル10の先端部が細くなっているため、従来のものよりも機械的な強度は落ちる。そこで、ニードル10をシール部材90の挿入穴90bに挿入する際に、降下の押圧力を従来の約1/2の約2kgに設定している。ニードル10先端部の外径が同一であれば押圧力を下げるとニードル10の押し込みが不十分になるが、この実施例では、ニードル10の先端部の外径が小さいことによってシール部材90の挿入穴90bとの間の摩擦力は減少するので、上記のように押圧力を下げても両者の接触面の液密性が十分に確保出来る程度にニードル10を押し込むことができる。そのとき、平均的には、ニードル10先端部の外周面と挿入穴90b内周面との接触部分の長さは、短手側で0.31mm、長手側で0.45mmとなる。
【0029】
このように本実施例のオートサンプラでは、ニードル10の先端の外径を従来よりも縮小し、それに合わせてインジェクションポート9のシール部材90の挿入穴90bの内径も縮小したので、ニードル10を挿入した際の両者の接触面積が小さくなる。具体的には、接触面積は約1/2程度になる。そのため、その接触面に付着する試料液の量が減少し、その結果、クロスコンタミネーションを低減することができる。
【0030】
次のこのクロスコンタミネーションの低減効果の実測例を説明する。この実験では、強塩基性の塩酸クロロヘキジシン(12mg/10mL)を移動相と同じ液体に希釈した溶液を試料として、得られたピークの面積αを求め、続いて移動相液体のみ(ブランク試料)を同様に分析し、同じ保持時間に出現するピークの面積βを算出し、αに対するβの比率を以てクロスコンタミネーション量を表現している。
【0031】
図2(a)は上記塩酸クロロヘキジシン溶液の分析結果であるクロマトグラム、図2(b)はブランク試料の分析結果であるクロマトグラムである。両クロマトグラムは時間軸である横軸の目盛りは同一であるが、強度軸である縦軸の目盛りは図2(b)は図2(a)よりも遙かに小さくなっている。図2(a)より、塩酸クロロヘキジシン溶液分析時に検出された塩酸クロロヘキジシンに対応するピークの面積αは41055552と求まる。一方、ブランク試料分析時に検出された塩酸クロロヘキジシンに対応するピークの面積βは、従来のオートサンプラでは74712、本実施例のオートサンプラでは14728と求まる。これからクロスコンタミネーション量を算出すると、従来のオートサンプラでは0.182%、本実施例のオートサンプラでは0.036%となる。即ち、本実施例のオートサンプラでは従来のオートサンプラに比べてクロスコンタミネーション量は1/5程度に減少していることが分かる。
【0032】
なお、上記実施例は本発明の一例にすぎず、特に本発明の特徴であるニードルの先端の外径寸法及びシール部材の挿入穴の内径は上記実施例中に記載のものに限らない。ニードルの先端の外径寸法は0.6mm以下であって、接触面積を小さくするという観点からは外径はできるだけ小さいことが望ましいが、外径を小さくするほど機械的強度が落ちる。また、その内側には流路が形成されるわけであり、その流路の内径を小さくし過ぎると必要な流量を確保することが困難である。したがって、こうしたことを総合的に判断するとニードルの先端の外径寸法は0.1mm以上にすることが必要である。一方、シール部材の挿入穴の内径は、小さい過ぎるとニードル10の先端部の挿入長さが浅過ぎて十分な液密性を確保できなくなり、他方、大き過ぎるとニードル10の挿入長が長くなって挿入穴内周との接触面積が大きくなる。したがって、使用するニードル先端の外径に合わせて適宜の内径に設定することが必要である。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明の一実施例であるオートサンプラにおけるニードルとインジェクションポートとの接続部分を従来のオートサンプラと対照して示した縦断面図。
【図2】本実施例のオートサンプラにおけるクロスコンタミネーション低減効果を説明するための図。
【図3】従来の液体クロマトグラフにおけるオートサンプラの流路構成の一例を示す概略図。
【図4】従来の液体クロマトグラフにおけるオートサンプラの動作を説明するための流路構成図。
【図5】ニードルとインジェクションポートとの接続部分を拡大して示した概略縦断面図。
【符号の説明】
【0034】
1…送液ユニット
2…カラム
3…オートサンプラ
4…インジェクションバルブ
4a〜4f…ポート
5…低圧バルブ
5a〜5g…ポート
6…計量ポンプ
7…サンプルループ
8…洗浄ポート
9…インジェクションポート
90…シール部材
90b…挿入穴
10…ニードル
11…バイアル
12…試料ラック
13…移動機構

【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体を吸引・吐出するために先端部がテーパ状に形成されたニードルと、該ニードルを水平方向及び垂直方向に移動させる移動機構と、前記ニードルの先端部が挿入される挿入穴を有するインジェクションポートとを備え、容器内に貯留された試料液に前記ニードルの先端部を浸漬し、該ニードルを通して保持流路内に試料液を吸引して保持した後に、前記インジェクションポートの挿入穴に前記ニードルの先端部を挿入して先に採取された試料液を吐出することで分析流路に該試料液を導入するオートサンプラにおいて、
前記ニードルの先端部の端部の外径を0.6mm以下0.1mm以上としたことを特徴とするオートサンプラ。
【請求項2】
前記ニードルの先端部を前記インジェクションポートの挿入穴に挿入する際の押圧を3kg以下に設定したことを特徴とする請求項1に記載のオートサンプラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−38809(P2006−38809A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−223321(P2004−223321)
【出願日】平成16年7月30日(2004.7.30)
【出願人】(000001993)株式会社島津製作所 (3,708)
【Fターム(参考)】