説明

カスタマイズ可能ロボットサービスシステム及びロボットサービスの遠隔カスタマイズ方法

【課題】 店舗等で商品紹介を行うサービスロボットは予め設定されたコンテンツをスケジュールに従い商品紹介を場の状況に併せて急な変更に対応できない、あるいは、商品の販促を直接行うメーカはロボットのスケジュールと調整し、その時間対応でコンテンツを準備する必要があり、柔軟に自社の販促を行えない問題がある。
【解決手段】 ロボットに標準リソースとカスタマイズのための差し替え可能リソースを含むサービス構成リソース群で定まる手順によりサービスを行わせる構成とし、差し替え可能リソースにカスタマイズリソースを定義してロボットに設定してカスタマイズされたサービスをロボットが実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、商業施設等の店舗に陳列された商品を紹介するサービスロボットに係り、特に、ユーザが遠隔より店舗内のサービスロボットにより自社用にカスタマイズした販促活動行うカスタマイズ化ロボットサービスシステム及びロボットサービスの遠隔カスタマイズの方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
サービスロボットにより店舗等で商品の紹介、案内や販促サービスがある。サービスロボットは、予め設定されたコンテンツによる商品紹介サービスをスケジュールに従い、そのサービス内容に設定された場所で行っている。
【0003】
一方、店舗の担当者は売り場の状況に併せ、紹介商品の内容を変更したい場合、該当商品のメーカに適切なコンテンツの提供を希望する。あるいはメーカ側も状況に併せて新たなコンテンツに変更した場合もある。すなわち、サービスロボットのサービスコンテンツをカスタマイズの要望がある。
【0004】
このサービスロボットのサービスのカスタマイズとしてユーザが必要なハードウエアを現場で組み合わせてネットワークを介して必要なソフトウエアをダウンロードしてサービスロボット実行させることが知られている。(特許文献1)
【特許文献1】特開2007−193736号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、店舗などで商品紹介を行うサービスロボットは予め設定されたコンテンツをスケジュールに従い商品紹介をしている。このため、売り場の状況に併せて急な変更に対応できない、あるいは、急な変更に対応には店舗の担当者はメーカからコンテンツを提供してもらい、スケジュールを変更し、設定変更を行はなければならない問題があり、柔軟な運用ができない問題がある。また、商品の販促を直接メーカが行うことが多いが、サービスロボットに販促を行わせる場合、各メーカは各々ロボットにコンテンツを提供し、店舗の担当者がロボットに設定しなければならず、運用上の負担が大きい問題がある。
【0006】
本発明は、店舗が設定したサービスロボットの空きスケジュールを利用して、ユーザがカスタマイズ設定を遠隔より行い、ユーザの希望に沿った販促活動をロボットが実行することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
標準使用のリソース群と、カスタマイズのための差し替え可能なリソース群を含むサービス構成リソース群で定まる手順により差し替え可能なリソース群にカスタマイズリソースを定義してカスタマイズサービスを実行するロボットに設定し、設定されたロボットは標準使用のリソース群とカスタマイズリソースで差し替えられた前記差し替えリソース群で定まる手順のサービスを実行する。さらに、ロボットがカスタマイズ可能動作について定義した変更可能動作を加えてロボットは変更可能動作から選択した動作を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本発明により、ユーザは状況に併せた自社商品の販促活動を、店舗に出向くことなく、遠隔より実行し、販促活動を行うことができる。また、差し替え可能なリソース群にカス
タマイズリソースを定義するということは、サービスの実行に必要なファイル名、ロボット動作の変数などをアプリケーションプログラムやロボットの動作定義と切り離して定義し記述することになり、アプリケーションプログラムあるいはロボットの動作定義を参照することなく、変更可能値を容易に変更が可能となる。
【0009】
一方、店舗側はユーザ希望の販促活動を実行する機会を提供でき、また、サービスロボットを効率良く活用して店舗の売り上げ増大に寄与できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(実施例1)
図1はカスタマイズ可能ロボットサービスシステムを示す図である。店舗が提供するロボットサービスを利用してユーザが自社商品の販促を行うカスタマイズ可能ロボットサービスの概念を示している。店舗端末1、ユーザ端末2、サーバ3、サービスロボット4で構成する。これらは通信回線を通じて接続し、ロボット管理者がロボットサービスを設定して登録・公開したロボットサービスの情報をユーザがサーバ3より取得し、カスタマイズ項目を設定し、サーバ3に予約し、ロボット管理者の承認後、サービスロボット4がカスタマイズ化したユーザの販促を行なう。詳細手順は後述する。ロボット管理者(店舗端末1)、ユーザ(ユーザ端末2)、サーバ3、サービスロボットの基本処理項目を以下に示す。
1)ロボット管理者:
ロボット管理者は店舗内で行うサービスロボットについて以下の処理を行ない、店舗端末1を介してサーバ3に登録し、ユーザにロボットサービスを公開する。ロボット管理者は店舗の担当者、ロボットメーカの担当サービスエンジニア(SE)などが考えられる。
ア.ロボットサービスとサービス構成リソース群の設定
イ.カスタマイズ可能項目の設定
ウ.サービスロボットのスケジュール設定
エ.登録済みサービスの編集・削除
オ.ユーザからのカスタマイズ申請の確認・承認して登録
なお、ロボットサービスのサービス構成リソース群については図2で説明する。また、店舗端末1の機能は一般に知られている機能で可能であるので、説明は省略する。
2)ユーザ:
ユーザは公開されたロボットサービスの情報をサーバ3を介して取得し、以下のカスタマイズ可能項目を設定してユーザ端末2を介してサーバ3に予約登録する。
ア.サービスの選択
イ.サービス予約登録対象ロボットの選択
ウ.カスタマイズ項目の設定
エ.登録済みサービスの編集・削除
なお、予約登録内容は担保担当者の承認を得てサービスロボットのスケジュールに組み込まれる。また、ユーザ端末2の機能は一般に知られている機能で可能であるので、説明は省略する。
3)サーバ:
サーバ3は登録されたロボットサービスの実行制御として以下を行なう。
ア.設定ロボットサービス登録の受付と保持
イ.設定内容の画面表示
ウ.サービスの時間制御
エ.サービスの実行状況監視
オ.サービス内容の各サービスロボットへの設定
また、サーバ3が各端末との通信接続機能を備え、情報を保持して手順に従い処理を行なう機能は一般に知られている機能で可能であるので、説明は省略する。
4)サービスロボット
サービスロボット4は自己に設定されたサービスのスケジュールに沿って、自律移動しながら、サービス処理エンジンによりサービスを実行する。
【0011】
なお、サーバ3からの情報を受信し、自律移動しながら内部に設定されたサービス手順を実行するサービスロボットの機能は一般に知られている機能で可能であるので説明は省略する。また、ロボットが備えている画面のサイズ、表示文字の大きさ、背景画面などの設定プログラムについても説明を省略する。
【0012】
図2はサービスロボットのサービス構成リソース群を示す図である。サービスロボットが実行するサービスに必要なリソースを示している。サービスディスクリプタ、サービス定義、サービスカスタマイズ定義、アプリケーション、リソース群で構成する。
1)サービスディスクリプタ
サービス実行時に使用する全てのリソースをXMLで記述する。
ア.サービス名
イ.サービス内容の記述
ウ.標準サービスリソースの記述
エ.カスタマイズしたいリソースの記述
2)サービス定義
サービス実行に伴うロボットの動作をXMLで記述する。
ア.ロボットの動作を状態遷移モデルで記述
イ.カスタマイズ可能部分を変数で記述
ウ.発話内容について、変更可能部分を外部ファイルに記述
3)サービスカスタマイズ定義
サービス定義の中の変数で記述されたカスタマイズ可能項目をデフォルト値と変更可能値で設定し、XMLで記述する。
ア.カスタマイズ可能項目とそのデフォルト値の記述
4)アプリケーション
サービス定義に対応した具体的なソフトウエアプログラム(例えば、ロボットの動作と連動する画面表示プログラムなど)
5)リソース群
アプリケーション、サービス定義で利用するファイル群、例えば、以下がある。
ア.アプリケーションプログラムで利用する画像、動画等の具体的ファイル、企業情報ファイル(企業ロゴ、商品写真、広告映像ファイル等)
イ.ロボットの動作ファイル
動作ポーズパターンファイル(例.図4)、あるいは発話内容ファイル
図3はロボットサービスのカスタマイズサービス実行手順を示す図である。ロボット管理者が公開したサービスロボットについてユーザがカスタマイズし予約登録したサービスをサーバ3、サービスロボットが実行する手順を示している。
S1(ロボット管理者がカスタマイズのベースとなるサービスを作成する):ロボット管理者は店舗内の各ロボットが行うサービスを設計し、ロボットによるサービスの実施に必要なサービス構成リソース群(サービスディスクリプタ。サービス定義、サービスカスタマイズ定義、アプリケーション、リソース群)を準備する。サービスディスクリプタには、以下の項目を記述する。
ア.サービス名
イ.サービス内容
ウ.標準サービスリソースの定義
エ.カスタマイズしたいリソースの定義
サービス定義には、ロボットの動作を状態遷移モデルで記述し、カスタマイズ可能部分は変数で記述する。サービスカスタマイズ定義には、カスタマイズ可能項目(サービス定義のカスタマイズ可能部分とした変数)について、そのデフォルト値、および、変更可能値
を記述する。アプリケーションとしては、サービス定義に対応した具体的なソフトウエアプログラム、例えば、ロボットの動作と連動する画面表示プログラムなどを作成する。リソース群としては、アプリケーションやサービス定義で利用するファイル群、例えば、アプリケーションプログラムで利用する画像、動画等や企業ロゴ、商品写真、広告映像ファイル等、また、サービス定義で利用する、動作ポーズパターンファイル、あるいは発話内容ファイルを、すでにあるものを流用する場合にはその準備をし、あるいは、新たに作成する。
S2:ロボット管理者は作成したサービス構成リソース群を、その実行スケジュールとともに、サーバに登録する。
S3:ロボット管理者は店舗内の各ロボットが行う以下のロボットサービス情報の公開を行なう。
ア.ロボットサービスの一覧
イ.各ロボットの実施サービス一覧
ウ.各ロボットのサービス実行スケジュール
S4:ユーザは公開されたサービスロボットの内容を確認し、下記の選択・設定を行い、カスタマイズしたサービスとしてそのサービス構成リソース群とそのサービスの実行スケジュールをサーバに予約申請する。
ア.カスタマイズのベースとなるサービスの選択(登録されているサービスから選ぶ)
イ.サービスを実行するサービスロボットの選択。
ウ.サービスのカスタマイズ項目の設定とカスタマイズに必要なファイルの準備あるいは作成
S5:ロボット管理者はユーザの予約申請のカスタマイズ内容を確認判断し、サーバに登録する。
S6:サーバは登録されたスタマイズされたサービスの実行制御として以下を行い、ロボットの実行状況を監視する。
ア.サービス予約対象ロボットにカスタマイズ内容の設定
イ.サービスの時間管理:開始・終了時間の設定、即時実行、実行中のサービスの中止等S7:予約対象ロボットは登録されたカスタマイズされたサービスを実行する。
【0013】
図4はサービスカスタマイズ定義を示す図である。サービス定義の中のカスタマイズ可能部分を、ロボットのサービス位置とロボットの動作ポーズとし、それを変数「X」と「Y」で記述した場合の、サービスカスタマイズ定義を示している。
1)変数「X」:ロボットのサービス位置を示す変数
ア.店舗内でサービスロボットが指定のサービスを行なう位置を示す。デフォルト値は標準サービスを行なう位置である。
・ 変数「X」の変更可能な位置としてXa<X<Xb(XaとXbの間の位置を設定することが可能であることを表している)の「Xa」、「Xb」を設定する。
2)変数「Y」:ロボットの動作ポーズを表す変数
ア.サービスロボットがサービスを行っている時の動作を動作ポーズとして示す。デフォルト値は、標準のサービスで設定したものである。例えば、標準の設定で、商品の右側に立って、その商品の紹介サービスを行うとすると、「左手で商品を指し示す」という動作ポーズがデフォルトになる。
イ.変数「Y」の変更可能な動作ポーズを設定する。前の例では、商品の左側に立って紹介する場合も考えられるため、「右手で商品を指し示す」という動作ポーズを変更可能値として設定する。
【0014】
図5はサービスロボットのサービス実行手順を示す図である。サービスロボットが設定されたサービスを実施時、待機位置から離れサービスを終了するまでの動作を示している。
S10:ロボットは待機位置(例えば、充電器設置位置)から離れる。
S11:ロボットは設定された位置(変数「X」の位置)まで自律移動する。
S12:ロボットは設定された位置で販促サービスを行う。場合により、準備として人が来るまでは商品のCMを流す。
S13:ロボットは人が来たことを検知すると、画面を商品の商品紹介画面に変え、販促手順に従い販促活動を実行する。
ア.設定された動作ポーズ(変数[Y」の動作)を実行する。
イ.商品の紹介文(発話ファイル内容)を発話する。
S14:全ての手順を終えて、待機位置に戻る。
【0015】
図6は公開ロボットサービスの例を示す図である。店舗が公開するロボットサービスの情報を示している。1)ロボットサービス一覧、2)各ロボットの実施サービス一覧、3)各ロボットのサービス実行スケジュールを示している。ここでは、1日毎の情報を示しているが、運用により、定期的、あるいは随意更新され、また、週間、月毎として設定する。
1)ロボットサービス一覧
店舗が行なうロボットサービスである。サービス名と構成リソース群の情報である。標準サービスがカスタマイズ可能項目を含めて示される。具体的内容は図7で説明する。
2)各ロボットの実施サービス一覧
各ロボットが実施するロボットサービスの割り当てを示している。例えば、ロボット番号「1」はサービスA、サービスB、サービスMは実施するが、サービスCは不可であることを示している。
3)各ロボットのサービス実行スケジュール
各ロボットのスケジュールを示している。例えば、ロボット番号1は10時より13時まで、1時間毎サービスC、サービスA、サービスJを行ない、15時より再開し、17時まで、サービスPとサービスMを行う。14時〜16時までは空いていることを示している。
【0016】
図7はサービスロボットのサービス構成リソース群を示す図である。図2で示したサービス構成リソースについて、サービスA「メーカY社のABCクッキーの販促」を例に示している。
1)サービスディスクリプタ
ア.サービス名:メーカY社のABCクッキーの販促
イ.サービス内容:商品販売位置まで移動し、「ABCクッキー」の紹介を行う。
ウ.標準サービスリソースの記述:
a:アプリケーションのリソースとして、画面の写真(例えば「ABCクッキー」のパッケージ写真)、商品の写真、Y社の企業ロゴ、「ABCクッキー」の美味さを紹介する発話内容、展示位置でのロボットの動作ポーズなどがある。
エ.カスタマイズ可能リソースの記述:
カスタマイズしたいリソースとしては、メーカY社の商品紹介を他のメーカでも活かせることが重要であり、例えば、画面の写真、商品の写真、企業ロゴ、商品紹介発話内容をカスタマイズできるようにする。これに伴い、商品展示位置での腕の動作ポーズ(ロボットの立つ位置と商品展示棚との位置関係より)、商品が変わることによる商品紹介発話内容がある。
2)サービス定義
ア.ロボット動作の状態遷移モデル番号は「MD10」である。
イ.発話内容として「ABCクッキー」のおいしさを紹介する発話を外部ファイルで設定。これでこの発話内容部分がカスタマイズ可能となる。
3)サービスカスタマイズ定義
ア.カスタマイズ可能項目とそのデフォルト値は以下となる。
a.ロボットの移動位置:「ABCクッキー」の展示位置が設定される。
b.展示位置での腕の動作「Y」の「左手を上げて商品を指す」
4)アプリケーション
ア.ソフトウエアプログラムのプログラム番号はAP1102である。
アプリケーションでは、ロボットの画面に表示するデータを設定したファイルから取得し、それを画面に配置し、ロボット動作にあわせて表示する。画面に表示するデータは、企業情報ファイルはY社の企業ロゴファイル、ABCクッキー商品写真ファイル、ABCクッキーの広告映像ファイル等となる。また、アプリケーションの設定ファイルには、画面表示文字「ABCクッキーの紹介」を設定する。これらは、カスタマイズが可能なように、そのファイル名をサービスディスクリプタに記述して、プログラム見なくても容易に変更を可能にしている。
5)リソース群
ア.アプリケーションプログラムで利用する画像、動画等の具体的ファイルは以下となる。
a.画面の背景画像データ:「ABCクッキー」のパッケージ映像
b.商品写真:「ABCクッキー」の写真
c.企業ロゴ:Y社の企業ロゴ画像
d.商品写真広告映像:「ABCクッキー」の広告映像
イ.ロボットの動作(ポーズ)パターンファイル、発話ファイル
a.ロボットの動作ポーズファイル番号:PS01
b.ロボットの発話内容ファイル番号:CM04
図8はユーザのロボットサービスのカスタマイズ申請手順の例を示す図である。店舗が提供するサービスロボットにより自社の商品の販促を行なう例について示している。
【0017】
ユーザの希望するサービスは「Z社のCDチョコレートの販促」とする。以下のロボットの動作ポーズ、カスタマイズ項目を標準データから置き換えてユーザは以下の手順で予約登録を行なう。
S20:ユーザは、カスタマイズ化ロボットサービスシステムアクセスし、販促を実施したい店舗を選択する。
S21:選択した店舗で提供しているロボットサービスの一覧、サービス構成リソース群、個別ロボットの実施可能サービス、スケジュールを取得する。
S22:取得した情報より希望の販促方法が可能な以下の選択を行なう。
ア.希望の販促に実現一番近いサービスの選択。ここではサービスAを選択する。
イ.希望の時間に空きがあり、選択したサービスが可能で希望の14時〜15時に空き時間があるロボットとしてここでは、ロボット1を選択する。
S23:サービスAのサービス構成リソースの中のサービスディスクリプタ中のカスタマイズ項目に以下のカスタマイズ項目を記述設定する。また、サービスカスタマイズ定義中の変数の記述設定を行なう。
ア.カスタマイズ項目:
以下のカスタマイズ項目をデフォルト値(図7のサービス構成リソース群の3)サービスカスタマイズ可能項目の各項目)を下記に置き換える
a.画面の背景画像:「CDチョコレート」のパッケージ背景データに置き換え
b.商品の写真:「CDチョコレート」のパッケージ写真データに置き換え
c.企業ロゴ画像:Z社の企業ロゴに置き換え
d.商品広告映像:「CDチョコレート」のCM映像に置き換え
e.アプリケーション設定ファイル(画面表示文字):「CDチョコレート」に置き換えf.サービス定義の発話ファイル:「CDチョコレート」の発話ファイルに置き換え
イ.動作ポーズパターンファイル、発話ファイル:
a.変数「X」:「CDチョコレート」の展示位置に設定
b.変数「Y」:左手を上げて商品の指示ポーズ(「Y」)を設定
S24:ユーザ端末を介してサーバに予約登録を行なう。
【0018】
図9はカスタマイズ申請に対するサーバ、ロボットの処理手順の例を示す図である。図7で示したサービスAのカスタマイズ予約登録に対するサーバ3、ロボット4の処理を示している。
S30:サーバはユーザからのカスタマイズ申請されたサービスAについて、ロボット管理者の承認後以下を行なう。
ア.カスタマイズされたサービスAをサービスA1とし、設定された内容をサービス構成リソース群に登録
イ.ロボット1のスケジュールにサービスA1の追加
ウ.ロボット1にサービスA1をダウンロードして設定
S31:ロボット1はサーバから受信したサービスA1のサービスカスタマイズ定義に従って、サービスを実行する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1はカスタマイズ化ロボットサービスシステムを示す図である。
【図2】図2はサービスロボットのサービス構成リソース群を示す図である。
【図3】図3はロボットサービスのカスタマイズサービス実行手順を示す図である。
【図4】図4はサービスカスタマイズ定義を示す図である。
【図5】図5はサービスロボットのサービス実行手順を示す図である。
【図6】図6は公開ロボットサービスの例を示す図である。
【図7】図7はサービスロボットのサービス構成リソース群を示す図である。
【図8】図8はユーザのロボットサービスのカスタマイズ申請手順の例を示す図である。
【図9】図9はカスタマイズ申請に対するサーバ、ロボットの処理手順の例を示す図である。
【符号の説明】
【0020】
1 店舗端末
2 ユーザ端末
3 サーバ
4 サービスロボット



【特許請求の範囲】
【請求項1】
標準使用のリソース群と、カスタマイズのための差し替え可能なリソース群を含むサービス構成リソース群で定まる手順によりロボットがカスタマイズサービスを実行するカスタマイズ可能ロボットサービスのカスタマイズ方法であって、
前記差し替え可能なリソース群にカスタマイズリソースを定義して前記サービス構成リソース群を設定された前記ロボットは、
前記標準使用のリソース群と前記カスタマイズリソースで差し替えられた前記差し替えリソース群で定まる手順のサービスを実行することを特徴とするロボットサービスの遠隔カスタマイズ方法。
【請求項2】
請求項1記載の前記サービスロボット構成リソース群はさらに前記ロボットがカスタマイズ可能動作について定義した変更可能動作を備えて構成し、
前記ロボットに変更可能動作から選択した動作をさらに設定してカスタマイズ化した動作を前記ロボットが実行することを特徴とする請求項1記載のロボットサービスの遠隔カスタマイズ方法。
【請求項3】
請求項1記載の前記サービスロボット構成リソース群は、
前記サービス実行時に使用する全てのリソース群を定義したサービスディスクリプタと、
前記サービス実行に伴うロボットの動作を定義したサービス定義と、
前記サービス定義のカスタマイズ可能動作を定義したサービスカスタマイズ定義と、
前記サービス定義対応の処理プログラムを実行するアプリケーションと、
で構成することを特徴とするロボットサービスの遠隔カスタマイズ方法。
【請求項4】
請求項1記載の差し替え可能リソース群は、
少なくも企業情報、商品情報のいずれかのリソースを含むことを特徴とする請求項1記載のロボットサービスの遠隔カスタマイズ方法。
【請求項5】
標準使用のリソース群とカスタマイズのための差し替え可能なリソース群を含むサービス構成リソース群を備えたサーバと、前記サービス構成リソース群で定まる手順のサービスを自律移動して行うロボットで構成するカスタマイズ可能ロボットサービスシステムであって、
前記サーバのサービス構成リソース群は、
前記サービス実行時に使用する全てのリソース群を定義したサービスディスクリプタと、
前記サービス実行のためのロボットの動作を定義したサービス定義と、
前記サービス定義のカスタマイズ可能動作を定義したサービスカスタマイズ定義と、
前記サービス定義対応の処理プログラムを実行するアプリケーションと、
を備えて構成し、
設定されたカスタマイズの前記差し替え可能リソースと、前記サービスカスタマイズ定義を含む前記サービス構成リソース群を前記ロボットに設定し、
前記ロボットは、前記サーバにより設定された前記サービス構成リソース群で定まる手順のサービスを実行することを特徴とするカスタマイズ可能ロボットサービスシステム。






【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−61315(P2010−61315A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−225287(P2008−225287)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】