説明

ガス流複合汚染物質制御システムおよび方法

いくつかの実施形態において、本発明は、排ガス流を水溶液と接触させる工程、二酸化炭素および/または追加の成分を排ガス流から除去する工程、および、二酸化炭素および/または追加の成分を1種以上の形態で、組成物中に含有させる工程を含む、排ガス流の二酸化炭素および/または追加の成分を除去するためのシステムおよび方法を提供する。いくつかの実施形態において、組成物は、炭酸塩、重炭酸塩、または、炭酸塩および重炭酸塩を含む沈殿物質である。いくつかの実施形態において、組成物は、SOx、NOx、粒状物質および/または一定の金属の共処理からもたらされる炭酸塩および/または重炭酸塩共生成物をさらに含む。液体、固体または多相性廃棄物流などの追加の廃棄物流もまた処理され得る。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
産業廃ガスを処理する方法であって、前記ガスは、二酸化炭素と、
(a)SOx;
(b)NOx;
(c)金属;
(d)非二酸化炭素酸性ガス;
(e)有機物;および
(f)粒状物質
からなる群から選択される少なくとも1種の他の成分とを含み、前記二酸化炭素および前記他の成分の少なくともいくらかが前記ガスを出て液体に入るよう適応された条件下で、前記ガスを前記液体と接触させる工程を含み、単一の処理装置で実施される方法。
【請求項2】
前記ガスが、前記二酸化炭素のいくらかまたはすべて、または、前記他の成分のいずれかを除去するために前記処理装置に入る前に前処理されない、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ガスが、粒状物質を除去するために前記処理装置に入る前に前処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ガスが少なくとも2種の他の成分を含み、前記2種の他の成分が前記ガスを出て、前記液体に入る、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記2種の他の成分がSOxおよび金属である、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記金属が重金属を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記金属が、アンチモン、砒素、バリウム、ベリリウム、ホウ素、カドミウム、クロム、コバルト、銅、鉛、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケル、ラジウム、セレニウム、銀、ストロンチウム、タリウム、バナジウム、および、亜鉛からなる群から選択される、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記金属が水銀である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記2種の他の成分がSOxおよび非二酸化炭素酸性ガスである、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記2種の他の成分が金属および非二酸化炭素酸性ガスである、請求項4に記載の方法。
【請求項11】
前記2種の他の成分がSOxおよび粒状物質である、請求項4に記載の方法。
【請求項12】
前記ガスが、前記二酸化炭素のいくらかまたはすべて、または、前記他の成分のいずれかを除去するために前記処理装置に入る前に前処理されない、請求項4に記載の方法。
【請求項13】
前記液体が水溶液を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記水溶液が二価カチオンを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記水溶液を処理して、炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせ、および前記他の成分もしくはその誘導体、または前記他の成分および/もしくはその誘導体を含む組成物を生成する工程であって、前記炭酸塩、重炭酸塩または前記これらの組み合わせが少なくとも部分的に前記二酸化炭素から誘導される工程をさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記組成物が、固体および上澄を含むスラリーを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記固体が、炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記固体が、前記他の成分もしくはその誘導体、または前記他の成分および/もしくはその誘導体をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記固体を前記上澄から分離する工程をさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記固体が、基本的に、
酢酸の水溶液から基本的に構成される2×1Lの抽出流体を調製する工程であって、1Lの前記抽出流体の各々は基本的に脱イオン水中の5.7mL酢酸から構成されている工程;
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程;
100gの前記粉末化固体を2Lの前記抽出流体と一緒に抽出容器に入れて抽出組成物を生成する工程;
転倒型の前記抽出容器を室温で18±2時間回転させる工程;
前記抽出組成物を0.6μm〜0.8μmの孔径を有するホウケイ酸ガラス繊維でろ過して浸出溶液を生成する工程;および
前記浸出溶液のpHを1N硝酸でpH2またはpH2未満のpHに調節する工程、
からなる浸出プロセスに供された場合に、0.2mg/L未満の水銀を含む浸出溶液を生成する、請求項17または19に記載の方法。
【請求項21】
前記浸出プロセスが、5.0mg/L未満の砒素を含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記浸出プロセスが、100mg/L未満のバリウムを含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記浸出プロセスが、1.0mg/L未満のカドミウムを含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記浸出プロセスが、5.0mg/L未満のクロムを含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項25】
前記浸出プロセスが、5.0mg/L未満の鉛を含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項26】
前記浸出プロセスが、1.0mg/L未満のセレニウムを含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項27】
前記浸出プロセスが、5.0mg/L未満の銀を含む浸出溶液をもたらす、請求項20に記載の方法。
【請求項28】
前記固体が、基本的に、
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程と、
前記固体を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬させる工程と、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの固体当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する、請求項17または19に記載の方法。
【請求項29】
前記固体が、基本的に、
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程と、
前記固体を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬させる工程と、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの固体当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する、請求項20に記載の方法。
【請求項30】
前記接触させる工程が、前記二酸化炭素の少なくとも50%および前記他の成分の少なくとも50%が前記ガスを出て、前記液体に入るよう適応された条件下で実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項31】
(i)ガス流を水溶液と接触させる工程であって、前記ガス流は、二酸化炭素と、
(a)SOx;
(b)NOx;
(c)金属;
(d)非二酸化炭素酸性ガス;
(e)有機物;および
(f)粒状物質
からなる群から選択される少なくとも1種の他の成分とを含み、前記二酸化炭素および前記他の成分の少なくともいくらかが前記ガス流を出て前記水溶液に入るよう適応された条件下で成される工程;ならびに
(ii)前記水溶液を処理して、炭酸塩、重炭酸塩あるいは炭酸塩と重炭酸塩との組み合わせならびに前記他の成分もしくはその誘導体または前記他の成分および/もしくはその誘導体を含む組成物を生成する工程であって、前記炭酸塩、重炭酸塩または前記炭酸塩と重炭酸塩との組み合わせは少なくとも部分的に前記二酸化炭素から誘導される工程
を含む方法。
【請求項32】
前記他の成分が、SOx、金属、非二酸化炭素酸性ガス、および、有機物からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記他の成分が、SOxおよび金属からなる群から選択される、請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記ガス流が少なくとも2種の他の成分を含み、前記処理する工程が、炭酸塩、重炭酸塩あるいは炭酸塩と重炭酸塩との組み合わせならびに前記2種の他の成分および/もしくはその誘導体を含む組成物を生成する、請求項31に記載の方法。
【請求項35】
前記2種の他の成分がSOxおよび金属である、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記金属が重金属を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記金属が、アンチモン、砒素、バリウム、ベリリウム、ホウ素、カドミウム、クロム、コバルト、銅、鉛、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケル、ラジウム、セレニウム、銀、ストロンチウム、タリウム、バナジウム、および、亜鉛からなる群から選択される、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記金属が水銀または水銀誘導体を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記ガス流が少なくとも3種の他の成分を含み、前記処理する工程が、炭酸塩、重炭酸塩あるいは炭酸塩と重炭酸塩との組み合わせならびに前記3種の他の成分および/もしくはその誘導体を含む組成物を生成する、請求項31に記載の方法。
【請求項40】
前記3種の他の成分が、SOx、金属、および、非二酸化炭素酸性ガスである、請求項39に記載の方法。
【請求項41】
前記金属が水銀または水銀誘導体を含む、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記非二酸化炭素酸性ガスが、塩化水素、フッ化水素、および、SOからなる群から選択される、請求項40または41に記載の方法。
【請求項43】
前記3種の他の成分が、SOx、金属、および、有機物である、請求項39に記載の方法。
【請求項44】
前記金属が水銀または水銀誘導体を含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
前記組成物が溶液を含む、請求項31に記載の方法。
【請求項46】
前記組成物が、溶液および固体を含むスラリーを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項47】
前記固体を前記溶液から分離する工程をさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記固体が、基本的に
酢酸の水溶液から基本的に構成される2×1Lの抽出流体を調製する工程であって、1Lの前記抽出流体の各々は基本的に脱イオン水中の5.7mL酢酸から構成されている工程;
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程;
100gの前記粉末化固体を2Lの前記抽出流体と一緒に抽出容器に入れて抽出組成物を生成する工程;
転倒型の前記抽出容器を室温で18±2時間回転させる工程;
前記抽出組成物を0.6μm〜0.8μmの孔径を有するホウケイ酸ガラス繊維でろ過して浸出溶液を生成する工程;および
前記浸出溶液のpHを1N硝酸でpH2またはpH2未満のpHに調節する工程、
からなる浸出プロセスに供された場合に、0.2mg/L未満の水銀を含む浸出溶液を生成する、請求項47に記載の方法。
【請求項49】
前記固体が、基本的に、
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程と、
前記固体を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬させる工程と、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの固体当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する、請求項47または48に記載の方法。
【請求項50】
前記ガス流が産業プロセスにおいて生成されたガスを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項51】
前記ガス流が排ガス流である、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記排ガス流が、発電プラント、化学処理プラント、機械加工プラント、精製所、セメントプラント、または、鉄鋼プラントで生成される、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
前記ガス流が、前記水溶液に入る前に二酸化炭素または前記他の成分を除去するために処理されない、請求項31に記載の方法。
【請求項54】
前記ガス流が金属または金属誘導体を含み、前記ガス流は処理されて、前記金属または金属誘導体が前記水溶液によってより容易に取り込まれる形態に転化される、請求項53に記載の方法。
【請求項55】
前記非二酸化炭素酸性ガスが、塩化水素、フッ化水素、および、SOからなる群から選択されるガスを含む、請求項31に記載の方法。
【請求項56】
前記二酸化炭素の少なくとも50%および前記他の成分の少なくとも50%が前記ガスを出て、前記液体に入る、請求項31に記載の方法。
【請求項57】
前記二酸化炭素の少なくとも50%および前記他の成分の少なくとも80%が前記ガスを出て、前記液体に入る、請求項31に記載の方法。
【請求項58】
前記二酸化炭素の少なくとも70%および前記他の成分の少なくとも70%が前記ガスを出て、前記液体に入る、請求項31に記載の方法。
【請求項59】
前記接触させる工程および処理する工程が順番に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項60】
前記接触させる工程および処理する工程が同時に実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項61】
前記接触させる工程および処理する工程が前記同一のユニットで実施される、請求項31に記載の方法。
【請求項62】
請求項1〜61のいずれかの方法により生成される組成物。
【請求項63】
炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせおよび硫黄含有化合物を含む組成物であって、前記炭酸塩、重炭酸塩またはこれらの組み合わせは−5.00‰未満の炭素同位体相対組成(δ13C)値を有し、および、基本的に
酢酸の水溶液から基本的に構成される2×1Lの抽出流体を調製する工程であって、1Lの前記抽出流体の各々は基本的に脱イオン水中の5.7mL酢酸から構成されている工程;
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程;
100gの前記粉末化固体を2Lの前記抽出流体と一緒に抽出容器に入れて抽出組成物を生成する工程;
転倒型の前記抽出容器を室温で18±2時間回転させる工程;
前記抽出組成物を0.6μm〜0.8μmの孔径を有するホウケイ酸ガラス繊維でろ過して浸出溶液を生成する工程;および
前記浸出溶液のpHを1N硝酸でpH2またはpH2未満のpHに調節する工程、
からなる浸出プロセスに供された場合に、2.0mg/L未満の水銀を含む浸出溶液を生成する組成物。
【請求項64】
前記浸出溶液が、1.5mg/L未満の水銀を含む、請求項63に記載の組成物。
【請求項65】
前記浸出溶液が、1.0mg/L未満の水銀を含む、請求項64に記載の組成物。
【請求項66】
前記浸出溶液が、0.5mg/L未満の水銀を含む、請求項65に記載の組成物。
【請求項67】
前記浸出溶液が、0.2mg/L未満の水銀を含む、請求項66に記載の組成物。
【請求項68】
前記浸出溶液が、0.05mg/L未満の水銀を含む、請求項67に記載の組成物。
【請求項69】
前記組成物が、水銀、水銀誘導体、または、これらの組み合わせを含む、請求項63に記載の組成物。
【請求項70】
前記炭素同位体相対組成値が10.00‰未満である、請求項69に記載の組成物。
【請求項71】
前記組成物が、−15.00‰未満の炭素同位体相対組成(δ13C)値を有する、請求項70に記載の組成物。
【請求項72】
前記組成物が、−20.00‰未満の炭素同位体相対組成(δ13C)値を有する、請求項71に記載の組成物。
【請求項73】
前記組成物が少なくとも90%炭酸塩を含む、請求項63に記載の組成物。
【請求項74】
前記組成物が5:1のカルシウム:マグネシウム比を含む、請求項73に記載の組成物。
【請求項75】
前記固体が、基本的に、
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程と、
前記固体を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬させる工程と、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの固体当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する、請求項63に記載の組成物。
【請求項76】
炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせ、および、水銀、水銀誘導体、または、これらの組み合わせを含む組成物であって、前記炭酸塩、重炭酸塩または前記これらの組み合わせは−5.00‰未満の炭素同位体相対組成(δ13C)値を有し、および、基本的に
酢酸の水溶液から基本的に構成される2×1Lの抽出流体を調製する工程であって、1Lの前記抽出流体の各々は基本的に脱イオン水中の5.7mL酢酸から構成されている工程;
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程;
100gの前記粉末化固体を2Lの前記抽出流体と一緒に抽出容器に入れて抽出組成物を生成する工程;
転倒型の前記抽出容器を室温で18±2時間回転させる工程;
前記抽出組成物を0.6μm〜0.8μmの孔径を有するホウケイ酸ガラス繊維でろ過して浸出溶液を生成する工程;および
前記浸出溶液のpHを1N硝酸でpH2またはpH2未満のpHに調節する工程
からなる浸出プロセスに供された場合に、2.0mg/L未満の水銀を含む浸出溶液を生成する前記組成物。
【請求項77】
前記浸出溶液が、1.5mg/L未満の水銀を含む、請求項76に記載の組成物。
【請求項78】
前記浸出溶液が、1.0mg/L未満の水銀を含む、請求項77に記載の組成物。
【請求項79】
前記浸出溶液が、0.5mg/L未満の水銀を含む、請求項78に記載の組成物。
【請求項80】
前記浸出溶液が、0.2mg/L未満の水銀を含む、請求項79に記載の組成物。
【請求項81】
前記浸出溶液が、0.05mg/L未満の水銀を含む、請求項80に記載の組成物。
【請求項82】
前記組成物が、基本的に、
粉末化組成物の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記組成物を粉末化する工程、ならびに
前記粉末化組成物を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬する工程、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの組成物当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する、請求項76に記載の組成物。
【請求項83】
炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせ、水銀、水銀誘導体、または、これらの組み合わせ、および、硫黄含有化合物を含む組成物であって、
(i)基本的に
酢酸の水溶液から基本的に構成される2×1Lの抽出流体を調製する工程であって、1Lの前記抽出流体の各々は基本的に脱イオン水中の5.7mL酢酸から構成されている工程;
粉末化固体の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記固体を粉末化する工程;
100gの前記粉末化固体を2Lの前記抽出流体と一緒に抽出容器に入れて抽出組成物を生成する工程;
転倒型の前記抽出容器を室温で18±2時間回転させる工程;
前記抽出組成物を0.6μm〜0.8μmの孔径を有するホウケイ酸ガラス繊維でろ過して浸出溶液を生成する工程;および
前記浸出溶液のpHを1N硝酸でpH2またはpH2未満のpHに調節する工程、
からなる浸出プロセスに供された場合に、0.2mg/L未満の水銀を含む浸出溶液を生成し;ならびに
(ii)基本的に
粉末化組成物の粒子の最狭寸法が既に1cm未満でない場合、前記粒子の前記最狭寸法が1cm未満であるよう、前記組成物を粉末化する工程、および
前記粉末化組成物を、pH4.8〜pH5.2のpHおよび60〜80℃の温度を有する溶液中に48時間浸漬する工程、
からなる二酸化炭素放出プロトコルに供された場合に、100グラムの組成物当たり5グラム以下の二酸化炭素を生成する組成物。
【請求項84】
(i)以下の処理装置に作動可能に接続されている産業排ガスの供給源
(ii)
(a)前記ガスを処理して、二酸化炭素を前記ガスから少なくとも部分的に除去すると共に少なくとも1種の他の成分を前記ガスから少なくとも部分的に除去し、前記他の成分は、SOx、NOx、金属、粒状物質、非二酸化炭素酸性ガスおよび有機物からなる群から選択され、ならびに
(b)前記二酸化炭素またはその1種以上の誘導体の少なくとも一部を、前記他の成分またはその1種以上の誘導体の少なくとも一部と組み合わせて含む生成物を含む組成物を生成する(前記組成物は環境中への導入に好適である)
よう構成された処理装置
を備えるシステム。
【請求項85】
前記組成物が、炭酸塩、重炭酸塩あるいはこれらの組み合わせを含む、請求項84に記載のシステム。
【請求項86】
前記他の成分が、SOx、あるいは、アンチモン、砒素、バリウム、ベリリウム、ホウ素、カドミウム、クロム、コバルト、銅、鉛、マンガン、水銀、モリブデン、ニッケル、ラジウム、セレニウム、銀、ストロンチウム、タリウム、トリウム、ウラニウム バナジウム、および亜鉛からなる群から選択される金属;粒状物質;または、これらの組み合わせである、請求項84または85に記載のシステム。
【請求項87】
前記組成物が、Toxicity Characteristic Leaching Procedure、Extraction Procedure Toxicity Test、Synthetic Precipitation Leaching Procedure、California Waste Extraction Test、Soluble Threshold Limit Concentration、American Society for Testing and Materials Extraction Test、Multiple Extraction Procedure、または、これらの組み合わせに従った環境中への導入に好適である、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記組成物が、Toxicity Characteristic Leaching Procedureに従った環境中への導入に好適である、請求項87に記載のシステム。
【請求項89】
前記組成物の少なくとも一部の廃棄用の組成物移送手段をさらに備える、請求項84に記載のシステム。
【請求項90】
前記組成物移送手段が、前記組成物の少なくとも一部を地下に廃棄するよう構成される、請求項89に記載のシステム。
【請求項91】
前記処理装置が、気体−液体接触器、気体−液体−固体接触器、反応器、沈降タンク、または、これらの組み合わせを備える、請求項84に記載のシステム。
【請求項92】
前記処理装置が、処理済排ガス流を生成するようさらに構成される、請求項91に記載のシステム。
【請求項93】
前記処理済排ガス流が、Reasonably Available Control Technology;Best Available Control Technology;Maximum Achievable Control Technology;Lowest Achievable Emission Rate、または、これらの組み合わせに従った環境中への導入に好適である、請求項92に記載のシステム。
【請求項94】
前記システムが、処理システムをさらに備える、請求項84に記載のシステム。
【請求項95】
前記処理システムが、前記組成物の少なくとも一部を濃縮して、濃縮組成物および上澄を生成する液体−固体分離器を備える、請求項94に記載のシステム。
【請求項96】
前記上澄が環境への導入に好適である、請求項95に記載のシステム。
【請求項97】
前記処理システムが、前記上澄の少なくとも一部を前記処理装置に再循環させるよう構成される、請求項95に記載のシステム。
【請求項98】
前記濃縮組成物が、Toxicity Characteristic Leaching Procedure、Extraction Procedure Toxicity Test、Synthetic Precipitation Leaching Procedure、California Waste Extraction Test、Soluble Threshold Limit Concentration、American Society for Testing and Materials Extraction Test、Multiple Extraction Procedure、または、これらの組み合わせに従った環境中への導入に好適である、請求項95に記載のシステム。
【請求項99】
前記システムが、前記濃縮組成物の少なくとも一部から建築材料を製造する製造システムをさらに備える、請求項95に記載のシステム。
【請求項100】
前記製造システムが、セメント、補助セメント材、微小骨材、モルタル、粗大骨材、コンクリート、ポゾラン、または、これらの組み合わせを前記濃縮組成物から製造するよう構成される、請求項99に記載のシステム。
【請求項101】
前記システムが、前記濃縮組成物の少なくとも一部を廃棄するための濃縮組成物移送手段をさらに備える、請求項95に記載のシステム。
【請求項102】
前記濃縮組成物移送手段が、前記濃縮組成物を地下に廃棄するよう構成される、請求項101に記載のシステム。
【請求項103】
前記システムが、前記処理装置で前記ガスを処理するために水酸化物を生成する電気化学システムをさらに備える、請求項84に記載のシステム。
【請求項104】
前記電気化学システムが陽極および陰極を備える、請求項103に記載のシステム。
【請求項105】
前記水酸化物が前記陰極で生成される、請求項104に記載のシステム。
【請求項106】
塩素が前記陽極で形成されない、請求項105に記載のシステム。
【請求項107】
酸素が前記陽極で形成されない、請求項105に記載のシステム。
【請求項108】
前記処理装置が、発電プラント、化学処理プラント、機械加工プラント、精製所、セメントプラント、または、鉄鋼プラントを含む産業プラントに作動可能に接続される、請求項84に記載のシステム。
【請求項109】
ガス移送手段が、前記処理装置を前記産業プラントに作動可能に接続している、請求項108に記載のシステム。
【請求項110】
前記システムが、前記産業プラントにおける需要が高い期間の最中に停止されるよう構成される、請求項109に記載のシステム。
【請求項111】
前記システム、前記産業プラント、または、前記システムおよび前記産業プラントの組み合わせが、Reasonably Available Control Technology;Best Available Control Technology;Maximum Achievable Control Technology;Lowest Achievable Emission Rate、または、これらの組み合わせに準拠しているままである、請求項110に記載のシステム。
【請求項112】
(i)二酸化炭素と、SOx、NOx、金属、非二酸化炭素酸性ガス、有機物および粒状物質からなる群から選択される1種以上の他の成分とを含む産業排ガスの供給源;
(ii)前記二酸化炭素および前記他の成分の少なくとも一部を前記ガスから単一の処理ユニットで除去するよう構成された処理装置;ならびに
(iii)前記産業排ガスの供給源と前記処理装置とを作動可能に接続する流路であって、前記産業排ガスの少なくとも一部を前記処理装置に向かわせるよう構成されている前記流路
を備えるシステム。
【請求項113】
前記システムが、前記産業排ガスの前記供給源と前記処理装置との間に前処理装置を備えず、前記前処理装置は、前記ガスの前記他の成分の1種以上を、前記ガスが前記処理装置に通される前に除去するよう構成される、請求項112に記載のシステム。
【請求項114】
前記ガスが、前記他の成分の少なくとも2種を含み、および、前記処理装置が、前記ガスからの前記二酸化炭素および前記他の成分の少なくとも一部を単一の処理ユニットで除去するよう構成される、請求項112に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A−12B】
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【公表番号】特表2012−519076(P2012−519076A)
【公表日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−553055(P2011−553055)
【出願日】平成22年3月2日(2010.3.2)
【国際出願番号】PCT/US2010/025970
【国際公開番号】WO2010/101953
【国際公開日】平成22年9月10日(2010.9.10)
【出願人】(309032278)カレラ コーポレイション (5)
【Fターム(参考)】