説明

ガラス製品破砕装置

ガラス廃棄物の容積を低減すると共に処分費用をも低減するためにガラス製品破砕機を用いることができる。この破砕機に騒音を低減するための複数のフラップを設けることができる。ガラス製品が詰まって動かなくなる危険性を低減するため、ガラス製品破砕具の方に向けて寸法が増大する内側断面を導管に与えることができる。ガラス製品破砕具を破砕機の中に回転可能に取り付けることができ、破砕ガラスを収集するためのコンテナーをその下方に有するものであってよい。この破砕機は小さくまとまった構成になる可能性がある。これは、騒音レベルを周知の産業用ガラス製品破砕機に対して著しく低減させることを可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラス製品破砕装置および脆弱または脆い物品を破砕する方法に関する。特に、排他的ではないが、本発明は瓶破砕機に関する。
【背景技術】
【0002】
パブおよびバーの如き飲酒施設は、比較的短い期間に多くのガラス瓶を入れ換える可能性がある。これは、高い顧客要求があるスポーツイベントや他の事例中の場合に際立っている。これは、多量の使用済みガラス瓶の急な堆積につながる可能性がある。
【0003】
「飲酒施設」という用語は、瓶詰め飲料が通常消費されるあらゆる場所を包含するように、ここでは概括的に用いられる。この飲料は、アルコール飲料または非アルコール飲料であってよい。酒類販売許可および非許可の施設が含まれる。従って、パブおよびバーの他に、この用語はクラブ,レストラン,劇場,映画館,娯楽ホール,カフェテリア,軽食堂,ホテル,船舶,飛行機,鉄道客車,給油所などを含む。
【0004】
従来から空の瓶がただ単に集められ、他の廃棄物と共に一時的に保管され、そしてごみ捨て場や埋立て地などで処分されている。しかしながら、環境問題の増大に伴い、このような処分はしばしば認められない。現在、異なる種類の廃棄物を個別のコンテナーに分別することが一般的な慣例である。実際、これは多くの地方自治体の要求事項である。従って、使用済みガラス瓶が紙廃棄物あるいはプラスチック廃棄物とは別のコンテナーに収容される可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、使用済みガラス瓶は、これらは空の容器であるので、これらの密度または重量に対して大きな容積を占める。これは、廃棄物コンテナーが急速にいっぱいになる可能性があり、そしてあふれてしまう可能性があることを意味する。これは、安全上の問題となる可能性があり、このコンテナーが飲酒施設内に置かれている場合には顧客にとっても美しくない。
【0006】
これは、廃棄物容器のための空間が極度に制限されている多くの小さなパブおよびバーにおいて特に問題である。しかしながら、大きいまたは小さいに拘らず、特に高需要の時期には、あらゆる飲酒施設において問題になる可能性がある。
【0007】
使用済みの瓶でいっぱいのコンテナーを(例えば最終処分前の後庭や他の一時的収容領域に)撤去するための適当な地位の従業員を確保することもまた、困難である可能性がある。
【0008】
さらなる問題は、大量のガラスの処分は、出費がコンテナー毎に頻繁になされるような場合、非常に高価になるということである。従って、処分費用は多くの飲酒施設にとって重要な間接費である可能性がある。
【0009】
また、さらなる問題は、使用済み瓶のコンテナーを動かす場合、これは騒音を出す可能性があり、顧客や近隣の住人に迷惑となる可能性があるいうことである。これは、住宅の近くにある深夜の飲酒施設にとって特に問題である。早朝に瓶が集められる場合にも問題となる可能性がある。
【0010】
前述の問題の多くは、飲酒施設に特有なものではない。これらは、大量の使用済みガラス製品を集め、および/または動かす必要があるあらゆる状況において当てはまる可能性がある。
【0011】
つまり、例えば使用済みガラス製品を処分する病院,研究所,工場および工房において重要な問題となる可能性がある。
【0012】
本発明は、前述の問題の1つ以上を克服するか、または少なくとも軽減することを意図している。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明によると、屋内使用に適したガラス製品破砕装置が提供される。この装置は、ガラス製品を収容するための入口を有するハウジングと、このハウジング内に設けられて収容した前記ガラス製品を破砕するための破砕具と、破砕ガラスを収集するための収集領域とを具えている。
【0014】
この「ガラス製品」という用語は、セラミックスまたは脆い重合体の如き他の脆いまたは脆弱な材料を包含することを意図している。
【0015】
本発明は、主に飲酒施設での使用を意図しているけれども、これは他の多くの場所にても用いることができる。これは、ガラスを極端なレベルの騒音を出さずに破砕することが望まれるあらゆる場所にて使用する場合に有用である。
【0016】
つまり、本発明は、例えば過度の騒音を出さない機械を使用し、人々が正常な活動を行うことも可能とすることが望まれるレジャーまたは労働環境にて用いることができる。例えば、この機械は、通常のレベルにて会話を行い、しかも容易に聞き取れることが望ましい場所にて用いることができる。これは、従来技術の産業用ガラス製品破砕機の近傍では疑いなく不可能であろう。
【0017】
本発明の機械は、複数の移動可能および/または変形可能な部材を具え、入口に投入されたガラス製品の一片が必ず接触してこの部材を通過し、破砕具に達するようになっていることが好ましい。これらはフラップの形態にあることが望ましい。
【0018】
これらの部材は、弾性変形可能な材料を含むか、または弾性変形可能な材料からなるものであってよい。この材料がエラストマー材料であってよい。これは天然または合成のゴム材料であることが好ましい。
【0019】
これらの部材は、これをガラス製品の破砕で使用した場合、前記部材を持たない機械に対して機械の騒音を実質的に減らすのに役立つことができる。
【0020】
この部材(例えばフラップ)は、瓶が接触してこれを通過した後、その以前の位置まで実質的に戻ることが望ましい。
【0021】
これらは、通常、閉位置にあるが、機械を通過するガラス製品の一片の重量によって開き、ガラス製品の一片がこれらを通って移動することができるように、これらを取り付けることが好ましい。そして、これらはその以前の位置に戻ることが望ましい。
【0022】
従って、この部材は、ガラス製品の一片が機械を落下すると、順に開いて閉じるものであってよい。これは、ガラス製品の瓶の一片が機械の内側にさらに入り込むと、音を益々抑えることができる。
【0023】
少なくとも2つか、少なくとも3つか、または少なくとも4つのこのような部材が存在していることが好ましい。これは、通常、このようなフラップが存在していない従来技術の機器からの実質的な脱却を表している。
【0024】
本発明の好ましい一実施形態において、前記部材の少なくとも1つは、ガラス製品の一片がこれに接触してこれを通過した後、その以前の位置までほぼ戻るように、ばねで留められているか、またはさもなければ付勢されている。希望するのであれば、前記部材のすべてをばねで留めることができる。しかしながら、多くの実施形態において、少なくとも1つの部材はばねで留められていない。ばねで留められていない部材を可撓性の材料(例えば可撓性シート)にて形成することができ、ガラス製品の一片がこれに接触してこれを通過した後、単なる重力によってその以前の位置まで戻るものであってよい。例えば、シュート内に配された取り付け部材から吊り下げられる可撓性のフラップであってよい。もちろん、希望するのであれば、部材のすべてをばねで留めなくとも構わない。これは、構成の単純化を可能にする。
【0025】
しかしながら、少なくとも1つのばねで留められた部材と、少なくとも1つのばねで留められていない部材との組み合わせを用いることが好ましい。
【0026】
これらの部材は、鉛直線に対して所定角度に傾斜したシュートに配されていることが望ましいけれども、希望するのであれば、シュートをほぼ垂直にすることが可能である。斜めのシュートは、吊り下げられた可撓性部材を具合よく作動可能にさせることができ、これによって吊り下げられた部材は、シュートの内部の上面から吊り下げられてその下端がシュートの内部の下面と接触する。
【0027】
これらの部材は、弾性変形可能な材料の複数の突出領域を具えることができる。これらの領域は、ガラス製品の一片がシュートを落下すると、これと接触するように位置する上面に存在していることが好ましい。突出領域は、例えば突出稜部,隆起部,格子,模様などの形態であってよい。
【0028】
理論に拘束されず、複数の突出領域の供与は、変形可能な材料の相対的に平坦な領域に対して衝撃音を減少させることができる可能性がある。突出領域はまた、表面の異なった部分にて異なる変形度合いを可能にすることでも有利である可能性がある。
【0029】
これらの部材を概ね多角形断面の内壁を有するシュート内に配することが望ましい。(本発明の目的のため、「〜内に」という用語は、通常、少なくとも1つの部材がシュートのずっと下に配されるべきであるけれども、希望するのであれば、シュートの端部に配される部材の選択を含んでいる。)
【0030】
本発明者は、ガラス製品が偶発的にシュートに引っ掛かる可能性を低減させる場合に内部の多角形断面が有効であることを見いだした。この多角形は、正多角形であることが好ましい。これは、概ね四辺形(例えば概ね正方形か、または概ね長方形)であることが望ましい。
【0031】
この機械は、瓶破砕具の方に導く導管を有することが都合がよい。この導管の少なくとも一部の寸法が瓶破砕具に向かう方向に増大する内側断面を有する。意外にも、内側断面の寸法のわずかな増大であっても、引っ掛かる危険性を著しく減らすことが可能である。
【0032】
導管または少なくともその一部は、概ね円錐台状の内壁を有することが好ましい。従って、この内壁の直径はガラス製品破砕具の方に向けて増大するものであってよい。
【0033】
円錐台状の内壁は、引っ掛かりの可能性を効率的に低減するため、小さな角度だけ(例えば10度未満だけ,5度未満だけ)円筒状の内壁からずれていることが単に必要なだけである。もちろん、高い度合いの円錐台もまた、可能である。
【0034】
導管の下端は、ガラス製品破砕具の近傍に配されることが好ましい。例えば、これが前記破砕具から5cm未満または3cm未満であってよい。これが破砕具から1cm未満であっても構わない。これは、ガラス製品の一片が導管を出て円滑な作業を容易にするので、これが迅速かつ効果的に破砕されることを可能にする。
【0035】
この破砕具は、回転可能に取り付けられてガラスを破砕する1つ以上の回転可能な部材を具えていることが好ましい。回転可能な部材はブレードであることが望ましい。しかしながら、他の可能性が存在する。例えばこの部材は、回転可能に取り付けられる棒,スパイク,ボール,ハンマー,鎖,つの状突起などであってよい。回転可能に取り付けられた部材は、著しい弾性を持つことが好ましい。これらは、硬質金属(例えば硬化鋼)で形成され、および/または硬化刃(例えばダイヤモンド刃または硬化鋼の刃)を有することが望ましい。
【0036】
その回転速度は、少なくとも50rpmであることが好ましく、少なくとも100rpmであることがより好ましい。希望するのであれば、著しい高速回転を採用することができるが、通常は1000rpm未満の速度で充分であろう。150から800rpmの範囲の速度を一般的に用いることができる。
【0037】
1つ以上の回転可能に取り付けられたブレードの構成が最も好ましい。希望する場合には、ブレードを交換することができる。あるいは、これらを(例えば研削により)鋭利にしたり修復したりして再使用することができる。
【0038】
一実施形態において、ブレードが両側にあってよく、これらを反転して取り付けし直し、再び使用することができるようにすることが可能である。さらなる選択肢は、これらを単に逆方向に回転させることである。希望するのであれば、これらは正逆転可能なモーターと組み合わせて用いることができる。
【0039】
しかしながら、回転可能に取り付けられる器具に対する多くの選択肢がある。ガラスを押し砕いたり、打撃動作によってガラスを破砕することに基づくシステムや、振動システムなどは、すべて本発明の範囲内にある。
【0040】
この破砕具は、(いかなる種類のものであっても)瓶が機械に投入されたこと(またはこれがそのように投入されていること)を検知するセンサーによって作動することができる。従って、このセンサーは、破砕具および/またはモーターに信号の伝送をもたらすことができる。希望する場合には、いくつかのこのようなセンサーをこの機械の別の場所に与えることができる。これは、機械内のガラス製品の一片の動きを追跡する場合に有効である可能性がある。
【0041】
センサーをガラス製品の入口に/または近接して(例えばその20cmまたは10cm以内に)配することが好ましいが、これは必須ではなく、希望する場合には、このセンサーを機械のずっと下に配することができる。
【0042】
このセンサーは、光または他の放射線のビームと、その検出器とを具えることができる。光ビームは、機械に投入された場合にガラス製品の一片が通るその通路を横切るように配することが都合がよい(例えばこれをシュートまたは他の導管内に配することができる)可能性がある。
【0043】
ビームが遮断されるか、またはこの破砕具を通過するガラス製品の一片によって(例えば遮断,屈折,散乱,その波長の変化などにより)影響を受けた場合、作動信号が自動的に伝送される。これは、導電線か、または(例えば赤外線信号を伝送することができる)無線技術によってなすことが可能である。
【0044】
他の多くの可能性がある。例えば、センサーはフラップの如き可動部材の動きを検出することができ、これに応じて信号を伝送することが可能である。
【0045】
この機械は、破砕具が個々の瓶に対して予め設定した期間だけ作動するように、自動的に時間を測定するものであってよい。この期間は、より長い期間が可能であるけれども、例えば1分未満、または30秒未満でさえあってよい。
【0046】
従って、この期間中にさらなるガラス製品が投入されない場合、予め設定した期間の後にスイッチが切れるようにこの機械を構成することができる。これは、エネルギー消費を減少させて騒音をまたさらに減少させる場合に有効である。
【0047】
もちろん、破砕具をセンサーによって自動的に作動させることは必須ではない。希望に応じて単純にスイッチを投入したり切ったりすることが可能であり、このために手動操作のスイッチを設けることができる(または投入および遮断の制御を別個に与えることができる)。
【0048】
いくつかの状況において、この機械を連続的に稼働するように設定することができる。例えば比較的短い期間に亙って破砕具に多数の瓶を投入することが望ましい場合、これを行うことができる。例えば、一度に多くの瓶が飲酒施設から集められ、多数のスタッフがこれらを機械に投入することができる。これを例えば交代時に行うことができるし、または一度にいくつかの瓶が集められ、交代中に間欠的にこれを単に処理することができる。
【0049】
手動および自動の両方の制御を有し、希望する場合には2つのモード間で破砕具を切り替えることがもちろん可能である。
【0050】
この機械は(外部モーターを設けることができるけれども、それほど好ましくはなく)、通常、破砕具を駆動する内部モーターを具えよう。あらゆる適当なモーターを用いることができる。例えばインバータ付き三相モーターを用いることができる。これは、運転中に特に静かであって単相モーターよりも有利であることが見い出されている。
【0051】
一実施形態において、このモーターはプラットホームの一方側に取り付けられ、破砕具はプラットホームの他方側に取り付けられ、このプラットホームは、破砕される瓶が通過する開口をさらに具えている。
【0052】
この破砕具を適当な主電源、例えば電気ソケットに接続することができ、この目的のためにプラグを設けることができる。
【0053】
代わりに、これを発電機に接続することができ、内部電池によってこれに電力を供給することができ、あるいは燃料駆動のモーターが設けられたものであってもよい。従って、主電源のない場所でこれを使用することができ、高い可搬性のある可能性がある。従って、この機械は屋内使用に適しているけれども、このような使用に限定されず、祭り,演奏会,屋外スポーツイベントなどの如き、屋外イベントのために用いることも可能である。(これは、比較的静かに作動させることができ、小さくまとまった形態を与えることができ、ガラス製品の処理のための費用と不都合とを減らすことができるという同じ利点をここで与える。)
【0054】
この機械は、収集した破砕ガラスのためのコンテナーを具えることができる。このコンテナーは取り外し可能であることが好ましい。この機械はまた、コンテナーが所定量の破砕ガラス(例えば所定の容積または重量のガラス)を受け取ったことを示す表示器を具えることも可能であるけれども、これは必須ではない。
【0055】
例えば、所定重量のガラスがコンテナーに収容された場合、あるいはコンテナー内のガラスが所定レベルに達した場合、これらの場合に表示器が作動するものであってよい。あらゆる適切な表示手段(例えば音または光)を作動さることができる。
【0056】
代わりに、これが空にされるべき時を確認するためにオペレーターが間欠的にコンテナーを検査することができる。例えば(この機械が使用中でない場合)、ドアを開けて目でコンテナーを点検することにより、これを行うことができる。
【0057】
さらなる実施形態において、コンテナーは、ドアを開けずともこれを見ることができるように、この機械の外から視認できるものであってよい。従って、この機械の一部(例えばドアまたは窓)を例えば透明か、または半透明にすることができる。
【0058】
他の選択肢において、コンテナー内のガラスの重量を表示する測定手段をこの機械に設けることができる。オペレーターは、表示された重量に基づいてコンテナーを空にすべきか否かを決定することができる。この測定手段は、機械的に、または電子式表示器によって重量を表示することができる。この測定手段は、コンテナー中のガラスの実際の重量を表示してもよいし、あるいはガラスの重量があらかじめ設定した限界重量に達したことを表示することができる。
【0059】
コンテナーは、車輪,キャスター,ローラーまたは他の移動補助具を選択的に具えることができる。これはコンテナーを機械へと、または機械の外へと動かすことをより簡単にすることができるけれども、しかながら、これは必須ではない。このコンテナーは、機械へと、または機械の外へと容易に滑らせることができる引き出しの形態であってもよい。
【0060】
使い捨てコンテナーを設けることも可能であり、機械のコンテナー内に配することができる。例えば、破砕ガラスを捕集するための可撓性の袋またはバッグをそこに配することができる。留め金,絆または他の結束手段によって、これを結束することができるが、通常、これは必要ではない。
【0061】
洗練された本発明の機械の意匠は、これが小さくまとまった形態になることを可能にする。従って、これは高さが2.0メートル未満であることが好ましい。より好ましくは、これが1.75または1.5メートル未満の高さである。最も好ましくは、これが1.25メートル未満の高さである。
【0062】
これは、(その最大幅において)1メートル未満の幅であることが望ましい。より望ましくは、これが0.75メートル未満の幅である。最も好ましくは、これが0.60メートル未満の幅である。従って、この機械は従来技術の産業機械よりも著しく小さくなる可能性がある。
【0063】
この機械に防音材を設けることができる。例えば1層以上の遮音層,1つ以上の遮音カバーまたは囲繞体,および/または遮音充填材をこれに設けることができる。
【0064】
遮音材料はよく知られており、例えば多くの建設業の小売商から利用可能である。これは、発泡体,シート,詰め物,フリース,積層体,充填材などの形態であってよい。この機械またはその実質的な部分を遮音ケースで包むことも可能ではあるが、通常、これは必要ではない。
【0065】
このような材料は、(フラップまたは他の部品によって与えることができる遮音材に加えて)機械の騒音をさらに減少させる。
【0066】
この機械は100デシベル未満で作動することが好ましい。より好ましくは、これが80デシベル未満,75デシベル未満,または70デシベル未満で作動する。最も好ましくは、これが60デシベル未満か、あるいは50デシベル未満で作動する。(発せられた音は、この機械から1メートルの距離に設置された聴音器を用いて人により測定することができる。)
【0067】
この機械は、ガラス製品の容積を減らすことに非常に効果がある。これは容積をその最初の容積の4分の1未満に減少させることが好ましい。より好ましくは、これを5分の1未満,6分の1未満,7分の1未満か、あるいは8分の1未満に減少させる。
【0068】
この機械によって作り出される破砕ガラスは、一般的にカレットとして知られた小さなガラス片の形態であろう。これらを充填材料として再利用のため、または他の目的のため、商業的に用いることができる。希望する場合には、カレットを定期的に収集することができる。特別な収集サービスをこの目的のために提供することができる。
【0069】
この機械を高い毎分回転数レベルにて用いることにより、ガラスをさらに(砂と同じような)粉末状材料に減少させることが可能である。しかしながら、ガラスをカレットの寸法まで低減させることがほとんどの目的で好ましい。
【0070】
(あらゆる形態の)破砕ガラスを洗浄および殺菌または消毒することができる。このガラス製品が病院や研究室の廃棄物である場合、これは特に重要である可能性がある。特化した実施形態において、この機械は、これらの機能を実行するために構成することができる。例えば、これに洗浄チャンバを設けることができ、有害な病原体を殺すために熱源または放射線(例えばマイクロ波放射線またはUV光)源をも設けることができる。しかしながら、これらの機能をほかの場所で行うことが概ね好ましい。
【0071】
何れにせよ、この機械は、病院または研究室の鋭利なものを処理する場合に有用である。これは、鋭利なものの容積を実質的に減らすことにより、著しく高い処分費用を実質的に減らすことができる。さらに、鋭利なものを小さなカレットか、または粉末にまで減少させることができるので、偶発的な創傷の危険性が最小となる。
【0072】
この機械自体に加え、本発明はガラス製品の一片を破砕する方法を含む。
【0073】
この方法によって得られる破砕ガラスもまた、本発明の範囲内にある。この破砕ガラスは、再利用されるか、または何か他の目的のために再利用されることが好ましい。希望する場合には、これを溶融して新たな物品(例えば新しい瓶または他のガラス製品)へと形成することができる。このような物品もまた、本発明の範囲内にある。
【0074】
これよりも前で指摘したように、この機械は、飲酒施設で使用する場合に特に有用であるけれども、これがこのような用途に限定されるものではない。これをバーの背後に配することが好都合であるが、任意の希望する場所(例えば顧客領域)に配することも可能である。この破砕具を安全かつ容易に操作することができる。スタッフまたは顧客によって、これを使うことができるけれども、通常、スタッフがこの機械を使うことが予測される。
【0075】
この機械の上方で聞かれるため、施設内の顧客が彼らの声を通常レベル以上に張り上げる必要なく、会話を行うことができるように、充分静かにこれを作動させることが好ましい。通常、この破砕具は、適当な主電源、例えば電気ソケットに接続されよう。
【0076】
それを都合よく動かすことができるように、これに車輪,キャスターまたは他の移動可能な部材を選択的に設けることができる。希望する場合には、これに制動機を設けることも可能である。いくつかの場合において、これを(例えばブラケットによって)壁または他の構造体に固定することができるが、通常、これは必要ではない。
【0077】
この破砕具をほぼ水平な面に配することが好ましい。水準器または他の水平表示器をこれに装着することが可能であるが、通常、これは必要ではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0078】
さて、本発明がこれを限定することなく、単なる例示により記述されよう。
【0079】
さて、図1を参照すると、本発明の瓶破砕機1が(尺度を示すために)Jack DanielTMウイスキーの1.5リットル瓶2に隣接して示される。
【0080】
この瓶破砕機1は、開いたそのドア3と、瓶破砕機の取り出した内部コンテナー4と共に示されている。袋(図示せず)は、通常、このコンテナー4に配され、コンテナーのみを(この袋なしで)単独で用いることが可能であるけれども、破砕ガラスを収集するために用いられる。
【0081】
この瓶破砕機1は、蝶番12により瓶破砕機の本体に旋回可能に取り付けられた上部6を有する。蝶番12は、瓶破砕機1が使用中ではない場合、(図3を参照して後述するような)保守を容易にするため、上部6が逆に回動することを可能にする。
【0082】
上部6は、破砕すべき瓶を瓶破砕機1の利用者が投入することができる傾斜したシュート7を保持する。このシュート7は、瓶がシュート7に投入されたことを検知してこの破砕具のモーターを作動させるセンサー(図示せず)を保持する。支柱8は、センサーに用いられると共に信号を伝送するために用いられる配線を含んでいる。一般に、このセンサーは、シュートを横切るビームがシュート7を落下するガラス製品の一片によって遮断されたことを検知しよう。
【0083】
フラップ9がシュート7の上端に示されている。これは、図2を参照して後述する一連のフラップ9,13,14群のうちの第1のフラップである。このフラップ9は、蝶番10(図1では見えないが、図2に示してある)に連結されている。これはナット11およびボルトにより達成される。従って、フラップ9を保守または交換のために容易に取り外すことができる。
【0084】
蝶番10はばねで留められ、(瓶破砕機1が使用中でない場合)、通常、フラップ9は上方に付勢されてシュート7をほぼ閉じるようになっている。図1は、この閉位置にあるフラップ9を示している。
【0085】
しかしながら、装置1が使用中の場合、フラップ9はシュート7に投下される瓶の重量によって開位置へと下方に動く。これは、瓶が重力の作用によってフラップ9を通って落下することを可能にする。瓶がシュート7を通って落下した場合、(その後、さらなる瓶がシュート7に投下されない限り)フラップ9はその閉位置に戻る。
【0086】
シュート7の内壁は、ほぼ正方形の断面である。これは円形断面の瓶がシュート7に偶発的に詰まって動かなくなってしまう可能性を減らす。
【0087】
フラップ9が閉位置にある場合、このフラップ9はシュート7内で締まり嵌めをもたらすように作られている。これは、シュートの1つ以上の内面に対して生ずるようにできる。このフラップ9は、装置1から発せられる騒音レベルを低減させるのに有用である。実際、実質的な度合いの騒音低減をもたらすように、通常は数枚のフラップ9,13,14がシュート7内に連続的に取り付けられよう。
【0088】
このフラップ9はまた、破砕ガラスがシュート7に入口を介して瓶破砕機1から出ることを阻止する予防措置として機能させることも可能である。しかしながら、この瓶破砕機1はすでに極めて安全であり、この設計のため、ガラス片が瓶破砕機のこの部分に達する可能性は極めてわずかしかない。従って、この安全機能は、さらなる安心を顧客に与えることができるが、ガラス片が入口を介して瓶破砕機から出るのを阻止する必要性は実際にありそうもない。このため、その主要な機能は騒音低減である(けれども、いくつかの実施形態において、センサーをフラップ9に対して操作可能に接続することができ、フラップ9が瓶によって動かされた場合、瓶破砕機1内の瓶破砕具23を作動させることができる)。
【0089】
ここで図2に転じ、シュート7内に配された3つのフラップ9,13,14が示されている。第4のフラップもあるが、シュート7のさらに下方に配されており、従ってこの図では見えない。瓶がシュート7の下方へと通過する場合に起こるように、これらのフラップは開位置に示されているが、瓶がシュートの下方へと通過していない限り、通常は閉じられよう。
【0090】
第1のフラップ9は、図1に示したものと同じフラップである。これは、弾性変形可能なゴム材料の上部領域15と、蝶番10にナット11およびボルトを介して旋回するように取り付けられる下部金属板16とを有する。蝶番10は、フラップ9を上方に付勢するためにばねで留められており、通常、これはシュート7を閉じるようになっている。変形可能な材料15は、フラップに対する瓶の衝撃を緩和し、これによって騒音を低減するのに役立つ。比較的堅い板16がフラップ9の形状を保持する。
【0091】
一連の平行な溝17および稜部18が変形可能な材料15に存在していることを図2から見ることができる。瓶がフラップ9に接触すると、異なる稜部18は(フラップに対する瓶の衝撃の大きさおよび位置に依存した)異なる度合いで変形することができる。理論によって拘束されることなく、これは、衝撃音の低減および/または生ずる変形の増大を可能にする場合に有用である可能性がある。
【0092】
第1のフラップ9は、瓶の重量によって変位し、次いで瓶が第2のフラップ13の方へと下方に移動する。第2のフラップ13および次のフラップ14はゴムで形成され、これよりも前で記述したように、溝および稜部を有する。しかしながら、これらのフラップ13,14は、これらが硬質のベース板に装着されていないので、相対的に柔軟である。これらはまた、ばねで留められた蝶番によっても取り付けられていない。これらはシュート7の上壁に(例えばねじ,ナットおよびボルトまたは接着剤によって)単に装着され、通常、これらが閉位置にあるように垂れ下がっている。従って、これらは、これらがこの位置に吊り下げられ、通常、シュート7の下側の内壁と接触するか、またはこれに対し著しく近接して位置した下端を有するように作られている。
【0093】
しかしながら、シュート7を下方に移動する瓶の重量により、これら可撓性のフラップ13,14は瓶が通過することを可能とするように動き、変形に続いてその元の位置に戻る。これらが形成されるゴム材料は弾性体であって、この動作が過度の摩耗なく何度も起こることを可能にすることができる。
【0094】
フラップ9,13,14は、相互にわずかずつ重なり合うことができる。しかしながら、ほとんどの例において、これは好ましくなく、フラップ9、13、14は間隔を空けて配され、一方のフラップが他方のフラップと接触しないようになっている。
【0095】
フラップ9,13,14は、瓶がこれらを通り抜けた後に閉じる。従って、4つのフラップが存在する場合、瓶が瓶破砕機の瓶破砕領域に向けて下降するまでに、4つの閉じたフラップが存在する。閉じたフラップは、高い遮音の度合いをもたらす。この瓶破砕機1の本体もまた、遮音材料(図示せず)で包まれている。
【0096】
図1から図4に示した実施形態において、シュート7は、ホッパー19に向けて下方に通じている。ホッパー19は、瓶破砕機1の本体の内側にあって、図3でのみ見ることができる。希望する場合には、このホッパー19は、騒音をさらに減らすため、ゴムまたは他の変形可能な材料をその上面に有することができる。しかしながら、ホッパー19は瓶破砕機1の内部に奥深く配されているので、これは必須ではない。
【0097】
図3は、瓶破砕機1の図をその上部6と共に示しており、この上部は、蝶番12を中心として回動し、延在する保持アーム20によってその位置に保持されている。この図は、ホッパー19をモーター21のカバーと同様に露出させている。モーター21は、プラットホーム22に装着されている。プラットホームの下方には、瓶破砕具23が回転可能に取り付けられ、モーター21によって駆動される。
【0098】
瓶破砕具23のブレード24の一部を図3に見ることができる(けれども、瓶破砕具23のより良好な図が後述するように図4に示されている)。図3はまた、それの中にホッパー19が通じる導管25も示している。この導管25は、瓶が瓶破砕具23によって破砕される領域の方に通じている。
【0099】
導管25は、その上端からその下端に向けて直径がわずかに増大している。従って、これは上端よりも下端が大きい径を有し、形状が円錐台状をなす。本発明者は、この形状が(通常の断面の導管と比較して)瓶が詰まって動かなくなる可能性を減らすことを見い出した。
【0100】
瓶破砕具23の方に向けた導管25の径の比較的小さな増大であっても、驚くべきことに、瓶が瓶破砕機1のこの部分に詰まって動かなくなる危険性を著しく減らすことができる。
【0101】
ここで図4に転じ、これは(コンテナー4を取り外して)瓶破砕機の内側からプラットホーム22の裏側の方を見上げた図を示している。従って、これは図3に示したプラットホーム22の反対側からの図である。
【0102】
従って、図4は、見る者に対して最も近く配される導管25の最も広い部分を持った下側からの円錐台状の導管25を示している。図4は、他の図示したものよりもずっと詳細に瓶破砕具23を示している。この実施形態において、これは垂直軸線回りに回転可能に取り付けられた4本のブレード24を具えている。この軸線は、導管25を通る別な垂直軸線からずらされている。
【0103】
瓶破砕具のブレード24は、ボルト27に装着される取り外し可能なナット26により取り外して交換できることが都合がよい。
【0104】
ブレード24を交換する選択肢として、これらが摩耗した後、これらを鋭利にすることができる。硬化鋼の如きあらゆる適当な耐摩耗性の材料からブレード24を形成することができる。希望する場合には、これらの刃を(例えば焼もどしか、あるいは小さなダイヤモンドや他の硬質材料を組み込むことによって)硬化させることができる。
【0105】
下向きに傾斜したフレーム28が示されており、これは瓶破砕機1の内側段部に載るように配される。このフレーム28は、モーター21もまた取り付けられるプラットホーム22に連結されている。実際には、プラットホーム22,フレーム28,モーター21および瓶破砕具23を、保守のために瓶破砕機1から容易に取り外すことができるユニットとして形成することが都合がよい。ホッパー19もまたこのユニットの一部であってもよく、あるいはこのユニットに対して交換可能に取り付けることができる。
【0106】
使用中に、瓶がシュート7に投入または投下される。瓶がモーター21および瓶破砕具23をあらかじめ設定した期間(例えば20秒)作動させるためのセンサー(図示せず)を通過する。
【0107】
瓶は、制御された状態でシュート7を下方へと通り、これがそうなるように、シュート7内のフラップ9,13,14に接触してこれを変位させる。瓶がこれらを通って移動するとフラップ9,13,14が次々に閉じるので、これがシュート7を下方へと通る場合の瓶の騒音を小さくする。希望する場合には、シュート7の内壁はまた、騒音をより一層低減させるための騒音低減材料(例えばゴム被覆)を具えることも可能である。
【0108】
結局、瓶はホッパー19に達し、そして円錐台状の導管25に向けてここを通る。瓶が導管25を出ると、これは瓶破砕具23の回転ブレード24に向けて下方へと通過する。これらのブレード24は、導管25の出口の直近に配されており、これらは瓶を小さなカレットへと迅速に破砕する。カレットは、コンテナー4に配された袋(図示せず)に収集される。
【0109】
あらかじめ設定した期間が経過した後、瓶破砕機は停止するが、さらなる瓶がシュート7に落とされた場合、再び始動しよう。
【0110】
ドア3を開け、カレットの袋をコンテナー4から取り出し、これを空の袋と取り替え、コンテナーを空の袋と共に瓶破砕機に戻し、そしてドア3を閉めることにより、瓶破砕機1を容易に空にすることができる。カレットを収集する収集サービスを提供することができる。従って、カレットを都合よく処理または再利用することができる。
【0111】
例示した瓶破砕機1の高さは、(そのベースからシュート7の上端まで)およそ46インチである。この瓶破砕機1およびこれは、一方方向でおよそ19インチ,他方向で20.5インチの幅を有する。もちろん、多くの他の形状および大きさが可能であり、これらの寸法は、(大きな産業用瓶破砕機に対して)小さくまとめた設計の一例を単に与えているだけである。
【0112】
図5および図6は、本発明の第2の実施形態を示し、類似の機能には類似の参照符号を付与している。
【0113】
この実施形態において、シュート7は弧状であり、シュート7を下方に移動する瓶2の通過を妨げる可能性があるすべての隅部を排除している。また、図5には表れていないけれども、シュート7の内壁は、シュート7の上部の断面がほぼ正方形である。しかしながら、これは、シュート7の長手方向に沿ってシュート7の内壁の断面がシュート7の下部にてほぼ円形となるまで段階的に変化する。シュート7の上部領域での正方形断面は、より一様に変形する矩形フラップの使用を可能にする。シュート7の下部領域での円形断面は、シュート7を下方に移動する瓶2の向きを維持すると共にシュート7内で瓶が詰まってしまう危険性をも最小にする。
【0114】
この実施形態の装置はまた、持ち上げ秤量部品30を含む。この持ち上げ秤量部品30は、「C」の字部分32を隣接するフランジ34およびリップ36と共に作り出すように、多数の折り目または屈曲部を有する板を具えている。第1のばね38は、「C」の字部分32に連結される第1の端部と、フランジ34に連結される第2の端部とを有する。第2および第3のばね40は、「C」の字部分32の上下の板の間に設けられている。2つの持ち上げ突起42がリップ36に設けられている。
【0115】
ドア3が閉じた場合、持ち上げ秤量部品30の持ち上げ突起42が係合して内側のコンテナー4を持ち上げ、これがホッパー19のベースにシールされるようになっている。これは、内側のコンテナー4からのあらゆる流出を阻止する。内側のコンテナー4がいっぱいになった場合、その重量は、フランジ34が図6の矢印44で示したような「C」字部分32の上板に対して回転することをもたらす。これは、第1のばね38のねじれを引き起こす。センサー(図示せず)が第1のばね38の変位を測定し、この変位が閾値に達した場合、LED(図示せず)の如き指示手段に信号を送信する。第1のばね38を電位差計または他の適当な機器に置き換えることが可能である。
【0116】
もちろん、当業者には明らかなように、記述した実施形態から離れた本発明の他の多くの変形が前述の個々の事例を参照して可能である。これらの変形は、すべて本発明の範囲内にある。
【0117】
本発明の機械は、ガラス製品の如きあらゆる種類の物品をより小さな容積に破砕するために用いることができる。通常、この物品(例えば医療目的で用いられた使用済みガラス瓶またはガラス)が用いられよう。しかしながら、この物品を用いることは必須ではない。これが例えば損傷を受けたものか、または単純に希望しないものであってよい。
【0118】
飲酒施設の場合において、このガラス製品は、通常、アルコールを含むか、または非アルコール飲料を含んだ使用済みの瓶であろう。実際、瓶がその中に何らかの飲料を含んでいてもよく(例えばビールが半分入った瓶)、本発明の装置に投入して処分することもまた可能である。(この場合、この装置に非透水性コンテナーを設けることが好ましい。)代わりに、瓶を空にし、かつ/または処理の前に洗浄してもよいが、これは必須ではない。
【0119】
大きな瓶および/または小さな瓶を処理することができる。従って、蒸留酒,ワイン,ビール,アルコポップ,シードル,清涼飲料,水などの瓶を処理することができる。もちろん、破損したガラスもまた、希望により都合よく処理することができる。
【0120】
従って、本発明の瓶破砕機は極めて用途が広く、ガラス製品の処理において大きな進歩を体現する。
【図面の簡単な説明】
【0121】
【図1】本発明の第1の実施形態による瓶破砕装置を内側のコンテナーと共に立体投影図にて示す。この図は、前から片側まで示している。
【図2】図1に示した瓶破砕装置の上面図を部分的に示し、この破砕機のシュート内を見下ろしている。
【図3】モーターに接続されるプラットホームを露出させ、かつホッパーも示すため、蓋を開いて後方に旋回した状態で図1および図2に示した瓶破砕装置を示している。
【図4】図3に示したプラットホームの裏側からの図を示している。
【図5】本発明の第2の実施形態による瓶破砕装置を立体投影図で示している。
【図6】図5に示した瓶破砕装置の持ち上げ秤量部品の立体投影図を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋内使用に適したガラス製品破砕装置であって、
ガラス製品を収容するための入口を有するハウジングと、
このハウジング内に設けられて収容した前記ガラス製品を破砕するための破砕具と、
破砕ガラスを収集するための収集領域と
を具えたことを特徴とする装置。
【請求項2】
この装置が瓶破砕機であって飲酒施設での使用に適している請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記入口またはその近傍に配される少なくとも1つの移動可能および/または変形可能な部材を含み、前記入口に投下されたガラス製品の一片が必ず接触してこの部材を通過し、前記破砕具に達するようになっている請求項1または請求項2に記載の装置。
【請求項4】
1つ以上の前記部材がフラップを具えている請求項3に記載の装置。
【請求項5】
1つ以上の前記部材が弾性変形可能な材料を含む請求項3または請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記材料がエラストマー材料を含む請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記材料が天然または合成ゴムを含む請求項5または請求項6に記載の装置。
【請求項8】
1つ以上の前記部材は、これをガラス製品の破砕に使用した場合、当該部材を持たない装置に対して装置の騒音を実質的に低減するようになっている請求項3から請求項7の何れかに記載の装置。
【請求項9】
1つ以上の前記部材が弾性体であり、これらはガラス製品の一片がこれらに接触して通過した後、これらの以前の位置に戻るようになっている請求項3から請求項8の何れかに記載の装置。
【請求項10】
通常、1つ以上の前記部材は閉位置にあり、この装置を通過するガラス製品の一片の重量によって開く請求項3から請求項9の何れかに記載の装置。
【請求項11】
前記部材の少なくとも1つは、ガラス製品の一片が接触してこれを通過した後、この部材または各部材を実質的にその以前の位置まで戻すための付勢手段を含む請求項3から請求項10の何れかに記載の装置。
【請求項12】
前記部材の少なくとも1つは、ガラス製品の一片が接触してこれを通過した後、重力によりその以前の位置まで戻る請求項3から請求項11の何れかに記載の装置。
【請求項13】
前記部材が弾性変形可能な材料からなる複数の突出領域を具えている請求項3から請求項12の何れかに記載の装置。
【請求項14】
前記部材は、概ね多角形断面の内壁を持ったシュートに配されている請求項3から請求項13の何れかに記載の装置。
【請求項15】
前記断面が概ね正方形である請求項14に記載の装置。
【請求項16】
前記部材は、上部が概ね多角形断面の内壁を有すると共に下部が概ね円形または長円形断面の内壁を有するシュートに配されている請求項3から請求項13の何れかに記載の装置。
【請求項17】
装置に入っているか、あるいは入りつつあるガラス製品の一片の存在を検知し、これに応じて前記ガラス製品破砕具を作動させるための信号を与えるセンサーを含む請求項1から請求項16の何れかに記載の装置。
【請求項18】
前記ガラス製品破砕具は、あらかじめ設定した期間の後に自動的にスイッチが切れる請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記破砕具がまだ運転中の場合にガラス製品のさらなる一片がこの装置に入る場合、前記期間が延長される請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記ガラス製品破砕具は、回転可能に取り付けられ、回転可能に取り付けた1つ以上のブレードを具えている請求項1から請求項19の何れかに記載の装置。
【請求項21】
プラットホームの一方側に取り付けられ、このプラットホームの他方側に取り付けられた前記ガラス製品破砕具を駆動するモーターを含み、前記プラットホームは破砕されるガラス製品が通過する開口をさらに具えている請求項1から請求項20の何れかに記載の装置。
【請求項22】
破砕ガラスを収集するためのコンテナーを含む請求項1から請求項21の何れかに記載の装置。
【請求項23】
前記コンテナー内のガラスの重量を秤量するための秤量部材を含む請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記コンテナーが所定量の破砕ガラスを収容したことを示すための表示器を含む請求項22または請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記コンテナーを上昇させてこれを前記ハウジングの一部に当接させるための手段を含む請求項22から請求項24の何れかに記載の装置。
【請求項26】
2メートル未満の高さである請求項1から請求項25の何れかに記載の装置。
【請求項27】
1.5メートル未満の高さである請求項26に記載の装置。
【請求項28】
0.6メートル未満の幅である請求項1から請求項27の何れかに記載の装置。
【請求項29】
前記ガラス製品破砕具の方に導く導管を含み、この導管の少なくとも一部が前記ガラス製品破砕具の方に向けて増大した内径を有する請求項1から請求項28の何れかに記載の装置。
【請求項30】
前記導管またはその少なくとも一部が概ね円錐台の形状である請求項29に記載の装置。
【請求項31】
前記導管の下端が前記ガラス製品破砕具の上方3cm未満にある請求項29または請求項30に記載の装置。
【請求項32】
前記導管の下端が前記ガラス製品破砕具の上方1cm未満にある請求項31に記載の装置。
【請求項33】
前記導管の少なくとも一部がほぼ弧状である請求項29から請求項33の何れかに記載の装置。
【請求項34】
1層以上の遮音層か、あるいは1つ以上の遮音カバーまたは囲繞体を含む請求項1から請求項33の何れかに記載の装置。
【請求項35】
遮音充填材を含む請求項1から請求項34の何れかに記載の装置。
【請求項36】
遮音インサートを含む請求項1から請求項35の何れかに記載の装置。
【請求項37】
ガラス製品の容積をその元の容積の5分の1以下に低減させることが可能である請求項1から請求項36の何れかに記載の装置。
【請求項38】
添付図面を参照して実質的に述べたような装置。
【請求項39】
請求項1から請求項38の何れかに記載の装置を用いることによって得られるガラス片。
【請求項40】
カレットの形態にある請求項39に記載のガラス片。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2009−530075(P2009−530075A)
【公表日】平成21年8月27日(2009.8.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558876(P2008−558876)
【出願日】平成19年3月8日(2007.3.8)
【国際出願番号】PCT/GB2007/000798
【国際公開番号】WO2007/104926
【国際公開日】平成19年9月20日(2007.9.20)
【出願人】(508278505)
【出願人】(508278516)
【Fターム(参考)】