説明

キートップ板の製造方法

【課題】押圧部の厚み寸法を容易に薄くでき、且つ容易に各押圧部の厚み寸法を均一に形成することができ、さらに押圧部の接着強度の強いキートップ板の製造方法を提供する。
【解決手段】合成樹脂製のキートップ板本体61と、合成樹脂フイルム製であって一方の面に接着層79を塗布した押圧部材形成用シート75とを用意する。キートップ板本体61に対して押圧部材形成用シート75をその接着層79の面がキートップ板本体61側を向くように設置した状態で、ポンチ110とダイ100を用いて、押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取ってキートップ板本体61に押し付けて貼り付けることでスイッチ押圧用の押圧部70を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スイッチを押圧する押圧部を設けてなる板状のキートップ板の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1には、複数のスイッチ(40)を形成してなるスイッチ電極シート(30)の上部に、静電防止シート(80)、ケース(130)、銘板(180)を接着層(89)、(150)、(200)によって接着一体化してなるシートスイッチ(1)が開示されている。この種のシートスイッチ(1)は各構成部品が薄い上、各部品間を接着する接着層も薄いので、全体の厚みを薄くできる。
【0003】
しかしながら上記構造のシートスイッチ(1)の場合、スイッチ(40)を押圧するスイッチ押圧部材(137)を成形樹脂で構成し、このスイッチ押圧部材(137)の下面に押圧部(138)を設けているので、その厚みの薄型化に限界があり、さらなる厚みの薄型化に応えられなかった。この問題を解決するには、スイッチ押圧部材(137)の設置を省略し、銘板(180)の下面に直接押圧部を設ける方法が考えられる。このように構成すれば、シートスイッチ(1)のさらなる厚みの薄型化が可能になる。
【0004】
そして銘板(180)の下面に直接押圧部を形成するには、例えば紫外線硬化型の合成樹脂を押圧部を形成する部分にポッティングした後に紫外線を照射して硬化させて形成する方法や、紫外線硬化型の合成樹脂を押圧部を形成する部分にスクリーン印刷した後に紫外線を照射して硬化させて形成する方法などが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2005−149994号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら上記ポッティングによって押圧部を形成する方法の場合、押圧部の高さ(厚み)寸法や形状が一定せずに不均一になり、またその高さ寸法自体も大きく(厚く)なり、これを低く(薄く)しようとして押圧部の体積を小さくすると銘板への接着面積が小さくなって接着強度が弱くなってしまうという問題があった。
【0007】
一方スクリーン印刷によって押圧部を形成する方法の場合は、押圧部の高さ(厚み)寸法を低く(薄く)でき、また銘板への接着面も小さくならないので接着強度も強く維持できる。しかしながら銘板への印刷工程が必要になるので、製造工程が煩雑になる。また銘板全体が平面状であれば良いが、たとえば銘板の面に凹凸があるような場合はスクリーン印刷を行うことが困難になってしまう。
【0008】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものでありその目的は、押圧部の高さ(厚み)寸法を容易に低く(薄く)でき、且つ容易に各押圧部の高さ(厚み)寸法を均一に形成することができ、さらに押圧部の接着強度の強いキートップ板の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本願請求項1に記載の発明は、スイッチを形成してなるスイッチ電極シートの上部に設置され、前記スイッチに対向する位置にこのスイッチを押圧する押圧部を設けてなるキートップ板の製造方法であって、合成樹脂製のキートップ板本体と、合成樹脂フイルム製であって一方の面に接着層を塗布した押圧部材形成用シートとを用意し、前記キートップ板本体に対して前記押圧部材形成用シートをその接着層の面がキートップ板本体側を向くように設置した状態で、押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取ってキートップ板本体に押し付けて貼り付けることで押圧部を形成することを特徴とするキートップ板の製造方法にある。
【0010】
本願請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキートップ板の製造方法であって、前記押圧部材の押圧部材形成用シートからの切り取りとキートップ板本体への貼り付けは、前記対向して設置したキートップ板本体と押圧部材形成用シートの間にダイを、押圧部材形成用シートの上部にポンチを設置し、ポンチをダイに突入することで押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取り、切り取ったポンチ先端の押圧部材をキートップ板本体に押し付けることで行うことを特徴とするキートップ板の製造方法にある。
【0011】
本願請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のキートップ板の製造方法であって、前記接着層は光硬化性樹脂を含む接着層であり、この接着層を押圧部材形成用シートの一方の面に塗布した際に半硬化状態としておき、一方前記キートップ板本体に貼り付けた後の押圧部材の接着層に光を照射することで前記半硬化状態の接着層を完全硬化させることを特徴とするキートップ板の製造方法にある。
【発明の効果】
【0012】
請求項1に記載の発明によれば、予め接着層を塗布した押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取ってキートップ板本体に押し付けて貼り付けることで押圧部を形成するので、印刷工程などの煩雑な工程を用いることなく製造プロセスの簡易化が図れ、またキートップ板本体に凹凸等があったとしても容易に簡便に、キートップ板に押圧部を形成することができる。
また押圧部材を構成する合成樹脂フイルムとこれに塗布される接着層は、何れもその厚み寸法を薄く且つ均一・正確にできるので、押圧部の高さ(厚み)寸法を容易に低く(薄く)且つ容易に均一・正確に形成することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、ポンチとダイを用いることで、押圧部材の押圧部材形成用シートからの切り取りとキートップ板本体への貼り付けとを、ほぼ同時に正確に容易に行うことができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、接着層を半硬化状態とした後に、押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取るので、押圧部材を切り取る際に接着層があまりべとつかず、容易に切り取りとキートップ板本体への貼り付けとが行える。特に前記切り取り及びキートップ板本体への貼り付けに請求項2に記載のポンチとダイを用いた場合、ダイやポンチに接着層がべたつかず、押圧部材の切り取りがスムーズに行える。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】シートスイッチ1の斜視図である。
【図2】シートスイッチ1の分解斜視図である。
【図3】シートスイッチ1の要部拡大断面図(図1のA−A断面図)である。
【図4】キートップ板60の製造方法説明図である。
【図5】キートップ板60の製造方法説明図である。
【図6】キートップ板60の製造方法説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
ここでまず本発明によって製造されるキートップ板60を用いて組み立てたシートスイッチ1について説明する。図1はシートスイッチ1の斜視図、図2はシートスイッチ1の分解斜視図、図3はシートスイッチ1の要部拡大断面図(図1のA−A断面図)である。なお以下の説明において、「上」とはスイッチ電極シート20からキートップ板60を見る方向をいい、「下」とはその反対方向をいうものとする。図2に示すようにシートスイッチ1は接着シート10上に、スイッチ電極シート20と、スペーサ40と、キートップ板60とを積層一体化して構成されている。
【0017】
接着シート10は、厚み0.05mm程度の可撓性を有する合成樹脂フイルム(この例ではポリエチレンテレフタレート(PET)フイルム)の両面に接着層を形成してなる両面接着シートで構成されている。図示してはいないが、接着シート10の下面の接着層には剥離シートが貼り付けられている。この剥離シートはシートスイッチ1を所望の被取付面に貼り付ける際に剥がされる。
【0018】
スイッチ電極シート20は、厚み0.1mm程度の可撓性を有する合成樹脂フイルム(この例ではPETフイルム)21の表面の所定の複数位置にスイッチ30を設けて構成されている。スイッチ30は図3に示すように、合成樹脂フイルム21上に接点パターン31と接点パターン31の周囲を囲む接点パターン33とを形成し、その上に略ドーム形状の弾性金属板製の反転板35を設置して構成されている。反転板35の外周には接点パターン33が接触しており、反転板35の下面中央は中央の接点パターン31上部に所定の隙間を介して対向している。
【0019】
スペーサ40は、合成樹脂(この例ではPET樹脂)を板状に成型して構成されており、前記スイッチ電極シート20の各スイッチ30に対向する位置に上下に貫通するスイッチ設置用収納孔41を設けて構成されている。このスペーサ40の厚みは0.5mm程度である。
【0020】
キートップ板60は、合成樹脂(この例ではPET樹脂)を可撓性が生じる程度まで薄板状に成形してなるキートップ板本体61の下面に押圧部材71を貼り付けることで押圧部70を形成して構成されている。キートップ板本体61は、前記スイッチ電極シート20の各スイッチ30に対向する位置に上方向に突出する平板状のキートップ部63を設けている。このキートップ板本体61のキートップ部63以外の部分の厚みは0.16mm程度である。シートスイッチ1は電子機器の操作部に取り付けられて電子機器の表面に露出する部分なので、キートップ板本体61の上面には所望の色彩や模様等の装飾(塗装など)が施されている。
【0021】
押圧部材71は、厚み0.18mm程度の可撓性を有する合成樹脂フイルム(この例ではPETフイルム)を円板状に形成して構成されている。押圧部材71は下記する方法で接着層79によってキートップ板本体61(そのキートップ部63)の下面に貼り付けられることでキートップ板60の押圧部70になる。押圧部70は前記スイッチ電極シート20の各スイッチ30中央に対向する位置に設けられている。
【0022】
次に本発明を用いて前記キートップ板60を製造する方法を説明する。図4〜図6は本発明の1実施形態にかかるキートップ板60の製造方法、具体的にはキートップ板本体61に押圧部材71を貼り付ける方法の説明図である。キートップ板本体61に押圧部材71を貼り付けるには、まず図4に示すように、前記キートップ板本体61と、押圧部材形成用シート75とを用意する。押圧部材形成用シート75は切り取ることで前記押圧部材71となるものであり、厚み0.18mm程度の可撓性を有する合成樹脂フイルム(この例ではPETフイルム)77の一方の面に接着層79を塗布して構成されている。接着層79は少なくとも光硬化性樹脂(この実施形態では紫外線硬化性樹脂)を含む接着層であり、この接着層79は、比較的粘度が高く(すなわち固体状に近く)、同時に弱い粘着性(接着性)を有している。すなわちこの接着層79を構成する樹脂材は、少なくとも光硬化性樹脂に、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂を含んだものに、溶剤を混合した液状の樹脂材である。合成樹脂フイルム77に接着層79を形成するには、まず合成樹脂フイルム77の一方の面に接着層79をスクリーン印刷などによって塗布して形成する。次にこの合成樹脂フイルム77をたとえば70〜80℃で加熱して接着層79中の溶剤を揮発させ、これによって接着層79中の熱硬化性または熱可塑性の樹脂成分を硬化させて樹脂材全体を半硬化状態(柔らかすぎない状態)、すなわち比較的粘度が高く固体に近い状態とし、同時に前記粘性によって弱い粘着性(接着性)を有するようにする。樹脂材に混合する光硬化性樹脂としては、例えば光硬化性のアクリレート樹脂などを用いる。アクリレート樹脂には、エステルアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、メラミンアクリレート、アクリル樹脂アクリレート、不飽和ポリエステルアクリレートなどがある。また前記樹脂材に混合する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂としては、たとえばポリエステル樹脂を用いる。ポリエステル樹脂の中には熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂とがある。なお光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂として、他の各種材質のものを用いてもよい。また紫外線硬化性以外の各種光硬化性樹脂材を用いてもよい。
【0023】
そして図4に示すように、キートップ板本体61の裏面を上向きにして設置台150上に配置し、接着層79の面を下向きにした押圧部材形成用シート75をその上方に設置する。つまりキートップ板本体61に対して押圧部材形成用シート75をその接着層79の面がキートップ板本体61側を向くように設置する。このとき同時に前記対向して設置したキートップ板本体61と押圧部材形成用シート75の間にダイ100を、押圧部材形成用シート75の上部にポンチ110を設置する。ダイ100の所定位置(キートップ板本体61裏面の押圧部70を設ける部分に対向する位置)にはポンチ110を突入するポンチ挿通孔111が設けられている。ポンチ挿通孔111の内径寸法およびポンチ110の外径寸法は前記押圧部材71の外径寸法と同じである。ダイ100の上面に押圧部材形成用シート75の接着層79が当接しているが、接着層79は半硬化状態なので、それほどべとつかず、問題ない。
【0024】
そして図4に示す各部材の設置状態において、ポンチ110を下降してダイ100のポンチ挿通孔111に突入すれば、図5に示すように1つの押圧部材71が押圧部材形成用シート75から切り取られ、そのまま対向しているキートップ板本体61に押し付けられ、その接着層79がキートップ板本体61に押し付けられ、キートップ板本体61に押圧部材71が仮に貼り付けられる。
【0025】
前記と同様にして図2に示す他の4つ(全部で5つ)の押圧部材71もそれぞれキートップ板本体61下面の所定位置(各キートップ部63の下面)に仮に貼り付ける。
【0026】
そしてダイ100の下からキートップ板本体61を取り出し、図6に示すようにすべて(図6では1つのみ示す)の接着層79に光(紫外線)を照射すれば、接着層79が完全硬化し、これによってキートップ板本体61に各押圧部材71が強固に貼り付けられ、押圧部70が形成される。
【0027】
図2に戻って、以上のようにして製造されたキートップ板60の下面に、上下面に接着層43,45(図3参照)を塗布したスペーサ40の上面を接着し、次にスペーサ40の下面に、スイッチ電極シート20の上面を接着し、次にスイッチ電極シート20の下面に接着シート10の上面を接着すれば、キートップ板1が完成する。このとき図3に示すように、各スイッチ30(反転板35)と各スイッチ30の上面中央に当接する押圧部70とがスペーサ40の各スイッチ設置用収納孔41内に位置している。なお上記組立手順はその一例であり、他の各種異なる組立手順を用いて組み立てても良いことはいうまでもない。
【0028】
そしてキートップ板60のキートップ部63上面を押圧すれば、キートップ部63とともに押圧部70が下降し、押圧部70によって押圧されたスイッチ30の反転板35が反転し、スイッチがオンする。前記キートップ部63への押圧を解除すれば、反転板35の弾性復帰力によって反転板35は元の形状に自動復帰し、スイッチ30がオフすると同時にキートップ部63も元の位置に上昇する。
【0029】
ところで上記図4〜図6を用いて説明したように、キートップ板60の製造方法は、合成樹脂製のキートップ板本体61と、合成樹脂製であって一方の面に接着層79を塗布した押圧部材形成用シート75とを用意し、キートップ板本体61に対して押圧部材形成用シート75をその接着層79の面がキートップ板本体61側を向くように設置した状態で、押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取ってキートップ板本体61に押し付けて貼り付けることで押圧部70を形成し、これによってキートップ板60を製造する方法である。
【0030】
このように予め接着層79を塗布した押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取ってキートップ板本体61に押し付けて貼り付けることで押圧部70を形成するので、キートップ板本体61に直接印刷工程などの煩雑な工程を用いることで押圧部70を形成する必要がなく製造プロセスの簡易化が図れ、さらにたとえばキートップ板本体61に凹凸等があって押圧部70をスクリーン印刷などで形成することが困難な場合であっても、容易に簡便にキートップ板60に押圧部70を形成することが可能になる。また押圧部材71を構成する合成樹脂フイルムとこれに塗布される接着層79は、何れもその厚みを薄く且つ均一・正確にできるので、押圧部70の高さ(厚み)寸法を容易に低く(薄く)且つ容易に均一・正確に形成することができる。
【0031】
また上記実施形態では、対向して設置したキートップ板本体61と押圧部材形成用シート75の間にダイ100を、押圧部材形成用シート75の上部にポンチ110を設置し、ポンチ110をダイ100に突入することで押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取り、切り取ったポンチ110先端の押圧部材71をキートップ板本体61に押し付けることで押圧部材71の貼り付けを行うので、押圧部材71の押圧部材形成用シート75からの切り取りとキートップ板本体61への貼り付けとを、ほぼ同時に正確に容易に行うことができる。
【0032】
また上記実施形態では、接着層79は光硬化性樹脂を含む接着層であり、この接着層79を押圧部材形成用シート75の一方の面に塗布した際に半硬化状態としておき、一方キートップ板本体61に貼り付けた後の押圧部材71の接着層79に光を照射することで半硬化状態の接着層79を完全硬化させることとしているので、押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取る際に半硬化状態の接着層79があまりべとつかず、容易に切り取り及びキートップ板本体61への貼り付けを行うことができる。特に切り取り及びキートップ板本体61への貼り付けにポンチ110とダイ100を用いた場合、ダイ100やポンチ110に接着層がべたつかず、押圧部材71の切り取りなどがスムーズに行える。
【0033】
以上本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲、及び明細書と図面に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。なお直接明細書及び図面に記載がない何れの形状や構造や材質であっても、本願発明の作用・効果を奏する以上、本願発明の技術的思想の範囲内である。例えば、上記実施形態ではキートップ板60にキートップ部63等を設けて凹凸状に形成しているが、すべてを平板状としてもよい。その場合、キートップ板60を可撓性を有する合成樹脂フイルムで構成してもよい。
【0034】
また上記実施形態では押圧部材形成用シート75から押圧部材71を切り取ってキートップ板本体61に押し付けて貼り付けるのにポンチ110とダイ100とを用いたが、他の各種工具を用いて同様の操作を行ってもよい。また上記実施形態では接着層79として光硬化性樹脂を含む接着層を用いたが、場合によっては光硬化性樹脂のみ、または熱硬化性樹脂及び/または熱可塑性樹脂のみからなる接着層を用いてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 シートスイッチ
10 接着シート
20 スイッチ電極シート
30 スイッチ
35 反転板
40 スペーサ
60 キートップ板
61 キートップ板本体
70 押圧部
71 押圧部材
75 押圧部材形成用シート
79 接着層
100 ダイ
110 ポンチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチを形成してなるスイッチ電極シートの上部に設置され、前記スイッチに対向する位置にこのスイッチを押圧する押圧部を設けてなるキートップ板の製造方法であって、
合成樹脂製のキートップ板本体と、合成樹脂フイルム製であって一方の面に接着層を塗布した押圧部材形成用シートとを用意し、
前記キートップ板本体に対して前記押圧部材形成用シートをその接着層の面がキートップ板本体側を向くように設置した状態で、押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取ってキートップ板本体に押し付けて貼り付けることで押圧部を形成することを特徴とするキートップ板の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載のキートップ板の製造方法であって、
前記押圧部材の押圧部材形成用シートからの切り取りとキートップ板本体への貼り付けは、前記対向して設置したキートップ板本体と押圧部材形成用シートの間にダイを、押圧部材形成用シートの上部にポンチを設置し、ポンチをダイに突入することで押圧部材形成用シートから押圧部材を切り取り、切り取ったポンチ先端の押圧部材をキートップ板本体に押し付けることで行うことを特徴とするキートップ板の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2に記載のキートップ板の製造方法であって、
前記接着層は光硬化性樹脂を含む接着層であり、この接着層を押圧部材形成用シートの一方の面に塗布した際に半硬化状態としておき、
一方前記キートップ板本体に貼り付けた後の押圧部材の接着層に光を照射することで前記半硬化状態の接着層を完全硬化させることを特徴とするキートップ板の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−232133(P2010−232133A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−81171(P2009−81171)
【出願日】平成21年3月30日(2009.3.30)
【出願人】(000215833)帝国通信工業株式会社 (262)
【Fターム(参考)】