説明

グリシン輸送体−1阻害薬

本発明は、グリシン輸送体1(以下、GlyT−1と称する)阻害薬であることから、統合失調症関連の認知障害、ADHD(注意欠陥過活動性障害)、MCI(軽度認識障害)などのGlyT1の阻害によって治療可能な疾患の治療において有用である化合物を提供する。そのような化合物を含む医薬組成物およびそのような化合物の製造方法も提供される。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【化1】

[式中、
Xは、−CH−または−N−であり;
およびRは独立に水素またはアルキルであり;
およびRは独立に水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシまたはハロアルコキシであり;
n1は0または1でありおよびn2は1または2であり、ただしXが−N−である場合、n1およびn2は1であり;
(i)Xが−CH−である場合、Rは−CHArArまたは−NArArであり、ArおよびArは独立にアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、上記の各環はR、RまたはRで置換されていても良く、Rはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、RおよびRは独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環から選択され、R、RおよびRにおける芳香族または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良く;
(ii)Xが−N−または−CH−である場合、Rは、
(a)下記式(i)、(ii)または(iii)の環:
【化2】

(式中、nおよびmは独立に0から2であり;
環B、CまたはDはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール環であり;
YおよびZは独立に、−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
、RおよびRのうちの2個;R、RおよびR;およびRおよびRのうちの1個は独立に、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、R、RおよびR;R、RおよびR;およびRおよびRのうちの残りのものは、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、R、R、R、R、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであるR、RおよびRで置換されていても良い。);または
(b)下記式(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)または(ix)の環:
【化3】

(環(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)または(ix)において、1個もしくは2個の炭素環原子が、窒素原子によって置き換わっていても良いか、これら環のうちのフェニル環の1個もしくは2個は独立にチエニルまたはチアゾリル環によって置き換わっていても良く;
式(iv)の環中の−−−点線は存在しても良い結合であり;
YおよびZは独立に−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
環(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)および(ix)は独立にR、RおよびRで置換されており、RおよびRは独立に水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、Rは水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良い。)であり、ただし式(I)の化合物は、2−(4−ベンズヒドリルピペリジン−1−イル)酢酸;2−(4−(ナフタレン−1−イル)ピペラジン−1−イル)酢酸;2−(3−ベンズヒドリルピペリジン−1−イル)酢酸および
【化4】

(Rは下記式の環:
【化5】

である。)および
【化6】

(Rは水素であり、Rはメチルであり、またはRおよびRがメチルである。)以外である。]
【請求項2】
前記化合物が、下記式:
【化7】

[式中、
Xは、−CH−または−N−であり;
およびRは独立に水素またはアルキルであり;
およびRは独立に水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシまたはハロアルコキシであり;
は、
(a)Xが−CH−である場合に、−NArArまたは−CHArAr(ArおよびArは独立にアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、上記の各環はR、RまたはRで置換されていても良く、Rはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、RおよびRは独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環から選択され、R、RおよびRにおける芳香族または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良い。);または
(b)下記式(i)、(ii)または(iii)の環:
【化8】

(式中、nおよびmは独立に0から2であり;
環B、CまたはDはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール環であり;
YおよびZは独立に、−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
、R、R、R、R、R、RおよびRのうちの2個は独立に、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、R、R、R、R、R、R、RおよびRのうちの第3のものは、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、R、R、R、R、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであるR、RおよびRで置換されていても良い。);または
(c)下記式(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)または(ix)の環:
【化9】

(YおよびZは独立に−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
環(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)および(ix)は独立にR、RおよびRで置換されており、RおよびRは独立に水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、Rは水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良い。)である。]によって表される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
下記の構造を有する請求項2に記載の化合物。
【化10】

【請求項4】
下記の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【化11】

【請求項5】
下記の構造を有する請求項1に記載の化合物。
【化12】

【請求項6】
下記の構造を有する請求項2に記載の化合物。
【化13】

【請求項7】
およびRが水素である請求項1、2、3、4、5または6に記載の化合物。
【請求項8】
およびRが水素である請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の化合物。
【請求項9】
が水素であり、Rがアルキルである請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の化合物。
【請求項10】
が水素であり、Rがメチルであり、−CRCOH基で置換された窒素に対してオルトである炭素原子にある請求項1、2、3、4、5、6または7に記載の化合物。
【請求項11】
ArおよびArがフェニルである請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項12】
ArおよびArがフェニル、RまたはRで置換されたRである請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項13】
Arがフェニルであり、ArがRで置換されたフェニルであり、Rがアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、シアノ、5員もしくは6員の複素環または5員もしくは6員のヘテロアリール環である請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項14】
Arがフェニルであり、ArがRで置換されたフェニルであり、Rがアルキル、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシである請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項15】
ArおよびArが、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキルまたはハロアルコキシから選択されるRまたはRで置換されていても良い請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項16】
ArおよびArが、独立にメチル、フルオロ、クロロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシから選択されるRまたはRで置換されていても良い請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
ArおよびArが、独立にメチル、フルオロ、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシまたは2,2,2−トリフルオロエトキシから選択されるRまたはRで置換されていても良く、−CHフェニル基に結合した炭素に対してメタである炭素原子にある請求項1から10のうちのいずれか1項に記載の化合物。
【請求項18】
が、式(i)、(ii)または(iii)の環である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項19】
が、式(iv)から(ix)の環である請求項1または2に記載の化合物。
【請求項20】
およびRが水素である請求項18または19に記載の化合物。
【請求項21】
およびRが水素である請求項18、19または20に記載の化合物。
【請求項22】
が水素であり、Rがアルキルである請求項18、19または20に記載の化合物。
【請求項23】
が水素であり、Rがメチルであり、−CRCOH基で置換された窒素に対してオルトである炭素原子にあり、Xが−CH−である請求項18、19または20に記載の化合物。
【請求項24】
下記式(I)の化合物または該化合物の製薬上許容される塩を含む医薬組成物を患者に対して投与する段階を有する、患者におけるGlyT1受容体の阻害によって治療可能な疾患の治療方法。
【化14】

[式中、
Xは、−CH−または−N−であり;
およびRは独立に水素またはアルキルであり;
およびRは独立に水素、アルキル、ハロアルキル、アルコキシまたはハロアルコキシであり;
n1は0または1でありおよびn2は1または2であり、ただしXが−N−である場合、n1およびn2は1であり;
(i)Xが−CH−である場合、Rは−CHArArまたは−NArArであり、ArおよびArは独立にアリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、上記の各環はR、RまたはRで置換されていても良く、Rはアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであり、RおよびRは独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環から選択され、R、RおよびRにおける芳香族または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良く;
(ii)Xが−N−または−CH−である場合、Rは、
(a)下記式(i)、(ii)または(iii)の環:
【化15】

(式中、nおよびmは独立に0から2であり;
環B、CまたはDはフェニルまたは5員もしくは6員のヘテロアリール環であり;
YおよびZは独立に、−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
、RおよびRのうちの2個;R、RおよびR;およびRおよびRのうちの1個は独立に、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、R、RおよびR;R、RおよびR;およびRおよびRのうちの残りのものは、水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、R、R、R、R、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノであるR、RおよびRで置換されていても良い。);または
(b)下記式(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)または(ix)の環:
【化16】

(環(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)または(ix)において、1個もしくは2個の炭素環原子が、窒素原子によって置き換わっていても良いか、これら環のうちのフェニル環の1個もしくは2個は独立にチエニルまたはチアゾリル環によって置き換わっていても良く;
式(iv)の環中の−−−点線は存在しても良い結合であり;
YおよびZは独立に−CH−、−O−、−NH−、−S−、−SO−または−SO−であり;
環(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)および(ix)は独立にR、RおよびRで置換されており、RおよびRは独立に水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、アシル、カルボキシまたはアルコキシカルボニルであり、Rは水素、アルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニル、アシルアミノ、アリール、ヘテロアリール、シクロアルキルまたは複素環であり、R、RおよびRにおける芳香環または脂環式環は、独立にアルキル、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、アルキルチオ、シアノ、アルコキシ、アミノ、モノ置換アミノ、ジ置換アミノ、スルホニル、アシル、カルボキシ、アルコキシカルボニル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキル、アミノアルキル、ヒドロキシアルコキシ、アルコキシアルコキシ、アミノアルコキシ、アミノスルホニル、アミノカルボニルまたはアシルアミノから選択されるR、RまたはRで置換されていても良い。)である。]
【請求項25】
前記化合物が、
2−((R)−2−メチル−4−(6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾ[7]アンヌレン−5−イル)−ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−(6−メトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン−1−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−(6−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−4−(5−ブロモ−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−((R)−2−メチル−4−(2−フェニルシクロヘキシル)−ピペラジン−1−イル)酢酸・2塩酸塩;
2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(2−メチル−4−ナフト−1−イルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−アントラセン−9−イルピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−アントラセン−9−イル−2−メチル−ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(1−フェニルシクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(2−メチル−4−(1−フェニル−シクロヘキシル)−ピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(4−ベンズヒドリル−2−メチル−ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(2−(トリフルオロメチル)−フェニル)−メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)フェニル)−メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(2−メチル−4−(フェニル(3−(トリフルオロ−メチル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(2−メチル−4−(フェニル(4−(トリフルオロ−メチル)フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ジフェニルアミノ)−2−メチルピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)フェニル)−アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(2−メチル−4−(フェニル(4−(トリフルオロ−メチル)フェニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(2−メチル−4−(フェニル(3−(トリフルオロ−メチル)フェニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(2−メチル−4−(1−(3−(トリフルオロ−メチル)フェニル)シクロヘキシル)ピペラジン−1−イル)酢酸;
(R)−2−(4−(1−(4−クロロフェニル)シクロヘキシル)−2−メチルピペラジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)メチル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(3−(トリフルオロメチル)−フェニル)アミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(4−(トリフルオロメチル)−フェニル)メチル)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(m−トリル)メチル)−ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(ジフェニルアミノ)−ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−((3−ブロモフェニル)(フェニル)−アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(3−(ピリジン−3−イル)−フェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(ジフェニルアミノ)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(9H−フルオレン−9−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−ナフト−1−イルピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(4−(9H−キサンテン−9−イル)ピペリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(3−(チエン−4−イル)−フェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(4−(4−フルオロピリジン−3−イル)−フェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;
2−(3−(フェニル(3−(ピリジン−2−イル)−フェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸;および
2−(3−((4−ブロモフェニル)(4−フルオロフェニル)アミノ)ピロリジン−1−イル)酢酸
から選択される請求項1に記載の化合物または該化合物の製薬上許容される塩。
【請求項26】
請求項2から23および25のうちのいずれか1項に記載の化合物または請求項2から23および25のうちのいずれか1項に記載の化合物およびそれの製薬上許容される塩の混合物ならびに製薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物を患者に対して投与する段階を有する、患者でのGlyT1受容体の阻害によって治療可能な疾患の治療方法。
【請求項27】
前記疾患が統合失調症である請求項22または23に記載の方法。
【請求項28】
前記疾患が、統合失調症関連の認知障害である請求項24または26に記載の方法。
【請求項29】
請求項1から23および24のうちのいずれか1項に記載の化合物または請求項1から23および25のうちのいずれか1項に記載の化合物と該化合物の製薬上許容される塩の混合物ならびに製薬上許容される賦形剤を含む医薬組成物。

【公表番号】特表2011−506441(P2011−506441A)
【公表日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−537956(P2010−537956)
【出願日】平成20年12月11日(2008.12.11)
【国際出願番号】PCT/US2008/013596
【国際公開番号】WO2009/075857
【国際公開日】平成21年6月18日(2009.6.18)
【出願人】(500049716)アムジエン・インコーポレーテツド (242)
【Fターム(参考)】