説明

コネクタ及びそれを有する半導体試験装置

【課題】信号端子の接続部から出る電磁波に起因するクロストークを低減する。
【解決手段】グランド端子4は、筒状本体41を有している。信号端子3は、筒状本体41の内側に配置される端子本体31と、端子本体31の端部から伸びる接続板部34とを有している。また、グランド端子4は、筒状本体41の縁における互いに異なる位置からそれぞれ伸び、信号端子3の接続板部34を囲むように配置された、少なくとも3つの接続板部43,44を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びそれを有する半導体試験装置に関し、特に、クロストークを抑え、且つインピーダンス整合を向上することで、信号の帯域を向上する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の同軸ケーブルを回路基板に接続するためのコネクタが利用されている。この種のコネクタは、同軸ケーブルの信号線に接続する信号端子と、同軸ケーブルのシールド線に接続するグランド端子とを有している。
【0003】
従来のコネクタには、回路基板の表面と平行な方向で同軸ケーブルを接続できるものがある(例えば、下記特許文献1)。こういったコネクタでは、信号端子は、回路基板と平行となるように配置され、その端部に、回路基板の表面に向かって伸びる接続部を有している。そして、接続部の端部が回路基板上の導体パターンに取り付けられる。また、この種のコネクタでは、グランド端子が、信号端子を囲む筒状に形成される場合がある。こういった構造では、グランド端子の縁にも接続部が形成され、当該接続部の端部が、回路基板に形成されたグランド用の導体パターンに接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−185893号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のコネクタでは、多くの場合、各グランド端子は1つの接続部しか有しておらず、信号端子の接続部を囲む構造になっていない。そのため、良好なインピーダンス整合が得られ難く、また、クロストークが生じ易いという問題があった。特に、半導体試験装置では、近年、信号の周波数が高くなってきているため、クロストークが生じ易くなってきている。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、クロストークを抑えるとともに、インピーダンス整合を向上できるコネクタ、及びそれを有する半導体試験装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明に係るコネクタは、回路基板に取り付けられ、前記回路基板の表面に沿った方向に同軸ケーブルを挿入できるコネクタである。前記コネクタは、中心線が前記同軸ケーブルの挿入方向に向くように配置される筒状本体を有するグランド端子を備える。また、前記コネクタは、前記筒状本体の内側に配置される信号端子本体と、前記回路基板に接続させるための接続部であって、前記信号端子本体の端部から伸びる信号接続部と、を有する信号端子を備える。前記グランド端子は、前記回路基板に接続させるための接続部であって、前記筒状本体の縁における互いに異なる位置からそれぞれ伸び、前記信号接続部を囲むように配置された少なくとも3つのグランド接続部を有する。
【0008】
また、上記課題を解決するための本発明に係る半導体試験装置は、前記コネクタと前記コネクタが取り付けられた前記回路基板とを有する。
【0009】
本発明によれば、前記信号接続部が前記少なくとも3つのグランド接続部に囲まれているので、クロストークを抑えることができ、また、インピーダンス整合を向上できる。
【0010】
本発明の一態様では、前記グランド端子は、前記少なくとも3つのグランド接続部として、板状に形成された2つの第1グランド接続部と、前記2つの第1グランド接続部と向き合う板状に形成された2つの第2グランド接続部とを有してもよい。そして、前記信号接続部は、前記2つの第1グランド接続部と、前記2つの第2グランド接続部との間に配置されてもよい。この態様によれば、さらに効果的にクロストークを抑えることができ、また、インピーダンス整合を向上できる。なお、この態様、及び他の態様において、第1グランド接続部の数と第2グランド接続部の数は2つに限られない。すなわち、それらの接続部の数は2つより多くてもよい。
【0011】
また、この態様においては、さらに、前記2つの第1グランド接続部は、前記2つの第2グランド接続部よりも前記回路基板の表面から遠い位置から伸び、前記信号接続部を覆ってもよい。こうすることによって、さらに効果的にクロストークを抑えるとともに、インピーダンス整合を向上できる。つまり、信号接続部から上方に電磁波が放射されることを抑えることができる。
【0012】
また、この態様においては、さらに、前記2つの第1グランド接続部は、それぞれ前記信号接続部の左右に位置し前記信号接続部に沿って伸びる側部を有してもよい。こうすることによって、さらに効果的にクロストークを抑えることができる。つまり、信号端子から出る電磁波が横方向に広がることを抑えることができる。また、インピーダンス整合を向上できる。
【0013】
また、この態様においては、前記2つの第2グランド接続部は、前記2つの第1グランド接続部よりも前記回路基板の表面に近い位置から伸びてもよい。そして、前記2つの第2グランド接続部の左右の縁は、前記2つの第1グランド接続部の左右の縁よりも外側に位置してもよい。こうすることによって、信号端子から出る電磁波が、回路基板表面の広い範囲に放射されることを抑えることができる。
【0014】
また、この態様においては、さらに、前記2つの第2グランド接続部の先端の間隔は、前記2つの第1グランド接続部の先端の間隔より大きくてもよい。こうすることによって、第2グランド接続部の先端が見え易くなるので、第2グランド接続部の先端と回路基板の導体パターンとの接続の適否を判断しやすくなる。
【0015】
また、この態様においては、前記筒状本体は、筒状本体の半径方向で互いに組み合わされて筒状をなす第1筒半部と第2筒半部とを含んでもよい。そして、前記第1グランド接続部は前記第1筒半部に形成され、前記第2グランド接続部は前記第2筒半部に形成されてもよい。こうすることによって、一体的に形成された筒状本体に、第1グランド接続部と第2グランド接続部とを形成する場合に比べて、グランド端子の製造が容易になる。
【0016】
また、本発明の他の態様では、前記グランド端子の前記筒状本体は、当該筒状本体の開口の少なくとも一部を閉塞する壁部を有してもよい。この態様によれば、信号端子本体から出る電磁波の外部への放射を抑えることができる。
【0017】
また、本発明に係る半導体試験装置の一態様では、前記コネクタは、前記グランド端子として、複数の第1グランド端子と複数の第2グランド端子とを有してもよい。そして、前記複数の第1グランド端子のそれぞれが有する前記少なくとも3つのグランド接続部と、前記複数の第2グランド端子のそれぞれが有する前記少なくとも3つのグランド接続部は、前記回路基板の縁を挟んでもよい。この態様によれば、コネクタの回路基板への取付作業が簡素化される。また、グランド接続部と、回路基板との接触安定性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態に係るコネクタの斜視図である。
【図2】上記コネクタの分解斜視図である。
【図3】上記コネクタに回路基板が取り付けられた状態を示す図である。
【図4】上記回路基板に取り付けられたコネクタの正面図である。この図において、回路基板は二点鎖線で示されている。
【図5】図4に示すV−V線での断面図である。
【図6】上記コネクタが有する信号端子の斜視図である。
【図7】上記コネクタが有するグランド端子の斜視図である。図7(a)は斜め上方から臨むグランド端子を示し、図7(b)は斜め下方から臨むグランド端子を示している。
【図8】上記グランド端子の分解斜視図である。
【図9】上記コネクタの側面図である。
【図10】図9に示すX−X線での断面図である。
【図11】図9に示すXI−XI線での断面図である。
【図12】図5に示すXII−XII線での断面図である。
【図13】上記コネクタを備える半導体試験装置の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明の実施形態の例であるコネクタ1の斜視図であり、図2はコネクタ1の分解斜視図である。図3はコネクタ1に回路基板90が取り付けられた状態を示す図である。図4は回路基板90に取り付けられたコネクタ1の正面図であり、同図において、回路基板90は二点鎖線で示されている。図5は図4に示すV−V線での断面図である。図6はコネクタ1が有する信号端子3の斜視図である。図7はコネクタ1が有するグランド端子4の斜視図であり、図7(a)は斜め上方から臨むグランド端子4を示し、図7(b)は斜め下方から臨むグランド端子4を示している。また、図8はグランド端子4の分解斜視図である。図9はコネクタ1の側面図である。図10は図9に示すX−X線での断面図であり、図11は図9に示すXI−XI線での断面図である。図12は図5に示すXII−XII線での断面図である。
【0020】
コネクタ1は、複数の同軸ケーブル80を回路基板90に接続するためのコネクタである(図1及び図3参照)。図2に示すように、コネクタ1は、同軸ケーブル80の信号線と接続させるための複数の信号端子3と、同軸ケーブル80のシールド線と接続させるための複数のグランド端子4と、端子3,4を収容するハウジング11とを有している。
【0021】
ハウジング11は絶縁性の部材であり、例えば、プラスチックなどの樹脂によって成型されている。図3に示すように、ハウジング11は、回路基板90の縁90aに沿った方向(この説明では、左右方向(X1−X2方向)に細長い部材である。コネクタ1は、いわゆるカードエッジタイプのコネクタであり、後述するように、回路基板90の縁90aに取り付け可能に構成されている。
【0022】
図2に示すように、ハウジング11は、回路基板90の側面90b(回路基板の厚さを規定する面、図5参照)と向き合う、左右方向に細長い本体部14を有している。本体部14には、側面90bに直交する方向(この説明では前後方向(Y1−Y2方向))に当該本体部14を貫通する複数の貫通孔11a,11bが形成されている。複数の貫通孔11a,11bは左右方向に並んでいる。信号端子3とグランド端子4は、各貫通孔11a,11bに挿入されている。
【0023】
この例のコネクタ1では、貫通孔11a,11bは上下に並ぶ2つの列を構成している。すなわち、複数の貫通孔11aは本体部14の上側に形成され、複数の貫通孔11bは本体部14の下側に形成されている。また、上側の貫通孔11aと下側の貫通孔11bは、左右方向において交互に並んでいる(図4参照)。すなわち、互いに隣り合う2つの貫通孔11aの間の下方に、貫通孔11bは位置している。同様に、互いに隣り合う2つの貫通孔11bの間の上方に、貫通孔11aは位置している。
【0024】
図5に示すように、この例では、上側の貫通孔11aと下側の貫通孔11bは、回路基板90及びコネクタ1の厚さ方向(図5において、上下方向)の中心を通る水平面Pを挟んで互いに反対側に位置している。その結果、貫通孔11aに挿入された複数の端子3、4と、貫通孔11bに挿入された複数の端子3,4は、水平面Pを挟んで互いに反対側に位置している。また、貫通孔11aに挿入された複数の端子3、4と、貫通孔11bに挿入された複数の端子3,4は、水平面Pに関して対称となる姿勢で配置されている。
【0025】
回路基板90の上面及び下面の双方に、信号伝送用の導体パターン91とグランド用の導体パターン92とが形成されている(図4参照)。貫通孔11aと貫通孔11bとに挿入された信号端子3は、それぞれ上面に形成された導体パターン91と下面とに形成された導体パターン91とに接続される。また、貫通孔11aと貫通孔11bとに挿入されたグランド端子4は、それぞれ上面に形成された導体パターン92と下面に形成された導体パターン92とに接続される。
【0026】
図7又は図8に示すように、グランド端子4は筒状本体41を有している。この例では、筒状本体41は、略矩形の断面を有している。コネクタ1は、同軸ケーブル80が回路基板90の表面に沿った方向、すなわち、回路基板90の表面と平行な方向(この説明では前方(Y1方向))に挿入可能なコネクタである(図1又は図2参照)。そのため、筒状本体41は、当該筒状本体41の中心線が回路基板90の表面に沿った方向に向くように配置されている。なお、この例では、後述するように、同軸ケーブル80は、その端部に、信号端子81とシールド端子82とを有しており、コネクタ1には信号端子81とシールド端子82とが挿入される。
【0027】
図6又は図12に示すように、信号端子3は筒状本体41の内側に配置される端子本体31を有している。端子本体31は、筒状本体41の長さ方向、すなわち、回路基板90の表面に沿った方向に細長い部位である。端子本体31は、背壁部31bと、背壁部31bの左右の縁で折り曲げられ、互いに向き合う左右の側壁部31aとを有している。そのため、端子本体31は略U字形状の断面を有している。端子本体31は、上述した水平面Pに向かって開くように配置されている。すなわち、上側の貫通孔11aに挿入される信号端子3の端子本体31は下方に向かって開き、下側の貫通孔11bに挿入される信号端子3の端子本体31は上方に向かって開いている。
【0028】
図6に示すように、信号端子3は、各側壁部31aから、同軸ケーブル80の挿入方向とは反対方向(Y2方向)に伸びる接触部32を有している。2つの接触部32はそれぞれ板バネ状に形成され、互いに向き合うように配置されている。同軸ケーブル80は、信号線の端部にピン状の信号端子81を有している(図2参照)。コネクタ1の使用時には、信号端子81は、2つの接触部32の間に差し込まれ、これら接触部32に挟まれる。これによって、信号端子3と同軸ケーブル80の信号線とが電気的に繋がる。
【0029】
図12に示すように、ハウジング11は、貫通孔11aの内側に保持部13を有している。保持部13は略円柱状に形成されている。また、保持部13には、当該保持部13を前後方向(すなわち、同軸ケーブル80の挿入方向)に貫通する貫通孔13aが形成されている。信号端子3の端子本体31は、貫通孔13aに挿入されている。
【0030】
図6に示すように、信号端子3は貫通孔13aの内面に引っ掛けるための複数の係合部33a,33bを有している。係合部33aと係合部33bは前後方向に離れた位置に形成されている。この例では、係合部33aは、側壁部31aの一端側の縁31cに形成され、係合部33bは側壁部31aの他端側の縁31dに形成されている。各係合部33a,33bは爪状に形成され、信号端子3が貫通孔13aに挿入された時には、貫通孔13aの内面に引っ掛かる。これによって、信号端子3は保持部13に固定される。
【0031】
上述したように、係合部33a,33bは、側壁部31aの縁における互いに離れた位置に形成されている。そのため、図6に示すように、係合部33a,33bの間に、側壁部31aの大部分が位置している。係合部33a,33bの間の部分を利用して、コネクタ1のインピーダンスの調整を行うことができる。具体的には、係合部33a,33bの間の部分が有する幅(係合部33a,33bの間における側壁部31aの高さ)Wを適宜調整することによって、インピーダンスの調整を行うことができる。この例では、係合部33a,33bの間の部分の縁には凹部31eが形成されている。そのため、幅Wは、側壁部31aの他の部分の幅に比べて小さくなっている。このように、凹部31eを信号端子3に形成することによって、そのような凹部31eがない形状に比べて、コネクタ1のインピーダンスを上昇させることができる。
【0032】
図6に示すように、信号端子3は、回路基板90の表面に形成された導体パターン91と接続させるための接続板部(請求項における信号接続部)34を有している。接続板部34は細長い板状に形成されている。接続板部34は、端子本体31の端部(接触部32とは反対側の端部)から同軸ケーブル80の挿入方向に伸びるとともに、回路基板90の表面に向かって傾斜している。この例では、接続板部34は、背壁部31bから回路基板90の表面に向かって斜めに伸びている。接続板部34は、その先端に、導体パターン91と接触させるための接触部34aを有している。接続板部34は板バネ状であり、基部34bを支点として弾性変形し、その傾きを変化させる。接触部34aは、接続板部34の弾性変形によって、上下方向に動くことができる。コネクタ1が回路基板90の縁90aに取り付けられたときには、接触部34aは、接続板部34の弾性力によって、導体パターン91に押し付けられる。なお、接触部34aは、導体パターン91に対して押し付けられるだけでもよいし、導体パターン91に半田付けされてもよい。
【0033】
上述したように、信号端子3の端子本体31は、グランド端子4が有する筒状本体41の内側に配置されている。筒状本体41は、図8に示すように、第1筒半部41Aと第2筒半部41Bとによって構成されている。第1筒半部41Aと第2筒半部41Bは、筒状本体41の半径方向(この説明では、上下方向)に組み合わされることによって筒状をなすように形成されている。具体的には、第1筒半部41Aと第2筒半部41Bは、それぞれ略U字形状の断面を有する部材である。第1筒半部41Aは、水平面Pに向かって開くように配置され、第2筒半部41Bは第1筒半部41Aとは反対方向に向かって開くように配置されている。すなわち、第1筒半部41Aと第2筒半部41Bは上下方向において互いに向き合うように配置される。
【0034】
図8又は図12に示すように、第1筒半部41Aは、天板部41aと、天板部41aの左右の縁からそれぞれ下がり、左右方向で互いに向き合う左右の側壁部41bとを有している。
【0035】
第2筒半部41Bは、天板部41aと上下方向に向き合う底板部41cを有している。また、第2筒半部41Bは、底板部41cの左右の縁でそれぞれ立ち上がり、左右方向で互いに向き合う左右の側壁部41dを有している。第2筒半部41Bの側壁部41dは、第1筒半部41Aの内側に嵌っている(図13参照)。すなわち、第2筒半部41Bの側壁部41dは、第1筒半部41Aの側壁部41bの内側に位置し、且つ、側壁部41bと重なるように配置されている。
【0036】
同軸ケーブル80のシールド線の端部には管状のシールド端子82が設けられている(図2参照)。図8に示すように、グランド端子4は、シールド端子82と接続させるための一対の接触部42を有している。接触部42は、各側壁部41dの縁から同軸ケーブル80の挿入方向とは反対方向に伸びる板バネ状に形成されている。また、2つの接触部42は互いに向き合うように配置されている。同軸ケーブル80がコネクタ1に挿入された時には、同軸ケーブル80のシールド端子82は、2つの接触部42の間に差し込まれる。接触部42は、その弾性力によって、その端部をシールド端子82の外周面に押し付ける。これによって、同軸ケーブル80のシールド線とグランド端子4とが電気的に繋がる。
【0037】
第1筒半部41Aと第2筒半部41Bは、互いに引っ掛かっており、それらの分離が規制されている。この例では、図8に示すように、第2筒半部41Bの側壁部41dには、複数の孔41eが形成されている。一方、第1筒半部41Aの側壁部41bには、第1筒半部41Aの内側に向かって突出する複数の凸部41fが形成されている。第1筒半部41Aと第2筒半部41Bとが組み合わされたときには、凸部41fは、第2筒半部41Bの側壁部41dに嵌る。これによって、第1筒半部41Aと第2筒半部41Bとの分離が規制されている。なお、凸部41fは、その反対側から側壁部41bに圧力を加えることによって形成されている。そのため、図8においては、凸部41fの反対側の凹部が示されている。
【0038】
図8に示すように、第1筒半部41Aの側壁部41bの縁には、爪状に形成された複数の係合部41iが形成されている。互いに組み合わされた第1筒半部41Aと第2筒半部41Bは、ハウジング11の貫通孔11a,11bに圧入される。そして、係合部41iは貫通孔11a,11bの内面に引っ掛かる。これによって、グランド端子4はハウジング11に対して固定される。
【0039】
また、図5又は図7(b)に示すように、第2筒半部41Bの底板部41cの前縁には、ハウジング11の本体部14に向かって折り返され、同軸ケーブル80の挿入方向とは反対方向に伸びる折り返し部41Lが形成されている。この折り返し部41Lは、本体部14に形成された凹部に嵌っている。
【0040】
上述したように、回路基板90の表面(上面及び下面)には、複数のグランド用の導体パターン92が形成されている。導体パターン92は、各信号用の導体パターン91の左右に配置されている(図3及び図4参照)。図7又は図8に示すように、各グランド端子4は、導体パターン92と接続させるための第1接続板部(請求項における第1グランド接続部)43と第2接続板部(請求項における第2グランド接続部)44とを有している。この例では、グランド端子4は、それぞれ細長い板状に形成され左右に並ぶ2つの第1接続板部43を有している。また、グランド端子4は、第1接続板部43と同様に、細長い板状に形成され左右に並ぶ2つの第2接続板部44を有している。第1接続板部43と第2接続板部44は、筒状本体41の縁における互いに異なる位置から、同軸ケーブル80の挿入方向に伸び、回路基板90の表面に向かって(換言すると、水平面Pに向かって)傾斜している(図5参照)。また、第1接続板部43と第2接続板部44は、信号端子3の接続板部34に沿って伸びている。すなわち、第1接続板部43と第2接続板部44は、接続板部34と概ね平行に配置されている。
【0041】
2つの第1接続板部43の間には僅かな隙間が設けられている。また、第2接続板部44は、左右方向において離れて配置され、それらの間には、第1接続板部43の間の間隔よりも大きな間隔が設けられている。第1接続板部43と第2接続板部44は、それらの先端に、導体パターン92と接触させるための接触部43a,44をそれぞれ有している。各導体パターン92に、第1接続板部43の接触部43aと第2接続板部44の接触部44aの双方が取り付けられている(図3参照)。
【0042】
上述したように、信号端子3の接続板部34も、回路基板90の表面に向かって傾斜しており、接続板部34,43,44はいずれも同じ方向に傾斜している。そして、接続板部34,43,44の接触部34a,43a,44aは、同一平面上に位置している。すなわち、接続板部34,43,44の長さは、コネクタ1を回路基板90に取り付けたときに、接触部34a,43a,44aが同一平面上に位置するように設定されている(図3又は図5参照)。これによって、接続板部34,43,44の接触部34a,43a,44aを回路基板90の導体パターン91,92へ接触させることができている。
【0043】
第1接続板部43及び第2接続板部44は、板バネ状である。そのため、第1接続板部43及び第2接続板部44は、基部43b,44aを支点として弾性変形し、その傾きを変化させる。接触部43a,44aは、接続板部43,44の弾性変形によって、上下方向に動く。コネクタ1が回路基板90の縁90aに取り付けられたときには、接触部43a,44aは、それぞれ、第1接続板部43及び第2接続板部44の弾性力によって、導体パターン92に押し付けられる。なお、接触部43a,44aは、導体パターン92に対して押し付けられるだけでもよいし、導体パターン92に半田付けされてもよい。
【0044】
図10又は図11に示すように、第1接続板部43と第2接続板部44は互いに向き合うように配置されている。この例では、第1接続板部43と第2接続板部44は、概ね平行に配置されるとともに、それらの間には隙間が設けられている。そして、左右の第1接続板部43と左右の第2接続板部44は、全体として、信号端子3の接続板部34を囲んでいる。換言すると、左右の第1接続板部43と、左右の第2接続板部44との間に、信号端子3の接続板部34は配置されている。この例では、第1接続板部43は、第2接続板部44よりも、回路基板90の表面から遠い位置から伸びている。図10及び図11においては、第1接続板部43は、第2接続板部44よりも高い位置に位置している。信号端子3の接続板部34は、第1接続板部43より低い位置で、且つ、第2接続板部44より高い位置に配置されている。上述したように、左右の第1接続板部43の間には僅かな隙間が設けられ、2つの第2接続板部44は、左右方向において離れて配置されている。信号端子3の接続板部34は、左右の第1接続板部43の間の下方に位置し、且つ、左右の第2接続板部44の間の上方に位置している。
【0045】
上述したように、グランド端子4は第1筒半部41Aと第2筒半部41Bとを有している。図8に示すように、第1接続板部43は第1筒半部41Aに形成されている。この例では、第1接続板部43は、第1筒半部41Aの天板部41aから回路基板90の導体パターン92に向かって斜めに伸びている。詳細には、天板部41aは、当該天板部41aの最前部の左右の縁から張り出す一対の折り返し部41jを有している。この折り返し部41jは、天板部41aの左右の縁で内側に折り返されており、天板部41aの最前部の下方に位置している。第1接続板部43は、この折り返し部41jの前縁から伸びている。
【0046】
図8又は図11に示すように、第1接続板部43は、信号端子3の接続板部34の左右に位置する側板部(請求項における側部)43cを有している。この側板部43cは、第1接続板部43の基部43b(折り返し部41jに接続された部分)から、信号端子3の接続板部34に沿って伸びている。左右の側板部43cは同一平面上に配置され、それらの間に信号端子3の接続板部34が配置されている。この例では、側板部43cは、信号端子3の接続板部34と概ね同一平面上に位置している。なお、回路基板90の導体パターン92に取り付けられる接触部43aは、側板部43cの先端に設けられている。
【0047】
図8又は図11に示すように、第1接続板部43は、信号端子3の接続板部34を上方から覆っている。この例では、左右の第1接続板部43は、それらの側板部43cから内側に張り出す上板部43dを有している。左右の上板部43dは、それぞれ略矩形の板状に形成され、概ね同一平面上に配置されている。信号端子3の接続板部34は、左右の上板部43dによって覆われている。換言すると、左右の上板部43dと、信号端子3の接続板部34は、それらの厚さ方向で向き合っている。なお、側板部43cと上板部43dは、段差を介して繋がっている。
【0048】
図5又は図9に示すように、第2接続板部44は、第1接続板部43及び信号端子3の接続板部34よりも低い位置、すなわち、接続板部43,34よりも回路基板90の表面に近い位置から伸びている。図8に示すように、第2接続板部44は第2筒半部41Bに形成されている。この例では、筒状本体41は、前後方向(同軸ケーブル80の挿入方向,筒状本体41の長さ方向)に開いた筒状である。第2筒半部41Bは、その端部に、筒状本体41の開口の一部を閉塞するように形成された左右の前壁部41kを有している。前壁部41kは、第2筒半部41Bが有する側壁部41dの前縁から内側に伸び、その垂線が筒状本体41の長さ方向に向くように配置されている。第2接続板部44は、前壁部41kの上縁から回路基板90上の導体パターン92に向かって斜めに伸びている。
【0049】
図5に示すように、第2筒半部41Bの底板部41cは、回路基板90の表面よりも低い位置に位置している。すなわち、第2筒半部41Bの底板部41cは、回路基板90の表面よりも、水平面Pに近接している。一方、前壁部41kの上縁は、回路基板90の表面よりも、水平面Pから離れて位置している。第2接続板部44の基部44bはこの前壁部41kの上縁に接続されている。このように前壁部41kを利用することによって、上側の貫通孔11aと、下側の貫通孔11bとの距離を狭め、コネクタ1の厚さ(高さ)を抑えながら、上側の貫通孔11aに挿入されるグランド端子4の第2接続板部44と、下側の貫通孔11bに挿入されるグランド端子4の第2接続板部44との間に、回路基板90を配置するためのスペースを設けることができている。
【0050】
図8に示すように、第2接続板部44は、基部44bから伸びるとともに基部44bより幅の広い下板部44cを有している。図11に示すように、下板部44cは、第1接続板部43が有する側板部43cと向き合うように配置されている。また、下板部44cは、側板部43cよりも大きな幅を有し、下板部44cの左右の縁44dは、左右の側板部43cの縁43eよりも、左右方向における外方に位置している。このように信号端子3の接続板部34が左右の第2接続板部44と左右の第1接続部43とによって囲まれているので、グランド端子4にリターン電流が流れやすくなる。そのため、信号端子3を流れる電流とリターン電流とが打ち消しあい、コモンモード電流が抑制され得る。その結果、クロストークの発生が抑えられ、ノイズが回路基板90上の信号路を流れる信号に発生することが抑えられる。
【0051】
なお、図11に示すように、左右の下板部44cの間には、信号端子3の接続板部34の幅より大きな間隔が設けられている。また、コネクタ1が回路基板90に取り付けられていない状態では、下板部44cから信号端子3の接続板部34までの距離は、上板部43d及び側板部43cから接続板部34までの距離より大きくなっている。
【0052】
下板部44cの先端には接触部44aが形成されている(図8参照)。図4に示すように、左右の接触部44aの間隔は、左右の第1接続板部43の接触部43aの間隔よりも大きくなっている。すなわち、左右の接触部44aは、左右方向において接触部43aよりも外方に位置している。そのため、第1接続板部43と第2接続板部44とを平面視した場合に、接触部44aと接触部43aとが重ならない。その結果、各接触部43a,44aが適切に導体パターン92と接続しているか否かを容易に判定できる。
【0053】
第1筒半部41Aと、第2筒半部41Bは、それぞれプレス加工等によって形成されている。例えば、まず、第1筒半部41A及び第2筒半部41Bを展開した形状の部材をそれぞれ形成する。そして、その部材を、複数の位置で折り曲げることによって、第1筒半部41A及び第2筒半部41Bを形成する。この例では、図8に示すように、第1筒半部41Aを展開した形状の板材を、天板部41aの縁で、下方に折り曲げ、左右の側壁部41bを形成する。また、左右の折り返し部41jを内側に折り返す。そして、折り返し部41jの前縁を屈曲させて、第1接続板部43を傾斜させる。このようにして、第1筒半部41Aは形成される。また、第2筒半部41Bを展開した形状の板材を、底板部41cの縁で、折り曲げ、左右の側壁部41dを形成する。また、左右の前壁部41kを、側壁部41dの前縁で内側に折り曲げる。そして、前壁部41kの上縁を屈曲させて、第2接続板部44を傾斜させる。このようにして、第2筒半部41Bは形成される。これらの加工手順には、筒半部41A,41Bや、折り返し部41j、接続板部43,44の大きさや形状に応じて、種々の順序が採用される。
【0054】
上述したように、ハウジング11では、水平面Pよりも上側に貫通孔11aが形成され、水平面Pよりも下側に貫通孔11bが形成されている(図2参照)。図5に示すように、上側の貫通孔11aに挿入される複数のグランド端子(請求項における第1グランド端子)4及び信号端子3と、下側の貫通孔11bに挿入される複数のグランド端子(請求項における第2グランド端子)4及び信号端子3は、水平面Pに関して対称となる姿勢で配置されている。そのため、水平面Pの上側で左右方向に並ぶ端子4,3の接続板部43,44,34と、水平面Pの下側で左右方向に並ぶ端子4,3の接続板部43,44,34は、上下方向において互いに向き合っている。また、上側の端子4,3が有する接続板部43,44,34と、下側の端子4,3が有する接続板部43,44,34は、それらの先端に近づくにしたがって、それらの間隔が小さくなるように傾斜している。そして、上側の端子4,3の接触部43a,44a,34aと、下側の端子4,3の接触部43a,44a,34aとの間隔は、回路基板90の厚さよりも狭くなっている。回路基板90は、上側の端子4,3が有する接続板部43,44,34と、下側の端子4,3が有する接続板部43,44,34とによって挟まれている。このようにして、コネクタ1は回路基板90の縁90aに取り付けられている。
【0055】
なお、図2に示すように、ハウジング11は、本体部14の左右の端部から、前方(Y1の示す方向)に突出する取付部12を有している。各取付部12は、上下方向に向き合うように形成された上凸部12aと、下凸部12bとを有している。取付部12は、上凸部12aと下凸部12bとの間に回路基板90を挟んだ状態で、回路基板90に固定される。例えば、上凸部12aに形成された孔12cと、回路基板90に形成された孔とに、ネジやリベット、プレスフィットピンなどが差し込まれることによって、取付部12は回路基板90に固定される。
【0056】
ここで、コネクタ1及び回路基板90を備える半導体試験装置100について説明する。図13は半導体試験装置100を模式的に示す図である。
【0057】
試験対象となる半導体101は、パフォーマンスボード103上に配置されるデバイスソケット102に装着される。パフォーマンスボード103の下面には、複数のコネクタ113が取り付けられている。半導体試験装置100は、複数の同軸ケーブル80を含むマザーボード104を備え、マザーボード104の上部には、複数のホルダ114が設けられている。各ホルダ114は、上述した同軸ケーブル80の上端に設けられ信号端子及びシールド端子を保持している。パフォーマンスボード103がマザーボード104上に配置された時、コネクタ113に同軸ケーブル80の信号端子及びシールド端子が挿入される。また、マザーボード104の下部には、複数のホルダ116が配置されている。同軸ケーブル80の下端には、上述した信号端子81とシールド端子82とが設けられている。各ホルダ116は、これら信号端子81とシールド端子82とを保持している。
【0058】
半導体試験装置100は、上述した回路基板90を有するテストヘッド105を備えている。テストヘッド105は、複数の回路基板90を有し、回路基板90は立った状態で配置されている。コネクタ1は、各回路基板90の上縁に取り付けられている。マザーボード104がテストヘッド105上に配置された時、各コネクタ1に、同軸ケーブル80の下端に設けられた信号端子81とシールド端子82とが挿入される。回路基板90は、試験装置本体107に繋がっており、試験装置本体107から受ける指示に応じて試験信号を生成し、半導体101に対して出力する。
【0059】
以上説明したように、コネクタ1では、各グランド端子4は、2つの第1接続板部43と、2つの第2接続板部44とを備えている。そして、接続板部43,44は、筒状本体41の縁における互いに異なる位置からそれぞれ伸び、全体として信号端子3の接続板部34を囲むように配置されている。そのため、グランド端子4にリターン電流が流れやすくなり、信号端子3を流れる電流とリターン電流とが打ち消しあい、コモンモード電流が抑制され得る。その結果、クロストークが抑えられる。
【0060】
なお、本発明は以上説明したコネクタ1及び半導体試験装置100に限られず、種々の変更が可能である。
【0061】
例えば、以上の説明では、グランド端子4は、4つの接続板部、すなわち、2つの第1接続板部43と2つの第2接続板部44とを有していた。しかしながら、グランド端子4は、3つの接続板部だけを有してもよい。例えば、グランド端子4は、信号端子3の接続板部34の直上に配置される接続板部と、上述した2つの第2接続板部44とを有してもよい。こういった構造においても、信号端子3の接続板部34は、グランド端子4の接続板部によって囲まれるので、従来の構造に比べて、クロストークは抑えられ、また、インピーダンス整合の向上を図ることができる。また、グランド端子4には、2つより多くの第1接続板部43と第2接続板部44が設けられてもよい。
【0062】
また、以上の説明では、グランド端子4の筒状本体41は、互いに別体に構成された2つの部材(すなわち第1筒半部41Aと第2筒半部41B)とによって構成されていた。しかしながら、筒状本体41は一体的に形成されてもよい。すなわち、筒状本体41は、1つの板状の材料を筒状に曲げることによって、形成されてもよい。
【0063】
また、以上の説明では、コネクタ1は、水平面Pを挟んで向き合うグランド端子4及び信号端子3を有していた。すなわち、コネクタ1の上側と下側の双方にグランド端子4と信号端子3とが設けられていた。しかしながら、本発明は、水平面Pの一方側にのみグランド端子4及び信号端子3を有するコネクタに適用されてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1 コネクタ、3 信号端子、4 グランド端子、11 ハウジング、11a 貫通孔、11b 貫通孔、11c 凹部、12 取付部、13 保持部、14 本体部、31 端子本体、31a 側壁部、31b 背壁部、32 接触部、33a,33b 係合部、34 接続板部、34a 接触部、34b 基部、41 筒状本体、41A 第1筒半部、41B 第2筒半部、41a 天板部、41b 側壁部、41c 底板部、41d 側壁部、41k 前壁部、42 接触部、43 第1接続板部、43a 接触部、43b 基部、43c 側板部、43d 上板部、43e 縁、44 第2接続板部、44a 接触部、44b 基部、44c 下板部、44d 縁、80 同軸ケーブル、81 信号端子、82 シールド端子、90 回路基板、91,92 導体パターン、100 半導体試験装置、101 半導体、102 デバイスソケット、103 パフォーマンスボード、104 マザーボード、105 テストヘッド、107 試験装置本体。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に取り付けられ、前記回路基板の表面に沿った方向に同軸ケーブルを挿入できるコネクタにおいて、
前記コネクタは、中心線が前記同軸ケーブルの挿入方向に向くように配置される筒状本体を有するグランド端子と、
前記筒状本体の内側に配置される信号端子本体と、前記回路基板に接続させるための接続部であって、前記信号端子本体の端部から伸びる信号接続部と、を有する信号端子と、を備え、
前記グランド端子は、前記回路基板に接続させるための接続部であって、前記筒状本体の縁における互いに異なる位置からそれぞれ伸び、前記信号接続部を囲むように配置された少なくとも3つのグランド接続部を有する、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項2】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子は、前記少なくとも3つのグランド接続部として、板状に形成された2つの第1グランド接続部と、前記2つの第1グランド接続部と向き合う板状に形成された2つの第2グランド接続部とを有し、
前記信号接続部は、前記2つの第1グランド接続部と、前記2つの第2グランド接続部との間に配置されている、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項3】
請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記2つの第1グランド接続部は、前記2つの第2グランド接続部よりも前記回路基板の表面から離れた位置から伸び、前記信号接続部を覆っている、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項4】
請求項3に記載のコネクタにおいて、
前記2つの第1グランド接続部は、それぞれ前記信号接続部の左右に位置し前記信号接続部に沿って伸びる側部を有している、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項5】
請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記2つの第2グランド接続部は、前記2つの第1グランド接続部よりも前記回路基板の表面に近い位置から伸びており、
前記2つの第2グランド接続部の左右の縁は、前記2つの第1グランド接続部の左右の縁よりも外側に位置している、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項6】
請求項5に記載のコネクタにおいて、
前記2つの第2グランド接続部の先端の間隔は、前記2つの第1グランド接続部の先端の間隔より大きい、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項7】
請求項2に記載のコネクタにおいて、
前記筒状本体は、筒状本体の半径方向で互いに組み合わされて筒状をなす第1筒半部と第2筒半部とを含み、
前記第1グランド接続部は前記第1筒半部に形成され、
前記第2グランド接続部は前記第2筒半部に形成されている、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項8】
請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記グランド端子の前記筒状本体は、当該筒状本体の開口の少なくとも一部を閉塞する壁部を有している、
ことを特徴とするコネクタ。
【請求項9】
請求項1に記載のコネクタと、前記回路基板とを備えた半導体検査装置。
【請求項10】
請求項9に記載の半導体検査装置において、
前記コネクタは、前記グランド端子として、複数の第1グランド端子と複数の第2グランド端子とを有し、
前記複数の第1グランド端子のそれぞれが有する前記少なくとも3つのグランド接続部と、前記複数の第2グランド端子のそれぞれが有する前記少なくとも3つのグランド接続部は、前記回路基板の縁を挟んでいる、
ことを特徴とする半導体検査装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2011−243414(P2011−243414A)
【公開日】平成23年12月1日(2011.12.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−114461(P2010−114461)
【出願日】平成22年5月18日(2010.5.18)
【出願人】(390005175)株式会社アドバンテスト (1,005)
【出願人】(390015244)日本モレックス株式会社 (37)
【Fターム(参考)】