説明

コンクリート用の顔料のペースト及びそれを作る方法

コンクリートが凝結した後、それが、そのコンクリートへどんな種類の仕上げをも別個に適用することなく、天然の石(例えば、大理石、花崗岩、砂岩、敷石砂岩など)に似るようにコンクリートの外観を変える顔料のペースト及びそれを作るための方法が、提供される。その顔料のペーストは、好ましくは、充填剤、顔料、消泡剤、界面活性剤、及び水を含む。いくつかの実施形態において、その界面活性剤は、減水剤である。天然の石に似る仕上げを有するコンクリートの化合物は、その顔料のペーストを、凝集物及び水と共にセメント質の材料を含む、コンクリートの調合物並びに化学的な混和剤と組み合わせることによって、作られる。その顔料のペーストを添加すると共にそれを混合する際に、そのセメント質の材料は、凝結することが許容されるが、ここで、それが凝結した後、そのコンクリートは、天然の石に似る仕上げを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート用の顔料のペースト、それを作るための方法、及び、コンクリートと共にその顔料のペーストを使用するための方法に関する。より詳しくは、本発明は、そのコンクリートが凝結した後、それが、天然の石に似るように、コンクリートの外観を変える顔料のペーストに関する。その仕上げをされたコンクリートの構造は、建築用のパネル、床、舗装、天板、タイル、擁壁、調度品、支柱、及び遮音壁の構築に適切なものであってもよい。
【背景技術】
【0002】
コンクリートは、一般には、四個の構成成分、セメント、一つ以上の岩石又は鉱物(例えば、花崗岩、玄武岩、砂岩など)の粗い凝集物、砂の細かい凝集物、及び水を有する。そのセメント及び凝集物の混合物へ水を添加する際に、発熱反応が、誘起されるが、その反応は、ある時間の後に、そのコンクリートを硬化させる。コンクリートを使用することは、それが、軟らかい状態で現場に納品することができる唯一の主要な建築物の材料であるので、望ましいことである。この特有の品質は、コンクリートを、それを、事実上、どんな形態又は形状にでも成形することができるので、望ましい建築物の材料にする。しかしながら、コンクリートが、天然の石(例えば、大理石、花崗岩、砂岩、敷石砂岩など)のような、他の材料よりも耐久性のある且つあまり高価ではない建築物の材料である一方で、コンクリートは、容易に染みが付くと共に一般にはあまり魅力的でないものと考えられる。
【0003】
あるいは、花崗岩及び大理石が、強さ及び耐久性と結合した多様性の品質を所有するので、花崗岩及び大理石の両方は、その家庭の周囲における無数の用途に使用される。花崗岩は、着色した長石、白色の水晶、雲母、及び鉄苦土鉱物からなる結晶質の顆粒状の岩石である。これらの鉱物は、組成及び硬度において変動する。大理石は、組成において類似のものであるとはいえ、花崗岩と同じ位には硬いものではない。花崗岩及び大理石は、天然の石であり、各々は、莫大な圧力の下で長い年月にわたって地球の内部の溶融状態から冷えてしまった多量の水晶を含有する。それは、自然に形成されるので、花崗岩及び大理石の各々の部分は、また、特有の模様を所有する。花崗岩は、それを、ダイヤモンドが先端に付けられた機械を使用することによってのみ、切断すると共に研磨することできるという事実によって証明されたように、最も硬い建築物の材料の一つである。しかしながら、大理石及び花崗岩が、コンクリートよりも耐久性のある且つ魅力的なものであることもある一方で、大理石及び花崗岩は、相対的に希少なものであり、このように、大理石及び花崗岩を、広大な規模のベースで使用するためには、はるかに高価過ぎるものにする。さらには、大理石及び花崗岩は、作業には硬いものであると共に、大理石及び花崗岩を、軟らかい状態で現場に納品することができない。
【0004】
従って、顔料のペースト、及び、コンクリートが、大理石、花崗岩、砂岩、敷石砂岩などのような天然の石に似ることを許容するそれを作るための工程を提供することは、望ましいことであろう。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、この発明の目的は、顔料のペースト、並びに、コンクリートが、天然の石(例えば、大理石、花崗岩、砂岩、敷石砂岩など)に似ること、及び、そのコンクリートにどんな種類の仕上げをも別個に適用することなく天然の石の表面を得ることを許容するそれを作るための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明と一致して、顔料のペースト及びそれを作るための方法が、提供される。その顔料のペーストは、充填剤、顔料、消泡剤、界面活性剤、及び水を含む。いくつかの実施形態においては、その界面活性剤は、減水剤である。
【0007】
セメント質の材料との使用のためのその顔料のペーストは、低速及び高速を有する混合機を使用して、作られてもよい。例えば、その混合機についての低速は、高速が、一般には、約380RPMと約1,700RPMとの間にある一方で、一般には、約180RPMと360RPMとの間にある。水は、その混合機の中へ添加される。
【0008】
ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物又はセメント質の材料用の任意の他の適切な界面活性剤のような、界面活性剤が、その水の中へ添加されてもよい。その界面活性剤が、粉末であるとき、それは、その水の中へ添加されると共に、その混合機は、その界面活性剤が、その水に溶解させられることを保証するために、第一の与えられた時間の間は、その高速に設定される。その界面活性剤が、その水に十分に溶解させられることを保証するために、その混合する時間は、一般には、約五分から十分までである。あるいは、その界面活性剤が、液体であるとき、その界面活性剤は、好ましくは、その水とそれら乾燥した成分を配合した後で、その混合機の中へ添加される。
【0009】
その混合機をその低速に設定した後で、酸化クロム、酸化チタン、又は、セメント質の材料との使用のための任意の他の適切な顔料のような、顔料は、その水及び界面活性剤の混合物へ添加される。その混合する時間が、例えば、配合される材料の量及びその材料それ自体に依存してもよい(例えば、ある一定の顔料は、他の顔料よりも多くの水を吸収する)ことは、留意されるべきである。その充填剤及び消泡剤は、その混合機の中へ添加されるが、その混合機は、その顔料のペーストを形成するために、第二の与えられた時間の間は、高速に設定される。一般には、その低速におけるその混合する時間は、約3分から約10分までの範囲にある。好ましくは、3分の混合の後に、追加の水が、その顔料のペーストが、(クリームに類似の)約1200SMAから1500SMAの粘度を有するように、添加される。
【0010】
その顔料のペーストは、少なくとも12箇月の保存寿命を有すると共に天然の石に似る仕上げを有するコンクリートの生産物を作り出すためにセメント質の材料及び化学的な混和剤と使用されてもよい。このコンクリートの化合物は、好ましくは、少なくとも三個の構成成分、その顔料のペースト、化学的な混和剤、及びコンクリートの調合物(即ち、凝集物及び水を伴ったセメント質の材料)を有する。
【0011】
ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物(SNF)、メラミン−ホルムアルデヒド、又は、任意の他の適切な化学的な混和剤のような、化学的な混和剤は、セメント質の材料の約0.5%から約1.2%までの投与量の割合で、そのコンクリートの調合物へ添加される。上述した顔料のペーストは、その化学的な混和剤と共にそのコンクリートの調合物へ添加される。好ましくは、添加された顔料のペーストの量は、セメント質の材料の0.1%から10%までの範囲にある。しかしながら、添加された顔料のペーストの量が、例えば、その所望の色に依存してもよいことは、留意されるべきである。そのコンクリートの調合物へその顔料のペーストを添加すると共に約8秒から約60秒までの間に混合する際に、レディミックスが、形成される。そのレディミックスは、好ましくは、型の中へ注入されると共に凝結することが許容される。約16時間から約24時間の間に凝結した後、そのコンクリートは、型から取り出されてもよく、ここで、型からの取り出しの際に、そのコンクリートは、天然の石に似る仕上げを有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明と一致して、天然の石(例えば、大理石、花崗岩、砂岩、敷石砂岩など)に似るコンクリートを作るための顔料のペースト及びそれを作るための方法が、提供される。
【0013】
ここで使用されるように、その用語“天然の石”は、花崗岩、大理石、砂岩、敷石砂岩、又は任意の他の天然の石を指す。
【0014】
その顔料のペーストは、好ましくは、充填剤、顔料、消泡剤、界面活性剤、及び水を含む。
【0015】
本発明の好適な実施形態の一つの例において、その顔料のペーストは、約682.2グラムの充填剤(例えば、白色のFILLITE 300、灰色のFILLITE、フライアッシュなど)、約300グラムの顔料(例えば、酸化クロム、酸化チタンなど)、約16グラムの消泡剤(例えば、FOAMASTER PD−1)、約27.3グラムの界面活性剤(例えば、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物、Lomar D、TAMOLなど)、及び、約600グラムの水を含む。これは、以下の比、約42%の充填剤、約18.4%の顔料、約1%の消泡剤、約1.7%の界面活性剤、及び約36.9%の水を有する顔料のペーストを形成する。
【0016】
そのペーストを生産するために、約16グラムの消泡剤が、約682.2グラムの充填剤を有する混合するボウルへ添加される。消泡剤の粉末及び充填剤の粉末の混合は、数分の間に混合されることもある。
【0017】
消泡剤は、気泡が生じることを予防するために、使用されることもある。その消泡剤は、例えば、FOAMASTER PD−1の粉末又は任意の他の適切な消泡剤であってもよい。FOAMASTER PD−1は、典型的にはセメント及びコンクリートの生産物と共に使用されるCognis Corporationによって製造された脱泡剤及び消泡剤である。
【0018】
充填剤は、その顔料のペーストの保存寿命を増加させるために、使用されることもある。例えば、その充填剤が、セメントであるとき、その顔料のペーストは、一般には、おおよそ2時間の保存寿命を有する。別の例においては、その充填剤は、FILLITE又は任意の他の適切な充填剤であるとき、その顔料のペーストは、少なくとも12箇月の保存寿命を有する。FILLITEのような、充填剤は、その顔料のペーストを材料分離から保護する。例えば、白色のFILLITE 300、灰色のFILLITE、又は、フライアッシュは、充填剤として使用されることもある。白色のFILLITE 300は、
そのセメント内に均一に分散させられたままである、ガラスの硬い、不活性な、中空の、ケイ酸塩の、球形の粉末である。白色のFILLITE 300の組成は、以下のような
殻(外側の)
Al 27%−33%
SiO 55%−65%
Fe 最大6%
気体(内側の)
CO 70%
30%
のものである。
【0019】
本発明と一致して使用してもよい他の模範的な充填剤は、Trelleborg Fillite,Inc.(Norcross,Georgia)から入手可能なものである、階級300の中空のセラミックの微小球を含む。フライアッシュは、石炭を燃料とした発電所及び焼却炉の煙突から収集されたシリカ及びアルミニウムの残留物である。
【0020】
混合機において、水は、その混合するボウルの中へ添加される。一つの実施形態において、600グラムの水が、その混合するボウルの中へ添加される。その混合機は、約180RPMから約360RPMまでの低速に設定される(即ち、混合機は、一般には、低速及び高速を有する)。界面活性剤は、その水へ添加される。その界面活性剤がその水に十分に溶解させられることを保証するために、その混合機は、その混合物を分散させるために、約五分から約十分までの間における高速(例えば、約380RPMから1,700RPMまで)に設定される。その界面活性剤は、そのペースト及びコンクリートの調合物におけるその顔料の分布を改善するために、使用されることもある。加えて、その界面活性剤は、顔料が、そのセメントのいたるとろで均一に分散することを、許容することもある。いくつかの実施形態において、その界面活性剤は、減水剤である。界面活性剤の例は、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物、LOMAR D(Henkel Corporationによって製造されたスルホン化されたナフタレン−ホルムアルデヒドの縮合物のナトリウムの塩)、TAMOL(Rohm and Haas Companyによって製造されたナフタレンスルホン酸の縮合生産物のナトリウムの塩)、又は任意の他の適切な界面活性剤を含む。
【0021】
そして、その混合機は、逆戻りして低速(例えば、約180RPMから360RPMまで)に設定されると共に顔料は、その混合機へ添加される。酸化クロム、酸化チタン、又はセメント質の材料との使用のための任意の他の適切な顔料のような、顔料は、結果として生じるコンクリートへ色を加えるために、使用されることもある。また、その消泡剤の粉末及びその充填剤の粉末の上述した混合物が、その混合機へ添加される。その顔料、その消泡剤、及びその充填剤が、その混合物の中へ十分に配合されることを保証するために、その混合機は、結果として生じるペーストが形成されるまで、その混合物を分散させるために、その高速(例えば、約380RPMから1,700RPMまで)に設定される。その混合物についての混合する時間は、約3分から約10分までの範囲にある。好ましくは、3分から10分までの混合の後に、追加の水が、その顔料のペーストが、(クリームに類似の)約1200SMAから1500SMAの粘度を有するように、添加される。
【0022】
その顔料のペーストは、好ましくは、少なくとも12箇月の保存寿命を有する。
【0023】
その顔料のペーストは、凝結すると共に型から取り出しした後に、天然の石に似る仕上げを有するコンクリートの化合物を形成するために、使用されることもある。そのコンクリートの化合物は、好ましくは、少なくとも三個の構成成分、その顔料のペースト、化学的な混和剤、及び、コンクリートの調合物(すなわち、凝集物及び水を伴ったセメント質の材料)を有する。その顔料のペーストをそのコンクリートの調合物及びその化学的な混和剤と混合するための工程は、以下のようなものである。
【0024】
ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物(SNF)、メラミン−ホルムアルデヒド、又は、任意の他の適切な化学的な混和剤のような、化学的な混和剤は、セメント質の材料の約0.5%から約1.2%までの投与量の割合で、そのコンクリートの調合物へ添加される。このような化学的な混和剤は、流動性及び圧縮強さを増加させる一方で、セメントに対する水の比を減少させるために、使用されることもある。結果として生じる顔料のペーストは、その化学的な混和剤を有するそのコンクリートの調合物へ添加される。好ましくは、添加された顔料のペーストの量は、セメント質の材料の0.1%から10%までの範囲にある。しかしながら、添加された顔料のペーストの量が、例えば、所望の色に依存してもよいことは、留意されるべきである。その顔料のペーストが、それが、セメント質の材料へ色を提供するために一般に要求される顔料の量を顕著に減少させるので、また好都合なものであることもまた、留意されるべきである。そのコンクリートの調合物へその顔料のペーストを添加すると共に約8秒から約60秒の間で混合する際に、レディミックスが、形成される。そのレディミックスは、好ましくは、型の中へ注入されると共に約16時間から約24時間まで間に凝結することが許容される。
【0025】
そのレディミックスを型に注入した後に、その混合物は、圧密にされてもよい。圧密は、それを成形すると共に混入した空気の溜まりを除去することによって、コンクリートを締固めする工程である。圧密は、手によって、又は、機械的な方法によって、成し遂げられてもよい。内部の又は外部のいずれかの、振動器は、一般には、コンクリートを圧密化するために、使用される。コンクリートが、振動器で振動させられるとき、凝集物の粒子の間の内部摩擦は、一時的に除去され、それによって、そのコンクリート内の混入した空気が、その表面へ浮かび上がることを引き起こす。振動器の例は、振動台、振動性のスクリード、板の振動器、振動性のローラーのスクリード、又は、振動性の手のこてを含む。
【0026】
その化学的な混和剤を含む、その顔料のペースト及びそのコンクリートの調合物の混合物が、その型において凝結することが、許容された後に、それは、そのコンクリートへどんな種類の仕上げをも別個に適用することなく、その型の外で直接的に、天然の石に似る仕上げを有するコンクリートを作り出す。
【0027】
いくつかの実施形態においては、繊維(例えば、繊維の網目又は連続的な繊維)は、そのセメント質の材料へ、その材料の強さを増加させるために、及び、その材料の亀裂を予防するために、添加されることもある。例えば、コンクリートの薄いパネル(例えば、約0.25インチの厚さを有するパネル)は、そのコンクリートの調合物の中へ繊維を添加することによって、形成されることもある。適切な繊維の例は、ASRに耐性のあるガラスの繊維、ポリプロピレンの繊維、ナイロンの繊維、鋼の繊維、又は、任意の他の適切な繊維を含むこともある。
【0028】
このように、顔料のペースト及びそれを作るための方法が、提供される。当業者は、本発明を、限定のためではなく図説の目的のために与えられる、記載した実施形態以外のものによって実施することができることを、及び、本発明が、後に続く特許請求の範囲によってのみ、限定されることを、認識すると思われる。
【0029】
[関連出願の相互参照]
この出願は、これによって全体として参照によって組み込まれる、2003年6月24日に出願されたShimanovichの米国仮特許出願第60/482,303号の利益を主張する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンクリートが天然の石に似ることを許容する顔料のペーストの組成物であって、
充填剤、
顔料、
消泡剤、
界面活性剤、及び

を含む、組成物。
【請求項2】
前記充填剤は、FILLITEである、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記充填剤は、灰色のFILLITEである、請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記充填剤は、白色のFILLITEである、請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記充填剤は、フライアッシュである、請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記顔料は、酸化クロムである、請求項1に記載の組成物。
【請求項7】
前記顔料は、酸化チタンである、請求項1に記載の組成物。
【請求項8】
前記消泡剤は、FOAMASTER PD−1である、請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
前記界面活性剤は、LOMAR Dである、請求項1に記載の組成物。
【請求項10】
前記界面活性剤は、TAMOLである、請求項1に記載の組成物。
【請求項11】
前記界面活性剤は、スルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物の生産物を含む、請求項1に記載の組成物。
【請求項12】
前記界面活性剤は、減水剤である、請求項1に記載の組成物。
【請求項13】
コンクリートが天然の石に似ることを許容する顔料のペーストの組成物であって、
充填剤、
顔料、
消泡剤、
減水剤、及び

を含む、組成物。
【請求項14】
前記充填剤は、FILLITEである、請求項13に記載の組成物。
【請求項15】
前記充填剤は、フライアッシュである、請求項13に記載の組成物。
【請求項16】
前記顔料は、酸化クロムである、請求項13に記載の組成物。
【請求項17】
前記顔料は、酸化チタンである、請求項13に記載の組成物。
【請求項18】
前記消泡剤は、FOAMASTER PD−1である、請求項13に記載の組成物。
【請求項19】
前記減水剤は、LOMAR Dである、請求項13に記載の組成物。
【請求項20】
前記減水剤は、TAMOLである、請求項13に記載の組成物。
【請求項21】
前記減水剤は、スルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物の生産物を含む、請求項13に記載の組成物。
【請求項22】
コンクリートの化合物であって、
凝集物及び水を伴ったセメント質の材料を含むコンクリートの調合物、
化学的な混和剤、並びに
顔料のペースト
を含み、
該ペーストは、
充填剤、
顔料、
消泡剤、
界面活性剤、及び

を含む、化合物。
【請求項23】
前記充填剤は、FILLITEである、請求項22に記載の組成物。
【請求項24】
前記顔料は、酸化クロムである、請求項22に記載の組成物。
【請求項25】
前記顔料は、酸化チタンである、請求項22に記載の組成物。
【請求項26】
前記消泡剤は、FOAMASTER PD−1である、請求項22に記載の組成物。
【請求項27】
前記界面活性剤は、LOMAR Dである、請求項22に記載の組成物。
【請求項28】
前記界面活性剤は、TAMOLである、請求項22に記載の組成物。
【請求項29】
前記界面活性剤は、スルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物の生産物を含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項30】
前記界面活性剤は、減水剤である、請求項21に記載の組成物。
【請求項31】
前記化学的な混和剤は、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物である、請求項22に記載の組成物。
【請求項32】
前記化学的な混和剤は、メラミン−ホルムアルデヒドである、請求項22に記載の組成物。
【請求項33】
少なくとも一つの繊維をさらに含む、請求項22に記載の組成物。
【請求項34】
前記少なくとも一つの繊維は、ASRに耐性のあるガラスの繊維、ポリプロピレンの繊維、ナイロンの繊維、及び、鋼の繊維からなる群より選択される、請求項33に記載の組成物。
【請求項35】
コンクリートの化合物を作り出すための方法であって、
凝集物及び水を伴ったセメント質の材料を含むコンクリートの調合物を提供すること、
該コンクリートの調合物へ化学的な混和剤を添加すること、
第一の与えられた時間の間に該コンクリートの調合物及び該化学的な混和剤を混合すること、
該コンクリートの調合物及び該化学的な混和剤へ顔料のペーストを添加すること、
第二の与えられた時間の間に該顔料のペースト、該化学的な混和剤、及び該コンクリートの調合物を混合すること、並びに
該コンクリートの調合物、該顔料のペースト、及び該化学的な混和剤が、凝結することを許容すること
を含み、
それは、天然の石に似る仕上げを有する、
方法。
【請求項36】
前記充填剤は、FILLITEである、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記顔料は、酸化クロムである、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記顔料は、酸化チタンである、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記消泡剤は、FOAMASTER PD−1である、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
前記界面活性剤は、LOMAR Dである、請求項35に記載の方法。
【請求項41】
前記界面活性剤は、TAMOLである、請求項35に記載の方法。
【請求項42】
前記界面活性剤は、スルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物の生産物を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項43】
前記界面活性剤は、減水剤である、請求項35に記載の方法。
【請求項44】
前記化学的な混和剤は、ナフタレンスルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物である、請求項35に記載の方法。
【請求項45】
前記化学的な混和剤は、メラミン−ホルムアルデヒドである、請求項35に記載の方法。
【請求項46】
前記セメント質の材料が、凝結することが許容される一方で、前記セメント質の材料を圧密化することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項47】
前記圧密化することは、振動台で前記セメント質の材料を振動させることをさらに含む、請求項46に記載の方法。
【請求項48】
前記セメント質の調合物へ少なくとも一つの繊維を添加することをさらに含む、請求項35に記載の方法。
【請求項49】
前記少なくとも一つの繊維は、ASRに耐性のあるガラスの繊維、ポリプロピレンの繊維、ナイロンの繊維、及び、鋼の繊維からなる群より選択される、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
低速及び高速を有する混合機を使用して、セメント質の材料との使用のための顔料のペーストを作り出すための方法であって、
当該方法は、
該混合機の中へ水を添加すること、
該水へ界面活性剤を添加すること、
該界面活性剤が該水に溶解させられることを保証するために、第一の与えられた時間の間に該高速に該混合機を設定すること、
該低速に該混合機を設定すること、
該水及び該界面活性剤へ顔料を添加すること、並びに
該顔料、該水、及び該界面活性剤へ粉末の混合物を添加すること
を含み、
該粉末の混合物は、充填剤及び消泡剤を含み、並びに
当該方法は、
該顔料のペーストを形成するために、第二の与えられた時間の間に、該高速で、該粉末の混合物、該顔料、該水、及び、該界面活性剤を混合すること
を含む、方法。
【請求項51】
前記低速は、約180RPMから約360RPMまでの間にある、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
前記高速は、約380RPMから約1,700RPMまでの間にある、請求項50に記載の方法。
【請求項53】
前記充填剤は、FILLITEである、請求項50に記載の方法。
【請求項54】
前記顔料は、酸化クロムである、請求項50に記載の方法。
【請求項55】
前記顔料は、酸化チタンである、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
前記消泡剤は、FOAMASTER PD−1である、請求項50に記載の方法。
【請求項57】
前記界面活性剤は、LOMAR Dである、請求項50に記載の方法。
【請求項58】
前記界面活性剤は、TAMOLである、請求項50に記載の方法。
【請求項59】
前記界面活性剤は、スルホン酸塩−ホルムアルデヒドの縮合物の生産物を含む、請求項50に記載の方法。
【請求項60】
前記界面活性剤は、減水剤である、請求項50に記載の方法。
【請求項61】
前記第一の与えられた時間は、約五分と約十分との間にある、請求項50に記載の方法。
【請求項62】
前記第二の与えられた時間は、約三分と約十分との間にある、請求項50に記載の方法。
【請求項63】
前記混合することは、それが、約1,200SMAから約1,500SMAまでの間の粘度を達成するまで、前記粉末の混合物、前記顔料、前記水、及び前記界面活性剤を混合することをさらに含む、請求項50に記載の方法。
【請求項64】
混合機を使用して、セメント質の材料との使用のための顔料のペーストを作り出すための方法であって、
当該方法は、
該混合機の中へ水を添加すること、
該水へ界面活性剤を添加すること、
該水に該界面活性剤を分散させること、
該水及び該界面活性剤へ顔料を添加すること、
該顔料、該水、及び該界面活性剤へ充填剤を添加すること、
該充填剤、該顔料、該水、及び該界面活性剤へ消泡剤を添加すること、
該顔料のペーストを形成するために、該消泡剤、該充填剤、該顔料、該水、及び、該界面活性剤を混合すること
を含む、方法。
【請求項65】
前記混合することは、前記顔料のペーストが、約1,200SMAから約1,500SMAまでの間の粘度を達成するまで、混合することをさらに含む、請求項64に記載の方法。

【公表番号】特表2007−521369(P2007−521369A)
【公表日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−517689(P2006−517689)
【出願日】平成16年6月24日(2004.6.24)
【国際出願番号】PCT/US2004/020537
【国際公開番号】WO2005/000978
【国際公開日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505476375)
【Fターム(参考)】