コンクリート製外壁面材およびその製法
【課題】 鋼板によりバックアップがなされたコンクリート製外壁面材であっても、パネル小口に鋼板が存在することのない外壁面材およびその製法を提供する。
【解決手段】 バックアップ鋼板20を備えてなるコンクリート製外壁面材Mであって、バックアップ鋼板20の側面上端21aが、コンクリート板10の外表面11より所定距離控えた位置とされてなるものである。この外壁面材Mは、型枠予備体30を形成し、型枠予備体30を用いて型枠Fを形成し、型枠F内にコンクリートCを打設し、打設されたコンクリートCを養生し、その後型枠予備体30の側面上半部31bを切り取りって型枠予備体30をバックアップ鋼板20とする。
【解決手段】 バックアップ鋼板20を備えてなるコンクリート製外壁面材Mであって、バックアップ鋼板20の側面上端21aが、コンクリート板10の外表面11より所定距離控えた位置とされてなるものである。この外壁面材Mは、型枠予備体30を形成し、型枠予備体30を用いて型枠Fを形成し、型枠F内にコンクリートCを打設し、打設されたコンクリートCを養生し、その後型枠予備体30の側面上半部31bを切り取りって型枠予備体30をバックアップ鋼板20とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコンクリート製外壁面材およびその製法に関する。さらに詳しくは、面材のバックアップに鋼板が設けられてなるコンクリート製外壁面材およびその製法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンクリート製外壁面材(以下、単に外壁面材という)M’として、図13に示すように、コンクリート板10の背面に鋼板20‘を設けてなるもの、つまり面材M’を鋼板20‘によりバックアップしてなるものが知られている。
【0003】
かかる外壁面材M’においては、バックアップ鋼板20‘をコンクリート打設時の型枠に兼用し、かつその側面21の上端21aを定規として利用しているため、バックアップ鋼板20‘の側面21の上端21aとコンクリート板10の表面11とが面一となる。そのため、かかる外壁面材M’を用いて外壁パネルを構成した場合、図14に示すように、パネル小口に鋼板20‘が存在することとなり、縦目地部40’における乾式目地などによる止水が困難である問題がある。また、錆が発生する要因ともなり、建物の美観を損なうおそれもあるという問題もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、鋼板によりバックアップがなされたコンクリート製外壁面材であっても、パネル小口に鋼板が存在することのない外壁面材およびその製法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンクリート製外壁面材は、バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材であって、前記バックアップ鋼板の側面の上端が、コンクリート板の外表面より所定距離控えた位置とされてなることを特徴とする。
【0006】
一方、本発明のコンクリート製外壁面材の製法は、バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材の製法であって、型枠予備体を形成する手順と、前記型枠予備体を用いて型枠を形成する手順と、前記型枠内にコンクリートを打設する手順と、打設されたコンクリートを養生する手順と、前記型枠予備体の側面上半部を切り取り、同型枠予備体をバックアップ鋼板とする手順とを含んでいることを特徴とする。
【0007】
本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面のバックアップ鋼板の上端に対応する位置に切取線が設けられているのが好ましい。
【0008】
また、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、切取線上に透孔が所定間隔で設けられているのが好ましい。
【0009】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、切取線が所定長さのスリットを所定間隔で配設して形成されていてもよい。
【0010】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面上半部に切取線に直交させてスリットが形成されているのが好ましい。
【0011】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面上半部に把持部が設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、外壁面材を用いて構成された外壁パネルの小口に鋼板が存在しないので、目地部の仕舞が容易となり施工性がよいという優れた効果が得られる。また、小口に鋼板が存在しないので、鋼板の錆により建物の外観が損なわれるということもないという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0014】
本発明の一実施形態に係るコンクリート製外壁面材(以下、単に外壁面材という)の要部を図1に拡大断面図で示す。
【0015】
外壁面材Mは、図1に示すように、コンクリート板10と、コンクリート板10をバックアップするバックアップ鋼板20とを主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0016】
コンクリート板10は、GRC(ガラス繊維補強)コンクリートなどの各種コンクリートからなるものとされる。
【0017】
バックアップ鋼板20は軟鋼鋼板とされ、例えばロール成型により偏平溝型状に形成され、その底面22外面には数条の蟻溝23が長手方向に形成されている。つまり、底面22を内側に突出させて蟻溝23が形成されている。この蟻溝23には、例えば外壁面材Mをパネルフレームに装着するためのナットが装着される。なお、バックアップ鋼板20は、端部が例えば折り曲げ成形されて箱形状とされてもよい。
【0018】
また、偏平溝型状に形成されたバックアップ鋼板20の側面21の上端21aは、図1に示すように、コンクリート板10の外表面11より所定距離控えた位置とされている。例えば、上端21aがコンクリート板10の側面12のほぼ中央に位置となるようにされている。これにより、外壁面材Mを用いて外壁パネルを構成しても、パネル小口に鋼板20が存在することはなくなる。
【0019】
次に、図2〜図7を参照しながら、かかる構成とされている外壁面材Mの製法について説明する。
【0020】
手順1:鋼板を偏平溝型状に成形して型枠予備体30とし(図2参照)、ついで両端部に端板を配置し、あるいは折り曲げ加工して型枠予備体30を箱型状に形成する。つまり、型枠予備体30を型枠Fに形成する。この状態においては、型枠予備体30の側面31の上端31aは、コンクリート板10の表面(外表面)11と面一となるようにされている。つまり、上端31aを定規として用いることができるようにして型枠予備体30の成形がなされる。また、外壁面材Mとして完成された状態におけるバックアップ鋼板20の側面21の上端21aの内側に相当する位置には、図3に示すように、側面31の上半部31bを切り取るための切取線35がV溝状に設けられている。この切取線35には、切り取りを容易にするため、円形の透孔35aが所定間隔で設けられている。この場合、切り取られる上半部31bに切取線35に直交させてスリット36が適宜間隔で設けられてもよい(図3参照)。
【0021】
手順2:型枠Fを定盤Jにセットする(図4参照)。
【0022】
手順3:定盤Jにセットされた型枠F内にコンクリートCを打設する(図5参照)。
【0023】
手順4:型枠予備体30の側面31の上端31aを定規として用いコンクリートCのレベル出しを行う(図6参照)。つまり、コンクリートCの表面仕上げを行う。
【0024】
手順5:所定の養生の後、型枠予備体30の側面31の上半部31bを切取線35より切り取り、例えば上半部を外方に折り曲げて切取線35より切断し、型枠予備体30をバックアップ鋼板20とする(図7参照)。
【0025】
手順6:上半部31bが切り取られて露出したコンクリート板10の側面12を整形する。
【0026】
この一連の手順により、外壁面材Mが完成する。
【0027】
図8に、かかる外壁面材Mを用いて構成された外壁パネルの縦目地部40を示す。この縦目地部40には、図8に示すように、パネル小口に鋼板20が存在しないので、この縦目地部40の仕舞は、乾式目地あるいは湿式目地にてなすことができる。そのため、施工性がよい。また、パネル小口に鋼板が存在しないので、鋼板の錆により建物の外観が損なわれることもない。
【0028】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されることなく、種々改変が可能である。例えば、切取線35の形態は図3に示すものに限定されるものではなく適宜とできる。例えば、切取線35は、図9に示すように、所定長さのスリット35bを所定間隔で設けてなるものとされてもよく、図10に示すように、円形の透孔35aに代えて半円形の透孔35cとされてもよい。図10に示す場合においては、半円形を内方に折り曲げ成形して透孔35cが形成されてもよい。また、切取線35はV溝状に限定されるものではなく、図11に示すように、X溝状とされてもよい。さらに、図12に示すように、側面31の上端31aに把持部31cが設けられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、バックアップ鋼板を備えた各種コンクリート製外壁面材に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンクリート製外壁面材の要部拡大図である。
【図2】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板を偏平溝型状に成形した状態を示す。
【図3】バックアップ鋼板の2面図であって、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。
【図4】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板を定盤にセットした状態を示す。
【図5】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板内にコンクリートを打設している状態を示す。
【図6】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、コンクリートのレベル出しをしている状態を示す。
【図7】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板の側面の上半部を切り取っている状態を示す。
【図8】本発明の外壁面材を用いて構成された外壁パネルの縦目地部の水平断面図である。
【図9】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線の他の形態の概略図である。
【図10】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線のさらに他の形態の概略図である。
【図11】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線のさらに他の形態の概略図である。
【図12】バックアップ鋼板の変形例の要部概略図である。
【図13】従来のコンクリート製外壁面材の図1相当図である。
【図14】従来のコンクリート製外壁面材を用いて構成された外壁パネルの縦目地部の水平断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 コンクリート板
11 表面(外表面)
12 側面
20 バックアップ鋼板
21 側面
21a 側面上端
22 底面
23 蟻溝
30 型枠予備体
31a 側面上端
31b 側面上半部
31c 把持部
35 切取線
36 スリット
40 縦目地部
C コンクリート
F 型枠
J 定盤
M コンクリート製外壁面材
【技術分野】
【0001】
本発明はコンクリート製外壁面材およびその製法に関する。さらに詳しくは、面材のバックアップに鋼板が設けられてなるコンクリート製外壁面材およびその製法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンクリート製外壁面材(以下、単に外壁面材という)M’として、図13に示すように、コンクリート板10の背面に鋼板20‘を設けてなるもの、つまり面材M’を鋼板20‘によりバックアップしてなるものが知られている。
【0003】
かかる外壁面材M’においては、バックアップ鋼板20‘をコンクリート打設時の型枠に兼用し、かつその側面21の上端21aを定規として利用しているため、バックアップ鋼板20‘の側面21の上端21aとコンクリート板10の表面11とが面一となる。そのため、かかる外壁面材M’を用いて外壁パネルを構成した場合、図14に示すように、パネル小口に鋼板20‘が存在することとなり、縦目地部40’における乾式目地などによる止水が困難である問題がある。また、錆が発生する要因ともなり、建物の美観を損なうおそれもあるという問題もある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、鋼板によりバックアップがなされたコンクリート製外壁面材であっても、パネル小口に鋼板が存在することのない外壁面材およびその製法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のコンクリート製外壁面材は、バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材であって、前記バックアップ鋼板の側面の上端が、コンクリート板の外表面より所定距離控えた位置とされてなることを特徴とする。
【0006】
一方、本発明のコンクリート製外壁面材の製法は、バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材の製法であって、型枠予備体を形成する手順と、前記型枠予備体を用いて型枠を形成する手順と、前記型枠内にコンクリートを打設する手順と、打設されたコンクリートを養生する手順と、前記型枠予備体の側面上半部を切り取り、同型枠予備体をバックアップ鋼板とする手順とを含んでいることを特徴とする。
【0007】
本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面のバックアップ鋼板の上端に対応する位置に切取線が設けられているのが好ましい。
【0008】
また、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、切取線上に透孔が所定間隔で設けられているのが好ましい。
【0009】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、切取線が所定長さのスリットを所定間隔で配設して形成されていてもよい。
【0010】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面上半部に切取線に直交させてスリットが形成されているのが好ましい。
【0011】
さらに、本発明のコンクリート製外壁面材の製法においては、型枠予備体の側面上半部に把持部が設けられているのが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、外壁面材を用いて構成された外壁パネルの小口に鋼板が存在しないので、目地部の仕舞が容易となり施工性がよいという優れた効果が得られる。また、小口に鋼板が存在しないので、鋼板の錆により建物の外観が損なわれるということもないという優れた効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。
【0014】
本発明の一実施形態に係るコンクリート製外壁面材(以下、単に外壁面材という)の要部を図1に拡大断面図で示す。
【0015】
外壁面材Mは、図1に示すように、コンクリート板10と、コンクリート板10をバックアップするバックアップ鋼板20とを主要構成要素として備えてなるものとされる。
【0016】
コンクリート板10は、GRC(ガラス繊維補強)コンクリートなどの各種コンクリートからなるものとされる。
【0017】
バックアップ鋼板20は軟鋼鋼板とされ、例えばロール成型により偏平溝型状に形成され、その底面22外面には数条の蟻溝23が長手方向に形成されている。つまり、底面22を内側に突出させて蟻溝23が形成されている。この蟻溝23には、例えば外壁面材Mをパネルフレームに装着するためのナットが装着される。なお、バックアップ鋼板20は、端部が例えば折り曲げ成形されて箱形状とされてもよい。
【0018】
また、偏平溝型状に形成されたバックアップ鋼板20の側面21の上端21aは、図1に示すように、コンクリート板10の外表面11より所定距離控えた位置とされている。例えば、上端21aがコンクリート板10の側面12のほぼ中央に位置となるようにされている。これにより、外壁面材Mを用いて外壁パネルを構成しても、パネル小口に鋼板20が存在することはなくなる。
【0019】
次に、図2〜図7を参照しながら、かかる構成とされている外壁面材Mの製法について説明する。
【0020】
手順1:鋼板を偏平溝型状に成形して型枠予備体30とし(図2参照)、ついで両端部に端板を配置し、あるいは折り曲げ加工して型枠予備体30を箱型状に形成する。つまり、型枠予備体30を型枠Fに形成する。この状態においては、型枠予備体30の側面31の上端31aは、コンクリート板10の表面(外表面)11と面一となるようにされている。つまり、上端31aを定規として用いることができるようにして型枠予備体30の成形がなされる。また、外壁面材Mとして完成された状態におけるバックアップ鋼板20の側面21の上端21aの内側に相当する位置には、図3に示すように、側面31の上半部31bを切り取るための切取線35がV溝状に設けられている。この切取線35には、切り取りを容易にするため、円形の透孔35aが所定間隔で設けられている。この場合、切り取られる上半部31bに切取線35に直交させてスリット36が適宜間隔で設けられてもよい(図3参照)。
【0021】
手順2:型枠Fを定盤Jにセットする(図4参照)。
【0022】
手順3:定盤Jにセットされた型枠F内にコンクリートCを打設する(図5参照)。
【0023】
手順4:型枠予備体30の側面31の上端31aを定規として用いコンクリートCのレベル出しを行う(図6参照)。つまり、コンクリートCの表面仕上げを行う。
【0024】
手順5:所定の養生の後、型枠予備体30の側面31の上半部31bを切取線35より切り取り、例えば上半部を外方に折り曲げて切取線35より切断し、型枠予備体30をバックアップ鋼板20とする(図7参照)。
【0025】
手順6:上半部31bが切り取られて露出したコンクリート板10の側面12を整形する。
【0026】
この一連の手順により、外壁面材Mが完成する。
【0027】
図8に、かかる外壁面材Mを用いて構成された外壁パネルの縦目地部40を示す。この縦目地部40には、図8に示すように、パネル小口に鋼板20が存在しないので、この縦目地部40の仕舞は、乾式目地あるいは湿式目地にてなすことができる。そのため、施工性がよい。また、パネル小口に鋼板が存在しないので、鋼板の錆により建物の外観が損なわれることもない。
【0028】
以上、本発明を実施形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施形態のみに限定されることなく、種々改変が可能である。例えば、切取線35の形態は図3に示すものに限定されるものではなく適宜とできる。例えば、切取線35は、図9に示すように、所定長さのスリット35bを所定間隔で設けてなるものとされてもよく、図10に示すように、円形の透孔35aに代えて半円形の透孔35cとされてもよい。図10に示す場合においては、半円形を内方に折り曲げ成形して透孔35cが形成されてもよい。また、切取線35はV溝状に限定されるものではなく、図11に示すように、X溝状とされてもよい。さらに、図12に示すように、側面31の上端31aに把持部31cが設けられてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、バックアップ鋼板を備えた各種コンクリート製外壁面材に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンクリート製外壁面材の要部拡大図である。
【図2】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板を偏平溝型状に成形した状態を示す。
【図3】バックアップ鋼板の2面図であって、同(a)は正面図を示し、同(b)は側面図を示す。
【図4】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板を定盤にセットした状態を示す。
【図5】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板内にコンクリートを打設している状態を示す。
【図6】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、コンクリートのレベル出しをしている状態を示す。
【図7】本発明のコンクリート製外壁面材の製法における工程の説明図であって、バックアップ鋼板の側面の上半部を切り取っている状態を示す。
【図8】本発明の外壁面材を用いて構成された外壁パネルの縦目地部の水平断面図である。
【図9】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線の他の形態の概略図である。
【図10】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線のさらに他の形態の概略図である。
【図11】バックアップ鋼板の側面に形成される切取線のさらに他の形態の概略図である。
【図12】バックアップ鋼板の変形例の要部概略図である。
【図13】従来のコンクリート製外壁面材の図1相当図である。
【図14】従来のコンクリート製外壁面材を用いて構成された外壁パネルの縦目地部の水平断面図である。
【符号の説明】
【0031】
10 コンクリート板
11 表面(外表面)
12 側面
20 バックアップ鋼板
21 側面
21a 側面上端
22 底面
23 蟻溝
30 型枠予備体
31a 側面上端
31b 側面上半部
31c 把持部
35 切取線
36 スリット
40 縦目地部
C コンクリート
F 型枠
J 定盤
M コンクリート製外壁面材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材であって、前記バックアップ鋼板の側面の上端が、コンクリート板の外表面より所定距離控えた位置とされてなることを特徴とするコンクリート製外壁面材。
【請求項2】
バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材の製法であって、
型枠予備体を形成する手順と、
前記型枠予備体を用いて型枠を形成する手順と、
前記型枠内にコンクリートを打設する手順と、
打設されたコンクリートを養生する手順と、
前記型枠予備体の側面上半部を切り取り、同型枠予備体をバックアップ鋼板とする手順
とを含んでいることを特徴とするコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項3】
型枠予備体の側面のバックアップ鋼板の上端に対応する位置に切取線が設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項4】
切取線上に透孔が所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項5】
切取線が所定長さのスリットを所定間隔で配設して形成されていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項6】
型枠予備体の側面上半部に切取線に直交させてスリットが形成されていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項7】
型枠予備体の側面上半部に把持部が設けられていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項1】
バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材であって、前記バックアップ鋼板の側面の上端が、コンクリート板の外表面より所定距離控えた位置とされてなることを特徴とするコンクリート製外壁面材。
【請求項2】
バックアップ鋼板を備えてなるコンクリート製外壁面材の製法であって、
型枠予備体を形成する手順と、
前記型枠予備体を用いて型枠を形成する手順と、
前記型枠内にコンクリートを打設する手順と、
打設されたコンクリートを養生する手順と、
前記型枠予備体の側面上半部を切り取り、同型枠予備体をバックアップ鋼板とする手順
とを含んでいることを特徴とするコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項3】
型枠予備体の側面のバックアップ鋼板の上端に対応する位置に切取線が設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項4】
切取線上に透孔が所定間隔で設けられていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項5】
切取線が所定長さのスリットを所定間隔で配設して形成されていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項6】
型枠予備体の側面上半部に切取線に直交させてスリットが形成されていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【請求項7】
型枠予備体の側面上半部に把持部が設けられていることを特徴とする請求項3記載のコンクリート製外壁面材の製法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2006−249772(P2006−249772A)
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−67468(P2005−67468)
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年3月10日(2005.3.10)
【出願人】(390037154)大和ハウス工業株式会社 (946)
【Fターム(参考)】
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