説明

コンセント及び給電システム

【課題】コンセントに接続される電気機器の異常や、プラグ及びコンセントの接続状態の異常を検出して、より安全性を向上させ、省エネルギーをも図ったコンセントを提供する。
【解決手段】コンセント2は、給電路を開閉するリレー21と、給電路を流れる電流の波形を計測する計測部22と、計測部22により計測された計測波形と、データベース24に記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、リレー21をオフにする制御部23と、プラグ3を介して接続される電気機器4の電流波形を記憶するデータベース24とを備える。この構成により、コンセント2では、異常状態の時にはリレー21がオフとなり通電されないため、安全性を向上できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気機器のプラグが着脱自在に接続されるコンセント、及びコンセントとサーバとを備える給電システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、コンセントにはプラグを介して様々な電化製品が接続される。コンセントは、一般的に、実効電圧値100V、周波数50Hz又は60Hzの交流電力を電化製品に供給する。そして、コンセントとプラグとからなる接続装置は、火災などの原因となることから安全性が要求される。
【0003】
また、近年、太陽光発電設備により発電された直流電力を蓄電池に蓄電して、この蓄電池から住宅などに設置された直流用コンセントに電流を供給するシステムも利用され始めている。この場合、直流用コンセントに照明機器や電化製品などの直流機器のプラグを直接接続することができる。
【0004】
そして、接続装置の安全性の向上や省エネルギーを図るため、各分岐回路で使用電流量が上限値を超えるのを抑制した直流配電システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。また、入力端子部の電圧値を検出する入力電圧検知回路を備え、直流機器に対して一定の直流電圧を供給することが可能な直流コンセントも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009−142012号公報
【特許文献2】特開2009−146827号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記従来のプラグとコンセントとを用いる接続装置では、単に電気機器のプラグをコンセントに接続して使用するのみであり、電気機器とコンセントとの接続状態を把握できない。このため、従来の接続装置では、電気機器が火災などの危険性のある場合や、電力を無駄に消費している状態を的確に検知し、防止することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、コンセントに接続された電気機器の異常や、プラグ及びコンセントの接続状態の異常を検出して、より安全性を向上させ、省エネルギーをも達成できるコンセント及び給電システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために本発明は、電気機器のプラグが着脱自在に接続されるコンセントにおいて、給電路を開閉する電路開閉部と、前記給電路を流れる電流の波形を計測する計測部と、前記プラグを介して接続される前記電気機器の電流波形を記憶する記憶部と、前記計測部により計測された計測波形と、前記記憶部に記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、前記電路開閉部をオフにする制御部と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、前記コンセントにおいて、前記記憶部は、電気機器の種別毎の電流波形を記憶し、前記制御部は、さらに、前記計測波形に基づいて電気機器の種別を判定し、この計測波形が、前記記憶部に記憶されている当該種別の電流波形と一致しないときには、前記電路開閉部をオフにすることが好ましい。
【0010】
また、前記コンセントにおいて、前記制御部は、前記計測波形が、前記記憶部に記憶されている待機状態の波形と一致するときには、前記電路開閉部をオフにすることが好ましい。
【0011】
また、前記コンセントにおいて、前記制御部は、前記計測波形が、前記記憶部に記憶されている通電中に前記プラグを抜く際の波形と一致するときには、前記電路開閉部をオフにすることが好ましい。
【0012】
また、本発明は、電気機器のプラグが着脱自在に接続されるコンセント、及び当該コンセントと通信接続されるサーバを備えた給電システムにおいて、前記コンセントは、給電路を開閉する電路開閉部と、前記給電路を流れる電流の波形を計測する計測部と、前記計測部において計測された計測波形を前記サーバに送信する通信部と、前記通信部を介して取得した制御信号に基づいて、前記電路開閉部の接点をオン又はオフにする制御部と、を備え、前記サーバは、前記コンセントの前記通信部とデータの送受信を行う送受信部と、前記プラグを介して前記コンセントに接続される電気機器の電流波形を記憶する記憶部と、前記送受信部を介して取得した計測波形と、前記記憶部に記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、前記電路開閉部をオフにするための制御信号を前記送受信部を介して前記通信部に送信する第二制御部と、を備え、前記制御部は、前記通信部を介して当該制御信号を受信したときには、前記電路開閉部をオフにすることを特徴とする。
【0013】
また、前記給電システムにおいて、前記送受信部は、複数のコンセントの前記通信部より前記計測波形を受信し、前記記憶部は、当該計測波形を蓄積し、前記第二制御部は、前記記憶部に蓄積された計測波形に基づいて、前記コンセントに接続された電気機器が使用される時間帯のパターンを判別し、前記送受信部で受信する計測波形が前記パターンから外れた場合には、前記電路開閉部の接点をオフにするための制御信号を前記送受信部を用いて送信することが好ましい。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るコンセントによれば、制御部は、計測部により計測された計測波形と、データベースに記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、電路開閉部をオフにする。このため、本発明では、コンセントに接続された電気機器の異常や、プラグ及びコンセントの接続状態の異常を判別することができ、これらの異常状態が続くことによる発火、発煙などを未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の実施の形態1に係る接続装置の機能構成を説明する図である。
【図2】実施の形態1に係るコンセントの制御部の動作を説明する図である。
【図3】同上コンセントの動作手順を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態2に係る給電システムの機能構成を説明する図である。
【図5】同上給電システムにおける情報の流れを説明する図である。
【図6】同上給電システムの動作手順を示すフローチャートである。
【図7】同上実施の形態2の変形例に係る給電システムの動作を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係るコンセントの実施の形態に関して図面を参照しながら説明する。
【0017】
(実施の形態1)
本実施の形態1に係る接続装置1は、図1に示すように、コンセント2とプラグ3とを備えている。コンセント2は、壁コンセント或いは床コンセントのように屋内などに設置され、プラグ3が着脱自在であり、プラグ3の接続端子31が電気的に接続される一対の交流又は直流給電用の接続部2aをハウジング内部に設けている。そして、コンセント2は、リレー(開閉制御部)21、計測部22、制御部23、及びデータベース(記憶部)24を備えている。
【0018】
リレー21は、コンセント2の接続部2aに接続される給電線と直列接続され、制御部23から受信する制御信号(コマンド信号)に基づいて、開状態(オフ)又は閉状態(オン)の開閉制御を行う。計測部22は、給電線に接続され、電気機器4に供給される交流電流や直流電流の電流(電力)波形を測定する。また、計測部22は、計測した計測波形を制御部23に送信する。
【0019】
制御部23は、計測部22において計測された計測波形と、データベース24に記憶されている電流(電力)波形とを比較し、両波形が一致するか否かを判定する。そして、両波形が一致しない場合には、リレー21を開状態(オフ)とする制御信号をリレー21に送信する。制御部23は、また、計測波形に基づいて電気機器4の種別を特定する機能をも有し、計測波形が、データベース24に記憶された当該種別の電流波形と一致しないとき、リレー21をオフにするための制御信号をリレー21に送信する。
【0020】
データベース24は、フラッシュメモリやEEPROMなどの小型メモリであり、計測部22において計測された電気機器4の種別毎の通常状態の波形や、待機状態の波形、プラグを抜く時の波形を記憶する。
【0021】
ここで、データベース24に保持される通常状態の波形は、例えば、電気機器4が暖房機器であり、定格電圧AC100V、定格消費電力300W、定格周波数50Hzの場合、電流の使用量(3A以内)に応じた振幅幅を有する周波数50Hzの波形である。また、コンセント2が直流電源を供給するものであり、電気機器4が直流専用の機器である場合には、電流の使用量に応じた直線波形となる。
【0022】
待機状態の波形とは、コンセント2に接続された電気機器4の電源の切れている状態(待機時)で消費する電流(電力)波形であり、待機状態の例として、リモコン入力等の操作に備えて待機する給湯器やエアコンなどである。例えば1Wの待機電力の場合、周波数50Hzで通常状態よりも極めて小さな振幅幅を有する電流(電力)波形である。また、プラグ3を抜く時の波形は、例えば瞬間的に小さなピークが生じた波形である。
【0023】
プラグ3は、電気機器4に使用される一対の接続端子31を有し、交流又は直流配電用であり、交流電源又は直流電源を用いる照明機器、PCや液晶テレビなどの電気機器4のプラグとなる。
【0024】
次に、本実施の形態1に係るコンセント2が備える制御部23の動作に関して説明する。図2(a)に示すように、電気機器4のプラグ3がコンセント2に挿入されると、制御部23は、計測部22における計測波形、及びデータベース24に記憶されている波形を比較する。そして、図2(b)に示すように、制御部23は、計測波形10が正常波形11と略一致すれば異常なしとして判断する。一方、制御部23は、図2(c)に示すように、計測波形10と正常波形11が一致しなければ電気機器4又は接続装置1が異常状態であると判断してリレー21を開状態(オフ)にするための制御信号をリレー21側に送信する。
【0025】
次に、本実施の形態1に係るコンセント2の動作に関して図3を参照して説明する。
最初に、電気機器4のプラグ3がコンセント2に挿入されると、計測部22は、給電路の電流波形の計測を行う(S31)。次に、制御部23は、計測部22における計測波形とデータベース24に記憶されている波形とを比較して(S32)、データベース24に記憶されている波形と一致しない場合には(S33でNo)、異常状態と判断し(S34)、リレー21の接点を開状態(オフ)にする制御信号をリレー21に送信する(S40)。
【0026】
一方、制御部23は、計測波形とデータベース24に記憶されている波形とが一致する場合には(S33でYes)、計測波形がデータベース24に記憶されている待機状態の波形と一致するか否かを判定する(S35)。そして、制御部23は、待機状態の波形と一致する場合には(S35でYes)、待機状態と判断して(S36)、リレー21の接点を開状態(オフ)にする制御信号をリレー21に送信する(S40)。
【0027】
次に、制御部23は、計測波形とデータベース24に記憶されている波形とが一致しない場合には(S35でNo)、計測波形とデータベース24に記憶されているプラグを抜く波形とが一致するか否かを判定する(S37)。そして、制御部23は、波形が一致する場合には(S37でYes)、プラグを抜いている動作中と判定し(S38)、リレー21の接点を開状態(オフ)にする制御信号をリレー21に送信する(S40)。一方、両波形が一致しない場合には(S37でNo)、通常動作と判断して(S39)、その後S31以下の処理を繰り返す。
【0028】
以上のように、本実施の形態1に係るコンセント2では、制御部23は、計測部22における計測波形と、データベース24において記憶されている波形とを比較して、電気機器4とコンセント2との接続状態を判断する。そして、制御部23は、異常状態が検出された場合には、リレー21を開状態(オフ)に制御する。従って、電気機器4の異常や、電気機器4とコンセント2との接続状態の異常を自動で判別でき、異常状態が続くことによる発火、発煙などを未然に防止することができる。
【0029】
また、本実施の形態1に係るコンセント2では、待機状態を検出し、待機状態の場合にはリレー21を開状態(オフ)とするため、待機電力を自動で検出してカットでき、省エネルギーを図ることができる。
【0030】
さらに、電路が直流電路の場合、電気機器4の通電中にプラグ3をコンセント2から抜こうとすると、プラグ3とコンセント2との接続部にアークが発生して非常に危険である。従って、本実施の形態1に係るコンセント2では、計測波形とプラグ3が抜ける状態の波形とが一致する場合には、プラグ3が抜ける前にリレー21を開状態(オフ)としアークの発生を防止して、直流専用の接続装置1においても安全にプラグ3を抜くことができる。
【0031】
(実施の形態2)
本実施の形態2に係る給電システムについて、図4乃至図6を参照して説明する。本実施の形態2に係る給電システムAは、図4に示すように、電気機器4のプラグ3が着脱自在に接続される少なくとも1つ以上のコンセント2、及びこのコンセント2と有線若しくは無線で通信接続されたサーバ5を備えている。なお、なお、本実施の形態2に係る給電システムAの説明において上記実施の形態1のコンセント2と同様の構成については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0032】
コンセント2は、リレー21と、計測部22と、通信部25を介して取得した制御信号に基づいて、リレー21の接点をオン又はオフにする制御部23と、計測部22において計測された計測波形をサーバ5に送信すると共に、サーバ5からの制御信号を受信する通信部25とを備えている。
【0033】
サーバ5は、コンセント2とは別の場所に設置されるLANを用いたホームサーバ(ホームコントローラ)やWANを用いたサーバ機器であり、送受信部51、制御部52、及びデータベース53を備えている。
【0034】
送受信部51は、コンセント2の通信部25との間でデータの送受信を行う。制御部52は、送受信部51を介して取得した計測波形が、データベース53に記憶されている波形と一致するか否かを判定し、判定結果に基づいてリレー21の制御信号を送受信部51を介してコンセント2に送信する。データベース53は、コンセント2に接続される電気機器4の電流(電力)波形を記憶するメモリ部である。
【0035】
次に、本実施の形態2に係る給電システムAの情報の流れに関して説明する。コンセント2は、図5に示すように、計測部22において計測した計測波形である「計測波形55」を、サーバ5に送信する。制御部52は、送受信部51を介して取得した計測波形に基づいて、データベース53に記憶している電流波形と、計測波形とが一致するか否かを判定して「リレー21の開閉制御のための制御信号54」をコンセント2に送信する。このように、給電システムAでは、複数のコンセント2からの計測波形情報がサーバ5に集約され、サーバ5で波形比較を行い、リレー21の開閉動作の制御信号をコンセント2に送信することができる。
【0036】
次に、本実施の形態2に係る給電システムAの動作に関して説明する。
最初に、図6に示すように、電気機器4のプラグ3がコンセント2に接続されると、計測部22は、給電線の電路情報を計測する(S61)。通信部25は、計測波形をサーバ5側に送信する(S62)。
【0037】
次に、制御部52は、送受信部51で受信した計測波形とデータベース53に記憶されている電流波形とを比較して(S63)、両波形が一致しない場合には(S64でNo)、異常状態と判断し(S65)、リレー21の接点をオフにする制御信号をコンセント2に送信する。コンセント2の通信部25は、この制御信号をサーバ5から受信し(S71)、制御部23は、制御信号に基づいてリレー21の接点をオフにする(S72)。
【0038】
一方、制御部52は、計測波形とデータベース53に記憶されている波形とが一致する場合には(S64でYes)、データベース53に記憶されている待機状態の波形と一致するか否かを判定する(S66)。そして、制御部52は、待機状態の波形と一致する場合には(S66でYes)、待機状態と判断して(S67)、コンセント2は上述のS71及びS72の処理を行う。
【0039】
そして、計測波形とデータベース53に記憶されている待機状態の波形とが一致しない場合(S66でNo)、制御部52は、計測波形とデータベース53に記憶されているプラグ3を抜く波形とが一致するか否かを判定する(S68)。制御部52は、波形が一致する場合には(S68でYes)、プラグを抜いている動作中と判定し(S69)、リレー21の接点をオフにする制御信号をリレー21に送信して、コンセント2は上述のS71及びS72の処理を行う。一方、制御部52は、両波形が一致しない場合には(S68でNo)、通常動作と判断して(S70)、S61以下の処理を繰り返す。
【0040】
以上のように、本実施の形態2に係る給電システムAによれば、サーバ5において各コンセント2の計測部22における計測波形の情報を一元管理することができ、各コンセント2がデータベース53を保持する必要がなくコンセント2の構成を簡略化できる。また、サーバ5でデータを一元管理することでデータベース53の更新がより容易となる。なお、制御部52は、計測波形に基づいて電気機器4の種別を判定し、計測波形とデータベース53に記憶されている当該種別の電流波形とが一致するか否かを判定し、この判定結果に基づく制御信号をコンセント2に送信することもできる。
【0041】
(変形例)
本実施の形態2の変形例について、図7を参照して説明する。なお、本変形例に係る給電システムAの機能構成は上述した実施の形態2の給電システムAと同様なため、その詳細な説明は省略する。
【0042】
本変形例において、データベース53は、コンセント2において計測された計測波形を蓄積している。制御部52は、データベース53に蓄積された計測波形に基づいて、コンセント2に接続された電気機器4が使用される使用電力の時間帯毎や曜日毎のパターン、すなわち居住者の1日の行動パターンを割り出す。そして、制御部52は、送受信部51で受信する計測波形がこのパターンから外れた場合には、図7のグラフ70に示すように、無駄な電力71と判断し、リレー21の接点をオフにする制御信号を、送受信部51を介してコンセント2の通信部25に送信する。
【0043】
このため、本変形例に係る給電システムAおいては、ユーザが使用していないのにオン状態のままになっている電気機器4を自動で判別し、オフ状態に制御することができ、無駄な電力を自動でカットできる。また、電気機器4が暖房装置などの場合には火災などの発生を未然に防止できる。
【0044】
なお、本発明は、上記実施の形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記変形例1に示した居住者の行動パターンの学習機能はサーバ5の制御部52が備えるのみでなく、コンセント2の制御部23が備えることも考えられる。
【符号の説明】
【0045】
1 接続装置
2 コンセント
3 プラグ
4 電気機器
5 サーバ
21 リレー(電路開閉部)
22 計測部
23 制御部
24 データベース(記憶部)
25 通信部
51 送受信部
52 制御部(第二制御部)
53 データベース(記憶部)
A 給電システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器のプラグが着脱自在に接続されるコンセントにおいて、
給電路を開閉する電路開閉部と、
前記給電路を流れる電流の波形を計測する計測部と、
前記プラグを介して接続される前記電気機器の電流波形を記憶する記憶部と、
前記計測部により計測された計測波形と、前記記憶部に記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、前記電路開閉部をオフにする制御部と、を備えることを特徴とするコンセント。
【請求項2】
前記記憶部は、電気機器の種別毎の電流波形を記憶し、
前記制御部は、さらに、前記計測波形に基づいて電気機器の種別を判定し、この計測波形が、前記記憶部に記憶されている当該種別の電流波形と一致しないときには、前記電路開閉部をオフにすることを特徴とする請求項1記載のコンセント。
【請求項3】
前記制御部は、前記計測波形が、前記記憶部に記憶されている待機状態の波形と一致するときには、前記電路開閉部をオフにすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンセント。
【請求項4】
前記制御部は、前記計測波形が、前記記憶部に記憶されている通電中に前記プラグを抜く際の波形と一致するときには、前記電路開閉部をオフにすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンセント。
【請求項5】
電気機器のプラグが着脱自在に接続されるコンセント、及び当該コンセントと通信接続されるサーバを備えた給電システムにおいて、
前記コンセントは、
給電路を開閉する電路開閉部と、
前記給電路を流れる電流の波形を計測する計測部と、
前記計測部において計測された計測波形を前記サーバに送信する通信部と、
前記通信部を介して取得した制御信号に基づいて、前記電路開閉部の接点をオン又はオフにする制御部と、を備え、
前記サーバは、
前記コンセントの前記通信部とデータの送受信を行う送受信部と、
前記プラグを介して前記コンセントに接続される電気機器の電流波形を記憶する記憶部と、
前記送受信部を介して取得した計測波形と、前記記憶部に記憶されている電流波形とを比較し、両波形が一致しないときには、前記電路開閉部をオフにするための制御信号を前記送受信部を介して前記通信部に送信する第二制御部と、を備え、
前記制御部は、前記通信部を介して当該制御信号を受信したときには、前記電路開閉部をオフにすることを特徴とする給電システム。
【請求項6】
前記送受信部は、複数のコンセントの前記通信部より前記計測波形を受信し、
前記記憶部は、当該計測波形を蓄積し、
前記第二制御部は、前記記憶部に蓄積された計測波形に基づいて、前記コンセントに接続された電気機器が使用される時間帯のパターンを判別し、前記送受信部で受信する計測波形が前記パターンから外れた場合には、前記電路開閉部の接点をオフにするための制御信号を前記送受信部を用いて送信することを特徴とする請求項5に記載の給電システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−161155(P2012−161155A)
【公開日】平成24年8月23日(2012.8.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−18711(P2011−18711)
【出願日】平成23年1月31日(2011.1.31)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】