説明

コンタクト及びそれを備えた接続装置

【課題】コンタクトを小さなピッチで配置することができるようにすることである。
【解決手段】太陽電池ユニットの電極が接触する平板状のベース部31の両側縁に所定方向で相対する一対の支持部32を立ち上がるように設け、一対の支持部32に、ダイオードの端子部を支持するスリット32aをそれぞれ設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はコンタクト及びそれを備えた接続装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、端子ボックスと複数の端子板(コンタクト)とを備える太陽光発電モジュール配線用端子ボックス(接続装置)が知られている(下記特許文献1参照)。
【0003】
端子ボックスはABS樹脂製のボックス本体とABS樹脂製のカバーとで構成されている。ボックス本体は上面が開口した箱状である。カバーはボックス本体の開口部にパッキンを介して装着され、ボックス本体の開口部を塞ぐ。
【0004】
端子板は3つの端子板を一組として一体に形成され、各端子板は基片と折り返し片とを有する。基片の一端には突片が連なる。突片は基片に対してほぼ直角である。基片の中央部には立ち上げ片が形成されている。立ち上げ片は基片に対してほぼ直角に延びている。立ち上げ片の先端部は折返されている。折り返し片は基片の他端に連なり、基片に対してほぼ45°傾いている。折り返し片には立ち上げ片の先端部を受け入れる係止孔が形成されている。また、折り返し片の一端には基片の一端に形成された突片と噛み合う突片が形成されている。複数の端子板は端子ボックス内に並べられた状態で端子ボックスに固定されている。
【0005】
端子板にバイパスダイオード(電子部品)又は太陽光発電モジュール(接続対象物)の電極(接触部)を接続するには、立ち上げ片の先端部が折り返し片の係止孔に挿入されていない状態のときに、基片の一端に形成された突片上にパイパスダイオードの端子足又は太陽光発電モジュールの電極を置く。その後、折り返し片の一端を基片の方へ押して折り返し片の突片と基片の突片とで端子足又は電極を挟む。このとき、立ち上げ片の先端部が相対的に折り返し片の係止孔に挿入され、立ち上げ片の先端部が折り返し片の係止孔の周縁に引っ掛かり、折り返し片が固定された状態になる。以上のようにして端子板にバイパスダイオード又は太陽光発電モジュールが接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−359389号公報(段落0014〜0016、図6)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の3つの一体化された端子板では、バイパスダイオードの一つの端子足を接続するのに1つの端子板を必要とする。端子板の幅はバイパスダイオードの端子足の幅よりもかなり大きい。このため、2以上のバイパスダイオードを接続する場合、3つの一体化された端子板をその幅方向へ複数個並べなければならず、太陽光発電モジュール配線用端子ボックスの幅寸法が大きくなってしまう。
【0008】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は接続装置の小型化を図ることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述の課題を解決するため請求項1記載の発明のコンタクトは、接続対象物の接触部が接触する平板状のベース部と、前記ベース部の両側縁に立ち上がるように設けられ、所定方向で相対する一対の支持部とを備え、前記一対の支持部に、電子部品の端子部を支持するスリットがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0010】
上述のように、コンタクトは、接続対象物の接触部が接触する平板状のベース部と、このベース部の両側縁に立ち上がるように設けられ、所定方向で相対する一対の支持部とを備えており、この一対の支持部にそれぞれ設けられたスリットで電子部品の端子部を支持するので、コンタクトの幅を小さくすることができる。
【0011】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のコンタクトにおいて、前記ベース部と対向するように配置され、前記ベース部に向かって弾性変形して前記接触部を前記ベース部に押圧する押圧部と、前記ベース部の一端部と前記押圧部の一端部とを連結する連結部と、前記押圧部が前記ベース部に向かって弾性変形したときその押圧部の他端部が係合し、その変形状態を維持させる係合部とを備え、前記押圧部が前記ベース部に向かって弾性変形したときその押圧部の中間部が前記ベース部上の前記接触部に接触するように前記押圧部が湾曲し、前記押圧部が、前記所定方向で分断されていることを特徴とする。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項2記載のコンタクトにおいて、前記ベース部上の前記接触部を目視可能にする窓が前記押圧部に設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクトにおいて、他の接続対象物に圧着される圧着部を備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項5記載の発明の接続装置は、少なくとも2つの請求項4記載のコンタクトと、それらのコンタクトを保持するハウジングとを備えていることを特徴とする。
【0015】
請求項6記載の発明の接続装置は、少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクトと、2つの請求項4記載のコンタクトと、それらのコンタクトを保持するハウジングとを備え、前記2つの請求項4記載のコンタクトの間に、前記少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクトが配置されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
この発明によれば、接続装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態の接続装置の斜視図である。
【図2】図2は図1に示す接続装置の平面図である。
【図3】図3は図1に示す接続装置の正面図である。
【図4】図4は図1に示す接続装置の第1コンタクトの斜視図である。
【図5】図5は図4に示す第1コンタクトを別の角度から見た斜視図である。
【図6】図6は図4に示す第1コンタクトの平面図である。
【図7】図7は図4に示す第1コンタクトの側面図である。
【図8】図8は図1に示す接続装置の第2コンタクトの斜視図である。
【図9】図9は図8に示す第2コンタクトを別の角度から見た斜視図である。
【図10】図10は図8に示す第2コンタクトの平面図である。
【図11】図11は図8に示す第2コンタクトの側面図である。
【図12】図12は第1コンタクトの他端部が係合部に係合していないときの図2のA−A線に沿う断面図である。
【図13】図13は第1コンタクトの他端部が係合部に係合しているときの図2のA−A線に沿う断面図である。
【図14】図14はこの発明の第2実施形態の接続装置の第1コンタクトの斜視図である。
【図15】図15はこの発明の第2実施形態の接続装置の第2コンタクトの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
この発明の第1実施形態の接続装置を図1〜図13に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図3に示すように、接続装置100は2つの第1コンタクト30と2つの第2コンタクト50とハウジング70とを備える。接続装置100は図示しない太陽光発電モジュールの裏面に装着される。
【0021】
図4〜図7に示すように、第1コンタクト30はベース部31と一対の支持部32と押圧部33と連結部34と一対の係合部35と圧着部36とを有する。第1コンタクト30は第2コンタクト50とともに、一つの金属板に打抜き加工及び曲げ加工を施すことによって形成されている。
【0022】
ベース部31は平板状である。ベース部31の後部(図6に向かって上が第1コンタクト30の後、下が第1コンタクト30の前である。)の両側縁にはそれぞれ圧入片31aが形成されている。
【0023】
支持部32はベース部31の前部の両側縁からそれぞれ立ち上がっている。支持部32の板厚方向はベース部31の板厚方向に対してほぼ直交し、また、第1、第2コンタクト30,50の配置方向とほぼ平行である。支持部32にはスリット32aが形成されている。スリット32aはベース部31の板厚方向へ延びている。
【0024】
押圧部33は板状であり、ベース部31に対向する。押圧部33の一端部は連結部34に連なる。押圧部33はベース部31に向かって弾性変形可能である。押圧部33の他端部の両側縁には突出片33aが形成されている。押圧部33の他端部には窓33cが形成されている。押圧部33の中間部33bはベース部31の方へ近づくように湾曲している。
【0025】
連結部34は押圧部33をベース部31の一端部に連結する。連結部34は第1連結片34aと第2連結片34bと第3連結片34cとを有する。第1連結片34aはベース部31の一端部の一側縁から立ち上がっている。第1連結片34aはベース部31に対してほぼ直角である。第2連結片34bの一端は第1連結片34aの上端に連なる。第2連結片34bは第1連結片34aに対してほぼ直角である。第3連結片34cはベース部31の一端部の他側縁から立ち上がっている。第3連結片34cはベース部31に対してほぼ直角である。連結部34cの上端は第2連結片34bの他端に突き合わされる。
【0026】
係合部35はベース部31の中央部の両側縁からそれぞれ立ち上がっている。係合部35の板厚方向はベース部31の板厚方向に対してほぼ直交し、また、第1、第2コンタクト30,50の配置方向とほぼ平行である。係合部35には孔35aが形成されている。
【0027】
圧着部36は圧着片36aと連結片36bと一対の係合片36cとを有する。圧着片36aはU字形に折り曲げられている。連結片36bは圧着片36aをベース部31に連結する。係合片36cは連結片36bの両側縁にそれぞれ形成されている。
【0028】
図8〜図11に示すように、第2コンタクト50はベース部51と一対の支持部52と押圧部53と連結部54と一対の係合部55とを有する。
【0029】
ベース部51は平板状である。ベース部51の後部(図10に向かって上が第2コンタクト50の後、下が第2コンタクト50の前である。)の両側縁にはそれぞれ圧入片51aが形成されている。ベース部51の前部の両側縁にはそれぞれ係合片51bが形成されている。
【0030】
支持部52はベース部51の前部の両側縁からそれぞれ立ち上がっている。支持部52の板厚方向はベース部51の板厚方向に対してほぼ直交し、また、第1、第2コンタクト30,50の配置方向とほぼ平行である。支持部52にはスリット52aが形成されている。スリット52aはベース部51の板厚方向へ延びている。
【0031】
押圧部53は板状であり、ベース部51に対向する。押圧部53の一端部は連結部54に連なる。押圧部53はベース部51に向かって弾性変形可能である。押圧部53の他端部の両側縁には突出片53aが形成されている。押圧部53の他端部には窓53cが形成されている。押圧部53の中間部53bはベース部51の方へ近づくように湾曲している。
【0032】
連結部54は押圧部53をベース部51の一端部に連結する。連結部54は第1連結片54aと第2連結片54bと第3連結片54cとを有する。第1連結片54aはベース部51の一端部の一側縁から立ち上がっている。第1連結片54aはベース部51に対してほぼ直角である。第2連結片54bの一端は第1連結片54aの上端に連なる。第2連結片54bは第1連結片54aに対してほぼ直角である。第3連結片54cはベース部51の一端部の他側縁から立ち上がっている。第3連結片54cはベース部51に対してほぼ直角である。連結部54cの上端は第2連結片54bの他端に突き合わされる。
【0033】
係合部55はベース部51の中央部の両側縁からそれぞれ立ち上がっている。係合部55の板厚方向はベース部51の板厚方向に対してほぼ直交し、また、第1、第2コンタクト30,50の配置方向とほぼ平行である。係合部55には孔55aが形成されている。
【0034】
ハウジング70は絶縁材料で一体成形されている。図1〜図3に示すように、ハウジング70は上面が開口した箱状である。(図12に向かって上がハウジング70の上、下がハウジング70の下、左がハウジング70の前、右がハウジング70の後である。)ハウジング70の開口は蓋体78によって塞がれる。ハウジング70の底面部74の後部には挿入孔74aが形成されている。また、底面部74の後部には複数の凸部75が所定間隔に配置されている。凸部75の前部は底面部74に連結されている。凸部75の後部と凸部75の中央部との下方には空間75aが形成されている(図12参照)。底面部74の前部には複数のフック部76,76´が所定間隔に配置されている。フック部76,76´の前部は底面部74に連結されている。
【0035】
ハウジング70の正面部71には2つの円筒状の挿入部71aが形成されている。
【0036】
次に、接続装置100の使用方法を説明する。
【0037】
まず、ケーブル90を結線した第1コンタクト30をハウジング70内に固定し、また、第2コンタクト50をハウジング70内に固定する。
【0038】
ケーブル90を第1コンタクト30に結線するには、ケーブル90の一端部の導体91を露出させ、ケーブル90の一端部を挿入部71aを通じてハウジング70内に挿入し、導体91を第1コンタクト30の圧着片36a上に配置し、その後、ハウジング70の外で圧着片36aを折り曲げて圧着片36aに導体91を保持させればよい(図12参照)。
【0039】
第1、第2コンタクト30,50をハウジング70内に固定するには、第1、第2コンタクト30,50の圧入片31a,51aを凸部75の下方の空間75aに挿入するとともに、第1コンタクト30の係合片36cをフック部76に、第2コンタクト50の係合片51bをフック部76´にそれぞれ引っ掛ければよい(図2参照)。
【0040】
次に、ダイオード80を、図2に示すように、左端(図2に向かって左の端)の第1コンタクト30とそれに隣接する第2コンタクト50との間と、ハウジング70の中央部の2つの第2コンタクト50の間と、右端の第1コンタクト30とそれに隣接する第2コンタクト50との間とに、それぞれ配置する。
【0041】
左端の第1コンタクト30とそれに隣接する第2コンタクト50との間とにダイオード80を配置するとき、ダイオード80の一方の端子部81は第1コンタクト30の支持部32のスリット32aに挿入され、ダイオード80の他方の端子部81は第2コンタクト50の支持部52のスリット52aに挿入される。これにより、左端のダイオード80はその両側の第1コンタクト30と第2コンタクト50とに電気的に接続される。
【0042】
ハウジング70の中央部の2つの第2コンタクト50の間にダイオード80を配置するとき、ダイオード80の一方の端子部81は左側の第2コンタクト50の支持部52のスリット52aに挿入され、ダイオード80の他方の端子部81は右側の第2コンタクト50の支持部52のスリット52aに挿入される。これにより、中央のダイオード80はその両側の第2コンタクト50に電気的に接続される。
【0043】
右端の第1コンタクト30とそれに隣接する第2コンタクト50との間とにダイオード80を配置するとき、ダイオード80の一方の端子部81は第2コンタクト50の支持部52のスリット52aに挿入され、ダイオード80の他方の端子部81は第1コンタクト30の支持部32のスリット32aに挿入される。これにより、右端のダイオード80はその両側の第1コンタクト30と第2コンタクト50とに電気的に接続される。
【0044】
次に、太陽光発電モジュールの4つの電極95(電極95にはそれぞれ太陽光発電モジュール側のダイオード(図示せず)が接続されている)と第1、第2コンタクト30,50とを接続する。その接続作業の前に、第1コンタクト30の押圧部33の突出片33aを係合部35の孔35aから外しておく(図5参照)。同様に、第2コンタクト50の押圧部53の突出片53aを係合部55aから外しておく(図9参照)。
【0045】
4つの電極95と第1、第2コンタクト30,50とを接続するには、まず、4つの電極95(図1参照)をハウジング70の挿入孔74aを通じてハウジング70内に挿入する。
【0046】
次に、電極95を第1コンタクト30のベース部31と押圧部33との間や第2コンタクト50のベース部51と押圧部53との間に挿入する。
【0047】
その後、第1コンタクト30の押圧部33の他端部を押圧して押圧部33の突出片33aを係合部35の孔35aに挿入する(図13参照)。これにより、押圧部33の中間部33bが電極95をベース部31に押し付け、電極95が第1コンタクト30に導通する。
【0048】
同様に、第2コンタクト50の押圧部53の他端部を押圧して押圧部53の突出片53aを係合部55の孔55aに挿入する。これにより、押圧部53の中間部53bが電極95をベース部51に押し付け、電極95が第2コンタクト50に導通する。
【0049】
最後に、ハウジング70を太陽光発電モジュールの裏面に固定し、ハウジング70に蓋体78を装着する。
【0050】
この実施形態によれば、第1、第2コンタクト30,50が、太陽光発電モジュールの電極95が接触する平板状のベース部31,51と、ベース部31,51の両側縁に立ち上がるように設けられ、所定方向で相対する一対の支持部32,52とを備えており、一対の支持部32,52にそれぞれ設けられたスリット32a,52aでダイオード80の端子部81を支持するので、第1、第2コンタクト30,50の幅を小さくすることができる。その結果、複数の第1コンタクト30と第2コンタクト50とを並べた接続装置100の幅を小さくすることができる。
【0051】
また、第1,第2コンタクト30,50の一端部を連結部34,54に連結し、押圧部33,53の中間部33b,53bで電極95をベース部31,51に押し付け、押圧部33,53の他端部を操作するようにしたので、梃子の原理によって小さな力で押圧部33,53を操作することができる。
【0052】
更に、押圧部33,53に形成された窓33c,53cによって電極95の位置を確認できるので、電極95をベース部31,51と押圧部33,53との間に通す作業を容易に行うことができる。
【0053】
この発明の第2実施形態の接続装置を図14、図15に基づいて説明する。第1実施形態と共通する部分については同一符号を付して、その説明を省略する。
【0054】
第2実施形態の接続装置は第1、第2コンタクト230,250の構成が第1実施形態の接続装置100の第1、第2コンタクト30,50の構成と少し異なる。
【0055】
図14に示すように、第1コンタクト230の押圧部233は第1押圧片233dと第2押圧片233eとで構成されている。
【0056】
連結片234は第1連結片234aと第2連結片234bと第3連結片234cと第4連結片234dとで構成されている。
【0057】
第1連結片234aはベース部31の一端部の一側縁から立ち上がっている。第1連結片234aはベース部31に対してほぼ直角である。第2連結片234bの一端は第1連結片234aの上端に連なる。第2連結片234bは第1連結片234aに対してほぼ直角である。第2連結片234bに第1押圧片233dが連なっている。第3連結片234cはベース部31の一端部の他側縁から立ち上がっている。第3連結片234cはベース部31に対してほぼ直角である。第4連結片234dの一端は第3連結片234cの上端に連なる。第4連結片234dは第3連結片234cに対してほぼ直角である。第4連結片234dの他端は第2連結片234bの他端に突き合わされる。第4連結片234dに第2押圧片233eが連なっている。
【0058】
図15に示すように、第2コンタクト250の押圧部253は第1押圧片253dと第2押圧片253eとで構成されている。
【0059】
連結片254は第1連結片254aと第2連結片254bと第3連結片254cと第4連結片254dとで構成されている。
【0060】
第1連結片254aはベース部51の一端部の一側縁から立ち上がっている。第1連結片254aはベース部51に対してほぼ直角である。第2連結片254bの一端は第1連結片254aの上端に連なる。第2連結片254bは第1連結片254aに対してほぼ直角である。第2連結片254bに第1押圧片253dが連なっている。第3連結片254cはベース部51の一端部の他側縁から立ち上がっている。第3連結片254cはベース部51に対してほぼ直角である。第4連結片254dの一端は第3連結片254cの上端に連なる。第4連結片254dは第3連結片254cに対してほぼ直角である。第4連結片254dの他端は第2連結片254bの他端に突き合わされる。第4連結片254dに第2押圧片253eが連なっている。
【0061】
第2実施形態によれば、第1実施形態の効果と同様の効果を奏するとともに、第1、第2コンタクト230,250の押圧部233,253に電極95に対する接点がそれぞれ2つ形成されるので、接触安定性が向上する。
【0062】
なお、上述の実施形態では、押圧部33,233,53,253に窓33c,53cを形成したが、窓33c,53cはなくてもよい。
【0063】
また、上述の実施形態では、ハウジング70に2つの第1コンタクト30,30と2つの第2コンタクト50,50(又は2つの第1コンタクト30,30と2つの第2コンタクト250,250)とが収容されているが、太陽光発電モジュールの電極95の数によっては、ハウジングに2つの第1コンタクト30,30(又は2つの第1コンタクト230,230)だけが収容されることもある。更に、第1実施形態の第1、第2コンタクト30,50と第2実施形態の第1、第2コンタクト230,250とを適宜組合せてもよい。
【0064】
また、上述の実施形態の接続装置は太陽光発電モジュール用の接続装置であるが、この発明の接続装置は太陽光発電モジュール用に限られない。したがって、ハウジング70内に配置される電子部品もダイオードに限られない。
【符号の説明】
【0065】
100 接続装置
30,230 第1コンタクト
31 ベース部
32 支持部
32a スリット
33,233 押圧部
33b 中間部
33c 窓
34,234 連結部
35 係合部
36 圧着部
50,250 第2コンタクト
51 ベース部
52 支持部
52a スリット
53,253 押圧部
53b 中間部
53c 窓
54,254 連結部
55 係合部
70 ハウジング
80 ダイオード(電子部品)
81 端子部
90 ケーブル(他の接続対象物)
95 電極(接続対象物の接触部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
接続対象物の接触部が接触する平板状のベース部と、
前記ベース部の両側縁に立ち上がるように設けられ、所定方向で相対する一対の支持部とを備え、
前記一対の支持部に、電子部品の端子部を支持するスリットがそれぞれ設けられていることを特徴とするコンタクト。
【請求項2】
前記ベース部と対向するように配置され、前記ベース部に向かって弾性変形して前記接触部を前記ベース部に押圧する押圧部と、
前記ベース部の一端部と前記押圧部の一端部とを連結する連結部と、
前記押圧部が前記ベース部に向かって弾性変形したときその押圧部の他端部が係合し、その変形状態を維持させる係合部とを備え、
前記押圧部が前記ベース部に向かって弾性変形したときその押圧部の中間部が前記ベース部上の前記接触部に接触するように前記押圧部が湾曲し、
前記押圧部が、前記所定方向で分断されている
ことを特徴とする請求項1記載のコンタクト。
【請求項3】
前記ベース部上の前記接触部を目視可能にする窓が前記押圧部に設けられていることを特徴とする請求項2記載のコンタクト。
【請求項4】
他の接続対象物に圧着される圧着部を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクト。
【請求項5】
少なくとも2つの請求項4記載のコンタクトと、それらのコンタクトを保持するハウジングとを備えていることを特徴とする接続装置。
【請求項6】
少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクトと、2つの請求項4記載のコンタクトと、それらのコンタクトを保持するハウジングとを備え、
前記2つの請求項4記載のコンタクトの間に、前記少なくとも1つの請求項1〜3のいずれか1項記載のコンタクトが配置されている
ことを特徴とする接続装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−82007(P2011−82007A)
【公開日】平成23年4月21日(2011.4.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−233060(P2009−233060)
【出願日】平成21年10月7日(2009.10.7)
【出願人】(000231073)日本航空電子工業株式会社 (1,081)
【Fターム(参考)】