説明

コンテンツ再生装置、コンテンツ提供装置及びコンテンツ配信システム

【課題】本発明は、ビデオコンテンツに対するユーザの思い出を動画シーンとして残せるようにする。
【解決手段】ブルーレイディスクBDに収録されているBD−Jアプリ31に従ってタイトルデータ32を読み出し、そのタイトルデータ32に対応したタイトルのビデオコンテンツをビデオストリーミングサーバ5からダウンロードしてテレビ3に表示し、ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeをメタデータMDとして生成すると共にサムネイル画像SGを生成してUSBメモリ6に記録し、メタデータMD及びサムネイル画像SGを用いて生成した紹介画面MGを表示した後、その動画シーンをストリーミング再生するようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ再生装置、コンテンツ提供装置及びコンテンツ配信システムに関し、例えばビデオコンテンツをストリーミング再生可能なブルーレイディスクプレーヤと、そのビデオコンテンツをストリーミング配信可能なビデオストリーミングサーバとがインターネット接続されてなるコンテンツ配信システムに適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来、映画を視聴したときの思い出を残す手段としては、その映画のパンフレットを購入して保存したり、その映画のDVD(Digital Versatile Disc)等を購入し、有形なものとして保存するといったことが一般的である。
【0003】
しかしながら、このような保存形態は映画の提供者側から提供されたものを購入するという受け身的な形態でしかなく、ユーザにとって、その映画のお気に入りシーンや、自分のコメント等を組み合わせた形で、積極的にユーザがアレンジした形態で思い出を残すような手段は無かった。
【0004】
その一方、インターネット上でビデオ映像を公開したり、テレビ映像を個人動画提供サイトに投稿することが行われているが、ユーザにとって思い出を残すというような意味合いとは異なる。
【0005】
ところで、ユーザにより指定されたリッピング開始タイミングとリッピング終了タイミングとに応じて、音楽CDのうちユーザ所望のオーディオ部分をリッピングして外部記憶メディアに記憶するカーオーディオ一体型ナビゲーションシステムが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2005-196918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで上述した特許文献1に記載されているカーオーディオ一体型ナビゲーションシステムでは、音楽CDのうちユーザ所望のオーディオ部分だけをリッピングして外部記憶メディアに記憶するに過ぎず、視覚的な思い出のシーンとして残すことはできない。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、ビデオコンテンツの一部をユーザの思い出の動画シーンとして残すことが可能なコンテンツ再生装置、コンテンツ提供装置及びコンテンツ配信システムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明のコンテンツ再生装置においては、所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、アプリケーションプログラムに従いタイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして所定の表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として所定の外部記憶手段に対して記憶する動画シーン情報生成手段と、動画シーン情報を用いて動画シーンを紹介するための紹介画面を生成し表示手段に表示する紹介画面生成手段とを設けるようにする。
【0010】
従ってコンテンツ再生装置では、コンテンツ提供装置からダウンロードして表示中のビデオコンテンツの再生映像をユーザに目視確認させながら、当該ユーザにより指定された動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に関連画像を生成し、これらを動画シーン情報として外部記憶手段に記憶することが出来るので、その後、当該動画シーン情報に基づいて生成した紹介画面を介してユーザが思い出として残した動画シーンを紹介することができる。
【0011】
また本発明のコンテンツ提供装置においては、所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体から読み出されたタイトルに対するコンテンツ再生装置からの再生開始要求に応じたビデオコンテンツを配信する配信手段と、配信手段によるビデオコンテンツの配信中、コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして当該コンテンツ再生装置から受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を当該コンテンツ再生装置から受信し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として所定の記憶手段に記憶する動画シーン情報記憶手段と、動画シーン情報を用いて動画シーンを紹介するための紹介画面を生成しコンテンツ再生装置へ送信する紹介画面生成手段とを設けるようにする。
【0012】
従ってコンテンツ提供装置では、ビデオコンテンツの配信中に、コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を受信し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として記憶手段に記憶することが出来るので、コンテンツ再生装置からの依頼に応じてユーザが思い出として残した動画シーンを紹介するための紹介画面を提供することができる。
【0013】
さらに本発明のコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ再生装置とコンテンツ提供装置とがネットワークを介して接続されてなり、コンテンツ再生装置は、所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、アプリケーションプログラムに従いタイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として所定の外部記憶手段に対して記憶する動画シーン情報生成手段と、動画シーン情報を用いて動画シーンを紹介するための紹介画面を生成して表示手段に表示する紹介画面生成手段と、紹介画面が選択されたとき開始点タイミング及び終了点タイミングに応じた動画シーンに相当するビデオコンテンツの時間的範囲部分に対するストリーミング再生開始要求をコンテンツ提供装置へ送信する送信手段と、ストリーミング再生開始要求に応じたビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして表示手段に表示する動画シーン再生手段とを具え、コンテンツ提供装置は、コンテンツ再生装置からタイトルのビデオコンテンツに対する再生開始要求に応じたビデオコンテンツの時間的範囲部分を当該コンテンツ再生装置へ配信する配信手段とを具えるようにする。
【0014】
従ってコンテンツ配信システムでは、コンテンツ再生装置がコンテンツ提供装置からダウンロードして表示中のビデオコンテンツの再生映像をユーザに目視確認させながら、当該ユーザにより指定された動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に関連画像を生成し、これらを動画シーン情報として外部記憶手段に記憶することが出来るので、その後、当該動画シーン情報に基づいて生成した紹介画面を介してユーザが思い出として残した動画シーンを紹介した後、開始点タイミング及び終了点タイミングに対応した時間的範囲部分の動画シーンをコンテンツ提供装置からダウンロードして提供することができる。
【0015】
さらに本発明のコンテンツ配信システムにおいては、コンテンツ再生装置とコンテンツ提供装置とがネットワークを介して接続されてなり、コンテンツ再生装置は、所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、アプリケーションプログラムに従いタイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報としてコンテンツ提供装置へ送信する動画シーン情報生成手段とを具え、コンテンツ提供装置は、コンテンツ再生装置からタイトルのビデオコンテンツに対する再生開始要求に応じたビデオコンテンツを配信する配信手段と、動画シーン情報を当該コンテンツ再生装置から受信し所定の記憶手段に対して記憶する動画シーン情報記憶手段と、動画シーン情報を用いて動画シーンを紹介するための紹介画面を生成してコンテンツ再生装置へ送信する紹介画面生成手段とを具えるようにする。
【0016】
従ってコンテンツ配信システムでは、コンテンツ提供装置によるビデオコンテンツの配信中に、コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を受信し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として記憶手段に記憶することが出来るので、コンテンツ再生装置からの依頼に応じてユーザが思い出として残した動画シーンを紹介するための紹介画面を当該コンテンツ再生装置へ提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、コンテンツ提供装置からダウンロードして表示中のビデオコンテンツの再生映像をユーザに目視確認させながら、当該ユーザにより指定された動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に関連画像を生成し、これらを動画シーン情報として外部記憶手段に記憶することが出来るので、その後、当該動画シーン情報に基づいて生成した紹介画面を介してユーザが思い出として残した動画シーンを紹介することができ、かくしてビデオコンテンツの一部をユーザの思い出の動画シーンとして残すことが可能なコンテンツ再生装置を実現することができる。
【0018】
また本発明によれば、ビデオコンテンツの配信中に、コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を受信し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として記憶手段に記憶することが出来るので、コンテンツ再生装置からの依頼に応じてユーザが思い出として残した動画シーンを紹介するための紹介画面を提供することができ、かくしてビデオコンテンツの一部をユーザの思い出の動画シーンとして残すことが可能なコンテンツ提供装置を実現することができる。
【0019】
さらに本発明によれば、コンテンツ再生装置がコンテンツ提供装置からダウンロードして表示中のビデオコンテンツの再生映像をユーザに目視確認させながら、当該ユーザにより指定された動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に関連画像を生成し、これらを動画シーン情報として外部記憶手段に記憶することが出来るので、その後、当該動画シーン情報に基づいて生成した紹介画面を介してユーザが思い出として残した動画シーンを紹介した後、開始点タイミング及び終了点タイミングに対応した時間的範囲部分の動画シーンをコンテンツ提供装置からダウンロードして提供することができ、かくしてビデオコンテンツの一部をユーザの思い出の動画シーンとして残すことが可能なコンテンツ配信システムを実現することができる。
【0020】
さらに本発明によれば、コンテンツ提供装置によるビデオコンテンツの配信中に、コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を受信し、メタデータ及び関連画像を動画シーン情報として記憶手段に記憶することが出来るので、コンテンツ再生装置からの依頼に応じてユーザが思い出として残した動画シーンを紹介するための紹介画面を当該コンテンツ再生装置へ提供することができ、かくしてビデオコンテンツの一部をユーザの思い出の動画シーンとして残すことが可能なコンテンツ配信システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の一実施の形態におけるコンテンツ配信システムの全体構成を示す略線的概略図である。
【図2】BDレコーダの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図3】再生対象のブルーレイディスクを示す略線図である。
【図4】ビデオストリーミングサーバの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図5】お気に入り動画シーン情報登録処理シーケンスを示す略線図である。
【図6】画面遷移の説明に供する略線図である。
【図7】メタデータ生成記録処理手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図8】お気に入り動画シーンの登録の説明に供する略線図である。
【図9】ローカルストレージのディレクトリ構造を示す略線図である。
【図10】メタデータファイルの詳細を示す略線図である。
【図11】紹介画面の具体例を示す略線図である。
【図12】お気に入り動画シーン再生及び修正処理シーケンスを示す略線図である。
【図13】思い出アルバム画面を示す略線図である。
【図14】メタデータ修正処理手順を示すサブルーチンのフローチャートである。
【図15】他の実施の形態におけるメタデータファイル作成記録処理の説明に供する略線図である。
【図16】他の実施の形態におけるビデオストリーミングサーバの回路構成を示す略線的ブロック図である。
【図17】他の実施の形態における紹介画面の具体例(1)を示す略線図である。
【図18】他の実施の形態における紹介画面の具体例(2)を示す略線図である。
【図19】他の実施の形態における思い出アルバム画面を示す略線図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、発明を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態
2.他の実施の形態
【0023】
<1.実施の形態>
[1−1.コンテンツ配信システムの全体構成]
図1において、1は全体として本発明の一実施の形態におけるコンテンツ配信システムを示し、ブルーレイディスクレコーダ(以下、これをBDレコーダと呼ぶ)2、テレビ3及びビデオストリーミングサーバ5によって構成されている。
【0024】
BDレコーダ2は、例えばHDMI(High Definition Multimedia Interface)ケーブル7によりテレビ3と接続されると共に、インターネット4を介してビデオストリーミングサーバ5と接続される。
【0025】
またBDレコーダ2は、着脱自在な外部記憶手段である例えばUSB(Universal Serial Bus)メモリ6が装着され得るようになされており、このUSBメモリ6が各種ファイル等(後述する)を記憶するためのローカルストレージとして用いられるようになされている。
【0026】
なお、ローカルストレージとして用いられる外部記憶手段としては、USBメモリ6に限るものではなく、例えば少なくとも1G[Byte]以上の記憶容量を有するメモリーカード、着脱式の小型ハードディスクドライブ等、その他種々の外部記憶手段を用いることができる。
【0027】
[1−2.BDレコーダの回路構成]
図2に示すように、BDレコーダ2においてシステムバス22に接続された制御部10は、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12及びRAM(Random Access Memory)13によって構成されている。
【0028】
制御部10のCPU11は、ROM12から読み出してRAM13に立ち上げた基本プログラム及び各種アプリケーションプログラムに従って当該BDレコーダ2としての基本的な処理等を実行するようになされている。
【0029】
例えば制御部10のCPU11は、リモートコントローラ(以下、これをリモコンと呼ぶ)19から入力インタフェース18を介して受け取った命令がブルーレイディスクBDに対する録画命令又は再生命令であれば、ディスク記録再生部14を介してブルーレイディスクBDに対する書き込み又は読出しを行う。
【0030】
なお、ディスク記録再生部14では、記録再生対象としてブルーレイディスクBDに限るものではなく、DVD(Digital Versatile Disc)、CD(Compact Disc)等の各種光ディスクを記録再生対象として用いることが出来る。
【0031】
また制御部10のCPU11は、リモコン19を介してTV番組のHDD書込命令を受け取ると、チューナ部21によりディジタル衛星放送波に対する復調処理、デスクランブル処理及びデコード処理等を施し、その結果得られる映像データを、ハードディスクインタフェース15を介してハードディスクドライブ16に記録する。
【0032】
同様に、制御部10のCPU11は、リモコン19を介して番組映像のHDD読出命令を受け取ると、ハードディスクインタフェース15を介してハードディスクドライブ16に記録されたTV番組の映像データを読み出し、当該映像データを出力インタフェース17からテレビ3へ出力する。
【0033】
さらに制御部10のCPU11は、リモコン19を介してビデオコンテンツのストリーミング再生命令を受け取ると、ネットワークインタフェース24を介してインターネット4経由でビデオストリーミングサーバ5からユーザ所望のビデオコンテンツをダウンロードしてストリーミング再生する。
【0034】
このとき制御部10のCPU11は、ビデオストリーミングサーバ5からダウンロードしたビデオコンテンツをハードディスクドライブ16又はUSBメモリ6に対して一時的にバッファしながら、出力インタフェース17を介してテレビ3へ出力するようになされている。
【0035】
なお制御部10のCPU11は、ビデオストリーミングサーバ5からユーザ所望のビデオコンテンツをストリーミング再生中に、ユーザのリモコン19に対する操作に応じて生成したメタデータファイル(後述する)等を、USBインタフェース20を介してUSBメモリ6に格納するようになされている。
【0036】
[1−3.再生対象のブルーレイディスク]
ところで、図3に示すように、BDレコーダ2に対して装填されるブルーレイディスクBDとしては、所謂BD−JAVA(登録商標)アプリケーション(以下、これをBD−Jアプリと呼ぶ)31が収録されており、当該BD−Jアプリ31によってインタラクティブなGUI(Graphical User Interface)表示を実行し得るようになされている。
【0037】
ここでBD−Jアプリとは、Java(登録商標)言語によって記述されたアプリケーションプログラムであって、インターネット4へ接続することが可能であり、ブルーレイディスクBDに収録されているタイトルに関連したビデオコンテンツをダウンロードしたり、当該ビデオコンテンツと連動したサイトへ誘導することができるようになされている。
【0038】
因みに、このブルーレイディスクBDでは、例えば、5歳児向けにプロデュースされた複数のビデオコンテンツのタイトルを構成するタイトルデータ32が収録されているものの、そのタイトルに対応したビデオコンテンツについては収録されていない。
【0039】
これは、ブルーレイディスクBDが多数のタイトルを紹介することを主目的とし、かつディスク容量の関係でその全てのビデオコンテンツを収録できないことが理由であって、ビデオコンテンツについてはビデオストリーミングサーバ5から必要に応じてダウンロードするようになされている。
【0040】
その代わりブルーレイディスクBDでは、タイトルデータ32に加えてトレーラー33と呼ばれる予告編のような短い時間のビデオコンテンツが複数格納されている。従って、BDレコーダ2では、BD−Jアプリ31によってGUI表示されたメニューの中からプレビューボタンが押下操作されると、このトレーラー33をプレビュー再生するようになされている。
【0041】
従ってBDレコーダ2ではトレーラー33をプレビュー再生した結果テレビ3に表示される予告編の映像を目視確認したユーザにより、BD−Jアプリ31によってGUI表示されたフル再生ボタンが押下操作されると、そのタイトルに対応したビデオコンテンツをビデオストリーミングサーバ5から全編ダウンロードしてストリーミング再生するようになされている。
【0042】
[1−4.ビデオストリーミングサーバの回路構成]
図4に示すように、ビデオストリーミングサーバ5においてシステムバス58に接続されたストリーミング管理部50は、CPU51、ROM52及びRAM53によって構成され、ROM52から読み出してRAM53に立ち上げた基本プログラム等に従ってビデオコンテンツのストリーミング配信処理等を実行するようになされている。
【0043】
実際、ストリーミング管理部50のCPU51は、BDレコーダ2からブルーレイディスクBDに収録されたタイトルが指定され、かつ、そのタイトルに対応したビデオコンテンツに対するストリーミング再生開始要求を当該BDレコーダ2からネットワークインタフェース54経由で受け取ると、次の処理へ移る。
【0044】
このときストリーミング管理部50のCPU51は、ハードディスクインタフェース55を介してハードディスクドライブ56からタイトルに対応したビデオコンテンツを探し出し、そのビデオコンテンツを読み出しながらネットワークインタフェース54及びインターネット4経由でBDレコーダ2へストリーミング配信するようになされている。
【0045】
なお、ストリーミング管理部50のCPU51は、BDレコーダ2から開始点タイムコード及び終了点タイムコード(後述する)がBDレコーダ2から指示されれば、そのビデオコンテンツにおける開始点タイムコード及び終了点タイムコードの時間範囲内をユーザ所望のお気に入り動画シーンとして部分的にストリーミング配信し得るようになされている。
【0046】
[1−5.お気に入り動画シーン登録処理シーケンス]
次に、このような構成のコンテンツ配信システム1において、BDレコーダ2によるビデオコンテンツのストリーミング再生中に、お気に入り動画シーンの時間的範囲(開始点タイムコード及び終了点タイムコード)をUSBメモリ6にメタデータとして登録する、お気に入り動画シーン情報登録処理シーケンスについて以下説明する。
【0047】
なお、ここでBDレコーダ2では、制御部10のCPU11がブルーレイディスクBDに収録されているBD−Jアプリ31に従って、お気に入り動画シーン情報登録処理シーケンスを実行する。
【0048】
図5に示すように、まずユーザURは、ステップSP1においてBDレコーダ2に対してブルーレイディスクBDを装填し、次のステップSP2へ移る。
【0049】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP11において、ブルーレイディスクBDのBD−Jアプリ31に従い、図6に示すようなトップメニュー画面TMGをテレビ3に表示し、次のステップSP12へ移る。
【0050】
ところでBDレコーダ2の制御部10は、BD−Jアプリ31に従い、ユーザにより装填されたブルーレイディスクBDに対して固有のディスクIDを割り振ることが出来るようになされている。これによりBDレコーダ2では、ビデオストリーミングサーバ5に対して当該ブルーレイディスクBDが予め登録されたものであるか否かの認証処理(後述する)を実行させ得るようになされている。
【0051】
このトップメニュー画面TMGでは、その左側にタイトルメニューボタンB1が表示されると共に、ユーザURが思い出として残したお気に入り動画シーンを視聴するための思い出アルバムボタンB2が表示されている。
【0052】
ユーザURは、ステップSP2において、トップメニュー画面TMGを目視確認した後、ストリーミング再生を希望するビデオコンテンツを選択するためタイトルメニューボタンB1を選択し、次のステップSP3へ移る。
【0053】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP12において、BD−Jアプリ31に従い、トップメニュー画面TMGから切り換えてコンテンツタイトル画面CTGをテレビ3に表示し、次のステップSP13へ移る。
【0054】
このコンテンツタイトル画面CTGでは、複数のビデオコンテンツに対応したタイトル及びキャラクターが記載されたタイトル画像TL1〜TL10が選択可能なことをイメージさせるタイトル画像リストTLが円形に並べられ、回転表示されている。
【0055】
なお、コンテンツタイトル画面CTGでは、プレビューボタンB3とフル再生ボタンB4とが配置されている。BDレコーダ2の制御部10は、プレビューボタンB3が選択されると、タイトル画像TL1〜TL10の何れかに対応し、当該ブルーレイディスクBDに予め格納されているトレーラー33をプレビュー再生してテレビ3に表示するようになされている。
【0056】
ユーザURは、このトレーラー33によるプレビュー再生映像を目視確認することにより、そのトレーラー33に対応したビデオコンテンツを改めて全編再生するか否かを決定することができる。
【0057】
またBDレコーダ2の制御部10は、コンテンツタイトル画面CTGのタイトル画像リストTLにおけるタイトル画像TL1〜TL10の何れかがユーザURにより選択され、かつフル再生ボタンB4が押下操作されると、そのビデオコンテンツをビデオストリーミングサーバ5からダウンロードして全編ストリーミング再生するようになされている。
【0058】
ユーザURは、ステップSP3において、コンテンツタイトル画面CTGを目視確認した後、ストリーミング再生を希望するタイトル画像TL1〜TL10の何れかを選択し、フル再生ボタンB4を押下操作することによりBDレコーダ2に対して再生開始指示を与え、次のステップSP4へ移る。
【0059】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP13において、コンテンツタイトル画面CTGにおいて選択されたタイトル画像TL1〜TL10のうちの何れかに対応するタイトルを認識し、ビデオストリーミングサーバ5に対してタイトルID(Identification)の指定及びストリーミング再生開始要求を行い、次のステップSP14へ移る。
【0060】
ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、ステップSP21において、BDレコーダ2からのストリーミング再生開始要求に基づいて当該タイトルIDに対応したビデオコンテンツをハードディスクドライブ56から探し出し、そのビデオコンテンツを読み出してストリーミング配信を開始し、次のステップSP22へ移る。
【0061】
これによりBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP14において、ビデオストリーミングサーバ5からダウンロードしたビデオコンテンツをストリーミング再生してテレビ3に表示することにより、その内容をユーザに目視確認させ、次のステップSP15へ移る。
【0062】
ユーザURは、ステップSP4において、ビデオコンテンツのストリーミング再生中の映像を目視確認しているとき、思い出として残しておきたいお気に入り動画シーンの開始タイミングを見つけたとき、リモコン19のお気に入りボタン19A(図2)を押下し、次のステップSP5へ移る。
【0063】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP15において、リモコン19のお気に入りボタン19Aが押下された現時点の日付、その現時点を示す仮の開始点タイムコードTT、ストリーミング再生中のビデオコンテンツに対応したタイトルIDを認識する。
【0064】
同時にBDレコーダ2の制御部10は、仮の開始点タイムコードTTに対応したフレーム画像を所定サイズに縮小することによりサムネイル画像SGを生成し、日付、仮の開始点タイムコードTT、タイトルID及びサムネイル画像SGをRAM13にバッファした後、次のステップSP16へ移る。
【0065】
ユーザURは、ステップSP5において、リモコン19のお気に入りボタン19A(図2)を押下し続けている最中に、思い出として残しておきたいお気に入り動画シーンの終了タイミングを見つけると、お気に入りボタン19Aを離し、次のステップSP6へ移る。
【0066】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP16において、リモコン19のお気に入りボタン19Aが離された現時点を示す終了点タイムコードTeを認識し、これをRAM13にバッファした後、次のステップSP17へ移る。
【0067】
ステップSP17においてBDレコーダ2の制御部10は、現時点の日付、仮の開始点タイムコードTT、タイトルID、終了点タイムコードTe及びサムネイル画像SGの格納場所等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMDを生成し、これをメタデータファイルMDFとしてサムネイル画像SGと共にUSBメモリ6に記録した後、次のステップSP18へ移る。
【0068】
ここで実際にBDレコーダ2の制御部10は、図7に示すように、ステップSP17Aにおいて、ステップSP15で認識した仮の開始点タイムコードTTから所定の戻し時間Tw(例えば5秒間)を減算することにより、お気に入りボタン19Aが押下されたタイミングよりも5秒間だけ遡った登録時開始点タイムコードTsを求め、次のステップSP17Bへ移る。
【0069】
ステップSP17BにおいてBDレコーダ2の制御部10は、登録時開始点タイムコードTs、タイトルID、終了点タイムコードTe及びサムネイル画像SGの格納場所等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMDを生成し、これをメタデータファイルMDFとしてサムネイル画像SGと共にUSBメモリ6に記録した後、次のステップSP18へ移る。
【0070】
ユーザURは、ステップSP6において、ストリーミング再生中のビデオコンテンツに対する再生停止指示をリモコン19によりBDレコーダ2へ与え、次のステップSP7へ移って処理を終了する。
【0071】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP18において、再生停止指示に基づいてストリーミング再生停止要求をビデオストリーミングサーバ5へ行い、次のステップSP19へ移って処理を終了する。
【0072】
ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、ステップSP22において、BDレコーダ2からのストリーミング再生停止要求に基づいて現在ストリーミング配信中のビデオコンテンツに対するストリーミング配信を停止し、次のステップSP23へ移って処理を終了する。
【0073】
このようにコンテンツ配信システム1では、図8に示すように、BDレコーダ2を介してビデオストリーミングサーバ5からストリーミング再生中のビデオコンテンツを見ているユーザURのお気に入りボタン19Aに対する押下操作に応じて、お気に入り動画シーンの登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeを決定することができる。
【0074】
そしてBDレコーダ2の制御部10は、登録時開始点タイムコードTs、終了点タイムコードTe、タイトルID及びサムネイル画像SGの格納場所等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMDを生成し、これをメタデータファイルMDFとしてUSBメモリ6に記録すると共に、そのサムネイル画像SGについてもUSBメモリ6に記録する。
【0075】
これによりBDレコーダ2の制御部10は、メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SGを、ユーザが思い出として残すことを希望するお気に入り動画シーン情報として、ローカルストレージであるUSBメモリ6に登録し得るようになされている。
【0076】
[1−6.ローカルストレージのディレクトリ構造]
ここでメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SGを格納するUSBメモリ6のディレクトリ構造を図9に示す。USBメモリ6では、ROOTディレクトリの下位にディスクA(当該ブルーレイディスクBD)、ディスクB、ディスクCのようにディスク毎にファイルやデータの格納場所が分けられている。
【0077】
例えば、ディスクAは、本実施の形態における5歳児向けの当該ブルーレイディスクBDであり、ディスクBは市販の映画のDVDであり、ディスクCは市販のテレビドラマのDVDである。
【0078】
USBメモリ6では、ディスクA(当該ブルーレイディスクBD)に対応して上述したメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG(SG1〜SG3)がお気に入り動画シーン情報として格納されている。
【0079】
またUSBメモリ6では、ディスクBに対応して、ネットワークからダウンロードしたその映画の仏語字幕ファイルFFが格納され、ディスクCに対応してネットワークからダウンロードした最新のトレーラーTRが格納されている。
【0080】
[1−7.メタデータファイルの詳細]
ここでは、図10に示すように、例えばディスクA(当該ブルーレイディスクBD)に対応した3つのビデオコンテンツに関するお気に入り動画シーンのメタデータMD1〜MD3が格納されているメタデータファイルMDFの詳細について具体的に説明する。
【0081】
このメタデータファイルMDFでは、3つのビデオコンテンツに関するお気に入り動画シーンのメタデータMD1〜MD3が全部で3ページ分収録されている。
【0082】
ページ1では、日付「2009.04.06」、タイトル「となりのトリ」、タイトルID「00123」、サムネイル画像SG1「Local Storage内のパス(データ格納場所)」、登録時開始点タイムコードTs「013005」、終了点タイムコードTe「013120」が記載されている。
【0083】
ページ2では、日付「2009.06.10」、タイトル「Haunted House」、タイトルID「00451」、サムネイル画像SG2「Local Storage内のパス(データ格納場所)」、登録時開始点タイムコードTs「001520」、終了点タイムコードTe「001802」が記載されている。
【0084】
ページ3では、日付「2010.09.15」、タイトル「Space travel」、タイトルID「00703」、サムネイル画像SG3「Local Storage内のパス(データ格納場所)」、登録時開始点タイムコードTs「021023」、終了点タイムコードTe「021435」が記載されている。
【0085】
従ってBDレコーダ2の制御部10は、メタデータファイルMDFにおけるページ1のメタデータMD1とサムネイル画像SG1とを用いて、図11(A)に示すようなお気に入り動画シーンを紹介するための紹介画面MG1を生成するようになされている。
【0086】
同様に、BDレコーダ2の制御部10は、メタデータファイルMDFにおけるページ2のメタデータMD2とサムネイル画像SG2とを用いて、図11(B)に示すようなお気に入り動画シーンを紹介するための紹介画面MG2を生成する。
【0087】
同様に、BDレコーダ2の制御部10は、ページ3のメタデータMD3とサムネイル画像SG3とを用いて、図11(C)に示すようなお気に入り動画シーンを紹介するための紹介画面MG3を生成する。
【0088】
これらの紹介画面MG1〜MG3では、そのビデオコンテンツのタイトル、ユーザがお気に入りボタン19Aを最初に押下操作した時点の代表的なサムネイル画像SG1〜SG3、及び当該紹介画面MG1〜MG3を作成したときの日付が表示されている。
【0089】
従ってユーザURは、紹介画面MG1〜MG3を目視確認することにより、そのビデオコンテンツを見たとき、どのような動画シーンを気に入って登録したのかを瞬時に思い出すことが出来ると共に、そのタイトル及び日付についても認識することができる。
【0090】
[1−8.お気に入り動画シーン再生及び修正処理シーケンス]
続いて、上述した紹介画面MG1〜MG3を選択することにより、ユーザが思い出として残したお気に入り動画シーンをストリーミング再生し、そのストリーミング再生中にそのお気に入り動画シーンの時間的範囲を更に修正するお気に入り動画シーン再生及び修正処理シーケンスについて、以下説明する。
【0091】
なお、この場合もBDレコーダ2では、制御部10のCPU11がブルーレイディスクBDに収録されているBD−Jアプリ31に従ってお気に入り動画シーン再生及び修正処理シーケンスを実行するようになされている。
【0092】
図12に示すように、まずユーザURは、ステップSP101においてBDレコーダ2に対してブルーレイディスクBDを装填し、次のステップSP102へ移る。
【0093】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP111において、ユーザにより装填されたブルーレイディスクBDに予め割り振られている固有のディスクIDを読み取り、そのディスクIDをビデオストリーミングサーバ5へ送信することにより認証要求を行った後、次のステップSP112へ移る。
【0094】
ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、ステップSP131において、BDレコーダ2からの認証要求に応じて、そのディスクIDが予め登録されているか否かを判定する。
【0095】
ここで否定結果が得られると、このことはそのブルーレイディスクBDについては予めビデオストリーミングサーバ5にディスクIDが登録されていない非正規ユーザのものであることを表しており、このときビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、次のステップSP132へ移る。
【0096】
ステップSP132においてビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、そのブルーレイディスクBDを介してビデオコンテンツのストリーミング再生開始要求を受け付けることは出来ないことを意味する「認証NG」をBDレコーダ2へ通知する。
【0097】
これに対してステップSP131で肯定結果が得られると、このことはそのブルーレイディスクBDが予めビデオストリーミングサーバ5に登録されている正規ユーザのものであることを表しており、このときビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、次のステップSP133へ移る。
【0098】
ステップSP133においてビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、そのブルーレイディスクBDを介してビデオコンテンツのストリーミング再生開始要求を受け付けることが出来るので、「認証OK」をBDレコーダ2へ通知し、次のステップSP133へ移る。
【0099】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP112において、ビデオストリーミングサーバ5から「認証OK」の通知を受け取ったか否かを判定し、否定結果が得られた場合、お気に入り動画シーンの再生及び修正処理を実行することが出来ないので、ステップSP122へ移って処理を終了する。
【0100】
これに対してステップSP112で肯定結果が得られると、このことはそのブルーレイディスクBDを介してお気に入り動画シーンの再生及び修正処理を実行することが出来ることを表しており、このときBDレコーダ2の制御部10は次のステップSP113へ移る。
【0101】
ステップSP113においてBDレコーダ2の制御部10は、BD−Jアプリ31に従って、図6に示したようなトップメニュー画面TMGをテレビ3に表示し、次のステップSP114へ移る。
【0102】
このトップメニュー画面TMGでは、上述したように、その左側にタイトルメニューボタンB1が表示されると共に、お気に入り動画シーンを視聴するための思い出アルバムボタンB2が表示されている。
【0103】
従ってユーザURは、ステップSP102において、トップメニュー画面TMGを目視確認した後、当該ユーザURが予め残しておいたお気に入り動画シーンを視聴するための思い出アルバムボタンB2を選択し、次のステップSP103へ移る。
【0104】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP114において、ローカルストレージとして用いられているUSBメモリ6からメタデータファイルMDF(図9)及びサムネイル画像SG1〜SG3(図9)を読み出し、これに基づいて図11(A)〜(C)に示すような紹介画面MG1〜MG3を生成した後、次のステップSP115へ移る。
【0105】
ステップSP115においてBDレコーダ2の制御部10は、紹介画面MG1〜MG3を用いて、図6に示すような思い出アルバム画面OAGを生成してテレビ3に表示し、次のステップSP116へ移る。
【0106】
この思い出アルバム画面OAGでは、3ページ分の紹介画面MG1〜MG3が重ねられた状態で表示され、そのうちの任意のページをユーザURに選択させ得るようになされている。
【0107】
ユーザURは、ステップSP103において、思い出アルバム画面OAGの中から所望のページ(例えば紹介画面MG1)を選択し、且つそのページに表示されているサムネイル画像SG(例えばサムネイル画像SG1)を押下操作すると、次のステップSP104へ移る。
【0108】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP116において、例えば1ページ目の紹介画面MG1が選択されたので、メタデータファイルMDFの「Page1」に対応したメタデータMD1を参照し、タイトルID、登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeを読み出す。
【0109】
そしてBDレコーダ2の制御部10は、ビデオストリーミングサーバ5に対して、タイトルIDによりビデオコンテンツのタイトルを指定し、お気に入り動画シーンの登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeを指定し、かつ当該紹介画面MG1に対応したお気に入り動画シーンのストリーミング再生開始要求を行い、次のステップSP117へ移る。
【0110】
ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、ステップSP134において、BDレコーダ2から指定されたコンテンツID、登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeに従って、当該コンテンツIDに対応したビデオコンテンツをその登録時開始点タイムコードTsから読み出してストリーミング配信を開始し、次のステップSP135へ移る。
【0111】
これによりBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP117において、ビデオストリーミングサーバ5から予めお気に入り動画シーンとして登録したビデオコンテンツの時間的範囲部分だけをストリーミング再生してテレビ3に表示することによりユーザに目視確認させ、次のステップSP118へ移る。
【0112】
この場合、BDレコーダ2の制御部10は、図13に示すように、思い出アルバム画面OAGのうち紹介画面MG1のサムネイル画像SG1が押下操作されたことをトリガとして、数コマから構成されるお気に入り動画シーンFMSのストリーミング再生映像をテレビ3に表示する。
【0113】
ユーザURは、ステップSP104において、お気に入り動画シーンFMSのストリーミング再生映像を目視確認しながら、その時間的範囲を更に狭めて再登録しようと考えた場合、お気に入り動画シーンFMSのストリーミング再生中にリモコン19のお気に入りボタン19A(図2)を押下し、次のステップSP105へ移る。
【0114】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP118において、リモコン19のお気に入りボタン19Aが押下された現時点を示す仮の開始点タイムコードTT2を認識し、次のステップSP119へ移る。
【0115】
ユーザURは、ステップSP105において、リモコン19のお気に入りボタン19A(図2)を押下し続けている最中に、思い出として残しておきたいお気に入り動画シーンの終了タイミングを更に短縮して再登録しようと考えた場合、その時点で押下し続けているお気に入りボタン19Aを離し、次のステップSP106へ移って処理を終了する。
【0116】
このときBDレコーダ2の制御部10は、ステップSP119において、リモコン19のお気に入りボタン19Aが離された現時点を示す修正終了点タイムコードTe2を認識し、仮の開始点タイムコードTT2及び修正終了点タイムコードTe2をRAM13にバッファした後、次のステップSP120へ移る。
【0117】
ステップSP120においてBDレコーダ2の制御部10は、仮の開始点タイムコードTT2及び修正終了点タイムコードTe2等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMD1を修正することによりメタデータファイルMDFを更新した後、次のステップSP121へ移る。
【0118】
なお思い出アルバム画面(図13)では、紹介画面MG1〜MG3の中にフル再生ボタンB10が表示されており、BDレコーダ2の制御部10は、このフル再生ボタンB10が押下操作された場合、このビデオコンテンツを全編ストリーミング再生するようになされている。
【0119】
ここで実際にBDレコーダ2の制御部10は、図14に示すように、ステップSP120Aにおいて、ステップSP118で認識した仮の開始点タイムコードTT2から所定の戻し時間Tw2(例えば3秒間)を減算することにより、お気に入りボタン19Aが押下されたタイミングよりも3秒間だけ遡った登録時開始点タイムコードTs2を求め、次のステップSP120Bへ移る。
【0120】
ステップSP120BにおいてBDレコーダ2の制御部10は、登録時開始点タイムコードTs2及び修正終了点タイムコードTe2等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMD1を修正することによりメタデータファイルMDFを更新し、これをローカルストレージであるUSBメモリ6に記録した後、次のステップSP121へ移る。
【0121】
その後BDレコーダ2の制御部10は、更新前の終了点タイムコードTeに基づいてお気に入り動画シーンに対するストリーミング再生停止要求をビデオストリーミングサーバ5へ行い、次のステップSP122へ移って処理を終了する。
【0122】
ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50は、ステップSP135において、ストリーミング再生停止要求に基づいて現在ストリーミング配信中のお気に入り動画シーンのストリーミング配信を停止し、次のステップSP136へ移って処理を終了する。
【0123】
このようにコンテンツ配信システム1では、ビデオストリーミングサーバ5からストリーミング再生中のお気に入り動画シーンを見ているユーザURのお気に入りボタン19Aに対する押下操作に応じて、お気に入り動画シーンの登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeを、登録時開始点タイムコードTs2及び修正終了点タイムコードTe2に変更することができる。
【0124】
そしてBDレコーダ2の制御部10は、お気に入り動画シーンに関するメタデータMD1の登録時開始点タイムコードTs2及び修正終了点タイムコードTe2を用いてメタデータファイルMDFを更新し、これをローカルストレージであるUSBメモリ6に記録することにより、お気に入り動画シーンの再生及び修正処理を完了し得るようになされている。
【0125】
[1−9.動作及び効果]
以上の構成において、コンテンツ配信システム1におけるBDレコーダ2の制御部10は、ブルーレイディスクBDに収録されているBD−Jアプリ31に従い、ユーザ所望のビデオコンテンツをビデオストリーミングサーバ5からストリーミング再生する。
【0126】
そしてBDレコーダ2の制御部10は、ユーザのお気に入りボタン19Aに対する押下操作に応じてお気に入り動画シーンの登録時開始点タイムコードTs及び及び終了点タイムコードTeを決定する。
【0127】
その後BDレコーダ2の制御部10は、そのときの日付、タイトルID、登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTe等に基づいてお気に入り動画シーンに関するメタデータMD1〜MD3を生成し、当該メタデータMD1〜MD3及びサムネイル画像SG1〜MG3をお気に入り動画シーン情報としてローカルストレージであるUSBメモリ6に記録する。
【0128】
これによりBDレコーダ2の制御部10は、トップメニュー画面TMGにおいて思い出アルバムボタンB2が選択されたとき、メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3を用いて、紹介画面MG1〜MG3からなる思い出アルバム画面OAGを生成してテレビ3に表示することができる。
【0129】
これによりBDレコーダ2の制御部10では、ユーザURに対してどのようなお気に入り動画シーンが登録されているのかを思い出アルバム画面OAGの紹介画面MG1〜MG3を介して視覚的に目視確認させることができる。
【0130】
かくしてユーザURは、紹介画面MG1〜MG3のサムネイル画像SG1〜SG3、コンテンツタイトル及び日付を確認することにより、いつ頃、何というビデオコンテンツのどのような動画シーンを気に入って登録したのか1つの思い出として鮮明に思い出すことができる。
【0131】
そしてユーザURは、例えば紹介画面MG1のサムネイル画像SG1を押下操作するだけで、図13に示したような、お気に入り動画シーンFMSのストリーミング再生映像を目視確認して当時の記憶や感覚を呼び戻すことができる。
【0132】
なお、ユーザURは、紹介画面MG1〜MG3のサムネイル画像SG1〜SG3を順番に目視確認するだけで、どのようなビデオコンテンツのどのようなお気に入り動画シーンを思い出として残したのかを1度に全て認識することもできる。
【0133】
因みにBDレコーダ2では、紹介画面MG1〜MG3のサムネイル画像SG1〜SG3を介して、これまでどのようなビデオコンテンツを視聴してきたのかを示す視聴履歴として思い出アルバム画面OAGをユーザURに提供することができる。
【0134】
更にBDレコーダ2では、メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜MG3をお気に入り動画シーン情報としてローカルストレージであるUSBメモリ6に記録することにより、ブルーレイディスクBDが再生専用のBD−ROMであっても、お気に入り動画シーン情報を確実に残すことができる。
【0135】
加えてBDレコーダ2では、お気に入り動画シーンFMSのストリーミング再生映像を目視確認しながら、ユーザのお気に入りボタン19Aに対する押下操作に応じて、その時間的範囲を更に修正することができるので、何時でもユーザの好みに合った時間的範囲になるようにメタデータファイルMDFを更新することができる。
【0136】
以上の構成によれば、コンテンツ配信システム1ではBDレコーダ2によりビデオコンテンツのストリーミング再生中に、ユーザがお気に入り動画シーンの開始タイミング及び終了タイミングを見つけたときのお気に入りボタン19Aに対する押下操作に応じて、ビデオコンテンツに対するユーザの思い出を動画シーンとして容易に残すことができる。
【0137】
<2.他の実施の形態>
なお上述した実施の形態においては、リモコン19のお気に入りボタン19A(図2)がユーザURにより押下された現時点を示す仮の開始点タイムコードTTに対応したフレーム画像を所定サイズに縮小することによりサムネイル画像SG1〜SG3を生成するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、当該ビデオコンテンツに対応した市販のブルーレイディスクのジャケット写真を所定サイズに縮小することによりサムネイル画像SG1〜SG3を生成するようにしても良い。
【0138】
また上述した実施の形態においては、BDレコーダ2の制御部10がお気に入り動画シーンの時間的範囲をUSBメモリ6に登録し、ビデオストリーミングサーバ5からその時間的範囲をストリーミング再生するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、お気に入り静止画シーンとして、その瞬間のタイムコードをUSBメモリ6に登録し、ビデオストリーミングサーバ5からそのタイムコードに対応した静止画をダウンロードして表示するようにしても良い。
【0139】
さらに上述した実施の形態においては、BDレコーダ2の制御部10がメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3をUSBメモリ6に記録するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、図15に示すように、ビデオストリーミングサーバ5のストリーミング管理部50がBDレコーダ2からメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3を受信してハードディスクドライブ56に記録するようにしても良い。
【0140】
この場合、図16に示すようにビデオストリーミングサーバ5は、ハードディスクドライブ56に対してメタデータファイルデータベース57を設け、BDレコーダ2からビデオストリーミングサーバ5へメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3を送信することにより、当該メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3をメタデータファイルデータベース57に保持させるようにしても良い。
【0141】
このときビデオストリーミングサーバ5は、当該メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3を用いて紹介画面MG1〜MG3を生成し、これらを含む思い出アルバム画面OAGをBDレコーダ2へ送信するようになされている。またビデオストリーミングサーバ5は、BDレコーダ2から紹介画面MG1〜MG3を介して登録時開始点タイムコードTs及び終了点タイムコードTeが指定されると、その時間的範囲部分のビデオコンテンツを読み出してBDレコーダ2へ配信するようになされている。
【0142】
このようにBDレコーダ2では、USBメモリ6にメタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3を記録することがないので、当該USBメモリ6をユーザURが紛失したり、メタデータファイルMDF及びサムネイル画像SG1〜SG3をユーザURが誤って消去してしまうというリスクを予め回避することができ、何時でもお気に入り動画シーンをビデオストリーミングサーバ5からダウンロードすることができる。
【0143】
さらに上述した実施の形態においては、リモコン19のお気に入りボタン19A(図2)がユーザURにより押下された現時点を示す仮の開始点タイムコードTTに対応したフレーム画像を所定サイズに縮小することによりサムネイル画像SG1〜SG3を生成して紹介画面MG1〜MG3に表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、紹介画面MG1〜MG3の中でサムネイル画像SG1〜SG3を介して静止画としてではなく、お気に入り動画シーンの動画を動画サムネイルとして直接サムネイル表示するようにしても良い。
【0144】
さらに上述した実施の形態においては、仮の開始点タイムコードTTから所定の戻し時間Tw(例えば5秒間)を減算することにより、お気に入りボタン19Aが押下されたタイミングよりも5秒間だけ遡った登録時開始点タイムコードTsを求めるようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、戻し時間Twとして任意の時間を設定するようにしても良い。
【0145】
さらに上述した実施の形態においては、仮の開始点タイムコードTT2から所定の戻し時間Tw2(例えば3秒間)を減算することにより、お気に入り動画シーンのストリーミング再生中にお気に入りボタン19Aが押下されたタイミングよりも3秒間だけ遡った登録時開始点タイムコードTs2を求めるようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、戻し時間Tw2として任意の時間を設定するようにしても良い。
【0146】
但し、修正時の戻し時間Tw2を登録時の戻し時間Twよりも短くする必要がある。これにより、BDレコーダ2では、お気に入り動画シーンの時間的範囲から更にその範囲を狭めて真に必要な時間的範囲に修正することができる。
【0147】
さらに上述した実施の形態においては、BDレコーダ2に装填されたブルーレイディスクBDのディスクIDを用いてビデオストリーミングサーバ5により認証処理を行うようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ビデオストリーミングサーバ5とは異なる独自の認証サーバを用いて認証処理を行うようにしても良い。
【0148】
さらに上述した実施の形態においては、お気に入り動画シーンの開始タイミングでリモコン19のお気に入りボタン19A(図2)を押下し、お気に入り動画シーンの終了タイミングでお気に入りボタン19Aを離すことに応じて開始点タイムコード及び終了点タイムコードをメタデータMD1〜MD3としてUSBメモリ6に記録するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、お気に入り動画シーンの開始タイミングでお気に入りボタン19Aを押下し、お気に入り動画シーンの終了タイミングでお気に入りボタン19Aを再度押下することに応じて開始点タイムコード及び終了点タイムコードをメタデータMD1〜MD3としてUSBメモリ6に記録するようにしても良い。
【0149】
さらに上述した実施の形態においては、図11(A)〜(C)に示したような紹介画面MG1〜MG3を生成して表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、図17(A)〜(C)に示すような、ユーザ所望のコメント付き紹介画面MG1S〜MG3Sを生成して表示するようにしても良い。この場合、BDレコーダ2の制御部10は、BD−Jアプリ31によりテレビ3にソフトウェアキーボードを表示し、そのソフトウェアキーボードを介してユーザURに対して所望のコメントを入力させ、当該コメントについてもメタデータMD1〜MD3として記録することにより実現する。
【0150】
さらに上述した実施の形態においては、図11(A)〜(C)に示したような紹介画面MG1〜MG3を生成して表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ユーザ所望のコメント音声を紹介画面MG1〜MG3と共に出力するようにしても良い。この場合、BDレコーダ2の制御部10は、当該コメント音声を予め収録しておき、メタデータMD1〜MD3と共にUSBメモリ6に記録しておくことにより実現する。
【0151】
さらに上述した実施の形態においては、図11(A)〜(C)に示したような紹介画面MG1〜MG3を生成して表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、図18に示すような、1つの画面に1つのビデオコンテンツ「となりのトリ」の中で登録された3通りの時間的範囲にそれぞれ対応したサムネイル画像SG1A、SG1B及びSG1Cが表示されてなる紹介画面MG1SSを生成して表示するようにしても良い。
【0152】
この場合、BDレコーダ2の制御部10は、サムネイル画像SG1A、SG1B及びSG1Cの何れかが押下操作されたとき、その何れかに対応した時間的範囲のお気に入り動画シーンをストリーミング再生することができる。
【0153】
さらに上述した実施の形態においては、図11(A)〜(C)に示したような紹介画面MG1〜MG3を生成して表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、図19に示すような、1つの画面に3つのビデオコンテンツ「となりのトリ」、「Haunted House」、及び「Space travel」の中でそれぞれ登録された時間的範囲に対応したサムネイル画像SG1、SG2及びSG3が表示されてなる紹介画面MG4を生成して思い出アルバム画面OAG2として表示するようにしても良い。
【0154】
この場合、BDレコーダ2の制御部10は、サムネイル画像SG1、SG2及びSG3の何れかが押下操作されたとき、その何れかに対応したビデオコンテンツの時間的範囲に相当するお気に入り動画シーンをストリーミング再生することができる。
【0155】
さらに上述した実施の形態においては、ブルーレイディスクBDに収録されたBD−Jアプリ31によりメタデータファイルMDFを生成し、これを外部記憶手段としてのUSBメモリ6に記録するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、ブルーレイディスクBDが再生専用ではないBD−RE等の書き込み可能な光ディスクであれば、メタデータファイルMDFを当該ブルーレイディスクBDの空き領域に書込むようにしても良い。
【0156】
さらに上述した実施の形態においては、ブルーレイディスクBDに収録されたBD−Jアプリ31によりメタデータファイルMDFを生成したり、思い出アルバム画面OAGを生成して表示するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、例えばUSBメモリに収録されたBD−Jアプリ31と同程度の機能を有する所定のアプリケーションプログラムによりメタデータファイルMDFを生成したり、思い出アルバム画面OAGを生成して表示するようにしても良い。すなわち、本発明では、記録媒体としてブルーレイディスクBDに限るものではなく、かつBD−Jアプリ31に限るものでもない。
【0157】
さらに上述した実施の形態においては、仮の開始点タイムコードTT及びTT2から所定時間だけ遡った登録時開始点タイムコードTs及びTs2を求めてUSBメモリ6に記録するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、仮の開始点タイムコードTT及びTT2をそのまま登録時開始点タイムコードTs及びTs2としてUSBメモリ6に記録するようにしても良い。
【0158】
さらに上述した実施の形態においては、お気に入りボタン19Aが離されたときの終了点タイムコードTeをそのままUSBメモリ6に記録するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、お気に入りボタン19Aが離された時点から所定時間だけ経過した時点を登録時終了点タイムコードとしてUSBメモリ6に記録するようにしても良い。
【0159】
さらに上述した実施の形態においては、読出手段としての制御部10及びディスク記録再生部14、受信手段としての制御部10、ネットワークインタフェース24及び出力インタフェース17、動画シーン登録手段としての制御部10及びUSBインタフェース20、紹介画面生成手段としての制御部10、動画シーン再生手段としての制御部10、ネットワークインタフェース24によって本発明のコンテンツ再生装置を構成するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる読出手段、受信手段、動画シーン登録手段、紹介画面生成手段及び動画シーン再生手段によって本発明のコンテンツ再生装置を構成するようにしても良い。
【0160】
さらに上述した実施の形態においては、配信手段としてのストリーミング管理部50及びネットワークインタフェース54、動画シーン情報記憶手段としてのストリーミング管理部50及びハードディスクインタフェース55、紹介画面生成手段としてのストリーミング管理部50によって本発明のコンテンツ提供装置を構成するようにした場合について述べた。しかしながら、本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる配信手段、動画シーン情報記憶手段及び紹介画面生成手段によって本発明のコンテンツ提供装置を構成するようにしても良い。
【0161】
さらに上述した実施の形態においては、本発明のコンテンツ再生装置を例えばBDレコーダ2に適用するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、コンテンツをストリーミング再生可能なその他種々のパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、ゲーム機等のその他種々の電子機器に広く適用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0162】
本発明のコンテンツ再生装置、コンテンツ提供装置及びコンテンツ配信システムは、例えばBDレコーダ2を用いたコンテンツ配信システム1以外にも、デジタルビデオカメラやデジタルスチルカメラを用いたコンテンツ配信システム等に適用することができる。
【符号の説明】
【0163】
1……コンテンツ配信システム、2……BDレコーダ、3……テレビ、4……インターネット、5……ビデオストリーミングサーバ、6……USBメモリ、10……制御部、11、51……CPU、12、52……ROM、13、53……RAM、14……ディスク記録再生部、15、55……ハードディスクインタフェース、16、56……ハードディスクドライブ、17……出力インタフェース、18……入力インタフェース、19……リモコン、19A……お気に入りボタン、20……USBインタフェース、21……チューナ部、22……システムバス、24、54……ネットワークインタフェース、31……BD−Jアプリ、32……タイトルデータ、33、TR……トレーラー、50……ストリーミング管理部、57……メタデータファイルデータベース。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、
上記アプリケーションプログラムに従い上記タイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして所定の表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、
上記ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、上記メタデータ及び上記関連画像を動画シーン情報として所定の外部記憶手段に対して記憶する動画シーン情報生成手段と、
上記動画シーン情報を用いて上記動画シーンを紹介するための紹介画面を生成し上記表示手段に表示する紹介画面生成手段と
を具えるコンテンツ再生装置。
【請求項2】
上記動画シーン情報生成手段は、上記開始点タイミングよりも所定時間だけ戻した時点を登録時開始点タイミングとして上記外部記憶手段に対して記憶する
請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項3】
上記動画シーン情報生成手段は、上記動画シーン再生手段による上記ビデオコンテンツの時間的範囲部分を表示中、ユーザから再度指定された修正開始点タイミング及び修正終了点タイミングを上記メタデータとして上記外部記憶手段に対して記憶することにより更新する
請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項4】
上記動画シーン情報生成手段は、上記登録時開始点タイミング及び上記終了点タイミングに加え、現時点の日付、上記タイトルを用いて上記メタデータを生成する
請求項2に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項5】
上記紹介画面が選択されたとき上記開始点タイミング及び上記終了点タイミングに応じた上記動画シーンに相当する上記ビデオコンテンツの時間的範囲部分を上記コンテンツ提供装置からダウンロードして上記表示手段に表示する動画シーン再生手段と
を具える請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項6】
上記紹介画面に設けられているフル再生ボタンが選択されたとき、上記開始点タイミング及び上記終了点タイミングに拘わらず、上記ビデオコンテンツを最初から最後まで全てダウンロードして上記表示手段に表示するフル再生手段と
を具える請求項5に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項7】
上記読出手段は、上記記録媒体に割り振られた固有の識別情報を読み出して上記ビデオコンテンツサーバによる認証を受け、
上記ビデオコンテンツ表示制御手段は、上記コンテンツ提供装置による認証が確認されたときに限り、上記ビデオコンテンツをダウンロードする
請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
【請求項8】
所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体から読み出されたタイトルに対するコンテンツ再生装置からの再生開始要求に応じたビデオコンテンツを配信する配信手段と、
上記配信手段による上記ビデオコンテンツの配信中、上記コンテンツ再生装置を介してユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして当該コンテンツ再生装置から受信すると共に、当該動画シーンをイメージさせる関連画像を当該コンテンツ再生装置から受信し、上記メタデータ及び上記関連画像を動画シーン情報として所定の記憶手段に記憶する動画シーン情報記憶手段と、
上記動画シーン情報を用いて上記動画シーンを紹介するための紹介画面を生成し上記コンテンツ再生装置へ送信する紹介画面生成手段と
を具えるコンテンツ提供装置。
【請求項9】
上記コンテンツ提供装置は、
上記コンテンツ再生装置によって上記紹介画面が選択されたことに応じて、上記開始点タイミング及び上記終了点タイミングに応じた上記ビデオコンテンツの時間的範囲部分を上記動画シーンとして読み出し、上記コンテンツ再生装置へ配信する動画シーン再生手段と
を具える請求項8に記載のコンテンツ提供装置。
【請求項10】
コンテンツ再生装置とコンテンツ提供装置とがネットワークを介して接続されてなるコンテンツ配信システムであって、
上記コンテンツ再生装置は、
所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、
上記アプリケーションプログラムに従い上記タイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、
上記ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、上記メタデータ及び上記関連画像を動画シーン情報として所定の外部記憶手段に対して記憶する動画シーン情報生成手段と、
上記動画シーン情報を用いて上記動画シーンを紹介するための紹介画面を生成して上記表示手段に表示する紹介画面生成手段と、
上記紹介画面が選択されたとき上記開始点タイミング及び上記終了点タイミングに応じた上記動画シーンに相当する上記ビデオコンテンツの時間的範囲部分に対する再生開始要求を上記コンテンツ提供装置へ送信する送信手段と、
上記再生開始要求に応じた上記ビデオコンテンツを上記コンテンツ提供装置からダウンロードして上記表示手段に表示する動画シーン再生手段と
を具え、
上記コンテンツ提供装置は、
上記コンテンツ再生装置から上記タイトルのビデオコンテンツに対する再生開始要求に応じた上記ビデオコンテンツの時間的範囲部分を当該コンテンツ再生装置へ配信する配信手段と
を具えるコンテンツ配信システム。
【請求項11】
コンテンツ再生装置とコンテンツ提供装置とがネットワークを介して接続されてなるコンテンツ配信システムであって、
上記コンテンツ再生装置は、
所定の記録媒体に収録されているアプリケーションプログラムに従って当該記録媒体からタイトルを読み出す読出手段と、
上記アプリケーションプログラムに従い上記タイトルのビデオコンテンツをコンテンツ提供装置からダウンロードして表示手段に表示するビデオコンテンツ表示制御手段と、
上記ビデオコンテンツの再生映像を表示中、ユーザから指定されたユーザ所望の動画シーンに対応する開始点タイミング及び終了点タイミングをメタデータとして生成すると共に当該動画シーンをイメージさせる関連画像を生成し、上記メタデータ及び上記関連画像を動画シーン情報として上記コンテンツ提供装置へ送信する動画シーン情報生成手段と
を具え、
上記コンテンツ提供装置は、
上記コンテンツ再生装置から上記タイトルのビデオコンテンツに対する再生開始要求に応じた上記ビデオコンテンツを配信する配信手段と、
上記動画シーン情報を当該コンテンツ再生装置から受信し所定の記憶手段に対して記憶する動画シーン情報記憶手段と、
上記動画シーン情報を用いて上記動画シーンを紹介するための紹介画面を生成して上記コンテンツ再生装置へ送信する紹介画面生成手段と
を具えるコンテンツ配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2011−3224(P2011−3224A)
【公開日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143355(P2009−143355)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】