説明

コンテンツ取得装置、登録解除方法及びプログラム

【課題】コンテンツを提供する装置の処理負荷を低減しつつ、コンテンツの不正利用を確実に防止する。
【解決手段】コンテンツ取得装置12が、登録されているコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶していない場合に限り、このコンテンツ提供装置11に登録の解除を要求するようにしたことにより、コンテンツ提供装置11にコンテンツ取得装置12の登録を管理させるだけで、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶しておくことができるコンテンツ取得装置12を、現時点でこのコンテンツ提供装置11に登録されているコンテンツ取得装置12のみに制限することができ、かくしてコンテンツ提供装置11の処理負荷を低減しつつ、コンテンツデータが不特定多数のコンテンツ取得装置12に保持されることを確実に防止することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ取得装置、登録解除方法及びプログラムに関し、例えば、権利保護されたコンテンツデータを取得するコンテンツ取得装置に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
近年、機器間で権利保護されたコンテンツのデータ(すなわちコンテンツデータ)を遣り取りできるようにしたシステムが普及している。この種のシステムでは、例えば、コンテンツデータを記憶している機器が、この機器に接続された他の機器にこのコンテンツデータを転送することで、コンテンツを遣り取りできるようになされている。
【0003】
この種のシステムでは、権利保護(例えば著作権保護)などの理由から、コンテンツデータが不特定多数の機器に転送されてしまうような状況を回避すること、すなわちコンテンツの不正利用を防止することが要求される。
【0004】
そこで、従来のシステムでは、コンテンツデータの転送元の機器が、記憶しているコンテンツデータごとに、そのコンテンツデータの転送状況として、例えば、そのコンテンツデータがどの機器に転送されたのかを管理することで、コンテンツデータの利用を制限してコンテンツの不正利用を防止するようになされていた(例えば特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−259964号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、近年、コンテンツデータである音楽データをダウンロードして再生する機能を有する携帯型電話機が普及しつつある。また一方で、ハードディスクなどの大容量記憶媒体を音楽データの記憶媒体として有するオーディオコンポも普及しつつある。
【0006】
ここで、携帯型電話機がダウンロードした音楽データを、この携帯型電話機とケーブル接続されたオーディオコンポに転送して、オーディオコンポでその音楽データを再生できるようなシステムが実現できれば、より一層、音楽を自由に楽しむことができる環境をユーザに提供することができると考えられる。
【0007】
しかしながら、このようなシステムでは、携帯型電話機がコンテンツデータの転送元となり、一般的に、この携帯型電話機の能力(処理速度、記憶容量など)がコンテンツデータごとに転送状況を管理できるほど高くはないことから、転送元の機器側でコンテンツデータの利用を制限することが難しいという問題がある。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、コンテンツを提供する装置の処理負荷を低減しつつ、コンテンツの不正利用を確実に防止し得るコンテンツ取得装置、登録解除方法及びプログラムを提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明においては、コンテンツ提供装置に登録されることで当該コンテンツ提供装置から提供されるコンテンツデータの取得が可能となるコンテンツ取得装置に、コンテンツ提供装置と通信する通信部と、通信部を介してコンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータを記憶する記憶部と、記憶部に、コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータが記憶されていない場合に限り、通信部を介してコンテンツ提供装置に登録の解除を要求する登録解除要求部とを設けるようにした。
【0010】
このように、コンテンツ取得装置側で、記憶部にコンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータが記憶されていない場合に限り、通信部を介してコンテンツ提供装置に登録の解除を要求するようにしたことにより、コンテンツ提供装置側にはコンテンツの取得を許可するコンテンツ取得装置の登録を管理させるだけで、コンテンツデータの記憶を現時点でコンテンツ提供装置に登録されているコンテンツ取得装置のみに制限することができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、コンテンツ取得装置側で、記憶部にコンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータが記憶されていない場合に限り、通信部を介してコンテンツ提供装置に登録の解除を要求するようにしたことにより、コンテンツ提供装置側にはコンテンツデータの取得を許可するコンテンツ取得装置の登録を管理させるだけで、コンテンツデータの記憶を現時点でコンテンツ提供装置に登録されているコンテンツ取得装置のみに制限することができ、かくして、コンテンツを提供する装置の処理負荷を低減しつつ、コンテンツの不正利用を確実に防止し得るコンテンツ取得装置、登録解除方法及びプログラムを実現することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面について、本発明の実施の形態を詳述する。
【0013】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の概要
まず、第1の実施の形態の概要を説明する。ちなみにこの概要を説明した後、第1の実施の形態の具体例の説明に移る。
【0014】
図1において1は、コンテンツ取得装置の機能ブロックを示す。このコンテンツ取得装置1は、コンテンツ提供装置2に登録されることで当該コンテンツ提供装置2から提供されるコンテンツデータの取得が可能となる装置である。
【0015】
そしてこのコンテンツ取得装置1は、コンテンツ提供装置2と通信する通信部3と、通信部3を介してコンテンツ提供装置2から取得したコンテンツデータを記憶する記憶部4と、記憶部4に、コンテンツ提供装置2から取得したコンテンツデータが記憶されていない場合に限り、通信部3を介してコンテンツ提供装置2に登録の解除を要求する登録解除要求部5とを有している。
【0016】
コンテンツ取得装置1をこのような構成にしたことにより、この第1の実施の形態では、コンテンツ提供装置2側にコンテンツデータの取得を許可するコンテンツ取得装置1の登録を管理させるだけで、コンテンツデータの記憶を現時点でコンテンツ提供装置2に登録されているコンテンツ取得装置1のみに制限することができ、かくして、コンテンツ提供装置2の処理負荷を低減しつつ、コンテンツの不正利用を確実に防止しすることができる。
【0017】
(1−2)第1の実施の形態の具体例
(1−2−1)コンテンツ提供システムの構成
つづけて、第1の実施の形態の具体例を説明する。図2において10は、コンテンツ提供システムを示す。このコンテンツ提供システム10は、主として、コンテンツデータ(例えば音楽データ)を提供する一以上のコンテンツ提供装置11と、当該コンテンツ提供装置11から提供されるコンテンツデータを取得する一以上のコンテンツ取得装置12とで構成され、コンテンツ提供装置11とコンテンツ取得装置12とが通信ケーブル13を介して接続される。
【0018】
ここで、コンテンツ提供装置11は、自身に登録している一以上のコンテンツ取得装置12(例えば12A、12B、12C)のうちの1つと、通信ケーブル13を介して接続された状態で、例えば、接続されたコンテンツ取得装置12からコンテンツデータの送信要求を受けると、この送信要求に応じて、自身が記憶しているコンテンツデータを、このコンテンツ取得装置12に送信することで、コンテンツデータを提供する。
【0019】
また、コンテンツ取得装置12は、自身が登録されている一以上のコンテンツ提供装置11(例えば11A、11B)のうちの1つと、通信ケーブル13を介して接続された状態で、例えば、接続されたコンテンツ提供装置11にコンテンツデータの送信要求を送り、その結果として、コンテンツ提供装置11から送信されてくるコンテンツデータを受信することで、コンテンツデータを取得する。
【0020】
このように、このコンテンツ提供システム10では、コンテンツ提供装置11に登録されているコンテンツ取得装置12に対してのみ、そのコンテンツ提供装置11から提供されるコンテンツデータの取得を許可するようになされている。
【0021】
さらに、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの再生機能を有し、コンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを再生し得るようにもなされている。さらに、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの転送機能を有し、コンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを、所定の通信ケーブルを介して接続された、もしくは直接接続された外部装置(図示せず)に転送し得るようにもなされている。
【0022】
(1−2−2)コンテンツ提供装置の機能構成
次に、図3を用いてコンテンツ提供装置11の機能構成について説明する。コンテンツ提供装置11は、通信部20によりコンテンツ取得装置12と通信するようになされている。
【0023】
このコンテンツ提供装置11は、自身の装置ID(コンテンツ提供装置11ごとに固有の装置識別情報であり、これを提供側装置IDとも呼ぶ)を装置ID記憶部21に記憶している。そしてこのコンテンツ提供装置11は、通信ケーブル13を介してコンテンツ取得装置12と接続されると、まず、この装置ID記憶部21に記憶している提供側装置IDを、通信部20を介して、接続されたコンテンツ取得装置12に送るとともに、接続されたコンテンツ取得装置12からその装置ID(コンテンツ取得装置12ごとに固有の装置識別情報であり、これを取得側装置IDとも呼ぶ)を受け取ることにより、接続されたコンテンツ取得装置12との間で相互認識を行うようになされている。
【0024】
また、コンテンツ提供装置11は、コンテンツ記憶部22に、コンテンツ取得装置12に提供可能なコンテンツデータを記憶している。ここで、各コンテンツデータには、コンテンツデータごとに固有のコンテンツ識別情報であるコンテンツIDと、コンテンツデータの利用条件となるライセンス情報が付されている。因に、このライセンス情報には、利用条件として、例えば、コンテンツデータの転送を許可する回数(これを転送可能回数とも呼ぶ)、転送を許可する装置の種類などが記されている。さらに、各コンテンツデータに対して、コンテンツIDにくわえて、コンテンツ名、コンテンツの作者、ジャンルなどのコンテンツ情報が付されるようにしてもよい。
【0025】
さらに、コンテンツ提供装置11は、このコンテンツ記憶部22に、図4に示す、コンテンツ取得装置12の登録を管理するための装置登録管理ファイルDfを記憶している。この装置登録管理ファイルDfには、登録したコンテンツ取得装置12の取得側装置IDが記されている。
【0026】
さらに、このコンテンツ提供装置11には、登録可能なコンテンツ取得装置12の最大数が例えば「3」と設定されている。つまり、装置登録管理ファイルDfには、最大で例えば3台分の取得側装置IDが記される。
【0027】
ここで、実際上、コンテンツ提供装置11は、通信ケーブル13を介して接続されたコンテンツ取得装置12から取得側装置IDとともに登録要求が送られてくると、これらを通信部20で受け取り、登録/登録解除部23に送る。
【0028】
登録/登録解除部23は、コンテンツ記憶部22に記憶されている装置登録管理ファイルDfを参照する。そして登録/登録解除部23は、この装置登録管理ファイルDfに登録されている取得側装置IDの数が最大数に達していなければ、このとき受け取った取得側装置IDを、この装置登録管理ファイルDfに記して装置登録管理ファイルDfを更新することにより装置登録を行った後、装置登録が完了した旨を示す登録完了通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0029】
これに対して、装置登録管理ファイルDfに登録されている取得側装置IDの数が最大数に達していれば、登録/登録解除部23は、このとき受け取った取得側装置IDを装置登録管理ファイルDfに記さずに、装置登録が失敗した旨を示す登録失敗通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0030】
このようにして、コンテンツ提供装置11は、コンテンツ取得装置12の登録処理を行うようになされている。
【0031】
さらに、コンテンツ提供装置11は、通信ケーブル13を介して接続されたコンテンツ取得装置12から取得側装置IDとともに登録解除要求が送られてくると、これらを通信部20で受け取り、登録/登録解除部23に送る。
【0032】
登録/登録解除部23は、コンテンツ記憶部22に記憶されている装置登録管理ファイルDfを参照する。そして登録/登録解除部23は、この装置登録管理ファイルDfに、このとき受け取った取得側装置IDが記されていれば、この取得側装置IDを、装置登録管理ファイルDfから削除して装置登録管理ファイルDfを更新することにより装置登録の解除を行った後、装置登録の解除が完了した旨を示す解除完了通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0033】
これに対して、このとき受け取った取得側装置IDが装置登録管理ファイルDfに記されてなければ、登録/登録解除部23は、装置登録の解除が失敗した旨を示す解除失敗通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0034】
このようにして、コンテンツ提供装置11は、コンテンツ取得装置12の登録解除処理を行うようになされている。
【0035】
さらに、コンテンツ提供装置11は、通信ケーブル13を介して接続されたコンテンツ取得装置12からコンテンツIDとともにコンテンツデータの送信要求が送られてくると、これらを通信部20で受け取り、コンテンツ提供制御部24に送る。
【0036】
コンテンツ提供制御部24は、コンテンツ記憶部22に記憶されている装置登録管理ファイルDfを参照する。そしてコンテンツ提供制御部24は、この装置登録管理ファイルDfに、このとき接続されているコンテンツ取得装置12の取得側装置IDが記されていれば、登録されているコンテンツ取得装置12からの送信要求であると判断して、このとき受け取ったコンテンツIDに対応するコンテンツデータをコンテンツ記憶部22から読み出して、これを通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0037】
これに対して、このとき接続されているコンテンツ取得装置12の取得側装置IDが装置登録管理ファイルDfに記されてなければ、コンテンツ提供制御部24は、登録されていないコンテンツ取得装置12からの送信要求であると判断して、コンテンツデータの送信を拒否する送信拒否通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0038】
このようにして、コンテンツ提供装置11は、コンテンツデータの提供処理を行うようになされている。
【0039】
さらに、コンテンツ提供装置11は、通信ケーブル13を介して接続されたコンテンツ取得装置12からコンテンツデータのリスト(これをコンテンツリストとも呼ぶ)の送信要求が送られてきた場合、コンテンツ提供制御部24が、コンテンツIDのリストを、コンテンツリストとして、コンテンツ取得装置12に送るようにもなされている。ここで、各コンテンツデータにコンテンツ情報が付されているのであれば、コンテンツIDとコンテンツ情報とでなるリストを、コンテンツリストとして、コンテンツ取得装置12に送るようにしてもよい。
【0040】
(1−2−3)コンテンツ取得装置の機能構成
次に、図5を用いてコンテンツ取得装置12の機能構成について説明する。コンテンツ取得装置12は、提供装置用通信部30によりコンテンツ提供装置11と通信するようになされている。
【0041】
このコンテンツ取得装置12は、自身の取得側装置IDを装置ID記憶部31に記憶している。そしてこのコンテンツ取得装置12は、通信ケーブル13を介してコンテンツ提供装置11と接続されると、まず、この装置ID記憶部31に記憶している取得側装置IDを、提供装置用通信部30を介して、接続されたコンテンツ提供装置11に送るとともに、接続されたコンテンツ提供装置11からその提供側装置IDを受け取ることにより、接続されたコンテンツ提供装置11との間で相互認識を行うようになされている。
【0042】
また、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ記憶部32に、コンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶する。
【0043】
ここで、コンテンツ記憶部32に記憶したコンテンツデータ、つまりコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータは、コンテンツ管理部33が管理するようになされている。
【0044】
コンテンツ管理部33は、図6に示すように、コンテンツデータの取得先であるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDごとに、取得したコンテンツデータを管理するための取得コンテンツ管理ファイルCfを生成して、これをコンテンツ記憶部32に記憶する。
【0045】
この取得コンテンツ管理ファイルCfには、コンテンツデータの取得先であるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDと、この提供側装置IDにより識別されるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータごとの管理情報とが記されている。
【0046】
管理情報は、取得したコンテンツデータに対してコンテンツ取得装置12で付したコンテンツID(すなわちコンテンツ提供装置11側でコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報であり、これを取得側コンテンツIDとも呼ぶ)と、取得したコンテンツデータに付されているコンテンツID(すなわちコンテンツ提供装置11側でコンテンツデータを識別するためのコンテンツ識別情報であり、これを提供側コンテンツIDとも呼ぶ)と、取得したコンテンツデータがコンテンツ記憶部32から削除されているか否かを示す削除フラグと、取得したコンテンツデータに付されているライセンス情報から抽出された、更新される利用条件(これを更新利用条件とも呼ぶ)とで構成される。
【0047】
因に、削除フラグは、「0」であれば未削除、「1」であれば削除済を示す。また、ここでは、更新利用条件を、コンテンツデータの転送可能回数とする。
【0048】
さらに、ここでは、コンテンツ提供システム10が、コンテンツ提供装置11側でコンテンツデータの識別に利用される提供側コンテンツIDと、コンテンツ取得装置12側でコンテンツデータの識別に利用される取得側コンテンツIDとが異なるコンテンツ提供システムであることから、提供側コンテンツIDと取得側コンテンツIDとが取得コンテンツ管理ファイルCfに記されているが、提供側コンテンツIDと取得側コンテンツIDとが同一のコンテンツ提供システムであれば、少なくともどちらか一方(例えば提供側コンテンツID)が取得コンテンツ管理ファイルCfに記すようにしてもよい。
【0049】
このような取得コンテンツ管理ファイルCfにより、コンテンツ管理部33は、取得したコンテンツデータを管理するようになされている。
【0050】
また、コンテンツ管理部33は、取得コンテンツ管理ファイルCfごとに、取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性を保障する完全性保障値を算出するようにもなされている。この場合、例えば、取得コンテンツ管理ファイルCfを1つのデータとして、このデータをコンテンツ記憶部32に記憶されている所定の暗号鍵で暗号化することにより得られる値を、完全性保障値とする。
【0051】
このようにして、取得コンテンツ管理ファイルCfごとに算出された完全性保障値は、コンテンツ管理部33により、算出元の取得コンテンツ管理ファイルCfに記された提供側装置IDとともに、図7に示す完全性保障ファイルAfに記される。
【0052】
すなわち、完全性保障ファイルAfには、取得コンテンツ管理ファイルCfごとの提供側装置IDと完全性保障値とが記される。この完全性保障ファイルAfも、コンテンツ記憶部32に記憶される。
【0053】
コンテンツ管理部33は、取得コンテンツ管理ファイルCfを新規作成または更新すると、その都度、その取得コンテンツ管理ファイルCfをもとに完全性保障値を算出して、完全性保障ファイルAfを更新する。この結果、完全性保障ファイルAfには、常に最新の取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値が記されることになる。
【0054】
そしてコンテンツ管理部33は、必要に応じて、任意の取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出して、この値と、完全性保障ファイルAfに記された、算出元の取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値とを比較することで、任意の取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別するようになされている。
【0055】
ここで、実際上、コンテンツ取得装置12は、通信ケーブル13を介してコンテンツ提供装置11と接続された状態で、操作部34を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録操作が行われると、登録/登録解除要求部35が、装置ID記憶部31から取得側装置IDを読み出して、これとともに登録要求を、提供装置用通信部30を介してコンテンツ提供装置11に送る。
【0056】
この結果、コンテンツ提供装置11にこのコンテンツ取得装置12が登録されたことにより、コンテンツ提供装置11から登録完了通知が送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、この旨を示す例えば文字情報を、表示部36に表示する。
【0057】
これに対して、コンテンツ提供装置11にこのコンテンツ取得装置12が登録されなかったことにより、コンテンツ提供装置11から登録失敗通知が送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、この旨を示す例えば文字情報を、表示部36に表示する。
【0058】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ取得装置12の登録要求処理を行うようになされている。
【0059】
また、コンテンツ取得装置12は、例えば、通信ケーブル13を介してコンテンツ提供装置11と接続された状態で、操作部34を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータがコンテンツ記憶部32から削除されている場合に限り(詳しくは後述する)、登録/登録解除要求部35が、装置ID記憶部31から取得側装置IDを読み出して、これとともに登録解除要求を、提供装置用通信部30を介してコンテンツ提供装置11に送る。
【0060】
この結果、コンテンツ提供装置11からこのコンテンツ取得装置12の登録が解除されたことにより、コンテンツ提供装置11から解除完了通知が送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、この旨を示す例えば文字情報を、表示部36に表示する。
【0061】
これに対して、コンテンツ提供装置11からこのコンテンツ取得装置12の登録が解除されなかったことにより、コンテンツ提供装置11から解除失敗通知が送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、この旨を示す例えば文字情報を、表示部36に表示する。
【0062】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ取得装置12の登録解除要求処理を行うようになされている。
【0063】
さらに、コンテンツ取得装置12は、通信ケーブル13を介してコンテンツ提供装置11と接続されているときに、操作部34を介して、コンテンツリストの取得操作が行われると、コンテンツ取得制御部37が、コンテンツリストの送信要求を、提供装置用通信部30を介してコンテンツ提供装置11に送る。
【0064】
この結果として、コンテンツ提供装置11からコンテンツリストが送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、表示部36に表示する。
【0065】
さらに、コンテンツ取得装置12は、例えば、操作部34を介して、表示部36に表示したコンテンツリストから任意のコンテンツID(すなわち提供側コンテンツID)が選択され、この提供側コンテンツIDに対応するコンテンツデータの取得操作が行われると、コンテンツ取得制御部37が、この選択された提供側コンテンツIDとともにコンテンツデータの送信要求を、提供装置用通信部30を介してコンテンツ提供装置11に送る。
【0066】
この結果として、コンテンツ提供装置11にこのコンテンツ取得装置12が登録されていることによりコンテンツ提供装置11からコンテンツデータが送られてくると、コンテンツ提供装置11は、これを提供装置用通信部30で受け取り(すなわち取得して)、コンテンツ記憶部32に記憶する。またこのとき、コンテンツ管理部33は、この取得したコンテンツデータをもとに、取得コンテンツ管理ファイルCfを新規作成または更新する。
【0067】
これに対して、コンテンツ提供装置11にこのコンテンツ取得装置12が登録されていないことにより、コンテンツ提供装置11からコンテンツデータの送信拒否通知が送られてくると、コンテンツ取得装置12は、これを提供装置用通信部30で受け取り、この旨を示す例えば文字情報を表示部36に表示する。
【0068】
このようにしてコンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの取得処理を行うようになされている。
【0069】
さらに、コンテンツ取得装置12は、操作部34を介して、コンテンツ記憶部32に記憶している任意のコンテンツデータに対する再生操作が行われると、コンテンツ再生制御部38が、このコンテンツデータをコンテンツ記憶部32から読み出して、再生部39に送る。再生部39は、送られてきたコンテンツデータに対して、所定の再生処理を施すことで、コンテンツデータ(例えば音楽データ)を再生する。
【0070】
このようにしてコンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの再生処理を行うようになされている。
【0071】
さらに、コンテンツ取得装置12は、所定の通信ケーブルを介して外部装置と接続された状態で、操作部34を介して、コンテンツ記憶部32に記憶している任意のコンテンツデータに対する転送操作が行われると、コンテンツ転送制御部40が、このコンテンツデータをコンテンツ記憶部32から読み出して、外部装置用通信部41を介して外部装置に転送する。
【0072】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの転送処理を行うようになされている。
【0073】
さらに、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ記憶部32に記憶したコンテンツデータ、つまりコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータに対するライセンス管理を、ライセンス管理部42が行うようになされている。
【0074】
すなわち、ライセンス管理部42は、例えば、取得したコンテンツデータに付されているライセンス情報(これを提供側ライセンス情報とも呼ぶ)をもとに、コンテンツ取得装置12側でのライセンス情報(これを取得側ライセンス情報とも呼ぶ)を生成して、これをコンテンツデータに付加する。具体的に言うと、ライセンス管理部42は、例えば、コンテンツデータに付されている提供側ライセンス情報を、コンテンツ取得装置12側のフォーマットに変換することで、取得側ライセンス情報を生成するようになされている。
【0075】
ここで、例えば、コンテンツデータの取得側ライセンス情報に転送可能回数が記されているとすれば、ライセンス管理部42は、コンテンツデータを外部装置に転送する度に、この転送可能回数を−1して、取得側ライセンス情報を更新する。
【0076】
そしてコンテンツ転送制御部40は、コンテンツデータの転送前に、このコンテンツデータに付された取得側ライセンス情報を参照して、この取得側ライセンス情報に記された転送可能回数が「0」であれば、このコンテンツデータの外部装置への転送を中止する。
【0077】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータのライセンス管理を行うようになされている。
【0078】
さらに、コンテンツ提供装置12は、操作部34を介して、コンテンツ記憶部32に記憶している任意のコンテンツデータに対する削除操作が行われると、コンテンツ削除部43が、このコンテンツデータをコンテンツ記憶部32から削除する。
【0079】
また、このときコンテンツ管理部33は、この削除するコンテンツデータの管理情報が記されている取得コンテンツ管理ファイルCfをコンテンツ記憶部32から読み出して、このコンテンツデータの管理情報である削除フラグを、「0」から「1」に、すなわち未削除から削除済に書き換えるとともに、更新利用条件を、この時点でのこのコンテンツデータの転送可能回数に書き換えることで、コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0080】
このように、コンテンツ取得装置12では、コンテンツデータを削除しても、その管理情報は残すようになされている。
【0081】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータの削除処理を行うようになされている。
【0082】
ここで、上述したコンテンツ取得装置12によるコンテンツデータの取得、削除、装置の登録解除要求について、さらに詳しく説明する。
【0083】
(1−2−4)コンテンツデータの取得
まず、コンテンツ取得装置12によるコンテンツデータの取得について、詳しく説明する。ここで、コンテンツ取得装置12は、自身の取得側装置IDが登録されたコンテンツ提供装置11に接続されているとする。
【0084】
この状態で、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11からコンテンツリストを取得した後、このコンテンツリストから任意のコンテンツID(すなわち提供側コンテンツID)が選択され、この提供側コンテンツIDに対応するコンテンツデータの取得操作が行われると、まず、コンテンツ取得制御部37が、コンテンツ記憶部32から完全性保障ファイルAfを読み出して、この完全性保障ファイルAfから、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索する。
【0085】
この検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かると、このことは、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていること(すなわち、接続されているコンテンツ提供装置11から以前にコンテンツデータを取得したことがあること)を意味する。
【0086】
このとき、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ記憶部32から、その取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出して、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを、コンテンツ管理部33に判別させる。
【0087】
ここで、コンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfから算出した完全性保障値と、完全性保障ファイルAfに記されているこの取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値とを比較することで、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別する。
【0088】
すなわち、コンテンツ管理部33は、取得コンテンツ管理ファイルCfから算出した完全性保障値と、完全性保障ファイルAfに記されているこの取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値とが一致すれば、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別する一方で、異なれば、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常である(壊れている、もしくは改竄されている)と判別する。
【0089】
コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ管理部33により、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合、コンテンツデータの取得を中止する。
【0090】
これに対して、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別された場合、及び上述の検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付からなかった場合(すなわち、接続されているコンテンツ提供装置11からまだ一度もコンテンツデータを取得したことがなく、取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていない場合)、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツデータの取得を継続する。
【0091】
そして、コンテンツ取得制御部37は、取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されているのであれば、この取得コンテンツ管理ファイルCfから、選択された提供側コンテンツIDをキー(検索条件)にして、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報を検索する。
【0092】
この検索の結果、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報が取得コンテンツ管理ファイルCfから見付からなかった場合(すなわち取得しようとしているコンテンツデータを取得したことがない場合)、コンテンツ取得制御部37は、選択された提供側コンテンツIDとともに、コンテンツデータの送信要求を、コンテンツ提供装置11に送ることで、コンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得する。
【0093】
ここで、コンテンツ管理部33は、この取得されたコンテンツデータに対して、取得側コンテンツIDを発行する。さらにこのコンテンツデータは、ライセンス管理部42により、このコンテンツデータに付されている提供側ライセンス情報をもとに生成された取得側ライセンス情報が付されて、コンテンツ記憶部32に記憶される。
【0094】
そして、コンテンツ管理部33は、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfに、取得したコンテンツデータの管理情報を追記することで、この取得コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0095】
このとき、管理情報の取得側コンテンツIDには、コンテンツ管理部33が発行した取得側コンテンツIDが設定され、提供側コンテンツIDには、取得したコンテンツデータの提供側コンテンツIDが設定され、削除フラグには「0」(すなわち未削除)が設定され、更新利用条件には、ヌルが設定される(つまり何も設定されないのと同意)。
【0096】
そして、コンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直して、完全性保障ファイルAfを更新する。
【0097】
これに対して、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報が取得コンテンツ管理ファイルCfから見付かった場合(すなわち取得しようとしているコンテンツデータを以前に取得したことがある場合)、コンテンツ取得制御部37は、このコンテンツデータの管理情報である削除フラグを参照する。そしてコンテンツ取得制御部37は、この削除フラグが「0」(すなわち未削除)であれば、取得しようとしているコンテンツデータが既にコンテンツ記憶部32に記憶されているので、コンテンデータの取得を中止する。
【0098】
こうすることで、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ記憶部32に同一のコンテンツデータが複数記憶されることを防止できる。またこの結果、例えば、コンテンツデータの転送可能回数が「0」になった場合に、再びコンテンツ提供装置11から同一のコンテンツデータを取得して、今度は、この再取得したコンテンツデータ(つまり転送可能回数が初期値のコンテンツデータ)を転送するようなことを防止することもできる。
【0099】
一方で、削除フラグが「1」(すなわち削除済)であれば、コンテンツ取得制御部37は、取得しようとしているコンテンツデータが以前に取得されたものの、現在はコンテンツ記憶部32から削除されていることから、このコンテンツデータの提供側コンテンツIDとともに、コンテンツデータの送信要求を、コンテンツ提供装置11に送ることで、コンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得する。
【0100】
ここで、ライセンス管理部42は、取得されたコンテンツデータの管理情報として取得コンテンツ管理ファイルCfに現在記されている更新利用条件(すなわちこのコンテンツデータが以前に削除された時点での更新利用条件)をもとに、このコンテンツデータの取得側ライセンス情報を生成して、このコンテンツデータに付加する。そしてこのコンテンツデータは、コンテンツ記憶部32に記憶される。
【0101】
このように、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータを削除して再取得しても、更新利用条件がリセットされるのではなく、削除時の更新利用条件が再取得したコンテンツデータに引き継がれるようになされている。
【0102】
こうすることで、コンテンツ取得装置12は、例えば、コンテンツデータの削除と取得を繰り返したとしても、転送可能回数がリセットされず、結果として、コンテンツデータが無限に転送されてしまうことを防止することができる。
【0103】
そして、コンテンツ管理部33は、取得されたコンテンツデータの管理情報として取得コンテンツ管理ファイルCfに現在記されている削除フラグを「1」(すなわち削除済)から「0」(未削除)に書き換えることで、取得コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0104】
さらに、コンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直して、完全性保障ファイルAfを更新する。
【0105】
これに対して、取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていないのであれば、コンテンツ取得制御部37は、直ちに、選択された提供側コンテンツIDとともに、コンテンツデータの送信要求を、コンテンツ提供装置11に送ることで、コンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得する。
【0106】
ここで、コンテンツ管理部33は、この取得されたコンテンツデータに対して、取得側コンテンツIDを発行する。さらにこのコンテンツデータは、ライセンス管理部42により、取得したコンテンツデータに付されている提供側ライセンス情報をもとに生成された取得側ライセンス情報が付されて、コンテンツ記憶部32に記憶される。
【0107】
そして、コンテンツ管理部33は、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを記した取得コンテンツ管理ファイルCfを新規作成して、さらにこの取得コンテンツ管理ファイルCfに、取得したコンテンツデータの管理情報を追記する。
【0108】
このとき、管理情報の取得側コンテンツIDには、コンテンツ管理部33が発行した取得側コンテンツIDが設定され、提供側コンテンツIDには、取得したコンテンツデータの提供側コンテンツIDが設定され、削除フラグには「0」(すなわち未削除)が設定され、更新利用条件には、ヌルが設定される(つまり何も設定されないのと同意)。
【0109】
そして、コンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfの作成にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出して、この算出した完全性保障値を、取得コンテンツ管理ファイルCfに記された提供側装置IDとともに、完全性保障ファイルAfに追記する。
【0110】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータを取得するようになされている。
【0111】
(1−2−5)コンテンツデータの削除
次に、コンテンツ取得装置12によるコンテンツデータの削除について、詳しく説明する。コンテンツ取得装置12は、コンテンツ記憶部32に記憶している任意のコンテンツデータに対する削除操作が行われると、まず、コンテンツ削除部43が、このコンテンツデータの取得側コンテンツIDをキー(検索条件)にして、コンテンツ記憶部32から、このコンテンツデータの管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfを検索する。
【0112】
この検索の結果、削除しようとしているコンテンツデータ(これを削除対象コンテンツデータとも呼ぶ)の管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfが見付からなかった場合、コンテンツ削除部43は、コンテンツデータの削除を中止する。
【0113】
これに対して、削除対象コンテンツデータの管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfが見付かった場合、コンテンツ削除部43は、このコンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを、コンテンツ管理部33に判別させる。
【0114】
すなわち、コンテンツ管理部33は、削除対象コンテンツデータの管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出する。そしてコンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfから算出した完全性保障値と、完全性保障ファイルAfに記されているこの取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値とを比較することで、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別する。
【0115】
そしてコンテンツ削除部43は、コンテンツ管理部33により、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合、コンテンツデータの削除を中止する。
【0116】
これに対して、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別された場合、コンテンツ削除部43は、削除対象コンテンツデータをコンテンツ記憶部32から削除する。またこのときコンテンツ管理部33は、削除対象コンテンツデータの管理情報に含まれる削除フラグを、「0」から「1」に、すなわち未削除から削除済に書き換えるとともに、更新利用条件を、この時点でのこのコンテンツデータの転送可能回数に書き換えることで、コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0117】
そしてコンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直して、完全性保障ファイルAfを更新する。
【0118】
このようにして、コンテンツ取得装置12は、コンテンツデータを削除するようになされている。
【0119】
(1−2−6)登録解除要求
次に、コンテンツ取得装置12による登録解除要求について、詳しく説明する。コンテンツ取得装置12は、例えば、通信ケーブル13を介してコンテンツ提供装置11と接続されているときに、操作部34を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、まず、登録/登録解除要求部35が、コンテンツ記憶部32から完全性保障ファイルAfを読み出して、この完全性保障ファイルAfから、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索する。
【0120】
この検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11)の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かると、このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていることを意味する。
【0121】
このとき、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ記憶部32から、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出して、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを、コンテンツ管理部33に判別させる。
【0122】
すなわち、コンテンツ管理部33は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出する。そしてコンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfから算出した完全性保障値と、完全性保障ファイルAfに記されているこの取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値とを比較することで、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別する。
【0123】
そして登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33により、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合、登録解除要求を中止する。
【0124】
これに対して、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別された場合、登録/登録解除要求部35は、この取得コンテンツ管理ファイルCfに記された管理情報の削除フラグが全て「1」(すなわち削除済)であるかどうかを判別する。
【0125】
そして、登録/登録解除要求部35は、管理情報の削除フラグが全て「1」ではないと判別した場合、すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの少なくとも1つがまだコンテンツ記憶部32に記憶されている場合、登録解除要求を中止する。
【0126】
これに対して、管理情報の削除フラグが全て「1」であると判別した場合、すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの全てがコンテンツ記憶部32から削除されている場合、登録/登録解除要求部35は、登録解除要求を継続する。
【0127】
そして、登録/登録解除要求部35は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDとその完全性保障値とを、コンテンツ管理部33に、完全性保障ファイルAfから削除させる。
【0128】
さらに、登録/登録解除要求部35は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを、コンテンツ管理部33に、コンテンツ記憶部32から削除させる。
【0129】
この時点で、コンテンツ取得装置12のコンテンツ記憶部32から、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11に関する情報が全て削除されたことになる。
【0130】
そして、登録/登録解除要求部35は、装置ID記憶部31から取得側装置IDを読み出し、この取得側装置IDとともに登録解除要求を、提供装置用通信部30を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に送る。
【0131】
また、上述の検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付からなかった場合、このことは、コンテンツ取得装置12が、接続されているコンテンツ提供装置11に登録されているものの、このコンテンツ提供装置11からまだ一度もコンテンツデータを取得したことがないこと、つまりコンテンツ提供装置11に関する情報を何も記憶していないことを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、直ちに装置ID記憶部31から取得側装置IDを読み出し、この取得側装置IDとともに登録解除要求を、提供装置用通信部30を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に送る登録解除要求を中止する。
【0132】
このように、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11に対して登録解除を要求する場合、少なくともこのコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータが全て削除されていることを確認してから、登録解除を要求するようになされている。
【0133】
こうすることで、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11に登録されている場合に限り、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを保持することになる。
【0134】
この結果、このコンテンツ提供システム10では、コンテンツ提供装置11にコンテンツ取得装置12の登録を管理させるだけで、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを保持するコンテンツ取得装置12を、現時点でこのコンテンツ提供装置11に登録されているコンテンツ取得装置12に制限することができ、かくして、コンテンツ提供装置11の処理負荷を低減しつつ、コンテンツデータが不特定多数のコンテンツ取得装置12に保持されてしまうこと確実に防止しすることができる。
【0135】
(1−2−7)登録処理手順
次に、図8に示すシーケンスチャートを用いて、コンテンツ取得装置12をコンテンツ提供装置11に登録する処理の手順(これを登録処理手順とも呼ぶ)について具体的に説明する。
【0136】
コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11と接続された状態で、操作部34を介して、接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録操作が行われると、ステップSP1において、の登録/登録解除要求部35が、装置ID記憶部31から読み出した取得側装置IDとともに登録要求を、提供装置用通信部30を介してコンテンツ提供装置11に送る。
【0137】
コンテンツ提供装置11は、コンテンツ取得装置12から取得側装置IDとともに登録要求が送られてくると、ステップSP10において、これらを通信部20で受け取り、登録/登録解除部23に送る。
【0138】
つづくステップSP11において、コンテンツ提供装置11の登録/登録解除部23は、装置登録管理ファイルDfに登録されている取得側装置IDの数が最大数に達しているかどうかを判別する。
【0139】
このステップSP11で肯定結果を得ると、このことは、これ以上、コンテンツ取得装置12を登録できないことを意味し、このとき登録/登録解除部23は、ステップSP12に移り、登録が失敗した旨を示す登録失敗通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0140】
これに対して、上述のステップSP11で否定結果を得ると、このことは、まだコンテンツ取得装置12を登録できることを意味し、このとき登録/登録解除部23は、ステップSP13に移り、受け取った取得側装置IDを、装置登録管理ファイルDfに記すことで装置登録を行い、ステップSP14に移る。
【0141】
ステップSP14において、登録/登録解除部23は、装置登録が完了した旨を示す登録完了通知を、通信部20を介してコンテンツ取得装置12に送る。
【0142】
コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置12から登録失敗通知または登録完了通知が送られてくると、ステップSP2において、これらを通信部20で受け取り、その内容を表示部36に表示する。
【0143】
このような登録処理手順により、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11に登録されるようになされている。
【0144】
(1−2−8)コンテンツデータ取得処理手順
次に、図9に示すフローチャートを用いて、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得する処理の手順(これをコンテンツデータ取得処理手順とも呼ぶ)RT1について具体的に説明する。
【0145】
コンテンツ取得装置12は、自身の取得側装置IDが登録されたコンテンツ提供装置11に接続された状態で、任意の提供側コンテンツIDが選択され、この提供側コンテンツIDに対応するコンテンツデータの取得操作が行われると、このコンテンツデータ取得処理手順を開始し、最初のステップSP20において、コンテンツ取得制御部37が、コンテンツ記憶部32に記憶されている完全性保障ファイルAfから、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索して、次のステップSP21に移る。
【0146】
ステップSP21において、コンテンツ取得制御部37は、検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かったかどうかを判別する。
【0147】
このステップSP21で肯定結果を得ると、このことは、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていること、すなわち接続されているコンテンツ提供装置11から以前にコンテンツデータを取得したことがあることを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、ステップSP22に移る。
【0148】
ステップSP22において、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ記憶部32から、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出し、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性をコンテンツ管理部33に検証させる。
【0149】
つづくステップSP23において、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ管理部33に、ステップSP22での検証の結果、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別させる。
【0150】
このステップSP23で否定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であることを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、このコンテンツデータ取得処理手順RT1をエラー終了する。
【0151】
これに対して、上述のステップSP23で肯定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であることを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、ステップSP24に移る。
【0152】
ステップSP24においてコンテンツ取得制御部37は、この取得コンテンツ管理ファイルCf(すなわちステップSP22で読み出した取得コンテンツ管理ファイルCf)から、選択された提供側コンテンツIDをキー(検索条件)にして、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報を検索して、次のステップSP25に移る。
【0153】
ステップSP25において、コンテンツ取得制御部37は、検索の結果、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報が取得コンテンツ管理ファイルCfから見付かったかどうかを判別する。
【0154】
このステップSP25で肯定結果を得ると、このことは、取得しようとしているコンテンツデータを以前に取得したことがあることを意味し、このとき、コンテンツ取得制御部37は、ステップSP26に移る。
【0155】
ステップSP26において、コンテンツ取得制御部37は、取得しようとしているコンテンツデータの管理情報である削除フラグが「1」(削除済)であるかどうかを判別する。
【0156】
このステップSP26で肯定結果を得ると、このことは、取得しようとしているコンテンツデータが以前に取得されたものの、現在はコンテンツ記憶部32から削除されていることを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、ステップSP27に移る。
【0157】
ステップSP27において、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得する。
【0158】
つづくステップSP28において、ライセンス管理部42は、取得されたコンテンツデータの管理情報として取得コンテンツ管理ファイルCfに現在記されている更新利用条件(すなわちこのコンテンツデータが以前に削除された時点での更新利用条件)と、取得したコンテンツデータの提供側ライセンス情報(更新利用条件は除く)とをもとに、このコンテンツデータの取得側ライセンス情報を生成して、このコンテンツデータに付加する。
【0159】
つづくステップSP29において、コンテンツ管理部33は、取得されたコンテンツデータの管理情報として取得コンテンツ管理ファイルCfに現在記されている削除フラグを「1」(削除済)から「0」(未削除)に書き換えることで、取得コンテンツ管理ファイルCfを更新して、次のステップSP30に移る。
【0160】
ステップSP30において、コンテンツ管理部33は、取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直して、完全性保障ファイルAfを更新する。そして、コンテンツ取得制御部37は、このコンテンツデータ取得処理手順RT1を終了する。
【0161】
これに対して、上述のステップSP26で否定結果を得ると、このことは、取得しようとしているコンテンツデータが既にコンテンツ記憶部32に記憶されていることを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、コンテンデータを取得せずに、このコンテンツデータ取得処理手順RT1を終了する。
【0162】
また一方、上述のステップSP21で否定結果を得た場合、このことは、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていないこと、すなわち接続されているコンテンツ提供装置11からまだ一度もコンテンツデータを取得したことがないことを意味し、このときコンテンツ取得制御部37は、ステップSP31に移る。
【0163】
さらに、上述のステップSP25で否定結果を得た場合、このことは、取得しようとしているコンテンツデータを取得したことがないことを意味し、このときもコンテンツ取得制御部37は、ステップSP31に移る。
【0164】
ステップSP31において、コンテンツ取得制御部37は、コンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得する。またこのときコンテンツ管理部33は、取得されたコンテンツデータに対して、取得側コンテンツIDを発行する。
【0165】
つづくステップSP32においてライセンス管理部42は、取得されたコンテンツデータに付されている提供側ライセンス情報をもとに取得側ライセンス情報を生成して、このコンテンツデータに付加する。
【0166】
つづくステップSP33において、コンテンツ管理部33は、接続されているコンテンツ提供装置12から今回初めてコンテンツデータを取得したのであれば(つまりステップSP21で否定結果を得ている場合)、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを記した取得コンテンツ管理ファイルCfを新規作成して、さらにこの取得コンテンツ管理ファイルCfに、取得したコンテンツデータの管理情報を追記する。
【0167】
一方で、接続されているコンテンツ提供装置12からコンテンツデータを取得したことはあるが、今回取得したコンテンツデータは初めて取得したコンテンツデータである場合(つまりステップSP25で否定結果を得ている場合)、コンテンツ管理部33は、このステップSP33において、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfに、取得したコンテンツデータの管理情報を追記することで、この取得コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0168】
このとき、管理情報の取得側コンテンツIDには、コンテンツ管理部33が発行した取得側コンテンツIDが設定され、提供側コンテンツIDには、取得したコンテンツデータの提供側コンテンツIDが設定され、削除フラグには「0」(すなわち未削除)が設定され、更新利用条件には、ヌルが設定される(つまり何も設定されないのと同意)。
【0169】
このようにして、このステップSP33で、取得コンテンツ管理ファイルCfを作成または更新した後、コンテンツ管理部33は、次のステップSP34に移る。
【0170】
ステップSP34において、コンテンツ管理部33は、取得コンテンツ管理ファイルCfの作成または更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出して、完全性保障ファイルAfを更新する。そして、コンテンツ取得制御部37は、このコンテンツデータ取得処理手順RT1を終了する。
【0171】
このようなコンテンツデータ取得処理手順により、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得するようになされている。
【0172】
(1−2−9)コンテンツデータ削除処理手順
次に、図10に示すフローチャートを用いて、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータをコンテンツ記憶部32から削除する処理の手順(これをコンテンツデータ削除処理手順とも呼ぶ)RT2について具体的に説明する。
【0173】
コンテンツ取得装置12は、コンテンツ記憶部32に記憶している任意のコンテンツデータに対する削除操作が行われると、このコンテンツデータ削除処理手順RT2を開始し、最初のステップSP40において、コンテンツ削除部43が、このコンテンツデータ(削除対象コンテンツデータ)の取得側コンテンツIDをキー(検索条件)にして、コンテンツ記憶部32から、このコンテンツデータの管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfを検索して、次のステップSP41に移る。
【0174】
ステップSP41において、コンテンツ削除部43は、検索の結果、削除対象コンテンツデータの管理情報が記された取得コンテンツ管理ファイルCfが見付かったかどうかを判別する。
【0175】
このステップSP41で肯定結果を得ると、このときコンテンツ削除部43は、ステップSP42に移る。ステップSP42において、コンテンツ削除部43は、コンテンツ管理部33に、見付かった取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性を検証させる。
【0176】
つづくステップSP43において、コンテンツ削除部43は、コンテンツ管理部33に、ステップSP42での検証の結果、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別させる。
【0177】
このステップSP43で否定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であることを意味し、このときコンテンツ削除部43は、このコンテンツデータ削除処理手順RT2をエラー終了する。また、上述のステップSP41で否定結果を得た場合も、コンテンツ削除部43は、このコンテンツデータ削除処理手順RT2をエラー終了する。
【0178】
これに対して、上述のステップSP43で肯定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であることを意味し、このときコンテンツ削除部43は、ステップSP44に移る。
【0179】
ステップSP44において、コンテンツ削除部43は、削除対象コンテンツデータをコンテンツ記憶部32から削除する。またこのときコンテンツ管理部33は、削除対象コンテンツデータの管理情報である削除フラグを、「0」から「1」に、すなわち未削除から削除済に書き換えるとともに、更新利用条件を、この時点でのこのコンテンツデータの転送可能回数に書き換えることで、コンテンツ管理ファイルCfを更新する。
【0180】
つづくステップSP45において、コンテンツ管理部33は、この取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直して、完全性保障ファイルAfを更新する。そして、コンテンツ削除部43は、このコンテンツデータ削除処理手順RT2を終了する。
【0181】
このようなコンテンツデータ削除処理手順RT2により、コンテンツ取得装置12がコンテンツ記憶部32からコンテンツデータを削除するようになされている。
【0182】
(1−2−10)登録解除要求処理手順
次に、図11に示すフローチャートを用いて、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11に対して登録解除を要求する処理の手順(これを登録解除要求処理手順とも呼ぶ)RT3について具体的に説明する。
【0183】
コンテンツ取得装置12は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11と接続されている状態で、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、この登録解除要求処理手順RT3を開始し、最初のステップSP50において、登録/登録解除要求部35が、コンテンツ記憶部32に記憶されている完全性保障ファイルAfから、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索して、次のステップSP51に移る。
【0184】
ステップSP51において、登録/登録解除要求部35は、検索の結果、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かったかどうかを判別する。
【0185】
このステップSP51で肯定結果を得ると、このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP52に移る。
【0186】
ステップSP52において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ記憶部32から、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出し、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性を、コンテンツ管理部33に検証させる。
【0187】
つづくステップSP53において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、ステップSP52での検証の結果、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別させる。
【0188】
このステップSP53で肯定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別されたことを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP54に移る。
【0189】
ステップSP54において、登録/登録解除要求部35は、この取得コンテンツ管理ファイルCf(すなわちステップSP52で読み出した取得コンテンツ管理ファイルCf)に記された管理情報の削除フラグが全て「1」(すなわち削除済)であるかどうかを判別する。
【0190】
このステップSP54で肯定結果を得ると、このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの全てがコンテンツ記憶部32から削除されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP55に移る。
【0191】
ステップSP55において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDと、対応する完全性保障値とを、完全性保障ファイルAfから削除させて、次のステップSP56に移る。
【0192】
ステップSP56において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを、コンテンツ記憶部32から削除させて、次のステップSP57に移る。
【0193】
ステップSP57において、登録/登録解除要求部35は、接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送り、この登録解除要求処理手順RT3を終了する。
【0194】
また一方、上述のステップSP51で否定結果を得た場合(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11に関する情報を何も記憶していない場合)、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP57に移り、直ちに接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送る。
【0195】
さらに、上述のステップSP53で否定結果を得た場合(すなわち取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合)、ステップSP54で否定結果を得た場合(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの少なくとも1つがまだコンテンツ記憶部32に記憶されている場合)、登録/登録解除要求部35は、この登録解除要求処理手順RT3をエラー終了する。
【0196】
このような登録解除要求処理手順RT3により、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11に対して登録解除を要求するようになされている。
【0197】
(1−2−11)動作及び効果
以上の構成において、コンテンツ取得装置12は、接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録操作を受け付けると、このコンテンツ提供装置11に登録要求を送る。コンテンツ提供装置12は、所定の条件を満たしていれば、このコンテンツ取得装置12を登録する。
【0198】
この結果、コンテンツ取得装置12は、登録されている限り、このコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得できるようになる。
【0199】
すなわち、コンテンツ取得装置12は、このコンテンツ提供装置11に対して、コンテンツデータの取得要求を送ることにより、このコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得して、これをコンテンツ記憶部32に記憶することができるようになる。
【0200】
また、コンテンツ取得装置12は、このコンテンツ提供装置11に登録された後、登録解除操作を受け付けると、少なくとも登録解除要求の送り先であるこのコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータがコンテンツ記憶部32に記憶されていない場合に限り、このコンテンツ提供装置11に登録解除要求を送る。
【0201】
すなわち、コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11に登録されているときにしか、そのコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶しておくことはできない。
【0202】
この結果、コンテンツ提供装置11にコンテンツ取得装置12の登録を管理させるだけで、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶しておくことができるコンテンツ取得装置12を、現時点でこのコンテンツ提供装置11に登録されているコンテンツ取得装置12のみに制限することができる。
【0203】
以上の構成によれば、コンテンツ取得装置12が、登録されているコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶していない場合に限り、このコンテンツ提供装置11に登録の解除を要求するようにしたことにより、コンテンツ提供装置11にコンテンツ取得装置12の登録を管理させるだけで、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを記憶しておくことができるコンテンツ取得装置12を、現時点でこのコンテンツ提供装置11に登録されているコンテンツ取得装置12のみに制限することができ、かくして、コンテンツ提供装置11の処理負荷を低減しつつ、コンテンツデータが不特定多数のコンテンツ取得装置12に保持されてしまうこと確実に防止することができる。
【0204】
(2)第2の実施の形態
次に、第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、上述の第1の実施の形態とは異なる手順で登録解除要求を行う形態であり、以下、登録解除要求を主に説明する。因に、コンテンツ提供システム10のシステム構成、コンテンツ提供装置11及びコンテンツ取得装置12の機能構成については、第1の実施の形態と同様である。
【0205】
(2−1)登録解除要求
上述した第1の実施の形態では、コンテンツ取得装置12とコンテンツ提供装置11とが接続されているときのみ、コンテンツ取得装置12が登録解除操作を受け付けるようにした場合について説明したが、この第2の実施の形態では、コンテンツ取得装置12が、コンテンツ提供装置11と接続されていないときでも登録解除操作を受け付けるようになされている。
【0206】
具体的に言うと、コンテンツ取得装置12の登録/登録解除要求部35は、例えば、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11と接続されていないときに、操作部34を介して、現在このコンテンツ取得装置12が登録されているコンテンツ提供装置11のリスト、つまり登録解除の要求先対象となるコンテンツ提供装置11のリストの表示操作が行われると、このリスト(登録解除要求先リストとも呼ぶ)を表示部36に表示させる。この登録解除要求先リストは、例えば、完全性保障ファイルAfに記された提供側装置IDのリストとする。
【0207】
そして、登録/登録解除要求部35は、この登録解除要求先リストから、任意の提供側装置IDが選択され、この提供側装置IDに対する登録解除操作が行われると、この選択された提供側装置IDをキー(検索条件)にして、コンテンツ記憶部32から、この提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを検索する。
【0208】
この検索の結果、選択された提供側装置ID(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置ID)が記された取得コンテンツ管理ファイルCfが見付からなかった場合、登録/登録解除要求部35は、登録解除要求を中止する。
【0209】
これに対して、選択された提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfが見付かった場合、登録/登録解除要求部35は、このコンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを、コンテンツ管理部33に判別させる。
【0210】
そして登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33により、取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合、登録解除要求を中止する一方で、正常であると判別された場合、この取得コンテンツ管理ファイルCfに記された管理情報の削除フラグが全て「1」(すなわち削除済)であるかどうかを判別する。
【0211】
そして、登録/登録解除要求部35は、管理情報の削除フラグが全て「1」ではないと判別した場合、登録解除要求を中止する一方で、全て「1」であると判別した場合、選択された提供側装置IDとその完全性保障値とを、コンテンツ管理部33に、完全性保障ファイルAfから削除させる。
【0212】
さらに、登録/登録解除要求部35は、選択された提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを、コンテンツ管理部33に、コンテンツ記憶部32から削除させる。ここで、登録/登録解除要求部35は、登録解除要求を一旦中断する。
【0213】
このように、コンテンツ取得装置12は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11と接続されていないときに、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作を受け付けると、このコンテンツ提供装置11に関する情報を全て削除した状態で、登録解除要求を中断するようになされている。
【0214】
その後、コンテンツ取得装置12が任意のコンテンツ提供装置11と接続され、操作部34を介して、この接続されているコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ記憶部32から完全性保障ファイルAfを読み出して、この完全性保障ファイルAfから、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索する。
【0215】
この検索の結果、接続されているコンテンツ提供装置11(つまり登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11)の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付からなかった場合、このことは、このコンテンツ提供装置11に関する情報が既に削除されていること、つまり、コンテンツ取得装置12が、コンテンツ提供装置11と接続される前に、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作を受け付け、登録解除要求を中断していたことを意味する。
【0216】
この場合、登録/登録解除要求部35は、直ちに、この接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送る。
【0217】
これに対して、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かった場合、このことは、コンテンツ取得装置12が、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除要求を中断してはいないことを意味する。
【0218】
この場合、登録/登録解除要求部35は、第1の実施の形態と同様の手順で、このコンテンツ提供装置11に関する情報を削除してから、この接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送る。
【0219】
こうすることで、コンテンツ取得装置12は、例えば、コンテンツ提供装置11と離れた場所にあり、このコンテンツ提供装置11に対して登録解除要求を送ることができなくても、このコンテンツ提供装置11に関する情報については削除することができる。
【0220】
このことは、コンテンツ取得装置12に記憶可能な取得コンテンツ管理ファイルCfの数が制限される場合などに、特に有効である。
【0221】
例えば、コンテンツ取得装置12に記憶可能な取得コンテンツ記憶ファイルCfの数が「2」に制限されているとする。ここで、コンテンツ取得装置12が、例えば、2台のコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得したことにより、コンテンツ取得装置12に2個の取得コンテンツ管理ファイルCfが記憶されているとすると、新たなコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得するには、少なくとも2台のコンテンツ提供装置11のどちらか一方に登録解除させて、取得コンテンツ管理ファイルCfを削除する必要がある。
【0222】
ここで、登録解除させたいコンテンツ提供装置11が離れた場所にあると、このコンテンツ提供装置11に対して登録解除要求を送ることができず、上述の第1の実施の形態の場合、新たなコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得することはできない。
【0223】
このような場合に、この第2の実施の形態のように、登録解除させたいコンテンツ提供装置11に登録解除要求を送るのは後にして、コンテンツ取得装置12がこのコンテンツ提供装置11に関する情報を削除することで、新たなコンテンツ提供装置11からコンテンツデータを取得できるようになる。
【0224】
(2−2)登録解除要求処理手順
次に、この第2の実施の形態における登録解除要求処理手順について具体的に説明する。この登録解除要求処理手順は、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11と接続されていないときと、接続されているときとで、手順が異なるので、ここでは、コンテンツ取得装置12がコンテンツ提供装置11と接続されていないときの登録解除要求処理手順(これを非接続時処理手順とも呼ぶ)と、接続されているときの登録解除要求処理手順(これを接続時処理手順とも呼ぶ)とに分けて説明する。
【0225】
(2−2−1)非接続時の登録解除要求処理手順
まず、図12に示すフローチャートを用いて、非接続時処理手順RT4Aについて説明する。
【0226】
コンテンツ取得装置12は、コンテンツ提供装置11と接続されていない状態で、登録解除要求先リストから、任意の提供側装置IDが選択され、この提供側装置IDに対する登録解除操作が行われると、この非接続時処理手順RT4Aを開始し、最初のステップSP100において、登録/登録解除要求部35が、コンテンツ記憶部32に記憶されている完全性保障ファイルAfから、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索して、次のステップSP101に移る。
【0227】
ステップSP101において、登録/登録解除要求部35は、検索の結果、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かったかどうかを判別する。
【0228】
このステップSP101で肯定結果を得ると、このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP102に移る。
【0229】
ステップSP102において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ記憶部32から、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出し、この取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性を、コンテンツ管理部33に検証させる。
【0230】
つづくステップSP103において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、ステップSP102での検証の結果、この取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であるかどうかを判別させる。
【0231】
このステップSP103で肯定結果を得ると、このことは、取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると判別されたことを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP104に移る。
【0232】
ステップSP104において、登録/登録解除要求部35は、この取得コンテンツ管理ファイルCf(すなわちステップSP102で読み出した取得コンテンツ管理ファイルCf)に記された管理情報の削除フラグが全て「1」(すなわち削除済)であるかどうかを判別する。
【0233】
このステップSP104で肯定結果を得ると、このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの全てがコンテンツ記憶部32から削除されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP105に移る。
【0234】
ステップSP105において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDと、対応する完全性保障値とを、完全性保障ファイルAfから削除させて、次のステップSP106に移る。
【0235】
ステップSP106において、登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfを、コンテンツ記憶部32から削除させて、この非接続時処理手順RT4Aを終了する(つまり登録解除要求処理手順を中断する)。
【0236】
これに対して、上述のステップSP101で否定結果を得た場合(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されていない場合)、ステップSP103で否定結果を得た場合(すなわち取得コンテンツ管理ファイルCfが異常であると判別された場合)、ステップSP104で否定結果を得た場合(すなわち登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの少なくとも1つがまだコンテンツ記憶部32に記憶されている場合)、登録/登録解除要求部35は、この非接続時処理手順RT4Aをエラー終了する。
【0237】
このような非接続時処理手順RT4Aにより、コンテンツ取得装置12は、非接続時の登録解除要求処理を行うようになされている。
【0238】
(2−2−2)接続時の登録解除要求処理手順
一方、コンテンツ提供装置11と接続されている状態で、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、コンテンツ取得装置12は、接続時要求処理手順RT4Bを開始し、最初のステップSP110において、登録/登録解除要求部35が、コンテンツ記憶部32に記憶されている完全性保障ファイルAfから、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDを検索して、次のステップSP111に移る。
【0239】
ステップSP111において、登録/登録解除要求部35は、検索の結果、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfから見付かったかどうかを判別する。
【0240】
このステップSP111で否定結果を得ると、このことは、接続されているコンテンツ提供装置11に関する情報が既に削除されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP112に移る。
【0241】
ステップSP112において、登録/登録解除要求部35は、接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送り、この接続時処理手順RT4Bを終了する。
【0242】
これに対して、上述のステップSP111で肯定結果を得ると、このことは、接続されているコンテンツ提供装置11に関する情報がまだ記憶されていることを意味し、このとき登録/登録解除要求部35は、ステップSP113に移る。
【0243】
以降、登録/登録解除要求部35は、ステップSP113〜ステップSP118において、第1の実施の形態の登録解除要求処理手順RT3のステップSP52〜ステップSP57と同様の処理を行う。
【0244】
すなわち、登録/登録解除要求部35は、ステップSP113〜ステップSP118において、接続されているコンテンツ提供装置11に関する情報を削除してから、接続されているコンテンツ提供装置11に対して、取得側装置IDとともに登録解除要求を送り、この接続時処理手順RT4Bを終了する。
【0245】
このような接続時処理手順RT4Bにより、コンテンツ取得装置12は、接続時の登録解除要求処理を行うようになされている。
【0246】
(3)第3の実施の形態
次に、第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態は、上述の第1及び第2の実施の形態とは異なる手順で登録解除要求を行う形態であり、以下、登録解除要求を主に説明する。因に、コンテンツ提供システム10のシステム構成、コンテンツ提供装置11及びコンテンツ取得装置12の機能構成については、第1の実施の形態と同様である。
【0247】
(3−1)登録解除要求
上述した第1及び第2の実施の形態では、コンテンツ取得装置12が、コンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータがコンテンツ記憶部32から削除されている場合に限り、コンテンツ提供装置11に登録解除の要求を行うようにした場合について説明した。この場合、実際には、ユーザにコンテンツデータの削除操作を強いることになる。
【0248】
そこで、この第3の実施の形態では、コンテンツ取得装置12が、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを全て削除したうえで、このコンテンツ提供装置11に登録解除の要求を行うようになされている。こうすることで、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの削除操作をユーザに強いることなく、ユーザに行わせる操作を一段と少なくすることができ、結果として、使い勝手を一段と向上させることができる。
【0249】
(3−2)登録解除要求処理手順
ここで、図14に示すフローチャートを用いて、この第3の実施の形態における登録解除要求処理手順RT5について具体的に説明する。この登録解除要求処理手順RT5は、第1の実施の形態の登録解除要求処理手順RT3に対して、ステップSP54で否定結果を得た場合に移るステップSP200とステップSP201が追加されただけであるので、この部分を中心に説明する。
【0250】
コンテンツ取得装置12は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11と接続されている状態で、このコンテンツ提供装置11に対する登録解除操作が行われると、この登録解除要求処理手順RT5を開始する。
【0251】
その後、ステップSP50、ステップSP51、ステップSP52、ステップSP53を経て、ステップSP54に移り、ステップSP54で否定結果を得たとする。このことは、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfが正常であると確認できた後、登録/登録解除要求部35が、この取得コンテンツ管理ファイルCfに記された管理情報の削除フラグが全て「1」(すなわち削除済)であるかどうかを判別した結果、削除フラグが「0」の管理情報が存在すること、つまり登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータの少なくとも1つがまだコンテンツ記憶部32に記憶されていることを意味する。
【0252】
このとき、登録/登録解除要求部35は、ステップSP200に移る。ステップSP200において、登録/登録解除要求部35は、この取得コンテンツ管理ファイルCfに記された管理情報の削除フラグが「0」のコンテンツデータ、つまり、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得してコンテンツ記憶部32に記憶されているコンテンツデータを、コンテンツ削除部43に削除させる。
【0253】
またこのとき登録/登録解除要求部35は、コンテンツ管理部33に、そのコンテンツデータの管理情報の削除フラグを「0」から「1」に、すなわち未削除から削除済に書き換えさせるとともに、更新利用条件を、この時点でのそのコンテンツデータの転送可能回数に書き換えさせることで、取得コンテンツ管理ファイルCfを更新させる。
【0254】
そして、登録/登録解除要求部53は、つづくステップSP201において、この取得コンテンツ管理ファイルCfの更新にともない、コンテンツ管理部33に、その取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性保障値を算出し直させて、完全性保障ファイルAfを更新させた後、再びステップSP52に戻る。
【0255】
このような登録解除要求処理手順RT5により、コンテンツ取得装置12は、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを削除したうえで、このコンテンツ提供装置11に対して登録解除を要求するようになされている。
【0256】
尚、ここでは、コンテンツ提供装置11に登録解除を要求するときに、このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータがまだコンテンツ記憶部32に記憶されている場合に、コンテンツ取得装置12がこのコンテンツデータを自動で削除するようにしたが、削除するかどうかをユーザに確認して、ユーザが許可した場合にのみ削除するようにしてもよい。ここで、ユーザが許可しなかった場合、処理を中止する。
【0257】
(4)第4の実施の形態
次に、上述した第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ提供システム10を、具体的なハードウェア構成により実現した第4の実施の形態について説明する。
【0258】
(4−1)コンテンツ転送システム
図15において100は、コンテンツ転送システムを示す。このコンテンツ転送システム100は、携帯型電話機101と、据置型オーディオプレイヤ102と、携帯型オーディオプレイヤ103とで構成され、携帯型電話機101と据置型オーディオプレイヤ102とがUSB(Universal Serial Bus)ケーブルUcを介して接続され、また据置型オーディオプレイヤ102と携帯型オーディオプレイヤ103とがUSBケーブルUcを介して接続される。
【0259】
ここで、このコンテンツ転送システム100が、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ提供システム10に対応するものであり、携帯型電話機101が、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ提供装置11、据置型オーディオプレイヤ102が、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ取得装置12に対応するものである。
【0260】
携帯型電話機101は、例えば、電話回線網を介してダウンロードした音楽データを記憶している。そしてこの携帯型電話機101は、自身に登録している据置型オーディオプレイヤ102とUSBケーブルUcを介して接続された状態で、例えば、接続された据置型オーディオプレイヤ102から音楽データの転送要求を受けると、この転送要求に応じて、自身が記憶している音楽データを、この据置型オーディオプレイヤ102に転送する(すなわち提供する)。
【0261】
据置型オーディオプレイヤ102は、自身が登録されている携帯型電話機101から転送されてきた音楽データを記憶して、ユーザ操作などに応じて再生する。また、据置型オーディオプレイヤ102は、携帯型電話機101から転送されてきた音楽データを、ユーザ操作などに応じて、USBケーブルUcを介して接続された携帯型オーディオプレイヤ103に転送し得るようになされている。
【0262】
(4−2)携帯型電話機のハードウェア構成
次に、図16を用いて携帯型電話機101の具体的なハードウェア構成について説明する。この携帯型電話機101は、筐体表面に設けられた各種操作キーでなる操作入力部110がユーザにより操作されると、操作入力部110から、その操作に応じた操作入力信号が入力処理部111に送られる。入力処理部111は、供給される操作入力信号を操作コマンドに変換して、これをバス112を介して中央処理ユニット(CPU:Central Processing Unit)113に送る。
【0263】
中央処理ユニット113は、ROM(Read Only Memory)114にあらかじめ記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムを、バス112を介してRAM(Random Access Memory)115に読み出す。
【0264】
そして中央処理ユニット113は、RAM115上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や入力処理部111から与えられる操作コマンドに応じた処理を実行する。
【0265】
実際上、中央処理ユニット113は、通話モード時、マイクロホン116でユーザの音声を集音して得られた音声信号を音声コーデック117によって音声データに変換する。そして中央処理ユニット113は、その音声データに変復調回路部118でスペクトラム拡散処理を施した後、送受信回路部119でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を順次施す。
【0266】
この結果として送受信回路部119から得られた音声信号が、アンテナ120から電話回線網の基地局(図示せず)に送信される。またこのときアンテナ120で受信された音声信号は、送受信回路部119で増幅されて周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理が順次施された後、変復調回路部118でスペクトラム逆拡散処理が施される。
【0267】
この結果として変復調回路部118から得られた音声データを、中央処理ユニット113は、音声コーデック117に送る。
【0268】
そして中央処理ユニット113は、音声コーデック117で音声データを音声信号に変換してスピーカ121に送る。この結果、スピーカ121から音声信号に基づく相手の音声が出力される。このようにして中央処理ユニット113は、ユーザと相手との音声通話を実現する。
【0269】
また中央処理ユニット113は、データ通信モード時、例えば表示処理部122を介してディスプレイ123に表示した画面上で購入対象の音楽データが指定されると、その音楽データの購入を要求する購入要求データを生成する。
【0270】
そして中央処理ユニット113は、その購入要求データに変復調回路部118でスペクトラム拡散処理を施した後、送受信回路部119でデジタルアナログ変換処理及び周波数変換処理を順次施す。
【0271】
この結果として送受信回路部119により得られた購入要求データの信号をアンテナ120から基地局経由でネットワーク上の図示しないサーバ装置に送信する。
【0272】
この結果、サーバ装置から基地局経由で送信されてくる音楽データの信号が、アンテナ120で受信され、送受信回路部119によって増幅されて周波数変換処理及びアナログデジタル変換処理が順次施された後、変復調回路部118でスペクトラム逆拡散処理が施される。
【0273】
この結果として変復調回路部118から得られた音楽データを、中央処理ユニット113は、メディアインタフェース124を介して、着脱可能な、不揮発性メモリで構成されるメディア125に送り記憶する。または装置内蔵の不揮発性メモリ(これを内蔵メモリとも呼ぶ)126に送り記憶する。
【0274】
その後、中央処理ユニット113は、ユーザにより操作入力部110を介して、音楽データの再生命令が入力されると、メディアインタフェース124を介して、メディア125から音楽データを読み出して、または内蔵メモリ126から音楽データを読み出して、音声コーデック117に送る。
【0275】
そして中央処理ユニット113は、音声コーデック117で音楽データを音楽信号に変換してスピーカ121(または図示しないヘッドホン)に送る。この結果、スピーカ121(または図示しないヘッドホン)から音楽信号に基づく音楽が出力される。
【0276】
さらに中央処理ユニット113は、USBケーブルUcによりこの携帯型電話機101が据置型オーディオプレイヤ102と接続されると、USBインタフェース127を介してこの据置型オーディオプレイヤ102と通信する。
【0277】
ここで、中央処理ユニット113は、据置型オーディオプレイヤ102から、この据置型オーディオプレイヤ102の装置IDとともに登録要求が送られてくると、これをUSBインタフェース127を介して受け取り、これに応じて、この装置IDを内蔵メモリ126に記憶することで登録する。
【0278】
また、中央処理ユニット113は、この携帯型電話機101に登録されている据置型オーディオプレイヤ102から、音楽データの転送要求が送られてくると、これをUSBインタフェース127を介して受け取り、これに応じて、メディア125または内蔵メモリ126から音楽データを読み出し、これをUSBインタフェース127を介して据置型オーディオプレイヤ102に送信(つまり転送)する。
【0279】
さらに、中央処理ユニット113は、据置型オーディオプレイヤ102から、この据置型オーディオプレイヤ102の装置IDとともに登録解除要求が送られてくると、これをUSBインタフェース127を介して受け取り、これに応じて、この装置IDを内蔵メモリ126から削除することで登録を解除する。
【0280】
さらに、この携帯型電話機101の例えば内蔵メモリ126には、携帯型電話機101ごとに固有の情報である電話番号が記憶され、中央処理ユニット113は、この電話番号を、通話、据置型オーディオプレイヤ102との間の相互認識などに用いる。
【0281】
さらにこの第4の実施の形態では、携帯型電話機101に対して、第1乃至第3の実施の形態の機能構成によるコンテンツ提供装置11の機能に応じたプログラムをROM114に記憶させておくようにする。
【0282】
すなわち、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ提供装置11が有する機能である、コンテンツ取得装置12の登録、登録解除、コンテンツデータの提供のそれぞれに応じたプログラムを、この携帯型電話機101のROM114に記憶させておく。
【0283】
これらのプログラムを中央処理ユニット113が実行することで、携帯型電話機101は、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ提供装置11と同様に機能することができる。
【0284】
すなわち、携帯型電話機101は、中央処理ユニット113を、コンテンツ提供装置11の登録/登録解除部23、コンテンツ提供制御部24と同様に機能させることができる。また携帯型電話機101は、内蔵メモリ126を、コンテンツ提供装置11の装置ID記憶部21及びコンテンツ記憶部22と同様に機能させることができる。さらに携帯型電話機101は、USBインタフェース127を、コンテンツ提供装置11の通信部20と同様に機能させることができる。
【0285】
尚、携帯型電話機101では、各機能に応じたプログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体(例えば、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカードなど)から、これらのプログラムを読み出して、内蔵メモリ126にインストールするようにしてもよい。因に、携帯型電話機101が、記録媒体から直接プログラムを読み出せない場合には、記録媒体を読取可能なドライブをUSBインタフェース127に接続して、このドライブを介して読み出すようにしてもよい。さらに携帯型電話機101では、有線または無線の各種ネットワークを介してこれらのプログラムを取得して、内蔵メモリ126にインストールするようにしてもよい。
【0286】
このようにして内蔵メモリ126にインストールされたプログラムを、中央処理ユニット113が実行する。
【0287】
(4−3)据置型オーディオプレイヤのハードウェア構成
次に、図17を用いてコンピュータとしての据置型オーディオプレイヤ102の具体的なハードウェア構成について説明する。この据置型オーディオプレイヤ102は、筐体表面やリモートコントローラ(図示せず)に設けられた各種操作キーでなる操作入力部130がユーザにより操作されると、操作入力部130から、その操作に応じた操作入力信号が入力処理部131に送られる。入力処理部131は、供給される操作入力信号を操作コマンドに変換して、これをバス132を介して中央処理ユニット(CPU)133に送る。
【0288】
中央処理ユニット133は、ROM134またはハードディスクドライブ(HDD:Hard Disc Drive)135にあらかじめ記憶された基本プログラムやアプリケーションプログラムなどの各種プログラムを、バス132を介してRAM136に読み出す。
【0289】
そして中央処理ユニット133は、RAM136上で展開した各種プログラムに従って全体を制御すると共に、所定の演算処理や入力処理部131から与えられる操作コマンドに応じた処理を実行する。
【0290】
実際上、中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、CDなどのメディア(図示せず)に記録された音楽データに対する録音命令が入力されると、メディアドライブ137によりメディアから音楽データを読み出して、データ処理回路138に送る。
【0291】
データ処理回路138は、メディアドライブ138から与えられた音楽データをそのまま、または圧縮符号化してハードディスクドライブ135に送る。この結果、その音楽データがハードディスクドライブ135に記憶される。
【0292】
また中央処理ユニット133は、ネットワーク通信処理部139及びネットワークインタフェース140を順次介してネットワークに接続することで、ネットワーク上のサーバ装置(図示せず)と通信する。
【0293】
そして中央処理ユニット133は、例えば表示処理部141を介してディスプレイ142に表示した画面上で購入対象の音楽データが指定されると、その音楽データの購入をネットワーク上のサーバ装置に要求する。
【0294】
この結果、サーバ装置からネットワーク経由で音楽データが送信されてくると、中央処理ユニット133は、これをネットワークインタフェース140及びネットワーク通信処理部139で受信して、ハードディスクドライブ135に送る。この結果、購入した音楽データがハードディスクドライブ135に記憶される。
【0295】
さらに中央処理ユニット133は、USBケーブルUcによりこの据置型オーディオプレイヤ102が携帯型電話機101と接続されると、USBインタフェース143を介してこの携帯型電話機101と通信する。
【0296】
ここで、中央処理ユニット113は、ユーザにより操作入力部130を介して、この携帯型電話機101に対して据置型オーディオプレイヤ102の登録を要求する命令が入力されると、ROM134から据置型オーディオプレイヤごとに固有の装置IDを読み出して、この装置IDとともに登録要求をUSBインタフェース143を介して携帯型電話機101に送る。
【0297】
さらに中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、この携帯型電話機101に対して据置型オーディオプレイヤ102の登録解除を要求する命令が入力されると、ROM134から据置型オーディオプレイヤの装置IDを読み出して、この装置IDとともに登録解除要求をUSBインタフェース143を介して携帯型電話機101に送る。
【0298】
さらに中央処理ユニット133は、この携帯型電話機101から送られてくる音楽データのリストを、USBインタフェース143を介して受信し、このリストを表示処理部141を介してディスプレイ142に表示する。そして中央処理ユニット133は、このリストから取り込みたい音楽データが指定されると、その音楽データの転送要求をUSBインタフェース143を介して携帯型電話機101に送る。
【0299】
この結果、携帯型電話機101から音楽データが送信されてくると、中央処理ユニット133は、これをUSBインタフェース143で受信して、ハードディスクドライブ135に送る。この結果、その音楽データがハードディスクドライブ135に記憶される。
【0300】
ここで、中央処理ユニット133は、携帯型電話機101から取り込んだ音楽データを、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ取得装置12と同様にして、取得コンテンツ管理ファイルCfで管理する。因に、図18に示すように、この場合の提供側装置ID、つまり携帯型電話機101側の装置IDは、その電話番号(例えば「090********」)とする。
【0301】
さらに中央処理ユニット133は、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ取得装置12と同様にして、取得コンテンツ管理ファイルCfごとに完全性保障値を算出して、これを図19に示すように、取得コンテンツ管理ファイルCfに記された提供側装置ID(つまり電話番号)とともに完全性保障ファイルAfに記すようになされている。
【0302】
さらに、中央処理ユニット113は、取り込んだ各音楽データに対するラインセンス管理も行う。
【0303】
また一方で、中央処理ユニット133は、USBケーブルUcによりこの据置型オーディオプレイヤ102が携帯型オーディオプレイヤ103と接続されると、USBインタフェース143を介してこの携帯型オーディオプレイヤ103と通信する。
【0304】
ここで、中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、ハードディスクドライブ135内の音楽データが指定され、転送命令が入力されると、ハードディスクドライブ135からその音楽データを読み出して、USBインタフェース143を介して携帯型オーディオプレイヤ103に送信(つまり転送)する。
【0305】
さらに中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、ハードディスクドライブ135内の音楽データが指定され、削除命令が入力されると、ハードディスクドライブ135からその音楽データを削除する。
【0306】
さらに中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、ハードディスクドライブ135内の音楽データが指定され、再生命令が入力されると、ハードディスクドライブ135からその音楽データを読み出して、データ処理回路138に送る。
【0307】
データ処理回路138は、その音楽データに対して、復号処理、デジタルアナログ変換処理及び増幅処理などの再生処理を施すことにより音楽信号に変換してスピーカ144に送る。この結果、スピーカ144から音楽信号に基づく音楽が出力される。
【0308】
さらに中央処理ユニット133は、ユーザにより操作入力部130を介して、メディア(図示せず)に記録された音楽データに対する再生命令が入力されると、メディアドライブ137によりメディアから音楽データを読み出して、データ処理回路138に送る。
【0309】
データ処理回路138は、その音楽データに対して、復号処理、デジタルアナログ変換処理及び増幅処理などの再生処理を施すことにより音楽信号に変換してスピーカ144に送る。この結果、スピーカ144から音楽信号に基づく音楽が出力される。
【0310】
さらに中央処理ユニット133は、各種プログラムの実行結果(例えば、登録要求、登録解除要求、音楽データの取得、転送、削除、再生など)に応じた画面データを生成して、これを表示処理部141を介してディスプレイ142に送る。この結果、ディスプレイ142に、各種プログラムの実行結果に応じた画面が表示される。
【0311】
さらにこの第4の実施の形態では、据置型オーディオプレイヤ102に対して、第1乃至第3の実施の形態の機能構成によるコンテンツ取得装置12の機能に応じたプログラムをROM134またはハードディスクドライブ135に記憶させておくようにする。
【0312】
すなわち、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ取得装置12が有する機能である、コンテンツ提供装置11への登録要求、登録解除要求、コンテンツ提供装置11からのコンテンツデータの取得、取得したコンテンツデータの削除のそれぞれに応じたプログラムを、この据置型オーディオプレイヤ102のROM134またはハードディスクドライブ135に記憶させておく。
【0313】
これらのプログラムを中央処理ユニット133が実行することで、据置型オーディオプレイヤ102は、第1乃至第3の実施の形態のコンテンツ取得装置12により実行された登録処理手順、登録解除要求処理手順、コンテンツデータ取得処理手順、コンテンツデータ削除処理手順と同様の手順で、登録要求、登録解除要求、コンテンツデータの取得、コンテンツデータの削除を行うことができる。
【0314】
ゆえに、据置型オーディオプレイヤ102は、操作入力部130及び入力処理部131を、コンテンツ取得装置12の操作部34と同様に機能させることができる。また据置型オーディオプレイヤ102は、中央処理ユニット133を、コンテンツ取得装置12のコンテンツ管理部33、登録/登録解除要求部35、コンテンツ取得制御部37、コンテンツ再生制御部38、コンテンツ転送制御部40、ライセンス管理部42、コンテンツ削除部43と同様に機能させることができる。
【0315】
また、据置型オーディオプレイヤ102は、ROM134を、コンテンツ取得装置12の装置ID記憶部31と同様に機能させることができる。さらに据置型オーディオプレイヤ102は、ハードディスクドライブ135をコンテンツ取得装置12のコンテンツ記憶部32と同様に機能させることができる。
【0316】
さらに、据置型オーディオプレイヤ102は、データ処理回路138及びスピーカ144を、コンテンツ取得装置12の再生部39と同様に機能させることができる。さらに据置型オーディオプレイヤ102は、表示処理部141及びディスプレイ142を、コンテンツ取得装置12の表示部36と同様に機能させることができる。
【0317】
さらに、据置型オーディオプレイヤ102は、USBインタフェース143を、コンテンツ取得装置12の提供装置用通信部30及び外部装置用通信部41と同様に機能させることができる。
【0318】
尚、据置型オーディオプレイヤ102では、各機能に応じたプログラムが記録されたコンピュータ読取可能な記録媒体(例えば、CD、DVD、メモリカードなど)から、メディアドライブ137によりこれらのプログラムを読み出して、ハードディスクドライブ135にインストールするようにしてもよい。因に、据置型オーディオプレイヤ102が、記録媒体から直接プログラムを読み出せない場合には、記録媒体を読取可能なドライブをUSBインタフェース143に接続して、このドライブを介して読み出すようにしてもよい。さらに据置型オーディオプレイヤ102では、通信処理部139及びネットワークインタフェース140により有線または無線の各種ネットワークを介してこれらのプログラムを取得して、ハードディスクドライブ135にインストールするようにしてもよい。
【0319】
かくして、この第4の実施の形態でも、上述した第1乃至第3の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0320】
因に、この第4の実施の形態における携帯型電話機101のハードウェア構成は、一例であり、コンテンツ提供装置11と同様の機能を実現できるハードウェア構成であれば、この他種々のハードウェア構成でもよい。また同様に、据置型オーディオプレイヤ102のハードウェア構成も、一例であり、コンテンツ取得装置12と同様の機能を実現できるハードウェア構成であれば、この他種々のハードウェア構成でもよい。
【0321】
(5)他の実施の形態
尚、上述した第3の実施の形態では、コンテンツ取得装置12が、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11と接続されていない状態で、登録解除操作が行われると、このコンテンツ提供装置11に関する情報(このコンテンツ提供装置11から取得したコンテンツデータを含む)を削除した状態で、一旦登録解除要求処理を中断し、その後、このコンテンツ提供装置11と接続されている状態で、登録解除操作が行われると、登録解除要求処理を再開して、直ちに、このコンテンツ提供装置11に登録解除要求を送るようにした場合について述べた。
【0322】
本発明はこれに限らず、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11と接続されていない状態で、登録解除操作が行われた場合には、このコンテンツ提供装置11に関する情報を削除するのとは別に、このコンテンツ提供装置12の提供側装置IDを未要求情報としてコンテンツ記憶部32に記憶しておき、その後、この未要求情報と同一の提供側装置IDを持つコンテンツ提供装置11と接続された時点で、自動的に、このコンテンツ提供装置11に登録解除要求を送るようにしてもよい。
【0323】
このようにすれば、登録解除要求処理の中断から再開までを自動化することができるので、結果として、使い勝手を一段と向上させることができる。
【0324】
また、上述した第1乃至第3の実施の形態では、取得コンテンツ管理ファイルCfに記されるコンテンツデータごとの管理情報に含まれる更新利用条件を、対応するコンテンツデータが削除される時点でのライセンス情報から抽出した更新利用条件で書き換えるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、対応するコンテンツデータのライセンス情報に含まれる更新利用条件が更新されるごとに、その更新された更新利用条件で、そのコンテンツデータの管理情報に含まれる更新利用条件を書き換えるようにしてもよい。
【0325】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、更新利用条件を転送可能回数とした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、再生可能回数、再生可能時間などを、更新利用条件としてもよい。また、この更新利用条件を、コンテンツ取得装置12側で、あらかじめ決められた条件に適宜設定するようにしてもよい。
【0326】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、取得したコンテンツデータごとの管理情報に、そのコンテンツデータが削除されているかどうかを示す削除情報として、「0」または「1」の数値で示される削除フラグを用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、「未削除」または「削除済」の文字で削除されているかどうかが示される削除情報など、削除されているかどうかを示すことができる情報であれば、この他種々の情報を削除情報として用いるようにしてもよい。
【0327】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、各処理の最初に、処理対象となる取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出し、この読み出した取得コンテンツ管理ファイルCfに対してのみ完全性を検証するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、各処理の最初に、全ての取得コンテンツ管理ファイルCfを読み出して、この読み出した全ての取得コンテンツ管理ファイルCfの完全性を検証するようにしてもよい。この場合、全ての取得コンテンツ管理ファイルCfが正常である場合にのみ、処理を継続するようにすればよい。
【0328】
さらに上述した第1の実施の形態では、コンテンツデータ取得処理手順及び登録解除要求処理手順において、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが完全性保障ファイルAfに記されているかどうかで、そのコンテンツ提供装置11の提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されているかどうか確認するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、実際に、提供側装置IDをキーにして、コンテンツ記憶部32から取得コンテンツ管理ファイルCfを検索することで、その提供側装置IDが記された取得コンテンツ管理ファイルCfがコンテンツ記憶部32に記憶されているかどうか確認するようにしてもよい。
【0329】
さらに、上述した第1の実施の形態では、コンテンツデータ取得処理手順において、接続されているコンテンツ提供装置11の提供側装置IDをキーにして、処理対象の取得コンテンツ管理ファイルCfを検索するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、コンテンツ提供装置11から提供されるコンテンツデータの提供側コンテンツIDが、コンテンツデータだけでなく提供側のコンテンツ提供装置11も識別できるような情報であるならば、すなわち同じコンテンツデータであっても提供元が違えば異なるような情報であるならば、提供側装置IDの代わりに、取得しようとしているコンテンツデータの提供側コンテンツIDをキーにして、処理対象の取得コンテンツ管理ファイルCfを検索するようにしてもよい。
【0330】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、コンテンツ取得装置12のコンテンツ記憶部32に、取得コンテンツ管理ファイルCf、完全性保障値を算出するときの暗号鍵、完全性保障ファイルAfをコンテンツデータともに記憶するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、コンテンツ記憶部32とは別の記憶部を設けて、これらのうちのいくつかを、この記憶部に記憶させるようにしてもよいし、それぞれ別々の記憶部を設けて、各記憶部に別々に記憶させるようにしてもよい。特に、完全性保障値を算出するときの暗号鍵や、完全性保障ファイルAfのように、外部から隠蔽する必要のある情報については、外部からのアクセスを困難にした記憶部を設けて、これに記憶させることが望ましく、そうしてもよい。第4の実施の形態についても同様である。
【0331】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、取得コンテンツ管理ファイルCfに、コンテンツデータごとの管理情報として、取得側コンテンツID、提供側コンテンツID、削除フラグ、更新利用条件が記されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、これら以外の情報が追加で記されるようになされていてもよいし、これらのうちのいくつかが取り除かれていてもよい。要は、コンテンツデータごとに、個別に管理できる情報であればよく、コンテンツ取得装置12側での管理方法に応じた管理情報であればよい。
【0332】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、コンテンツ取得装置12が、コンテンツ提供装置12から取得したコンテンツデータを、取得コンテンツ管理ファイルCfにより管理するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、データベースなどにより管理するようにしてもよい。同様に、コンテンツ提供装置11側も、装置の登録を、装置登録管理ファイルDfではなく、データベースなどにより管理するようにしてもよい。特に、コンテンツ提供装置11側では、できる限り処理付加の小さい管理方法が望ましい。
【0333】
さらに、上述した第1乃至第4の実施の形態では、コンテンツデータとして、例えば音楽データを扱う装置に、本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、映像データ、テキストデータ、プログラムデータなど、この他種々のコンテンツデータを扱う装置に適用することが可能であり、また適用してもよい。
【0334】
さらに、上述した第1乃至第3の実施の形態では、コンテンツ提供装置11とコンテンツ取得装置12とが有線で接続されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、それぞれに、所定方式の無線通信部を設けて、無線で通信するようにしてもよい。また、それぞれに、インターネットなどのネットワークを介して通信し得る有線通信部もしくは無線通信部を設けて、遠隔地から登録、登録解除を行うことができるようにしてもよい。第4の実施の形態についても同様である。
【0335】
さらに、上述した第4の実施の形態では、コンテンツ提供装置11としての携帯型電話機101と、コンテンツ取得装置12としての据置型オーディオプレイヤ102に本発明を適用したが、本発明はこれに限らず、コンテンツ提供装置11としての機能を持つその他種々の装置(例えば、携帯型オーディオプレイヤ、ノートブック型パーソナルコンピュータ、NAS(Network Attached Storage)、ゲーム機、PDA(Persona Digital Assistant)など)に適用してもよいし、またコンテンツ取得装置12としての機能を持つその他種々の装置(例えば、パーソナルコンピュータ、サーバ装置、ゲーム機など)に適用してもよい。
【0336】
さらに、本発明は、上述した第1乃至第4の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態に限定されるものではなく、これら第1乃至第4の実施の形態及びここまで説明した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた形態、もしくは一部を抽出した形態にもその適用範囲が及ぶものである。
【0337】
すなわち、例えば、第2の実施の形態と第3の実施の形態とを組み合わせることで、コンテンツ取得装置12が、登録解除の要求先となるコンテンツ提供装置12と接続されていない場合に、このコンテンツ提供装置12から取得して記憶しているコンテンツデータを自動削除したうえで、登録解除要求処理を中断するなどしてもよい。また、ここまで説明した第1乃至第3の実施の形態に対する他の実施の形態を、第4の実施の形態に組み合わせるなどしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0338】
本発明は、例えば、機器間で権利保護されたコンテンツデータを遣り取りするシステム、そのシステムを構成する装置で広く利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0339】
【図1】第1の実施の形態の概要となるコンテンツ取得装置の構成を示す略線図である。
【図2】第1の実施の形態の具体例となるコンテンツ提供システムの構成を示す略線図である。
【図3】第1の実施の形態の具体例となるコンテンツ提供装置の機能構成を示すブロック図である。
【図4】装置登録管理ファイルの構成を示す略線図である。
【図5】第1の実施の形態の具体例となるコンテンツ取得装置の機能構成を示すブロック図である。
【図6】取得コンテンツ管理ファイルの構成を示す略線図である。
【図7】完全性保障ファイルの構成を示す略線図である。
【図8】登録処理手順を示すシーケンスチャートである。
【図9】コンテンツデータ取得処理手順を示すフローチャートである。
【図10】コンテンツデータ削除処理手順を示すフローチャートである。
【図11】登録解除要求処理手順を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態における非接続時処理手順を示すフローチャートである。
【図13】第2の実施の形態における接続時処理手順を示すフローチャートである。
【図14】第3の実施の形態における登録解除要求処理手順を示すフローチャートである。
【図15】第4の実施の形態におけるデータ転送システムの構成を示す略線図である。
【図16】携帯型電話機のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図17】据置型オーディオプレイヤのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図18】第4の実施の形態における取得コンテンツ管理ファイルの構成を示す略線図である。
【図19】第4の実施の形態における完全性保障ファイルの構成を示す略線図である。
【符号の説明】
【0340】
1、11……コンテンツ取得装置、2、12……コンテンツ提供装置、3、20……通信部、4……記憶部、5……登録解除要求部、10……コンテンツ提供システム、11……コンテンツ提供装置、12……コンテンツ取得装置、22、32……コンテンツ記憶部、30…提供装置用通信部、33……コンテンツ管理部、35……登録/登録解除要求部、43……コンテンツ削除部、Cf……取得コンテンツ管理ファイル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツ提供装置に登録されることで当該コンテンツ提供装置から提供されるコンテンツデータの取得が可能となるコンテンツ取得装置であって、
上記コンテンツ提供装置と通信する通信部と、
上記通信部を介して上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータを記憶する記憶部と、
上記記憶部に、上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータが記憶されていない場合に限り、上記通信部を介して上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する登録解除要求部と
を具えることを特徴とするコンテンツ取得装置。
【請求項2】
上記記憶部に記憶されている上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータを削除するコンテンツ削除部を具える
ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項3】
上記コンテンツデータごとに固有のコンテンツ識別情報が含まれる管理情報を、上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータごとに生成して、当該管理情報により、当該コンテンツデータを個別に管理するコンテンツ管理部を具える
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項4】
上記登録解除要求部は、
上記記憶部に記憶されている上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータを上記コンテンツ削除部に削除させてから、上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する
ことを特徴とする請求項2に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項5】
上記管理情報には、上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータが上記記憶部から削除されているかどうかを示す削除情報が含まれる
ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項6】
上記登録解除要求部は、
上記コンテンツ提供装置と通信できない状態のときには、上記記憶部に記憶されている上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータを上記コンテンツ削除部に削除させておき、上記コンテンツ提供装置と通信できる状態になってから、上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する
ことを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項7】
さらに上記管理情報には、上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータの利用条件のうちの更新される利用条件が含まれ、
上記コンテンツ管理部は、
上記コンテンツ削除部により、上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータが上記記憶部から削除されると、当該コンテンツデータの管理情報に削除時の利用条件をそのまま残して、再び同一のコンテンツデータが取得されたときに、当該コンテンツデータに削除時の利用条件を引き継がせる
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項8】
上記管理情報が生成されていないコンテンツデータ、もしくは上記管理情報に含まれる上記削除情報に削除されていることが示されているコンテンツデータのみ、上記コンテンツ提供装置から取得するコンテンツ取得制御部を具える
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項9】
上記登録解除要求部は、
上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータごとの管理情報に含まれる削除情報の全てが、削除されていることを示している場合に限り、上記通信部を介して上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する
ことを特徴とする請求項5に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項10】
上記更新される利用条件は、
上記コンテンツ提供装置から取得したコンテンツデータを外部に転送できる回数を示す
ことを特徴とする請求項7に記載のコンテンツ取得装置。
【請求項11】
コンテンツ提供装置に登録されることで当該コンテンツ提供装置から提供されるコンテンツデータの取得が可能となるコンテンツ取得装置の登録解除方法であって、
上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータを記憶する記憶部に、上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータが記憶されていない場合に限り、上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する
ことを特徴とする登録解除方法。
【請求項12】
コンテンツ提供装置に登録されることで当該コンテンツ提供装置から提供されるコンテンツデータの取得が可能となるコンピュータに対して、
通信部を介して上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータを記憶する記憶部に、上記コンテンツ提供装置から取得した上記コンテンツデータが記憶されていない場合に限り、登録解除要求部が上記通信部を介して上記コンテンツ提供装置に上記登録の解除を要求する処理
を実行させるための登録解除プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−176171(P2009−176171A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−15701(P2008−15701)
【出願日】平成20年1月26日(2008.1.26)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】