説明

コンテンツ通信システム、コンテンツ出力装置、USB装置、およびコンテンツ処理装置

【課題】コンテンツ通信システム、コンテンツ出力装置、USB装置、およびコンテンツ処理装置を提供すること。
【解決手段】コンテンツ出力装置から第1の鍵で暗号化されたコンテンツデータがUSB通信により入力される第1のUSB通信部と、前記第1のUSB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第1の鍵で復号する復号部と、前記復号部により復号されたコンテンツデータを、他のUSB装置を介してコンテンツ処理装置に送信する送信部と、第2の乱数を生成する第2の乱数生成部と、楕円暗号用の第1の原点座標を前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数と乗算する第2の乗算部と、前記コンテンツ出力装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第1の乱数に、前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第2の鍵取得部と、をUSB装置に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツ通信システム、コンテンツ出力装置、USB装置、およびコンテンツ処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近日、地上波、ケーブル、および衛星などを利用するデジタル放送と共に、著作権付きコンテンツが幅広く普及している。この著作権付きコンテンツを有する情報処理装置は、一般に、DTCP(digital transmission content protection)などの認可されたDRM(Digital Rights Management)機能によってコンテンツを保護して伝送する必要がある。なお、複数の情報処理装置がコンテンツを共有するための方法については例えば特許文献1に記載されている。
【0003】
また、コンテンツの伝送媒体に関する規格も多様化している。例えば、近日では、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394ケーブル、イーサーケーブル、およびIEEE802.11a/b/gなどに加え、近距離無線通信のNFC(Near Field Communication)規格やアンテナ同軸線上の通信も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−155332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、DRM機能の情報処理装置への実装は、ハードウェアおよびソフトウェアの負担を増大させるという問題があった。また、新たに提案される規格を考慮して情報処理装置を設計することも困難であった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、コンテンツ出力装置およびコンテンツ処理装置などの情報処理装置の構成の簡素化を図りつつ、多様な通信方式でコンテンツの送受信を行うことが可能な、新規かつ改良されたコンテンツ通信システム、コンテンツ出力装置、USB装置、およびコンテンツ処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、コンテンツデータを第1の鍵で暗号化して出力するコンテンツ出力装置と、前記コンテンツ出力装置から前記第1の鍵で暗号化されたコンテンツデータがUSB通信により入力される第1のUSB通信部、前記第1のUSB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第1の鍵で復号する復号部、および、前記復号部により復号されたコンテンツデータを所定の通信方式で送信する送信部、を有する第1のUSB装置と、前記第1のUSB装置から送信されたコンテンツデータを受信する受信部、前記受信部により受信されたコンテンツデータを第2の鍵で暗号化する暗号化部、および、前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータをUSB通信により出力する第2のUSB通信部、を有する第2のUSB装置と、前記第2のUSB装置から入力されたコンテンツデータを前記第2の鍵で復号するコンテンツ処理装置と、を備え、前記第1の鍵は、前記コンテンツ出力装置および前記第1のUSB装置の双方が生成した乱数に基づいて生成された前記コンテンツ出力装置と前記第1のUSB装置の共有鍵であり、前記第2の鍵は、前記コンテンツ処理装置および前記第2のUSB装置の双方が生成した乱数に基づいて生成された前記コンテンツ処理装置と前記第2のUSB装置の共有鍵である、コンテンツ通信システムが提供される。
【0008】
前記第1のUSB装置は、前記復号部により復号されたコンテンツデータを、所定の著作権保護技術に従って暗号化する著作権暗号化部をさらに備え、前記第2のUSB装置は、前記受信部により受信されたコンテンツデータを前記著作権保護技術に従って復号する著作権復号部をさらに備えてもよい。
【0009】
前記コンテンツ出力装置は、第1の乱数を生成する第1の乱数生成部、前記第1のUSB装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数と乗算する第1の乗算部、および、前記第1のUSB装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第2の乱数に、前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第1の鍵取得部、を有してもよい。
【0010】
前記第1のUSB装置は、前記第2の乱数を生成する第2の乱数生成部、前記第1の原点座標を前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数と乗算する第2の乗算部、および、前記コンテンツ出力装置の前記第1の乗算部により前記第1の原点座標が乗算された前記第1の乱数に、前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第2の鍵取得部、を有してもよい。
【0011】
前記コンテンツ処理装置は、第3の乱数を生成する第3の乱数生成部、前記第2のUSB装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数と乗算する第3の乗算部、および、前記第2のUSB装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第4の乱数に、前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第3の鍵取得部、を有してもよい。
【0012】
前記第2のUSB装置は、前記第4の乱数を生成する第4の乱数生成部、前記第2の原点座標を前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数と乗算する第4の乗算部、および、前記コンテンツ処理装置の前記第3の乗算部により前記第2の原点座標が乗算された前記第3の乱数に、前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第4の鍵取得部、を有してもよい。
【0013】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンテンツデータを第1の鍵で暗号化する暗号化部と、前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータを、入力されたコンテンツデータを前記第1の暗号鍵で復号して他のUSB装置を介してコンテンツ処理装置に送信するUSB装置に、USB通信により出力するUSB通信部と、第1の乱数を生成する第1の乱数生成部と、前記USB装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数と乗算する第1の乗算部と、前記USB装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第2の乱数に、前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第1の鍵取得部と、を備えるコンテンツ出力装置が提供される。
【0014】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンテンツ出力装置から第1の鍵で暗号化されたコンテンツデータがUSB通信により入力される第1のUSB通信部と、前記第1のUSB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第1の鍵で復号する復号部と、前記復号部により復号されたコンテンツデータを、他のUSB装置を介してコンテンツ処理装置に送信する送信部と、第2の乱数を生成する第2の乱数生成部と、前記コンテンツ出力装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数と乗算する第2の乗算部と、前記コンテンツ出力装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第1の乱数に、前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第2の鍵取得部と、を備えるUSB装置が提供される。
【0015】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他のUSB装置からコンテンツデータを受信するUSB装置から、第2の鍵で暗号化されたコンテンツデータが入力されるUSB通信部と、前記USB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第2の鍵で復号する復号部と、第2の乱数を生成する第2の乱数生成部と、第3の乱数を生成する第3の乱数生成部と、前記USB装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数と乗算する第3の乗算部と、前記USB装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第4の乱数に、前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第3の鍵取得部と、を備えるコンテンツ処理装置が提供される。
【0016】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、他のUSB装置から送信されたコンテンツデータを受信する受信部と、前記受信部により受信されたコンテンツデータを第2の鍵で暗号化する暗号化部と、前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータを、前記第2の鍵でコンテンツデータを復号するコンテンツ処理装置に、USB通信により出力する第2のUSB通信部と、第4の乱数を生成する第4の乱数生成部と、前記コンテンツ処理装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数と乗算する第4の乗算部と、前記コンテンツ処理装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第3の乱数に、前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第4の鍵取得部と、を備えるUSB装置が提供される。
【発明の効果】
【0017】
以上説明したように本発明にかかるコンテンツ通信システム、コンテンツ出力装置、USB装置、およびコンテンツ処理装置によれば、コンテンツ出力装置およびコンテンツ処理装置などの情報処理装置の構成の簡素化を図りつつ、多様な通信方式でコンテンツの送受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施形態によるコンテンツ通信システムの構成を示した説明図である。
【図2】コンテンツ通信システムのより詳細な構成を示した説明図である。
【図3】第1の構成例によるコンテンツ出力装置を示した機能ブロック図である。
【図4】第2の構成例によるコンテンツ出力装置を示した機能ブロック図である。
【図5】コンテンツ処理装置の構成例を示した機能ブロック図である。
【図6】ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部204の構成を示した説明図である。
【図7】第1のローカル鍵を取得するために行うUSB通信の流れを示した説明図である。
【図8】ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部の構成を示した説明図である。
【図9】変形例によるコンテンツ通信システムの構成を示した説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0020】
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.コンテンツ通信システムの構成
2.コンテンツ出力装置の構成
3.コンテンツ処理装置の構成
4.ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部の構成および動作
5.コンテンツ通信システムの変形例
6.まとめ
【0021】
<1.コンテンツ通信システムの構成>
まず、図1および図2を参照し、本発明の実施形態によるコンテンツ通信システム1について概略的に説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施形態によるコンテンツ通信システム1の構成を示した説明図である。図1に示したように、本発明の実施形態によるコンテンツ通信システム1は、コンテンツ出力装置10と、送信側のUSB装置20と、受信側のUSB装置30と、コンテンツ処理装置40と、を備える。
【0023】
コンテンツ出力装置10は、USB装置20が装着されており、記憶しているコンテンツデータまたは取得したコンテンツデータをUSB装置20に出力する。USB装置20は、コンテンツ出力装置10から入力されたコンテンツデータを、USB装置30に対して所定の通信方式で送信する。
【0024】
USB装置30は、USB装置20から送信されたコンテンツデータを受信し、コンテンツ処理装置40へ出力する。コンテンツ処理装置40は、装着されているUSB装置30からコンテンツデータが入力され、入力されたコンテンツデータを例えば再生する。
【0025】
ここで、USB装置20およびUSB装置30間の通信としては、IEEE1394ケーブル、イーサーケーブル、IEEE802.11a/b/g、近距離無線通信のNFC規格、またはアンテナ同軸線通信など、多様な通信が挙げられる。
【0026】
このように、本発明の実施形態によるコンテンツ通信システム1によれば、コンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40間の通信は、USB装置20およびUSB装置30を介して行われる。このため、コンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40にUSB装置20およびUSB装置30を装着することにより、コンテンツデータを多様な通信方式で伝送することが可能となる。
【0027】
なお、図1においては、コンテンツ出力装置10が家庭用映像処理装置であって、コンテンツ処理装置40が映像表示装置である例を示しているが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、コンテンツ出力装置10は、PC(Personal Computer)、PDA(Personal Digital Assistants)、家庭用ゲーム機器、家電機器、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。同様に、コンテンツ処理装置40は、PC、家庭用映像処理装置(DVDレコーダ、ビデオデッキなど)、PDA、家庭用ゲーム機器、家電機器、携帯電話、PHS、携帯用音楽再生装置、携帯用映像処理装置、携帯用ゲーム機器などの情報処理装置であってもよい。
【0028】
また、コンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40間で伝送されるコンテンツデータは、音楽、講演およびラジオ番組などの音楽データや、映画、テレビジョン番組、ビデオプログラム、写真、文書、絵画および図表などの映像データや、ゲームおよびソフトウェアなどであってもよい。
【0029】
図2は、コンテンツ通信システム1のより詳細な構成を示した説明図である。図2に示したように、コンテンツ出力装置10は、ローカル暗号処理部104およびUSB通信部108を備え、USB装置20は、ローカル復号処理部204、USB通信部208、DTCP−IP暗号化部216、およびMAC・PHY処理部220を備える。また、USB装置30は、ローカル暗号処理部304、USB通信部308、DTCP−IP暗号化部316、およびMAC・PHY処理部320を備え、コンテンツ処理装置40は、ローカル復号処理部404およびUSB通信部408を備える。
【0030】
コンテンツ出力装置10のローカル暗号処理部104は、USB装置20との間で共有している第1のローカル鍵を用いてコンテンツデータを暗号化する。この第1のローカル鍵の共有のための手順については「5.ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部の構成および動作」において説明する。
【0031】
また、コンテンツ出力装置10のUSB通信部108は、USB装置20のUSB通信部208と通信可能に接続されており、ローカル暗号処理部104により暗号化されたコンテンツデータをUSB通信部208へ出力する。
【0032】
USB装置20のローカル復号処理部204(復号部)は、コンテンツ出力装置10からUSB通信部208に入力されたコンテンツデータを、コンテンツ出力装置10との間で共有している第1のローカル鍵を用いて復号する。そして、USB装置20のDTCP−IP暗号化部216(著作権暗号化部)が、ローカル復号処理部204により復号されたコンテンツデータをDTCP−IPに従って暗号化する。MAC・PHY処理部220(送信部)は、DTCP−IP暗号化部216により暗号化されたコンテンツデータを所定の通信方式に従って信号処理し、USB装置30へ送信する。
【0033】
USB装置30のMAC・PHY処理部320(受信部)は、USB装置20から送信された信号の受信および信号処理を行う。そして、USB装置30のDTCP−IP復号部316(著作権復号部)は、MAC・PHY処理部320により信号処理されたコンテンツデータをDTCP−IPに従って復号する。さらに、ローカル暗号処理部304(暗号化部)が、コンテンツ処理装置40との間で共有している第2のローカル鍵を用い、DTCP−IP復号部316により復号されたコンテンツデータを暗号化する。
【0034】
また、USB装置30のUSB通信部308は、コンテンツ処理装置40のUSB通信部408と通信可能に接続されており、ローカル暗号処理部304により暗号化されたコンテンツデータをUSB通信部408へ出力する。
【0035】
コンテンツ処理装置40のローカル復号処理部404は、USB装置20からUSB通信部408に入力されたコンテンツデータを、USB装置30との間で共有している第2のローカル鍵を用いて復号する。これにより、コンテンツ処理装置40は、復号されたコンテンツデータの表示、再生、および記録などの処理を行うことが可能となる。
【0036】
<2.コンテンツ出力装置の構成>
続いて、図3を参照して第1の構成例によるコンテンツ出力装置10Aについて説明し、図4を参照して第2の構成例によるコンテンツ出力装置10Bについて説明する。
【0037】
(第1の構成例)
図3は、第1の構成例によるコンテンツ出力装置10Aを示した機能ブロック図である。このコンテンツ出力装置10Aは映像記録装置としての機能を有する。
【0038】
具体的には、第1の構成例によるコンテンツ出力装置10Aは、ローカル暗号処理部104と、USB通信部108と、PCI(peripheral component interconnect)バス110と、デジタルチューナ112と、MPEG(moving picture expert group)デコーダ116と、ベースバンド画像処理部120と、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)端子124と、アナログ端子(IN)128と、ビデオデコーダ132と、ビデオエンコーダ136と、アナログ端子(OUT)140と、MPEGエンコーダ144と、CPU(Central Processing Unit)148と、IR(赤外線)リモートコントローラ152と、イーサネット(登録商標)端子156と、HDD(Hard Disk Drive)160とを備え、光ディスク164を装着可能である。
【0039】
デジタルチューナ112は、例えばアンテナにより受信された放送波が入力され、放送波から1のチャンネルのコンテンツデータを抽出し、トランスポートストリームとしてMPEGデコーダ116に供給する。
【0040】
MPEGデコーダ116は、デジタルチューナ112から入力されたトランスポートストリームを復元し、ベースバンド信号を得る。ベースバンド画像処理部120は、MPEGデコーダ116において得られたベースバンド信号に対して画像処理を施し、画像処理後の信号はHDMI端子124を介して外部へ出力される。
【0041】
なお、デジタルチューナ112において得られたコンテンツデータのトランスポートストリームを、例えば、MPEGデコーダ116およびPCIバス110を経由し、HDD160、または光ディスク164に記録することもできる。また、コンテンツデータのトランスポートストリームを、イーサネット端子156を介して他の装置へ出力することも、USB通信部108を介してUSBメモリに出力することも可能である。また、USB通信部108を介してコンテンツデータを取り込むことも可能である。
【0042】
アナログ端子(IN)128を介して入力されるコンテンツデータは、ビデオデコーダ132においてデジタル化するための処理が行われた後、ベースバンド画像処理部120において画像処理される。
【0043】
また、イーサネット端子156やUSB通信部108は、CPU148と直接PCIバスによって接続されている。イーサネット端子156やUSB通信部108を経由して入力されるMPEG動画データは、CPU148に一度取り込まれ、PCIバス110を介してMPEGデコーダ116に供給される。
【0044】
一方、イーサネット端子156やUSB通信部108を経由してJPEG静止画が入力される場合には、CPU148がJPEG静止画をベースバンド信号に復元し、ベースバンド信号をPCIバス110を介してベースバンド画像処理部120へ供給する。なお、IRリモートコントローラ152は低速なので、IRリモートコントローラ152とCPU148は、PCIバス110でなく、低速なシリアルインターフェースで接続される。
【0045】
また、コンテンツ出力装置10Aは、デジタルチューナ112またはアナログ端子128を介して入力されたコンテンツデータ、またはHDD160に記憶されているコンテンツデータなどを、USB通信部108を介してUSB装置20に出力することができる。
【0046】
(第2の構成例)
図4は、第2の構成例によるコンテンツ出力装置10Bを示した機能ブロック図である。
このコンテンツ出力装置10Bは光ディスク再生装置としての機能を有する。
【0047】
具体的には、第2の構成例によるコンテンツ出力装置10Bは、ローカル暗号処理部104と、USB通信部108と、PCIバス110と、デジタルチューナ112と、MPEGデコーダ116と、ベースバンド画像処理部120と、HDMI端子124と、ビデオエンコーダ136と、アナログ端子140と、MPEGエンコーダ144と、CPU148と、IRリモートコントローラ152と、イーサネット端子156とを備え、光ディスク164を装着可能である。
【0048】
このコンテンツ出力装置10Bにおいては、CPU148が光ディスク164に記憶されているコンテンツデータをPCIバス110を介して取り込み、コンテンツデータをPCIバス110を介してMPEGデコーダ116に出力する。そして、MPEGデコーダ116がコンテンツデータを復元し、ベースバンド画像処理部が画像処理することにより、コンテンツデータが再生される。
【0049】
なお、コンテンツ出力装置10Bは、USB通信部108やイーサネット端子156を介して入力されたコンテンツデータをMPEGデコーダ116においてデコードすることにより再生することも可能である。
【0050】
また、コンテンツ出力装置10Bは、JPEG写真、およびナビゲーション画面(グラフィックス)などの再生は、ベースバンド信号をCPU148からベースバンド画像処理部120に直接入力することにより実現される。
【0051】
また、コンテンツ出力装置10Bは、デジタルチューナ112を介して入力されたコンテンツデータ、または光ディスク164に記憶されているコンテンツデータなどを、USB通信部108を介してUSB装置20に出力することができる。
【0052】
<3.コンテンツ処理装置の構成>
以上、図3および図4を参照して第1の構成例によるコンテンツ出力装置10A、および第2の構成例によるコンテンツ出力装置10Bについて説明した。続いて、図5を参照し、コンテンツ処理装置40の構成例を説明する。
【0053】
図5は、コンテンツ処理装置40の構成例を示した機能ブロック図である。このコンテンツ処理装置40は、テレビジョン装置としての機能を有する。具体的には、コンテンツ処理装置40は、ローカル復号処理部404と、USB通信部408と、PCIバス410と、デジタルチューナ412と、MPEGデコーダ416と、ベースバンド画像処理部420と、アナログ端子428と、ビデオデコーダ432と、CPU448と、IRリモートコントローラ452と、イーサネット端子456と、HDD460と、表示部470と、HDMI端子474と、を備え、光ディスク164を装着可能である。
【0054】
デジタルチューナ412は、例えばアンテナにより受信された放送波が入力され、放送波から1のチャンネルのコンテンツデータを抽出し、トランスポートストリームとしてMPEGデコーダ416に供給する。
【0055】
MPEGデコーダ416は、デジタルチューナ412から入力されたトランスポートストリームを復元し、ベースバンド信号を得る。ベースバンド画像処理部420は、MPEGデコーダ416において得られたベースバンド信号に対し、表示部470の画素数に合わせるためのスキャンコンバート処理やフレームレート変換処理などのベースバンド画像処理を行う。
【0056】
表示部470は、ベースバンド画像処理部420からの入力に基づいて画像を表示する。なお、表示部470は、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ、液晶ディスプレイ(LCD)、OLED(Organic Light Emitting Diode)などであってもよい。
【0057】
また、デジタルチューナ412において得られたコンテンツデータのトランスポートストリームを、例えば、MPEGデコーダ416およびPCIバス410を経由し、HDD460、または光ディスク464に記録することもできる。また、コンテンツデータのトランスポートストリームを、イーサネット端子456を介して他の装置へ出力することも、USB通信部108を介してUSBメモリに出力することも可能である。なお、本実施形態においては、USB通信部408を介して入力されるコンテンツデータ場合を主に想定している。
【0058】
アナログ端子(IN)428を介して入力されるコンテンツデータは、ビデオデコーダ432においてデジタル化するための処理が行われた後、ベースバンド画像処理部420において画像処理され、表示部470に表示される。
【0059】
また、イーサネット端子456やUSB通信部408は、CPU448と直接PCIバスによって接続されている。イーサネット端子456やUSB通信部408を経由して入力されるMPEG動画データは、CPU448に一度取り込まれ、PCIバス410を介してMPEGデコーダ416に供給される。
【0060】
一方、イーサネット端子456やUSB通信部408を経由してJPEG静止画が入力される場合には、CPU448がJPEG静止画をベースバンド信号に復元し、ベースバンド信号をPCIバス4110を介してベースバンド画像処理部420へ供給する。なお、IRリモートコントローラ452は低速なので、IRリモートコントローラ452とCPU448は、PCIバス410でなく、低速なシリアルインターフェースで接続される。
【0061】
<4.ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部の構成および動作>
次に、ローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204の構成および動作を説明する。このローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204は、コンテンツ出力装置10とUSB装置20との共有鍵である第1のローカル鍵を生成し、第1のローカル鍵を用いてコンテンツデータの暗号化および復号を行うための構成である。以下、図6および図7を参照し、このようなローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204について具体的に説明する。
【0062】
図6は、ローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204の構成を示した説明図である。図6に示したように、ローカル暗号処理部104は、乱数a生成部172(第1の乱数生成部)と、楕円乗算部174(第1の乗算部)と、暗号鍵用レジスタ176と、楕円乗算部178(第1の鍵取得部)と、を備える。
【0063】
また、ローカル復号処理部204は、乱数b生成部272(第2の乱数生成部)と、楕円乗算部274(第2の乗算部)と、暗号鍵用レジスタ276と、暗号鍵用レジスタ277と、楕円乗算部278(第2の鍵取得部)と、を備える。なお、ローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204は、楕円暗号用の原点座標Gを秘密共有している。
【0064】
上記ローカル暗号処理部104において、乱数a生成部172が乱数a(第1の乱数)を生成し、乱数aと楕円暗号用の原点座標Gを楕円乗算部174が楕円乗算する。USB通信部108は、楕円乗算部174により得られた「a・G」をUSB通信部208へ送信する(1)。
【0065】
また、ローカル復号処理部204において、USB通信部208がUSB通信部108から「a・G」を受信すると、「a・G」が暗号鍵用レジスタ276に書き込まれる。そして、乱数b生成部272が乱数b(第2の乱数)を生成し、乱数bと楕円暗号用の原点座標Gを楕円乗算部274が楕円乗算する。
【0066】
楕円乗算部274により得られた「b・G」は、暗号鍵用レジスタ277に書き込まれ、さらに、USB通信部208からUSB通信部108へ送信される(2)。USB通信部208からUSB通信部108へ送信された「b・G」は、ローカル暗号処理部104の暗号鍵用レジスタ176に書き込まれる。
【0067】
また、ローカル暗号処理部104の楕円乗算部178が、暗号鍵用レジスタ176に書き込まれている「b・G」と乱数aを乗算して第1のローカル鍵「a・b・G」を取得し、ローカル復号処理部204の楕円乗算部278が、暗号鍵用レジスタ276に書き込まれている「a・G」と乱数bを乗算して第1のローカル鍵「a・b・G」を取得する(3)。
【0068】
ローカル暗号処理部104は、こうして取得した第1のローカル鍵「a・b・G」の例えばx座標値を用いてコンテンツデータを暗号化してUSB通信部108からUSB装置20へ出力する。同様に、ローカル復号処理部204は、USB装置20に入力されたコンテンツデータを、第1のローカル鍵「a・b・G」のx座標値を用いて復号する。なお、上記の第1のローカル鍵の取得は、コンテンツデータ伝送のたびに行ってもよい。
【0069】
図7は、第1のローカル鍵を取得するために行うUSB通信の流れを示した説明図である。図7に示したように、まず、USB通信部108は、OUT要求パケットにより、USB装置20側のUSBバスアドレスとレジスタのアドレス(End Point Address)を指定する。その後、USB通信部108は、データ本体として「a・G」を送信し、USB装置20において「a・G」が所定のレジスタ(例えば、暗号鍵用レジスタ276)に書き込まれる。そして、USB通信部208がUSB通信部108へACKを送信する。
【0070】
続いて、USB通信部108は、IN要求パケットとして、USBバスアドレスとレジスタのアドレス(End Point Address)を指定する。その後、USB通信部208は、所定のレジスタ(例えば、暗号鍵用レジスタ277)からデータ本体として「b・G」が送信される。そして、USB通信部108がUSB通信部208へACKを送信する。
【0071】
以上説明したローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204の構成、USB通信部108およびUSB通信部208間の通信により、コンテンツ出力装置10およびUSB装置20間で第1のローカル鍵により暗号化されたコンテンツデータを伝送することが可能となる。
【0072】
なお、コンテンツ処理装置40のローカル復号処理部404およびUSB装置30のローカル暗号処理部304も、以下に図8を参照して説明するように、ローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204と実質的に同一に構成することができる。
【0073】
図8は、ローカル暗号処理部304およびローカル復号処理部404の構成を示した説明図である。図8に示したように、ローカル復号処理部404は、乱数c生成部472(第4の乱数生成部)と、楕円乗算部474(第4の乗算部)と、暗号鍵用レジスタ476と、楕円乗算部478(第4の鍵取得部)と、を備える。
【0074】
また、ローカル暗号処理部304は、乱数d生成部372(第3の乱数生成部)と、楕円乗算部374(第3の乗算部)と、暗号鍵用レジスタ376と、暗号鍵用レジスタ377と、楕円乗算部378(第3の鍵取得部)と、を備える。なお、ローカル暗号処理部304およびローカル復号処理部404は、楕円暗号用の原点座標Hを秘密共有している。
【0075】
上記ローカル復号処理部404において、乱数c生成部472が乱数c(第4の乱数)を生成し、乱数cと楕円暗号用の原点座標Hを楕円乗算部474が楕円乗算する。USB通信部408は、楕円乗算部474により得られた「c・H」をUSB通信部308へ送信する(1)。
【0076】
また、ローカル暗号処理部304においては、USB通信部308がUSB通信部408から「c・H」を受信すると、「c・H」が暗号鍵用レジスタ376に書き込まれる。そして、乱数d生成部372が乱数d(第3の乱数)を生成し、乱数dと楕円暗号用の原点座標Hを楕円乗算部374が楕円乗算する。
【0077】
楕円乗算部374により得られた「d・H」は、暗号鍵用レジスタ377に書き込まれ、さらに、USB通信部308からUSB通信部408へ送信される(2)。USB通信部308からUSB通信部408へ送信された「d・H」は、ローカル復号処理部404の暗号鍵用レジスタ476に書き込まれる。
【0078】
また、ローカル復号処理部404の楕円乗算部478が、暗号鍵用レジスタ476に書き込まれている「d・H」と乱数cを乗算して第2のローカル鍵「c・d・H」を取得し、ローカル暗号処理部304の楕円乗算部378が、暗号鍵用レジスタ376に書き込まれている「c・H」と乱数dを乗算して第2のローカル鍵「c・d・H」を取得する(3)。
【0079】
ローカル暗号処理部304は、こうして取得した第2のローカル鍵「c・d・H」の例えばx座標値を用いてコンテンツデータを暗号化してUSB通信部308からコンテンツ処理装置40へ出力する。同様に、コンテンツ処理装置40のローカル復号処理部404は、入力されたコンテンツデータを、第2のローカル鍵「c・d・H」のx座標値を用いて復号する。なお、上記の第2のローカル鍵の取得は、コンテンツデータ伝送のたびに行ってもよい。
【0080】
上記のローカル暗号処理部104およびローカル復号処理部204の構成により、USB装置30およびコンテンツ処理装置40間で第2のローカル鍵により暗号化されたコンテンツデータを伝送することが可能となる。
【0081】
<5.コンテンツ通信システムの変形例>
以上、コンテンツ通信システム1を構成するコンテンツ出力装置10、USB装置20、USB装置30、およびコンテンツ処理装置40について説明した。続いて、変形例によるコンテンツ通信システム2について図9を参照して説明する。
【0082】
図9は、変形例によるコンテンツ通信システム2の構成を示した説明図である。図9に示したように、変形例によるコンテンツ通信システム2は、コンテンツ出力装置10、USB装置20、およびコンテンツ処理装置40’を備え、USB装置30を備えない。
【0083】
この変形例においては、コンテンツ出力装置10は、ローカル暗号処理部104およびUSB通信部108を備え、USB装置20は、ローカル復号処理部204、USB通信部208、DTCP−IP暗号化部216、およびMAC・PHY処理部220を備える。また、コンテンツ処理装置40は、MAC・PHY処理部420およびDTCP−IP復号部416を備える。
【0084】
コンテンツ出力装置10のローカル暗号処理部104は、USB装置20との間で共有している第1のローカル鍵を用いてコンテンツデータを暗号化する。この第1のローカル鍵の共有のための手順については「5.ローカル暗号処理部およびローカル復号処理部の構成および動作」において説明した通りである。
【0085】
また、コンテンツ出力装置10のUSB通信部108は、USB装置20のUSB通信部208と通信可能に接続されており、ローカル暗号処理部104により暗号化されたコンテンツデータをUSB通信部208へ出力する。
【0086】
USB装置20のローカル復号処理部204は、コンテンツ出力装置10からUSB通信部208に入力されたコンテンツデータを、コンテンツ出力装置10との間で共有している第1のローカル鍵を用いて復号する。そして、USB装置20のDTCP−IP暗号化部216が、ローカル復号処理部204により復号されたコンテンツデータをDTCP−IPに従って暗号化する。MAC・PHY処理部220は、DTCP−IP暗号化部216により暗号化されたコンテンツデータを所定の通信方式に従って信号処理し、コンテンツ処理装置40’へ送信する。
【0087】
コンテンツ処理装置40’のMAC・PHY処理部420は、USB装置20から送信された信号の受信および信号処理を行う。そして、コンテンツ処理装置40’のDTCP−IP復号部416は、MAC・PHY処理部420により信号処理されたコンテンツデータをDTCP−IPに従って復号する。これにより、コンテンツ処理装置40’は、復号されたコンテンツデータの表示、再生、および記録などの処理を行うことが可能となる。
【0088】
このように、コンテンツ処理装置40’がDRM機能および所定の通信機能を有する場合、コンテンツ処理装置40’にUSB装置30を装着しなくてもよい。同様に、コンテンツ出力装置10がDRM機能および所定の通信機能を有する場合、コンテンツ出力装置10にUSB装置20を装着しなくてもよい。
【0089】
<6.まとめ>
以上説明したように、本発明の実施形態によるコンテンツ通信システム1においては、DRM機能および所定の通信機能を備えるUSB装置20および30がコンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40に装着される。このため、コンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40にDRM機能および所定の通信機能を実装せずに、コンテンツデータを保護して所定の通信方式で伝送することが可能となる。したがって、コンテンツ出力装置10およびコンテンツ処理装置40のハードウェアおよびソフトウェアの負担を軽減することができる。
【0090】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0091】
10 コンテンツ出力装置
20、30 USB装置
40、40’ コンテンツ処理装置
104、304 ローカル暗号処理部
108、208、308、408 USB通信部
204、404 ローカル復号処理部
216 DTCP−IP暗号化部
220、320、420 MAC・PHY処理部
316、416 DTCP−IP復号部



【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツデータを第1の鍵で暗号化して出力するコンテンツ出力装置と;
前記コンテンツ出力装置から前記第1の鍵で暗号化されたコンテンツデータがUSB通信により入力される第1のUSB通信部、
前記第1のUSB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第1の鍵で復号する復号部、および、
前記復号部により復号されたコンテンツデータを所定の通信方式で送信する送信部、
を有する第1のUSB装置と;
前記第1のUSB装置から送信されたコンテンツデータを受信する受信部、
前記受信部により受信されたコンテンツデータを第2の鍵で暗号化する暗号化部、および、
前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータをUSB通信により出力する第2のUSB通信部、
を有する第2のUSB装置と;
前記第2のUSB装置から入力されたコンテンツデータを前記第2の鍵で復号するコンテンツ処理装置と;
を備え、
前記第1の鍵は、前記コンテンツ出力装置および前記第1のUSB装置の双方が生成した乱数に基づいて生成された前記コンテンツ出力装置と前記第1のUSB装置の共有鍵であり、
前記第2の鍵は、前記コンテンツ処理装置および前記第2のUSB装置の双方が生成した乱数に基づいて生成された前記コンテンツ処理装置と前記第2のUSB装置の共有鍵である、コンテンツ通信システム
【請求項2】
前記第1のUSB装置は、前記復号部により復号されたコンテンツデータを、所定の著作権保護技術に従って暗号化する著作権暗号化部をさらに備え、
前記第2のUSB装置は、前記受信部により受信されたコンテンツデータを前記著作権保護技術に従って復号する著作権復号部をさらに備える、請求項1に記載のコンテンツ通信システム。
【請求項3】
前記コンテンツ出力装置は、
第1の乱数を生成する第1の乱数生成部、
前記第1のUSB装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数と乗算する第1の乗算部、および、
前記第1のUSB装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第2の乱数に、前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第1の鍵取得部、
を有し、
前記第1のUSB装置は、
前記第2の乱数を生成する第2の乱数生成部、
前記第1の原点座標を前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数と乗算する第2の乗算部、および、
前記コンテンツ出力装置の前記第1の乗算部により前記第1の原点座標が乗算された前記第1の乱数に、前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第2の鍵取得部、
を有する、請求項2に記載のコンテンツ通信システム。
【請求項4】
前記コンテンツ処理装置は、
第3の乱数を生成する第3の乱数生成部、
前記第2のUSB装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数と乗算する第3の乗算部、および、
前記第2のUSB装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第4の乱数に、前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第3の鍵取得部、
を有し、
前記第2のUSB装置は、
前記第4の乱数を生成する第4の乱数生成部、
前記第2の原点座標を前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数と乗算する第4の乗算部、および、
前記コンテンツ処理装置の前記第3の乗算部により前記第2の原点座標が乗算された前記第3の乱数に、前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第4の鍵取得部、
を有する、請求項2に記載のコンテンツ通信システム。
【請求項5】
コンテンツデータを第1の鍵で暗号化する暗号化部と;
前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータを、入力されたコンテンツデータを前記第1の暗号鍵で復号して他のUSB装置を介してコンテンツ処理装置に送信するUSB装置に、USB通信により出力するUSB通信部と;
第1の乱数を生成する第1の乱数生成部と;
前記USB装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数と乗算する第1の乗算部と;
前記USB装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第2の乱数に、前記第1の乱数生成部により生成された前記第1の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第1の鍵取得部と;
を備える、コンテンツ出力装置。
【請求項6】
コンテンツ出力装置から第1の鍵で暗号化されたコンテンツデータがUSB通信により入力される第1のUSB通信部と;
前記第1のUSB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第1の鍵で復号する復号部と;
前記復号部により復号されたコンテンツデータを、他のUSB装置を介してコンテンツ処理装置に送信する送信部と;
第2の乱数を生成する第2の乱数生成部と;
前記コンテンツ出力装置と共有している楕円暗号用の第1の原点座標を前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数と乗算する第2の乗算部と;
前記コンテンツ出力装置において生成され、前記第1の原点座標が乗算された第1の乱数に、前記第2の乱数生成部により生成された前記第2の乱数を乗算することにより前記第1の鍵を得る第2の鍵取得部と;
を備える、USB装置。
【請求項7】
他のUSB装置からコンテンツデータを受信するUSB装置から、第2の鍵で暗号化されたコンテンツデータが入力されるUSB通信部と;
前記USB通信部に入力されたコンテンツデータを前記第2の鍵で復号する復号部と;
第2の乱数を生成する第2の乱数生成部と;
第3の乱数を生成する第3の乱数生成部と;
前記USB装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数と乗算する第3の乗算部と;
前記USB装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第4の乱数に、前記第3の乱数生成部により生成された前記第3の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第3の鍵取得部と;
を備える、コンテンツ処理装置。
【請求項8】
他のUSB装置から送信されたコンテンツデータを受信する受信部と;
前記受信部により受信されたコンテンツデータを第2の鍵で暗号化する暗号化部と;
前記暗号化部により暗号化されたコンテンツデータを、前記第2の鍵でコンテンツデータを復号するコンテンツ処理装置に、USB通信により出力する第2のUSB通信部と;
第4の乱数を生成する第4の乱数生成部と;
前記コンテンツ処理装置と共有している楕円暗号用の第2の原点座標を前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数と乗算する第4の乗算部と;
前記コンテンツ処理装置において生成され、前記第2の原点座標が乗算された第3の乱数に、前記第4の乱数生成部により生成された前記第4の乱数を乗算することにより前記第2の鍵を得る第4の鍵取得部と;
を備える、USB装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−9910(P2011−9910A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−149601(P2009−149601)
【出願日】平成21年6月24日(2009.6.24)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】