説明

コンバインの表示装置

【課題】操縦者がコンバインの周囲の状況を明確に把握できるものとして、例えば機体が畦等へ衝突するのを防止する。
【解決手段】、機体(7)の前部と後部と左右両側部とに、該機体(7)の一部を含む機体(7)の周辺を撮影する複数のカメラ(11)を夫々設け、機体(7)の周囲の状況を該機体(7)の輪郭と共に操縦部の表示装置(10)へ画面表示する制御装置(9)を設けると共に、該表示装置(10)の表示画面を前記複数のカメラ(11)のうちの特定のカメラによる撮影画面に切換可能に設ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンバインの表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
建設機械等の車両の運転室内には、所定の計器類の計測データ画像と、外部の視野を補助的に得るために設置したカメラから得られるカメラ画像とを、表示可能なモニタを装着した該建設機械等の画像表示装置において、該モニタには、該カメラ画像を表示し、このカメラ画像に該計測データ画像が重ね合わせられて、この計測データ画像からカメラ画像が透視状態となるように表示する合成画像手段を備える構成の該建設機械等の画像表示装置である。
【特許文献1】特開2005−163370号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
計測データ画像と、カメラから得られるカメラ画像とを表示可能なモニタを装着した画像表示装置であり、該モニタには、該カメラ画像を表示し、このカメラ画像に該計測データ画像が重ね合わせて、この計測データ画像からカメラ画像が透視状態となるように表示する合成画像手段を備えた構成であるが、機械全体と、この機械全体の周囲の関係位置とが、明確に表示されない構成であり、このために、この機械の運転操作が困難になることがあったが、この問題点を解決しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上述のような課題を解決するために、この発明は、次のような技術手段を講じる。
即ち、機体(7)の前部と後部と左右両側部とに、該機体(7)の一部を含む機体(7)の周辺を撮影する複数のカメラ(11)を夫々設け、機体(7)の周囲の状況を該機体(7)の輪郭と共に操縦部の表示装置(10)へ画面表示する制御装置(9)を設けると共に、該表示装置(10)の表示画面を前記複数のカメラ(11)のうちの特定のカメラによる撮影画面に切換可能に設けたことを特徴とするコンバインの表示装置としたものである。
【0005】
これにより、機体(7)の周囲の状況が該機体(7)の輪郭と共に操縦部の表示装置(10)へ画面表示される。
【発明の効果】
【0006】
この発明によると、機体(7)の周囲の状況が該機体(7)の輪郭と共に操縦部の表示装置(10)へ画面表示されることにより、操縦者がコンバインの周囲の状況を明確に把握でき、例えば機体(7)が畦等へ衝突するのを防止することができる。又、前記機体(7)の全方向の状報が得られることにより、死角がなくなり、安全性を向上させることができる。そして、表示装置(10)の表示画面を複数のカメラ(11)のうちの特定のカメラによる撮影画面に切換えることにより、例えば機体(7)後部の脱穀後の藁の排出状況を細かく観察して脱穀選別部を適切に調節することができ、作業能率を向上させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
コンバイン1の走行車台2下側の左右両側に走行クローラ3aを張設した走行装置3を設け、該走行車台2の前方部には、立毛穀稈を刈取り後方上部へ移送する刈取装置4を設け、又、該走行車台2の上側の一方側には、該刈取装置4から刈取り穀稈を引継ぎ脱穀する脱穀装置5を載置すると共に、該脱穀装置5の右横側には、脱穀済み穀粒の供給を受けて、一時貯留する穀粒貯留タンク6を載置した構成である。
【0008】
前記コンバイン1の機体7の前後両側、及び左右両側の4個所の所定位置には、該機体7の全方向を撮影する各カメラ11を設け、該機体7の全方向を、該機体7を中心として、操作装置8に内装して設けた制御装置9により、該操作装置8に設けた表示装置10部へ画面表示する構成であると共に、更に一方向、又は二方向の画面表示に該制御装置9で切換可能に設けた、該コンバイン1の画像表示装置12とした構成である。
【0009】
前記コンバイン1の走行車台2の下側には、図1、及び図3で示すように、土壌面を走行する左右一対の走行クローラ3aを張設した走行装置3を配設し、該走行車台2の上側面に脱穀装置5を載置している。該走行車台2の前方部に設けた刈取装置4で立毛穀稈を刈取りして、後方上部に移送し、該脱穀装置5のフィードチェン5aと、挟持杆5bとで引継いで挟持移送しながら脱穀する。脱穀済みで選別済み穀粒は、該脱穀装置5の右横側へ配設した穀粒貯留タンク6内へ供給され、一時貯留される。
【0010】
前記コンバイン1の機体7の前後両側、及び左右両側の4個所の所定位置には、図1、及び図3で示すように、該機体7の全方向を撮影するように、各カメラ11を設け、該機体7を中心として、操作装置8に内装して設けた制御装置9により、該操作装置8に設けた表示装置10部へ画面表示する構成にすると共に、更に一方向、又は二方向の画面表示に、該操作装置8に設けた切換レバー8aの切換操作により、該制御装置9で切換可能に設けた構成としている。
【0011】
又、前記機体7全体と、この機体7全体の周囲の関係位置とが明確に表示される構成としている。
前記機体7の全方向を撮影するカメラ11を図1、及び図3で示すように設け、該機体7の全方向を、該機体7中心として、操作装置8に内装して設けた制御装置9により、該操作装置8に設けた表示装置10部へ画面表示し、更に一方向、又は二方向の画面表示に、切換レバー8aの切換操作により、切換可能に設けた構成としている。
【0012】
前記機体7全体と、この機体7全体の周囲の関係位置とが、明確に表示される構成であることにより、作業状態を運転作業者が明確に把握できる。該機体7を畦等への当接を防止することができる。
【0013】
又、前記機体7の全方向の状報が得られることにより、死角がなくなり、安全性を向上させることができる。
図4、及び図5で示すように、前記コンバイン1は、人工衛星13による位置検出機能と、空撮カメラ14の撮影機能とにより、該コンバイン1の位置と、圃場の位置関係等を計算し、最適な作業手順を、リアルタイムで運転作業者に音声と、モニター上の映像、及びイラスト等のガイダンスで知らせる構成である。
【0014】
これにより、運転作業者は、自分が乗って運転操作する前記コンバイン1を、さながらゲーム感覚で操作ができることにより、快適で効率が良く、又、楽しみながら収穫作業ができる。
【0015】
前記コンバイン1の操作室15は、図6〜図8で示すように、左右両側には、メインフレーム16を設け、この各メインフレーム16の後方上部の内側面には、後上フレーム17aを設けると共に、前側の上下方向略中央部には、前中フレーム17bを設け、下部には、底板17cを設けている。
【0016】
右側の前記メインフレーム16の上方部の外側面には、図7で示すように、コ字形状のハンドキャッチャー18aを設け、このハンドキャッチャー18aには、ミラー18bを設けている。該操作室15内には、運転作業者が着座して、運転操作する座席19を設けると共に、変速レバー20a、及び方向制御レバー20b等を設けた操作装置8を設けている。この操作装置8の前側上部には、モニター装置8bを設けた構成である。
【0017】
前記操作室15の右側のメインフレーム16の後方下部には、ラジエータカバー21aを設け、該操作室15の右側のメインフレーム16の下部には、ガラス材、又は樹脂材等よりなる左下部カバー21bを設けた構成である。
【0018】
前記操作室15の天井部には、樹脂材等よりなる天井板15aを設けると共に、前方上部には、ガラス材、又は樹脂材等よりなるフロント板15bを設けた構成である。
これにより、安全性と作業時の快適性を兼ね備えた、新イメージの前記操作室15を形成することができる。又、商品価値の向上を図ることができる。更に、2〜3条用のコンバイン1を主としているが、4条用の該コンバイン1にも対応することも可能である。
【0019】
前記コンバイン1の操作室15は、図9、及び図10で示すように、円形状で回転方式の回動コックピット22を設け、この回動コックピット22の後部には、運転作業者が着座して運転操作する座席19と、該座席19の後側には、コ字形状の安全バー22cを設けると共に、前部には、作業者が乗降する乗降口22aを設け、この乗降口22a部には、開閉自在な乗降口カバー22bを設けている。
【0020】
前記回動コックピット22内には、変速レバー20a、方向制御レバー20b、刈取レバー20c、脱穀レバー20dを設けると共に、又、運転作業者がコンバイン1より、下降するときには、乗降口カバー22bを倒して踏台にする構成である。
【0021】
これにより、運転作業者の足まわりを安全にすることができる。又、コンバイン1への乗り降りが容易になる。
図11で示すように、前記コンバイン1の走行車台2の上側で、座席19の後側には、樹脂材で形成した、穀粒貯留タンク6を載置して設けている。この穀粒貯留タンク6の右横側から、この穀粒貯留タンク6の上方部を経て、該穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を、機外へ排出する穀粒排出装置23の上側部を経て、この穀粒排出装置23の左側の所定位置まで延長した、正面視において、略L字形状の上カバー24を設けた構成である。
【0022】
又、樹脂材で形成した、前記穀粒貯留タンク6の上前側部と、該上カバー24の後側の後側部とは、図11で示すように、接着状態に形成した構成である。
これにより、両者の形状が簡略化され、大巾なコスト低減を図ることができる。
【0023】
図12〜図14で示すように、前記走行車台2の前部には、サブステップ2aを設け、このサブステップ2aには、操作装置主柱8cを設け、この操作装置主柱8cの上端部には、操作装置8、及び表示装置10を設け、該操作装置主柱8cの後側には、座席19を上下回動自在に、後主柱部材26の上下方向所定位置へ取付具26aで装着した構成である。又、該後主柱部材26の上部前側には、背もたれ19aを設け、該操作装置主柱8cの上下方向の所定位置には、運転作業者のひざを防護するひざパット19bを設けた構成としている。
【0024】
前記後主柱26の上側には、穀粒貯留タンク6内の貯留穀粒を機外へ排出する穀粒排出装置23を、始動、及び停止操作する排出装置コントロールリモコン25を設けた構成である。表示装置10の一方側の横側には、ダイヤル方式の副変速ダイヤル20eを設けると共に、変速レバー20aを設け、又、他方側の横側には、方向制御レバー20bを設けている。
【0025】
前記座席19の左右両端の上側面部には、図13で示すように、腰ホールド部19cを設けた構成である。図13で示すように、表示装置10部の下側には、ひざパット19bを設けた構成である。
【0026】
これにより、副変速の切換をダイヤル式にしたことにより、切換が容易になった。副変速レバー20aと、副変速ダイヤル20eとを前方部に位置させて設けたことにより、刈取レバー20c、及び脱穀レバー20dの操作が容易になった。又、ひざパット19b、及び腰ホールド部19cで体を安定させることができる。座席19が回動することにより、運転作業者の立ち作業が容易になり、又、前方の視野が良好になった。
【0027】
前記コンバイン1の操作室15の前左右両側端部には、図15、及び図16で示すように、作業灯28a、28aを、左右方向、及び上下方向へ移動自在に装着すべく、前方へ所定長さに突出する取付台28、28を設けて、刈取り作業する圃場の立毛穀稈の位置を、確実に照射する構成としている。
【0028】
これにより、刈取り作業する圃場の立毛穀稈の位置を、確実に照射することができる。
前記走行車台2の前方部には、図1、及び図3で示すように、立毛穀稈を分離するナローガイド29a、及び各分草体29bと、立毛穀稈を引起す引起装置30と、引起された穀稈を掻込みする穀稈掻込移送装置31の各掻込装置31aと、掻込された穀稈を刈取る刈刃装置31bと、刈取りされた穀稈を挟持移送して、該脱穀装置5の該フィードチェン5aと、該挟持杆5bとへ受渡しする穀稈掻込移送装置31の根元・穂先移送装置31c・31d等からなる刈取装置4を設けている。該刈取装置4は、油圧駆動による伸縮シリンダ32により、土壌面に対して昇降する。
【0029】
前記刈取装置4の前方下部から後方上部へ傾斜する支持杆33の上端部に設ける支持パイプ杆33aを、走行車台2の上側面に設けた支持装置33bで回動自在に支持させている。伸縮シリンダ32を作動させると支持杆33と共に、該刈取装置4が上下回動する。
【0030】
前記刈取装置4の穀稈掻込移送装置31によって形成される穀稈移送経路中には、刈取られて移送する穀稈に接触作用することにより、脱穀装置5への穀稈の供給の有無を検出する穀稈センサ32aを設けている。
【0031】
前記穀粒貯留タンク6側の前部には、図1、及び図3で示すように、コンバイン1を始動、停止、及び各部を調節等の操作を行う操作装置8と、操縦用の座席9aとを設け、この操縦用の座席9aの下側にエンジン9bを載置している。
【0032】
前記走行車台2の前端部に装架した走行用ミッションケース9c内の伝動機構9dの伝動経路中には、その出力に基づいて、走行車速を検出するポテンションメータ方式の車速センサ9eを設けている。
【0033】
前記穀粒貯留タンク6内へ貯留した穀粒を機外へ排出する、この穀粒貯留タンク6の後側には、図1、及び図3で示すように、穀粒排出装置23の縦移送螺旋23bを内装した排出支持筒23aを略垂直姿勢で旋回自在に装着して設け、この排出支持筒23aの上端部には、その全長がコンバイン1の前後長に亘る機外へ穀粒を排出する排出螺旋23dを伸縮自在に内装した排出オーガ23cを伸縮自在、上下回動自在、及び左右旋回自在に前後方向に配設している。
【0034】
前記コンバイン1の機体7の後部の左右両側には、図17で示すように、方向指示器34、34を設けている。この方向指示器34は、図18で示すように、該機体7に取付けする基盤部34aと、有機材(発光部材)34bと、保護層部材34cとを、順次上方へ向けて、3層の薄型(3〜5mm)に形成した構成である。
【0035】
又、前記方向指示器34は、トラクター、及び田植機等にも使用可能な構成としている。
前記コンバイン1の該機体7の表面部より、大きく突起することなく、取付け場所の自在度が高く、消費電力量が少なく、又、デザイン的には、角型、丸型等と任意な形状とすることができる。
【0036】
前記コンバイン1に設ける方向指示器34は、図19、及び図20で示すように、防水材部34dと、有機材(発光部材)34bを内装した、樹脂材等よりなるレンズ部35とを接合して設け、該防水材部34dと、該レンズ部35との全巾を最小巾(例えば5mm〜10mm)に形成して設けた構成である。又、この方向指示器34であれば、トラクター等の農作業機にも容易に装着可能である。
【0037】
これにより、前記方向指示器34を最小巾にして設けたことにより、機体7のどの部品に取り付けても、突起物になることがなく、取り付けの自由度が高く、なる。又、電球と比較して寿命が長く、球切れの心配もない。
【0038】
図21で示すように、前記コンバイン1の各部に装着する薄型のリアコンピランプ36は、薄型液晶テレビ等の技術を応用して作成した構成であり、このリアコンピランプ36を、該コンバイン1の上方後部の左右両側に装着して設けた構成である。
【0039】
又、前記コンバイン1の後部に脱穀済みの排藁を切断するカッタ装置37を装着した時には、該リアコンピランプ36は、該コンバイン1の下部の左右両側に装着して設けた構成とするもよい。
【0040】
これにより、取付位置、及び形状的に自由度の高い、前記リアコンピランプ36を作成することができる。又、消費電力が少ないコスト低減が可能である。
前記コンバイン1の脱穀装置5の機体には、図22で示すように、有機EL技術を応用し、様々な場所に取付可能な横型、及び縦型のストップランプ36aを設けた構成である。該ストップランプ36aの厚みは3〜5mmに形成して設け、消費電力は電球より少なくした構成である。
【0041】
前記ストップランプ36aは、該コンバイン1以外にトラクタ、田植機、又は産業機械全般、自動車等にも使用可能な構成である。
これにより、薄型であり取り付け位置や形状の自由度が高く、前記ストップランプ36aが作成可能であり、又、消費電力の低減ができる。
【0042】
前記コンバイン1の走行車台2に、載置した脱穀装置5の左横側板5cの下方部には、図23で示すように、サイドマーカランプ5dを設けた構成である。このサイドマーカランプ5dの厚みは、3〜5mmに形成した構成である。
【0043】
これにより、安全性の向上を図ることができる。又、消費電力の低減を図ることができると共に、形状的には自由度を高くすることができる。
前記穀粒貯留タンク6内の貯留穀粒を機外へ排出する。図24で示すように、穀粒排出装置23の前側排出筒27aの外径部の下側には、有機ELライト(ワークライト)27bを設けた構成である。
【0044】
これにより、夜間の穀粒排出作業が容易である。
前記引起装置30は、図25で示すように、左右に所定の隙間を設けて、前・後引起ケース30a、30aを設け、この前側の各引起ケース30aの上部に上カバー30bを設け、この前側の各引起ケース30aに各回動具30cを設けて、前側の該各引起ケース30aを前方上部へワンタッチで回動移動する構成である。該上カバー30bは左右両側より、ボルト等により装着した構成である。
【0045】
前記前・後引起ケース30a、30aの左右外側には、左・右サイドカバー30c、30dを着脱自在に設け、これら左・左サイドカバー30c、30dを取り外し後に、前側の該引起ケース30a、30aを、前方上部へワンタッチ操作で回動移動させる構成である。
【0046】
これにより、前記コンバイン1の刈取装置4部のメンテナンス性が向上する。又、該刈取装置4の分解、及び組立が容易である。
前記引起装置30の各引起ケース30aの前側面には、図26で示すように、有機ELライト27bを設けた構成である。
【0047】
これにより、夜間作業時等の時には、刈り取りする穀稈の流れや、又、雑草等の確認が容易となり、作業性の向上を図ることができる。更に、消費電力量が少なく、光度の調整が可能であることにより、まぶしすぎによって、幻惑されることを防止できる。
【0048】
前記コンバイン1の刈取装置4の上部には、図27で示すように、中央部を照射するメイン作業灯28aを設けると共に、該刈取装置4の前部の左右両外側の引起装置30、30の外側に設けた左・右サイドカバー30c、30dの外側面には、各有機ELライト27b、27bを装着して設けた構成である。
【0049】
これにより、夜間の刈取作業の確実性、安全性の向上と、消費電力も比較的少なくて済む等の効果がある。
前記走行車台2の運転作業者の足元の後方部には、図28で示すように、略L字形状の仕切板37を、ラジエータ38aに接続させて設け、これら仕切板37と、ラジエータ38aとを覆う状態の形状に形成すると共に、風が通る所定の隙間の通路37aを設けて、略Z字形状で外気を吸入する多数個の吸気口39aを有する、吸気板39とを設けた構成であると共に、該ラジエータ38aの横側には、吸入ファン38bを設けて、外気を排風する構成である。
【0050】
これにより、運転作業者の足元に位置する、前記仕切板37の表面温度を下げて、運転作業者の足の焼けどを防止しようとするものである。
図29で示すように、HSTクーラ41の前側には、サーモバルブ40を設け、このサーモバルブ40の前後には、前パイプ40aと、後パイプ40bとを設けている。
【0051】
該後パイプ40bと該HSTクーラ41とを接続させ、該HSTクーラ41とタンク42とは、接続パイプ41aで接続させ、又、該サーモバルブ40と接続パイプ41aとは、上接続パイプ40cで接続させた構成である。
【0052】
油の温度が所定温度より低温時には、前記HSTクーラ41内を通過せずに、直接該タンク42内へ戻る構成である。又、油の温度が所定温度より上昇したときには、該サーモバルブ40が開作動され、該HSTクーラ41内を通過して、冷却される構成である。
【0053】
これにより、低温時のフィルタの破損を防止する。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】コンバインの全体平面図
【図2】カメラでの撮影図
【図3】コンバインの左全体側面図
【図4】人工衛星とコンバインとの関係側面図
【図5】圃場の撮影図
【図6】操作室部の正面斜視図
【図7】操作室部の枠組側面斜視図
【図8】コンバインの正面斜視図
【図9】コンバインの右側斜視図
【図10】操作装置部の正面斜視図
【図11】コンバインの右側斜視図
【図12】操作装置部の背面斜視図
【図13】操作装置部の左側側面図
【図14】操作装置部の右側側面図
【図15】操作室のメイン作業灯取付部の側面斜視図
【図16】操作室のメイン作業灯取付部の側面図
【図17】コンバインの後側方向指示器取付部の側面斜視図
【図18】方向指示器の拡大断面図
【図19】方向指示器の有機材とレンズとの側面斜視図
【図20】方向指示器の断面図
【図21】リアコンビランプの取付部の背面図
【図22】脱穀装置にストップランプの取付背面図
【図23】脱穀装置にサイドマーカランプ取付側面図
【図24】前側排出筒に有機ELランプの取付側面図
【図25】引起装置に左・右サイドカバーの取付正面図
【図26】引起装置に有機ELライトの取付正面斜視図
【図27】左・右サイドカバーに有機ELライトの取付側面斜視図
【図28】吸気板と仕切板、及びラジエータとの関係正面図
【図29】サーモバルブ、HSTクーラ、タンクの接合関係平面図
【符号の説明】
【0055】
7 機体
8 操作装置
9 制御装置
10 表示装置
11 カメラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機体(7)の前部と後部と左右両側部とに、該機体(7)の一部を含む機体(7)の周辺を撮影する複数のカメラ(11)を夫々設け、機体(7)の周囲の状況を該機体(7)の輪郭と共に操縦部の表示装置(10)へ画面表示する制御装置(9)を設けると共に、該表示装置(10)の表示画面を前記複数のカメラ(11)のうちの特定のカメラによる撮影画面に切換可能に設けたことを特徴とするコンバインの表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【公開番号】特開2010−29135(P2010−29135A)
【公開日】平成22年2月12日(2010.2.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−196548(P2008−196548)
【出願日】平成20年7月30日(2008.7.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】