説明

コンピュータ操作監視システム及びコンピュータ操作監視方法、並びにコンピュータ操作監視プログラム

【課題】常時すべてのクライアントコンピュータにおけるアプリケーションの起動をログ情報に基づいてチェックするといった過大な負担を掛けることなく、効率よく且つ的確に、ゲーム等の業務外操作を検知でき、警告通知等を行うことが可能なコンピュータ操作監視技術を提供せんとする。
【解決手段】監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから音出力情報を受信する音出力情報受信手段と、前記受信した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段と、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段とを備え、前記クライアントコンピュータが、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段を備えた

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会社のオフィス等におけるコンピュータ操作を監視するための技術に係り、とくに業務中にコンピュータでゲーム等を行うことを抑止できるコンピュータ操作監視システム、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
クライアントコンピュータを使用するユーザの行動を効率的で高精度に管理する行動管理システムとして、クライアントコンピュータが、ユーザの操作内容を監視する監視手段と得られたログ情報をサーバコンピュータに出力する出力手段と、管理者端末から得られる制限情報からユーザの使用を制限する制限手段とを有し、サーバコンピュータは、ログ情報から予め設定された条件に基づいて情報を抽出する抽出手段と、この抽出手段により得られる情報からクライアントコンピュータ毎の操作内容の変化を検出する変化検出手段と、変化検出手段により得られる分析結果を管理者端末に通知する通知手段とを有するシステムが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
このようにクライアントコンピュータの操作ログをサーバ側で管理すれば、クライアントコンピュータのユーザが業務中に音を鳴らさずにミュート設定でゲームを行っていたとしても、そのゲームのアプリケーションの動作をログ情報に基づいて検出し、然るべき警告通知を行うことが可能となる。しかし、このようなゲームソフトの数は非常に多く、社内のクライアントコンピュータすべての起動アプリケーションについて、ゲームソフトに該当するか否かのチェックを継続することはシステムに過大な負担を掛けることとなる。
【0004】
【特許文献1】特開2005−332345号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、常時すべてのクライアントコンピュータにおけるアプリケーションの起動をログ情報に基づいてチェックするといった過大な負担を掛けることなく、効率よく且つ的確に、ゲーム等の業務外操作を検知でき、警告通知等を行うことが可能なコンピュータ操作監視システム、方法及びプログラムを提供する点にある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、前述の課題解決のために、コンピュータが、該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する音出力情報取得手段と、前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段と、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするコンピュータ操作監視システムを提供し、また、複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータとから構成されるコンピュータ操作監視システムにおいて、前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する音出力情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を保存する音出力情報記憶手段と、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段とを備え、前記クライアントコンピュータが、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段を備えたことを特徴とするコンピュータ操作監視システムを提供する。
【0007】
ここで、前記音の出力に関する音出力情報が、各クライアントコンピュータのオーディオドライバ又はオーディオデバイスから取得される音出力の時間に関する情報であり、前記判定手段が、前記音出力情報記憶手段に保存される前記音出力の時間に関する情報を参照し、音出力の時間を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定するものが好ましい。
【0008】
より具体的には、前記音出力の時間を反映する数値が、一定時間あたりの音出力時間が長いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値である。
【0009】
また、前記コンピュータが、該コンピュータにおけるキーボード操作に関する情報を取得するキー操作情報取得手段と、前記取得したコンピュータのキー操作情報を保存するキー操作情報記憶手段とを更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記キー操作情報記憶手段に保存されるキー操作情報を参照し、操作されたキーの種類の数を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定するものが好ましい。
【0010】
また、前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおけるキーボード操作に関する情報を受信するキー操作情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータのキー操作情報を保存するキー操作情報記憶手段とを更に備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、キーボード操作に関する情報を前記監視者コンピュータに対して送信するキー操作情報送信手段を更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記キー操作情報記憶手段に保存されるキー操作情報を参照し、操作されたキーの種類の数を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定するものが好ましい。
【0011】
前記操作されたキーの種類の数を反映する数値は、具体的には、一定時間あたりの操作キーの種類の数が少ないほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値とされる。
【0012】
また、前記コンピュータが、該コンピュータにおけるポインティングデバイス操作に関する情報を取得するポインティング操作情報取得手段と、前記取得したポインティング操作情報を保存するポインティング操作情報記憶手段とを更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記ポインティング操作情報記憶手段に保存されるポインティング操作情報を参照し、操作範囲の広さを反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定するものが好ましい。
【0013】
また、前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおけるポインティングデバイス操作に関する情報を受信するポインティング操作情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータのポインティング操作情報を保存するポインティング操作情報記憶手段とを更に備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、ポインティングデバイス操作に関する情報を前記監視者コンピュータに対して送信するポインティング操作情報送信手段を更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記ポインティング操作情報記憶手段に保存されるポインティング操作情報を参照し、操作範囲の広さを反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定するものが好ましい。
【0014】
前記操作範囲の広さを反映する数値は、具体的には、一定時間あたりに操作されたポインティングデバイスの操作範囲が狭いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値とされる。
【0015】
また、前記コンピュータが、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定された場合に、所定の対処命令を含む対処情報を生成する対処情報生成手段と、前記生成された対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行手段とを備えたものが好ましく、また、前記監視者コンピュータが、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータに対して、所定の対処命令を含む対処情報を送信する対処情報送信手段を備えるとともに、前記各クライアントコンピュータが、前記監視者コンピュータから受信した対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行手段を備えたものが好ましい実施例である。
【0016】
また、前記対処情報に、当該音出力を処理するオーディオドライバを実行させているアプリケーションの強制終了指令が含まれるものが好ましい。
【0017】
前記音出力情報には、当該音出力を処理するオーディオドライバを実行させているアプリケーションの情報が含まれることが好ましい。
【0018】
また、前記監視者コンピュータが、各クライアントコンピュータから各クライアントコンピュータの画面表示情報を受信する画面情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータの画面表示情報をディスプレイに表示する画面情報表示手段とを備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、画面表示情報を前記監視者コンピュータに対して送信する画面情報送信手段を備え、前記画面情報表示手段が、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータの画面表示情報を他のクライアントコンピュータの画面表示情報とは別の形態により識別表示するものも好ましい実施例である。
【0019】
また、本発明は、コンピュータが、該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する手順と、前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段に保存する手順と、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する手順とよりなることを特徴とするコンピュータ操作監視方法をも提供する。
【0020】
さらに、複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータとから構成されるコンピュータ操作監視方法において、前記クライアントコンピュータが、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段を備えており、前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する手順と、前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を音出力情報記憶手段に保存する手順と、前記音出力情報を受信したクライアントコンピュータについて、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する手順とよりなることを特徴とするコンピュータ操作監視方法をも提供する。
【0021】
また、本発明は、コンピュータを上記のコンピュータ操作監視システムにおける各手段として機能させるためのコンピュータ操作監視プログラムであって、前記コンピュータを、該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する音出力情報取得手段、前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段、および、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段として機能させるコンピュータ操作監視プログラムをも提供する。さらに、複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータを、それぞれ上記のコンピュータ操作監視システムにおける各手段として機能させるためのコンピュータ操作監視プログラムであって、前記監視者コンピュータを、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する音出力情報受信手段、前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を保存する音出力情報記憶手段、および、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段として機能させ、前記クライアントコンピュータを、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段として機能させるコンピュータ操作監視プログラムをも提供する。
【発明の効果】
【0022】
以上にしてなる本願発明によれば、業務中には殆ど生じない音出力情報を検出し、これに基づき効率よく的確にゲーム等の業務外操作を検知できるのであり、必ずしも常時、すべてのアプリケーションをログ情報に基づいてチェックする必要はなく、非常に負担の少ない監視システムを実現することができ、これにより音声をミュートにしてゲームを行っている者に対しても検知して警告でき、ゲーム等をしている人を要注意人物として特定し、継続監視を行うこともできる。
【0023】
また、業務でコンピュータを使用している場合、コンピュータから音楽が流れることは殆どないが、ゲームをしている場合には、バックミュージックや操作に対する効果音等がコンピュータから出力される場合が多く、一定時間における音が鳴っていた時間数を検出することにより、ゲームを行っているかどうか判断できる点に着目し、音の出力に関する音出力情報として、各クライアントコンピュータのオーディオドライバ又はオーディオデバイスから取得される音出力の時間に関する情報とし、音出力情報記憶手段に保存される前記音出力の時間に関する情報を参照し、音出力の時間を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定することにより、より的確にゲーム等の操作を検知して警告を行うことが可能となる。
【0024】
また、ゲームをしている場合、キーボード操作において特定のキーのみを連続押下することや、マウス等のポインティングデバイスを特定の狭い範囲の中のみで使用する場合が多い。ビジネスでコンピュータを使用している場合、このようなことは殆どない。このことに着目し、上記の音出力情報による判断に加え、キー操作やマウス操作などの操作情報による判断を行うこととしたので、より正確にゲームを行っているかどうかの判定ができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
次に、本発明の実施形態を添付図面に基づき詳細に説明する。
【0026】
図1は、本発明に係るコンピュータ操作監視システムの全体構成を示す図であり、図1〜5は代表的実施形態を示し、図中符号1は監視者コンピュータ、2はクライアントコンピュータをそれぞれ示している。本発明のコンピュータ操作制限システムSは、図1に示すように、単又は複数のクライアントコンピュータ2,…と、通信ネットワークNを介してこれに接続される監視者コンピュータ1とから構成されている。
【0027】
監視者コンピュータ1は、単又は複数のコンピュータより構成され、図2に示すように、処理装置10を中心に、記憶手段11、通信制御部12、入力操作手段13としてポインティングデバイスやキーボード等、ディスプレイ14よりなる従来から汎用されているコンピュータ装置を用いることができ、処理装置10は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。
【0028】
処理装置10は、機能的には、各クライアントコンピュータから音出力情報を受信して音出力履歴記憶部11aに保存する音出力情報受信処理部10aと、受信した音出力情報について、前記音出力履歴記憶部11aを参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定処理部10bと、各クライアントコンピュータからキーボード操作に関する情報を受信するキー操作情報受信処理部10cと、各クライアントコンピュータからポインティングデバイス操作に関する情報を受信するポインティング操作情報受信処理部10dと、前記判定処理部10bにより業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータに対して、所定の対処命令を含む対処情報を送信する対処情報送信処理部10eと、各クライアントコンピュータから画面表示情報を受信する画面情報受信処理部10fと、受信した各クライアントコンピュータの画面表示情報をディスプレイ14に表示する画面情報表示処理部10gとを少なくとも備えており、これら機能は上記プログラムにより実現される。
【0029】
記憶手段11は、監視者コンピュータ1内外のハードディスク等からなり、受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を保存する音出力履歴記憶部11a(音出力情報記憶手段に相当)と、同じく受信した各クライアントコンピュータのキー操作情報を保存するキー操作履歴記憶部11b(キー操作情報記憶手段に相当)と、同じく受信した各クライアントコンピュータのポインティング操作情報を保存するポインティング操作履歴記憶部11c(ポインティング操作情報記憶手段に相当)とを少なくとも備えている。これら記憶手段11としては、上記ハードディスク等以外に、一時記憶領域に保存するようなケースも勿論含まれる。また、音出力情報記憶手段としての音出力履歴記憶部11aは、クライアントコンピュータから受信した音出力情報の履歴を記憶しているが、このような音出力情報の履歴はクライアントコンピュータで管理させ、監視者コンピュータ1は所定のタイミングでこの履歴情報或いは加工された音出力に関する情報をクライアントコンピュータから受信するようにしてもよい。
【0030】
本例では、図1に示すように単一のコンピュータの処理装置、記憶手段11にこれら機能、記憶部を設けた例について説明しているが、複数のコンピュータによりこれら機能、記憶部を分担させて構成してもよい。また、監視者コンピュータは必ずしも固定されたコンピュータとは限らず、通信接続されている複数のコンピュータのうち任意のものを監視者コンピュータとして指定し、他のコンピュータをクライアントコンピュータとして機能させることも勿論できる。
【0031】
各クライアントコンピュータ2は、図3に示すように、処理装置20を中心に、記憶手段21、ディスプレイ22、オーディオデバイス23、入力操作手段としてポインティングデバイス24やキーボード25、通信制御部26が接続された従来から汎用されているコンピュータ装置からなり、処理装置20は、マイクロプロセッサなどのCPUを主体に構成され、図示しないRAM、ROMからなる記憶部を有して各種処理動作の手順を規定するプログラムや処理データが記憶される。ポインティングデバイス24としては、マウスやトラックパッド、トラックボールなどが該当する。
【0032】
処理装置20は、機能的には、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータ1に対して送信する音出力情報送信処理部20aと、キーボード操作に関する情報を監視者コンピュータ1に対して送信するキー操作情報送信処理部20bと、ポインティングデバイス操作に関する情報を監視者コンピュータ1に対して送信するポインティング操作情報送信処理部20cと、監視者コンピュータ1より受信した対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行処理部20dと、画面表示情報を監視者コンピュータ1に対して送信する画面情報送信処理部20eとを少なくとも備え、これら機能は上記プログラムにより実現される。
【0033】
各クライアントコンピュータ2から監視者コンピュータ1に送信される音出力情報は、各クライアントコンピュータのオーディオドライバ又はオーディオデバイスから取得される音出力の時間に関する情報を含み、それ以外に、音の種類等を含むことも好ましい。各クライアントコンピュータ2からこのような音出力情報を受信した監視者コンピュータ1では、これを音出力の時間を反映する数値、具体的には単位時間あたりの音出力時間が長いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値を与えて、上記の音出力履歴記憶部11aに保存される。
【0034】
そして、監視者コンピュータ1の判定処理部10bは、前記音出力履歴記憶部11aに保存される音出力の時間に関する情報(重み付け値)の履歴を参照し、その累積値が、通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えている場合に、業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定することとなる。なお、監視者コンピュータ1は、音出力情報のみから業務外のコンピュータ操作であると判定することもできるが、本実施形態においては、各クライアントコンピュータ2よりキー操作情報及びポインティング操作情報を取得し、これらに基づいて、より詳細に業務外操作の有無の可能性の高さを判定するように構成されている。
【0035】
すなわち、監視者コンピュータ1が、音出力履歴を参照して業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定すると、さらにキー操作履歴記憶部11bに保存されているキー操作情報の履歴を参照し、操作されたキーの種類の数を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えておれば、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定する。ここで、キーの種類の数を反映する数値は、音出力と同様に、単位時間あたりの操作キーの種類の数が少ないほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値とされる。
【0036】
また、キーの種類を反映する数値が上記所定値を越えない場合には、さらにポインティング操作履歴記憶部11cに保存されるポインティング操作情報の履歴を参照し、操作範囲の広さを反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定する。ここでも、操作範囲の広さを反映する数値は、単位時間あたりに操作されたポインティングデバイスの操作範囲が狭いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値とされる。
【0037】
なお、このように音出力情報、キーボードの操作情報、ポインティングデバイスの操作情報のすべてを考慮して判定する必要は必ずしもなく、キー操作情報又はポインティング操作情報の何れか一方のみ考慮するものでも勿論よい。また、上記のごとく各情報は重み付けされ、その累積値で判定しているが、累積値以外の判定方法でもよい。また、キー操作情報やポインティング操作情報の重み付けは、音出力履歴を参照して業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定されたときから累積を開始し、所定値を越えた段階で警告通知等を為すことが好ましい。
【0038】
前記音出力の時間を反映する重み付け値の累積値は、所定時間の経過によりリセットされるが、古いものから順に消去して常に最近一定時間あたりの累積値を更新するようにしてもよい。監視者コンピュータ1からクライアントコンピュータ2に送信される対処情報に含まれる対処命令としては、所定の警告をポップアップ画面で表示させることや、当該アプリケーションの強制終了指令、当該アプリケーションを起動制限機能に登録し、以後、各クライアントコンピュータが当該アプリケーションを使用できないようにすること、コンピュータ操作のロックなど、種々の対処が可能である。
【0039】
また、監視者コンピュータ1は、上記対処情報をクライアントコンピュータ2に送信すると同時に、画面情報表示処理部10gによる各クライアントコンピュータの画面情報の表示について、特定されたクライアントコンピュータの画面表示情報を他のクライアントコンピュータの画面表示情報とは別の形態、たとえば拡大表示するなどして、監視者に対して告知するようにすることが好ましい実施例である。また、監視者が操作しているコンピュータが別の場合には、メール等で通知することが好ましい。
【0040】
以下、図4のフロー図に基づき、本発明のコンピュータ操作監視システムにおける各手順を説明する。
【0041】
クライアントコンピュータ2は、ユーザによりマウス、キーボード等の操作情報や起動しているアプリケーション情報、画面情報とともに、現在起動しているアプリケーションから発せられている音(音楽を含む)の出力に関する情報を監視者コンピュータに送信する(S101)。
【0042】
監視者コンピュータ1は、各クライアントコンピュータから、上記操作情報、画面情報、音出力情報等を受信し(S102)、操作情報(ログ)に基づいて不正な操作を行っているコンピュータがないかどうか監視するとともに、前記音出力情報を音出力履歴記憶部11aに保存する(S103)。
【0043】
音出力履歴記憶部11aには、具体的には、音出力の時間を反映する数値として図5(a)に示す重み付けを設定し、ある単位時間中に音が鳴っていた時間の長さに応じて重み付け(ポイント化)して保存してゆく。例えば、単位時間を20秒とし、その間に音が鳴っていた時間を計測して設定された重み付け値(ポイント)が割り当てられる。短い音が連続してなっているような場合(効果音など)は、その鳴っていた時間を合算した値とすればよい。
【0044】
そして、音出力情報を受信したクライアントコンピュータについて、前記音出力履歴記憶部11aを参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する(S104)。具体的には、保存された重み付け値が一定時間あたり、例えば1時間あたりのトータルにおいて、通常業務範囲の閾値として設定された所定値、例えば「100ポイント」を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定する。なお、一定時間あたりの値ではなく、累積値が所定値を越えた段階で判定するようにしてもよい。
【0045】
S104で業務外操作の可能性ありと判定されると、更に、クライアントコンピュータから受信したキー操作情報から得られるキーの種類の数に応じて図5(b)に示す重み付けを付してキー操作履歴記憶部11bへ保存するとともに、同じく受信したポインティング操作情報から得られる範囲の広さに応じて図5(c)に示す重み付けを付してポインティング操作履歴記憶部11cへ保存し、各値の累積を開始する(S105)。ユーザがクライアントコンピュータ2でゲームをすると、操作キーの種類は少なくなり、ポインティングデバイスの操作範囲は一定場所に偏っているなどして狭くなる傾向にある。例えば、単位時間を20秒とし、その単位時間中に操作されたキーの種類の数、ポインティングデバイスの操作範囲を計測し、その数、範囲(画面範囲あたりの割合)に応じて設定された重み付け値が割り当てられる。
【0046】
そして、いずれかの数値が所定値を越えた段階で、業務外操作の可能性が高いと判定して(S106)、監視者コンピュータ1における判定されたクライアントコンピュータの画面表示情報を他のクライアントコンピュータの画面表示情報より拡大して表示する(S107)
【0047】
また、前記業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータに対して、所定の対処命令を含む対処情報を送信する(S108)。この送信は、前記拡大画面で確認した監視者の操作によって行ってもよいし、自動で行ってもよい。そして、これを受信したクライアントコンピュータ2は、対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う(S109)。
【0048】
なお、音出力情報に加え、キーボードやポインティングデバイスの操作情報以外に、クライアントコンピュータから送られてきた画面情報を解析し、トランプや麻雀等に使用される特定の表示が検出された場合にゲームをしていると判定することも好ましい。
【0049】
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明はこうした実施例に何ら限定されるものではなく、クライアントコンピュータ自体に判定手段を設けたものなど、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々なる形態で実施し得ることは勿論である。たとえば、クライアントコンピュータ自体に判定手段を設ける場合、コンピュータに、上述の監視者コンピュータが備える機能と同様の機能を備えさせればよく、該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する音出力情報取得処理部や、前記取得した音出力情報を保存する音出力履歴記憶部、前記音出力履歴を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定処理部、判定の結果、業務外操作の可能性が高い場合に、監視者コンピュータに通知する通知処理部などを設けるか、あるいは所定の対処命令を含む対処情報を生成する対処情報生成手段と、前記生成された対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行手段とを備えさせればよい。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】本発明に係るコンピュータ操作監視システムの全体構成を示す説明図。
【図2】同じくコンピュータ操作監視システムにおける監視者コンピュータの構成を示すブロック図。
【図3】同じくクライアントコンピュータの構成を示すブロック図。
【図4】同じくコンピュータ操作監視システムにおける処理手順を示すフロー図。
【図5】(a)は音出力の時間を反映する重み付けを示す説明図、(b)はキーの種類の数を反映する重み付けを示す説明図、(c)はポインティング操作範囲の広さを反映する重み付けを示す説明図。
【符号の説明】
【0051】
S コンピュータ操作制限システム
N 通信ネットワーク
1 監視者コンピュータ
2 クライアントコンピュータ
10 処理装置
10a 音出力情報受信処理部
10b 判定処理部
10c キー操作情報受信処理部
10d ポインティング操作情報受信処理部
10e 対処情報送信処理部
10f 画面情報受信処理部
10g 画面情報表示処理部
11 記憶手段
11a 音出力履歴記憶部
11b キー操作履歴記憶部
11c ポインティング操作履歴記憶部
12 通信制御部
13 入力操作手段
14 ディスプレイ
20 処理装置
20a 音出力情報送信処理部
20b キー操作情報送信処理部
20c ポインティング操作情報送信処理部
20d 対処実行処理部
20e画面情報送信処理部
21 記憶手段
22 ディスプレイ
23 オーディオデバイス
24 ポインティングデバイス
25 キーボード
26 通信制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータが、
該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する音出力情報取得手段と、
前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段と、
前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とするコンピュータ操作監視システム。
【請求項2】
前記コンピュータが、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定された場合に、所定の対処命令を含む対処情報を生成する対処情報生成手段と、前記生成された対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行手段とを備えてなる請求項1記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項3】
前記コンピュータが、該コンピュータにおけるキーボード操作に関する情報を取得するキー操作情報取得手段と、前記取得したコンピュータのキー操作情報を保存するキー操作情報記憶手段とを更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記キー操作情報記憶手段に保存されるキー操作情報を参照し、操作されたキーの種類の数を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定してなる請求項1又は2記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項4】
前記コンピュータが、該コンピュータにおけるポインティングデバイス操作に関する情報を取得するポインティング操作情報取得手段と、前記取得したポインティング操作情報を保存するポインティング操作情報記憶手段とを更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記ポインティング操作情報記憶手段に保存されるポインティング操作情報を参照し、操作範囲の広さを反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定してなる請求項1〜3の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項5】
複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータとから構成されるコンピュータ操作監視システムにおいて、
前記監視者コンピュータが、
通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する音出力情報受信手段と、
前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を保存する音出力情報記憶手段と、
前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段とを備え、
前記クライアントコンピュータが、
音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段を備えたことを特徴とするコンピュータ操作監視システム。
【請求項6】
前記監視者コンピュータが、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータに対して、所定の対処命令を含む対処情報を送信する対処情報送信手段を備えるとともに、前記各クライアントコンピュータが、前記監視者コンピュータから受信した対処情報に基づき、操作者に対する警告など命令された対処を行う対処実行手段を備えてなる請求項5記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項7】
前記対処情報に、当該音出力を処理するオーディオドライバを実行させているアプリケーションの強制終了指令が含まれる請求項2又は6記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項8】
前記監視者コンピュータが、各クライアントコンピュータから各クライアントコンピュータの画面表示情報を受信する画面情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータの画面表示情報をディスプレイに表示する画面情報表示手段とを備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、画面表示情報を前記監視者コンピュータに対して送信する画面情報送信手段を備え、前記画面情報表示手段が、前記判定手段により業務外操作の可能性が高いと判定されたクライアントコンピュータの画面表示情報を他のクライアントコンピュータの画面表示情報とは別の形態により識別表示してなる請求項5〜7の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項9】
前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおけるキーボード操作に関する情報を受信するキー操作情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータのキー操作情報を保存するキー操作情報記憶手段とを更に備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、キーボード操作に関する情報を前記監視者コンピュータに対して送信するキー操作情報送信手段を更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記キー操作情報記憶手段に保存されるキー操作情報を参照し、操作されたキーの種類の数を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定してなる請求項5〜8の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項10】
前記監視者コンピュータが、通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおけるポインティングデバイス操作に関する情報を受信するポインティング操作情報受信手段と、前記受信した各クライアントコンピュータのポインティング操作情報を保存するポインティング操作情報記憶手段とを更に備えるとともに、前記クライアントコンピュータが、ポインティングデバイス操作に関する情報を前記監視者コンピュータに対して送信するポインティング操作情報送信手段を更に備え、前記判定手段が、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定した場合に、さらに前記ポインティング操作情報記憶手段に保存されるポインティング操作情報を参照し、操作範囲の広さを反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性がより高いと判定してなる請求項5〜9の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項11】
前記音の出力に関する音出力情報が、コンピュータのオーディオドライバ又はオーディオデバイスから取得される音出力の時間に関する情報であり、前記判定手段が、前記音出力情報記憶手段に保存される前記音出力の時間に関する情報を参照し、音出力の時間を反映する数値が通常業務範囲の閾値として設定された所定値を越えたときに、業務外のコンピュータ操作の可能性があると判定してなる請求項1〜10の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項12】
前記音出力の時間を反映する数値が、一定時間あたりの音出力時間が長いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値である請求項11記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項13】
前記音出力情報に、当該音出力を処理するオーディオドライバを実行させているアプリケーションの情報が含まれる請求項1〜12の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項14】
前記操作されたキーの種類の数を反映する数値が、一定時間あたりの操作キーの種類の数が少ないほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値である請求項3又は9記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項15】
前記操作範囲の広さを反映する数値が、一定時間あたりに操作されたポインティングデバイスの操作範囲が狭いほど大きな数値が与えられる重み付け値の累積値である請求項4又は10記載のコンピュータ操作監視システム。
【請求項16】
コンピュータが、
該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する手順と、
前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段に保存する手順と、
前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する手順と、
よりなることを特徴とするコンピュータ操作監視方法。
【請求項17】
複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータとから構成されるコンピュータ操作監視方法において、
前記クライアントコンピュータが、音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段を備えており、
前記監視者コンピュータが、
通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する手順と、
前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を音出力情報記憶手段に保存する手順と、
前記音出力情報を受信したクライアントコンピュータについて、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する手順と、
よりなることを特徴とするコンピュータ操作監視方法。
【請求項18】
コンピュータを請求項1〜4及び11〜15のうち何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システムにおける各手段として機能させるためのコンピュータ操作監視プログラムであって、
前記コンピュータを、
該コンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を取得する音出力情報取得手段、
前記取得した音出力情報を保存する音出力情報記憶手段、
および、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段として機能させるコンピュータ操作監視プログラム。
【請求項19】
複数のクライアントコンピュータとこれに通信接続される監視者コンピュータを、それぞれ請求項5〜15の何れか1項に記載のコンピュータ操作監視システムにおける各手段として機能させるためのコンピュータ操作監視プログラムであって、
前記監視者コンピュータを、
通信接続されている各クライアントコンピュータから、各クライアントコンピュータにおける音の出力に関する音出力情報を受信する音出力情報受信手段、
前記受信した各クライアントコンピュータの音出力情報を保存する音出力情報記憶手段、
および、前記音出力情報を参照し、通常業務における音出力形態との比較により、業務外のコンピュータ操作の可能性の有無を判定する判定手段として機能させ、
前記クライアントコンピュータを、
音の出力に関する音出力情報を前記監視者コンピュータに対して送信する音出力情報送信手段として機能させるコンピュータ操作監視プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2008−225634(P2008−225634A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−60077(P2007−60077)
【出願日】平成19年3月9日(2007.3.9)
【特許番号】特許第3963278号(P3963278)
【特許公報発行日】平成19年8月22日(2007.8.22)
【出願人】(599108242)Sky株式会社 (257)
【Fターム(参考)】