説明

コーヒーまたはティーを対象とするパッケージシステムおよびパッケージ方法

【構成】
(a)上記粒状物を詰めたバッグ(14)、および(b)開口(21)を有する第1のカップ状部分(20)およびこの開口を覆う第2のディスク状ピース(22)をもつーピース式の加圧可能な容器(16)を有するコーヒーまたはティー粒状物(12)をパッケージするパッケージ(10)である。カップ状部分内部にバッグを装入し、第2のディスク状部分によってシール処理し、バッグを封入する。場合に応じて、周囲圧力より高い圧力下CO雰囲気中で粒状物をシール処理する。場合に応じて、多用途スリーブ(60)に複数のこのようなパッケージを装入する。本発明によれば、粒状物の風味を使用時まで保持でき、しかもこの風味を可能な限り長く保存できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージおよびパッケージ方法、特にコーヒーおよび/またはティー(紅茶、緑茶など)を対象とするパッケージシステムおよびパッケージ方法に関する。
【背景技術】
【0002】
お湯に香味を付加するためにしばしば利用されているフィルター処理粒状物であるコーヒーやティーの場合、各種の形態で包装されている。例示すれば、真空カン包装、袋包装、織布やセルロースフィルター包装、キャンバス地および/または紙製サック包装が代表例である。
【0003】
これら従来例は、粒状物を最終使用地に輸送することに限れば目的に十分適うものであるが、粒状物の新鮮さや香味を保存する点からみれば成功しているとはいえない。この主な理由は、空気に長期間さらされると、酸化が生じ、これは、粒状物を利用して作った飲料の味に望ましくない作用を与えることが多いからである。この酸化を抑制する試みが工夫されている。例示すれば、粒状物を真空カン包装し、粒状物に接触する空気の量を最小限に抑える真空カン包装、粒状物を二酸化炭素雰囲気中で気密シールする気密シール包装である。ところが、真空を利用した包装方法の場合、真空の作用により粒状物から風味が失われる恐れがあり、また周囲圧力での二酸化炭素包装の場合、粒状物の風味を十分に保存できない。
【0004】
USP4,966,780(発明者:Hargravesなどで、記載内容は本開示に援用されている)には、ロースト処理後直ちに包装する必要があるコーヒーの包装容器が記載されている。この容器は、容器内にあるコーヒーからガスの放出によって発生する圧力に耐えることができる、半剛性の、実質的にガス不透過性の容器からなる。ところが、この装置の場合、すぐに利用する量に対応する量で粒状物を使用することができない。というのは、一旦カンを開けた後は、すぐに利用しない場合でも、内容物全体が酸化を始めるからである。さらに、この装置では、加圧容器を開けた後、粒状物の吸気作用に関して複雑な念のいったやり方で対処する必要がある。
【0005】
USP5,445,291(発明者:Danielで、記載内容は本開示に援用されている)には、圧力下粒状物を封入した円筒形カンなどの包装体が開示されている。この装置も、例えば缶切りなどを使用して開けたさいに内容物が飛び散ることなく、圧力を解放するかなり精巧な装置を利用している。
【0006】
USP5,344,662(発明者:Payneなどで、記載内容は本開示に援用されている)には、通常の缶切りを使用して開けると解放する圧力の下で粒状物を封入した包装品が開示されている。この装置も、カンを開けたさいに粒状物がカンから周囲に飛び散ることを防ぐようにしたかなり複雑な装置である。
【特許文献1】USP4,966,780
【特許文献2】USP5,445,291
【特許文献3】USP5,344,662
【特許文献4】USP5,620,725
【特許文献5】USP5,761,888
【非特許文献1】B.A.AndersonおよびT.P.Lebuzeなどの論文“The Diffusion Kinetics of Carbon Dioxide in Fresh Roastedand Ground Coffee(http://faculty.che.umn.edu/fscn/Ted_Lauza/Ttpl−coeffee.html)”
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
スイス、VeveyのNestleSAはアルミニウム製の気密シールカプセルにコーヒー粉末を封入した製品“NETSPRESSO”TMを販売している。Nestleの販売促進パンフレットには、コーヒー粉末を封入しておくと、コーヒーの鮮度を半年保てることが謳われている。この期間は、通常はほぼ三日間と考えられている、コーヒー豆のミルしたての通常の酸化期間よりもかなり長い。ところが、この装置では、圧力下でコーヒー粉末を包装するようになっていない。なお、封入後の冷却差によってカプセル内にはある程度の圧力が存在することもある。
【0008】
望まれているのは、小分け分配できる量で、圧力下に粒状物を保存でき、しかも開けた時点で粒状物の吸気作用のない粒状物の保存装置および保存方法である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は、コーヒー、およびティーのパッケージシステムおよびパッケージ方法を提供するものである。このパッケージシステムは、粒状物を詰めたフィルター材料からなるバッグを装入したツーピース式カンを有する。圧力下、バッグをカンの第1カップ状部分に適宜装入し、次にカンの第2ディスク状部分を開口に封着することによってカンを封止し、使用者がカンを開ける時点まで、輸送期間を通じて圧力を実質的に維持する。本発明のパッケージシステムの一つの実施態様では、複数のカンを透明な半剛性スリーブ内において長手方向に上下に積み重ね保存することができる。
【0010】
本発明の別な実施態様では、それぞれショルダー部をもつ2つの入れ子式スリーブで上記スリーブを構成し、残存カンを保持し、保存スペースを節約できるように構成する。
【0011】
さらに別な実施態様では、上記スリーブに粒状物に関する情報およびパッケージシステムそれ自体の作用効果を印刷できるように構成する。
【0012】
さらに別な実施態様では、上記スリーブに、カンだけでなく、コーヒーやティーを飲むためのカップを装入する。
【0013】
本発明の目的は、小分け分配できる量で、圧力下に粒状物を保存でき、しかも開けた時点で粒状物の吸気作用のない粒状物の保存装置および保存方法を提供することである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
図1に、コーヒーまたはティーの粒状物12をパッケージするパッケージ10を示す。このパッケージ10は、(a)粒状物12を詰めたバッグ14および(b)ツーピース式の加圧可能なカン16を有する。カン16の形状は実質的に公知のものであればよく、その基本的形状(特に、直径および形)および組成(アルミニウム、鋼またはその他の合金)については、よく利用されている公知の圧力式飲料用カンの標準規格に従えばよい。カン16の直径および外形は、開口21をもつ第1のカップ状部分20とこの開口を覆う第2のディスク状部分22とを有するツーピース式飲料用カンの標準規格に一致するが、材料の押出し量については、好適なカンの高さが標準規格よりもかなり小さく、3.5cm〜4.5cmであるため、標準規格から変更することができる。標準規格の直径および形状を使用する場合には、公知の実績のある、このようなカン16の製造方法を利用できる。バッグ14については、カップ状部分20内に装入し、第2ディスク状部分22によってそこに封入する。場合によっては、1気圧よりもかなり高い圧力の下で、バッグ14を二酸化炭素雰囲気内で封入してもよい。
【0015】
粒状物12については、バッグに封入されるようにバッグ14に入れる。バッグ14については、多孔性の紙、セルロースまたは織不などからなるフィルター材料26を用いて、パッケージ10を開けたさいに発生する応力に耐えることができる十分な強さのシーム30を構成するシーム形成法を利用して十分な厚さで形成すればよい。シーム形成法としては、超音波縫製や、糸縫製が適当である。さらに、シーム30が裂けて粒状物12が飛び出す可能性を最小限に抑制するためには、シームのない領域32のみが開口に隣接するように、バッグ14をカン内に位置決めすればよい。
【0016】
次に、図2について説明する。カン16のディスク状部分22は、カンを開けることを可能にする手段34だけでなく、例えば(ディスクの破断部によって示す)ロールオーバー部40でシールできる界面縁部36を有し、カン16のカップ状部分20に接合できるとともに、これをシールできる。場合によっては、上記手段34として、高応力誘導ハンドルまたはタブ部分42を材料の薄い部分46によって囲まれたディスク領域44の縁部付近に接続してもよい。このような手段34の場合、タブ42の応力誘導移動後、タブ42を引き上げると、応力が誘導され、材料の薄い部分46が破断し、加圧された空気がある場合には、これを排出できる。上記の薄い部分46があるため、カン切り終了後、バッグ14をカン16から簡単に取り出すことができる十分大きな開口を形成するカン切り路にそって囲まれた領域44を切り取ることができる。場合によっては、リサイクル処理を容易にするため、ディスク状部分22から外して開口を作るタブ42およびパネル44を、ディスク状部分22のリム52に接続した厚みの薄くない部分、即ち縁部のみが薄い部分50(点線で示す)に取り付けたままにしておく。
【0017】
本発明の好適な実施態様では、液体充填飲料用カンを製造する既存のツーピース式カン製造方法を利用する。カン16の場合、理想的には円筒形で、長さが約4.5cm(例えば旅客機で提供されている小さな7ozカンの大きさのほぼ半分)のカンであり、それぞれが60gのコーヒー粉末を含有するカンである。これは、4〜6カップ分(10〜12g/100ml)のコーヒーに相当する。
【0018】
次に図3Aおよび図3Bについて説明する。各パッケージ10それぞれは、適宜、スリーブ60を有するパッケージシステム56内において、他の同種のパッケージととともに包装することができる。少なくとも2つのパッケージ10をスリーブ60内部に装入することができる。各パッケージ10は、スリーブ60内に長手方向に保存する。
【0019】
次に図3Bについて説明する。スリーブ60は適宜押出し成形により形成したもので、長手方向内側に延長するリブ62を有し、これらリブ62によって最大内接直径が小さくなるため、リブ62が装入されたパッケージ10またはカップ64などの他のパッケージを把持することになる。この締り嵌め作用66によって生じる摩擦作用によって、パッケージ10をスリーブ60内に保持するにもかかわらず、使用者が使い済みパッケージを一端に挿入でき、従ってスリーブの他端から新しいパッケージを引き出し、コーヒーやティーを入れることできる。リブ62の端部に局所的なディポット68を成形などによって形成すると、カン16がスリーブ60の底部から簡単に外れることを防ぐことができる。
【0020】
本発明の一つの実施態様では、スリーブ60は透明かつ半剛性のものとすることができる。スリーブ60が透明であると、使用者が、カン16のスリーブ内の装入数を手早く確認できる。また、半剛性であると、スリーブ60をリサイクル時に簡単に潰すことができ、あるいはコンパクト化処理できる。
【0021】
本発明の別な実施態様では、スリーブ60をカン16と同じ材料で構成できるため、使用済みカンをスリーブ内に戻し、全体を一緒にリサイクルできる。
【0022】
パッケージシステムの別な実施態様56´を示す図4について説明する。この例のスリーブ60´は内側部分70および外側部分72を有する。これら部分70および72は入れ子式に嵌合するため、高さを調節できるとともに、スリーブ60´のパッケージ保存能力を調節できる。上記部分70、72の少なくとも一方を透明化し、カップ状化し、端部76を閉じるとともに、端部80を開放する。また、その長さにそって測定マーク82を刻んでおくと、水などの液体の測定ビーカーとして使用でき、所望濃度のコーヒーを所望量作ることができる。
【0023】
パッケージ10およびスリーブ60またはスリーブ部分70または72については、印刷可能な材料で構成する。
【0024】
次に、第1の使用方法について説明する。カン16については、使用者が使用する時点まで、粉砕したコーヒーまたはティーを入れたバッグ14を入れておけばよい。タブまたはハンドル42を使用してカン16を開け、蓋を取り去り、バッグ14を取り出し、次にドリップ式コーヒーメーカーやその他の公知器具に装着する。
【0025】
次に、第2の使用方法を示す図5について説明する。この例では、カン16はクランプホルダー90内部に設けられるカートリッジとして機能する。このクランプホルダーは、まず機械的圧力に逆らってカンの端部92および94をシールし、次にこれら端部に穴をあけて、カンに装入されているバッグへのお湯の流路を形成する。(4カップ分のコーヒーを入れた後)カートリッジ16を捨てる場合には、クランプホルダー機構96の作用を止め、コーヒーまたはティー器具90から使用済みカートリッジを取り外す。こうすると、フィルターを別に用意する必要がなく、またコーヒーまたはティー器具の設計を簡単にできる。
【0026】
次に図6について説明する。ティーまたはコーヒー粒状物のパッケージ方法100は、以下の手順からなる。第1ステップ102で、フィルターバッグ14に粒状物12を詰める。第2ステップ104で、バッグ14をシール処理する。第3ステップ106で、バッグ14をツーピース式加圧カン16の第1カップ状部分20内に装入する。場合に応じて行う第4ステップ110で、カン16に対して局部的な圧力を1気圧以上に高める。いくつかの同様な方法でシール処理を行うことができる。第1の例では、カン16を加圧によって酸化炭素雰囲気内でシール処理し、シール処理後、カン16の加圧は、二酸化炭素ガスで行う。これは、例えば、シール処理ステップ時に二酸化炭素分に富む高圧室においてカンを隔離するなどしてカンのすぐ付近の圧力を局部的に上げるか、シール処理前にカンに凍結COペレット28を挿入するか、あるいはシール処理後にカンに高圧COを注入することによって行うことができる。第5ステップ112で、カップ状部分20の内部にカン16の第2ディスク状部分22によってバッグ14をシール処理し、バッグ14を封入する。次のステップ114で、副次的な処理を行う。例えば、本発明のパッケージシステム54のパッケージ処理、印刷、最終ユーザーへの流通を行う。
【0027】
ドライアイスペレット28の挿入を含む加圧ステップについて説明すると、組み立てるさいに、ドライアイスのペレット(これが好ましい)、他の固形体や液体窒素などの液化ガスをカン16に装入する。このカン16への装入をシール処理前に行うと、ドライアイスがCOガスに昇華し、カン内部の酸素を実質的に置換するため、カン内部の圧力を大気圧より高くできる。このようなドライアイスの使用方法は、USP5,620,725に記載されている。なお、この公報の記載はここに援用するものである。さらに、コーヒー粉末は別なバッグ14に入れているため、コーヒー粒状物12やティー粒状物12がドライアイスペレット28に直接接触することはない。さらに、ドライアイスペレット28は多数の公知方法によってカン16に装入できる。例えば、USP5,761,888に記載されている方法である。なお、この公報の記載はここに援用するものである。
【0028】
なお、カン16は、新たにロースト処理したコーヒーが拡散/放出する二酸化炭素によって発生する圧力に耐えることができるものでなければならない。ロースト処理コーヒーの量およびカン16の保存温度を考えるなら、この目的に合う代表的なカンは、ツーピース式飲料用カンである。よく利用されている、特に一回分サイズのツーピース式飲料用カンに安全に保存できるコーヒーの量を決めるさいに役立つ技術的パラメータに関しては、B.A.AndersonおよびT.P.Lebuzeなどの論文“The Diffusion Kinetics of Carbon Dioxide in Fresh Roastedand Ground Coffee(http://faculty.che.umn.edu/fscn/Ted_Lauza/Ttpl−coeffee.html)を参照すればよい。なお、この論文の記載は本開示に援用する。既に説明したように、飲料産業のインフラを活用して粒状物をカンに詰め、本発明のパッケージ10を流通させるためには、標準的なツーピース式飲料カンを利用することが有利である。さらに、パッケージ10を冷却すると、内圧を低くでき、パッケージが安全に耐えることができる酸化によるガス放出量を増量できる。飲料流通産業は、冷蔵製品の輸送をよく利用しているため、標準的なツーピース式飲料用カンの別な支持基盤になっている。
【0029】
別な作用効果に言及すれば、スリーブ60、60´には印刷できるため、粒状物12の関する情報およびパッキングシステム56の作用効果を印刷できる。
【0030】
さらに作用効果について説明すると、スリーブ60は、カン16だけでなくコーヒーやティーを飲むためのカップも装入保持できる。
【0031】
本発明の目的は、小分け分配できる量で、圧力下に粒状物12を保存でき、しかも開けた時点で粒状物の吸気作用のない粒状物の保存装置および保存方法を提供することである。
【0032】
以上説明した本発明の実施態様では、多くの変更などが可能である。以上、いくつかの本発明の実施態様を説明してきたが、本開示では、広範にわたって変更や置換などが可能である。例えば、本発明のある作用効果の場合、他の作用効果がない状態で利用することができる。従って、以上の開示は例示のみを目的とし、広く解釈すべきものである。即ち、本発明の精神および範囲は、特許請求の範囲によってのみ制限を受けるものである。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明パッケージの部分横断面図である。
【図2】本発明パッケージのディスク状部分上部を示す、一部を切り欠いた斜視図である。
【図3A】本発明パッケージシステムの側面図である。
【図3B】図3Aに示したシステムのラインA−A横断面図である。
【図4】本発明の別なパッケージシステムの斜視図である。
【図5】本発明の使用方法を示す斜視図である。
【図6】本発明のパッケージを製造する方法を示す工程フローチャートである。
【符号の説明】
【0034】
10:パッケージ、
12:粒状物、
14:バッグ、
16:ツーピース式の加圧可能な容器、
20:カップ状部分、
21:開口、
22:ディスク状部分、
42:タブ、
56:パッケージシステム、
60、60´:スリーブ、
70:内側部分、
72:外側部分、
76、80:端部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コーヒー粒状物(12)あるいはティー粒状物(12)をパッケージするパッケージ(10)において、
(a)上記粒状物を詰めたバッグ(14)、および
(b)加圧可能な容器(16)を有し、
適宜周囲圧力より高い圧力下にあるCO雰囲気内で、上記容器内に上記バッグを封入し、気密シール処理したことを特徴とするパッケージ(10)。
【請求項2】
上記の加圧可能な容器(16)がツーピース式容器である請求項1記載のパッケージ(10)。
【請求項3】
少なくとも2カップ分のコーヒーを入れるのに十分な量で上記粒状物(12)をバッグ(14)に詰めた請求項1記載のパッケージ(10)。
【請求項4】
上記ツーピース式容器(16)が、開口(21)をもつ第1カップ状部分(20)、および、この開口を覆う、開口に対応する形状の第2被覆ピース(22)からなるカンであって、適宜周囲圧力より高い圧力下にあるCO雰囲気内で、上記カップ状部分内に上記バッグ(14)を封入し、上記の第2被覆ピースを上記のカップ状部分の開口に係合することによって気密シール処理した、請求項2記載のパッケージ(10)。
【請求項5】
上記ツーピース式容器(16)が、開口(21)をもつ第1カップ状部分(20)、および、この開口を覆う、開口に対応する形状の第2被覆ピース(22)からなるカンであって、適宜周囲圧力より高い圧力下にあるCO雰囲気内で、上記カップ状部分内に上記バッグを封入し、上記の第2被覆ピースを上記のカップ状部分の開口に係合することによって気密シール処理した、請求項3記載のパッケージ(10)。
【請求項6】
上記の第2被覆ピース(22)がディスク形状を有し、かつ上記容器(16)を開けることを容易にし、上記バッグ(14)の取り出しを容易にする開放タブ(42)を有する請求項4または5記載のパッケージ(10)。
【請求項7】
上記粒状物(12)を上記バッグ(14)内に封入した請求項1記載のパッケージ(10)。
【請求項8】
上記バッグ(14)をフィルター材料で構成した請求項1記載のパッケージ(10)。
【請求項9】
上記フィルター材料が、パッケージを開けたときに誘導される応力に十分耐えることできるように構成した多孔性紙、多孔性セルロースおよび多孔性織布からなる材料群から選択される請求項8記載のパッケージ(10)。
【請求項10】
スリーブ(60)を有するシステム(56)において、他のパッケージとともに効率よくパッケージできるように形成され、少なくとも2つのパッケージをこのスリーブ内部に装入した請求項1記載のパッケージ(10)。
【請求項11】
パッケージをスリーブ(60)内において長手方向に装入した請求項10記載のパッケージ(10)。
【請求項12】
スリーブ(60)が透明半剛性スリーブである請求項10記載のパッケージ。
【請求項13】
スリーブ(60´)を内側部分および外側部分(70、72)で構成し、これら部分を入れ子式にしてスリーブの高さおよびパッケージ装入容量を調節できるようにした請求項10記載のパッケージ(10)。
【請求項14】
上記内側部分および外側部分(70、72)のうち少なくとも一方を透明なカップ形状に構成し、一端(76)と閉じ、他端(80)を開放し、長さ方向に測定マーク(82)を刻み、水などの液体の測定ビーカーとした請求項13記載のパッケージ(10)。
【請求項15】
スリーブ(60´)を印刷可能な材料で構成した請求項10記載のパッケージ(10)。
【請求項16】
ティー粒状物またはコーヒー粒状物(12)をパッケージする方法において、
(a)フィルターバッグ(14)に上記粒状物を詰めるステップ、
(b)フィルターバッグ(14)を閉じるステップ、
(c)粒状物を詰めたフィルターバッグ(14)を、ツーピース式の加圧可能な容器(16)の第1のカップ状部分(20)に開口(21)を介して装入するステップ、および
(d)この開口に第2の被覆部分(22)をシール処理することによって上記のカップ状部分に装入したフィルターバッグを気密シール処理するステップを有することを特徴とするパッケージ方法(100)。
【請求項17】
上記容器をシール処理する前に、シール処理によって周囲圧力より高いCOガスを容器(16)に封入する請求項16記載のパッケージ方法(100)。
【請求項18】
シール処理する前に、ドライアイスのペレット(28)を容器(16)に装入する請求項17記載のパッケージ方法(100)。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公表番号】特表2007−519574(P2007−519574A)
【公表日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−546378(P2006−546378)
【出願日】平成16年12月17日(2004.12.17)
【国際出願番号】PCT/IB2004/004211
【国際公開番号】WO2005/063594
【国際公開日】平成17年7月14日(2005.7.14)
【出願人】(506213740)
【氏名又は名称原語表記】DAVINCI ASSOCIATION FOR INVENTORS’RIGHTS
【住所又は居所原語表記】Hanalore Mantelli,Ch de la Gradelle 22,CH−1224 Chene−Bougeries Switzerland
【出願人】(307002286)
【氏名又は名称原語表記】GOUVERNEUR,Fedor
【住所又は居所原語表記】227,Apartado,Merida 5101 Venezuela
【Fターム(参考)】