説明

コールセンタシステム及びその制御方法

【課題】 画像情報と音声情報とを送受信する通信装置に対して適切に応答処理するオペレータ通信装置を接続可能なコールセンタシステムを提供する。
【解決手段】 本発明のコールセンタシステムは、通信装置に送信する第1及び第2画像情報を記憶する記憶部と、通信制御部とを備える。通信制御部は、通信装置から呼接続を要求する第1信号を受信すると、自動応答に関する第1画像情報を有する第2信号を通信装置に送信し、第2信号に基づいて選択された情報を有する第3信号を通信装置から受信すると、第2画像情報を有する第4信号を通信装置に送信すると共に、第3信号に関連するオペレータ通信装置を選択して、通信装置とオペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はコールセンタシステム及びその制御方法に関し、特に、テレビ電話機の利用者とオペレータとの通話中に、テレビ電話機に対して送信する画像をオペレータが制御し得るようにしたものである。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビ電話通話を行っている間に、相手のテレビ電話機に対して送信する映像は、自分のテレビ電話装置のカメラからの映像か、又は、予め自分のテレビ電話装置に保存された映像のどちらかであった(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
テレビ電話通信をコールセンタシステムに利用することも、特許文献2のように提案されている。特許文献2にはまた、テレビ電話機に対して自動応答することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−218181号公報
【特許文献2】特開2005−064860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献2の記載方法では、利用者が、自動応答用の音声及び映像の提供中に、オペレータとの通話を要求したときに初めてオペレータとの通話に切り替えるものであり、切り替わるオペレータが必ずしも適切なオペレータとは限らない。また、利用者が、自動応答用の音声及び映像の提供中に、オペレータとの通話を要求したときには、自動応答部が終了し、自動呼分配部が機能するが、自動呼分配部がオペレータ端末を選択するまでは、当然にオペレータ端末は機能しない。このような機能しない時間が短ければ問題は少ないが、時間によっては、オペレータとの通話を要求した利用者が不安を感じる恐れもある。
【0006】
そのため、画像情報と音声情報とを送受信する第1通信装置(例えばテレビ電話端末)に対して適切に応答処理するオペレータを割り当てることができ、しかも、割当てを待つ利用者に対しても情報やサービスを提供可能なコールセンタシステム及びその制御方法が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の本発明は、画像情報と音声情報とを送受信する第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のいずれか1つのオペレータ通信装置とを接続するコールセンタシステムにおいて、(1)上記第1通信装置に送信する画像情報を記憶する記憶部と、(2)上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通信を制御する通信制御部とを備え、(3)上記通信制御部は、(3−1)上記第1通信装置から、呼接続を要求する第1信号を受信する第1処理部と、(3−2)上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている情報であって、自動応答に関する第1画像情報を有する第2信号を送信する第2処理部と、(3−3)上記第1通信装置から、上記第2信号に基づいて選択された情報を有する第3信号を受信する第3処理部と、(3−4)上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第2画像情報を有する第4信号を送信する第4処理部と、(3−5)上記第3信号に関連する上記オペレータ通信装置を選択して、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御する第5処理部とを備えることを特徴とする。
【0008】
第2の本発明のコールセンタシステムの制御方法は、画像情報と音声情報とを送受信する第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のいずれか1つのオペレータ通信装置とを接続するコールセンタシステムにおいて、(1)上記コールセンタシステムは、上記第1通信装置に送信する画像情報を記憶する記憶部と、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通信を制御する通信制御部とを備え、(2)上記通信制御部は、(2−1)上記第1通信装置から、呼接続を要求する第1信号を受信し、(2−2)上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている情報であって、自動応答に関する第1画像情報を有する第2信号を送信し、(2−3)上記第1通信装置から、上記第2信号に基づいて選択された情報を有する第3信号を受信し、(2−4)上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第2画像情報を有する第4信号を送信し、(2−5)上記第3信号に関連する上記オペレータ通信装置を選択して、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、自動応答用の第1の画像情報は、第1の通信装置による選択肢の選択によって、直ちにオペレータ通信装置の選択に供するものとなっているので、利用者に対し、速やかに適切なオペレータを割り当てることができるようになる。また、オペレータ通信装置を選択中に、第2画像情報を有する第4信号を第1通信装置に送信するので、オペレータの割当てを待つ利用者に対して情報やサービスを提供可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】第1の実施形態のコールセンタシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態のオペレータ端末部の他の構成例を示す接続図である。
【図3】第1の実施形態のコールセンタサーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の音声/映像データ制御部における種別管理データの説明図である。
【図5】第1の実施形態のオペレータPCの機能的構成を示すブロック図である。
【図6】第1の実施形態のテレビ電話機からの着信時の動作を示すシーケンス図である。
【図7】第1の実施形態におけるテレビ電話機及びオペレータPCに対してコールセンタサーバから同一映像データを同時送信させる際の動作及びその解除動作を示すシーケンス図である。
【図8】第1の実施形態のテレビ電話機及びオペレータPCへの同一映像データの同時送信状態から、映像データの提供方法を特殊な方法に切り替える際の動作を示すシーケンス図である。
【図9】第1の実施形態のオペレータ側の呼だけを切断する際の動作を示すシーケンス図である。
【図10】第1の実施形態のテレビ電話の通常通話状態から、テレビ電話機に対してのみ、コールセンタサーバが特殊な映像データを送信する状態に移行する際、及び、その状態から復帰する際の動作を示すシーケンス図である。
【図11】第1の実施形態のテレビ電話機に対してのみコールセンタサーバが送信している特殊な映像データの提供方法を特殊な方法に切り替える際の動作を示すシーケンス図である。
【図12】第1の実施形態のテレビ電話機に対してのみコールセンタサーバが特殊な映像データを送信している状態から、オペレータ側の呼だけを切断する際の動作を示すシーケンス図である。
【図13】第2の実施形態の待ち呼の利用者の映像をオペレータPCに通知する動作を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
(A)第1の実施形態
以下、本発明によるコールセンタシステム及びその制御方法の第1の実施形態を、図面を参照しながら説明する。第1の実施形態のコールセンタシステムは、テレビ電話コールセンタシステムである。
【0012】
(A−1)第1の実施形態の構成
図1は、第1の実施形態のテレビ電話コールセンタシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0013】
図1において、第1の実施形態のテレビ電話コールセンタシステム1では、コールセンタサーバ2、オペレータ端末部3及びゲートウェイ4がLAN5を介して接続されている。コールセンタサーバ2は、複数のオペレータ端末部3に共通なものであり、コールセンタサーバ2及びオペレータ端末部3によって、コールセンタ機能が提供される。
【0014】
テレビ電話機6は、ISDN網などのテレビ電話網7を介して、テレビ電話コールセンタシステム1のゲートウェイ4に接続されることにより、テレビ電話コールセンタを利用可能であり、また、IPテレビ電話機8はIP網9を介してテレビ電話コールセンタを利用可能である。
【0015】
オペレータ端末部3は、例えば、オペレータパソコン(以下、オペレータPCと呼ぶ)10に対して、オペレータを撮像するカメラ11、及び、オペレータが音声通信に用いる電話機12が接続されて構成されている。この電話機12は、ハンドセットやヘッドセットなどの音声の入出力装置だけであっても良く、呼制御に係る機能の実行部分はオペレータPC10が有するもの(いわゆるソフトフォン)であっても良い。
【0016】
なお、オペレータ端末部3は、図2に示すように、カメラ11を接続したオペレータPC10と、IP電話機12AとがLAN5にそれぞれ接続する構成であっても良い。
【0017】
コールセンタサーバ2は、図3に示すように、通信制御部21、ACD制御部22、音声/映像データ制御部23、データミキシング部24及び提供データ格納部25などを有し、テレビ電話機/IPテレビ電話機とのインタフェース機能(GW機能)、自動音声応答(IVR)機能、ユニファイド機能等のメッセージ処理機能、SIPサーバ機能、自動呼振分(ACD)機能等を担っている。
【0018】
通信制御部21は、主として、SIPサーバ機能やテレビ電話機/IPテレビ電話機とのインタフェース機能などを担い、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8、若しくは、オペレータ端末部3との間で、呼制御用や通話用のIPパケットの授受を行うものである。通信制御部21は、IPパケットの分解や組立も行うものである。
【0019】
ACD制御部22は、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8からの着呼に対し、空き状態のどのオペレータ端末部3を対応付けるかを自動的に決定するものである。ACD制御部22は、この決定のための予めのデータ授受を、IVR機能を用いて行うものであっても良い。
【0020】
音声/映像データ制御部23は、通話状態にあるオペレータ端末部3毎に、しかも、その各通信方向毎に、どのような音声データや映像データを通信するかのデータ種別を管理し、それに応じて、通信データの形成を制御するものである。音声/映像データ制御部23の管理データは、オペレータ端末部3側からの指示によって変更される。
【0021】
図4は、音声/映像データ制御部23における種別管理データの構成例を示す説明図である。種別管理データは、オペレータ端末ID(図2に示すような構成の場合であればそれぞれのIDが登録される)、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8のIDであるテレビ電話機ID、ダウン方向(当該サーバから電話機への方向)の映像データ及び音声データの種別及び合成方法、アップ方向(当該サーバからオペレータ端末部への方向)の映像データ及び音声データの種別及び合成方法などでなる。図4に示す種別管理データは、送信状態が変化したときに適宜更新されるものである。
【0022】
映像データや音声データの種別フィールドには、複数の種別を記述でき、複数の種別が記述されたときに、合成方法フィールドが有効となる。映像データには、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8の利用者の撮像映像データやオペレータの撮像映像データだけでなく、後述するデータ格納部25に格納されている映像データも含まれる。音声データには、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8の利用者の音声データやオペレータの音声データだけでなく、後述するデータ格納部25に格納されている音声データも含まれる。
【0023】
合成方法としては、並記や重畳などの複数種類が用意されており、オペレータが選択指定できるようになされている(なお、種類の組合せによっては自動的に合成方法が規定されるようにしても良い)。
【0024】
データミキシング部24は、音声/映像データ制御部23の制御下で、映像データや音声データの合成を行うものである。合成に供する複数のデータは、データ格納部25に格納されたものだけであっても良く、また、到来した受信データとデータ格納部25に格納されたデータとであっても良い。
【0025】
提供データ格納部25は、テレビ電話機6やIPテレビ電話機8(さらにはオペレータ端末部3)側に提供可能な動画データ25a、静止画データ25b及び音声データ25cを格納しているものである。
【0026】
オペレータPC10は、上述したように、IPテレビ電話機として機能し得るカメラ11や電話機12等が関連して設けられており、オペレータに関するテレビ電話機として機能するものである。オペレータPC10におけるディスプレイはテレビ電話機のディスプレイとして機能するものであり、カメラ11はテレビ電話機のカメラとして機能するものであり、電話機12はテレビ電話機の音声入出力装置として機能するものである。オペレータPC10は、外線/内線への着信や発信などの呼制御を、当該PC10が搭載している呼制御用のソフトウェアに従って行うものである。
【0027】
また、オペレータPC10は、オペレータが操作する端末装置としても機能するものである。オペレータPC10は、例えば、オペレータの操作に応じて、ダウン方向又はアップ方向の映像データや音声データの選定情報や終了情報をコールセンタサーバ2に指示したり、当該PC10に記憶されているデータを読み出してオペレータの参照用に表示させたりする。このような記憶データとして、コールセンタサーバ2のデータ格納部25に記憶されているデータの種別一覧(階層化されていても良い)があり、映像データの選択などを指示し易いようになされている(なお、このような一覧データもサーバ側からその都度取り出す構成であっても良い)。
【0028】
オペレータPC10は、上述したテレビ電話機能以外の機能を実行すべく、図5に示すように、ユーザインタフェース(UI)部31、通信制御部32、データ格納部33を有する。
【0029】
UI部31は、オペレータへの画面出力や、キーボードやマウスの入力操作等を制御するものである。
【0030】
通信制御部32は、コールセンタサーバ2との通信を行うものである。なお、IPパケットを用いた通信の場合、オペレータ端末部3と、テレビ電話機6若しくはIPテレビ電話機8とは、コールセンタサーバ2を経由しないで通信することも可能であるが、この第1の実施形態の場合、常に、コールセンタサーバ2を経由して通信するとして説明する。変形実施形態の項で後述するように、オペレータ端末部3と、テレビ電話機6若しくはIPテレビ電話機8との直接通信を可能とするようにしても良い。
【0031】
データ格納部33は、オペレータがキーボードなどを操作する際に必要となるデータ(例えば、コールセンタサーバ2のデータ格納部25に記憶されているデータの種別一覧のデータなども含まれる)や、オペレータが利用者に音声で伝える際に必要となるデータ等を格納しているものである。
【0032】
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態のテレビ電話コールセンタシステムの各種の動作を説明する。
【0033】
まず、コールセンタサーバ2にテレビ電話がかかってきた際の動作を、図6のシーケンス図を参照しながら説明する。
【0034】
テレビ電話機6(又はIPテレビ電話機8;以下、動作説明の項ではテレビ電話機6が相手装置であるとして説明する)からの呼接続を要求する信号(IPパケット;例えば、SIPでのINVITE)はコールセンタサーバ2に到達し(S101)、コールセンタサーバ2(の通信制御部21)はその受信応答を返信する(S102)。なお、テレビ電話機6とコールセンタサーバ2の接続は、テレビ電話機6−テレビ電話網7−ゲートウェイ4−コールセンタサーバ2の経路による接続となる。IPテレビ電話機8とコールセンタサーバ2の接続は、IPテレビ電話機8−IP網9−コールセンタサーバ2の経路による接続となる。
【0035】
コールセンタサーバ2においては、ビデオIVR処理を実施した後(S103)、オペレータ呼出処理(S104〜S106)に移行する。ビデオIVR処理では、例えば、通信制御部21から着信を受けたACD制御部22が、音声/映像データ制御部23を介して、提供データ格納部25から、ビデオIVR用のデータを取り出してテレビ電話機6側に送出し、テレビ電話機6側からのPB信号などを受信して、関連するオペレータ端末部3のグループ(例えば、ホテルのフロント部門、経理部門、予約部門など)を判別する。なお、ビデオIVR処理機能を備えないコールセンタサーバ2であっても良い。
【0036】
オペレータ端末部3のグループを認識すると、コールセンタサーバ2は、オペレータ呼出を知らせるためのオペレータ呼出中ガイダンスと映像のデータとをテレビ電話機6に送出し(S104)、その送出期間において、ACD処理等により、オペレータ端末部3の選択を行い(S105)、コールセンタサーバ2から決定されたオペレータ端末部3(以下では、オペレータPC10と呼んで説明する)に着信を通知する(S106)。
【0037】
オペレータがオペレータPC10にて応答し、そのことが通知されると(S107)、コールセンタサーバ2(の音声/映像データ制御部23)は、内蔵する交換スイッチに対して音声及び映像パケットのルーチングを行い、オペレータPC10とテレビ電話機6との間で、音声及び映像のデータが交換されるルーチング状態を作り出し(S108)、テレビ電話の通常通話状態に移行する(S109)。
【0038】
なお、音声データ及び映像データは、別個のパケットとして授受するものであっても良く、また、同一のパケットに対し、フィールドを分けて挿入されて同時に授受するものであっても良い。このようなパケットの構成は、通常通話状態だけでなく、後述するような特殊通話状態においても同様である。
【0039】
このような通常通話状態においては、コールセンタサーバ2の音声/映像データ制御部23は、オペレータPC10からの音声及び映像のデータをテレビ電話機6に与え、テレビ電話機6からの音声及び映像のデータをオペレータPC10に与えるように、管理データを形成し、その管理データに従って、テレビ電話通信に供するデータをルーチング制御する。
【0040】
次に、オペレータが、テレビ電話機6及びオペレータ端末部3に対して、コールセンタサーバ2から同一種類の映像データを送信させる際の動作を、図7のシーケンス図を参照しながら説明する。なお、図7は、通常通話状態(S111;図6のS109)から示している。
【0041】
オペレータは、利用者とのテレビ電話を介した通話により、ある映像データの提供(再生)の必要性を認識すると、テレビ電話機6及びオペレータPC10がテレビ電話の通常通話状態にあっても(S111)、オペレータPC10上で実行しているUI部31から、提供したい映像データの種類の特定とその再生指示を行い、これにより、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2にその指示を転送する(S112)。なお、ここでの再生指示は、映像データを双方向に供給し、音声データは今までの通話状態とするものであるとする。
【0042】
このような指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、内蔵する映像データ側のスイッチの交換状態を解除した後(S113;これにより、テレビ電話機6及びオペレータPC10間の直接的な映像データの授受は中止される)、提供データ格納部25に格納されている該当する映像データ(動画データ又は静止画データ)を再生させ、通信制御部21によって、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信させる(S114、S115)。このような映像データとして提供データ格納部25に格納されているものを双方向に送信させている期間(1つの通話状態)においても、音声データは、テレビ電話機6及びオペレータPC10間の音声データの直接的な授受は継続される(S116)。すなわち、テレビ電話機6とオペレータPC10間の確立されている音声パスは継続される。
【0043】
例えば、同一の動画(例えば、ランクAの部屋の映像)又は静止画(料金表)を、オペレータ及び利用者が同時に見つつ、オペレータが利用者によって、音声で説明するような場合に好適な機能である。
【0044】
以上では、コールセンタサーバ2が、1種類の映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信する場合を説明したが、2種類以上の映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信するようにしても良い。2種類以上の映像データを指示する際には、その合成方法も指示する。このような2種類以上の映像データを送信する場合には、データミキシング部24が指示された合成方式に応じた合成処理を行う。合成方式としては、背景に前景を重ねた複合画を得る方式であっても良く、複数種類の映像の位置を異なるようにさせた並記方式であっても良い。さらに、合成に供する映像データの1種類として、オペレータPC10のカメラ11で取得しているオペレータの映像データであっても良く(この場合、受信した映像データと提供データ格納部25から読み出した映像データなどを合成することになる)、テレビ電話機6から送信されてきた映像データであっても良い(この場合も、受信した映像データと提供データ格納部25から読み出した映像データなどを合成することになる)。さらには、オペレータPC10がテキストデータを指示し、そのテキストデータを展開した映像データ(画像データ)を合成に供するデータとするようにしても良い。
【0045】
さらに、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信する、オペレータPC10から指示された1種類の映像データが、オペレータPC10のカメラ11で取得しているオペレータの映像データであっても良く、テレビ電話機6から送信されてきた映像データであっても良い。
【0046】
オペレータは、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に同一の映像データを送信させていた状態を、通常通話状態に復帰させる際には、オペレータPC10に対して、双方向同一映像送信の停止指示を行い、そのような指示操作を認識したUI部31は、通信制御部32によって、双方向送信停止指示の呼制御用IPパケットをコールセンタサーバ2に送信させる(S117)。
【0047】
このような双方向送信停止指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、オペレータPC10からの音声及び映像のデータをテレビ電話機6に与え、テレビ電話機6からの音声及び映像のデータをオペレータPC10に与えるように、管理データを形成し、その管理データに従って、内蔵する交換スイッチをルーチング制御し(S118)、通常通話状態に復帰させる(S119)。
【0048】
以上では、オペレータによるオペレータPC10に対する送信停止操作に基づいて通常通話状態へ復帰させる場合を示したが、双方向送信に係る映像データが1種類であってその映像の最後まで進んだとき(2種類以上の場合は全てが最後まで進んだとき:静止画であれば指示された提供時間が終了したとき)に、自動的に、上述と同様な通常通話状態への復帰動作を行うようにしても良い。但し、自動復帰機能を設けず、通常通話状態への復帰をオペレータからの操作に限定するようにしても良い。
【0049】
図8は、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に同一の映像データを送信させている状態から、オペレータが、その映像データの提供方法を特殊な方法に切り替える際の動作のシーケンス図である。なお、図8は、図7におけるステップS114〜S116の状態から示している。
【0050】
例えば、ホテル近傍の風景映像を利用者に提供している際の利用者との会話で、提供映像の早送り、巻き戻し、一時停止等の映像の特殊提供方法の必要性を感じたオペレータは、オペレータPC10上で実行しているUI部31から、所望する映像の特殊提供方法の特定指示を行い、これにより、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2に特殊提供方法の指示を転送する(S121)。
【0051】
このような特殊提供方法の指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、映像データの提供方法を指示された特殊提供方法に変更し、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信する(S122、S123)。なお、この場合においても、音声データは、テレビ電話機6及びオペレータPC10間の直接的な授受が継続される(S124)。
【0052】
例えば、特殊提供方法が早送りであれば、音声/映像データ制御部23は、提供データ格納部25からの動画データのフレーム読み出し周期を短くし、その短周期で読み出された複数フレームの映像データの圧縮データを、通信制御部21により同一のIPパケットに挿入させることにより、早送り映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10に同時送信する。また例えば、特殊提供方法が巻き戻しであれば、音声/映像データ制御部23は、提供データ格納部25からの動画データのフレームの読み出し順序(フレーム番号)を、指示を受け付けた時点から逆転させて、各フレームの映像データを読み出すことにより、巻き戻し映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10に同時送信する。さらに例えば、特殊提供方法が一時停止であれば、音声/映像データ制御部23は、提供データ格納部25からの動画データのフレーム読み出しを、指示を受け付けた時点のフレーム番号のものに固定させて行うことにより、一時停止映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10に同時送信する。
【0053】
なお、シーケンス図は省略しているが、オペレータが特殊提供方法の解除操作をオペレータPC10に対して行うと、解除指示がオペレータPC10からコールセンタサーバ2に転送され、このとき、音声/映像データ制御部23は、映像データの提供方法を特殊提供方法から一般的な提供方法に変更し、その一般的な提供方法に従った映像データをテレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に送信する。この場合でも、音声データについては、テレビ電話機6及びオペレータPC10間の直接的な授受が継続される。
【0054】
また、特殊提供方法で映像データをテレビ電話機6及びオペレータPC10に同時送信(提供)している状態から、オペレータは、通常通話状態に復帰させる操作を行うことができ、この場合には、上述した図7に示したとほぼ同様なシーケンスにより、通常通話状態に復帰させることができる。
【0055】
図9は、オペレータ側の呼だけを切断する際の動作を示すシーケンス図である。図9は、切断指示の直前の状態が、映像データを、テレビ電話機6及びオペレータPC10の双方に同時送信していた状態(S114〜S116)である場合を示している。
【0056】
例えば、オペレータは、後は自己が介在しないで、ガイダンス音声及び映像により利用者に情報を提供できると判断した際には、その旨を利用者に音声で説明した後、オペレータPC10上で実行しているUI部31を用いてオペレータ呼の切断操作を行うと、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2にオペレータ呼の切断指示を転送する(S131)。例えば、オペレータ呼の切断指示には、テレビ電話機6に提供する映像及び音声データの特定情報も含まれる(但し、映像データの送信を継続する場合には音声データの特定情報だけが含まれる)。
【0057】
オペレータ呼の切断指示が与えられたコールセンタサーバ2においては、音声/映像データ制御部23は、音声データについてのテレビ電話機6及びオペレータPC10間の交換スイッチを解除し(音声データも切り離されたことによりオペレータ呼が切断されたことになる)、ACD制御部22の管理データを更新させた後(S132)、切断指示で特定されている、提供データ格納部25の映像及び音声データを読み出して、テレビ電話機6に送信させる(S133)。なお、映像データとして、今まで送信していたものを継続させるようにしても良い。
【0058】
図示は省略しているが、送信している映像及び音声データが終端に達した場合には(繰り返し送信を行うサーバであればこの場合は除外される)、又は、テレビ電話機6の利用者がオンフック操作を行い、そのことを表す呼制御用のIPパケットがコールセンタサーバ2に到達した場合には、コールセンタサーバ2は、映像及び音声データの提供を終了させ、テレビ電話機6との呼も切断する。
【0059】
なお、オペレータは、テレビ電話通信としての通常通話状態(図6のS109参照)から、オペレータ呼だけの切断を指示するようにしても良く、この場合の動作は、上述した図9に示した動作とほぼ同様である。
【0060】
以上のようにして、オペレータPC10とコールセンタサーバ2間の呼を切断してオペレータ端末部3に係る通信チャネルを解放することができ、これにより、オペレータは、他の着信を受けることが可能になる。
【0061】
図10は、テレビ電話の通常通話状態(図6のS109参照)から、テレビ電話機6に対してのみ、コールセンタサーバ2が特殊な映像データを送信する状態に移行する際、及び、その状態から復帰する際の動作を示すシーケンス図である。
【0062】
オペレータは、利用者とのテレビ電話を介した通話により、ある映像データの利用者への提供(再生)の必要性を認識すると、オペレータPC10上で実行しているUI部31から、映像データの種類特定情報を含む電話機映像提供指示を行い、これにより、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2にその電話機映像提供指示を転送する(S141)。なお、ここでの電話機映像提供指示は、テレビ電話機6へはコールセンタサーバ2を送信元とする映像データを送信し、オペレータPC10へはテレビ電話機6からの撮像映像データを送信し、音声データは今までの通常通話状態とするものである。
【0063】
このような電話機映像提供指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、テレビ電話機6側への映像データ送信用のスイッチの交換状態を解除した後(S142;これにより、オペレータPC10からテレビ電話機6への撮像映像データの経路は遮断される)、提供データ格納部25に格納されている該当する映像データ(動画データ又は静止画データ)を再生させ、通信制御部21によって、テレビ電話機6に送信させる(S143)。一方、音声/映像データ制御部23は、オペレータPC10へはテレビ電話機6からの撮像映像データを送信する状態を継続させ(S144)、また、音声データも今までの通信状態を継続させる(S145)。
【0064】
例えば、ある動画(例えば、ランクAの部屋の映像)又は静止画(料金表)を利用者に提供してオペレータはその利用者の表情などを捉えつつ、オペレータが利用者に音声で説明するような場合に好適な機能である。
【0065】
この場合にも、テレビ電話機6側へ与える映像データは、1種類の映像データに限定されず、2種類以上の映像データであっても良く、その合成方法も1種類に限定されるものではない。また、合成に供する映像データの1種類として、オペレータPC10のカメラ11で取得しているオペレータの撮像映像データであっても良い(この場合も、受信した映像データと提供データ格納部25から読み出した映像データなどを合成することになる)。さらには、オペレータPC10がテキストデータを指示し、そのテキストデータを展開した映像データ(画像データ)を、テレビ電話機6に送信する映像データそのもの、又は1種類とするようにしても良い。
【0066】
オペレータは、テレビ電話機6に、コールセンタサーバ2が送信元となっている映像データを送信させていた状態を、通常通話状態に復帰させる際には、オペレータPC10に対して、電話機映像提供送信の停止指示を行い、そのような指示操作を認識したUI部31は、通信制御部32によって、その停止指示(の呼制御用IPパケット)をコールセンタサーバ2に送信させる(S146)。
【0067】
このような電話機映像提供送信の停止指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、オペレータPC10からの音声及び映像のデータをテレビ電話機6に与え、テレビ電話機6からの音声及び映像のデータをオペレータPC10に与えるように内部の管理データを更新し、その管理データに従って、内蔵する交換スイッチのルーチングを制御し(S147)、通常通話状態に復帰させる(S148)。ここでのスイッチ操作は、オペレータPC10からの映像データをテレビ電話機6に与えるスイッチ操作となっている。
【0068】
以上では、オペレータによる停止操作に基づいて通常通話状態へ復帰させる場合を示したが、テレビ電話機6への映像データが1種類であってその映像の最後まで進んだとき(2種類以上の場合は全てが最後まで進んだとき:静止画であれば指示された提供時間が終了したとき)に、自動的に、上述と同様な通常通話状態への復帰動作を行うようにしても良い。但し、自動復帰機能を設けず、通常通話状態への復帰をオペレータからの操作に限定するようにしても良い。
【0069】
図11は、テレビ電話機6に対してのみ、コールセンタサーバ2が特殊な映像データを送信する状態から、オペレータが、テレビ電話機6への映像データの提供方法を特殊な方法に切り替える際の動作のシーケンス図である。なお、図11は、図10におけるステップS143〜S145の状態から示している。
【0070】
例えば、ホテル近傍の風景映像を利用者に提供している際の利用者との会話で、提供映像の早送り、巻き戻し、一時停止等の映像の特殊提供方法の必要性を感じたオペレータは、オペレータPC10上で実行しているUI部31から、テレビ電話機6への映像データの所望する特殊提供方法の特定指示を行い、これにより、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2に特殊提供方法の指示を転送する(S151)。
【0071】
このような特殊提供方法の指示はコールセンタサーバ2の通信制御部21で受信されて音声/映像データ制御部23に通知され、このとき、音声/映像データ制御部23は、テレビ電話機6への映像データの提供方法を指示された特殊提供方法に変更し、その特殊提供方法に従い作成された映像データをテレビ電話機6に送信する(S152)。なお、この場合においても、音声/映像データ制御部23は、オペレータPC10へはテレビ電話機6からの撮像映像データを送信する状態を継続させ(S153)、また、音声データも今までの通信状態を継続させる(S154)。
【0072】
特殊提供方法が早送り、巻き戻し、一時停止である場合において、提供する映像データをそれに従うように加工する方法の一例は、上述した通りである。
【0073】
なお、シーケンス図は省略しているが、オペレータがテレビ電話機6への映像データの特殊提供方法の解除操作をオペレータPC10に対して行うと、解除指示がオペレータPC10からコールセンタサーバ2に転送され、このとき、音声/映像データ制御部23は、映像データの提供方法を特殊提供方法から一般的な提供方法に変更し、その一般的な提供方法に従った映像データをテレビ電話機6に送信する。この場合でも、オペレータPC10へはテレビ電話機6からの撮像映像データを送信する状態を継続させ、また、音声データも今までの通信状態を継続させる。
【0074】
また、特殊提供方法で映像データをテレビ電話機6に提供している状態から、オペレータは、通常通話状態に復帰させる操作を行うことができ、この場合には、上述した図10に示したとほぼ同様なシーケンスにより、通常通話状態に復帰させることができる。
【0075】
図12は、テレビ電話機6に対してのみ、コールセンタサーバ2が特殊な映像データを送信する通話状態から、オペレータ側の呼だけを切断する際の動作を示すシーケンス図である。図12は、図10におけるステップS143〜S145の状態(テレビ電話機6に対してのみ、コールセンタサーバ2が特殊な映像データを送信する通話状態)から示している。
【0076】
例えば、オペレータは、後は自己が介在しないで、ガイダンス音声及び映像により利用者に情報を提供できると判断した際には、その旨を利用者に音声で説明した後、オペレータPC10上で実行しているUI部31を用いてオペレータ呼の切断操作を行うと、オペレータPC10上で実行している通信制御部32がコールセンタサーバ2にオペレータ呼の切断指示を転送する(S161)。例えば、オペレータ呼の切断指示には、テレビ電話機6に提供する映像及び音声データの特定情報も含まれる(但し、映像データの送信を継続する場合には音声データの特定情報だけが含まれる)。
【0077】
オペレータ呼の切断指示が与えられたコールセンタサーバ2においては、音声/映像データ制御部23は、音声データについてのテレビ電話機6及びオペレータPC10間の交換スイッチを解除し(音声データも切り離されたことによりオペレータ呼が切断されたことになる)、ACD制御部22の管理データを更新させた後(S162)、切断指示で特定されている、提供データ格納部25の映像及び音声データを読み出して、テレビ電話機6に送信させる(S163)。なお、映像データとして、今まで送信していたものを継続させるようにしても良い。
【0078】
以上のようにして、テレビ電話機6に対してのみ、コールセンタサーバ2が特殊な映像データを送信する通話状態からでも、オペレータPC10とコールセンタサーバ2間の呼を切断してオペレータ端末部3に係る通信チャネルを解放することができ、これにより、オペレータは、他の着信を受けることが可能になる。
【0079】
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態のテレビ電話コールセンタシステムによれば、以下の効果を奏することができる。
【0080】
自動応答用の映像データは、テレビ電話機による選択肢の選択によって、直ちにオペレータ端末部の選択に供するものとなっているので、利用者に対し、速やかに適切なオペレータを割り当てることができるようになる。また、オペレータ端末部を選択中にも、映像データをテレビ電話機にに送信するので、オペレータの割当てを待つ利用者に対して情報やサービスを提供することができる。
【0081】
テレビ電話機の利用者とオペレータの通話中に、オペレータが指示したタイミングでオペレータが指定した1以上の映像をテレビ電話機に送信すると共に、テレビ電話機に送信している映像をオペレータPCにも送信することができる。また、オペレータは、テレビ電話機の利用者と音声で通話したまま、指定した映像を再生することができる。これにより、テレビ電話機を利用している利用者の要望による映像をオペレータ指示により送出し、テレビ電話機へ送信している画像をオペレータが見ながら、利用者の欲しい情報に対してきめ細やかなサービスを提供することが可能となる。
【0082】
また、テレビ電話機の利用者とオペレータの通話中に、オペレータが指示したタイミングでオペレータが指定した1以上の映像をテレビ電話機に送信すると共に、テレビ電話機が撮像した映像をオペレータに送信することができる。これにより、テレビ電話機を利用している利用者の要望による映像をオペレータ指示により送出し、利用者の反応をオペレータが見ながら対応することが可能となる。
【0083】
オペレータは、テレビ電話機へ送信している映像を、利用者の要望などに応じて、特殊再生(早送り、巻き戻し、一時停止など)した映像に切り換えることができる。
【0084】
また、オペレータは、テレビ電話を行ったまま、映像の中に字幕等の情報を即座に表示することができるため、オペレータからの情報提供量を増やすことが可能となる。
【0085】
さらに、オペレータは、指定した音声及び映像をテレビ電話機へ再生したまま、オペレータとコールセンタサーバ間の通話を切断することができ、それによって、テレビ電話機へ指定した映像を再生送信している間に別の通話を行うことができる。
【0086】
自動応答用の映像データは、テレビ電話機による選択肢の選択によって、直ちにオペレータ端末部の選択に供するものとなっているので、利用者に対し、速やかに適切なオペレータを割り当てることができるようになる。また、オペレータ端末部を選択中にも、映像データをテレビ電話機にに送信するので、オペレータの割当てを待つ利用者に対して情報やサービスを提供することができる。
【0087】
(B)第2の実施形態
次に、本発明によるコールセンタシステム及びその制御方法の第2の実施形態を、図面を参照しながら説明する。
【0088】
上述した第1の実施形態は、オペレータ(オペレータ端末部3)は、あるテレビ電話機(IPテレビ電話機を含む)の利用者との呼を切断(コールセンタサーバとの間までの経路で切断)しなければ他のテレビ電話機の利用者と通話することができなかった。
【0089】
この第2の実施形態のテレビ電話コールセンタシステムは、他のテレビ電話機の利用者と通話するまでには至らないが、オペレータが待機中の他のテレビ電話機の利用者(待ち呼の利用者)の映像を見ることができる機能を、第1の実施形態が提供している機能に追加したものである。
【0090】
第2の実施形態のテレビ電話コールセンタシステムも、そのハードウェア構成は、第1の実施形態とほぼ同様であるので、その説明は省略する。
【0091】
図13は、テレビ電話機又はIPテレビ電話機(図ではテレビ電話機とする)の利用者とオペレータが通話中に、待ち呼の利用者の映像をオペレータPCに通知する動作を示すシーケンス図である。なお、図13は、あるテレビ電話機(符号6Aで示している)とオペレータPC10とが通常通話状態(図6のS109)にあるときから示している。
【0092】
あるテレビ電話機6AとオペレータPC10とが通常通話状態にあるときに、新たに別のテレビ電話機(符号6Bで示している)から着信が入ると(S171)、コールセンタサーバ2にて応答し(S172)、呼び出し中ガイダンスをテレビ電話機6Bに送出する(S173)。なお、呼び出し中ガイダンスを送出する前に、ビデオIVRの処理等を実施するようにしても良い。また、呼び出し中ガイダンスの送信状態においては、テレビ電話機6Bとコールセンタサーバ2との間の呼は確立しているが、コールセンタサーバ2は、受信しているテレビ電話機6B側からの映像データや音声データを破棄している。
【0093】
オペレータは、例えば、テレビ電話機6Aの利用者との通話が進み、次に、通話を行う予定の利用者の状況を予め確認しようとする際には、オペレータPC10のUI部31を用いて待ち呼の映像表示を指示し、この指示は、通信制御部32によって、コールセンタサーバ2に送信される(S174)。なお、コールセンタサーバ2が、ACD制御部22の機能により定められた待ち呼を担当するオペレータ端末部3のオペレータPC10に対して呼制御用パケットなどを用いて待ち呼の存在を通知し、オペレータPC10が、それを、通話とは別個に表示し、それに応じて、オペレータが待ち呼の映像表示を指示するようにしても良い。
【0094】
通信制御部21経由でこのような指示が与えられたコールセンタサーバ2の音声/映像データ制御部23は、映像データの交換スイッチ機能に対し、オペレータPC10からの撮像映像データをテレビ電話機6Aに与える状態を継続すると共に、テレビ電話機6Bからの撮像映像データをオペレータPC10に与えるように設定制御し(S175)、これにより、オペレータPC10からの撮像映像データをテレビ電話機6Aに与え、テレビ電話機6Bからの撮像映像データをオペレータPC10に与える状態に切り替わる(S176、S177)。なお、音声データについては、テレビ電話機6A及びオペレータPC10間の今までの通信状態を継続させる(S178)。
【0095】
なお、オペレータPC10に対して、待ち呼のテレビ電話機6Bの撮像映像データを与えている期間において、テレビ電話機6Aに対し、コールセンタサーバ2に格納されている映像データなどの、オペレータが指定した映像データ(但し、撮像映像データや、撮像映像データと他の映像データとの合成データを含む)を与えるようにしても良い。
【0096】
待ち呼の映像表示状態から、本来の呼接続中の相手端末のテレビ電話機6Aとの通常通話状態に戻す際には、オペレータは、オペレータPC10のUI部31を用いて待ち呼表示の停止指示を行い、これにより、その指示が通信制御部32からコールセンタサーバ2に与えられる(S179)。通信制御部21経由でこのような停止指示が与えられたコールセンタサーバ2の音声/映像データ制御部23は、映像データの交換スイッチ機能に対し、テレビ電話機6Aとの通常通話状態に戻す設定制御を行い(S180)、これにより、テレビ電話機6A及びオペレータPC10間は通常通話状態に復帰する(S181)。
【0097】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様な効果に加え、以下の効果を奏することができる。オペレータは、コールセンタサーバ2からオペレータPC10へ送信される利用者側の映像データも任意に指定できるため、コールセンタにテレビ電話をかけてきてオペレータ接続を待っている待ち呼の相手の映像をオペレータPC10上に表示することができる。これにより、利用者のオペレータ接続待ち状況をあらかじめオペレータが把握することができるため、該当利用者への応答時の対応準備が可能となる。
【0098】
(C)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態を挙げることができる。
【0099】
上記第1の実施形態の説明における図10や図11の動作シーケンスでは、コールセンタサーバ2が提供データ格納部25に格納されている該当する映像データ、又は、その映像データに対して特殊提供方法(早送り、巻き戻し、一時停止など)の加工がされた映像データをテレビ電話機6に送信し、テレビ電話機6からの撮像映像データをオペレータPC10に与えるものを示したが(S143〜S145、又は、S152〜S154)、コールセンタサーバ2は、テレビ電話機6からの撮像映像データに加え、テレビ電話機6に送信している映像データも平行してオペレータPC10に与え、オペレータPC10がこれらを合成表示するようにしても良い。2種類の映像データの違いは、例えば、オペレータPCへのIPパケットにおけるペイロードヘッダ又はペイロード内の所定位置のビットなどで区別できるようにしておけば良い。合成方法として、テレビ電話機6に送信されている映像データがどのような内容が流れているかが分かれば良い場合、オペレータPC10の表示画面の隅に、テレビ電話機6からの撮像映像データの邪魔にならないように表示させる合成方法を適用すれば良い。
【0100】
例えば、オペレータは、利用者に提供している動画(例えば、ランクAの部屋の映像)又は静止画(料金表)の内容を把握できるので、オペレータは、その利用者がどの動画、静止画を見ていたときにどのような表情を示したかなどを捉えつつ、オペレータが利用者に音声で説明するような場合に好適な機能である。
【0101】
また例えば、オペレータは、ホテル近傍の風景映像を利用者に提供している際の利用者との会話で、提供映像の早送り、巻き戻し、一時停止などの特殊提供方法に従い作成された映像データの内容を把握できるので、オペレータは、その利用者がどの映像を見ていたときにどのような表情を示したかなどを捉えつつ、オペレータが利用者に音声で説明するような場合に好適な機能である。
【0102】
上記各実施形態においては、コールセンタサーバが1台で構成されているように説明したが、複数のサーバによって構成されていても良く、複数の各サーバに機能分散化しているものであっても良い。
【0103】
また、上記各実施形態では、テレビ電話コールセンタシステムが対応し得るテレビ電話端末が、ISDN回線(テレビ電話網7)を利用するテレビ電話機6及びIP網9を利用するIPテレビ電話機8であるものを示したが、テレビ電話機6又はIPテレビ電話機8の一方のみに対応できるように、本発明のテレビ電話コールセンタシステムを構築しても良い。
【0104】
さらに、本発明が対象とするテレビ電話端末は固定電話端末に限定されず、携帯端末であっても良い。本発明のテレビ電話端末とは、映像及び音声データの送受信機能を有する電話端末であれば良く、カメラ付き携帯電話なども含むものである。
【0105】
さらにまた、上記各実施形態では、テレビ電話端末とオペレータ端末(オペレータ端末部)との間の音声データの通話状態を維持しながら、映像データの送受信を、種々の態様で変化させる場合を説明したが、逆に、テレビ電話端末とオペレータ端末との間の映像データの通話状態を維持しながら、音声データの送受信を、種々の態様で変化させるようにしても良い。この場合であれば、コールセンタサーバ内の音声/映像データ制御部は、音声データの交換スイッチ機能部に対し、種々の設定や解除を行う。また、提供データ格納部から、音声データを指示された方法などで読み出したり、複数の音声データを合成したりする。
【0106】
オペレータ端末部の構成も上述したものに限定されない。例えば、IPテレビ電話と、データ入力にのみ用いるパソコンとの組合せであっても良い。
【符号の説明】
【0107】
1…テレビ電話コールセンタシステム、2…コールセンタサーバ、3…オペレータ端末部、4…ゲートウェイ、5…LAN、6、6A、6B…テレビ電話機、7…テレビ電話網、8…IPテレビ電話機、9…IP網、10…オペレータパソコン(オペレータPC)、11…カメラ、12…電話機、21…通信制御部、22…ACD制御部、23…音声/映像データ制御部、24…データミキシング部、25…及び提供データ格納部、31…ユーザインタフェース(UI)部、32…通信制御部、33…データ格納部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像情報と音声情報とを送受信する第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のいずれか1つのオペレータ通信装置とを接続するコールセンタシステムにおいて、
上記第1通信装置に送信する画像情報を記憶する記憶部と、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通信を制御する通信制御部とを備え、
上記通信制御部は、
上記第1通信装置から、呼接続を要求する第1信号を受信する第1処理部と、
上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている画像情報であって、自動応答に関する第1画像情報を有する第2信号を送信する第2処理部と、
上記第1通信装置から、上記第2信号に基づいて選択された情報を有する第3信号を受信する第3処理部と、
上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第2画像情報を有する第4信号を送信する第4処理部と、
上記第3信号に関連する上記オペレータ通信装置を選択して、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御する第5処理部とを備える
ことを特徴とするコールセンタシステム。
【請求項2】
上記第4処理部は、上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されているガイダンス画像情報を有する第5信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項3】
上記通信制御部は、さらに、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御して通話状態となった後、
上記オペレータ通信装置から、上記第1の通信装置との通話を切断する操作情報を有する第6信号を受信する第6処理部と、
上記第6信号を受信したとき、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記記憶部に記憶されている第3画像情報を有する第7信号を上記第1通信装置に送信する第7処理部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項4】
上記通信制御部は、さらに、上記第7信号が有する上記第3画像情報が終端に達したとき、又は、上記第1の通信装置から切断情報を有する第8信号を受信したとき、上記第1の通信装置との呼を切断する第8処理部を備えることを特徴とする請求項3に記載のコールセンタシステム。
【請求項5】
上記記憶部は、さらに、上記第1通信装置に送信する音声情報を記憶し、
上記第7信号は、上記第3画像情報と、上記記憶部に記憶されている第1音声情報を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のコールセンタシステム。
【請求項6】
上記通信制御部は、さらに、
上記記憶部に記憶されている第4画像情報を有する第9信号を上記第1通信装置に送信する第9処理部と、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第10信号を受信する第10処理部と、
上記第10信号の受信したとき、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第9信号を上記第1の通信装置に継続送信する第11処理部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項7】
上記通信制御部は、さらに、上記第9信号が有する上記第4画像情報が終端に達したとき、又は、上記第1通信装置から切断情報を有する第11信号を受信したとき、上記第1通信装置との呼を切断する第12処理部を備えることを特徴とする請求項6に記載のコールセンタシステム。
【請求項8】
上記記憶部は、さらに、上記第1通信装置に送信する音声情報を記憶し、
上記第9信号は、上記第4画像情報と、上記記憶部に記憶されている第2音声情報を有することを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のコールセンタシステム。
【請求項9】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記記憶部に記憶されている第5画像情報を送信する情報を有する第12信号を受信する第13処理部と、
上記第12信号を受信したとき、上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御を、上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御に切り換える第14処理部とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項10】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記記憶部に記憶されている第5画像情報の送信を停止する情報を有する第14信号を受信する第15処理部と、
上記第14信号を受信したとき、上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御を、上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換える第16処理部とを備える
ことを特徴とする請求項9に記載のコールセンタシステム。
【請求項11】
上記通信制御部は、さらに、上記第13信号が有する上記第5画像情報が終端に達したとき、上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御を、上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換える第17処理部を備えることを特徴とする請求項9に記載のコールセンタシステム。
【請求項12】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、上記第5画像情報を早送り、巻き戻し、一時停止等の特殊態様で送信する情報を有する第15信号を受信する第18処理部と、
上記第15信号を受信して、上記第1通信装置に、上記第13信号を送信する制御を、上記第1通信装置に、上記第13信号を特殊態様で送信する制御に切り換える第19処理部とを備える
ことを特徴とする請求項9に記載のコールセンタシステム。
【請求項13】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記第5画像情報を上記特殊態様で送信することを解除する情報を有する第16信号を受信する第20処理部と、
上記第16信号の受信時に、上記第1通信装置に、上記第13信号を特殊態様で送信する制御を解除する第21処理部とを備える
ことを特徴とする請求項12に記載のコールセンタシステム。
【請求項14】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第17信号を受信する第22処理部と、
上記第17信号を受信したとき、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第6画像情報を有する第18信号を送信する第23処理部とを備える
ことを特徴とする請求項9又は請求項12に記載のコールセンタシステム。
【請求項15】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第19信号を受信する第24処理部と、
上記第19信号の受信したとき、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第1通信装置に、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理する前から送信されていた上記第13信号を継続して送信する制御を行う第25処理部とを備える
ことを特徴とする請求項9又は請求項12に記載のコールセンタシステム。
【請求項16】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、待機中の第2通信装置からの画像を要求する情報を有する第20信号を受信する第26処理部と、
上記第20信号を受信したとき、上記第1通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像情報を送信する制御を、上記第2通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像を送信する制御に切り換える第27処理部とを備える
ことを特徴とする請求項9に記載のコールセンタシステム。
【請求項17】
上記通信制御部は、さらに、
上記オペレータ通信装置から、上記第2通信装置からの画像の提供を停止する情報を有する第21信号を受信する第28処理部と、
上記第21信号を受信したとき、上記待機中の通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像を送信する制御を、上記第1通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換える第29処理部とを備える
ことを特徴とする請求項16に記載のコールセンタシステム。
【請求項18】
当該コールセンタシステムは、上記複数のオペレータ通信装置を備えることを特徴とする請求項1に記載のコールセンタシステム。
【請求項19】
画像情報と音声情報とを送受信する第1通信装置と、複数のオペレータ通信装置のいずれか1つのオペレータ通信装置とを接続するコールセンタシステムにおいて、
上記コールセンタシステムは、上記第1通信装置に送信する画像情報を記憶する記憶部と、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通信を制御する通信制御部とを備え、
上記通信制御部は、
上記第1通信装置から、呼接続を要求する第1信号を受信し、
上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている情報であって、自動応答に関する第1画像情報を有する第2信号を送信し、
上記第1通信装置から、上記第2信号に基づいて選択された情報を有する第3信号を受信し、
上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第2画像情報を有する第4信号を送信し、
上記第3信号に関連する上記オペレータ通信装置を選択して、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御する
ことを特徴とするコールセンタシステムの制御方法。
【請求項20】
上記第4処理部は、上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されているガイダンス画像情報を有する第5信号を送信することを特徴とする請求項19に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項21】
上記通信制御部は、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との間で、画像情報と音声情報が送受信されるように制御して通話状態となった後、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第6信号を受信したとき、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記記憶部に記憶されている第3画像情報を有する第7信号を上記第1の通信装置に送信する
ことを特徴とする請求項19に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項22】
上記通信制御部は、上記第7信号が有する上記第3画像情報が終端に達したとき、又は、上記第1通信装置から切断情報を有する第8信号を受信したときに、上記第1通信装置との呼を切断することを特徴とする請求項21に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項23】
上記記憶部は、さらに、上記第1通信装置に送信する音声情報を記憶し、
上記第7信号は、上記第3画像情報と、上記記憶部に記憶されている第1音声情報を有することを特徴とする請求項21又は請求項22に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項24】
上記通信制御部は、
上記記憶部に記憶されている第4画像情報を有する第9信号を上記第1通信装置に送信中に、上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第10信号を受信したとき、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第9信号を上記第1の通信装置に継続送信する
ことを特徴とする請求項19に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項25】
上記通信制御部は、上記第9信号が有する上記第4画像情報が終端に達したとき、又は、上記第1通信装置から切断情報を有する第11信号を受信したとき、上記第1通信装置との呼を切断することを特徴とする請求項24に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項26】
上記記憶部は、さらに、上記第1通信装置に送信する音声情報を記憶し、
上記第9信号は、上記第4画像情報と、上記記憶部に記憶されている第2音声情報を有することを特徴とする請求項24又は請求項25に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項27】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記記憶部に記憶されている第5画像情報を送信する情報を有する第12信号を受信したとき、
上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御を、上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御に切り換える
ことを特徴とする請求項19に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項28】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記記憶部に記憶されている第5画像情報の送信を停止する情報を有する第14信号を受信したとき、
上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御を、上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換える
ことを特徴とする請求項27に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項29】
上記通信制御部は、上記第13信号が有する上記第5画像情報が終端に達したとき、上記第1通信装置に、上記第5画像情報を有する第13信号を送信する制御を、上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換えることを特徴とする請求項27に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項30】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から上記第1通信装置に、上記第5画像情報を早送り、巻き戻し、一時停止等の特殊態様で送信する情報を有する第15信号を受信したとき、
上記第1通信装置に、上記第13信号を送信する制御を、上記第1通信装置に、上記第13信号を特殊態様で送信する制御に切り換える
ことを特徴とする請求項27に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項31】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置に対して、上記第5画像情報を上記特殊態様で送信することを解除する情報を有する第16信号を受信したとき、
上記第1通信装置に、上記第13信号を特殊態様で送信する制御を解除する
ことを特徴とする請求項30に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項32】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第17信号を受信したとき、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第1通信装置に、上記記憶部に記憶されている第6画像情報を有する第18信号を送信する
ことを特徴とする請求項27又は請求項30に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項33】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第1通信装置との通話を切断する操作情報を有する第19信号を受信したとき、
上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理した後、上記第1通信装置に、上記第1通信装置と上記オペレータ通信装置との通話を切断処理する前から送信されていた上記第13信号を継続して送信する
ことを特徴とする請求項27又は請求項30に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項34】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、待機中の第2通信装置からの画像を要求する情報を有する第20信号を受信したとき、
上記第1通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像情報を送信する制御を、上記第2通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像を送信する制御に切り換える
ことを特徴とする請求項27に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項35】
上記通信制御部は、
上記オペレータ通信装置から、上記第2通信装置からの画像の提供を停止する情報を有する第21信号を受信したとき、
上記第2通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像を送信する制御を、上記第1通信装置から上記オペレータ通信装置に、画像情報を送信する制御に切り換える
ことを特徴とする請求項35に記載のコールセンタシステムの制御方法。
【請求項36】
上記コールセンタシステムは、上記複数のオペレータ通信装置を備えることを特徴とする請求項19に記載のコールセンタシステムの制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate


【公開番号】特開2011−103685(P2011−103685A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−87(P2011−87)
【出願日】平成23年1月4日(2011.1.4)
【分割の表示】特願2005−200278(P2005−200278)の分割
【原出願日】平成17年7月8日(2005.7.8)
【出願人】(000000295)沖電気工業株式会社 (6,645)
【出願人】(591051645)株式会社OKIソフトウェア (173)
【Fターム(参考)】