説明

ゴマージュ化粧料

【課題】
本発明の目的は、適度な皮膜形成時間を有し、且つ皮膜の柔軟性が適度で、不要な皮脂を吸着除去し、さらにマッサージ効果を有するゴマージュ化粧料を得ることである。
【解決手段】
以下の成分を含む水中油型ゴマージュ化粧料
A)結晶性セルロース
B)ヒドロキシアパタイト 0.1〜3%
C)多価アルコール 30〜60%
D)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
E)水溶性高分子
F)液体油分
G)水
さらには、貝殻を起源とするヒドロキシアパタイトを用いると効果が増大する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、適度な皮膜形成時間を有し、且つ皮膜の柔軟性が適度で、不要な皮脂を吸着除去し、さらにマッサージ効果を有するゴマージュ化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴマージュ化粧料とは、化粧料を皮膚上に塗布し、皮膜を形成させた後、形成した皮膜及び配合された固形物質による擦過を利用して古くなった角層などの皮膚不要物を消しゴムの滓状に擦り落とす化粧品であり、すでに公知の技術として広く用いられている。(特許文献1〜4)
しかしながら、過度の物理的な刺激を皮膚に与えることは皮膚生理学上問題があった。
【0003】
【特許文献1】特開平11−263721号公報
【特許文献2】特開2000−219618号公報
【特許文献3】特開2001−089323号公報
【特許文献4】特開2007−262029号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は製剤を工夫し、ゴマージュ化粧料の最大の問題点である皮膚への刺激を緩和し、マッサージ効果を有する製剤とし、さらには、オレイン酸をはじめとする皮脂を除去し、皮膚の浄化する、マッサージ効果やパック効果のある製剤にすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は種々検討した結果、以下の組成にすることによって問題を解決することがわかった。

以下の成分を含むゴマージュ化粧料
A)結晶性セルロース
B)ヒドロキシアパタイト 0.1〜3%
C)多価アルコール 30〜60%
D)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
E)水溶性高分子
F)液体油分
G)水
【0006】
まず、結晶性セルロースであるが、セルロースは多数のβ-グルコース分子がグリコシド結合により直鎖状に重合した天然高分子で、木材、綿、麻などの植物の細胞膜の主成分として多く存在する。
そのうち、分子が比較的規則正しく平行に配列している結晶領域があり、この部分を結晶性セルロースという。
結晶性セルロースを3〜25%、好ましくは7〜15%を配合する。(なお、本発明の%はすべて重量%である)
【0007】
ヒドロキシアパタイトは概略、Ca10(PO4)6(OH)2で示される、アパタイト構造をもったリン酸カルシウムで、市販品も利用できる。
粒子径は大きいと、皮膚に適用するときに刺激が増す恐れがあるので、200μ以下、好ましくは50μ以下がよい。
さらに貝殻を起源としたヒドロキシアパタイトを用いると、貝殻に含まれる蛋白質による効果と推測される皮脂吸着がおき、特に皮脂の中でも過酸化物が形成されやすいオレイン酸を優先的に吸着し、保水力も増すことがわかった。
また、物理的性状も本発明のマッサージ効果を有するゴマージュ化粧料に最適であることがわかった。なお、本発明者らの検討の結果、貝殻の中でもアコヤ貝の貝殻が本発明の目的を達成することがわかった。
貝殻からヒドロキシアパタイトの作成方法は特開昭63−107807号、特開平10−36106号、特開2009−120449号等の公知の方法から製剤の目的にあった製造方法を選択すればよい。
配合量は0.01〜10%、好ましくは0.1〜3%の範囲で選択する。
【0008】
上記以外の粉体も配合可能であるが、皮膚への刺激が少ない状態で、マッサージ効果を保つには以下に例示する粉体の配合量は5%以下好ましくは1%以下がよい。
ポリアミド樹脂粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリル酸の共重合体樹脂粉末等の有機粉末、タルク、カオリン、雲母、絹雲母、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、セラミックパウダー、金属石鹸、窒化ホウ素等の無機粉末、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、チタン酸鉄、γ−酸化鉄、黄酸化鉄、黄土、カーボンブラック、低次酸化チタン、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、群青、紺青等の無機顔料、酸化チタンコーテッドマイカ、サンカチタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、着色酸化チタンコーテッドマイカ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号等の無機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号、及び青色1号等のジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料等の天然色素。
【0009】
多価アルコールは、酸化エチレン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ポリエチレングリコール、酸化プロピレン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンチルグリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、ペンタエリトリトール、トレイトール、アラビトール、キシリトール、リビトール、ガラクチトール、ソルビトール、マンニトール、ラクチトール、マルチトール等が挙げられ、これらの1種または2種以上を用いるが、グリセリン、ジグリセリン1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールが好ましく、また配合量は10〜70%、好ましくは30〜60%で選択する。
【0010】
本発明に用いられるアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体で、例えばカーボポール1342、ペムレンTR-1、ペムレンTR-2(BF Goodrich社製)の商品名で知られているものが挙げられ、その配合量は0.005〜1.0重量%が好ましい。
【0011】
本発明に用いる水溶性高分子としては、水溶性であれば特に限定されず、水溶性の天然高分子、水溶性の半合成高分子、水溶性の合成高分子、水溶性の無機高分子等の水溶性高分子類が挙げられる。水溶性の天然高分子としては、デキストリン、シクロデキストリン類(α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリンまたはγ−シクロデキストリン等)、タマリンドガム、アラビアガム、グアガム、カラギーナン、クインスシード(マルメロ)、アルファ化デンプン(コメ、トウモロコシ、バレイショ、コムギ)、グリチルリチン酸、トラガカントガム、キャロブガム、ペクチン、ガラクタン、カラヤガム、カンテン、アルゲコロイド(カッソウエキス)等の植物系高分子、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグルカン、プルラン等の微生物系高分子、コラーゲン、ゼラチン、カゼイン、アルブミン等の動物系高分子等が挙げられる。水溶性の半合成高分子としては、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン等のデンプン系水溶性半合成高分子、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロースナトリウム(CMC−Na)、セルロース末等のセルロース系水溶性半合成高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系水溶性半合成高分子が挙げられる。水溶性の合成高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー(カーボポール)、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系水溶性合成高分子、ポリエチレングリコール−20,000、ポリエチレングリコール−4,000,000、ポリエチレングリコール−600,000等のポリオキシエチレン系水溶性合成高分子、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体等の共重合系水溶性合成高分子、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリルアミド、ポリエチルアクリレート等のアクリル系水溶性合成高分子、ポリエチレンイミン、カチオンポリマー等が挙げられる。水溶性の無機高分子としては、ラポナイト等が挙げられる。
このなかで、好ましくはクインスシード、デキストリン、キサンタンガムが挙げられる。
水溶性高分子の含有量は特に限定されないが、通常0.01〜20%程度、好ましくは0.5〜10%程度である。
【0012】
液体油分についてであるが、油分全体として液状であれば問題なく、固形油分の配合も当然認められる。
液状油分としては、通常化粧料に用いられる液状油分であれば特に制限されず、例えば、サフラワー油、大豆油、ブドウ種子油、ゴマ油、小麦胚芽油、アボガド油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、メドフォーム油等の液状植物性油、ミンク油、タートル油、液状ラノリン等の液状動物性油、流動パラフィン、スクワラン、重質流動イソパラフィン、ポリブテン等の液状炭化水素類、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソプロピル、ラノリン脂肪酸イソプロピル等の低級アルコールの脂肪酸エステル、イソノナン酸2−エチルヘキシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル等の高級アルコールの脂肪酸エステル、リンゴ酸ジイソステアリル、乳酸セチル等の高級アルコールのオキシ酸エステル、トリカプリル酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジイソステアリン酸プロピレングリコール、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール等の多価アルコールの脂肪酸エステル等のような液状エステル類、オレイン酸、エルカ酸、リノール酸、イソステアリン酸等の液状高級脂肪酸、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール等の液状高級アルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、デカメチルシクロポリシロキサン等の環状ポリシロキサン、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロカーボン等が挙げられる。
しかしながら、本発明の効果、マッサージ効果が強いにも関わらず、皮膚刺激の小さい製剤を得るには油分の粘度が30℃で10Pa・s以下が好ましい。
液体油分は0.1〜50%、好ましくは1〜15%配合する。
【0013】
これ以外の原料も必要に応じて配合する。
以下に例示すると、
アルキルカルボン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキル硫酸エステル塩、アルキルリン酸エステル塩等の陰イオン界面活性剤、エーテル型非イオン界面活性剤、エーテルエステル型非イオン界面活性剤、エステル型非イオン界面活性剤、ブロックポリマー型非イオン界面活性剤、含窒素型非イオン界面活性剤等の非イオン界面活性剤、両性界面活性剤などの界面活性剤、
ビタミンA群:レチノール、レチナール、デヒドロレチナール、カロチン、リコピン、ビタミンB群:チアミン塩酸塩、チアミン硫酸塩、リボフラビン、ピリドキシン、シアノコバラミン、葉酸類、ニコチン酸類、パントテン酸類、ビオチン類、コリン、イノシトール類、ビタミンC群:ビタミンC酸又はその誘導体、ビタミンD群:エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、コレカルシフェロール、ジヒドロタキステロール、ビタミンE群:ビタミンE又はその誘導体、ユビキノン類、ビタミンK群:フィトナジオン、メナキノン、メナジオン、メナジオール、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、オロット酸、ビタミンP類(ルチン、エリオシトリン、ヘスペリジン)、ビタミンUなどのビタミン類。
バリン、ロイシン、イソロイシン、トレオニン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファン、リジン、グリシン、アラニン、アスパラギン、グルタミン、セリン、システイン、シスチン、チロシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、ヒドロキシリジン、アルギニン、オルニチン、ヒスチジンなどや、それらの硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、クエン酸塩、或いはピロリドンカルボン酸のごときアミノ酸誘導体などのアミノ酸類。
グリコール酸、クエン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類。
【0014】
その他、美白剤、チロシナーゼ活性阻害剤、メラニン色素還元/分解物質、活性酸素消去剤、抗酸化剤、過酸化脂質生成抑制剤、抗炎症剤、抗菌・殺菌・消毒薬、エラスターゼ活性阻害剤、抗アンドロゲン剤、末梢血管血流促進剤、局所刺激剤、代謝活性剤、抗脂漏剤、角質溶解剤、香料、色素・着色剤、ホルモン類、金属イオン封鎖剤、pH調整剤、キレート剤、防腐・防バイ剤、清涼剤、安定化剤、乳化剤、血流促進剤、消炎剤・抗アレルギー剤、細胞賦活剤、角質溶解剤、創傷治療剤、増泡剤、増粘剤、消臭・脱臭剤、酵素などが挙げられる。
【実施例】
【0015】
以下の表1と表2に実施例と比較例を記すがこれに限定されるものではない。数値は重量部を表す。また、その作成方法はそれぞれ計量し、必要により加温と撹拌を加え、溶解し作成する。
【0016】
【表1】

【0017】
【表2】

【0018】
なお、表1及び表2の注の原料は以下の商品または製法で作成したものを用いた。
注1)旭化成ケミカル社製、商品名セオラスRC−N30
注2)太平化学産業社製、商品名HAP-SC
注3)以下のように作成した。
リン酸水素カルシウム2水和物 463g
アコヤ貝貝殻粉末1 138g
イオン交換水 7kg
製造方法
ビーカ−にイオン交換水を入れ,撹拌機で撹拌しながらリン酸水素カルシウム2水和物とアコヤ貝貝殻粉末1を投入した。
投入後1時間かけて80℃まで昇温した後,5時間保持した。
ろ過後,ステンバットにうつして70℃で、48時間乾燥した。
なお、アコヤ貝貝殻粉末1は、バレル研磨機で貝殻付着物と稜柱層を除いた後、粉砕機で平均粒度28ミクロンにしたアコヤ貝粉末である。
注4)グッドリッチ社製、商品名ペムレンTR−2
注5)太陽化学社製、商品名クインスシードパウダー
注6)林原社製、商品名食品添加物プルラン
注7)信越化学工業社製、商品名信越シリコンKF96−100
注8)日光ケミカルズ社製、商品名NIKKOL シンセラン 4
注9)日清オイリオグループ社製、商品名サラコス913
注10)テクノーブル社製、商品名カプラー6
注11)一丸ファルコス社製、商品名MPG顆粒<白>新
注12)石原産業社製、商品名タイペーク CR−50
注13)和光純薬社製、商品名ハイビスワコー104
注14)内藤商店社製、商品名パラフィン蝋(114゜F)
【0019】
女性30名に実施例及び比較例を使用してもらい以下の基準で評価し、平均を表3に記載した。
3:かなり良好
2:良好
1:やや良好
0:普通
−1:やや不良
−2:不良
−3:かなり不良
なお、刺激は『刺激がない=0、少し刺激がある=−1、やや刺激がある=−2、かなり刺激がある=−3とした。
【0020】
【表3】

【0021】
ヒドロキシアパタイト、特に貝殻から製造されたヒドロキシアパタイトを用いた実施例が非常に評価が高かったので、以下の実験を行った。
1.保水力試験
ヒドロキシアパタイトAおよびヒドロキシアパタイトBを105℃、2時間乾燥させ、放冷後それぞれ約0.5gを取り重量を正確に測定し、飽和塩化ナトリウム水溶液を入れ、平衡状態に達したデシケーターに入れ48時間後重量を測定した。重量増加量はヒドロキシアパタイトAで2.42%、ヒドロキシアパタイトBで4.51%であった。
なお、ヒドロキシアパタイトAには蛋白質は含まれなかったが、ヒドロキシアパタイトBには0.8%の蛋白質が含まれ(ケルダール法にて測定)、これが上記の差をもたらしていると考えられる。
【0022】
2.皮脂吸着効果試験
以下の手順で試験を行った。
1.ヘキサン50mLに各油脂0.05gを溶解したのち、ヒドロキシアパタイトBを2g、1g、0.5gをそれぞれ加えた。またヒドロキシアパタイトB配合なしをブランクとして用いた。
2.室温で1時間撹拌した。
3.吸引ろ過でパールアパタイトBを除去した。
4.エバポレーターで溶媒を飛ばし、20mLにメスアップし、内部標準n-テトラトリアコンタンを用いてガスクロマトグラフィーで残存油脂量を測定した。(カラムZB-5(phenomenex)15m×0.53mmI.D.×1.50μm、250℃(0min)→340℃(10min) 8℃/min昇温、検出器FID)
なお、油脂は、オレイン酸(和光純薬社製試薬一級)、パルミチン酸オクチル(日清オイリオグループ社製、商品名サラコスP-8)、スクアレン(和光純薬社製試薬特級)、トリ(カプリル/カプリン酸)グリセリル(日清オイリオグループ社製、商品名O.D.O)を用いた。
結果を表4に示す。
【0023】
【表4】

【0024】
このように本発明の製剤は皮膚上に残したくない皮脂を選択的に取り除き、マッサージ効果を有するが皮膚に不要な刺激を与えることがない製剤を作成できることがわかった。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の成分を含む水中油型ゴマージュ化粧料
A)結晶性セルロース
B)ヒドロキシアパタイト 0.1〜3%
C)多価アルコール 30〜60%
D)アルキル変性カルボキシビニルポリマー
E)水溶性高分子
F)液体油分
G)水
【請求項2】
貝殻から製造されたヒドロキシアパタイトを含む請求項1のゴマージュ化粧料

【公開番号】特開2012−148984(P2012−148984A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−6537(P2011−6537)
【出願日】平成23年1月17日(2011.1.17)
【出願人】(000166959)御木本製薬株式会社 (66)
【Fターム(参考)】