説明

サウンディング参照信号(SRS)送信の電力制御のための方法および機器

ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)用のサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法および機器について開示する。こうした方法および機器は、キャリア集約技術を使用する、WTRUにおけるキャリア固有およびキャリア共通SRS電力制御のための方法および機器を含む。こうした方法および機器は、キャリア集約およびTDM(時分割多重化)技術両方を使用する、WTRUにおけるSRS電力制御のための方法および機器を含む。さらに、こうした方法および機器は、多重入出力MIMO動作を使用する、WTRU用のSRS電力制御のための方法および機器も含む。WTRUにおけるSRSオーバーヘッド削減および電力管理のための方法および機器についても開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
関連出願の相互参照
本願は、参照により本明細書において完全に説明されているものとして組み込まれている、2009年3月17日に出願した米国特許仮出願第61/160,979号明細書の利益を主張する。
【0003】
比較的高いデータレートおよびスペクトル効率をサポートするために、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)は、LTE(ロングタームエボリューション)に改良を提案した。
【0004】
LTE(すなわち、LTEリリース8/9)において、SC−FDMA(単一キャリア周波数分割多重アクセス)送信が、アップリンク(UL)方向用に選択された。具体的な実装は、DFT−S−OFDM(離散フーリエ変換拡散直交周波数分割多重)に基づく。本出願のために、いずれの用語も、入れ換えて用いられ得る。ULにおけるワイヤレス送受信ユニット(WTRU)は、FDMA配置における、限定された、隣接した1組の割り当てられたサブキャリア上でのみ送信を行うことになる。説明目的でのみ、ULにおける全体的OFDM信号またはシステム帯域幅は、1から100の番号の有用サブキャリアからなり、第1の所与のWTRUが、それ自体の信号をサブキャリア1〜12上で送信するために割り当てられることになり、第2の所与のWTRUが、サブキャリア13〜24上で送信することになり、以下同様に続く。進化型NodeB(eNodeBまたはeNB)は、1つまたは複数のWTRUから同時に、送信帯域幅全体にわたる複合UL信号を受信することになるが、各WTRUは、利用可能な送信帯域幅のサブセットの中に送信するだけである。WTRUに割り当てられた時間周波数リソースが、周波数が連続する1組のサブキャリアからならなければならないという追加制約を有するOFDM送信の形として、LTE ULにおけるDFT−S OFDMが、3GPP無線層1(RAN1)によって選択された。LTE ULには、(ダウンリンク(DL)とは異なり)DCサブキャリアがない。周波数ホッピングが、ある動作モードにおいて、WTRUによってUL送信に適用され得る。
【0005】
WTRUは、そのULデータ(および一部のケースでは、その制御情報)を、PUSCH(物理アップリンク共有チャネル)上で送信する。PUSCHの送信は、いわゆるアップリンクスケジューリンググラントを使って、eNodeBによってスケジュールされ制御され、このグラントは、PDCCH(物理ダウンリンク制御チャネル)フォーマット0で搬送される。アップリンクスケジューリンググラントの一部として、WTRUは、MCS(変調および符号化セット)に関する制御情報、送信電力制御(TPC)コマンド、アップリンクリソース割振り(すなわち、割り振られたリソースブロックの索引)などを受信する。次いで、WTRUは、そのPUSCHを、TPCコマンドによって制御される送信電力で、対応するMCSを用いて、割り振られたアップリンクリソース上で送信する。
【0006】
LTE DLと同様に、チャネル推定のための参照信号も、LTE ULが、eNodeBの所でのPUSCH(またはPUCCH)のコヒーレント復調を可能にするのに必要とされる。こうした参照信号は、UL復調参照信号(DRS)と呼ばれる。こうした信号は常に、PUSCH(またはPUCCH)と同じ周波数帯を用いて一緒に送信され、また、同じ周波数帯をカバーしている。
【0007】
eNodeBが、ULスケジューリングに関するULチャネル品質を推定できるようにするために、サウンディング参照信号(SRS)は、PUSCHおよびPUCCHの送信に関連づけられていないULにおいて送信すればよい。周波数領域において、SRS送信は、周波数領域スケジューリングの対象となっている周波数帯をカバーし得る。SRSは、あるサブフレーム中で送信されるべきであるとき、そのサブフレームの最終SC−FDMAシンボルを占有する。WTRUが、ある特定のサブフレーム中でSRSを送信中である場合、そのサブフレームの最終シンボルは、セル内部のどのWTRUによっても、PUSCH送信には使われない。
【0008】
eNodeBが、各UL用の周波数スケジューリングに関する、信頼できるチャネル推定を実施するために、SRS(および他のチャネル)用の送信電力が制御される。LTE方法は、UL MIMO(多重入出力)およびキャリア集約技術が使用されるSRS送信の一部でなくてよい。UL MIMOおよびキャリア集約も、SRSパラメータおよび電力設定の決定に影響を与え得る。
【発明の概要】
【0009】
本出願の実施形態例は、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)用のサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法および機器を含む。こうした実施形態例は、キャリア集約技術を使用する、WTRUにおけるキャリア固有およびキャリア共通SRS電力制御のための方法および機器、ならびにキャリア集約およびTDM(時分割多重化)技術両方を使用する、WTRUにおけるSRS電力制御のための方法および機器を含む。さらに、こうした実施形態例は、多重入出力MIMO動作を使用する、WTRU用のSRS電力制御のための方法および機器を含む。それ以外の実施形態例は、WTRUにおけるSRSオーバーヘッド削減および電力管理のための方法および機器を含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
添付の図面とともに、例として挙げられる以下の説明により、より詳細な理解が得られよう。
【図1】LTE(ロングタームエボリューション)ワイヤレス通信システム/アクセスネットワークを示す図である。
【図2】LTEワイヤレス通信システムを示すブロック図である。
【図3】コンポーネントキャリア固有SRS電力制御を示す基本的フローチャートである。
【図4】キャリア共通SRS電力制御を示す基本的フローチャートである。
【図5】多重アンテナポート(または層)を介してSRSが送信される構成のためのSRS電力制御を示す基本的フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
これ以降において言及する場合、「ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)」という用語は、ユーザ機器(UE)、移動局、固定もしくは移動加入者ユニット、ページャ、セルラー電話、PDA(携帯情報端末)、コンピュータ、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプのユーザ装置も含むが、それに限定されない。これ以降において言及する場合、「基地局」という用語は、ノードB、進化型NodeB(eNodeBもしくはeNB)、サイトコントローラ、アクセスポイント(AP)、またはワイヤレス環境において動作することが可能な他のどのタイプのインタフェース装置も含むが、それに限定されない。
【0012】
図1は、E−UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)205を含むLTE(ロングタームエボリューション)ワイヤレス通信システム/アクセスネットワーク200を示す。E−UTRAN205は、いくつかのeNB(進化型ノードB)220を含む。WTRU210は、eNB220と通信する。eNB220は、X2インタフェースを使って互いとインタフェースをとる。eNB220はそれぞれ、S1インタフェースを介して、移動管理エンティティ(MME)/S−GW(サービングゲートウェイ)230とインタフェースをとる。単一のWTRU210および3つのeNB220が図2に示されているが、ワイヤレスおよびワイヤード装置のどの組合せも、ワイヤレス通信システムアクセスネットワーク200に含まれ得ることが明らかであろう。
【0013】
図2は、WTRU210、eNB220、およびMME/S−GW230を含むLTEワイヤレス通信システム300のブロック図例である。図2に示すように、WTRU210、eNB220およびMME/S−GW230は、MIMOおよびキャリア集約技術を用いるSRS送信の方法を実施するように構成される。
【0014】
典型的なWTRUにおいて見られ得る構成要素に加え、WTRU210は、任意選択のリンクされたメモリ322を有するプロセッサ316、少なくとも1つのトランシーバ314、任意選択のバッテリ320、およびアンテナ318を含む。プロセッサ316は、MIMOおよびキャリア集約技術を用いるSRS送信の方法を実施するように構成される。トランシーバ314は、プロセッサ316およびアンテナ318と通信して、ワイヤレス通信の送受信を容易にする。WTRU210内でバッテリ320が使われるケースでは、バッテリ320は、トランシーバ314およびプロセッサ316に電力を供給する。
【0015】
典型的なeNBにおいて見られ得る構成要素に加え、eNB220は、任意選択のリンクされたメモリ315を有するプロセッサ317、トランシーバ319、およびアンテナ321を含む。プロセッサ317は、(MIMO)およびキャリア集約技術を用いてSRS機能性をサポートするように構成される。トランシーバ319は、プロセッサ317およびアンテナ321と通信して、ワイヤレス通信の送受信を容易にする。プロセッサは概して、i)どのWTRUがSRSを送信する予定であるか判定し、ii)SRS送信のための周波数および時間における各WTRUの割振り、ならびにSRS送信のタイプを判定し、この情報をWTRUに伝達し、iii)SRS測定情報を受信し、iv)SRS情報を処理し、スケジューラ(やはりプロセッサ317内にある)がスケジューリング決断を行う(たとえば、WTRUにULリソースを割り当てる)ことができるように、スケジューラに知らせるように構成される。eNB220は、任意選択のリンクされたメモリ334を有するプロセッサ333を含むMME/S−GW(移動管理エンティティ/サービングゲートウェイ)230に接続される。
【0016】
LTE(すなわち、LTEリリース8/9)には、単一アンテナおよび単一キャリアを用いる、PUCCH、PUSCH、またはサウンディング参照信号(SRS)の単一送信がある。WTRUは、SRSおよびPUCCHフォーマット2/2a/2b送信が偶然、同じサブフレーム中で同時に起こるときは常に、SRSを送信しない。WTRUは、SRSおよび肯定応答/否定応答(ACK/NACK)および/または肯定SRS送信が偶然、同じサブフレーム中で同時に起こるときは常に、パラメータSimultaneous−AN−and−SRSが真でない限り、SRSを送信しない。上位層によって与えられるパラメータSimultaneous−AN−and−SRSは、PUCCH上でのACK/NACKおよび1つのサブフレーム中でのSRSの送信をサポートするようにWTRUが構成されているかどうか判定する。PUCCH上でのACK/NACKおよび1つのサブフレーム中でのSRSの送信をサポートするように構成されている場合、セル固有SRSサブフレーム中で、WTRUは、短縮されたPUCCHフォーマットを用いてACK/NACKおよびSRを送信しなければならないが、このフォーマットにおいて、SRSシンボルに対応するACK/NACKまたはSRシンボルは破壊される。
【0017】
LTEにおいて、eNodeBが、各UL向けの周波数スケジューリングのための信頼できるチャネル推定を実施するために、SRS(および他のチャネル)用の送信電力が制御される。WTRUがSRS用の電力制御(PC)をサポートするための機能的要件は、以下に含まれる。サブフレームiにおいて送信されるサウンディング参照記号用のWTRU送信電力PSRSの設定は、
【0018】
SRS(i)=min{PMAX,PSRS_OFFSET+10log10(MSRS)+PO_PUSCH(j)+α・PL+f(i)}[dBm] 式1
によって定義され、上式では、以下のようになる。
【0019】
S=1.25の場合、PSRS_OFFSETは、[−3,12]dBの範囲内で、1dBのステップサイズで上位層によって半静的に構成される、4ビットのWTRU固有パラメータである。
【0020】
S=0の場合、PSRS_OFFSETは、[−10.5,12]dBの範囲内で、1.5dBのステップサイズで上位層によって半静的に構成される、4ビットのWTRU固有パラメータである。
【0021】
SRSは、リソースブロックの数で表される、サブフレームi中でのSRS送信の帯域幅である。
【0022】
f(i)は、PUSCHに関する現在の電力制御調整状態である。
【0023】
O_PUSCH(j)はパラメータであり、ここではj=1である。
【0024】
WTRU送信は、帯域外発射標準を満たすための要件(たとえば、隣接チャネル漏洩電力比(ACLR))および帯域内信号忠実度要件、たとえば、エラーベクトル振幅(EVM)を満足しなければならない。通常、電力増幅器は、帯域外発射の受容可能レベルを維持するように、線形または近線形範囲内で操作されなければならず、線形性の程度は、波形の固有特性によってインパクトを受ける。歴史的に、ピーク対平均電力比(PAPR)が、帯域外発射に対する波形のインパクトを予測する性能指数として用いられてきた。3GPPでは、PAPRよりも、必要電力増幅器バックオフに対する波形のインパクトを反映するために、キュービックメトリック(CM)が検討され採用されている。以下の式が、CMの定義となり得る。
【0025】
CM=[20*log10((v_norm3)rms)−20*log10((v_norm_ref3)rms)]/1.85 式2
上式で、v_normは、入力信号の正規化された電圧波形であり、v_norm_refは、参照信号の正規化された電圧波形(12.2kbpsのAMR音声)であり、
20*log10((v_norm_ref3)rms)=1.52dB 式3
である。
【0026】
たとえば、上記CM公式を用いると、テーブル1は、一定の送信シナリオに対する、CMの90%のcdf(累積密度関数)値を示す。テーブル中の、OFDMAにおけるCM結果は、参考のために示してあることに留意されたい。テーブル中に見られるように、CMは、割り振られた無線ベア(RBまたはサブキャリア)中の不連続の数、変調タイプなどとともに変化する。たとえば、QPSK(四位相偏移変調)および最大5つのクラスタを用いるクラスタ化DFT−S−FDMA(たとえば、非隣接RB割振り)のCMは、QPSK用SC−FDMAと比較して、1.3dBより大きい分だけ増大され、QPSKは、セルエッジWTRU用に使われる傾向がある。CM分析のために、全RB用の同じ電力が想定されたとしても、CMはやはり、(特に、非隣接送信における)異なるRBの間の電力比および送信アンテナの数の関数でよい。将来のLTEリリースでは、ULにおいて、PUSCHおよびPUCCHが同時に送信される可能性がある(また、非隣接RB割振りも認められる可能性がある)。こうした送信条件の下で、総送信信号波形はもはや、SC−FDMAのプロパティをもたない。これにより、総送信信号のCM(またはPAPR)が増大することになる。具体的には、同じサブフレーム中でPUSCH送信およびPUCCH送信が同時に起こるケースでは、PUSCHおよびPUCCHに対する電力レベルは、それぞれ、電力設定が独立しているので、非常に異なりがちである。その場合、結果的に生じたCMは、QPSKを用いるSC−FDMAよりも2dBも高く増大され得る。
【0027】
こうしたケースでは、WTRUが、その送信要件(たとえば、EVMおよびACLR要件)を満たすために、2つの同時送信の増大したCMを扱うことが必要な場合がある。UL信号のCMの増大により、WTRU電力増幅器は、送信要件を満たすために、最大送信電力をバックオフすることが求められる場合がある。このことは、Pcmax(またはPumax)にバックオフを印加することと等価である。バックオフは、割り振られた非隣接RB(またはRBG)の数、RB(またはチャネル)の電力比(複数可)、変調タイプなどの関数でよい。このようなバックオフは、WTRU内で実施することができる。あるいは、eNodeBが、各WTRUに情報を提供し得る。
【0028】
【表1】

【0029】
将来のLTEリリースは、多重送信アンテナおよびキャリア集約でのSRS送信もサポートする可能性がある。WTRU SRS手順および電力制御のための機能的要件は、こうした追加特徴をサポートするように修正されなければならない。
【0030】
LTEにおいて、SRSは、多重送信アンテナを用いては送信されないが、割り当てられたすべてのSRSサブフレーム中で単一アンテナを使って送られる。また、SRSは、多重コンポーネントキャリアを介して送信されることはなく、常に単一キャリアを使って送られる。さらに、WTRUが、ある一定のサブフレーム中でSRSを送信中である場合、他のチャネル(たとえば、PUSCHおよびPUCCH)は、SRSが送られるのと同じSC−FDMAシンボル(すなわち、サブフレームの最終シンボル)に入れて同時に送信されるのではない。
【0031】
LTE ULの将来のリリースは、2つの新たな重要特徴、すなわちMIMO(多重入出力)(最大4つのWTRU送信アンテナを有する)およびキャリア集約をサポートする見込みである。ある一定のサブフレームにおいて、多重キャリア内で、および/または多重送信アンテナからSRS送信を行うことも可能になる。SRSは、WTRUアンテナポートごとに定義され得る。ただし、SM(空間多重化)MIMOモードでは、SRSは、プリコーディングすることができ、層固有でよく、たとえば、4つのアンテナだが、ただ2つのアンテナポート(期待されるデータ送信の空間層ごとに1つずつ)から送信することができる。SRS送信構成(SRSリソース割振り、SRSパラメータ、および電力設定を含む)が不適切に行われた場合、UL送信システム全体が、適切に機能しなくなり、送信仕様が満たされなくなる。
【0032】
具体的には、サウンディング参照信号に対するオーバーヘッドは、送信アンテナの数が大きく(たとえば、最大4に)なると、特に懸案事項になる。したがって、低オーバーヘッドを招くSRS設計を行うことが望ましい。たとえば、SRSは、まばらに、また、好ましくは必要とされるときにのみ送信されることになる。さらに、好ましくは、オーバーヘッドは、オーバーヘッドの利益を受けるWTRUによってのみ経験され、おそらく、良好なスケジューラ柔軟性を許可するのに十分に動的である。
【0033】
UL MIMOでは、所与のWTRUに対する直交SRSは、望ましいプロパティを有するが、おそらくは重いオーバーヘッドを伴う。非直交SRSも用いることができる。両方のタイプのSRSが使われる場合、WTRUは、その間を区別しなければならず、SRSタイプに依存して、異なる解釈/定義のUL CSIをもち得る。さらに、LTE後方互換可能なサブフレーム/キャリア(複数可)中にSRSが存在することになるので、サブフレーム(少なくともそのいくつか)をSRS送信に使うことは、リソース効率的であり得る。
【0034】
PUCCH上での制御シグナリングおよびPUSCH上でのデータの同時UL送信も、同じコンポーネントキャリア内で、同じサブフレームに入れて可能であり得る。PUSCH、PUCCH、およびSRSを、同じサブフレーム中で送信させることが可能であり得る。この場合、チャネルの間で多重化規則が定義され得る。
【0035】
以下のSRSパラメータが、上位層によって半静的に構成可能なWTRU固有として、LTEにおいて定義される。すなわち、i)送信コンビ(transmission comb)、ii)開始物理リソースブロック割当て、iii)SRS送信の持続期間:一度または不定(不能にされるまで)、iv)周期性およびSRSサブフレームオフセットに対するSRS構成索引ISRS、v)SRS帯域幅、vi)周波数ホッピング帯域幅ならびにvii)循環シフトである。
【0036】
送信アンテナ選択をサポートするWTRUに対してアンテナ選択が可能にされると、SRSを一度に送信するWTRUアンテナの索引が、時間索引、ホッピング可能/不能などを含むいくつかのパラメータに基づいて決定される。
【0037】
MIMOの場合、WTRU用のSRSの数は、(WTRU固有)送信アンテナまたはアンテナポートの数と同程度である。別の実施形態では、SRSの数および/または送信アンテナ固有SRSパラメータは、上位層シグナリングまたはL1/2シグナリング(すなわち、PDCCH中の)によって、セル内のWTRUごとまたはWTRUのグループごとに構成され得る。こうした数およびパラメータが、PDCCH中でシグナリングされる場合、そのシグナリングをサポートするための新たなDCI形式が求められ得る。たとえば、多重アンテナを用いる非周期的SRS送信を要求する(またはスケジュールする)ために、SRS要求ビットを、PDCCH中に含めることができる。このような構成は、アンテナ単位または層単位でSRS送信を関連づけ得る。
【0038】
キャリア集約の場合、キャリアのうちどれの上でSRSが送られるかの選択も、シグナリングされる必要がある。WTRUは、その構成済みキャリアすべての上でSRSを同時に送信することができる。別の実施形態では、WTRUは、そのキャリアのサブセットの上で選択的に送信することができる。別の実施形態では、WTRUは、一度に1つのキャリア上でのみ送信することができる。ULキャリア固有SRSパラメータは、上位層シグナリングまたはL1/2シグナリング(すなわち、PDCCH中の)によって、セル内のWTRUごとまたはWTRUのグループごとに構成することができる。また、サブバンドSRSは、多重キャリアにわたって、またはキャリアごとに制御することができる。たとえば、ULアンカキャリアは、広帯域SRS送信を行うことができ、他の非アンカキャリアは、狭帯域SRS送信を用いることができる。
【0039】
さらに、LTEの将来のリリースとして、ULは、コンポーネントキャリア内での非隣接リソース割振り(すなわち、クラスタベースのDFT−OFDMA)をサポートすることができ、SRSリソース割振りは、周波数領域スケジューリングの対象となっている周波数帯、たとえば、より可能性のあるSRS帯域幅を少なくともカバーするのに十分に柔軟であるべきである。ダウンリンクシグナリング(たとえば、PDCCH)も、SRS送信用の新たなパラメータをサポートする必要があり得る。
【0040】
SRS向けの送信電力制御は基本的に、PUSCHの制御に従い、PO_PUSCH(j)、f(i)、およびαを含む、SRS用のいくつかの主要電力制御(PC)パラメータが、PUSCH電力制御用のものと同じであるという意味において、SRS送信の正確な帯域幅(BW)を補償する。現在のLTE標準の範囲外であるいくつかの問題が、対処されなければならない。こうした問題のいくつかについては、後で説明する。
【0041】
将来のLTEリリースが、サブフレーム中の同時PUSCH/PUCCHをサポートし得ることを考慮に入れると、PUSCHの端部でSRSがスケジュールされること、ならびにSRSの必要電力およびPUCCHの必要電力を合わせたものが、PMAXの値を超え得ることが可能であり得る。
【0042】
UL MIMO(たとえば、最大4つのアンテナ)を用いると、多重送信アンテナを介した同時SRS送信が起きた場合、SRSの送信電力密度は、アンテナの数が増大するのに伴って低くなり、その結果、eNodeBでのチャネル推定値が低下し得る。PUSCH送信用の様々なMIMO選択肢(SM MIMO、送信(Tx)ダイバーシティ、およびビーム形成(BF)/単一アンテナポート送信を含む)も存在し得る。多重アンテナを用いたSRS送信は、決定論的(または半静的)でもよい。その場合、たとえば、アンテナごとまたは層(おそらくプリコーディングされる)ごとのSRS送信に依存して、PUSCH用の異なるMIMO選択肢に対して異なるPSRS_offset値が必要とされ得る。計算されたSRS電力が最大電力、すなわちPMAXを超えるとき、適切なWTRU手順が必要とされる。たとえば、送信アンテナドロッピング技術、SRS帯域幅調整、多重アンテナを介したSRS電力削減などである。
【0043】
周波数領域において、SRS送信は、周波数領域スケジューリングにとって重要であるとともにサウンディング用に十分に広帯域である周波数帯をカバーするべきである。ただし、広帯域SRS送信は、比較的低い受信電力密度につながる可能性があり、その結果、eNodeBでのチャネル品質推定値が低下し得る。これは、UL送信用に多重キャリアが集約して使われるULキャリア集約においてははるかに有害となる。
【0044】
ULキャリア集約において、SRS送信用の最大WTRU電力を、コンポーネントキャリアごとに定義することができる。以下の基本的オーバーヘッド削減および電力設定手法により、多重アンテナおよびキャリア集約を用いたSRS送信が可能になる。
【0045】
SRSオーバーヘッド削減/管理技術を、UL MIMOおよび/またはキャリア集約において適用することができる。たとえば、SRSは、(時間および/または周波数領域において)まばらに、また、好ましくは必要とされるときにのみ送信され得る(すなわち、おそらくはeNBからのSRS要求ビットをもつ非周期的またはスケジュールされたSRS送信)。さらに、好ましくは、オーバーヘッドは、オーバーヘッドの利益を受けるWTRUによってのみ経験され、おそらく、良好なスケジューラ柔軟性を許可するのに十分に動的である。
【0046】
SRSは、WTRUアンテナポート(たとえば、{0,1,2,3})ごとに、および/またはULキャリアごとに定義/構成することができる。SM MIMOモードでは、SRSは、層固有でよく、たとえば、4つのアンテナからだが、ただ2つのアンテナポート(期待されるデータ送信の空間層ごとに1つ)から送信することができる。UL(SU)−MIMOでは、所与のWTRU用の直交SRSは、望ましいプロパティをもつが、おそらくは重いオーバーヘッドを伴う。将来のLTEリリースにおけるSRSの直交性プロパティは、TDM(時分割多重化)、FDM(周波数分割多重化)、および/またはCDM(符号分割多重化)技術により実現され得る。たとえばTDM+CDM、TDM+FDM、CDM+FDMなど、上記技術の2つ以上を組み合わせてもよいことが理解されよう。
【0047】
CDM実施形態では、異なる位相回転(すなわち、循環シフト)を用いて、多重送信アンテナ用の直交SRSを生成することができる。この場合、異なるアンテナに異なる循環シフトを割り当てることによって、多重送信アンテナからの同時SRS送信を実施することができる。ただし、SRSは、直交性を維持するために、同じ周波数帯にわたるべきである。あるいは、直交符号化されたSRS(直交カバーコードを使う)が、UL Txアンテナそれぞれから同時に送信される(多くのクラスの直交および擬似直交コードがここでは使われ得る)。異なる位相回転セットを、異なるWTRUに割り当てることができ、そうすることによって、異なるWTRUからのSRS送信も互いと直交になる。
【0048】
FDM実施形態では、異なるアンテナポート(または層)を介したSRS送信を、異なる周波数/時間リソースグリッドにおいて実施することができる。送信が、同一の周波数帯(またはSRS帯域幅)をカバーする必要はない。つまり、異なるSRS周波数帯域幅が、各アンテナポート(または層)向けに構成され得る。
【0049】
上記FDM実施形態は、以下のように実装され得る。インターレースSRSが用いられ得る。本実施形態では、アンテナはそれぞれ、SRS送信に割り当てられたトーン/サブキャリアのサブセット上でのみ送信を行う(たとえば、4つのTxアンテナをもつWTRU用のすべてのトーンにおけるPUSCH領域全体にわたって送信するように構成されたSRSの場合、アンテナ1から送信されるべき第1、第5、第9、...のトーン/サブキャリアが割り当てられ、アンテナ2から送信されるべき第2、第6、第10、...のトーン/サブキャリアが割り当てられ、以下同様に続く)。アンテナ割当ては、サブフレーム番号(SFN)依存でもよく、その結果、各アンテナに使われるトーンの循環(ホッピング)が起こることに留意されたい(たとえば、TTI1で、アンテナ1はトーン1、5、9、...を使い、TTI2では、アンテナ1はトーン2、6、10を使う)。
【0050】
TDM実施形態では、WTRUは、異なるサブフレームオフセットを使って、異なる送信アンテナからSRSを送信する。この送信は、上位層によって構成され得る。あるいは、たとえば、mod(x,Nt)=nを満足する、n=0、1、2、...Ntである、アンテナポートn(または層n)用のSRSが、SRSサブフレームxに入れて送信される。あるいは、SRS送信は、最後の2つのSC−FDMAまたはDFT拡散OFDMAシンボル(あるいは、所与のSRSサブフレームにおける各スロット中の最終SC−FDMAシンボル)において起こり得る。WTRUの所で2つのTxアンテナが使われる場合、SRS構成の1つでは、一方のアンテナ用のSRSが最終シンボルに入れられて送信され、他方のアンテナ用のSRSが第2の最終シンボルに入れられて送信される。WTRUの所で4つのTxアンテナが使われる場合、SRS構成の1つでは、2つのTxアンテナ用のSRSが最終シンボルに入れられて送信され、他の2つのアンテナ用のSRSが第2の最終シンボルに入れられて送信される。
【0051】
後方互換性のために、単一送信アンテナのみをサポートするWTRUもサポートされなければならない。後方互換性は、所与のSRSサブフレームにおける、単一アンテナポート(または層)を介した一度のSRS送信など、上述したTDM技術によって達成され得る。あるいは、従来のWTRUが、LTEで定義されたSRSを送信し、将来のLTEリリースWTRUが、LTE後方互換可能なキャリア(複数可)内でSRSを送信するように、従来のLTE WTRUが、MIMO技術を使用する将来のLTEリリースWTRUと同時に動作してもよい。
【0052】
WTRUが、単一送信アンテナをサポートする場合、WTRUは、SRSサブフレーム、SRS周波数領域、他のSRSパラメータなどを含む、LTE向けと同じリソース割振りを共有することができる。WTRUが多重送信アンテナをサポートする場合、WTRUは、LTE SRS用と同じSRSサブフレームを使うことができるが、追加SRSリソース(SRS帯域幅を含む)は、提案された上記多重化技術の1つにより共有され得る。たとえば、将来のLTEリリースは、上記TDM技術を用いて、ただしより頻繁に(2、4、6、8ミリ秒ごと、または10ミリ秒ごとに)送信されるSRS(たとえば、一度に1つのSRS)を実現することができる。たとえば、4つのアンテナポートを介し、SRS周期が10ミリ秒のSRS送信のケースでは、(4つ全部のSRSを送信するための)SRSサイクル時間は、40ミリ秒である。
【0053】
キャリアサブセットSRS送信技術が、用いられ得る。キャリアサブセットSRS送信シナリオでは、ULキャリアのサブセットのみが、アンテナポート用のSRSを、所与の時間間隔(たとえば、送信時間間隔(TTI)、フレーム、サブフレームなど)に、送信を行う。サブセットのサイクルは、指定された周期中の全ULキャリアをカバーするべきである。たとえば、5つのULキャリアがあると仮定する。サブセットサイクルAは、SRSサブフレーム中に以下のキャリアサブセットを送信中である場合がある。
【0054】
[Carrier1U,Carrier2U]、[Carrier3U,Carrier4U]、Carrier5U,Carrier1U]、[Carrier2U,Carrier3U]および[Carrier4U,Carrier5U]。
【0055】
サブセットサイクルBは、以下のようになり得る。
【0056】
[Carrier1U,Carrier2U,Carrier3U]、[Carrier4U,Carrier5U,Carrier1U]、[Carrier2U,Carrier3U,Carrier4U]、[Carrier5U,Carrier1U,Carrier2U]および[Carrier3U,Carrier4U,Carrier5U]。
【0057】
他のサイクル/サブセットも使うことができる。サイクルおよびサブセットは、所定でも、構成可能でも、シグナリングすることもできる。
【0058】
サブセットオーバーラップを伴うキャリアサブセットSRS送信も、利用することができる。サブセットオーバーラップシナリオを伴うキャリアサブセットSRS送信では、ULキャリアのサブセットのみが、アンテナポート用のSRSを、所与の時間間隔(たとえば、送信時間間隔(TTI)、フレーム、サブフレームなど)に、送信する。キャリアサブセットは、互いとオーバーラップし得る。サブセットオーバーラップを用いて、サブセットの間でオーバーラップされるキャリアを増強させることができる。サブセットのサイクルは、指定された周期中の全ULキャリアをカバーするべきである。たとえば、5つのULキャリアがあると仮定する。サブセットサイクルAは、以下のようになり得る。
【0059】
[Carrier1U,Carrier2U]、[Carrier2U,Carrier3U]、[Carrier3U,Carrier4U]および[Carrier4U,Carrier5U]。
【0060】
サブセットサイクルBは、以下のようになり得る。
【0061】
[Carrier1U,Carrier2U,Carrier3U]、[Carrier3U,Carrier4U,Carrier5U]。
【0062】
他のサイクル/サブセット/オーバーラップも、用いることができる。サイクル/サブセット/オーバーラップは、所定でも、構成可能でも、シグナリングすることもできる。
【0063】
サブセットオーバーラップあり/なしの混成キャリアサブセット/全体セットSRS送信も、用いることができる。このような混成シナリオでは、第1のSRSサブフレームセット(SRSサブフレームAと言う)中で、全ULキャリアが、アンテナポート用のSRSを送信し、第2のSRSサブフレームセット(SRSサブフレームBと言う)中で、ULキャリアのサブセットのみが、アンテナポート用のSRSを送信する。キャリアサブセットは、互いとオーバーラップする場合も、しない場合もある。SRSサブフレームB中でSRSを送信するキャリアサブセットのサイクルは、指定された周期中の全ULキャリアをカバーするべきである。たとえば、5つのULキャリアがあると仮定する。SRSサブフレームAは、以下のようになり得る。
【0064】
[全キャリア用のSRSを送信]、[Carrier1U]、[Carrier2U]、[Carrier3U]、[Carrier4U]および[Carrier5U]。
【0065】
SRSサブフレームBは、以下のようになり得る。
【0066】
Carrier1U、Carrier2U、Carrier3U、Carrier4UおよびCarrier5Uのキャリアサブセット用のSRSを送信。
【0067】
SRSサブフレームAは、全キャリアもしくはキャリアのサブセット用および/または全アンテナ/アンテナポート/層もしくはアンテナ/アンテナポート/層のサブセットからのSRS送信に関する完全な情報(たとえば、チャネル状態情報(CSI))を取得するのに使うことができる。SRSサブフレームAは、たとえば、全キャリアに関する完全な情報を取得する際にキャリアサブセットSRS送信に遅延が生じるとき、特殊な目的に役立ち得る。SRSサブフレームAは周期的でよく、その周期性は構成可能でよい。SRSサブフレームAは、N個のサブフレームごとに送信することができる。SRSサブフレームAは、非周期的でもよい。SRSは、SRS非周期性要求に基づいて送信することができる。このような非周期性要求は、L1制御チャネル(たとえば、PDCCH)、または上位層シグナリング(たとえば、無線リソースコントローラ(RRC)シグナリング)によってトリガされ得る。
【0068】
あるいは、非直交SRSも検討することができる。両方のタイプのSRSが構成される場合、WTRUは、両方のタイプを区別することができ、おそらくは、SRSタイプに依存して、UL CSIの異なる解釈/定義をもつ必要がある。
【0069】
混合LTEリリースシナリオにおけるSRS送信の場合、LTE WTRUとの後方互換性を維持するために、同じパラメータが、将来のLTEリリースWTRUに対して構成され得る。さらに、LTE SRS手順が、WTRUにも適用される。ただし、所与のサブフレーム中で、WTRUが多重アンテナ(またはアンテナポート)を介して送信することができる同時SRSの数は、N(たとえば、N=2)に限定される。アンテナの数が、許容限界、すなわちNより大きい場合、異なるアンテナからのSRSは、TDM(たとえば、異なるサブフレーム)でよい。
【0070】
純粋な将来のLTEリリースシナリオにおけるSRS送信の場合、多重アンテナからのSRSを、上で言及した多重化技術を用いて多重化することができる。
【0071】
SRS送信は、多重キャリアシナリオにおいても起こり得る。DL信号オーバーヘッドの観点から、サブフレームオフセット、SRS送信周期性、SRS帯域幅などを含む、SRSパラメータの共通セットは、割り当てられたULキャリアすべてに適用することができる。ただし、SRSを同時に搬送するULキャリアの数が増大するのに伴い、各キャリア向けのSRS送信電力密度が低くなり、その結果、ULチャネル品質推定が低下し得る。したがって、多重キャリアを介した同時SRS送信の数は、SRS用に利用可能なWTRU送信電力(たとえば、電力ヘッドルーム)に基づいて決定すればよい。あるいは、SRSパラメータは、個々のキャリア向けに構成することができる。この場合、あるキャリア向けのいくつかのパラメータは、他のキャリア(複数可)向けに構成されたSRSパラメータから暗黙的に決定することができる。
【0072】
LTEでは、SRSおよびPUCCHフォーマット2/2a/2b送信が偶然、同じサブフレーム中で同時に起こるときは常に、WTRUはSRSを送信しない。ただし、マルチキャリア送信では、キャリア(複数可)がそのときにPUCCHを搬送しない場合、WTRUは、他のキャリア(複数可)を介して同じサブフレーム中でSRSを送信し得る。
【0073】
ULアンカキャリアは、PUCCHを送信するのに使われ得る。本実施形態では、全PUCCHを、1つのULキャリア内で送信することができるが、他のULキャリア内では送信することはできない。たとえば、UE固有UL CCが、全PUCCHを搬送するために半静的に構成される。SRSは、同じサブフレームの中で他のULキャリアにおいて送信することができるが、PUCCHを搬送するULアンカキャリア(またはUE固有ULキャリア)内では送信されない。たとえば、アンカキャリアが、Carrier1Uと記される場合、非アンカキャリアは、Carrier2U、Carrier3U、Carrier4UおよびCarrier5Uと記される。PUCCHは、通常のCP用のフォーマット2/2a(または拡張CP用のフォーマット2b)を使って、Carrier1U内で送信される。SRSは、同じサブフレームの中で、非アンカキャリア、すなわちCarrier2U、Carrier3U、Carrier4UおよびCarrier5Uにおいて送信される。あるいは、SRSおよびPUCCHフォーマット2/2a/2b送信が偶然、ULキャリア上で同じサブフレーム中に同時に起こる場合、WTRUは、対応するUCIビットを、ULキャリア上のPUSCHに乗せて送信することができる(すなわち、PUSCH上でのRel8 UCI送信へのフォールバック)。
【0074】
複数のULアンカキャリアを使うことができる。本実施形態では、PUCCHは、2つ以上のULアンカキャリア内で送信することができ、PUCCH フォーマット2/2a/2bが使われる場合、SRSは、同時に非アンカキャリア内で送信することができる。たとえば、アンカキャリアがCarrier1UおよびCarrier2Uと記される場合、非アンカキャリアは、Carrier3U、Carrier4UおよびCarrier5Uと記される。PUCCHは、通常のサイクリックプレフィックス(CP)用のフォーマット2/2a(または拡張CP用のフォーマット2b)を使って、Carrier1UおよびCarrier2U内で送信される。SRSは、同じサブフレーム中で、非アンカキャリア、すなわちCarrier3U、Carrier4UおよびCarrier5U内で送信される。
【0075】
ULスケジューリング割当て(SA)において「SRSアクティブ化」フィールドを導入し、次いで、UL SAを使ってULコンポーネントキャリア内で新たなSRS送信を構成し、または既存のSRS送信を再構成することによって、SRSオーバーヘッドを削減することができる。SRSがどのように多重送信アンテナおよび/または多重コンポーネントキャリアにマップされるかに対処するために、追加詳細が必要とされる。
【0076】
一実施形態では、キャリア固有SRSマッピング/構成を用いることができる。このようなキャリア固有SRSマッピングは、動的にも、半静的にも構成され得る。たとえば、各ULコンポーネントキャリアは、異なるSRSパラメータを有し得る。たとえば、PUSCHがその上でスケジュールされているULコンポーネントキャリアは、非アクティブULコンポーネントキャリアより短いSRS周期性および/またはより広いSRS帯域幅を有し得る。
【0077】
別の実施形態では、UL MIMO(送信)モード依存のSRS送信を用いることができる。UL MIMOモード(Txダイバーシティまたはビーム形成または単一アンテナポート送信モードと、それに対抗するSM MIMOのような)に依存して、SRS送信方式(たとえば、SRSパラメータ)は、SRS信号オーバーヘッドを維持するように変化する。たとえば、非SM MIMO、たとえば、単一アンテナポート送信モードのケースでは、単一アンテナポート送信に使われるアンテナ(複数可)(またはアンテナポート)からのSRS送信が、使用されていないアンテナ(複数可)(またはアンテナポート(複数可))SRS送信より頻繁に、および/またはより広く起こるように、WTRUは、多重アンテナ用の異なるSRSパラメータをもつように構成される。
【0078】
別の実施形態では、上位層による、事前構成されたSRSマッピングを用いることができる。この場合、eNBは単に、どの構成が使われるべきかをシグナリングする。
【0079】
いくつかの変形形態が用いられ得る(ほとんどはWTRU固有)。このような手法は、静的、半静的、または動的でよい。一部は、スケジュールされても、イベント駆動でもよい。各手法ごとに、後で詳しく論じるように、低SRSオーバーヘッドや低SRS制御シグナリングオーバーヘッドなど、異なる利点がある。
【0080】
WTRU用のSRSの数は、(WTRU固有)送信アンテナまたはアンテナポートの数に等しい。あるいは、SRSの数は、上位層シグナリングまたはL1/2シグナリング(すなわち、PDCCH中)によって、セル内のWTRUごと、またはWTRUのグループごとに構成され得る。PDCCHに入れてシグナリングされる場合、シグナリングをサポートするための新たなDCIフォーマットが求められ得る。コンポーネントキャリア内部での非隣接リソース割振り(すなわち、クラスタベースのDFT−OFDMA)をサポートするために、SRS送信が、周波数領域内の広帯域(少なくとも、周波数領域スケジューリングの対象となっている周波数帯)をカバーすることが好ましい。
【0081】
静的または半静的SRSスケジューリングを用いることができる。WTRU送信アンテナの数および/またはWTRUカテゴリに依存して、SRS送信スケジューリングが決定され、上位層シグナリングによりWTRUにシグナリングされる。あるいは、動的SRSスケジューリング(すなわち、非周期的SRS送信)が、L1シグナリング(すなわち、PDCCH)を介して用いられ得る。
【0082】
周期的SRS送信の場合、SRS周期性は、構成可能であり、上位層からシグナリングされ得る。周期性は、WTRU送信アンテナ(またはアンテナポートもしくは層)の数の関数でよい。異なるアンテナ(またはアンテナポート)からのSRSは、異なる周期性を有し得る。SRSの場所(すなわち、サブフレームオフセット)は、構成可能であり、上位層からシグナリングされ得る。異なるアンテナ(またはアンテナポート)からのSRSは、異なるサブフレームオフセットを有し得る。あるアンテナからのSRSの場所は、他のアンテナ(複数可)の場所から、暗黙的に判定され得る。狭いSRS帯域幅が使われる場合、周波数ホッピング技術が適用され得る。各アンテナは、異なるホッピングパターンを有し得る。
【0083】
ULキャリア集約では、各キャリア用のSRSパラメータは、別々に(すなわち、キャリア固有SRSパラメータ)またはまとめて(たとえば、全(またはそのサブセット)キャリア用の共通パラメータ、構成/シグナリングすることができる。SRSは、非周期性要求によってトリガされ、または周期的送信のためにスケジュールされ得る。一実施形態では、PDCCH中に1ビット(たとえば、ULグラント)が、非周期的SRS送信に対する「SRS要求」ビットとして挿入される。PDCCH中で搬送される非周期的SRS要求(たとえば、ULグラント)は、多重送信アンテナからの、および/または多重ULキャリア用のSRS送信をトリガするのに用いられ得る。別の実施形態では、既存のPDCCH中のコードポイント(たとえば、ULグラント)が、非周期的SRS送信を求める「SRS要求」として使われる。
【0084】
多重ULキャリア用のSRSをトリガする、可能な2つの方法がある。ある特定のULキャリア用のULグラントを搬送する(非周期的SRS要求を搬送する)PDCCHが、その特定のULキャリア用のSRS送信をトリガするのに使われることになる。たとえば、その特定のULキャリア用の非周期的SRS送信を要求するために、SRS要求ビット(他のSRSパラメータがあってもよい)が、PDCCH中に含められ得る。あるいは、ある特定のULキャリア用のULグラントを搬送する(非周期的SRS要求を搬送する)PDCCHが、すべてまたはいくつかのULキャリア用のSRS送信をトリガするのに使われることになる(上位層シグナリングにおいて事前構成される)。
【0085】
SRSは、測定またはNACK閾値によってトリガされ得る。WTRUが、事前構成されたSRS割振りを有する場合、WTRUは、一定の条件が満たされない限り、SRSを送らない。このような条件は、i)経路損失変化閾値より大きい経路損失変化、ii)NACKの数が、NACK閾値(たとえば、%および/または移動平均)を超える、iii)閾値(たとえば、dBで指定される)を越えるだけのUL電力制御変化、を含み得る。
【0086】
測定は、eNodeBの所で実施することができ、SRSは、測定に基づいてトリガすることができる。SRS送信がトリガされると、このような情報はWTRUに送ることができ、そうすることによってWTRUは、それに従ってSRSを送信することができる。SRS送信がトリガではない場合、情報は、やはりWTRUに送ることができ、WTRUは、SRS用に確保されたリソースを、他の情報(たとえば、データ、制御など)を送信するのに再利用することができる。
【0087】
LTEでは、サブフレームiにおいて送信されるSRS用のWTRU送信電力、すなわちPSRSの設定は、
SRS(i)=min{PMAX,PSRS_OFFSET+10log10(MSRS)+PO_PUSCH(j)+α・PL(k)+f(i)}[dBm] 式4
によって定義される。
【0088】
LTE UL電力制御は、ただ1つのキャリアおよび1つの送信アンテナに限定される(ULにおけるSU−MIMOなし)。将来のLTEリリースでは、キャリア集約およびUL SU−MIMOが用いられる予定である。SRS電力制御の新たな仕様が必要とされる。
【0089】
一実施形態では、ULキャリア集約は、単一送信アンテナを用いて実施され得る。この例では、SRSが送られるのと同じSC−FDMAシンボル(すなわち、SRSが存在する場合のサブフレームの最終シンボル)に入れて同時に送信されるPUSCHもPUCCHもないことも想定される。
【0090】
概して、WTRUは、所与のコンポーネントキャリアに関する無制約SRS電力レベルを判定することになる。WTRUは、無制約SRS電力レベルと、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルとの低い方を、コンポーネントキャリアに関する制約SRS電力レベルとして選択することになる。コンポーネントキャリアに関するSRS送信電力レベルは、制約SRS電力レベルに設定される。
【0091】
このシナリオでは、SRSは、ULキャリア集約をサポートするモードで構成されたWTRUによって、多重コンポーネントキャリアを介して同時に送信される。SRS電力制御のために、可能な2つの選択肢がある。1つは、コンポーネントキャリア固有電力制御用であり、もう1つは、キャリア共通電力制御用である。コンポーネントキャリア固有電力制御では、LTE SRS PC公式は、ULキャリア集約まで拡張され、パラメータの一部を、以下のようにキャリア固有にさせる。
SRS(i,k)=min{PMAX(k),PSRS_OFFSET(k)+10log10(MSRS(k))+PO_PUSCH(j,k)+α(k)・PL(k)+f(i,k)} 式5
上式で、kは、キャリア索引である。
【0092】
Pmax(k)は、コンポーネントキャリア固有パラメータでよく、第kのコンポーネントキャリア用、特に、コンポーネントキャリア(CC)(またはCCのサブセット)ごとの1つの電力増幅器(PA)用の最大電力を表す。この場合、合計最大WTRU送信電力は、複数のPAの間で等しく分散され得る。つまり、Pmax(k)(dB)=Pmax−10*log10(Npa)となり、ここでNpaは、WTRU内のアクティブなPAの数である。全キャリアに対してただ1つのPAしかない場合、Pmax(k)は、合計最大WTRU送信電力、すなわちPmaxに等しくなり得る。このケースにおいて、ULキャリアすべてに対する必要送信電力の合計が、Pmaxより大きい場合、当該分野において公知である電力削減技術のいくつかを用いることができる。たとえば、個々のキャリアSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、均一に削減され得る。あるいは、個々のキャリアSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、相対的に(たとえば、個々のSRS電力に比例して)削減され得る。あるいは、SRS送信の1つまたはいくつか、たとえば、非アンカキャリア内のSRSがドロップされ得る)。どのSRS送信が(コンポーネントキャリア(CC)単位および/またはサブバンド単位で)送信され、どれがドロップされるかの判定に、追加基準を用いることができる。こうした基準は、以下に基づき得る。すなわち、1)SRS送信の所定の(構成された)優先権、2)以前のSRS送信の履歴、たとえば限られた数のスケジュールされた、または要求されたSRS CCおよび/またはサブバンドだけがサポートされ得るとき、WTRUは、構成された全SRSが送信されるまで、各SRS送信機会で送信されるべき、構成済みSRSを周期的に繰り返し、WTRUは次いで、第1のSRS送信に逆循環する、3)WTRUは、どのCC(複数可)および/またはサブバンド(複数可)を最も好ましいと見なすか選択することができ、こうした帯域内で、利用可能な電力の限界までSRSを送信する。ドロッピング技術に加え、WTRUは、均一でないSRS電力スケーリングも実装することができる。均一でないSRS電力スケーリングも、上記基準に基づき得る。
【0093】
SRS_OFFSET(k)は、コンポーネントキャリア固有SRSオフセットである。PSRS_OFFSET(k)は、上位層によって与えられる。信号オーバーヘッドを削減するために、各ULコンポーネントキャリア用のPSRS_OFFSET(k)の絶対値をシグナリングするのではなく、ネットワーク(eNodeB)は、アンカキャリア用にはPSRS_OFFSETの実効値のみを、ただし非アンカキャリア(複数可)用には信号相対値をシグナリングすればよく、この値は、アンカキャリア用の値と相対的である。あるいは、PSRS_OFFSET(k)は、すべてのkに関してPSRS_OFFSET(k)=PSRS_OFFSETなど、キャリア共通パラメータでよい。
【0094】
異なるキャリア上に異なるSRS帯域幅があってよく(ただし、アンテナごとの可能性は非常に低い)、したがって、キャリアごとの新たなMSRS、すなわちMSRS(k)が、定義される必要がある。
【0095】
O_PUSCH(j,k)は、(この場合、第kのキャリア用の)キャリア固有開ループパラメータである。これは、異なるキャリア用の異なるターゲット(たとえば、SINR)を取り扱うためのものである。特に、PO_PUSCHは、セル固有名目パラメータ、すなわちPO_NOMINAL_PUSCHと、WTRU固有コンポーネント、すなわちPO_UE_PUSCHとの合計からなるので、セル固有パラメータ、すなわちPO_NOMINAL_PUSCHは、キャリアすべてに共通するはずであり、異なるターゲットを、PO_UE_PUSCH(j,k)中に反映することができる。あるいは、キャリアすべてに共通のPO_UE_PUSCHを有するとともに、異なるターゲットを、PO_NOMINAL_PUSCH(j,k)中に反映することができる。あるいは、PO_PUSCH(j、k)は、キャリアすべてに共通でよい。この場合、PO_PUSCH(j,k)=PO_PUSCH(j)である。
【0096】
経路損失補償係数、すなわちPL(k)、およびフラクショナルPL率、すなわちα(k)は、キャリア固有でもよく、PL(k)は、WTRUの所で決定され、すべてのkに対するα(k)は、上位層シグナリングによって与えられる。あるいは、α(k)は、全キャリアに共通でよい。
【0097】
上述したように、WTRUは、単一コンポーネントキャリア(Kp)上で測定を実施し、他のキャリアに関する経路損失を、ネットワークからシグナリングされるキャリア固有オフセットを使って、PL(k)=PL(Kp)+ΔPL(k)のように導出することができる。ただし、これには、ΔPL(k)に関する新たな上位層シグナリングの導入が求められる。そうではなく、キャリア固有経路損失オフセットは、PO_PUSCH中のPO_UE_PUSCHに吸収すればよい。この場合、それに従って、PO_UE_PUSCHの範囲が変えられる必要があり、同じPL(k)(すなわち、PL(k)=PL)が、全キャリアに対して使われ得る。この考え方は、PUSCHおよびPUCCH用のPCにも適用され得る。
【0098】
f(i,k)は、閉ループPUSCH電力調整関数、すなわち、第kのキャリアに関するfである。これは、PUSCH用のTPCコマンドが、キャリア固有であると想定されることを含意する。第kのキャリアが、次のSRSサブフレーム中でSRSを送信させるが、(以前のPUSCH送信がないせいで)キャリア内に利用可能なf(i,k)がない場合、複合f(i)を、f(i,k)用に使えばよく、複合f(i)は、n≠kである他のf(i,n)を組み合わせることによって決定される。あるいは、f(i,k)は、WTRU用の全キャリアに共通でよい。つまり、すべてのkに関してf(i,k)をすべて組み合わせることによって、f(i,k)=f(i)である。たとえば、
【0099】
【数1】

【0100】
であり、上式で、Nは、WTRUに割り当てられたULキャリアの数である。この選択肢は、異なるキャリアが、異なるチャネル条件を経る傾向にある非隣接キャリア集約を伴うケースにおいて好ましい。
【0101】
図3は、コンポーネントキャリア固有SRS電力制御を示す基本的フローチャートである。本明細書で開示する基本的フローチャートは、例示に過ぎないことが理解されよう。たとえば、他のプログラム入口および出口点、タイムアウト関数、誤り検査ルーチンなど(図示せず)が普通は、ソフトウェア/ハードウェアで実装されることになる。このようなハードウェア/ソフトウェアは、継続して稼働するように実装され得ることも理解されよう。したがって、開始ブロックおよび終了ブロックは、メインプログラム、ライブラリなどに統合されるとともに必要に応じて実行され得るコードの部分の論理的開始および終了点を示すことが意図される。この例では、各コンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベル(たとえば、Pmax(k))が、ブロック102で示すように決定される。各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルは、ブロック104で示すように、無制約SRS電力レベルと、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルとの低い方に設定される。上述したように、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、i)ブロック110で示すコンポーネントキャリア固有SRS電力オフセット、ii)ブロック112で示すコンポーネントキャリア固有SRS帯域幅パラメータ、iii)ブロック114で示すコンポーネントキャリア固有開ループ電力パラメータ、iv)ブロック116で示すコンポーネントキャリア固有経路損失補償係数、またはv)ブロック118で示すコンポーネントキャリア固有閉ループ電力調整関数の少なくとも1つに基づくキャリア固有電力レベルでよい。各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルは、ブロック106で示すように、選択された制約SRS電力レベルに設定される。
【0102】
SRS向けのキャリア共通電力制御も、用いることができる。この制御は、SRS PC関連パラメータ信号オーバーヘッドを削減し得る。共通送信電力は、以下のように、キャリアすべてに使われ得る。
SRS(i)=min{PMAX,PSRS_OFFSET+10log10(MSRS)+PO_PUSCH(j)+α・PL+f(i)} 式7
上式で、PSRS_OFFSET、MSRS、PL、f(i)はそれぞれ、ULキャリアすべてにわたってそれぞれが組み合わされるキャリア共通パラメータを表す。たとえば、
【0103】
【数2】

【0104】
であり、上式で、Nは、WTRUに割り当てられたULキャリアの数である。
【0105】
ULキャリアすべてに対する必要送信電力の合計がPmaxを超えるとき、電力削減技術が用いられ得る。たとえば、個々のキャリアSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、均一に削減され得る。あるいは、個々のキャリアSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、相対的に(たとえば、個々のSRS電力に比例して)削減され得る。あるいは、SRS送信の1つまたはいくつか、たとえば、非アンカキャリア内のSRSがドロップされ得る)。どのSRS送信が(コンポーネントキャリア(CC)単位および/またはサブバンド単位で)送信され、どれがドロップされるかの判定に、追加基準を用いることができる。こうした基準は、以下に基づき得る。すなわち、1)SRS送信の所定の(構成された)優先権、2)以前のSRS送信の履歴、たとえば限られた数のスケジュールされた、または要求されたSRS CCおよび/またはサブバンドだけがサポートされ得るとき、WTRUは、構成された全SRSが送信されるまで、各SRS送信機会で送信されるべき、構成済みSRSを周期的に繰り返し、WTRUは次いで、第1のSRS送信に逆循環する、3)WTRUは、最も好ましいと見なすCC(複数可)および/またはサブバンド(複数可)を選択することができ、こうした帯域内で、利用可能な電力の限界までSRSを送信する。ドロッピング技術に加え、WTRUは、均一でないSRS電力スケーリングも実装することができる。均一でないSRS電力スケーリングも、上記基準に基づき得る。
【0106】
図4は、キャリア共通SRS電力制御を示す基本的フローチャートである。この例では、全コンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベル(たとえば、Pmax)が、ブロック102で示すように決定される。各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルは、ブロック104で示すように、無制約SRS電力レベルと、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルとの低い方に設定される。上述したように、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、i)ブロック120で示すキャリア共通SRS電力オフセット、ii)ブロック122で示すキャリア共通SRS帯域幅パラメータ、iii)ブロック124で示すキャリア共通開ループ電力パラメータ、iv)ブロック126で示すキャリア共通経路損失補償係数、またはv)ブロック128で示すキャリア共通閉ループ電力調整関数の少なくとも1つに基づくキャリア固有電力レベルでよい。各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルは、ブロック106で示すように、選択された制約SRS電力レベルに設定される。
【0107】
ケース2では、CA中のSRSが、TDMで送信される。SRSが、TDMを用いて(すなわち、1つのSRS送信が、SRSサブフレーム中、およびキャリア内で)送信されるとき、SRSに対する電力設定は、PC公式に従って決定されるが、この場合、Pmaxは、
SRS(i,k)=min{PMAX,PSRS_OFFSET(k)+10log10(MSRS(k))+PO_PUSCH(j,k)+α(k)・PL(k)+f(i,k)} 式9
のように、合計WTRU最大電力である。
【0108】
SRSが、多重アンテナポート(または層)を介して送信されるとき、PC要件/動作が定義されなければならない。可能な選択肢は、サブフレームi中で第nのアンテナポート(または層)において送信されるSRS用のWTRU送信電力の設定が、
SRS(i,n)=min{PMAX,PSRS_OFFSET+10log10(MSRS(i,n))+PO_PUSCH(j)+α・PL+f(i)+ΔSRS_MIMO(j)} 式10
となるように、LTE UL PC公式を修正することであり、上式で、nは、アンテナポート(または層)索引である。
【0109】
Pmaxは、合計最大WTRU電力である。MSRS(i,n)は、アンテナポート固有SRS BW帯域幅パラメータである。MSRS(i,n)は、RBの数による、サブフレームi中での第nのアンテナポート(または層)を介したSRS送信のBWである。各アンテナポート(または層)が、MIMOにおけるSRSオーバーヘッドを削減するために、異なる(柔軟な)数のRBを使う(たとえば、周波数における異なるSRS密度を認める)ことが可能である。
【0110】
図5は、多重アンテナポート(または層)を介してSRSが送信される構成のためのSRS電力制御を示す基本的フローチャートである。このような技術は、上で開示したSRS電力制御方法(たとえば、図3、4に示す技術など)と組み合わされ得ることが理解されよう。この例では、全コンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベル(たとえば、Pmax)が、ブロック132で示すように決定される。各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルは、ブロック134で示すように、無制約SRS電力レベルと、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルとの低い方に設定される。上述したように、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、i)ブロック140で示すアンテナポート固有SRS帯域幅パラメータ、またはii)ブロック142で示すSRS MIMOオフセットパラメータの少なくとも一方に基づくキャリア固有電力レベルでよい。各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルは、ブロック136で示すように、選択された制約SRS電力レベルに設定される。
【0111】
PUSCHに対してUL MIMO(たとえば、最大4つのアンテナ)を用いると、PUSCH送信のための様々なMIMO選択肢(SM MIMO、Txダイバーシティ、およびBFを含む)があり得る。ただし、多重アンテナを用いるSRS送信モードは、決定論的(または半静的)でよい。その場合、異なるPSRS_OFFSET値が、PUSCH用の異なるMIMO選択肢のために必要とされ得る。PSRS_OFFSETの範囲は、適切に修正される必要があり得る。
【0112】
あるいは、SRS MIMOオフセットパラメータ、すなわちΔSRS_MIMO(j)を、上記式に示すように使うことができ、ここで、オフセットは、PUSCH用に使われるMIMOモードと、SRS用に使われるMIMOモードとの間のMIMO利得差を表す。SRSは、プリコーディングすることができる。たとえば、PUSCHが、Txダイバーシティモードを使い、SRSが、多重アンテナを介して(ただしプリコーディングされずに)送信されるとき、ΔSRS_MIMO(j)は、3dB程度に設定され得る。ΔSRS_MIMOは、半静的シグナリングによりルックアップテーブルを使うなどして、上位層によって与えられ得る。たとえば、以下のテーブル2が与えられる。他の数も使われ得ることが理解されよう。
【0113】
【表2】

【0114】
あるいは、ΔSRS_MIIMO(j)は、PO_PUSCH(特にPO_UE_PUSCH)に吸収されてよく、そうすることによって、項ΔSRS_MIIMO(j)が、上記式から削除され得る。この場合、PO_UE_PUSCHの範囲は、修正を必要とする。
【0115】
UL MIMO(たとえば、最大4つのアンテナ)を用いると、多重送信アンテナを介した同時SRS送信が起きた場合、アンテナ(またはアンテナポート)の数が増大するのに従って、各アンテナ(またはアンテナポート)に対するSRSの送信電力密度が低くなり、その結果、eNodeBの所でチャネル推定性能が低下し得る。この問題は、以下のように解決することができる。
【0116】
選択肢1:eNodeBは、各SRSサブフレーム中での、単一アンテナにおける1つのSRS送信(または2つのアンテナを介した多くとも2つのSRS)など、SRS送信用にTDMモードに切り換わるよう、上位層を介してWTRUにシグナリングすればよい。
【0117】
選択肢2:多重アンテナを介した同時SRS送信用の必要WTRU送信電力の合計が、所定の閾値による最大WTRU電力を超えるとき、WTRUは、次のSRSサブフレーム中で送信されるべき1つのSRS(可能性としては、送信電力が利用可能な場合はより多くのSRS)を選択すればよく、ここで選択は、循環方式に基づく。
【0118】
選択肢3:SRS BW、すなわちMSRS(i,n)が、eNodeBによって適切に調整され(再構成され)、上位層を介してWTRUにシグナリングされ得る。多重アンテナを介した同時SRS送信用の必要送信電力の合計がPmaxを超えるとき、電力削減技術を用いればよい。たとえば、個々のSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、均一に削減され得る。あるいは、個々のキャリアSRS用の送信電力は、最大電力制約を満たすように、相対的に(たとえば、個々のSRS電力に比例して)削減され得る。あるいは、SRS送信の1つまたはいくつか、たとえば、非アンカキャリア内のSRSがドロップされ得る)。どのSRS送信が(コンポーネントキャリア(CC)単位および/またはサブバンド単位で)送信され、どれがドロップされるかの判定に、追加基準を用いることができる。こうした基準は以下、に基づき得る。すなわち、1)SRS送信の所定の(構成された)優先権、2)以前のSRS送信の履歴、たとえば限られた数のスケジュールされた、または要求されたSRS CCおよび/またはサブバンドだけがサポートされ得るとき、WTRUは、構成された全SRSが送信されるまで、各SRS送信機会で送信されるべき、構成済みSRSを周期的に繰り返し、WTRUは次いで、第1のSRS送信に逆循環する、3)WTRUは、最も好ましいと見なすCC(複数可)および/またはサブバンド(複数可)を選択することができ、こうした帯域内で、利用可能な電力の限界までSRSを送信する。ドロッピング技術に加え、WTRUは、均一でないSRS電力スケーリングも実装することができる。均一でないSRS電力スケーリングも、上記基準に基づき得る。あるいは、PC式におけるPmaxは、電力増幅器(PA)ごとに定義され得る。この場合、合計最大WTRU送信電力は、複数のPAの間で等しく分散され得る。つまり、Pmax(dB)=Pmax−10*log10(Npa)となり、ここでNpaは、所与のSRSサブフレーム中の、WTRU内のアクティブなPAの数である。
【0119】
(実施形態)
1.同時に送信されるコンポーネントキャリアを使う、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)におけるサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法であって、
各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルを、選択された制約SRS電力レベルに設定することを含む方法。
【0120】
2.各コンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定することをさらに含む実施形態1に記載の方法。
【0121】
3.無制約SRS電力レベルと、コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルとの低い方を、各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0122】
4.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、コンポーネントキャリア固有SRS電力オフセットに基づくキャリア固有電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0123】
5.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、コンポーネントキャリア固有SRS帯域幅パラメータに基づくキャリア固有電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0124】
6.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、コンポーネントキャリア固有開ループ電力パラメータに基づくキャリア固有電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0125】
7.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、コンポーネントキャリア固有経路損失補償係数に基づくキャリア固有電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0126】
8.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、コンポーネントキャリア固有閉ループ電力調整関数に基づくキャリア固有電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0127】
9.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、キャリア共通SRS電力オフセットに基づくキャリア共通電力レベルである前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0128】
10.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、キャリア共通SRS帯域幅パラメータに基づくキャリア共通電力レベルである実施形態1〜3または9のいずれか1つに記載の方法。
【0129】
11.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、キャリア共通開ループ電力パラメータに基づくキャリア共通電力レベルである実施形態1〜3または9〜10のいずれか1つに記載の方法。
【0130】
12.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、キャリア共通経路損失補償係数に基づくキャリア共通電力レベルである実施形態1〜3または9〜11のいずれか1つに記載の方法。
【0131】
13.コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、キャリア共通閉ループ電力調整関数に基づくキャリア共通電力レベルである実施形態1〜3または9〜12のいずれか1つに記載の方法。
【0132】
14.各コンポーネントキャリアに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、コンポーネントキャリアの少なくとも一部分に対するSRS送信電力レベルを均一に削減することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0133】
15.複数のアンテナポートを介して同時に送信される複数のキャリアを使う、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)用のサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法であって、各キャリアに対するSRS送信電力レベルを、制約SRS電力レベルに設定することを含む方法。
【0134】
16.各キャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定することをさらに含む実施形態15に記載の方法。
【0135】
17.無制約SRS電力レベルと最大電力レベルとの低い方を、各キャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択することをさらに含む実施形態15〜16のいずれか1つに記載の方法。
【0136】
18.各キャリアの無制約SRS電力レベルは、アンテナポート固有SRS帯域幅パラメータに基づく実施形態15〜17のいずれか1つに記載の方法。
【0137】
19.各キャリアの無制約SRS電力レベルは、SRS MIMO(多重入出力)オフセットパラメータに基づく実施形態15〜18のいずれか1つに記載の方法。
【0138】
20.少なくとも2つのキャリアを、TDM(時分割多重化)モードで送信することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0139】
21.少なくとも2つのキャリアをFDM(周波数分割多重化)モードで送信することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0140】
22.SRS送信に割り当てられたトーン/サブキャリアのサブセット上でのみ送信することをさらに含む実施形態21に記載の方法。
【0141】
23.各アンテナに使われるトーンの循環(ホッピング)を用いることをさらに含む実施形態22に記載の方法。
【0142】
24.少なくとも2つのキャリアを、CDM(符号分割多重化)モードで送信することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0143】
25.直交SRSを生成するための様々な位相回転をさらに含む実施形態24に記載の方法。
【0144】
26.直交SRSを生成するための直交カバーコードをさらに含む実施形態24に記載の方法。
【0145】
27.同時に複数のアンテナポートを介したSRS送信用の必要送信電力の合計が、所定の閾値を超えるという条件で、次のSRSサブフレーム上での送信用に少なくとも1つのキャリアを選択することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0146】
28.各コンポーネントキャリアに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、コンポーネントキャリアの少なくとも一部分に対するSRS送信電力レベルを均一に削減することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0147】
29.各SRS送信が、複数のSRS送信における他のSRS送信と直交するように、複数のSRS送信を符号化することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0148】
30.様々なキャリアセットに関連づけられた2つのキャリアサブセットを定義することをさらに含む前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0149】
31.キャリアサブセットを、別々のSRSサブフレーム中で送信することをさらに含む実施形態30に記載の方法。
【0150】
32.各キャリアは、いくつかのアンテナポートに基づくSRS周期を有する前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0151】
33.各キャリアは、非周期性要求に基づくSRS周期を有する前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0152】
34.各キャリアは、否定応答(NACK)測定閾値に基づくSRS周期を有する前記実施形態のいずれかに記載の方法。
【0153】
35.前記実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成されたワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【0154】
36.前記実施形態のいずれか1つに記載の方法を実施するように構成された集積回路。
【0155】
特徴および要素について、具体的に組み合わせて上で記載したが、各特徴または要素は、他の特徴および要素なしで個別に、または他の特徴および要素ありでもなしでも、様々に組み合わせて用いることができる。ここで挙げた方法またはフローチャートは、汎用コンピュータまたはプロセッサによる実行用のコンピュータ可読記憶媒体に組み込まれた、コンピュータプログラム、ソフトウェア、またはファームウェアで実装することができる。コンピュータ可読記憶媒体の例は、ROM(読出し専用メモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリ素子、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気メディア、光磁気メディア、ならびにCD−ROMディスク、およびDVD(デジタル多用途ディスク)などの光メディアを含む。
【0156】
適切なプロセッサは、例として、汎用プロセッサ、特殊目的プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連した1つもしくは複数のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、ASIC(特定用途向け集積回路)、アプリケーション固有標準製品(ASSP)、FPGA(フィールドプログラム可能ゲートアレイ)回路、他の任意のタイプのIC(集積回路)、および/または状態マシンを含む。
【0157】
ソフトウェアと関連したプロセッサは、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)、ユーザ機器(UE)、端末、基地局、移動管理エンティティ(MME)もしくは進化型パケットコア(EPC)、または任意のホストコンピュータ内で使用するための無線周波数トランシーバを実装するのに使うことができる。WTRUは、ハードウェアおよび/またはソフトウェア無線(SDR)を含むソフトウェアで実装されるモジュール、ならびにカメラ、ビデオカメラモジュール、テレビ電話、スピーカフォン、振動装置、スピーカ、マイクロホン、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、キーボード、ブルートゥース(登録商標)モジュール、FM(周波数変調)無線ユニット、近距離無線通信(NFC)モジュール、LCD(液晶ディスプレイ)表示ユニット、OLED(有機発光ダイオード)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、および/または任意のWLAN(ワイヤレスローカルエリアネットワーク)もしくは超広帯域(UWB)モジュールなど、他のコンポーネントとともに使うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同時に送信されるコンポーネントキャリアを使う、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)におけるサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法であって、
各コンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定するステップと、
前記無制約SRS電力レベル、およびコンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルの低い方を、各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択するステップと、
各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルを、前記選択された制約SRS電力レベルに設定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、
コンポーネントキャリア固有SRS電力オフセット、
コンポーネントキャリア固有SRS帯域幅パラメータ、
コンポーネントキャリア固有開ループ電力パラメータ、
コンポーネントキャリア固有経路損失補償係数、または
コンポーネントキャリア固有閉ループ電力調整関数
の少なくとも1つに基づくキャリア固有電力レベルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、
キャリア共通SRS電力オフセット、
キャリア共通SRS帯域幅パラメータ、
キャリア共通開ループ電力パラメータ、
キャリア共通経路損失補償係数、または
キャリア共通閉ループ電力調整関数
の少なくとも1つに基づくキャリア共通電力レベルであることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記コンポーネントキャリアすべてに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、前記コンポーネントキャリアの少なくとも一部分に対する前記SRS送信電力レベルを削減するステップをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
複数のアンテナポートを介して同時に送信される複数のキャリアを使う、ワイヤレス送受信ユニット(WTRU)用のサウンディング参照信号(SRS)電力制御のための方法であって、
各キャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定するステップと、
前記無制約SRS電力レベルおよび最大電力レベルの低い方を、各キャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択するステップと、
各キャリアに対するSRS送信電力レベルを、前記制約SRS電力レベルに設定するステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項6】
各キャリアの前記無制約SRS電力レベルは、
アンテナポート固有SRS帯域幅パラメータ、または
SRS MIMO(多重入出力)オフセットパラメータ
の少なくとも一方に基づくことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも2つのキャリアを、TDM(時分割多重化)モードで送信するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項8】
同時に複数のアンテナポートを介したSRS送信用の必要送信電力の合計が、所定の閾値を超えるという条件で、次のSRSサブフレーム上での送信用に少なくとも1つのキャリアを選択するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記コンポーネントキャリアすべてに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、前記コンポーネントキャリアの少なくとも一部分に対する前記SRS送信電力レベルを削減するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項10】
各SRS送信が、複数のSRS送信における他のSRS送信と直交するように、前記複数のSRS送信を符号化するステップをさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項11】
様々なキャリアセットに関連づけられた2つのキャリアサブセットを定義するステップと、
前記キャリアサブセットを、別々のSRSサブフレーム中で送信するステップと
をさらに含むことを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項12】
各キャリアは、
いくつかのアンテナポート、
非周期性要求、または
否定応答(NACK)測定閾値
の少なくとも1つに基づくSRS周期を有することを特徴とする請求項5に記載の方法。
【請求項13】
複数のコンポーネントキャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定するように構成されたプロセッサであって、前記無制約SRS電力レベル、およびコンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルの低い方を、各コンポーネントキャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択するように構成され、各コンポーネントキャリアに対するSRS送信電力レベルを、前記選択された制約SRS電力レベルに設定するようにさらに構成されたプロセッサと、
前記複数のコンポーネントキャリアを同時に送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項14】
前記コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、
コンポーネントキャリア固有SRS電力オフセット、
コンポーネントキャリア固有SRS帯域幅パラメータ、
コンポーネントキャリア固有開ループ電力パラメータ、
コンポーネントキャリア固有経路損失補償係数、または
コンポーネントキャリア固有閉ループ電力調整関数
の少なくとも1つに基づくキャリア固有電力レベルであることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項15】
前記コンポーネントキャリアに基づく最大電力レベルは、
キャリア共通SRS電力オフセット、
キャリア共通SRS帯域幅パラメータ、
キャリア共通開ループ電力パラメータ、
キャリア共通経路損失補償係数、または
キャリア共通閉ループ電力調整関数
の少なくとも1つに基づくキャリア共通電力レベルであることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記コンポーネントキャリアすべてに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、前記コンポーネントキャリアの少なくとも一部分に対する前記SRS送信電力レベルを削減するように構成されることを特徴とする請求項13に記載のWTRU。
【請求項17】
複数のキャリアの各キャリアに対する無制約SRS電力レベルを決定するように構成されたプロセッサであって、前記無制約SRS電力レベルおよび最大電力レベルの低い方を、各キャリアに対する制約SRS電力レベルとして選択するように構成され、各キャリアに対するSRS送信電力レベルを、前記制約SRS電力レベルに設定するようにさらに構成されたプロセッサと、
前記複数のキャリアを、同時に複数のアンテナポートを介して同時に送信するように構成された送信機と
を備えることを特徴とするワイヤレス送受信ユニット(WTRU)。
【請求項18】
各キャリアの前記無制約SRS電力レベルは、
アンテナポート固有SRS帯域幅パラメータ、または
SRS MIMO(多重入出力)オフセットパラメータ
の少なくとも一方に基づくことを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項19】
少なくとも2つのキャリアを、TDM(時分割多重化)モードで送信するように構成された送信機をさらに備えることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項20】
前記プロセッサは、同時に前記複数のアンテナポートを介したSRS送信用の必要送信電力の合計が、所定の閾値を超えるという条件で、次のSRSサブフレーム上での送信用に、少なくとも1つのキャリアを選択するように構成されることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項21】
前記プロセッサは、前記キャリアすべてに対する必要送信電力の合計が、最大電力レベルを超えるという条件で、前記キャリアの少なくとも一部分に対する前記SRS送信電力レベルを削減するように構成されることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項22】
前記プロセッサは、各SRS送信が、複数のSRS送信の他のSRS送信と直交するように、前記複数のSRS送信を符号化するように構成されることを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項23】
前記プロセッサは、様々なキャリアセットに関連づけられた2つのキャリアサブセットを定義するように構成され、
前記送信機は、前記キャリアサブセットを、別々のSRSサブフレーム中で送信するように構成される
ことを特徴とする請求項17に記載のWTRU。
【請求項24】
各キャリアは、
いくつかのアンテナポート、
非周期性要求、または
否定応答(NACK)測定閾値
の少なくとも1つに基づくSRS周期を有することを特徴とする請求項17に記載のWTRU。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−521173(P2012−521173A)
【公表日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−500920(P2012−500920)
【出願日】平成22年3月17日(2010.3.17)
【国際出願番号】PCT/US2010/027617
【国際公開番号】WO2010/107880
【国際公開日】平成22年9月23日(2010.9.23)
【出願人】(510030995)インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Fターム(参考)】