サービスサーバ
【課題】 所定のプリント媒体に記録された2次元バーコードその他のアクセス情報を読み取ったときの振る舞いに多様性を持たせられること。
【解決手段】 写真プリントに記録されたアクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理する管理データベース16と、写真プリントのアクセス情報を読み取った携帯電話5a、5bからアクセス情報を受信するWeb通信部11と、受信したアクセス情報に対応する機能を、管理データベース16のテーブル情報に基づいて、サービスサーバ10が有する複数の機能の中から特定する機能特定部132と、特定された機能を実行する機能実行部133とを備える構成にした。ICタグ情報や電子透かし情報にも適用できる。
【解決手段】 写真プリントに記録されたアクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理する管理データベース16と、写真プリントのアクセス情報を読み取った携帯電話5a、5bからアクセス情報を受信するWeb通信部11と、受信したアクセス情報に対応する機能を、管理データベース16のテーブル情報に基づいて、サービスサーバ10が有する複数の機能の中から特定する機能特定部132と、特定された機能を実行する機能実行部133とを備える構成にした。ICタグ情報や電子透かし情報にも適用できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサービスサーバに係り、特にネットワークを介して通信端末からアクセスを受けるサービスサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)などの2次元バーコードを用紙に印刷しておき、この用紙に印刷された2次元バーコードを読み取らせると、インターネット上の情報を取得して表示するようにした携帯電話が知られている(特許文献1を参照)。
【0003】
例えば、インターネット上のサーバには商品の機能などを紹介した広告情報を予め登録しておき、一般ユーザには2次元バーコードを印刷した広告媒体を配布する。ここで、2次元バーコードは、サーバに登録した広告情報を取得するためのURL(Uniform Resource Locator)が所定の形式で符号化されたものである。一般ユーザが携帯電話に2次元バーコードを読み取らせると、携帯電話により2次元バーコードが復号化されて、その結果(URL)が携帯電話の画面に表示される。ここで、一般ユーザが携帯電話で通信を許可する操作を行うと、携帯電話の画面に表示されたURLを用いて携帯電話がサーバにアクセスし、サーバからダウンロードした広告情報が携帯電話の画面に表示される。
【0004】
ところで、ユーザが撮影した画像を印刷した写真プリントは見て楽しいものであるが、そのような画像を見る楽しみだけではなく、ネットワークを利用したもっと別な楽しみ方も提供することができれば、愉快であり、写真プリントの利用促進や通信の利用促進を達成することにより産業の発達にも寄与することができる。
【特許文献1】特開2002−118680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2次元バーコードをユーザの携帯電話に読み取らせたときのその携帯電話の振る舞いは、一般に、一定である。
【0006】
例えば、ある用紙には、インターネット上の第1のサイトにアクセスするためのURLを符号化した第1の2次元バーコードを印刷しておき、別の用紙には、インターネット上の第2のサイトにアクセスするためのURLを符号化した第2の2次元バーコードを印刷しておく。ここで、第1の2次元バーコードを携帯電話に読み取らせてその携帯電話が第1のサイトにアクセスした場合と、第2の2次元バーコードを携帯電話に読み取らせてその携帯電話が第2のサイトにアクセスした場合とでは、それぞれのサイトで予め用意した異なる情報が携帯電話に表示されるけれども、各サイトが提供する情報が表示されるという振る舞いの点においては同じであり、多様性に欠けている。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取ったときの振る舞いに多様性を持たせることができるサービスサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の機能を有し、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取る通信端末からネットワークを介してアクセスを受けるサービスサーバにおいて、前記アクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理するデータベースと、前記通信端末から前記アクセス情報を受信する通信手段と、受信したアクセス情報に対応する機能を前記テーブル情報に基づいて前記複数の機能の中から特定する機能特定手段と、特定された機能を実行する機能実行手段を備えた構成となっている。
【0009】
前記複数の機能は、請求項2に記載のように、前記通信端末で実行されるアプリケーションプログラムと連携して行う前記通信端末へ音ファイルをダウンロードする機能、通話により音声を出力可能なCTI(Computer Telephony Integration)サーバに電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を前記通信端末に送信する機能、前記通信端末に直接的に音ファイルをダウンロードする機能、及び、音ファイルをダウンロード可能なサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記述した情報を前記通信端末に送信する機能のいずれかの機能を含む。
【0010】
あるいは、前記複数の機能は、請求項3に記載のように、前記通信端末からコンテンツをアップロードさせる機能、前記通信端末にコンテンツをダウンロードする機能、前記通信端末にアプリケーションプログラムをダウンロードする機能、及び、特定のサイトへジャンプする機能のいずれかの機能を含む。
【0011】
また、前記アクセス情報は、請求項4に記載のように、2次元バーコードその他のバーコード、ICタグに記録された情報、又は、前記プリント媒体上の画像に電子透かしで埋め込まれた情報である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取った通信端末からアクセスを受けたときのサービスサーバの通信端末に対する振る舞いに多様性を持たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明を適用したサービスサーバ1を含むサービスシステムの概略機能構成図である。このシステムは、主として、サービスサーバ1、プリンタ2、CTI(Computer Telephony Integration)サーバ3、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下単に「PC」という)4、及び、ユーザの携帯電話5(5a、5b)がネットワーク9に接続されてなる。なお、携帯電話5は、基地局8を介してネットワーク9に接続されている。
【0015】
サービスサーバ1は、プリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aから写真プリント作成の注文を受け付けるプリントサービス、プリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aからプリント対象の画像に関連するデジタルコンテンツ(以下単に「コンテンツ」という)のアップロードを受け付けて所定期間の保管を行うとともに携帯電話5に対してコンテンツのダウンロードを行うコンテンツ登録サービス、その他の各種のサービスを行うものである。
【0016】
サービスサーバ1は、主として、Web通信部11、制御部12、画面情報作成部121、注文受付部122、ID発行部123、アクセス情報作成部124、プリント指示情報作成部125、課金処理部126、登録部127、検索部128、端末判定部131、機能特定部132、機能実行部133、コンテンツDB(データベース)14、メタデータDB(データベース)15、及び、管理DB(データベース)16によって構成されている。
【0017】
Web通信部11は、ネットワーク9を介して、そのネットワーク9に接続されたプリンタ2、CTIサーバ3、PC4、及び、携帯電話5と通信するものである。
【0018】
画面情報作成部121は、PC4や携帯電話5で表示される画面情報を作成する。
【0019】
注文受付部122は、注文ユーザの携帯電話5a及びPC4から写真プリントサービス及びコンテンツ登録サービスの注文を受け付ける。具体的には、画面情報作成部121により作成された携帯電話5a(又はPC4)で注文操作をさせるための画面情報をWeb通信部11により携帯電話5a(又はPC4)に送信するとともに、この携帯電話5a(又はPC4)からプリントサービス及びコンテンツ登録サービスの注文情報をWeb通信部11により受信する。
【0020】
ID発行部123は、コンテンツを識別する識別情報IDを発行する。また、ID発行部123は、発行した識別情報IDをサービスサーバ1の各機能と関連付けて、管理DB16のIDテーブル情報に登録する。
【0021】
アクセス情報作成部124は、サービスサーバ1に、携帯電話5a、5bからネットワーク9を介してアクセスするのに必要な2次元バーコード(「2次元コード」ともいう)を作成する。この2次元バーコードには、サービスサーバ1と通信するのに必要なプロトコル名(一般には「http」)と、サービスサーバ1のドメイン名と、識別情報IDとが符号化されて埋め込まれる。以下、説明を簡略にするため、2次元バーコードは、QRコードを例に説明するが、マキシコード、データマトリクス、PDF417等を用いてもよい。
【0022】
プリント指示情報作成部125は、プリンタ2に対して写真プリント作成を指示する情報(プリント指示情報)を作成する。このプリント指示情報には、注文ユーザの携帯電話5a(又はPC4)からアップロードされたプリント対象のユーザの画像、ユーザの画像とともに用紙に記録されるテンプレート情報及び2次元バーコードが含まれる。
【0023】
課金処理部126は、プリントサービスに対する課金とコンテンツ登録サービスに対する課金とに分類してサービスの利用料金に関する課金処理を行う。
【0024】
端末判定部131は、写真プリント26上の2次元バーコードを携帯電話5が読み取ってアクセスしてきたとき、携帯電話5で実行可能な機能を判定する。
【0025】
機能特定部132は、携帯電話5a、5bから受信したアクセス情報に対応する機能を、後述の管理DB16に記憶されたIDテーブル情報に基づいて、サービスサーバ1が有する複数の機能の中から特定する。
【0026】
機能実行部133は、機能特定部132によって特定された機能を実行する。
【0027】
コンテンツDB14は、コンテンツを記憶するものである。コンテンツとしては、音情報、テキスト情報、画像、Flash(商標)の形式で作成されたベクタグラフィックスのマルチメディアコンテンツ、などがある。
【0028】
メタデータDB15は、各コンテンツのメタデータを各コンテンツと関連付けて記憶するものである。メタデータには、コンテンツの再生条件(再生有効期限、再生可能回数など)、コンテンツの更新条件(更新タイミング)、コンテンツの再生に必要なアプリケーションプログラムをダウンロード可能なネットワーク9上のサイトのURL、などがある。
【0029】
管理DB16は、注文情報を記憶する。また、管理DB16は、識別情報IDと起動すべき機能との対応関係を示すIDテーブル情報を記憶する。
【0030】
登録部127は、コンテンツをコンテンツDB14に登録する。また、メタデータをメタデータDB15に登録する。また、注文情報を管理DB16に登録する。また、ID発行部123で発行された識別情報IDを機能と関連付けて管理DB16に登録する。
【0031】
検索部128は、コンテンツDB14に登録されたコンテンツの中から所望のコンテンツを識別情報IDに基づいて検索する。また、メタデータDB15に登録されたメタデータの中から所望のコンテンツに関連付けられたメタデータを識別情報IDに基づいて検索する。
【0032】
プリンタ2は、サービスサーバ1から受信したプリント指示情報に従って、図2に示すような写真プリント26を作成する。図2の写真プリント26には、QRコード(登録商標)と呼ばれる2次元バーコード27が、プリント対象の画像28とともに印刷されている。
【0033】
CTIサーバ3は、コンピュータの情報処理機能と電話交換機の通信機能を統合したサービスを提供するためのサーバである。本実施形態では、サービスサーバ1と連携し、携帯電話5a、5bの通話機能を利用して音情報(コンテンツの一種である)のアップロード及びダウンロードを行うために用いられる。
【0034】
CTIサーバ3は主として、通信部31、録音部32、音再生部34、及び、音DB(データベース)33によって構成されている。CTIサーバ3の通信部31は、ネットワークを介してサービスサーバ1と通信する。また、CTIサーバ3の通信部31は、携帯電話5その他の電話機との間で通話機能を利用した通信を行う。この通信部31には所定の電話番号が付与されている。CTIサーバ3の録音部32は、携帯電話5その他の電話機からCTIサーバ3の通信部31の電話番号に着信した通話音声を録音する。なお、録音した通話音声はサービスサーバ1から通知された識別情報IDと関連付けられて通話音声ファイルとして音DB33に登録される。音再生部34は、サービスサーバ1から通知された識別情報IDに基づいて通話音声ファイルを音DB33から検索し、通話音声を再生して、CTIサーバ3の通信部31の電話番号に対して発信した携帯電話5その他の電話機にその通話音声を送信する。
【0035】
PC4はWebブラウザ41を備えており、キーボードやマウスなどで構成される操作部43から入力されたURLで特定されるWebページの送信をサービスサーバ1に要求し、受信したWebページを表示部42に表示する。
【0036】
携帯電話5(5a、5b)は、2次元バーコードを撮影して復号化し、その復号結果に基づいてネットワーク9を通じてサービスサーバ1にアクセスするようになっている。
【0037】
携帯電話5の一例の具体的なブロック図を図3に示す。図3において、携帯電話5は、主として、カメラ51、マイクロホン52、スピーカ53、液晶ディスプレイ(LCD)54、操作パネル55、位置検出部56、無線通信部57、不揮発性メモリ58、及び、制御部59を含んで構成されている。カメラ51は、被写体の撮影に用いられるほかに、2次元バーコードの読取にも用いられる。マイクロホン52は、通話に用いられるほかに、コンテンツのひとつである音情報の入力にも用いられる。スピーカ53は、通話に用いられるほかに、コンテンツのひとつである音情報の出力にも用いられる。液晶ディスプレイ54は、撮影した画像の表示、電子メールの表示、及び、各種の操作画面の表示に用いられるほかに、テキスト情報、動画像情報、その他のコンテンツの出力にも用いられる。操作パネル55は、電話番号の入力、及び、電子メールの内容の入力に用いられるほかに、コンテンツのひとつであるテキスト情報の入力にも用いられる。位置検出部56は、GPS(Global Positioning System)を利用して携帯電話5の現在位置を検出する。無線通信部57は、基地局8を介してCTIサーバ3と通信したり、ネットワーク9上のサービスサーバ1、その他の通信機器と通信するものである。不揮発性メモリ58は、2次元バーコードの読取とその2次元バーコードに対応した機能の起動を行うアプリケーションプログラムを記憶する。また、不揮発性メモリ58は、サービスサーバ1から受信したコンテンツ及びメタデータを保存する。また、不揮発性メモリ58は、携帯端末5のユーザエージェントを記憶する。制御部59は、プログラムを実行して、携帯電話5の各部を制御する。
【0038】
なお、図1においてはユーザの通信端末としてプリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aと写真プリントの配布先ユーザの携帯電話5bのみを図示したが、実際には多数の通信端末がネットワーク9に接続される。
【0039】
図4は、サービスサーバ1が有する多様な機能を示す説明図である。第1に、サービスサーバ1は、携帯電話5からコンテンツをアップロードさせる機能を有する。第2に、サービスサーバ1は、携帯電話5にコンテンツをダウンロードする機能を有する。第3に、サービスサーバ1は、携帯電話5で実行されるアプリケーションプログラムを携帯電話5にダウンロードする機能を有する。第4に、サービスサーバ1は、CTIサーバ3に電話をかけさせて音声を入力するのに必要な情報、又は、CTIサーバ3に電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を携帯電話5に送信する機能を有する。第5に、サービスサーバ1は、所定のコンテンツのダウンロードが可能な関連サイトへジャンプするための関連サイトのURLが記述された情報を携帯電話5に送信する機能を有する。なお、図4を用いて紹介したサービスサーバ1の機能は例示であって、これら以外にも多様な機能を有している。
【0040】
図5は、2次元バーコードに符号化されるアクセス情報の構成例を示す。図5(a)において、アクセス情報2710には、プロトコル名(一般に「http」を用いる)、サービスサーバ1のドメイン名、及び、識別情報IDが含まれる。図5(b)は、携帯電話5がサービスサーバ1にアクセスする際に携帯電話5がサービスサーバ1に送信するHTTPリクエスト2720を示す。このHTTPリクエスト2720は、図5(a)のアクセス情報2710にヘッダを付加したものである。ヘッダにはユーザエージェント(UA)が記述されている。このユーザエージェント(UA)は、キャリアの識別子、携帯電話5の機種の識別子を含む。
【0041】
図6は、管理DB16で管理されるIDテーブル情報160の例を示す。IDテーブル情報160は、アクセス情報に含まれる識別情報IDと、サービスサーバ1で実行されるべき機能との対応関係を記載したものである。図6においては、各識別情報IDにファンクションコードが関連付けされてIDテーブル情報160が形成されている。
【0042】
次に、第1実施形態のサービス処理の流れについて主として図7及び図8を用いて説明する。
【0043】
図7において、プリントサービス及び登録サービスの注文ユーザは、携帯電話5aを用いて、被写体を撮影するとともに(S101)、プリントサービスの注文操作(S102)、登録サービスの注文操作(S103)、及び、機能指定操作(S104)を行って、注文情報のアップロードを行う(S105)。あるいは、図示を省略したデジタルカメラにより被写体を撮影し(S101)、そのデジタルカメラで撮影した画像を取得したPC4により、プリントサービスの注文操作(S102)、登録サービスの注文操作(S103)、及び、機能指定操作(S104)を行って、注文情報のアップロードを行う(S105)。
【0044】
プリントサービスの注文操作(S102)は、具体的には、撮影して得られた複数枚の静止画像の中からプリントすべき静止画像を選択し、必要に応じて、写真プリントのサイズや枚数などを入力する。動画像を撮影した場合には、その動画像からプリント対象の静止画像を抽出するようにしてもよい。また、写真プリントの引渡方法を指定する。例えば、写真店などの特定の受け渡し場所へ直接行って受け取る場合には、その受け渡し場所を指定する。また、例えば、配布先を指定して郵便や宅配便などによる配送を依頼する場合には、その配布先を指定する。この場合、写真プリントは包装されて所望の配布先に配送される。また、ポストカードはそのポストカードそのものが所望の配布先に配送されるように依頼することも可能である。
【0045】
登録サービスの注文操作(S103)は、例えば、プリント対象の静止画像と、この静止画像に対して撮影後に付加した音情報及びテキスト情報とをコンテンツDB14に登録するように要求することが可能である。また、動画像から抽出した静止画像がプリント対象である場合には、抽出した静止画像と、静止画像の抽出元である動画像と、動画像と同時に記録した音情報と、動画像の撮影後に入力したテキスト情報とをコンテンツDB14に登録するように要求することが可能である。
【0046】
機能指定操作(S104)は、例えば、携帯電話5にコンテンツをダウンロードする機能をサービスサーバ1に起動させる写真プリント(「再生用写真プリント」ともいう)を作成するのか、あるいは、携帯電話5からコンテンツをアップロードさせる機能をサービスサーバ1に起動させる写真プリント(「登録用写真プリント」ともいう)を作成するのかを指定する。「再生用写真プリント」は、例えば、友人に配布して友人の携帯電話5bに2次元バーコードを読み取らせたとき、その携帯電話5bに対して2次元バーコードに対応するコンテンツがサービスサーバ1からダウンロードされて、その携帯電話5bでコンテンツが再生される。「登録用写真プリント」は、例えば、プリント注文ユーザが自分で保持して、自分の携帯電話5aに2次元バーコードを読み取らせたとき、その携帯電話5aに対してアップロード操作用の画面情報がサービスサーバ1から送信されて、その画面上でコンテンツのアップロード操作を行うと、携帯電話5aからサービスサーバ1に対してコンテンツがアップロードされ、そのコンテンツをサービスサーバ1がコンテンツDB14に登録する。
【0047】
なお、機能指定操作(S104)は、プリント枚数の指定操作と同時に行わせるようにしてもよい。例えば、「再生用写真プリント」を何枚作成するとともに「登録用写真プリント」を何枚作成するというように指定操作を行う。
【0048】
サービスサーバ1に対してアップロードされる注文情報には、プリント対象の画像、コンテンツDB14に登録するコンテンツ(音情報、テキスト情報、画像等)、機能指定情報(どの機能を起動する2次元バーコードを記録するかを示す)、及び、写真プリントの引渡情報が含まれる。
【0049】
なお、コンテンツのアップロードは、プリント対象の画像のアップロードと同時に行わなくても、プリント対象の画像のアップロード後に行うことも可能になっている。また、一旦アップロードしてコンテンツDB14に登録されたコンテンツを変更することも、コンテンツを追加して登録することも可能になっている。これらのプリント注文後に行うコンテンツのアップロードは、「登録用写真プリント」を用いて行う。
【0050】
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ1は、プリント対象の各画像に対応して識別情報IDを発行する(S111)。
【0051】
ここで、識別情報IDは、携帯電話5にダウンロードされるコンテンツの識別に用いられる。この識別情報IDは、コンテンツと1対1で対応する場合と、ひとつの識別情報IDがグループ化された複数枚のコンテンツに対応する場合とがある。また、識別情報IDは、機能指定情報に基づいて作成され、機能の識別にも用いられる。具体的には、同一のプリント対象画像を用いて「再生用写真プリント」と「登録用写真プリント」とを作成する場合、「再生用写真プリント」と「登録用写真プリント」とで互いに異なる識別情報IDを発行する。
【0052】
次に、サービスサーバ1は、プロトコル名、サービスサーバ1のドメイン名、及び、識別情報IDを含むアクセス情報を作成する(S112)。本実施形態では、アクセス情報を2次元バーコードに符号化する。
【0053】
次に、サービスサーバ1は、携帯電話5a又はPC4からアップロードされたコンテンツ(プリント対象の画像を含む)をコンテンツDB14に登録するとともに、機能指定情報及び引渡情報を識別情報IDと関連付けて管理DB16に登録する(S113)。また、IDテーブル情報には、識別情報IDが、その識別情報IDを含む2次元バーコードを携帯電話5で読み取ったときにサービスサーバ1で起動される機能と関連付けられて登録される。図6のIDテーブル情報160の場合には、識別情報IDにファンクションコードが関連付けられて登録される。
【0054】
プリント対象の画像及びアクセス情報がサービスサーバ1からプリンタ2に送信されて(S114)、プリンタ2により「登録用写真プリント」26a及び「再生用写真プリント」26bが作成される(S115)。ここで、アクセス情報は、2次元バーコード27a、27bとして、プリント対象の画像28とともに同一のプリント媒体に印刷される。サービスサーバ1は、プリントサービスに対する課金と、登録サービスに対する課金とに分けて、課金処理を行う(S116)。
【0055】
次に、携帯電話5に写真プリント上の2次元バーコードを読み取らせて、その2次元バーコードに対応する機能をサービスサーバ1に実行させる際の処理の流れについて、図8を用いて説明する。
【0056】
第1に、「再生用写真プリント」26bの場合について説明する。この「再生用写真プリント」26bの配布先のユーザの携帯電話5bで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S121)、その携帯電話5bに「再生用写真プリント」26b上の2次元バーコード27bを読み取らせると(S122)、その携帯電話5bは2次元バーコード27bを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S123)。このアクセス情報には、携帯電話5bによってヘッダが付加され、HTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。付加されたヘッダには、キャリア名、携帯電話5bの機種名、その他のユーザエージェント(UA)が記述される。
【0057】
携帯電話5bからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのダウンロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S124)、さらに、携帯電話5bがコンテンツDB14に登録されているコンテンツを再生可能な端末であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S125)、再生可能と判定した場合には、識別情報IDに対応するコンテンツをコンテンツDB14から検索して(S126)、アクセス元の携帯電話5bに対して識別情報IDに対応するコンテンツをダウンロードする(S127)。ダウンロードされたコンテンツは携帯電話5bにおいて再生される(S128)。
【0058】
第2に、「登録用写真プリント」26aの場合について説明する。この「登録用写真プリント」26aの配布先であるプリント注文ユーザの携帯電話5aで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S141)、その携帯電話5aに「登録用写真プリント」26a上の2次元バーコード27aを読み取らせると(S142)、その携帯電話5aは2次元バーコードを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S143)。このアクセス情報には、携帯電話5aによってヘッダが付加され、HTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。このパケットのヘッダには携帯電話5bによってユーザエージェント(UA)が記述される。
【0059】
携帯電話5aからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのアップロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S144)、さらに、携帯電話5aがコンテンツDB14に登録するコンテンツをネットワーク9を介してアップロード可能な端末であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S145)、ネットワーク9を介してアップロード可能と判定した場合には、携帯電話5aでアップロード操作を行わせる画面情報を作成して(S146)、その画面情報を携帯電話5aに対して送信する(S147)。携帯電話5aでアップロード操作が行われて(S148)、携帯電話5aからサービスサーバ1に対してコンテンツがアップロードされると(S149)、サービスサーバ1は、アップロードされたコンテンツをコンテンツDB14に登録する(S150)。
【0060】
その後、「再生用写真プリント」26bの配布先のユーザの携帯電話5bで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S161)、その携帯電話5bに「再生用写真プリント」26b上の2次元バーコード27bを読み取らせると(S162)、その携帯電話5bは2次元バーコード27bを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S163)。このアクセス情報は、ヘッダを付加したHTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。このパケットのヘッダには携帯電話5bによってユーザエージェント(UA)が記載される。
【0061】
携帯電話5bからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのダウンロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S164)、さらに、携帯電話5bがコンテンツDB14に登録されているコンテンツを再生可能であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S165)、再生可能と判定した場合には、識別情報IDに対応する更新済みのコンテンツをコンテンツDB14から検索して(S166)、アクセス元の携帯電話5bに対して識別情報IDに対応する更新済みのコンテンツをダウンロードする(S167)。ダウンロードされた更新済みのコンテンツは携帯電話5bにおいて再生される(S168)。
【0062】
第1実施形態のサービスサーバ1におけるアクセス情報受信時の処理の流れの概略を図9に示す。この処理の各ステップは所定のプログラムに従ってサービスサーバ1の制御部12によって実行される。なお、コンテンツは音情報であるものとして以下説明する。
【0063】
なお、第1実施形態において、図6に示すIDテーブル情報160には、機能を識別するファンクションコードがコンテンツを識別する識別情報IDに関連付けられている。例えば、第1のファンクションコード「f1」はコンテンツのアップロード機能、第2のファンクションコード「f2」はコンテンツのダウンロード機能、第3のファンクションコード「f3」はアプリケーションプログラムのダウンロード機能、第4のファンクションコード「f4」は特定のサイトにジャンプする機能を示す。
【0064】
図9において、携帯電話5からアクセス情報を受信すると(S201)、アクセス情報から識別情報IDを抽出し(S202)、抽出した識別情報ID及びIDテーブル情報に基づいて機能を特定する(S203)。
【0065】
アップロード機能に対応する識別情報IDである場合には、ユーザエージェント(UA)に基づいて、アクセス元の携帯電話5が所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末であるか否かを判定し(S211)、所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末である場合には、アップロード操作用の画面情報を作成して(S212)、その画面情報を携帯電話5に送信すると(S213)、アクセス元の携帯電話5から音情報が所定の形式の音ファイルでアップロードされてくるのでその音ファイルを受信して(S214)、コンテンツDB14に識別情報IDと関連付けて登録する(S215)。また、所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末でない場合には、CTIサーバ3に対して録音予約処理を行って(S216)、録音発信用の電話番号と録音予約番号とを記載した画面情報を作成して(S217)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S218)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された録音発信用の電話番号及び録音予約番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用して、携帯電話5で入力した通話音声をCTIサーバ3に送信して音情報として登録する。
【0066】
一方で、ダウンロード機能に対応する識別情報IDである場合には、ユーザエージェント(UA)に基づいて、アクセス元の携帯電話5が所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末であるか否かを判定し(S221)、所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末である場合には、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S222)、検索した音ファイルをアクセス元の携帯電話5に送信する(S224)。また、所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末でない場合には、再生発信用の電話番号と再生確認番号とを記載した画面情報を作成して(S226)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S217)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された再生発信用の電話番号及び再生確認番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用してCTIサーバ3から通話音声で音情報を取得して出力する。
【0067】
なお、その他機能であった場合(例えば、携帯電話5で実行すべきアプリケーションプログラムをダウンロードする機能や、特定サイトへジャンプする機能であった場合)には、その特定された機能を実行する(S230)。
【0068】
第2実施形態におけるサービスサーバ1のアクセス情報受信時の処理の流れの概略を図10に示す。この処理の各ステップは所定のプログラムに従ってサービスサーバ1の制御部12によって実行される。
【0069】
第2実施形態では、音情報(コンテンツの一種である)のダウンロードに関する複数の機能の中から特定の機能を実行する場合について説明する。
【0070】
なお、第2実施形態において、図6に示すIDテーブル情報160には、機能を識別するファンクションコードがコンテンツを識別する識別情報IDに関連付けられている。例えば、第1のファンクションコード「f1」は「アプリ方式」のダウンロード機能、第2のファンクションコード「f2」は「CTI方式」のダウンロード機能、第3のファンクションコード「f3」は「ダイレクト方式」のダウンロード機能、第4のファンクションコード「f4」は「間接方式」のダウンロード機能を示す。
【0071】
図10において、携帯電話5からアクセス情報を受信すると(S301)、アクセス情報から識別情報IDを抽出し(S302)、抽出した識別情報ID及びIDテーブル情報に基づいて機能を特定する(S303)。
【0072】
識別情報IDに対応する再生属性(図6ではファンクションコード)が「アプリ方式」のダウンロード機能である場合には、所定のダウンロードサイトへ誘導する(S311)。例えば、所定のダウンロードサイトにアクセスするための画面情報を携帯電話5に送信する。アプリケーションプログラムが携帯電話5にダウンロードされてアプリケーションプログラムが再起動されると、再び、携帯電話5からアクセス情報を送信してくるので、そこで、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S312)、音ファイルを送信する(S313)。
【0073】
識別情報IDに対応する再生属性が「CTI方式」のダウンロード機能である場合には、再生発信用の電話番号と再生確認番号とを記載した画面情報を作成して(S321)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S322)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された再生発信用の電話番号及び再生確認番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用してCTIサーバ3から通話音声で音情報を取得して出力する。
【0074】
識別情報IDに対応する再生属性が「ダイレクト方式」のダウンロード機能である場合には、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S331)、音ファイルを送信する(S332)。
【0075】
識別情報IDに対応する再生属性が「間接方式」のダウンロード機能である場合には、音ファイルをダウンロードするためのURLが記述された画面情報を作成し(S341)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S342)。
【0076】
以上の説明において、図2に示すようにひとつの写真プリント26にひとつの2次元バーコード27が印刷された場合を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく、図11に示すように、ひとつの写真プリント26に複数の2次元バーコード27a、27b、27c、27dを印刷するようにしてもよい。
【0077】
図11において、第1の2次元バーコード27aは、サービスサーバ1から音情報をダウンロードして携帯電話5に再生させたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第2の2次元バーコード27bは、サービスサーバ1に携帯電話5から音情報をアップロードさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第3の2次元バーコード27cは、特定のサイトのWebページにジャンプさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第4の2次元バーコード27dは、メタデータに記述された関連サイトのWebページにジャンプさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるものである。
【0078】
図11に示すように複数種類の2次元バーコードを印刷した写真プリントを作成する場合、例えば、サービスの注文操作を行うステップ(図7のS102乃至S104)において、注文ユーザがサービスサーバ1の複数の機能の中から所望の機能を選択する。
【0079】
例えば、音情報のアップロード機能と、音情報のダウンロード機能とを選択する。そうすると、音情報のアップロードと音情報のダウンロードとが可能なマルチファンクションの写真プリントが作成される。また、例えば、音情報のダウンロード機能と特定サイトアクセス機能と関連サイトアクセス機能とを選択する。そうすると、音情報のアップロードはできないが、音情報のダウンロードと、特定サイトアクセスと、関連サイトアクセスとを起動可能なマルチファンクションの写真プリントが作成される。
【0080】
以上の説明において、アクセス情報を2次元バーコードに符号化して写真プリント26に記録した場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、用紙に形成されたICタグにアクセス情報を書き込むことによりプリント媒体にアクセス情報を記録してもよい。この場合、プリンタ2には、ICタグ(RFID:Radio Frequency Identificationともいう)に情報を無線で書き込むための無線書込手段を設ける。また、携帯電話には、ICタグから情報を無線で読み取るための無線読取手段が設けられる。また、写真プリント26の画像28に電子透かし情報として埋め込んで記録するようにしてもよい。この場合、携帯電話は、電子透かし情報を読み取る機能を有する。
【0081】
また、通信端末は、携帯電話に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、その他の通信端末を用いてもよい。
【0082】
その他、本発明は、図で示した例や実施形態として説明した例に限定されるものではなく、本発明の要旨に従って適宜設計変更や改良を施して実施してよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明を適用した携帯電話を含むシステムの全体構成図
【図2】写真プリントの一例を示す図
【図3】携帯電話の具体的な構成を示す概略ブロック図
【図4】サービスサーバの多様な機能の説明に用いる説明図
【図5】アクセス情報の内容の説明に用いる説明図
【図6】アクセス情報と機能との対応関係を示すテーブル情報の例を示す説明図
【図7】第1実施形態におけるサービス処理の全体の流れの概略を示す第1の説明図
【図8】第1実施形態におけるサービス処理の全体の流れの概略を示す第2の説明図
【図9】第1実施形態におけるサービスサーバにおける処理の流れの概略を示すフローチャート
【図10】第2実施形態におけるサービスサーバにおける処理の流れの概略を示すフローチャート
【図11】写真プリントの他の例を示す図
【符号の説明】
【0084】
1…サービスサーバ、2…プリンタ、3…CTIサービスサーバ、4…パーソナルコンピュータ(PC)、5(5a、5b)…携帯電話、9…ネットワーク、11…Web通信部、12…制御部、14…コンテンツDB、15…メタデータDB、16…管理DB、121…画面情報作成部、122…注文受付部、123…ID発行部、124…アクセス情報作成部、125…プリント指示情報作成部、126…課金処理部、127…登録部、128…検索部、131…端末判定部、132…機能判定部、132…端末判定部、133…機能実行部
【技術分野】
【0001】
本発明はサービスサーバに係り、特にネットワークを介して通信端末からアクセスを受けるサービスサーバに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)などの2次元バーコードを用紙に印刷しておき、この用紙に印刷された2次元バーコードを読み取らせると、インターネット上の情報を取得して表示するようにした携帯電話が知られている(特許文献1を参照)。
【0003】
例えば、インターネット上のサーバには商品の機能などを紹介した広告情報を予め登録しておき、一般ユーザには2次元バーコードを印刷した広告媒体を配布する。ここで、2次元バーコードは、サーバに登録した広告情報を取得するためのURL(Uniform Resource Locator)が所定の形式で符号化されたものである。一般ユーザが携帯電話に2次元バーコードを読み取らせると、携帯電話により2次元バーコードが復号化されて、その結果(URL)が携帯電話の画面に表示される。ここで、一般ユーザが携帯電話で通信を許可する操作を行うと、携帯電話の画面に表示されたURLを用いて携帯電話がサーバにアクセスし、サーバからダウンロードした広告情報が携帯電話の画面に表示される。
【0004】
ところで、ユーザが撮影した画像を印刷した写真プリントは見て楽しいものであるが、そのような画像を見る楽しみだけではなく、ネットワークを利用したもっと別な楽しみ方も提供することができれば、愉快であり、写真プリントの利用促進や通信の利用促進を達成することにより産業の発達にも寄与することができる。
【特許文献1】特開2002−118680号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2次元バーコードをユーザの携帯電話に読み取らせたときのその携帯電話の振る舞いは、一般に、一定である。
【0006】
例えば、ある用紙には、インターネット上の第1のサイトにアクセスするためのURLを符号化した第1の2次元バーコードを印刷しておき、別の用紙には、インターネット上の第2のサイトにアクセスするためのURLを符号化した第2の2次元バーコードを印刷しておく。ここで、第1の2次元バーコードを携帯電話に読み取らせてその携帯電話が第1のサイトにアクセスした場合と、第2の2次元バーコードを携帯電話に読み取らせてその携帯電話が第2のサイトにアクセスした場合とでは、それぞれのサイトで予め用意した異なる情報が携帯電話に表示されるけれども、各サイトが提供する情報が表示されるという振る舞いの点においては同じであり、多様性に欠けている。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取ったときの振る舞いに多様性を持たせることができるサービスサーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の機能を有し、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取る通信端末からネットワークを介してアクセスを受けるサービスサーバにおいて、前記アクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理するデータベースと、前記通信端末から前記アクセス情報を受信する通信手段と、受信したアクセス情報に対応する機能を前記テーブル情報に基づいて前記複数の機能の中から特定する機能特定手段と、特定された機能を実行する機能実行手段を備えた構成となっている。
【0009】
前記複数の機能は、請求項2に記載のように、前記通信端末で実行されるアプリケーションプログラムと連携して行う前記通信端末へ音ファイルをダウンロードする機能、通話により音声を出力可能なCTI(Computer Telephony Integration)サーバに電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を前記通信端末に送信する機能、前記通信端末に直接的に音ファイルをダウンロードする機能、及び、音ファイルをダウンロード可能なサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記述した情報を前記通信端末に送信する機能のいずれかの機能を含む。
【0010】
あるいは、前記複数の機能は、請求項3に記載のように、前記通信端末からコンテンツをアップロードさせる機能、前記通信端末にコンテンツをダウンロードする機能、前記通信端末にアプリケーションプログラムをダウンロードする機能、及び、特定のサイトへジャンプする機能のいずれかの機能を含む。
【0011】
また、前記アクセス情報は、請求項4に記載のように、2次元バーコードその他のバーコード、ICタグに記録された情報、又は、前記プリント媒体上の画像に電子透かしで埋め込まれた情報である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取った通信端末からアクセスを受けたときのサービスサーバの通信端末に対する振る舞いに多様性を持たせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、添付図面に従って、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明を適用したサービスサーバ1を含むサービスシステムの概略機能構成図である。このシステムは、主として、サービスサーバ1、プリンタ2、CTI(Computer Telephony Integration)サーバ3、ユーザのパーソナルコンピュータ(以下単に「PC」という)4、及び、ユーザの携帯電話5(5a、5b)がネットワーク9に接続されてなる。なお、携帯電話5は、基地局8を介してネットワーク9に接続されている。
【0015】
サービスサーバ1は、プリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aから写真プリント作成の注文を受け付けるプリントサービス、プリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aからプリント対象の画像に関連するデジタルコンテンツ(以下単に「コンテンツ」という)のアップロードを受け付けて所定期間の保管を行うとともに携帯電話5に対してコンテンツのダウンロードを行うコンテンツ登録サービス、その他の各種のサービスを行うものである。
【0016】
サービスサーバ1は、主として、Web通信部11、制御部12、画面情報作成部121、注文受付部122、ID発行部123、アクセス情報作成部124、プリント指示情報作成部125、課金処理部126、登録部127、検索部128、端末判定部131、機能特定部132、機能実行部133、コンテンツDB(データベース)14、メタデータDB(データベース)15、及び、管理DB(データベース)16によって構成されている。
【0017】
Web通信部11は、ネットワーク9を介して、そのネットワーク9に接続されたプリンタ2、CTIサーバ3、PC4、及び、携帯電話5と通信するものである。
【0018】
画面情報作成部121は、PC4や携帯電話5で表示される画面情報を作成する。
【0019】
注文受付部122は、注文ユーザの携帯電話5a及びPC4から写真プリントサービス及びコンテンツ登録サービスの注文を受け付ける。具体的には、画面情報作成部121により作成された携帯電話5a(又はPC4)で注文操作をさせるための画面情報をWeb通信部11により携帯電話5a(又はPC4)に送信するとともに、この携帯電話5a(又はPC4)からプリントサービス及びコンテンツ登録サービスの注文情報をWeb通信部11により受信する。
【0020】
ID発行部123は、コンテンツを識別する識別情報IDを発行する。また、ID発行部123は、発行した識別情報IDをサービスサーバ1の各機能と関連付けて、管理DB16のIDテーブル情報に登録する。
【0021】
アクセス情報作成部124は、サービスサーバ1に、携帯電話5a、5bからネットワーク9を介してアクセスするのに必要な2次元バーコード(「2次元コード」ともいう)を作成する。この2次元バーコードには、サービスサーバ1と通信するのに必要なプロトコル名(一般には「http」)と、サービスサーバ1のドメイン名と、識別情報IDとが符号化されて埋め込まれる。以下、説明を簡略にするため、2次元バーコードは、QRコードを例に説明するが、マキシコード、データマトリクス、PDF417等を用いてもよい。
【0022】
プリント指示情報作成部125は、プリンタ2に対して写真プリント作成を指示する情報(プリント指示情報)を作成する。このプリント指示情報には、注文ユーザの携帯電話5a(又はPC4)からアップロードされたプリント対象のユーザの画像、ユーザの画像とともに用紙に記録されるテンプレート情報及び2次元バーコードが含まれる。
【0023】
課金処理部126は、プリントサービスに対する課金とコンテンツ登録サービスに対する課金とに分類してサービスの利用料金に関する課金処理を行う。
【0024】
端末判定部131は、写真プリント26上の2次元バーコードを携帯電話5が読み取ってアクセスしてきたとき、携帯電話5で実行可能な機能を判定する。
【0025】
機能特定部132は、携帯電話5a、5bから受信したアクセス情報に対応する機能を、後述の管理DB16に記憶されたIDテーブル情報に基づいて、サービスサーバ1が有する複数の機能の中から特定する。
【0026】
機能実行部133は、機能特定部132によって特定された機能を実行する。
【0027】
コンテンツDB14は、コンテンツを記憶するものである。コンテンツとしては、音情報、テキスト情報、画像、Flash(商標)の形式で作成されたベクタグラフィックスのマルチメディアコンテンツ、などがある。
【0028】
メタデータDB15は、各コンテンツのメタデータを各コンテンツと関連付けて記憶するものである。メタデータには、コンテンツの再生条件(再生有効期限、再生可能回数など)、コンテンツの更新条件(更新タイミング)、コンテンツの再生に必要なアプリケーションプログラムをダウンロード可能なネットワーク9上のサイトのURL、などがある。
【0029】
管理DB16は、注文情報を記憶する。また、管理DB16は、識別情報IDと起動すべき機能との対応関係を示すIDテーブル情報を記憶する。
【0030】
登録部127は、コンテンツをコンテンツDB14に登録する。また、メタデータをメタデータDB15に登録する。また、注文情報を管理DB16に登録する。また、ID発行部123で発行された識別情報IDを機能と関連付けて管理DB16に登録する。
【0031】
検索部128は、コンテンツDB14に登録されたコンテンツの中から所望のコンテンツを識別情報IDに基づいて検索する。また、メタデータDB15に登録されたメタデータの中から所望のコンテンツに関連付けられたメタデータを識別情報IDに基づいて検索する。
【0032】
プリンタ2は、サービスサーバ1から受信したプリント指示情報に従って、図2に示すような写真プリント26を作成する。図2の写真プリント26には、QRコード(登録商標)と呼ばれる2次元バーコード27が、プリント対象の画像28とともに印刷されている。
【0033】
CTIサーバ3は、コンピュータの情報処理機能と電話交換機の通信機能を統合したサービスを提供するためのサーバである。本実施形態では、サービスサーバ1と連携し、携帯電話5a、5bの通話機能を利用して音情報(コンテンツの一種である)のアップロード及びダウンロードを行うために用いられる。
【0034】
CTIサーバ3は主として、通信部31、録音部32、音再生部34、及び、音DB(データベース)33によって構成されている。CTIサーバ3の通信部31は、ネットワークを介してサービスサーバ1と通信する。また、CTIサーバ3の通信部31は、携帯電話5その他の電話機との間で通話機能を利用した通信を行う。この通信部31には所定の電話番号が付与されている。CTIサーバ3の録音部32は、携帯電話5その他の電話機からCTIサーバ3の通信部31の電話番号に着信した通話音声を録音する。なお、録音した通話音声はサービスサーバ1から通知された識別情報IDと関連付けられて通話音声ファイルとして音DB33に登録される。音再生部34は、サービスサーバ1から通知された識別情報IDに基づいて通話音声ファイルを音DB33から検索し、通話音声を再生して、CTIサーバ3の通信部31の電話番号に対して発信した携帯電話5その他の電話機にその通話音声を送信する。
【0035】
PC4はWebブラウザ41を備えており、キーボードやマウスなどで構成される操作部43から入力されたURLで特定されるWebページの送信をサービスサーバ1に要求し、受信したWebページを表示部42に表示する。
【0036】
携帯電話5(5a、5b)は、2次元バーコードを撮影して復号化し、その復号結果に基づいてネットワーク9を通じてサービスサーバ1にアクセスするようになっている。
【0037】
携帯電話5の一例の具体的なブロック図を図3に示す。図3において、携帯電話5は、主として、カメラ51、マイクロホン52、スピーカ53、液晶ディスプレイ(LCD)54、操作パネル55、位置検出部56、無線通信部57、不揮発性メモリ58、及び、制御部59を含んで構成されている。カメラ51は、被写体の撮影に用いられるほかに、2次元バーコードの読取にも用いられる。マイクロホン52は、通話に用いられるほかに、コンテンツのひとつである音情報の入力にも用いられる。スピーカ53は、通話に用いられるほかに、コンテンツのひとつである音情報の出力にも用いられる。液晶ディスプレイ54は、撮影した画像の表示、電子メールの表示、及び、各種の操作画面の表示に用いられるほかに、テキスト情報、動画像情報、その他のコンテンツの出力にも用いられる。操作パネル55は、電話番号の入力、及び、電子メールの内容の入力に用いられるほかに、コンテンツのひとつであるテキスト情報の入力にも用いられる。位置検出部56は、GPS(Global Positioning System)を利用して携帯電話5の現在位置を検出する。無線通信部57は、基地局8を介してCTIサーバ3と通信したり、ネットワーク9上のサービスサーバ1、その他の通信機器と通信するものである。不揮発性メモリ58は、2次元バーコードの読取とその2次元バーコードに対応した機能の起動を行うアプリケーションプログラムを記憶する。また、不揮発性メモリ58は、サービスサーバ1から受信したコンテンツ及びメタデータを保存する。また、不揮発性メモリ58は、携帯端末5のユーザエージェントを記憶する。制御部59は、プログラムを実行して、携帯電話5の各部を制御する。
【0038】
なお、図1においてはユーザの通信端末としてプリント注文ユーザのPC4及び携帯電話5aと写真プリントの配布先ユーザの携帯電話5bのみを図示したが、実際には多数の通信端末がネットワーク9に接続される。
【0039】
図4は、サービスサーバ1が有する多様な機能を示す説明図である。第1に、サービスサーバ1は、携帯電話5からコンテンツをアップロードさせる機能を有する。第2に、サービスサーバ1は、携帯電話5にコンテンツをダウンロードする機能を有する。第3に、サービスサーバ1は、携帯電話5で実行されるアプリケーションプログラムを携帯電話5にダウンロードする機能を有する。第4に、サービスサーバ1は、CTIサーバ3に電話をかけさせて音声を入力するのに必要な情報、又は、CTIサーバ3に電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を携帯電話5に送信する機能を有する。第5に、サービスサーバ1は、所定のコンテンツのダウンロードが可能な関連サイトへジャンプするための関連サイトのURLが記述された情報を携帯電話5に送信する機能を有する。なお、図4を用いて紹介したサービスサーバ1の機能は例示であって、これら以外にも多様な機能を有している。
【0040】
図5は、2次元バーコードに符号化されるアクセス情報の構成例を示す。図5(a)において、アクセス情報2710には、プロトコル名(一般に「http」を用いる)、サービスサーバ1のドメイン名、及び、識別情報IDが含まれる。図5(b)は、携帯電話5がサービスサーバ1にアクセスする際に携帯電話5がサービスサーバ1に送信するHTTPリクエスト2720を示す。このHTTPリクエスト2720は、図5(a)のアクセス情報2710にヘッダを付加したものである。ヘッダにはユーザエージェント(UA)が記述されている。このユーザエージェント(UA)は、キャリアの識別子、携帯電話5の機種の識別子を含む。
【0041】
図6は、管理DB16で管理されるIDテーブル情報160の例を示す。IDテーブル情報160は、アクセス情報に含まれる識別情報IDと、サービスサーバ1で実行されるべき機能との対応関係を記載したものである。図6においては、各識別情報IDにファンクションコードが関連付けされてIDテーブル情報160が形成されている。
【0042】
次に、第1実施形態のサービス処理の流れについて主として図7及び図8を用いて説明する。
【0043】
図7において、プリントサービス及び登録サービスの注文ユーザは、携帯電話5aを用いて、被写体を撮影するとともに(S101)、プリントサービスの注文操作(S102)、登録サービスの注文操作(S103)、及び、機能指定操作(S104)を行って、注文情報のアップロードを行う(S105)。あるいは、図示を省略したデジタルカメラにより被写体を撮影し(S101)、そのデジタルカメラで撮影した画像を取得したPC4により、プリントサービスの注文操作(S102)、登録サービスの注文操作(S103)、及び、機能指定操作(S104)を行って、注文情報のアップロードを行う(S105)。
【0044】
プリントサービスの注文操作(S102)は、具体的には、撮影して得られた複数枚の静止画像の中からプリントすべき静止画像を選択し、必要に応じて、写真プリントのサイズや枚数などを入力する。動画像を撮影した場合には、その動画像からプリント対象の静止画像を抽出するようにしてもよい。また、写真プリントの引渡方法を指定する。例えば、写真店などの特定の受け渡し場所へ直接行って受け取る場合には、その受け渡し場所を指定する。また、例えば、配布先を指定して郵便や宅配便などによる配送を依頼する場合には、その配布先を指定する。この場合、写真プリントは包装されて所望の配布先に配送される。また、ポストカードはそのポストカードそのものが所望の配布先に配送されるように依頼することも可能である。
【0045】
登録サービスの注文操作(S103)は、例えば、プリント対象の静止画像と、この静止画像に対して撮影後に付加した音情報及びテキスト情報とをコンテンツDB14に登録するように要求することが可能である。また、動画像から抽出した静止画像がプリント対象である場合には、抽出した静止画像と、静止画像の抽出元である動画像と、動画像と同時に記録した音情報と、動画像の撮影後に入力したテキスト情報とをコンテンツDB14に登録するように要求することが可能である。
【0046】
機能指定操作(S104)は、例えば、携帯電話5にコンテンツをダウンロードする機能をサービスサーバ1に起動させる写真プリント(「再生用写真プリント」ともいう)を作成するのか、あるいは、携帯電話5からコンテンツをアップロードさせる機能をサービスサーバ1に起動させる写真プリント(「登録用写真プリント」ともいう)を作成するのかを指定する。「再生用写真プリント」は、例えば、友人に配布して友人の携帯電話5bに2次元バーコードを読み取らせたとき、その携帯電話5bに対して2次元バーコードに対応するコンテンツがサービスサーバ1からダウンロードされて、その携帯電話5bでコンテンツが再生される。「登録用写真プリント」は、例えば、プリント注文ユーザが自分で保持して、自分の携帯電話5aに2次元バーコードを読み取らせたとき、その携帯電話5aに対してアップロード操作用の画面情報がサービスサーバ1から送信されて、その画面上でコンテンツのアップロード操作を行うと、携帯電話5aからサービスサーバ1に対してコンテンツがアップロードされ、そのコンテンツをサービスサーバ1がコンテンツDB14に登録する。
【0047】
なお、機能指定操作(S104)は、プリント枚数の指定操作と同時に行わせるようにしてもよい。例えば、「再生用写真プリント」を何枚作成するとともに「登録用写真プリント」を何枚作成するというように指定操作を行う。
【0048】
サービスサーバ1に対してアップロードされる注文情報には、プリント対象の画像、コンテンツDB14に登録するコンテンツ(音情報、テキスト情報、画像等)、機能指定情報(どの機能を起動する2次元バーコードを記録するかを示す)、及び、写真プリントの引渡情報が含まれる。
【0049】
なお、コンテンツのアップロードは、プリント対象の画像のアップロードと同時に行わなくても、プリント対象の画像のアップロード後に行うことも可能になっている。また、一旦アップロードしてコンテンツDB14に登録されたコンテンツを変更することも、コンテンツを追加して登録することも可能になっている。これらのプリント注文後に行うコンテンツのアップロードは、「登録用写真プリント」を用いて行う。
【0050】
注文情報のアップロードを受け付けたサービスサーバ1は、プリント対象の各画像に対応して識別情報IDを発行する(S111)。
【0051】
ここで、識別情報IDは、携帯電話5にダウンロードされるコンテンツの識別に用いられる。この識別情報IDは、コンテンツと1対1で対応する場合と、ひとつの識別情報IDがグループ化された複数枚のコンテンツに対応する場合とがある。また、識別情報IDは、機能指定情報に基づいて作成され、機能の識別にも用いられる。具体的には、同一のプリント対象画像を用いて「再生用写真プリント」と「登録用写真プリント」とを作成する場合、「再生用写真プリント」と「登録用写真プリント」とで互いに異なる識別情報IDを発行する。
【0052】
次に、サービスサーバ1は、プロトコル名、サービスサーバ1のドメイン名、及び、識別情報IDを含むアクセス情報を作成する(S112)。本実施形態では、アクセス情報を2次元バーコードに符号化する。
【0053】
次に、サービスサーバ1は、携帯電話5a又はPC4からアップロードされたコンテンツ(プリント対象の画像を含む)をコンテンツDB14に登録するとともに、機能指定情報及び引渡情報を識別情報IDと関連付けて管理DB16に登録する(S113)。また、IDテーブル情報には、識別情報IDが、その識別情報IDを含む2次元バーコードを携帯電話5で読み取ったときにサービスサーバ1で起動される機能と関連付けられて登録される。図6のIDテーブル情報160の場合には、識別情報IDにファンクションコードが関連付けられて登録される。
【0054】
プリント対象の画像及びアクセス情報がサービスサーバ1からプリンタ2に送信されて(S114)、プリンタ2により「登録用写真プリント」26a及び「再生用写真プリント」26bが作成される(S115)。ここで、アクセス情報は、2次元バーコード27a、27bとして、プリント対象の画像28とともに同一のプリント媒体に印刷される。サービスサーバ1は、プリントサービスに対する課金と、登録サービスに対する課金とに分けて、課金処理を行う(S116)。
【0055】
次に、携帯電話5に写真プリント上の2次元バーコードを読み取らせて、その2次元バーコードに対応する機能をサービスサーバ1に実行させる際の処理の流れについて、図8を用いて説明する。
【0056】
第1に、「再生用写真プリント」26bの場合について説明する。この「再生用写真プリント」26bの配布先のユーザの携帯電話5bで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S121)、その携帯電話5bに「再生用写真プリント」26b上の2次元バーコード27bを読み取らせると(S122)、その携帯電話5bは2次元バーコード27bを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S123)。このアクセス情報には、携帯電話5bによってヘッダが付加され、HTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。付加されたヘッダには、キャリア名、携帯電話5bの機種名、その他のユーザエージェント(UA)が記述される。
【0057】
携帯電話5bからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのダウンロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S124)、さらに、携帯電話5bがコンテンツDB14に登録されているコンテンツを再生可能な端末であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S125)、再生可能と判定した場合には、識別情報IDに対応するコンテンツをコンテンツDB14から検索して(S126)、アクセス元の携帯電話5bに対して識別情報IDに対応するコンテンツをダウンロードする(S127)。ダウンロードされたコンテンツは携帯電話5bにおいて再生される(S128)。
【0058】
第2に、「登録用写真プリント」26aの場合について説明する。この「登録用写真プリント」26aの配布先であるプリント注文ユーザの携帯電話5aで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S141)、その携帯電話5aに「登録用写真プリント」26a上の2次元バーコード27aを読み取らせると(S142)、その携帯電話5aは2次元バーコードを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S143)。このアクセス情報には、携帯電話5aによってヘッダが付加され、HTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。このパケットのヘッダには携帯電話5bによってユーザエージェント(UA)が記述される。
【0059】
携帯電話5aからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのアップロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S144)、さらに、携帯電話5aがコンテンツDB14に登録するコンテンツをネットワーク9を介してアップロード可能な端末であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S145)、ネットワーク9を介してアップロード可能と判定した場合には、携帯電話5aでアップロード操作を行わせる画面情報を作成して(S146)、その画面情報を携帯電話5aに対して送信する(S147)。携帯電話5aでアップロード操作が行われて(S148)、携帯電話5aからサービスサーバ1に対してコンテンツがアップロードされると(S149)、サービスサーバ1は、アップロードされたコンテンツをコンテンツDB14に登録する(S150)。
【0060】
その後、「再生用写真プリント」26bの配布先のユーザの携帯電話5bで所定のアプリケーションプログラムを起動して(S161)、その携帯電話5bに「再生用写真プリント」26b上の2次元バーコード27bを読み取らせると(S162)、その携帯電話5bは2次元バーコード27bを復号して得たアクセス情報(識別情報IDを含む)をサービスサーバ1に対して送信する(S163)。このアクセス情報は、ヘッダを付加したHTTPリクエストパケットとしてサービスサーバ1に送信される。このパケットのヘッダには携帯電話5bによってユーザエージェント(UA)が記載される。
【0061】
携帯電話5bからアクセス情報を受信したサービスサーバ1は、アクセス情報内の識別情報IDに対応する機能(ここでコンテンツのダウンロード機能である)を管理DB16で管理されたIDテーブル情報に基づいて特定し(S164)、さらに、携帯電話5bがコンテンツDB14に登録されているコンテンツを再生可能であるか否かをユーザエージェント(UA)に基づいて判定して(S165)、再生可能と判定した場合には、識別情報IDに対応する更新済みのコンテンツをコンテンツDB14から検索して(S166)、アクセス元の携帯電話5bに対して識別情報IDに対応する更新済みのコンテンツをダウンロードする(S167)。ダウンロードされた更新済みのコンテンツは携帯電話5bにおいて再生される(S168)。
【0062】
第1実施形態のサービスサーバ1におけるアクセス情報受信時の処理の流れの概略を図9に示す。この処理の各ステップは所定のプログラムに従ってサービスサーバ1の制御部12によって実行される。なお、コンテンツは音情報であるものとして以下説明する。
【0063】
なお、第1実施形態において、図6に示すIDテーブル情報160には、機能を識別するファンクションコードがコンテンツを識別する識別情報IDに関連付けられている。例えば、第1のファンクションコード「f1」はコンテンツのアップロード機能、第2のファンクションコード「f2」はコンテンツのダウンロード機能、第3のファンクションコード「f3」はアプリケーションプログラムのダウンロード機能、第4のファンクションコード「f4」は特定のサイトにジャンプする機能を示す。
【0064】
図9において、携帯電話5からアクセス情報を受信すると(S201)、アクセス情報から識別情報IDを抽出し(S202)、抽出した識別情報ID及びIDテーブル情報に基づいて機能を特定する(S203)。
【0065】
アップロード機能に対応する識別情報IDである場合には、ユーザエージェント(UA)に基づいて、アクセス元の携帯電話5が所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末であるか否かを判定し(S211)、所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末である場合には、アップロード操作用の画面情報を作成して(S212)、その画面情報を携帯電話5に送信すると(S213)、アクセス元の携帯電話5から音情報が所定の形式の音ファイルでアップロードされてくるのでその音ファイルを受信して(S214)、コンテンツDB14に識別情報IDと関連付けて登録する(S215)。また、所定のファイル形式で音ファイルをアップロード可能な端末でない場合には、CTIサーバ3に対して録音予約処理を行って(S216)、録音発信用の電話番号と録音予約番号とを記載した画面情報を作成して(S217)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S218)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された録音発信用の電話番号及び録音予約番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用して、携帯電話5で入力した通話音声をCTIサーバ3に送信して音情報として登録する。
【0066】
一方で、ダウンロード機能に対応する識別情報IDである場合には、ユーザエージェント(UA)に基づいて、アクセス元の携帯電話5が所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末であるか否かを判定し(S221)、所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末である場合には、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S222)、検索した音ファイルをアクセス元の携帯電話5に送信する(S224)。また、所定のファイル形式の音ファイルを再生可能な端末でない場合には、再生発信用の電話番号と再生確認番号とを記載した画面情報を作成して(S226)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S217)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された再生発信用の電話番号及び再生確認番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用してCTIサーバ3から通話音声で音情報を取得して出力する。
【0067】
なお、その他機能であった場合(例えば、携帯電話5で実行すべきアプリケーションプログラムをダウンロードする機能や、特定サイトへジャンプする機能であった場合)には、その特定された機能を実行する(S230)。
【0068】
第2実施形態におけるサービスサーバ1のアクセス情報受信時の処理の流れの概略を図10に示す。この処理の各ステップは所定のプログラムに従ってサービスサーバ1の制御部12によって実行される。
【0069】
第2実施形態では、音情報(コンテンツの一種である)のダウンロードに関する複数の機能の中から特定の機能を実行する場合について説明する。
【0070】
なお、第2実施形態において、図6に示すIDテーブル情報160には、機能を識別するファンクションコードがコンテンツを識別する識別情報IDに関連付けられている。例えば、第1のファンクションコード「f1」は「アプリ方式」のダウンロード機能、第2のファンクションコード「f2」は「CTI方式」のダウンロード機能、第3のファンクションコード「f3」は「ダイレクト方式」のダウンロード機能、第4のファンクションコード「f4」は「間接方式」のダウンロード機能を示す。
【0071】
図10において、携帯電話5からアクセス情報を受信すると(S301)、アクセス情報から識別情報IDを抽出し(S302)、抽出した識別情報ID及びIDテーブル情報に基づいて機能を特定する(S303)。
【0072】
識別情報IDに対応する再生属性(図6ではファンクションコード)が「アプリ方式」のダウンロード機能である場合には、所定のダウンロードサイトへ誘導する(S311)。例えば、所定のダウンロードサイトにアクセスするための画面情報を携帯電話5に送信する。アプリケーションプログラムが携帯電話5にダウンロードされてアプリケーションプログラムが再起動されると、再び、携帯電話5からアクセス情報を送信してくるので、そこで、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S312)、音ファイルを送信する(S313)。
【0073】
識別情報IDに対応する再生属性が「CTI方式」のダウンロード機能である場合には、再生発信用の電話番号と再生確認番号とを記載した画面情報を作成して(S321)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S322)。携帯電話5は、受信した画面情報を表示し、ユーザは表示された再生発信用の電話番号及び再生確認番号を用いてCTIサーバ3に発信し、携帯電話5の通話機能を利用してCTIサーバ3から通話音声で音情報を取得して出力する。
【0074】
識別情報IDに対応する再生属性が「ダイレクト方式」のダウンロード機能である場合には、識別情報IDに基づいてコンテンツDB14から音ファイルを検索し(S331)、音ファイルを送信する(S332)。
【0075】
識別情報IDに対応する再生属性が「間接方式」のダウンロード機能である場合には、音ファイルをダウンロードするためのURLが記述された画面情報を作成し(S341)、その画面情報を携帯電話5に送信する(S342)。
【0076】
以上の説明において、図2に示すようにひとつの写真プリント26にひとつの2次元バーコード27が印刷された場合を例に説明したが、本発明はこれに限るものではなく、図11に示すように、ひとつの写真プリント26に複数の2次元バーコード27a、27b、27c、27dを印刷するようにしてもよい。
【0077】
図11において、第1の2次元バーコード27aは、サービスサーバ1から音情報をダウンロードして携帯電話5に再生させたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第2の2次元バーコード27bは、サービスサーバ1に携帯電話5から音情報をアップロードさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第3の2次元バーコード27cは、特定のサイトのWebページにジャンプさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるもの、第4の2次元バーコード27dは、メタデータに記述された関連サイトのWebページにジャンプさせたい場合に携帯電話5に読み取らせるものである。
【0078】
図11に示すように複数種類の2次元バーコードを印刷した写真プリントを作成する場合、例えば、サービスの注文操作を行うステップ(図7のS102乃至S104)において、注文ユーザがサービスサーバ1の複数の機能の中から所望の機能を選択する。
【0079】
例えば、音情報のアップロード機能と、音情報のダウンロード機能とを選択する。そうすると、音情報のアップロードと音情報のダウンロードとが可能なマルチファンクションの写真プリントが作成される。また、例えば、音情報のダウンロード機能と特定サイトアクセス機能と関連サイトアクセス機能とを選択する。そうすると、音情報のアップロードはできないが、音情報のダウンロードと、特定サイトアクセスと、関連サイトアクセスとを起動可能なマルチファンクションの写真プリントが作成される。
【0080】
以上の説明において、アクセス情報を2次元バーコードに符号化して写真プリント26に記録した場合を例に説明したが、本発明はこれに限らず、用紙に形成されたICタグにアクセス情報を書き込むことによりプリント媒体にアクセス情報を記録してもよい。この場合、プリンタ2には、ICタグ(RFID:Radio Frequency Identificationともいう)に情報を無線で書き込むための無線書込手段を設ける。また、携帯電話には、ICタグから情報を無線で読み取るための無線読取手段が設けられる。また、写真プリント26の画像28に電子透かし情報として埋め込んで記録するようにしてもよい。この場合、携帯電話は、電子透かし情報を読み取る機能を有する。
【0081】
また、通信端末は、携帯電話に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、その他の通信端末を用いてもよい。
【0082】
その他、本発明は、図で示した例や実施形態として説明した例に限定されるものではなく、本発明の要旨に従って適宜設計変更や改良を施して実施してよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明を適用した携帯電話を含むシステムの全体構成図
【図2】写真プリントの一例を示す図
【図3】携帯電話の具体的な構成を示す概略ブロック図
【図4】サービスサーバの多様な機能の説明に用いる説明図
【図5】アクセス情報の内容の説明に用いる説明図
【図6】アクセス情報と機能との対応関係を示すテーブル情報の例を示す説明図
【図7】第1実施形態におけるサービス処理の全体の流れの概略を示す第1の説明図
【図8】第1実施形態におけるサービス処理の全体の流れの概略を示す第2の説明図
【図9】第1実施形態におけるサービスサーバにおける処理の流れの概略を示すフローチャート
【図10】第2実施形態におけるサービスサーバにおける処理の流れの概略を示すフローチャート
【図11】写真プリントの他の例を示す図
【符号の説明】
【0084】
1…サービスサーバ、2…プリンタ、3…CTIサービスサーバ、4…パーソナルコンピュータ(PC)、5(5a、5b)…携帯電話、9…ネットワーク、11…Web通信部、12…制御部、14…コンテンツDB、15…メタデータDB、16…管理DB、121…画面情報作成部、122…注文受付部、123…ID発行部、124…アクセス情報作成部、125…プリント指示情報作成部、126…課金処理部、127…登録部、128…検索部、131…端末判定部、132…機能判定部、132…端末判定部、133…機能実行部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の機能を有し、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取る通信端末からネットワークを介してアクセスを受けるサービスサーバにおいて、
前記アクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理するデータベースと、
前記通信端末から前記アクセス情報を受信する通信手段と、
受信したアクセス情報に対応する機能を前記テーブル情報に基づいて前記複数の機能の中から特定する機能特定手段と、
特定された機能を実行する機能実行手段と、
を備えたことを特徴とするサービスサーバ。
【請求項2】
前記複数の機能は、前記通信端末で実行されるアプリケーションプログラムと連携して行う前記通信端末へ音ファイルをダウンロードする機能、通話により音声を出力可能なCTI(Computer Telephony Integration)サーバに電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を前記通信端末に送信する機能、前記通信端末に直接的に音ファイルをダウンロードする機能、及び、音ファイルをダウンロード可能なサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記述した情報を前記通信端末に送信する機能のいずれかの機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービスサーバ。
【請求項3】
前記複数の機能は、前記通信端末からコンテンツをアップロードさせる機能、前記通信端末にコンテンツをダウンロードする機能、前記通信端末にアプリケーションプログラムをダウンロードする機能、及び、特定のサイトへジャンプする機能のいずれかの機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービスサーバ。
【請求項4】
前記アクセス情報は、2次元バーコードその他のバーコード、ICタグに記録された情報、又は、前記プリント媒体上の画像に電子透かしで埋め込まれた情報である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサービスサーバ。
【請求項1】
複数の機能を有し、所定のプリント媒体に記録されたアクセス情報を読み取る通信端末からネットワークを介してアクセスを受けるサービスサーバにおいて、
前記アクセス情報と該アクセス情報に対応する機能との対応関係を示すテーブル情報を管理するデータベースと、
前記通信端末から前記アクセス情報を受信する通信手段と、
受信したアクセス情報に対応する機能を前記テーブル情報に基づいて前記複数の機能の中から特定する機能特定手段と、
特定された機能を実行する機能実行手段と、
を備えたことを特徴とするサービスサーバ。
【請求項2】
前記複数の機能は、前記通信端末で実行されるアプリケーションプログラムと連携して行う前記通信端末へ音ファイルをダウンロードする機能、通話により音声を出力可能なCTI(Computer Telephony Integration)サーバに電話をかけさせて音声を聞かせるのに必要な情報を前記通信端末に送信する機能、前記通信端末に直接的に音ファイルをダウンロードする機能、及び、音ファイルをダウンロード可能なサイトのURL(Uniform Resource Locator)を記述した情報を前記通信端末に送信する機能のいずれかの機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービスサーバ。
【請求項3】
前記複数の機能は、前記通信端末からコンテンツをアップロードさせる機能、前記通信端末にコンテンツをダウンロードする機能、前記通信端末にアプリケーションプログラムをダウンロードする機能、及び、特定のサイトへジャンプする機能のいずれかの機能を含むことを特徴とする請求項1に記載のサービスサーバ。
【請求項4】
前記アクセス情報は、2次元バーコードその他のバーコード、ICタグに記録された情報、又は、前記プリント媒体上の画像に電子透かしで埋め込まれた情報である請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のサービスサーバ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−13918(P2006−13918A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−188484(P2004−188484)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】
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