説明

サービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法、機器及びシステム

電源なし・ディスプレイなしの機器をサービス証憑として用いるネットワーク情報獲得の方法、機器及びシステムであり、本システムでは、関連情報を獲得し、ダウンロードするため前記機器をオンラインデータ処理機器に接続し、データ処理機器とインフォメーションサーバの間の情報交換チャンネルを確立の後、ネットワークへ接続される情報を含む設定フィルを予め設定する。証憑としての機器はデータ処理装置により、情報の記憶または特定のネットワークサービス情報の表示、印刷および出力を行うために使用することができ、機器は特定の情報ネットワークのサービス対象として使用することができ、サービスを受ける証憑機能を備えることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電源なし・ディスプレイなしの機器による情報獲得の方法とシステムに関する。すなわち、前記機器を情報処理機器に接続することにより、ネットワークからサービス情報を獲得するとともに、当該機器をサービス証憑とする方法とシステムであって、コンピュータネットワークによる通信の分野に属する。
【背景技術】
【0002】
インターネットと通信技術の進歩に伴い、人々はコンピュータによるネットサーフィン、文字や画像データの印刷に満足せず、自分の業務や趣味に応じて、特定の分野の各種情報を把握することを求め、それにより金融・株式・気象・旅行・飲食・娯楽など、特色のあるさまざまな情報サービスが生まれてきた。
【0003】
従来の技術においては、ユーザーが証憑により業者によるサービスを利用する際、基本的に下記の2種類の方式がある。1つは、サービス証憑として、業者は視覚的に識別しかできないVIPカードを提供する。そのカードでは、随時に業者から最新のサービス情報を獲得できない。もう一つは、ユーザーはインターネットを通じて業者からサービス情報を獲得する。しかし、このサービスを利用したい場合、ユーザーは印刷の方式で業者提供のサービス情報をプリントアウトして、当該サービス情報を記載した印刷用紙をもって、業者のところでそのサービスを利用しなければならない。この方式によるサービス証憑でも、ユーザーに多大な不便をもたらし、随時に業者によるサービスを利用できない。
【発明の概要】
【0004】
本発明によるサービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法、機器及びシステムの目的は、上記の課題を解決するための手段として、電源なし・ディスプレイなしの機器を用いる。前記機器において、あらかじめネットワークサーバへの接続情報を含んでいる設定ファイルを設定する。前記機器をオンライン情報処理機器に接続後、情報処理機器とインフォメーションサーバの間の情報交換チャンネルを確立することにより、関連情報を獲得し、ダウンロードする。
【0005】
サービス証憑としての機器はデータメモリに使用されたり、情報処理機器を介して特定のネットワークによるサービス情報の表示・印刷を行ったりすることができる。また、前記機器は特定の情報ネットワークのサービス対象として、サービスを受ける証憑機能を備えている。
【0006】
上記の発明の目的を実現するための、サービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法は、下記のものを含む。
(1)ネットワークサーバへのアクセス情報を設定した、サービス証憑としての機器と、情報処理機器を接続する。
(2)情報処理機器はネットワークサーバへの接続情報を読取り、インターネットへのアクセスとリモート情報サービスのリクエストプログラムを実行する。
(3)情報処理機器とネットワークサーバを接続し、両者の間に情報交換用チャンネルを設ける。
(4)情報処理機器によりネットワークサーバのデータベースから業者提供の情報を獲得し、情報処理機器を通じてそれを出力する。
また、情報処理機器により、サーバへユーザー情報と操作内容のリクエストを送信する。
(5)リクエストが検証され、確認された場合、インフォメーションサーバは操作内容により関連情報を、情報交換チャンネルを通じて情報処理機器に返送する。確認されていない場合、エラーメッセージが表示され、操作が中止される。
【0007】
上記方法に基づく問題解決のための手順として、下記の改善案を採用することができる。
【0008】
前記機器は、シリアルバス(USB)またはIEEE1394バスの基準に基づき、情報処理機器との接続、及び情報処理機器との情報交換チャンネルを設ける。
【0009】
なお、前記機器は、フラッシュメモリメディアを利用して、前記オートランファイルとダウンロード情報を保存することもできる。
【0010】
前記(2)項の手順は下記の実行プロセスを含む。
(2.1)情報処理機器は直接上記機器に給電する。
(2.2)情報処理機器より上記機器のオートランファイルを読取る。
(2.3)情報処理機器よりオートランファイルのネットワークアクセスリクエストを実行する
(2.4)オートランファイルにより指定されたインフォメーションサーバにサービスリクエストを送信する。インフォメーションサーバから応答があった場合、情報処理機器とインフォメーションサーバとの接続のための準備を行う。
【0011】
前記(2.3)に記載している手順において、ネットワークアクセスリクエストには、ブロードバンド、ダイヤルアップ接続、GPRS及びWAP接続認証、指定インフォメーションサーバのIPアドレスが含まれている。
【0012】
前記(4)項に記載している手順において、ユーザー情報を発信後、ユーザーID・アクセス権・情報獲得の為の認証用パスワード・ユーザー情報に対応する操作内容などのユーザー情報がオートランファイルに固定される。操作内容は、ワークネットアクセスリクエスト、情報獲得のサーバのWebサイト、操作命令を含む。
【0013】
前記(5)項に記載している手順において、情報処理機器に返送された情報は、上記機器のメモリメディアに直接書き込むことができるし、情報処理機器により印刷・FAX・電子メールの方式で出力することもできる。
【0014】
前記(5)に記載している手順において、ユーザー登録が完了した後、インフォメーションサーバは直接情報処理機器に前回接続以降のユーザーに関する更新/補充情報を送信し、情報処理機器より前記機器のメモリメディアに書き込むことができる。すると、更新情報が保存された同種類の情報に取って代わる。
【0015】
前記(5)に記載している手順において、ユーザー登録が完了した後、インフォメーションサーバに保存されたユーザー情報が変更されたり、ネットワーク管理者がユーザーのアクセス権を変更したりすることができる。そして、情報処理機器を通じて、返送された変更情報を上記機器のメモリメディアに書き込み、既存の内容に取って代わるようにする。
【0016】
前記サービス証憑としての機器によるネットワークから情報獲得の方法においては、コンピュータ、個人用携帯情報端末のPDAまたは携帯電話を情報処理機器として使用することができる。
【0017】
本発明によるネットワークからの情報獲得用のサービス証憑としての機器は、電源なし・ディスプレイなしで、メモリメディアとメモリコントロールモジュールを設ける。そのうち、
前記メモリメディアは、アプリケーションモジュール、設定ファイルモジュール及び情報データのメモリモジュールを含む。
【0018】
メモリメディアに保存したアプリケーションモジュールは、接続する情報処理機器との間に情報交換を行う。
【0019】
設定ファイルモジュールに固定形式のオートランファイルがあり、情報処理機器がオートランファイルを受信・実行する時、メモリコントロールモジュールがアプリケーションモジュールを通じて情報処理機器との間に情報交換操作を行う。
【0020】
前記機器においては、そのメモリコントロールモジュールはシリアルバス(USB)またはIEEE1394バスの基準に基づくインターフェースコントローラー、バスコンセント及びマイクロプロセッサーを備えている。
【0021】
前記機器はフラッシュメモリメディアを使用する。
【0022】
前記設定ファイルモジュール中の固定形式のオートランファイルにおいては、ユーザーID・アクセス権・情報獲得のための認証用パスワード・ユーザー情報に対応する操作内容が設定されている。
【0023】
前記設定ファイルモジュールは、読取り・書込みすることができるため、インフォメーションサーバを通じてユーザー情報とユーザーのアクセス権を変更することが可能であるとともに、次回の接続時、サーバでの検証に備えるために、情報処理機器を通じて、変更情報を設定ファイルモジュールに返送して、既存内容に取って代わる。
【0024】
上述したように、前記サービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法・機器・システムは、明らかに下記の長所と効果がある。
【0025】
前記機器を情報処理機器に接続すると、自動的なインターネットへのアクセス、及び接続するサーバからの情報獲得を実現することができるので、ユーザーによるインターネットへのアクセス及びサーバのIPアドレスの入力操作を省くことができる。また、Webサイト及び複雑なコンピュータの知識を習得する必要がない。
【0026】
情報獲得は事前に登録を完了したユーザーのみに限られている。すなわち、特色のあるサービス内容及び会員認証システムを提供することにより、携帯可能で、かつ即時更新が可能な証憑式情報サービスを実現した。
【0027】
獲得した情報を自由に出力することが可能である。また、この機器は証憑として地元以外でのサービスを利用することができるため、証憑式ユーザーのネットワークリソースへの依存度と忠誠度を高める。
【0028】
サーバとネットワーク情報は、外部のメモリ機器から情報処理機器に発送されるため、情報処理機器のシステムリソースを使用せず、ユーザーは自由に操作することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】証憑としての機器による業者からのネットワーク情報の獲得方法のフローチャートを示す図である。
【図2】サービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得システムを示す図である。
【図3】本発明による飲食代金割引サービス情報を提供するシステムを示すイメージ図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
実施例1 図1に示すように、前記サービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法に関する詳細な案は下記の通りである。
(1)業者は、そのサービスを利用する証憑として、視覚上識別可能な標識あるいは特定の外形をもつ機器を発行し、又は許可する。
(2)ネットワークサーバにおいて業者の情報を保存するためのデータベースを設ける。
(3)証憑としての機器において、ネットワークサーバにアクセスするための情報設定ファイルを設定しておく。
(4)ネットワークサーバへの接続情報を設定した証憑としての機器と、ネットワークに接続している情報処理機器とを接続する。
(5)情報処理機器はネットワークサーバへの接続情報を読取るとともに、インターネットへのアクセスとリモート情報サービスのリクエストプログラムを実行する。
(6)情報処理機器とネットワークサーバを接続し、両者の間に情報交換用チャンネルを設ける。
(7)情報処理機器がネットワークサーバのデータベースから業者の提供情報を獲得し、情報処理機器のディスプレイ又はスピーカーを通じてその情報を表示し、再生する。
(8)ユーザーは情報処理機器から獲得した業者のサービス情報に基づき、証憑としての機器により、業者から関連サービスを受ける。
【0031】
そのうち、前記情報処理機器はコンピュータ、PDA或は携帯電話とする。
【0032】
前記証憑としての機器としては、ペン形のUSBメモリ、蝶形のメモリカードなどを使用することができる。証憑としての機器は、特別な標識又は特定の形状により、ユーザーは業者のところで業者がネットワークサーバにおいて公表したサービスを利用することができる。
【0033】
前記ネットワークサーバにおいて業者の情報を格納するデータベースを作成する場合、下記の方法を採用する。業者が必要とするサービス情報を収集し、ネットワークへの接続によりネットワークサーバ又はネットワークプロバイダに発送する。また、ユーザーはFAX・電話を通じてそのサービス情報をネットワークプロバイダに発信し、ネットワークプロバイダが分類・整理の上、サーバに送信することにより、業者情報のデータベースを作成することもできる。
【0034】
前記証憑としての機器にあらかじめ設定し、ネットワークサーバに接続するための情報は、下記のものとすることができる。その情報は、USBメモリなどの証憑としての機器に設定したオートランプログラムの一部とすることができる。そのオートランプログラムには、ネットワークサーバのIPアドレスが含まれる。
【0035】
USBメモリにおけるオートランプログラムの設定、及びコンピュータによるUSBメモリからのオートランプログラムの読取りについては、既存技術であるので、ここでは述べない。
【0036】
また、その情報はUSBメモリに設定した実行プログラムの一部とすることもできる。その実行プログラムには、ネットワークサーバのIPアドレスが含まれる。前記USBメモリをコンピュータなどの情報処理機器に接続すると、ユーザーはそのプログラムを起動するかどうかを選択することができる。起動を選択した場合、コンピュータが前記プログラムを実行し、その指定したネットワークサーバに接続する。
【0037】
その情報はUSBメモリに保存したセキュリティ情報とすることもできる。サーバへの接続プログラムがコンピュータにインストールされているため、USBメモリがコンピュータに接続後、コンピュータがUSBメモリからセキュリティ情報を読取ることにより、コンピュータ内のその部分のプログラムを起動することができる。
【0038】
また、前記手順(5)は、下記の内容を含んでいる。機器内のユーザー情報と操作内容のリクエストを発信する。インフォメーションサーバは検証に成功して、操作内容により情報交換チャンネルを通じて関連情報を情報処理機器に返送する。確認されていない場合、エラーメッセージを返送し、操作を中断する。
【0039】
前記ユーザー情報がオートランファイルに固定され、ユーザーID・アクセス権・情報獲得のための認証用パスワード・ユーザー情報に対応する操作内容などがある。操作内容はネットワークへの接続リクエスト、情報を獲得するサーバのWebサイト、操作命令を含む。
【0040】
また、前記手順(4)には、情報処理機器から直接証憑としての機器に給電する方法を含む。
【0041】
前記ネットワークへの接続リクエストには、ブロードバンド、ダイヤルアップ接続認証、指定インフォメーションサーバのIPアドレスが含まれる。
【0042】
本実施例において、サービス証憑としての機器は、シリアルバス(USB)インターフェース仕様とフラッシュメモリメディアによるUSBメモリを採用する。
【0043】
USBメモリを、インターネットに接続した情報処理機器(例えば、コンピュータ)に接続し、インターネット接続とリモート情報の獲得の操作を行なう。本実施例においては、自動的なインターネットへのアクセスの方式によりネットワーク情報を獲得する。
【0044】
前記USBメモリはフラッシュメモリとメモリコントロールモジュールを含む。
【0045】
前記フラッシュメモリには、アプリケーションモジュール・設定ファイルモジュールとメモリモジュールを設定している。そのうち、
アプリケーションモジュールはコンピュータ或は携帯電話との情報交換を行なうことに用いられる。
【0046】
設定ファイルモジュールにはオートランファイルが固定されることにより、アプリケーションモジュールにユーザー情報と操作内容を伝送する。
【0047】
前記メモリコントロールモジュールは、シリアルバス(USB)仕様に基づくインターフェースコントローラー、バスコンセント及びマイクロプロセッサーを備えている。
【0048】
前記オートランファイルにおいては、あらかじめユーザーID、アクセス権、情報獲得のための認証パスワード及び操作内容を設定した。
【0049】
前記操作内容は、インターネットへのアクセスリクエスト、情報を獲得するサーバのWebサイトと操作命令を含む。
【0050】
USBメモリをコンピュータに接続すると、インターネットへのアクセスリクエストはブロードバンドまたはダイヤルアップ接続要求となる。
【0051】
また、前記オートランファイルに、アプリケーションモジュールへの自動実行命令を書き込んでいる。
【0052】
コンピュータがWindows(登録商標)9X/ME/2000/XPオペレーティングシステムで実行される場合、オートランファイルはautorun.infであり、あらかじめ下記のプログラム命令が書き込まれる。
[AutoRun]
.....,
open=詳細なディレクトリパス/アプリケーションファイル名
.....,
そのうち、「open」命令行は、情報処理機器がautorun.infを受信・実行する時、アプリケーションモジュールを選択し、メモリコントロールモジュールによる情報処理機器との情報交換操作を実現する。
【0053】
ここでは、あらかじめアプリケーションを作成し、フラッシュメモリに書き込み、その名称・保存用の全パスをもオートランファイルautorun.infに書き込む必要がある。
【0054】
上記情報の獲得方法は下記の操作手順を含む。
(1)USBメモリをコンピュータのUSBインターフェースに挿入すると、コンピュータは自動的にUSBメモリを識別し、USBバスコンセントによる相互間の情報交換チャンネルの確立をデフォルトとする。
(2)コンピュータがオートランファイルautorun.infを受信すると、自動的なインターネットへのアクセスとリモート情報サービスリクエストの実行プログラムを実現する。
インフォメーションサーバから応答があれば、有効なデータを返送し、ネットワーク接続用機器が情報処理機器のポートを開き、インターネットへのアクセスが可能である旨を情報処理機器に知らせる。
(3)情報処理機器と情報サーボを接続し、ネットワーク情報の交換チャンネルを設ける。
(4)コンピュータからインフォメーションサーバへユーザー情報と操作内容の要求を送信する。ユーザー情報は、ユーザーID・アクセス権・情報獲得のための認証パスワードを含む。
サーバゲートウェイにおいてユーザー情報の内容を確認する。エラー内容、又は一致しない内容があれば、エラー状態のメッセージが返送され、情報獲得のための全ての操作を中断する。
(5)サーバは、ユーザー情報の認証に成功して、操作内容に指定された操作命令に従い、特定のデータ情報を情報処理機器に返送する。
【0055】
本発明によるサービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得の方法・機器の応用システムは、図2に示すとおりである。
【0056】
サービス証憑としての機器、情報処理機器、サーバゲートウェイと情報データベースを含む。コンピュータまたはPDAなどの情報処理機器は、サービス証憑としての機器を通じて、接続したネットワークサーバから情報を獲得する。すなわち、コンピュータまたはPDAはサーバゲートウェイを通じて関連するデータベースに接続し、関連業者のサービス情報を獲得する。ユーザーはコンピュータまたはPDA、携帯電話のディスプレイを通じて、最新の業者サービス情報を獲得する。また、最新のサービス情報により、ユーザーはそのサービス証憑としての機器をもって、業者からサービスを利用する。
【0057】
USBメモリ、メモリカードなどのようなサービス証憑としての機器は、そのケースに視覚上、感知可能な特別標識を付けたり、特別な形状をしたケースにしたりする。視覚上感知可能なその特別な標識又は特定の形状は、ユーザーが業者からサービスを受ける標識としてのものである。同時に、上記機器は情報処理機器と接続するインターフェース及びネットワークサーバへのアクセスのための情報を保存するメモリを備えている。
【0058】
ネットワークサーバのデータベースには、大量の業者サービス情報が保存されているので、ユーザーがそれを利用できる。業者は自分のサービス情報を、コンピュータあるいはPDA、携帯電話などの情報処理機器がネットワーク接続可能なサーバのデータベースに送信したり、特定のネットワークプロバイダ経由で、業者自身のサービス情報をネットワークプロバイダのネットワークサーバのデータベースに格納する。
【0059】
サービス証憑としての機器に備えている視覚上認知可能な特別な標識あるいは特定の形状は、業者が認めるものとする。ユーザーは機器上の特別な標識と特定の形状により、業者のところで業者がネットワークサーバにおいて公表したサービスを利用することができる。前記サービス証憑としての機器がコンピュータ又はPDA、携帯電話などの情報処理機器に接続すると、情報処理機器はインターネット又は移動通信ネットなどの関連するネットワークに接続し、前記サービス証憑としての機器内の情報を読取る。前記情報により、情報処理機器は関連するワークネットサーバに接続し、そのサーバから業者が公表したサービス情報を獲得する。また、情報処理機器のディスプレイ-を通じて、ユーザーはそのサービス証憑としての機器をもって、どの業者の、どんなサービスを利用できるかを知ることができる。
【0060】
USBメモリなどのサービス証憑としての機器をコンピュータに接続すると、コンピュータはUSBメモリに事前設定したネットワークサーバへの接続情報を読取る。その情報により関連するネットワークサーバに接続することができる。その情報は、USBメモリに事前設定したオートランプログラムの一部とすることができる。上記オートランプログラムにはネットワークサーバのIPアドレスが含まれている。USBメモリへのオートランプログラムの事前設定、及びコンピュータによるUSBメモリのオートランプログラムの読取りについては、既存技術なので、ここで述べない。また、その情報は、USBメモリに事前設定した実行プログラムの一部とすることもできる。上記オートランプログラムにはネットワークサーバのIPアドレスが含まれている。前記USBメモリをコンピュータなどの情報処理機器に接続すると、ユーザーはそのプログラムを起動するかどうかを選択することができる。起動を選択した場合、コンピュータで前記プログラムを実行し、指定したネットワークサーバに接続する。その情報はUSBメモリに保存したセキュリティ情報とすることもできる。一方、サーバへの接続プログラムはコンピュータにインストールされているため、USBメモリがコンピュータに接続すると、コンピュータがUSBメモリからセキュリティ情報を読取ることにより、コンピュータ内のその部分のプログラムを起動することができる。
【0061】
本発明は飲食料金割引の情報サービスシステムに使用される場合、図3に示す案を採用する。
【0062】
ネットワークプロバイダは各料理店から最新の割引情報を入手し、適時にサーバに入力する。各料理店は、ファックスや電話などを通じてネットワークプロバイダに割引情報を提供することもできる。また、ネットワーク経由でIDが認証された後、割引情報を送信することができる。ネットワークプロバイダは情報を入手後、それを分類した上、一定のルールで順番付けてサーバに入力する。ネットワークプロバイダはリアルタイムに割引情報の更新を実施するとともに、料理店の場所により分類することにより、ユーザーが検索しやすいようにすることができる。
【0063】
ユーザーが購買するUSBメモリなどのサービス証憑としての機器には、事前に前記クライアント側プログラム、と前記クライアント側プログラムの起動・実行のためのアプリケーションモジュールを設定する。クライアント側プログラム内の設定ファイルは、飲食に関するドメイン名又はネットワークアドレス、ID認証用情報を含む。ユーザーが最新の飲食割引情報を知りたい場合、証憑を、サーバに接続しているクライアント側、特にインターネットに接続しているコンピュータに接続すると、証憑のプログラムは自動方式又はユーザーによる手動方式で実行される。上記プログラムが操作要求をネットワークプロバイダのサーバに発送すると、サーバはクライアント側にユーザーにとって必要な情報を送信する。送信された情報はクライアント側プログラムで処理されたり、クライアント側のディスプレイに表示されたり、音声の形式でユーザーに提示されたりすることができる。
【0064】
ユーザーID認証があるため、ユーザーは自分の個性的な情報を作成することができる。サーバはユーザーを識別した後、ユーザーの要求に応じて料理店の風味・等級・場所・割引時間・特定料理店などの関連情報をユーザーに発送する。
【0065】
ユーザーが持っているサービス証憑としての機器は、ペン、カードなどのような特別な外形に設計し、関連サービスを取得するための証憑とすることができる。
【0066】
本発明は飲食割引の情報システムに応用されると、消費者と料理店経営者の間に即時の情報交流チャンネルを確立することにより、料理店経営者が需要上の変化に応じて適時に割引情報を公表し、広告コストを節約するとともに、消費者はコンピュータに関する知識を習得せず、迅速に最新の飲食情報を入手することができるようになった。
【0067】
本発明は、迅速に更新する必要がある情報公表システムに利用されることができる。ユーザーはコンピュータ操作知識を習得せず、使いやすいとともに、経営者の顧客の数量を大幅に増加することができるので、明らかに効果がある。
【0068】
上記は添付図面に示す実施例であり、本発明の目的を実現するための好ましい案である。前記実施例により、発明の属する分野の技術者にヒントを与えて、直接導き出した本発明の設計構想と符合したその他代替内容も、本発明による権利保護の範囲に属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サービス証憑としての機器によるネットワークからの情報獲得方法であって、
(1)ネットワークサーバへの接続情報を設定し、サービス証憑としての機器と情報処理機器を接続する手順と、
(2)情報処理機器は前記ネットワークサーバへの接続情報を読取るとともに、インターネットへのアクセスとリモート情報サービスのリクエストプログラムを実行する手順と、
(3)情報処理機器とネットワークサーバを接続し、両者の間に情報交換用チャンネルを設ける手順と、
(4)情報処理機器はネットワークサーバのデータベースから業者の公表情報を獲得し、情報処理機器を通じて出力し、また、情報処理機器を通じてユーザー情報と操作内容の要求を送信する手順と、
(5)要求が認証された場合、インフォメーションサーバは操作内容により関連情報を情報交換チャンネル経由で情報処理機器に返送し、確認されていない場合、エラーメッセージを返送し、操作を中断する手順と、
の実現手順を備えることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項2】
請求項1記載のサービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得方法であって、前記第(2)項の手順は、
(2.1)情報処理機器は直接当該機器に給電することと、
(2.2)情報処理機器は当該機器のオートランファイルを読取ることと、
(2.3)情報処理機器はオートランファイルのネットワーク接続要求を実行することと、
(2.4)オートランファイルに指定されたインフォメーションサーバに対しサービスリクエストを送信し、インフォメーションサーバから応答があった場合、情報処理機器とインフォメーションサーバとの接続準備を行うことと、の実行の流れを備えていることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項3】
請求項2記載のサービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得方法であって、前記第(2.3)項の手順においてネットワーク接続リクエストには、ブロードバンドと、ダイヤルアップ接続と、GPRS及びWAP接続認証と、指定したインフォメーションサーバのIPアドレスとが含まれていることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項4】
請求項3記載のサービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得方法であって、前記第(4)項の手順において、ユーザー情報を発信後、ユーザーID・アクセス権・情報獲得のための認証用パスワード・ユーザー情報に対応する操作内容などがオートランファイルに固定され、当該操作内容はネットワーク接続リクエスト、情報を獲得するサーバのWebサイト、操作命令を含んでいることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項5】
請求項4記載のサービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得方法であって、前記第(5)項の手順において、情報処理機器に返送された情報は、上記機器のメモリメディアに直接書き込むことができ、情報処理機器を通じて印刷・ファックス送信・電子メールの方式で出力することもできることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項6】
請求項5記載のサービス証憑としての機器によるネットワーク情報の獲得方法であって、コンピュータ・個人用携帯情報端末のPDAあるいは携帯電話を情報処理機器として使用することができることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項7】
ネットワークからの情報獲得用のサービス証憑としての機器であって、電源なし・ディスプレイなしで、メモリメディアとメモリコントロールモジュールを備えており、
前記メモリメディアは、アプリケーションモジュール、設定ファイルモジュール及び情報データのメモリモジュールを含むことと、
メモリメディアに保存したアプリケーションモジュールは、接続する情報処理機器との間に情報交換を行うことに用いられることと、
設定ファイルモジュールにオートランファイルが固定され、情報処理機器がオートランファイルを受信・実行する時に、アプリケーションモジュールを選択し、メモリコントロールモジュールがアプリケーションモジュール経由で情報処理機器との間に情報交換操作を行うことと、を特徴とする情報獲得方法。
【請求項8】
請求項7記載のネットワークからの情報獲得用のサービス証憑としての機器であって、そのメモリコントロールモジュールは、シリアルバス(USB)あるいはIEEE1394バス基準に基づくインターフェースコントローラー、バスコンセント及びマイクロプロセッサーを備えていることを特徴とする情報獲得方法。
【請求項9】
請求項8記載のネットワークからの情報獲得用のサービス証憑としての機器であって、前記機器としてフラッシュメモリメディアを使用することを特徴とする情報獲得方法。
【請求項10】
請求項9記載のネットワークからの情報獲得用のサービス証憑としての機器であって、前記設定ファイルモジュールに固定されたオートランファイルにおいてユーザーID・アクセス権・情報獲得のための認証用パスワード・ユーザー情報に対応する操作内容が設定されており、前記設定ファイルモジュールは読取り・書込み可能なメモリモジュールであることを特徴とする情報獲得方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−541871(P2009−541871A)
【公表日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−516863(P2009−516863)
【出願日】平成19年7月3日(2007.7.3)
【国際出願番号】PCT/CN2007/002050
【国際公開番号】WO2008/006294
【国際公開日】平成20年1月17日(2008.1.17)
【出願人】(509000884)ベイジン ファチ インフォメーション デジタル テクノロジー カンパニー リミテッド (2)
【Fターム(参考)】