説明

シールド線のアース接続構造

【課題】シールド線のシールド性能を低下させず、少ない部品点数でアース接続する。
【解決手段】シース13の皮剥ぎ長さ寸法Lを、ドレン線14の端末にアース端子20を圧着接続できる最短長さとする。また、平行配線された複数本のシールド線10A〜10Cをアース接続する場合は、シース13A〜13Cの皮剥ぎ長さ寸法La〜Lcを、各ドレン線14A〜14Cの端末にアース端子21A〜21Cを圧着接続できると共に、これら圧着接続した複数の端子同士21A〜21Cを直接組み合わせることができる最短長さに設定している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド線のアース接続構造に関し、特に、自動車に配索されるシールド線のアース接続構造において、シースの皮剥ぎ長さ寸法を短くしてシールド性能向上を図るものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複数本あるいは1本の電線(コア線)を金属繊維からなる編組のチューブ内あるいは金属箔の内部に通し、金属編組チューブあるいは金属箔をシース(絶縁被覆)で被覆したシールド線は、シールド用の金属編組あるいは金属箔をアース接続する必要がある。
【0003】
前記金属編組チューブを用いてシールドしているシールド電線において、金属編組チューブをアース接続する手法として、図8に示すように、シールド線1のシース1aの端末を皮剥ぎして金属編組を露出させると共に、これを縒ってドレン線1bとし、該ドレン線1bとアース用電線3とを端子2を介して接続し、該アース用電線3の端末の端子3aを、ジョイントコネクタ(図示せず)を介して車体パネル等へ接地している。
あるいは、アース用電線を用いず、図9に示すように、ドレン線1bの先端に端子4を直接接続し、該端子4をコネクタ(図示せず)に挿入して、該コネクタ(図示せず)を介して車体パネル等へ接地する手法もある。
【0004】
さらには、抵抗溶接等による永久接続の手法もある(特開2000−268893号(特許文献)参照)。詳しくは、図10に示すように、複数本のシールド線5A〜5Fの各ドレン線5a〜5fの皮剥ぎ位置P1を揃え、これらドレン線5a〜5fとアース用電線6とを共にテープ7で結束し、テープ7の先端から露出させたドレン線5a〜5fおよびアース芯線6aとを共に集中抵抗溶接を行い、該アース用電線6の他端に接続されたアース端子6bを車体パネル等へ接地している。
【0005】
コア線と共にドレン線を配線し、これらに金属箔を巻き付け、該金属箔にドレン線を接続すると共に、金属箔をシースで絶縁被覆したシールド電線においても、ドレン線をアース接続する方法は前記金属編組チューブを用いた場合と同様であり、シースを皮剥してドレン線を露出させ、その先端に圧着端子を接続し、アース電線端末の端子と接続させている。また、前記金属編組を用いた場合と同様に、ドレン線の先端に圧着した端子をジョイントコネクタに接続する場合、ドレン線をアース電線と共に端末集中溶接を行う場合もある。
【0006】
前記3つの手法のうち、アース用電線3を用いる手法は、コア線1cの接続先(機器)とアースポイントとが離れている場合に好適な手法であるが、複数本のシールド線をアース接続する場合、アース用電線と接続用端子もシールド線の本数分必要となり、部品コスト、加工コストが高くなってしまう。また、シース1aは端末からドレン線1aの分岐位置まで皮剥ぎされるため、配線設計の都合上、皮剥ぎ長さ寸法が長くなる場合は、コア線1cおよびドレン線1aの露出長さも長くなり、シールド性能の低下が問題となる。
【0007】
アース用電線を用いずにドレン線1bの先端に接地用端子4を直接接続する手法では、コア線1cの接続先とアースポイントが離れている場合に、ドレン線1bを長くするためにシース1aの皮剥ぎ長さ寸法も長くする必要があり、シールド性能の低下は一層顕著となる。
【0008】
永久接続の手法では、複数本のシールド線をアース接続する場合でもコネクタが不要となり、部品点数の削減やワイヤハーネス配索スペースの有効利用などの利点がある。しかしながら、複数本のドレン線5a〜5fを束ねて専用設備を用いて接続するため、ハーネス組み立て工程での工数が増えるうえ、設備要件により、作業寸法として皮剥ぎ長さ寸法も100mm以上必要となり、やはりシールド性能に改良の余地がある。
【0009】
【特許文献1】特開2000−268893号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は前記問題に鑑みてなされたもので、高いシールド性能を備えると共に、部位点数が少なく、作業性もよいシールド線のアース接続構造の提供を課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
前記課題を解決するために、本発明は、シールド線のアース接続構造であって、
前記シールド線のシースを皮剥ぎして、金属編組を引き出して形成するドレン線の端末あるいは金属箔に導通させたドレン線にアース端子を直接に圧着接続しており、前記シースの皮剥ぎ長さ寸法は、ドレン線端末に前記アース端子を圧着接続できる最短長さに設定し、該アース端子を車体のボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としているシールド線のアース接続構造を提供している。
【0012】
このように、シースの皮剥ぎ長さ寸法を前記最短長さに設定することにより、シースから露出するコア線およびドレン線の長さも最短化でき、シールド性低下を極力抑えることができる。従って、高いシールド性能の確保と、ドレン線端末へ端子を圧着接続するための作業寸法の確保とを両立させることができる。また、ドレン線に直接アース端子を圧着接続することにより、アース用電線を不要とすることができる。
【0013】
前記シースの最短皮剥ぎ長さ寸法は、ドレン線端末へ端子を圧着接続するときの作業寸法を考慮すると、50mm程度となり、抵抗溶接等の場合に必要とされる100mmに比しても約半減できる。
【0014】
また、本発明は、シールド線のアース接続構造であって、
前記シールド線は平行配線する複数本からなり、これらシールド線のシースを皮剥ぎして、金属編組を引き出して形成するドレン線の端末あるいは金属箔に導通させたドレン線にアース端子を直接に圧着接続しており、
前記シースの皮剥ぎ長さ寸法は、各ドレン線端末に前記アース端子を圧着接続できると共に、これら圧着接続した複数のアース端子同士を直接組み合わせることができる最短長さに設定し、前記組み合わせた複数のアース端子を車体にボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としていることを特徴とするシールド線のアース接続構造を提供している。
【0015】
前記構成とすると、平行配線された複数本のシールド線をアース接続する場合であっても、各コア線およびドレン線の露出部分を最短化でき、シールド性能の低下を極力抑制できると共に、各ドレン線への端子接続のための作業寸法も確保できる。
さらに、複数本のドレン線をまとめて1本のボルト・ナットで車体にアース接続すると、複数のアース接続作業を1回ですませることができると共に、ジョイントコネクタも不要となり、部品点数を削減でき、コストを低減できると共に、工数が少なく作業性も向上する。
【0016】
前記ドレン線の端末に直接接続したアース端子を、アース接続する車体側にボルト穴を設定できない場合、即ち、アースポイントが離れている場合には、前記ドレン線に圧着接続したアース端子に、アース線の一端に接続した端子を接続し、該アース線の他端にアース端子を接続して車体にボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としている
即ち、ドレン線の端末のアース端子に、さらに、アース線を接続してアースポイントまで延長させている。この場合、ドレン線端末のアース端子と接続するアース線側の端子も丸穴付きの端子として、ボルト・ナットで締結して連結することが好ましい。
【0017】
このように、ドレン線を最短長さとする分、該ドレン線と接続するアース線を長く設定すれば、コア線の接続先とアースポイントが離れている場合でも、シールド性能を低下させることなくアース接続でき、配線設計の自由度を確保できる。
また、ドレン線同士の接続、およびドレン線とアース線との接続を、ハーネス組立工程において行うことが可能となり、布線の作業性も高めることができる。
【発明の効果】
【0018】
上述したように、本発明によれば、シールド線のシースを皮剥ぎして、金属編組を引き出して形成するドレン線の長さ、あるいは金属箔と接触させてコア線と共に配線して皮剥したシースより引き出しているドレン線の長さを、圧着端子を圧着接続できる最短寸法としていることにより、金属編組あるいは金属箔によりシールドされないコア線の長さが最短化でき、高いシールド性能を備えたものとすることができる。さらに、ドレン線の端末のアース端子を直接に車体にアース接続できるため、アース線を不要とすることができる。
さらに、平行配線された複数本のシールド線をアース接続する場合、本発明によれば、複数のドレン線の端末に接続したアース端子を重ね合わせてボルト・ナットにより車体に接続すると、複数のアース接続作業を同時に行うことができる。よって、作業工数の削減および部品点数の削減を図ることができ、コストを低減できる。
【0019】
また、ドレン線を最短化し、このドレン線端末にアース端子を接続することにより、車体側のアースポイントと離れる場合には、ドレン線端末のアース端子にアース線を接続することにより、離れたアースポイントへも接続可能となり、配線設計の自由度も確保できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。いずれの実施形態も、自動車に配索されるシールド線のアース接続構造に本発明を適用し、ドレン線を車体パネルへ接地させている。
【0021】
図1(A)(B)は本発明の第一実施形態を示し、1本のシールド線のアース接続構造を示している。
シールド線10は、車載機器(図示せず)へ接続される複数本のコア線11を、金属編組チューブ12内に通し、該金属編組チューブ12の外周をシース13で被覆している。該シールド線10の端末は、シース13を皮剥ぎして露出させた金属編組チューブ12を縒ってドレン線14を形成している。
前記シース13の皮剥ぎ長さ寸法Lは、ドレン線14の端末にアース端子20を圧着接続できる最短長さの50mmに設定している。該アース端子20は圧着バレル20aをドレン線14にかしめ圧着し、該圧着バレル20aの形成部位より突出する丸形状の電気接続部20bの中央にボルト穴20cを設けた丸端子としている。
【0022】
前記ドレン線14の端末に直接に圧着接続したアース端子20は、シールド線10を車体に配索した後に、車体41のボルト穴41aにアース端子20のボルト穴20cを連通させて配置し、車体裏面側に溶接しているナット38にボルト穴41a、20cを通したボルト37をネジ締め固定して、アース接続している。
【0023】
前記アース接続構造によれば、皮剥ぎ長さ寸法Lを前記最短長さとしているため、ドレン線14の端末に端子20を圧着接続するための作業スペースを確保できると共に、シース13を皮剥ぎして引き出されるドレン線14およびコア線11の長さも最短化でき、シールド線10のシールド性能の低下を極力抑えることができる。
【0024】
図2(A)(B)は第二実施形態を示し、第一実施形態との相違点は、シールド電線10’が金属編組を用いてシールドする代わりに、金属箔12’を用いてシールドしている点であり、該金属箔12’には、コア電線11と共に絶縁被覆していないドレン線14’を配線し、該ドレン線14’を金属箔12’で接触させている。即ち、コア電線11とドレン線14’の外周面にシールド用金属箔12’を巻き付け、その外周面をシース13で被覆している。
該シールド電線10’においても、第一実施形態と同様に、ドレン線14’の端末にアース端子20を圧着できる最短寸法だけ、シース13を皮剥している。
他の構成および作用効果は第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0025】
図3(A)(B)は第三実施形態を示し、第一実施形態と同様に金属編組でシールドしているシールド電線を対象とし、ドレン線14の端末に接続したアース端子20を車体側のアースポイントに接続出来ない場合を示し、アースポイントまで延在できるアース線30を接続している。
即ち、ドレン線端末のアース端子20にアース線30の一端に圧着接続したアース端子31とをボルト33とナットで結合し、アース線30の他端に接続したアース端子32を車体のアースポイントにボルト・ナットで固定している。
なお、前記互いに接続するアース端子20と31とは直接車体にアース接続されないものであるため、ボルト・ナットで締結される丸端子の役割を果たすこととなる。よって、ボルト・ナットで締結される丸端子とせずに、オス・メス嵌合されるオス端子とメス端子として、コネクタ内で嵌合接続する構成としてもよい。
【0026】
このように、ドレン線14の長さが最短化される分、アース線30を長く設定することで、コア線11の接続先である車載機器42から離れたアースポイントへも接続することができる。即ち、ドレン線14を常に最短寸法とする一方で、アース線30の長さを調節することにより、高いシールド性能を備えながら配索自由度も確保できる。
なお、金属箔をシールドとして用いたシールド電線の場合も、同様に、ドレン線の端末に接続したアース端子20を車体側のアースポイントに接続出来ない場合を示し、アースポイントまで延在できるアース線30を接続している。
【0027】
図4および図5は本発明の第四実施形態を示し、平行配線された2本のシールド線10A、10Bのアース接続構造を示している。
各シールド線10A、10Bの端末は、図4に示すように、シース13A、13Bを皮剥ぎしてドレン線14A、14bを形成し、これらドレン線14A、14Bの端末には、図4に示すような、組み合わせアース端22、23を圧着接続している。
【0028】
前記組み合わせアース端子22、23は本出願人の出願に係わる特開2003−132970号で提供した組み合わせアース端子と同様の形状としている。
即ち、アース端子22と23の電気接触部22a、23aにはボルト穴22b、23bを設け、その周縁部に互いに係止されるロック爪22c、23cと係止穴22d、23dを設けている。これらアース端子22、23を重ねあわせるとロック爪22cは係止穴23dに、ロック爪23cは係止穴22dにロックされて合体される構成としている。
【0029】
前記シース13A、13Bの皮剥ぎ長さ寸法La、Lbは、それぞれドレン線14A、14Bの端末に前記アース端子22、23を圧着接続できるとともに、これらアース端子22と23とを重ねることができる最短長さとしている。
車体のアースポイントへの固定は、アース端子22、23のボルト穴22b、23bを車体のボルト穴に連通させて配置し、第一実施形態と同様に1つのボルト37とナットで締結固定している。
【0030】
図6および図7(A)〜(C)は本発明の第五実施形態を示す。
第五実施形態では、平行配線した3本のシールド線10A〜10Cのドレン線14A〜14Cの端末にアース端子(丸端子)21A〜21Cを圧着接続し、これら3枚のアース端子21A〜21Cと、アース線30の一端のアース端子31とを重ね合わせてボルトとナットとで締結ししている。該アース線30の他端のアース端子32を車体のアースポイントにボルトとナットで固定している。
【0031】
具体的には、丸端子21A〜21Cを重ねるときは、図6に示すように、左右両端に配線されたドレン線14A、14Cの端末に接続された丸端子21A、21Cを、中央に配線されたドレン線14Bの端末に接続されたボルト穴付きの丸端子21Bの方向へ屈曲させ、該端子21Bの位置で端子21A〜21Cの電気接触部21Aー2〜21Cー2を重ねる。このとき、電気接触部21A−2〜21C−2を互いに面接触させると共に、各端子21A〜21Cの圧着部21A−3〜21Cー3の位置を互いにずらして重ならないようにする。
本実施形態では、ドレン線14A、14B、14Cのシース皮剥ぎ長さ寸法La、Lb、Lcは、端子圧着の最短作業寸法を考慮して50mmに設定している。
【0032】
このように互いに重合された丸端子21A〜21Cには、さらに、図7(A)〜(C)に示すように、アース線30の一端に接続された丸端子31を重ねている。該丸端子31も前記丸端子21A〜21Cと同様に、中央にボルト穴31−1を設けた円環状の電気接触部31−2と、電線と圧着接続31−3する圧着部とを連続一体に備えてなる。該圧着部31−3は、重ね合せる他の端子21A〜21Cの圧着部21Aー3〜21Cー3から周方向に位置をずらして互いに重ならないようにしている。
【0033】
前記4つの丸端子21A〜21C、31を重ね合せて連通させたボルト穴21Aー1〜21Cー1に、図7(B)に示すように、ボルト39を挿入し、該ボルト39とナット40とで締結することにより、図7(C)に示すように、各端子21A〜21C、31の電気接触部21Aー2〜21Cー2、31−2を互いに面接触させて電気接続させている。
前記アース線30の他端にはアース端子32を接続し、該アース端子32を車体パネル41にボルト37とナット38で固定し、アース接続している。
【0034】
本実施形態では、各シールド線10A〜10Cのシース皮剥ぎ長さ寸法La〜Lcを最短化しているため、前記第一実施形態と同様に、コア線11A〜11Cおよびドレン線14A〜14Cの露出量が少なく、高いシールド性能を備えることができる。また、複数本のシールド線10A〜10Cに対して1本のアース線30と2個の端子31、32のみでアース接続できるため、アース線および端子の使用数を削減でき、コストを低減できると共に、作業性も向上する。さらに、ジョイントコネクタが不要となり、コネクタ設置スペースが空くため、限られたワイヤハーネス配索スペースを有効利用できる。
さらにまた、このアース接続構造であれば、ドレン線14A〜14Cにアース線30を接続するところまでをハーネス組み立て工程において完了させることができるため、布線作業性も向上する。
前記第四、第五実施形態とも金属編組を備えたシールド線で説明しているが、金属箔をシールドとして用いて、該金属箔にシールド線を接触させて、金属箔をシースで絶縁被覆しているシールド線にも当然のことながら適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の第一実施形態を示し、(A)はシールド線のアース接続構造を示す平面図、(B)は車体とのアース接続部の断面図である。
【図2】第二実施形態を示し、(A)はシールド線のアース接続構造を示す平面図、(B)は(A)のB−B線断面図である。
【図3】本発明の第三実施形態を示し、(A)はシールド線のアース接続構造を示す平面図、(B)は要部側面図である。
【図4】本発明の第四実施形態に係るシールド線のアース接続構造を示す平面図である。
【図5】(A)(B)(C)は第四実施形態で使用するアース端子の組み合わせ作業を示す斜視図である。
【図6】本発明の第五実施形態に係るシールド線のアース接続構造を示す平面図である。
【図7】(A)は第五実施形態の接続状態を示す平面図、(B)は端子接続部の分解斜視図、(C)は端子接続部の側面図である。
【図8】従来例の図である。
【図9】他の従来例の図である。
【図10】他の従来例の図である。
【符号の説明】
【0036】
10(10A〜10C)、10’ シールド線
13、13A〜13C シース
12 金属編組
12’金属箔
14(14A〜14C),14’ ドレン線
20 アース端子
21(21A〜21C)、33 アース端子
30 アース線
31 端子
32 アース端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シールド線のアース接続構造であって、
前記シールド線のシースを皮剥ぎして、金属編組を引き出して形成するドレン線の端末あるいは金属箔に導通させたドレン線にアース端子を直接に圧着接続しており、前記シースの皮剥ぎ長さ寸法は、ドレン線端末に前記アース端子を圧着接続できる最短長さに設定し、該アース端子を車体のボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としているシールド線のアース接続構造。
【請求項2】
シールド線のアース接続構造であって、
前記シールド線は平行配線する複数本からなり、これらシールド線のシースを皮剥ぎして、金属編組を引き出して形成するドレン線の端末あるいは金属箔に導通させたドレン線にアース端子を直接に圧着接続しており、
前記シースの皮剥ぎ長さ寸法は、各ドレン線端末に前記アース端子を圧着接続できると共に、これら圧着接続した複数のアース端子同士を直接組み合わせることができる最短長さに設定し、前記組み合わせた複数のアース端子を車体にボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としていることを特徴とするシールド線のアース接続構造。
【請求項3】
前記ドレン線に圧着接続した前記アース端子に、アース線の一端に接続した端子を接続し、該アース線の他端にアース端子を接続して車体にボルト・ナットで固定してアース接続できる構成としている請求項1または請求項2に記載のシールド線のアース接続構造。
【請求項4】
前記シースの皮剥ぎ長さ寸法は50mm以下としている請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシールド線のアース接続構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−184172(P2007−184172A)
【公開日】平成19年7月19日(2007.7.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−1949(P2006−1949)
【出願日】平成18年1月9日(2006.1.9)
【出願人】(395011665)株式会社オートネットワーク技術研究所 (2,668)
【出願人】(000183406)住友電装株式会社 (6,135)
【出願人】(000002130)住友電気工業株式会社 (12,747)
【Fターム(参考)】