説明

ジャーナルとプッシュロッドの接続

【課題】コリニアーシリンダを許し、より短い長さのクランクピンを使用可能でありながら、2本のシリンダーに共通部品が使用できる、クランクシャフトにロッドを連結するシステム
【解決手段】円筒形ジャーナル70、ジャーナル70上に配置された第1ベアリングセグメント32a、ジャーナル70上に配置され第1ベアリングシェルセグメント32aに固定された第2ベアリングシェルセグメント32b、第1ベアリングシェルセグメント32aの凸面と対をなす凹面を持つ第1プッシュロッド34a、第ベアリングシェルセグメント32bの凸面と対をなす凹面を持つ第2プッシュロッド34bを含むジャーナル70と連結ロッドのアッセンブリー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
現公開特許は回転メンバーのジャーナルに対するプルロッド接続に関する。
【背景技術】
【0002】
図1には、対向ピストン、対向シリンダー(OPOC)エンジン10が等測図法で開示されている。吸い込みピストン12および排気ピストン14は第1シリンダーと第2シリンダーの各々の中で往復(運動)する。(シリンダーはピストンの動きをみることを可能にするように開示されていない) 排気ピストン14はプッシュロッド16を介してクランクシャフト20の(図中に見えない)ジャーナルと連結される。吸気ピストン12はプルロッド18を介してクランクシャフト20の2個のジャーナルと連結される。その中でピストンが往復運動する第1シリンダーと第2シリンダーは平行であるが、これらは、前側および左側に開示されるように配置され、ネガテブY方向に遷移したシリンダーと連携したプルロッド18の働きによって、後方および右方向に開示されているシリンダーと連携させたプルロッドに関して、Y方向に互いに補足しあう。プッシュロッド16は互いに同じ状況に置かれている。4個のプルロッドをすべてデザインに関して同等にし、図1に開示されているデザインのように、2本のプッシュロッドを同じにすると費用効率が高まる。しかし、このようなオフセット構造にすると、エンジンの幅がそうしない場合より広くなり、2本のシリンダーが共線的に配置される恐れがある。2本のシリンダーのオフセットによって、トルクが導入される。
【0003】
シリンダーのオフセットを克服する1つの選択肢は、F. Royceが発明し、合衆国特許第1,322,824号に記述されているようなフォークロッドの使用である。図1のエンジンの中にフォークロッド/フォークブレードを雇用すると、シリンダーをコリニアーにすることが出来るが、ジャーナル(またはピン)の長さは、クランクを並べる構造より大きくなる。シリンダーをコリニアーにすることによって、エンジンの幅を小さくする目標は、クランクピンの長さが増えて広くなることによって相殺される。しかし、1本のシリンダー中のピストンはフォークロッドによってクランクシャフトと連結され、対向するシリンダー中の対応するピストンはブレードロッドによってクランクシャフトと連結されるので、エンジンに対して使用価値の高い部品が増加する。コリニアーシリンダーを許し、より短い長さのクランクピンを使用可能でありながら、2本のシリンダーに共通部品の使用が許される、ロッドをクランクシャフトに連結するシステムが望まれている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
現公開特許に基づき、以下を含むジャーナルと連結ロッドのアセンブリーが提供される:
円筒形ジャーナル;
ジャーナル上に配置された第1ベアリングシェルセグメント;
ジャーナル上に配置され、第1ベアリングシェルセグメントに固定された第2ベアリングシェルセグメント;
第1ベアリングシェルセグメントの凸面と対をなす規定直径の凹面を持つ第1プッシュロッド;および
第1および第2ベアリングシェルセグメントの凸面は、規定直径を持つものであることを条件として、第2ベアリングシェルセグメントの凸面と対をなす規定直径の凹面を持つ第2プッシュロッド。
【0005】
現公開特許の局面に基づき、アセンブリーには以下が更に含まれる:
第1プッシュロッドと第1保持装置がジャーナルの周りを回転するように、第1プッシュロッドに連結されたU形第1保持装置;および
第2プッシュロッドと第2保持装置がジャーナルの周りを回転するように、第2プッシュロッドに連結されたU形第2保持装置。
【0006】
大抵、第1プッシュロッドは第1凸段部を含み;第2プッシュロッドは第2凸段部を含み;U形第1保持装置の凹面を第2凸段部上に配置し、更に、U形第2段部の凹面を第1凸段部の上に配置する。
【0007】
更に、第1および第2U形保持装置は、ジャーナルの中央軸と平行な軸を持つ第1オリフィスを第1チップ中に、また第2オリフィスを第2チップ中にそれぞれ持つ第1チップと第2チップを含むように設定され;第1オリフィスと第2オリフィスは、凹面の第1端部の近くに位置する第1オリフィスおよび凹面の第2端部の近くに位置する第2オリフィスの各々の中に規定され;更に、プッシュロッド中のオリフィスはジャーナルの中央軸と平行で;アセンブリーには、以下が更に含まれる:
各々が関連するプッシュロッド中の関連オリフィスにも挿入されることを条件に、第1保持装置および第2保持装置の各々の中に、第1オリフィスおよび第2オリフィスを通して挿入されたピン。
【0008】
更に、横方向にスライドするのを防止するスナップリングの付いたストレートピンの一種で、一方の端部に頭部を、また頭部から離れた場所にネジ部をそれぞれ持つピン。
【0009】
現公開特許に基づき、以下を含むジャーナルと連結ロッドのアセンブリーが提供される:
円筒形ジャーナル;
ジャーナル上に配置され、一緒に締め付けられた第1ベアリングシェルセグメントと第2ベアリングシェルセグメント;
第1ベアリングシェルセグメント上に配置された第1プッシュロッド;および
第2ベアリングシェルセグメント上に配置された第2プッシュロッド。
【0010】
アセンブリーには以下が更に含まれる:
第1プッシュロッドと連結された第1保持装置;および
第2プッシュロッドと連結された第2保持装置。
【0011】
現公開特許に基づく場合大抵、
第1保持装置と第2保持装置はU形で;
第1プッシュロッドと第2プッシュロッドは、ジャーナルに近い部位に位置するプッシュロッドの端部にシリンダーの一部を形成するよう改造され;
第1プッシュロッドと第2プッシュロッドには、段部が含まれ;
U形第1保持装置の凹面は第2プッシュロッドに設けられている段部と連結され;更に
U形第2保持装置の凹面は第1プッシュロッドに設けられている段部と連結される。
【0012】
第1保持装置と第2保持装置には、なるべくU形保持装置の各チップの中に規定されたオリフィスを含め;オリフィス類は、なるべくジャーナルの中央軸と平行にし;且つ、保持装置のオリフィスをなるべくプッシュロッドのオリフィスと一列に整列させ、アセンブリーには以下を更に含める:整列させたオリフィスの組の各々を通して挿入されたピン。
【0013】
プッシュロッド中のオリフィスにはなるべくネジを切り、ピンをスクリューとし、当該スクリューを関連するプッシュロッドと噛み合わせる。
【0014】
現公開特許の局面に基づき、アセンブリーには以下が更に含まれる:
その軸がジャーナルの中央軸と元来垂直であることを条件とする、第1ベアリングシェルセグメントの凹面中のパイロット穴;
パイロット穴の中に配置され、第1ベアリングシェルセグメントから外向きに延びるドエルピン;および
ジャーナルの中央軸と直角になるよう配置され、ドエルピンと噛み合うことを条件とする、第1プッシュロッド中のオリフィス。
【0015】
以上に加え、アセンブリーには、現公開特許に基づき以下が更に含まれる:
第1ベアリングシェルセグメントの端部に近接する場所にある当該第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1および第2貫通穴オリフィス;
第2ベアリングシェルセグメントの端部に近接する場所にある当該第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1および第2ネジ付きオリフィス;
前述の第1貫通穴オリフィス)を通して挿入され、第1ネジ付きオリフィスと噛み合う第1ネジ;および
前述の第2貫通穴オリフィスを通して挿入され、第2ネジ付きオリフィスと噛み合う第2ネジ。
【0016】
第1ベアリングシェルセグメントおよび第2ベアリングシェルセグメントには、当該第1および第2ベアリングシェルセグメントの各々の少なくとも1つの端部から円周状に延びるフィンガーを含め; ジャーナルの中央軸と元来平行なオリフィスの軸を使って、オリフィスをフィンガーの中に規定し;更に、第1および第2ベアリングシェルセグメントのフィンガーに網掛けして、ボックスジョイントを形成し、アセンブリーには更に以下を含める:
網に絡ませたフィンガー中の当該オリフィスを通して挿入されたドエルピン。
【0017】
第1ベアリングシェルセグメントには、その第1および第2端部から60度の部位に、第1および第2オイル穴がそれぞれ含まれ;第1ベアリングシェル部の内面には、第1ベアリングシェルセグメントの第1端部から第1オイル穴まで延びる第1環状オイル溝が含まれ;更に、第1ベアリングシェルセグメントの内面には、第1ベアリングシェル部の第2端部から第2オイル穴まで延びる第2環状オイル溝が含まれる。
【0018】
また、第1および第2プッシュロッドの各々は、ジャーナルに近接する部位にあるプッシュロッドの端部にシリンダーの一部を形成し、プッシュロッド上のシリンダーの凹面は、円周の約60度の部位に円周溝を規定する。
【0019】
大抵、前述のベアリングシェルセグメントの外面は元来凸状で、前述の第1および第2ベアリングシェルセグメントが互いに締め合う場所に近い領域の中を除いて、ジャーナルから規定の距離だけ離れた場所に配置され、当該ベアリングシェルセグメントの少なくとも1つに外向きの突起が含まれ、当該外向きの突起には、前述の第1および第2プッシュロッドの間にあるギャップを使ってインデックスが付けられる。
【0020】
アセンブリーにはなるべく以下を追加して含める:
以下を条件として、第1プッシュロッドと連結された第1および第2保持装置:
第1および第2保持装置はU形で、当該U形保持装置の直径は規定された値を持ち;
第2プッシュロッドは規定の直径を持つ面を形成第1および第2段部を持ち;
U形第1保持装置の凹面を第2プッシュロッドに設けられている段部と連結し;更に
U形第2保持装置の凹面を第1プッシュロッドに設けられている第1段部と連結する。
【0021】
現公開特許の局面に再び基づき、アセンブリーに以下を更に含める:
第1ベアリングシェルセグメントの第1端部に近接する場所にある第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1貫通穴オリフィス;
第2ベアリングシェルセグメントの第1端部に近接する場所にある第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第2貫通穴オリフィス;
一方のチップの場所にオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第1U形クリップ;および
第1ボルトを前述の第1クリップの一方の端でオリフィスを貫通させ、第1貫通穴オリフィスを貫通させ、前述の第2貫通穴オリフィスを貫通させて、更に第1クリップのネジ部にネジ込む。
【0022】
現公開特許の局面に再び基づき、アセンブリーに以下を更に含める:
第1ベアリングシェルセグメントの第2端部に近接する場所にある第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第3貫通穴オリフィス;
第2ベアリングシェルセグメントの第2端部に近接する場所にある第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第4貫通穴オリフィス;
一方のチップの場所にオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第2U形クリップ;および
第2ボルトを第2クリップの一方のチップでオリフィスを貫通させ、第3貫通穴オリフィスを貫通させ、第4貫通穴オリフィスを貫通させ、更に第2クリップのネジ部にネジ込む。
【0023】
現公開特許のもう1つの局面に基づき、アセンブリーに以下を更に含める:
第1ベアリングシェルセグメントの第1端部に近接する場所にある第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第5貫通穴オリフィス;
第2ベアリングシェルセグメントの第1端部に近接する場所にある第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第6貫通穴オリフィス;
第1ベアリングシェルセグメントの第2端部に近接する場所にある第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第7貫通穴オリフィス;
第2ベアリングシェルセグメントの第2端部に近接する場所にある第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第8貫通オリフィスオ;
各々が一方のチップの場所でオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第3/第4U形クリップ;および
以下を条件とする第3および第4ボルト:
第1ボルトを第3クリップの一方の端で前述のオリフィスを貫通させ、第5貫通穴オリフィスを貫通させ、第6貫通穴オリフィスを貫通させて、更に第3クリップのネジ部にネジ込む。
【0024】
第4ボルトを第4クリップの一方の端でオリフィスを貫通させ、第7貫通穴オリフィスを貫通させ、第8貫通穴オリフィスを貫通させて、更に第4クリップのネジ部にネジ込む。
【0025】
現公開特許に基づき、以下のステップを踏んでジャーナルの上に組み立てる方法が提供される:
ベアリングシェルの第1および第2セグメントをジャーナルの上に配置するステップ;
第1および第2ベアリングシェルセグメントを一緒に締めるステップ;
第1ベアリングシェルセグメント上に第1プッシュロッドを配置するステップ;
第2ベアリングシェルセグメント上に第2プッシュロッドを配置するステップ;
第1プッシュロッドの反対側のジャーナル上に第1保持装置を配置するステップ; および
第2プッシュロッドの反対側のジャーナル上に第2保持装置を配置するステップ。
【0026】
現公開特許に基づく方法に以下のステップをなるべく含める:
第1および第2保持装置中のオリフィスを第1および第2プッシュロッド中のオリフィスと1列に並ぶよう整列させるステップ;および
整列させたオリフィスの中にピンを取り付けるステップ。
【0027】
方法には以上に加え、以下のステップが含まれる:
第1プッシュロッド中のオリフィス中にピンを取り付け、当該ピンを、第1ベアリングシェルセグメント中のパイロット穴と噛み合わせて、第1プッシュロッドと第1ベアリングシェルセグメントの間に起こる相対運動を防止するステップ。
【0028】
本書に開示した具体化の1つの利点は、2本のプッシュロッドを添付したジャーナルの幅を図1に示すように、プッシュロッド16を、サイドバイサイドに配置したクランクシャフト20と連結する状況における約半分にすることができることである。現公開特許に基づくクランクシャフトは、クランクシャフト20より短くすることができる。代わりに、直径の中で、ジャーナルの半径を削減させることができるので、多くの利点が含まれている。更なるもう1つの代替具体化では、ジャーナルの幅が幾らか削減されるので、これに伴って直径も削減される。これらの代替具体化のいずれにおいても、プッシュロッドのベアリングとの接続の中に発生する摩擦が削減される。
【図面の簡単な説明】
【0029】
以下の非限定説明図を参照しながら(具体化)例を使って発明について説明する:
【図1】対向ピストン、対向シリンダーエンジンの設定例を説明する等角図である。
【図2】現公開特許の具体化要件に従って作成したプッシュロッドアセンブリーの分解図である。
【図3】組み立てられた図2のプッシュロッドとクランクシャフトのアセンブリーの断面を示す。
【図4】図2のベアリングシェルセグメントを示す。
【図5】図2のベアリングシェルセグメントを固定する代わりの具体化を例証する。
【図6】プッシュロッドとクランクシャフトのアセンブリーの断面を示す。
【図7】ベアリングシェルセグメントの具体化を分解図で示す。
【図8】図7の具体化に基づく組み立て品の透視図と側面図である。
【図9】図7の具体化に基づく組み立て品の透視図と側面図である。
【図10】本公開特許の具体化要件に基づくプッシュロッドを示す。
【図11】図10のプッシュロッド、図7〜図9のベアリングシェルの部分および保持装置を示す。
【図12】現公開特許の具体化要件を満たすプッシュロッドのジャーナルとの接続を示す。
【図13】図12のベアリングシェルセクションの透視図である。
【図14】接続ロッドをクランクシャフトと組み立てる方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
その分野の普通の技能を持つ人たちが理解しているように、図面のいずれか1つを参照して例証あるいは説明された具体化例の様々な特徴は、代わりの具体化例を生成させる1つまたはそれ以上の他の図の中で例証された特徴と組み合わせて、まだ明確に例証あるいは説明されていない代替え具体化例を生成させることができる。例証された特徴の組み合わせは、典型的な応用に対する代表的な具体化を提供する。しかし、現公開特許の技術と一致する特徴の様々な組み合わせや改良が、特別な応用あるいは実施に対して切望されるかもしれない。この分野で普通の技能を有する人々は、明確に説明あるいは例証されているか否とは関係なく、同等なアプリケーションあるいはインプレメンテーションを認めることができる。
【0031】
2本のプッシュロッドを1個のジャーナルに連結することができるプッシュロッドアセンブリーの分解図は図2に開示されている。ベアリングシェルセグメント32aと32bは(図中には見えない)ジャーナルの周りに一緒に連結される。プッシュロッド34aと34bの(規定の直径を持つ)凹面40aと40bは、ベアリングシェルセグメント32aと32bの凸面42aと42bとネストされる。本仕様書に使用されている「diameter」なる表現は、面の境界に接する2本の逆平行ラインの間に形成されうる最大の距離を意味する。プッシュロッド34aおよび34bは、プッシュロッド34aのオリフィス44および保持装置36aのオリフィス46を介してプッシュロッド34aと連結される保持装置36aを含む、保持装置36aおよび36bによって定位置に保持される。各オリフィス44および46の軸は、ジャーナルの中央軸と平行に配置されている。もう1つの具体化の要件を満たすピン38には、一方の端部にヘッド、他の端部にスナップリングがそれぞれ付いている。代わりに、ピン38をスナップリングで内装品として固定するか、ピン38をスクリューにする。保持装置36aは、プッシュロッド34aと連結する端部およびプッシュロッド34b上の段部37bと一緒にネストされる円形部分を含めて、馬蹄形に成形されている。保持装置36bは、段部34aと一緒にプッシュロッド34a上に同様にネストされる。プッシュロッドの長さに沿ったプッシュロッド34bの幅、Wは、凹面40bのチップに近接する幅、Yより広い。幅、Yが狭ければ狭い程、固定装置の取り付けが受け入れやすくなる。例えば、保持装置36bは段部37bと噛み合わせることによって、プッシュロッド34bに添付される。
【0032】
代わりの具体化の要件を満たす両方の保持装置36aと36bは、34bを例として含むプッシュロッドの1つにネジ止めされる。このような具体化では、保持装置36aと26bのU形部分を、プッシュロッド34aを添付2個の段部37の上に搭載する。このような具体化の分解図は、保持装置36aは保持装置36bと同じ方向を指す馬蹄形の開口部を使って回転させられる点を除き、図2に開示されているとほぼ同等に見える。
【0033】
図2に示す通り、後ろ側の段部37aは、プッシュロッド34a上に全体が見える状態にはなく、後ろ側の段部37の小さなチップだけがプッシュロッド34bの上に見える状態になっているが、プッシュロッド34aと34bの各々には、1つが図2のフロントに向かう部位にあり、他が図2中の画面に関して、後ろ側に位置する2個の段部37aと37bが含まれている。プッシュロッドの代わりの配置は、プッシュロッドの各々の上に段部を1つだけ含め、各々が1個の保持器と提携するようになされる。このような配置の場合、プッシュロッド34aには、図2の中に見えないバックサイド上に1個の段部37aしか含まれず、プッシュロッド34bには、図2の中に見えるフロントサイド上に1個の段部37bしか含まれない。このような配置にすると、機械加工の工数が削減される。
【0034】
或る具体化では、オリフィス54は、2つがネストされるとき、ベアリングシェルセグメントの中に提供されるパイロット穴50と一列に並ぶように整列することができるプッシュロッド34aの中に形成される。パイロット穴50の軸とオリフィス54はそれぞれ、ジャーナルの中心軸と垂直である。ピン52あるいはドエルはオリフィス54の中に圧入され、ベアリングシェルセグメント32aとプッシュロッド34aの相対的動きを阻止するため、これらには、組み立て後直ぐにパイロット穴50と供にインデックスが付けられる。このような具体化の場合、プッシュロッド34bはベアリングシェルセグメント32bと相対して動く。プッシュロッド34aと34bが同等になるように、オリフィス54を両方の中に形成することができる。しかし、プッシュロッド34bを添付したオリフィス54の中には、ドエルあるいはその他のピンは挿入されない。
【0035】
オイル溝56はベアリングシェルセグメント32の凹面上に提供される。オリフィス58は、ベアリングシェルセグメント32aおよび32bの凸面42aと42bに潤滑性を付与する目的で、ベアリングシェルセグメント32aと32bの第1および第2端部から60度の部位にあるベアリングシェルセグメント32aおよび32bの上に提供される。各オイル溝56は、ベアリングシェルセグメントの端部から対応するベアリングシェルセグメント上の各オリフィス58まで延びている。オイル溝60は、プッシュロッド34aおよび34bの凹面40aおよび40bの上に提供される。オィル溝56および60は円周の部分だけを対象として、表面に沿って円周状に延びる。
【0036】
図3には、組み立てられた内部連結ロッドの配置が断面で開示されている。ベアリングシェルセグメント32aおよび32bは、中心軸72を含むジャーナル70を取り囲み、ジャーナル70はクランクシャフト20の一部である。プッシュロッド34aおよび34bの凹面はベアリングシェルセグメント32aおよび34bの凸面と一緒にネストされる。プッシュロッド34aと34bはピストン112と114に対する1つの端部上でそれぞれ連結される。エンジンが運転されているとき、プッシュロッド34aと34bはほぼ排他的にジャーナル70に向かって押される。しかし、引かれているプッシュロッド34aと34bに起こった異常なエベントで使用すべき保護策として、(この断面には開示されない)保持装置36aと36bが提供され、ピン38を介してしっかり固定される。
【0037】
プッシュロッド34aは、ベアリングシェルセグメント32a中のパイロット穴50およびプッシュロッド34a中のオリフィス54を介して、ベアリングシェルセグメント32aに固定される。
【0038】
内部連結ロッドアセンブリーに対する潤滑性は、クランクシャフト20を介して提供される。クランクシャフト20を貫通する断面は、断面中に円として現れている2本の掘削形成オイル通路(drillings forming oil passage)74および76が存在していることを示している。オイルは、ベアリングシェルとジャーナルのインターフェースに供給され、オリフィス58を介して溝60に接続されているベアリングシェルとプッシュロッドのインターフェースに運ばれる。オイルは更に、削管62を貫通するピストンと近接しているプッシュロッドの端部にも提供される。
【0039】
分解図中のベアリングシェルセグメント32aと32bの等角図は、図4の中に開示されている。ベアリングシェル32aと32bは、ネジ72の頭部を収容する十分な大きさを持つ貫通穴76を通過し、ネジ穴74に入るネジ72によって締め付けられる。オイル溝は凹面40aと40bの中に形成されている。潤滑溝60への給油はオリフィス58を介して行われる。オイル溝60に供給されたオイルは、オイル穴58を経由してベアリングシェルセグメント32aと32bの凸面80に流れる。
【0040】
図5に例証した代わりの具体化では、ベアリングシェルセグメント84aと84bには、フィンガーを介して、オリフィス84を含む一方の端部から円周状に延びるインターロックフィンガーが付いているので、ピン82をオリフィスを介して挿入することができる。各オリフィス84の軸は、ジャーナルの中央軸と平行に配置されている。フィンガーはボックスジョイントを形成するため、網掛けされる。1つの具体化例に使用されるベアリングシェルセグメント81aおよび82bは、ジャーナルのいずれかの側にマテリアルを含むクランクシャフトの付いたクランクシャフトのジャーナルの上に搭載されるので、ピン82は滑り落ちる恐れがない。ピンを定位置に保持する機能のない他の具体化例では、ピンには一方の端部にネジの頭、他の端部にスナップリングをそれぞれ取り付けることができる。選択肢として、ピンを、内部での使用に適したスナップリングによってしっかり固定することができる。ピンをしっかり固定するに適したいかなる方法も使うことができる。
【0041】
図4および図5は、一緒に固定されるベアリングシェルセグメントを例証している。これによって、潤滑溝を貫通する潤滑油の流れが以下に述べる通り、確保される。プルロッドに引っ張り応力が常に負荷される場合、システム中の力が、ジャーナルに押しつける力をベアリングシェル部に引き起こすので、ベアリングシェルセグメントを互いにしっかり固定する必要はない。よって、或る具体化例には、2本をまとめて保持するネジあるいはピンが存在しない。このようなアセンブリーでは、ベアリングシェルセグメントは定位置に固定されるまで、濃厚なオイルかグリスによってジャーナル上に保持されるので、この操作が終わってから、プッシュロッドと保持装置を取り付ける。システム中の圧力が一時的に失われた場合でも、短い期間起こるオイルの流れの一時停止に耐えることができるので、ベアリングシェルセグメントをネジあるいはピンを使わないで取り付けることが許される。
【0042】
図6には、ベアリングシェルセグメント132aおよび132bに浮遊することを許す、代わりの具体化が開示されている。このような具体化の要件を満たすベアリングシェルセグメント132aおよび132bには、外向きに延びるタブ138が含まれる。ベアリングシェルセグメント132aおよび132bは、プッシュロッド134aと134bの間に保持されているので、自由且つ完全に浮遊することはできない。図6には、プッシュロッド134および134bが、整列させた場所から最も遠く離れた位置に開示されている。ジャーナル70の上にあるプッシュロッド134aと134bの間に大きな溝が掘ってある。固定装置36bの重要なセクションを見ることができる。(図6の中に例証されている構造の)ジャーナルの上にあるタブ138は、プッシュロッドによって拘束されない。しかし、ジャーナル70の下にあるタブ138は、プッシュロッドによって拘束される。クランクシャフト20は回転するにつれて、プッシュロッドの上部は、ジャーナルの上に位置するタブ138を拘束するまで近づく。ベアリングシェルセグメント232aと232bの代わりの具体化は図7に分解図で開示されている。ベアリングシェルセグメント232aと232bには、オリフィス234と236が取り付けられる。選択肢として、オリフィスと溝は、貫通穴と取り替えられる。ボルト240をクリップ238と噛み合わせ、オリフィス234と一列に並ぶように整列させて、セグメント232aと232bを一緒にする。この具体化で、クリップ238は、ベアリングシェルセグメントの1つのオリフィス234の1つと一列に整列した貫通穴を含むU形の一方の側を使ってU形に成形される。クリップ238の他の端部には、ボルト240のネジ部が図8の組み立て図に示すように噛み合うネジ付きの部分が含まれている。図9の組み立てベアリングシェルセグメントの端面図は、クリップ238がベアリングシェルセグメント232aと232bから外向きに延びていることを示す。
【0043】
プッシュロッドは具体化の要件に従って、ジャーナルに近い部位に位置する端部にシリンダーの一部を形成する。プッシュロッド上のシリンダーの凹面は、円周の約60度の部位に環状溝を規定する。
【0044】
プッシュロッド250は図10に示されている。第1端部251は(図面に開示されていない)ピストンに連結されている。プッシュロッド250の凹面252は、ベアリングシェルセグメントの1つの凸面とネストされる。凹面252のいずれかの端部上の凹所256と同じものが、突起254のいずれかの側に形成される。凹所256は、図11で見ることができるように、クリップ238にスペースを許すため提供される。図11の中には、プッシュロッド250aと250bの部分がベアリングシェルセグメント232aと232b上に連結された状態で示されている。プッシュロッド250aと250bは、保持装置260を介して一緒に保持される。プッシュロッド250aと250bは、これらの端部の間の場所に添付されている2個のクリップ238の低い方のU形の部分の中にある一方の極ポジション中に開示されている。2本のプッシュロッドの突起部254は、このポジションの中で接触に近い状態になっている。プッシュロッド250aと250bは、他の極ポジションに向かって動くので、ベアリングシェルセグメントは、凹部面256の間では抑制されるが、浮遊することが許される。
【0045】
図10の中で例証されたプッシュロッドの具体化には、凹部256の間に突起254が含まれる。選択肢として、当該突起を存在させず、端部を凹部256と同じ部位に保つ。このような具体化では、ベアリング面の部分の出費で、容易に機械加工を施すことができる。ベアリングの表面積が重要なアプリケーションには、図10中の具体化あるいはこれと同等な他の具体化を使うことができる。他のアプリケーションには、突起を含まないより単純な形のものを使うことができる。
【0046】
図7−9に開示した具体化は4個のクリップ238を利用している。代わりの具体化では、図4または図4に示すように連結されたベアリングシェルセグメントの他の端部を使って、ベアリングシェルセグメントの一方の端にクリップが取り付けられている。もう1つの代わりの具体化では、1個のクリップがそのために用意された凹部を使って、ベアリングシェルセグメントの各端部に取り付けられている。更なるもう1つの具体化では、ベアリングシェルセグメントの一方の端部にたった1個がクリップが取り付けられている。
【0047】
図12中のジャーナル300には、そこに連結したベアリングシェルセグメント302aと302bがそこに連結して含まれている。プッシュロッド304aと304bは、ベアリングシェルセグメント302aと302bと一緒にネストされる。保持装置306はプッシュロッド304aおよび304bに添付される。ベアリングシェルセグメント302aと302bには、オイルをバックサイドに供給するため、オイル穴308が付けられている。プッシュロッド302aには、穴308を介してオイルを供給するオイルの通路が付いている。ジャーナル300と近接するオイル通路の端部では、その直径をより大きくし、中空のピン312が図12中で304aであるプッシュロッドの一方のオイル通路310の中に配置されている。ピン312を、ベアリングシェルセグメント302aの後ろ側のパイロット穴314と噛み合わせる。ベアリングシェルセグメント302bにもこのようなパイロット穴を構築して、一貫性のある部品を維持する。オイルが確実にピン312を通って通路310に流れるようにするため、ベアリングシェルセグメント302aの中に溝316を構築する。厳しく要求されなくても、このような溝316をベアリングシェルセグメント302bの中に再び構築する。
【0048】
図13には、組み立てられたベアリングシェルセグメント302aと302bが透視図を使って開示されている。ピン312は、パイロット穴314によって固定された状態に維持さているので、316の中まで移動する恐れはない。
【0049】
図3の構造になるように組み立てる方法を示すフローチャートが図14に開示されている。ブロック200の中で、ピン52が第1プッシュロッドのオリフィス54の中に圧入される。ブロック202の中で、第1および第2ベアリングシェスセグメントがジャーナルの上に配置される。ステップ201で、ベアリングシェルセグメントは一緒に締め付けられる。ステップ206で、第1および第2プッシュロッドが第1および第2ベアリングシェルセグメントの上に、第1ベアリングシェルセグメント中のパイロット穴50と噛み合うピン52と供に配置される。ステップ208で、2個ある保持装置の最初のものの丸みのある部分を第2プッシュロッド上の段部と噛み合わせる。ステップ210で、第1保持装置のチップの中にあるオリフィスを第1プッシュロッド中のオリフィスと1列に並ぶように整列させ、整列させた当該オリフィスの中にネジを取り付ける。同様に、ステップ212で、第2保持装置の丸い部分を第1プッシュロッドの段部と噛み合わせる。ステップ214で、第2保持装置中のオリフィスを第2プッシュロッド中のオリフィスと1列に並ぶように整列させ、ネジが整列させたオリフィスの中に取り付けられるよういにする。
【0050】
ベアリングシェルセグメントが両方供、プッシュロッドと一緒に浮遊することが許される具体化で、ピンがプッシュロッド200に圧入され、ピンがベアリングシェルセグメント中のオリフィスと噛み合わされる、図14中のフローチャートの部分、即ちブロック206は除去される。
【0051】
特定具体化に関する最善モードを明細に述べてきたが、この分野の技術に精通した人々は、以下の請求項の範囲に属する代替えデザインおよび具体化の存在を認める。様々な具体化を、利点を提供するか、1つまたはそれ以上の特徴に関して、他の具体化よりもっと好ましいものとして述べることができたが、この分野の技能を有する人が気づいているように、特別なアプリケーションやインプリメンテーションに依存するシステムの望まれた属性を達成するため、1つまたはそれ以上の特性について妥協されてもよい。これらの属性には、以下が限定することなく含まれる: コスト、強さ、耐久性、ライフサイクルコスト、市場性、外観、梱包、サイズ、有用性、重さ、製造能力、組み立ての容易さ等。1つまたはそれ以上の特性に関して、他の具体化あるいは従来技術の実施よりもっと強く望まれていないと特徴付けられるような具体化で、本書に述べたものは、公開特許の範囲の外に属するものではなく、特定の応用に対して望ましものであってもよい。
【0052】
様々な物理的パラメータ、寸法および量に付与された数値は概略値を示すだけのものである。従って、物理的パラメータ、寸法および量に割り当てられた数値より高いか低い値は、仕様中に相反する声明が含まれていない限り、発明の範囲に収まるものと想定される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下:
円筒形ジャーナル(70、300);
ジャーナル上に置かれた第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a);
ジャーナル上に置かれ、前述の第1ベアリングシェル(32a、81a、132a、232a、302a)に固定されたた第2ベアリングシェルセグメント(32b、81b、132b、232b、302b);
前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)の凸面(42a)と対をなす規定直径の凹面(40a)を含む第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a);および
前述の第2ベアリングシェルセグメントの凸面(42b)と対をなす規定直径の凸面(42b)を含む第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)、但し、当該第1ベアリングシェル(32a、81a、132a、232a、302a)と当該第2ベアリングシェル(32b、81b、132b、232b、302b)の凹面(42a、42b)は規定直径のものである
を含むジャーナルと連結ロッドのアセンブリー。
【請求項2】
以下:
当該第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)および前述の第1保持装置がジャーナル(70、300)を包囲するように、前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)に連結されるU形第1保持装置(36a、260、306);および
当該第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)および前述の第2保持装置がジャーナル(70、300)を包囲するように、前述の第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)に連結されるU形第2保持装置(36b、260、306)
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のアセンブリー。
【請求項3】
第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)は第1凸段部(37a)を含み;第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)は第2凸段部(37b)を含み;当該U形第1保持装置(36a、260、306)の凹面は前述の第2凸段部(37b)の上に位置し;更に、当該U形第2保持装置(36b、260、306)の凹面は前述の第1凸段部(37a)の上に位置することを特徴とする、請求項2に記載のアセンブリー。
【請求項4】
第1チップ内に第1オリフィス(46)並びに第2チップ内に第2オリフィス(46)をオリフィス軸と一緒に含む前述のU形第1保持装置(36a、260、306)および第2保持装置(36b、260、306)が、ジャーナル(70、300)の中央軸と平行で; 第1オリフィスと第2オリフィス(44)が、前述の凹面(40a)の第1端部の近くに位置する第1オリフィス(44)および前述の凸面(40b)の第2端部の近くに位置する第2オリフィス(44)を使って、第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)および第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)の中に各々規定されおり、プッシュロッド中の当該オリフィス(44)がジャーナル(70、300)の中央軸と平行で; アセンブリーには、当該第1および第2保持装置(36a、36b、260、306)の各々を経由して挿入されているピン(38)が更に含まれていることを特徴とする、但し、各ピン(38)は、関連するプッシュロッド中の関連オリフィス(44)の中にも挿入される請求項2に記載のアセンブリー。
【請求項5】
前述のピン(38)が、横方向に滑るのを防止するスナップリングを含むストレートピンの一種で、一方の端部に頭部を持ち、当該頭部から離れた部位の端部上にネジ部を持つピンであることを特徴とする、請求項4に記載のアセンブリー。
【請求項6】
以下:
円筒形ジャーナル(70,300);
ジャーナル上に配置して、一緒に締め付けた第1ベアリングセクション(32a、81a、132a、232a、302a)および第2ベアリングセクション(32b、81b、132b、232b、302b);
第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)の上に配置されたた第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a);および
前述の第2ベアリングシェルセグメント(32b、81b、132b、232b、302b)の上に配置されたた第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)
を含むジャーナルと連結ロッドのアセンブリー。
【請求項7】
以下:
前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)に連結した第1保持装置(36a、260、306);および
前述の第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)に連結した第2保持装置(36b、260、306)
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項8】
以下の規定:
前述の第1保持装置(36a、260、306)および第2保持装置(36b、260、306)がU形で;
前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)と第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)がジャーナル(70、300)に近接する当該プッシュロッドの端部に円筒の一部を形成するように改造され;
前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)と第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)に段部(37a、37b)が含まれ;
前述のU形第1保持装置(36a、260、306)の凹面が、当該第2プッシュロッドに設けた前述の段部(37b)に連結され;さらに
前述のU形第2保持装置(36b、260、306)の凹面が、当該第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)に設けた前述の段部(37a)に連結される
を更に含むことを特徴とする、請求項7に記載のアセンブリー。
【請求項9】
第1保持装置(36a、260、306)および第2保持装置(36b、260、306)は、U形保持装置の各チップの中に規定されたオリフィス(46)および前述のプッシュロッドの各々の中に規定されたオリフィス(44)を含み、これらの1つはシリンダーの各端部に位置し;オリフィス(44、46)はジャーナル(70、300)の中央軸と平行で;更に、前述の保持装置の当該オリフィス(46)は、前述のプッシュロッドの当該オリフィス(44)と一列になるように整列されていることを特徴とし、更に整列させたオリフィス(44、46)の組の各々を通して挿入されたピン(38)を含む、請求項8に記載のアセンブリー。
【請求項10】
プッシュロッド中の当該オリフィス(44)にはネジ山が付けられ、そのピン(38)はスクリューで、当該ピンのネジ山は、関連するプッシュロッドのネジ山と噛み合うことを特徴とする、請求項9に記載のアセンブリー。
【請求項11】
以下:
ジャーナル(70、300)の中央軸と垂直な軸を持つ第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)の凹面中のパイロット穴;
前述のパイロット穴(50、314)の中に配置され、当該第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)から外向きに延びるドエルピン(52、312);および
前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)中に配置され、ジャーナル(70、300)の中央軸と実質垂直な軸を持ち、前述のドエルピン(52、312)と噛み合うオリフィス(54)
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項12】
以下:
前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a)の1つの端部に近接する場所にある当該第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1および第2貫通穴オリフィス(76);
前述の第2ベアリングシェルセグメント(32b)の1つの端部に近接する場所にある当該第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1および第2ネジ付きオリフィス(74);
前述の第1貫通穴(76)を通して挿入され、前述の第1ネジ付きオリフィス(74)と噛み合う第1ネジ(72);および
前述の第1貫通穴(76)を通して挿入され、前述の第1ネジ付きオリフィス(74)と噛み合う第2ネジ(72)
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項13】
前述の第1ベアリングシェルセグメント(81a)および前述の第2ベアリングシェルセグメント(81b)には、前述の第1および第2ベアリングシェルセグメント(81a、81b)の各々の少なくとも1つの端部から円周状に延びるフィンガーが付いており;オリフィス(84)は、ジャーナル(70、300)の中央軸と平行な当該オリフィスの軸を使って前述のフィンガーの中に規定され、更に、前述の第1および第2ベアリングシェルセグメント(81a、81b)は網に絡ませてボックスジョイントを形成させ、更に以下;
網に絡ませたフィンガー中の当該オリフィス(84)を通して挿入されたドエルピン(82)を含むことを特徴とする
請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項14】
前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)はそれぞれ、前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)の当該第1および第2端部から実質60度の部位に、第1オイル穴(58、308)および第2オイル穴(58、308)を含み;前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)の内面は、当該第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)の前述の第1端部から当該第1オイル穴(58、308)に延びる第1環状オイル溝(56、302a)を含み; 更に、前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)の内面は、前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、302a)の当該第2端部から前述の第2オイル穴(58、308)に延びる第2環状オイル溝(56、316)を含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項15】
前述の第1および第2プッシュロッド(34a、134a、250a、304a、34b、134b、250b、304b)は各々、ジャーナル(70、300)に近接した部位の当該プッシュロッドの端部にシリンダーの一部を形成し、プッシュロッド上のシリンダーの凹面は円周上の約60度の部位に円周溝を形成することを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項16】
前述のベアリングシェルセグメントの外面は元来凸状で、前述の第1および第2ベアリングシェルセグメントが互いに締め合う場所に近い領域の中を除いて、ジャーナルから規定の距離だけ離れた場所に配置され、当該ベアリングシェルセグメントの少なくとも1つに外向きの突起(138)が含まれ、当該外向きの突起(138)には、前述の第1および第2プッシュロッド(250)の間にあるギャップを使ってインデックスが付けられることを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項17】
以下:
以下を条件とする、前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)に連結された第1保持装置(36a、260、306)および第2保持装置(36b、260、306):
前述の第1保持装置(36a、260、306)および第2保持装置(36b、260、306)はU形の形および予め規定した値の直径を持っており;
前述の第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)には、規定した直径を持つ面を形成する第1段部(37a)と第2段部(37b)が含まれ;
前述のU形第1保持装置(36a、260、306)の凸面は、当該第2プッシュロッドに設けた前述の第2段部(37b)に連結され;さらに
前述のU形第2保持装置(36b、260、306)の凹面が、当該第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)に設けた前述の第1段部(37a)に連結されるを更に含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項18】
以下:
前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の第1端部に近接する場所にある当該第1ベアリングシェルセグメントの中に規定された第1貫通穴オリフィス(234);
前述の第2ベアリングシェルセグメント(232b)の第1端部に近接する場所にある当該第2ベアリングシェルセグメントの中に規定された第2貫通穴オリフィス(234);
一方のチップの場所でオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第1U形クリップ(238);および
第1ボルトの場合、当該第1ボルト(240)を前述の第1クリップ(238)の一方の端で前述のオリフィスを貫通させ、第1貫通穴オリフィス(234)を貫通させ、前述の第2貫通穴オリフィス(236)を貫通させて、更に当該第1クリップ(238)のネジ部にネジ込む
を更に含むことを特徴とする、請求項6に記載のアセンブリー。
【請求項19】
以下:
前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の第2端部に近接する場所にある前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の中に規定された第3貫通穴オリフィス(234);
前述の第2ベアリングシェルセグメント(232b)の第2端部に近接する場所にある当該第2ベアリングシェルセグメント(232b)の中に規定された第4貫通穴オリフィス(234);
一方のチップの場所でオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第2U形クリップ(238);および
第1ボルトの場合、当該第1ボルト(240)を前述の第1クリップ(238)の一方の端で前述のオリフィスを貫通させ、第1貫通穴オリフィス(234)を貫通させ、前述の第2貫通穴オリフィス(236)を貫通させて、更に当該第1クリップ(238)のネジ部にネジ込む
を更に含むことを特徴とする、請求項18に記載のアセンブリー。
【請求項20】
以下:
前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の第1端部に近接する場所にある当該第1ベアリングシェルセグメント(232a)の中に規定された第1貫通穴オリフィス(234);
前述の第2ベアリングシェルセグメント(232b)の第1端部に近接する場所にある当該第2ベアリングシェルセグメント(232b)の中に規定された第6貫通穴オリフィス(234);
前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の第2端部に近接する場所にある前述の第1ベアリングシェルセグメント(232a)の中に規定された第7貫通穴オリフィス(234);
前述の第2ベアリングシェルセグメント(232b)の第2端部に近接する場所にある当該第2ベアリングシェルセグメント(232b)の中に規定された第8貫通穴オリフィス(234);
一方のチップの場所でオリフィスを規定し、他のチップの場所にネジ部を含む第3/第4U形クリップ(238);および
以下を条件とする第3および第4ボルト (240) :
第1ボルトの場合、当該第1ボルト(240)を前述の第3クリップ(238)の一方の端で前述のオリフィスを貫通させ、第5貫通穴オリフィス(234)を貫通させ、前述の第6貫通穴オリフィス(236)を貫通させて、更に当該第3クリップ(238)のネジ部にネジ込み;更に
当該第4ボルト(240)を前述の第4クリップ(238)の一方の端で前述のオリフィスを貫通させ、第7貫通穴オリフィス(23)を貫通させ、前述の第8貫通穴オリフィス(234)を貫通させて、更に当該第4クリップ(238)のネジ部にネジ込む
を更に含むことを特徴とする、請求項19に記載のアセンブリー。
【請求項21】
以下のステップ:
ベアリングシェルの第1セグメント(32a、81a、132a、232a、302a)および第3セグメント(32b、81b、132b、232b、302b)をジャーナル(70、300)上に配置するステップ;
前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、 81a、132a、232a、 302a)と第2ベアリングシェルセグメント(32b、 81b、132b、232b、302b)を一緒に締めるステップ;
第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)の上に第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)を配置するステップ;
前述の第2ベアリングシェルセグメント(32b、81b、132b、232b、302b)の上に第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)を配置するステップ;
ジャーナル(700、300)上の当該第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)の反対側に第1保持装置(36a、260、306)を配置するステップ;および
ジャーナル(70、300)上の当該第2プッシュロッド(34b、134b、250b、304b)の反対側に第2保持装置(36b、260、306)を配置するステップ
を含む、クランクシャフトのジャーナル上に2本の接続ロッドを組み立てる方法。
【請求項22】
以下のステップ:
当該第1および第2保持装置を当該第1および第2プッシュロッドと1列に並ぶよう整列させ;更にピン(38)を整列させたオリフィスの中に取り付けるステップを更に含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
以下のステップ:
前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a、304a)中のオリフィス(54)の中にピン(52、312)を取り付け、前述の第1プッシュロッド(34a、134a、250a。304a)と前述の第1ベアリングシェルセグメント(32a、81a、132a、232a、302a)の間に起こる相対的な動きを本質的に阻止するため、当該ピン(52、312)を当該第1ベアリングシェルセグメント中のパイロット穴 (50、314)と噛み合わせるステップを更に含むことを特徴とする、請求項21に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2012−220027(P2012−220027A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−84920(P2012−84920)
【出願日】平成24年4月3日(2012.4.3)
【出願人】(511225631)エコモータース インターナショナル インコーポレイテッド (10)
【Fターム(参考)】