説明

スイッチ装置及びこれを用いた入力装置

【課題】主に自動車内の、各種電子機器の制御等に用いられるスイッチ装置及びこれを用いた入力装置に関し、誤操作がなく操作の行い易いものを提供することを目的とする。
【解決手段】ケース11に上下動可能に装着された操作体12と、この操作体12の操作によって電気的接離を行う複数のプッシュスイッチ18の間に、複数のスイッチ接点22が形成されたメンブレンスイッチ21を配設することによって、操作体12を軽く押圧することでメンブレンスイッチ21の電気的接離が行われ、表示手段27等によって操作する操作体12の機能区分を判別できるため、どんな操作を行おうとしているのかが確認でき、誤操作がなく操作の行い易いスイッチ装置25、及びこれを用いた入力装置を得ることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に自動車内の、各種電子機器の制御等に用いられるスイッチ装置、及びこれを用いた入力装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、自動車において、ステアリングホイール近傍に所謂ステアリングスイッチを装着し、ハンドルを握ったまま指でこのスイッチを操作して、オーディオ機器やエアコン等の電子機器を制御することが広く行われており、誤操作がなく操作し易いものが求められている。
【0003】
このような従来のスイッチ装置や入力装置について、図6を用いて説明する。
【0004】
図6は従来の入力装置の平面図であり、同図において、1は絶縁樹脂製のケース、2は同じく絶縁樹脂製の複数の操作体で、ケース1上面には複数の開口孔(図示せず)が形成されると共に、この開口孔から操作体2Aや2B上端が上下動可能に突出している。
【0005】
そして、このケース1内には、操作体2Aや2Bの操作によって電気的接離を行う複数のプッシュスイッチ(図示せず)が収納されて、スイッチ装置3が構成されている。
【0006】
また、4はステアリングホイール、5はこの中央のエアーバック等を内蔵したパッドで、ステアリングホイール4とパッド5の間に設けられた左右のスポーク6には、ステアリングホイール4近傍にスイッチ装置3が装着されている。
【0007】
さらに、このスイッチ装置3のプッシュスイッチが、マイコン等の電子部品によって形成された制御手段(図示せず)に接続され、操作体2Aや2Bの操作によるプッシュスイッチの電気的接離に応じて、制御手段が車両の電子機器、例えば、オーディオ機器やエアコン等を制御するようにして入力装置が構成されている。
【0008】
以上の構成において、ステアリングホイール4を握りながら親指を伸ばし、例えば、左側のスイッチ装置3の、上面に「∧」が表示された操作体2Aを押圧操作すると、この下面のプッシュスイッチの電気的接離が行われ、これに応じて制御手段が機器の制御を行い、例えば、オーディオ機器の音量が大きくなる。
【0009】
また、この操作体2A下方の、上面に「∨」が表示された操作体2Bを押圧操作すると、操作体2B下面のプッシュスイッチの電気的接離が行われ、例えば、オーディオ機器の音量が小さくなる。
【0010】
同様に、右側のスイッチ装置3の「+」や「−」が上面に表示された操作体2Cや2Dを押圧操作すると、これらの下面のプッシュスイッチの電気的接離が行われ、例えば、エアコンの温度設定が上下し、車室内の温度調整が行われる。
【0011】
つまり、ステアリングホイール4近傍にスイッチ装置3を装着し、ステアリングホイール4から手を離すことなく、例えば親指のみを伸ばし、複数の操作体2のいずれかを操作して車両内の機器を制御することによって、特に運転中の機器の操作が容易に行えるように構成されているものであった。
【0012】
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
【特許文献1】特開2001−246994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記従来のスイッチ装置及びこれを用いた入力装置においては、スイッチ装置3がステアリングホイール4近傍に装着されてはいるものの、複数の操作体2を操作する際、それが何の機器のどんな操作を行う操作体2であるのかを、つまり各々の操作体の機能区分を、操作体上面の表示を見て、目視によって確認する必要があるため、操作しづらく、また、誤操作も生じ易いという課題があった。
【0014】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、誤操作がなく操作の行い易いスイッチ装置、及びこれを用いた入力装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上記目的を達成するために本発明は、以下の構成を有するものである。
【0016】
本発明の請求項1に記載の発明は、ケースに上下動可能に装着された操作体と、この操作体の操作によって電気的接離を行う複数のプッシュスイッチの間に、複数のスイッチ接点が形成されたメンブレンスイッチを配設してスイッチ装置を構成したものであり、操作体を軽く押圧することで各プッシュスイッチに対応したメンブレンスイッチの電気的接離が行われ、表示手段等によって操作する操作体の機能区分を判別できるため、どんな操作を行おうとしているのかが確認でき、誤操作がなく操作の行い易いスイッチ装置を得ることができるという作用を有する。
【0017】
請求項2記載の発明は、請求項1の発明において、メンブレンスイッチの複数のスイッチ接点近傍にスリット部や孔部を形成、あるいは複数のスイッチ接点を桟部で連結したものであり、例えば、上下左右に並んで配列された複数のスイッチ接点の近傍にスリット部や孔部を形成、あるいは、略円形状に配置された複数のスイッチ接点やその中心に配置したスイッチ接点を桟部で連結することによって、隣接するスイッチ接点同士の干渉が少なくなるため、押圧操作されたスイッチ接点の電気的接離が確実に行われると共に、対応するプッシュスイッチの電気的接離も確実なものにすることができる。
【0018】
請求項3に記載の発明は、請求項1記載のスイッチ装置を、車両のステアリングホイール近傍に装着すると共に、このメンブレンスイッチのスイッチ接点を制御手段に接続し、操作体の操作によるスイッチ接点の電気的接離に応じて、制御手段が操作体の機能区分を表示手段に表示するようにして入力装置を構成したものであり、誤操作がなく操作の行い易い入力装置を実現することができるという作用を有する。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本発明によれば、誤操作がなく、操作の容易なスイッチ装置、及びこれを用いた入力装置を実現することができるという有利な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。
【0021】
なお、背景技術の項で説明した構成と同一構成の部分には同一符号を付して、詳細な説明を簡略化する。
【0022】
(実施の形態)
図1は本発明の一実施の形態によるスイッチ装置の断面図、図2は同分解斜視図であり、同図において、11はABSやポリアセタール等の絶縁樹脂製で略箱状のケース、12はポリカーボネートやアクリル、ABS等の絶縁樹脂製の複数の操作体で、ケース11上面には複数の開口孔11Aが形成されると共に、この開口孔11Aから操作体12Aや12B上端が上下動可能に突出している。
【0023】
そして、この複数の操作体12は、白色や乳白色等の明色の透光部13と、この上面と側面を覆う黒色等の暗色の不透光部14から形成されると共に、各々の上面には透光部13が不透光部14から露出した、「∧」や「∨」「+」「−」等の表示部16が形成されている。
【0024】
また、これら複数の操作体12はシリコンゴムやエラストマー等の光透過性のベース部15によって連結されると共に、このベース部15の外周がケース11下面に密着され、操作体12外周と開口孔11Aとの隙間からの、塵埃や水等のケース11内への侵入を防止するようになっている。
【0025】
なお、このような操作体12の製作方法としては、成形した透光部13の上面と側面に塗装等によって不透光部14を形成した後、レーザ加工等によって不透光部14を除いて表示部16を形成する方法や、或いは、色の異なる絶縁樹脂を順次重ねて成形する、所謂、二色成形等の方法等がある。
【0026】
そして、17は上下面に複数の配線パターン(図示せず)が形成された絶縁樹脂製の配線基板で、この配線基板17上面の各々の操作体12下方には、押釦18Aが上方へ突出した複数のプッシュスイッチ18や、LED等の複数の発光素子19が実装されている。
【0027】
また、20はポリカーボネートやアクリル等の絶縁樹脂製で透明または光透過性の複数の押圧体で、アーム状の桟部20Aによって数個ずつ連結されて、各々の操作体12下面に配設されると共に、下面に突出した押圧部20Bが各々のプッシュスイッチ18の押釦18Aに当接している。
【0028】
さらに、21は操作体12と押圧体20の間に配設されたメンブレンスイッチで、ポリイミドやポリエチレンテレフタレート等の可撓性の上シート21Aと下シート21Bが、スペーサ21Cによって貼り合せられると共に、各々の操作体12下面に突出形成された突起部13A下方には、上シート21A下面のカーボンや銀等の可動接点と下シート21B上面の固定接点が、所定の間隙を空けて対向して、複数のスイッチ接点22が上下左右に配置されて形成されている。
【0029】
また、これらの複数のスイッチ接点22の近傍には、スリット部21Eや孔部21Fが形成され、所定のスイッチ接点22を押圧操作した際に、隣接するスイッチ接点22や他の部分による干渉がなく、上シート21Aが確実に撓み、可動接点と固定接点の安定した電気的接離が行えるようになっている。
【0030】
なお、スイッチ接点22の上シート21A上面を押圧して、可動接点を下シート21Bの固定接点に当接させる際の押圧荷重は、プッシュスイッチ18の押釦18Aを押圧して、内部接点の電気的接離が行われる押圧荷重よりも小さいものとなっている。
【0031】
そして、メンブレンスイッチ21の各々の発光素子19上方には、複数の透孔21Dが設けられると共に、スイッチ接点22がコネクタ23を介して、配線基板17の配線パターンに接続され、この配線基板17がねじ24によってケース11下面に固着されて、スイッチ装置25が構成されている。
【0032】
また、このように構成されたスイッチ装置25は、図3の入力装置の平面図に示すように、ステアリングホイール4とこの中央のエアーバッグ等を内蔵したパッド5の間の、左右のスポーク6のステアリングホイール4近傍に、操作体12を上面に突出させて装着される。
【0033】
さらに、このスイッチ装置25の複数のプッシュスイッチ18やメンブレンスイッチ21のスイッチ接点22、発光素子19が配線基板17の配線パターンを介して、図4のブロック回路図に示すように、マイコン等の電子部品によって形成された制御手段26に接続されると共に、制御手段26には車室内前方に装着されたディスプレイ等の表示手段27が接続される。
【0034】
そして、操作体12Aや12Bの押圧操作によるメンブレンスイッチ21のスイッチ接点22や、プッシュスイッチ18の電気的接離に応じて、制御手段26が車両の電子機器、例えば、オーディオ機器やエアコン等を制御するようにして入力装置が構成されている。
【0035】
以上の構成において、ステアリングホイール4を握りながら親指を伸ばして、例えば、図3に示した左側のスイッチ装置25の、上面に「∧」が表示された操作体12Aを軽く押圧操作すると、この下面の突起部13Aが下方へ移動して、図1に示したように、この下方に配設された上シート21A上面を押圧するため、上シート21Aが撓んで下面の可動接点が下シート21B上面の固定接点に接触し、操作体12A下方のメンブレンスイッチ21のスイッチ接点22の電気的接離が行われる。
【0036】
そして、このスイッチ接点22の電気的接離を制御手段26が検出して、前方のディスプレイ等の表示手段27に、例えば、「オーディオ音量∧」といった、何の機器のどんな操作を行っているかを示す、操作体12Aの機能区分が表示される。
【0037】
この時、それが意図したものである場合には、操作体12Aに指を当てたままでさらに押圧操作すると、突起部13Aによってメンブレンスイッチ21のスイッチ接点22を介して押圧体20が押圧されて下方へ移動し、押圧部20Bがこの下方のプッシュスイッチ18の押釦18Aを押圧して、プッシュスイッチ18の電気的接離が行われる。
【0038】
なお、この時、スイッチ接点22の近傍にはスリット部21Eや孔部21Fが形成されているため、隣接する他のスイッチ接点22や上下シートの干渉をうけることなく、押圧操作されたスイッチ接点22近傍のみが下方へ撓み、押圧体20を押圧して、プッシュスイッチ18の押釦18Aが確実に押圧操作される。
【0039】
そして、このプッシュスイッチ18の電気的接離に応じて、制御手段26が機器の制御を行い、例えば、オーディオ機器の音量が大きくなる。
【0040】
また、この操作体12A下方の、「∨」が表示された操作体12Bを軽く押圧すると、操作体12B下方のスイッチ接点22の電気的接離が行われ、これを制御手段26が検出して、表示手段27に、例えば、「オーディオ音量∨」といった、操作体12Bの機能区分が表示される。
【0041】
そして、それが意図したものである場合には、操作体12Bをそのままさらに押圧操作すると、この下方のプッシュスイッチ18の電気的接離が行われ、例えば、オーディオ機器の音量が小さくなる。
【0042】
同様に、右側のスイッチ装置25の「+」や「−」が表示された操作体12Cや12Dを軽く押圧すると、表示手段27に、「エアコン温度+」や「エアコン温度−」といった機能区分が表示され、そのままさらに押圧操作すると、これらの下面のプッシュスイッチ18の電気的接離が行われ、例えば、エアコンの温度設定が上下し、車室内の温度調整が行われる。
【0043】
なお、この時、例えば操作体12Aを操作しようとして、誤って操作体12Bを押圧した場合には、意図したものとは異なる機能区分が表示手段27に表示されるため、誤った操作を行おうとしていることが判るようになっている。
【0044】
つまり、いずれかの操作体12に指を触れ軽く押圧すると、その操作体12とプッシュスイッチ18の間に配設された、メンブレンスイッチ21のスイッチ接点22の電気的接離が行われ、これによって、その操作体12の機能区分が表示手段27に表示されるため、操作の都度、操作しようとする操作体12の機能区分が確認できるように構成されている。
【0045】
従って、いちいち各々の操作体12上面の表示を目視によって確認しなくとも、視線は前方に向けたままで任意の操作体12を軽く押圧すると、車室内前方に装着されたディスプレイ等の表示手段27によって、どんな操作を行う操作体12を操作しようとしているのかが確認できるため、特に運転中の機器の操作を、誤操作がなく容易に行うことが可能なようになっている。
【0046】
また、夜間等、周囲が暗い場合には、所定のスイッチ(図示せず)を操作すると、発光素子19が発光し、この光が押圧体20やメンブレンスイッチ21の透孔21Dを通って、操作体12の透光部13を照光し、表示部16が照光されることによって、周囲が暗い場合でも、各々の操作体12の位置や表示が判り易くなるように構成されている。
【0047】
なお、このように全ての操作体12の表示部16を照光するほか、いずれかの操作体12が軽く押圧された際、このメンブレンスイッチ21のスイッチ接点22の電気的接離を制御手段26が検出し、押圧された箇所の発光素子19のみを発光させて、この操作体12のみを照光させるようにすれば、上記の表示手段27による機能区分の表示に加え、操作しようとする操作体12の確認を、さらに判り易くすることができる。
【0048】
このように本実施の形態によれば、ケース11に上下動可能に装着された複数の操作体12と、この操作体12の操作によって電気的接離を行う複数のプッシュスイッチ18の間に、複数のスイッチ接点22が形成されたメンブレンスイッチ21を配設すると共に、このスイッチ接点22の電気的接離に応じて、制御手段26が操作体12の機能区分を表示手段27に表示することによって、操作体12を軽く押圧することで各プッシュスイッチ18に対応したメンブレンスイッチ21の電気的接離が行われ、表示手段27等によって操作する操作体12の機能区分を判別できるため、どんな操作を行おうとしているのかが確認でき、誤操作がなく操作の行い易いスイッチ装置25、及びこれを用いた入力装置を得ることができるものである。
【0049】
また、メンブレンスイッチ21の複数のスイッチ接点22近傍にスリット部21Eや孔部21Fを形成することによって、隣接するスイッチ接点22同士の干渉が少なくなるため、押圧操作されたスイッチ接点22の電気的接離が確実に行われると共に、対応するプッシュスイッチ18の電気的接離も確実なものとすることができる。
【0050】
なお、以上の説明では、複数の操作体12が上下左右に並んで配列され、これらを押圧操作することによって、下方のメンブレンスイッチ21やプッシュスイッチ18が電気的接離を行う構成について説明したが、例えば、図5の分解斜視図に示すように、一つの略円盤状の操作体32を押圧操作する構成としても、本発明の実施は可能である。
【0051】
つまり、同図において、ケース31の開口孔31Aからは、略円盤状でシリコンゴムやエラストマー等の弾性材料製の操作体32の上面が突出すると共に、略円筒状の保持体41内側のガイド孔41Aに上下動可能に挿通された押圧体40との間には、メンブレンスイッチ42が配設されている。
【0052】
そして、このメンブレンスイッチ42の操作体32下方には、略円形状に配置された複数のスイッチ接点42Aと、この略中心に配置されたスイッチ接点42Bが形成されると共に、複数のスイッチ接点42Aは桟部42Cによって略リング状に連結され、中央のスイッチ接点42Bは桟部42Dによって外周に連結されている。
【0053】
なお、メンブレンスイッチ42のつなぎ桟部42Cや42Dはスイッチ接点42Aや42B部分の外形より小さい幅となっていると共に、略円形状に配置されたスイッチ接点42Aは略リング上のつなぎ桟部42Cの内側または外側に突出して配設されている。
【0054】
すなわち、略円形状に配置された複数のスイッチ接点42Aやその中心に配置したスイッチ接点42Bが桟部42Cや42Dで連結され、隣接するスイッチ接点同士の干渉が少なくなって、押圧操作されたスイッチ接点42Aや42Bの電気的接離が確実に行われるようになっている。
【0055】
また、各押圧体40下面に対向したプッシュスイッチ18や発光素子19が実装された配線基板37が接続基板39によって、メンブレンスイッチ42が接続部42Eを介して配線基板38に各々接続されると共に、ねじ44によって配線基板37や保持体41、操作体32がケース31に固定され、ケース31下面に配線基板38が装着されてスイッチ装置45が構成されている。
【0056】
そして、操作体32上面の例えば、外周の表示部32Aや中央部等を軽く押圧操作すると、この下方のメンブレンスイッチ42の電気的接離が行われ、さらに押圧操作すると、この下方のプッシュスイッチ18の電気的接離が行われるようになっている。
【0057】
なお、以上の説明では、車両内の機器の操作用スイッチとして、単品のプッシュスイッチ18を用いた構成として説明したが、配線基板17や37上面に固定接点を形成し、この上方に略ドーム状で導電金属製の可動接点を載置したものや、或いは、下面に可動接点が形成された略ドーム状の可撓性のゴム接点を用いたもの等、様々なプッシュスイッチを用いても本発明の実施は可能である。
【0058】
また、以上の説明では、メンブレンスイッチ21や42には発光素子19の光を通す透孔21D等を設け、押圧体20や40は光透過性のものとして説明したが、これらの構成部品すべてに透孔を設けたり、或いは、すべてを光透過性のもので形成したりしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0059】
本発明によるスイッチ装置及びこれを用いた入力装置は、誤操作がなく操作の行い易いものを実現でき、主に自動車の各種電子機器の制御用として有用である。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明の一実施の形態によるスイッチ装置の断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同入力装置の平面図
【図4】同ブロック回路図
【図5】同他の実施の形態によるスイッチ装置の分解斜視図
【図6】従来の入力装置の平面図
【符号の説明】
【0061】
4 ステアリングホイール
5 パッド
6 スポーク
11、31 ケース
11A、31A 開口孔
12、12A、12B、12C、12D、32 操作体
13 透光部
13A 突起部
14 不透光部
15 ベース部
16、32A 表示部
17、37、38 配線基板
18 プッシュスイッチ
18A 押釦
19 発光素子
20、40 押圧体
20A 桟部
20B 押圧部
21、42 メンブレンスイッチ
21A 上シート
21B 下シート
21C スペーサ
21D 透孔
21E スリット部
21F 孔部
22、42A、42B スイッチ接点
23 コネクタ
24、44 ねじ
25、45 スイッチ装置
26 制御手段
27 表示手段
39 接続基板
41 保持体
41A ガイド孔
42C、42D つなぎ桟部
42E 接続部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上面に開口孔が形成された略箱状のケースと、このケースの開口孔内に上下動可能に装着された操作体と、上記ケース内に収納され上記操作体の操作によって電気的接離を行う複数のプッシュスイッチからなり、上記操作体と上記プッシュスイッチの間に、複数のスイッチ接点が形成されたメンブレンスイッチを配設したスイッチ装置。
【請求項2】
メンブレンスイッチのスイッチ接点近傍にスリット部や孔部を形成、あるいは、複数のスイッチ接点を桟部で連結した請求項1記載のスイッチ装置。
【請求項3】
請求項1記載のスイッチ装置を、車両のステアリングホイール近傍に装着すると共に、このメンブレンスイッチのスイッチ接点を制御手段に接続し、操作体の操作による上記スイッチ接点の電気的接離に応じて、上記制御手段が上記操作体の機能区分を表示手段に表示する入力装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2008−103128(P2008−103128A)
【公開日】平成20年5月1日(2008.5.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−283353(P2006−283353)
【出願日】平成18年10月18日(2006.10.18)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】