スイッチ装置
【課題】製造コストが安く、故障が発生しにくいスイッチ装置を提供する。
【解決手段】先端部4cをケース2外部方向に向け、又部4aをケース2内部方向に向けて配置され前記又部4aからY字をなすように枝部4b、4bが延びるゴム弾性体4の前記又部4aをプリント基板1に係止させ、前記枝部4b、4bの対向する内面に導体板4f、4fを付設し、前記プリント基板1に接点パターン1a、1aを設け、前記弾性体4のケース2の挿通穴2aから突出する先端部4cを弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体4の枝部4b、4bを閉じる方向に変形させ、前記導体板4f、4fが前記プリント基板1の接点パターン1a、1aを導通させるように構成した。
【解決手段】先端部4cをケース2外部方向に向け、又部4aをケース2内部方向に向けて配置され前記又部4aからY字をなすように枝部4b、4bが延びるゴム弾性体4の前記又部4aをプリント基板1に係止させ、前記枝部4b、4bの対向する内面に導体板4f、4fを付設し、前記プリント基板1に接点パターン1a、1aを設け、前記弾性体4のケース2の挿通穴2aから突出する先端部4cを弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体4の枝部4b、4bを閉じる方向に変形させ、前記導体板4f、4fが前記プリント基板1の接点パターン1a、1aを導通させるように構成した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はスイッチ装置に係わり、特に、携帯型無線機に好適なスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯型の無線機の例を図13に示す。この無線機では、ケース2の正面側に操作用のキー20、20…が配置され、ケース2の側面側に操作用のサイドキー21が配置されている。操作用のキー20、20…と操作用のサイドキー21では、押す方向が異なる。すなわち、操作用のキー20、20…ケース2の正面と直交方向に押され、操作用のサイドキー21はケース2の側面と直交方向に押される。
【0003】
図14にこのような無線機に用いられるスイッチ装置の例を示す。図に示す1はケース2内にケース2の正面と平行方向に配置されるプリント基板であり、上面に接点パターン1a、1a…が配置され、また、マイクロスイロッチ22が実装されている。
【0004】
夫々の接点パターン1a、1a…の上には導体膜が付設された椀形部を有するゴム弾性シートが配置され、操作用のキー20、20…のいずれかを押すことにより対応する接点パターン1aが導通する。
【0005】
図15により、マイクロスイロッチ22を作動させる状態を説明する。図に示すサイドキー21はケース2の側面に突出自在に支持され、図示していないばねとストッパにより自然状態で図15(a)に示すように突出位置に位置してマイクロスイロッチ22の作動子22aから離れている。
【0006】
図15(b)に示すようにサイドキー21を指でばねの弾力に抗して矢印方向に押し込むと、サイドキー21がマイクロスイロッチ22の作動子22aを押してマイクロスイロッチ22が作動する。なお、マイクロスイロッチ22の作動子22aによりサイドキー21を突出状態に付勢してもよい。
【0007】
図16および図17に示す従来の無線機に用いられスイッチ装置の他の例では、ケース内にプリント基板1がケースの正面と平行方向に配置され、プリント基板の上面に上記例と同様の接点パターン1a、1a…が配置されており、また、コネクタ24が実装されている。
【0008】
この例では、プリント基板1の他に、ケースの側面と平行方向に配置されるサブプリント基板23が用いられる。サブプリント基板23には接点パターン23aが設けられており、図15に示すようなサイドキー21で接点パターン23aが導通される。プリント基板1およびサブプリント基板23に夫々実装されたコネクタ24、24はフラットケーブル25で接続される。
【0009】
実開平5−94924号公報に提案されたプッシュツマミの構造では、パネル1のプリント基板6と垂直な面に設けられたプッシュつまみ2によりプリント基板6に実装されたプッシュスイッチ5が作動される。
【特許文献1】実開平5−94924号公報、段落0018〜0019、図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した図14〜図15に示す従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたプリント基板に、さらに、マイクロスイッチを実装しなければならず、部品点数および組み立や工数が増大して製造コストが高くなるという問題があった。また、マイクロスイッチやその作動機構の故障が発生するという問題があった。
【0011】
上記した図16〜図17に示す従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたメインのプリント基板の他に、さらに、サブプリント基板や、コネクタおよびフラットケーブルを使用するため、部品点数および組み立て工数で増大して製造コストが高くなるという問題があった。
【0012】
上記した実開平5−94924号公報に開示された従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたプリント基板に、さらに、マイクロスイッチを実装しなければならず、部品点数および組み立て工数で増大して製造コストが高くなるという問題があった。また、マイクロスイッチやその作動機構の故障が発生するという問題があった。
【0013】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストが安く、故障が発生しにくいスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明のスイッチ装置は、先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びるゴム弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体のケースの挿通穴から突出する先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体の枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したものである。
【0015】
また、前記スイッチ装置において、前記弾性体の又部近傍に突起を設け、前記プリント基板に凹みを設け、前記突起が凹みと嵌合することにより前記弾性体がプリント基板に対して位置決めされるものである。
【0016】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体を挿通させる前記ケースの挿通穴の内面にリブを設け、前記リブが前記弾性体に圧接することにより防水機能を持たせたものである。
【0017】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体の先端部に樹脂または金属で作られたキャップを嵌合させ、前記キャップをケースを挿通させてケース外部に突出させたものである。
【0018】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体のケース外部から内部まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起がケース内部位置となるまで押し込んで前記突起をケースで係止することにより前記弾性体が前記接点パターンを導通状態にホールドするように構成したものである。
【0019】
また、同各スイッチ装置において、前記弾性体のケース外部からケースの挿通穴の内面と当接する位置まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起が前記ケースの挿通穴の内面に圧接されるまで押し込んで前記前記接点パターンを導通状態とすることによりスイッチ動作の感触を良好とするものである。
【0020】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体に前記プリント基板の縁を囲むように穴を設け、前記弾性体先端部のプリント基板に対する上面側または下面側のみを押すことにより前記枝部のプリント基板の上面側または下面側のみが前記接点パターンが導通されるように動作するものである。
【0021】
また、同各スイッチ装置において、前記プリント基板の縁を囲む穴のプリント基板と反対側にさらにプリント基板の延長方向に延びる穴を設けたものである。
【0022】
また、前記各スイッチ装置において、前記プリント基板の縁に凹みを設け、前記凹みが前記弾性体と嵌合することににより前記弾性体が位置決めされるものである。
【0023】
また、この発明のスイッチ装置は、先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びる空間を囲む板状ばね弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設しまたは凸部を設け、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体の先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板または凸部が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したものである。
【発明の効果】
【0024】
この発明のスイッチ装置によれば、ケースの上面および側面に設けたキーにより操作が可能であり、しかも、製造コストが安く、故障が発生しにくい
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。
【実施例1】
【0026】
図1はこの発明の実施例1である無線機のスイッチ装置を示す断面図、図2は同スイッチ装置を示す回路図である。なお、無線機のケースとして図13で説明した従来の無線機のケース2が設けられ、操作用キーがケース2の前面と側面に配置される。
【0027】
この例ではケース2の側面に配置される操作用キーとして図1に示すゴム弾性体4が用いられる。プリント基板1にはケース2の前面に配置された操作用キーで導通される接点パターンの他に、上下面に別の接点パターン1a、1aが設けられており、ケース2にねじ3で締着されている。
【0028】
ゴム弾性体4の先端部4cはケース2の挿通穴2aから外部に突出してサイドキーとなっている。ゴム弾性体4の又部4aはプリント基板1の縁に当接し、図における左方向に移動しないように支持されている。
【0029】
ゴム弾性体4の又部4aからY字をなすように枝部4b、4bが延びその内側の面に導体板4f、4fが付設されている。ゴム弾性体4に設けられた突起4d、4dはケース2の挿通穴2aの内側の縁に係止されて、ゴム弾性体4が図における右方向に移動しないように支持されている。ゴム弾性体4のプリント基板1の縁の近傍には穴4eが設けられている。
【0030】
ゴム弾性体4の先端部4cをゴム弾性体の弾力に抗して押すと、上側の枝部4bはプリント基板1の上側の縁が支点となり、上側の枝部4bは図における矢印A方向に移動し、枝部4bの先端は図における矢印B方向に回動して、導体板4fはプリント基板上面の接点パターン1aを導通させる。同様に下側の枝部4bはプリント基板1の下側の接点パターン1aを導通させる。
【0031】
ゴム弾性体4の穴4eは上記の枝部4b、4bの回動動作が容易に行われるように作用する。図2に示すようにプリント基板1の上下面に設けられた接点パターン1a、1aはゴム弾性体4の導体板4f、4fにより同時に導通される。
【実施例2】
【0032】
図3はこの発明の実施例2であるスイッチ装置の部材を示す断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、樹脂で作られた枠形状の板状ばね弾性体5が用いられる。板状ばね弾性体5は、又部、枝部5b、先端部5cおよび導体板5fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0033】
板状ばね弾性体5が樹脂であると導体板fを直接樹脂に貼着することができるが、板状ばね弾性体5を金属で作る場合は、板状ばね弾性体5に絶縁膜を被覆してその上に導体板を貼着すればよい。実施例2では材料の軽量化およびコスト削減が図れる。
【実施例3】
【0034】
図4(a)はこの発明の実施例3であるスイッチ装置の部材を示す部分断面図、図4(b)は図4(a)におけるA部を示す部分斜視図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体6が用いられる。ゴム弾性体6は、又部6a、枝部6b、穴6eおよび導体板6fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0035】
この例では、ゴム弾性体6の又部6aの近傍に突起6d、6dが形成されており、突起6d、6dをプリント基板1に設けた凹み1bと嵌合させることにより、ゴム弾性体6のプリント基板1への位置決めが行われ、組立て工数を削減することができる。
【実施例4】
【0036】
図5(a)はこの発明の実施例4であるスイッチ装置を示す部分断面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す拡大断面図である。この例では、実施例1と同じゴム弾性体4が用いられている。そして、ケース2の挿通穴2aの内面にリブ2b、2b…が形成されている。リブ2b、2b…はゴム弾性体4に圧接され、挿通穴2aから水がケース2の中に入ることを防止する。
【実施例5】
【0037】
図6はこの発明の実施例5であるスイッチ装置を示す部分断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体7が用いられる。ゴム弾性体7は、又部7a、枝部7b、先端部7c、突起7d、穴7eおよび導体板7fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0038】
この例では、ゴム弾性体7の先端部7cにキャップ8が嵌着されており、キャップ8がケース2から突出したサイドキーとなっている。キャップ8は金属や樹脂で作ることができ、操作感や製品の品位を高めることができる。
【実施例6】
【0039】
図7(a)はこの発明の実施例6であるスイッチ装置を示す部分断面図、図7(b)は図7(a)におけるA部を示す拡大断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体9が用いられる。ゴム弾性体9は、又部9a、枝部9b、導体板9fおよび穴9eを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0040】
この例では、ゴム弾性体のケース内部の突起(図示を省略している)の他に自然状態でケース2外部に存在する突起9gが設けられている。ゴム弾性体9を押し込むと、突起9gはケース2の内部まで入り込み、ケース2に係止される。そして、ゴム弾性体9から手を離してもゴム弾性体9はその位置にホールドされる。ホールド状態からゴム弾性体9を引張り出してホールドを解除するが、この例のスイッチ装置は機器の状態を設定するために用いることができる。
【実施例7】
【0041】
図8はこの発明の実施例7であるスイッチ装置を示す部分分解斜視図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4と同じゴム弾性体が用いられる。このスイッチ装置は実施例1と同様の機能が得られるが、さらに、ゴム弾性体4をプリント基板1に設けた凹み1cと嵌合させることにより、ゴム弾性体4のプリント基板1への位置決めが行われ、組立て工数を削減することができる。
【実施例8】
【0042】
図9はこの発明の実施例8であるスイッチ装置を示す部分断面図、図10は同スイッチ装置の作用を説明するための部分断面図である。この例で用いられるゴム弾性体10は実施例1のゴム弾性体4と類似の又部10a、枝部10b、先端部10c、突起10d、穴10e、導体板10fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と類似の機能を有するが、先端部10cには上下に2つの突起が設けられている。
【0043】
そして、図10に示すように、先端部10cの上側の突起を矢印A方向に押すと、先端部10cの上側の部分が矢印B方向に移動し、上側の枝部10bが矢印C方向に移動する。この結果、上側の枝部10bの方が下側の枝部10bより大きく回動してフリント基板1の上面の接点パターン1aのみが導通される。
【0044】
同様に先端部10cの下側の突起を押すと、フリント基板1の下面の接点パターン1aのみが導通される。従って、この例では1つのゴム弾性体10により2つの接点パターンを別々に導通させることができる。
【実施例9】
【0045】
図11は、この発明の実施例9であるスイッチ装置を示す部分断面図である。この例で用いられるゴム弾性体11と同様の又部11a、枝部11b、先端部11c、突起11d、穴11e、導体板11fを備えており、実施例8と同様の機能が得られる。
【0046】
そして、穴11eの近傍から先端部11cの軸方向に延びる穴11gが設けられているため、先端部11cの上側または下側の動きが下側または上側に伝わりにくくなり、確実にプリント基板の上面の接点パターン1aまたは上側または下面の接点パターン1aのみを導通させることができる。
【実施例10】
【0047】
図12(a)はこの発明の実施例10であるスイッチ装置を示す部分断面図、図12(b)は図12(a)におけるA部を示す部分拡大断面図、図12(c)は同A部の他の状態を示す部分拡大断面図である。この例では実施例7のゴム弾性体9と同様の形状のゴム弾性体が用いられる。
【0048】
しかしながら自然状態で図12(b)に示すようにケース外部に存在する突起9gは、ゴム弾性体9を押し込んだときにケース2の挿通穴2aの内壁に圧接された位置まで入り込む。ゴム弾性体9から手を離すと、ゴム弾性体9の先端部はゴム弾性体9の弾力により、ケース2の挿通穴2aの内壁と突起9gとの摩擦力に抗して押し出され、ゴム弾性体9が押し込まれた位置にホールドされることはないが、ゴム弾性体9を押し込むときのクリック感覚が得られる。
【0049】
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、携帯電話機等他の携帯用電子機器にこの発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の実施例1であるスイッチ装置を示す断面図である。
【図2】同スイッチ装置を示す回路図である。
【図3】この発明の実施例2であるスイッチ装置の部材を示す断面図である。
【図4】図4(a)はこの発明の実施例3であるスイッチ装置の部材を示す部分断面図、図4(b)は図4(a)におけるA部を示す部分斜視図である。
【図5】図5(a)はこの発明の実施例4であるスイッチ装置を示す部分断面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す拡大断面図である。
【図6】この発明の実施例5であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図7】図7(a)はこの発明の実施例6であるスイッチ装置を示す部分断面図、図7(b)は図7(a)におけるA部を示す拡大断面図である。
【図8】この発明の実施例7であるスイッチ装置を示す部分分解斜視図である。
【図9】この発明の実施例8であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図10】同スイッチ装置の作用を説明するための部分断面図である。
【図11】この発明の実施例9であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図12】図12(a)はこの発明の実施例10であるスイッチ装置を示す部分断面図、図12(b)は図12(a)におけるA部を示す部分拡大断面図、図12(c)は同A部の他の状態を示す部分拡大断面図である。
【図13】従来の無線機の例を示す斜視図である。
【図14】図14(a)従来の無線機に用いられスイッチ装置の部分を示す斜視図、図14(b)は同部分を示す側面図である。
【図15】図15(a)同スイッチ装置を示す断面図、図15(b)は同スイッチ装置の他の状態を示す断面図である。
【図16】従来の無線機に用いられるスイッチ装置の他の例の部分を示す斜視図である。
【図17】同部分を示す側面図である
【符号の説明】
【0051】
1 プリント基板、1a 接点パターン、1b 凹み、1c 凹み
2 ケース、2a 挿通穴、2b リブ
3 ねじ
4 ゴム弾性体、4a 又部、4b 枝部、4c先端部、4d 突起、4e 穴
4f 導体板
5 板状ばね弾性体、5a 又部、5b 枝部、5c先端部、5f 導体板
6 ゴム弾性体、6a 又部、6b 枝部、6d 突起、6e 穴、6f 導体板
7 ゴム弾性体、7a 又部、7b 枝部、7c先端部、7d 突起、7e 穴
7f 導体板
8 キャップ
9 ゴム弾性体、9a 又部、9b 枝部、9e 穴
9f 導体板、9g 突起
10 ゴム弾性体、10a 又部、10b 枝部、10c先端部、10d 突起
10e 穴、10f 導体板
11 ゴム弾性体、11a 又部、11b 枝部、11c先端部、11d 突起
11e 穴、11f 導体板、11g 穴
20 キー
21 サイドキー
22 マイクロスイッチ、22a 作動子
23 サブプリント基板、23a 接点パターン
24 コネクタ
25 フラットケーブル
【技術分野】
【0001】
この発明はスイッチ装置に係わり、特に、携帯型無線機に好適なスイッチ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の携帯型の無線機の例を図13に示す。この無線機では、ケース2の正面側に操作用のキー20、20…が配置され、ケース2の側面側に操作用のサイドキー21が配置されている。操作用のキー20、20…と操作用のサイドキー21では、押す方向が異なる。すなわち、操作用のキー20、20…ケース2の正面と直交方向に押され、操作用のサイドキー21はケース2の側面と直交方向に押される。
【0003】
図14にこのような無線機に用いられるスイッチ装置の例を示す。図に示す1はケース2内にケース2の正面と平行方向に配置されるプリント基板であり、上面に接点パターン1a、1a…が配置され、また、マイクロスイロッチ22が実装されている。
【0004】
夫々の接点パターン1a、1a…の上には導体膜が付設された椀形部を有するゴム弾性シートが配置され、操作用のキー20、20…のいずれかを押すことにより対応する接点パターン1aが導通する。
【0005】
図15により、マイクロスイロッチ22を作動させる状態を説明する。図に示すサイドキー21はケース2の側面に突出自在に支持され、図示していないばねとストッパにより自然状態で図15(a)に示すように突出位置に位置してマイクロスイロッチ22の作動子22aから離れている。
【0006】
図15(b)に示すようにサイドキー21を指でばねの弾力に抗して矢印方向に押し込むと、サイドキー21がマイクロスイロッチ22の作動子22aを押してマイクロスイロッチ22が作動する。なお、マイクロスイロッチ22の作動子22aによりサイドキー21を突出状態に付勢してもよい。
【0007】
図16および図17に示す従来の無線機に用いられスイッチ装置の他の例では、ケース内にプリント基板1がケースの正面と平行方向に配置され、プリント基板の上面に上記例と同様の接点パターン1a、1a…が配置されており、また、コネクタ24が実装されている。
【0008】
この例では、プリント基板1の他に、ケースの側面と平行方向に配置されるサブプリント基板23が用いられる。サブプリント基板23には接点パターン23aが設けられており、図15に示すようなサイドキー21で接点パターン23aが導通される。プリント基板1およびサブプリント基板23に夫々実装されたコネクタ24、24はフラットケーブル25で接続される。
【0009】
実開平5−94924号公報に提案されたプッシュツマミの構造では、パネル1のプリント基板6と垂直な面に設けられたプッシュつまみ2によりプリント基板6に実装されたプッシュスイッチ5が作動される。
【特許文献1】実開平5−94924号公報、段落0018〜0019、図4
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上記した図14〜図15に示す従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたプリント基板に、さらに、マイクロスイッチを実装しなければならず、部品点数および組み立や工数が増大して製造コストが高くなるという問題があった。また、マイクロスイッチやその作動機構の故障が発生するという問題があった。
【0011】
上記した図16〜図17に示す従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたメインのプリント基板の他に、さらに、サブプリント基板や、コネクタおよびフラットケーブルを使用するため、部品点数および組み立て工数で増大して製造コストが高くなるという問題があった。
【0012】
上記した実開平5−94924号公報に開示された従来のスイッチ装置では、接点パターンが設けられたプリント基板に、さらに、マイクロスイッチを実装しなければならず、部品点数および組み立て工数で増大して製造コストが高くなるという問題があった。また、マイクロスイッチやその作動機構の故障が発生するという問題があった。
【0013】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストが安く、故障が発生しにくいスイッチ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
この発明のスイッチ装置は、先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びるゴム弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体のケースの挿通穴から突出する先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体の枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したものである。
【0015】
また、前記スイッチ装置において、前記弾性体の又部近傍に突起を設け、前記プリント基板に凹みを設け、前記突起が凹みと嵌合することにより前記弾性体がプリント基板に対して位置決めされるものである。
【0016】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体を挿通させる前記ケースの挿通穴の内面にリブを設け、前記リブが前記弾性体に圧接することにより防水機能を持たせたものである。
【0017】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体の先端部に樹脂または金属で作られたキャップを嵌合させ、前記キャップをケースを挿通させてケース外部に突出させたものである。
【0018】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体のケース外部から内部まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起がケース内部位置となるまで押し込んで前記突起をケースで係止することにより前記弾性体が前記接点パターンを導通状態にホールドするように構成したものである。
【0019】
また、同各スイッチ装置において、前記弾性体のケース外部からケースの挿通穴の内面と当接する位置まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起が前記ケースの挿通穴の内面に圧接されるまで押し込んで前記前記接点パターンを導通状態とすることによりスイッチ動作の感触を良好とするものである。
【0020】
また、前記各スイッチ装置において、前記弾性体に前記プリント基板の縁を囲むように穴を設け、前記弾性体先端部のプリント基板に対する上面側または下面側のみを押すことにより前記枝部のプリント基板の上面側または下面側のみが前記接点パターンが導通されるように動作するものである。
【0021】
また、同各スイッチ装置において、前記プリント基板の縁を囲む穴のプリント基板と反対側にさらにプリント基板の延長方向に延びる穴を設けたものである。
【0022】
また、前記各スイッチ装置において、前記プリント基板の縁に凹みを設け、前記凹みが前記弾性体と嵌合することににより前記弾性体が位置決めされるものである。
【0023】
また、この発明のスイッチ装置は、先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びる空間を囲む板状ばね弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設しまたは凸部を設け、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体の先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板または凸部が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したものである。
【発明の効果】
【0024】
この発明のスイッチ装置によれば、ケースの上面および側面に設けたキーにより操作が可能であり、しかも、製造コストが安く、故障が発生しにくい
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下この発明を実施するための最良の形態を実施例に即して説明する。
【実施例1】
【0026】
図1はこの発明の実施例1である無線機のスイッチ装置を示す断面図、図2は同スイッチ装置を示す回路図である。なお、無線機のケースとして図13で説明した従来の無線機のケース2が設けられ、操作用キーがケース2の前面と側面に配置される。
【0027】
この例ではケース2の側面に配置される操作用キーとして図1に示すゴム弾性体4が用いられる。プリント基板1にはケース2の前面に配置された操作用キーで導通される接点パターンの他に、上下面に別の接点パターン1a、1aが設けられており、ケース2にねじ3で締着されている。
【0028】
ゴム弾性体4の先端部4cはケース2の挿通穴2aから外部に突出してサイドキーとなっている。ゴム弾性体4の又部4aはプリント基板1の縁に当接し、図における左方向に移動しないように支持されている。
【0029】
ゴム弾性体4の又部4aからY字をなすように枝部4b、4bが延びその内側の面に導体板4f、4fが付設されている。ゴム弾性体4に設けられた突起4d、4dはケース2の挿通穴2aの内側の縁に係止されて、ゴム弾性体4が図における右方向に移動しないように支持されている。ゴム弾性体4のプリント基板1の縁の近傍には穴4eが設けられている。
【0030】
ゴム弾性体4の先端部4cをゴム弾性体の弾力に抗して押すと、上側の枝部4bはプリント基板1の上側の縁が支点となり、上側の枝部4bは図における矢印A方向に移動し、枝部4bの先端は図における矢印B方向に回動して、導体板4fはプリント基板上面の接点パターン1aを導通させる。同様に下側の枝部4bはプリント基板1の下側の接点パターン1aを導通させる。
【0031】
ゴム弾性体4の穴4eは上記の枝部4b、4bの回動動作が容易に行われるように作用する。図2に示すようにプリント基板1の上下面に設けられた接点パターン1a、1aはゴム弾性体4の導体板4f、4fにより同時に導通される。
【実施例2】
【0032】
図3はこの発明の実施例2であるスイッチ装置の部材を示す断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、樹脂で作られた枠形状の板状ばね弾性体5が用いられる。板状ばね弾性体5は、又部、枝部5b、先端部5cおよび導体板5fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0033】
板状ばね弾性体5が樹脂であると導体板fを直接樹脂に貼着することができるが、板状ばね弾性体5を金属で作る場合は、板状ばね弾性体5に絶縁膜を被覆してその上に導体板を貼着すればよい。実施例2では材料の軽量化およびコスト削減が図れる。
【実施例3】
【0034】
図4(a)はこの発明の実施例3であるスイッチ装置の部材を示す部分断面図、図4(b)は図4(a)におけるA部を示す部分斜視図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体6が用いられる。ゴム弾性体6は、又部6a、枝部6b、穴6eおよび導体板6fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0035】
この例では、ゴム弾性体6の又部6aの近傍に突起6d、6dが形成されており、突起6d、6dをプリント基板1に設けた凹み1bと嵌合させることにより、ゴム弾性体6のプリント基板1への位置決めが行われ、組立て工数を削減することができる。
【実施例4】
【0036】
図5(a)はこの発明の実施例4であるスイッチ装置を示す部分断面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す拡大断面図である。この例では、実施例1と同じゴム弾性体4が用いられている。そして、ケース2の挿通穴2aの内面にリブ2b、2b…が形成されている。リブ2b、2b…はゴム弾性体4に圧接され、挿通穴2aから水がケース2の中に入ることを防止する。
【実施例5】
【0037】
図6はこの発明の実施例5であるスイッチ装置を示す部分断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体7が用いられる。ゴム弾性体7は、又部7a、枝部7b、先端部7c、突起7d、穴7eおよび導体板7fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0038】
この例では、ゴム弾性体7の先端部7cにキャップ8が嵌着されており、キャップ8がケース2から突出したサイドキーとなっている。キャップ8は金属や樹脂で作ることができ、操作感や製品の品位を高めることができる。
【実施例6】
【0039】
図7(a)はこの発明の実施例6であるスイッチ装置を示す部分断面図、図7(b)は図7(a)におけるA部を示す拡大断面図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4の代わりに、ゴム弾性体9が用いられる。ゴム弾性体9は、又部9a、枝部9b、導体板9fおよび穴9eを備えており、実施例1のゴム弾性体4と同様の機能を有し、ゴム弾性体4の替わりに用いることができる。
【0040】
この例では、ゴム弾性体のケース内部の突起(図示を省略している)の他に自然状態でケース2外部に存在する突起9gが設けられている。ゴム弾性体9を押し込むと、突起9gはケース2の内部まで入り込み、ケース2に係止される。そして、ゴム弾性体9から手を離してもゴム弾性体9はその位置にホールドされる。ホールド状態からゴム弾性体9を引張り出してホールドを解除するが、この例のスイッチ装置は機器の状態を設定するために用いることができる。
【実施例7】
【0041】
図8はこの発明の実施例7であるスイッチ装置を示す部分分解斜視図である。この例では、実施例1のゴム弾性体4と同じゴム弾性体が用いられる。このスイッチ装置は実施例1と同様の機能が得られるが、さらに、ゴム弾性体4をプリント基板1に設けた凹み1cと嵌合させることにより、ゴム弾性体4のプリント基板1への位置決めが行われ、組立て工数を削減することができる。
【実施例8】
【0042】
図9はこの発明の実施例8であるスイッチ装置を示す部分断面図、図10は同スイッチ装置の作用を説明するための部分断面図である。この例で用いられるゴム弾性体10は実施例1のゴム弾性体4と類似の又部10a、枝部10b、先端部10c、突起10d、穴10e、導体板10fを備えており、実施例1のゴム弾性体4と類似の機能を有するが、先端部10cには上下に2つの突起が設けられている。
【0043】
そして、図10に示すように、先端部10cの上側の突起を矢印A方向に押すと、先端部10cの上側の部分が矢印B方向に移動し、上側の枝部10bが矢印C方向に移動する。この結果、上側の枝部10bの方が下側の枝部10bより大きく回動してフリント基板1の上面の接点パターン1aのみが導通される。
【0044】
同様に先端部10cの下側の突起を押すと、フリント基板1の下面の接点パターン1aのみが導通される。従って、この例では1つのゴム弾性体10により2つの接点パターンを別々に導通させることができる。
【実施例9】
【0045】
図11は、この発明の実施例9であるスイッチ装置を示す部分断面図である。この例で用いられるゴム弾性体11と同様の又部11a、枝部11b、先端部11c、突起11d、穴11e、導体板11fを備えており、実施例8と同様の機能が得られる。
【0046】
そして、穴11eの近傍から先端部11cの軸方向に延びる穴11gが設けられているため、先端部11cの上側または下側の動きが下側または上側に伝わりにくくなり、確実にプリント基板の上面の接点パターン1aまたは上側または下面の接点パターン1aのみを導通させることができる。
【実施例10】
【0047】
図12(a)はこの発明の実施例10であるスイッチ装置を示す部分断面図、図12(b)は図12(a)におけるA部を示す部分拡大断面図、図12(c)は同A部の他の状態を示す部分拡大断面図である。この例では実施例7のゴム弾性体9と同様の形状のゴム弾性体が用いられる。
【0048】
しかしながら自然状態で図12(b)に示すようにケース外部に存在する突起9gは、ゴム弾性体9を押し込んだときにケース2の挿通穴2aの内壁に圧接された位置まで入り込む。ゴム弾性体9から手を離すと、ゴム弾性体9の先端部はゴム弾性体9の弾力により、ケース2の挿通穴2aの内壁と突起9gとの摩擦力に抗して押し出され、ゴム弾性体9が押し込まれた位置にホールドされることはないが、ゴム弾性体9を押し込むときのクリック感覚が得られる。
【0049】
実施例は以上のように構成されているが発明はこれに限られず、例えば、携帯電話機等他の携帯用電子機器にこの発明を適用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】この発明の実施例1であるスイッチ装置を示す断面図である。
【図2】同スイッチ装置を示す回路図である。
【図3】この発明の実施例2であるスイッチ装置の部材を示す断面図である。
【図4】図4(a)はこの発明の実施例3であるスイッチ装置の部材を示す部分断面図、図4(b)は図4(a)におけるA部を示す部分斜視図である。
【図5】図5(a)はこの発明の実施例4であるスイッチ装置を示す部分断面図、図5(b)は図5(a)におけるA部を示す拡大断面図である。
【図6】この発明の実施例5であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図7】図7(a)はこの発明の実施例6であるスイッチ装置を示す部分断面図、図7(b)は図7(a)におけるA部を示す拡大断面図である。
【図8】この発明の実施例7であるスイッチ装置を示す部分分解斜視図である。
【図9】この発明の実施例8であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図10】同スイッチ装置の作用を説明するための部分断面図である。
【図11】この発明の実施例9であるスイッチ装置を示す部分断面図である。
【図12】図12(a)はこの発明の実施例10であるスイッチ装置を示す部分断面図、図12(b)は図12(a)におけるA部を示す部分拡大断面図、図12(c)は同A部の他の状態を示す部分拡大断面図である。
【図13】従来の無線機の例を示す斜視図である。
【図14】図14(a)従来の無線機に用いられスイッチ装置の部分を示す斜視図、図14(b)は同部分を示す側面図である。
【図15】図15(a)同スイッチ装置を示す断面図、図15(b)は同スイッチ装置の他の状態を示す断面図である。
【図16】従来の無線機に用いられるスイッチ装置の他の例の部分を示す斜視図である。
【図17】同部分を示す側面図である
【符号の説明】
【0051】
1 プリント基板、1a 接点パターン、1b 凹み、1c 凹み
2 ケース、2a 挿通穴、2b リブ
3 ねじ
4 ゴム弾性体、4a 又部、4b 枝部、4c先端部、4d 突起、4e 穴
4f 導体板
5 板状ばね弾性体、5a 又部、5b 枝部、5c先端部、5f 導体板
6 ゴム弾性体、6a 又部、6b 枝部、6d 突起、6e 穴、6f 導体板
7 ゴム弾性体、7a 又部、7b 枝部、7c先端部、7d 突起、7e 穴
7f 導体板
8 キャップ
9 ゴム弾性体、9a 又部、9b 枝部、9e 穴
9f 導体板、9g 突起
10 ゴム弾性体、10a 又部、10b 枝部、10c先端部、10d 突起
10e 穴、10f 導体板
11 ゴム弾性体、11a 又部、11b 枝部、11c先端部、11d 突起
11e 穴、11f 導体板、11g 穴
20 キー
21 サイドキー
22 マイクロスイッチ、22a 作動子
23 サブプリント基板、23a 接点パターン
24 コネクタ
25 フラットケーブル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びるゴム弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体のケースの挿通穴から突出する先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体の枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したスイッチ装置。
【請求項2】
前記弾性体の又部近傍に突起を設け、前記プリント基板に凹みを設け、前記突起が凹みと嵌合することにより前記弾性体がプリント基板に対して位置決めされる請求項1のスイッチ装置。
【請求項3】
前記弾性体を挿通させる前記ケースの挿通穴の内面にリブを設け、前記リブが前記弾性体に圧接することにより防水機能を持たせた請求項1または請求項2のスイッチ装置。
【請求項4】
前記弾性体の先端部に樹脂または金属で作られたキャップを嵌合させ、前記キャップをケースを挿通させてケース外部に突出させた請求項1から3のいずれかに記載されたスイッチ装置。
【請求項5】
前記弾性体のケース外部から内部まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起がケース内部位置となるまで押し込んで前記突起をケースで係止することにより前記弾性体が前記接点パターンを導通状態にホールドするように構成した請求項1から4のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項6】
前記弾性体のケース外部からケースの挿通穴の内面と当接する位置まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起が前記ケースの挿通穴の内面に圧接されるまで押し込んで前記前記接点パターンを導通状態とすることによりスイッチ動作の感触を良好とする請求項1から4のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項7】
前記弾性体に前記プリント基板の縁を囲むように穴を設け、前記弾性体先端部のプリント基板に対する上面側または下面側のみを押すことにより前記枝部のプリント基板の上面側または下面側のみが前記接点パターンが導通されるように動作する請求項1から6のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項8】
前記プリント基板の縁を囲む穴のプリント基板と反対側にさらにプリント基板の延長方向に延びる穴を設けた請求項7のスイッチ装置。
【請求項9】
前記プリント基板の縁に凹みを設け、前記凹みが前記弾性体と嵌合することににより前記弾性体が位置決めされる請求項1から8のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項10】
先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びる空間を囲む板状ばね弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体の先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したスイッチ装置。
【請求項1】
先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びるゴム弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体のケースの挿通穴から突出する先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記ゴム弾性体の枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したスイッチ装置。
【請求項2】
前記弾性体の又部近傍に突起を設け、前記プリント基板に凹みを設け、前記突起が凹みと嵌合することにより前記弾性体がプリント基板に対して位置決めされる請求項1のスイッチ装置。
【請求項3】
前記弾性体を挿通させる前記ケースの挿通穴の内面にリブを設け、前記リブが前記弾性体に圧接することにより防水機能を持たせた請求項1または請求項2のスイッチ装置。
【請求項4】
前記弾性体の先端部に樹脂または金属で作られたキャップを嵌合させ、前記キャップをケースを挿通させてケース外部に突出させた請求項1から3のいずれかに記載されたスイッチ装置。
【請求項5】
前記弾性体のケース外部から内部まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起がケース内部位置となるまで押し込んで前記突起をケースで係止することにより前記弾性体が前記接点パターンを導通状態にホールドするように構成した請求項1から4のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項6】
前記弾性体のケース外部からケースの挿通穴の内面と当接する位置まで移動する部分に突起を設け、前記弾性体を前記突起が前記ケースの挿通穴の内面に圧接されるまで押し込んで前記前記接点パターンを導通状態とすることによりスイッチ動作の感触を良好とする請求項1から4のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項7】
前記弾性体に前記プリント基板の縁を囲むように穴を設け、前記弾性体先端部のプリント基板に対する上面側または下面側のみを押すことにより前記枝部のプリント基板の上面側または下面側のみが前記接点パターンが導通されるように動作する請求項1から6のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項8】
前記プリント基板の縁を囲む穴のプリント基板と反対側にさらにプリント基板の延長方向に延びる穴を設けた請求項7のスイッチ装置。
【請求項9】
前記プリント基板の縁に凹みを設け、前記凹みが前記弾性体と嵌合することににより前記弾性体が位置決めされる請求項1から8のいずれかに記載したスイッチ装置。
【請求項10】
先端部をケース外部方向に向け又部をケース内部方向に向けて配置され前記又部からY字をなすように枝部が延びる空間を囲む板状ばね弾性体の前記又部をプリント基板に係止させ、前記枝部の対向する内面に導体板を付設し、前記プリント基板に接点パターンを設け、前記弾性体の先端部を弾性体の弾力に抗して押すことにより、前記枝部を閉じる方向に変形させ、前記導体板が前記プリント基板の接点パターンを導通させるように構成したスイッチ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2008−130475(P2008−130475A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−316609(P2006−316609)
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年11月24日(2006.11.24)
【出願人】(000003595)株式会社ケンウッド (1,981)
【Fターム(参考)】
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