説明

スプライシング過程に関連する病気の治療に有効な医薬品を調製するためのインドール誘導体化合物の利用方法

インドール誘導体化合物と、細胞内におけるpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気、とりわけ、フレーザー症候群、17番染色体に関連する前頭側頭型痴呆(パーキンソン病の一形態)、リー症候群(脳症の一種)、非定型嚢胞性線維症、とりわけアルツハイマーのような、タウタンパク質の変異に関連するある種の神経病理、SMN(Survival of Motor Neuron、運動神経細胞生存)遺伝子に影響を及ぼす筋萎縮症、セロトニンのスプライシングの異常制御に関連する鬱、および、スプライシングの全体的な過程が影響を受けるある種のガン(とりわけ乳ガン、結腸ガンおよびある種のリンパ腫)、ならびに、エイズのようなウイルス性疾患を治療するために有効な医薬品の調製を目的とする、前記化合物の利用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新しいインドール誘導体化合物と、スプライシング過程に関連する病気の治療に有効な医薬品を調製するための、該誘導体化合物の利用方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
エリプチシン誘導体やアザエリプチシン(aza−ellipticine)誘導体のような、ある種のインドール誘導体化合物は、遺伝子発現の機能不全を修正するための、複製段階での挿入分子として既に知られている。より特定的には、該誘導体化合物は、ガン、白血病、およびエイズのような病気の治療用として説明されてきている(仏国特許第2627493号明細書、仏国特許第2645861号明細書、仏国特許第2436786号明細書)。
【0003】
細胞内のスプライシング過程は、preメッセンジャーRNAのイントロンを除去することで、細胞の翻訳装置によって利用可能な、成熟したメッセンジャーRNAを作ることからなる(Sharp、P.A.(1994).Split genes and RNA splicing.『Cell』77、805−815)。選択的スプライシングの場合、一つの前駆体から、別個の機能を有したタンパク質をコードしている複数のメッセンジャーRNAが生じてもよい(Black、D.L.Mechanisms of Alternative Pre−Messenger RNA Splicing.『Annu.Rev.Biochem.2003』72、291−336)。したがって、5’スプライス部位と3’スプライス部位の精確な選択は多様性を発生させるメカニズムであり、組織のタイプに応じて、あるいは個体発生の過程で、遺伝子の発現を制御することを可能にする。この選択に関与する因子の中には、SRと呼ばれるタンパク質(セリン・アルギニンに富んだタンパク質)のファミリーがあり、該タンパク質は、RRM(RNA認識モチーフ)タイプの一つまたは二つのRNA結合ドメインと、RS(アルギニン・セリン)ドメインと呼ばれる、アルギニン残基とセリン残基が豊富な領域が存在することを特徴としている(Manley、J.L.and Tacke、R.(1996).SR proteins and splicing control.『Genes Dev.』10、1569−1579)。ESE(Exonic Splicing Enhancer、エクソンスプライシングエンハンサー)またはISE(Intronic Splicing Enhancer、イントロンスプライシングエンハンサー)と呼ばれる、pre−mRNAの短いエクソン配列あるいはイントロン配列に結合することで、SRタンパク質は、用量に依存する形で、次善的なスプライス部位を活性化し、エクソンを包括することを可能にすることができる(Graveley、B.R.Sorting out the complexity of SR protein functions.『RNA』2000、6、1197−1211)。選択的スプライシングにおけるSRタンパク質の活性は、対応する遺伝子の不活性化が致死的である限り、特異的である(Wang、H.Y.et al.、SC35 plays a role in T cell development and alternative splicing of CD45.『Mol.Cell』2001、7、331−342)。
【0004】
ヒトゲノムのシーケンシングおよびEST(Expressed Sequence Tag、発現配列タグ)ライブラリーの分析によって、35%から65%の遺伝子が選択的スプライシングによる異形として発現することが明らかになっている(Ewing、B and Green、P.Analysis of expressed sequence tags indicates 35000 human genes.『Nat.Genet.』2000、25、232−234)。したがって、このメカニズムは、スプライシングの制御に関与する因子に影響を与えうる変化と、この制御に必要な配列に影響を及ぼす変異の、好適な対象である。今日では、遺伝病の原因となっている点突然変異のおよそ50%が異常なスプライシングをもたらすと予想されている。これらの変異は、スプライス部位を不活性化し、またはスプライス部位を作り出すことで、スプライシングを妨げるが、特定の遺伝子内で「スプライシングエンハンサー」タイプまたは「スプライシングサイレンサー」タイプの制御因子を改変すること、または発生させることによって、スプライシングを妨げることもある(Cartegni、L.et al.、Listening to silence and understanding nonsense:exonic mutations that affect splicing.『Nat.Rev.Genet.』2002、3、285−298)。
【0005】
これらのスプライシングの欠点を修正するために現状で開発されている方略は、さまざまなタイプの分子を利用することに基づいている。
【0006】
TAZI J et al.による文献(DNA topoisomerase I:customs office rat the border between DNA and RNA worlds、『Journal of Molecular Medicine』(Berlin、Germany)1997年11月−12月、vol.75、no.11−12)では、ある種の誘導体によって、SRスプライシング因子をリン酸化する特異的キナーゼである、I型DNAトポイソメラーゼが抑制されることが説明されている。
【0007】
PODDEVIN B et al.による文献(Dual topoisomerase I and II inhibition by intoplicine(RP−60475)、a new antitumor agent in early clinical trials、『Molecular Pharmacology』、Baltimore、MD、US、vol.44、no.4)では、イントプリシンがI型トポイソメラーゼとII型トポイソメラーゼを同時に抑制する分子であることが説明され、この化合物が腫瘍に対して活性となりうることを示している。
【0008】
Pilch B et al.による文献(Specific inhibition of serine− and arginine−rich splicing factors phosphorylation、spliceosome assembly、and splicing by the antitumor drug NB−506、『Cancer Research』15、2001年9月、US、vol.61、no.18)では、インドロカルバゾールタイプの医薬品がI型トポイソメラーゼを抑制し、そのため、抗ガン剤として捉えることができることが説明されている。
【0009】
異常スプライシングを修正する、またはなくすことを可能にする新たな分子の開発を目標とする方略は、たとえば、このタイプのスプライシングを妨げるタンパク質の過剰発現に基づいている(Nissim−Rafinia、M.et al.、Cellular and viral splicing factors can modify the splicing pattern of CFTR transcripts carrying splicing mutations.『Hum.Mol.Genet.』2000、9、1771−1778;Hofmann、Y.et al.、Htra2−beta 1 stimulates an exonic splicing enhancer and can restore full−length SMN expression to survival motor neuron 2(SMN2).『Proc.Natl.Acad.Sci.U.S.A.』2000、97、9618−9623)。
【0010】
もう一つの方略は、アンチセンスオリゴヌクレオチドを利用すること(Sazani、P.et al.、Systemically delivered antisense oligomers upregulate gene expression in mouse tissues.『Nat.Biotechnol.』2002、20、1228−1233;Sazani、P.and Kole、R.Modulation of alternative splicing by antisense oligonucleotides.『Prog.Mol.Subcell.Biol.』2003、31、217−239)またはPNA(Peptidic Nucleic Acid、ペプチド核酸)を利用すること(Cartegni、L.et al.、Correction of disease−associated exon skipping by synthetic exon−specific activators.『Nat.Struct.Biol.』2003、10、120−125)に基づいており、アンチセンスオリゴヌクレオチドとPNAはそれぞれ、スプライシングという事象を抑制または活性化することができる。
【0011】
さらにもう一つの方略は、対象となるpre−mRNAのスプライシングの効率に影響を与える化合物を同定することに基づいている(Andreassi、C.et al.、Aclarubicin treatment restores SMN levels to cells derived from type I spinal muscular atrophy patients.『Hum.Mol.Genet.』2001、10、2841−2849)。
【0012】
最後の方略としては、変異したエクソンを置換するためのトランススプライシングの利用に基づく方略が説明されている(Liu、X.et al.、Partial correction of endogenous DeltaF508 CFTR in human cystic fibrosis airway epithelia by spliceosome−mediated RNA trans−splicing.『Nat.Biotechnol.』2002、20、47−52)。
【0013】
異常スプライシングを修正するまたはなくすために開発された、上記に引用した方略の不都合の一つは、それらの製造コストである。実際、それ自身の安定性を向上させるために改変する必要のあるアンチセンスオリゴヌクレオチドの製造コストは高く、また、PNA分子の製造コストも高い。
【0014】
開発されている、上記に引用した方略のもう一つの不都合は、たとえばトランススプライシングの利用に基づく方略のためにはそうであるように、該方略が発現ベクターの利用を必要とすることである。
【特許文献1】仏国特許第2627493号明細書
【特許文献2】仏国特許第2645861号明細書
【特許文献3】仏国特許第2436786号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
本発明者らは、新たな方略、とりわけ、preメッセンジャーRNAのスプライシング過程を抑制する能力を有し、先行技術の分子の不都合を有することのない分子を利用することによる、新たな方略を見出すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
したがって、本発明は、細胞内のpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気を治療するための医薬品の調製を目的とする、ベンゾインドール誘導体またはピリドインドール誘導体のようなインドール誘導体化合物の利用方法に関するものであり、該化合物は、
【化1】

という化学式Iに対応し、
環Aが位置bにあるとき、XはNまたはCR4あるいはN+R4無水塩基であり、
環Aは、
【化2】

に対応し、
環Aが位置aまたは位置cにあるとき、XはNであり、
環Aは、
【化3】

に対応し、
該化学式において、
−R1が、
●水素原子またはハロゲン原子または−C=N−OH基または−O−C(=O)(CH3)基または−C≡N基、あるいは、
●−N−R6R7基、
(ここで、R6およびR7は、互いに独立して、
・水素原子、
・場合によっては窒素原子を含み、場合によってはC1からC3の一つまたは複数のアルキル基で置換されている、飽和または不飽和のC6の環、あるいは、
・一つまたは複数の炭素原子が窒素原子で置換された、C1からC13の直鎖または分岐および/または不飽和のアルキル基であって、場合によっては一つまたは複数の−OH基および/または=O基および/または
【化4】

のような基(当該基は、場合によっては、C1からC3のアルキル基で置換されており、該アルキル基自体も場合によってはアミン基で置換されている)で置換されているアルキル基、
である)、
●−NH−R8基、
(ここで、
・R8はアルキル−N−R9R10基であり、
・アルキル基は、場合によっては不飽和ならびに/またはC1からC3の一つまたは複数のアルキル基および/もしくはヒドロキシル基で置換されている、直鎖または分岐のC1からC13の基であり、
・R9およびR10は、それぞれ互いに独立して、水素原子、または、場合によっては一つまたは複数のヒドロキシル基および/またはオキソ基で置換されているC1からC4のアルキル基である)、
であり、
−R2が、水素原子、メチル基または−NH−(CH23−N(CH32基であり、あるいは、環Aが位置aにあるときには不在であり、
−R3が水素原子、ハロゲン原子、または、メチル基、アミン基、メトキシメチル基、あるいは上記で定義した通りの−NH−R8基であり、
−R4が、水素原子、ヒドロキシル基、またはC1〜C6のアルキル基、あるいは、場合によってはフェニル基で置換されているメトキシ基であり、
−R5が、XがNまたはCR4であるときには水素原子あるいはメチル基またはメトキシメチル基であり、XがN+R4無水塩基であるときには不在であり、
−Zが、水素原子、または、ヒドロキシル基またはメトキシ基、あるいは、−O−アルキル−C=O(O−アルキル)基であり、ここではアルキルはC1〜C6の基であり、
−R11およびR12が、互いに独立して、水素原子またはC1〜C3のアルキル基であり、環Aが位置cにあるときにはR11が不在であり、
−R13が、水素原子またはメチル基となっている化合物であり、
本発明はまた、細胞内のpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気を治療するための医薬品の調製を目的とする、前記化合物の薬学的に許容可能な塩、それらの異性体および/または混合物に関するものである。
【0017】
「細胞内のpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気」とは、スプライシング過程に関連するあらゆる病気、すなわち、原因がスプライシング過程の変化である病気と、発生に細胞のスプライシング過程の活性化を必要とする病気を意味する。とりわけ、スプライシング過程の変化から結果として生じる遺伝病を意味するのだが、該遺伝病とはたとえば、フレーザー症候群、17番染色体に関連する前頭側頭型痴呆(パーキンソン病の一形態)、リー症候群(脳症の一種)、非定型嚢胞性線維症、とりわけアルツハイマーのような、タウタンパク質の変異に関連する、ある種の神経病理、SMN(Survival of Motor Neuron、運動神経細胞生存)遺伝子に影響を及ぼす筋萎縮症、セロトニンのスプライシングの異常制御に関連する鬱、および、スプライシングの全体的な過程が影響を受けるある種のガン(とりわけ乳ガン、結腸ガンおよびある種のリンパ腫)などである。
【0018】
また、ウイルス性疾患と呼ばれる、ウイルスに由来する病気あるいはウイルスがヒトまたは動物の体に侵入することに起因する病気も意味するものであり、該病気に対しては、スプライシングのためのESE配列が同定されている。特にエイズを挙げることができるのだが、エイズについては、エイズの原因となるウイルスの複製に関与する主要な遺伝子のいくつかのpreメッセンジャーRNAのスプライシングにおいて、ESE配列が同定されている。
【0019】
「ハロゲン原子」は、F基、Cl基、Br基およびI基を意味し、より特定的にはCl基を意味する。
【0020】
「無水塩基」は、イミニウムと共役した酸性部位を有するイミニウム水酸化物(IUPAC参照)の内部における酸−塩基が中和した(脱水による)結果生じる化合物を意味する。本発明の場合、無水塩基において、水酸化物はアミノで置換されている。
【0021】
スプライシング過程に関連する病気を治療するための、本発明によるベンゾインドール誘導体またはピリドインドール誘導体のような、インドール誘導体を用いることに関連する第一の利点は、費用面である。実際、これらの分子の製造コストは、アンチセンスオリゴヌクレオチドあるいはPNAタイプの複合分子の製造コストをかなり下回る。
【0022】
本発明によるインドール誘導体の第二の利点は、投与の簡易性と、この治療方法が発現ベクターの利用を必要としていないことにある。
【0023】
本発明による分子を細胞内部へ導入することと、該分子を特定の組織に標的化することは、ポリマーを用いて(Uekama、K.et al.、Cyclodextrins in drug carrier systems、『Crit.Rev.Ther.Drug Carrier.Syst.』1987、3、1−40)、あるいは、ペプチドまたは脂質のようなベクターを用いて(Prochiantz、A.、Getting hydrophilic compounds into cells:lessons from homeopeptides、『Curr.Opin.Neurobiol.』1996、6、629−634、および、Vives、E.et al.、A truncated HIV−1 Tat protein basic domain rapidly translocates through the plasma membrane and accumulates in the cell nucleus、『J.Biol.Chem.』1997、272、16010−16017)、もしくは、ナノ粒子またはリポソームのような粒子を用いて(Douglas、S.J.et al.、Nanoparticles in drug delivery、『Crit.Rev.Ther.Drug Carrier.Syst.』1987、3、233−261、および、Gregoriadis、G.et al.、Liposomes in drug delivery:Clinical、diagnostic、and ophthalmic potential、『Drugs』1993、45、15−28)実施することができる。
【0024】
好ましい実施態様では、ベンゾインドール誘導体はピリドカルバゾール誘導体であり、化学式Iにおいて、XがCR4であるとき、環Aは、
【化5】

であり、
R1は、−N−R6R7基または−NH−R8基、水素原子、−C=N−OH基または−O−C(=O)(CH3)基または−C≡N基であり、
R3は水素原子であり、
R4はヒドロキシル基、または、場合によってはフェニル基で置換されているメトキシ基であり、
R13は水素原子であり、そして、
R2、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11およびR12は、上記で定義した通りである。
【0025】
もう一つの好ましい実施態様では、ピリドインドール誘導体はピリドピロロイソキノリン(またはキノリン)誘導体であり、化学式Iにおいて、XがNまたはN+R4無水塩基であるとき、
環Aは、
【化6】

であり、
R1はハロゲン原子、アミン基、−N−R6R7基または−NH−R8基であり、
R2は水素原子またはメチル基であり、
R3は水素原子またはNH−R8基であり、
R4は水素原子またはメチル基であり、
R5は、XがNであるときには水素原子またはメチル基であり、XがN+R4無水塩基であるときには不在であり、
R11は水素原子またはメチル基であり、そして、
R6、R7、R8、R9、R10、R12およびR13は上記で定義した通りである。
【0026】
さらにもう一つの好ましい実施態様では、ピリドインドール誘導体はベンゾピリドインドール誘導体であり、化学式Iにおいて、XがNであるとき、環Aは、
【化7】

であり、位置a、位置b、または位置cにあり、
R3は、ハロゲン原子、アミン基、−N−R6R7基または−NH−R8基であり、
R5は水素原子またはメチル基であり、
R2およびR11は水素原子またはメチル基であり、環Aが位置aまたは位置cにあるとき、それぞれ不在であり、
R13は水素原子であり、そして、
Z、R6、R7、R8、R9、R10およびR12は上記で定義した通りである。
【0027】
好適な化合物は以下の通りである。
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・9−ヒドロキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル酢酸エステル、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルバルデヒドオキシム、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・{3−[4−(3−アミノプロピル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチルブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・2−{(2−ヒドロキシエチル)−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ}プロピル]アミノエタノール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’、4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N’−(9−ベンジルオキシ−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール、
・N−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N3−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N1−ジエチルブタン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボニトリル、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(3−モルホリン−4−イルプロピル)アミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,5−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2−ピロリジン−1−イルエチル)アミン、
・3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)アミン、
・デシル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・8−メチル−11−(3−メチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N1,N10−ビス(3−ジエチルアミノプロピル)−3,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−1,10−ジアミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3]インドール−1−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−9−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・5−(7−クロロ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−イルオキシ)ペンタン酸エチルエステル、
・N,N−ジメチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−11−メチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−5,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−エチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N’−(3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−8−エチル−3−メトキシ−7−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N’−(2−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N,N−ジメチル−N’−(8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−アミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン。
【0028】
非常に好ましいもう一つの実施態様では、ピリドカルバゾール誘導体は以下から構成されるグループから選択される。
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−5H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・9−ヒドロキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル酢酸エステル、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルバルデヒドオキシム、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・{3−[4−(3−アミノプロピル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチルブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N’−(9−ベンジルオキシ−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボニトリル、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール)−1−イル)−(3−モルホリン−4−イルプロピル)アミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,5−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2−ピロリジン−1−イルエチル)アミン、
・3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・デシル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−11−メチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−5,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン。
【0029】
非常に好ましい、さらなるもう一つの実施態様では、ピリドピロロイソキノリン誘導体は以下から構成されるグループから選択される。
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・N’−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・2−{(2−ヒドロキシエチル)−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]アミノエタノール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N3−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N1−ジエチルブタン−1,3−ジアミン、
・N−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)アミン、
・N−N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N1,N10−ビス−(3−ジエチルアミノプロピル)−3,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−1,10−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン。
【0030】
非常に好ましいもう一つの実施態様では、ベンゾピリドインドール誘導体は以下から構成されるグループから選択される。
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・8−メチル−11−(3−メチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3]インドール−1−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−9−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・5−(7−クロロ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−イルオキシ)ペンタン酸エチルエステル、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−エチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N’−(3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−8−エチル−3−メトキシ−7−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N’−(2−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10−メチル11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N,N−ジメチル−N’−(8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−アミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
【0031】
より好ましい実施態様では、インドール誘導体は以下から構成されるグループから選択される。
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチル−ブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン。
【0032】
また、本発明は以下の化合物にも関するものである。
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・(9−メトキシ−6−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール、
・N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
【0033】
本発明のもう一つの目的は、医薬品としての前述した化合物である。
【0034】
好ましい実施態様では、本発明による化合物は、構成的な、あるいは、より特定的には、ESE(Exonic Splicing Enhancer、エクソンスプライシングエンハンサー)、ISE(Intronic Splicing Enhancer、イントロンスプライシングエンハンサー)、ESS(Exonic Splicing Silencer、エクソンスプライシングサイレンサー)およびISS(Intronic Splicing Silencer、イントロンスプライシングサイレンサー)と呼ばれる調節配列に特異的に依存する、preメッセンジャーRNAのスプライシング過程を抑制する能力を有している。
【0035】
さらなる好ましい実施態様では、スプライシング過程は構成的であり、かつ/または、ESE調節配列に依存するものである。
【0036】
本発明によるもう一つの好適な実施態様では、スプライシング過程に関連する病気は、スプライシング過程の変化の結果として生じる遺伝病であり、とりわけ、フレーザー症候群、17番染色体に関連する前頭側頭型痴呆(パーキンソン病の一形態)、リー症候群(脳症の一種)、非定型嚢胞性線維症、とりわけアルツハイマーのような、タウタンパク質の変異に関連する、ある種の神経病理、SMN(Survival of Motor Neuron、運動神経細胞生存)遺伝子に影響を及ぼす筋萎縮症、セロトニンのスプライシングの異常制御に関連する鬱、および、スプライシングの全体的な過程が影響を受けるある種のガン(とりわけ乳ガン、結腸ガンおよびある種のリンパ腫)などである。
【0037】
もう一つの好ましい実施態様では、スプライシング過程に関連する病気はウイルスに由来する病気であり、該病気に対しては、スプライシングのためのESE配列が同定されている。
【0038】
好ましくは、ウイルス疾患はエイズである。
【0039】
本発明による実施態様では、前記医薬品はまた、化学式Iにしたがった化合物を製剤化することを可能にする賦形剤も含んでおり、調製し、静脈内投与するために、固体または液体の形状を呈している。
【0040】
本発明による化合物は、好ましくは、静脈経路で、80−100mg/m2の濃度で投与するものである(Paoletti C.et al.、Antitumor activity、pharmacology、and toxicity of ellipticine、ellipticinium、and 9−hydroxy derivatives:preliminary clinical trials of 2−methyl−9−hydroxy ellipticinium(NSC264−137)、G.Mathe and F.M.Muggia編『Recent results in Cancer Research』74、pp.108−123、1980、Springer−Verlag Pbl)。濃度は、治療すべき器官または組織、病気の進行状態および用いられる標的化方法に応じて当業者によって選択されるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
図面の説明
図1は、さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるMinxのスプライシング産物の分析結果である。さまざまなスプライシング産物の構造が示されている。線は、線状または投げ縄構造をしたイントロンを示している(*)。長方形は、Minxの二つのエクソンを表している。
【0042】
図2は、さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるM3S1のスプライシング産物の分析結果である。さまざまなスプライシング産物の構造が示されている。長方形はエクソンである。長方形の黒い部分はESEを表している。線は、線状または投げ縄構造をしたイントロンを示している(*)。
【0043】
図3は、さまざまな化合物の存在の下での、preメッセンジャーRNAであるM3S1における、スプライシング複合体の形成の分析結果である。
【0044】
図4Aは、変異したピルビン酸デヒドロゲナーゼのE1αサブユニットをコードしている遺伝子のエクソン7−イントロン7−エクソン8のスプライシングによって生成した、二つのタイプの転写産物の構造である。
【0045】
図4Bは、さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるM3S1−PDHのスプライシング産物の分析結果である。さまざまなスプライシング産物の構造が示されている。線はイントロンを示し、長方形は三つのエクソンを示している。
【0046】
図5Aは、トランスジーンの構造と、選択的スプライシングによって生成した二つのタイプの転写産物である。矢印はPCRに用いたプライマーの位置を示している。
【0047】
図5Bは2%アガロースゲルにおけるPCR産物の分析結果である。Mは100塩基対の倍数に対応するDNAマーカーを示している(レーン1およびレーン6)。PCRは、未処理細胞に由来するRNA(レーン2およびレーン3)、1μMの化合物C27で処理した細胞に由来するRNA(レーン4)、または1μMの化合物C14で処理した細胞に由来するRNA(レーン5)に対して行った。
【0048】
図6は、さまざまな化合物がないとき(レーン1)とあるとき(レーン3〜レーン27)の、PMAで刺激したU1細胞に由来するウイルスのmRNAをRT−PCRで増幅した産物の分析結果である(レーン1、3〜27)。レーン2はPMAで刺激していない細胞から増幅した産物を示している。RT−PCRという呼称は、Purcell D.F.and Martin M.A.(1993、Alternative splicing of human immunodeficiency virus type 1 mRNA modulates viral protein expression、replication、and infectivity、『J Virol.』67:6365−78)に従っている。
【実施例1】
【0049】
二つのタイプのpre−mRNAモデルのスプライシングのインビトロにおける抑制。
以下の表1および表2に掲載された化合物を、1μM、10μMおよび100μMの濃度で試験し、第一段階では、二つのタイプのpre−mRNAモデルのスプライシングをインビトロで抑制する能力に基づいて選別した。
【0050】
【表1a】

【0051】
【表1b】

【0052】
【表1c】

【0053】
【表1d】

【0054】
【表1e】

【0055】
【表1f】

【0056】
【表1g】

【0057】
【表1h】

【0058】
【表1i】

【0059】
【表1j】

【0060】
【表1k】

【0061】
【表1l】

【0062】
【表1m】

【0063】
【表1n】

【0064】
【表1o】

【0065】
【表1p】

【0066】
【表1q】

【0067】
【表1r】

【0068】
【表2】

【0069】
表1は本発明による化合物を示しており、表2は、本発明による化合物とは異なった化学構造を有する、試験した化合物を表している。
【0070】
第一のタイプのpreメッセンジャーRNAは、スプライシングが構成的であるアデノウイルスの転写産物に由来したMinx(Zillmann、M.et al.(1988)、Gel electrophoretic isolation of splicing complexes containing U1 small nuclear ribonucleoprotein particles、『Mol.Cell Biol.』8、814−821)に対応している。このpreメッセンジャーRNAは、Promega社によって提供されている手順にしたがって、25μlの反応体積において、1μgの線状プラスミド、20ユニットのSP6ポリメラーゼおよび5μMの[α−32P]UTPを用いることで、インビトロでの転写によって放射性の形態で得た。
【0071】
20μl中に、10mM、pH7.9のトリエタノールアミン、50mMのKCl、0.1mMのEDTA、10%のグリセロール、0.5mMのDTT、20mMのクレアチンリン酸、2.5mMのATP、2.5mMのMgCl2および6%のポリビニルアルコールを含有する、標準的なスプライシング反応に、50fモルのこの転写産物を用いた。反応は、1時間にわたって30℃でインキュベートして行った。
【0072】
本発明による化合物の効果を試験するために、各化合物の適当な希釈物1μlを、反応開始時に、10%のDMSOに溶解した溶液の状態で添加した。
【0073】
スプライシング反応中に生成したRNAを抽出し、7%のポリアクリルアミド変性ゲル上で分析し、そして、オートラジオグラフィーで可視化した。10μMの化合物C2(レーン4)で得られた、転写産物Minxのスプライシングを抑制する例を、図1に示した。
【0074】
第二のタイプのpreメッセンジャーRNAであるM3S1はヒトのベータグロブリン遺伝子に由来しており(Labourier、E.et al.(1999)、Antagonism between RSF1 and SR proteins for both splice−site recognition in vitro and Drosophila development、『Genes Dev.』13、740−753)、そのスプライシングは、SRタンパク質であるASF/SF2によって特異的に認識されるESE補助配列に厳密に依存している。転写条件、スプライシング条件およびこのpreメッセンジャーRNAの産物の分析条件は、preメッセンジャーRNAであるMinxに用いたものと同一である。
【0075】
10μMの化合物C2、C3およびC14(レーン4、5、および12)で得られた、M3S1のスプライシングを抑制する例を、図2に示した。
【0076】
また、化合物の活性を、Pilch B.et al.(Specific inhibition of serine− and arginine−rich splicing factors phosphorylation、spliceosome assembly、and splicing by the antitumor drug NB−506、『Cancer Res.』2001、61、6876−6884)に記載されているように、インビトロでのスプライシング複合体形成反応においても試験した(図3)。
【0077】
図1について説明したものと同じ条件で行った、本発明によるさまざまな化合物の存在の下での転写産物M3S1のスプライシング反応を、30分間のインキュベーションの後、最終濃度がそれぞれ1mg/mlと15%であるヘパリンとグリセロールを添加して停止させた。スプライシング複合体を、5%非変性アクリルアミドゲル上で分離し、オートラジオグラフィーで可視化した。
【0078】
図3は、50μMの濃度で用いた化合物C2、C3およびC14(レーン3、レーン4およびレーン9)について、不完全な複合体の出現に関わらず、スプライシング複合体AおよびBの形成が抑制された例を示している。
【0079】
表1に示したすべての化合物は、10μMと50μMの間に含まれる濃度において、転写産物M3S1のスプライシング複合体の形成を抑制する能力を有している。
【実施例2】
【0080】
実施例2:GFP(Green Fluorescent Protein、グリーン蛍光タンパク質)のmRNAのESEに依存したスプライシングのインビボでの抑制。
エクスビボでのインドール誘導体の有効性を試験するために、安定してGFPに対応するトランスジーンを発現する線維芽細胞のHeLa細胞株を確立したのだが、GFPの配列は、実施例1で説明した、ヒトのベータグロブリンの遺伝子の同一の二つのイントロンを両側に有するESE配列を割り込ませたものである(図5A参照)。
【0081】
この遺伝子のスプライシングによって生じるメッセンジャーRNAを検出するために、ESEの両側のGFP配列においてプライマーを用いてRT−PCR技術を使用し、PCR産物をアガロースゲル上で分析した。
【0082】
確立したほとんどすべての株において、250塩基対(bp)の一つの断片だけがPCRで増幅され(図5A、レーン2およびレーン3)、該断片は二つのGFP配列の間にESEを含んでいるメッセンジャーRNAに対応している。
【0083】
結果は、ESEが支配的な効果を有しており、スプライシングによって生成したメッセンジャーRNAが、ESEが割り込んだGFPの二つの部分を含んでいることを示している(図5A、GFP−ESE−GFP)。
【0084】
逆に、インドール誘導体C27(レーン4)およびC14(レーン5)による細胞の処理によって、GFP配列の間にESE配列を含まなくなっている250bpの断片の存在に関係なく、194bpの断片が現れたのだが、このことは、本発明によるある種のインドール誘導体が細胞におけるESEの効果を抑えることができることを示している。
【0085】
表1に示したいくつかの化合物を1μM以下の濃度で試験したところ、該化合物がトランスジーンGFP−ESEのスプライシングの特徴において変化を誘発しなかったことから、この濃度におけるこの試験では、該化合物が有効ではないことが明らかになった。
【0086】
しかし、上述した実験に用いたトランスジーンGFP−ESEのESEがSRタンパク質SF2/ASFに特異的であることは指摘することができ、表1に示されている本発明のその他の化合物が、その他のSRタンパク質(SC35、9G8、SRp55、SRp40またはSRp75)に特異的なその他のタイプのESEによって制御されたスプライシングに影響を与える能力を有していることも十分に考えられる。この仮説は、化合物C16、C19、C42、C50、C57、C76、C77、C78、C79、C80、C82、C85、C87、C88、C93およびC95がSRp55タンパク質の活性を特異的に抑制したことを示す、以下の表3に示したインビトロでのスプライシングの結果によって強く支持される。したがって、本発明は、構成的であれ、調節配列ESE、ISE、ESSまたはISSに依存するものであれ、スプライシング過程の変化の結果として生じる遺伝病の治療のために、インドール誘導体化合物を利用することも範囲に含むものである。
【0087】
【表3a】

【0088】
【表3b】

【0089】
【表3c】

【0090】
【表3d】

【実施例3】
【0091】
ピルビン酸デヒドロゲナーゼのサブユニットE1αのmRNAのESEに依存するスプライシングのインビボでの抑制。
ESE配列に対する、本発明による化合物の活性の選択可能性を示すために、二つのイントロンを有し、スプライシングが二つの異なったESE配列に依存する、もう一つの基質モデルを用いることとした。この基質において、ピルビン酸デヒドロゲナーゼのサブユニットE1α(PDH E1α)をコードする遺伝子のエクソン7−イントロン7−エクソン8に対応している配列を、M3S1配列の下流に挿入した(M3S1−PDH、図4A参照)。この転写産物のイントロン7は点突然変異を含んでおり、該変異によって、SRタンパク質hSC35の結合に対して高い親和性で結合する部位が生じる。リー症候群(小児脳症)を患った患者においてPDH E1αが発現しなくなることの原因となるこの変異は、潜在的な(cryptic)部位が本来の5’スプライス部位の46ヌクレオチド下流に現れることを引き起こす(図4A)。この基質は、PDHのイントロン7の46個のヌクレオチドを含む、あるいは含んでいない、二つの産物を生じさせることができ、同一の転写産物の内部に存在する、異なったESE配列に対して化合物の特異性を決定するために理想的なものである。M3S1を抑制する化合物C2は、M3S1−PDHのスプライシングを完全に抑止する(図4B、レーン1とレーン2を比較のこと)。また、M3S1−PDHの抑制は、化合物C8でも見られ(図4B、レーン5)、このことは、M3S1に含まれるESE配列が、イントロン1の除去を担う第一のスプライシング事象を開始するために必要であることを示している。逆に、M3S1に対して不活性である化合物C4はいかなる効果も有していない(図4B、レーン3)。しかし、驚くべきことに、M3S1のスプライシングを変化させないその他の化合物のスクリーニングによって、化合物C7が、イントロン7の46個のヌクレオチドを含むPDHのスプライシングに由来するRNA種の形成を遮断するが、PDHの通常のスプライシングから派生する種にはいかなる影響も与えないことが明らかになった(図4B、レーン4)。したがって、化合物C7は、hSC35 ESEに依存した異常なスプライシングの優れた抑制剤となるが、通常のスプライシングに対してはそうではない。したがって、この化合物は、この脳症にかかった患者の治療ために利用することを考えることができる。
【実施例4】
【0092】
本発明の化合物によるHIV増殖の抑制。
エイズウイルスは、実質的にすべてのレトロウイルスと同様に、自身の複製に不可欠な遺伝子を発現するために選択的スプライシングという方法を用いる。実際、ヒトの細胞のゲノムに入り込むウイルスの各形態は、単一の前駆体の形で転写され、該前駆体は、選択的スプライシングによって、自身の複製に不可欠なウイルスのタンパク質をコードする40個の異なったメッセンジャーRNAを作り出す(Furtado et al.、1991、Analysis of alternatively spliced human immunodeficiency virus type−1 mRNA species、one of which encodes a novel tat−env fusion protein、『Virology』185:258−270;Purcell and Martin、1993、Alternative splicing of human immunodeficiency virus type 1 mRNA modulates viral protein expression、replication、and infectivity、『J.Virol.』67:6365−78)。これらのスプライシング事象は、ESEタイプの複数の調節配列によって制御されており、該調製配列のいくつかは、tat、rev、vpu、envおよびnefのような、ウイルス複製の主要タンパク質の発現の原因であるスプライス部位の下流に位置している(Caputi et al.、2004、A bidirectional SF2/ASF− and SRp40−dependent splicing enhancer regulates human immunodeficiency virus type 1 rev、env、vpu、and nef gene expression、『J.Virol』78:6517−26;Pongoski et al.、2002、Positive and negative modulation of human immunodeficiency virus type 1 Rev function by cis and trans regulators of viral RNA splicing、『J.Virol』76:5108−20)。
【0093】
本発明による化合物がESE配列に依存するスプライス部位の利用を抑制することから、それらがウイルス複製を阻止する有効性を試験した。そのため、HIVに慢性的に感染し(Folks et al.、1988、Characterization of a promonocyte clone chronically infected with HIV and inducible by 13−phorbol−12−myristate acetate、『J.Immunol.』140:1117−1122)、PMA(Phorbol Myristate Acetate、ホルボールミリステートアセテート)による刺激後に大量のウイルスを産生する、ヒトのリンパ球細胞株U1を用いた。したがって、この細胞株は、HIVに感染した患者において観察される、潜伏期とウイルス産生期の間の移行を表すための優れたモデルとなる。
【0094】
この実験の結果は図6に示されており、該実験において、U1細胞(5×105)は、2.5μMの化合物C47、C97、C58、C57、C92、C91、C90、C83、C73、C34、C51、C45、C13、C10、C44、C6、C7、C41、C50、C32、C2、C1、C29、C35およびC99の不在のもと(図6、レーン1)、あるいは存在のもと(それぞれ、図6のレーン3〜レーン27)、50nMのPMAで処理した。処理の24時間後、HIV特異プライマーであるBSSおよびSJ4.7A(Jacquenet et al.、2001、A second exon splicing silencer within human immunodeficiency virus type 1 tat exon 2 represses splicing of Tat mRNA and binds protein hnRNP H.、『J.Biol.Chem.』276:40464−75)と放射性トレーサーである(α−32P)CTPを用いて、RT−PCRによってウイルスの転写産物を増幅した。増幅産物を、7%ポリアクリルアミド変性ゲル上で分析し、オートラジオグラフィーで可視化した。試験した29の化合物のうち、化合物C47、C97、C57、C92、C91、C83、C51、C13、C10、C44、C41、C50、C32、C2、C1、C29、C35およびC99(それぞれ、レーン3、レーン4、レーン6〜レーン8、レーン10、レーン13、レーン15〜レーン17、レーン20〜レーン27)が、HIV増幅の優れた抑制剤であることが明らかになり、これらの化合物によって処理した細胞においては、いかなるウイルスの増幅も検出されなかった。
【実施例5】
【0095】
10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン。
10−クロロ−6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン(400mg;既に公開されている既知の物質)をN,N−ジメチルアセトアミド(20mL)に溶かし、−10℃に冷却した溶液に、50%のNaH(90mg)を加えた。混合物を30分間撹拌し、CH3I(0.11mL)を加え、混合物を−10℃で維持して2.5時間にわたって撹拌した。水とCH2Cl2を加え、有機相を分離、乾燥し(MgSO4)、気化して乾燥させた。得られた残留物をシリカカラム上でクロマトグラフィーにかけ、CH2Cl2−EtOH(9−1:v/v)、次いで、EtOH−NEt3(95−5:v/v)で連続的に溶出することで、それぞれ、黄色の微結晶(融点>260℃)の形状に保たれた、10−クロロ−5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン(66mg、16%の収率)と所望の10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン(138mg、32%の収率)を得た。NMRは一致していた。
【実施例6】
【0096】
(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン。
1−クロロ−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール(1.0g;既に公開されている既知の物質)と4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(1.0g)の混合物を、150℃で21時間にわたって加熱した。余分なアミンは減圧下で気化して除去した。水を、得られた残留物に添加し、固体を形成させた。該固体を濾過し、水で洗浄し、そしてキシレンで再結晶化することで、所望の、黄色の微結晶(融点:223〜5℃)の形状に保たれた(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン(1.0g、71%の収率)を得た。NMRは一致していた。
【実施例7】
【0097】
N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸。
100mlの乾燥トルエンに100mgの無水コハク酸(1mM)と376mg(1mM)のN−エチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミンを溶かした溶液を、5時間にわたって還流した。冷却後に得られた沈殿物を脱水し、アセトンで再結晶化した。F〜150°の固形で、270mg(54.6%)の所望の生成物が得られた。C273244+H2Oに対する100分の1単位での分析によると、計算値では、Cは65.57、Hは6.93、Nは11.33であり、実験値では、Cは65.18、Hは6.88、Nは10.95であった。NMRとMSは一致していた。
【実施例8】
【0098】
N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸。
80mlの乾燥トルエンに、75mg(0.75mM)の無水コハク酸と250mg(0.75mM)のN−エチル−N’−(6−メチル−5H―ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミンを溶かした溶液を、4時間にわたって還流した。冷却後に得られた沈殿物を脱水し、アセトンで再結晶化した。F〜150°の固形で240mg(65.6%)が得られた。C242753+3H2Oに対する100分の1単位の分析によると、計算値では、Cは59.12、Hは6.82、Nは14.37であり、実験値では、Cは59.14、Hは6.88、Nは14.17であった。NMRとMSは一致していた。
【実施例9】
【0099】
9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール。
15mlのギ酸エチルにおける1.5gの2−(6−メトキシ−1−メチル−9H−カルバゾール−2−イル)エチルアミンの懸濁液を、20時間にわたって還流した。得られた溶液を真空で濃縮し、得られたペースト状のものをジクロロメタン中に回収した。減圧下で完全に気化させた後、得られた固形物を粉砕し、ペンタンで洗浄することで、1.6g(98%)のN−ホルミル化中間誘導体が得られた。
【0100】
1.6gのこの中間物を120mlの乾燥トルエンに溶解させ、ディーン・スターク(Dean Stark)を備えた三角フラスコにおいて、混合物を還流した。12mlのPOCl3を10分間にわたって一滴ずつ加え、還流を24時間にわたって維持した。冷却し、減圧下でトルエンとPOCl3を気化した後、固形物を500mlの2NのHClに回収し、沸騰させた。少量の不溶性物質を濾過し、冷却した溶液から、塩酸塩を脱水して取り出した。該塩酸塩を2NのNH4OHに回収した(pH12になるまで)。乾燥後に、脱水した黄色の沈殿物から、1.4g(92%)の所望の生成物が得られた。NMRは一致していた。
【実施例10】
【0101】
N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン。
11−クロロ−8−メチル−3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール(210mg;既に公開されている既知の物質)とスペルミン(1.0g)の混合物を、18時間、170℃で加熱した。余分なアミンを減圧下での気化によって除去し、得られた残留物をCH2Cl2に回収し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、気化して乾燥させた。次に、得られた遊離塩基を沸騰した無水エタノール(15mL)に溶解させ、そして、マレイン酸(410mg)とエタノール(10mL)を含有する溶液に入れた。得られた沈殿物を20℃で濾過し、エタノールで洗浄し、湿気がなくなるまで乾燥することで、270mg(39%の収率)の所望の生成物である四マレイン酸塩が得られた。C4354617+2H2Oに対する100分の1単位での分析によると、計算値では、Cは53.64、Hは6.03、Nは8.73であり、実験値では、Cは53.83、Hは6.01、Nは8.79であった。NMRは一致していた。
【実施例11】
【0102】
N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン。
11−クロロ−8−メチル−3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール(360mg;既に公開されている既知の物質)とヘキサン−1,6−ジアミン(5mL)の混合物を、18時間、170℃で加熱した。余分なアミンを減圧下で気化することで除去し、得られた残留物をCH2Cl2に回収し、水で洗浄した。有機相を乾燥させ(MgSO4)、気化して乾燥させた。次に、得られた遊離塩基を沸騰した無水エタノール(15mL)に溶解させ、そして、マレイン酸(648mg)とエタノール(10mL)を含有する溶液に入れた。得られた沈殿物を20℃で濾過し、エタノールで洗浄し、湿気がなくなるまで乾燥することで、700mg(89%の収率)の所望の生成物である二マレイン酸塩が得られた。C313649+2H2Oに対する100分の1単位での分析によると、計算値では、Cは57.76、Hは6.21、Nは8.69であり、実験値では、Cは58.22、Hは9.91、Nは8.47だった。NMRは一致していた。
【実施例12】
【0103】
N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
7−クロロ−10−メチル−3−メトキシ−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール(335mg;既に公開されている既知の物質)とN−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン(8mL)の混合物を、18時間、170℃で加熱した。余分なアミンを減圧下で気化することで除去し、得られた残留物をCH2Cl2に回収し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、気化して乾燥させた。次に、得られた遊離塩基を沸騰した無水エタノール(15mL)に溶解させ、マレイン酸(620mg)とエタノール(10mL)を含有する溶液に入れた。得られた沈殿物を20℃で濾過し、エタノールで洗浄し、湿気がなくなるまで乾燥することで、460mg(53%の収率)の所望の生成物である三マレイン酸塩が得られた。C3541513+H2Oに対する100分の1単位での分析によると、計算値では、Cは55.48、Hは5.68、Nは9.25であり、実験値では、Cは55.01、Hは5.68、Nは9.14であった。NMRは一致していた。
【実施例13】
【0104】
N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
11−クロロ−8−メチル−3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール(290mg;既に公開されている既知の物質)とN−(3−アミノプロピル)−1,3−プロパンジアミン(5ml)の混合物を、30時間、170℃で加熱した。余分なアミンを減圧下で気化することで除去し、得られた残留物をCH2Cl2に回収し、水で洗浄した。有機相を乾燥(MgSO4)し、気化して乾燥した。次に、得られた遊離塩基を沸騰した無水エタノール(15mL)に溶解させ、マレイン酸(620mg)とエタノール(10mL)を含有する溶液に入れた。得られた沈殿物を20℃で濾過し、エタノールで洗浄し、湿気がなくなるまで乾燥することで、360mg(48%の収率)の所望の生成物である三マレイン酸塩が得られた。C3541513+1.5H2Oに対する100分の1単位での分析によると、計算値では、Cは54.83、Hは5.74、Nは9.14であり、実験値では、Cは54.98、Hは5.91、Nは8.76であった。NMRは一致していた。
【図面の簡単な説明】
【0105】
【図1】さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるMinxのスプライシング産物の分析結果を示した図である。
【図2】さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるM3S1のスプライシング産物の分析結果を示した図である。
【図3】さまざまな化合物の存在の下での、preメッセンジャーRNAであるM3S1における、スプライシング複合体形成の分析結果を示した図である。
【図4A】変異したピルビン酸デヒドロゲナーゼのE1αサブユニットをコードしている遺伝子のエクソン7−イントロン7−エクソン8のスプライシングによって生成した、二つのタイプの転写産物の構造を示した図である。
【図4B】さまざまな化合物の存在の下での、インビトロで得られたpreメッセンジャーRNAであるM3S1−PDHのスプライシング産物の分析結果を示した図である。
【図5A】トランスジーンの構造と、選択的スプライシングによって生成した二つのタイプの転写産物を示した図である。
【図5B】2%アガロースゲルにおけるPCR産物の分析結果を示した図である。
【図6】さまざまな化合物がないとき(レーン1)とあるとき(レーン3〜レーン27)の、PMAで刺激したU1細胞に由来するウイルスのmRNAをRT−PCRで増幅した産物の分析結果(レーン1、3〜27)を示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
細胞内のpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気を治療するための医薬品の調製を目的とする、ベンゾインドール誘導体またはピリドインドール誘導体のようなインドール誘導体化合物の利用方法であり、該化合物は、
【化1】

という化学式Iに対応し、
環Aが位置bにあるとき、XはNまたはCR4またはN+R4無水塩基であり、
環Aは、
【化2】

に対応し、
環Aが位置aまたは位置cにあるとき、XはNであり、
環Aは、
【化3】

に対応し、
該化学式において、
−R1が、
●水素原子またはハロゲン原子または−C=N−OH基または−O−C(=O)(CH3)基または−C≡N基、あるいは、
●−N−R6R7基
(ここで、R6およびR7は、互いに独立して、
・水素原子、
・場合によっては窒素原子を含み、場合によってはC1からC3の一つまたは複数のアルキル基で置換されている、飽和または不飽和のC6の環、あるいは、
・一つまたは複数の炭素原子が窒素原子で置換された、C1からC13の直鎖または分岐および/または不飽和のアルキル基であって、場合によっては一つまたは複数の−OH基および/または=O基および/または、
【化4】

のような基(当該基は、場合によっては、C1からC3のアルキル基で置換され、該アルキル基自体も場合によってはアミン基で置換されている)で置換されているアルキル基、
である)、または、
●−NH−R8基
(ここで、
・R8はアルキル−N−R9R10基であり、
・アルキル基は、場合によっては不飽和および/またはC1からC3の一つまたは複数のアルキル基および/またはヒドロキシル基で置換されている、直鎖または分岐のC1からC13の基であり、
・R9およびR10は、それぞれ互いに独立して、水素原子、または、場合によっては一つまたは複数のヒドロキシル基および/またはオキソ基で置換されているC1からC4のアルキル基である)、
であり、
−R2が、水素原子、メチル基または−NH−(CH23−N(CH32基であり、あるいは、環Aが位置aにあるときには不在であり、
−R3が、水素原子、ハロゲン原子、または、メチル基、アミン基、メトキシメチル基あるいは上記で定義した通りの−NH−R8基であり、
−R4が、水素原子、ヒドロキシル基、またはC1〜C6のアルキル基、あるいは、場合によってはフェニル基で置換されているメトキシ基であり、
−R5が、XがNまたはCR4であるときには水素原子あるいはメチル基またはメトキシメチル基を表し、XがN+R4無水塩基であるときには不在であり、
−Zが、水素原子、または、ヒドロキシル基またはメトキシ基、あるいは、−O−アルキル−C=O(O−アルキル)基であり、ここではアルキルはC1〜C6の基であり、
−R11およびR12が、互いに独立して、水素原子またはC1〜C3のアルキル基であり、環Aが位置cにあるときにはR11が不在であり、
−R13が、水素原子またはメチル基である、
ベンゾインドール誘導体またはピリドインドール誘導体のようなインドール誘導体化合物の利用方法と、ならびに、細胞内のpreメッセンジャーRNAのスプライシング過程に関連する病気を治療するための医薬品の調製を目的とする、当該化合物の薬学的に許容可能な塩、それらの異性体および/または混合物。
【請求項2】
ベンゾインドール誘導体がピリドカルバゾール誘導体であり、化学式Iにおいて、XがCR4であるとき、環Aが、
【化5】

であり、
−R1が、−N−R6R7基または−NH−R8基、水素原子、−C=N−OH基あるいは−O−C(=O)(CH3)基または−C≡N基であり、
−R3が水素原子であり、
−R4がヒドロキシル基、または、場合によってはフェニル基で置換されているメトキシ基であり、
−R13が水素原子であり、そして、
−R2、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11およびR12が請求項1で定義した通りであることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項3】
ピリドインドール誘導体がピリドピロロイソキノリン誘導体であり、化学式Iにおいて、XがNまたはN+R4無水塩基であるとき、環Aが、
【化6】

であり、
−R1がハロゲン原子、アミン基、−N−R6R7基または−NH−R8基であり、
−R2が水素原子またはメチル基であり、
−R3が水素原子またはNH−R8基であり、
−R4が水素原子またはメチル基であり、
−R5が、XがNであるときには水素原子またはメチル基であり、XがN+R4無水塩基であるときにはR5は不在であり、
−R11が水素原子またはメチル基であり、そして、
−R6、R7、R8、R9、R10、R12およびR13が請求項1で定義した通りであることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項4】
ピリドインドール誘導体がベンゾピリドインドール誘導体であり、化学式Iにおいて、XがNであるとき、環Aが
【化7】

であり、また、位置aまたは位置bまたは位置cにあり、
−R3がハロゲン原子、アミン基、−N−R6R7基または−NH−R8基であり、
−R5が水素原子またはメチル基であり、
−R2およびR11が水素原子またはメチル基であり、環Aが位置aまたは位置cにあるとき、それぞれが不在であり、
−R13が水素原子であり、そして、
−Z、R6、R7、R8、R9、R10およびR12が請求項1で定義した通りであることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項5】
化合物が、
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・9−ヒドロキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル酢酸エステル、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルバルデヒドオキシム、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・{3−[4−(3−アミノプロピル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチルブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・2−{(2−ヒドロキシエチル)−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]−アミノエタノール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N’−(9−ベンジルオキシ−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール、
・N−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N3−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N1−ジエチルブタン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボニトリル、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(3−モルホリン−4−イル−プロピル)アミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,5−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2−ピロリジン−1−イルエチル)アミン、
・3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)アミン、
・デシル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・8−メチル−11−(3−メチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N1,N10−ビス(3−ジエチルアミノプロピル)−3,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−1,10−ジアミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3]インドール−1−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−9−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・5−(7−クロロ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−イルオキシ)ペンタン酸エチルエステル、
・N,N−ジメチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−11−メチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−5,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−エチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N’−(3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−8−エチル−3−メトキシ−7−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N’−(2−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N,N−ジメチル−N’−(8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−アミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン、
から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項6】
化合物が、
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−5H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・9−ヒドロキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル酢酸エステル、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルバルデヒドオキシム、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・{3−[4−(3−アミノプロピル)ピペラジン−1−イル]プロピル}−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチルブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N’−(9−ベンジルオキシ−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−6−メトキシメチル−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−カルボニトリル、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(3−モルホリン−4−イルプロピル)アミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,5−ジアミン、
・N−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルエタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2−ピロリジン−1−イルエチル)アミン、
・3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−1,2−ジオール、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・デシル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−エチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−10,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−11−メチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(7−メトキシ−5,11−ジメチル−10H−ピリド[2,3−b]カルバゾール−4−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の利用方法。
【請求項7】
化合物が、
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・N’−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・2−{(2−ヒドロキシエチル)−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]アミノエタノール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N3−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N1−ジエチルブタン−1,3−ジアミン、
・N−(6,11−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N1,N10−ビス(3−ジエチルアミノプロピル)−3,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−1,10−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イル−プロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(10,11−ジメチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(11−メチル−10H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[3,2−g]キノリン)−4−イルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン、
から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1または請求項4に記載の利用方法。
【請求項8】
化合物が、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・8−メチル−11−(3−メチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3]インドール−1−イル)−N’−エチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5,6−ジメチル−5H−ベンゾ[f]ピリド[4,3−b]インドール−9−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・5−(7−クロロ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−イルオキシ)ペンタン酸エチルエステル、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−エチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N’−(3−メトキシ−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−8−エチル−3−メトキシ−7−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−2−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N’−(2−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジエチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(7,8−ジメチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N,N−ジメチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・7−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−10,11−ジメチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−4−オール、
・N,N−ジメチル−N’−(8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−ジメチルアミノ−2−メチルプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・11−(3−アミノプロピルアミノ)−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−3−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(4−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−アミノ−プロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン、
から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1または請求項5に記載の利用方法。
【請求項9】
化合物が、
・N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(9−メトキシ−6,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン、
・1−(3−ジメチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N’−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・アリル−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・N,N−ジエチル−N4−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)ペンタン−1,4−ジアミン、
・9−メトキシ−1−[6−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール)−1−イルアミノ]ヘキシルアミノ]−2,5−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−2−イウムヨージド、
・(3−イミダゾール−1−イルプロピル)−9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)アミン、
・(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン、
・N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸、
・5,11−ジメチル−1−(3−メチルブチルアミノ)−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6,11−トリメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N’−(5,6−ジメチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・1−(3−ジエチルアミノプロピルアミノ)−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−9−オール、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・1−ジエチルアミノ−3−(9−メトキシ−5−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロパン−2−オール、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)ブタン−1,4−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(9−メトキシ−5,6−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)エタン−1,2−ジアミン、
・N,N−ジエチル−N’−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N’−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・4−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミン、
・N−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イル)プロパン−1,3−ジアミン、
・N’−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)−N,N−ジメチルプロパン−1,3−ジアミン、
・N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]−N−メチルプロパン−1,3−ジアミン、
・6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミン、
から構成されるグループから選択されることを特徴とする、請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載の利用方法。
【請求項10】
スプライシング過程が構成的であるか、または、ESE、ISE、ESSあるいはISS調節配列に依存するものであることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項11】
スプライシング過程が構成的であるか、またはESE調節配列に依存するものであることを特徴とする、請求項10に記載の利用方法。
【請求項12】
スプライシング過程に関連する病気が、スプライシング過程の変化の結果として生じる遺伝病であり、とりわけ、フレーザー症候群、17番染色体に関連する前頭側頭型痴呆(パーキンソン病の一形態)、リー症候群(脳症の一種)、非定型嚢胞性線維症、とりわけアルツハイマーのような、タウタンパク質の変異に関連する、ある種の神経病理、SMN(Survival of Motor Neuron、運動神経細胞生存)遺伝子に影響を及ぼす筋萎縮症、セロトニンのスプライシングの異常制御に関連する鬱、および、スプライシングの全体的な過程が影響を受けるある種のガン(とりわけ乳ガン、結腸ガンおよびある種のリンパ腫)であることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項13】
スプライシング過程に関連する病気がウイルスに由来する病気であり、該病気に対して、スプライシングのためのESE配列が同定されていることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項14】
ウイルス性疾患がエイズであることを特徴とする、請求項13に記載の利用方法。
【請求項15】
前記医薬品が化学式Iにしたがった化合物の製剤化を可能にする賦形剤も含んでいることを特徴とする、請求項1に記載の利用方法。
【請求項16】
前記医薬品が、調製のため、および、静脈経路での投与のために、固体または液体の形状をしていることを特徴とする、請求項15に記載の利用方法。
【請求項17】
10−クロロ−2,6−ジメチル−2H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン。
【請求項18】
(9−メトキシ−6−メチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イル)−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)アミン。
【請求項19】
N−エチル−N−[3−(9−メトキシ−5,11−ジメチル−6H−ピリド[4,3−b]カルバゾール−1−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸。
【請求項20】
N−エチル−N−[3−(6−メチル−5H−ピリド[3’,4’:4,5]ピロロ[2,3−g]イソキノリン−10−イルアミノ)プロピル]スクシンアミド酸。
【請求項21】
9−メトキシ−5−メチル−4,6−ジヒドロ−3H−ピリド[4,3−b]カルバゾール。
【請求項22】
N−(3−アミノプロピル)−N’−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]ブタン−1,4−ジアミン。
【請求項23】
N−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イル)ヘキサン−1,6−ジアミン。
【請求項24】
N−[3−(3−メトキシ−10−メチル−11H−ベンゾ[g]ピリド[4,3−b]インドール−7−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
【請求項25】
N−[3−(3−メトキシ−8−メチル−7H−ベンゾ[e]ピリド[4,3−b]インドール−11−イルアミノ)プロピル]プロパン−1,3−ジアミン。
【請求項26】
医薬品としての請求項9〜請求項17のいずれか一つに記載の化合物。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4A】
image rotate

【図4B】
image rotate

【図5A】
image rotate

【図5B】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2007−504205(P2007−504205A)
【公表日】平成19年3月1日(2007.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−525168(P2006−525168)
【出願日】平成16年9月6日(2004.9.6)
【国際出願番号】PCT/FR2004/002261
【国際公開番号】WO2005/023255
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(500470482)サントル ナショナル ドゥ ラ ルシェルシュ シアンティフィック(セーエヌエールエス) (25)
【氏名又は名称原語表記】CENTRE NATIONAL DE LA RECHERCHE SCIENTIFIQUE (CNRS)
【出願人】(506075252)ユニベルシテ モンペリエ ドゥー (7)
【氏名又は名称原語表記】UNIVERSITE MONTPELLIER II
【出願人】(500026533)アンスティテュ・キュリ (20)
【氏名又は名称原語表記】INSTITUT CURIE
【Fターム(参考)】