説明

スマートフォン用3Dビューア

【課題】良好な操作性を有するスマートフォン用3Dビューアを提供することである。
【解決手段】下端(12a)がスマートフォンの縁部に取り付けられた垂直部材(12)と、スマートフォンSのディスプレイDに対して所定間隔を隔ててほぼ平行になるように垂直部材の上端(12b)から一方向に延びた水平部材(14)と、水平部材に配置された一対の立体視用レンズ(16)とを備えていることを特徴とするスマートフォン用3Dビューア(10)が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は一般に、スマートフォンに装着して用いられる3Dビューアに関する。より詳細には、本発明は、操作性の良好なスマートフォン用3Dビューアに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話と携帯情報端末を融合させたスマートフォンは、通信機能の他、ネットワーク機能や情報管理機能などの種々の機能を備えているため、広範に用いられている。スマートフォンは基本的に、使用者が指でディスプレイに触れることによって操作するようになっている。
【0003】
一方、ディスプレイに表示される平面的な映像を立体的に見るための種々の装置が開発されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、スマートフォンはディスプレイに触れることによって操作するようになっているため、スマートフォンに従来の立体映像取得装置を装着すると、ディスプレイへのアクセスが阻害され、操作性が損なわれるという不都合がある。
【0005】
本発明は、このような状況に鑑みて開発されたものであって、良好な操作性を有するスマートフォン用3Dビューアを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願請求項1に記載のスマートフォン用3Dビューアは、下端がスマートフォンの縁部に取り付けられた垂直部材と、スマートフォンのディスプレイに対して所定間隔を隔ててほぼ平行になるように前記垂直部材の上端から一方向に延びた水平部材と、前記水平部材に配置された一対の立体視用レンズとを備えていることを特徴とするものである。
【0007】
本願請求項2に記載のスマートフォン用3Dビューアは、前記請求項1の3Dビューアにおいて、前記水平部材が、前記垂直部材に対して回転可能に連結されていることを特徴とするものである。
【0008】
本願請求項3に記載のスマートフォン用3Dビューアは、前記請求項1又は2の3Dビューアにおいて、前記垂直部材をその下端を中心として旋回させて、前記ディスプレイの上方の箇所から前記水平部材を移動させるように構成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスマートフォン用3Dビューアによれば、垂直部材の位置する方向を除いて3方向からディスプレイに接近することができるので、スマートフォンの操作を容易に行うことができる。また、水平部材と垂直部材を回転可能に連結することにより、本発明のスマートフォン用3Dビューアを折り畳んで持ち運ぶことができる。さらに、垂直部材をその下端を中心として旋回させるように構成することにより、スマートフォンで写真撮影をする際等に操作し易くなる。本発明のスマートフォン用3Dビューアは、簡単な構造のものであるため、低コストで提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
次に図面を参照して、本発明の好ましい実施の形態に係るスマートフォン用3Dビューアについて詳細に説明する。図1は、本発明の好ましい実施の形態に係るスマートフォン用3DビューアがスマートフォンSに装着されている状態を示した斜視図である。図1において、DはスマートフォンSのディスプレイを示している。
【0011】
図1において全体として参照符号10で示される本発明の好ましい実施の形態に係るスマートフォン用3Dビューアは、スマートフォンSのディスプレイDに対してほぼ直交するように下端12aがスマートフォンSの縁部に取り付けられた垂直部材12を備えている。
【0012】
垂直部材12は例えば、スマートフォンSの縁部に設けられた凹部(図示せず)に、垂直部材12の下端12aに設けられた突起(図示せず)をはめ込むことによって、垂直部材12に取り付けられている。
【0013】
スマートフォン用3Dビューア10はまた、スマートフォンSのディスプレイDに対して所定間隔を隔ててほぼ平行になるように垂直部材12の上端12bから一方向に延びた水平部材14を備えている。
【0014】
水平部材14には、一対の立体視用レンズ16が配置されている。好ましくは、水平部材14には、スマートフォンSの使用者が立体視用レンズ16を覗いたときに鼻が当たる個所に、鼻当て用のくぼみ14aが設けられている。立体視用レンズ16自体は、公知のものが用いられる。
【0015】
垂直部材12と水平部材14は、プラスチック等の合成樹脂材料で一体に形成するのが好ましい。なお、水平部材14をスマートフォンSのディスプレイDに対してほぼ平行になるように配置することができるものであれば、図2に示すように、垂直部材12を僅かに傾斜させた形態にしても差し支えない。
【0016】
図4は、スマートフォン用3Dビューア10を操作している状態を示した図である。図4に示されるように、垂直部材12の位置する方向を除いて3方向からディスプレイDに接近することができるので、スマートフォンSの操作を容易に行うことができる。
【0017】
図5は、スマートフォン用3Dビューア10の変形形態を示した図である。図5に示されるスマートフォン用3Dビューア10では、垂直部材12と水平部材14が別体に形成され、蝶番18によって回転可能に連結されている。このように構成することにより、スマートフォンSを取り外した際に、スマートフォン用3Dビューア10を折り畳んでコンパクトにして持ち運ぶことができる。
【0018】
図6は、スマートフォン用3Dビューア10の別の変形形態を示した図である。図6に示されるスマートフォン用3Dビューア10では、垂直部材12がその下端を中心として旋回できるように構成されている。このように構成することにより、スマートフォンSで写真撮影をする際等に操作し易くなる。旋回可能な構成は、例えば、スマートフォンSの縁部に設けられた凹部(図示せず)に、垂直部材12の下端に設けられた突起(図示せず)をはめ込む等の方法を採用することにより実現することができる。
【0019】
本発明は、以上の発明の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
【0020】
たとえば、添付図面に示した垂直部材12、水平部材14および立体視レンズ16の寸法や形状は単なる例示的なものにすぎず、図示した以外の寸法や形状を採用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の好ましい実施の形態に係るスマートフォン用3Dビューアがスマートフォンに装着されている状態を示した斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1のスマートフォン用3Dビューアを操作している状態を示した斜視図である。
【図5】スマートフォン用3Dビューアの変形形態を示した斜視図である。
【図6】スマートフォン用3Dビューアの別の変形形態を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0022】
10 スマートフォン用3Dビューア
12 垂直部材
12a 下端
12b 上端
14 水平部材
14a 鼻当て部
16 立体視レンズ
18 蝶番
S スマートフォン
D ディスプレイ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端がスマートフォンの縁部に取り付けられた垂直部材と、
スマートフォンのディスプレイに対して所定間隔を隔ててほぼ平行になるように前記垂直部材の上端から一方向に延びた水平部材と、
前記水平部材に配置された一対の立体視用レンズと、
を備えていることを特徴とするスマートフォン用3Dビューア。
【請求項2】
前記水平部材が、前記垂直部材に対して回転可能に連結されていることを特徴とする請求項1に記載されたスマートフォン用3Dビューア。
【請求項3】
前記垂直部材をその下端を中心として旋回させて、前記ディスプレイの上方の箇所から前記水平部材を移動させるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載されたスマートフォン用3Dビューア。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−129776(P2012−129776A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−279048(P2010−279048)
【出願日】平成22年12月15日(2010.12.15)
【出願人】(502284357)
【Fターム(参考)】