説明

スルホアルキルエーテルシクロデキストリンおよびコルチコステロイドを含む吸入製剤

SAE−CDおよびコルチコステロイドを含む吸入可能な製剤が提供される。製剤は、あらゆる公知のネブライザーにより被験者に噴霧投与するように適合される。製剤は、キットに含めることができる。製剤は、水溶液として投与される。しかしながら、ドライパウダー、即使可能溶液、または濃縮組成物として貯蔵することができる。製剤は、コルチコステロイドの吸入投与を行う改善された噴霧システムで使用される。製剤内に存在するSAE−CDは、ブデソニドの化学的安定性を著しく高める。製剤を吸入投与する方法が提供される。製剤は、従来の経鼻送達装置により投与することもできる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
製剤中に溶解した治療的有効量のコルチコステロイド、SAE−CD、および水性液体担体を含み、SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が10:1より大きい水性液体製剤。
【請求項2】
SAE−CDの存在下のコルチコステロイドの飽和溶解度でコルチコステロイドに必要なSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が10:1より大きい、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
コルチコステロイドが、フルニソリドと少なくとも同等の親油性、またはより大きい親油性である、請求項2に記載の製剤。
【請求項4】
コルチコステロイドが、ベクロメタゾン、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、モノプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、デスイソブチリル−シクレソニド、フルニソリド、フルチカゾン、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、モメタゾン、フランカルボン酸モメタゾン、イコメタゾンエンブテート、チキソコルトール21−ピバレート、およびトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、モノプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、デスイソブチリル−シクレソニド、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、フランカルボン酸モメタゾン、イコメタゾンエンブテート、チキソコルトール21−ピバレート、およびトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される、請求項3に記載の製剤。
【請求項6】
コルチコステロイドがSAE−CDの存在下で測定してその飽和溶解度より低い濃度で存在する、請求項3に記載の製剤。
【請求項7】
組成物または製剤中のSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、SAE−CDの存在下で測定してコルチコステロイドの飽和溶解度でのモル比より少なくとも1%大きい、請求項6に記載の製剤。
【請求項8】
SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、10:1より大きく約10,000:1までの範囲にあるか、または10:1より大きく約1000:1までの範囲にある、請求項7に記載の製剤。
【請求項9】
SAE−CDの存在下のコルチコステロイドの飽和溶解度で、SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が少なくとも14:1である、請求項7に記載の製剤。
【請求項10】
製剤が5質量%より少ない非溶解コルチコステロイドしか含まない実質的に透明な溶液である、請求項9に記載の製剤。
【請求項11】
21.5±2質量/質量%以下のSAE−CDを含む、請求項10に記載の製剤。
【請求項12】
コルチコステロイドがSAE−CDの存在下で測定してその飽和溶解度より低い濃度で存在する、請求項2に記載の製剤。
【請求項13】
コルチコステロイドがSAE−CDの存在下で測定してその飽和溶解度の95%以下の濃度で存在する、請求項12に記載の製剤。
【請求項14】
組成物または製剤中のSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、SAE−CDの存在下で測定してコルチコステロイドの飽和溶解度でのモル比より少なくとも1%大きい、請求項2に記載の製剤。
【請求項15】
組成物または製剤中のSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、SAE−CDの存在下で測定してコルチコステロイドの飽和溶解度でのモル比より少なくとも5%大きい、請求項14に記載の製剤。
【請求項16】
製剤が5質量%より少ない非溶解コルチコステロイドしか含まない実質的に透明な溶液である、請求項1に記載の製剤。
【請求項17】
SAE−CDの存在下のコルチコステロイドの飽和溶解度で、SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が少なくとも14:1である、請求項1に記載の製剤。
【請求項18】
水性液体担体が水、緩衝剤、アルコール、有機溶媒、グリセリン、ポリ(エチレングリコール)、ポロキサマー、界面活性剤またはその組み合わせを含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項19】
21.5±2質量/質量%以下のSAE−CDを含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項20】
SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、10:1より大きく約10,000:1までの範囲にあるか、または10:1より大きく約1,000:1までの範囲にある、請求項1に記載の製剤。
【請求項21】
SAE−CD対コルチコステロイドのモル比が、10:1より大きく約333:1、>10:1から約1000:1まで、約>10:1から約100:1まで、>10:1から約50:1まで、>10:1から約30:1まで、または>10:1から約500:1までの範囲にある、請求項20に記載の製剤。
【請求項22】
コルチコステロイドが、フルニソリドより小さい親油性を有するいずれのコルチコステロイドをも除く、請求項1に記載の製剤。
【請求項23】
ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン、プレドニゾン、デキサメタゾン、ベタメタゾン、メチルプレドニゾロン、トリアムシノロン、およびフルオコルトロンを除く、請求項22に記載の製剤。
【請求項24】
コルチコステロイドが、アルドステロン、ベクロメタゾン、ベタメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、クロプレドノール、コルチバゾール、デオキシコルトン、デソニド、デスオキシメタゾン、デキサメタゾン、ジフルオロコルトロン、フルクロロロン、フルメタゾン、フルニソリド、フルオシノロン、フルオシノニド、フルオコルチンブチル、フルオロコルチゾン、フルオロコルトロン、フルオロメトロン、フルランドレノロン、フルチカゾン、ハルシノニド、イコメタゾン、モメタゾン、パラモメタゾン、ロフレポニド、RPR 106541、チキソコルトール、トリアムシノロン、およびそれらの各薬学的に許容される誘導体からなる群から選択される、請求項1に記載の製剤。
【請求項25】
コルチコステロイドが、水におけるフルニソリドの固有溶解度に近似するかまたはそれより小さい水における固有溶解度を有する、請求項1に記載の製剤。
【請求項26】
SAE−CDがコルチコステロイドの少なくとも90%を可溶化するのに十分な量で存在する、請求項1に記載の製剤。
【請求項27】
SAE−CDがコルチコステロイドの少なくとも95%を可溶化するのに十分な量で存在する、請求項1に記載の製剤。
【請求項28】
SAE−CDが1mlの製剤当りSAE−CD約10mgから約500mgの濃度で存在する、請求項1に記載の製剤。
【請求項29】
製剤が少なくとも6か月の貯蔵寿命を有する、請求項1に記載の製剤。
【請求項30】
従来の保存剤、酸化防止剤、緩衝剤、酸性化剤、可溶化剤、着色剤、錯化促進剤、食塩水、電解質、他の治療薬、アルカリ性化剤、張度調整剤、表面張力調整剤、粘度調整剤、密度調整剤、揮発性調整剤、消泡剤、着香料、甘味料、親水性ポリマー、界面活性剤またはその組み合わせをさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項31】
β2−アドレナリン受容体アゴニスト、ドーパミン(D2)受容体アゴニスト、局所麻酔剤、抗コリン剤、IL−5阻害剤、IL−5のアンチセンス調節剤、ミルリノン(1,6−ジヒドロ−2−メチル−6−オキソ−[3,4’−ビピリジン]−5−カルボニトリル)、乳酸ミルリノン、トリプターゼ阻害剤、タキキニン受容体アンタゴニスト、ロイコトリエン受容体アンタゴニスト、5−リポキシゲナーゼ阻害剤、および抗−IgE抗体からなる群から各場合において独立に選択される1種またはそれ以上の治療薬をさらに含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項32】
β2−アドレナリン受容体アゴニストが、アルブテロール(α1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−1,3−ベンゼンジメタノール);バンブテロール(ジメチルカルバミン酸5−(2−((1,1−ジメチルエチル)アミノ)−1−ヒドロキシエチル)−1,3−フェニレンエステル);ビトルテロール(4−メチル安息香酸4−(2−((1,1−ジメチルエチル)アミノ)−1−ヒドロキシエチル)−1,2−フェニレンエステル);ブロキサテロール(3−ブロモ−α−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)メチル)−5−イソオキサゾールメタノール);イソプロテレノール(4−(1−ヒドロキシ−2−((1−メチルエチル−)アミノ)エチル)−1,2−ベンゼン−ジオール);トリメトキノール(1,2,3,4−テトラヒドロ−1−((3,4,5−トリメトキシフェニル)−メチル)−6,7−イソキノリンジオール);クレンブテロール(4−アミノ−3,5−ジクロロ−α−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)メチル)ベンゼンメタノール);フェノテロール(5−(1−ヒドロキシ−2−((2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−メチルエチル)アミノ)エチル)−1,3−ベンゼンジオール);ホルモテロール(2−ヒドロキシ−5−((1RS)−1−ヒドロキシ−2−(((1RS)−2−(p−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)アミノ)エチル)ホルムアニリド);(R,R)−ホルモテロール;デスホルモテロール((R,R)または(S,S)−3−アミノ−4−ヒドロキシ−α−(((2−(4−メトキシフェニル)−1−メチル−エチル)アミノ)メチル)ベンゼンメタノール);ヘキソプレナリン(4,4’−(1,6−ヘキサン−ジイル)−ビス(イミノ(1−ヒドロキシ−2,1−エタンジイル)))ビス−1,2−ベンゼンジオール);イソエタリン(4−(1−ヒドロキシ−2−((1−メチルエチル)アミノ)ブチル)−1,2−ベンゼンジオール);イソプレナリン(4−(1−ヒドロキシ−2−((1−メチルエチル)アミノ)エチル)−1,2−ベンゼンジオール);メタ−プロテレノール(5−(1−ヒドロキシ−2−((1−メチルエチル)アミノ)エチル)−1,3−ベンゼンジオール);ピクメテロール(4−アミノ−3,5−ジクロロ−α−(((6−(2−(2−ピリジニル)エトキシ)ヘキシル)−アミノ)メチル)ベンゼンメタノール);ピルブテロール(α6−(((1,1−ジメチルエチル)−アミノ)メチル)−3−ヒドロキシ−2,6−ピリジンメタノール);プロカテロール(((R*,S*)−(±)−8−ヒドロキシ−5−(1−ヒドロキシ−2−((1−メチルエチル)アミノ)ブチル)−2(1H)−キノリン−オン);レプロテロール((7−(3−((2−(3,5−ジヒドロキシフェニル)−2−ヒドロキシエチル)アミノ)−プロピル)−3,7−ジヒドロ−1,3−ジメチル−1H−プリン−2,6−ジオン);リミテロール(4−(ヒドロキシ−2−ピペリジニルメチル)−1,2−ベンゼンジオール);サルブタモール((±)−α1−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)メチル)−4−ヒドロキシ−1,3−ベンゼンジメタノール);(R)−サルブタモール;サルメテロール((±)−4−ヒドロキシ−α1−(((6−(4−フェニルブトキシ)ヘキシル)−アミノ)メチル)−1,3−ベンゼンジメタノール);(R)−サルメテロール;テルブタリン(5−(2−((1,1−ジメチルエチル)アミノ)−1−ヒドロキシエチル)−1,3−ベンゼンジオール);ツロブテロール(2−クロロ−α−(((1,1−ジメチルエチル)アミノ)メチル)ベンゼンメタノール);およびTA−2005(8−ヒドロキシ−5−((1R)−1−ヒドロキシ−2−(N−((1R)−2−(4−メトキシフェニル)−1−メチルエチル)アミノ)エチル)カルボスチリル塩酸塩)からなる群から選択される、請求項31に記載の製剤。
【請求項33】
ドーパミン(D2)受容体アゴニストが、アポモルヒネ((r)−5,6,6a,7−テトラヒドロ−6−メチル−4H−ジベンゾ[de,glキノリン−10,11−ジオール];ブロモクリプチン((5’α)−2−ブロモ−12’−ヒドロキシ−2’−(1−メチルエチル)−5’−(2−メチルプロピル)エルゴタマン−3’,6’,18−トリオン);カベルゴリン((8β)−N−(3−(ジメチルアミノ)プロピル)−N−((エチルアミノ)カルボニル)−6−(2−プロペニル)エルゴリン−8−カルボキサミド);リスリド(N’−((8α−)−9,10−ジデヒドロ−6−メチルエルゴリン−8−イル)−N,N−ジエチル尿素);ペルゴリド((8β−)−8−((メチルチオ)メチル)−6−プロピルエルゴリン);レボドーパ(3−ヒドロキシ−L−チロシン);プラミペキソール((s)−4,5,6,7−テトラヒドロ−N6−プロピル−2,6−ベンゾチアゾールジアミン);塩酸キンピロール(trans−(−)−4aR−4,4a,5,6,7,8,8a,9−オクタヒドロ−5−プロピル−1H−ピラゾロ[3,4−g]キノリン塩酸塩);ロピニロール(4−(2−(ジプロピルアミノ)エチル)−1,3−ジヒドロ−2H−インドール−2−オン);およびタリペキソール(5,6,7,8−テトラヒドロ−6−(2−プロペニル)−4H−チアゾロ[4,5−d]アゼピン−2−アミン)からなる群から選択される、請求項31に記載の製剤。
【請求項34】
抗コリン剤が、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、硝酸メチルアトロピン、硫酸アトロピン、イプラトロピウム、ベラドンナエキス、スコポラミン、スコポラミンメトブロミド、ホマトロピンメトブロミド、ヒヨスチアミン、イソプリオプラミド、オルフェナドリン、塩化ベンザルコニウム、臭化チオトロピウム、および臭化グリコピロニウムからなる群から選択される、請求項31に記載の製剤。
【請求項35】
局所麻酔剤が、リドカイン、N−アリールアミド、アミノアルキルベンゾエート、プリロカイン、およびエチドカインからなる群から選択される、請求項31に記載の製剤。
【請求項36】
ジプロピオン酸ベクロメタゾン、モノプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、デスイソブチリル−シクレソニド、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、フランカルボン酸モメタゾン、イコメタゾンエンブテート、チキソコルトール21−ピバレート、およびトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択されるコルチコステロイド;およびサルメテロール、ホルモテロール、アルブテロール、イパトロピウム、それらの薬学的に許容される塩、およびそれらの異性体からなる群から選択される治療薬を含む、請求項31に記載の製剤。
【請求項37】
コルチコステロイドが他の治療薬に対してモル過剰で存在する、請求項31に記載の製剤。
【請求項38】
他の治療薬がコルチコステロイドに対してモル過剰で存在する、請求項31に記載の製剤。
【請求項39】
SAE−CDが他の治療薬に対してモル過剰で存在する、請求項31に記載の製剤。
【請求項40】
SAE−CDが他の治療薬に対するよりもコルチコステロイドに対し高い平衡結合定数を有する、請求項31に記載の製剤。
【請求項41】
SAE−CDがコルチコステロイドに対するよりも他の治療薬に対し高い平衡結合定数を有する、請求項31に記載の製剤。
【請求項42】
SAE−CDが他の治療薬に対する平衡結合定数に近似する平衡結合定数を有する、請求項31に記載の製剤。
【請求項43】
シクロデキストリンが、式1:
【化1】

[式中、
nは、4、5、または6であり、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、およびR9は、それぞれ独立に−O−または−O−(C2−C6アルキレン)−SO3-基であり、ここでR1〜R9の少なくとも1つは独立に−O−(C2−C6アルキレン)−SO3-基、−O−(CH2mSO3-基であり、ここでmは2〜6、−OCH2CH2CH2SO3-または−OCH2CH2CH2CH2SO3-であり、そして
1、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、およびS9は、それぞれ独立に薬剤として許容されるカチオンである]の化合物である、請求項1〜42、46〜110または111のいずれか1項に記載の発明。
【請求項44】
シクロデキストリンが、「x」が1〜18の範囲である式IIの化合物(SAEx−α−CD)、「y」が1〜21の範囲である式IIIの化合物(SAEy−β−CD)、または「z」が1〜24の範囲である式IVの化合物(SAEz−γ−CD)であり、「SAE」がスルホアルキルエーテル置換基を表し、値「x」、「y」、および「z」がCD1分子当たりのスルホアルキルエーテル基の個数に関する平均置換度を表す、請求項1〜42、46〜110または111のいずれか1項に記載の発明。
【請求項45】
シクロデキストリンが、
【表1】

からなる群から選択される、請求項44に記載の発明。
【請求項46】
請求項1に記載の製剤を乾燥することによって調製される固形組成物。
【請求項47】
製剤が、経鼻、経口、点眼、耳内または局所投与に適合する、請求項1に記載の液体製剤。
【請求項48】
水性液体担体、スルホアルキルエーテルシクロデキストリン、および製剤中に溶解したコルチコステロイドの治療的有効量を含む液体製剤の吸入を介して投与することを含む、それを必要とする被験者における、気道の疾患または障害を治療する方法であって、コルチコステロイドが160〜1600pgh/mlの平均血漿中AUCtを与えるのに十分な量で存在し、ここでSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が10:1より大きい治療方法。
【請求項49】
治療的有効量が45〜1000μgのコルチコステロイドを含む、請求項48に記載の方法。
【請求項50】
SAE−CDの存在下のコルチコステロイドの飽和溶解度でコルチコステロイドに必要なSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が10:1より大きい、請求項49に記載の方法。
【請求項51】
液体製剤が噴霧投与される、請求項50に記載の方法。
【請求項52】
製剤が約5ml未満の水性液体担体を含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
製剤が0.05〜2mlの水性液体担体を含む、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
液体製剤が、超音波ネブライザー、空気ジェット式ネブライザー、電子ネブライザー、振動膜ネブライザー、振動メッシュネブライザー、強制キャリア/有孔ディスク併用ネブライザー、振動板ネブライザー、振動発生器と水性チャンバーを含むネブライザー、およびノズルアレイを含むネブライザーで投与される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、モノプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、デスイソブチリル−シクレソニド、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、フランカルボン酸モメタゾン、イコメタゾンエンブテート、チキソコルトール21−ピバレート、およびトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される、請求項50に記載の方法。
【請求項56】
被験者への用量として、スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解したコルチコステロイドの48〜220μgを被験者へ噴霧投与することを含む、個々の被験者のコルチコステロイドについて150〜1600pgh/mlの平均血漿中AUCtを与える方法。
【請求項57】
噴霧が、空気ジェット式ネブライザー、超音波ネブライザー、電子ネブライザー、振動膜ネブライザー、振動メッシュネブライザー、振動板ネブライザー、振動発生器および水性チャンバーを含むネブライザー、およびノズルアレイを含むネブライザーからなる群から選択されるネブライザーを用いて行われる、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
コルチコステロイドがブデソニドである、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解した少なくとも45μgのコルチコステロイドを被験者に噴霧投与することを含む、被験者への用量として送達された少なくとも6(pgh/ml)/μgのコルチコステロイドの、被験者へのコルチコステロイドの用量で正規化した平均血漿中AUCtを被験者に与える方法。
【請求項60】
噴霧が、空気ジェット式ネブライザー、超音波ネブライザー、電子ネブライザー、振動膜ネブライザー、振動メッシュネブライザーおよび振動板ネブライザーからなる群から選択されるネブライザーを用いて行われる、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
単位用量が45から1000μgである、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
コルチコステロイドがブデソニドである、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解した少なくとも45μgのコルチコステロイドを被験者に噴霧投与することを含む、被験者への用量として送達された少なくとも8(pg*h/ml)/μgのコルチコステロイドの、被験者へのコルチコステロイドの用量で正規化した平均血漿中AUCiを被験者に与える方法。
【請求項64】
噴霧が、空気ジェット式ネブライザー、超音波ネブライザー、電子ネブライザー、振動膜ネブライザー、振動メッシュネブライザーおよび振動板ネブライザーからなる群から選択されるネブライザーを用いて行われる、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
コルチコステロイドがブデソニドである、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
単位用量が45から1000μgである、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
参照単位用量の水性懸濁液ベースの液体製剤の噴霧投与に比べて、被験者に送達されるコルチコステロイドの2倍〜4倍未満増加分の平均血漿中AUCt/μgを与える、請求項59に記載の方法。
【請求項68】
参照単位用量の水性懸濁液ベースの液体製剤の噴霧投与に比べて、被験者に送達されるコルチコステロイドの1.5〜5倍増加分の個体の血漿中AUCt/μgを与える、請求項59に記載の方法。
【請求項69】
参照単位用量の水性懸濁液ベースの液体製剤の噴霧投与に比べて、被験者に送達されるコルチコステロイドの2〜4倍未満増加分の平均血漿中AUCi/μgを与える、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
参照単位用量の水性懸濁液ベースの液体製剤の噴霧投与に比べて、被験者に送達されるコルチコステロイドの1.5倍〜5倍増加分の個体の血漿中AUCi/μgを与える、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
水性液体担体、スルホアルキルエーテルシクロデキストリン、及び製剤中に溶解したコルチコステロイドの1回用量を含む水性液体製剤を、被験者に対して吸入によって投与または送達することを含む、それを必要とする被験者における、気道の疾患または障害を治療する方法であって、ここで製剤が同様の条件下に投与された懸濁液ベースの製剤にまさる薬物動態学的プロファイルの強化をもたらす、方法。
【請求項72】
それを必要とする被験者の気道に1回用量のコルチコステロイドを投与または送達する方法であって、水性液体担体、スルホアルキルエーテルシクロデキストリン、および製剤中に溶解したコルチコステロイドを含む水性液体製剤の1回量を含むネブライザーで、コルチコステロイドを投与または送達することを含み、ここで操作中、このシステムが、ネブライザーとコルチコステロイドの懸濁液ベースの製剤を含む別のシステムにまさって、強化された薬物送達、増大した薬物投与率、短縮された処置時間、低減した毒性、改善した安定性、強化された生体吸収、増加したアウトプット率、増加した全アウトプット、強化された薬物動態学的プロファイル、低減したコルチコステロイド関連副作用、増加した肺沈着、低減した口腔咽頭沈着、および/または改善した噴霧性能をもたらす、上記方法。
【請求項73】
製剤が、同様の条件下において投与された懸濁液ベースの製剤にまさって、強化された薬物送達、増大した薬物投与率、短縮された処置時間、低減した毒性、改善した安定性、強化された生体吸収、増加したアウトプット率、増加した全アウトプット、強化された薬物動態学的プロファイル、低減したコルチコステロイド関連副作用、増加した肺沈着、低減した口腔咽頭沈着、および/または向上した噴霧性能をもたらす、請求項71に記載の方法。
【請求項74】
コルチコステロイドの用量が、少なくとも25μg、40μg、少なくとも45μg、少なくとも48μg、45〜1000μg、約1μg〜20mg、または1μg〜10mg、0.01mg〜10mg、0.025mg〜10mg、0.05mg〜5mg、0.1mg〜5mg、0.125mg〜5mg、0.25mg〜5mg、0.5mg〜5mg、0.05mg〜2mg、0.1mg〜2mg、0.125mg〜2mg、0.25mg〜2mg、0.5mg〜2mg、1μg、10μg、25μg、50μg、100μg、125μg、200μg、250μg、25〜66μg、48〜81μg、73〜125μg、40μg、64μg、95μg、35〜95μg、25〜125μg、60〜170μg、110μg、170μg、45〜220μg、45〜85μg、48〜82μg、85〜160μg、140〜220μg、120〜325μg、205μg、320μg、325μg、90〜400μg、95〜170μg、165〜275μg、または275〜400μgである、請求項71または72に記載の方法。
【請求項75】
液体が、10μl〜100ml、50μl〜50ml、50μl〜10ml、0.1〜10ml、0.1ml〜10ml未満、0.1ml〜7.5ml、0.1ml〜5ml、0.1ml〜3ml、0.1ml〜2ml、0.1ml〜1ml、0.05ml〜7.5ml、0.05ml〜5ml、0.05ml〜3ml、0.05ml〜2ml、または0.05ml〜1mlの体積を有する、請求項71または72に記載の方法。
【請求項76】
送達または投与の工程が、30分未満、20分未満、10分未満、7分未満、5分未満、3分未満、もしくは2分未満の時間にわたって行われ、またはその時間が約0.05〜10分、約0.1〜5分、約0.1〜3分、約0.1〜2分、約0.1〜1.5分、約0.5分 約1.5分、もしくは約1分であり、またはその時間が被験者が1回の呼吸に要するほどの時間(約1〜3または1〜5秒)である、請求項71又は72に記載の方法。
【請求項77】
強化された薬物動態学的プロファイルが、懸濁液製剤の投与に比べて、Cmaxで1.5〜8倍高い、1.5〜6倍高い、1.5〜4倍高い、1.5〜2倍高い、1.64〜3.55倍高い、Cmaxで1.48〜6.25倍高い、AUCinfで1.59〜3.55または1.19〜6.11倍高い、AUClastで1.69〜3.67または1.21〜7.66倍高い強化である、請求項71または72に記載の方法。
【請求項78】
コルチコステロイドの用量の20%〜85%、または30%〜80%、または少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも56%、少なくとも59%、少なくとも62%が被験者の肺に送達される、請求項71または72に記載の方法。
【請求項79】
用量非正規化ベースで、90〜900、200〜600、200〜550、200〜250、400〜450、500〜600、225、437、又は545のCmax(コルチコステロイドのpg/ml)を被験者に与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項80】
以下の用量正規化Cmax(pg/ml/μg):1)名目利用用量正規化ベースで0.3〜2、0.35〜2、0.6〜1.5、0.5〜1.2、0.8〜1、0.8〜0.9、0.7〜0.8、0.4、1.9、0.6、1.5、0.5、1.2、0.35、2、0.7、0.8、または0.9;2)肺への用量正規化ベースで3.4〜9.2、3.5〜8.5、5.5〜9.2、4.5〜7.5、5.8〜7、3.4、3.5、4.5、5.5、9.2、8.5、7.5、5.8、5.9、6、または7;3)被験者への用量正規化ベースで1.7〜7.5、3.2〜4.1、1.9〜6、3.2〜7.5、1.7〜5.2、3.6、4.1、3.2、1.9、6、3.2、7.4、7.5、1.7、5.2または5.3;4)放出用量正規化べースで0.9〜3.3、1.7〜2.2、0.9〜3、1〜3、1.7〜3.3、1〜2.7、1.9、2.1、2.2、1.7、0.9、1、2、3、2.9、3.2、3.3、または2.7を被験者に与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項81】
製剤および懸濁液剤中のコルチコステロイドの用量がほぼ同量充填された場合、コルチコステロイドの非正規化用量に基づいて、製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも1.6〜2、1.5〜3、1.5〜2.5、1.5〜2、1.5、1.6、2、2.5、または3倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項82】
コルチコステロイドの名目利用用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、1.8〜6.2、1.5〜6.5、2〜6.5、1.5〜5.5、2〜4、1.5〜4、1.5〜3、2.7、3.3、3.4、1.5、6.5、2、5.5、4、または3倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項83】
コルチコステロイドの肺への用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、1.4〜4.3、1.4〜4.5、1.5〜4.5、1.5〜3.5、1.5〜3、1.4〜3、1.5〜2.5、1.5〜2、2、2.3、1.4、4.5、3.5、3、1.5または2.5倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項84】
コルチコステロイドの被験者への用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、2〜3.5、2〜5、1.7〜3.8、1.7〜5、2.7、3、2.4、2、3.5、5、1.7、または3.8倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項85】
コルチコステロイドの放出用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、1.9〜6.3、1.75〜6.5、2.2〜4.2、2.2〜6.3、1.9〜4.2、3.2、3.5、3.6、2.8、1.75、6.5、2.2、4.2、または6.3倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項86】
製剤中のコルチコステロイドの用量が懸濁液剤中の用量より約2倍低い場合、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、少なくとも1.5、1.6、2、2.6、および3倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項87】
用量非正規化に基づいて1600〜1800、1650〜1750、または1700のCmax(pg/ml)を与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項88】
1)充填用量名目正規化ベースで、1)1〜2、1.6〜1.8、又は1.7;2)放出用量正規化ベースで、2〜2.5、または2.2の用量正規化Cmax(pg/ml/μg)を与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項89】
製剤及び懸濁液剤中のコルチコステロイドの用量がほぼ同じ場合、コルチコステロイドの正規化名目用量に基づき、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxより少なくとも1.7、1.8、1.9、または2倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項90】
コルチコステロイドの放出用量正規化に基づき、コルチコステロイド製剤によって与えられたCmaxが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたCmaxよりも、1.5、1.6、2倍まで高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項91】
用量非正規化ベースで、500〜1700、530〜1650、250〜2500、280〜1300、780〜1300、980〜2450、275、775、980、2400、2500、1300、1290、530,1650、250、280または780のAUCinf(pgh/ml)を被験者に与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項92】
以下の用量正規化AUCinf(pg/ml/μg):1)名目利用用量正規化ベースで1〜5.5、2〜2.2、1〜5.3、1.1〜5.2、1.5〜2.6、1.3〜3.3、2,2.1、2.2、1、5.5、5.3、5.2、1.5、2.6、1.3、または3.3;2)肺への用量正規化ベースで10〜25、14〜18、10.2〜20、13.6〜18.8、11.2〜24.7、10.2、20、13.6、14、19、18.8、11、11.2、25、24.7、14.2、16.2、17.3;3)被験者への用量正規化ベースで4〜16、4.2〜16.1、8〜12.2、5.4〜16、5.4〜17、8.5〜9.6、8.5、9.5,9.6、4.2、16.1、8、12.2、12、5.4、16、17、または16.5;4)放出用量正規化ベースで2.5〜9、2.6〜8.5、4.5〜5.1、2.5〜8、2.6〜7.9、4.2〜6.7、3.1〜8.5、3.2〜8.5、4.5、4.6、5、5.1、2.5、2.6、4.2、3.1、9、8.5、5.1、8、7.9、または6.7を、被験者に与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項93】
製剤および懸濁液剤中のコルチコステロイドの用量がほぼ同量の場合、コルチコステロイドの非正規化用量に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも1.6〜2.5、1.6〜3.1、1.5〜3.5、1.5〜3.3、2.5〜3.3、3.1、1.5、3.3、1.6、または2.5倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項94】
コルチコステロイドの名目利用用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも、1.75〜6.5、1.75〜6.1、2〜6.5、2〜6.1、2〜4.5、2〜4.4、3.3、3.2、3.5、3.4、1.75、6.5、6.1、2、4.5、または4.4倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項95】
コルチコステロイドの肺への用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも、1.2〜3.5、1.2〜4、1.2〜3、1.2〜2.85、1.5〜3.5、1.4〜3.5、2、2.2、2.3、2.4、1.2、3、4、2.85、1.5、3.5、または1.4倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項96】
コルチコステロイドの被験者への用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも、1.6〜4.9、1.5〜5、1.6〜5、1.6〜3.7、1.6〜3.6、2〜4.9、1.9〜4、2、2.6、1.5、5、1.6、3.7、3.6、2、4.9、1.9、または4倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項97】
コルチコステロイドの放出用量正規化に基づいて、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも、1.5〜6、1.7〜6、1.9〜6、1.9〜5.4、2.3〜5.8、1.9〜5.5、1.9〜5.8、1.5、6、1.7、1.9、5.4、2.3、5.8、5.8、3.2、3.5、または3.6倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項98】
製剤中のコルチコステロイドの用量が懸濁液剤中の用量よりも約2倍低い場合、コルチコステロイド製剤によって与えられたAUCinfが、懸濁液ベースの製剤によって与えられたAUCinfよりも、少なくとも1.5、1.6、2、2.5、3、または3.1倍高い、請求項71または72に記載の方法。
【請求項99】
コルチコステロイドの用量非正規化に基づき、2000〜3000、2500〜2700、2000、3000、または2600のAUC0−8hr(pgh/ml)を被験者に与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項100】
被験者において、1)充填用量名目正規化ベースで、2〜3、2.5〜2.7、または2.6;および/または2)放出用量正規化ベースで、3〜4、3.4〜3.5、または3.4の1回用量正規化AUCinf(pg/ml/μg)を与える、請求項71または72に記載の方法。
【請求項101】
リザーバを装備したネブライザー;ならびに水性液体担体、溶解促進剤、および1回用量のコルチコステロイドを含む水性液体製剤を含むシステムであって、ここで製剤の噴霧中、ネブライザーが、同様の条件下にネブライザーで噴霧する懸濁液ベースの製剤の濃度増加率に比べて、リザーバの製剤中のコルチコステロイドの濃度増加率の減少パーセントをもたらすシステム。
【請求項102】
濃度増加率の減少パーセントが10%〜60%、15%〜60%、20%〜60%、30%〜60%、または40%〜60%である、請求項101に記載のシステム。
【請求項103】
システムが、噴霧1分当たり0〜40、1〜40、5〜30、または10〜30mcgコルチコステロイド/mL製剤体積の濃度増加率を与える、請求項101に記載のシステム。
【請求項104】
水性液体担体、スルホアルキルエーテルシクロデキストリン、および製剤に溶解した1回用量のコルチコステロイドを含む液体製剤を被験者に吸入投与することを含む、それを必要とする被験者における気道の疾患または障害を治療する方法であって、ここでコルチコステロイドの用量が160〜1600pgh/mlの平均血漿中AUCtを与えるのに十分な量で存在し、そしてSAE−CD対コルチコステロイドのモル比が10:1より大きい、方法。
【請求項105】
コルチコステロイドについて150〜1600pgh/mlの血漿中AUCtを与えるために、スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解した25〜400μgのコルチコステロイドを被験者に噴霧投与することを含む、被験者へコルチコステロイドを与える方法。
【請求項106】
スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解した少なくとも25μgの1回用量のコルチコステロイドを、被験者に噴霧投与することを含む、被験者に、少なくとも6(pgh/ml)/μgのコルチコステロイドの、コルチコステロイドの用量で正規化した、血漿中AUCtを与える方法。
【請求項107】
被験者に、少なくとも8(pgh/ml)/μgのコルチコステロイドの、コルチコステロイドの用量で正規化した、AUCiを与える方法であって、スルホアルキルエーテルシクロデキストリンを含む水性液体担体に溶解した少なくとも25μgの1回用量のコルチコステロイドを、被験者に噴霧投与することを含む、方法。
【請求項108】
コルチコステロイドがブデソニドである、請求項71〜107のいずれか1項に記載の発明。
【請求項109】
コルチコステロイドがフルニソリドの親油性に近似するか又はそれを超える親油性を有する、請求項71〜107のいずれか1項に記載の発明。
【請求項110】
コルチコステロイドが、ジプロピオン酸ベクロメタゾン、モノプロピオン酸ベクロメタゾン、ブデソニド、シクレソニド、デスイソブチリル−シクレソニド、フルニソリド、プロピオン酸フルチカゾン、フランカルボン酸フルチカゾン、フランカルボン酸モメタゾン、イコメタゾンエンブテート、チキソコルトール21−ピバレート、およびトリアムシノロンアセトニドからなる群から選択される、請求項109に記載の発明。
【請求項111】
投与または送達の工程が、空気ジェット式ネブライザー、超音波ネブライザー、電子ネブライザー、振動膜ネブライザー、振動メッシュネブライザー、振動板ネブライザー、振動発生器および水性チャンバーを含むネブライザー、およびノズルアレイを含むネブライザーからなる群から選択されるネブライザーを用いて行われる、請求項71〜107のいずれか1項に記載の発明。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公表番号】特表2009−542649(P2009−542649A)
【公表日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−518094(P2009−518094)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【国際出願番号】PCT/US2006/062346
【国際公開番号】WO2008/005053
【国際公開日】平成20年1月10日(2008.1.10)
【出願人】(501278788)サイデックス・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (18)
【Fターム(参考)】