説明

スロットルバルブ及びこれを用いた半導体製造システム

【課題】半導体処理チャンバからの排気ガスの固化を防止することにより、メンテナンスの手間と費用を低減することが可能なスロットルバルブを提供する。
【解決手段】内部に空間を有するバルブ本体部20と、バルブ本体部の側壁に形成され、外部の真空チャンバ111と連結される連結部と、バルブ本体部内部の空間であって連結部の下端部より上方にある上方空間と、バルブ本体部内部の空間であって連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度を昇降により調節するプランジャー51と、バルブ本体部の上壁22の上部に配置される固定台30,40と、固定台及びバルブ本体部の内部に設けられ、プランジャーを昇降させるプランジャー昇降機構60と、バルブ本体部の上壁の外側及び固定台の側壁部に設けられるヒーター90,92を備え、ヒーターはバルブ本体内部の上壁とプランジャーとの間の空間を加熱する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はスロットルバルブ(圧力制御バルブ)に係り、特にプラズマエッチング装置等の半導体製造装置の圧力制御に用いられるスロットルバルブに関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイス製造プロセスでは、集積回路の微細加工技術として、多層配線構造を形成するためのエッチング(蝕刻)工程が不可欠である。
図7はこのようなエッチング工程に用いられるエッチングシステム100の一例を示す。図7において、エッチングシステム100は、被加工物であるウェハにエッチング処理を施すエッチングチャンバ110と、エッチングチャンバ110内部を排気して、真空状態とすると共に、エッチングチャンバ内の圧力を制御するためのスロットルバルブ120とを備えている。
【0003】
エッチングチャンバ110は、内部に密閉空間を形成することができる真空チャンバ111と、真空チャンバ111内に設けられ、ウェハを支持するためのウェハ支持台112を備えている。真空チャンバ111の側壁部113にはウェハのエッチングされる薄膜材料に合わせて、塩素(Cl)、塩化ホウ素(BCl)、テトラフルオロメタン(CF)、トリフルオロメタン(CHF)、酸素(O)、窒素(N)等のエッチングガスを導入するためのエッチングガス導入口113aが設けられている。このような真空チャンバ112内部の温度は反応を効率的に行うため、80℃程度に温度制御されている。
【0004】
スロットルバルブ120は、内部に空間を有するバルブ本体部130と、昇降によりスロットルバルブ120の開口度を調節するプランジャー51と、プランジャー51を昇降させるためのプランジャー昇降装置140とを備えている。バルブ本体部130の側壁部131には連結部131aが形成されており、バルブ本体部130内の空間はこの連結部131aを介して真空チャンバ111と連結される。バルブ本体部130の内部空間の下方には、バルブ本体部内の空間に連結される真空ポンプと、真空ポンプからの排気を排出するための排出口が設けられている。
【0005】
上記のエッチングシステムにおいては、エッチングガス導入口113aから真空チャンバ111内にエッチングガスが導入さる。真空ボンプが駆動され、プランジャー昇降装置140によりプランジャー51の位置が調節されると、真空チャンバ111の内部圧力が調節される。これと共に、ウェハ支持台112にはバイアス電圧が印加され、エッチングガスがプラズマ化される。このプラズマはエッチングされる薄膜材料と化学反応を起こし、ガス状のエッチング生成物が生成される。エッチング生成物は真空ポンプにより吸引され、排出口から排出されることにより、エッチングが進行する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記のようなエッチングシステムにおいて、エッチングチャンバで生成されたガス状のエッチング生成物がスロットルバルブ内で固化することがある。例えば、集積回路の配線用材料として用いられるアルミニウムをエッチングする場合、エッチングガスとしては塩素(Cl)と塩化ホウ素(BCl)の混合物が用いられ、エッチング生成物として塩化アルミニウム(AlCl)が生成される。塩化アルミニウムは、圧力が100mTorr程度の場合、65℃程度で固化する。スロットルバルブ内の温度がこの温度より低いと、塩化アルミニウムがスロットルバルブ内で固化し、スロットルバルブの上壁等の内壁部やプランジャー上に微粒子として堆積する。この堆積した微粒子はスロットルバルブ内に圧力変化が生じた際等にエッチングチャンバ内に逆流して、エッチングチャンバ内を汚染し、ウェハに欠陥を生じさせることがある。
【0007】
これを防止するためには、スロットルバルブ内を定期的にクリーニングする必要があり、メインテナンスの手間と費用が増大する原因となっていた。
【0008】
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、エッチング生成物のような半導体処理チャンバからの排気ガスの固化を防止することにより、半導体処理チャンバの汚染やウェハの欠陥発生を防止することでき、メインテナンスの手間と費用を低減することが可能なスロットルバルブを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するため、本発明は以下の内容を有する。
請求項1の発明は、内部に空間を有するバルブ本体部と、前記バルブ本体部の側壁に形成され、外部の真空チャンバと連結される連結部と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より上方にある上方空間と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度を昇降により調節するプランジャーと、前記バルブ本体部の上壁の上部に配置される固定台と、少なくとも一部が前記固定台とバルブ本体部の内部に設けられ、プランジャーを昇降させるプランジャー昇降機構と、前記バルブ本体部の上壁の外側に設けられるヒーターを備え、前記ヒーターは前記バルブ本体内部の上壁と前記プランジャーとの間の空間を加熱するスロットルバルブである。
【0010】
請求項2の発明は、内部に空間を有するバルブ本体部と、前記バルブ本体部の側壁に形成され、外部の真空チャンバと連結される連結部と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より上方にある上方空間と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度を昇降により調節するプランジャーと、前記バルブ本体部の上壁の上部に配置される固定台と、少なくとも一部が前記固定台及びバルブ本体部の内部に設けられ、プランジャーを昇降させるプランジャー昇降機構と、固定台の側壁部の外側に設けられるヒーターを備え、前記ヒーターはプランジャー昇降機構を介して前記プランジャーを加熱するスロットルバルブである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、プランジャー昇降機構の駆動により、プランジャーが昇降すると、バルブ本体部内部の空間であって連結部の下端部より上方にある上方空間と、連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度が調節される。これによって、バルブ本体内部及びこれと連結される処理真空チャンバ内の圧力が調節される。
【0012】
本発明においては、バルブ本体部の上壁、又は、固定台の側壁にはヒーターが設けられている。これによって、バルブ本体部の内部及びプランジャーが制御された所定温度で加熱され、上壁の内側やプランジャー上面にエッチング生成物が堆積することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のスロットルバルブを用いたエッチングシステムの概略を示す図である。
【図2】本発明のスロットルバルブの作用を説明するための図である。
【図3】本発明のスロットルバルブの作用を説明するための図である。
【図4】第1ヒーターを示す図である。
【図5】第2ヒーターを示す図である。
【図6】第1ヒーター及び第2ヒーターを取り付ける状態を説明するための図である。
【図7】従来のスロットルバルブを用いたエッチングシステムの概略を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。以下の説明においては、上述した構成と同一のものには同一の参照番号を付し、その説明は省略する。
【0015】
図1〜図3は本発明に係るスロットルバルブ10を示す。このスロットルバルブ10はエッチングチャンバ等の真空チャンバ111内の圧力を制御するために設けられる。このスロットルバルブ10は、内部に空間を有するバルブ本体部20と、バルブ本体部20の上部に設けられた下部固定台30と、下部固定台の上部に設けられた上部固定台40と、プランジャー51を昇降させるためのプランジャー昇降機構60を備えている。
【0016】
バルブ本体部20の側壁部21には連結部21aが形成されており、バルブ本体部20の内部空間はこの連結部21aを介して真空チャンバ111と連結される。これによって、基板処理チャンバ111とバルブ本体部20には連続した空間が形成される。バルブ本体部20の上部は、上壁22により閉鎖されている。この上壁22の略中央部には開口部が形成されている。バルブ本体部の下部には、バルブ本体部20及びこれと連結される真空チャンバ111を排気するための真空ポンプ(図示せず)と、真空ポンプからの排気を排出する排出口(図示せず)が設けられている。
【0017】
バルブ本体部20の上壁22上には、内径が上壁22の開口部とほぼ同一である中空円筒状の下部固定台30が配置されている。下部固定台30の上端部及び下端部には、それぞれ、半径方向外側に突出する上部フランジ部31a及び下部ブランジ部31bが形成されている。下部固定台30は、下部フランジ部31bが上壁22の開口部を取り囲むように配置され、下部フランジ部31bが上壁22にネジ止めされることにより固定される。これによって、バルブ本体部20と下部固定台30の内部は連続した空間が形成される。
【0018】
下部固定台30の上部には、中空円筒状の上部固定台40が設けられている。上部固定台40の下端部には半径方向外側に突出するフランジ部41が形成されている。上部固定台40は、このフランジ部41が後述するベローズ支持体78のフランジ部78aを挟んで下部固定台30の上部フランジ部31aにネジ止めされることにより、下部固定台30上に固定される。
【0019】
上部固定台40の外側には、プランジャーを上下動させるための駆動源としてのモータ50及びモータの回転運動を伝達するためのタイミングベルト53が設けられている。また、上部固定台40、モータ50及びタイミングベルト53は、モーター50及びタイミングベルト53が直接外部に露出しないようにするため、カバー52により一体的に覆われている。
【0020】
上部固定台40、下部固定台30及びバルブ本体部20の内部には、プランジャー51を昇降させるためのプランジャー昇降機構60が設けられている。このプランジャー昇降機構60は、モータにより回転させられるリードスクリュー61と、リードスクリュー61の上端部を支持するためのベアリング部62と、リードスクリュー61の回転運動をプランジャーの昇降運動に変換するプランジャーアセンブリ70とを有している。
ベアリング部62は上部固定台40の上部に設けられている。タイミングベルト53はベアリング部62において、リードスクリュー61に掛け渡されている。リードスクリュー61は上部固定台40及び下部固定台30の内部で垂直方向に延びている。これによって、モータ50が駆動されると、リードスクリュー61は、上部固定台40及び下部固定台30の内部で回転する。リードスクリュー61の上端部を除く部分には、所定のネジ山61aが形成されている。
【0021】
プランジャーアセンブリ70は、内側にリードスクリューのネジ山に対応するネジ山が形成され、リードスクリュー61と螺合するナット部72と、ナット部72の下部に設けられた中空円筒状の円筒部材74と、下部固定台30の内部に設けられ、円筒部材74を支持する軸ベアリング76と、下部固定台に固定されたベローズ支持部材78と、ベローズ支持部材78の下端部に設けられたベローズ(蛇腹部)80と、円筒部材74及びベローズ80の下端に設けられたプランジャー51を備えている。
【0022】
モーター50の駆動により、リードスクリュー61が回転すると、リードスクリュー61はナット部72と螺合する。ナット部の穴と円筒部材74の内部空間は連続しており、ナット部72を貫通したリードスクリュー61は円筒部材74の内部空間に突出する。
【0023】
ベローズ支持体78は中空円筒状に形成されており、その上端部には半径方向外側に突出するフランジ部78aを有している。ベローズ支持体78は、そのフランジ部78aが上部固体台40のフランジ部41と下部固定台30の上部フランジ部31aに挟まれて、ネジ止めされることにより、固定される。これによって、上部固定台40の内部とベローズ支持体78の内部は連続する空間を形成する。ベローズ支持体78の下端部の内壁部には、半径方向内側に突出する突出部78bが形成されている。
【0024】
軸ベアリング76は中空円筒状に形成されており、外壁部には半径方向外側に突出するフランジ部76aが形成されている。軸ベアリング76は、そのフランジ部76aがベローズ支持体78の突出部78bにネジ止めされることにより、ベローズ支持体78の内部に固定されている。また、軸ベアリング76の内壁は円筒部材74の外径よりやや大きく形成されている。これによって、円筒部材74が軸ベアリング76に挿入、支持される。
【0025】
ベローズ支持体78の下端部には伸縮可能なベローズ80が設けられている。ベローズ80及び円筒部材74の下端部はプランジャー51の上壁部に固定されている。このプランジャー51の外径は、バルブ本体部20の内径よりやや小さく設定されている。
【0026】
バルブ本体部20の上壁22上には第1ヒーター90が設けられている。第1ヒーター90は、図4に示されるように、2個の部品から構成され、これらを組合せることにより略中央部に穴部が形成された板状に形成される。この第1ヒーターは、下部固定台30が穴部から突出するように上壁22上に載置され、外部から上壁22を介してバルブ本体20内部を加熱する。また、下部固定台30の側壁部の外側には第2ヒーター92が設けられている。この第2ヒーター92は、図5に示されるように、環状となって下部固定台30の側壁部の周囲に配置され、下部支持体内部及び下部支持体の側壁部に連結される要素を加熱する。この第1及び第2ヒーター90、92はシリコンスポンジ中に電熱線が設けられている構造を有し、制御された所定温度で対象物を加熱することができる。
【0027】
軸ベアリング76のフランジ部76aの上面とネジ上端部の間、及び軸ベアリング76のフランジ部76の下面とベローズ支持体78の突出部78bの上面との間には、断熱部材94a、94bが設けられている。これによって、下部固定台30の側壁部に設けられた第2ヒーター92からの熱が、ベローズ支持体78を介して、軸ベアリング76、ナット部72、軸ベアリング61等に伝導するのを防止することができる。
【0028】
以下、上記のスロットルバルブの作用について説明する。
【0029】
モータ50が駆動され、モータ50の回転軸が回転されると、この回転はタイミングベルト53を通じて、回転ベアリング部62に支持されているリードスクリュー61に伝達され、リードスクリュー61が回転する。リードスクリュー61の回転により、リードスクリューと螺合しているナット部72は、上部固定台40及びベローズ支持体78の内部で昇降する。ナット部72が昇降すると、ナット部72に連結されている円筒部74が昇降する。この円筒部74の昇降は軸ベアリング76によりガイドされる。ナット部72及び円筒部74の昇降により、円筒部74に連結されているプランジャー51が昇降する。プランジャー51の昇降により、バルブ本体部20内部の空間であって連結部21aの下端部より上方にある上方空間と、連結部21aの下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度が調節される。これによって、真空ポンプにより吸引を行うと、バルブ本体内部及びこれと連結される真空チャンバ内の圧力が調節される。
【0030】
上記のスロットルバルブにおいて、図6に示されるように、バルブ本体部の上壁22上には第1ヒーター90が設けられており、下部固定台30の側壁には第2ヒーター92が設けられている。従って、バルブ本体部20の内部、特に上壁22とプランジャー51の間の空間及びプランジャー51上面が制御された所定温度で加熱される。従って、上壁22の内側やプランジャー51上面にエッチング生成物が堆積するのを防止することができる。
【0031】
また、軸ベアリング76のフランジ部76aの上面とネジ上端部の間、及び、軸ベアリング76のフランジ部76の下面とベローズ支持部78の突出部78bの上面との間には、断熱部材94a、94bが設けられている。これによって、下部固定台の側壁部に設けられた第2ヒーター92からの熱が、プランジャー51に向かう方向と反対方向へ伝導されること、即ち、ベローズ支持体78を介して、軸ベアリング76、円筒部材74、ナット部72、リードスクリュー61等に伝導されることを防止することができる。
【0032】
このように、本発明に係るスロットルバルブよれば、スロットルバルブ内部の温度を所定の温度まで加熱することにより、スロットルバルブ内での生成物の堆積を防止することができる。また、スロットルバルブの異なる部位にヒーターを複数設け、各々のヒーターの温度を適宜調節することにより、スロットルバルブ内の内部温度を均一にすることができる。さらに、第1及び第2ヒーターはバルブ本体の外部から取付けることができるので、取扱いが容易である。
【0033】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜変更することが可能である。例えば、上述した実施形態ではエッチングシステムを例として説明したが、本発明のスロットルバルブは、例えば物理気相堆積(PVD)装置、化学気相堆積(CVD)装置等に用いることもできる。また、上述した実施形態では、ヒーターは上壁上と下部固定台の側壁部の両方に設けられていたが、どちらか一方にのみ設けることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0034】
本発明によれば、エッチング生成物のような半導体処理チャンバからの排気ガスの固化を防止することにより、半導体処理チャンバの汚染やウェハの欠陥発生を防止することでき、メインテナンスの手間と費用を低減することが可能なスロットルバルブを提供することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に空間を有するバルブ本体部と、
前記バルブ本体部の側壁に形成され、外部の真空チャンバと連結される連結部と、
前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より上方にある上方空間と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度を昇降により調節するプランジャーと、
前記バルブ本体部の上壁の上部に配置される固定台と、
少なくとも一部が前記固定台とバルブ本体部の内部に設けられ、プランジャーを昇降させるプランジャー昇降機構と、
前記バルブ本体部の上壁の外側に設けられるヒーターを備え、
前記ヒーターは前記バルブ本体内部の上壁と前記プランジャーとの間の空間を加熱するスロットルバルブ。
【請求項2】
内部に空間を有するバルブ本体部と、
前記バルブ本体部の側壁に形成され、外部の真空チャンバと連結される連結部と、
前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より上方にある上方空間と、前記バルブ本体部内部の空間であって前記連結部の下端部より下方にあり、真空ポンプと連結される下方空間の間の開口度を昇降により調節するプランジャーと、
前記バルブ本体部の上壁の上部に配置される固定台と、
少なくとも一部が前記固定台及びバルブ本体部の内部に設けられ、プランジャーを昇降させるプランジャー昇降機構と、
固定台の側壁部の外側に設けられるヒーターを備え、
前記ヒーターはプランジャー昇降機構を介して前記プランジャーを加熱するスロットルバルブ。
【請求項3】
前記ヒーターは前記固定台と連結された前記プランジャー昇降機構の一部を介して前記プランジャーを加熱し、前記プランジャー昇降機構は前記ヒーターからの熱が前記プランジャー昇降機構の他の部分へ伝導されるのを防止する断熱部材を含む請求項2記載のスロットルバルブ。
【請求項4】
前記ヒーターは前記固定台と連結された前記プランジャー昇降機構の一部を介して前記プランジャーを加熱し、前記プランジャー昇降機構は前記ヒーターからの熱が前記プランジャーに向かう方向と反対方向へ伝導されるのを伝導されるのを防止する断熱部材を含む請求項2記載のスロットルバルブ。
【請求項5】
請求項1〜5のいずれか1項記載のスロットルバルブと、
前記スロットルバルブの連結部を介して前記スロットルバルブと連結される真空チャンバを有する半導体製造装置を備えた半導体製造システム。
【請求項6】
前記半導体製造装置はエッチング装置である請求項5記載の半導体製造システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−33127(P2011−33127A)
【公開日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−180192(P2009−180192)
【出願日】平成21年7月31日(2009.7.31)
【出願人】(390040660)アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド (1,346)
【氏名又は名称原語表記】APPLIED MATERIALS,INCORPORATED
【Fターム(参考)】