説明

セキュリティ機能を有する電話システム

【課題】家屋などの建造物に侵入者等が侵入した場合に電話システムで侵入者の動きを音響的にモニタできるセキュリティ機能を有する電話システムを提供する。
【解決手段】複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する主装置10とを有するボタン電話装置200とセキュリティ装置300とを連携させた電話システム100である。主装置10は、センサの検知情報を処理するセキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、内線電話機と通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はセキュリティ機能を有する電話システムに関し、特に、センサが設置された場所での侵入者等の行動を電話機を介して音響的にモニタできるセキュリティ機能を有する電話システムに関する。
【背景技術】
【0002】
セキュリティ機能を有する電話システムとして、複数のセンサを有するボタン電話機と主装置とを有する電話システムが特開2005−73089号公報(特許文献1)に記載されている。このシステムでは、センサが検知した異常の種類を示すデータと、ボタン電話機を示す識別コードを主装置に送り、主装置から通報先に発呼し、通報先の応答に応じて通報先に異常の種類を示すデータと識別コードに基づいた音声データを送出する。通報先は、これによって、異常の種類とその異常が発せられた場所の特定の電話機を知ることができる。
【0003】
しかし、この電話システムでは、予め決められた異常の種類と異常が生じた場所を特定できるが、例えば侵入者がどのような行動をとっているかについての情報は限られる。
【0004】
【特許文献1】特開2005−73089号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、本発明の目的は、家屋などの建造物に侵入者等が侵入した場合に電話システムで侵入者の動きを音響的にモニタできるセキュリティ機能を有する電話システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する交換機とを有する電話システムであって、センサの検知情報を処理するセキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、内線電話機と通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とする電話システムが得られる。
【0007】
本発明の第2の視点によれば、複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する主装置とを有するボタン電話装置であって、前記主装置は、センサの検知情報を処理するセキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、内線電話機と通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とするボタン電話装置が得られる。
【0008】
前記録音内容記憶手段は、内線電話機毎に録音内容を蓄積する領域を持っていてもよい。また、前記録音内容記憶手段は、内線電話機を特定する識別コードと対応付けされて録音内容が記憶されるようにしてもよい。
【0009】
本発明の第3の視点によれば、複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する交換機とを有する電話システムで建造物への侵入者等の行動を音響的に監視する方法であって、セキュリティ装置からのセンサ検知信号に応答し通報先電話機に発信するステップと、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にするステップと、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始をステップとを有し、内線電話機と通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して他の内線電話機のマイクを起動し通話状態にするステップと、他の電話機の通話状態を録音制御するステップとを有する電話システムで建造物への侵入者等の行動情報を音響的に監視する方法得られる。
【0010】
また、本発明の第4の視点によれば、複数の内線電話機と前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する主装置とを有するボタン電話装置と、監視区域に配置されたセンサの検知情報を処理するセキュリティ装置とからなる監視システムであって、前記主装置は、前記セキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、内線電話機と通話状態にある前記通報先電話機のダイアル操作に連動して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とする監視システムが得られる。
【0011】
なお、望ましくは、録音の開始は、内線電話機に音響レベル検出手段を設け、一番大きな音響レベルを示す内線電話機のマイクがキャッチする音響の録音から行う。
【発明の効果】
【0012】
本発明では、内線電話機を特定できるように内線電話機のマイクがピックアップした音を録音しているので、内線電話機毎にその音の強弱、高低、種類などを聞くことによって侵入者の建造物内でのおおよその行動を推測することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1の実施形態を示すシステムの機能ブロック図である。
【0015】
図1において、セキュリティ機能を有する電話システム100は、交換機能及び各種制御機能を有する主装置10、複数の内線電話機(ボタン電話機ともいう)1〜nからなるボタン電話装置200、センサ51、52などの信号を検出して警報を発するなど通常のセキュリティ機能をするセキュリティ装置本体50からなるセキュリティシステム300を含む。
【0016】
内線電話機は、建造物内の所定の箇所に設置される。例えば、居住用の建物の各部屋に机の上に或いは壁に配置されているとする。また、センサは、通常ドアや、窓などに設置される。センサは、種々のものが使えるが、人の動きに反応する人感センサを用いることもできる。内線電話機とセンサの位置は必ずしも同じ位置にあるとは限らない。また、内線電話機の数とセンサの数が同じとは限らない。各センサは、セキュリティ装置本体50に感知した信号を送信できる。
【0017】
主装置10は、内線電話機1〜nを収容する内線インターフェース部13、ISDN、アナログ回線、又はVoIPなど外線を収容する外線インターフェース11、内線電話機と外線とを接続制御する外線呼制御部14を含み、内線電話機同士での通話、内線電話機と外線との通話など通常のボタン電話装置としての機能を有する。外線呼制御部14は、着信制御部と発振制御部とを含む。
【0018】
主装置10は、さらにセキュリティ装置50とのインターフェースとしてI/Oポートインターフェース部16を含む。すなわち、主装置は、セキュリティ装置から信号を受けることができる。
【0019】
主装置10は、さらに、音声録音制御部18、メモリ15を含む。メモリには内線電話機毎に当該内線電話機のマイクロフォンが集めた音の内容を録音するメモリ領域がある。音声録音制御部は、通話情報を録音するための処理と制御を行う。そのほか、セキュリティ装置50からの信号に応じて、通報先を記憶する通報先電話番号の記憶領域や、種々の制御をつかさどる制御部があるが図には表示していない。
【0020】
図2は、セキュリティ機能を有する電話システムにおける各構成要素の配置例を示す。図2において、内線電話機1は、家屋の1階の部屋1に設置され、内線電話機2は、1階の部屋2に配置されている。また、内線電話機3は、2階の部屋1に、内線電話機4は、3階の部屋1に配置されている。センサ51は、1階の部屋1に、センサ52は、2階の部屋1に配置されている。
【0021】
今、侵入者が1階の部屋1に侵入したとすると、センサ51がそれを検知し、セキュリティ装置本体50にそれを通知する。セキュリティ装置は、通常セキュリティ装置の機能を行うほか、センサが動作したことを主装置10にI/Oポートインターフェース16に伝える。I/Oポートインターフェース部はこれを外線呼制御装置14に伝えると、外線呼制御部14は、通報先をメモリから読み出し、発信制御部で発信し、外線インターフェースから外線で通信事業者ネットワークを介して携帯電話機90を呼び出す。携帯電話機が応答すると、主装置10の着信制御部で着信処理をするとともに、特定の内線電話機、例えば、検知したセンサに1番近い場所の内線電話機1のマイクを起動して通話状態にし、更に、その内線電話機1のマイクがピックアップした音を内線電話機1から内線インターフェース部13経由でメモリ15に録音するように音声録音制御部は制御する。内線電話機はそのマイクがピックアップし音響をモニタできる範囲は、内線電話機からのある範囲である。しかも内線電話機からの距離に応じてピックアップできる音の大きさが異なる。図の破線で囲った内部は音響モニタが可能な範囲である。
【0022】
侵入者が他の部屋に移動すると、内線電話機1からの音は通常小さくなる。このような音の変化の内容がメモリ15の内線電話機1用のメモリ領域15−1に録音される。
【0023】
携帯電話機の所持者は、キー操作することによって特定のコード等を主装置に送り、内線電話機の切替を指示することができる。切替の指示は、例えば、内線電話機1からの音量小さくなるのを携帯電話で感知して、他の内線電話機に切り替える。内線電話機2への切替を主装置に指示すると、主装置は内線電話機2のマイクを起動するとともにマイクが集音する音を録音内容蓄積メモリの内線電話機2の領域に録音する。これによって、内線電話機2のマイクがキャッチできる領域での音が携帯電話機で聞こえると同時に、内線電話機2のメモリ領域に録音できるから、侵入者が1階の部屋2に移動した場合には、その動作に伴う音が録音できる。同様に、他の部屋に設置の内線電話機に切替えて、各電話機に対応して、これら電話機がキャッチできる領域での音を電話機毎に録音することができる。
【0024】
したがって、後に、主装置内の、録音内容蓄積メモリの内容から、各電話機の録音内容を調べることによって、侵入者の家屋内における動き、行動を把握するのに役立てることができる。
【0025】
なお、録音に当たって、マイクを起動させた時間、又は、録音を開始した時間を電話機ごとにメモリに蓄積しておけば、各電話機の音響内容に基づく侵入者の行動分析のためにより役立つ。録音の再生は、各内線電話機ごとに、通常のボタン電話装置における録音再生と同様にして再生できる。
【0026】
本実施形態についてさらに理解を容易にするために、図3のシークエンスチャートを用いて説明する。
【0027】
図3を参照すると、セキュリティ装置50はセンサが人の動きを感知するとその検出信号を受け、センサ検知を主装置10に通知する(S1)。主装置は、通報先電話機90に発信し(S2)、通信事業者網経由で、通報先電話機に着信する(S3)。通報先電話機が応答すると(S4)、主装置に応答が知らされ(S5)、主装置は、内線電話機1のマイクの起動を指示する(S6)。そして主装置は、通話内容の録音を開始し(S7)、通話状態にし、内線電話機1のマイクのキャッチした音響の内容が主装置のメモリの内線電話機1用の録音内容蓄積メモリに録音される(S8)。
【0028】
通報先電話機90は、内線電話機1から送られてくる音を聴取しながら、必要な場合に、ダイアル(又はキー)操作して送られるPB信号を合図に通話を他の内線電話機、例えば、内線電話機2に切り替える指示を出す(S9)。主装置10は、内線電話機1のマイクを停止し(S11)、内線電話機1との通話状態を停止し、録音を停止する(S12)。そして、主装置は、内線電話機2のマイクの起動を指示する(S13)。次いで、録音を開始し(S14)、通話状態にし、マイクのキャッチした音が主装置のメモリの内線電話機2用の領域に録音されはじめ、同時に、通報先電話機90は、内線電話機2のマイクが集音する音を聴取することができる(S15)。
【0029】
次に、図4、図5及び図6を用いて、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態は、内線電話機に音響レベル検出回路を内蔵させ、一番大きな音響レベルを示す内線電話機についてそのマイクがピックアップする音響情報を最初に録音させる点が第1の実施形態と異なる主な点である。したがって、図4、図5及び図6においては、それぞれ第1の実施形態に関する図1、図2及び図3と大部分において共通しているので、共通な部分には同じ参照数字付し、それらについての詳細な説明は省略し、相違点を中心に説明する。
【0030】
図4は、第2の実施形態を示すセキュリティ機能を有する電話システム100の機能ブロック図である。図4において、内線電話機は、それぞれ音響レベル検出回路21を有している。図上では、音響レベル検出回路21が表示されている点が図1との相違である。音響レベル検出回路は、内線電話機のマイクがピックする音量のレベルを検出する。そのレベルは、主装置に伝えられる。その他の構成要素については、第1の実施形態に関する図1で説明したものと同じであるので説明は省略する。
【0031】
図5は、セキュリティ機能を有する電話システムにおける各構成要素の配置例を示しており、第1の実施形態における図2に対応している。内線電話機が音響レベル検出回路を有することが表示されている。
【0032】
図6は、第2の実施形態におけるシステムの動作を示すシークエンスチャートである。
【0033】
図6を参照すると、セキュリティ装置50はセンサが人の動きを感知するとその検出信号を受け、センサ検知を主装置10に通知する(S1)。主装置は、通報先電話機90に発信し(S2)、通信事業者網経由で、通報先電話機に着信する(S3)。通報先電話機が応答すると(S4)、主装置に応答が知らされ(S5)、主装置は、内線電話機1のマイクの起動を指示(S6−1)する。次いで、内線電話機2のマイクの起動を指示(S6−2)する。各々の起動指示によって、各マイクが拾う音を音量レベル検出回路が検出し、そのレベルを主装置に知らせる(S6−3、S6−4)。主装置10は、各内線電話機から知らされる音量レベルを比較し、一番大きいレベルの内線電話機1の録音開始を指示し(S7)、通話状態にする(S8)。この状態で、内線電話機1のマイクのキャッチした音響の内容が主装置のメモリの内線電話機1用の録音内容蓄積メモリに録音される(S8)。
【0034】
通報先電話機90は、内線電話機1から送られてくる音を聴取しながら、必要な場合に、ダイアル(又はキー)操作して送られるPB信号を合図に通話を他の内線電話機、例えば、内線電話機2に切り替える指示を出す(S9)。主装置10は、内線電話機1のマイクを停止し(S11)、録音を停止し(S12)、内線電話機1との通話状態を停止する。そして、主装置は、内線電話機2のマイクの起動を指示し(S12)、次いで録音開始を指示し(S14),通話状態にする(S15)。マイクのキャッチした音が主装置のメモリの内線電話機2用の領域に録音されはじめ、同時に、通報先電話機90は、内線電話機2のマイクが集音する音を聴取することができる(S15)。
【0035】
第2の実施形態は、人間センサなどのセンサが侵入者等の不審者を検知し、主装置が転送先ユーザに通知した時に、一番音響レベルの高い内線電話機のマイクが拾う音を録音できるようにすることによって、その時点に不審者が所在する場所から音響を録音できる。その後不審者の動きに合わせてユーザが携帯電話機をダイアル操作して他の内線電話機に切り替えて他の内線電話機のマイクがピックアップする音を録音場合にも、建物内の不審者の動きのスタート場所がわかるので、不審者の挙動情報を把握するのに役立つ。
【0036】
なお、第2の実施形態のフローチャートでは、内線電話機1及び内線電話機2からの音響レベルを検出して、その大きい方の内線電話機について録音できるようにしたが、あくまで例示であって、各内線電話機について音響レベルののうち一番大きい内線電話機が選択される。
【0037】
上記各実施の形態は、主装置の録音内容蓄積メモリの各々に各電話機毎に、録音内容を格納し、再生時には各電話機から録音内容を聴取することで当該電話機周辺で起こった音響内容を再生できる。また、別な録音方法として、電話機を特定する識別情報を録音内容にインデックスしながら1件の録音データとして録音内容を保存し、録音内容再生の時にインデックされた内線電話機情報を元に表示機に電話機位置情報を表示しながら音響内容を再生するようにしてもよい。
【0038】
以上本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は、これら実施形態に限定されることはなく、発明の本旨を逸脱しない限り種々の変形が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の第1の実施形態のブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における内線電話機及びセンサの屋内における配置と侵入者の行動を示す模式図である。
【図3】本発明の第1の実施形態におけるシステムの動作を示すフローである。
【図4】本発明の第2の実施形態のブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施形態における内線電話機及びセンサの屋内における配置と侵入者の行動を示す模式図である。
【図6】本発明の第2の実施形態におけるシステムの動作を示すフローである。
【符号の説明】
【0040】
10 主装置
11 外線インターフェース部
13 内線インターフェース部
14 外線呼制御部
15 メモリ
15−1、15−2、15−n 録音内容蓄積メモリ
16 I/Oポートインターフェース部
18 音声録音制御部
21 音響レベル検出回路
50 セキュリティ装置
51、52 センサ
100 セキュリティ機能つき電話システム
200 ボタン電話装置
300 セキュリティシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する交換機とを有する電話システムであって、センサの検知情報を処理するセキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とする電話システム。
【請求項2】
前記内線電話機は、音響レベル検出手段を有し、一番大きな音響レベルを示す内線電話機のマイクがキャッチする音響の録音から開始することを特徴とする請求項1記載の電話システム。
【請求項3】
前記録音内容記憶手段は、交換機に配置されていることを特徴とする請求項1記載の電話システム。
【請求項4】
前記録音内容記憶手段は、内線電話機毎に録音内容を蓄積する領域を有することを特徴とする請求項3記載の電話システム。
【請求項5】
前記交換機はボタン電話装置の主装置で実現されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の電話システム。
【請求項6】
前記交換機はPBXで実現されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1に記載の電話システム。
【請求項7】
複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する主装置とを有するボタン電話装置であって、前記主装置は、センサの検知情報を処理するセキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とするボタン電話装置。
【請求項8】
前記内線電話機は、音響レベル検出手段を有し、一番大きな音響レベルを示す内線電話機のマイクがキャッチする音響の録音から開始することを特徴とする請求項7記載のボタン電話装置。
【請求項9】
前記録音内容記憶手段は、内線電話機毎に録音内容を蓄積する領域を有することを特徴とする請求項7記載のボタン電話装置。
【請求項10】
前記録音内容記憶手段は、内線電話機を特定する識別コードと対応付けされて録音内容が記憶されていることを特徴とする請求項7記載のボタン電話装置。
【請求項11】
複数の内線電話機と、前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する交換機とを有する電話システムで建造物への侵入者等の行動を音響的に監視する方法であって、セキュリティ装置からのセンサ検知信号に応答し通報先電話機に発信するステップと、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にするステップと、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響を録音するステップとを有し、通話状態にある前記通報先電話機の入力操作に応答して他の内線電話機のマイクを起動し通話状態にするステップと、他の電話機の通話状態を録音制御するステップとを有する電話システムで建造物への侵入者等の行動情報を音響的に監視する方法。
【請求項12】
前記内線電話機は、音響レベル検出手段を有し、一番大きな音響レベルを示す内線電話機のマイクがキャッチする音響の録音から開始することを特徴とする請求項11記載電話システムで建造物への侵入者等の行動情報を音響的に監視する方法。
【請求項13】
複数の内線電話機と前記複数の内線電話機を収容し当該内線電話機の間で内線接続及び当該内線電話機と外線との間で外線接続を制御する主装置とを有するボタン電話装置と、監視区域に配置されたセンサの検知情報を処理するセキュリティ装置とからなる監視システムであって、前記主装置は、前記セキュリティ装置からの信号に応答し通報先電話機に発信する手段と、前記通報先電話機からの応答によって前記内線電話機のマイクを起動し通話状態にする起動制御手段と、前記内線電話機の通話状態におけるマイクのキャッチする音響の録音開始を制御する手段と、録音内容を記憶する手段とを有し、通話状態にある前記通報先電話機のダイアル操作に連動して前記起動制御手段及び前記録音開始制御手段は他の内線電話機のマイクの起動及び録音開始制御を行うことを特徴とする監視システム。
【請求項14】
前記内線電話機は、音響レベル検出手段を有し、一番大きな音響レベルを示す内線電話機のマイクがキャッチする音響の録音から開始することを特徴とする請求項13記載の監視システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−239883(P2009−239883A)
【公開日】平成21年10月15日(2009.10.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−243548(P2008−243548)
【出願日】平成20年9月24日(2008.9.24)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】