説明

セクタ駆動装置及びセクタの位置検出方法

【課題】 小型な構成でセクタの全開状態を検出可能なセクタ駆動装置を提供する。
【解決手段】 本発明のセクタ駆動装置1は、開口12aが設けられている基板12と、開口12aを開閉可能な第1セクタ13と、開口12aの透過光量を可変可能な第2セクタ22と、第1セクタ13を駆動する第1駆動部材11と、第2セクタ22を駆動する第2駆動部材21とを有し、第2駆動部材21には、第1駆動部材11と係合可能な係合部21bが設けられ、第1駆動部材11が全開位置にないときは、係合部21bと第1駆動部材11とが係合して第2駆動部材21の全開位置への移動を阻止し、第1駆動部材11が全開位置にあるときは、第1駆動部材11が係合部21bから離脱した状態とされて第2駆動部材21の全開位置への移動を可能とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セクタ駆動装置及びセクタの位置検出方法に関する。
【背景技術】
【0002】
鏡筒が沈胴する際、セクタ駆動装置内部まで鏡筒が退避するカメラにおいては、従来、例えばフォトインタラプタにより絞り羽根の位置とシャッタ羽根の位置をそれぞれ検出し、両者を制御していた。
【0003】
この場合、複数の位置検出装置が必要となり、シャッタ装置が大型になるという問題があった。
【0004】
特許文献1には、絞りリングに係合して開閉自在に配置された絞り羽根と、絞りリングとは別の駆動源により開閉されるシャッタ羽根とを有するセクタ駆動装置が開示されている。このセクタ駆動装置では、絞りリングとシャッタ羽根にそれぞれ設けられたスリットを通過する光を光検出装置により検出し、絞り羽根及びシャッタ羽根の位置を検出する。
【0005】
しかし、上記セクタ駆動装置では、光検出装置により絞りリングとシャッタ羽根とをそれぞれ検知する必要があるため、光検出装置が大型になってしまう。これは、絞りリングとシャッタ羽根の2つを検知するために絞りリングとシャッタ羽根の両側に離間して光検出装置を配置するためである。
【特許文献1】特許第3110179号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、小型な構成でセクタの開放状態を検出可能なセクタ駆動装置及びセクタの位置検出方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るセクタ駆動装置は、開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材とを有し、前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材と係合可能な係合部が設けられ、前記第1セクタが前記全開位置にないときは、前記係合部と前記第1駆動部材とが係合して前記第2セクタの前記全開位置への移動を阻止し、前記第1セクタが前記全開位置にあるときは、前記第1駆動部材が前記係合部から離脱した状態とされて前記第2セクタの前記全開位置への移動を可能とすることを特徴とする。
【0008】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材とを有し、前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材を作動するカム部が設けられ、前記第1セクタが全開位置にないときは、前記第2セクタを前記全開位置に駆動すると、前記カム部と前記第1駆動部材とが当接して、前記第1セクタが前記全開位置に駆動されるように前記第2駆動部材が前記第1駆動部材を作動させるようにしてもよい。
【0009】
前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知部材が設けられるようにしてもよい。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点に係るセクタの位置検出方法は、
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材と、前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知手段とを有し、前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材と係合可能な係合部が設けられ、前記第1セクタが全開位置にないときは、前記係合部と前記第1駆動部材とが係合して前記第2セクタの前記全開位置への移動を阻止し、前記検知手段に前記第2セクタが前記全開位置にないことを検知させ、前記第1セクタが前記全開位置にあるときは、前記第1駆動部材が前記係合部から離脱した状態とされて前記第2セクタの前記全開位置への移動を可能として前記検知手段に前記第2セクタが前記全開位置にあることを検知させることを特徴とする。
【0011】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材と、前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知手段とを有し、前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材を作動するカム部が設けられ、前記第1セクタが前記全開位置にないときには、前記第2セクタを前記全開位置に駆動すると、前記カム部と前記第1駆動部材とが当接して、前記第1セクタが前記全開位置に駆動されるように前記第2駆動部材が前記第1駆動部材を作動させ、前記検知手段に前記第2セクタが全開位置にあることを検知させるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、第1セクタが全開でないときは、第2セクタの全開を阻止する、又は、第2セクタが全開になったときは、第1セクタを全開にさせることにより第2セクタの全開位置又は第2セクタを全開位置にしたときの第2駆動部材の位置を検知するのみで第1及び第2セクタの全開状態を確実に検知できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
本発明の実施の形態にかかるセクタ駆動装置について、以下図面を参照して説明する。
【0014】
セクタ駆動装置1は、シャッタ部10と、絞り部20と、検知手段である位置センサ30と、制御部40とから構成される。シャッタ部10と絞り部20とは、開口12aを有する基板12に設けられている。
【0015】
シャッタ部10は、第1駆動部材である駆動レバー11と、駆動レバー11と結合される第1セクタであるシャッタ羽根13とを有する。
【0016】
駆動レバー11は、一方の端部に、第2駆動部材である絞りリング21の係合部である突起部21bと係合するピン11aを有し、他方の端部に、回転中心軸11bが形成されている。駆動レバー11は、図示しないアクチュエータにより回転中心軸11bを中心に揺動可能である。駆動レバー11は、ピン11aを介してシャッタ羽根13を駆動する。
【0017】
図2−(a)、(b)を参照してシャッタ羽根の動きを説明する。図2−(a)、(b)は分かりやすくするためにシャッタ羽根13と駆動レバー11とを図示し、その他は省略している。図2−(a)は、シャッタ羽根13が開口12aから退避した退避位置の図である。駆動レバー11が図2−(a)のように退避位置にある場合は、シャッタ羽根13は位置決めピン15に当接して保持される。図2−(b)は、シャッタ羽根13が開口12aを覆う全閉位置の図である。図2−(a)の状態から駆動レバー11が図示されないモータにより反時計方向に回転されて、駆動レバー11のピン11aを介してシャッタ羽根13がそれぞれ回転中心軸11b及び14を回転中心として揺動し、位置決めピン15に当接することにより停止して全閉位置となる。退避位置に戻る場合は、モータにより駆動レバー11を時計方向に回転させてシャッタ羽根13を作動し、シャッタ羽根13が位置決めピン15に当接することにより停止して戻る。
【0018】
絞り部20は、絞りリング21と、第2セクタである絞り羽根22とを有する。
【0019】
絞りリング21は、中心に開口21aを有する金属又は樹脂製の環状の部材である。絞りリング21は、外周に半径方向に突出する突起部21b、突出部21cが形成されている。絞りリング21には、絞り羽根22の駆動量を制御するカム孔21dが形成されている。絞りリング21は、外周にギヤ21eが形成され、ギヤ21eは歯車23cと噛合し、歯車23cと同軸に軸支される歯車23bが、歯車23aを介して図示しない駆動手段とつながっている。不図示の駆動手段が回転することにより23a〜23cの歯車を介して絞りリング21は回転される。
【0020】
絞り羽根22は、絞りリング21のカム孔21dに係合する係合ピン22aを有する。絞り羽根22は、係合ピン22aの移動に伴って、開口12aの開口量を変化させる。絞り羽根22の全開位置は、図1の状態まで絞り羽根22が開口12aより退避した位置である。撮影時の絞り全開の位置は、駆動レバー11の駆動を邪魔しないために駆動レバー11の揺動領域を避ける位置まで突起部21bを時計回り方向に移動させた位置である。このため、撮影時の絞り全開は、開口12aより若干小さな開口径となる。
【0021】
検知手段である位置センサ30は、対向して配置された発光部31と受光部32とを有するフォトインタラプタから構成される。位置センサ30は、受光部32により発光部31からの光を検出しなくなると、検知信号を制御部40に送出する。
【0022】
制御部40は、MPU(Micro Processor Unit)、各種メモリなどから構成される。制御部40は、位置センサ30と接続され、位置センサ30からの検知信号に基づいてシャッタ羽根と絞り羽根22とが全開位置であるかを判別する。また、制御部40は、絞り部20の図示しない駆動手段を制御する。
【0023】
次に、セクタ駆動装置1の動作について説明する。ここでは、セクタ駆動装置1は、初期位置が開状態に構成されるものとする。OFF状態のカメラの電源スイッチを入れると、カメラ本体に収納されていた鏡筒がカメラ本体より飛び出し、撮影可能状態となる。すなわち、カメラ本体の電源がOFFである初期状態で、シャッタ羽根と絞り羽根22が、それぞれ退避位置、全開位置に配置される(図1参照)。この場合、位置センサ30は、絞りリング21の初期位置(絞り羽根22の全開位置に対応する)で、絞りリング21の突出部21cにより受光部32が遮光されるように配置されている。
【0024】
図3−(a)に示すように、初期状態では、駆動レバー11のピン11aは、絞りリング21の突起部21bの先端部に係合している。このとき、駆動レバー11は、シャッタ羽根を退避位置に保持している。
【0025】
カメラの電源スイッチが操作されると、制御部40は、絞り部20の駆動手段を制御して、歯車23aを時計方向に回転する。歯車23bが、歯車23aの回転に伴って反時計方向に回転され、歯車23cは、歯車23bと同一方向に回転される。すなわち、歯車23cは、絞りリング21を時計方向に回転する。絞りリング21の回転に伴って、絞り羽根22の係合ピン22aは、カム孔21d内を移動し、絞り羽根22は、全開位置から絞り全開位置に移動する。このとき、駆動レバー11のピン11aは、絞りリング21の突起部21bの先端部に沿って移動する。さらに絞りリング21が時計方向に回転すると、図3−(b)に示すように、駆動レバー11のピン11aは、先端部から離脱した位置に移動する。駆動レバー11は、退避位置と全開位置とで無通電保持可能なシャッタ用アクチュエータにより駆動されるものなので、図3−(b)に示すように突起部21bから離脱してもシャッタ用アクチュエータは退避位置を保持し、駆動レバー11もその位置を保持している。
この絞り全開の位置(図3−(b)の位置)がカメラの電源スイッチをONにした撮影可能位置である。
レリーズスイッチをONにすると、制御部40は被写体の輝度に応じた絞り位置まで絞りリング21を時計方向に回転させ、所望の露光量になったときに、シャッタ用アクチュエータを駆動させて駆動レバー11を反時計方向に回転させ、開口12aをシャッタ羽根にて閉鎖する。これにより撮影が終了する。
【0026】
撮影が終了すると、制御部40は、シャッタ用アクチュエータを駆動させて駆動レバー11を時計方向に回転させ、シャッタ羽根を退避位置に移動する。そして、制御部40は、絞り部20の駆動手段を制御して、歯車23aを反時計方向に回転する。歯車23bが、歯車23aの回転に伴って時計方向に回転され、歯車23cは、歯車23bと同一方向に回転される。すなわち、歯車23cは、絞りリング21を反時計方向に回転する。絞りリング21の回転に伴って、絞り羽根22は、絞り位置から全開位置まで移動する。ここで、位置センサ30から検知信号を制御部40が受けると、制御部40は、絞りリング21を時計方向に回転させ絞り全開位置で停止させて次の撮影に備える。
【0027】
カメラの電源スイッチがOFFにされると、絞りリング21が反時計方向に回転され、絞り羽根22は絞り全開位置から全開位置に移動する。この位置は、図1の状態と同じなため、突起部21bは駆動レバー11を退避位置に保持可能となる。絞りリング21が全開位置まで回転されると、突出部21cが、位置センサ30の受光部32を遮光する位置に戻るので、位置センサ30は、検知信号を送出する。制御部40は、検知信号を受信すると、シャッタ羽根及び絞り羽根22は、それぞれ退避位置及び全開位置に配置されている、すなわち、セクタ駆動装置は開状態であると判別する。この後、制御部40は鏡筒を開口12aの中に進入させてカメラのOFF動作を終了する。
カメラの電源スイッチがOFFにされたとき、何らかの事情で、シャッタ羽根が退避位置に戻っていない場合は、図3−(c)のように、絞りリング21を全開位置まで回転させようとすると駆動レバー11のピン11aが突起部21bの側面と係合し、絞りリング21のそれ以上の回転を阻止する。このため、位置センサ30まで突出部21cが到達せず、位置センサ30から検知信号がでない。これにより制御部40は、シャッタ羽根と絞り羽根22がそれぞれ退避位置及び全開位置に来ていないと判別する。このときは、エラー表示をだしてカメラの駆動を停止する。
【0028】
セクタ駆動装置1は、撮影可能位置で、シャッタ羽根を閉状態に構成することも可能である。すなわち、撮影可能位置で、シャッタ羽根と絞り羽根22が、それぞれ全閉位置、全開位置に配置される。このとき、駆動レバー11のピン11aは、絞りリング21の突起部21bの先端部に係合し、駆動レバー11は、シャッタ羽根を閉成している。
【0029】
以上説明したように、駆動レバー11が、ピン11aで絞りリング21の突起部21bと係合し絞りリング21の初期位置に対応して配置された位置センサ30により、シャッタ羽根と絞り羽根の開閉状態を判別することができる。
【0030】
本発明は、上記の実施の形態に限定されず、その応用及び変形等は任意である。
【0031】
上記の実施の形態では、絞りリングに位置センサの受光部を遮光する突出部21cが形成されている。しかし、絞りリングの初期位置の検出は、突出部による遮光に限定されない。例えば、絞りリングを光を透過しない材料から構成し、その外縁部に受光部に光を透過する開口を形成してもよい。位置センサは、初期位置で光を受光するように配置される。これにより、絞りリングの初期位置を検出することができる。また、絞りリングを光を透過する材料から構成し、その外縁部に受光部を遮光する部分を形成してもよい。位置センサは、上記の実施の形態と同様に、初期位置で遮光されるように配置される。
【0032】
上記の実施の形態では、位置センサは、フォトインタラプタから構成され、絞りリングの初期位置で、絞りリングに形成された突出部により受光部を遮光されるように配置される。しかし、位置センサは、フォトインタラプタに限定されず、フォトリフレクタ等の光センサを使用することもできる。この場合、図4−(a)に示すように、絞りリング21をアルミニウムで構成し、フォトリフレクタ50を、突出部21cにより、発光部と受光部とが配置された開口部が遮蔽されるように配置する。フォトリフレクタ50は、突出部21cにより反射された光を検出する。
【0033】
また、シャッタ装置の開閉状態の検出は、絞りリングの位置の検出に限定されない。例えば、図4−(b)に示すように、絞り羽根22を外縁部22bが開放位置において絞りリング21の外周から突出するように形成し、絞りリング21の初期位置で位置センサ30の受光部32が外縁部22bにより遮光されるように配置し、直接絞り羽根22の位置を検出するようにしてもよい。
【0034】
上記の実施の形態では、絞りリングの突起部21bの図面左側が半径方向に沿って直線状に形成されているが、図5に示すように、突起部21bの図面左側が傾斜して形成したカム部21b1としてもよい。このようにすると、何らかの事情で駆動レバー11が退避位置に戻っていない場合、絞りリング21を反時計回りに回転させて全開位置に移動させていくと、カム部21b1にピン11aが当接する。当接した後は、絞りリング21の反時計方向に回転によってピン11aがカム部21b1に沿って移動し、絞りリング21が全開位置に達したときには駆動レバー11が退避位置に強制的に移動させられる。このため、位置センサ30が突出部21cを検知したときには、駆動レバー11も退避位置に移動され、シャッタ羽根及び絞り羽根22がそれぞれ退避位置及び全開位置にある。
したがって、制御部40は、位置センサ30からの検知信号を受け取り、鏡筒を開口12aに進入させてもシャッタ羽根及び絞り羽根22を破損することは無い。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の実施の形態にかかるセクタ駆動装置の平面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るシャッタ羽根の動きを示す図である。
【図3】図1のセクタ駆動装置の動作を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるセクタ駆動装置の変形例を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるセクタ駆動装置の変形例を示す図である。
【符号の説明】
【0036】
1 セクタ駆動装置
10 シャッタ部
11 駆動レバー
12 シャッタ基板
13 第1セクタ(シャッタ羽根)
20 絞り部
21 絞りリング
21b 係合部(突起部)
21c 突出部
22 第2セクタ(絞り羽根)
30 検知手段(位置センサ)
31 発光部
32 受光部
40 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材とを有し、
前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材と係合可能な係合部が設けられ、
前記第1セクタが前記全開位置にないときは、前記係合部と前記第1駆動部材とが係合して前記第2セクタの前記全開位置への移動を阻止し、前記第1セクタが前記全開位置にあるときは、前記第1駆動部材が前記係合部から離脱した状態とされて前記第2セクタの前記全開位置への移動を可能とする
ことを特徴とするセクタ駆動装置。
【請求項2】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材とを有し、
前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材を作動するカム部が設けられ、
前記第1セクタが全開位置にないときは、前記第2セクタを前記全開位置に駆動すると、前記カム部と前記第1駆動部材とが当接して、前記第1セクタが前記全開位置に駆動されるように前記第2駆動部材が前記第1駆動部材を作動させる
ことを特徴とするセクタ駆動装置。
【請求項3】
前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知部材が設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載のセクタ駆動装置。
【請求項4】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材と、前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知手段とを有し、
前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材と係合可能な係合部が設けられ、
前記第1セクタが全開位置にないときは、前記係合部と前記第1駆動部材とが係合して前記第2セクタの前記全開位置への移動を阻止し、前記検知手段に前記第2セクタが前記全開位置にないことを検知させ、前記第1セクタが前記全開位置にあるときは、前記第1駆動部材が前記係合部から離脱した状態とされて前記第2セクタの前記全開位置への移動を可能として前記検知手段に前記第2セクタが前記全開位置にあることを検知させる
ことを特徴とするセクタの位置検出方法。
【請求項5】
開口が設けられている基板と、前記開口を全開とする全開位置及び前記開口を全閉とする全閉位置に駆動される第1セクタと、前記開口を全開とする全開位置及び全開開口に進出する絞り位置に駆動される第2セクタと、前記第1セクタを駆動する第1駆動部材と、前記第2セクタを駆動する第2駆動部材と、前記第2セクタの前記全開位置又は前記第2セクタの前記全開位置での前記第2駆動部材の位置を検知する検知手段とを有し、
前記第2駆動部材には、前記第1駆動部材を作動するカム部が設けられ、
前記第1セクタが前記全開位置にないときには、前記第2セクタを前記全開位置に駆動すると、前記カム部と前記第1駆動部材とが当接して、前記第1セクタが前記全開位置に駆動されるように前記第2駆動部材が前記第1駆動部材を作動させ、前記検知手段に前記第2セクタが全開位置にあることを検知させる
ことを特徴とするセクタの位置検出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−284715(P2006−284715A)
【公開日】平成18年10月19日(2006.10.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−101904(P2005−101904)
【出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(396004981)セイコープレシジョン株式会社 (481)
【Fターム(参考)】