説明

センサユニットの組付け方法、製造方法及び冶具

【課題】センサユニットの小型化を図りつつコスト低減を実現すること。
【解決手段】センサユニット10の組付け方法は、第1センサが組付けられた第1基板1と位置決め冶具7の垂直面73aとが垂直状態を成すように、第1基板1に位置決め冶具7を固定するステップと、位置決め冶具7の垂直面73aに、第2センサが組付けられた第2基板2の一端を当接させて、垂直面73aに従って第2基板2の位置決めを行うステップと、第1基板1と位置決めされた第2基板2の他端とを接合するステップと、を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1センサが組付けられた第1基板と、第2センサが組付けられた第2基板とを組付けるためのセンサユニットの組付け方法、製造方法及び冶具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
倒立二輪車や自動四輪車などの車両の姿勢制御において、加速度センサやジャイロセンサ等のセンサユニットが用いられている。一般的に、車両の姿勢制御(特に、倒立制御)にはその安全性の観点から高いセンサ精度が要求され、また、センサユニットの取付精度がその出力値に大きく影響を与える。
【0003】
これに対し、高い寸法精度のブラケットやセンサブロックにセンサを組付けることで上記センサ精度を確保する技術(例えば、特許文献1参照)、或いは、組付け後にキャリブレーションなどの補正を行うことで必要な精度を確保する技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−040766号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述の如く、高い寸法精度のブラケット等にセンサを組付ける場合、そのブラケット等を設けるスペースが必要となるため、センサユニットの小型化が困難となるだけでなく、特別なブラケット等が必要となりコスト増加に繋がる虞がある。また、組付け後にキャリブレーション等を行う場合も、その作業工数が増加しコスト増加に繋がる虞がある。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、小型化を図りつつコスト低減を実現できるセンサユニットの組付け方法、製造方法及び冶具を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1センサが組付けられた第1基板と位置決め冶具の垂直面とが垂直状態を成すように、前記第1基板に前記位置決め冶具を固定するステップと、前記位置決め冶具の垂直面に、第2センサが組付けられた第2基板の一端を当接させて、前記垂直面に従って前記第2基板の位置決めを行うステップと、前記第1基板と前記位置決めされた第2基板の他端とを接合するステップと、を含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法である。この一態様によれば、センサユニットの小型化を図りつつコスト低減を実現できる。
【0008】
この一態様において、前記第1基板に形成された位置決め穴に前記第2基板の他端を挿入するステップを更に含み、前記第2基板の他端と前記第1基板の位置決め穴とを接合してもよい。これにより、第2基板を第1基板に簡易に位置決めし、固定することができる。
【0009】
この一態様において、可動ブロックを前記位置決め冶具の垂直面側へ移動させて、前記第2基板の一端を前記位置決め冶具の垂直面と前記可動ブロックの押圧面との間で挟み込むことで、前記位置決め冶具の垂直面に従って前記第2基板の位置決めを行うステップを更に含んでいても良い。これにより、第2基板は、位置決め冶具の垂直面に従って第1基板に対して垂直状態で位置決めされる。
【0010】
この一態様において、前記第2基板の重心位置よりも下方の位置で、前記第2基板の両側縁を挟み込むようにして支持するステップを更に含んでいても良い。これにより、第2基板は、支持された位置を支点として重力の作用により位置決め冶具の垂直面に当接し、その垂直面に従って、第1基板に対して垂直状態で位置決めされる。
【0011】
この一態様において、前記第1基板の位置決め穴に挿入された前記第2基板の他端と、前記第1基板に位置決めされた部品とを同時に前記第1基板に半田付けするステップを更に含んでいても良い。これにより、半田付け作業の効率化を図ることができ、製造コスト低減に繋がる。
【0012】
この一態様において、前記第1基板と前記第2基板との接合部を樹脂部材により封止するステップを更に含んでいても良い。これにより、接合部の耐久性が向上し、第1基板と第2基板と垂直状態の位置決め精度が維持される。
【0013】
他方、上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1センサを第1基板に組み付けるステップと、第2センサを第2基板に組み付けるステップと、前記第1基板と位置決め冶具の垂直面とが垂直状態を成すように、前記第1基板に前記位置決め冶具を固定するステップと、前記位置決め冶具の垂直面に、前記第2基板の一端を押圧して、前記垂直面に沿って前記第2基板の位置決めを行うステップと、前記第1基板と前記第2基板の他端とを接合するステップと、を含む、ことを特徴とするセンサユニットの製造方法であってもよい。
【0014】
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、第1センサが組付けられた第1基板に、第2センサが組付けられた第2基板を位置決めするための冶具であって、箱状の冶具本体と、前記冶具本体の端辺に設けられ、前記第1基板に係合して前記冶具本体を前記第1基板上に位置決めするための位置決めピンと、前記冶具本体の内部に突出して設けられ、前記冶具本体が前記第1基板に位置決めされたときに、前記第1基板と垂直状態を成す垂直面が形成された位置決め凸状部と、前記第2基板の端部を前記位置決め凸状部の垂直面に当接させる当接手段と、を備える、ことを特徴とする冶具であってもよい。
【0015】
この一態様において、前記当接手段は、前記第2基板の端部を前記位置決め凸状部の垂直面に対して押圧する可動ブロックであってもよい。
【0016】
この一態様において、前記当接手段は、前記第2基板の重心位置よりも下方の位置で、前記第2基板の両側縁を挟み込むようにして支持する一対の支持部材であってもよい。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、小型化を図りつつコスト低減を実現できるセンサユニットの組付け方法、製造方法及び冶具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】(a)本発明の実施の形態1に係るセンサユニットの概略的な構成を示す側面視図である。(b)本発明の実施の形態1に係るセンサユニットの概略的な構成を示す正面視図である。
【図2】(a)本発明の実施の形態1に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す側面視図である。(b)本発明の実施の形態1に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す正面視図である。
【図3】第2基板の凸形状部と第1基板に位置決めされた部品とを同時に半田付けされる状態の一例を示す図である。
【図4】センサユニットの組付け方法について説明するための図である。
【図5】(a)本発明の実施の形態2に係るセンサユニットの概略的な構成を示す側面視図である。(b)本発明の実施の形態2に係るセンサユニットの概略的な構成を示す正面視図である。
【図6】(a)本発明の実施の形態3に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す側面視図である。(b)本発明の実施の形態3に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す正面視図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態1.
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1(a)は、本発明の実施の形態1に係るセンサユニットの概略的な構成を示す側面視図である。図1(b)は、本発明の実施の形態1に係るセンサユニットの概略的な構成を示す正面視図である。
【0020】
本実施の形態1に係るセンサユニット10は、車両の取付面100に取付けられたメイン基板(第1基板)1と、メイン基板1に接合されたサブ基板(第2基板)2と、を備えている。メイン基板1は、前後一対及び左右一対の固定ネジ3により車両の取付面100に締結されている。なお、メイン基板1と車両の取付面100との取付方法は、上記一例に限らず、任意の取付け方法が適用可能である。
【0021】
サブ基板2の下端には略矩形状に突出した凸形状部21が形成されており、この凸形状部21が、メイン基板1に形成された位置決め穴11に挿入されている。なお、サブ基板2の凸形状部21の形状は、図1に示す一例に限らず、凸形状部21と位置決め穴11が適切に接合できれば、任意の形状が適用可能である。
【0022】
サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11とが半田4により接合されることで、メイン基板1にサブ基板2が固定される。このとき、サブ基板2は、後述の如く、メイン基板1に対して垂直状態となるように位置決め、固定されている。
【0023】
メイン基板1上には、第1センサ素子5が予め組付けられており、サブ基板2上には、第2センサ素子6が予め組付けられている。第1センサ素子5及び第2センサ素子6としては、例えば、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸の各軸方向の加速度を検出する加速度センサ、或いは、ヨー軸、ピッチ軸、及びロール軸回りの角速度を検出する角速度センサなどが含まれる。センサユニット10は、上述のように構成され、例えば、車両の姿勢情報(ヨー角度、ヨー角速度、ヨー角加速度、ピッチ角度、ピッチ角速度、ピッチ角加速度、ロール角度、ロール角速度、ロール角加速度等)を検出することができる。
【0024】
図2(a)は、本実施の形態1に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す側面視図である。図2(b)は、本実施の形態1に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す正面視図である。
【0025】
位置決め冶具7は、一方側が開口した箱状の冶具本体71と、冶具本体71の開口した端辺に設けられ下方へ突出する前後一対及び左右一対の位置決めピン72と、冶具本体71の内部で下方へ突出して設けられ、サブ基板2を位置決めするための位置決め凸状部73と、冶具本体71の上面に沿って左右方向(位置決め凸状部73に接近又は離間する方向)へ可動する可動ブロック74と、を備えている。なお、位置決めピン72は、前後一対及び左右一対設けられているが、これに限らず、位置決め冶具7が第1基板1に適切に固定できれば、設けられる位置決めピン72の数及び位置は任意で良い。
【0026】
メイン基板1には、位置決め冶具7の各位置決めピン72に対応する位置に、位置決め穴12が夫々形成されている。メイン基板1の各位置決め穴12に、位置決め冶具7の各位置決めピン72が挿入され嵌合することで、位置決め冶具7は、予め設定されたメイン基板1上の所定位置に位置決め、固定される。このように、位置決め冶具7をメイン基板1上に簡易に位置決めすることができる。
【0027】
位置決め凸状部73には、位置決め冶具7がメイン基板1上に固定されたときに、メイン基板1と垂直状態を成す垂直面73aが形成されている。
【0028】
可動ブロック74を右方向(垂直面73a側)へ移動させて可動ブロック74の押圧面74aをサブ基板2の上端に対して押圧し、サブ基板2の上端を、位置決め凸状部73の垂直面73aと可動ブロック74の押圧面74aとの間で挟み込むことで、サブ基板2は位置決め凸状部73の垂直面73aに従って位置決めされる。このとき、サブ基板2は、位置決め凸状部73の垂直面73aに従って、メイン基板1に対して垂直状態となり、位置決めされる。
【0029】
この状態で、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11との接合部には、フロー半田(又は局所フロー半田)9を送るためのフローダクト8が取付けられる。そして、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11とは、このフローダクト8から送られるフロー半田9によって、接合される。このように、位置決め冶具7を用いて、簡易に、サブ基板2をメイン基板1に対して垂直状態で位置決めし、固定することができる。
【0030】
なお、フローダクト8を、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11との接合部だけでなく、メイン基板1に位置決めされた他の部品13の接合部を含むように、メイン基板1に取付け、メイン基板1の位置決め穴11に挿入されたサブ基板2の凸形状部21と、メイン基板1に位置決めされた部品13と、を同時に第1基板1に半田付けしてもよい(図3)。これにより、半田付け作業の効率化を図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0031】
次に、本実施の形態1に係るセンサユニットの組付け方法について、詳細に説明する。まず、メイン基板1の位置決め穴11にサブ基板2の凸形状部21を挿入して、サブ基板2をメイン基板1に仮止めする(図4(a))。
【0032】
次に、メイン基板1の各位置決め穴12に位置決め冶具7の各位置決めピン72を挿入し嵌合させ、位置決め冶具7を、予め設定されたメイン基板1上の所定位置に固定する(図4(b))。これにより、位置決め冶具7の垂直面73aは、第1基板1に対して垂直状態に設定される。
【0033】
その後、可動ブロック74を右方向へ移動させて可動ブロック74の押圧面74aをサブ基板2の上端に対して押圧して、サブ基板2の上端を、位置決め凸状部73の垂直面73aと可動ブロック74の押圧面74aとの間で挟み込むことで、サブ基板2は位置決め凸状部73の垂直面73aに従って位置決めされる(図4(c))。
【0034】
さらに、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11との接合部に、フローダクト8を設置し、この接合部にフロー半田9を送り、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11とを接合する(図4(d))。
【0035】
最後に、センサユニット10から位置決め冶具7及びフローダクト8を取り外し、センサユニット10の組付けが完了する(図4(e))
【0036】
以上、本実施の形態1に係るセンサユニット10の組付け方法によれば、従来のような位置決め専用のブラケットやセンサブロックをセンサユニット10内に設ける必要がなく、そのスペースを確保する必要がないため、センサユニット10の小型化を容易に図ることができる。また、メイン基板1とサブ基板2との組付け時に、位置決め冶具7を用いるだけで、メイン基板1とサブ基板2との位置決め精度を容易に確保でき、その後にキャリブレーションなどの作業を行う必要がないため、作業工数の低減に繋がる。すなわち、センサユニット10の小型化を図りつつコスト低減を実現できる。
【0037】
実施の形態2.
図5(a)は、本発明の実施の形態2に係るセンサユニットの概略的な構成を示す側面視図である。図5(b)は、本発明の実施の形態2に係るセンサユニットの概略的な構成を示す正面視図である。本実施形態2に係るセンサユニット20において、半田4により接合された、サブ基板2の凸形状部21とメイン基板1の位置決め穴11との接合部を、例えば、エポキシなどの樹脂部材22により封止してもよい。
【0038】
これにより、上記接合部の半田4は、経年劣化、温度変化、振動などの外部環境から応力を受けても、クラックなどを生じること無いため、メイン基板1とサブ基板2と垂直状態の位置決め精度が維持される。なお、本実施の形態2において、他の構成は上記実施の形態1と略同一であるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0039】
実施の形態3.
図6(a)は、本実施の形態3に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す側面視図である。図6(b)は、本実施の形態3に係るセンサユニットに固定された位置決め冶具の概略的な構成を示す正面視図である。
【0040】
上記実施の形態1に係る位置決め冶具7は、可動ブロック74の押圧面74aをサブ基板2の上端に対して押圧することで、サブ基板2を位置決め凸状部73の垂直面73aに従って垂直に位置決めを行っているが、本実施の形態2に係る位置決め冶具30は、サブ基板2の重心位置Gよりも下方の位置で、サブ基板2の両側縁を一対の支持部材75により挟み込み支持することで位置決めを行ってもよい。各支持部材75の先端には、ウレタン、ゴムなどの弾性部材75aが設けられている。
【0041】
サブ基板2は、各支持部材75により支持された位置を支点として、重力の作用により位置決め凸状部73の垂直面73aに当接する。これにより、サブ基板2は、位置決め凸状部73の垂直面73aに従って、メイン基板1に対して垂直状態となり、位置決めされる。本実施の形態3において、他の構成は上記実施の形態1と略同一であるため、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0042】
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 メイン基板
2 サブ基板
3 固定ネジ
4 半田
5 第1センサ素子
6 第2センサ素子
7 位置決め治具
10、20 センサユニット
71 治具本体
72 位置決めピン
73 位置決め凸状部
73a 垂直面
74 可動ブロック
75 支持部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1センサが組付けられた第1基板と位置決め冶具の垂直面とが垂直状態を成すように、前記第1基板に前記位置決め冶具を固定するステップと、
前記位置決め冶具の垂直面に、第2センサが組付けられた第2基板の一端を当接させて、前記垂直面に従って前記第2基板の位置決めを行うステップと、
前記第1基板と前記位置決めされた第2基板の他端とを接合するステップと、
を含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項2】
請求項1記載のセンサユニットの組付け方法であって、
前記第1基板に形成された位置決め穴に、前記第2基板の他端を挿入するステップを更に含み、
前記第2基板の他端と前記第1基板の位置決め穴とを接合する、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項3】
請求項1又は2記載のセンサユニットの組付け方法であって、
可動ブロックを前記位置決め冶具の垂直面側へ移動させて、前記第2基板の一端を前記位置決め冶具の垂直面と前記可動ブロックの押圧面との間で挟み込むことで、前記位置決め冶具の垂直面に従って前記第2基板の位置決めを行うステップを更に含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項4】
請求項1又は2記載のセンサユニットの組付け方法であって、
前記第2基板の重心位置よりも下方の位置で、前記第2基板の両側縁を挟み込むようにして支持するステップを更に含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項5】
請求項2乃至4のうちいずれか1項記載のセンサユニットの組付け方法であって、
前記第1基板の位置決め穴に挿入された前記第2基板の他端と、前記第1基板に位置決めされた部品と、を同時に前記第1基板に半田付けするステップを更に含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項6】
請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のセンサユニットの組付け方法であって、
前記第1基板と前記第2基板との接合部を樹脂部材により封止するステップを更に含む、ことを特徴とするセンサユニットの組付け方法。
【請求項7】
第1センサを第1基板に組み付けるステップと、
第2センサを第2基板に組み付けるステップと、
前記第1基板と位置決め冶具の垂直面とが垂直状態を成すように、前記第1基板に前記位置決め冶具を固定するステップと、
前記位置決め冶具の垂直面に、前記第2基板の一端を押圧して、前記垂直面に沿って前記第2基板の位置決めを行うステップと、
前記第1基板と前記第2基板の他端とを接合するステップと、
を含む、ことを特徴とするセンサユニットの製造方法。
【請求項8】
第1センサが組付けられた第1基板に、第2センサが組付けられた第2基板を位置決めするための冶具であって、
箱状の冶具本体と、
前記冶具本体の端辺に設けられ、前記第1基板に係合して前記冶具本体を前記第1基板上に位置決めするための位置決めピンと、
前記冶具本体の内部に突出して設けられ、前記冶具本体が前記第1基板に位置決めされたときに、前記第1基板と垂直状態を成す垂直面が形成された位置決め凸状部と、
前記第2基板の端部を前記位置決め凸状部の垂直面に当接させる当接手段と、
を備える、ことを特徴とする冶具。
【請求項9】
請求項8記載の冶具であって、
前記当接手段は、前記第2基板の端部を前記位置決め凸状部の垂直面に対して押圧する可動ブロックである、ことを特徴とする冶具。
【請求項10】
請求項8記載の冶具であって、
前記当接手段は、前記第2基板の重心位置よりも下方の位置で、前記第2基板の両側縁を挟み込むようにして支持する一対の支持部材である、ことを特徴とする冶具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−84777(P2012−84777A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−231318(P2010−231318)
【出願日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】