説明

セントジョーンズワートならびにジヒドロおよびテトラヒドロ葉酸の誘導体を含有する、うつ病の治療および予防のための天然製剤

【課題】本発明にかかるは、うつ病の予防および治療に極めて有用である天然製剤を提供する。
【解決手段】セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)(セイヨウオトギリソウ)という植物、その活性成分の抽出物と、ジヒドロおよびテトラヒドロ葉酸の誘導体との組合せを活性成分として、うつ病を治療および予防するのに有用な医薬組成物を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、セントジョーンズワート(Hypericum perforatum L.)(セイヨウオトギリソウ)という植物と葉酸の誘導体との組合せを含有する新規組成物に関する。この天然製剤は、成分化合物単独よりも優れた効果でうつ病を治療および予防するのに有用である。
【背景技術】
【0002】
うつ病は、ますます一般的になりつつある精神障害であり、特に先進国では大部分の国民に影響を及ぼしている。抑うつ性障害の病因および正確な機序は完全には解明されていないが、ある種の神経伝達物質、特に中枢神経系におけるセロトニン(5−HT)およびその代謝物、5−ヒドロキシインドール酢酸(5−HIAA)の減少に伴って生じると考えられている。高レベルのホモシステインおよび葉酸塩とビタミンB12の欠乏もまた、うつ病の病因と関連付けられている。
【0003】
現在の標準的な薬理学的抗うつ剤は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬、三環式および他の複素環式抗うつ薬、モノアミンオキシダーゼ(MAO)阻害薬などのいくつかの主要グループに分類することができる。これらはすべて、望ましくない精神興奮から高血圧および心臓毒性までの広範囲な副作用を引き起こす。
【0004】
この領域においていくらかの進歩もあり、副作用の少ない新しい抗うつ薬が手に入るようになったにもかかわらず、この方面の研究はうつ病を治療する安全かつ効率的方法を与えていない。
【0005】
したがって、うつ病の予防および治療に有用な天然代謝物に基づく革新的製剤の必要性がある。
【0006】
今回、天然化合物であるセントジョーンズワートまたはその抽出物もしくは活性成分と葉酸誘導体との組合せが、軽度から中等度の状態のうつ病を予防および治療するための独特で安全な多面的方法を構成することが分かった。
【0007】
セントジョーンズワートは、多年生顕花植物であり、その抗炎症、鎮痛および鎮静特性により、特に創傷治癒および呼吸器感染症の治療のために何千年もの間民間薬として伝統的に用いられてきた(Miller,A.L.、Altern.Med.Rev.、3巻(1号)、18〜26ページ、1998年を参照のこと)。
【0008】
最近、これは軽度から中等度のうつ病および季節的情動障害の治療に有効な薬剤として注目されている。他の適応症には、精神休止期(psychovegetative)機能障害、不安症、神経性情動不安および類似の障害が含まれる。約30の臨床試験は、普及している合成抗うつ剤(アミトリプチリン、イミプラミン、マプロチリンなど)と比較し、副作用のないセントジョーンズワート(SJW)の有効性を確認した(Lieberman,S.、Altern.Complement.Therapies、6月、163〜168ページ、1998年を参照のこと)。これは、注意力、集中力または反応性をそこなうことにつながらない。文献に述べられている唯一の副作用は、セントジョーンズワート抽出物を長期に使用した後の可逆的な紫外線に対する光感受性の増加である(Golsch,S.ら、Hautarzt、48巻(4号)、249〜252ページ、1997年を参照のこと)。セントジョーンズワートに関連する否定的な薬物相互作用は報告されていない。
【0009】
SJWの作用機序は、完全には説明されていない。その抽出物には、今日までに同定された、アメントフラボン、ビアピゲニン(biapigenin)、ハイパーフォリン、ハイペリシン、ハイペロシド、シュードハイペリシン、ケルセチンおよびルチンといった8種の二次代謝物が存在すると考えられる(Buter,B.ら、Planta Med.、64巻(5号)、431〜437ページ、1998年を参照のこと)。
【0010】
SJWの活性化合物の一つであるハイペリシンは、カテコール−O−メチル転移酵素(Mueller,W.E.G.ら、J.Geriatr.Psychiatr.Neurol.、7巻(補遺1)、63〜64ページ、1994年;Mueller,W.E.G.、Wissenschaftlicher Bericht、Lichtwer Pharma GmbH、Berlin、1995年を参照のこと)およびモノアミンオキシダーゼ(Suzuki,O.ら、Planta Med.、50巻、272〜274ページ、1984年を参照のこと)の強力な阻害薬であるという指摘がある。モノアミンオキシダーゼは、神経伝達物質のセロトニンおよびノルアドレナリンの分解に関与している(Perovic,S.ら、Arzn.Forsch/Drug Res.、45巻、1145〜1148ページ、1995年を参照のこと)。
【0011】
別の作用には、セロトニン受容体の調節または/および中枢ドーパミン作動性ニューロンに対するオトギリソウ属抽出物の一般的影響が含まれる(Butterweck,V.ら、Planta Med.、64巻(4号)、291〜294ページ、1998年を参照のこと)。
【0012】
他の報告は、純粋なハイペリシンがMAOに対する阻害作用を示さない(Bladt,S.ら、J.Geriatr.Psychiatr.Neurol.、7巻(補遺1)、57〜59ページ、1994年を参照のこと)ことから、SJWの抗うつ作用はMAO阻害では説明できないと示唆している。最近の一連の刊行物では、SJW(およびHyperici Oleum)の主要な親油性窒素非含有構成要素であるハイパーフォリンも、in vitroでセロトニン、ドーパミン、ノルアドレナリン、GABA、およびL−グルタミン酸の取り込みの強力な阻害薬であることが明らかにされた(Chattarjee,S.S.ら、Life Sci.、63巻(6号)、499〜510ページ、1998年を参照のこと)。
【0013】
SJW抽出物の知られている薬理学的特性の大部分はまた、純粋なハイパーフォリンでも証明することができる。したがって、ハイパーフォリンがこの植物の主要な活性因子ではないかと考えられている(Laakmann,G.ら、Pharmacopsychiatry、31巻(補遺1)、54〜59ページ、1998年を参照のこと)。大部分の研究者は、低いモノアミノオキシダーゼ阻害ならびにノルアドレナリンおよびセロトニン再取り込み妨害の組合せがSJWの作用機序に違いないと思われることに同意している(Nordfors,M.ら、Lakartidningen、94巻(25号)、2365〜2367ページ、1997年を参照のこと)。
【0014】
葉酸塩の代謝とうつ病の間の密接な関係は良く立証されている(Alpert,J.E.ら、Nutrition Reviews、55巻(5号)、145〜149ページ、1997年を参照のこと)。抑うつ性症状は、葉酸塩欠乏症の最も一般的な指標であることが知られている。うつ病患者は一貫して、対照被験者よりも低い血清葉酸塩濃度を有していることが分かった(Fava,M.ら、Am.J.Psychiatry、154巻、426〜428ページ、1997年を参照のこと)。最近、低い葉酸塩レベルは、選択的セロトニン取り込み阻害薬に対する不十分な反応と関連付けられた。
【0015】
葉酸誘導体が神経精神状態に影響を及ぼす生化学的機序には、中枢神経系の成分(DNA、RNA、タンパク質、生体膜)とのメチル転移反応が明らかに含まれている。葉酸塩(活性代謝物である5−メチルテトラヒドロ葉酸、5−MTHF、または5−MTHFに還元された後の5−ホルミルテトラヒドロ葉酸の形)のメチル基は、ホモシステインに転移してメチオニンを生成する。メチオニンの新規合成にはビタミンB12が必要であるが、それはビタミンB12依存性メチオニン合成酵素によって触媒される反応を含むからである。次いで、メチオニンは、CNSにおいて35を超えるメチル転移反応の重要な中間体であるS−アデノシルメチオニンを生成する反応に関与する(Bottiglieri,T.ら、Drugs、48巻、137〜152ページ、1994年を参照のこと)。うつ病に対する葉酸塩レベルの影響に関連する反応には、神経伝達物質であるドーパミン、ノルエピネフリンおよびセロトニンの生合成で決定的な役割を果たすフェニルアラニンおよびトリプトファンの水酸化の補因子であるテトラヒドロビオプテリンの合成がある。
【0016】
提案された組成物の精神神経学的状態に対する極めて有益な影響は、5−メチル−テトラヒドロ葉酸投与により脳における高濃度のホモシステインが減少するためと考えられる。高濃度のホモシステインは、神経学的および脳血管疾患を含む広範囲な疾患にとっての主要な危険因子として認識されてきた。特に、血漿ホモシステイン濃度の増加は、うつ病、精神薄弱および重度の精神運動遅滞と関連付けられてきた。
【0017】
高ホモシステイン血症の主要な原因には、葉酸の代謝における重要な酵素であるメチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)またはシスタチオニン竅|シンターゼ(CS)の遺伝子欠損がある。メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素欠乏症は比較的ありふれた障害で、一般市民の約15%は異常なMTHFR遺伝子型を有している。葉酸および葉酸代謝の補因子(例えば、ビタミンB6およびビタミンB12)により高ホモシステイン血症の治療が成功することは、多くの研究で立証されている(Bottiglieri,T.、Nutrition Reviews、54巻(12号)、382〜390ページ、1996年を参照のこと)。
【0018】
葉酸経路における活性代謝物は5−メチルテトラヒドロ葉酸であり、これを経口投与すると葉酸に比べてより有効と思われる。患者に投与された葉酸は、MTHFR触媒反応を含むいくつかの反応を受けて5−メチルテトラヒドロ葉酸を生成しなければならない。これらのステップはすべて、5−メチルテトラヒドロ葉酸の直接導入で回避することができる。最も重要なことは、5−メチルテトラヒドロ葉酸が血液脳関門を通過することができる唯一の代謝物ということである。しかしながら、他の葉酸誘導体も5−メチルテトラヒドロ葉酸に変換することが可能であるため、例えば、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸、10−ホルミルテトラヒドロ葉酸、5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸、5−メテニルテトラヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸および葉酸自体を使用することが可能である。
【0019】
意外なことに、伝統的な弱い抗うつ薬であり、神経伝達物質の作用を調節することにより精神休止期状態を改善するセントジョーンズワート、および脳内のホモシステイン濃度を減少することによって精神状態を改善する5−メチルテトラヒドロ葉酸を併用すると、有益な効果を増大させることが分かった。それらの相乗効果の結果、うつ病の諸症状が取り除かれ、中枢神経系の代謝状態も改善される。このことは、うつ病発作の強度および頻度の減少につながる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0020】
【非特許文献1】Alpert,J.E.ら、Nutrition Reviews、55巻(5号)、145〜149ページ、1997年
【非特許文献2】Fava,M.ら、Am.J.Psychiatry、154巻、426〜428ページ、1997年
【非特許文献3】Bottiglieri,T.、Nutrition Reviews、54巻(12号)、382〜390ページ、1996年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
したがって、本発明の目的は、セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)(セイヨウオトギリソウ)またはその抽出物もしくは活性成分を葉酸誘導体またはその適当な塩と組み合わせて含む経口適用可能な天然製剤の提供である。
【課題を解決するための手段】
【0022】
したがって、本発明は、セントジョーンズワート(Hypericum perforatum)(セイヨウオトギリソウ)またはその抽出物もしくは活性成分を葉酸誘導体またはその適当な塩と組み合わせて含む経口適用可能な天然製剤である。
【発明の効果】
【0023】
これらの天然製剤は、うつ病の予防および治療に極めて有用である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
セントジョーンズワートは、植物全体、その水抽出物、エタノールまたは他のいずれの抽出物としても使用することができる。1つまたは複数の植物成分だけを使用することも可能である。さまざまな濃度で市販されているハイペリシン(例えば、0.3%ハイペリシン・セントジョーンズワート、Fa.Lichtwer、Berlin)が特に好ましい。
【0025】
第二の成分として、5−メチルテトラヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸、10−ホルミルテトラヒドロ葉酸、5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸および5−メテニルテトラヒドロ葉酸またはそれらの適当な塩からなる群から選択される葉酸誘導体を使用する。5−メチルテトラヒドロ葉酸または5−ホルミルテトラヒドロ葉酸が特に好ましい 葉酸誘導体はまた、それらの塩の形であってもよい。それらのナトリウムまたはカルシウム塩などの適当な塩が好ましい。
【0026】
5−ホルミルテトラヒドロ葉酸を適用する場合には、追加の成分はビタミンB12および無水ベタインとする。ベタインは、ビタミンB12によってホモシステインに移されるメチル基の供与体である。
【0027】
有用な組成物は、1回分に葉酸誘導体400から5000mcgを含有し、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸の場合には、ベタイン50mgから1000mgおよびビタミンB12 0.5から10mcgを含有する。セントジョーンズワートの投与量は、特定の場合に対し広範囲に調整することができる。0.3%ハイペリシンの市販抽出物を100mgから1000mgの量で適用することが好ましい。
【0028】
本発明による製剤は、錠剤、ゲルキャップ剤、カプセル剤またはシロップ剤の形で調製することができる。
【0029】
本発明の組成物は、補助食品として有用であることが好ましいが、薬剤治療で投与することもできる。
【0030】
本発明は、
a)神経学的および精神病理学的障害の予防方法、
b)神経学的および精神病理学的障害の薬理学的治療を支持する方法、
c)うつ病発作の強度および頻度の減少をもたらす方法、
d)うつ病の予防および治療のためのいかなる副作用もない天然物研究を、
前述の製剤および/またはこの組成物の関連変形例および示唆される前記変形例の経口投与により利用可能とする。
【0031】
したがって、本発明は、うつ病の予防および治療に有用な天然成分に基づく革新的製剤を提供する。天然化合物であるセントジョーンズワート、その抽出物または活性成分とジヒドロおよびテトラヒドロ葉酸の誘導体、それらの誘導体または対応する塩との組合せが、いかなる副作用もない軽度から中等度の状態のうつ病の予防および治療への独特で安全なアプローチを構成する。
【0032】
上記および下記に引用するすべての出願、特許および刊行物の全開示を、参照により本明細書に組み込む。
【0033】
上記の説明から当業者は、本発明の本質的特徴を容易に確認し、その精神および範囲を逸脱することなく本発明のさまざまな改変および部分的変更を実施し、さまざまな使用法および状態に適応させることができる。
【実施例】
【0034】
実施例1
本発明の低用量製剤は、以下の成分を混ぜることによって得られる。
【0035】
0.3%ハイペリシン・セントジョーンズワート(Fa.Lichtwer、Berlin)300mgおよび5−メチルテトラヒドロ葉酸カルシウム塩400mcgをゲルキャップに製剤化。
【0036】
実施例2
高用量製剤は、0.3%ハイペリシン・セントジョーンズワート600mgおよび5−メチルテトラヒドロ葉酸カルシウム塩800mcgを混ぜ、ゲルキャップに製剤化することによって得られる。
【0037】
実施例3
本発明による製剤は、0.3%ハイペリシン・セントジョーンズワート300mg、5−ホルミテトラヒドロ葉酸カルシウム塩400mcg、無水ベタイン300mgおよびビタミンB12(シアノコバラミン)3mcgを混ぜ、ゲルキャップに製剤化することによって得られる。
【0038】
実施例4
高用量製剤は、0.3%ハイペリシン・セントジョーンズワート600mg、5−ホルミテトラヒドロ葉酸カルシウム塩800mcg、無水ベタイン600mgおよびビタミンB12(シアノコバラミン)6mcgを混ぜ、ゲルキャップに製剤化することによって得られる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
本発明にかかる天然製剤は、うつ病の予防および治療に極めて有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)またはその抽出物もしくは活性成分を、ジヒドロおよびテトラヒドロ葉酸の誘導体またはその適当な塩と組み合わせて含む経口適用可能な天然製剤。
【請求項2】
ハイペリシン・セントジョーンズワートを水またはアルコール抽出物の形で含む、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
5−メチルテトラヒドロ葉酸、テトラヒドロ葉酸、ジヒドロ葉酸、5−ホルミルテトラヒドロ葉酸、10−ホルミルテトラヒドロ葉酸、5,10−メチレンテトラヒドロ葉酸および5−メテニルテトラヒドロ葉酸またはそれらの適当な塩からなる群から選択される葉酸の誘導体を含む、請求項1または2に記載の製剤。
【請求項4】
5−ホルミルテトラヒドロ葉酸またはその塩を含み、ビタミンB12および無水ベタインをさらに含む、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
ジヒドロまたはテトラヒドロ葉酸誘導体400から5000mcgを含む単位剤形である、請求項1から4に記載の製剤。
【請求項6】
5−ホルミルテトラヒドロ葉酸またはその塩400から5000mcg、無水ベタイン50mgから2000mgおよびビタミンB12 0.5から10mcgを含む単位剤形である、請求項1から4に記載の製剤。
【請求項7】
請求項1に記載の製剤を補助食品として用いることを含む、請求項1に記載の製剤の使用方法。
【請求項8】
請求項1に記載の製剤を経口投与することを含む、神経学的および精神病理学的疾患の予防方法。
【請求項9】
請求項1に記載の製剤を経口投与することを含む、神経学的および精神病理学的疾患の薬理学的治療を支持する方法。

【公開番号】特開2011−132250(P2011−132250A)
【公開日】平成23年7月7日(2011.7.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−29032(P2011−29032)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【分割の表示】特願2000−576863(P2000−576863)の分割
【原出願日】平成11年10月8日(1999.10.8)
【出願人】(591032596)メルク パテント ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (1,043)
【氏名又は名称原語表記】Merck Patent Gesellschaft mit beschraenkter Haftung
【住所又は居所原語表記】Frankfurter Str. 250,D−64293 Darmstadt,Federal Republic of Germany
【Fターム(参考)】