チェックアウトシステム
【課題】商品に付されたデータコードの認識と紙幣,商品券等の券類の認識とを、多大なコストをかけることなく実現する。
【解決手段】商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部とを備えた装置は、第1の撮像部で撮影された商品画像データからデータコードを認識し、第2の撮像部で撮影された券面画像データ券の種類を認識する。そして装置は、データコードに基づいて商品登録処理を実行し、入力部を介して入力された券種データの種類が、認識した券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する。
【解決手段】商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部とを備えた装置は、第1の撮像部で撮影された商品画像データからデータコードを認識し、第2の撮像部で撮影された券面画像データ券の種類を認識する。そして装置は、データコードに基づいて商品登録処理を実行し、入力部を介して入力された券種データの種類が、認識した券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケット等の販売店のチェックアウトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流通物の表面をCCDカメラで撮影し、その画像データを処理することにより当該商品に付されているバーコードを認識する技術は既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そこで、このようなバーコード認識技術をスーパーマーケット等の販売店のチェックアウトシステムに適用することが考えられている。すなわち、既存のバーコードスキャナに代えてCCDカメラを使用し、このカメラで撮影した商品画像からその商品に付されているバーコード等のデータコードを認識して処理するというものである。
【0004】
一方、販売店では、会計担当の店員は、客から商品代金の支払いとして紙幣や商品券を預かる毎に、その金種や券種を認識する必要がある。このような券類の認識に対して、上述したような画像処理による認識技術を適用することが考えられる。すなわち、CCDカメラで紙幣や商品券などの券類を撮影し、その撮影画像からその券の種類を認識して処理するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2506715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、販売店のチェックアウトシステムにおいては、画像処理による認識技術を、バーコード等のデータコードの認識と、紙幣,商品券等の券類の認識とにそれぞれ利用することができる。しかしながら、データコードを認識するための画像処理系統と券類を認識するための画像処理系統とをそれぞれ独立して設けた場合には、システムの規模が大きくならざるを得ないため、コストアップにつながるという懸念がある。
【0007】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、商品に付されたデータコードの認識と紙幣,商品券等の券類の認識とを、多大なコストをかけることなく実現できるチェックアウトシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のチェックアウトシステムは、商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、このデータコード認識手段で認識したデータコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、第2の撮像部で撮影された券面画像データから券の種類を認識する券種認識手段と、顧客から預かった券の種類を示す券種データを入力する入力部と、入力部を介して入力された券種データの種類が券種認識手段で認識した券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する締め処理手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
かかる手段を講じた本発明によれば、商品に付されたデータコードの認識と紙幣,商品券等の券類の認識とを、多大なコストをかけることなく実現できるチェックアウトシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるチェックアウトシステムの外観図。
【図2】同第1の実施の形態におけるチェックアウトシステムの概略構成図。
【図3】同第1の実施の形態におけるデータコード読取装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】同第1の実施の形態における画像認識部の機能構成図。
【図5】同第1の実施の形態における紙幣特徴データテーブルの模式図。
【図6】同第1の実施の形態におけるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】同第1の実施の形態におけるPOS端末のキーボードを示す平面図。
【図8】同第1の実施の形態においてデータコード読取装置のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図9】同第1の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図10】本発明の第2の実施の形態においてPOS端末の札押さえ部近傍の構成を示す模式図。
【図11】同第2の実施の形態におけるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図12】同第2の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図13】本発明の第3の実施の形態における画像認識部の機能構成図。
【図14】同第3実施の形態における商品券特徴データテーブルの模式図。
【図15】同第3の実施の形態におけるPOS端末のキーボードを示す平面図。
【図16】同第1の実施の形態においてPOS端末のRAMに形成される商品券テーブルの模式図。
【図17】同第3の実施の形態においてデータコード読取装置のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図18】同第3の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、スーパーマーケット等の販売店に設けられるチェックアウトシステムに本発明を適用した場合である。
【0012】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、商品に付されているバーコードの認識と、客が支払った紙幣の認識とをいずれも画像処理の技術を用いて行い、特に、キャッシャが客から預かった紙幣を1万円札と認識した際にそれが正当であるか否かを画像処理技術によって自動的に判定するようにしたものである。
【0013】
本実施の形態におけるチェックアウトシステムの外観を図1に示し、その概略構成を図2に示す。このチェックアウトシステムは、登録部としてのデータコード読取装置1と、決済部としてのPOS(Point Of Sales)端末2とで構成されている。データコード読取装置1は、サッカー台3の上に取り付けられている。POS端末2は、レジ台4の上にドロワ5を介して設置されている。データコード読取装置1とPOS端末2とは、通信ケーブル6により接続されている。
【0014】
データコード読取装置1は、商品の登録に必要なデバイスとしてキーボード11、オペレータ用ディスプレイ12、客用ディスプレイ13及び撮像部14を備えている。POS端末2は、決済に必要なデバイスとしてキーボード21、オペレータ用ディスプレイ22、客用ディスプレイ23、レシートプリンタ24及び撮像部25を備えている。
【0015】
サッカー台3は、その奥側の顧客通路に沿って細長い形状をしている。レジ台4は、サッカー台3に沿って移動する顧客の移動方向に対して下流側のサッカー台3の端部手前側に、サッカー台3に対して略垂直に置かれている。そして、このサッカー台3の手前側とレジ台4の手前側が、会計担当の店員いわゆるキャッシャのスペースとなっている。
【0016】
サッカー台3の略中央には、データコード読取装置1が、そのキーボード11、オペレータ用ディスプレイ12及び撮像部14をそれぞれ手前側のキャッシャ側に向けて立設されている。データコード読取装置1の客用ディスプレイ13は、客通路側に向けて取り付けられている。レジ台4には、POS端末2が、そのキーボード21及びオペレータ用ディスプレイ22をキャッシャ側に向けて置かれている。POS端末2の撮像部25は、キーボード21の脇の札押さえ部に形成されている。札押さえ部は、キャッシャが客から預かった紙幣等を、釣銭の受渡しが完了するまで置いておくためのスペースである。
【0017】
サッカー台3のデータコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面は、買物客が購入する商品Mを置くためのスペースとなっている。また、下流側の荷受面は、データコード読取装置1により登録された商品Mを入れるための買物カゴ7を置くためのスペースとなっている。
【0018】
データコード読取装置1の撮像部14には、第1のCCD(Charge Coupled Device)カメラ8が内蔵されており、撮像部14に近づけられた商品Mを奥側から撮影する。POS端末2の撮像部25には、第2のCCDカメラ9が内蔵されており、撮像部25が形成されている札押さえ部に置かれた紙幣等を下側から撮影する。ここに、データコード読取装置1の撮像部14及び第1のCCDカメラ8は、第1の撮像部を構成する。また、POS端末2の撮像部25及び第2のCCDカメラ9は、第2の撮像部を構成する。
【0019】
第1のカメラ8と第2のカメラ9は、切替部10を介してデータコード読取装置1に接続されている。切替部10は、第1のカメラ8で撮影された画像データの入力系統と第2のカメラ9で撮影された画像データの入力系統とを切替えるもので、この切替部10によって選択された一方の画像データが前記データコード読取装置1に取り込まれるようになっている。切替部10の切替え動作は、データコード読取装置1によって制御される。
【0020】
図3はデータコード読取装置1の要部構成を示すブロック図である。データコード読取装置1は、CPU(Central Processing Unit)30、ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Access Memory)32、通信インターフェイス33、キーボードコントローラ34、第1の表示コントローラ35、第2の表示コントローラ36、切替制御部37、撮像制御部38及び画像認識部39で構成されている。
【0021】
CPU30は、制御部本体として各部を制御する。ROM31は、プログラムや設定データ等の固定的なデータを格納する。RAM32は、入力データ,表示データ,画像データ、処理データなどの可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェイス33は、通信ケーブル6を介して接続されたPOS端末2とデータ通信を行う。キーボードコントローラ34は、キーボード11から操作キーに対応したキー信号を取り込む。第1の表示コントローラ35は、オペレータ用ディスプレイ12の画面表示を制御する。第2の表示コントローラ36は、客用ディスプレイ13の画面表示を制御する。なお、オペレータ用ディスプレイ12は、タッチパネルであってもよい。その場合は、第1の表示コントローラ35は、画面表示の制御とともにタッチ操作された部位の座標データを取り込む。
【0022】
切替制御部37は、CPU31からの指令にしたがって切替部10を切替動作させる(切替制御手段)。撮像制御部38は、切替部10を介して接続されたCCDカメラ8またはCCDカメラ9の撮影動作を制御し、撮影された画像データを取り込む。画像認識部39は、撮像制御部38を介して取り込まれた画像データを処理して必要な情報を認識する。
【0023】
画像認識部39は、図4に示すように、特徴データ記憶部40、特徴抽出部41、特徴比較部42及び認識結果出力部43によって構成されている。特徴データ記憶部40は、各商品にそれぞれ付されるバーコードの特徴データが設定されたバーコード特徴データテーブル401と、図5に示すように、紙幣の金種別にその紙幣の特徴データが設定された紙幣特徴データテーブル402とを記憶している。
【0024】
特徴抽出部41は、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データを解析して、バーコード又は紙幣の特徴データを抽出する。特徴比較部42は、特徴抽出部41で抽出された特徴データと、前記バーコード特徴データテーブル401または紙幣特徴データテーブル402に設定されている特徴データとを比較して、バーコードの商品コードへのデコードまたは紙幣の金種識別を行う(データコード認識手段,券種認識手段)。認識結果出力部43は、特徴比較部42によってバーコードからデコードされた商品コード又は識別された紙幣金種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信出力する。
【0025】
図6はPOS端末2の要部構成を示すブロック図である。POS端末2は、CPU50、ROM51、RAM52、時計部53、通信インターフェイス54、LAN(Local Area Network)インターフェイス55、キーボードコントローラ56、第1の表示コントローラ57、第2の表示コントローラ58、プリンタコントローラ59及びI/O(Input/Output)ポート60で構成されている。
【0026】
CPU50は、制御部本体として各部を制御する。ROM51は、プログラムや設定データ等の固定的なデータを格納する。RAM52は、入力データ,表示データ,画像データ、処理データなどの可変的なデータを一時的に記憶する。時計部53は、現在の日付及び時刻を計時する。通信インターフェイス54は、通信ケーブル6を介して接続されたデータコード読取装置1とデータ通信を行う。LANインターフェイス55は、LANを介して接続されたストアコンピュータとデータ通信を行う。キーボードコントローラ56は、キーボード21から操作キーに対応したキー信号を取り込む。第1の表示コントローラ57は、オペレータ用ディスプレイ22の画面表示を制御する。第2の表示コントローラ58は、客用ディスプレイ23の画面表示を制御する。プリンタコントローラ59は、プリンタ24によるレシート印字を制御する。I/Oポート60は、ドロワ5に信号を出力する。ドロワ5は、POS端末2からの信号を受けて金銭収納箱を自動開放する。なお、オペレータ用ディスプレイ12は、タッチパネルであってもよい。その場合は、第1の表示コントローラ35は、画面表示の制御とともにタッチ操作された部位の座標データを取り込む。また、ドロワ5は自動釣銭機であってもよい。その場合は、I/Oポート60からは釣銭データ信号が出力される。
【0027】
POS端末2のキーボード21には、図7に示すように、「00」及び「0」〜「9」の置数キー71の他、万券キー72、クリアキー73、実行キー74、取消キー75、預/現計キー76等が配設されている。これらのキーは、主として客が支払った代金の入力に用いられる。
【0028】
すなわちキャッシャは、1商取引として売上げる商品の登録が終了し、客から代金を預かると、その金額を置数キー71で置数し、さらに預/現計キー76を入力して、登録終了を宣言する。例えば客から五千円札を預かった場合には、「5」,「0」,「0」,「0」を置数した後、預/現計キー76を押下する。但し、客から1万円札を預かった場合には、万券キー72を押下し、続いて預/現計キー76を押下する。こうすることにより、POS端末2では、万券キー72の押下回数をカウントすることによって、ドロワ5に収容された一万円札の数を計数することができる。
【0029】
図8は、データコード読取装置1のCPU30が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。図9は、POS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。以下、これらの流れ図を用いて本実施の形態におけるチェックアウトシステムの動作について説明する。
【0030】
データコード読取装置1のCPU30は、システム立上げ後、図8の処理を開始する。先ず、ST(ステップ)301として制御開始指令が与えられるのを待機する。
【0031】
一方、POS端末2のCPU50は、システム立上げ後、ST501としてキャッシャによるサインオン入力を待機する。そして、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオン入力を受付けると、CPU50は、ST502として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御開始指令のコマンドを送信する。
【0032】
このコマンドは、通信ケーブル6を経由してデータコード読取装置1の通信インターフェイス33で受信される。すると、データコード読取装置1のCPU30は、制御開始指令が与えられたと判断する。そして、ST302として第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第1の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第1の切替制御信号に応じて、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0033】
次いで、データコード読取装置1のCPU30は、ST303として制御終了指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、CPU30は、ST304として切替部10を介して接続されているCCDカメラ(この場合は第1のCCDカメラ8)によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込む。そして、ST305として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、バーコード認識処理の起動を指令する。
【0034】
画像認識部39は、バーコード認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データからバーコードの特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出されたバーコード特徴データとバーコード特徴データテーブル401に設定されている特徴データとを比較して、バーコードの商品コードへのデコードを行う。その結果、バーコードを商品コードにデコードできたならば、認識結果出力部43により認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データからバーコードの特徴データを抽出できなかったり、バーコードを商品コードにデコードできなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0035】
CPU30は、ST306として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST303の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第1のCCDカメラ8によって撮影されている画像データを取り込み、バーコード認識処理を行わせる。
【0036】
これに対し、ST306として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST307として画像認識データ、すなわちこの場合はデコードされた商品コードを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0037】
しかる後、CPU30は、ST308として切替指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、ST303の処理に戻る。そして、制御終了指令も与えられていない場合には、再び第1のCCDカメラ8によって撮影されている画像データを取り込み、バーコード認識処理を行わせる。
【0038】
一方、POS端末2のCPU50は、データコード読取装置1に制御開始指令のコマンドを送信後、ST503としてデータコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して商品コードを受信したならば、ST504としてその商品コードに基づいて商品登録処理を実行する。すなわち、商品コードで商品マスタファイルを検索して、販売商品の単価,品名等の商品データを呼び出す。そして、単価に販売点数(バーコードデータの入力直前にデータコード読取装置1のキーボード11から数値データが置数されている場合にはその数値、置数されていない場合は“1”)を乗算して販売金額を算出したならば、この商品コード,単価,品名,販売点数,販売金額などからなる商品販売データをRAM52に登録処理する。また、データコード読取装置1のオペレータ用ディスプレイ12及び客用ディスプレイ13に品名,販売金額等を表示させる。
【0039】
上記商品登録処理を完了後、CPU50は、ST505としてキーボード21の預/現計キー76が操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST503に戻り、次の商品コードが送られてくるのを待機する。
【0040】
これに対し、ST505として預/現計キー76が操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が宣言されたので、CPU50は、ST506として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。
【0041】
データコード読取装置1のCPU30は、通信インターフェイス33を介して上記第1のカメラ切替指令のコマンドを受信すると、ST309として第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、第1のCCDカメラ8の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第2の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第2の切替制御信号に応じて、第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、第1のCCDカメラ8の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0042】
次いで、データコード読取装置1のCPU30は、ST310として制御終了指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、CPU30は、ST311として切替部10を介して接続されているCCDカメラ(この場合は第2のCCDカメラ9)によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込む。そして、ST312として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、紙幣認識処理の起動を指令する。
【0043】
画像認識部39は、紙幣認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データから紙幣の特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出された紙幣特徴データと紙幣特徴データテーブル402に設定されている特徴データとを比較して、紙幣の金種識別を行う。その結果、紙幣の金種を識別できたならば、認識結果出力部43により認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データから紙幣の特徴データを抽出できなかったり、紙幣の金種を識別できなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0044】
CPU30は、ST313として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、紙幣認識処理を行わせる。
【0045】
これに対し、ST313として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST314として画像認識データ、すなわちこの場合は識別された紙幣の金種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0046】
しかる後、CPU30は、ST315として切替指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令も与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、紙幣認識処理を行わせる。
【0047】
一方、POS端末2のCPU50は、データコード読取装置1にカメラ切替指令のコマンドを送信後、ST507として預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0048】
すなわち、預/現計キー76の入力直前に入力された預り金データとRAM52に登録処理された商品販売データの合計データとから釣銭額を算出し、釣銭額をPOS端末2のオペレータ用ディスプレイ22及び客用ディスプレイ23に表示させる。また、プリンタ24を制御してレシートを印字発行させるとともにドロワ5を自動開放させる。
【0049】
これに対し、万券キー72が操作入力されていた場合には、CPU50は、ST508としてデータコード読取装置1から紙幣の金種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して金種データを受信したならば、CPU50は、ST509としてその金種データが一万円札を示すデータであるか否かを判断する。ここで、一万円札を示すデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が正当なものであるので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0050】
これに対し、金種データが一万円札以外のデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が誤りなので、CPU50は、ST510として万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。
【0051】
しかる後、POS端末2のCPU50は、キーボード21の実行キー74が入力されるか、取消キー75が入力されるのを待機する。そして、ST511として実行キー74の入力を検知した場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0052】
これに対し、ST512として取消キー75の入力を検知した場合には、CPU50はST513として預り金データをクリアする。しかる後、ST514として再び預/現計キー76が操作入力されるのを待機する。そして、預/現計キー76の入力を検出した場合には、ST507に戻り、預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。万券キー72が操作入力された場合には、再びST508以降の処理を実行する。
【0053】
POS端末2のCPU50は、ST515にて預り締め処理を完了したならば、ST516としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0054】
一方、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST518として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0055】
なお図示しないが、CPU50は、ST503の商品コード入力待機中においてもサインオフが入力されたか否かを判断しており、サインオフ入力を受付けた場合には、データコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了するものとなっている。
【0056】
データコード読取装置1のCPU30は、ST315にて第2のカメラ切替指令のコマンドを受信すると、ST302に戻る。すなわちCPU30は、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第1の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第1の切替制御信号に応じて、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0057】
また、データコード読取装置1のCPU30は、ST303にて制御終了指令のコマンドを受信すると、ST316として第1のCCDカメラ8の入力系統をも切離すべく指令を切替制御部37に与えて、この処理を終了する。切替制御部37は、この指令を受けて、第3の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第3の切替制御信号に応じて、第1及び第2のCCDカメラ8の入力系統をいずれも切離すべく切替動作を実行する。
【0058】
同様に、データコード読取装置1のCPU30は、ST310にて制御終了指令のコマンドを受信すると、ST317として第2のCCDカメラ9の入力系統をも切離すべく指令を切替制御部37に与えて、この処理を終了する。切替制御部37は、この指令を受けて、第4の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第4の切替制御信号に応じて、第1及び第2のCCDカメラ8の入力系統をいずれも切離すべく切替動作を実行する。
【0059】
このように動作する本実施の形態のチェックアウトシステムを用いた販売店では、キャッシャは、登録業務を開始する際にPOS端末2を操作してサインオンを宣言する。そうすると、POS端末2からデータコード読取装置1に制御開始指令のコマンドが送信される。これにより、切替部10を介して第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1に接続される。
【0060】
この状態において、キャッシャは、データコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面に客の買上商品Mが置かれると、1品ずつ手に持って当該商品Mに付されたバーコードの部分を撮像部14に近づける。そうすると、この商品Mのバーコード部分を含む商品表面画像が第1のCCDカメラ8によって撮影され、この画像データが切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、バーコード認識処理が実行されて、バーコードが商品コードにデコードされる。デコードされた商品コードは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。POS端末2では、データコード読取装置1から受取った商品コードに基づいて商品販売データが登録処理される。
【0061】
キャッシャは、撮像部14を介して登録された商品を、データコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面に置かれている買物カゴ7に入れる。引き続き、別の買上商品がある場合は、同様な作業を繰り返す。こうすることにより、当該客が買上げる全ての商品の販売データがPOS端末2に登録される。
【0062】
客買上商品の登録を終了したならば、キャッシャは客から代金の支払いを受ける。そして、客から預かった金額をPOS端末2の置数キー71で置数し預/現計キー76を押下する。このとき、客から一万円札を預かった場合には、その紙幣を札押さえ部に置くとともに万券キー72を押下し、続いて預/現計キー76を押下する。
【0063】
POS端末2では、預/現計キー76の操作入力に応動して、カメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が実行され、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1に接続される。
【0064】
これにより、第2のCCDカメラ9によって撮影された画像、つまりは札押さえ部に置かれた紙幣の画像が切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、紙幣認識処理が実行されて、札押さえ部に置かれた紙幣の金種が識別される。識別された金種データは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。
【0065】
POS端末2では、データコード読取装置1によって認識された紙幣の金種データが一万円札を示すデータであるか否かが判断される。そして、一万円札を示すデータであった場合には、通常の預り締め処理が実行される。
【0066】
これに対し、一万円札を示すデータでなかった場合には、万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージが、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示される。そこでキャッシャは、札押さえ部に置いた紙幣を調べる。その結果、一万円札であった場合には、実行キー74を押下する。そうすると、POS端末2では、預かり金額が1万円として預り締め処理が実行される。
【0067】
一方、一万円札でなかった場合、例えば5千円札であった場合には、取消キー75を押下した後、「5000」を置数し、預/現計キー76を押下する。そうすると、POS端末2では、預かり金額が5千円として預り締め処理が実行される。したがって、キャッシャが客から預かった五千円札を一万円札と見誤って決済してしまうミスを未然に防止することができる。
【0068】
預り締め処理が終了すると、POS端末2からデータコード読取装置1にカメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が再び実行され、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1に接続される。これにより、データコード読取装置1では、次の客が買上げる商品の登録が可能となる。
【0069】
キャッシャは、登録業務を終了する際にはPOS端末2を操作してサインオフを宣言する。そうすると、POS端末2からデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドが送信される。これにより、第1及び第2のCCDカメラ8,9がいずれもデータコード読取装置1から切離される。したがって、登録業務が実行されない間は、第1及び第2のCCDカメラ8,9は停止している。
【0070】
このように本実施の形態によれば、撮像部14,25のみをデータコード読取装置1とPOS端末2とにそれぞれ設け、その他の撮像制御部38及び画像認識部39は共通に使用して、バーコードの商品コードへのデコードと紙幣の金種識別を行うようにしたので、多大のコストをかけることなく、画像処理技術を利用した商品バーコードの認識と紙幣の認識とを実現することができる。
【0071】
[第2の実施の形態]
前記第1の実施の形態では、データコード読取装置1に接続されるCCDカメラを第1のカメラ8から第2のカメラ9に切替えるタイミングを預/現計キー76の入力時としたが、切替タイミングはこれに限定されるものではない。第2の実施の形態は、札押さえ部で紙幣を押さえたタイミングでデータコード読取装置1に接続されるCCDカメラを第1のカメラ8から第2のカメラ9に切替える場合である。なお、この第2の実施の形態においても、チェックアウトシステムの構成は第1の実施の形態と同様なので、図1,図2を用いてその説明を省略する。また、データコード読取装置1の構成及びその動作も第1の実施の形態と同様なので、図3,図4,図5及び図8を用いてその説明を省略する。
【0072】
この第2の実施の形態においては、図10に示すように、決済装置であるPOS端末2の札押さえ部26の下側に、第2のCCDカメラ9とともに札押さえセンサ27を設けている。そして、図11に示すように、この札押さえセンサ27の検出信号をI/Oポート61を介してPOS端末2のCPU50に供給するようになっている。札押さえセンサ27は、札押さえ部26に紙幣が置かれたか否かを検出するセンサであって、例えば周知の反射型光学センサを用いて構成することができる。なお、図10,11において、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付している。
【0073】
図12は、第2の実施の形態におけるPOS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。なお、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図9と共通する処理ステップには同一符号を付している。
【0074】
図示するように、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST505にて預/現計キー76が操作入力されたことを検知した後の処理である。すなわち第2の実施の形態では、預/現計キー76が操作入力されると、CPU50は、ST520として札押さえセンサ27がオンしているか否か、つまり札押さえ部26にて紙幣Bを検出しているか否かを判断する。そして、検出していない場合には、ST515の預り締め処理に進む。
【0075】
これに対し、紙幣Bを検出している場合には、CPU50は、ST521として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。さらに、ST522としてRAM52に切替フラグをセット(1)する。
【0076】
しかる後、ST507の処理に進み、預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0077】
万券キー72が操作入力されていた場合には、CPU50は、ST508としてデータコード読取装置1から紙幣の金種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して金種データを受信したならば、CPU50は、ST509としてその金種データが一万円札を示すデータであるか否かを判断する。ここで、一万円札を示すデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が正当なものであるので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0078】
これに対し、金種データが一万円札以外のデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が誤りなので、CPU50は、ST510として万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。以後、第1の実施の形態と同様に動作する。
【0079】
預り締め処理後、CPU50は、ST516としてサインオフされているか否かを判断する。サインオフされていない場合には、ST523として切替フラグがセット(1)されているか否かを判断する。切替フラグがリセット(0)されていた場合には、CPU50は、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0080】
これに対し、切替フラグがセット(1)されていた場合には、CPU50は、ST524として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。また、ST525として切替フラグをリセット(0)する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0081】
このように構成された第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、多大のコストをかけることなく、画像処理技術を利用した商品バーコードの認識と紙幣の認識とを実現することができる。また、この第2の実施の形態では、札押さえ部26に紙幣Bが置かれない限りは、CCDカメラの接続切替が行われないので、紙幣で代金を支払わない客との商取引では無駄であった切替動作を省略することができる。
【0082】
[第3の実施の形態]
前記第1及び第2の実施の形態では、POS端末2側の撮像部25で撮影した画像の処理により認識する券類を紙幣としたが、認識対象の券類は紙幣に限定されるものではない。第3の実施の形態は、客が代金の支払に利用した商品券の種類を自動認識し、認識した商品券の数を種別に計数して管理する場合である。なお、この第3の実施の形態においても、チェックアウトシステムの構成は第1及び第2の実施の形態と同様なので、図1,図2を用いてその説明を省略する。また、データコード読取装置1のブロック図及びPOS端末2のブロック図も第1の実施の形態と同様なので、図3及び図6を用いてその説明を省略する。
【0083】
この第3の実施の形態においては、データコード読取装置1の画像認識部39の構成が若干異なる。すなわち、図13に示すように、特徴データ記憶部40にて記憶するデータテーブルが、紙幣特徴データテーブル402でなく商品券特徴データテーブル403となっている。この商品券特徴データテーブル403は、図14に示すように、商品券の券種(例えばビール券,お米券,金券等)別に、その商品券の特徴データが設定されている。
【0084】
また、POS端末2のキーボード21には、図15に示すように、商品券の種別がそれぞれに割り当てられた商品券キー77A〜77Dが配設されている。
【0085】
さらに、POS端末2のRAM52には、図16に示すように、商品券の券種別に使用枚数をカウントする商品券テーブル80が形成されている。
【0086】
図17は、データコード読取装置1のCPU30が実行する主要な制御手順を示す流れ図であり、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図8と共通する処理ステップには同一の符号を付している。
【0087】
すなわち、この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST309にて第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、ST311にてこの第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込んだならば、CPU30は、ST321として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、商品券認識処理の起動を指令する。
【0088】
画像認識部39は、商品券認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データから商品券の特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出された商品券特徴データと商品券特徴データテーブル403に設定されている特徴データとを比較して、商品券の券種識別を行う。その結果、商品券の券種を識別できたならば、認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データから商品券の特徴データを抽出できなかったり、商品券の券種を識別できなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0089】
CPU30は、ST313として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、商品券認識処理を行わせる。
【0090】
これに対し、ST313として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST314として画像認識データ、すなわちこの場合は識別された商品券の券種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0091】
その他の処理ステップは、第1の実施の形態と同様なので、ここでの説明を省略する。
【0092】
図18は、POS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図であり、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図9と共通する処理ステップには同一の符号を付している。
【0093】
すなわち、この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST504にて商品登録処理を実行した後の手順である。上記商品登録処理を完了後、CPU50は、ST505として預/現計キー76が操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST531としていずれかの商品券キー77A〜77Dが操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST503に戻り、次の商品コードが送られてくるのを待機する。
【0094】
ST505として預/現計キー76が操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が現金払いで宣言されたので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を行う。そして、預り締め処理完了後、ST516としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0095】
例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST518として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0096】
一方、ST531にていずれかの商品券キー77A〜77Dが操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が商品券支払いで宣言されたので、CPU50は、ST532として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。しかる後、CPU50は、ST533としてデータコード読取装置1から商品券の券種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して券種データを受信したならば、CPU50は、ST534としてその券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券の券種データとが一途するか否かを判断する。
【0097】
一致する場合にはST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0098】
これに対し、商品券の券種データが一致しない場合には、キャッシャが別の種類の商品券キーを操作した疑いがあるので、ST535として正しい商品券キーを操作することを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。
【0099】
しかる後、POS端末2のCPU50は、キーボード21の実行キー74が入力されるか、取消キー75が入力されるのを待機する。そして、ST536として実行キー74の入力を検知した場合には、ST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0100】
ST537として取消キー75の入力を検知した場合には、CPU50はST538として商品券の券種データをクリアする。しかる後、ST539として再び商品券キー77A〜77Dが操作入力されるのを待機する。そして、商品券キー77A〜77Dの入力を検出した場合には、ST533に戻り、データコード読取装置1から商品券の券種データが送られてくるのを待機する。そして、券種データを受信したならば、その券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券の券種データとが一途するか否かを判断する。そして、一致する場合には、ST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0101】
商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップした後、CPU50は、ST542としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0102】
一方、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST543として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0103】
このように動作する本実施の形態のチェックアウトシステムを用いた販売店では、キャッシャは、客から商品券を預かると、その商品券をPOS端末2の札押さえ部に置くとともに、その商品券の券種に対応した商品券キー77A〜77Dを押下する。
【0104】
POS端末2では、商品券キー77A〜77Dの操作入力に応動して、カメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が実行され、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1に接続される。
【0105】
これにより、第2のCCDカメラ9によって撮影された画像、つまりは札押さえ部に置かれた商品券の画像が切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、商品券認識処理が実行されて、札押さえ部に置かれた商品券の券種が識別される。識別された券種データは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。
【0106】
POS端末2では、データコード読取装置1によって認識された商品券の券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券券種データとが比較される。そして、一致する場合には、通常の商品券締め処理が実行されて、当該商品券の券種枚数がカウントされる。
【0107】
これに対し、商品券券種データが一致しない場合には、商品券キーの誤操作を警告するメッセージが、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示される。そこでキャッシャは、札押さえ部に置いた商品券を調べ、正しい商品券キー77A〜77Dを押下する。かくして、商品券締め処理が実行されて、当該商品券の券種枚数がカウントされる。
【0108】
したがって、キャッシャが客から預かった商品券を見誤って商品券キー77A〜77Dを誤操作しても、そのまま商品券締め処理が実行されてしまうことを未然に防ぐことができる。
【0109】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0110】
また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【0111】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統と前記第2の撮像部で撮影された券面画像データの入力系統とを切替える切替部と、
この切替部の切替え動作を制御する切替制御手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
[付記2]
前記第1の撮像部で撮影され、前記切替部を介して入力された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
前記第2の撮像部で撮影され、前記切替部を介して入力された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段とをさらに具備し、
前記切替制御手段は、1商取引として売上げる商品の登録開始時に前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択し、前記1商取引として売上げる商品の登録終了後に前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記1記載のチェックアウトシステム。
[付記3]
前記切替制御手段は、前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択している状態において、1商取引として売上げる商品の登録終了を宣言する宣言操作がなされると、前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記2記載のチェックアウトシステム。
[付記4]
前記切替制御手段は、前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択している状態において、顧客から預かった券を留めるための所定の部位に券が置かれたことをセンサで検知すると、前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記2記載のチェックアウトシステム。
【符号の説明】
【0112】
1…データコード読取装置、2…POS端末、8…第1のCCDカメラ、9…第2のCCDカメラ、10…切替部、14,25…撮像部、30…CPU、37…切替制御部、38…撮像制御部、39…画像認識部、41…特徴抽出部、42…特徴比較部、43…認識結果出力部、401…バーコード特徴データテーブル、402…紙幣特徴データテーブル、403…商品券特徴データテーブル。
【技術分野】
【0001】
本発明は、スーパーマーケット等の販売店のチェックアウトシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、流通物の表面をCCDカメラで撮影し、その画像データを処理することにより当該商品に付されているバーコードを認識する技術は既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
そこで、このようなバーコード認識技術をスーパーマーケット等の販売店のチェックアウトシステムに適用することが考えられている。すなわち、既存のバーコードスキャナに代えてCCDカメラを使用し、このカメラで撮影した商品画像からその商品に付されているバーコード等のデータコードを認識して処理するというものである。
【0004】
一方、販売店では、会計担当の店員は、客から商品代金の支払いとして紙幣や商品券を預かる毎に、その金種や券種を認識する必要がある。このような券類の認識に対して、上述したような画像処理による認識技術を適用することが考えられる。すなわち、CCDカメラで紙幣や商品券などの券類を撮影し、その撮影画像からその券の種類を認識して処理するというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第2506715号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このように、販売店のチェックアウトシステムにおいては、画像処理による認識技術を、バーコード等のデータコードの認識と、紙幣,商品券等の券類の認識とにそれぞれ利用することができる。しかしながら、データコードを認識するための画像処理系統と券類を認識するための画像処理系統とをそれぞれ独立して設けた場合には、システムの規模が大きくならざるを得ないため、コストアップにつながるという懸念がある。
【0007】
本発明はこのような事情に基づいてなされたもので、その目的とするところは、商品に付されたデータコードの認識と紙幣,商品券等の券類の認識とを、多大なコストをかけることなく実現できるチェックアウトシステムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のチェックアウトシステムは、商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、このデータコード認識手段で認識したデータコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、第2の撮像部で撮影された券面画像データから券の種類を認識する券種認識手段と、顧客から預かった券の種類を示す券種データを入力する入力部と、入力部を介して入力された券種データの種類が券種認識手段で認識した券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する締め処理手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0009】
かかる手段を講じた本発明によれば、商品に付されたデータコードの認識と紙幣,商品券等の券類の認識とを、多大なコストをかけることなく実現できるチェックアウトシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるチェックアウトシステムの外観図。
【図2】同第1の実施の形態におけるチェックアウトシステムの概略構成図。
【図3】同第1の実施の形態におけるデータコード読取装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】同第1の実施の形態における画像認識部の機能構成図。
【図5】同第1の実施の形態における紙幣特徴データテーブルの模式図。
【図6】同第1の実施の形態におけるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図7】同第1の実施の形態におけるPOS端末のキーボードを示す平面図。
【図8】同第1の実施の形態においてデータコード読取装置のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図9】同第1の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図10】本発明の第2の実施の形態においてPOS端末の札押さえ部近傍の構成を示す模式図。
【図11】同第2の実施の形態におけるPOS端末の要部構成を示すブロック図。
【図12】同第2の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図13】本発明の第3の実施の形態における画像認識部の機能構成図。
【図14】同第3実施の形態における商品券特徴データテーブルの模式図。
【図15】同第3の実施の形態におけるPOS端末のキーボードを示す平面図。
【図16】同第1の実施の形態においてPOS端末のRAMに形成される商品券テーブルの模式図。
【図17】同第3の実施の形態においてデータコード読取装置のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【図18】同第3の実施の形態においてPOS端末のCPUが実行する主要な処理手順を示す流れ図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、スーパーマーケット等の販売店に設けられるチェックアウトシステムに本発明を適用した場合である。
【0012】
[第1の実施の形態]
第1の実施の形態は、商品に付されているバーコードの認識と、客が支払った紙幣の認識とをいずれも画像処理の技術を用いて行い、特に、キャッシャが客から預かった紙幣を1万円札と認識した際にそれが正当であるか否かを画像処理技術によって自動的に判定するようにしたものである。
【0013】
本実施の形態におけるチェックアウトシステムの外観を図1に示し、その概略構成を図2に示す。このチェックアウトシステムは、登録部としてのデータコード読取装置1と、決済部としてのPOS(Point Of Sales)端末2とで構成されている。データコード読取装置1は、サッカー台3の上に取り付けられている。POS端末2は、レジ台4の上にドロワ5を介して設置されている。データコード読取装置1とPOS端末2とは、通信ケーブル6により接続されている。
【0014】
データコード読取装置1は、商品の登録に必要なデバイスとしてキーボード11、オペレータ用ディスプレイ12、客用ディスプレイ13及び撮像部14を備えている。POS端末2は、決済に必要なデバイスとしてキーボード21、オペレータ用ディスプレイ22、客用ディスプレイ23、レシートプリンタ24及び撮像部25を備えている。
【0015】
サッカー台3は、その奥側の顧客通路に沿って細長い形状をしている。レジ台4は、サッカー台3に沿って移動する顧客の移動方向に対して下流側のサッカー台3の端部手前側に、サッカー台3に対して略垂直に置かれている。そして、このサッカー台3の手前側とレジ台4の手前側が、会計担当の店員いわゆるキャッシャのスペースとなっている。
【0016】
サッカー台3の略中央には、データコード読取装置1が、そのキーボード11、オペレータ用ディスプレイ12及び撮像部14をそれぞれ手前側のキャッシャ側に向けて立設されている。データコード読取装置1の客用ディスプレイ13は、客通路側に向けて取り付けられている。レジ台4には、POS端末2が、そのキーボード21及びオペレータ用ディスプレイ22をキャッシャ側に向けて置かれている。POS端末2の撮像部25は、キーボード21の脇の札押さえ部に形成されている。札押さえ部は、キャッシャが客から預かった紙幣等を、釣銭の受渡しが完了するまで置いておくためのスペースである。
【0017】
サッカー台3のデータコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面は、買物客が購入する商品Mを置くためのスペースとなっている。また、下流側の荷受面は、データコード読取装置1により登録された商品Mを入れるための買物カゴ7を置くためのスペースとなっている。
【0018】
データコード読取装置1の撮像部14には、第1のCCD(Charge Coupled Device)カメラ8が内蔵されており、撮像部14に近づけられた商品Mを奥側から撮影する。POS端末2の撮像部25には、第2のCCDカメラ9が内蔵されており、撮像部25が形成されている札押さえ部に置かれた紙幣等を下側から撮影する。ここに、データコード読取装置1の撮像部14及び第1のCCDカメラ8は、第1の撮像部を構成する。また、POS端末2の撮像部25及び第2のCCDカメラ9は、第2の撮像部を構成する。
【0019】
第1のカメラ8と第2のカメラ9は、切替部10を介してデータコード読取装置1に接続されている。切替部10は、第1のカメラ8で撮影された画像データの入力系統と第2のカメラ9で撮影された画像データの入力系統とを切替えるもので、この切替部10によって選択された一方の画像データが前記データコード読取装置1に取り込まれるようになっている。切替部10の切替え動作は、データコード読取装置1によって制御される。
【0020】
図3はデータコード読取装置1の要部構成を示すブロック図である。データコード読取装置1は、CPU(Central Processing Unit)30、ROM(Read Only Memory)31、RAM(Random Access Memory)32、通信インターフェイス33、キーボードコントローラ34、第1の表示コントローラ35、第2の表示コントローラ36、切替制御部37、撮像制御部38及び画像認識部39で構成されている。
【0021】
CPU30は、制御部本体として各部を制御する。ROM31は、プログラムや設定データ等の固定的なデータを格納する。RAM32は、入力データ,表示データ,画像データ、処理データなどの可変的なデータを一時的に記憶する。通信インターフェイス33は、通信ケーブル6を介して接続されたPOS端末2とデータ通信を行う。キーボードコントローラ34は、キーボード11から操作キーに対応したキー信号を取り込む。第1の表示コントローラ35は、オペレータ用ディスプレイ12の画面表示を制御する。第2の表示コントローラ36は、客用ディスプレイ13の画面表示を制御する。なお、オペレータ用ディスプレイ12は、タッチパネルであってもよい。その場合は、第1の表示コントローラ35は、画面表示の制御とともにタッチ操作された部位の座標データを取り込む。
【0022】
切替制御部37は、CPU31からの指令にしたがって切替部10を切替動作させる(切替制御手段)。撮像制御部38は、切替部10を介して接続されたCCDカメラ8またはCCDカメラ9の撮影動作を制御し、撮影された画像データを取り込む。画像認識部39は、撮像制御部38を介して取り込まれた画像データを処理して必要な情報を認識する。
【0023】
画像認識部39は、図4に示すように、特徴データ記憶部40、特徴抽出部41、特徴比較部42及び認識結果出力部43によって構成されている。特徴データ記憶部40は、各商品にそれぞれ付されるバーコードの特徴データが設定されたバーコード特徴データテーブル401と、図5に示すように、紙幣の金種別にその紙幣の特徴データが設定された紙幣特徴データテーブル402とを記憶している。
【0024】
特徴抽出部41は、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データを解析して、バーコード又は紙幣の特徴データを抽出する。特徴比較部42は、特徴抽出部41で抽出された特徴データと、前記バーコード特徴データテーブル401または紙幣特徴データテーブル402に設定されている特徴データとを比較して、バーコードの商品コードへのデコードまたは紙幣の金種識別を行う(データコード認識手段,券種認識手段)。認識結果出力部43は、特徴比較部42によってバーコードからデコードされた商品コード又は識別された紙幣金種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信出力する。
【0025】
図6はPOS端末2の要部構成を示すブロック図である。POS端末2は、CPU50、ROM51、RAM52、時計部53、通信インターフェイス54、LAN(Local Area Network)インターフェイス55、キーボードコントローラ56、第1の表示コントローラ57、第2の表示コントローラ58、プリンタコントローラ59及びI/O(Input/Output)ポート60で構成されている。
【0026】
CPU50は、制御部本体として各部を制御する。ROM51は、プログラムや設定データ等の固定的なデータを格納する。RAM52は、入力データ,表示データ,画像データ、処理データなどの可変的なデータを一時的に記憶する。時計部53は、現在の日付及び時刻を計時する。通信インターフェイス54は、通信ケーブル6を介して接続されたデータコード読取装置1とデータ通信を行う。LANインターフェイス55は、LANを介して接続されたストアコンピュータとデータ通信を行う。キーボードコントローラ56は、キーボード21から操作キーに対応したキー信号を取り込む。第1の表示コントローラ57は、オペレータ用ディスプレイ22の画面表示を制御する。第2の表示コントローラ58は、客用ディスプレイ23の画面表示を制御する。プリンタコントローラ59は、プリンタ24によるレシート印字を制御する。I/Oポート60は、ドロワ5に信号を出力する。ドロワ5は、POS端末2からの信号を受けて金銭収納箱を自動開放する。なお、オペレータ用ディスプレイ12は、タッチパネルであってもよい。その場合は、第1の表示コントローラ35は、画面表示の制御とともにタッチ操作された部位の座標データを取り込む。また、ドロワ5は自動釣銭機であってもよい。その場合は、I/Oポート60からは釣銭データ信号が出力される。
【0027】
POS端末2のキーボード21には、図7に示すように、「00」及び「0」〜「9」の置数キー71の他、万券キー72、クリアキー73、実行キー74、取消キー75、預/現計キー76等が配設されている。これらのキーは、主として客が支払った代金の入力に用いられる。
【0028】
すなわちキャッシャは、1商取引として売上げる商品の登録が終了し、客から代金を預かると、その金額を置数キー71で置数し、さらに預/現計キー76を入力して、登録終了を宣言する。例えば客から五千円札を預かった場合には、「5」,「0」,「0」,「0」を置数した後、預/現計キー76を押下する。但し、客から1万円札を預かった場合には、万券キー72を押下し、続いて預/現計キー76を押下する。こうすることにより、POS端末2では、万券キー72の押下回数をカウントすることによって、ドロワ5に収容された一万円札の数を計数することができる。
【0029】
図8は、データコード読取装置1のCPU30が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。図9は、POS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。以下、これらの流れ図を用いて本実施の形態におけるチェックアウトシステムの動作について説明する。
【0030】
データコード読取装置1のCPU30は、システム立上げ後、図8の処理を開始する。先ず、ST(ステップ)301として制御開始指令が与えられるのを待機する。
【0031】
一方、POS端末2のCPU50は、システム立上げ後、ST501としてキャッシャによるサインオン入力を待機する。そして、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオン入力を受付けると、CPU50は、ST502として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御開始指令のコマンドを送信する。
【0032】
このコマンドは、通信ケーブル6を経由してデータコード読取装置1の通信インターフェイス33で受信される。すると、データコード読取装置1のCPU30は、制御開始指令が与えられたと判断する。そして、ST302として第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第1の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第1の切替制御信号に応じて、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0033】
次いで、データコード読取装置1のCPU30は、ST303として制御終了指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、CPU30は、ST304として切替部10を介して接続されているCCDカメラ(この場合は第1のCCDカメラ8)によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込む。そして、ST305として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、バーコード認識処理の起動を指令する。
【0034】
画像認識部39は、バーコード認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データからバーコードの特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出されたバーコード特徴データとバーコード特徴データテーブル401に設定されている特徴データとを比較して、バーコードの商品コードへのデコードを行う。その結果、バーコードを商品コードにデコードできたならば、認識結果出力部43により認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データからバーコードの特徴データを抽出できなかったり、バーコードを商品コードにデコードできなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0035】
CPU30は、ST306として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST303の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第1のCCDカメラ8によって撮影されている画像データを取り込み、バーコード認識処理を行わせる。
【0036】
これに対し、ST306として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST307として画像認識データ、すなわちこの場合はデコードされた商品コードを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0037】
しかる後、CPU30は、ST308として切替指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、ST303の処理に戻る。そして、制御終了指令も与えられていない場合には、再び第1のCCDカメラ8によって撮影されている画像データを取り込み、バーコード認識処理を行わせる。
【0038】
一方、POS端末2のCPU50は、データコード読取装置1に制御開始指令のコマンドを送信後、ST503としてデータコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して商品コードを受信したならば、ST504としてその商品コードに基づいて商品登録処理を実行する。すなわち、商品コードで商品マスタファイルを検索して、販売商品の単価,品名等の商品データを呼び出す。そして、単価に販売点数(バーコードデータの入力直前にデータコード読取装置1のキーボード11から数値データが置数されている場合にはその数値、置数されていない場合は“1”)を乗算して販売金額を算出したならば、この商品コード,単価,品名,販売点数,販売金額などからなる商品販売データをRAM52に登録処理する。また、データコード読取装置1のオペレータ用ディスプレイ12及び客用ディスプレイ13に品名,販売金額等を表示させる。
【0039】
上記商品登録処理を完了後、CPU50は、ST505としてキーボード21の預/現計キー76が操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST503に戻り、次の商品コードが送られてくるのを待機する。
【0040】
これに対し、ST505として預/現計キー76が操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が宣言されたので、CPU50は、ST506として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。
【0041】
データコード読取装置1のCPU30は、通信インターフェイス33を介して上記第1のカメラ切替指令のコマンドを受信すると、ST309として第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、第1のCCDカメラ8の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第2の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第2の切替制御信号に応じて、第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、第1のCCDカメラ8の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0042】
次いで、データコード読取装置1のCPU30は、ST310として制御終了指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、CPU30は、ST311として切替部10を介して接続されているCCDカメラ(この場合は第2のCCDカメラ9)によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込む。そして、ST312として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、紙幣認識処理の起動を指令する。
【0043】
画像認識部39は、紙幣認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データから紙幣の特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出された紙幣特徴データと紙幣特徴データテーブル402に設定されている特徴データとを比較して、紙幣の金種識別を行う。その結果、紙幣の金種を識別できたならば、認識結果出力部43により認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データから紙幣の特徴データを抽出できなかったり、紙幣の金種を識別できなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0044】
CPU30は、ST313として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、紙幣認識処理を行わせる。
【0045】
これに対し、ST313として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST314として画像認識データ、すなわちこの場合は識別された紙幣の金種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0046】
しかる後、CPU30は、ST315として切替指令が与えられたか否かを判断する。与えられていない場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令も与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、紙幣認識処理を行わせる。
【0047】
一方、POS端末2のCPU50は、データコード読取装置1にカメラ切替指令のコマンドを送信後、ST507として預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0048】
すなわち、預/現計キー76の入力直前に入力された預り金データとRAM52に登録処理された商品販売データの合計データとから釣銭額を算出し、釣銭額をPOS端末2のオペレータ用ディスプレイ22及び客用ディスプレイ23に表示させる。また、プリンタ24を制御してレシートを印字発行させるとともにドロワ5を自動開放させる。
【0049】
これに対し、万券キー72が操作入力されていた場合には、CPU50は、ST508としてデータコード読取装置1から紙幣の金種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して金種データを受信したならば、CPU50は、ST509としてその金種データが一万円札を示すデータであるか否かを判断する。ここで、一万円札を示すデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が正当なものであるので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0050】
これに対し、金種データが一万円札以外のデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が誤りなので、CPU50は、ST510として万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。
【0051】
しかる後、POS端末2のCPU50は、キーボード21の実行キー74が入力されるか、取消キー75が入力されるのを待機する。そして、ST511として実行キー74の入力を検知した場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0052】
これに対し、ST512として取消キー75の入力を検知した場合には、CPU50はST513として預り金データをクリアする。しかる後、ST514として再び預/現計キー76が操作入力されるのを待機する。そして、預/現計キー76の入力を検出した場合には、ST507に戻り、預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。万券キー72が操作入力された場合には、再びST508以降の処理を実行する。
【0053】
POS端末2のCPU50は、ST515にて預り締め処理を完了したならば、ST516としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0054】
一方、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST518として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0055】
なお図示しないが、CPU50は、ST503の商品コード入力待機中においてもサインオフが入力されたか否かを判断しており、サインオフ入力を受付けた場合には、データコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了するものとなっている。
【0056】
データコード読取装置1のCPU30は、ST315にて第2のカメラ切替指令のコマンドを受信すると、ST302に戻る。すなわちCPU30は、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく指令を切替制御部37に与える。切替制御部37は、この指令を受けて、第1の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第1の切替制御信号に応じて、第1のCCDカメラ8の入力系統を選択し、第2のCCDカメラ9の入力系統を切離すべく切替動作を実行する。
【0057】
また、データコード読取装置1のCPU30は、ST303にて制御終了指令のコマンドを受信すると、ST316として第1のCCDカメラ8の入力系統をも切離すべく指令を切替制御部37に与えて、この処理を終了する。切替制御部37は、この指令を受けて、第3の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第3の切替制御信号に応じて、第1及び第2のCCDカメラ8の入力系統をいずれも切離すべく切替動作を実行する。
【0058】
同様に、データコード読取装置1のCPU30は、ST310にて制御終了指令のコマンドを受信すると、ST317として第2のCCDカメラ9の入力系統をも切離すべく指令を切替制御部37に与えて、この処理を終了する。切替制御部37は、この指令を受けて、第4の切替制御信号を切替部10に出力する。切替部10は、この第4の切替制御信号に応じて、第1及び第2のCCDカメラ8の入力系統をいずれも切離すべく切替動作を実行する。
【0059】
このように動作する本実施の形態のチェックアウトシステムを用いた販売店では、キャッシャは、登録業務を開始する際にPOS端末2を操作してサインオンを宣言する。そうすると、POS端末2からデータコード読取装置1に制御開始指令のコマンドが送信される。これにより、切替部10を介して第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1に接続される。
【0060】
この状態において、キャッシャは、データコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面に客の買上商品Mが置かれると、1品ずつ手に持って当該商品Mに付されたバーコードの部分を撮像部14に近づける。そうすると、この商品Mのバーコード部分を含む商品表面画像が第1のCCDカメラ8によって撮影され、この画像データが切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、バーコード認識処理が実行されて、バーコードが商品コードにデコードされる。デコードされた商品コードは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。POS端末2では、データコード読取装置1から受取った商品コードに基づいて商品販売データが登録処理される。
【0061】
キャッシャは、撮像部14を介して登録された商品を、データコード読取装置1を挟んで顧客移動方向上流側の荷受面に置かれている買物カゴ7に入れる。引き続き、別の買上商品がある場合は、同様な作業を繰り返す。こうすることにより、当該客が買上げる全ての商品の販売データがPOS端末2に登録される。
【0062】
客買上商品の登録を終了したならば、キャッシャは客から代金の支払いを受ける。そして、客から預かった金額をPOS端末2の置数キー71で置数し預/現計キー76を押下する。このとき、客から一万円札を預かった場合には、その紙幣を札押さえ部に置くとともに万券キー72を押下し、続いて預/現計キー76を押下する。
【0063】
POS端末2では、預/現計キー76の操作入力に応動して、カメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が実行され、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1に接続される。
【0064】
これにより、第2のCCDカメラ9によって撮影された画像、つまりは札押さえ部に置かれた紙幣の画像が切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、紙幣認識処理が実行されて、札押さえ部に置かれた紙幣の金種が識別される。識別された金種データは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。
【0065】
POS端末2では、データコード読取装置1によって認識された紙幣の金種データが一万円札を示すデータであるか否かが判断される。そして、一万円札を示すデータであった場合には、通常の預り締め処理が実行される。
【0066】
これに対し、一万円札を示すデータでなかった場合には、万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージが、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示される。そこでキャッシャは、札押さえ部に置いた紙幣を調べる。その結果、一万円札であった場合には、実行キー74を押下する。そうすると、POS端末2では、預かり金額が1万円として預り締め処理が実行される。
【0067】
一方、一万円札でなかった場合、例えば5千円札であった場合には、取消キー75を押下した後、「5000」を置数し、預/現計キー76を押下する。そうすると、POS端末2では、預かり金額が5千円として預り締め処理が実行される。したがって、キャッシャが客から預かった五千円札を一万円札と見誤って決済してしまうミスを未然に防止することができる。
【0068】
預り締め処理が終了すると、POS端末2からデータコード読取装置1にカメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が再び実行され、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1に接続される。これにより、データコード読取装置1では、次の客が買上げる商品の登録が可能となる。
【0069】
キャッシャは、登録業務を終了する際にはPOS端末2を操作してサインオフを宣言する。そうすると、POS端末2からデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドが送信される。これにより、第1及び第2のCCDカメラ8,9がいずれもデータコード読取装置1から切離される。したがって、登録業務が実行されない間は、第1及び第2のCCDカメラ8,9は停止している。
【0070】
このように本実施の形態によれば、撮像部14,25のみをデータコード読取装置1とPOS端末2とにそれぞれ設け、その他の撮像制御部38及び画像認識部39は共通に使用して、バーコードの商品コードへのデコードと紙幣の金種識別を行うようにしたので、多大のコストをかけることなく、画像処理技術を利用した商品バーコードの認識と紙幣の認識とを実現することができる。
【0071】
[第2の実施の形態]
前記第1の実施の形態では、データコード読取装置1に接続されるCCDカメラを第1のカメラ8から第2のカメラ9に切替えるタイミングを預/現計キー76の入力時としたが、切替タイミングはこれに限定されるものではない。第2の実施の形態は、札押さえ部で紙幣を押さえたタイミングでデータコード読取装置1に接続されるCCDカメラを第1のカメラ8から第2のカメラ9に切替える場合である。なお、この第2の実施の形態においても、チェックアウトシステムの構成は第1の実施の形態と同様なので、図1,図2を用いてその説明を省略する。また、データコード読取装置1の構成及びその動作も第1の実施の形態と同様なので、図3,図4,図5及び図8を用いてその説明を省略する。
【0072】
この第2の実施の形態においては、図10に示すように、決済装置であるPOS端末2の札押さえ部26の下側に、第2のCCDカメラ9とともに札押さえセンサ27を設けている。そして、図11に示すように、この札押さえセンサ27の検出信号をI/Oポート61を介してPOS端末2のCPU50に供給するようになっている。札押さえセンサ27は、札押さえ部26に紙幣が置かれたか否かを検出するセンサであって、例えば周知の反射型光学センサを用いて構成することができる。なお、図10,11において、第1の実施の形態と共通する部分には同一符号を付している。
【0073】
図12は、第2の実施の形態におけるPOS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図である。なお、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図9と共通する処理ステップには同一符号を付している。
【0074】
図示するように、第2の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST505にて預/現計キー76が操作入力されたことを検知した後の処理である。すなわち第2の実施の形態では、預/現計キー76が操作入力されると、CPU50は、ST520として札押さえセンサ27がオンしているか否か、つまり札押さえ部26にて紙幣Bを検出しているか否かを判断する。そして、検出していない場合には、ST515の預り締め処理に進む。
【0075】
これに対し、紙幣Bを検出している場合には、CPU50は、ST521として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。さらに、ST522としてRAM52に切替フラグをセット(1)する。
【0076】
しかる後、ST507の処理に進み、預/現計キー76の入力直前に万券キー72が操作入力されたか否かを判断する。万券キー72が操作入力されていない場合には、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0077】
万券キー72が操作入力されていた場合には、CPU50は、ST508としてデータコード読取装置1から紙幣の金種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して金種データを受信したならば、CPU50は、ST509としてその金種データが一万円札を示すデータであるか否かを判断する。ここで、一万円札を示すデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が正当なものであるので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を実行する。
【0078】
これに対し、金種データが一万円札以外のデータであった場合には、キャッシャの紙幣認識結果が誤りなので、CPU50は、ST510として万券キー72が押下されたにも拘らず一万円札が札押さえ部に置かれていないことを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。以後、第1の実施の形態と同様に動作する。
【0079】
預り締め処理後、CPU50は、ST516としてサインオフされているか否かを判断する。サインオフされていない場合には、ST523として切替フラグがセット(1)されているか否かを判断する。切替フラグがリセット(0)されていた場合には、CPU50は、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0080】
これに対し、切替フラグがセット(1)されていた場合には、CPU50は、ST524として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。また、ST525として切替フラグをリセット(0)する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0081】
このように構成された第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、多大のコストをかけることなく、画像処理技術を利用した商品バーコードの認識と紙幣の認識とを実現することができる。また、この第2の実施の形態では、札押さえ部26に紙幣Bが置かれない限りは、CCDカメラの接続切替が行われないので、紙幣で代金を支払わない客との商取引では無駄であった切替動作を省略することができる。
【0082】
[第3の実施の形態]
前記第1及び第2の実施の形態では、POS端末2側の撮像部25で撮影した画像の処理により認識する券類を紙幣としたが、認識対象の券類は紙幣に限定されるものではない。第3の実施の形態は、客が代金の支払に利用した商品券の種類を自動認識し、認識した商品券の数を種別に計数して管理する場合である。なお、この第3の実施の形態においても、チェックアウトシステムの構成は第1及び第2の実施の形態と同様なので、図1,図2を用いてその説明を省略する。また、データコード読取装置1のブロック図及びPOS端末2のブロック図も第1の実施の形態と同様なので、図3及び図6を用いてその説明を省略する。
【0083】
この第3の実施の形態においては、データコード読取装置1の画像認識部39の構成が若干異なる。すなわち、図13に示すように、特徴データ記憶部40にて記憶するデータテーブルが、紙幣特徴データテーブル402でなく商品券特徴データテーブル403となっている。この商品券特徴データテーブル403は、図14に示すように、商品券の券種(例えばビール券,お米券,金券等)別に、その商品券の特徴データが設定されている。
【0084】
また、POS端末2のキーボード21には、図15に示すように、商品券の種別がそれぞれに割り当てられた商品券キー77A〜77Dが配設されている。
【0085】
さらに、POS端末2のRAM52には、図16に示すように、商品券の券種別に使用枚数をカウントする商品券テーブル80が形成されている。
【0086】
図17は、データコード読取装置1のCPU30が実行する主要な制御手順を示す流れ図であり、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図8と共通する処理ステップには同一の符号を付している。
【0087】
すなわち、この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST309にて第2のCCDカメラ9の入力系統を選択し、ST311にてこの第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを、撮像制御部38を介して取り込んだならば、CPU30は、ST321として取り込んだ画像データを画像認識部39に与えて、商品券認識処理の起動を指令する。
【0088】
画像認識部39は、商品券認識処理の起動指令を受けると、先ず、特徴抽出部41の作用により、撮像制御部38を介して取り込んだ画像データから商品券の特徴データを抽出する。次いで、特徴比較部42の作用により、抽出された商品券特徴データと商品券特徴データテーブル403に設定されている特徴データとを比較して、商品券の券種識別を行う。その結果、商品券の券種を識別できたならば、認識結果OKをCPU30に通知する。これに対し、画像データから商品券の特徴データを抽出できなかったり、商品券の券種を識別できなかったりした場合には、認識結果出力部43により認識結果NGをCPU30に通知する。
【0089】
CPU30は、ST313として画像認識部39から認識結果NGの通知を受けた場合には、ST310の処理に戻る。そして、制御終了指令が与えられていない場合には、再び第2のCCDカメラ9によって撮影されている画像データを取り込み、商品券認識処理を行わせる。
【0090】
これに対し、ST313として画像認識部39から認識結果OKの通知を受けた場合には、CPU30は、ST314として画像認識データ、すなわちこの場合は識別された商品券の券種データを、通信インターフェイス33を介してPOS端末2に送信する。
【0091】
その他の処理ステップは、第1の実施の形態と同様なので、ここでの説明を省略する。
【0092】
図18は、POS端末2のCPU50が実行する主要な制御手順を示す流れ図であり、第1の実施の形態の同一制御手順を示す図9と共通する処理ステップには同一の符号を付している。
【0093】
すなわち、この第3の実施の形態が第1の実施の形態と異なる点は、ST504にて商品登録処理を実行した後の手順である。上記商品登録処理を完了後、CPU50は、ST505として預/現計キー76が操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST531としていずれかの商品券キー77A〜77Dが操作入力されたか否かを判断する。操作入力されていない場合には、ST503に戻り、次の商品コードが送られてくるのを待機する。
【0094】
ST505として預/現計キー76が操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が現金払いで宣言されたので、CPU50は、ST515に進み、預り締め処理を行う。そして、預り締め処理完了後、ST516としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0095】
例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST518として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0096】
一方、ST531にていずれかの商品券キー77A〜77Dが操作入力されたことを検知したならば、1商取引として売上げる商品の登録終了が商品券支払いで宣言されたので、CPU50は、ST532として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第1のカメラ切替指令のコマンドを送信する。しかる後、CPU50は、ST533としてデータコード読取装置1から商品券の券種データが送られてくるのを待機する。そして、通信インターフェイス54を介して券種データを受信したならば、CPU50は、ST534としてその券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券の券種データとが一途するか否かを判断する。
【0097】
一致する場合にはST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0098】
これに対し、商品券の券種データが一致しない場合には、キャッシャが別の種類の商品券キーを操作した疑いがあるので、ST535として正しい商品券キーを操作することを警告するメッセージを、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示させる。
【0099】
しかる後、POS端末2のCPU50は、キーボード21の実行キー74が入力されるか、取消キー75が入力されるのを待機する。そして、ST536として実行キー74の入力を検知した場合には、ST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0100】
ST537として取消キー75の入力を検知した場合には、CPU50はST538として商品券の券種データをクリアする。しかる後、ST539として再び商品券キー77A〜77Dが操作入力されるのを待機する。そして、商品券キー77A〜77Dの入力を検出した場合には、ST533に戻り、データコード読取装置1から商品券の券種データが送られてくるのを待機する。そして、券種データを受信したならば、その券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券の券種データとが一途するか否かを判断する。そして、一致する場合には、ST540に進み、商品券締め処理を実行する。また、ST541として商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップする。
【0101】
商品券テーブル80の該当する商品券券種の使用枚数を+1だけカウントアップした後、CPU50は、ST542としてサインオフが入力されたか否かを判断する。サインオフが入力されていない場合には、次の1商取引の登録を開始するので、CPU50は、ST517として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に第2のカメラ切替指令のコマンドを送信する。その後、ST503に戻り、データコード読取装置1から商品コードが送られてくるのを待機する。
【0102】
一方、例えばキーボード21の所定キー操作によりサインオフ入力を受付けた場合には、CPU50は、ST543として通信インターフェイス54を介してデータコード読取装置1に制御終了指令のコマンドを送信して、この処理を終了する。
【0103】
このように動作する本実施の形態のチェックアウトシステムを用いた販売店では、キャッシャは、客から商品券を預かると、その商品券をPOS端末2の札押さえ部に置くとともに、その商品券の券種に対応した商品券キー77A〜77Dを押下する。
【0104】
POS端末2では、商品券キー77A〜77Dの操作入力に応動して、カメラ切替指令のコマンドがデータコード読取装置1に送信される。このコマンドに応じて、データコード読取装置1では、切替部10の切替制御が実行され、第1のCCDカメラ8がデータコード読取装置1から切離されると同時に、第2のCCDカメラ9がデータコード読取装置1に接続される。
【0105】
これにより、第2のCCDカメラ9によって撮影された画像、つまりは札押さえ部に置かれた商品券の画像が切替部10を介してデータコード読取装置1に取り込まれる。データコード読取装置1では、商品券認識処理が実行されて、札押さえ部に置かれた商品券の券種が識別される。識別された券種データは、通信ケーブル6を介してPOS端末2に送られる。
【0106】
POS端末2では、データコード読取装置1によって認識された商品券の券種データと操作入力された商品券キー77A〜77Dに割り当てられている商品券券種データとが比較される。そして、一致する場合には、通常の商品券締め処理が実行されて、当該商品券の券種枚数がカウントされる。
【0107】
これに対し、商品券券種データが一致しない場合には、商品券キーの誤操作を警告するメッセージが、当該POS端末2のオペレータ用ディスプレイ22に表示される。そこでキャッシャは、札押さえ部に置いた商品券を調べ、正しい商品券キー77A〜77Dを押下する。かくして、商品券締め処理が実行されて、当該商品券の券種枚数がカウントされる。
【0108】
したがって、キャッシャが客から預かった商品券を見誤って商品券キー77A〜77Dを誤操作しても、そのまま商品券締め処理が実行されてしまうことを未然に防ぐことができる。
【0109】
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。
【0110】
また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【0111】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記1]
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統と前記第2の撮像部で撮影された券面画像データの入力系統とを切替える切替部と、
この切替部の切替え動作を制御する切替制御手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
[付記2]
前記第1の撮像部で撮影され、前記切替部を介して入力された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
前記第2の撮像部で撮影され、前記切替部を介して入力された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段とをさらに具備し、
前記切替制御手段は、1商取引として売上げる商品の登録開始時に前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択し、前記1商取引として売上げる商品の登録終了後に前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記1記載のチェックアウトシステム。
[付記3]
前記切替制御手段は、前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択している状態において、1商取引として売上げる商品の登録終了を宣言する宣言操作がなされると、前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記2記載のチェックアウトシステム。
[付記4]
前記切替制御手段は、前記第1の撮像部で撮影された商品画像データの入力系統を選択している状態において、顧客から預かった券を留めるための所定の部位に券が置かれたことをセンサで検知すると、前記第2の撮像部で撮影された券画像データの入力系統を選択するように前記切替部を制御することを特徴とする付記2記載のチェックアウトシステム。
【符号の説明】
【0112】
1…データコード読取装置、2…POS端末、8…第1のCCDカメラ、9…第2のCCDカメラ、10…切替部、14,25…撮像部、30…CPU、37…切替制御部、38…撮像制御部、39…画像認識部、41…特徴抽出部、42…特徴比較部、43…認識結果出力部、401…バーコード特徴データテーブル、402…紙幣特徴データテーブル、403…商品券特徴データテーブル。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
このデータコード認識手段で認識した前記データコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、
前記第2の撮像部で撮影された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段と、
前記顧客から預かった券の種類を示す券種データを入力する入力部と、
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する締め処理手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
【請求項2】
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致しないと、警告を発する警告手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項3】
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致しないと、置数された金額を預かり金額として預かり締め処理を実行する不一致締め処理手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項4】
前記券の種類別に使用枚数を管理するテーブルと、
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致すると、当該券の種類の使用枚数を更新する紙葉枚数更新手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項5】
前記第2の撮像部は、札押さえ部に置かれた券を撮像することを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項6】
前記第2の撮像部は、札押さえ部に置かれた券を前記札押さえ部の下から撮像することを特徴とする請求項5記載のチェックアウトシステム。
【請求項7】
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
このデータコード認識手段で認識した前記データコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、
前記第2の撮像部で撮影された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段と、
前記券種認識手段で認識した前記券の種類に基づいて預かり締め処理を実行する締め処理手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
【請求項1】
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
このデータコード認識手段で認識した前記データコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、
前記第2の撮像部で撮影された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段と、
前記顧客から預かった券の種類を示す券種データを入力する入力部と、
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致すると、当該券による預かり締め処理を実行する締め処理手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
【請求項2】
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致しないと、警告を発する警告手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項3】
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致しないと、置数された金額を預かり金額として預かり締め処理を実行する不一致締め処理手段、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項4】
前記券の種類別に使用枚数を管理するテーブルと、
前記入力部を介して入力された前記券種データの種類が前記券種認識手段で認識した前記券の種類と一致すると、当該券の種類の使用枚数を更新する紙葉枚数更新手段と、
をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項5】
前記第2の撮像部は、札押さえ部に置かれた券を撮像することを特徴とする請求項1記載のチェックアウトシステム。
【請求項6】
前記第2の撮像部は、札押さえ部に置かれた券を前記札押さえ部の下から撮像することを特徴とする請求項5記載のチェックアウトシステム。
【請求項7】
商品に付されたデータコードを含む商品画像を撮像する第1の撮像部と、
顧客から預かった券の券面画像を撮像する第2の撮像部と、
前記第1の撮像部で撮影された商品画像データから前記データコードを認識するデータコード認識手段と、
このデータコード認識手段で認識した前記データコードに基づいて商品登録処理を実行する商品登録手段と、
前記第2の撮像部で撮影された券面画像データから前記券の種類を認識する券種認識手段と、
前記券種認識手段で認識した前記券の種類に基づいて預かり締め処理を実行する締め処理手段と、
を具備したことを特徴とするチェックアウトシステム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−43465(P2012−43465A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−238777(P2011−238777)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【分割の表示】特願2007−261250(P2007−261250)の分割
【原出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【分割の表示】特願2007−261250(P2007−261250)の分割
【原出願日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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