説明

テレビジョン受信機、テレビジョン受信方法

【課題】再送信システムにおいて、緊急警報放送を自動的に受信可能にする。
【解決手段】IP再送信の送信側は、デジタル放送信号に含まれる伝送制御信号から緊急警報放送用起動信号を検出して、前記検出回路が検出した緊急警報放送用起動信号に基づく緊急警報放送用起動パケットをIP網に同報送信する。ゲートウェイ装置は、ネットワーク回線を介して接続されたIP再送信用の受信機器のアドレスを記憶するアドレスメモリを具備し、IP再送信装置からのIPパケットを受信する収容局から同報送信された緊急警報放送用起動パケットを受信すると、IP再送信用の受信機器に対して起動パケットを送信する。そして、テレビジョン受信機は、ゲートウェイ装置から起動パケットを受信すると、多重分離部に、コンテンツのストリームから緊急警報放送のデコードに必要なパケットを選択させる。これにより、IP再送信においても、緊急警報放送の自動受信を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、デジタル放送を受信して再送信する再送信システムに好適なIP再送信装置、IP再送信方法、ゲートウェイ装置及びテレビジョン受信機、テレビジョン受信方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル方式で送受信を行なうデジタル放送が開始されている。日本のデジタル放送では、ISDB−T方式が採用されている。ISDB−T方式においては、MPEG(Moving Picture Expert Group)2規格で規定されたTS(トランスポートストリーム)に、誤り訂正符号化、インターリーブ符号化、デジタル変調等の信号処理が施され、更に、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)変調されて出力される。
【0003】
MPEG方式は、動画像信号のフレーム間の差分を取ることにより時間方向の冗長度を低減し、更に、離散コサイン変換(DCT)等の直交変換処理を行って周波数方向の冗長度を低減することで高能率な圧縮を可能としている。OFDM方式は、広域信号を互いに直交する多数の搬送波で伝送することにより、地上波テレビジョン放送において必須の伝送条件であるマルチパス伝播路における遅延干渉特性を改善できる利点を有している。
【0004】
ISDB−T方式では、周波数領域ではキャリア本数108個のOFDMシンボルを1ブロックとし、モードに応じて1,2,4個のブロックで1セグメントを構成する。即ち、1セグメントのキャリア本数は、108、216又は432本である。ISDB−T方式では、13セグメント分の帯域で伝送を行う。また、ISDB−T方式では、時間領域では、204個のOFDMシンボルで1フレームを構成する。そして、フレーム単位で、TSの伝送やエネルギ拡散処理が行われる。また、ISDB−T方式では、伝送特性が異なる複数の階層を同時に伝送する階層伝送が可能である。各階層は、1つ又は複数のOFDMセグメントにより構成され、階層毎にキャリア変調方式、内符号の符号化率、時間インターリーブ長等のパラメータを指定することが可能である。
【0005】
このような階層に関する情報やフレーム同期信号は、伝送制御信号(TMCC:Transmission and Multiplexing Configuration Control)によって伝送される。TMCCは、各シンボルの1ブロック毎に挿入される。即ち、TMCC用に各ブロックの1キャリアが割り当てられ、1シンボル中にBPSK変調による1ビットのTMCC情報が含まれる。従って、各ブロックにおいて1フレーム毎に204ビットのTMCC情報が伝送されることになる。
【0006】
OFDMフレーム中の204ビットのTMCC情報のうちの1ビットが緊急警報放送用起動フラグである。デジタル放送の受信機は、TMCC情報からこの緊急警報放送用起動フラグを抽出することで、緊急警報放送を自動的に受信して、表示させる機能を有している。なお、緊急警報放送の受信機については特許文献1に詳述されている。
【0007】
ところで、近年、インターネットプロトコル(IP)を用いたデジタル放送の番組配信が研究されている。デジタル放送を一旦IP再送信装置で受信し、IPパケットを用いてインターネット経由で送信するIP再送信についても実施化されようとしている。IP再送信においては、受信したデジタル放送をIPパケット化して、マルチキャストでインターネットに送信するようになっている。
【0008】
しかしながら、IP再送信においては、OFDM復調後のトランスポートストリームを伝送するようになっている。TMCC情報はOFDM復調時のみ必要な情報であるため、IP再送信されるデータストリームにはTMCC情報が含まれていない。このため、IP再送信においては、緊急警報放送を自動受信する機能を受信機に設定することができない。
【0009】
このような緊急放送を自動受信可能にする装置としては特許文献1に開示されてものが知られている。しかし特許文献1に開示されている装置は、放送と通信の両方の経路が必要であり、片方だけでは十分に機能しない。また緊急情報放送を受信するユーザ端末の登録・管理等が必要であり、緊急放送のために放送事業者等に設備や管理面で新たな投資を強いるものである。また登録されていない端末には送れないという欠点があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2003−348034号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
このように、従来のIP再送信システムにおいては、放送と通信の両方の経路を必要とせずに緊急警報放送の自動受信機能を設けることができないという問題があった。
【0012】
本発明は、放送と通信の両方の経路を必要とせずに緊急警報放送の自動受信を可能にすることができるIP再送信装置、IP再送信方法、ゲートウェイ装置及びテレビジョン受信機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係るテレビジョン受信機は、受信した複数のデジタル放送信号を複数の復調器によって復調して複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームを出力する復調手段と、前記複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームをIPパケットにパケット化してIP網に送信する第1のIP化回路と、前記複数のデジタル放送信号のそれぞれに含まれる伝送制御信号からそれぞれ抽出して1つにまとめた情報をIPパケット化したものであって緊急警報放送用に起動させるための緊急警報放送用起動パケットを、前記IP網に同報送信する第2のIP化回路とを具備したIP再送信装置からのIPパケットを受信する受信手段と、この受信手段により受信したIPパケットに含まれる前記緊急警報放送用起動パケットに応じて電源回路をオンにする手段とを具備したものである。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るIP再送信装置、ゲートウェイ装置及びテレビジョン受信機を示すブロック図。
【図2】図1中のエッジルータ21の具体的な構成を示すブロック図。
【図3】図1中の宅内装置30内のゲートウェイ装置31の具体的な構成を示すブロック図。
【図4】図1中の宅内装置30内のテレビジョン受信機32の具体的な構成を示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図。
【図6】図5中のテレビジョン受信機33の具体的な構成を示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るIP再送信装置、ゲートウェイ装置及びテレビジョン受信機を示すブロック図である。
【0016】
本実施の形態において、IP再送信システムは、図1に示すように、放送コンテンツの再送信を行うIP再送信装置10と収容局20との間のデータ伝送に、IP網40を利用することで、再送信を可能にしている。
【0017】
IP再送信装置10は、図示しないアンテナによって、デジタル放送局からのデジタル放送を受信する。IP再送信装置10はデジタル放送中の各チャンネルに対応した複数の再送信部11を有している。各再送信部11は、相互に同一構成であり、デジタル放送復調器12、TTS化回路13及びIP化回路14によって構成されている。
【0018】
各再送信部11内のデジタル放送復調器12は、受信したデジタル放送を復調する。即ち、各デジタル放送復調器12は、図示しないアンテナで受信されたOFDM信号から所定のチャンネルをチューナによって選局し、直交検波することによって、ベースバンドのOFDM信号を得る。各デジタル放送復調器12は、ベースバンドのOFDM信号からガードインターバルを除去し、FFT(高速フーリエ変換)処理によって、時間領域のOFDM信号を周波数領域のOFDMシンボルに変換する。
【0019】
各デジタル放送復調器12は、OFDMシンボルから元のデータを復元する。例えば、OFDMシンボルの各サブキャリアはPSK変調又はQAM変調等の変調方式によって変調されており、各デジタル放送復調器12はこれらの変調方式に対応した復調処理によって元のデータを復元する。更に、各デジタル放送復調器12は、復調信号に対して、送信側において施された誤り訂正処理である内符号化処理及び外符号化処理の逆処理を行って、OFDM信号によって伝送されたトランスポートストリームを復元する。
【0020】
TTS化回路13は、デジタル放送復調器12からのトランスポートストリームに32ビットのタイムスタンプを付加したTTS(タイムスタンプ付きトランスポートストリーム)に変換する。このタイムスタンプは、図示しないカウンタによって所定クロックをカウントすることで生成されるものであり、カウンタの周期範囲以内では各TSに一意の値が割り当てられる。TTS化されたデータストリーム(TTSデータ)は、IP化回路14に与えられる。
【0021】
なお、TTS化回路13は必須ではなく、デジタル放送復調器12からのトランスポートストリームをIP化回路14に与えることも可能である。またトランスポートストリーム内の映像・音声のコーデックを変換(トランスコード)する機能があっても良い。
【0022】
IP化回路14は、TTSを所定の個数毎にパケット化してマルチキャスト送信する。ここでは、マルチキャストされるデータは、RTPを使用してIPパケット化されるとする。なお、IPパケットには送信元のアドレスとマルチキャストアドレスが含まれる。
【0023】
また、各デジタル放送復調器12のTMCC検出回路12aは、OFDM信号から放送信号のトランスポートストリームを復元するために、OFDMフレーム毎に挿入されているTMCCを検出する。本実施の形態においては、各デジタル放送復調器12のTMCC検出回路12aは、TMCC中の緊急警報放送用起動信号を抽出して、IP化回路15に出力するようになっている。
【0024】
IP化回路15は、緊急警報放送用起動信号をパケット化してマルチキャスト送信する。ここでは、マルチキャストされるデータは、RTPを使用して送信されるとする。IPパケットには送信元のアドレスとマルチキャストアドレスが含まれる。なお、IP化回路15は、TMCC中の緊急警報放送用起動信号によって緊急警報放送が行われていることが示された場合にのみ、パケット(以下、緊急警報放送用起動パケットという)を送信するようになっている。
【0025】
また、緊急警報放送用起動パケットに専用のマルチキャストアドレスを付加すればよく、IP化回路15をIP化回路14と共用化することも可能である。また、IP化回路15の送出レートは、数pps程度の十分に低いレートでよい。
【0026】
IP化回路14,15からの送信データは、マルチキャストでIP網40に送信される。IP網40は、インターネット等のIPプロトコルによる通信が可能なネットワークである。再送信を行うIP再送信装置10からのデータは、IP網40を介して収容局20内のエッジルータ21に転送される。
【0027】
収容局20は複数の宅内装置30にアクセス回線25を介して接続されている。宅内装置30はゲートウェイ装置31及びテレビジョン受信機32によって構成されている。図1では図面の簡略化のために1つの宅内装置30のみを示しているが、各宅内装置30の構成は相互に同一である。テレビジョン受信機32は、IP再送信用の受信機器である。
【0028】
宅内装置30のテレビジョン受信機32は、エッジルータ21に対してCH受信要求(マルチキャスト参加要求)を発生することができる。エッジルータ21はIP網40から宅内装置30への通信パケットの中継を行う。即ち、エッジルータ21は再送信部11からのマルチキャストデータを、CH受信要求を発したテレビジョン受信機30に対して選択的に転送する機能を備える。
【0029】
図2は図1中のエッジルータ21の具体的な構成を示すブロック図である。図2において、入出力ポート51はIP網40との間でパケットの入出力を行う。入出力ポート51を介して入力されたパケットはルーティング処理部52及び緊急警報放送用起動信号検出部553に供給される。ルーティング処理部52は、制御部54に制御されて、入出力ポート51からの各パケットに指定された宛先を付して、入出力ポート53に出力する。入出力ポート53は、アクセス回線25との間でパケットの入出力を行う。
【0030】
入出力ポート53は、アクセス回線25からのパケットをパケット判定部56に出力する。パケット判定部56は、入力されたパケットがCH受信要求である場合には、CH受信要求を発した宅内装置30のアドレスを検出して、制御部54に出力する。
【0031】
制御部54は、CH受信要求を発した宅内装置30に対して、CH受信要求によって指定されたチャンネルのパケットを転送するように、ルーティング処理部52を制御する。これにより、CH受信要求を発した宅内装置30に対して、指定されたチャンネルのパケットが送信される。
【0032】
本実施の形態においては、緊急警報放送用起動信号検出部55は、IP網40を介して転送された各パケットのうちIP化回路15からの緊急警報放送用起動パケットを検出し、緊急警報放送用起動パケットを検出すると、検出信号を制御部54に出力する。制御部54は、緊急警報放送用起動信号検出部55から緊急警報放送が行われていることを示す検出信号が入力されると、緊急警報放送用起動パケットをマルチキャストで送信させるための制御信号をルーティング処理部52に出力する。これにより、ルーティング処理部52は、緊急警報放送用起動パケットにマルチキャストアドレスを付して入出力ポート53を介してアクセス回線25に送出させる。
【0033】
なお、エッジルータ21は、収容している全ての宅内装置30のゲートウェイ装置31に対して緊急警報放送用起動パケットを送信してもよく、或いは、過去にCH受信要求を送信した全ゲートウェイ装置31に対して緊急警報放送用起動パケットを送信してもよい。
【0034】
図3は図1中の宅内装置30内のゲートウェイ装置31の具体的な構成を示すブロック図である。入出力ポート61はアクセス回線25との間でパケットの入出力を行う。入出力ポート61を介して入力されたパケットはプロトコル変換部62及び制御部64に供給される。プロトコル変換部62は、制御部64に制御されて、入出力ポート61からの各パケットを宅内装置30のネットワーク回線35に対応したプロトコルに変換し、制御部64によって指定されたアドレスを付して入出力ポート63に出力する。入出力ポート63は、宅内装置30内のネットワーク回線35との間でパケットの入出力を行う。
【0035】
また、プロトコル変換部62は、制御部64に制御されて、入出力ポート63からの各パケットをアクセス回線25に対応したプロトコルに変換し、制御部64によって指定されたアドレスを付して入出力ポート61に出力する。これにより、入出力ポート63からのCH受信要求をエッジルータ21に送出することが可能である。
【0036】
図1ではネットワーク回線35には、テレビジョン受信機32のみを接続した例を示しているが、ネットワーク回線35には1台以上のネットワーク対応機器を接続可能である。ネットワーク回線35に接続された機器は、制御部64によってマック(MAC)アドレスが読み出されるようになっている。制御部64は各機器のマックアドレスをMACアドレスメモリ65に与えて記憶させるようになっている。
【0037】
本実施の形態においては、マジックパケット生成部66は、テレビジョン受信機32を起動させるための起動パケット(以下、マジックパケットともいう)を発生する。なお、このマジックパケットとしては、Wake on LAN等の一般の仕組みを用いてもよく、システム専用のパケットを用いてもよい。制御部64は入力ポート63からのパケットが緊急警報放送用起動パケットである場合には、マジックパケット生成部66からのマジックパケットをプロトコル変換部62に与える。また、制御部64は、マジックパケットの送信宛先を、MACアドレスメモリ65から読み出してプロトコル変換部62に与える。これにより、プロトコル変換部62は、マジックパケットを、MACアドレスメモリ65に格納され指定されている宛先に送信するようになっている。
【0038】
なお、緊急警報放送を受信可能なテレビジョン受信機等がネットワーク回線35に1台しか存在しない場合には、制御部64はこの機器のマックアドレスをマジックパケットの送信宛先として指定する。また、ネットワーク回線35上に緊急警報放送を受信可能な複数のテレビジョン受信機等が存在する場合には、マジックパケットの送信先は全てのテレビジョン受信機にしてもよく、或いは図示しない入力装置によって所定のテレビジョン受信機のマックアドレスをMACアドレスメモリ65に事前に登録してもよい。また、MACアドレスメモリ65に登録するマックアドレスは、DHCPプロトコルを利用して自動取得してもよく、CH受信要求を発生した機器のマックアドレスを自動取得してもよく、また、手動で設定してもよい。また、MACアドレスメモリ65には、マジックパケットの送信対象の機器のマックアドレスのみを登録するようにしてもよい。
【0039】
MACアドレスメモリ65にマジックパケットを送信する機器を登録しておくことで、マジックパケットを指定した機器のみに送信することができ、マジックパケットによる指定した機器以外の機器への悪影響を回避することができる。
【0040】
図4は図1中の宅内装置30内のテレビジョン受信機32の具体的な構成を示すブロック図である。テレビジョン受信機32は、電源回路75を有している。電源回路75は、図示しないメイン電源部及びサブ電源部を有し、表示に関する電源を供給するメイン電源部オフ時(スタンバイ時)においてもサブ電源部はオン状態であり、サブ電源部は、通信部71、マジックパケット判定部74に電源電圧を供給することができるようになっている。
【0041】
通信部71はネットワーク回線35との間でパケットの入出力を行う。通信部71を介して入力されたパケットは多重分離部72及びマジックパケット判定部74に供給される。多重分離部72に供給されるトランスポートストリームは、マルチプログラム(チャンネル)に対応しており、復号化時において時分割で伝送される複数のプログラムの中から所望のプログラムのパケットを選択することができるようになっている。この選択のために、トランスポート(TS)パケットのヘッダには、パケット識別のためのIDであるPIDが付加されている。
【0042】
所望の番組を構成するビデオ、オーディオ等のトランスポートパケットのPIDの情報を得るために、プログラムを構成するビデオ、オーディオ等のPIDのリストが記述されているテーブル情報を含むPMT(Program Map Table)パケットも多重されている。所望の番組のパケットを抽出するために、多重分離部72は、先ず、トランスポートストリームから、PID=0で識別されるPAT(Program Association Table)と呼ばれるテーブル情報を取得する。PATには、プログラム番号に対応するPMTのPIDが記述されていて、多重分離部72はこのテーブル情報を参照して所望の番組に対応するPMTのPIDを知り、PMTを取得する。多重分離部72は、PMTのテーブル情報を参照して所望の番組のビデオデータ、オーディオデータのパケットを抽出して、AVデコーダ73に出力するようになっている。
【0043】
マジックパケット判定部74は、通信部71からのパケットにマジックパケットが含まれている場合には、電源回路75を制御して、メイン電源部をオンにさせるようになっている。また、多重分離部72に供給されるPMTパケット中には、緊急警報情報記述子が設けられている。マジックパケット判定部74は、マジックパケットを検出すると、多重分離部72にこの緊急警報情報記述子を参照させるようになっている。多重分離部72は、緊急警報情報記述子を参照することで、緊急警報放送のパケットを抽出してAVデコーダ73に出力する。即ち、テレビジョン受信機32は、マジックパケット受信後においては、ARIB規格に定められている「緊急警報放送」受信時の動作を行う。
【0044】
AVデコーダ73は、多重分離部72から分離されたストリームをデコードして映像信号及び音声信号を出力する。これらの映像信号及び音声信号を図示しないモニタに供給することで、指定されたコンテンツの表示が可能である。
【0045】
次に、このように構成された実施の形態の動作について説明する。
いま、宅内装置30においてデジタル放送信号を受信していない待機状態であるものとする。この状態においても、放送を配信するエッジルータ21まではデジタル放送のIP再送信が行われる。即ち、IP再送信装置10の各再送信部11のデジタル放送復調器12は、チューナによって所定のチャンネルを受信し、TTS化回路13はデータストリームの各TSパケットに32ビットのタイムスタンプを付加する。IP化回路14はTTSデータを、IPパケットに変換して、IP網40にマルチキャストアドレスを付加して送信する。こうして、デジタル放送の各コンテンツがIP再送信される。
【0046】
本実施の形態においては、各デジタル放送復調器12のTMCC検出回路12aは、デジタル放送信号の復調に用いるTMCC情報から緊急警報放送用起動信号を抽出してIP化回路15に出力する。IP化回路15は、TMCC検出回路12aによって緊急警報放送が行われていることを示す緊急警報放送用起動信号が検出されると、緊急警報放送用起動パケットをマルチキャストでIP網40に送出する。各再送信部11からのマルチキャストデータ及びIP化回路15からのマルチキャストデータはIP網40を介して収容局20のエッジルータ21に供給される。
【0047】
本実施の形態においては、エッジルータ21は、再送信部11からのマルチキャストデータについては、収容している各宅内装置30からのCH受信要求に応じて各宅内装置30に配信すると共に、緊急警報放送用起動パケットについては、各宅内装置30にマルチキャストで送信する。
【0048】
いま、所定の宅内装置30のテレビジョン受信機32によってCH受信要求が発生するものとする。このCH受信要求は、ゲートウェイ装置31からアクセス回線25を介してエッジルータ21に伝送される。エッジルータ21は、CH受信要求を受信すると、CH受信要求を発したゲートウェイ装置31のアドレスを宛先として、指定されたチャンネルのトランスポートストリームを、アクセス回線25を介して送信する。CH受信要求を発したゲートウェイ装置31は、自機宛のトランスポートストリームを受信し、受信したトランスポートストリームをテレビジョン受信機32に出力する。こうして、テレビジョン受信機32において、CH受信要求の対象となったチャンネルのコンテンツを視聴することができる。
【0049】
ここで、エッジルータ21において、緊急警報放送用起動パケットが受信されるものとする。エッジルータ21は、緊急警報放送用起動パケットを、アクセス回線25を介して収容している宅内装置30にマルチキャストで配信する。
【0050】
各宅内装置30のゲートウェイ装置31は、緊急警報放送用起動パケットを受信すると、マジックパケット生成部66からのマジックパケットを、MACアドレスメモリ65に登録されているMACアドレスを有する機器(図1ではテレビジョン受信機32)に出力する。
【0051】
テレビジョン受信機32のマジックパケット判定部74は、通信部71で受信したパケットがマジックパケットであるものと判定すると、電源回路75にメイン電源部をオンにするように指示を与える。これにより、緊急警報放送時には、テレビジョン受信機32のメイン電源部のオン,オフに拘わらず、電源回路75によって、自動的にメイン電源部がオンとなる。また、マジックパケット判定部74は、多重分離部72に、PMT中の緊急警報情報記述子を参照するように指示を与える。
【0052】
多重分離部72は、緊急警報情報記述子を参照して、緊急警報放送のパケットを抽出する。多重分離部72は、抽出した緊急警報放送のパケットをAVデコーダ73に出力する。AVデコーダ73は、多重分離部72から分離された緊急警報放送のストリームをデコードして映像信号及び音声信号を出力する。こうして、図示しないモニタの表示画面上において、緊急警報放送が視聴可能となる。即ち、テレビジョン受信機32の電源のオン,オフ、選局中のチャンネルに拘わらず、緊急警報放送が行われると、テレビジョン受信機32においてこの緊急警報放送が表示されることになる。
【0053】
このように本実施の形態においては、IP再送信の送信側において、TMCCから緊急警報放送用起動信号を抽出して、緊急警報放送用起動パケットを、専用マルチキャストアドレスを付加して送信する。更に、緊急警報放送用起動パケットについてはエッジルータによって各宅内装置にマルチキャストで送信する。宅内装置は、緊急警報放送用起動パケットを受信すると、マジックパケットを発生して、テレビジョン受信機の電源をオンにすると共に、緊急警報放送のストリームを選択的にデコードさせる。これにより、IP再送信においても、緊急警報放送を自動的に受信して表示することができる。
【0054】
上記実施の形態においては、緊急警報放送の受信開始の例について説明したが、緊急警報放送の停止時についても同様に規定することができる。上述したように、図1のIP化回路15は緊急警報が行われている場合にのみ緊急警報放送用起動パケットを送信する。従って、緊急警報放送が停止すると、緊急警報放送用起動パケットの送信も停止する。つまり、緊急警報放送が停止すると、エッジルータ21からは緊急警報放送用起動パケットが送信されない。
【0055】
そこで、ゲートウェイ装置31のマジックパケット発生部66において、緊急警報放送の受信停止のためのマジックパケット(終了パケット)も発生させ、受信していた緊急警報放送用起動パケットが受信されなくなった場合には、制御部64によって緊急警報放送停止用のマジックパケットをテレビジョン受信機32に送信させる。テレビジョン受信機32においては、緊急警報放送停止用マジックパケットを受信すると、多重分離部72によって緊急警報放送受信前のコンテンツのストリームを選択させればよい。また、緊急警報放送受信前にメイン電源部がオフであった場合には、緊急警報放送停止用マジックパケットの受信によって、電源回路75を制御してメイン電源部をオフにしてもよい。
【0056】
また、緊急警報放送が停止すると、PMTの緊急警報情報記述子の内容も変化する。そこで、テレビジョン受信機32は、PMTの緊急警報情報記述子の内容に応じて、多重分離部72及び電源回路75を制御して、緊急警報放送前の状態に復帰させるようにしてもよい。
【0057】
本発明によれば、IP再送信システムにおいて、放送と通信の両方の経路を必要とせずに緊急警報放送の自動受信を可能にすることができるという効果を有する。
【0058】
図5は本発明の第2の実施の形態を示すブロック図である。図5において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
上記実施の形態においては、緊急警報放送用起動パケットを宅内装置30に送信することで、テレビジョン受信機32において緊急警報放送を受信可能にした。これに対し、本実施の形態においては、緊急警報放送受信起動情報をコンテンツのストリーム中に挿入することにより、緊急警報放送を受信可能にするものである。
【0059】
図5において、IP再送信装置10は、図1の再送信部11のIP化回路14に代えてIP化回路16を採用した点が第1の実施の形態と異なる。また、宅内装置30は、テレビジョン受信機32に代えてテレビジョン受信機33を採用した点が第1の実施の形態と異なる。
【0060】
IP化回路16は、IP化回路14と同様に、TTS化回路13からのデータをIPパケットに変換し、マルチキャストアドレスを付してIP網40に送出する。更に、IP化回路16は、緊急警報放送用起動信号も入力され、緊急警報放送用起動信号によって緊急警報放送が行われていることが示された場合には、RTPパケットの拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報を挿入するようになっている。従って、緊急警報放送が行われている場合には、各チャンネルのストリーム中のRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報が含まれることになる。
【0061】
また、IP化装置16はRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報だけでなく、どのデジタル放送復調器12内で検出されたかという情報(ここではチャンネル認識子と呼ぶ)を含めることができる。複数で検出された場合には、検出された全てを入れてもよい。この場合は、各チャンネルのストリーム中のRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報と、どのデジタル放送復調器(チャンネル)で行われているかを示す情報(チャンネル認識子)の2つの情報が含まれることになる。なお、RTP拡張ヘッダに含める情報は、チャンネル認識子だけでもよい。
【0062】
図6は図5中のテレビジョン受信機33の具体的な構成を示すブロック図である。図6において図4と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
一方、宅内装置30内のテレビジョン受信機33は、多重分離部72に代えて多重分離部76、通信部71に代えて通信部77、およびマジックパケット判定部74に代えてパケット判定部78を採用した点が図4のテレビジョン受信機32と異なる。テレビジョン受信機33は、パケット判定部78によって、マジックパケットが受信されたことが検出されると、電源回路75のメイン電源部がオンとなる。
【0063】
まず、IP化装置16から送られてくるRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報とチャンネル認識子あるいはチャンネル認識子のみが含まれている場合の動作を説明する。パケット判定部78は、通信部77からのRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報とチャンネル認識子あるいはチャンネル認識子のみが含まれていることを検出すると、
【0064】
通信部77にチャンネル認識子に該当するストリームを受信するよう指示を出すと共に、多重分離部76にPMTの緊急警報情報記述子を参照するよう指示を出す。多重分離部76は、緊急警報情報記述子を参照して緊急警報放送のパケットを抽出し、抽出した緊急警報放送のパケットをAVデコーダ73に出力する。
【0065】
なお、RTP拡張ヘッダにチャンネル認識子が複数含まれていた場合、テレビジョン受信機33が現在受信しているストリームに該当するチャンネル認識子があれば、ストリームの変更は行わなくてもよい。
【0066】
また、RTP拡張ヘッダにチャンネル認識子が複数含まれていた場合で、多重分離部76が参照したPMTの緊急警報情報記述子に含まれるaria_codeが、テレビジョン受信機33に設定された地域符号に該当していなければ、チャンネル認識子を変更して地域符号に該当する緊急警報放送を表示することができる。
【0067】
次にRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報のみが含まれている場合の動作について説明する。パケット判定部78は、通信部77からのRTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報が含まれていることを検出すると、多重分離部76にPMTの緊急警報情報記述子を参照するよう指示を出す。多重分離部76は、緊急警報情報記述子を参照して緊急警報放送のパケットを抽出し、この抽出した緊急警報放送のパケットをAVデコーダ73に出力する。
【0068】
なお、RTP拡張ヘッダに含まれる情報がどちらの場合でも、緊急警報放送を表示する前に、テレビジョン受信機33の画面に緊急警報放送が行われているので変更する旨の表示を行い使用者に注意を促す、あるいは使用者の操作によって緊急警報放送に変更する、複数ある場合は選択させることも可能である。
【0069】
このように構成された実施の形態においては、再送信側においてIP化回路15から緊急警報放送用起動パケットを送信し、受信側においてこの緊急警報放送用起動パケットに基づくマジックパケットによって、電源回路75のメイン電源部をオンにすることは第1の実施の形態と同様である。
【0070】
本実施の形態においては、緊急警報放送を受信するために、IP送信装置10においては、IP化回路16によって、RTP拡張ヘッダに緊急警報放送受信起動情報やチャンネル認識子を挿入する。これら情報は、TTS化されたデータストリームと共にIP網40に送信され、テレビジョン受信機33は、RTP拡張ヘッダからこれら情報を抽出することで、PMTの緊急警報情報記述子を参照する。これにより、放送と通信の両方の経路を必要とせずに緊急警報放送の自動受信が可能である。さらにチャンネル認識子を付け加えることにより、特定のストリームでのみ緊急警報放送を行う場合でも自動受信が可能である。
【0071】
緊急警報放送の停止時には、RTP拡張ヘッダから緊急警報放送受信起動情報もしくはチャンネル認識子が検出されなくなるため、パケット判定部78によって緊急警報放送受信前のコンテンツのストリームを選択させればよい。また、緊急警報放送受信前にメイン電源部がオフであった場合には、電源回路75を制御してメイン電源部をオフにしてもよい。
【0072】
なお、本実施の形態においても、緊急警報放送の停止時には、PMTの緊急警報情報記述子の内容に応じて、多重分離部76及び電源回路75を制御して、緊急警報放送前の状態に復帰させるようにすることができる。
【0073】
このように、本実施の形態においては第1の実施の形態と同様の効果に加えて、特定のストリームでのみ緊急警報放送を行う場合でも効果を得ることができる。
【0074】
以下に、原出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
受信したデジタル放送信号を復調してコンテンツのストリームを出力する復調手段と、
前記コンテンツのストリームをIPパケットにパケット化してIP網に送信する第1のIP化回路と、
前記デジタル放送信号に含まれる伝送制御信号から緊急警報放送用起動信号を検出する緊急警報放送用起動信号検出回路と、
前記緊急警報放送用起動信号検出回路が検出した緊急警報放送用起動信号に基づくIPパケットである緊急警報放送用起動パケットを前記IP網に同報送信する第2のIP化回路とを具備したことを特徴とするIP再送信装置。
[2]
前記第2のIP化回路は、前記第1のIP化回路と共用化可能であることを特徴とする[1]に記載のIP再送信装置。
[3]
前記IP化回路は、前記緊急警報放送用起動信号検出回路が検出した緊急警報放送用起動信号に基づいて、緊急警報放送受信起動情報をコンテンツのストリームのヘッダに挿入した後パケット化を行うことを特徴とする[1]に記載のIP再送信装置。
[4]
ネットワーク回線を介して接続されたIP再送信用の受信機器のアドレスを記憶するアドレスメモリと、
[1]に記載のIP再送信装置からのIPパケットを受信する収容局から同報送信された前記緊急警報放送用起動パケットを受信すると、前記IP再送信用の受信機器に対して起動パケットを送信する起動パケット送信手段とを具備したことを特徴とするゲートウェイ装置。
[5]
[1]に記載のIP再送信装置からのIPパケットを受信する収容局からの前記緊急警報放送用起動パケットの受信が停止すると、前記IP再送信用の受信機器に対して緊急警報放送の受信を停止させるための終了パケットを送信する終了パケット送信手段を具備したことを特徴とする[4]に記載のゲートウェイ装置。
[6]
[1]に記載のIP再送信装置からのIPパケットを受信する収容局から前記コンテンツのストリームを受信し、所望のコンテンツをデコードするためのパケットを選択する多重分離部と、
[4]に記載のゲートウェイ装置から前記起動パケットを受信すると、前記多重分離部に、前記コンテンツのストリームから緊急警報放送のデコードに必要なパケットを選択させる判定手段とを具備したことを特徴とするテレビジョン受信機。
[7]
[4]に記載のゲートウェイ装置から前記起動パケットを受信すると、前記緊急警報放送を受信するために必要な電源投入を行う電源回路を具備したことを特徴とする[6]に記載のテレビジョン受信機。
[8]
受信したデジタル放送信号を復調してコンテンツのストリームを出力する復調手順と、
前記コンテンツのストリームをIPパケットにパケット化してIP網に送信する第1のIP化手順と、
前記デジタル放送信号に含まれる伝送制御信号から緊急警報放送用起動信号を検出する検出手順と、
前記検出手順によって検出された緊急警報放送用起動信号に基づくIPパケットである緊急警報放送用起動パケットを前記IP網に同報送信する第2のIP化手順とを具備したことを特徴とするIP再送信方法。
[9]
更に、どのチャンネルで前記緊急警報放送用起動信号検出回路が緊急警報放送用起動信号を検出したのかを示すチャンネル情報を検出するチャンネル情報検出回路を備え、
前記第1のIP化回路は、コンテンツのストリーム中のRTP拡張ヘッダに、前記チャンネル情報を含めてIP網に送信することを特徴とする[1]記載のIP再送信装置。
[10]
前記第1のIP化回路は、コンテンツのストリーム中のRTP拡張ヘッダに、更に前記緊急警報放送受信起動情報を含めてIP網に送信することを特徴とする[9]記載のIP再送信装置。
【符号の説明】
【0075】
10…IP再送信装置、11…再送信部、12…デジタル放送復調器、13…TTS化回路、14…IP化回路、15…IP化回路、16…IP化回路、20…収容局、21…エッジルータ、25…アクセス回線、30…宅内装置31…ゲートウェイ装置、32…テレビジョン受信機、35…ネットワーク回線、40…IP網、51…入出力ポート、52…ルーティング処理部、53…入出力ポート、54…制御部、55…緊急警報放送用起動信号検出部、56…パケット判定部、61…入出力ポート、62…プロトコル変換部、63…入出力ポート、64…制御部、65…MACアドレスメモリ、66…マジックパケット生成部、71…通信部、72…多重分離部、73…AVデコーダ、74…マジックパケット判定部、75…電源回路、76…多重分離部、77…通信部、78…パケット判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信した複数のデジタル放送信号を複数の復調器によって復調して複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームを出力する復調手段と、前記複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームをIPパケットにパケット化してIP網に送信する第1のIP化回路と、前記複数のデジタル放送信号のそれぞれに含まれる伝送制御信号からそれぞれ抽出して1つにまとめた情報をIPパケット化したものであって緊急警報放送用に起動させるための緊急警報放送用起動パケットを、前記IP網に同報送信する第2のIP化回路とを具備したIP再送信装置からのIPパケットを受信する受信手段と、
この受信手段により受信したIPパケットに含まれる前記緊急警報放送用起動パケットに応じて電源回路をオンにする手段とを具備したテレビジョン受信機。
【請求項2】
受信した複数のデジタル放送信号を複数の復調器によって復調して複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームを出力する復調手段と、前記複数のコンテンツの複数のトランスポートストリームをIPパケットにパケット化してIP網に送信する第1のIP化回路と、前記複数のデジタル放送信号のそれぞれに含まれる伝送制御信号からそれぞれ抽出して1つにまとめた情報をIPパケット化したものであって緊急警報放送用に起動させるための緊急警報放送用起動パケットを、前記IP網に同報送信する第2のIP化回路とを具備したIP再送信装置からのIPパケットを受信手段により受信し、
前記受信手段により受信したIPパケットに含まれる前記緊急警報放送用起動パケットに応じて電源回路をオンにするテレビジョン受信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−142965(P2012−142965A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−30985(P2012−30985)
【出願日】平成24年2月15日(2012.2.15)
【分割の表示】特願2007−182092(P2007−182092)の分割
【原出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】