説明

ディジタル放送録画再生装置

【課題】緊急放送番組の発生を検出した際、ユーザがテレビ等の映像表示装置を視聴していない場合には、緊急情報を知ることができない。自動で装置の電源が投入され緊急情報が表示されても視聴者が映像表示装置の近くに来て緊急情報を視聴してメイン電源を切るまではメイン電源が入った状態のままであり、多くの無駄な電力を消費するという点で問題である。また、自動的に記録しても、装置の電源を入れない限り緊急放送番組が録画されていることは分からないし、電源を投入することで強制的に緊急放送番組が再生されてもそれが緊急放送番組と理解できるまではユーザの混乱を招きかねない。
【解決手段】緊急放送番組の発生を検出した場合には、自動的にその緊急放送番組を録画し、録画開始直後あるいは録画終了直後にユーザに対して前記緊急放送番組の発生を装置の表示部へのメッセージ表示、あるいは光や警報音の発生により通知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディジタル放送で伝送される緊急放送番組を自動的に録画しユーザに対して通知するディジタル放送録画再生装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
2003年12月より地上ディジタル放送が三大都市圏で開始されており、2006年には国内全域への展開が完了する計画である。ディジタル放送の重要なサービスの1つに緊急放送がある。これは地震や津波情報のような緊急情報をいち早く視聴者に伝えるための緊急性の高い放送である。
【0003】
緊急放送を受信した場合、ユーザの意志に関わらず視聴させる方法として、例えば、緊急放送の発生を検出した場合、ユーザの意志に関係なくテレビのチャンネルを切り替えたり、テレビの電源が切れていても自動で電源を投入したりして、緊急放送番組を視聴させるように構成されているものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、装置の電源が切れている状態のときに緊急度の低い緊急放送が発生した場合は、その緊急放送番組を記録しておき、最初の電源投入時に強制的に再生視聴させることもできるよう構成されている。
【特許文献1】特開平11−146377号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記の構成においては、緊急放送の発生を検出した際、ユーザがテレビ等の映像表示装置を視聴していない場合やVTRやDVDレコーダ等の録画装置の映像を再生視聴している場合には、緊急情報を知ることができない。また、自動で装置の電源が投入され緊急情報が表示されても視聴者が映像表示装置の近くに来て緊急情報を視聴して装置の電源を切るまでは電源が入った状態のままであり、多くの無駄な電力を消費するという点で問題である。また、緊急度の低い緊急放送番組に限っては記録されるが、装置の電源を入れない限り緊急放送番組が録画されていることは分からないし、電源を投入することで強制的に緊急放送番組が再生されることになるが、それが緊急放送番組と理解できるまではユーザの混乱を招きかねない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のディジタル放送録画再生装置は、緊急放送番組を受信した場合には、緊急放送番組を録画し、録画開始直後あるいは録画終了直後にユーザに対して前記緊急放送番組の発生を装置の表示部へのメッセージ表示、あるいは光や警報音の発生により通知する機能を持つことを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、緊急放送が発生した時にはその緊急放送番組を記録はするが、強制的に装置の電源を投入して映像表示装置に対して出力し続けることや、装置の電源投入時に強制的に再生出力することはせず、緊急放送番組の録画開始後に装置の表示部に緊急放送番組を記録していることを表示したり、音を鳴らすことでユーザに対して通知する。そうすることで無駄な電力の消費を抑えることができるし、装置の電源が入ってない状態でも緊急放送番組が記録されていることを知ることができるので即座に緊急放送番組を視聴することができる。また、ユーザの意志で緊急放送番組を再生することになるので混乱することもなく番組冒頭から正しく緊急情報を把握することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図8を用いて説明する。
【0008】
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における構成図である。一例として地上ディジタル放送を受信する場合について説明する。地上ディジタル放送用アンテナから各チャンネルの放送波が周波数多重されたRF信号101が入力端子1より入力される。RF信号101は受信復調部2に入力され、ユーザが選択しているチャンネルに対応した周波数帯の信号をフィルタリングしOFDM復調し誤り訂正を施すことで1つのチャンネル帯域(6MHz)で伝送されてくる1つ以上の番組の圧縮映像・音声データが多重化されたトランスポートストリーム(以降、TSと略す)201が得られる。このTS201はパーシャル処理部3に入力される。パーシャル処理部3では、ユーザの選択しているチャンネルの番組の圧縮映像・音声データのみを抽出する。パーシャル処理部3からのパーシャルTS301はストリーム記録処理部4に入力され、記録のための処理が施され記録再生部5で記録メディアに記録される。ここで、記録メディアとは磁気テープ、磁気ディスク、光ディスクや半導体メモリーといったデジタルデータを記録再生できるメディアである。
【0009】
ストリーム記録処理部4における処理の一例を説明する。入力されるパーシャルTS301を構成するパケットごとにパケット到着タイミングを表わすタイムスタンプを多重する。例えば188バイトのパケットに4バイトのタイムスタンプを多重して192バイトにする。このタイムスタンプ付パケットを所定の個数だけ集めて記録ブロックを生成し誤り訂正符号を付与して記録メディアに記録する。
【0010】
受信復調部2からのTS201は緊急放送検出部6にも入力される。緊急放送検出部6ではTS201に含まれる特定のパケットを抽出し、そのパケット内に存在し緊急放送発生の有無を示す緊急放送フラグを常時監視する。この監視は、装置のメイン電源が入ってなくても受信復調部2と緊急放送検出部6のみ電源を供給して動作させておくことで、常時実行される。監視中に緊急放送フラグが緊急放送の発生を示す値に変化した場合の本装置の動作手順について図2に沿って説明する。緊急放送の発生を検出すると、緊急放送検出部6は装置のメイン電源が入ってない場合はメイン電源を投入する。そして緊急放送のなされているチャンネルを判別し、受信復調部2とパーシャル処理部3での選択チャンネルを該当のチャンネルに強制的に変更する。これは、別チャンネルの視聴中であっても実行されるし、録画動作中であっても録画を停止した上で実行される。
【0011】
また同時に、緊急放送検出部6は記録制御部7とユーザ通知部8に対し緊急放送の発生を通知する。記録制御部7ではその通知601を受けて記録再生部5を強制的に記録動作に移行させる。これにより緊急放送のパーシャルTS301は先で説明したのと同様にストリーム記録処理部4を経て記録再生部5で記録メディアに記録される。ユーザ通知部8では緊急放送検出部6からの緊急放送発生の通知601を受けて、即座に緊急放送が発生したことをユーザに対して通知する。ユーザへの通知手段としては装置本体の表示部にメッセージを表示したり、発光部を点灯/点滅したり、装置内蔵のスピーカから音を発生したりすることで通知する。緊急放送番組の緊急度合いあるいは内容に応じて表示部への表示内容を変えたり、発光の色や点滅のパターンを変えたり、音声の強度やパターンを変えれば緊急事態の内容の把握により役立つ。緊急放送番組の録画が終了すると、緊急放送発生時に装置のメイン電源が入っていなかった場合はメイン電源を切る。ただし、ユーザに対して緊急放送発生を通知しているユーザ通知部への電源は供給しておき、通知を継続する。
【0012】
ここでは、緊急放送の発生を検出する手段として、放送ストリーム中の特定パケット内の緊急放送フラグを検出する構成について説明したが、次の2つの手段のいずれかで緊急放送の発生を検出しても良い。
【0013】
1つ目の検出手段は、ディジタル放送で送られてくる放送波の変調方式の切り替えを検出する方式である。地上ディジタル放送では、放送ストリームは64QAMや16QAMといった変調方式で変調されて伝送される。これらの方式は伝送効率が良いので限られた伝送帯域で高い伝送レートを確保できるが、受信状態が悪い状況では正しく受信できない。それに対し、緊急放送は、受信状態が多少悪くても正しく受信できるように変調方式をQPSKなど(伝送効率は低い)に切り替えて伝送される。ディジタル放送で使用されている変調方式の詳細については文献「ディジタル放送教科書(上):亀山渉/花村剛監修、(株)IDEジャパン発行」の第2章を参照のこと。
【0014】
この変調方式の切り替えを検出すれば緊急放送の発生を知ることができる。この方式での構成を図3に示す。常時電源が供給され動作状態にある受信復調部2では先に述べた復調処理を実行すると共にRF信号101の変調方式を緊急放送検出部6に通知する。緊急放送検出部6では変調方式が64QAMないしは16QAMからQPSKへ変化した場合、緊急放送が発生したと判断する。それ以降の動作については先の説明と同じである。
【0015】
2つ目の検出手段は、ディジタル放送以外の伝送路を使用して緊急放送の発生を検出する方式である。この方式での構成を図4に示す。本装置はネットワーク端子12経由でネットワークに接続される。このネットワーク上に緊急放送の発生を知らせるための装置が接続されており、緊急放送の発生の際には緊急放送発生を通知する情報をネットワーク上に発信する。ネットワーク端子12より入力される各種情報はネットワーク受信部13で受信され緊急放送検出部6に送られる。緊急放送検出部6では、緊急放送の発生を通知する情報の有無を常時監視しており、緊急放送発生を通知する情報の存在を確認した場合、緊急放送が発生したと判断する。それ以降の動作については先の説明と同じである。
【0016】
いつ起こるか判らない緊急放送の発生を知るためには先で説明したように装置のメイン電源が入っていなくとも一部の処理部は動作させていなければならず多少なりとも電力を消費し続けることになる。そこで、その消費電力を低減するために、次の2つのことが有効である。
【0017】
1つ目は、本装置の映像・音声出力信号が入力されているテレビなどの映像表示装置が動作中の時には本装置の全ての処理を休止する。これは、ユーザが動作中の映像表示装置により緊急放送番組を視聴できるため、それの録画は不要であるからである。これは本装置と映像表示装置とが同一筐体に内蔵されていても同様である。
【0018】
2つ目は、本装置に地震の振動を検出するための振動検出部を内蔵しておき、振動を検出しない限り本装置の全ての処理を休止しておくというものである。振動を検出した直後から所定の期間に渡って緊急放送の発生を検出するだけで、地震発生時の緊急放送に限っては漏れなく録画できるからである。また、振動を検出した直後から地震情報が放送される所定のチャンネルを所定の時間に渡って自動的に録画しても良い。この場合の構成を図5に示す。振動検出部18が地震による振動を検出したら、受信復調部2とパーシャル処理部3に通知して所定のチャンネルを選局する。また、記録制御部7にも通知され、所定の期間に渡って録画を実施すると共に、ユーザ通知部8では先に述べたような手段でユーザに対して録画していることを通知する。なお、振動検出部18では、所定の強度以上の揺れが所定の期間以上に渡って発生した時に地震による振動を検出したものとする。所定の強度と所定の期間はユーザが自由に設定できても良いし、予め定められた固定値であっても良い。
【0019】
緊急放送が発生した場合には録画中あるいは録画予約された通常番組の録画に優先して緊急放送番組が録画される場合について説明したが、ユーザが通常番組の録画を優先するように設定しておくことで緊急放送番組より通常番組の録画を優先するようにしても良いし、緊急度の高い緊急放送番組は優先して録画されるが緊急度の低い緊急放送番組は通常番組の録画が優先されるようにしても良い。
【0020】
またこれまでは、ディジタル放送を受け所定の番組のストリームを抽出するための受信処理部とパーシャル処理部とがそれぞれ1つある場合について説明したが、この構成では、ユーザが視聴あるいは録画している場合においては、緊急放送の発生が検出できなかったり、視聴しているチャンネルが突然変わったり、録画中あるいは録画予定の番組が正しく録画できない場合がある。これらの課題を解決する構成として、図6と図7に示す2つの構成について説明する。
【0021】
図6に示す構成は緊急放送の発生を検出するための受信処理部14を専用に設けたものである。こうすることで、緊急放送の発生を示す情報が全てのチャンネル帯域で伝送されるストリーム内に多重されていない場合でも、フィルタリングする周波数帯を巡回的に変えながら全ての周波数帯域のストリームを復調することで必ず緊急放送の発生が検出できる。ただし、緊急放送番組の録画を優先するため、緊急放送番組の録画中には他の番組の録画はできない。
【0022】
図7に示す構成は緊急放送の発生を検出するための受信処理部14と緊急放送番組を抽出するパーシャル処理部15を専用に設けたものである。こうすることで、緊急放送の発生を示す情報が全てのチャンネル帯域で伝送されるストリーム内に多重されていない場合でも、フィルタリングする周波数帯を巡回的に変えながら全ての周波数帯域のストリームを復調することで必ず緊急放送の発生が検出できるし、かつ他の番組の録画を中止することなく、緊急放送番組の録画ができる。2つの番組の録画(緊急放送番組と通常番組)が同時に発生しても共に記録するために通常番組録画用のストリーム記録処理部4とは別に緊急放送番組録画用のストリーム記録処理部16を有する構成となる。
【0023】
緊急放送の発生をユーザに対してメッセージ表示や発光や音で通知しても外出して不在であれば帰宅するまで知ることはできない。そこで、図8に示す構成により外出時に携行している携帯端末に通知することも可能である。緊急放送検出部6で緊急放送の発生を検出した場合、その情報が外部機器通知・制御部17に通知される。外部機器通知・制御部17では例えば登録された携帯端末に対して音声あるいは電子メールで緊急放送の発生を通知する。音声や電子メールの内容は予め定めたものでも良いし、緊急事態の状況を含めたものでも良い。また、録画している緊急放送番組の映像・音声そのものを携帯端末に送信すれば、外出先で状況を正確に把握することもできる。地震などの緊急時には火災などが発生する場合が多々ある。そこで、外部機器通知・制御部17は自動的にガスの供給を遮断したり予め設定した電気製品への電力供給を停止したりすることで二次災害を未然に防ぐ。
【0024】
続いて、録画された緊急放送番組をユーザが再生視聴する場合について説明する。緊急放送番組が録画された装置では、装置本体でのメッセージ表示や発光や音により緊急放送番組の発生をユーザに対して通知する。装置の近くにいるユーザ、あるいは近くに戻ってきたユーザは緊急放送の発生を即座に知ることができる。この場合ユーザは緊急放送の発生を認識した上で緊急放送番組の再生を実行する。ユーザからの緊急放送番組の再生指示を受けて記録再生部5からは緊急放送番組のストリームがストリーム再生処理部9に入力される。ストリーム再生処理部9では再生のための処理が施され再生TS901が出力される。
【0025】
ストリーム再生処理部9における処理の一例を説明する。まず、再生信号は誤り訂正処理がなされ、誤りがあれば訂正される。訂正できない誤りがある場合には、再度記録メディアより再生して誤り訂正処理をやり直す。誤り訂正されたストリームはパケットごとに多重されているタイムスタンプの示すタイミングにあわせて出力することで再生TS901が生成される。
【0026】
再生TS901はAVデコード部10に入力される。AVデコード部10では、再生TS901より圧縮映像データと圧縮音声データを抽出し、それぞれ映像デコード処理、音声デコード処理を施すことで、再生映像・音声信号102に伸張され、出力端子11より出力される。ディジタル放送で伝送されるTSから映像・音声信号への伸張処理の詳細は文献「最新MPEG教科書:マルチメディア通信研究会編、藤原洋監修、アスキー出版社」の第7〜11章を参照のこと。
【0027】
ユーザが実施する緊急放送番組の再生指示は、リモコンあるいは装置本体の特定のボタンを押すことであっても良いし、通常の録画済番組の一覧表示リストとは別に表示される録画済の緊急放送番組の一覧表示リストから選択することであっても良い。
【0028】
ここでは、一例として地上ディジタル放送を受信する場合について説明したが、衛星放送やケーブル放送を受信する場合についても同様である。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明にかかるディジタル放送録画再生装置は、緊急放送番組が発生した時にはその緊急放送番組を記録すると共に装置の表示部への表示でユーザに対して緊急放送番組の発生を通知することにより装置の電源が入ってない状態でも緊急放送番組が記録されていることを知ることができ、ユーザが混乱することなく即座に緊急番組を視聴することが必要な用途にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生を放送ストリーム内の情報から検出する場合の構成を示すブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態における放送受信装置において緊急放送の発生を検出した後の動作手順を示す処理フロー図
【図3】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生を変調方式の切り替えから検出する場合の構成を示すブロック構成図
【図4】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生をネットワーク経由で送られる情報から検出する場合の構成を示すブロック構成図
【図5】本発明の実施の形態における放送受信装置であって装置の振動を検出した直後から録画を開始する場合の構成を示すブロック構成図
【図6】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生を検出するための専用の受信復調部を有する場合の構成を示すブロック構成図
【図7】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生を検出するための専用の受信復調部とパーシャル処理部とを有する場合の構成を示すブロック構成図
【図8】本発明の実施の形態における放送受信装置であって緊急放送の発生を受けて外部の機器に通知あるいは外部の機器を制御する機能を有する場合の構成を示すブロック構成図
【符号の説明】
【0031】
1 ディジタル放送RF信号入力端子
2、14 受信処理部
3、15 パーシャル処理部
4、16 ストリーム記録処理部
5 記録再生部
6 緊急放送検出部
7 記録制御部
8 ユーザ通知部
9 ストリーム再生処理部
10 AVデコード
11 映像・音声出力端
12 ネットワーク端子
13 ネットワーク受信部
17 外部機器通知・制御部
18 振動検出部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディジタル放送を受信し録画・再生するディジタル放送録画再生装置であって、緊急放送番組を受信した場合には、前記緊急放送番組を録画し、録画開始後にユーザに対して前記緊急放送番組の発生を通知する機能を持つことを特徴とするディジタル放送録画再生装置。
【請求項2】
緊急放送番組の発生は放送ストリーム内の識別情報で判別することを特徴とする請求項1記載のディジタル放送録画再生装置
【請求項3】
緊急放送番組の発生は放送信号の変調方式で判別することを特徴とする請求項1記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項4】
本装置が動作休止状態であっても少なくともディジタル放送の受信処理部の一部は動作させておき、緊急放送番組の発生を検出した場合には本装置を動作状態にすると共に、前記緊急放送番組を録画することを特徴とする請求項2あるいは請求項3記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項5】
緊急放送番組の発生は本装置が接続されているネットワーク経由で別の装置より通知されることを特徴とする請求項1記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項6】
本装置が動作休止状態であっても少なくともネットワーク受信処理部は動作させておき、緊急放送番組の発生を検出した場合には装置を動作状態にすると共に、前記緊急放送番組を録画することを特徴とする請求項5記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項7】
本装置の出力である映像信号および音声信号が入力されている映像表示装置が動作休止状態の場合のみ、緊急放送番組の発生の検出動作に入ることを特徴とする請求項2あるいは請求項3あるいは請求項5記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項8】
本装置に内蔵された振動検出部が振動を検出した場合のみ、所定の期間に渡って緊急放送番組の発生の検出動作に入ることを特徴とする請求項2あるいは請求項3あるいは請求項5記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項9】
緊急放送番組の発生を検出した場合でユーザの録画指示と重複した場合には、前記緊急放送番組を優先して録画することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項10】
緊急放送番組の発生を検出した場合でユーザの録画指示と重複した場合には、前記緊急放送番組とユーザの録画指示した番組のうちユーザが設定しておいた方を優先して録画することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項11】
緊急放送番組の発生を検出した場合でユーザの録画指示と重複した場合には、前記緊急放送番組の緊急度合いが高い時には前記緊急放送番組を優先して録画し、前記緊急度合いが低い時にはユーザの録画指示した番組を優先して録画することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項12】
緊急放送番組の緊急度合いが高いか低いかの判断は放送ストリーム内の識別情報より行なうことを特徴とする請求項11記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項13】
緊急放送番組の録画開始直後あるいは録画終了直後に、本装置に備えた発光部の発光あるいは表示板への表示あるいは音声生成部からの音声の発生のうち少なくとも一つを行うことで、ユーザに対して緊急放送番組の発生を通知することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項14】
緊急放送番組が録画されている場合、録画後で最初にユーザが本装置を動作状態にした時に前記緊急放送番組が録画されていることを表す映像あるいは音声を出力することを特徴とする請求項1から請求項13のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項15】
緊急放送番組の発生を検出した場合には、有線回線あるいは無線回線で接続された別の装置に対し所定の操作を行なうことを特徴とする請求項1から請求項14のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項16】
前記所定の操作とは、登録された装置に緊急放送番組の発生を検出したことを通知する操作であることを特徴とする請求項15記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項17】
前記所定の操作とは、登録された装置に録画された緊急放送番組の一部あるいは全部を転送する操作であることを特徴とする請求項15記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項18】
前記所定の操作とは、登録された装置を動作休止状態にする操作であることを特徴とする請求項15記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項19】
ディジタル放送を受信し録画・再生するディジタル放送録画再生装置であって、内蔵した振動検出部が振動を検出した場合には、所定のチャンネルを所定の期間に渡って録画し、録画開始後にユーザに対して緊急録画の発生を通知する機能を持つことを特徴とするディジタル放送録画再生装置。
【請求項20】
緊急録画とユーザ指示の録画とが重複した場合には、前記緊急録画を優先することを特徴とする請求項19記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項21】
緊急録画とユーザ指示の録画とが重複した場合には、前記緊急録画とユーザ指示の録画のうちユーザが設定しておいた方を優先することを特徴とする請求項19記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項22】
緊急録画の開始後に、本装置に備えた発光部の発光あるいは表示板への表示あるいは音声生成部からの音声の発生うち少なくとも一つを発生することで、ユーザに対して緊急録画の発生を通知することを特徴とする請求項19から請求項21のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項23】
緊急録画がなされている場合、録画後で最初にユーザが本装置を動作状態にした時に前記緊急録画がなされていることを表す映像あるいは音声を出力することを特徴とする請求項19から請求項22のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項24】
緊急録画が発生した場合には、有線回線あるいは無線回線で接続された別の装置に対し所定の操作を行なうことを特徴とする請求項19から請求項23のいずれかに記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項25】
前記所定の操作とは、登録された装置に緊急録画が発生したことを通知する操作であることを特徴とする請求項24記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項26】
前記所定の操作とは、登録された装置に緊急録画した内容の一部あるいは全部を転送する操作であることを特徴とする請求項24記載のディジタル放送録画再生装置。
【請求項27】
前記所定の操作とは、登録された装置を動作休止状態にする操作であることを特徴とする請求項24記載のディジタル放送録画再生装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−109122(P2006−109122A)
【公開日】平成18年4月20日(2006.4.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−293517(P2004−293517)
【出願日】平成16年10月6日(2004.10.6)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】