説明

デジタルカメラ

【課題】 デジタルカメラで手軽に人相や手相や相性を占う。
【解決手段】 予め所有者の個人データをユーザ情報メモリ63に記憶してある。被写体を撮影すると、画像データが内蔵メモリ61に記憶される。人相占いモードに設定すると、内蔵メモリ61に記憶された画像データが液晶パネル16サムネイル表示される。人相占いを行う相手を選んでOKボタン20を押すと、特徴抽出部62は該当する画像データを内蔵メモリ61から読み込んで特徴を抽出して似顔絵を作成する。システムコントローラ59は、似顔絵に最も近い人相パターンをEEPROM60から選択し、この人相パターンに添付されている占い判定結果を読み出し、対応する画像データに関連付けたファイル名で内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダに格納する。また、画像合成部64により画像データと占い判定結果が合成されて液晶パネル16に表示される。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラに関し、更に詳しくは手軽に人相や手相や相性を占うことができるデジタルカメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、CCDやCMOSイメージセンサの固体撮像素子を用いて光学画像を電気信号に変換し、これをデジタルの画像データとしてメモリカード等に保存するデジタルカメラが数多く市販されている。
【0003】一方、撮像装置を用いて人相や手相を占う機器が知られている。例えば特公平7−86412号公報記載の人相判定方法は、被判定者の顔をカメラ撮影して顔の明暗階調と輪郭情報から似顔絵を作成し、眉,目,鼻,口の位置や顔の四角度,顔の下膨れ度,顎の細さ,顎の四角度等の顔の特徴を抽出して、予め登録してある複数の人相型の何れに該当するかをニューロコンピュータを用いて判定することにより被判定者の人相を判定し、人相学のデータに対照して人相占いを行う。
【0004】また、例えば特開平10−277259号公報記載の占い装置は、被験者の掌の画像をCCD(固体撮像素子)で構成した画像入力装置を用いて取り込み、掌の主要線(生命線や運命線等)の線情報を抽出するとともに、被験者に対話形式で段階的に問題を提示して、それに対する回答結果と、前記線情報の特徴とから占いを行うものである。掌の主要線の線情報による判定は、予め登録してあるパターン画像との一致不一致により行われる。また、異なる2人の手を画像入力することにより相性占いを行うことも従来から知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】デジタルカメラは、多くの種類が市販されているが、その違いは主に用いている固体撮像素子の画素数の違いと、カメラ形式(コンパクトタイプか一眼レフタイプか)の違いであって、占いを行うことができるものはなかった。
【0006】本発明は、手軽に人相や手相や相性を占うことができるデジタルカメラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明のデジタルカメラは、固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、この判定手段による判定結果を該当する画像データに添付又は関連付けて記憶手段に記憶する保存手段とからなるものである。
【0008】また、固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、この判定手段による判定結果を該当する画像データに合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなるものである。
【0009】また、固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、所有者等の個人データを入力する入力手段と、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記所有者等の個人データから所有者等の運勢や性格等の判定を行うとともに、前記人相又は/及び手相の特徴から被写体の運勢や性格等の判定を行う判定手段と、所有者等の判定結果と被写体の判定結果とを比較して所有者等と被写体との相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果を該当する画像データと合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなるものである。また、前記個人データには、所有者等の顔又は/及び手の画像データを含むものである。
【0010】また、固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、異なる複数の被写体の判定結果を比較して、被写体同士の相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果を該当する画像データと合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなるものである。また、前記合成画像データを表示する表示手段を設けたものである。
【0011】また、固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、所有者等の個人データを入力する入力手段と、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記所有者等の個人データから所有者等の運勢や性格等の判定を行うとともに、前記人相又は/及び手相の特徴から被写体の運勢や性格等の判定を行う判定手段と、所有者等の判定結果と被写体の判定結果とを比較して所有者等と被写体との相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果のテキストデータと該当する画像データとを合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを表示する表示手段とからなるものである。
【0012】また、被写体の生年月日や血液型等のプロフィールデータ又は/及び顔等の画像データを入力する被写体データ入力手段を設け、前記特徴抽出手段は、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する他、前記被写体データ入力手段によって入力されるプロフィールデータ又は/及び顔等の画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明を実施したデジタルカメラを示す図1において、カメラボディ2前面には、撮影レンズ3が設けられている。カメラボディ2の上方には、シャッタボタン6が設けられている。カメラボディ2の側面には、例えばスマートメディア(登録商標)等のメモリカード8が着脱自在に装着されるメモリカードスロット9と、外部のパーソナルコンピュータ(以下パソコンという)やプリンタ等が着脱自在に接続されるUSB(Universal Serial Bus)コネクタ10とが設けられている。なお、符号11はUSBコードである。
【0014】カメラボディ2の背面側には、光学ファインダ15,バックライト付きの液晶パネル16,マルチオペレーションボタン17,電源スイッチ18,指標19及びOKボタン20が設けられている。液晶パネル16は、撮影レンズ3を通して撮影される被写体画像をリアルタイムで表示する電子ビューファインダとして用いられる他、メモリカード8等に記憶されている画像データに基づいて画像を再生するモニタとして用いられる。また、液晶パネル16は、所有者等の個人情報である名前,生年月日,血液型等を入力する際のインターフェースとしても用いられる。
【0015】マルチオペレーションボタン17は、中央部の円盤部17aと円盤部17aの周囲に設けられたリング部17bとからなる。このリング部17bは、表面に描かれたアイコンを指標19に合わせるように回転させることによりモード切換を行う。これにより、撮影モード,再生モードの他、後述する人相占いモード,手相占いモード,相性判定モードを選択することができる。
【0016】円盤部17aは、十字キーになっており、撮影モードの時には、デジタルズームのズーミング操作に用いられ、また、相性判定モードの時には、デジタルカメラの所有者もしくは第三者の個人データを入力する際のカーソルキーとして用いられる。また、OKボタン20は、各モードでの確定キーとして機能し、例えば各占いモードで被判定者の画像を特定するために用いられる。
【0017】デジタルカメラの電気的構成を示す図2において、撮影レンズ3の背後に固体撮像素子50が位置しており、撮影レンズ3のピント合わせにより固体撮像素子50の光電面には被写体画像が結像される。固体撮像素子50はドライバ51により光学的な被写体画像を電気的な撮影信号に変換して出力する。なお、固体撮像素子50としては、例えば10〜20万画素程度の比較的安価なCMOSイメージセンサが用いられる。なお、固体撮像素子50には、CCDを使用することもできる。
【0018】固体撮像素子50の光電面にはR,G,Bの微小なマイクロカラーフィルタがマトリクス状に配列され、色ごとにシリアルに出力される撮影信号はアンプ52で適当なレベルに増幅された後、A/Dコンバータ53によってデジタル変換される。なお、周知のようにドライバ51の駆動及びA/Dコンバータ53のサンプリングタイミングとの間には同期がとられている。
【0019】A/Dコンバータ53は撮影信号をデジタル変換して画像データを生成し、これを順次に画像データ処理回路55に入力する。画像データ処理回路55は、入力されてくる画像データに対してガンマ補正,ホワイトバランス調節などの信号処理を行う。画像データ処理回路55は、さらに処理済みの画像データを基に、NTSC方式のコンポジット信号に対応した映像信号を生成し、これをD/Aコンバータ56,アンプ57を経て液晶表示ドライバ58に入力する。液晶表示ドライバ58は液晶パネル16を駆動し、液晶パネル16には被写体画像が連続的に表示される。
【0020】システムコントローラ59は、上記画像データ処理回路55を含め、このデジタルカメラの電気的な作動を全体的に管理している。システムコントローラ59は、EEPROM60,内蔵メモリ61,特徴抽出部62,ユーザ情報メモリ63,画像合成部64の各々との間でデータの授受を行う。EEPROM60には、各種のシーケンスプログラムの他、各種の補正データ,制御データが書き込まれている。
【0021】内蔵メモリ61は、図3に示すように、ルート70の下に画像データフォルダ71と占い判定結果フォルダ72とが設けられている。画像データフォルダ71には、シャッタボタン6の操作によって撮影が行われる度に画像データ処理回路55から得られる1画面分の画像データD101,D102,・・・を記憶し、例えば50画面分の画像データを記憶する。なお、本実施形態では、画像データD101は、被写体の顔であり、画像データD102は、被写体の手である。
【0022】占い判定結果フォルダ72には、占いを実行した際に、各判定結果が記憶される。この判定結果は、該当する画像データと占いの種類に対応したファイル名でに格納される。すなわち、画像データD101,D102,・・・に対応する人相(Facial Feature)占いによる判定結果はF101−D101,F102−D102,・・・のファイル名で占い判定結果フォルダ72に収納される。なお、例えばファイル名F101−D101の判定結果は、例えば「理知的,機転が利く,・・・」である。
【0023】手相(Palm)占いによる判定結果はP101−D101,P102−D102,・・・のファイル名で占い判定結果フォルダ72に収納される。相性(Compatibility )占いによる判定結果は、対応する画像データが複数であるから、C101−(D101+D102),C102−(D103+DI),・・・のファイル名で占い判定結果フォルダ72に収納される。なお、DIは、デジタルカメラの所有者本人の個人データであり、元データは、ユーザ情報メモリ63に記憶されている。
【0024】ユーザ情報メモリ63は、USBコネクタ10に接続されたパソコン等やメモリカード8から入力されたデジタルカメラの所有者自身や家族,親しい友人等の個人データを記憶する。この個人データは、所有者等の顔や手の画像データの他、所有者等の名前,生年月日,血液型等である。
【0025】特徴抽出部62は、内蔵メモリ61やユーザ情報メモリ63に記憶された顔又は手の画像データを分析してその特徴を抽出する。システムコントローラ59は、特徴抽出部62によって抽出された人相又は手相に係る特徴データをEEPROM60に予め記憶してある人相データ,手相データと照合して判定を行い、その判定結果を内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダ72に格納する。
【0026】人相占いモードの場合、特徴抽出部62は、指定された画像データD101から顔の輪郭,眉,目,鼻,口の位置及び形状を特定し、似顔絵を作成する。EEPROM60には、人相データとして、人相学に基づいた典型的なパターンの顔の画像データが多数記憶されており、システムコントローラ59は、作成された似顔絵に最も近い(一致する特徴部分が最も多い)顔の画像データを抽出し、その画像データに添付されている占い判定結果,例えば性格や運命等を読み取って、画像データD101と関連付けられた人相のファイル名,例えばF101−D101で内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダ72に格納する。
【0027】手相占いモードの場合も同様であり、EEPROM60には、手相データとして、生命線,知能線,感情線,運命線,結婚線等の長さ,太さ,傾き及びこれらの組み合わせからなる多数の手相パターンが記憶されている。特徴抽出部62で抽出された被験者の手相に最も近い手相パターンが選択されて、その手相パターンに添付されている占い判定結果が掌の画像データD103に対応づけられた手相のファイル名,例えばP101−D103で内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダ72に格納される。
【0028】相性占いモードの場合、被写体とデジタルカメラの所有者との相性を判定する場合Aと、被写体と所有者以外の第三者との相性を判定する場合Bとがある。場合Aでは、ユーザ情報メモリ63に予め記憶してある所有者本人の個人データDIを用いる。システムコントローラ59は、内蔵メモリ61に記憶された被写体の画像データD103に基づいて、上述したように、性格や運命等の占い判定結果を出し、所有者本人の個人データに基づいて得られた所有者本人の占い判定結果と比較する。この比較に際しては、EEPROM60に予め格納されている比較パターンに当てはめて、該当する比較パターンに対応する比較結果を占い判定結果として相性占いのファイル名,例えばC101−(D103+DI)で内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダ72に格納する。
【0029】前記場合Bでは、所有者以外の第三者の個人データをユーザ情報メモリ63に予め記憶しておくか、2人ともデジタルカメラで撮影することにより得られた画像データを用いる。また、2人だけではなく3人以上のグループでは、全体としての大まかな仲良し度合なるものを判定することも可能である。この場合には、各人の性格や運命等の占い判定結果で一致するものが、例えば5項目以上ある場合は、たいへん仲が良くグループとして一緒に行動しやすい、3項目では努力すればうまくいく、1項目以下ではグループとして一緒に行動しない方がよい、等の判定を行う。
【0030】画像合成部64は、各占いの判定結果(テキストデータ)と、対応する画像データとを合成して合成画像データを作成する。この合成画像データは、例えばHTML,SGML,XML等のマークアップ言語を用いて作成され、画像データ処理回路55を経て液晶パネル16に表示されるとともに、内蔵メモリ61に記憶される。合成画像データがマークアップ言語を用いて作成されているため、合成画像データを汎用のブラウザを用いて表示,印刷,検索が容易にできる。これにより、合成画像データは、随時にI/Oポート65,USBコネクタ10を介して接続された外部のプリンタでプリントアウトしたり、パソコンに取り込んで二次利用することが容易にできる。
【0031】また、システムコントローラ59は、I/Oポート65を介してマルチオペレーションボタン17,電源スイッチ18やシャッタボタン6等からの信号を監視し、入力信号に応じた信号処理を行うとともに、メモリカード8への書き込みと読み出しとを行う。
【0032】書き込み容量があるメモリカード8がスロット9に装着されている場合、メモリカード8または内蔵メモリ61のどちらに被写体画像の画像データを記憶させるかは、マルチオペレーションボタン17の操作よって選択できる。
【0033】このように構成されたデジタルカメラの作用を図4に示すフローチャートを参照しながら説明する。電源スイッチ18をオンにすると、モード確認が行われ、マルチオペレーションボタン17のリング部17bのセット位置によって撮影モード/再生モード/人相占いモード/手相占いモード/相性占いモードのいずれかに分岐する。
【0034】撮影モード下では、固体撮像素子50が被写体画像を連続的に撮影し、その画像は電子ビューファインダとして機能する液晶パネル16に表示される。撮影者は、この液晶パネル16を観察しながら、または光学ファインダ15を覗いてフレーミングを行い、シャッタボタン6を押し下げる。その瞬間に、被写体画像の画像データが内蔵メモリ61に記憶される。これを繰り返すことにより、内蔵メモリ61に被写体の画像データが蓄積される。また、保存先にメモリカード8を指定することもできる。
【0035】この撮影に際して、被写体画像を人相占い又は相性占いに用いる場合には、予め被写体の顔が大きめに写るようにフレーミングすることが好ましい。また、手相占いを行う場合には、被験者の掌を画面いっぱいに大きく写す(図3に示すD102を参照)。また、占い判定結果をより正確に出すためには、顔が鮮明に写るように撮影条件を整えることが好ましい。なお、撮影条件が悪くて顔の陰影にムラができたような場合に占い判定結果にバラツキを生じるが、それもまた面白みであると割り切れば、撮影条件を気にする必要はない。
【0036】被写体を撮影した後には、各占いモードを選択できる。例えば、リング部17bを回して相性占いモードを選択すると、液晶パネル16にこれまで撮影した被写体の顔の画像がサムネイル表示される。なお、本実施形態の相性占いは、人相の占い判定結果を用いる。一度に表示されない場合には、スクロールすることにより全ての画像を見ることができる。相性占いをする相手の画像が見つかったら、その画像が選択された状態にしてOKボタン20を押す。
【0037】相手の画像データD101が内蔵メモリ61から特徴抽出部62に読み込まれ、人相の特徴が抽出されて似顔絵が作成される。システムコントローラ59は、この似顔絵に最も近い人相パターンをEEPROM60から選択し、この人相パターンに添付されている占い判定結果を読み出す。そして、システムコントローラ59は、ユーザ情報メモリ63に予め記憶されている所有者の個人データDIに基づいて求められた所有者の占い判定結果と比較する。
【0038】この比較パターンもEEPROM60に格納されているから、EEPROM60から選択して、その比較結果,例えば「二人の相性は、最高です。・・・」を読み出し、内蔵メモリ61の占い判定結果フォルダ72に、例えばファイル名C101−(D101+DI)で格納する。これと同時に、この比較結果と、相手の画像データD101と、所有者の個人データDI,特に画像データとが画像合成部64に送られ、所定のパターンに当てはめられて合成される。この合成画像データは、画像データ処理回路55を経て、図5に示すように、液晶パネル16に表示されるとともに、内蔵メモリ61に記憶される。また、この合成画像データは、USBコード11を介して接続されたプリンタによってプリントアウトすることができる。また、メモリカード8に転送して外部のパソコン等に取り込んで二次利用することもできる。
【0039】この相性占いモードでは、被写体と所有者との相性を占ったが、所有者ではない第三者,例えば友人の個人データをユーザ情報メモリ63に予め入力しておけば、被写体と友人との相性を占うこともできる。また、異なる2人を撮影し、この撮影データから2人の互いの相性を占うこともできる。更には、3人以上の撮影データから、グループとしての仲良し度合を占うことも可能である。また、上記相性占いでは、人相占いの判定結果に基づいて相性を占ったが、手相占いの判定結果を基にしてもよく、また、両方の占い判定結果を総合して相性を占ってもよい。
【0040】人相占いモードでは、上記相性占いモードにおいて、所有者の占い判定結果との比較を行わないだけであるから、説明を省略する。また、手相占いモードでは、判定を行うために参照するものが人相パターンではなく、手相パターンであることが異なるだけであるから、説明を省略する。
【0041】人相占いモードの判定結果は、図6に示すように、被写体画像をプリントする際に一緒に印字することができる。この場合、プリント80の被写体画像81の下方に占い判定結果82,例えば「明るい,やさしい,・・・」を印字しているが、この印字位置は任意に設定できる。また、手相占いモードの場合も同様にプリントすることができる(図示は省略)。また、特製名刺として、個人の占い判定結果や複数人の相性占い判定結果をプリントすることもできる。
【0042】また、図7に示すように、プリント85の被写体画像86の隅に星状のマーク87を印字してもよい。このマーク87は、被写体画像86の画像データが記憶されている内蔵メモリ61またはメモリカード8に被写体画像86についての占い判定結果があることを示す。このマーク87が付いている画像を内蔵メモリ61またはメモリカード8から検索して液晶パネル16に表示させると、画像と一緒にファイル名が表示される。このファイル名により占い判定結果を占い判定結果フォルダ72から検索して表示させることができる。なお、本実施形態ではマーク87を星印としたが、任意のイラストや文字を用いてもよい。
【0043】以上説明した実施形態では、占い判定結果を画像データとは別のフォルダに格納したが、図8に示すように、画像データフォルダ71の画像データD101,D102,・・・のタグ89に書き込むようにしてもよい。この場合、画像データD101,D102,・・・は、タグを自由に付加できるXML(extensiblemarkup language)フォーマットとする。なお、このデータフォーマットとしては、HTMLやSGMLを用いてもよい。
【0044】また、所有者等(所有者や所有者の友人)の性格や運命等の占い判定結果は、所有者等の顔や手の画像データに基づいて求められた占い判定結果を用いたが、顔や手の画像データではなく、所有者等の名前,生年月日,血液型等による占い判定結果を用いてもよい。また、所有者等自らが自分の性格や運命等の占い判定結果をユーザ情報メモリに記憶させ、これを相手との相性判定に用いてもよい。この場合には、所有者等の意図した判定が行えるという利点がある。また、この場合、液晶パネルに選択メニューを表示し、ここから自分の性格や運命と思われるものを選択するようにするのが好ましい。
【0045】また、上記実施形態では、被写体の性格や運命を占うために被写体の顔や手を撮影して得られた画像データのみを用いたが、補助的な占い用データとして被写体の名前,生年月日,血液型,趣味,身長,体重,好み等のプロフィールデータや過去に撮影した被写体の顔や手の画像データを用いてもよい。このプロフィールデータ等は、前記メモリカードやUSBコネクタを用いてデジタルカメラの専用のメモリや内蔵メモリ等に取り込まれる。また、画像データを含まないプロフィールデータのみであれば、液晶パネルに選択画面を表示してキー操作等で選択入力するようにしてもよい。これにより、人相や手相による相性占いに加えて生まれ年や血液型による占いを併用してより正確な相性診断を行うことができる。また、被写体の過去の画像データを取り込んであれば、今撮影したばかりの被写体の顔の画像データに基づいた人相占い判定結果と、過去の画像データに基づいた人相占い判定結果とを比較して、年月の流れによる占い判定結果の変化を見ることもできる。
【0046】また、各占いの判定結果(テキストデータ)と対応する画像データとの合成画像データは、HTML,SGML,XML等のマークアップ言語を用いて作成したが、本発明はこれに限定されず、例えばテキストデータをビットマップデータに変換して全体を狭義の画像データとしてもよい。また、本発明は、小型のプリンタを内蔵したプリンタ付きデジタルカメラにも適用できる。この場合には、撮影して直ぐに占い判定結果をプリントできるので、パーティ等で場を盛り上げる小道具として好適である。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明のデジタルカメラによれば、被写体を撮影して得られる画像データから人相占いや手相占いを行うから、通常の撮影と同じように被写体を撮影するだけで、きわめて手軽に被写体の性格や運勢を占うことができる。また、判定結果を該当する画像データに添付又は関連付けて記憶するので、多数の判定を行っても判定結果と画像データとの関連が分からなくなるようなことがない。また、判定手段による判定結果を該当する画像データと合成するようにしたので、画像と判定結果とを常に一緒に管理できるとともに、画像と判定結果とを一緒にプリントアウトすることが容易にできる。
【0048】また、所有者等の個人データに基づいた判定結果と被写体を撮影して得られる画像データに基づいた判定結果とを比較するようにしたので、通常の撮影と同じように被写体を撮影するだけで、きわめて手軽に被写体と所有者等との相性を占うことができる。また、所有者の個人データを用いて判定ができるので、手軽に多くの人との相性判定ができ、コミュニケーションの手段として有用である。また、相性判定結果と画像データとを合成するので、画像と判定結果とを常に一緒に管理できるとともに、画像と判定結果とを一緒にプリントアウトすることが容易にできる。
【0049】また、異なる複数の被写体の判定結果を比較するので、被写体同士の相性を容易に占うことができる。また、合成画像データを表示する表示手段を設けたので、画像とこれに関連する占いの結果を一緒に分かりやすく表示できる。また、前記相性判定結果をテキストデータとしたので、これと画像データとを合成した合成画像データは、表示,印刷,検索が容易にでき、二次利用も容易にできる。
【0050】また、被写体の生年月日や血液型等のプロフィールデータ又は/及び顔等の画像データを入力する被写体データ入力手段を設けたので、人相占いや手相占いに生まれ年や血液型による占いを併用してより正確な占い判定を行うことができ、また被写体の過去の画像データを取り込むことにより、現在の被写体の画像データに基づいた占い判定結果と、過去の画像データに基づいた占い判定結果とを比較して、年月の流れによる占い判定結果の変化を見ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルカメラを背面側から示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。
【図3】画像データと占い判定結果とを関連付けて別々に保存した例を示す説明図である。
【図4】デジタルカメラの主要な動作シーケンスを示すフローチャートである。
【図5】相性判定結果の表示例を示す説明図である。
【図6】占い判定結果を被写体画像と併記したプリント例を示す説明図である。
【図7】被写体画像の隅に印を印字して占い判定結果があることを示すプリント例を示す説明図である。
【図8】占い判定結果を画像データに添付して保存した例を示す説明図である。
【符号の説明】
8 メモリカード
16 液晶パネル
59 システムコントローラ
60 EEPROM
61 内蔵メモリ
62 特徴抽出部
63 ユーザ情報メモリ
64 画像合成部
71 画像データフォルダ
72 占い判定結果フォルダ
82 占い判定結果
87 印

【特許請求の範囲】
【請求項1】 固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、この判定手段による判定結果を該当する画像データに添付又は関連付けて記憶手段に記憶する保存手段とからなることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】 固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、この判定手段による判定結果を該当する画像データに合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項3】 固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、所有者等の個人データを入力する入力手段と、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記所有者等の個人データから所有者等の運勢や性格等の判定を行うとともに、前記人相又は/及び手相の特徴から被写体の運勢や性格等の判定を行う判定手段と、所有者等の判定結果と被写体の判定結果とを比較して所有者等と被写体との相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果を該当する画像データと合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項4】 前記個人データには、所有者等の顔又は/及び手の画像データを含むことを特徴とする請求項3記載のデジタルカメラ。
【請求項5】 固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記人相又は/及び手相の特徴から運勢や性格等の判定を行う判定手段と、異なる複数の被写体の判定結果を比較して、被写体同士の相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果を該当する画像データと合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを記憶手段に記憶する保存手段とからなることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項6】 前記合成画像データを表示する表示手段を設けたことを特徴とする請求項2ないし5いずれか記載のデジタルカメラ。
【請求項7】 固体撮像素子で被写体を撮影し、この撮影信号をデジタル変換して得られる画像データを記憶手段に記憶するデジタルカメラにおいて、所有者等の個人データを入力する入力手段と、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する特徴抽出手段と、前記所有者等の個人データから所有者等の運勢や性格等の判定を行うとともに、前記人相又は/及び手相の特徴から被写体の運勢や性格等の判定を行う判定手段と、所有者等の判定結果と被写体の判定結果とを比較して所有者等と被写体との相性を判定する相性判定手段と、この相性判定手段による相性判定結果のテキストデータと該当する画像データとを合成する画像合成手段と、この画像合成手段による合成画像データを表示する表示手段とからなることを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項8】 被写体の生年月日や血液型等のプロフィールデータ又は/及び顔等の画像データを入力する被写体データ入力手段を設け、前記特徴抽出手段は、被写体の顔又は/及び手を撮影して得られる画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出する他、前記被写体データ入力手段によって入力されるプロフィールデータ又は/及び顔等の画像データから人相又は/及び手相の特徴を抽出することを特徴とする請求項1ないし7いずれか記載のデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図6】
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【図7】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図8】
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【公開番号】特開2003−60956(P2003−60956A)
【公開日】平成15年2月28日(2003.2.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−249166(P2001−249166)
【出願日】平成13年8月20日(2001.8.20)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】