説明

デジタルカメラ

【課題】パソコンなどへ転送し蓄積した画像ファイルを効率的に受信してデジタルカメラ側で再生表示させることにより、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体を不要としたデジタルカメラを提供する。
【解決手段】このデジタルカメラ1は、パーソナルコンピュータ(PC)2とUSBやブルーツースを用いて通信することが可能な構成である。そしてデジタルカメラ1は、情報を記憶するフラッシュメモリなどの外部記憶装置21と、CCD、AD変換器など画像情報の入力部である撮像装置22と、各種情報の表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、外部PC2とのインタフェースを制御するPCI/F部25と、デジタルカメラ全体を制御する全体制御装置10を備えて構成される。尚、全体制御装置10は、CPU10a、ROM10b、RAM10c、入出力ポート(I/Oポート)10d及びこれらを結ぶバスライン10eなどからなる周知のマイクロコンピュータにより構成されている。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタルカメラに関し、さらに詳しくは、デジタルカメラ側の画像メモリの容量を削減する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、デジタルカメラを用いた画像撮影では、撮影枚数の制限を受けずに撮影するための技術として、撮影した画像を例えば外部情報機器等に伝送し、これを外部情報機器の記憶装置に保存するというものがある。
特開平9−153129号公報には、撮像装置、画像再生装置のどちらにも大容量の記憶装置を持つ必要がなく、また、撮影された画像をどこででも表示できるようにする画像ライブラリシステムについて開示されている。これによると、電子スチルカメラで撮像した画像を、画像ライブラリの画像格納手段に格納する。この画像格納手段に格納された画像を、画像再生装置からの要求に応じてこの画像再生装置へ伝送する技術について開示されている。
また、特開2001−359044公報には、簡易な操作で外部のハードディスク装置に記録される画像をカメラの液晶表示パネル上に表示できるようにする技術について開示されており、 カメラに通信ケーブルを介してコンピュータが接続し、コンピュータにハードディスク装置が接続する。画像読み出し元判断回路は、再生指示に対して、フラッシュメモリから読み出すか、ハードディスク装置から読み出すかの設定情報を記憶する。ハードディスク装置からの読み出しに設定されている場合、再生指示スイッチ及び画像送りスイッチの操作に対し、CPUは、コンピュータに画像転送を依頼し、受信した画像を液晶表示パネルで表示するものである。
【特許文献1】特開平9−153129号公報
【特許文献2】特開2001−359044公報
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、撮像装置と再生装置を別々に持つ必要があり、また撮像装置は連続した撮影の方法についての記述が無く、画像送信が終わるまで次の撮像ができないといった問題がある。更に、再生装置側での連続した画像受信の記述もなく、複数の画像ファイルを扱う際に、撮影/再生時に時間がかかるといった問題がある。
また特許文献2に開示されている従来技術は、画像ソースの選択操作が必要であり、外部PC再生、内部記録メディア再生の何れかを選択しなければならず、操作がしづらいといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑み、パソコンなどへ転送し蓄積した画像ファイルを効率的に受信してデジタルカメラ側で再生表示させることにより、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体を不要としたデジタルカメラを提供することを目的する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、該撮像手段により変換された画像データを記憶する情報記録媒体とを備えたデジタルカメラにおいて、外部情報機器とのデータ授受を行う通信手段と、前記外部情報機器に記憶されている画像データのファイル数を受信するファイル数受信手段と、縮小画像を受信して記憶する縮小画像受信手段と、前記画像データの本画像を受信して記憶する本画像受信手段と、前記縮小画像受信手段及び本画像受信手段により記憶された画像を表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とする。
通信機能を有するデジタルカメラは、外部のPCと接続してPCが持つ大容量のメモリを有効利用することにより、デジタルカメラが持つメモリ容量を節約できる。従って、予め送信してPCに蓄積した画像データをデジタルカメラで使用する場合、まずPC内に蓄積されている画像データファイル数を受信する(このファイル数は、画像表示手段で表示する場合や、最後の画像を表示中にコマ送りされて最初の画像を表示する場合などの最大カウント数などに利用される)。そしてサムネイル画像を受信して順次画像表示手段で表示する。
かかる発明によれば、パソコンなどへ転送し蓄積した画像ファイルを効率的に受信してデジタルカメラ側で再生表示させることで、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体を無くすことができる。
請求項2は、前記本画像受信手段は、前記画像表示手段により縮小画像を表示中に本画像を受信し、該本画像の受信中にユーザ操作により縮小画像のコマ送り操作が発生した場合、前記本画像データの受信をキャンセルして前記縮小画像受信手段による縮小画像受信に移行することを特徴とする。
サムネイル画像の表示中に並行して本画像の受信に移り、その受信中にコマ送りキー操作が発生すると、本画像の受信をキャンセルして再びサムネイル画像の受信に移行する。このようにすることにより、不要な本画像をメモリに記憶する必要がなくなり、メモリの節約となる。
かかる発明によれば、本画像の受信中にコマ送りキー操作が発生すると、本画像の受信をキャンセルして再びサムネイル画像の受信に移行するので、不要な本画像をメモリに記憶する必要がなくなり、メモリの節約となる。
【0005】
請求項3は、前記画像表示手段により表示中の本画像の前後複数ファイルの未取得画像を記憶する未取得画像記憶手段を更に備え、ユーザ操作により前記画像表示手段により表示中の本画像の送り/戻り操作が発生した場合、前記未取得画像記憶手段に記憶された画像を再生することを特徴とする。
本画像を受信して、その画像を表示中に本画像の送り/戻り操作が必要な場合がある。そのような場合、本画像を表示中にその画像の前後複数のファイルを記憶しておけば、本画像の送り/戻り操作に対して迅速に対応することができる。
かかる発明によれば、画像を再生している間に再生中画像の前後複数枚の画像を前もって受信しておくため、デジタルカメラ側で高速に再生表示することが可能となる。
請求項4は、前記画像表示手段により表示中画像の前後複数ファイル以外で、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されている縮小画像をチェックし、該チェックの結果前後複数ファイル以外の縮小画像が存在する場合、該縮小画像を削除後、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されていない前後複数ファイルの縮小画像を前記外部情報機器から取得して前記未取得画像記憶手段に記憶する動作を、前後複数ファイル分全てを取得するまで繰り返すことを特徴とする。
まず、現在再生表示中画像の前後数ファイル以外で、一時記憶されているサムネイル画像をチェックする。一時記憶装置の空き容量によってファイル数を予め設定しておく。前後数ファイル以外のサムネイル画像があれば、そのサムネイル画像は一時記憶する必要がないので削除する。一時記憶装置の容量オーバに対応するために必要な処理である。削除後は、一時記憶されていない前後数ファイルを抽出し、PCから画像ファイルを取得して一時記憶装置に記憶する。前後数ファイル分全てを取得できたかチェックし、未取得のサムネイル画像があれば繰り返す。
かかる発明によれば、不必要なサムネイル画像は記憶しないで削除し、一時記憶されていない前後数ファイルを記憶するので、記憶容量を有効に使用すると共に、画像の表示を高速に且つ効率良く行うことができる。
【0006】
請求項5は、前記画像表示手段により表示中画像の前後複数ファイル以外で、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されている本画像をチェックし、該チェックの結果前後複数ファイル以外の本画像が存在する場合、該本画像を削除後、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されていない前後複数ファイルの本画像を前記外部情報機器から取得して前記未取得画像記憶手段に記憶する動作を、前後複数ファイル分全てを取得するまで繰り返すことを特徴とする。
まず、現在再生表示中画像の前後数ファイル以外で、一時記憶されている本画像をチェックする。一時記憶装置の空き容量によってファイル数を予め設定しておく。前後数ファイル以外の本画像があれば、その本画像は一時記憶する必要がないので削除する。一時記憶装置の容量オーバに対応するために必要な処理である。削除後は、一時記憶されていない前後数ファイルを抽出し、PCから画像ファイルを取得して一時記憶装置に記憶する。前後数ファイル分全てを取得できたかチェックし、未取得の本画像があれば繰り返す。
かかる発明によれば、不必要な本画像は記憶しないで削除し、一時記憶されていない前後数ファイルを記憶するので、記憶容量を有効に使用すると共に、画像の表示を高速に且つ効率良く行うことができる。
請求項6は、前記外部情報機器の画像ファイル格納ディレクトリを新規に作成するディレクトリ作成手段と、前記格納ディレクトリを変更するディレクトリ変更手段を更に備え、前記ディレクトリ作成手段により撮影テーマ毎にディレクトリを作成し、該ディレクトリの変更を前記ディレクトリ変更手段により任意に変更することを特徴とする。
かかる発明によれば、画像ファイルが大量にある場合、格納ディレクトリ新たに変えることが可能となり、撮影テーマ毎にディレクトリ管理するなど、操作性の向上を図ることができる。
請求項7は、被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、該撮像手段により変換された画像データを記憶する情報記録媒体とを備えたデジタルカメラにおいて、外部情報機器とのデータ授受を行なう通信手段と、該通信手段が動作可能か否かを判定する動作判定手段と、該動作判定手段により前記通信手段が動作可能と判定された場合、前記撮像手段にて得られた画像ファイルを転送するファイル転送手段とを備えたことを特徴とする。
かかる発明によれば、デジタルカメラにおいて、ブルーツースや通信網や外部パソコンとデータをやりとりするための通信手段が動作可能か判定する手段と、動作可能な場合に撮像手段にて得られた画像ファイルを転送する手段とを有するので、撮影した画像ファイルをその都度パソコンなどへ転送することにより、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体が不要となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の一実施形態によるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。このデジタルカメラ1は、パーソナルコンピュータ(PC)2とUSBやブルーツースを用いて通信することが可能な構成である。そしてデジタルカメラ1は、情報を記憶するフラッシュメモリなどの外部記憶装置21と、CCD、AD変換器など画像情報の入力部である撮像装置22と、各種情報の表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、外部PC2とのインタフェースを制御するPCI/F部25と、デジタルカメラ全体を制御する全体制御装置10を備えて構成される。尚、全体制御装置10は、CPU10a、ROM10b、RAM10c、入出力ポート(I/Oポート)10d及びこれらを結ぶバスライン10eなどからなる周知のマイクロコンピュータにより構成されている。
図2は本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。操作卓24より再生モードへの切替操作があると(S01)、PCI/F部25にてPC2と接続されているかをチェックする(S02)。未接続で有れば(S02でNOのルート)外部記憶装置21より画像ファイルの再生表示を行う(S03)。この処理は通常のデジタルカメラの再生処理と同じなので以降の説明を省略する。ステップS02でPCと接続されている場合(S02でYESのルート)、PC上に記憶されている画像データのファイル数を取得する(S04)。全ファイル数は、表示装置23で表示する場合や、最後の画像を表示中にコマ送りされて最初の画像を表示する場合などの最大カウント数などに利用される。画像の表示処理の開始は、サムネイル画像の取得から行う(S05)。サムネイル画像の取得が完了した場合は、表示装置23への表示処理を行う(S06)。S05、S06の処理中でもユーザ操作でコマ送りが発生した場合は、直ぐにコマ送り処理を行い、再度S05の初めから開始することとなり、サムネイル画像の表示後、あるいは表示開始時より本画像の取得処理を行う(S07)。効率的に通信回線を使う場合は、後者のサムネイル画像表示処理(S06)と同時に取得処理を動作させるべきである。本画像データを取得中にユーザ操作でコマ送りが発生した場合は、本画像取得処理をキャンセルし、直ぐにコマ送り処理を行い、再度S05の初めから開始することとなる(S08)。本画像の取得が完了すると、表示装置23への表示処理を行う(S09)。ユーザ操作でコマ送りが発生した場合は、S05の初めから開始する(S10)。再生モード以外への切替操作があると本実施例の処理を終了する(S11)。
【0008】
図3は本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。図1のS04から開始し、S01〜S03を省略したフローチャートである。PCと接続されている場合、PC上に記憶されている画像データのファイル数を取得する(S20)。表示すべきサムネイル画像が、一時記憶装置に保存されているか否かをチェックし、保存されていれば(S21でYESのルート)、取得処理S22をスキップする(S21)。保存されていない場合(S21でNOのルート)、サムネイル画像の取得を行い一時記憶装置に保存する(S22)。一時記憶装置は、RAM10c又は、外部記憶装置21を使用する。次に、サムネイル画像を表示装置23への表示処理を行う(S23)。表示するべき本画像が一時記憶装置に保存されているか否かをチェックし、保存されていれば(S24でYESのルート)、取得処理S25をスキップする(S24)。保存されていない場合(S24でNOのルート)、本画像の取得を行い一時記憶装置に保存する(S25)。本画像データを取得中にユーザ操作でコマ送りが発生した場合は、本画像取得処理をキャンセルし、直ぐにコマ送り処理を行い、再度S21の初めから開始することとなる(S26)。本画像の取得が完了すると表示装置23への表示処理を行う(S27)。ユーザ操作でコマ送りが発生した場合は、S21の初めから開始する(S28)。ユーザが表示画像を確認中に、現在再生中である画像の前後数ファイルの未取得画像をPCから取得し、一時記憶装置に保存する(S29)。一時記憶装置の容量の問題から、S29の一連の処理の中で削除も必要となる。例えば、現在再生中である画像の前後数ファイル以外の画像を削除する。この削除処理により、一時記憶装置をより少ない容量で済ますことが可能となる。そして再生モード以外への切替操作があると本実施例の処理を終了する(S30)。
図4は本発明の第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。操作卓42よりシャッターボタンの入力があると(S30)、PCI/F部25にてPCと接続されているか否かをチェックする(S31)。PC未接続であればエラー表示などを行い、再度シャッター入力待ちとなる。PC接続中であれば、デジタルカメラの撮影処理と撮影処理後の画像ファイル生成処理が動作する(S32)。画像ファイル生成後はPCへのファイル送信を行う(S33)。ファイル送信の終了を待たずに、次のシャッター釦押下待ち処理に移行するなど、処理速度向上を図ることも可能である。このような場合は、ファイル送信処理を別タスクなどで実行するマルチタスク処理によりレスポンス向上を図る。
【0009】
図5は本発明の第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。図3のS29を変更したフローチャートで、前後の処理(スタート、ストップはS28、S29)に続いている。まず、現在再生表示中画像の前後数ファイル以外で、一時記憶されているサムネイル画像をチェックする。前後数ファイルとは、前後1ファイルでも前後2ファイルでも良い。一時記憶装置の空き容量によって、ファイル数を予め設定しておく。前後数ファイル以外のサムネイル画像があれば、そのサムネイル画像は一時記憶する必要がないので削除する(S40)。一時記憶装置の容量オーバに対応するために必要な処理である。削除後は、一時記憶されていない前後数ファイルを抽出し、PCから画像ファイルを取得して一時記憶装置に記憶する(S41)。つぎに前後数ファイル分全てを取得できたかチェックし(S42)、未取得のサムネイル画像があれば(S42でNOのルート)、再度S40の処理から繰り返す。全てのサムネイル画像を取得後は(S42でNOのルート)、一時記憶されている本画像をチェックする。前後数ファイルとは、前後1ファイルでも前後2ファイルでも良い。一時記憶装置の空き容量によって、ファイル数を予め設定しておく。前後数ファイル以外の本画像があれば、その本画像は一時記憶する必要がないので削除する(S43)。一時記憶装置の容量オーバに対応するために必要な処理である。削除後は、一時記憶されていない前後数ファイルを抽出し、PCから画像ファイルを取得し、一時記憶装置に記憶する(S44)。前後数ファイル分全てを取得できたかチェックし(S45)、未取得のサムネイル画像があれば、再度S40の処理から繰り返す。以上の処理の過程で、再生表示画像の送り操作が実行されると、そちらの処理を優先的に処理しても良いし、本処理をキャンセルしてもよい。一時記憶の容量や操作性に鑑みて仕様を決定すれば良い。
また、パーソナルコンピュータの画像ファイル格納ディレクトリを新規に作成するディレクトリ作成手段と、格納ディレクトリを変更するディレクトリ変更手段を更に備えることにより、画像ファイルが大量にある場合、格納ディレクトリ新たに変えることが可能となり、撮影テーマ毎にディレクトリ管理するなど、操作性の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の効果】
以上記載のごとく請求項1の発明によれば、パソコンなどへ転送し蓄積した画像ファイルを効率的に受信してデジタルカメラ側で再生表示させることで、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体を無くすことができる。
また請求項2では、本画像の受信中にコマ送りキー操作が発生すると、本画像の受信をキャンセルして再びサムネイル画像の受信に移行するので、不要な本画像をメモリに記憶する必要がなくなり、メモリの節約となる。
また請求項3では、画像を再生している間に再生中画像の前後複数枚の画像を前もって受信しておくため、デジタルカメラ側で高速に再生表示することが可能となる。
また請求項4では、不必要なサムネイル画像は記憶しないで削除し、一時記憶されていない前後数ファイルを記憶するので、記憶容量を有効に使用すると共に、画像の表示を高速に且つ効率良く行うことができる。
また請求項5では、不必要な本画像は記憶しないで削除し、一時記憶されていない前後数ファイルを記憶するので、記憶容量を有効に使用すると共に、画像の表示を高速に且つ効率良く行うことができる。
また請求項6では、画像ファイルが大量にある場合、格納ディレクトリ新たに変えることが可能となり、撮影テーマ毎にディレクトリ管理するなど、操作性の向上を図ることができる。
また請求項7では、デジタルカメラにおいて、ブルーツースや通信網や外部パソコンとデータをやりとりするための通信手段が動作可能か判定する手段と、動作可能な場合に撮像手段にて得られた画像ファイルを転送する手段とを有するので、撮影した画像ファイルをその都度パソコンなどへ転送することにより、デジタルカメラ側に画像を蓄積する大容量の情報記録媒体が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるデジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第4の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ、2 パーソナルコンピュータ(PC)、10 全体制御装置、21 外部記憶装置、22 撮像装置、23 表示装置、24 操作卓、25 PCI/F部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、該撮像手段により変換された画像データを記憶する情報記録媒体とを備えたデジタルカメラにおいて、
外部情報機器とのデータ授受を行う通信手段と、前記外部情報機器に記憶されている画像データのファイル数を受信するファイル数受信手段と、縮小画像を受信して記憶する縮小画像受信手段と、前記画像データの本画像を受信して記憶する本画像受信手段と、前記縮小画像受信手段及び本画像受信手段により記憶された画像を表示する画像表示手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
【請求項2】
前記本画像受信手段は、前記画像表示手段により縮小画像を表示中に本画像を受信し、該本画像の受信中にユーザ操作により縮小画像のコマ送り操作が発生した場合、前記本画像データの受信をキャンセルして前記縮小画像受信手段による縮小画像受信に移行することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項3】
前記画像表示手段により表示中の本画像の前後複数ファイルの未取得画像を記憶する未取得画像記憶手段を更に備え、
ユーザ操作により前記画像表示手段により表示中の本画像の送り/戻り操作が発生した場合、前記未取得画像記憶手段に記憶された画像を再生することを特徴とする請求項1に記載のデジタルカメラ。
【請求項4】
前記画像表示手段により表示中画像の前後複数ファイル以外で、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されている縮小画像をチェックし、該チェックの結果前後複数ファイル以外の縮小画像が存在する場合、該縮小画像を削除後、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されていない前後複数ファイルの縮小画像を前記外部情報機器から取得して前記未取得画像記憶手段に記憶する動作を、前後複数ファイル分全てを取得するまで繰り返すことを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項5】
前記画像表示手段により表示中画像の前後複数ファイル以外で、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されている本画像をチェックし、該チェックの結果前後複数ファイル以外の本画像が存在する場合、該本画像を削除後、前記未取得画像記憶手段に一時記憶されていない前後複数ファイルの本画像を前記外部情報機器から取得して前記未取得画像記憶手段に記憶する動作を、前後複数ファイル分全てを取得するまで繰り返すことを特徴とする請求項3に記載のデジタルカメラ。
【請求項6】
前記外部情報機器の画像ファイル格納ディレクトリを新規に作成するディレクトリ作成手段と、前記格納ディレクトリを変更するディレクトリ変更手段を更に備え、
前記ディレクトリ作成手段により撮影テーマ毎にディレクトリを作成し、該ディレクトリの変更を前記ディレクトリ変更手段により任意に変更することを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のデジタルカメラ。
【請求項7】
被写体の光学像を電気信号に変換する撮像手段と、該撮像手段により変換された画像データを記憶する情報記録媒体とを備えたデジタルカメラにおいて、
外部情報機器とのデータ授受を行なう通信手段と、該通信手段が動作可能か否かを判定する動作判定手段と、該動作判定手段により前記通信手段が動作可能と判定された場合、前記撮像手段にて得られた画像ファイルを転送するファイル転送手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2005−39465(P2005−39465A)
【公開日】平成17年2月10日(2005.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2003−199197(P2003−199197)
【出願日】平成15年7月18日(2003.7.18)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】