説明

デジタル放送受信装置

【課題】 視聴用チューナとサーチ専用チューナとの複数のチューナを備え、受信状態が良好なチャンネルを効果的にサーチすることができるデジタル放送受信装置を提供する。
【解決手段】 本発明の放送受信装置は、デジタル放送信号を受信する第1チューナ及び第2チューナと、第2チューナに接続されるアンテナを切り替える切替部と、視聴側チャンネルを第1チューナにより選局させるとともに、デジタル放送の受信帯域内の物理チャンネルを第2チューナにより巡回選局させる制御部とを備える。制御部は、視聴側チャンネルと放送局識別情報が同じである、または視聴側チャンネルと系列が同じである中継/系列局チャンネルを判別し、切替部による切り替えを行いつつ巡回選局を行うことにより中継/系列局チャンネルの受信感度をアンテナごとに検出し、検出したアンテナごとの受信感度に基づいて中継/系列局チャンネルごとの優先度を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送波を受信するデジタル放送受信装置に関するものであり、特に複数のチューナを備えた移動体用のデジタル放送受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デジタル放送の一つとして、地上デジタルテレビ放送が実施されている。日本においては、地上アナログテレビ放送は一部地域を除いて2011年に放送終了され、地上デジタルテレビ放送への移行が行われた。これに伴い、カーナビや携帯電話等に搭載される移動体用のデジタル放送受信装置も、広く開発が行われている。
【0003】
地上デジタルテレビ放送では、同じ放送局でも、中継局ごとに異なる周波数で放送されている場合がある。この場合、受信装置が現在の放送エリアから他の放送エリアに移動した際、或いは放送エリア内であっても、地形や構造物等の影響で電波の影に移動した際に、受信状態が悪化し、それまで視聴していた番組が視聴できなくなってしまう。
【0004】
このため地上デジタルテレビ放送では、広地域で同一の放送を実現するため、親局から送出された電波を中継局が受け、中継局から再送信する仕組みを用いている。特に移動体用のデジタル放送受信装置では、放送局ごとの中継局の物理チャンネルを示すテーブルを保持し、任意の放送局がユーザ操作により選局された場合に、テーブルに含まれる物理チャンネルをサーチする機能を備えるものがある。
【0005】
また、受信状態が劣化した場合に、デジタル放送受信装置が自動で中継局や系列局などの物理チャンネルをサーチし、受信状態がよい物理チャンネルに切り替える機能を備えるものもある。
【0006】
上記に関連して特許文献1においては、視聴中の番組の受信状態が悪化すると、自動的に中継局サーチを開始し、中継局が見つかった場合は、その中継局を受信し、中継局が見つからなかった場合は、系列局サーチを開始し、同一系列の放送局が見つかった場合は、その放送局を受信するデジタル放送受信装置が開示されている。
【0007】
また、中継局や系列局の受信状態を常時監視するためのサーチ専用チューナを別途搭載し、視聴番組の受信状態が悪化し途切れる前に、サーチ専用チューナから得られた情報を基に、最も受信状態が安定していると推測される中継局もしくは系列局に自動的に切り替える受信機も提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−188880号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上記のようにサーチ専用チューナを搭載した受信機においては、視聴用チューナを複数備え、アンテナ入力もチューナの数だけ複数搭載することにより、ダイバーシティー方式を採用したものが実用化されている。
【0010】
これは、移動体用の受信機ではマルチパスやフェージングにより受信環境が常に変化し安定しないため、複数のアンテナ入力を用いることにより、受信状態を安定させるための技術である。現在は4つのアンテナを使用する4ダイバー方式が主流である。
【0011】
しかしながら、サーチ専用チューナはあるアンテナ入力一つに固定されている。このため、サーチ専用チューナによる受信状態が安定しにくいという問題点があった。例えば、サーチ専用チューナの受信状態が悪いと判定されたチャンネルであっても、偶然サーチ専用チューナが接続されているアンテナ入力のみこのチャンネルの受信状態が悪く、他のアンテナ入力では良好の場合がある。この場合、視聴用チューナの受信状態が悪化した時点で、実際にはこのチャンネルに切り替えた方よいにもかかわらず、切り替えが発生しないという問題があった。
【0012】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、その目的は、視聴用チューナとサーチ専用チューナとの複数のチューナを備えたデジタル放送受信装置であって、受信状態が良好なチャンネルを効果的にサーチすることができ、より安定した受信を可能とするデジタル放送受信装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するために本発明のデジタル放送受信装置は、デジタル放送信号を受信する第1チューナ及び第2チューナと、前記第2チューナに接続されるアンテナを切り替える切替部と、選局指示されたチャンネルである視聴側チャンネルを前記第1チューナにより選局させ、デジタル放送の受信帯域内の物理チャンネルを前記第2チューナにより巡回選局させる制御部と、を備え、前記制御部は、前記視聴側チャンネルと放送局識別情報が同じである、または前記視聴側チャンネルと系列が同じである中継/系列局チャンネルを判別し、前記切替部による切り替えを行いつつ前記巡回選局を行うことにより前記中継/系列局チャンネルの受信感度を前記アンテナごとに検出し、検出した前記アンテナごとの受信感度に基づいて、前記第1チューナで選局対象とする前記中継/系列局チャンネルの優先度を決定することを特徴とする。
【0014】
この構成によると、本発明のデジタル放送受信装置は、デジタル放送信号を受信する第1チューナ及び第2チューナと、第2チューナに接続されるアンテナを切り替える切替部と、視聴側チャンネルを第1チューナにより選局させるとともに、デジタル放送の受信帯域内の物理チャンネルを第2チューナにより巡回選局させる制御部とを備える。制御部は、視聴側チャンネルと放送局識別情報が同じである、または視聴側チャンネルと系列が同じである中継/系列局チャンネルを判別し、切替部による切り替えを行いつつ巡回選局を行うことにより中継/系列局チャンネルの受信感度をアンテナごとに検出し、検出したアンテナごとの受信感度に基づいて中継/系列局チャンネルごとの優先度を決定する。
【0015】
また上記目的を達成するために前記制御部は、前記優先度を示す候補順位リストを生成し、前記第1チューナの受信状態を監視し、該監視している受信状態が受信限界に達した場合に、前記候補順位リストが示す前記優先度に基づいて、前記第1チューナで選局する前記中継/系列局チャンネルを決定することを特徴とする。
【0016】
この構成によると、制御部は、中継/系列局チャンネルごとの優先度を示す候補順位リストを生成する。また、第1チューナの受信状態を監視し、受信状態が受信限界に達した場合に、候補順位リストが示す優先度に基づいて、第1チューナで選局する前記中継/系列局チャンネルを決定する。
【0017】
また上記目的を達成するために前記制御部は、前記巡回選局の初回巡回時において、前記第2チューナに接続される前記アンテナを固定して複数の前記中継/系列局チャンネルの受信感度を検出する第1検出動作と、前記第2チューナに接続される前記アンテナを切り替える切替動作とを、前記第2チューナに接続可能な前記アンテナの数だけ繰り返し行い、前記巡回選局の二回目以降の巡回時において、前記中継/系列局チャンネルを固定して全ての前記アンテナによる受信感度を検出する第2検出動作と、固定する前記中継/系列局チャンネルの変更とを繰り返し行い、前記候補順位リストを更新することを特徴とする。
【0018】
この構成によると、制御部は、巡回選局の初回巡回時において、第2チューナに接続されるアンテナを固定して複数の中継/系列局チャンネルの受信感度を検出する第1検出動作と、第2チューナに接続されるアンテナを切り替える切替動作とを、第2チューナに接続可能なアンテナの数だけ繰り返し行う。また制御部は、巡回選局の二回目以降の巡回時において、中継/系列局チャンネルを固定して全てのアンテナによる受信感度を検出する第2検出動作と、固定する中継/系列局チャンネルの変更とを繰り返し行う。そしてこの二種類の巡回選局の結果に基づいて、候補順位リストを更新する。
【0019】
また上記目的を達成するために前記制御部は、前記巡回選局において、複数の前記アンテナで検出された受信感度の最大値を前記中継/系列局チャンネルごとに検出し、該最大値に基づいて前記優先度を決定することを特徴とする。
【0020】
この構成によると、制御部は、巡回選局において、複数のアンテナで検出された受信感度の最大値を中継/系列局チャンネルごとに検出し、最大値に基づいて優先度を決定する。
【0021】
また上記目的を達成するために前記制御部は、アンテナにより受信される放送波の階層が複数ある場合に、前記第1チューナの受信状態が受信限界に達したか否かの判定を前記階層ごとに行うことを特徴とする。
【0022】
この構成によると、制御部は、アンテナにより受信される放送波の階層が複数ある場合に、第1チューナの受信状態が受信限界に達したか否かの判定を階層ごとに行う。
【0023】
また上記目的を達成するために前記制御部は、前記第1チューナで選局されている前記視聴側チャンネルの受信状態と、前記第2チューナで選局されている前記中継/系列局チャンネルの受信状態とを比較する場合にC/N(Carrier to Noise ratio)を用いることを特徴とする。
【0024】
この構成によると、制御部は、第1チューナで選局されている視聴側チャンネルの受信状態と、第2チューナで選局されている中継/系列局チャンネルの受信状態とを比較する場合にC/Nを用いる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、サーチ用チューナである第2チューナに接続するアンテナを切り替えつつ、巡回選局させて中継/系列局チャンネルの受信感度を検出する。このため、受信感度のよい中継/系列局チャンネルの検出漏れを低減し、安定した受信を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置の内部構成を示すブロック図である。
【図2】視聴側の定期監視処理を示すフロー図である。
【図3】トリガー第1条件の判定処理を示すフロー図である。
【図4】トリガー第2条件の判定処理を示すフロー図である。
【図5】サーチ側の定常時処理を示すフロー図である。
【図6】視聴側の選局判定処理を示すフロー図である。
【図7】サーチ側のサーチ順序を示す模式図である。
【図8】候補順位リストを示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、ここで示す実施形態は一例であり、本発明はここに示す実施形態に限定されるものではない。
〈1.内部構成について〉
図1は、本発明の一実施形態に係る車載用受信装置100(=デジタル放送受信装置)の内部構成を示すブロック図である。図1のブロック図に示すように、本発明の車載用受信装置100は、外部接続される装置として複数のアンテナ1を備えている。
【0028】
また車載用受信装置100は少なくとも、DTVチューナ2(=第1チューナ)と、合成復調部3と、オーディオフィルタ4と、オーディオデコーダ5と、ビデオフィルタ6と、ビデオデコーダ7と、データフィルタ8と、データデコーダ9と、D/Aコンバータ11と、LPF/ドライバ12と、映像処理部13と、D/Aコンバータ14と、LPF/ドライバ15と、映像出力部16と、音声出力部17と、操作入力部19と、CPU20(=制御部)と、RAM21と、ROM22と、裏サーチ用チューナ24(=第2チューナ)と、アンテナ入力スイッチ25(=切替部)と、裏サーチ用復調部26と、を備えている。DTVチューナ2には、車両に設けられるアンテナ1が接続される。
【0029】
DTVチューナ2は、アンテナ1から地上デジタル放送信号を受信し、所望の物理チャンネルの選局を行う。本実施形態のDTVチューナ2は、図1に示すとおり、車載用受信装置100に四つ備えられている。合成復調部3は、複数のDTVチューナ2から出力される信号を復調及びエラー訂正し、ワンセグと12セグとそれぞれのTS(トランスポートストリーム)を出力する。
【0030】
裏サーチ用DTVチューナ24には、CPU20の指示により、アンテナ入力スイッチ25で選択されたアンテナ1から地上デジタル放送信号を受信し、所望の物理チャンネル選局を行う。裏サーチ用復調部26は裏サーチDTVチューナ24から出力される信号を復調及びエラー訂正し、ワンセグのTSを出力する。
【0031】
なお、DTVチューナ2は、ユーザが視聴に用いるメインチューナである。また裏サーチ用DTVチューナ24は、受信感度が良好な物理チャンネルをバックグラウンドでサーチするためのサブチューナである。なお以下では、DTVチューナ2及び合成復調部3をまとめて視聴側、裏サーチ用DTVチューナ24及び裏サーチ用復調部26をまとめてサーチ側と呼称する。
【0032】
上記の構成によれば、ユーザにより指定された番組を視聴側で受信するとともに、受信中の番組と同番組を放送しており且つ受信感度のよい物理チャンネルを、サーチ側で検出(=裏サーチ)する。そして視聴側の受信感度が低下した場合に、予め裏サーチしてある受信感度のよい物理チャンネルに切り替える。
【0033】
オーディオフィルタ4は、TSからオーディオデータのみを抽出し、オーディオデコーダ5は、抽出されたオーディオデータを復号しデジタル音声信号を出力する。デジタル音声信号は、ワンセグと12セグとに切り替えられてD/Aコンバータ11とデコーダ/エンコーダ10に出力される。D/Aコンバータ11は、オーディオデコーダ5から入力されるデジタル音声信号をアナログベースバンド信号に変換し、LPF/ドライバ12を介して音声出力部17から音声が出力される。
【0034】
ビデオフィルタ6は、TSからビデオデータのみを抽出し、ビデオデコーダ7は、抽出されたビデオデータを復号しデジタル映像信号を出力する。デジタル映像信号は、ワンセグと12セグとに切り替えられて映像処理部13に出力される。映像処理部13は、ビデオデコーダ7から入力されるデジタル映像信号の映像サイズを変更するスケーラ機能や、文字等を重畳するOSD(On Screen Display)機能を有する。D/Aコンバータ14は、映像処理部13から入力される映像信号をアナログ映像信号に変換し、LPF/ドライバ15を介して映像出力部16から映像が出力される。
【0035】
データフィルタ8は、伝送パラメータ、NIT(Network Information Table)、番組情報、データ放送等のデータをTSから抽出し、データデコーダ9は、抽出されたデータを復号する。
【0036】
操作入力部19は、不図示のリモコン、リモコン受光部を含み、ユーザの操作による操作信号を出力する。CPU20は、各種演算、処理、制御を行う演算処理装置である。RAM21は、CPU20のワークメモリ等に用いられる。ROM22は、CPU20が実行する制御プログラムを格納する。
【0037】
CPU20は、所定の放送局からの放送波を受信するためのチャンネルサーチ(以下、「サーチ」という)を行うよう、サーチ側3を制御する。CPU20は、後述する候補順位リストを用いて、ユーザに選局指示された放送波の物理チャンネルを判別し、受信を試行する。受信に成功した場合、この物理チャンネルを用いて放送波の受信を開始する。
【0038】
受信に失敗した場合、CPU20は候補順位リストに含まれる未チェックの物理チャンネルを抽出し、受信を試行する。この繰り返しを行い、受信できる物理チャンネルが検知されなかった場合に、サーチに失敗したとみなす。なおサーチは、ユーザが選局操作を行った場合や、受信中の放送波の受信感度が低下したことが検知された場合等に実行される。
【0039】
またCPU20は、車載用受信装置100の電源投入と共に、UHF帯の全50chチャンネルの裏サーチを開始するよう、サーチ側を制御する。そして受信可能な物理チャンネルを解析すると共に、放送波に含まれるNITやPAT(Program Association Table)、PMT(Program Map Table)等の解析により、各放送局の中継局の物理チャンネルを判別する。裏サーチの結果は、後述する候補順位リスト(図8)に反映される。
〈3.視聴側の定期監視処理について〉
ここで、本発明の一実施形態に係る車載用受信装置100が実施する、視聴側の定期監視処理について、図2のフロー図を用いながら説明する。図2は、視聴側による定期監視、選局、トリガー監視、及びフェーズ2(受信状態が悪化した場合のフェーズ)への移行を行うための処理フローである。なお本処理フローの各処理ステップは、特に説明のない限り、CPU20が処理主体となって実施するものである。
【0040】
視聴側は、図2のとおり、定期的に視聴側の受信状態(C/N、BER)の監視を行う。また、トリガー第1条件、トリガー第2条件の発生を監視する。受信状態が悪化すると、トリガー第1条件またはトリガー第2条件がかかり、フェーズ2へ移行する。フェーズ2では、視聴側の物理チャンネルを、次選局候補チャンネルに選局する。
【0041】
まずステップS110で、視聴側の物理チャンネルのC/NとBERとを取得する。
【0042】
次にステップS120で、予め定められている係数テーブルから、S110で取得したBER値に応じた係数を参照し、積算していく。積算値が予め定められた上限値を越えた場合は上限値で頭打ちさせ、積算値が負の値になれば、0で底打ちさせるようにして積算する。
【0043】
ステップS130は、説明のため、後述するサーチ側定常時フロー(図5)を簡略化して記載したものである。実際には、視聴側の定常時フローに含める必要はなく、サーチ側の巡回サーチにより次に選局すべき候補チャンネルのリストを更新するのは、サーチ側のフローの中で行えばよい。
【0044】
次にステップS140で、フルセグを受信中であるか否かを判定する。フルセグを受信中ではない場合、後述するステップS160へ移行する。フルセグを受信中である場合、次にステップS150で、トリガー第1条件が発生したか否かを判定する。なお、判定処理の詳細については後述する。
【0045】
トリガー第1条件が発生した場合、ステップS151へ移行する。なおステップS151及びステップS152は、フェーズ2に該当する。ステップS151では、後述する次チャンネル選局判定モードに進み、ステップS152では、次チャンネルに選局するか否かを判定する。
【0046】
具体的には、次選局候補チャンネルがB階層(=フルセグ)受信可能の場合か、視聴中のチャンネルが更に悪化した場合に、次選局候補チャンネルに選局すると判定され、ステップS180へ移行する。ステップS180では、視聴側を次選局候補チャンネルに選局し、定期監視ループに戻る。
【0047】
逆に、一旦悪くなった視聴側の受信状態が復活したか、フェーズ1でサーチ側の受信状態が悪くなった場合には、次選局候補チャンネルには移行しないと判定し、ステップS160へ移行する。
【0048】
ステップS160では、強階層であるA階層(=ワンセグ)を視聴中か否かを判定し、A階層視聴中であればステップS160からステップS170への処理を実行し、A階層視聴中でなければステップS110へ移行する。
【0049】
ステップS170では、トリガー第2条件が発生したか否かを判定する。なお、判定処理の詳細については後述する。
【0050】
トリガー第2条件が発生した場合、ステップS171へ移行する。なおステップS171及びステップS172は、フェーズ2に該当する。ステップS171では、次チャンネル選局判定モードに進み、ステップS172では、次チャンネルに選局するか否かを判定する。
【0051】
具体的には、次選局候補チャンネルがA階層受信可能の場合か、視聴中のチャンネルが更に悪化した場合に、次選局候補チャンネルに選局すると判定され、ステップS180へ移行する。
【0052】
逆に、一旦悪くなった視聴側の受信状態が復活したか、フェーズ1でサーチ側の受信状態が悪くなった場合には、次選局候補チャンネルには移行しないと判定し、定期監視ループに戻る。
〈4.トリガー第1条件の判定処理について〉
ここで、本発明の一実施形態に係る視聴側が実施する、トリガー第1条件の判定処理について、図3のフロー図を用いながら説明する。
【0053】
視聴側は、図3のとおり、選局中チャンネルの総合C/Nの監視を行う(ステップS210)。なお総合C/Nとは、4ブランチで得られる放送信号を合成した合成信号のC/Nである。
【0054】
そして総合C/Nが所定値(22dB)を下回っていることが、所定回数(3回)だけ連続して検知されると(ステップS220、ステップS240、ステップ250)、トリガー第1条件をONにする(ステップS260)。総合C/Nが所定値(22dB)を下回っていない場合は、トリガー第1条件をOFFにする(ステップS250)。
〈5.トリガー第2条件の判定処理について〉
総合C/Nを比較する所定値がトリガー第1条件と異なる(8dB)。その他は同一の処理であるため、ここでは説明を省略する。
〈6.サーチ側の定期監視処理について〉
上記で説明した視聴側の定期監視と並行して、サーチ側でも図5に示す定期監視(=巡回選局)を行う。なお本処理フローの各処理ステップは、特に説明のない限り、CPU20が処理主体となって実施するものである。
【0055】
サーチ側の定期監視は、視聴側においてフェーズ1が実施されている状態、つまりトリガー第1/第2条件がかからず、ある程度の安定した受信がなされている状態において実施される。
【0056】
なお、視聴側の受信状態が悪化し、視聴側においてトリガー第1/第2条件がかかった場合、サーチ側の定期監視を一時中断し、その時点の候補チャンネルリストを基に、後述する次チャンネル選局判定モード(フェーズ2)へ移行する。
【0057】
サーチ側の定期監視ではまず、視聴側のチャンネルの情報から、中継局の物理チャンネルを抽出する。また、視聴チャンネルの情報をROM22に保存してあるデータベースと照合するとこにより、系列局の物理チャンネルを抽出する。
【0058】
まずステップS410で、変数nの初期化を行う。なおnは、後述するステップS530において、巡回選局における初回巡回であるか、或いは二回目移行の巡回であるかを判定するのに用いられる。
【0059】
次にステップS420で、変数Nに初期値1を、ステップS430で、変数Brに初期値1を設定する。なおNは、使用する候補チャンネルの候補順位を示す変数である。またBrは、アンテナ1を裏サーチ用DTVチューナ24に接続するため、アンテナ入力スイッチ25で選択されるブランチのブランチ番号を示す変数である。
【0060】
次にステップS440で、第1タイマ及び第2タイマのリセットを行う。さらステップS450で、N番目の候補チャンネルに選局するよう、裏サーチ用復調部26を制御する。
【0061】
次にステップS460で、第1タイマをスタートする。さらにステップS470で、候補チャンネルで復調同期に成功したか否かを判定する。
【0062】
復調同期に成功していない場合、ステップS471で、第1タイマがタイムアウトしたか否かを判定する。タイムアウトしていない場合、再びステップS470へ移行する。タイムアウトした場合、ステップS472で、第1タイマをストップした後、後述するステップS520へ移行する。
【0063】
復調同期に成功した場合、ステップS480で、第2タイマをスタートする。そしてステップS490で、NIT取得の試行と、C/N及びBER取得とを行う。そしてステップS500で、NITの取得に成功したか否かにより処理の分岐を行う。
【0064】
NITの取得に失敗した場合、ステップS501で、第2タイマがタイムアウトしたか否かを判定する。タイムアウトしていない場合、再びステップS490へ移行する。タイムアウトした場合、ステップS502で、第2タイマをストップし、C/Nを保存した後、後述するステップS520へ移行する。
【0065】
NITの取得に成功した場合、ステップS510で、NITに含まれる情報の蓄積、ソートを行い、ステップS520へ移行する。
【0066】
次にステップS520で、候補順位リストの更新を行う。なおこの際、前段の処理でC/Nが取得できていない場合は、C/Nの値として0を設定する。そしてステップS530で、n>0か否かにより、処理の分岐を行う。
【0067】
n>0である場合、ステップS540で、Brを1だけインクリメントする。さらにステップS550で、Br>4ではない場合に、ステップS440へ移行し、Br>4である場合に、ステップS560にてNを1だけインクリメントする。さらにステップS570で、N>MAX(MAXは予め定められた閾値)であればステップS420へ移行し、N>MAXでなければステップS430へ移行する。
【0068】
n>0ではない場合、ステップS580で、Nを1だけインクリメントする。さらにステップS590で、N>MAXでなければステップS440へ移行し、N>MAXであれば、Brを1だけインクリメントし、N=1を設定する。さらにステップS610で、Br>4ではない場合に、ステップS440へ移行し、Br>4である場合に、ステップS620でNを1だけインクリメントし、ステップS430へ移行する。
【0069】
以上に説明した処理フローによれば、初回巡回時(n=0の状態)は一チャンネルをブランチ1に固定して全ての中継/系列局をサーチする(ステップS530、S580、S590、S440のループ。第1検出動作)。その後、ブランチ2、3、4とアンテナ入力を切り替えてC/Nを測定し(ステップS600、S610、S440のループ)、候補順位リストの更新を行う。
【0070】
全ての中継/系列局を全ブランチで測定後(ステップS610によりBr>4と判定されn=1となった状態)、二回目の以降の巡回選局となる。二回目以降の巡回時は、チャンネルを固定し、先にブランチ1から4に順次切り替えて測定した後に(ステップS540、S550。第2検出動作)、次のチャンネルを選局し(ステップS560)、同じようにブランチ1から4で順次測定する。
【0071】
なお図7は、上記の測定順序を模式的に表した図である。図7のNo.1〜No.20が、初回の巡回選局を示している。またNo.21〜No.80が、二回目以降の巡回選局を示している。
【0072】
図8(a)〜図8(c)は、上記の巡回選局により更新される候補順位リストの推移の一例を示している。候補順位リストでは、最大C/N順に中継/系列局チャンネルを並び替え、且つ中継/系列局チャンネルごとに、ブランチをC/N順に並び替える。
【0073】
図中の「NetworkID」欄は、予め放送局ごとに割り当てられている識別情報を示している。「NetworkID」に関連付けられているデータとして、予めリモコンのボタンに割り当てられているボタン番号と、一放送局に対する中継/系列局チャンネルと、各中継/系列局チャンネルのブランチごとのC/Nとが存在する。
【0074】
図8の例では、C/Nが大きい、つまり受信感度がよいブランチほど、テーブルの左方向に配置されて優先順位が高くなっている。またC/Nが小さい、つまり受信感度が悪いブランチほど、テーブルの右方向に配置されて優先順位が低くなっている。さらに、一中継/系列局チャンネルにおいて最もC/Nの大きいブランチ(以降、「最大ブランチ」という)を、中継/系列局チャンネルごとに比較し、中継/系列局チャンネルの候補順位を決定している。
【0075】
例えば図8(a)の例では、中継/系列局チャンネルである29chの最大ブランチがブランチ1であり、そのC/Nが22.6dBである。また22chの最大ブランチがブランチ2であり、そのC/Nが22.0dBである。また24chの最大ブランチがブランチ2であり、そのC/Nが13.6dBである。このため、29ch>22ch>24chという候補順位になっている。
【0076】
CPU20は、サーチ側のサーチ結果に基づいて、中継/系列局チャンネルの追加/削除を行ったり、各中継/系列局チャンネルのブランチごとのC/Nの値を変更したり、最大ブランチのC/Nの大きさに基づいて中継/系列局チャンネルの候補順位を変更したりする。
【0077】
なお、初回巡回時のみサーチ順序が異なるのは、まず始めは、いずれの中継/系列局チャンネルを受信できるかをいち早く判別するのが望ましいためである。そして受信可能な中継/系列局チャンネルが判別した後に、どのブランチの受信状態が最もよいかを判別する。このため、初回と二回目以降とで、サーチ順序が異なるようにしている。
〈7.次チャンネル選局判定処理について〉
次に、視聴側の定期監視処理においてトリガー第1条件またはトリガー第2条件がかかることにより実施される、次チャンネル選局判定処理(図2のステップS151、ステップS171に相当)について、図6のフロー図を用いながら説明する。なお本処理フローの各処理ステップは、特に説明のない限り、CPU20が処理主体となって実施するものである。
【0078】
本処理では、視聴側において受信中であるチャンネルと、サーチ側のフェーズ1(図5)で確認された他の中継/系列局チャンネルとの、いずれの受信状態がよいかを判定する。
【0079】
判定の順番としては、候補順位リストの上位チャンネル及び上位ブランチから順次行い、視聴側よりもよいチャンネルが発見された段階で終了する。もしくは、全ての候補と比較し終わった段階で終了する形態でもよい。
【0080】
まずステップS710で、変数Nに初期値1を、ステップS720で、変数Mに初期値1を設定する。なおMは、選択対象とするブランチのブランチ番号を示す変数である。
【0081】
次にステップS730で、第N候補のチャンネルが現在選局中のチャンネルと一致するか否かを判定する。一致する場合、後述するステップS830へ移行する。一致しない場合、ステップS740で、視聴側のC/N、B階層BER、及びA階層BERを取得する。
【0082】
次にステップS750で、サーチ側のC/N順に、第M番目ブランチを選択する。そしてステップS760で、サーチ側を第N候補の物理チャンネルに選局する。
【0083】
次にステップS770で、サーチ側のC/Nを取得する。そしてステップS780で、サーチ側で復調同期に成功したか否かにより処理の分岐を行う。
【0084】
復調同期に成功していない場合、ステップS770へ移行する。復調同期に成功した場合、ステップS790で、サーチ側のC/Nが視聴側のC/Nを上回るか否かにより、処理の分岐を行う。なおこの比較において用いるサーチ側のC/Nは、候補順位リストに記録されているC/Nではなく、ステップS770で取得されたC/Nを用いる。
【0085】
上回る場合、ステップS791で、視聴側のチャンネルを候補チャンネルへ選局させた後、後述するステップS860へ移行する。上回らない場合、ステップS800で、Mを1だけインクリメントし、ステップS810で、Mの値が4を上回るか否かにより処理の分岐を行う。
【0086】
上回らない場合、ステップS750へ移行する。上回る場合、ステップ820で、Mの値を1に設定し、ステップ830で、Nの値を1だけインクリメントする。
【0087】
次にステップS840で、Nの値が3以下であるか否かにより、処理の分岐を行う。3以下ではない場合、後述するステップS860へ移行する。3以下である場合、ステップS850で、第N候補の候補チャンネルが候補順位リストにあるか否かにより、処理の分岐を行う。
【0088】
ある場合、ステップS730へ移行する。ない場合、ステップS860で、サーチ側を定常時フローへ移行させるとともに、視聴側を定期監視フローへ移行させた後、本処理を終了する。
【0089】
以上に説明した本処理(フェーズ2)の結果に基づき、視聴側の定期監視フローは、チャンネル変更するか否かを判定する(図5のステップS152、ステップS172)。これにより、フルセグの受信限界もしくはワンセグの受信限界に達して映像が乱れる前に、チャンネル変更を行って安定した映像を提供することができる。
【0090】
なお、候補順位リストは視聴側のチャンネルが変更されるたびにリセットされる。また、視聴側のチャンネルが変更されるたびに、サーチ側の定常時フローも始めから開始される。これは、視聴側のチャンネルが変更された場合、中継/系列局チャンネルもそれに応じて変わるためである。
【0091】
以上に説明した本実施形態によれば、サーチ側のブランチを変更しつつ、中継/系列局チャンネルの受信感度を測定する、巡回選局を行う。このため、受信感度のよい中継/系列局チャンネルの検出漏れを低減できる。
【0092】
例えば従来は、裏サーチ用DTVチューナ26が特定のブランチに固定接続されていた。このため例えば、フェーズ1において、接続されているブランチのC/Nが他のブランチより極端に低かった場合、その受信チャンネルの候補順位が必要以上に下がってしまい、場合によっては候補順位リストにあがらないことがあった。本発明では、上記のような状態を回避できる。
【0093】
また従来は、フェーズ2において、接続されているブランチのC/Nが他のブランチより極端に低かった場合、実際にはサーチ側のチャンネルの方が視聴側のチャンネルより受信感度がよいにもかかわらずそのことを検出できず、視聴側のチャンネル変更が発生しない可能性があった。この結果、視聴側において受信限界での視聴が継続され、ブロックノイズの発生や映像の停止に至ることがあった。本発明では、上記のような状態を回避できる。
【0094】
また、本実施形態によれば、フェーズ1の初回サーチ時はブランチを固定して全ての中継/系列局チャンネルを検索し、二回目以降は中継/系列局チャンネルを固定してブランチごとの受信感度を取得し、候補順位リストを更新する。このため、視聴側のチャンネル変更後ただちに、全ての中継/系列局チャンネルを把握し、トリガー第1/第2条件が発生しても対処可能とする。且つ、トリガー発生まで時間的余裕のある場合は、ブランチごとの受信感度の差異を吸収することができる。この結果、従来と比べ安定した映像を視聴者に提供することが可能となる。
【0095】
また、本実施形態によれば、候補順位リストに、ブランチごとの受信感度の順位を示す情報を含めている。このため、フェーズ2において、視聴側とサーチ側とを比較する場合に、効率的に比較を行うことができる。
[その他の実施の形態]
以上、好ましい実施の形態及び実施例をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形して実施することができる。
【0096】
従って本発明は、以下の形態にも適用可能である。
【0097】
(A)上記実施形態では、本発明の裏サーチ処理を実施するデジタル放送受信装置として、車載用受信装置100を例に説明しているが、これ以外のデジタル放送受信装置において実施する形態でもよい。例えば、ポータブルテレビやテレビ付き携帯電話、デジタルラジオ等で実施する形態でもよい。
【符号の説明】
【0098】
100 車載用テレビ(デジタル放送受信装置)
1 アンテナ
2 DTVチューナ(第1チューナ)
3 合成復調部
4 オーディオフィルタ
5 オーディオデコーダ
6 ビデオフィルタ
7 ビデオデコーダ
8 データフィルタ
9 データデコーダ
11 D/Aコンバータ
12 LPF/ドライバ
13 映像処理部
14 D/Aコンバータ
15 LPF/ドライバ
16 映像出力部
17 音声出力部
19 操作入力部
20 CPU(制御部)
21 RAM
22 ROM
24 裏サーチ用DTVチューナ(第2チューナ)
25 アンテナ入力スイッチ(切替部)
26 裏サーチ用復調部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル放送信号を受信する第1チューナ及び第2チューナと、
前記第2チューナに接続されるアンテナを切り替える切替部と、
選局指示されたチャンネルである視聴側チャンネルを前記第1チューナにより選局させ、デジタル放送の受信帯域内の物理チャンネルを前記第2チューナにより巡回選局させる制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記視聴側チャンネルと放送局識別情報が同じである、または前記視聴側チャンネルと系列が同じである中継/系列局チャンネルを判別し、前記切替部による切り替えを行いつつ前記巡回選局を行うことにより前記中継/系列局チャンネルの受信感度を前記アンテナごとに検出し、検出した前記アンテナごとの受信感度に基づいて、前記第1チューナで選局対象とする前記中継/系列局チャンネルの優先度を決定すること
を特徴とするデジタル放送受信装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記優先度を示す候補順位リストを生成し、前記第1チューナの受信状態を監視し、該監視している受信状態が受信限界に達した場合に、前記候補順位リストが示す前記優先度に基づいて、前記第1チューナで選局する前記中継/系列局チャンネルを決定すること
を特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記巡回選局の初回巡回時において、前記第2チューナに接続される前記アンテナを固定して複数の前記中継/系列局チャンネルの受信感度を検出する第1検出動作と、前記第2チューナに接続される前記アンテナを切り替える切替動作とを、前記第2チューナに接続可能な前記アンテナの数だけ繰り返し行い、
前記巡回選局の二回目以降の巡回時において、前記中継/系列局チャンネルを固定して全ての前記アンテナによる受信感度を検出する第2検出動作と、固定する前記中継/系列局チャンネルの変更とを繰り返し行い、
前記候補順位リストを更新すること
を特徴とする請求項2に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記巡回選局において、複数の前記アンテナで検出された受信感度の最大値を前記中継/系列局チャンネルごとに検出し、該最大値に基づいて前記優先度を決定すること、
を特徴とする請求項3に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記アンテナにより受信される放送波の階層が複数ある場合に、前記第1チューナの受信状態が受信限界に達したか否かの判定を前記階層ごとに行うこと
を特徴とする請求項4に記載のデジタル放送受信装置。
【請求項6】
前記制御部は、前記第1チューナで選局されている前記視聴側チャンネルの受信状態と、前記第2チューナで選局されている前記中継/系列局チャンネルの受信状態とを比較する場合にC/N(Carrier to Noise ratio)を用いること
を特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2013−51506(P2013−51506A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−187610(P2011−187610)
【出願日】平成23年8月30日(2011.8.30)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】